JP7424889B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置に関し、特に空間の奥行方向に複数の画像を重ね合わせて結像させる画像表示装置に関する。
従来から、車両内に各種情報を表示する装置として、アイコンを点灯表示する計器盤が用いられている。また、表示する情報量の増加とともに、計器盤に画像表示装置を埋め込むことや、計器盤全体を画像表示装置で構成することも提案されている。
しかし、計器盤は車両のフロントガラスより下方に位置しているため、計器盤に表示された情報を運転者が視認するには、運転中に視線を下方に移動させる必要があるため好ましくない。そこで、フロントガラスに画像を投影して、運転者が車両の前方を視認したときに情報を読み取れるようにするヘッドアップディスプレイ(以下HUD:Head Up Display)も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このようなHUDでは、フロントガラスの広い範囲に画像を投影するための光学装置が必要であり、光学装置の小型化および軽量化が望まれている。
一方で、小型の光学装置を用いて光を投影する画像表示装置としては、メガネ形状をしたヘッドマウント型のHUDが知られている(例えば、特許文献2を参照)。ヘッドマウント型のHUDでは、光源から照射された光を視聴者の眼に直接照射して、視聴者の網膜に画像を投影している。
特開2018-118669号公報 特表2018-528446号公報
しかし、従来のヘッドマウント型HUDでは、背景と画像を重ね合わせて表示することはできるものの、空中に結像した画像(エアリアルイメージ)の結像位置が視聴者の視野内において固定されており、表示位置の自由度が低かった。特に、視線方向において奥行位置が固定された画像表示であるため、複数画像を表示するためには表示領域を拡げる必要があり、視野に占める画像の比率が高くなり背景を視認しにくくなるという問題があった。また、複数の画像が並列して表示されるため、直感的に各画像を個別に分離して識別することが困難であった。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、空間中に結像させる画像の奥行方向における自由度を向上させることが可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、第1画像を照射する第1画像投影部と、前記第1画像投影部が照射した光の一部を第1方向に反射するとともに、残りの光を第2方向に透過する第1ビームスプリッタと、前記第1ビームスプリッタから前記第1方向または前記第2方向の一方に進んだ光を前記第1ビームスプリッタに再帰反射させる再帰反射部と、前記第1ビームスプリッタから前記第1方向または前記第2方向の他方に進んだ光を前記第1ビームスプリッタに反射させる反射部とを備え、前記再帰反射部および前記反射部が反射した光を空間上に結像させる結像光学部を備え、前記結像光学部は、前記第1画像投影部が照射する光の波長を選択的に反射するダイクロイックミラーであることを特徴とする。
このような本発明の画像表示装置では、第1ビームスプリッタで分岐した光を再帰反射部と反射部で反射させ、結像光学部で空間上に結像させるため、再帰反射部で反射された光と反射部で反射された光の結像位置を異ならせることができ、空間中に結像させる画像の奥行方向における自由度を向上させることが可能となる。
また本発明の一態様では、前記結像光学部は、前記第1画像投影部が照射する光の波長を選択的に反射するダイクロイックミラーである。
また本発明の一態様では、前記第1ビームスプリッタと前記再帰反射部の間、および/または前記第1ビームスプリッタと前記反射部の間に、光の通過と遮断を切り替えるシャッター部を備える。
また、上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、第1画像を照射する第1画像投影部と、第2画像を照射する第2画像投影部と、前記第1画像投影部が照射した光の一部を第1方向に反射するとともに、残りの光を第2方向に透過する第1ビームスプリッタと、前記第1ビームスプリッタから前記第1方向または前記第2方向の一方に進んだ光を前記第1ビームスプリッタに再帰反射させる再帰反射部と、前記第1ビームスプリッタから前記第1方向または前記第2方向の他方に進んだ光を前記第1ビームスプリッタに反射させる反射部とを備え、前記再帰反射部および前記反射部が反射した光を空間上に結像させる結像光学部を備え 前記第1画像投影部が照射する光は第1波長であり、前記第2画像投影部が照射する光は前記第1波長と異なる第2波長であり、前記第1ビームスプリッタは、前記第2画像投影部が照射した光の一部を前記第1方向に反射するとともに、残りの光を前記第2方向に透過し、前記第1ビームスプリッタと前記再帰反射部の間、または前記第1ビームスプリッタと前記反射部の間の一方に、前記第1波長をカットし前記第2波長を透過する第1フィルタを備え、前記第1ビームスプリッタと前記再帰反射部の間、または前記第1ビームスプリッタと前記反射部の間の他方に、前記第2波長をカットし前記第1波長を透過する第2フィルタを備えることを特徴とする。
また本発明の一態様では、前記第1画像の結像位置と、前記第2画像の結像位置が異なっている。
また本発明の一態様では、支点を回転中心として前記結像光学部を回動可能に保持する回転支持部を有する。
また、上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、第1画像を照射する第1画像投影部と、第3画像を表示する透過型表示部と、前記第1画像投影部が照射した光の一部を第1方向に反射するとともに、残りの光を第2方向に透過する第1ビームスプリッタと、前記第1ビームスプリッタから前記第1方向または前記第2方向の一方に進んだ光を前記第1ビームスプリッタに再帰反射させる再帰反射部と、前記第1ビームスプリッタから前記第1方向または前記第2方向の他方に進んだ光を前記第1ビームスプリッタに反射させる反射部と、前記再帰反射部および前記反射部が反射した光を空間上に結像させる結像光学部を備え、前記第1画像と前記第3画像が同じ視野範囲に表示されることを特徴とする。
本発明では、空間中に結像させる画像の奥行方向における自由度を向上させることが可能な画像表示装置を提供することができる。
第1実施形態に係る画像表示装置100の構成を示す模式平面図である。 画像表示装置100を用いた表示例を示す写真であり、図2(a)はダイクロイックミラーDMより近距離に焦点を合わせた写真であり、図2(b)は図2(a)の部分拡大写真であり、図2(c)はダイクロイックミラーDMより遠距離に焦点を合わせた写真であり、図2(d)は図2(c)の部分拡大写真である。 画像表示装置100を用いた別の表示例を示す写真であり、図3(a)はダイクロイックミラーDMより近距離に焦点を合わせた写真であり、図3(b)は図3(a)の部分拡大写真であり、図3(c)はダイクロイックミラーDMより遠距離に焦点を合わせた写真であり、図3(d)は図3(c)の部分拡大写真である。 画像表示装置100を用いたさらに別の表示例を示す写真であり、図4(a)はダイクロイックミラーDMより近距離に焦点を合わせた写真であり、図4(b)はダイクロイックミラーDMより遠距離に焦点を合わせた写真である。 第2実施形態に係る画像表示装置110の構成を示す模式平面図である。 第3実施形態に係る画像表示装置120の構成と再帰反射部を用いた表示を示す模式平面図である。 第3実施形態に係る画像表示装置120の構成と反射部を用いた表示を示す模式平面図である。 第4実施形態に係る画像表示装置130の構成を示す模式平面図である。 第5実施形態に係る画像表示装置140の構成を示す模式平面図である。 第6実施形態に係る画像表示装置150の構成を示す模式側面図である。 第6実施形態に係る画像表示装置150の構成を示す模式斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態に係る画像表示装置100の構成を示す模式平面図である。図1に示すように画像表示装置100は、第1画像投影部S1と、第1ビームスプリッタBS1と、第2ビームスプリッタBS2と、再帰反射部RRと、反射部Mと、ダイクロイックミラーDMとを備えている。図中において破線および二点鎖線で示した線は、第1画像投影部S1から照射された光の経路を模式的に示している。
図1に示した画像表示装置100では、視聴者は第1画像投影部S1から投影された第1前画像A1、第1後画像R1を奥行方向に視点から異なる距離に視認する。図1においては、第1前画像A1、第1後画像R1が並ぶ方向を奥行方向とし、奥行方向に直交する上下方向を横方向とし、奥行方向と横方向に直交する方向を垂直方向とする。ここで、図1では視点からの視線方向である奥行き方向に向かって左右を表現するが、横方向および垂直方向は図1における位置関係を表すためのものであり、上下左右が変更されてもよい。
第1画像投影部S1は、画像を構成する光を照射する装置であり、視聴者の目(視点)から所定距離に対して画像を投影する。第1画像投影部S1は、第2ビームスプリッタBS2の右方向に配置され、第2ビームスプリッタBS2の一方の面(第1ビームスプリッタBS1と対向する面)に対して横方向に光を照射する。
第1画像投影部S1の構成は限定されず、バックライトを備えた液晶表示装置、自発光の有機EL表示装置、光源と変調素子を用いたプロジェクター装置等を用いることができる。第1画像投影部S1が投影する画像は、静止画でも動画であってもよい。また、第1画像投影部S1にレンズ等の光学部材を含ませてもよい。
第1ビームスプリッタBS1は、入射した光の一部を透過するとともに一部を反射する部材であり、表面に反射率を調整する膜が形成された部分反射板を用いることができる。第1ビームスプリッタBS1は横方向と奥行方向に対して45度の角度となるように配置されている。また、第1画像投影部S1から照射される光の光軸に対しても45度傾斜して配置されている。
第2ビームスプリッタBS2は、入射した光の一部を透過するとともに一部を反射する部材であり、表面に反射率を調整する膜が形成された部分反射板を用いることができる。第2ビームスプリッタBS2は横方向と奥行方向に対して45度の角度となるように傾斜して配置されている。また、第1画像投影部S1から照射される光の光軸に対しても45度傾斜して配置されている。さらに、第1ビームスプリッタBS1と第2ビームスプリッタBS2の傾斜方向は互いに反対であり、90度の角度で交差するように対向して配置されている。
ここでは、第1ビームスプリッタBS1および第2ビームスプリッタBS2での光の透過率と反射率は任意のバランスを選択することができるが、例えば透過率を50%として反射率を50%とする。また、第1ビームスプリッタBS1および第2ビームスプリッタBS2の傾斜角度として45度と直交の例を示したが、第1画像投影部S1からの光照射方向と画像の結像位置との関係から適切な角度を用いることができる。
再帰反射部RRは、入射した光を入射方向に対して集光性を保ったまま反射させる光学部材であり、反射膜の表面側に微小なガラスビーズを敷き詰めた構造やプリズムを用いた構造の再帰反射部を用いることができる。再帰反射部RRは、第1ビームスプリッタBS1の右方向に配置され、主面が左右方向を向いて配置されている。
反射部Mは、入射した光を入射方向に対して正反射する光学部材であり、板状部材の表面に鏡面加工を施した構造のミラー等を用いることができる。反射部Mは、第1ビームスプリッタBS1および第2ビームスプリッタBS2と並んで奥行方向に配置され、主面が奥行方向を向いて配置されている。図1では反射部Mとして平板状のものを示しているが、凹面鏡や凸面鏡を用いるとしてもよい。
ダイクロイックミラーDMは、特定波長の光を反射し、その他の波長の光を透過する光学部材である。ダイクロイックミラーDMは、再帰反射部RR、第1ビームスプリッタBS1の左方向に配置されており、奥行方向に45度の角度となるように傾斜して配置されている。図1に示した例では、ダイクロイックミラーDMは、第1画像投影部S1から照射される光の波長を反射し、その他の可視光を透過するものを用いる。後述するように、ダイクロイックミラーDMで反射された光によって、実像である第1前画像A1と虚像である第1後画像R1が空間上で結像されるので、ダイクロイックミラーDMは本発明における結像光学部を構成している。
また、図1では省略しているが、第1ビームスプリッタBS1とダイクロイックミラーDMとの間に結像光学系の一部として結像レンズを配置するとしてもよい。結像レンズは、第1ビームスプリッタBS1から進行してきた光を空間上の所定位置に結像させるための光学部材であり、複数のレンズ群を用いてもよい。
図1に示したように、第1画像投影部S1から照射された光は、第2ビームスプリッタBS2で反射された後に第1ビームスプリッタBS1に到達する。第1ビームスプリッタBS1に到達した光の一部は反射されて再帰反射部RR方向に進行し、再帰反射部RRで再反射されて第1ビームスプリッタBS1に再入射する。ここで図1に示すように、再帰反射部RRに到達するまで光経が拡大して進行した光は、再帰反射部RRの再帰反射特性により、光経が縮小する光として第1ビームスプリッタBS1に入射する。第1ビームスプリッタBS1に再入射した光は、第1ビームスプリッタBS1を透過し、ダイクロイックミラーDMで反射されて、ダイクロイックミラーDMと視点の間における第1距離で焦点を結び第1前画像A1として結像される。
第1ビームスプリッタBS1に到達した光の残りの一部は透過して反射部M方向に進行し、反射部Mで再反射されて第1ビームスプリッタBS1に再入射する。第1ビームスプリッタBS1に再入射した光は、第1ビームスプリッタBS1で反射され、さらにダイクロイックミラーDMで反射されて視点方向に進行する。このとき、反射部M、第1ビームスプリッタBS1およびダイクロイックミラーDMで反射された光は光経が拡大して進行するため、視聴者からはダイクロイックミラーDMより後方の第2距離で焦点を結んで進行してきた光のように視認される。よって、ダイクロイックミラーDMよりも後方に第1後画像R1が結像されたものとみなせる。
第1前画像A1および第1後画像R1として結像された光は、視聴者の目に到達する。したがって、視聴者は奥行方向における空中に第1前画像A1および第1後画像R1を視認する。また、視聴者の視点からの視線方向に背景からの光を透過する透過板が配置されている場合にも、透過板越しに背景を視認しつつ、ダイクロイックミラーDMの手前に結像された第1前画像A1と、ダイクロイックミラーDMの後方に結像された第1後画像R1を視認することができる。
透過板の具体例としては、他のヘッドアップディスプレイの表示面や、車両のフロントガラス、ヘルメットのシールド等が挙げられる。また、これらの透過板に対して、他の表示装置を用いて画像表示を行うとしてもよい。
ここで図1では、第2ビームスプリッタBS2と、第1ビームスプリッタBS1と、反射部Mを奥行方向に並べた例を示したが、反射部Mと再帰反射部RRを入れ替えて配置しても、第1前画像A1と第1後画像R1を図1で示したものと同様の位置に結像することができる。また図1では、第1画像投影部S1からの光を第2ビームスプリッタBS2で反射させて第1ビームスプリッタBS1に到達させる構成を示したが、第1画像投影部S1を第2ビームスプリッタBS2と奥行方向に並べて、第2ビームスプリッタBS2を透過した光が第1ビームスプリッタBS1に到達する構成としてもよい。また、第2ビームスプリッタBS2を用いず、第1ビームスプリッタBS1に直接光を入射させる構成としてもよい。
(実施例)
図2は、画像表示装置100を用いた表示例を示す写真であり、図2(a)はダイクロイックミラーDMより近距離に焦点を合わせた写真であり、図2(b)は図2(a)の部分拡大写真であり、図2(c)はダイクロイックミラーDMより遠距離に焦点を合わせた写真であり、図2(d)は図2(c)の部分拡大写真である。画像表示装置100は、眼鏡に装着するウェアラブル機器として構成されている。図2(a)~図2(d)に示したように、ダイクロイックミラーDMよりも近距離に焦点を合わせた場合に第1前画像A1を鮮明に視認でき、遠距離に焦点を合わせた場合に第1後画像R1を鮮明に視認できる。また、第1前画像A1と第1後画像R1は、同一視線上において奥行方向で結像位置が異なっている。図2の例における画像表示装置100では、ダイクロイックミラーDMとして、青色光を反射するものと緑色光を反射するものを2枚重ね合わせたものを用いている。
図3は、画像表示装置100を用いた別の表示例を示す写真であり、図3(a)はダイクロイックミラーDMより近距離に焦点を合わせた写真であり、図3(b)は図3(a)の部分拡大写真であり、図3(c)はダイクロイックミラーDMより遠距離に焦点を合わせた写真であり、図3(d)は図3(c)の部分拡大写真である。図3(a)~図3(d)では、メガネのフレームよりも前方にダイクロイックミラーDMが配置されており、ダイクロイックミラーDMよりも遠方にメモ用紙が配置されている。画像表示装置100は、眼鏡に装着するウェアラブル機器として構成されている。図3(a)~図3(d)でも、フレーム近傍に焦点を合わせた場合に第1前画像A1を鮮明に視認でき、メモ用紙近傍に焦点を合わせた場合に第1後画像R1を鮮明に視認できている。また、第1前画像A1と第1後画像R1は、同一視線上において奥行方向で結像位置が異なっており、背景も同時に視認可能となっている。図3の例における画像表示装置100では、ダイクロイックミラーDMとして、緑色光を反射するもの1枚を用いている。
図4は、画像表示装置100を用いたさらに別の表示例を示す写真であり、図4(a)はダイクロイックミラーDMより近距離に焦点を合わせた写真であり、図4(b)はダイクロイックミラーDMより遠距離に焦点を合わせた写真である。画像表示装置100は、ブレッドボード上でヘッドアップディスプレイとして構成されている。図4(a)、図4(b)でも、ダイクロイックミラーDMよりも近距離に焦点を合わせた場合に第1前画像A1を鮮明に視認でき、遠距離に焦点を合わせた場合に第1後画像R1を鮮明に視認できている。また、第1前画像A1と第1後画像R1は、同一視線上において奥行方向で結像位置が異なっており、背景が白色であっても背景と同時に視認可能となっている。図4の例における画像表示装置100では、ダイクロイックミラーDMとして、青色光を反射するものと緑色光を反射するものを2枚重ね合わせたものを用いている。
上述したように視聴者は、第1前画像A1および第1後画像R1を結像させる光が、同一の視聴者における視野範囲に入射し、奥行方向に異なる位置である第1距離および第2距離に、第1前画像A1および第1後画像R1を視認できる。同時に、視聴者はダイクロイックミラーDMを透過して目に到達する背景を視認できる。したがって、視聴者は背景や他の表示装置による画像表示に第1前画像A1および第1後画像R1を重ね合わせたエアリアルイメージを視認することになる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図5を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態は、エアリアルイメージである第1前画像A1と第1後画像R1の表示内容を異ならせる点が第1実施形態と異なっている。図5は、本実施形態に係る画像表示装置110の構成を示す模式平面図である。図5に示すように画像表示装置110は、第1画像投影部S1と、第2画像投影部S2と、第1ビームスプリッタBS1と、第2ビームスプリッタBS2と、再帰反射部RRと、反射部Mと、第1フィルタC1と、第2フィルタC2と、ダイクロイックミラーDMとを備えている。
第2画像投影部S2は、画像を構成する光を照射する装置であり、視聴者の目(視点)から所定距離に対して画像を投影する。第2画像投影部S2は、第2ビームスプリッタBS2の奥行方向に配置され、第2ビームスプリッタBS2の他方の面(第1ビームスプリッタBS1とは反対側の面)に対して奥行き方向に光を照射する。
第1画像投影部S1と第2画像投影部S2は、それぞれ独立した装置で構成してもよく、光学部材を用いて同一の装置における異なる領域の画像を別方向に投影する構成としてもよい。第1画像投影部S1と第2画像投影部S2が照射する光の波長は異なっており、それぞれ第1波長λ、第2波長λとする。
ダイクロイックミラーDMは、第1画像投影部S1が照射する第1波長λの光と、第2画像投影部S2が照射する第2波長λの光を反射するように構成されている。例えば、λが青色光で、λが緑色光である場合には、青色光を反射するものと緑色光を反射するものを2枚重ね合わせたダイクロイックミラーDMを用いる。
第1フィルタC1および第2フィルタC2は、特定波長の光をカットし、その他の波長の光を透過する光学部材である。第1フィルタC1は第1画像投影部S1が照射する第1波長λの光をカットし、第2フィルタC2は第2画像投影部S2が照射する第2波長λの光をカットするように設計する。
図5に示したように、第1画像投影部S1から照射された光は、第2ビームスプリッタBS2で反射された後に第1ビームスプリッタBS1に到達する。第2画像投影部S2から照射された光は、第2ビームスプリッタBS2を透過した後に第1ビームスプリッタBS1に到達する。
第1ビームスプリッタBS1に到達した光の一部は反射されて第2フィルタC2を経て再帰反射部RR方向に進行し、再帰反射部RRで再反射されて第1ビームスプリッタBS1に再入射する。ここで、第2フィルタC2は第2波長λをカットするので、第2画像投影部S2が照射した第2波長λの光はカットされ、第1画像投影部S1が照射した第1波長λの光のみが透過される。第1ビームスプリッタBS1に再入射した光は、第1ビームスプリッタBS1を透過し、ダイクロイックミラーDMで反射されて、ダイクロイックミラーDMと視点の間における第1距離で焦点を結び、第1画像投影部S1が投影した第1前画像A1が結像される。
第1ビームスプリッタBS1に到達した光の残りの一部は透過して第1フィルタC1を経て反射部M方向に進行し、反射部Mで再反射されて第1ビームスプリッタBS1に再入射する。ここで、第1フィルタC1は第1波長λをカットするので、第1画像投影部S1が照射した第1波長λの光はカットされ、第2画像投影部S2が照射した第2波長λの光のみが透過される。第1ビームスプリッタBS1に再入射した光は、第1ビームスプリッタBS1で反射され、さらにダイクロイックミラーDMで反射されて視点方向に進行する。このとき、反射部M、第1ビームスプリッタBS1およびダイクロイックミラーDMで反射された光は光経が拡大して進行するため、視聴者からはダイクロイックミラーDMより後方の第2距離で焦点を結んで進行してきた光のように視認される。よって、ダイクロイックミラーDMよりも後方に、第2画像投影部S2が投影した第1後画像R1が結像されたものとみなせる。
本実施形態の画像表示装置110でも、第1前画像A1および第1後画像R1として結像された光は、視聴者の目に到達する。したがって、視聴者は奥行方向における空中に表示内容が異なる第1前画像A1および第1後画像R1を視認する。また、視聴者の視点からの視線方向に背景からの光を透過する透過板が配置されている場合にも、透過板越しに背景を視認しつつ、ダイクロイックミラーDMの手前に結像された第1前画像A1と、ダイクロイックミラーDMの後方に結像された第1後画像R1を視認することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図6,図7を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態は、空中に結像するエアリアルイメージの数を増加させる点が第1実施形態と異なっている。図6は、本実施形態に係る画像表示装置120の構成と再帰反射部を用いた表示を示す模式平面図である。図7は、本実施形態に係る画像表示装置120の構成と反射部を用いた表示を示す模式平面図である。図6,図7に示すように画像表示装置120は、第1画像投影部S1と、第2画像投影部S2と、第3画像投影部S3と、第1ビームスプリッタBS1と、第2ビームスプリッタBS2と、第3ビームスプリッタBS3と、再帰反射部RRと、反射部Mと、ダイクロイックミラーDMとを備えている。
第3ビームスプリッタBS3は、入射した光の一部を透過するとともに一部を反射する部材であり、表面に反射率を調整する膜が形成された部分反射板を用いることができる。第3ビームスプリッタBS3は横方向と奥行方向に対して45度の角度となるように傾斜して配置されている。さらに、第3ビームスプリッタBS3と第2ビームスプリッタBS2の傾斜方向は互いに同じであり、平行に対向して配置されている。
第3画像投影部S3は、画像を構成する光を照射する装置であり、視聴者の目(視点)から所定距離に対して画像を投影する。第3画像投影部S3は、第1~第3ビームスプリッタBS1,BS2,BS3および反射部Mと並んで奥行方向に配置され、第3ビームスプリッタBS3の一方の面(第2ビームスプリッタBS2とは反対側の面)に対して奥行方向に光を照射する。第2画像投影部S2は、第3ビームスプリッタBS3の右方向に配置され、第3ビームスプリッタBS3の他方の面(第2ビームスプリッタBS2と対向する面)に対して横方向に光を照射する。
第2画像投影部S2から照射された光は、第3ビームスプリッタBS3で反射された後に第2ビームスプリッタBS2を透過して第1ビームスプリッタBS1に到達する。また、第3画像投影部S3から照射された光は、第3ビームスプリッタBS3および第2ビームスプリッタBS2を透過した後に第1ビームスプリッタBS1に到達する。
図6に示すように、第1ビームスプリッタBS1に入射した光のうち再帰反射部RRを経た光は、第1実施形態と同様の経路でダイクロイックミラーDMに入射し、ダイクロイックミラーDMよりも視聴者に近い側の空中に第1前画像A1、第2前画像A2、第3前画像A3としてエアリアルイメージが結像される。また図7に示すように、第1ビームスプリッタBS1に入射した光のうち反射部Mを経た光は、第1実施形態と同様の経路でダイクロイックミラーDMに入射し、ダイクロイックミラーDMよりも視聴者から遠い側の空中に第1後画像R1、第2後画像R2、第3後画像R3としてエアリアルイメージが結像される。
本実施形態の画像表示装置120では、第3ビームスプリッタBS3と第3画像投影部S3を追加することで、空中に結像されるエアリアルイメージの数を追加することができる。図6,図7では3つの画像投影部を用いて3つのエアリアルイメージを結像した例を示したが、ビームスプリッタと画像投影部の数を増加させることでさらに画像数を増やすこともできる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図8を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態は、第1画像投影部S1が投影する第1前画像A1と第1後画像R1を選択的に空中にエアリアルイメージとして結像する点が第1実施形態と異なっている。図8は、本実施形態に係る画像表示装置130の構成を示す模式平面図である。図8に示すように画像表示装置130は、第1画像投影部S1と、第1ビームスプリッタBS1と、第2ビームスプリッタBS2と、再帰反射部RRと、反射部Mと、ダイクロイックミラーDMと、シャッター部SHと、ケース部CSと、回転支持部ARMとを備えている。
シャッター部SHは、第1ビームスプリッタBS1と再帰反射部RRの間、および第1ビームスプリッタBS1と反射部Mの間に配置され、光の通過と遮断を切り替える光学部材である。シャッター部SHの具体的な構成は限定されず、光アイソレータや液晶シャッター、アイリス等の公知のものを用いることができる。また、シャッター部SHの開閉(通過と遮断)の切り替えは、図示しない制御部によって制御されている。
ケース部CSは、各部を収容し保持する筐体である。図8に示した例では、第1ビームスプリッタBS1と、第2ビームスプリッタBS2と、再帰反射部RRと、反射部Mと、シャッター部SHをケース部CSの内部に収容し、第1画像投影部S1と、ダイクロイックミラーDMとはケース部CSによって外部に保持されている。
回転支持部ARMは、第1ビームスプリッタBS1、再帰反射部RR、反射部M、およびダイクロイックミラーDMの相対的位置関係を保って保持する部材であり、支点を回転中心として回動可能に設けられた部材である。本実施形態では、第1画像投影部S1も回転支持部ARMによって保持された例を示している。
回転支持部ARMは、各部の相対的な位置関係を保持したまま回動可能とされるため、ある程度の剛性を有する材料で構成する必要がある。回転支持部ARMを構成する具体的な材料や形状は限定されないが、例えば金属や樹脂、紙類などを用いることができる。
本実施形態でも第1画像投影部S1が照射する光の経路は第1実施形態と同様であり、ダイクロイックミラーDMよりも視聴者に近い側に第1前画像A1が結像され、ダイクロイックミラーDMよりも遠い側に第1後画像R1が結像される。このとき結像される画像は、シャッター部SHが開(透過)である光の経路のみであり、シャッター部SHの開閉を制御することにより第1前画像A1と第1後画像R1を選択的に結像させることができる。
具体的には、第1ビームスプリッタBS1と再帰反射部RRとの間に設けられたシャッター部SHを透過状態とし、反射部Mとの間に設けられたシャッター部SHを遮断状態とすると、第1前画像A1のみが結像される。逆に、第1ビームスプリッタBS1と再帰反射部RRとの間に設けられたシャッター部SHを遮断状態とし、反射部Mとの間に設けられたシャッター部SHを透過状態とすると、第1後画像R1のみが結像される。
上述したように本実施形態の画像表示装置130では、シャッター部SHの開閉動作により、第1前画像A1と第1後画像R1を選択的に結像させ、視聴者は第1前画像A1または第1後画像R1のどちらか一方を視認する。また、視聴者の視点からの視線方向に背景からの光を透過する透過板が配置されている場合にも、透過板越しに背景を視認しつつ、ダイクロイックミラーDMの手前に結像された第1前画像A1と、ダイクロイックミラーDMの後方に結像された第1後画像R1を視認することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図9を用いて説明する。第1実施形態および第4実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態は、空中に結像するエアリアルイメージの数を増加させる点が第4実施形態と異なっている。図9は、本実施形態に係る画像表示装置140の構成を示す模式平面図である。図9に示すように画像表示装置140は、第1画像投影部S1と、第2画像投影部S2と、第3画像投影部S3と、第1ビームスプリッタBS1と、第2ビームスプリッタBS2と、第3ビームスプリッタBS3と、再帰反射部RRと、反射部Mと、ダイクロイックミラーDMと、シャッター部SHと、ケース部CSと、回転支持部ARMとを備えている。
本実施形態の画像表示装置140でも、シャッター部SHの開閉動作により、ダイクロイックミラーDMより近距離に結像される第1前画像A1、第2前画像A2、第3前画像A3と、ダイクロイックミラーDMより遠距離に結像される第1後画像R1、第2後画像R2、第3後画像R3を選択することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図10,図11を用いて説明する。第1実施形態および第4実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態では、視点を中心に回転支持部ARMを回転させて、エアリアルイメージである第1前画像A1と第1後画像R1の結像位置を変動させる点が第4実施形態と異なっている。図10は、本実施形態に係る画像表示装置150の構成を示す模式側面図である。図11は、本実施形態に係る画像表示装置150の構成を示す模式斜視図である。図10、図11では、簡便のために第1画像投影部S1、第1ビームスプリッタBS1、第2ビームスプリッタBS2、再帰反射部RR、反射部M、シャッター部SH、ケース部CSについては図示を省略している。
図10は、本実施形態に係る画像表示装置150の構成を示す模式側面図である。図11は、本実施形態に係る画像表示装置150の構成を示す模式斜視図である。図11に示すように回転支持部ARMは、支点Fを回転中心として、少なくとも結像光学部に含まれるダイクロイックミラーDMを保持しており、上下方向にθの角度範囲で回動可能とされている。ここで、上下方向にθの角度範囲とは、視聴者の視点e位置から視聴者が水平方向の真正面を視認する方向を前方中心方向として、垂直方向の上下にθの角度となる範囲である。図10および図11では、角度θとして前方中心方向から下方に回転支持部ARMを回動させた例を示しているが、上方に回動させた場合も含む。
回転支持部ARMが支点Fを中心として回動されることで、図1に示した第1ビームスプリッタBS1、第2ビームスプリッタBS2、再帰反射部RR、反射部MおよびダイクロイックミラーDMは、相対的な位置関係を保ったまま角度θだけ変動される。したがって、第1画像投影部S1から照射された第1前画像A1および第1後画像R1の空中における結像位置も回転支持部ARMの回動と同様に角度θだけ変動した位置となる。これにより視聴者は、前方中心方向から角度θだけ変位した方向に第1前画像A1および第1後画像R1のエアリアルイメージを視認する。
ここで、角度θの範囲としては、視聴者の視点eから前方中心方向に対して上下25度の範囲(-25°≦θ≦25°)が好ましい。角度θが±25°よりも大きいと、第1前画像A1および第1後画像R1のエアリアルイメージを視認するための視線移動量が大きくなり、背景との重ね合わせ表示での快適性を保つことが困難となる。
また、回転支持部ARMの長さは、支点FからダイクロイックミラーDMまでの長さと、視点eからダイクロイックミラーDMの距離が同程度であることが好ましい。つまり、支点Fと視点eは奥行方向において同じ位置であることが好ましい。これにより、ダイクロイックミラーDMで反射されて視点e方向に進行する光の経路は、回転支持部ARMの回動と同程度の角度θで変位することになる。したがって、回転支持部ARMの回動と第1前画像A1および第1後画像R1の結像位置の変位が連動したものとなり、第1前画像A1および第1後画像R1の結像位置変更を直感的な動作で実現することができる。
仮に、ダイクロイックミラーDMを垂直方向または横方向に平行移動させた場合には、視点eから見たダイクロイックミラーDMの距離や相対角度が変化してしまう。この場合には、ダイクロイックミラーDMで反射された光の経路は図1で示したものとは異なり、第1前画像A1および第1後画像R1の表示内容が変動前とは変化してしまう。
それに対して画像表示装置150では、ダイクロイックミラーDMの移動は垂直方向への平行移動ではなく、支点Fを中心とした回転移動である。これにより、第1前画像A1および第1後画像R1を結像するための結像光学部の相対的な位置関係や角度の関係は図1に示したものが維持され、第1前画像A1および第1後画像R1の結像位置は、視点eからの距離が維持され、回転支持部ARMの回動に関わらずエアリアルイメージの表示内容を保存することができる。
上述したように、本実施形態の画像表示装置150では、支点Fを中心として回転支持部ARMに保持されたダイクロイックミラーDMを回転させることで、空間中に結像させる第1前画像A1および第1後画像R1の位置を変更可能であり、表示位置の自由度を向上させることが可能となる。
また、回転支持部ARMを上方に回転させて使用する場合には、ダイクロイックミラーDMに波長フィルタを組み合わせ、不要な外光をカットする構成としてもよい。波長フィルタは、紫外光または/および赤外光をカットする光学部材であり、公知のフィルム構造物を用いることができる。ダイクロイックミラーDMと波長フィルタを別体で構成してもよく、両者を組み合わせて一体に形成してもよい。また、ダイクロイックミラーDMの光反射特性として、紫外光または/および赤外光を反射するように設計し、ダイクロイックミラーDMが波長フィルタの機能を兼ねるとしてもよい。
これにより、外界から視点e方向に紫外光や赤外光が進行したとしても、波長フィルタで紫外光と赤外光がカットまたは反射されるため、視点eにまで紫外光と赤外光は到達しない。これにより、回転支持部ARMを上方に回動しても、外界からの紫外光や赤外光が視聴者の視点eに直接入射することを防止し、視聴者の目を保護することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100,110,120,130,140,150…画像表示装置
DM…ダイクロイックミラー
S1…第1画像投影部
S2…第2画像投影部
S3…第3画像投影部
BS1…第1ビームスプリッタ
BS2…第2ビームスプリッタ
BS3…第3ビームスプリッタ
RR…再帰反射部
M…反射部
A1…第1前画像
A2…第2前画像
A3…第3前画像
R1…第1後画像
R2…第2後画像
R3…第3後画像
C1…第1フィルタ
C2…第2フィルタ
SH…シャッター部
ARM…回転支持部
CS…ケース部

Claims (6)

  1. 第1画像を照射する第1画像投影部と、
    前記第1画像投影部が照射した光の一部を第1方向に反射するとともに、残りの光を第2方向に透過する第1ビームスプリッタと、
    前記第1ビームスプリッタから前記第1方向または前記第2方向の一方に進んだ光を前記第1ビームスプリッタに再帰反射させる再帰反射部と、
    前記第1ビームスプリッタから前記第1方向または前記第2方向の他方に進んだ光を前記第1ビームスプリッタに反射させる反射部とを備え、
    前記再帰反射部および前記反射部が反射した光を空間上に結像させる結像光学部を備え
    前記結像光学部は、前記第1画像投影部が照射する光の波長を選択的に反射するダイクロイックミラーであることを特徴とする画像表示装置。
  2. 第1画像を照射する第1画像投影部と、
    第2画像を照射する第2画像投影部と、
    前記第1画像投影部が照射した光の一部を第1方向に反射するとともに、残りの光を第2方向に透過する第1ビームスプリッタと、
    前記第1ビームスプリッタから前記第1方向または前記第2方向の一方に進んだ光を前記第1ビームスプリッタに再帰反射させる再帰反射部と、
    前記第1ビームスプリッタから前記第1方向または前記第2方向の他方に進んだ光を前記第1ビームスプリッタに反射させる反射部とを備え、
    前記再帰反射部および前記反射部が反射した光を空間上に結像させる結像光学部を備え
    前記第1画像投影部が照射する光は第1波長であり、
    前記第2画像投影部が照射する光は前記第1波長と異なる第2波長であり、
    前記第1ビームスプリッタは、前記第2画像投影部が照射した光の一部を前記第1方向に反射するとともに、残りの光を前記第2方向に透過し、
    前記第1ビームスプリッタと前記再帰反射部の間、または前記第1ビームスプリッタと前記反射部の間の一方に、前記第1波長をカットし前記第2波長を透過する第1フィルタを備え、
    前記第1ビームスプリッタと前記再帰反射部の間、または前記第1ビームスプリッタと前記反射部の間の他方に、前記第2波長をカットし前記第1波長を透過する第2フィルタを備えることを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項2に記載の画像表示装置であって、
    前記第1画像の結像位置と、前記第2画像の結像位置が異なっていることを特徴とする画像表示装置。
  4. 第1画像を照射する第1画像投影部と、
    第3画像を表示する透過型表示部と、
    前記第1画像投影部が照射した光の一部を第1方向に反射するとともに、残りの光を第2方向に透過する第1ビームスプリッタと、
    前記第1ビームスプリッタから前記第1方向または前記第2方向の一方に進んだ光を前記第1ビームスプリッタに再帰反射させる再帰反射部と、
    前記第1ビームスプリッタから前記第1方向または前記第2方向の他方に進んだ光を前記第1ビームスプリッタに反射させる反射部と、
    前記再帰反射部および前記反射部が反射した光を空間上に結像させる結像光学部を備え
    前記第1画像と前記第3画像が同じ視野範囲に表示されることを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の画像表示装置であって、
    前記第1ビームスプリッタと前記再帰反射部の間、および/または前記第1ビームスプリッタと前記反射部の間に、光の通過と遮断を切り替えるシャッター部を備えることを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載の画像表示装置であって、
    支点を回転中心として前記結像光学部を回動可能に保持する回転支持部を有することを特徴とする画像表示装置。
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