JP7425812B2 - 蓄電デバイスの評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電デバイスの電極体のうち電極板が平坦に積み重なった平坦積層部における箔間距離の評価方法に関する。
リチウムイオン二次電池に代表される蓄電デバイスの内部構造を非破壊で解析したり検査したい場合がある。このような場合に、X線を用いたコンピュータ断層撮影装置(X線CT装置)によるX線CT解析が用いられる。例えば、特許文献1では、X線CT解析により、二次電池についてラインプロファイルを取得し、この二次電池の複数の正極板及び負極板について、それらの正極箔および負極箔の箔位置を特定できる例が示されている。
また、特許文献2では、X線CT解析で得た各部位のX線吸収量から、正極合材層や負極合材層、二次電池の劣化状態を評価する手法、X線CT解析で得た断層写真から二次電池の積層状態を評価する手法が示されている。
国際公開第2020/031431号 特開2001-203003号公報
一方、蓄電デバイスの電極体のうち平坦積層部において、積み重なった電極板間の間隔を測定し、これを評価したい場合がある。例えば、正極層と負極層との間に、電解液の浸透が不十分で空気層が残留した部分や、電解液が分解して発生したガスが電極体外に排出されずに溜まったガス層が存在する部分が生じることがある。また、このような部分では、空気層やガス層が障害となり、電解液と正極層或いは負極層との間で適切な反応が生じ難くなるので、次第に、電荷担体の金属イオンが金属化し析出(例えば、Liイオン二次電池では金属Liが析出)した金属層が存在する場合もある。なお、このような空気層やガス層、析出金属層が存在する部位は、これらが存在しない部位に比して、正極板と負極板(正極層と負極層)との間隔が僅かに大きくなっていると推測される。
そこで、正極板と負極板との間隔、負極板を介した正極板同士の間隔、あるいは、正極板を介した負極板同士の間隔を測定し評価することで、上述のようなガス層などが存在する部位を検知したり、平坦積層部における各電極板の積層状態の良否を判定することができると考えられる。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、蓄電デバイスの電極体のうち平坦積層部において、積み重なった電極板間の間隔を測定し、これを評価する蓄電デバイスの評価方法を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、(1)蓄電デバイスの電極体のうち電極板が平坦に積み重なった平坦積層部に対してX線CT解析を行って、上記平坦積層部のうち複数の上記電極板を含む評価部位について、隣り合う異極の又は異極を介して隣り合う同極の電極板が含む電極箔同士の箔間距離を10以上取得する箔間距離取得ステップと、取得した上記箔間距離の平均値及び標準偏差を算出する平均偏差算出ステップと、上記平均値に3倍の上記標準偏差を加えた評価基準距離を取得する基準距離取得ステップと、取得した上記箔間距離に、上記評価基準距離よりも大きい基準超え箔間距離が存在するか否かを評価する評価ステップと、を備える蓄電デバイスの評価方法である。
一般に、蓄電デバイスの電極体のうち電極板が平坦に積み重なった平坦積層部では、隣り合う異極の又は異極を介して隣り合う同極の電極板が含む電極箔同士の箔間距離の大きさの分布は、概ね平均値を中心とした正規分布関数(ガウス関数)に近似した釣鐘形の分布になると考えられる。
ところで、前述したように、蓄電デバイスにおいては、製造の段階で或いは使用の途中において、蓄電デバイスの電極体のうち、多数の互いに積み重なった正極板と負極板との間のうち、一部の正極板と負極板の間で、空気層やガス層、析出金属層が存在する異常が生じている場合がある。特に、蓄電デバイスのうち電極板が平坦に積み重なった平坦積層部の評価部位おいて、一部の正極板と負極板の間で、空気層やガス層、析出金属層が存在する異常が生じている場合には、当該異常の発生部位で、隣り合う異極の電極板が含む電極箔同士(正極箔と負極箔)の箔間距離、あるいは、異極を介して隣り合う同極の電極板が含む電極箔同士(正極箔同士,負極箔同士)の箔間距離が、異常が生じていない部位(周囲の部位など)或いは,ガス層や析出金属層が生じる前(例えば初期状態)よりも大きくなると考えられる。なお、異常の生じていない、残りの大多数の電極板同士の箔間距離は、全数異常が生じていない場合と同じく、概ね平均値を中心とした正規分布関数に近似した釣鐘形の分布になると考えられる。
そこで、上述の蓄電デバイスの評価方法では、X線CT解析を用いて蓄電デバイスの評価部位について、10以上の箔間距離DPのデータを取得し、箔間距離DPの平均値M及び標準偏差σを算出し、評価基準距離DPB(=M+3σ)を取得する。その上で、評価ステップにおいて、評価基準距離DPBよりも大きい箔間距離DPを有する基準超え箔間距離DPSが存在するか否かを評価する。即ち評価ステップでは、異常発生していない通常の状態であれば、殆ど生じ得ない評価基準距離DPBよりも大きい値を有する基準超え箔間距離DPSの存否を評価する。
かくして、蓄電デバイスの電極体のうち平坦積層部において、積み重なった電極板間の間隔を評価することができる。
ここで、平均値M及び標準偏差σの正規分布関数において、確率変数がM+3σよりも大きい値となる確率は、0.135%である。つまりもし、取得された箔間距離DPが正規分布関数に従う分布をするならば、取得した箔間距離の中に、評価基準距離DPB(=M+3σ)よりも大きい基準超え箔間距離DPSが存在している確率は0.135%である。即ち、発生確率が僅か0.135%である箔間距離DPの値が検知されたこととなる。このように、確率的に考えると実際には生じ難い評価基準距離DPB(=M+3σ)よりも大きい値の範囲に、実際に箔間距離DPのデータが存在している場合には、評価部位のうち、その大きな箔間距離DPを生じている部分で、箔間距離DPを大きくするような、何らか異常が発生している可能性が高いと推測できる。かくして、X線CT解析を用いて、蓄電デバイスの評価部位における空気層、ガス層、析出金属層などの異常発生の可能性を適切に評価することができる。
X線CT解析を行う蓄電デバイスとしては、リチウムイオン二次電池などの二次電池、リチウムイオンキャパシタなどのキャパシタが例示される。蓄電デバイスが含む電極体としては、電極板が平坦に積み重なった平坦積層部を有する電極体であれば良く、積層型電極体、扁平捲回型電極体のいずれも許容される。検査対象となる「電極板」としては、例えば、正極板及び負極板のほか、バイポーラ電極板も含まれる。
「隣り合う異極の電極板が含む電極箔同士」としては、正極板の正極箔と負極板の負極箔とが挙げられる。また、正極層と負極層とが対向するように配置された2つのバイポーラ電極板の電極箔同士も挙げられる。一方、「異極を介して隣り合う同極の電極板が含む電極箔同士」としては、負極板を介して隣り合う正極板が含む正極箔同士、正極板を介して隣り合う負極板が含む負極箔同士が挙げられる。
箔間距離の取得手法としては、蓄電デバイスの平坦積層部に対するX線CT解析結果から、箔間距離を取得できるいずれの手法も採用できる。例えば、特許文献1に記載されているように、解析結果からX線吸収量のラインプロファイルを得て、このラインプロファイルに現れる、各々の負極箔の位置を示す急峻なピークから直接に各負極箔の箔位置を特定し、負極箔同士の箔間距離を算出する手法が挙げられる。一方、解析結果から得たラインプロファイルに、電極箔の位置を示す急峻なピークが現れないが、なだらかなピークは発生する場合には、ラインプロファイルに生じるなだらかなピーク毎に、カーブフィッティングにより近似した変化を示す曲線を想定し、そのピーク位置によって、箔位置を特定し、特定した各箔位置から箔間距離を算出するようにしても良い。
(2)更に上述の(1)の蓄電デバイスの評価方法であって、前記評価ステップは、予め定めた距離階級毎に得られた前記箔間距離の度数を示す度数分布において、上記評価基準距離よりも大きい上記箔間距離で、且つ、上記箔間距離の度数が1以上の上記距離階級を有するか否かにより、前記基準超え箔間距離が存在するか否かを評価する階級評価ステップである蓄電デバイスの評価方法とすると良い。
上述の評価方法では、取得した箔間距離DPの度数分布を得ておき、前述の評価ステップとして、この度数分布において、評価基準距離DPBよりも大きい箔間距離DPで、且つ、箔間距離DPの度数が1以上の距離階級を有するか否かによって、基準超え箔間距離が存在するか否かを評価する階級評価ステップを行うので、容易に評価を行うことができる。
なお、箔間距離の度数分布を得る際に設定する階級幅及び距離階級の範囲は、得られる箔間距離のサンプル数、精度、得られる箔間距離の範囲などを考慮して設定すれば良い。例えば、階級幅として1μm幅などを採用することができる。
(3)上述の(1)又は(2)の蓄電デバイスの評価方法であって、前記評価ステップで、前記評価部位に、前記基準超え箔間距離が存在すると評価された前記蓄電デバイスについて、劣化の程度を評価する劣化評価ステップを更に備える蓄電デバイスの評価方法とすると良い。
この評価方法では、劣化評価ステップを有しているので、蓄電デバイスの劣化の程度から、蓄電デバイスの評価部位のうち、箔間距離が基準超え箔間距離を示す部位で、析出金属層の発生による蓄電デバイスの劣化が既に或る程度生じているのか、空気層やガス層は生じているが劣化は未だ進行していないのかを、適切に評価することができる。
実施形態に係り、電池の評価方法の各ステップを示すフローチャートである。 実施形態に係り、解析ステップにおいて、X線CT解析装置を用いて電池のX線CT解析を行い、各位置のX線吸収量を取得する様子を示す説明図である。 実施形態に係り、電池の被検査領域における電極体の層構成を示す説明図である。 X線CT解析を行って取得した各位置のX線吸収量から作成した電池の被検査領域の断面画像例である。 実施形態に係り、電池のうち特定仮想軌跡の各軌跡上位置における軌跡上X線吸収量を示すグラフ、各電極の箔位置、及び箔間距離の例である。 実施形態に係り、フィッティング領域内の各軌跡上位置における軌跡上X線吸収量を示すグラフ、近似曲線、および、推定した箔位置を示す説明図である。 実施形態に係り、第1の評価部位について得た箔間距離の度数分布、及び、これと同じ平均値及び標準偏差を有する正規分布関数のグラフである。 実施形態に係り、第2の評価部位について得た箔間距離の度数分布、及び、これと同じ平均値及び標準偏差を有する正規分布関数のグラフである。
以下、本技術の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10(以下、単に電池ともいう。)の評価方法の各ステップのフローチャートを示す。電池10の箔位置特定および極間距離算出に用いるX線CT解析装置XCTは、図2に示すように、X線焦点SXOからX線を円錐状に放射するX線源SX、X線源SXから放射されたX線を検出するX線検出器DX、被検査物(本例では電池10)を載置しつつ回転軸線AXの周りに回転させる回転台RBを有している。さらには、これらを制御すると共に、X線検出器DXで検出した各部のX線の強度データを基に、電池10の各位置P(r,θ,z)におけるX線吸収量AB(r,θ,z)、任意の仮想断面におけるX線吸収量ABの分布を示す断面画像、任意の特定仮想軌跡HTに沿ったX線吸収量ABの変化を示すグラフ(吸収量プロファイル)などを算出する処理コンピュータCMP、及び、得られた各データ、断面画像、吸収量プロファイル等を表示するモニタMNを有している。
本実施形態では、先ず解析ステップS1において、X線CT解析装置XCTを用いて被検査物である電池10のX線CT解析を行い、処理コンピュータCMPにおいて、電池10のうち、破線で示すX線が照射される円柱状の被検査領域10S1,10S2内の各位置P(r,θ,z)(但し、(r,θ,z)は円柱座標系における座標を示す)におけるX線吸収量AB(r,θ,z)を取得する。
本実施形態では、電池10のうちほぼ中央部分の被検査領域10S1と、図2において、この被検査領域10S2から回転軸線AXに沿う方向に50mm離れた被検査領域10S2の2箇所について、X線CT解析を行った例を示す。なお、被検査領域10S2のX線CT解析に当たっては、回転台RBの高さを50mm下げて、被検査領域10S1と同様に解析ステップS1等を行う。
電池10の積層型の電極体20のうち、積層方向SHに正極板21と負極板25とがセパレータ29を介して交互に平坦に積層されている平坦積層部20H内で、かつ被検査領域10S1(図3参照)について、X線CT解析を行う。この場合に、例えば、図4に示す、電池10の電極体20の断面画像例が得られることがある。被検査領域10S2についての断面画像例も同様である。
なお、図3に示すように、電池10に用いている正極板21は、アルミニウムからなる正極箔22と、この両側にそれぞれ形成された互いに同厚みの正極層23a,23bからなる。正極層23a,23bは、例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/32など遷移金属元素を含む正極活物質を多く含んでおり、正極箔22に比して高いX線吸収係数を有する。一方、負極板25は、銅からなる負極箔26と、この両側にそれぞれ形成された互いに同厚みの負極層27a,27bからなる。負極層27a,27bは、例えば、黒鉛などの炭素系物質からなる負極活物質を多く含んでおり、負極箔26、正極箔22、正極層23a,23bに比して相対的に低いX線吸収係数を有する。ポリエチレンなどの樹脂からなるセパレータ29も、同様に低いX線吸収係数を有する。
このため、図4では、断面上の各位置P(r,θ,z)のうち、X線吸収量が大きい正極層23a,23bを有する正極板21が存在する部位は相対的に白く示され、X線吸収量が小さい負極層27a,27bを有する負極板25及びセパレータ29が存在する部位は相対的に黒く示される。なお、正極箔22、負極箔26及びセパレータ29は、正極層23a,23b及び負極層27a,27bに比して厚みが薄い(概ね1/10以下の厚み)。このため、図4の断面画像からは、正極箔22や負極箔26を明確に識別してその位置を特定することが困難である。なお、特許文献1の図7,図8に示されたラインプロファイル(吸収量プロファイル)のように、負極箔の位置を明確に特定でき、これらの箔間距離等を容易に算出できる場合もある。しかし、X線CT解析を行う電池の大きさ(体格)や照射するX線のエネルギーなどによっては、特許文献1の場合とは異なり、図4及び後述する図5に例示するように、断面画像や吸収量プロファイルから負極箔などの位置を直ちに特定できず、箔間距離を算出できない場合もあり得る。
そこで、本実施形態の箔間距離取得ステップS2では、以下のようにして、評価部位20HH1或いは20HH2における各々の正極箔22の位置を特定し、正極箔22同士の箔間距離DPを算出をする。
まず、吸収量取得ステップS21で、処理コンピュータCMPにより、図3、図4において左右方向に延びる直線状の一点鎖線で示す特定仮想軌跡HT、具体的には、電池10の電極板である複数の正極板21及び複数の負極板25をそれぞれ垂直に貫通する特定仮想軌跡HTを想定し、その各軌跡上位置dにおけるX線吸収量AB(r,θ,z)である軌跡上X線吸収量AB(d)を取得する。軌跡上位置dは、特定仮想軌跡HT上の任意の位置を原点とし、この原点から特定仮想軌跡HTに沿って測定した距離である。図3において、この特定仮想軌跡HTが正極箔22と交わる点の軌跡上位置dを、それぞれ正極箔22の箔位置dpfとし、特定仮想軌跡HTが負極箔26と交わる点の軌跡上位置dを、それぞれ負極箔26の箔位置dnfとする。即ち、被検査領域10S1或いは10S2のうち、特定仮想軌跡HTが通る直線状(直棒状)の評価部位20HH1或いは20HH2に存在する多数の正極箔22及び負極箔26の位置を箔位置dpf,dnfとする。
図5に、特定仮想軌跡HT上の各軌跡上位置d(原点からの距離d)における軌跡上X線吸収量AB(d)の大きさの変化を示すグラフ(吸収量プロファイル)の例を示す。図5のグラフでは、X線吸収量が大きい各正極板21の正極層23a,23bに対応し、軌跡上X線吸収量ABの値が100を越える複数の山部が観察されるほか、X線吸収量が小さい各負極板25に対応する谷部が観察される。但し、各々の谷部には、厚みは薄いがX線吸収係数の大きい銅からなる負極箔の存在により、小さなピークが観察される。しかしながら、特許文献1の図7,図8等と比較すれば容易に理解できるように、この図5のグラフを見るだけでは、各々の正極箔22の箔位置dpfや負極箔26の箔位置dnf(図3参照)を正確に特定することが難しいことが判る。
そこで、本実施形態では、先ず正極箔位置特定ステップS22において、各正極箔22の箔位置dpf(例えばdpf1~dpf9)を以下のようにして特定する。まず、領域設定ステップS221において、特定仮想軌跡HTのうち、単一の正極箔22を内部に含むフィッティング領域AF(図5では、AF1~AF9)の範囲を定める。具体的には、図5のグラフにおいて、軌跡上X線吸収量AB(d)の大きさが100を越える範囲を、フィッティング領域AF(AF1~AF9)と設定する。
ついで、フィッティングステップS222及び正極箔位置推定ステップS223を、繰返し判定ステップS224により繰返し行って、各々のフィッティング領域AF(例えばAF1~AF9)について、単一の正極箔22の箔位置dpf(例えば、dpf1~dpf8)を特定する。
このうちフィッティングステップS222では、例えば図6に示すように、フィッティング領域AF6における軌跡上X線吸収量AB(d)の変化のグラフに対して、これにフィットして変化し、かつ、フィッティング領域AF6内に単一ピークFCP6を生じる近似曲線FC6(図6に太線の破線で示した)を定める。なお、本実施形態では、近似曲線FC6にガウス関数(正規分布関数)を用いた。正極板21は、正極箔22の両面に同厚みの正極層23a,23bを有していることから、単一ピークFCP6に対応する軌跡上位置d(箔位置dpf)を中心として、特定仮想軌跡HT(距離d,横軸)について対称な(左右対称な)近似曲線FC6をフィッティングさせるのが適切だからである。これにより精度良く正極箔22の箔位置dpf(dpf1等)を特定することができる。なお、特定仮想軌跡HT(距離d)について対称な近似曲線FCとして、例えば、ローレンツ関数、二次関数、cos関数などを用いても良い。
続いて正極箔位置推定ステップS223では、例えば、フィッティング領域AF6のうち、定められた近似曲線FC6における単一ピークFCP6に対応する軌跡上位置dを、単一の正極箔22の箔位置dpf6と推定する。
そして、繰返し判定ステップS224では、ステップS222,S223の繰り返しの要否を判断し、設定された各々のフィッティング領域AF(例えばAF1~AF8)について、フィッティングステップS222により近似曲線FCを定め、正極箔位置推定ステップS223により正極箔22の箔位置dpfを推定することができるまで、フィッティングステップS222及び正極箔位置推定ステップS223を繰り返す。
これにより、各々のフィッティング領域AF(例えばAF1~AF8)について、各フィッティング領域AFに含まれる正極箔22の箔位置dpf(dpf1~dpf8)を推定することができる(図5参照)。かくして、領域設定ステップS221~繰返し判定ステップS224を含む正極箔位置特定ステップS22により、複数の正極箔22及び負極箔26のうち、各正極箔22の箔位置dpf(例えばdpf1~dpf8)を特定することができる。
更に箔間距離算出ステップS23では、正極箔位置特定ステップS22で特定した正極箔22の箔位置dpf(例えばdpf1~dpf8)を用いて、負極箔26を介して隣り合う正極箔22同士の箔間距離DP(例えばDP1~DP7)を算出する。
かくして、吸収量取得ステップS21~箔間距離算出ステップS23を含む箔間距離取得ステップS2により、X線CT解析(図4参照)だけでは、不明瞭な軌跡上X線吸収量の変化となる蓄電デバイスであっても、適切に各電極箔(本実施形態では正極箔22)の箔位置dpf1等を特定でき、隣り合う異極又は異極を介して隣り合う同極の電極箔間(本実施形態では、負極板25(負極箔26)を介して隣り合う正極箔22同士の間)の箔間距離DP(DP1等)を適切に算出することができる。
なお、本実施形態の電池10のうち、中央部付近(図2参照)の被検査領域10S1に含まれる評価部位20HH1では、10ヶ以上の、具体的には、合計89ヶ(全度数89)の箔間距離DPが得られた。また、被検査領域10S1から50mm離れた被検査領域10S2に含まれる評価部位20HH2では、合計92ヶ(全度数92)の箔間距離DPが得られた(後述する表1参照)。
次いで平均偏差算出ステップS3では、箔間距離取得ステップS2で取得した多数の箔間距離DP(例えば、DP1~DP7)に基づいて、箔間距離DPの平均値M及び標準偏差σを算出する。
さらに基準距離取得ステップS4では、算出した箔間距離DPの平均値Mに、標準偏差σの3倍を加えた評価基準距離DPB(=M+3σ)を取得する。
Figure 0007425812000001
表1に、箔間距離取得ステップS2により、電池10の評価部位20HH1,20HH2のそれぞれについて得られた箔間距離DPの度数分布表、及び、この度数分布表から算出した箔間距離DPの平均値M、標準偏差σ及び評価基準距離DPB(=M+3σ)の値を示す。
なお、表1に示す度数分布表では、箔間距離DP=360~383μmの範囲を、互いに等しい階級幅SW=1.0μmで24ヶの距離階級SSに分け、各距離階級SSに含まれる箔間距離DPの度数nを示してある。また表1では、算出した平均値M及び標準偏差σと同じ大きさの平均値及び標準偏差を有する正規分布関数を想定し、各箔位置dpfに対応する当該正規分布関数の値(正規分布を想定した場合の理論度数)も併せて示してある。
また図7に、実線で示す評価部位20HH1について得た箔間距離DPの度数分布の折れ線グラフ、及び、破線で示すこの度数分布の平均値M及び標準偏差σと同じ平均値及び標準偏差を有する正規分布関数のグラフを示す。同様に図8に、実線で示す評価部位20HH2について得た箔間距離DPの度数分布の折れ線グラフ、及び、破線で示すこの度数分布の平均値M及び標準偏差σと同じ平均値及び標準偏差を有する正規分布関数のグラフを示す。図7,図8において、一点鎖線の縦線でその位置を示す値は、評価基準距離DPB(=M+3σ)の値を示す。
表1及び図7に示すように、評価部位20HH1について得た箔間距離DPの度数分布は、平均値M(370.6μm)付近の度数nがやや小さな値となって2つピークを有する2つ山形状の分布を示している。しかし、破線で示す正規分布関数のグラフは、実線で示す箔間距離DPの度数分布のグラフに、概ねフィットした変化を示している。またこの図7の正規分布関数のグラフにおいて、箔間距離DPが一点鎖線の縦線でその位置を示す評価基準距離DPB=M+3σ(=376.7μm)に等しい場合に得られる正規分布関数の値はごく小さい。従って、箔間距離DPの大きさが正規分布関数に従う場合、箔間距離DPが評価基準距離DPB(=M+3σ=376.7μm)よりも大きな値となる可能性(確率)は、極めて低い事が理解出来る。
しかしながら、図7において、太矢印で示すように、取得した評価部位20HH1(全度数89)では、評価基準距離DPBを越える箔間距離DP=379μmnの値のデータが存在していることが判る。この箔間距離DP=379μmの場合は、箔間距離DPの値のばらつきによって、偶然発生したとは考え難く、評価部位20HH1には、箔間距離DPが異常に大きくなった部位が含まれていることを示唆していると考えられる。
一方、表1及び図8に示すように、評価部位20HH2について得た箔間距離DPの度数分布は、平均値M(369.5μm)付近の度数nがピークを示す1つ山形状の分布を示しており、破線で示す正規分布関数のグラフは、実線で示す箔間距離DPの度数分布のグラフに、極めてフィットした変化を示している。またこの図8の正規分布関数のグラフにおいても、箔間距離DPが一点鎖線の縦線でその位置を示す評価基準距離DPB=M+3σ(=373.6μm)の場合に得られる正規分布関数の値はごく小さく、箔間距離DPが評価基準距離DPB(=M+3σ=373.6μm)よりも大きな値となる可能性は、極めて低い事が理解出来る。
そして、図7とは異なり、図8及び表1からは、取得した評価部位20HH2(全度数92)には、評価基準距離DPBを越える箔間距離DPを有する場合が存在していないことが判る。このことは、図7の評価部位20HH1とは異なり、評価部位20HH2では、箔間距離DPの値に正規分布に近似したばらつきは存在するものの、箔間距離DPが異常に大きくなった部位は含まれていないことを示唆していると考えられる。
そこで、階級評価ステップS5では、箔間距離取得ステップS2で取得した箔間距離DPに、評価基準距離DPBよりも大きい基準超え箔間距離DPSのデータが存在するか否かを評価する。具体的には、階級評価ステップS5において、予め定めた距離階級SS毎に得られた箔間距離DPの度数nを示す度数分布において、評価基準距離DPBよりも大きい箔間距離DPで、且つ、箔間距離DPの度数nが1以上の距離階級SSを有するか否かにより、基準超え箔間距離DPSが存在するか否かを評価する。
この階級評価ステップS5を適用すると、評価部位20HH1(表1及び図7参照)では、評価基準距離DPB(=376.7μm)よりも大きい箔間距離DP=379μmを階級値(代表値)とする距離階級SSの度数nが1(n=1)となっており、該当する距離階級SS(379μm)を有すると評価されることが判る。従って、階級評価ステップS5において、Yesと評価され、ステップS6に進む。
一方、評価部位20HH2(図8参照)では、評価基準距離DPB(=373.6μm)よりも大きい階級値の距離階級SSの度数nが1以上となることは無く、該当する距離階級SSを有しないと評価されることが判る。なお、階級評価ステップS5において、Noと評価された電池10は、評価部位20HH2における評価結果からは、正常電池であると判断される。
かくして、電池10の電極体20のうち平坦積層部20Hにおいて、積み重なった正極板21(正極箔22)間の間隔を適切に評価することができる。特に上述の評価方法では、取得した箔間距離DPの度数分布を得ておき、階級評価ステップS5で、この度数分布において、評価基準距離DPBよりも大きい箔間距離DPで、且つ、箔間距離DPの度数nが1以上の距離階級SSを有するか否かによって、基準超え箔間距離DPSが存在するか否かを評価しているので、容易に評価を行うことができる。
続く劣化評価ステップS6では、階級評価ステップS5で、評価部位(例えば20HH1)に、基準超え箔間距離DPSが存在すると評価された電池10について、劣化の程度を評価する。具体的には例えば、公知の手法で電池10のIV抵抗値の大きさを測定し、予め定めた基準IV抵抗値よりも大きいか否かを判断し、電池10のIV抵抗値が基準IV抵抗値よりも大きい場合Yes)には、電池10は劣化していると判断する。
その原因は、空気層の存在或いはガス層の発生が関係していると考えられる。正極層と負極層との間に空気層或いはガス層が存在している部分では、正極層と負極層との間に十分な電解液が存在せず適切に電池反応が生じ難い。このため、電池10の使用により、空気層或いはガス層存在部分に、Li金属などの析出金属層が発生すると共に、更に電池反応が生じにくくなって劣化(IV抵抗値の増加)が生じたと推測できる。但し、電池10の使用状況などによっては、正極板21と負極板25との間に空気層或いはガス層が存在していても、析出金属層が発生していない或いは発生し難く、電池10の劣化(IV抵抗の増加)が顕著でない場合もあるからである。
さらにこの評価方法では、劣化評価ステップS6を有しているので、蓄電デバイスの劣化の程度から、評価部位20HH1のうち、箔間距離DPが基準超え箔間距離DPSを示す部位で、Li金属の析出金属層の発生による蓄電デバイスの劣化が既に或る程度生じているのか、空気層やガス層は生じているが劣化は未だ進行していないのかを、適切に評価することができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。例えば実施形態では、正極箔22の箔位置dpf1等をするに当たり、正極箔位置特定ステップS22において、軌跡上X線吸収量AB(d)の変化に対してフィットして変化する近似曲線FCを定めて、正極箔22の箔位置dpf1等を特定した。
しかし、特許文献1のように、近似曲線FCを用いたフィッティングを経ることなく、正極箔22の箔位置dpf1等を特定した場合でも、同様に、得られた箔間距離DPの分布を用いて、箔間距離DPが異常に大きい部位の有無を評価することができる。
また、実施形態では、正極箔22同士の箔間距離DPを多数取得し、この正極箔22同士の箔間距離DPについて、異常に大きい値の有無を評価した。図4のグラフに示す例では、各負極箔26に対応する部位付近で得られる軌跡上X線吸収量AB(d)の大きさが小さく、正極箔22の箔位置dpf1等と同様に近似曲線を用いて、各負極箔26の箔位置dnf1等を適切に特定することが難しかったからである。
しかし、各負極箔26に対応する部位付近で得られる軌跡上X線吸収量AB(d)の大きさが、各負極箔26の箔位置dnfを近似曲線を用いて適切に特定することができる程度に大きい場合には、正極箔22の箔位置dpf1等と同様に近似曲線を用いて特定するようにしても良い。この場合には、箔間距離算出ステップで、特定した正極箔22の箔位置dpf1等及び負極箔26の箔位置dnf1等を用いて、隣り合う異極の正極箔22-負極箔26間の箔間距離や、負極箔26同士の箔間距離を算出し、これを評価することもできる。
また、実施形態では、図3に示すように、電池10の積層型の電極体20の、正極板21と負極板25とセパレータ29とがいずれも平板状とされて積層された被検査領域10S1,10S2について、X線CT解析を行い、各正極箔22の箔位置dpf1等を特定し、正極箔22同士の箔間距離DP1等を算出して、箔間距離DPの評価を行った例を示した。しかし、この実施形態と同様の手法は、扁平捲回型の電極体のうち正極板、負極板及びセパレータが平板状に積み重なった平坦積層部についても適用できる。
10 電池(蓄電デバイス)
20 電極体
SH 積層方向
20H 平坦積層部
20HH1,20HH2 評価部位
21 正極板(電極板)
22 正極箔(電極箔)
25 負極板(電極板)
26 負極箔(電極箔)
dpf,dpf1,dpf2,…,dpf6,…,dpf8 (正極箔の)箔位置
dnf,dnf1,dnf2,…,dnf7 (負極箔の)箔位置
DP,DP1,DP2,…,DP7 (正極箔同士の)箔間距離
M (箔間距離の)平均値
σ (箔間距離の)標準偏差
DPB 評価基準距離
DPS 基準超え箔間距離
SS 距離階級
n 度数
S1 解析ステップ
S2 箔間距離取得ステップ
S21 吸収量取得ステップ
S22 正極箔位置特定ステップ(箔位置特定ステップ)
S23 箔間距離算出ステップ
S3 平均偏差算出ステップ
S4 基準距離取得ステップ
S5 階級評価ステップ(評価ステップ)
S6 劣化評価ステップ

Claims (3)

  1. 蓄電デバイスの電極体のうち電極板が平坦に積み重なった平坦積層部に対してX線CT解析を行って、上記平坦積層部のうち複数の上記電極板を含む評価部位について、隣り合う異極の又は異極を介して隣り合う同極の電極板が含む電極箔同士の箔間距離を10以上取得する箔間距離取得ステップと、
    取得した上記箔間距離の平均値及び標準偏差を算出する平均偏差算出ステップと、
    上記平均値に3倍の上記標準偏差を加えた評価基準距離を取得する基準距離取得ステップと、
    取得した上記箔間距離に、上記評価基準距離よりも大きい基準超え箔間距離が存在するか否かを評価する評価ステップと、を備える
    蓄電デバイスの評価方法。
  2. 請求項1に記載の蓄電デバイスの評価方法であって、
    前記評価ステップは、
    予め定めた距離階級毎に得られた前記箔間距離の度数を示す度数分布において、上記評価基準距離よりも大きい上記箔間距離で、且つ、上記箔間距離の度数が1以上の上記距離階級を有するか否かにより、前記基準超え箔間距離が存在するか否かを評価する階級評価ステップである
    蓄電デバイスの評価方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の蓄電デバイスの評価方法であって、
    前記評価ステップで、前記評価部位に、前記基準超え箔間距離が存在すると評価された前記蓄電デバイスについて、劣化の程度を評価する劣化評価ステップを更に備える
    蓄電デバイスの評価方法。
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