JP7425674B2 - 指令装置、マイクログリッドシステム、指令方法 - Google Patents

指令装置、マイクログリッドシステム、指令方法 Download PDF

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Description

本発明は、指令装置、マイクログリッドシステム、および指令方法に関する。
エネルギー地産地消モデルを実現するためには、発電設備、蓄電設備、消費設備とこれらを繋ぐ配電系統が備えられた、いわゆるマイクログリッドを構成することが求められている。昨今のマイクログリッドは、電力系統から完全に切り離された形態をとらずに、マイクログリッド内で融通できない余剰電力または不足電力を電力系統を通じて売買する機能も備えてトータルでエネルギーコストと再エネ率を向上することが望ましい。従来、マイクログリッド内の電力は、電圧変換の容易性から歴史的に交流によって行われてきた。交流グリッドにおける制御においては、電圧電流のみならず周波数や位相も制御する必要があり、正確かつ迅速な制御は困難であった。再エネ電源や蓄電設備は直流で動作するため、このような設備を多く備えたマイクログリッドは本来、直流で動作させることが直流-交流の変換損失を低減できるため有利である。昨今のパワーエレクトロニクスの進歩により、直流による給電が容易に実施できるようになって来た。例えば、一部のデータセンター内では400V程度の直流給電が実施されている。
しかしながら一般の機器では、日本国内においては交流100Vないし200Vが使用されており、上記のような直流給電線と接続するためには別途交流変換装置が必要になり変換損失が生じる。また、電圧や接続プラグおよびコンセントの規格が世界で統一されておらず、利便性を著しく損なっている。さらに、上記様々な電圧規格に対応するユニバーサルな機器を設計する場合には、機器内部の電源回路が様々な電圧規格に対応せねばならず、電源回路の損失の点でも不利であった。特許文献1には、電源供給元から供給される電圧を、指定値の電圧に変換する電圧変換部を有する直流給電用コンセントであって、前記電圧変換部で変換された電圧を印加される雌端子と、前記雌端子に挿入される直流給電用プラグを有する機器の電力変換効率を表す機器側効率情報を前記直流給電用プラグから複数受信する情報受信手段と、前記直流給電用コンセントの電力変換効率を表すコンセント側効率情報を複数記憶する情報記憶手段と、前記情報受信手段で受信された複数の機器側効率情報と、前記情報記憶手段に記憶された複数のコンセント側効率情報とに基づいて、前記電源供給元から前記電圧変換部へ供給される供給電力を減少させる指定値を、前記電圧変換部に指定する電圧値指定手段と、を備える、ことを特徴とする直流給電用コンセントが開示されている。
特開2011-253665号公報
特許文献1に記載されている発明では、効率改善の余地がある。
本発明の第1の態様による指令装置は、交流電力が流れる電力系統と接続され電力変換装置を備える主幹を制御する指令装置であって、前記主幹は1以上のマスタ装置と直流電力が流れる配線であるDCバスにより接続され、前記マスタ装置は、前記DCバスの電力を変換し機器配線を介して1以上のスレーブ装置に供給し、前記主幹に前記DCバスの電流および電圧の少なくとも一方を制御させる主幹制御部と、前記マスタ装置に前記機器配線の電流および電圧の少なくとも一方を制御させるマスタ制御部とを備える。
本発明の第2の態様によるマイクログリッドシステムは、指令装置と、交流電力が流れる電力系統と接続される主幹と、1以上のマスタ装置と、1以上のスレーブ装置とを含むマイクログリッドシステムにおいて、前記主幹は前記1以上のマスタ装置と直流電力が流れる配線であるDCバスにより接続され、前記マスタ装置は、1以上の前記スレーブ装置と直流電力が流れる配線である機器配線により接続され、前記指令装置は、前記主幹に前記DCバスの電流および電圧の少なくとも一方を制御させる主幹制御部と、前記マスタ装置に前記機器配線の電流および電圧の少なくとも一方を制御させるマスタ制御部とを備え、前記マスタ装置のそれぞれは、直流電力の電圧を変換する変換器を備える。
本発明の第3の態様による指令方法は、交流電力が流れる電力系統と接続され電力変換装置を備える主幹を制御する指令装置が実行する指令方法であって、前記主幹は1以上のマスタ装置と直流電力が流れる配線であるDCバスにより接続され、前記マスタ装置は、前記DCバスの電力を変換し機器配線を介して1以上のスレーブ装置に供給し、前記主幹に前記DCバスの電流および電圧の少なくとも一方を制御させることと、前記マスタ装置に前記機器配線の電流および電圧の少なくとも一方を制御させることとを含む。
本発明によれば、電力の利用効率を高くすることができる。
第1の実施の形態におけるマイクログリッドシステムの構成を示す図 指令装置の構成を示すブロック図 マスタとスレーブの構成を示す図 時系列需給テーブルの一例を示す図 効率テーブルの一例を示す図 マイクログリッドシステムの動作を示すタイムチャート 第2の実施の形態におけるマイクログリッドシステムの構成を示す図 第2の実施の形態における指令装置の構成を示す図 第3の実施の形態における指令装置の構成を示す図 変更対処部の動作を示すタイムチャート 第4の実施の形態における指令装置の構成を示す図 異常検出部が電力系統の異常を検出した際のマイクログリッドシステムの動作を示すタイムチャート 第5の実施の形態における指令装置の構成を示す図 電力に余剰が発生することを検出した際のマイクログリッドシステムの動作を示すタイムチャート 第7の実施の形態におけるマイクログリッドシステムの構成を示す図 第mマスタの構成を示す図
―第1の実施の形態―
以下、図1~図6を参照して、マイクログリッドシステムの第1の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係るマイクログリッドシステム1を示す図である。図1では、実線で電力の流れを示し破線で情報の流れを示す。マイクログリッドシステム1は、外部ネットワーク90を介して他のグリッド92や電力取引所91と通信する。またマイクログリッドシステム1は、受電点9を介して他のグリッド92と電気的にも接続される。図1では他のグリッド92からマイクログリッドシステム1への送電を示しているが、この逆向き、すなわちマイクログリッドシステム1から他のグリッド92への送電も行われる。なお以下では、受電点9よりも図示左側を「電力系統」と呼ぶ。
マイクログリッドシステム1は、指令装置2と、主幹3と、マスタ装置Mと、スレーブ装置Sとを含む。なお以下ではマスタ装置を「マスタ」、スレーブ装置を「スレーブ」と呼ぶ。マスタMは、第1マスタM1、第2マスタM2、・・・、第NマスタMnの総称である。スレーブSは、第1aスレーブS1a、第1bスレーブS1b、・・第NnスレーブSNnの総称である。マイクログリッドシステム1における電力の流れは、主幹3を頂点ノード、それぞれのマスタMを子ノード、それぞれのスレーブSを孫ノードとするツリー状である。ただし電力はスレーブSから主幹3に流れる場合もあるし、主幹3からスレーブSに流れる場合もある。それぞれのマスタMには、1以上のスレーブSが接続される。以下では、あるマスタMに接続されるスレーブSを、あるマスタMの配下に存在するスレーブSとも呼ぶ。
スレーブSは、電力を消費して動作する機器、または電力を生成する装置である。それぞれのスレーブSは、あらかじめ稼働計画がなされており、それぞれのスレーブSには必要な電力である需要電力および供給する電力である供給電力(以下、「需給電力」と呼ぶ)と、時刻との関係を示す情報が格納されている。
以下では、電力を生成するスレーブSを「発電スレーブ装置」とも呼ぶ。発電スレーブ装置が生成する電力は、同一のマスタMの配下に存在する他のスレーブSが使用してもよいし、他のマスタMの配下に存在するスレーブSが使用してもよいし、主幹3で交流電力に変換されて電力系統に出力されてもよい。たとえば第1bスレーブS1bが発電スレーブ装置の場合に、第1bスレーブS1bが生成した電力を同じ第1マスタM1の配下に接続される第1aスレーブS1aが使用してもよいし、他のマスタである第nマスタMnの配下に接続される第nnスレーブSnnが使用してもよい。
図2は、指令装置2の構成を示すブロック図である。指令装置2は、主幹制御部21と、マスタ制御部22と、指令装置通信部23と、指令装置記憶部29とを備える。主幹制御部21およびマスタ制御部22は、たとえば中央演算装置であるCPUが読み出し専用の記憶装置であるROMに格納されるプログラムをRAMに展開して実行することで実現する。主幹制御部21およびマスタ制御部22の動作は後述する。
主幹制御部21は、次の制御時刻における、それぞれのスレーブSの需給電力を満たすようにDCバス4の電圧および電流(以下、「電圧電流」と呼ぶ)を算出する。なお、DCバスおよび機器配線における電圧電流の制御とは、本系は直流であることからオームの法則およびキルヒホッフの法則に従うこととなり、例えばDCバスにおいては負荷となるマスタの負荷抵抗およびDCバスの直流抵抗の和と、DCバスおよび負荷となるマスタを流れる電流との積が主幹とDCバス接続部におけるDCバス電圧に相当する。即ち、電圧と電流は自由に制御できる訳ではなく、上記の束縛条件がある。従って、本来的には電圧ないし電流の一方のみを制御すれば良いことになるが、上記負荷抵抗は一定ではなく、当該マスタが消費する電力の大きさに応じて負荷抵抗が変化するため、場合によっては電圧制御と電流制御が時系列的に変化する場合があっても良い。ここでは記述を簡単にするため電圧電流の制御という表現を用いる。この算出では、主幹、それぞれのマスタM、およびそれぞれのスレーブSに内蔵される電力変換装置における損失が最小になるように電圧電流が決定される。主幹に内蔵される電力変換装置の特性は既知であり、マスタMに内蔵される電力変換装置の特性は後述するマスタ効率情報293に記載され、スレーブSに内蔵される電力変換装置の特性は後述する時系列需給テーブル291に記載される。そして主幹制御部21は、算出した電圧電流を主幹3に通知することで主幹3にDCバス4の電圧電流を算出した値に制御させる。マスタ制御部22は、主幹制御部21が算出した電圧電流をそれぞれのマスタMに通知し、マスタMに機器配線6の電圧電流を制御させる。
指令装置2が備える指令装置通信部23は、マイクログリッドシステム1の内外と通信する。具体的には指令装置通信部23は、外部ネットワーク90を介した電力取引所91および他のグリッド92との通信、および主幹3やマスタMとの通信を行う。指令装置記憶部29は不揮発性の記憶装置、たとえばフラッシュメモリであり、時系列需給テーブル291、効率テーブル292、およびマスタ効率情報293が格納される。
時系列需給テーブル291に格納される情報は、各時刻におけるスレーブSの需給電力、スレーブの電力変換効率の特性、および優先度を含む。なお以下では、マイクログリッドシステム1における、ある時刻の電力の需要および供給の総和を「系統接続量」と呼ぶ。時系列需給テーブル291に格納される情報は、それぞれのスレーブSから収集した情報であり随時更新される。効率テーブル292およびマスタ効率情報293は、あらかじめ取得した情報でもよいし、スレーブSやマスタMから必要な都度取得した情報でもよい。
効率テーブル292には、電力変換器の変換効率の一覧が示されている。電力変換器の種類や動作条件により変換効率の特性が異なるので、効率テーブル292ではそれぞれの特性を名称と対応付けて格納している。マスタ効率情報293には、それぞれのマスタMが備える電力変換器の変換効率の一覧が示されている。マスタ効率情報293は、効率テーブル292における特性の名称を利用して定義されてもよいし、効率テーブル292のように具体的な数値を用いて定義されてもよい。時系列需給テーブル291および効率テーブル292は後に具体例を説明する。図1に戻って説明を続ける。
主幹3は、指令装置2の指令により動作する変電設備である。主幹3に対して図示左側は交流電力の領域、図示右側は直流電力の領域であり、主幹3は交流電力と直流電力を相互に変換する。主幹3は、指令装置2の指令に基づき交流から変換する際の直流の電圧を決定する。主幹3が直流から変換する交流の電圧は電力系統で使用されている所定の一定値であるが、主幹3が接続する電力系統の構成によってはこの限りではなく、例えば、指令装置2の指令に基づき変更可能に構成されてもよい。主幹3は、DCバス4を介してそれぞれのマスタMと電気的に接続される。
図3は、マスタMとスレーブSの構成を示す図である。図3ではマスタMを代表して第1マスタM1の構成を示し、スレーブSを代表して第1aスレーブS1aおよび第1nスレーブS1nの構成を示す。それぞれのマスタMとそれぞれのスレーブSは、機器配線6により接続される。機器配線6は、電力線と通信線が一体化された、たとえばUSB-PD(PowerDelivery)規格に対応したケーブルである。
機器配線6は、正極電力線6Pと、負極電力線6Nと、グランド線6Gと、通信線6Cと、レセプタクル6REと、プラグ6PUとを含む。正極電力線6Pおよび負極電力線6Nは、感電時の危険回避のために抵抗値が高い抵抗Rを介してグランド線6Gと接続される。なお正極電力線6Pおよび負極電力線6Nのうち一方しか使用されなくてもよいし、機器配線6に正極電力線6Pおよび負極電力線6Nの一方が含まれなくてもよい。通信線6Cは図3においては一本線で書かれているが、実際の線の本数は通信規格により異なり一本とは限らず複数線を用いて通信される場合もある。また機器配線6には通信線6Cが含まれなくてもよい。その場合はスレーブSとマスタMは無線による通信を行う。
マスタMは、電力変換部51と、信号処理部52と、通信部53と、複数の半導体スイッチ54とを備える。電力変換部51は直流電力の電圧を変換する、いわゆるDC-DCコンバータであり指令装置2の指令により動作する。それぞれのマスタMが変換する電圧は一定であってもよいし異なっていてもよい。電圧の一例を示すと、主幹3とマスタMを接続するDCバス4には直流100Vが提供され、第1マスタM1は直流10Vに降圧して配下のスレーブ機器に配電し、第2マスタM2は直流5Vに降圧しては以下のスレーブ機器に配電する。なおマスタMは独立した装置であってもよいし、他の装置と一体に構成されてもよい。たとえば、太陽光発電装置や蓄電装置に含まれるパワーコンディショナーをマスタMの1つとして扱ってよい。
信号処理部52は、電力変換部51に対する電圧および電流の設定、半導体スイッチ54の制御、通信部53との情報の授受、必要な情報の格納などの機能を有する。これらの機能は、たとえばマスタMに備えられる不図示のCPUが不図示のROMに格納されるプログラムを不図示のRAMに展開して実行してもよいし、ハードウエア回路などにより実現されてもよい。
通信部53は、レセプタクル6REとプラグ6PUを介したスレーブSとの通信、信号処理部52との通信、および指令装置2との通信を行う。また通信部53は、不図示の有線または無線通信回線を用いてインターネットへ接続可能に構成されてもよい。
スレーブSは、スレーブ電力変換部71と、負荷72と、スレーブ信号処理部73と、スレーブ通信部74とを備える。ただし後述するようにスレーブSはスレーブ電力変換部71を備えない場合もある。スレーブSは、接続されたマスタMとの通信、および電力の取得や電力の供給を行う。それぞれのスレーブSは電力の授受の観点では、マスタMに対して電力の供給しか行わなくてもよいし、マスタMから電力を供給されるだけでもよいし、マスタMへの電力供給とマスタMからの電力供給を切り替え可能でもよい。
スレーブ電力変換部71は、直流電力の電圧を変換するいわゆるDC-DCコンバータであり、スレーブ信号処理部73の指令により動作する。スレーブ信号処理部73は、スレーブ通信部74を介してマスタMと通信し、スレーブSの時刻ごとの需給電力の情報をマスタMに送信する。そしてスレーブ信号処理部73は、マスタMと合意した電圧電流となるように、スレーブ電力変換部71を制御する。なおスレーブSがスレーブ電力変換部71を備えない場合は、スレーブ信号処理部73は負荷72を制御する。スレーブ通信部74は、マスタMの通信部53に接続され、機器配線6に含まれる通信線6CによりマスタMと通信する。
図4は、指令装置2に格納される時系列需給テーブル291の一例を示す図である。図4に示す時系列需給テーブル291には、それぞれのスレーブSについて時刻ごとの需給電力、電力変換効率の特性、および優先度が格納される。具体的には図4の左右方向に異なる時刻の情報が格納され、上下方向に異なるスレーブSの情報が格納される。
電力の欄には、電力の需要が正の値で記載され、電力の供給が負の値で記載される。効率特性の欄には、効率テーブル292において該当する効率特性の名称が示されている。優先度の欄には、電力需給の優先度の情報が記載される。図4に示す例では最も優先されるべきものは優先度「A」、最も優先度が低いものは優先度「C」と記載されている。図4に示す情報は、スレーブSから電力需給に関する情報を取得するたびに更新される。
(効率テーブル)
図5は、指令装置2およびマスタMに格納される効率テーブル292の一例を示す図である。図5では図示左右方向に異なる特性の情報が並び、図示上下方向に電力の範囲であるランクの種別が示されている。効率はたとえば、同ランク内で変化する電力の平均値である。なお図5に示す例では、特性の種類によらず電力の区分が同一であるが、特性の種類ごとにランクの区切りとなる電力が異なってもよい。
(タイムチャート)
図6は、本実施の形態におけるマイクログリッドシステム1の動作を示すタイムチャートである。なお図6では、現在時刻をt0、制御を実行する時間の間隔をΔtとし、次の制御時刻であるt0+Δtを対象とする処理であるステップS301~S312を示している。
ステップS301では指令装置2は、全てのマスタMに時刻t0+Δtにおける必要電力を問い合わせるブロードキャスト通信を行う。続くステップS302ではそれぞれのマスタMは、配下の全てのスレーブSに時刻t0+Δtにおける必要電力を問い合わせるブロードキャスト通信を行う。ステップS303ではそれぞれのスレーブSは、時刻t0+Δtにおける需給電力、効率特性の名称、および優先度をマスタMに回答する。
ステップS304ではそれぞれのマスタMは、スレーブSからの回答を集約して指令装置2に通知する。ステップS305では指令装置2の主幹制御部21は、時刻t0+Δtにおける需給電力などの情報を集約してDCバス4の電圧電流を決定し、主幹3にDCバス4の電圧電流を通知する。また指令装置2のマスタ制御部22は、主幹制御部21が算出した電圧電流をそれぞれのマスタMに通知してマスタMに機器配線6の電圧電流を制御させる。さらに指令装置2は、時刻t0+Δtにおけるマイクログリッドシステム1の需給電力、すなわち系統接続量を電力取引所91や他のグリッド92に通知する。
ステップS306ではそれぞれのマスタMは、スレーブ電力変換部71の効率が最大になるようにそれぞれの機器配線6の電圧電流を決定して、それぞれのスレーブSに通知する。ステップS307ではそれぞれのスレーブSは、スレーブ信号処理部73がスレーブ電力変換部71および負荷72のいずれかに動作モード変更準備の指令を出力する。ステップS308ではそれぞれのスレーブSは準備完了をマスタMに通知する。ステップS309ではそれぞれのマスタMは、配下に存在する全てのスレーブSから準備完了の通知を受信したことを確認し、準備完了を指令装置2に通知する。
ステップS310では指令装置2は、それぞれのマスタMから準備完了の通知を受信したことを確認すると、時刻t0+Δtにモード変更トリガをすべてのマスタMに発信する。ステップS311では、それぞれのマスタMは、配下のスレーブSに変更トリガを発信する。ステップS312では、それぞれのスレーブSは変更トリガを受信すると直ちにスレーブ電力変換部71および負荷72のいずれかに動作モードを変更させる。
マイクログリッドシステム1は、以上説明したステップS301~S312を繰り返し実行することで、どの制御時刻においてもDCバス4およびそれぞれの機器配線6に最適な電圧電流を設定できる。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)指令装置2は、交流電力が流れる電力系統と接続され電力変換装置を備える主幹3を制御する。主幹3は1以上のマスタMと直流電力が流れる配線であるDCバス4により接続される。マスタMは、DCバス4の電力を変換し機器配線6を介して1以上のスレーブSに供給する。指令装置2は、主幹3にDCバス4の電流および電圧の少なくとも一方を制御させる主幹制御部21と、マスタMに機器配線6の電流および電圧の少なくとも一方を制御させるマスタ制御部22とを備える。そのため指令装置2は、機器配線6の電圧はスレーブSにあわせて低くしつつ、DCバス4の電圧を高くすることができるため、マイクログリッド1の電力の損失を低く抑えて電力の利用効率を高くすることができる。
(2)主幹制御部21は、スレーブSからたとえば時刻t0に取得した時刻t0+Δtにおける需給予定を用いて、時刻t0+Δtにおいて現在の時刻におけるスレーブSの電力需要および電力供給に基づき、主幹3にDCバス4の電流および電圧の少なくとも一方を制御させる(図6のステップS310)。そのため指令装置2は、DCバス4の電圧および電流をそれぞれのスレーブSが現在必要とする最低限に設定できる。
(3)主幹制御部21は、図6に示すようにスレーブSから取得した需給予定に基づき、主幹3にDCバス4の電流および電圧の少なくとも一方を制御させる。そのため指令装置2は、スレーブSが将来必要な電力を事前に外部に通知し、電力を確保することができる。
(4)主幹制御部21は、主幹3、それぞれのマスタM、およびそれぞれのスレーブSに含まれる電力変換装置の電力変換効率の情報に基づき、電力の損失が最小になるようにDCバス4の電流および電圧の少なくとも一方を制御する。
(5)マイクログリッドシステム1は、指令装置2と、交流電力が流れる電力系統と接続される主幹3と、1以上のマスタMと、1以上のスレーブSとを含む。主幹3は1以上のマスタMと直流電力が流れる配線であるDCバス4により接続される。マスタMは、1以上のスレーブSと直流電力が流れる配線である機器配線6により接続される。指令装置2は、主幹3にDCバス4の電流および電圧の少なくとも一方を制御させる主幹制御部21と、マスタMに機器配線6の電流および電圧の少なくとも一方を制御させるマスタ制御部22とを備える。マスタMのそれぞれは、直流電力の電圧を変換する電力変換部51を備える。
(6)スレーブSは、マスタMを経由して指令装置2にスレーブSの電力に関する将来の需要および供給の予定である需給予定を送信する。そのため指令装置2は、需給予定を利用して主幹3を制御できる。
(7)スレーブSには、発電が可能な発電スレーブ装置が含まれている。発電スレーブ装置は、他のスレーブSに給電可能である。
(8)スレーブSには、発電が可能な発電スレーブ装置が含まれている。発電スレーブ装置に接続されるマスタMは、他のマスタMに接続されるスレーブSに発電スレーブ装置が発電した電力を供給可能である。
(変形例1)
マスタMとスレーブSとの間の通信は、有線通信ではなく無線通信により実現されてもよい。またスレーブSは、マスタMではなく指令装置2と直接に通信をしてもよい。この場合はスレーブSの需給予定は、マスタMを経由せずに指令装置2に送信される。
(変形例2)
上述した第1の実施の形態では、DCバス4および機器配線6は電圧および電流を任意に設定可能であった。しかし電圧および電流のいずれかは固定でもよい。その場合には、主幹3、マスタM、およびスレーブSに内蔵される電力変換装置の動作は、電圧および電流のいずれかが固定値となるように制御される。
―第2の実施の形態―
図7~図8を参照して、マイクログリッドシステムの第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、マイクログリッドシステムが電圧レベルの異なる複数のDCバスを備える点で、第1の実施の形態と異なる。
図7は、第2の実施の形態におけるマイクログリッドシステム1Aの構成を示す図である。ただし図7では、作図の都合によりスレーブSの記載、および通信線の記載を省略している。マイクログリッドシステム1Aは、第1の実施の形態におけるマイクログリッドシステム1の構成に加えて副変換器43をさらに備える。またマイクログリッドシステム1Aは、DCバス4の代わりに第1DCバス41および第2DCバス42を備える。第1マスタM1~第mマスタMmは第1DCバス41に接続され、第mマスタMm~第xマスタMxは第2DCバス42に接続される。すなわち第mマスタMmは、第1DCバス41および第2DCバス42の両方に接続される。以下では、2つのDCバスに接続されるマスタMを「両接続マスタ装置」とも呼ぶ。
副変換器43は、電力変換器を備え、指令装置2の指令に基づき電圧を変換する。すなわち第1DCバス41の電圧と第2DCバス42の電圧は異なる。また副変換器43は、第nマスタMn~第xマスタMxと指令装置2との通信を仲介する。第mマスタMmは、第1DCバス41と第2DCバス42の両方に対して電力の供給および電力の取得が可能であり、その比率は任意に設定できる。
図8は、第2の実施の形態における指令装置2Aの構成を示す図である。指令装置2Aは、第1の実施の形態における構成に加えて、割合設定部24および副変換器設定部25を備える。本実施の形態では主幹制御部21は、DCバス4の電圧を2種類設定可能であることを前提としてそれぞれのDCバス4の電圧を算出する。この際には主幹制御部21は、副変換器43に関する不図示の効率テーブルの情報も参照する。割合設定部24は、第mマスタMmが第1DCバス41と第2DCバス42とから取得する電力の比率、または第mマスタMmが第1DCバス41と第2DCバス42に出力する電力の比率を決定し、第mマスタMmに通知する。
副変換器設定部25は、主幹制御部21の算出結果に基づき、副変換器43に対して電力変換に関する指令を出力する。たとえば副変換器設定部25は、副変換器43に対して40Vである第1DCバス41の電力を用いて、第2DCバス42に20Vを供給するように指示する。
上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(9)DCバス4は、電圧レベルの異なる第1DCバス41および第2DCバス42を含む。第1DCバス41および第2DCバス42には、直流電圧を変更可能な変圧器を含む副変換器43が接続される。マスタMの少なくとも1つである第mマスタMmは第1DCバス41および第2DCバス42に接続される両接続マスタ装置である。指令装置2Aは、両接続マスタ装置に対して、第1DCバス41および第2DCバス42に対する電力出力の割合または電力入力の割合を指定する割合設定部24と、副変換器43に対して、電圧変更処理に関する指令を出力する副変換器設定部25とを備える。そのため、指令装置2はDCバスの電圧を2つ設定可能であり、かつ第mマスタMmの電力接続を第1DCバス41と第2DCバス42に対して任意に設定できるので、より効率が高くなるようにDCバスの電圧を設定できる。
―第3の実施の形態―
図9~図10を参照して、マイクログリッドシステムの第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、スレーブにおける需給電力の変更を考慮する点で、第1の実施の形態と異なる。
図9は、第3の実施の形態における指令装置2Bの構成を示す図である。指令装置2Bは、第1の実施の形態の構成に加えて変更対処部26をさらに備える。変更対処部26は、将来の所定時刻における第2DCバス42の電圧などが決定した後に、いずれかのスレーブSから予定の変更が通知されると後述する処理を行う。
変更対処部26は、図6におけるステップS305の処理以降に、時刻t0+ΔtにおけるいずれかのスレーブSの予定が変更されたことが通知されると、図10に示す処理を実行する。なお以下に説明する処理はたとえば、図6におけるステップS309とステップS310の間に実行される。
ステップS321では、あるスレーブxが、次の制御時刻t0+Δtにおける需給電力の情報を書き換えて上位のマスタMに変更を通知する。ステップS322では、この通知を受けたマスタMが変更内容を指令装置2に送信する。ステップS323では指令装置2の変更対処部26は、マスタMから受信した変更内容に基づき、改めてDCバス4の電力容量および系統接続電力量を算出する。
ステップS324では変更対処部26は、ステップS324において算出したDCバス4の電力容量および系統接続電力量が範囲内であるか否かを判断する。たとえばスレーブSの予定変更が電力の需要や供給に影響がない事項の場合、即ち、予定変更により想定されるDCバスを流れる電力が変更されても、それがDCバスの仕様で規定されている最大電力容量値以下であり、かつ、系統接続電力量が配電事業者と契約された最大電力値以下である場合には、本ステップは肯定判断がされ、それ以外の場合には否定判断がされる。指令装置2は、DCバス4の電力容量および系統接続電力量が範囲内であると判断する場合はステップS326に進み、DCバス4の電力容量および系統接続電力量の少なくとも一方が範囲内ではないと判断する場合はステップS325に進む。ステップS326では変更対処部26は、時刻t0+Δtの情報を保存して図10に示す処理を終了する。
ステップS325では変更対処部26は、優先度が低いいずれかのスレーブSであるスレーブyが接続されたマスタMに変更要求を送出する。この変更要求は、DCバス4の電力容量および系統接続電力量が範囲内となるために必要な変更の要求である。ステップS327ではマスタMは、スレーブyに予定電力を変更する要求を送出する。ステップS328ではスレーブyは、電力の需給予定を変更可能か否かを判断する。スレーブyが変更可能と判断する場合はステップS329に進み、変更不可能と判断する場合はステップS330に進む。
ステップS329ではスレーブyはマスタMに変更不可である旨を回答する。続くステップS330ではマスタMは指令装置2に対して別のスレーブに対して変更要求を送信するように要求してステップS325に戻る。ステップS331ではスレーブyは、マスタMに変更可能である旨を回答する。続くステップS332ではマスタMは、指令装置2に変更可能である旨を回答する。ステップS333では指令装置2は、時刻t0+Δtの情報を保存して図10に示す処理を終了する。
上述した第3の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(10)需給予定には、図4に示すように処理の優先度が設定される。指令装置2Bは、需給予定が変更されると、スレーブMに対して優先度が低い需給予定を変更させる変更対処部26を備える。そのため指令装置2Bは、スケジュールの設定後に発生する需給予定の変更に対処することができる。
―第4の実施の形態―
図11~図12を参照して、マイクログリッドシステムの第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、電力系統との接続を切断する点で、第1の実施の形態と異なる。
図11は、第4の実施の形態における指令装置2Cの構成を示す図である。指令装置2Cは、第1の実施の形態の構成に加えて異常検出部27および独立移行部28をさらに備える。異常検出部27は、電力系統の異常を検出する機能を有する。この機能はたとえば、受電点9に接続される電力系統の断線や受電点9における障害を検出する。また、図1に示す外部ネットワーク90を介して、例えば電力取引所91ないしは他のグリッド92から通信により電力系統の異常を受信した場合であってもよい。指令装置2が電力系統の異常を検出すると、独立移行部28による処理が行われる。
図12は、指令装置2の異常検出部27が電力系統の異常を検出した際のマイクログリッドシステム1の動作を示すタイムチャートである。ステップS342では、異常検出部27が電力系統に異常を検出し、独立移行部28が主幹3に電力系統を離脱する指令を出力する。ステップS345では指令装置2の独立移行部28は、最も近い将来の制御時刻である時刻t0+Δtの電力データを書き換え、系統接続電力量をゼロとするために、まず、時系列需給テーブル291を参照して、発電能力のあるスレーブSを特定し、そのスレーブが接続されているマスタMに対し、直近の時刻t0+Δtでの発電動作を要求する。
ステップS346では独立移行部28は、時系列需給テーブル291を参照して優先度が最も低い全てのスレーブSを特定し、そのスレーブSが接続されているマスタMに要求を送出する。この要求は、DCバス4の電力収支がゼロになり系統接続電力量をゼロに出来るために必要な変更の要求である。ステップS347ではステップS345およびS346における要求を受信したマスタMは、前ステップにおいて特定された発電能力のある、ないしは優先度の低いスレーブSに予定変更要求を送信する。ステップS348では前ステップの要求を受信したスレーブSが、マスタMに回答を送信する。スレーブSは必要に応じて、すなわち要求を受け入れる場合は需給予定を変更する。続くステップS349では各マスタMは、スレーブSの回答を指令装置2に送信する。
ステップS350では独立移行部28は、マスタMの回答に基づきDCバス4の収支がゼロであるか否かを判断する。独立移行部28はいくつかのスレーブSが変更要求に応じたことでDCバスの収支がゼロに出来た、即ち系統接続電力がゼロに出来たと判断する場合はステップS352に進み、まだ範囲内に収まっていないと判断する場合はステップS351に進む。ステップS351では独立移行部28は、これまでよりも一段階上の優先度を有するスレーブSを特定し、特定したスレーブSが接続されたマスタMにステップS346と同様の要求を送出してステップS347に戻る。すなわち独立移行部28は、DCバス容量が範囲内に収まるまで優先度を1段階ずつ高くしてステップS347~S351の処理を繰り返す。ステップS352では指令装置2は、時刻t0+Δtの情報を保存して図12の処理を終了する。
上述した第4の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(11)需給予定には、処理の優先度が設定される。指令装置2Cは、電力系統の異常を検出する異常検出部27と、異常検出部27が異常を検出すると、スレーブSに対して優先度が低い需給予定を変更させてスレーブSの全体の電力収支をゼロにし、主幹3に電力系統との接続を切断させる独立移行部28を備える。そのため指令装置2Cは、電力系統の異常に対応できる。
―第5の実施の形態―
図13~図14を参照して、マイクログリッドシステムの第5の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、売電に対応する点で、第1の実施の形態と異なる。
図13は、第5の実施の形態における指令装置2Dの構成を示す図である。指令装置2Bは、第1の実施の形態の構成に加えて収益最大部28Aをさらに備える。収益最大部28Aは、余剰電力を利用してマイクログリッドシステム1Dの収益を最大化するためのスケジューリングを行う。なお収益の最大化には、支出を最小化することも含まれる。
本実施の形態では、時刻t0、t1、t2が後者ほど後の時刻として説明に用いる。すなわち時刻t0よりも後の時刻が時刻t1であり、時刻t1よりも後の時刻が時刻t2である。マイクログリッドシステム1Dは、指令装置2が将来の時刻t1においてマイクログリッドシステム1Dの電力に余剰が発生する予測であることを検出すると、図14に示す処理を行う。
ステップS361では指令装置2の収益最大部28Aは、将来の時刻t1においてマイクログリッドシステム1Dの電力に余剰が発生する予測であることを検出する。なおこのときの実際の時刻は時刻t0である。ステップS362では指令装置2は、現在時刻t0から時刻t2までの電力取引所91の売買価格予想データを取得する。続くステップS363では指令装置2は、それぞれのマスタMに時刻t2までの範囲での需要スケジュールの前倒し検討要求を送出する。さらにステップS364では指令装置2は、それぞれのマスタMに蓄電池に充電することをスケジュールに組み込むことの検討要求を送出する。
ステップS365ではそれぞれのマスタMは、ステップS363およびS364に対応して、各スレーブSに対して時刻t2までの需要の前倒しと蓄電池の充電の要求を送信する。それぞれのスレーブSは、マスタMからの要求を検討して可能であれば要求に応じた変更を行い需給予定を変更する。そしてスレーブSは、変更の可否をマスタMに回答する。ステップS367ではマスタMは、スレーブSからの回答を指令装置2に送出する。
ステップS368では指令装置2は、マスタMから受信したスレーブSの回答を用いて、時刻t2までの範囲において需要を前倒しし、充電および売電による収益が最大となるスケジュールを決定する。このスケジュールの決定には、たとえば線形計画法を用いることができる。ステップS369では指令装置2は、ステップS368において決定したスケジュールを情報テーブルに保存し、それぞれのマスタMにブロードキャストして図EX5に示す処理を完了する。
上述した第5の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(12)指令装置2Dは、所定時刻におけるスレーブSの全体の電力収支がプラスになると判断すると、スレーブSにおける電力を消費するタイミング、およびスレーブSによる充電を行うタイミング、電力の売電を行うタイミングの少なくとも1つを操作することで収益が最大となるスケジュールを算出し、算出したスケジュールに基づきスレーブSおよび主幹3を制御する収益最大部28Aを備える。そのため指令装置2Dは、マイクログリッドシステム1Dの運用コストを低減できる。
―第6の実施の形態―
マイクログリッドシステムの第6の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、機器配線6の着脱時の処理を追加する点で、第1の実施の形態と異なる。
本実施の形態では、機器配線6の接続時にはマスタMとスレーブSは次に示す(1.1)~(1.10)の処理を実行する。(1.1)機器配線6の通信線6Cの接触が確立される。(1.2)スレーブSのスレーブ信号処理部73がパワーオンリセット動作を行う。(1.3)マスタMが接続されているそれぞれのスレーブSに情報テーブルおよび電圧電流テーブルの更新有無を問合せる。(1.4)それぞれのスレーブSは、更新有無の問い合わせに対して応答する。(1.5)マスタMが各スレーブSに割り当て可能な電流電圧を算出する。(1.6)マスタMが各スレーブSに割り当て可能な電流電圧を通知する。
(1.7)各スレーブSが受入電流電圧仕様を確定し、スレーブ電力変換部71または負荷72の動作モードを変更する準備を行う。(1.8)各スレーブSが準備完了をマスタMに報告する。(1.9)マスタMが各スレーブSのレセプタクル6REまたはプラグ6PUに接続された電力変換部51の動作を設定し半導体スイッチ54をオンにする。(1.10)通電状態が確立される。これ以後は定期的に通信線Cが接続されていることの確認動作を繰り返す。
それぞれのマスタMは、接続済みの1つのスレーブSとの接続を遮断する際に次に示す(2.1)~(2.5)の処理を実行する。(2.1)マスタMが、あるスレーブSの信号伝達不良を検出する。(2.2)当該スレーブ用の半導体スイッチ54をオフにする。この処理は、伝達不良を検出してから25ms以内であることが望ましい。次にマスタMは、スレーブSの給電形態に合わせて(2.3)または(2.4)の処理を実行する。(2.3)および(2.4)は、スレーブSが正接続するための再起動準備動作を可能にするための電力を供給するものである。
スレーブSが電力線からの給電で動作する場合には、次の(2.3)の処理を行う。(2.3)マスタMは、当該スレーブ用電力線を最低電圧規格値に設定し、半導体スイッチ54をオンにする。なお最低電圧規格値は、USB準拠では5Vである。スレーブSが通信線からの給電で動作する場合には、マスタMは次の(2.4)の処理を行う。(2.4)マスタMは、通信線6Cに所定の電圧を供給し続ける。
上述した第6の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(13)マスタMは、スレーブSとの通信が確立し、スレーブSに対して電圧および電流を確認した後にスレーブ装置に給電を開始する信号処理部52を備える。そのため、マスタMは安全にスレーブSに給電できる。
―第7の実施の形態―
図15~図16を参照して、マイクログリッドシステムの第7の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、マイクログリッドシステムの内部に交流電力も流通する点で、第1の実施の形態と異なる。
図15は、第7の実施の形態におけるマイクログリッドシステム1Fの構成図である。ただし図15では、作図の都合によりスレーブSの記載、および通信線の記載を省略している。本実施の形態におけるマイクログリッドシステム1Fは、第1の実施の形態における構成に加えて、ACバス49を備える。すなわち主幹3は、交流と直流を相互に変換するだけでなく、交流同士の変換も行う。ACバス49の電圧は、一定の電圧、たとえば200Vや100Vでもよいし、DCバス41のように状況に応じて変更してもよい。
第1マスタM1~第mマスタMmはDCバス41に接続され、第mマスタMm~第xマスタMxはACバス49に接続される。すなわち第mマスタMmは、DCバス41およびACバス49の両方に接続される。第mマスタMmは、DCバス41とACバス49の両方に対して電力の給電および電力の取得が可能であり、その比率は任意に設定できる。指令装置2は、第mマスタMmがDCバス41とACバス49とから取得する電力の比率、または第mマスタMmがDCバス41とACバス49に出力する電力の比率を決定し、第mマスタMmに通知する。
図16は、第mマスタMmの構成図である。第mマスタMmは、電力変換部51と、ACDC信号処理部52Aと、通信部53と、半導体スイッチ54と、電力計55とを備える。また第mマスタMmには、直流電力を使用する第maスレーブSma~第meスレーブSme、および交流電力を使用する第mfACスレーブSmfAC~第mjACスレーブSmjACが接続される。交流電力を使用するスレーブSは、交流電力線6ACおよび通信線6Cにより第mマスタMmと接続される。通信線6Cを用いた第mfACスレーブSmfACなどの通信は、たとえばECHONET Lite(登録商標)などを用いることができる。
電力変換部51、通信部53、および半導体スイッチ54は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。AC電力変換部51Aは、ACDC信号処理部52Aの指示に基づき、ACバス49に流れる交流電力と第maスレーブSma~第meスレーブSmeが使用する直流電力とを相互に変換する。ACDC信号処理部52Aは、第1の実施の形態におけるACDC信号処理部52Aの処理に加えて、AC電力変換部51Aを制御する機能を有する。ACDC信号処理部52Aは、指令装置2の指令に基づき電力変換部51およびAC電力変換部51Aを制御する。たとえばACDC信号処理部52Aは電力変換部51のみを動作させてAC電力変換部51Aを停止させる場合もあるし、その逆の場合もある。
電力計55は、接続されるそれぞれのスレーブSの使用電力量、および供給電力量を測定してACDC信号処理部52Aに通知する。ただし電力計55は第mマスタMmに必須の構成ではなく、第mマスタMmは電力計55を備えなくてもよい。
上述した第7の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(14)マイクログリッドシステム1Fは、交流電力が流れる配線であるACバス49と、主幹3とACバス49により接続される第nマスタ装置Mn~第xマスタ装置Mxとを備える。主幹3は、交流電力同士を変換する電力変換器をさらに備える。
(第7の実施の形態の変形例)
上述した第7の実施の形態では、交流電力により動作する第mfACスレーブSmfACなどは、第mマスタMmとは交流電力線6ACおよび通信線6Cにより第mマスタMmと接続された。しかし通信線6Cを省き、交流電力線6Aを利用して通信を行ってもよい。この通信には、公知の電力線搬送通信を用いることができる。
上述した各実施の形態および変形例において、機能ブロックの構成は一例に過ぎない。別々の機能ブロックとして示したいくつかの機能構成を一体に構成してもよいし、1つの機能ブロック図で表した構成を2以上の機能に分割してもよい。また各機能ブロックが有する機能の一部を他の機能ブロックが備える構成としてもよい。
上述した各実施の形態および変形例において、指令装置のプログラムは不図示のROMに格納されるとしたが、プログラムは指令装置記憶部に格納されていてもよい。また、指令装置が不図示の入出力インタフェースを備え、必要なときに入出力インタフェースと指令装置が利用可能な媒体を介して、他の装置からプログラムが読み込まれてもよい。ここで媒体とは、例えば入出力インタフェースに着脱可能な記憶媒体、または通信媒体、すなわち有線、無線、光などのネットワーク、または当該ネットワークを伝搬する搬送波やディジタル信号、を指す。また、プログラムにより実現される機能の一部または全部がハードウエア回路やFPGAにより実現されてもよい。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1、1A~1F…マイクログリッドシステム
2、2A~2F…指令装置
3…主幹
4…DCバス
6…機器配線
21…主幹制御部
22…マスタ制御部
23…指令装置通信部
24…割合設定部
25…副変換器設定部
26…変更対処部
27…異常検出部
28…独立移行部
28A…収益最大部
29…指令装置記憶部
41…DCバス
43…副変換器
49…ACバス
51…電力変換部
51A…AC電力変換部
52…信号処理部
52A…ACDC信号処理部
71…スレーブ電力変換部
291…時系列需給テーブル
292…効率テーブル
293…マスタ効率情報

Claims (15)

  1. 交流電力が流れる電力系統と接続され電力変換装置を備える主幹を制御する指令装置であって、
    前記主幹は1以上のマスタ装置と直流電力が流れる配線であるDCバスにより接続され、
    前記マスタ装置は、前記DCバスの電力を変換し機器配線を介して1以上のスレーブ装置に供給し、
    前記主幹に前記DCバスの電流および電圧の少なくとも一方を制御させる主幹制御部と、
    前記マスタ装置に前記機器配線の電流および電圧の少なくとも一方を制御させるマスタ制御部とを備える指令装置。
  2. 請求項1に記載の指令装置において、
    前記主幹制御部は、前記スレーブ装置から取得した、現在の時刻における前記スレーブ装置の電力需要および電力供給に基づき、前記主幹に前記DCバスの電流および電圧の少なくとも一方を制御させる指令装置。
  3. 請求項1に記載の指令装置において、
    前記主幹制御部は、前記スレーブ装置から取得した、前記スレーブ装置の電力に関する将来の需要および供給の予定である需給予定に基づき、前記主幹に前記DCバスの電流および電圧の少なくとも一方を制御させる指令装置。
  4. 請求項1に記載の指令装置において、
    前記DCバスは、電圧レベルの異なる第1DCバスおよび第2DCバスを含み、
    前記第1DCバスおよび前記第2DCバスには、直流電圧を変更可能な変圧器を含む副変換器が接続され、
    前記マスタ装置の少なくとも1つは前記第1DCバスおよび前記第2DCバスに接続される両接続マスタ装置であり、
    前記両接続マスタ装置に対して、前記第1DCバスおよび前記第2DCバスに対する電力出力の割合または電力入力の割合を指定する割合設定部と、
    前記副変換器に対して、電圧変更処理に関する指令を出力する副変換器設定部とをさらに備える、指令装置。
  5. 請求項3に記載の指令装置において、
    前記需給予定には、処理の優先度が設定されており、
    前記需給予定が変更されると、前記スレーブ装置に対して前記優先度が低い前記需給予定を変更させる変更対処部をさらに備える指令装置。
  6. 請求項3に記載の指令装置において、
    前記需給予定には、処理の優先度が設定されており、
    前記電力系統の異常を検出する異常検出部と、
    前記異常検出部が異常を検出すると、前記スレーブ装置に対して前記優先度が低い前記需給予定を変更させて前記スレーブ装置の全体の電力収支をゼロにし、前記主幹に前記電力系統との接続を切断させる独立移行部をさらに備える指令装置。
  7. 請求項1に記載の指令装置において、
    所定時刻における前記スレーブ装置の全体の電力収支がプラスになると判断すると、前記スレーブ装置における電力を消費するタイミング、および前記スレーブ装置による充電を行うタイミング、電力の売電を行うタイミングの少なくとも1つを操作することで収益が最大となるスケジュールを算出し、算出した前記スケジュールに基づき前記スレーブ装置および前記主幹を制御する収益最大部をさらに備えるマイクログリッドシステム。
  8. 請求項1に記載の指令装置において、
    前記主幹制御部は、前記主幹、それぞれの前記マスタ装置、およびそれぞれの前記スレーブ装置に含まれる電力変換装置の電力変換効率の情報に基づき、電力の損失が最小になるように前記DCバスの電流および電圧の少なくとも一方を制御する指令装置。
  9. 指令装置と、交流電力が流れる電力系統と接続される主幹と、1以上のマスタ装置と、1以上のスレーブ装置とを含むマイクログリッドシステムにおいて、
    前記主幹は前記1以上のマスタ装置と直流電力が流れる配線であるDCバスにより接続され、
    前記マスタ装置は、1以上の前記スレーブ装置と直流電力が流れる配線である機器配線により接続され、
    前記指令装置は、
    前記主幹に前記DCバスの電流および電圧の少なくとも一方を制御させる主幹制御部と、
    前記マスタ装置に前記機器配線の電流および電圧の少なくとも一方を制御させるマスタ制御部とを備え、
    前記マスタ装置のそれぞれは、直流電力の電圧を変換する電力変換部を備えるマイクログリッドシステム。
  10. 請求項9に記載のマイクログリッドシステムにおいて、
    前記スレーブ装置は、前記マスタ装置を経由して前記指令装置に前記スレーブ装置の電力に関する将来の需要および供給の予定である需給予定を送信する、または前記マスタ装置を経由せずに前記指令装置に直接前記需給予定を送信する、マイクログリッドシステム。
  11. 請求項9に記載のマイクログリッドシステムにおいて、
    前記マスタ装置は、前記スレーブ装置との通信が確立し、前記スレーブ装置に対して電圧および電流を確認した後に前記スレーブ装置に給電を開始する信号処理部を備えるマイクログリッドシステム。
  12. 請求項9に記載のマイクログリッドシステムにおいて、
    交流電力が流れる配線であるACバスと、
    前記主幹と前記ACバスにより接続される1以上のACマスタ装置とをさらに備え、
    前記主幹は、交流電力同士を変換する電力変換器をさらに備えるマイクログリッドシステム。
  13. 請求項9に記載のマイクログリッドシステムにおいて、
    前記スレーブ装置には、発電が可能な発電スレーブ装置が含まれており、
    前記発電スレーブ装置は、他の前記スレーブ装置に給電可能なマイクログリッドシステム。
  14. 請求項9に記載のマイクログリッドシステムにおいて、
    前記スレーブ装置には、発電が可能な発電スレーブ装置が含まれており、
    前記発電スレーブ装置に接続される前記マスタ装置は、他の前記マスタ装置に接続される前記スレーブ装置に前記発電スレーブ装置が発電した電力を供給可能なマイクログリッドシステム。
  15. 交流電力が流れる電力系統と接続され電力変換装置を備える主幹を制御する指令装置が実行する指令方法であって、
    前記主幹は1以上のマスタ装置と直流電力が流れる配線であるDCバスにより接続され、
    前記マスタ装置は、前記DCバスの電力を変換し機器配線を介して1以上のスレーブ装置に供給し、
    前記主幹に前記DCバスの電流および電圧の少なくとも一方を制御させることと、
    前記マスタ装置に前記機器配線の電流および電圧の少なくとも一方を制御させることとを含む、指令方法。
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