JP7433695B2 - 車両のドア構造 - Google Patents
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Description
上記車両のドア構造において、前記案内部は、前記固定片から延びていることが好ましい。
なお、以降においては、車両の前後方向の前側及び後側を単に前側及び後側として説明する。また、車両が水平面上に位置するときの上下方向の上側及び下側を単に上側及び下側として説明する。また、車幅方向において車両の中央部に近付く側を単に内側とし、当該中央部から遠ざかる側を単に外側として説明する。また、車両の後から前を見たときの車幅方向の左側及び右側を単に左側及び右側として説明する。
図1に示すように、車両の側部には、前乗降口11F及び後乗降口11Rがピラー12を介して前後に隣り合って設けられている。
前ドア10F及び後ドア10Rは、共に、ヒンジによって回動可能に支持されたヒンジドアである。図示は省略するが、前ドア10F及び後ドア10Rのヒンジは、共に前ドア10F及び後ドア10Rの前縁に設けられている。
以下、前ドア10Fのドア構造について説明する。
図2及び図3に示すように、前ドア10Fは、窓ガラス13と、窓ガラス13の縁部を支持するガラスラン20と、窓ガラス13の窓枠を構成するドアフレーム30とを備えている。前ドア10Fは、ガラスラン20を支持する支持部材40と、ドアフレーム30及び支持部材40を内側から覆う内装部材60とを備えている。前ドア10Fは、ドアフレーム30及び支持部材40を外側から覆う外装部材70と、ウェザーストリップ80と、シール部材90とを備えている。
<ドアフレーム30>
図2に示すように、ドアフレーム30は、ピラー12に沿って上下方向に延びる縦辺部30Aと、縦辺部30Aの上端に連結され、前方に延びる上辺部30Bとを有している。上辺部30Bは、前側ほど下側に位置するように傾斜している。ドアフレーム30は、縦辺部30Aの下端と上辺部30Bの前端とを連結する下辺部30Cを有している。縦辺部30A、上辺部30B、及び下辺部30Cによって窓枠が構成されている。
図3及び図4に示すように、縦辺部30Aは、インナパネル31と、インナパネル31に対して外側に連結されたアウタパネル32とを有しており、中空状の閉断面構造を有している。インナパネル31及びアウタパネル32は、金属材料によって構成されている。
縦辺部30Aは、内面部34の後端に連なるとともに後側ほど外側に位置するように傾斜する傾斜部36を有している。
<ガラスラン20>
図3及び図4に示すように、ガラスラン20は、縦辺部30Aに沿って延在する部分を有している。ガラスラン20は、窓ガラス13の内側に位置する内側部分21と、窓ガラス13の外側に位置する外側部分22と、内側部分21の後端と外側部分22の後端とを連結する連結部分23とを有している。ガラスラン20は、前側に向かって開口する断面U字状である。ガラスラン20は、第1係合部26と、カバーリップ27とを有している。
カバーリップ27は、内側部分21の前端の外面から前側に向かって突出している。より詳しくは、カバーリップ27の前部は、前側ほど内側に位置するように傾斜している。カバーリップ27の前端は、第1係合部26の前端よりも外側且つ前側に位置している。
<内装部材60>
図2に示すように、内装部材60は、縦辺部30Aに沿って延びるとともに縦辺部30Aを内側から覆う縦辺部60Aと、上辺部30Bに沿って延びるとともに上辺部30Bを内側から覆う上辺部60Bとを有している。内装部材60は、ドアフレーム30に対して内側から組み付けられている。内装部材60は、樹脂材料によって一体に形成されている。
図3及び図4に示すように、縦辺部60Aは、内壁部61と、前壁部62と、後壁部63と、第2係合部64とを有している。
前壁部62は、内壁部61の前端から屈曲して外側に向かって延びている。より詳しくは、前壁部62は、外側ほど前側に位置するように傾斜するとともに、縦辺部30Aを前側から覆っている。
内壁部61には、図示しないクリップが組み付けられている。内装部材60は、上記クリップを介して縦辺部30Aの内面部34に取り付けられている。
図2に示すように、支持部材40は、ドアフレーム30の縦辺部30Aに沿って延在するとともに縦辺部30Aに固定されている。
第3係合部40Dは、内側支持部40Aから外側に向かって延びる第1部分51と、第1部分51から屈曲して第1係合部26に向かって延びる第2部分52とを有している。前述した内装部材60の前壁部62及び第2係合部64は、第1部分51及び第2部分52に沿う屈曲形状を有している。第3係合部40Dは、第1係合部26及び内装部材60の第2係合部64の双方に係合可能である。
支持部材本体41は、外側支持部40Bと、連結部40Cと、内側支持部40Aの一部を構成する支持片42とを有している。支持部材本体41は、前側に向かって開口する断面U字状である。
支持片42の前部は、前側ほど内側に位置するように傾斜している。
ブラケット50は、支持片42の前部に重ね合わされて固定される固定片50Aを有している。支持片42及び固定片50Aにより、内側支持部40Aが構成されている。
図5に示すように、固定片50Aには、支持片42に接合される接合部53が設けられている。接合部53は、例えばスポット溶接により形成される。
図4及び図6に示すように、第3係合部40Dは、固定片50Aから外側に向かって延びる第1部分51と、第1部分51から屈曲して第1係合部26に向かって延びる第2部分52とを有している。
第3係合部40Dは、固定片50Aの延在方向において案内部40E同士の間から延在している。
支持部材本体41及びブラケット50は、それぞれ、金属板材をプレス加工して形成されている。
図2に示すように、外装部材70は、ドアフレーム30に対して外側から組み付けられている。
<ウェザーストリップ80及びシール部材90>
図3に示すように、ウェザーストリップ80は、縦辺部30Aの傾斜部36に取り付けられている。ウェザーストリップ80は、ピラー12に接触することで、ドアフレーム30とピラー12との間をシールする。
次に、本実施形態の作用について説明する。
そうすると、案内部40Eによって、内装部材60の第2係合部64が第1係合部26との係合位置に向けて案内される。なお、第2係合部64が案内部40Eの前面に押し当てられることで、内装部材60の前壁部62は前側に向けて弾性変形する。
(1)支持部材40は、内側支持部40Aと、第3係合部40Dと、案内部40Eとを有している。
こうした構成によれば、内装部材60の第2係合部64が支持部材40の第3係合部40Dに円滑に係合されるようになる。これにより、支持部材40の第3係合部40Dによって位置決めされている第1係合部26に対して内装部材60の第2係合部64が一層係合されやすくなる。したがって、ガラスラン20と内装部材60との相対位置がずれることを一層抑制できる。
(4)案内部40Eは、固定片50Aから延びている。
<変形例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ブラケット50は、支持部材本体41に3つ以上取り付けられてもよいし、1つのみ取り付けられてもよい。
・第3係合部40Dは、固定片50Aに2つ以上設けられてもよい。
・案内部40Eは、固定片50Aの延在方向において接合部53が設けられていない部分に設けられていてもよい。
・ブラケット50は、第3係合部40D及び案内部40Eの双方を有するものに限らない。
また、第3係合部40D及び案内部40Eのうちの一方のみを有するブラケットと、第3係合部40D及び案内部40Eのうちの他方を支持部材本体41に設けるようにしてもよい。
・第3係合部40Dの第2部分52を省略することもできる。すなわち、第3係合部40Dは、第1部分51のみを有するものであってもよい。
10R…後ドア
11F…前乗降口
11R…後乗降口
12…ピラー
13…窓ガラス
20…ガラスラン
21…内側部分
22…外側部分
23…連結部分
24…内側リップ
25…外側リップ
26…第1係合部
27…カバーリップ
30…ドアフレーム
30A…縦辺部
30B…上辺部
30C…下辺部
31…インナパネル
32…アウタパネル
33…外面部
34…内面部
35…前面部
36…傾斜部
37…連結部
40…支持部材
40A…内側支持部
40B…外側支持部
40C…連結部
40D…第3係合部
40C…案内部
41…支持部材本体
42…支持片
50…ブラケット
50A…固定片
51…第1部分
52…第2部分
53…接合部、
60…内装部材
60A…縦辺部
60B…上辺部
61…内壁部
62…前壁部
63…後壁部
64…第2係合部
70…外装部材
70A…縦辺部
70B…上辺部
80…ウェザーストリップ
90…シール部材
Claims (6)
- 窓ガラスと、
前記窓ガラスの縁部を支持するガラスランと、
縦辺部を有し、前記窓ガラスの窓枠を構成するドアフレームと、
前記縦辺部に沿って延在するとともに前記縦辺部に固定され、前記ガラスランを支持する支持部材と、
前記縦辺部に対して車内側から組み付けられ、前記縦辺部を覆う内装部材と、を備える車両のドア構造であって、
前記ガラスランは、前記縦辺部に沿って延在するとともに前記窓ガラスの車内側に位置する内側部分と、前記内側部分に設けられた第1係合部と、を有し、
前記内装部材は、前記第1係合部に係合可能な第2係合部を有し、
前記支持部材は、前記内側部分を車内側から支持する内側支持部と、前記内側支持部から車外側に向かって延びるとともに前記第1係合部及び前記第2係合部の双方に係合可能な第3係合部と、前記内側支持部から車内側に向かって延びるとともに、前記ドアフレームに対して前記内装部材を組み付ける際に、前記第2係合部を前記第1係合部との係合位置に向けて案内する案内部と、を有しており、
前記第3係合部は、前記内側支持部から車外側に向かって延びる第1部分と、前記第1部分から屈曲して前記第1係合部に向かって延びる第2部分と、を有しており、
前記内装部材は、前記第1部分及び前記第2部分に沿う屈曲形状を有している、
車両のドア構造。 - 窓ガラスと、
前記窓ガラスの縁部を支持するガラスランと、
縦辺部を有し、前記窓ガラスの窓枠を構成するドアフレームと、
前記縦辺部に沿って延在するとともに前記縦辺部に固定され、前記ガラスランを支持する支持部材と、
前記縦辺部に対して車内側から組み付けられ、前記縦辺部を覆う内装部材と、を備える車両のドア構造であって、
前記ガラスランは、前記縦辺部に沿って延在するとともに前記窓ガラスの車内側に位置する内側部分と、前記内側部分に設けられた第1係合部と、を有し、
前記内装部材は、前記第1係合部に係合可能な第2係合部を有し、
前記支持部材は、前記内側部分を車内側から支持する内側支持部と、前記内側支持部から車外側に向かって延びるとともに前記第1係合部及び前記第2係合部の双方に係合可能な第3係合部と、前記内側支持部から車内側に向かって延びるとともに、前記ドアフレームに対して前記内装部材を組み付ける際に、前記第2係合部を前記第1係合部との係合位置に向けて案内する案内部と、を有しており、
前記支持部材は、金属板材をプレス加工して形成されるものであり、前記縦辺部に沿って延在する支持片を有する支持部材本体と、前記支持部材本体とは別体にて構成され、前記支持片に重ね合わされて固定される固定片を有するブラケットと、を有しており、
前記支持片及び前記固定片は、前記内側支持部を構成しており、
前記第3係合部は、前記固定片から延びている、
車両のドア構造。 - 前記支持部材は、金属板材をプレス加工して形成されるものであり、前記縦辺部に沿って延在する支持片を有する支持部材本体と、前記支持部材本体とは別体にて構成され、前記支持片に重ね合わされて固定される固定片を有するブラケットと、を有しており、
前記支持片及び前記固定片は、前記内側支持部を構成しており、
前記第3係合部は、前記固定片から延びている、
請求項1に記載の車両のドア構造。 - 前記案内部は、前記固定片から延びている、
請求項2または請求項3に記載の車両のドア構造。 - 前記固定片には、前記支持片に接合される接合部が設けられており、
前記案内部は、前記固定片の延在方向において前記接合部が設けられている部分から延在しており、
前記第3係合部は、前記固定片から車外側に向かって延びる第1部分と、前記第1部分から屈曲して前記第1係合部に向かって延びる第2部分と、を有しており、前記固定片の前記延在方向において前記接合部が設けられていない部分に設けられている、
請求項4に記載の車両のドア構造。 - 前記接合部は、前記固定片の前記延在方向の両側にそれぞれ設けられており、
前記案内部は、前記固定片の前記延在方向の両側からそれぞれ延在しており、
前記第3係合部は、前記固定片の前記延在方向において前記案内部同士の間から延在している、
請求項5に記載の車両のドア構造。
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