JP7428510B2 - 極低温冷凍機、フレクシャベアリングおよび極低温冷凍機用リニア圧縮機 - Google Patents

極低温冷凍機、フレクシャベアリングおよび極低温冷凍機用リニア圧縮機 Download PDF

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Description

本発明は、極低温冷凍機、フレクシャベアリングおよび極低温冷凍機用リニア圧縮機に関する。
パルス管冷凍機やスターリング冷凍機、ギフォード・マクマホン(Gifford-McMahon;GM)冷凍機などの極低温冷凍機においては冷媒ガス源としてリニア圧縮機が使用されることがある。リニア圧縮機には、可動部材を固定部材に対して振動可能に連結するために、フレクシャベアリングとも称される板ばね構造がしばしば用いられる。
特開2016-75217号公報
典型的には、上述のフレクシャベアリングは、渦巻き状に延びるばね部をもつスパイラル型の板ばね部材で構成される。これには、ばね長を長くとることができ、可動部材のストロークを長くするとともに繰り返し疲労破壊への耐性を向上できる利点がある。しかしながら、ばね部の長さが長いほど、横方向(すなわち振動方向に垂直な方向)の剛性は低下し、可動部材は横方向に変位したり振動方向に対する傾斜を起こしやすくなる。これにより、固定部材への可動部材の接触または衝突が反復されれば、圧縮機の長期信頼性に影響しうる。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、リニア圧縮機の信頼性を向上するフレクシャベアリング、およびそうしたフレクシャベアリングを有する極低温冷凍機を提供することにある。
本発明のある態様によると、極低温冷凍機は、振動体と、支持体と、支持体に対し振動体を振動方向に振動させる駆動源と、振動方向に垂直な平面に配置され振動体を支持体に連結する少なくとも1つの板バネを備えるフレクシャベアリングと、を備える。板ばねは、振動体と支持体のうち一方に固定される内側固定部と、振動体と支持体のうち他方に固定される外側固定部と、内側固定部と外側固定部を接続するアーム部であって、前記平面内で板ばねの径方向に交差するアーム長手方向に直線的に延び、前記平面内でアーム長手方向に垂直な方向のアーム幅が、アーム部の中間部から内側固定部と外側固定部それぞれに向かって太くなっているアーム部と、を備える。
本発明のある態様によると、極低温冷凍機に搭載されるフレクシャベアリングが提供される。フレクシャベアリングは、振動体の振動方向に垂直な平面に配置され振動体を支持体に連結する少なくとも1つの板ばねを備える。板ばねは、振動体と支持体のうち一方に固定される内側固定部と、振動体と支持体のうち他方に固定される外側固定部と、内側固定部と外側固定部を接続するアーム部であって、前記平面内で板ばねの径方向に交差するアーム長手方向に直線的に延び、前記平面内でアーム長手方向に垂直な方向のアーム幅が、アーム部の中間部から内側固定部と外側固定部それぞれに向かって太くなっているアーム部と、を備える。
本発明のある態様によると、極低温冷凍機に搭載されるフレクシャベアリングが提供される。フレクシャベアリングは、振動体の振動方向に垂直な平面に配置され振動体を支持体に連結する少なくとも1つの板ばねを備える。板ばねは、振動体と支持体のうち一方に固定される内側固定部と、振動体と支持体のうち他方に固定される外側固定部と、内側固定部と外側固定部を接続し、前記平面内で板ばねの径方向に交差するアーム長手方向に直線的に延びるアーム部と、を備える。フレクシャベアリングは、さらに、内側固定部に重ね合わせて配置され、板ばね上にアーム部と内側固定部との第1境界線を定める内スペーサーと、外側固定部に重ね合わせて配置され、板ばね上にアーム部と外側固定部との第2境界線を定める外スペーサーと、を備える。第1境界線と第2境界線は、内から外に向かって互いに近づくテーパ状に延びている。
本発明のある態様によると、上記のいずれかのフレクシャベアリングを備える極低温冷凍機用リニア圧縮機が提供される。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、リニア圧縮機の信頼性を向上するフレクシャベアリング、およびそうしたフレクシャベアリングを有する極低温冷凍機を提供することができる。
実施の形態に係る極低温冷凍機を概略的に示す。 実施の形態に係り、フレクシャベアリングを構成する板ばねを概略的に示す平面図である。 実施の形態に係り、フレクシャベアリングを構成する内スペーサーを概略的に示す平面図である。 実施の形態に係り、フレクシャベアリングを構成する外スペーサーを概略的に示す平面図である。 実施の形態に係るフレクシャベアリングを概略的に示す平面図である。 図5のA-A断面を示す概略断面図である。 従来のフレクシャベアリングに使用されるスパイラル型の板ばねを概略的に示す平面図である。 図8(a)および図8(b)は、実施の形態に係り、板ばねの振動によりアーム部に働く応力の計算結果を示す。 図9(a)および図9(b)は、実施の形態に係る板ばねの変形例を示す。 実施の形態に係るフレクシャベアリングを適用しうるリニア圧縮機の他の例を概略的に示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。説明および図面において同一または同等の構成要素、部材、処理には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。図示される各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。実施の形態は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、実施の形態に係る極低温冷凍機10を概略的に示す。極低温冷凍機10は、スターリング型パルス管冷凍機として構成され、リニア圧縮機12と、接続管14と、コールドヘッドとも称される膨張機16とを備える。膨張機16は、蓄冷器18と、冷却ステージ20と、パルス管22と、位相制御部24とを備える。膨張機16は、蓄冷器18とパルス管22が同軸かつ直列に互いに接続された、いわゆるインライン型または直線型の構成を有する。
図においては簡単のために、極低温冷凍機10は、単段のパルス管冷凍機として示されているが、ある実施形態においては、極低温冷凍機10は、二段パルス管冷凍機として構成することも可能である。
極低温冷凍機10の冷媒ガス(作動ガスとも呼ばれる)は、典型的にヘリウムガスが使用される。ただし、これに限られず、適切な他のガスを冷媒ガスとして用いることも可能である。冷媒ガスは、極低温冷凍機10内に充填され封入されている。
極低温冷凍機10は、リニア圧縮機12の動作によってパルス管22内に冷媒ガスの圧力振動が誘起され、位相制御部24の作用により圧力振動と同期して適切な位相遅れをもって、パルス管22内で冷媒ガスの変位振動すなわちガスピストンの往復動が生じるように、設計されている。ある圧力を保持しながらパルス管22内を軸方向に周期的に往復する冷媒ガスの動きは、しばしば「ガスピストン」と称され、パルス管冷凍機の挙動を説明するためによく用いられる。ガスピストンがパルス管22の高温端またはその近傍にあるときパルス管22の低温端で冷媒ガスが膨張し、寒冷が発生する。
このような冷凍サイクル(例えば、具体的には、逆スターリングサイクル)を繰り返すことにより、極低温冷凍機10は、冷却ステージ20を所望の極低温に冷却することができる。したがって、極低温冷凍機10は、冷却ステージ20に設置され、または適宜の伝熱部材を介して冷却ステージ20に熱的に結合された被冷却物を極低温に冷却することができる。
一例として、被冷却物は、赤外線、サブミリ波、X線、またはその他の電磁波を検出する検出素子であってもよい。こうした検出素子は、天文観測に使用される観測装置の構成要素であってもよい。このような電磁波検出素子を有する観測装置とともに、極低温冷凍機10は、例えば人工衛星などの宇宙機に搭載可能とされていてもよい。あるいは、極低温冷凍機10は、そうした観測装置を備える地上設備に搭載されてもよい。あるいは、極低温冷凍機10は、極低温環境が望まれる例えば超伝導装置またはその他の装置とともに宇宙機または地上設備に搭載されてもよい。
リニア圧縮機12は、対向して同軸に配置された2つの圧縮機ユニットを有する、いわゆる対向二気筒型のリニア圧縮機として構成されている。リニア圧縮機12は、シリンダ可動型であり、振動体としてのシリンダ30と、シリンダ30を収容するとともにシリンダ30を振動可能に支持する支持体としてのハウジング32と、ハウジング32に収容されハウジング32に固定されるピストン34と、ハウジング32に対しシリンダ30を振動方向に振動させる駆動源すなわちリニアアクチュエータ36と、を備える。
リニア圧縮機12は、リニアアクチュエータ36の駆動により圧縮空間28に冷媒ガスの圧力振動を生成するように構成される。シリンダ30とピストン34の間には冷媒ガスの圧縮空間28が形成され、圧縮空間28は、ピストン34内に形成されるガス通路を通じて接続管14に接続される。シリンダ30とピストン34は同軸に配置され、シリンダ30内にピストン34が挿入されている。シリンダ30とピストン34はともに、軸方向(図1においては左右方向)に細長く延びている。シリンダ30の振動方向は、シリンダ30とピストン34の軸方向に一致する。
また、リニア圧縮機12は、シリンダ30の振動方向(すなわち軸方向)に垂直な平面に配置されシリンダ30をハウジング32に連結する少なくとも1つの板ばね40を備えるフレクシャベアリング38を備える。フレクシャベアリング38も、シリンダ30およびピストン34とともにハウジング32に収容されている。通例、フレクシャベアリング38は、複数の板ばね40を備え、これらは振動方向に積層して配置される。各板ばね40が振動方向に垂直な平面に平行に配置される。板ばね40は、振動方向に柔軟であり、振動方向に垂直な方向(例えば、径方向、周方向)に剛である。よって、シリンダ30は、フレクシャベアリング38を介して、径方向および周方向の変位は規制されつつ軸方向には変位できるようにハウジング32に弾性的に支持される。この実施の形態では、シリンダ30ごとに2つのフレクシャベアリング38が設けられ、シリンダ30の両端に取り付けられている。
リニアアクチュエータ36は、内ヨーク36a、永久磁石36b、コイル36c、外ヨーク36dを有する。リニアアクチュエータ36のこれら構成要素は、ピストン34を囲むようにしてピストン34と同軸に配置されている。ピストン34がリニア圧縮機12の中心軸上に位置し、そこから径方向に外側に向かって、内ヨーク36a、永久磁石36b、コイル36c、外ヨーク36dの順に配置されている。リニアアクチュエータ36は、ハウジング32に収容されハウジング32に固定的に支持される。
リニアアクチュエータ36は、磁石可動式のリニア振動アクチュエータである。よって、リニアアクチュエータ36の可動部は、永久磁石36bにより構成され、リニアアクチュエータ36の静止部は、内ヨーク36a、コイル36c、外ヨーク36dにより構成される。永久磁石36bはシリンダ30に固定されており、シリンダ30は永久磁石36bと一体に移動可能である。内ヨーク36aは、ピストン34に固定され、コイル36cと外ヨーク36dはハウジング32に固定される。
接続管14は、リニア圧縮機12を膨張機16に接続する。すなわち、接続管14を通じて、リニア圧縮機12と膨張機16との間で相互に双方向に冷媒ガスを流すことができるようにリニア圧縮機12と膨張機16とが接続される。よって、リニア圧縮機12により生成される冷媒ガスの圧力振動は、接続管14を介して膨張機16に伝達され、それにより膨張機16内に圧力振動を誘起することができる。なお、接続管14は、フレキシブル管であってもよいし、剛性管であってもよい。
蓄冷器18は、蓄冷器高温端18aと、蓄冷器低温端18bとを有し、蓄冷器高温端18aから蓄冷器低温端18bへと軸方向(図1において左右方向)に延びている。蓄冷器高温端18aは、接続管14の他端に接続され、接続管14を介してリニア圧縮機12の圧縮空間28に接続されている。蓄冷器高温端18aには、アフタークーラとも呼ばれる熱交換器またはその他の放熱部材が設けられていてもよい。
蓄冷器18には、蓄冷材19が充填されている。蓄冷材19は、一例として、複数のメッシュ(例えば、銅などの高熱伝導金属材料、またはそのほかの金属製のメッシュ)または網状部材の積層物である。あるいは、蓄冷材19は、焼結体または多孔質体であってもよい。蓄冷材19は、粒状の蓄冷材であってもよい。一例として、蓄冷器18は、円柱状の形状を有する。あるいは、蓄冷器18は、ドーナツ状またはそのほか筒状の形状を有してもよい。
パルス管22は、例えば円筒または他の適切な形状を有する管状の部材であり、冷媒ガスを収容できる内部空間を有する。蓄冷器18と位相制御部24はパルス管22を介して流体的に接続されている。なお、図示される極低温冷凍機10においては、蓄冷器18およびパルス管22を迂回する冷媒ガスの流路は設けられていない。よって、リニア圧縮機12と位相制御部24との間のガス流通はすべて、蓄冷器18およびパルス管22を経由する。
パルス管22は、パルス管高温端22aと、パルス管低温端22bとを有する。パルス管低温端22bは、蓄冷器低温端18bに接続されている。パルス管低温端22bと蓄冷器低温端18bは相互に連通しており、それにより、パルス管22と蓄冷器18は流体的に接続されている。また、パルス管低温端22bは、蓄冷器低温端18bと構造的に固く結合されている。
パルス管低温端22bと蓄冷器低温端18bの結合部には、この結合部を包囲するようにして、冷却ステージ20が設置されている。冷却ステージ20は、例えば銅などの高熱伝導金属材料で形成されている。冷却ステージ20は、パルス管低温端22bおよび蓄冷器低温端18bに熱的に結合されている。上述のように、冷却ステージ20には、極低温冷凍機10により冷却すべき所望の被冷却物を設置することができる。
パルス管高温端22aには、位相制御部24が設けられている。位相制御部24は、パルス管高温端22aに接続されたイナータンス管24aと、イナータンス管24aを介してパルス管高温端22aに流体的に接続されたバッファタンク24bとを有する。イナータンス管24aは、フレキシブル管であってもよいし、剛性管であってもよい。イナータンス管24aは、例えば蓄冷器18及び/またはパルス管22の軸長に比べて顕著に長い(例えば少なくとも約1m、または数mに及びうる)ので、コイル状、蛇行状またはその他の湾曲形状に成形されていてもよい。
このような構成により、リニア圧縮機12においてリニアアクチュエータ36のコイル36cに電流が供給されるとコイル36cの周りに磁場が発生し、この磁場と永久磁石36bとの磁気的な相互作用によって、永久磁石36bとともにシリンダ30が駆動される。すなわち、リニアアクチュエータ36は、シリンダ30を長手方向に振動させる。それにより圧縮空間28の容積が振動的に増減し、圧縮空間28内の冷媒ガスの圧力振動が生成される。一例として、圧力振動の平均圧力は例えばメガパスカルのオーダ、例えば約1~3MPaの範囲にあり、圧力振幅は例えば約0.5~1MPa以内の範囲にあり、周波数は例えば約50~60Hzの範囲にあってもよい。圧縮空間28での冷媒ガスの圧力振動は、接続管14を介して膨張機16に伝達される。上述のように、リニア圧縮機12と膨張機16との間に冷凍サイクルが構成され、極低温冷凍機10は、冷却ステージ20を所望の極低温に冷却することができる。
図2、図3、図4はそれぞれ、実施の形態に係り、フレクシャベアリング38を構成する板ばね40、内スペーサー50、外スペーサー60を概略的に示す平面図である。図5は、実施の形態に係るフレクシャベアリング38を概略的に示す平面図である。図6は、図5のA-A断面を示す概略断面図である。上述のように、板ばね40はシリンダ30の振動方向に垂直な平面に配置されるから、図2~図5において当該平面は紙面にあたり、シリンダ30の振動方向は紙面に垂直な方向となる。
図2に示されるように、板ばね40は、振動体と支持体のうち一方に固定される内側固定部42と、振動体と支持体のうち他方に固定される外側固定部44と、内側固定部42と外側固定部44を接続する複数のアーム部46と、を備える。各アーム部46は、振動体の振動方向に垂直な平面内で板ばね40の径方向に交差する方向(以下、アーム長手方向ともいう)に直線的に延びている。
外側固定部44は、内側固定部42を囲むようにして、内側固定部42と同心に配置される。この実施の形態では、内側固定部42は、正三角形状の形状を有し、外側固定部44は、円環状の形状を有する。内側固定部42の正三角形の頂点にあたる部分が外側固定部44の円環の内周上におおむね位置する。外側固定部44と内側固定部42はアーム部46により接続されるが、直接つながってはいない。
また、この実施の形態では、内側固定部42は振動体(例えば、図1に示されるシリンダ30)に固定され、外側固定部44は支持体(例えば、ハウジング32)に固定される。外側固定部44には周方向に締結用の円形の小孔が多数設けられ、これらにボルトなどの締結部材が貫挿され、外側固定部44が支持体に固定される。内側固定部42の中心部には円形開口部42aが形成され、この円形開口部42aの周に沿って締結用の円形の小孔が多数設けられ、これらにボルトなどの締結部材が貫挿され、内側固定部42が振動体に固定される。
1枚の板ばね40には3本のアーム部46が設けられ、これらアーム部46は正三角形状に配置される。アーム部46の弾性変形によって、内側固定部42と外側固定部44との軸方向相対変位すなわち振動体の軸方向振動が許容される。板ばね40は、アーム部46の正三角形状の配置を有するので、従来のスパイラル型の板ばね(図7参照)に比べて、板ばね40の横方向の剛性を大きくすることができる。支持体に対する振動体の横方向変位や軸方向に対する傾斜を抑制することができ、運転中の振動体と支持体の接触や衝突も抑制される。板ばね40は、リニア圧縮機12および極低温冷凍機10の長期信頼性の向上に寄与する。
各アーム部46は、内側固定部42の正三角形の各辺に沿って延び、アーム部46のアーム長手方向は、対応する辺に平行である。各アーム部46の内端46aは内側固定部42の対応する頂点に接続され、当該アーム部46の外端46bは、内端46aが接続された内側固定部42の頂点の隣の頂点の近傍で外側固定部44に接続されている。アーム部46の内端46aと外端46bは、板ばね40の中心41からおおむね等距離にある(径方向位置が同じである)。
振動体の振動方向に垂直な平面内でアーム長手方向に垂直な方向のアーム幅49が、アーム部46の中間部46cから内側固定部42と外側固定部44それぞれに向かって太くなっている。すなわち、アーム幅49は、内側固定部42からアーム部46の中間部46cに向かって小さくなり、アーム部46の中間部46cから外側固定部44に向かって大きくなっている。このように、アーム幅49をアーム部46の内端46aおよび外端46bで比較的大きくすることにより、振動体の振動により板ばね40が弾性変形するときアーム部46の両端に生じうるねじりによる応力集中を緩和することができる。
アーム部46は、中間部46cに対して対称な形状をもち、アーム幅49は、アーム部46の内端46aと外端46bで等しくなっている。アーム部46の中間部46cでアーム幅49が過剰に小さい場合、アーム部46の強度が弱くなりうる。そこで、アーム部46の強度を確保するために、アーム部46の中間部46cでのアーム幅49は、アーム部46の内端46a(または外端46b)でのアーム幅49の例えば半分より大きくてもよい。
アーム部46は、内側固定部42から外側固定部44へと延びアーム幅49を定める内側アームライン47および外側アームライン48を有する。内側アームライン47および外側アームライン48は、アーム部46の輪郭を形成し、内側アームライン47は、内側固定部42側に位置し、外側アームライン48は、外側固定部44側に位置する。
内側アームライン47は、外に向かって凹状に湾曲し、外側アームライン48は、内に向かって凹状に湾曲している。アーム幅49は、内側固定部42からアーム部46の中間部46cに向かって徐々に小さくなり、アーム部46の中間部46cから外側固定部44に向かって徐々に大きくなっている。このように、アーム幅49をアーム長手方向に緩やかに変化させることも、アーム部46の両端における応力集中の緩和につながる。
内側アームライン47および外側アームライン48は、例えば、円弧状の曲線である。内側アームライン47を描く円の直径と外側アームライン48を描く円の直径はともに、アーム部46の長さより長く、そのため、内側アームライン47と外側アームライン48は比較的緩やかな円弧を描く。上述のようにアーム部46は左右対称の形状をもつから、内側アームライン47を描く円の中心と、外側アームライン48を描く円の中心と、板ばね40の中心41は、一直線上にある。
この実施の形態では、外側アームライン48が、内側アームライン47に比べて、強く湾曲している。外側アームライン48を描く円の半径は、内側アームライン47を描く円の半径より小さい。後述するが、このように外側アームライン48をより強く湾曲させることにより、そうではない場合に比べて、アーム部46の両端における応力集中を緩和することができる。
外側固定部44には、内側固定部42に接続されるアーム部46の端部(すなわち内端46a)を受け入れるノッチ部44aが形成されている。ノッチ部44aは内側固定部42の頂点の近くに位置する。外側固定部44の外周は円形である一方、外側固定部44の内周はノッチ部44aにより外周に向かって凹んでいる(つまり、外側固定部44は、ノッチ部44aで他の部位に比べて径方向の幅が細くなっている)。ノッチ部44aにアーム部46の内端46aを受け入れることにより、外側固定部44にノッチ部44aが無く外側固定部44の内周が外周と同心円である場合に比べて、アーム部46の長さ(アーム長手方向の寸法)を長くすることができる。アーム部46が長いほど、内側固定部42と外側固定部44との相対変位量を大きくすることができ、それにより、図1に示されるシリンダ30のストロークを大きくすることができる。
また、外側固定部44とアーム部46の外端46bとの間には、スリット44bが形成されている。スリット44bは、ノッチ部44aと同様に、外側固定部44の内周から外周に向かって凹み、外側固定部44は、スリット44bで他の部位に比べて径方向の幅が細くなっている。アーム部46の外端46bに対して、スリット44bが板ばね40の周方向に一方側にあり、隣のアーム部46の内端46aを受け入れるノッチ部44aが他方側にある。スリット44bを設けることにより、スリット44bが無い場合に比べて、アーム部46の長さを長くすることができる。
図3に示される内スペーサー50は、板ばね40の内側固定部42に重ね合わせて配置される。内スペーサー50は、板ばね40の内側固定部42と同じ形状を有する。よって、内スペーサー50も正三角形状の形状を有し、正三角形の頂点には、アーム部46の内端46aに重なる内側アーム支持部50aを有する。内スペーサー50は、アーム部46の他の部位には重ならない。内スペーサー50は、板ばね40の外側固定部44にも重ならない。内スペーサー50の中心部には円形開口部51が形成され、この円形開口部51の周に沿って締結用の円形の小孔が多数設けられ、これらにボルトなどの締結部材が貫挿され、内スペーサー50が内側固定部42と共締めされ振動体に固定される。
図4に示される外スペーサー60は、板ばね40の外側固定部44に重ね合わせて配置される。外スペーサー60は、板ばね40の外側固定部44と同じ形状を有する。よって、外スペーサー60も円環状の形状を有し、外側アーム支持部60aとノッチ部60bが設けられている。外側アーム支持部60aとノッチ部60bは周方向に隣接し、外側アーム支持部60aがアーム部46の外端46bと重なり、外スペーサー60のノッチ部60bが外側固定部44のノッチ部44aと重なる。外スペーサー60は、アーム部46の他の部位には重ならず、板ばね40の内側固定部42にも重ならない。外スペーサー60には周方向に締結用の円形の小孔が多数設けられ、これらにボルトなどの締結部材が貫挿され、外スペーサー60が外側固定部44と共締めされ支持体に固定される。
図5に示されるように、内スペーサー50は、板ばね40上にアーム部46と内側固定部42との第1境界線70を定める。内側アーム支持部50aがアーム部46上に第1境界線70を定める。外スペーサー60は、板ばね40上にアーム部46と外側固定部44との第2境界線72を定める。外側アーム支持部60aがアーム部46上に第2境界線72を定める。第1境界線70と第2境界線72は、内から外に向かって(すなわち、内側アームライン47から外側アームライン48に向かって)互いに近づくテーパ状に延びている。この構成も、これらの境界線が互いに平行の場合や内から外に向かって互いに離れる逆テーパ状の場合に比べて、アーム部46の両端における応力集中の緩和に役立つ。
図6に示されるように、フレクシャベアリング38は、複数(例えば5~10枚)の板ばね40を有し、これらは、振動方向である軸方向に積層して配置される。2枚の板ばね40の間には内スペーサー50と外スペーサー60が挟み込まれているので、隣接する2枚の板ばね40は、互いに接触しない程度に軸方向に間隔を空けて配列されている。振動体が軸方向に振動するとき、振動体とともに内側固定部42が外側固定部44に対し、破線の矢印74で示すように動き、アーム部46が弾性変形することになる。すなわち、アーム部46の弾性変形によって、支持体に対する振動体の軸方向振動が許容される。
図7は、従来のフレクシャベアリングに使用されるスパイラル型の板ばね80を概略的に示す平面図である。このスパイラル型の板ばね80は、渦巻き状に延びる複数のばね部82を有する。このような板ばね構造には、上述のように、ばね長を長くとることができ、可動部材のストロークを長くするとともに繰り返し疲労破壊への耐性を向上できる利点がある。しかしながら、ばね部82の長さが長いほど、横方向(すなわち振動方向に垂直な方向)の剛性は低下し、可動部材は横方向に変位したり振動方向に対する傾斜を起こしやすくなる。これにより、固定部材への可動部材の接触または衝突が反復されれば、圧縮機の長期信頼性に影響しうる。
とりわけ、例えば人工衛星などの宇宙機に極低温冷凍機が搭載される場合、宇宙機の運用中に極低温冷凍機内でフレクシャベアリングが破損したとすると、それを修理または交換して機能を回復することは、実際上困難または不可能である。よって、長期信頼性の確保は、宇宙機用の極低温冷凍機において重要である。また、その他の用途の極低温冷凍機においても、長期的に安定した動作の継続が望まれる。
図8(a)および図8(b)は、実施の形態に係り、板ばね40の振動によりアーム部46に働く応力の計算結果を示す。図8(a)は、図2から図6を参照して説明した板ばね40のアーム部46についてのミーゼス応力の計算結果を示し、この板ばね40のアーム部46は、アーム部46の中間部46cで互いに近づくように湾曲している内側アームライン47と外側アームライン48を有し、外側アームライン48が内側アームライン47に比べて強く湾曲している。図8(b)は、比較のために、内側と外側のアームラインがともに直線であるアーム部46を有する板ばね40についてのミーゼス応力の計算結果を示す。
図8(a)および図8(b)では、灰色の濃さでミーゼス応力の大きさを示す。薄い灰色は応力が小さいことを示し、濃い灰色は応力が大きいことを示す。
図8(b)の直線アームライン型のアーム部46におけるミーゼス応力の最大値は、約596MPaと計算されるのに対し、図8(a)の両側湾曲アームライン型のアーム部46におけるミーゼス応力の最大値は、約394MPaと計算される。図8(b)のアーム部に比べて、図8(a)のアーム部46では、最大応力が低減される。
図8(b)を参照すると、アーム部46は、比較的濃色の領域(すなわち応力の大きい領域)76が、内側固定部42の近傍で内側アームライン側と、外側固定部44の近傍で外側アームライン側に見られる。これに対して、図8(a)を参照すると、アーム部46は、全体的に一様な灰色となっている。このように、図8(b)のアーム部46に比べて、図8(a)のアーム部46では、応力集中が緩和される。
また、図8(b)の板ばね40は、径方向のばね定数が0.976×10N/mmと計算されるのに対し、図8(a)の板ばね40は、径方向のばね定数が1.22×10N/mmと計算される。このように、図8(a)の板ばね40は、両側湾曲アームライン型のアーム部46を有することによってアーム部46の両端が太くなっており、図8(b)の直線アームライン型のアーム部46をもつ板ばねに比べて、横方向剛性が強化される。軸方向のばね定数については、図8(b)の板ばねでは1259N/mmと計算され、図8(a)の板ばねでは1128N/mmと計算される。このように、軸方向のばね定数は、アームライン形状によって大きく変わらず、図8(a)と図8(b)の板ばね40はともに、ほぼ等しい軸方向の振動特性を提供することができる。
図7に示されるスパイラル型の板ばね80に比べて、図8(a)および図8(b)に示される直線状に延びるアーム部46が正三角形状に配置される板ばね40は、顕著に大きい横方向の剛性を提供することができる。これにより、板ばね40に取り付けられる振動体が振動中に横方向に変位したり振動方向に対し傾斜することを抑制することができる。振動体は、支持体に対し軸方向に直線的に振動し、支持体との接触や衝突は回避される。また、図8(a)および図8(b)の板ばね40のアーム部46は、とりわけ図8(a)の板ばね40において、振動体の振動により板ばね40が弾性変形するときアーム部46の両端に生じうるねじりによる応力集中を緩和することができる。このように、横方向の剛性を維持しつつ、ねじりによる応力集中を緩和することにより、フレクシャベアリング38の長期信頼性が向上される。
なお、図8(b)に示されるように、アーム部46のアームラインが直線である場合にも、第1境界線70と第2境界線72は、内から外に向かって互いに近づくテーパ状に延びている。上述のように、この構成も、これらの境界線が互いに平行の場合や内から外に向かって互いに離れる逆テーパ状の場合に比べて、アーム部46の両端における応力集中の緩和に役立つ。
図9(a)および図9(b)は、実施の形態に係る板ばね40の変形例を示す。これらの変形例では、上述の実施の形態とは、アームライン形状に関して異なる。図9(a)に示される板ばね40においては、アーム部46の外側アームライン48は、内に向かって凹状に湾曲しているのに対し、内側アームライン47は、直線である。反対に、図9(b)に示される板ばね40においては、内側アームライン47は、外に向かって凹状に湾曲しているのに対し、外側アームライン48は、直線である。
このようにしても、上述の実施の形態と同様に、横方向の剛性を維持しつつ、ねじりによる応力集中を緩和することができ、フレクシャベアリング38の長期信頼性が向上される。
なお、アーム部46におけるミーゼス応力の最大値を比較すると、図8(b)、図9(b)、図9(a)、図8(a)の順に小さくなる。したがって、応力を低減するためには、外側アームライン48を内に向かって凹状に湾曲させることが有効であり、また、内側アームライン47と外側アームライン48を両方湾曲させる場合には外側アームライン48をより強く湾曲させることが有効であると言える。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。ある実施の形態に関連して説明した種々の特徴は、他の実施の形態にも適用可能である。組合せによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態それぞれの効果をあわせもつ。
上述の実施の形態では、リニア圧縮機12がシリンダ可動型である場合を例として説明したが、リニア圧縮機12は、ピストン可動型であってもよい。図10は、実施の形態に係るフレクシャベアリング38を適用しうるリニア圧縮機12の他の例を概略的に示す図である。
図10に示されるように、リニア圧縮機12は、対向して同軸に配置された2つの圧縮機ユニットを有する、いわゆる対向二気筒型のリニア圧縮機として構成されている。各圧縮機ユニットは、軸方向に延在するピストン12aと、ピストン12aを軸方向に駆動するリニアアクチュエータ36と、ピストン12aおよびリニアアクチュエータ36を収容し、ピストン12aを軸方向に振動可能に支持するハウジング32と、を備える。図において、軸方向は上下方向にあたる。ピストン12aの中心軸13が図示されている。
ピストン12aは、フレクシャベアリング38を介して、径方向および周方向の変位は規制されつつ軸方向には変位できるようにハウジング32に弾性的に支持されている。またハウジング32は、リニアアクチュエータ36を固定的に支持する。ハウジング32とピストン12aとの間に圧縮空間28が形成される。接続管14の一端が圧縮空間28に接続されている。リニアアクチュエータ36の駆動により、ピストン12aが軸方向に振動される。それにより圧縮空間28の容積が振動的に増減し、圧縮空間28内の冷媒ガスの圧力振動が生成される。
上述の実施の形態では、板ばね40の内側固定部42が振動体に固定され、板ばね40の外側固定部44が支持体に固定される場合を例として説明したが、これと反対に、板ばね40の内側固定部42が支持体に固定され、板ばね40の外側固定部44が振動体に固定される構成も可能である。
上述の実施の形態では、1枚の板ばね40にアーム部46が3本設けられる場合を説明したが、1枚の板ばねが4本またはそれより多数のアーム部を有してもよい。上述の実施の形態と同様に、板ばねの内側固定部は正多角形状の形状を有し、アーム部は内側固定部を囲むようにして正多角形状に配置されてもよい。すなわち、各アーム部の一端が内側固定部の対応する頂点に接続され、当該アーム部が内側固定部の対応する辺に沿って隣の頂点に向けて延びてもよい。
実施の形態に係るフレクシャベアリングは、スターリング型パルス管冷凍機だけでなく、GM型パルス管冷凍機などそのほかのパルス管冷凍機、またはスターリング冷凍機、GM冷凍機などそのほかの極低温冷凍機にも適用することができる。
上述の実施の形態においては、フレクシャベアリング38がリニア圧縮機12に搭載される場合を例として説明したが、実施の形態に係るフレクシャベアリングは、極低温冷凍機の膨張機に搭載されてもよい。例えば、フレクシャベアリングは、スターリング冷凍機において、振動体としてのディスプレーサを支持体に連結するために使用されてもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用の一側面を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
10 極低温冷凍機、 12 リニア圧縮機、 28 圧縮空間、 30 シリンダ、 32 ハウジング、 34 ピストン、 38 フレクシャベアリング、 40 板ばね、 42 内側固定部、 44 外側固定部、 44a ノッチ部、 46 アーム部、 46c 中間部、 47 内側アームライン、 48 外側アームライン、 50 内スペーサー、 60 外スペーサー、 70 第1境界線、 72 第2境界線。

Claims (8)

  1. 振動体と、
    支持体と、
    前記支持体に対し前記振動体を振動方向に振動させる駆動源と、
    前記振動方向に垂直な平面に配置され前記振動体を前記支持体に連結する少なくとも1つの板ばねを備えるフレクシャベアリングと、を備え、
    前記板ばねは、
    前記振動体と前記支持体のうち一方に固定される内側固定部と、
    前記振動体と前記支持体のうち他方に固定される外側固定部と、
    前記内側固定部と前記外側固定部を接続するアーム部であって、前記平面内で前記板ばねの径方向に交差するアーム長手方向に直線的に延び、前記平面内で前記アーム長手方向に垂直な方向のアーム幅が、アーム部の中間部から前記内側固定部と前記外側固定部それぞれに向かって太くなっているアーム部と、を備え
    前記アーム部は、前記内側固定部から前記外側固定部へと延び前記アーム幅を定める内側アームラインおよび外側アームラインを有し、
    前記内側アームラインは、外に向かって凹状に湾曲し、及び/または、前記外側アームラインは、内に向かって凹状に湾曲し、
    前記外側アームラインが、前記内側アームラインに比べて、強く湾曲していることを特徴とする極低温冷凍機。
  2. 前記フレクシャベアリングは、
    前記内側固定部に重ね合わせて配置され、前記板ばね上に前記アーム部と前記内側固定部との第1境界線を定める内スペーサーと、
    前記外側固定部に重ね合わせて配置され、前記板ばね上に前記アーム部と前記外側固定部との第2境界線を定める外スペーサーと、を備え、
    前記第1境界線と前記第2境界線は、内から外に向かって互いに近づくテーパ状に延びていることを特徴とする請求項1に記載の極低温冷凍機。
  3. 前記外側固定部には、前記内側固定部に接続される前記アーム部の端部を受け入れるノッチ部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の極低温冷凍機。
  4. 前記板ばねは、正三角形状に配置される3本のアーム部を備え、
    前記3本のアーム部のそれぞれの前記アーム幅が、当該アーム部の中間部から前記内側固定部と前記外側固定部それぞれに向かって太くなっていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の極低温冷凍機。
  5. 前記振動体は、ピストンとシリンダのうち一方を備え、
    前記支持体は、前記ピストンと前記シリンダのうち他方を備え、
    前記ピストンと前記シリンダの間に冷媒ガスの圧縮空間が形成され、
    前記極低温冷凍機は、前記駆動源の駆動により前記圧縮空間に前記冷媒ガスの圧力振動を生成するように構成されることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の極低温冷凍機。
  6. 極低温冷凍機に搭載されるフレクシャベアリングであって、
    振動体の振動方向に垂直な平面に配置され前記振動体を支持体に連結する少なくとも1つの板ばねを備え、
    前記板ばねは、
    前記振動体と前記支持体のうち一方に固定される内側固定部と、
    前記振動体と前記支持体のうち他方に固定される外側固定部と、
    前記内側固定部と前記外側固定部を接続するアーム部であって、前記平面内で前記板ばねの径方向に交差するアーム長手方向に直線的に延び、前記平面内で前記アーム長手方向に垂直な方向のアーム幅が、アーム部の中間部から前記内側固定部と前記外側固定部それぞれに向かって太くなっているアーム部と、を備え
    前記アーム部は、前記内側固定部から前記外側固定部へと延び前記アーム幅を定める内側アームラインおよび外側アームラインを有し、
    前記内側アームラインは、外に向かって凹状に湾曲し、及び/または、前記外側アームラインは、内に向かって凹状に湾曲し、
    前記外側アームラインが、前記内側アームラインに比べて、強く湾曲していることを特徴とするフレクシャベアリング。
  7. 記フレクシャベアリングは、さらに、
    前記内側固定部に重ね合わせて配置され、前記板ばね上に前記アーム部と前記内側固定部との第1境界線を定める内スペーサーと、
    前記外側固定部に重ね合わせて配置され、前記板ばね上に前記アーム部と前記外側固定部との第2境界線を定める外スペーサーと、を備え、
    前記第1境界線と前記第2境界線は、内から外に向かって互いに近づくテーパ状に延びていることを特徴とする請求項6に記載のフレクシャベアリング。
  8. 請求項またはに記載のフレクシャベアリングを備えることを特徴とする極低温冷凍機用リニア圧縮機。
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