JP7355630B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置に関し、特に空間の奥行方向に複数の画像を重ね合わせて結像させる画像表示装置に関する。
従来から、車両内に各種情報を表示する装置として、アイコンを点灯表示する計器盤が用いられている。また、表示する情報量の増加とともに、計器盤に画像表示装置を埋め込むことや、計器盤全体を画像表示装置で構成することも提案されている。
しかし、計器盤は車両のフロントガラスより下方に位置しているため、計器盤に表示された情報を運転者が視認するには、運転中に視線を下方に移動させる必要があるため好ましくない。そこで、フロントガラスに画像を投影して、運転者が車両の前方を視認したときに情報を読み取れるようにするヘッドアップディスプレイ(以下HUD:Head Up Display)も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このようなHUDでは、フロントガラスの広い範囲に画像を投影するための光学装置が必要であり、光学装置の小型化および軽量化が望まれている。
一方で、小型の光学装置を用いて光を投影する画像表示装置としては、メガネ形状をしたヘッドマウント型のHUDが知られている(例えば、特許文献2を参照)。ヘッドマウント型のHUDでは、光源から照射された光を視聴者の眼に直接照射して、視聴者の網膜に画像を投影している。
特開2018-118669号公報 特表2018-528446号公報
しかし、従来のヘッドマウント型HUDでは、複数の画像を奥行方向に重ねて結像させるためには、複数の光源から結像位置の間にビームスプリッタまたはハーフミラーを配置し、光源からの光を分岐および重ね合わせる必要があるが、一方で空間に結像される画像の光量が低下し、視認性が悪化するという問題があった。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、奥行方向に結像させる画像の光量低下を抑制して、視認性を向上させることが可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、第1画像を照射する第1画像投影部と、第2画像を照射する第2画像投影部と、前記第1画像投影部が照射した光の一部を第1方向に反射するとともに、残りの光を第2方向に透過し、前記第2画像投影部が照射した光の一部を前記第1方向に反射するとともに、残りの光を前記第2方向に透過するビームスプリッタと、前記第1方向に進行した光を前記ビームスプリッタに再帰反射させる第1再帰反射部と、前記第2方向に進行した光を前記ビームスプリッタに再帰反射させる第2再帰反射部とを備え、前記ビームスプリッタは、前記第1再帰反射部で反射された光を第3方向に透過し、前記第2再帰反射部で反射された光を前記第3方向に反射し、前記第3方向に進行した光を空間上に結像させる結像光学部を備え、前記結像光学部は、前記第1画像投影部および前記第2画像投影部が照射する光の波長を選択的に反射するダイクロイックミラーであることを特徴とする。
このような本発明の画像表示装置では、ビームスプリッタで反射された光と透過した光をそれぞれ第1再帰反射部および第2再帰反射部で再帰反射させ、第3方向に進行させて結像光学部で結像させるため、奥行方向に結像させる画像の光量低下を抑制して、視認性を向上させることが可能となる。
また本発明の一態様では、前記第1画像の結像位置と、前記第2画像の結像位置が異なっている。
また本発明の一態様では、第3画像を前記空間上に結像させる第3画像投影部を備え、
前記第1画像、前記第2画像および前記第3画像を結像させる光が、同一の視野範囲に入射する。
また本発明の一態様では、前記第1画像投影部と前記ビームスプリッタの相対位置を変化させる第1駆動部を備える。
また本発明の一態様では、前記第2画像投影部と前記ビームスプリッタの相対位置を変化させる第2駆動部を備える。
本発明では、奥行方向に結像させる画像の光量低下を抑制して、視認性を向上させることが可能な画像表示装置を提供することができる。
第1実施形態に係る画像表示装置100の構成を示す模式図である。 再帰反射部による光量低下抑制を説明する図であり、図2(a)は第2再帰反射部RR2を用いない比較例の場合を示し、図2(b)は第2再帰反射部RR2を用いる画像表示装置110の場合を示している。 図2に示した構成による観測結果を示す図であり、図3(a)は第2再帰反射部RR2を用いない場合の画像であり、図3(b)は第2再帰反射部RR2を用いた場合の画像を示し、図3(c)は観測した光強度を示すグラフである。 第2実施形態に係る画像表示装置120の構成を示す模式図である。 図4に示した構成による観測結果を示す図であり、図5(a)は第1画像投影部S1から第1画像A1のみを投影した場合の画像であり、図5(b)は第1画像投影部S1と第2画像投影部S2からそれぞれ第1画像A1と第2画像A2を投影した場合の画像を示し、図5(c)は観測した光強度を示すグラフである。 第3実施形態に係る画像表示装置130の構成を示す模式図である。 図6に示した構成による観測結果を示す図であり、図7(a)は第1画像A1と第2画像A2を重ね合わせて投影した場合の画像であり、図7(b)は第1画像A1の位置を変化させた場合の画像を示し、図7(c)は観測した光強度を示すグラフである。 第4実施形態に係る画像表示装置140の構成を示す模式図である。 図8に示した構成による観測結果を示す図であり、図9(a)は第1画像A1と第2画像A2を重ね合わせて投影した場合の画像であり、図9(b)は第2画像A2の位置を変化させた場合の画像を示し、図9(c)は観測した光強度を示すグラフである。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態に係る画像表示装置100の構成を示す模式図である。図1に示すように画像表示装置100は、ビームスプリッタBS1と、再帰反射部RR1,RR2と、ビームスプリッタBS2と、ダイクロイックミラーDMと、第1画像投影部S1と、第2画像投影部S2と、ヘッドマウントディスプレイHMDを備えている。
図1に示した画像表示装置100では、視聴者は、第1画像投影部S1、第2画像投影部S2およびヘッドマウントディスプレイHMDから投影された第1画像A1、第2画像A2、第3画像Hを奥行方向に異なる距離に視認する。図1においては、第1画像A1、第2画像A2、第3画像Hが並ぶ方向を奥行方向とし、奥行方向に直交する上下方向を垂直方向とし、奥行方向と垂直方向に直交する方向を横方向とする。
ビームスプリッタBS1は、入射した光の一部を透過するとともに一部を反射する部材であり、表面に反射率を調整する膜が形成された部分反射板を用いることができる。ビームスプリッタBS1は垂直方向と奥行方向に対して45度の角度となるように配置されている。また、第1画像投影部S1および第2画像投影部S2から照射される光の光軸に対しても45度傾斜して配置されている。
再帰反射部RR1,RR2は、入射した光を入射方向に対して集光性を保ったまま反射させる光学部材であり、反射膜の表面側に微小なガラスビーズを敷き詰めた構造やプリズムを用いた構造の再帰反射部を用いることができる。再帰反射部RR1は、ビームスプリッタBS2の下方に配置され、主面が水平方向とされている。再帰反射部RR2は、ビームスプリッタBS1,BS2と並んで奥行方向に配置され、主面が垂直方向とされている。
ビームスプリッタBS2は、入射した光の一部を透過するとともに一部を反射する部材であり、表面に反射率を調整する膜が形成された部分反射板を用いることができる。ビームスプリッタBS2は垂直方向と奥行方向に対して45度の角度となるように傾斜して配置されている。また、第1画像投影部S1および第2画像投影部S2から照射される光の光軸に対しても45度傾斜して配置されている。さらに、ビームスプリッタBS2とビームスプリッタBS1の傾斜方向は互いに反対であり、90度の角度で交差するように対向して配置されている。
ここでは、ビームスプリッタBS1,BS2での光の透過率と反射率は任意のバランスを選択することができるが、例えば透過率を50%として反射率を50%とする。また、ビームスプリッタBS1,BS2の傾斜角度として45度と直交の例を示したが、第1画像投影部S1および第2画像投影部S2からの光照射方向と画像の結像位置との関係から適切な角度を用いることができる。
ダイクロイックミラーDMは、特定波長の光を反射し、その他の波長の光を透過する光学部材である。ダイクロイックミラーDMは、再帰反射部RR1、ビームスプリッタBS2の上方に配置されており、奥行方向に45度の角度となるように傾斜して配置されている。図1に示した例では、ダイクロイックミラーDMは、第1画像投影部S1および第2画像投影部S2から照射される光の波長を反射し、その他の可視光を透過するものを用いる。後述するように、ダイクロイックミラーDMで反射された光によって、第1画像A1と第2画像A2が空間上で結像されるので、ダイクロイックミラーDMは本発明における結像光学部を構成している。
また、図1では省略しているが、ビームスプリッタBS2とダイクロイックミラーDMとの間に結像光学系の一部として結像レンズを配置するとしてもよい。結像レンズは、ビームスプリッタBS2を透過してきた光を空間上の所定位置に結像させるための光学部材であり、複数のレンズ群を用いてもよい。
ヘッドマウントディスプレイHMDは、第3画像Hを空間上に結像させる画像投影部であり、本発明における第3画像投影部に相当している。ヘッドマウントディスプレイHMDの具体的構成は限定されず、導光板と回折格子を用いるものや、導光板と光学素子を用いるもの等、公知の構成を用いることができる。
第1画像投影部S1と、第2画像投影部S2と、ヘッドマウントディスプレイHMDは、それぞれ画像を構成する光を照射する装置であり、それぞれ視聴者の目から所定距離に対して画像を投影する。第1画像投影部S1は、ビームスプリッタBS1の下方に配置され、ビームスプリッタBS1の他方の面(ビームスプリッタBS2と対向する面)に対して垂直方向に光を照射する。第2画像投影部S2は、ビームスプリッタBS1,BS2および再帰反射部RR2と並んで横方向に配置され、ビームスプリッタBS1の一方の面(ビームスプリッタBS2とは反対側の面)に対して横方向に光を照射する。ヘッドマウントディスプレイHMDは、視聴者の目とダイクロイックミラーDMの間に配置される。
第1画像投影部S1、第2画像投影部S2の構成は限定されず、バックライトを備えた液晶表示装置、自発光の有機EL表示装置、光源と変調素子を用いたプロジェクター装置等を用いることができる。第1画像投影部S1、第2画像投影部S2およびヘッドマウントディスプレイHMDが投影する画像は、静止画でも動画であってもよく、それぞれの投影する画像が同一であっても異なっていてもよい。また、第1画像投影部S1と、第2画像投影部S2と、ヘッドマウントディスプレイHMDのそれぞれにレンズ等の光学部材を含ませてもよい。
図1において、第1画像投影部S1と、第2画像投影部S2と、ヘッドマウントディスプレイHMDのそれぞれから描かれた二点鎖線、破線および一点鎖線は、各々が照射する画像の投影光の経路を示している。
図1に示したように、第1画像投影部S1から照射された光は、ビームスプリッタBS1で反射された後にビームスプリッタBS2に入射して反射され、再帰反射部RR1で再反射されてビームスプリッタBS2に再入射する。ビームスプリッタBS2に再入射した光は、ビームスプリッタBS2を透過し、ダイクロイックミラーDMで反射されて第1距離に第1画像A1として結像される。第1画像A1として結像された光は、ヘッドマウントディスプレイHMDを透過して視聴者の目に到達する。したがって、視聴者は奥行方向における第1距離の空中に第1画像A1を視認する。
また、第2画像投影部S2から照射された光は、ビームスプリッタBS1を透過した後にビームスプリッタBS2に入射して反射され、再帰反射部RR1で再反射されてビームスプリッタBS2に再入射する。ビームスプリッタBS2に再入射した光は、ビームスプリッタBS2を透過し、ダイクロイックミラーDMで反射されて第2距離に第2画像A2として結像される。第2画像A2として結像された光は、ヘッドマウントディスプレイHMDを透過して視聴者の目に到達する。したがって、視聴者は奥行方向における第2距離の空中に第2画像A2を視認する。
また、ヘッドマウントディスプレイHMDから照射された光は、ヘッドマウントディスプレイHMDが備える光学系によって決まる第3距離に結像される光路で視聴者の目に到達する。したがって、視聴者は奥行方向における第3距離の空中に第3画像Hを視認する。
上述したように視聴者は、第1画像A1、第2画像A2および第3画像Hを結像させる光が、同一の視聴者における視野範囲に入射し、奥行方向に異なる位置である第1距離、第2距離および第3距離に、第1画像A1、第2画像A2および第3画像Hを視認できる。同時に、視聴者はダイクロイックミラーDMおよびヘッドマウントディスプレイHMDを透過して目に到達する背景を視認できる。したがって、視聴者は背景に第1画像A1、第2画像A2および第3画像Hを重ね合わせたエアリアルイメージを視認することになる。
次に、図2を用いて本実施形態の変形例における光量低下の抑制について説明する。図2は、再帰反射部による光量低下抑制を説明する図であり、図2(a)は第2再帰反射部RR2を用いない比較例の場合を示し、図2(b)は第2再帰反射部RR2を用いる画像表示装置110の場合を示している。
図2(a)に示したように、第2再帰反射部RR2を用いず、第1再帰反射部RR1だけを用いる場合には、第1画像A1として結像される光は、第1画像投影部S1からビームスプリッタBS1,BS2で反射された後に再帰反射部RR1で再帰反射され、ビームスプリッタBS2を透過してダイクロイックミラーDMに到達した光のみである。したがって、ビームスプリッタBS1からビームスプリッタBS2に到達した光のうち、ビームスプリッタBS2を透過した光は第1画像A1の結像には用いられない。
それに対して、図2(b)に示したように、第1再帰反射部RR1と第2再帰反射部RR2を用いる場合には、第2再帰反射部RR2で再帰反射された光もビームスプリッタBS2で反射されてダイクロイックミラーDMに到達して、第1画像A1として結像される。したがって、ビームスプリッタBS1からビームスプリッタBS2に到達した光は、ビームスプリッタBS2を透過した光と反射した光が第1画像A1の結像に用いられるため、光量の低下が抑制される。
このとき、第1再帰反射部RR1で再帰反射された光と、第2再帰反射部RR2で再帰反射された光は、ビームスプリッタBS2で分岐された同一内容の画像であり、互いに重ね合わされてダイクロイックミラーDMに到達する必要がある。したがって、第1再帰反射部RR1と第2再帰反射部RR2の光学的な特性が同一である場合には、第1再帰反射部RR1と第2再帰反射部RR2からビームスプリッタBS2の距離を等しくすることが好ましい。
図3は、図2に示した構成による観測結果を示す図であり、図3(a)は第2再帰反射部RR2を用いない場合の画像であり、図3(b)は第2再帰反射部RR2を用いた場合の画像を示し、図3(c)は観測した光強度を示すグラフである。図3(a)(b)は、それぞれ視聴者の視点位置から奥行方向を撮像した画像であり、図3(c)は撮像した画像の光強度を縦軸に示している。図3(c)において黒でプロットしたグラフは図3(a)の結果であり、灰色でプロットしたグラフは図3(b)の結果である。
図3(a)~図3(c)に示したように、空間に結像された第1画像A1は、第1再帰反射部RR1のみを用いた(a)よりも、第1再帰反射部RR1と第2再帰反射部RR2を用いた(b)で光強度が2倍程度強くなっている。したがって、ビームスプリッタBS2を透過した光と反射した光が第1画像A1の結像に用いられるため、光量の低下が抑制されていることが確認できる。図2、図3では、第1画像投影部S1からの投影する第1画像A1について説明したが、同様に、第2画像投影部S2から投影する第2画像A2についても光量低下を抑制できる。
上述したように、本実施形態の画像表示装置100,110では、ビームスプリッタBS2で反射された光と透過した光をそれぞれ第1再帰反射部RR1および第2再帰反射部RR2で再帰反射させ、ダイクロイックミラーDMの方向に進行させて結像させるため、奥行方向に結像させる画像の光量低下を抑制して、視認性を向上させることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4および図5を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図4は、本実施形態に係る画像表示装置120の構成を示す模式図である。本実施形態の画像表示装置120は、ビームスプリッタBS1と、再帰反射部RR1,RR2と、ビームスプリッタBS2と、第1画像投影部S1と、第2画像投影部S2を備えている。第1実施形態で説明したように、第1画像A1および第2画像A2は、第1再帰反射部RR1および第2再帰反射部RR2で再帰反射された光が重ね合わされたものであり、画像の光量低下は抑制されて空間上に結像される。
図5は、図4に示した構成による観測結果を示す図であり、図5(a)は第1画像投影部S1から第1画像A1のみを投影した場合の画像であり、図5(b)は第1画像投影部S1と第2画像投影部S2からそれぞれ第1画像A1と第2画像A2を投影した場合の画像を示し、図5(c)は観測した光強度を示すグラフである。図5(c)において灰色でプロットしたグラフは図5(a)の結果であり、黒でプロットしたグラフは図5(b)の結果である。
図5(a)に示したように、第1画像投影部S1のみを用いると、空間上には第1画像A1のみが結像される。また図5(b)に示したように、第1画像投影部S1と第2画像投影部S2を用いることで、第1画像A1と第2画像A2が空間上に重ね合わせて結像されていることが確認できる。ここでは第1画像A1が第2画像A2よりも広い領域に結像された例を示したが、画像の大小関係や重なり度合いは限定されない。
本実施形態の画像表示装置120でも、ビームスプリッタBS2で反射された光と透過した光をそれぞれ第1再帰反射部RR1および第2再帰反射部RR2で再帰反射させ、ダイクロイックミラーDMの方向に進行させて結像させるため、奥行方向に結像させる画像の光量低下を抑制して、視認性を向上させることが可能となる。また、複数の画像である第1画像A1と第2画像A2を奥行方向で異なる位置に結像させて重ね合わせることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図6および図7を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図6は、実施形態に係る画像表示装置130の構成を示す模式図である。本実施形態の画像表示装置130は、ビームスプリッタBS1と、再帰反射部RR1,RR2と、ビームスプリッタBS2と、第1画像投影部S1と、第2画像投影部S2を備えている。また、第1画像投影部S1を移動させて、ビームスプリッタBS2との相対位置を変化させる第1駆動部を備えている。
第1駆動部は、第1画像投影部S1の位置や角度を機械的に変更する要素であり、ビームスプリッタBS1,BS2との相対的な位置を変化させる。第1駆動部の具体的な構成は限定されず、公知のモータやアクチュエータを用いることができる。図6では、符号S1を囲む矢印で第1駆動部による第1画像投影部S1の移動方向を示しており、符号A1を囲む矢印で第1画像A1が結像される位置の移動方向を示している。図6に示したように、第1画像投影部S1を奥行方向に移動させると、第1画像A1の結像位置は垂直方向に変化する。また、第1画像投影部S1を横方向に移動させると、第1画像A1の結像位置も横方向に変化する。また、第1画像投影部S1を垂直方向に移動させると、第1画像A1の結像位置は奥行方向に変化する。
図7は、図6に示した構成による観測結果を示す図であり、図7(a)は第1画像A1と第2画像A2を重ね合わせて投影した場合の画像であり、図7(b)は第1画像A1の位置を変化させた場合の画像を示し、図7(c)は観測した光強度を示すグラフである。図7(c)において灰色でプロットしたグラフは図7(a)の結果であり、黒でプロットしたグラフは図7(b)の結果である。
図7(a)~図7(c)に示したように、第1駆動部で第1画像投影部S1を移動させることで、第1画像A1の結像位置が変化していることが確認できる。また、第2画像A2の結像位置は変化しないことも確認できる。
本実施形態の画像表示装置130でも、ビームスプリッタBS2で反射された光と透過した光をそれぞれ第1再帰反射部RR1および第2再帰反射部RR2で再帰反射させ、ダイクロイックミラーDMの方向に進行させて結像させるため、奥行方向に結像させる画像の光量低下を抑制して、視認性を向上させることが可能となる。また、第1駆動部で第1画像投影部S1を移動させて、ビームスプリッタBS2との相対位置を変化させることで
第1画像A1の結像位置を変化させることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図8および図9を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図8は、本実施形態に係る画像表示装置140の構成を示す模式図である。本実施形態の画像表示装置140は、ビームスプリッタBS1と、再帰反射部RR1,RR2と、ビームスプリッタBS2と、第1画像投影部S1と、第2画像投影部S2を備えている。また、第2画像投影部S2を移動させて、ビームスプリッタBS2との相対位置を変化させる第2駆動部を備えている。
第2駆動部は、第2画像投影部S2の位置や角度を機械的に変更する要素であり、ビームスプリッタBS1,BS2との相対的な位置を変化させる。第2駆動部の具体的な構成は限定されず、公知のモータやアクチュエータを用いることができる。図8では、符号S2を囲む矢印で第2駆動部による第2画像投影部S2の移動方向を示しており、符号A2を囲む矢印で第2画像A2が結像される位置の移動方向を示している。図8に示したように、第2画像投影部S2を垂直方向に移動させると、第2画像A2の結像位置も垂直方向に変化する。また、第2画像投影部S2を横方向に移動させると、第2画像A2の結像位置も横方向に変化する。また、第2画像投影部S2を奥行方向に移動させると、第2画像A2の結像位置も奥行方向に変化する。
図9は、図8に示した構成による観測結果を示す図であり、図9(a)は第1画像A1と第2画像A2を重ね合わせて投影した場合の画像であり、図9(b)は第2画像A2の位置を変化させた場合の画像を示し、図9(c)は観測した光強度を示すグラフである。図9(c)において灰色でプロットしたグラフは図9(a)の結果であり、黒でプロットしたグラフは図9(b)の結果である。
図9(a)~図9(c)に示したように、第2駆動部で第2画像投影部S2を移動させることで、第2画像A2の結像位置が変化していることが確認できる。また、第1画像A1の結像位置は変化しないことも確認できる。
本実施形態の画像表示装置140でも、ビームスプリッタBS2で反射された光と透過した光をそれぞれ第1再帰反射部RR1および第2再帰反射部RR2で再帰反射させ、ダイクロイックミラーDMの方向に進行させて結像させるため、奥行方向に結像させる画像の光量低下を抑制して、視認性を向上させることが可能となる。また、第2駆動部で第2画像投影部S2を移動させて、ビームスプリッタBS2との相対位置を変化させることで
第2画像A2の結像位置を変化させることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100,110,120,130,140…画像表示装置
S1…第1画像投影部
S2…第2画像投影部
HMD…ヘッドマウントディスプレイ
DM…ダイクロイックミラー
BS1,BS2…ビームスプリッタ
RR1…再帰反射部
RR2…再帰反射部
A1…第1画像
A2…第2画像
H…第3画像

Claims (5)

  1. 第1画像を照射する第1画像投影部と、
    第2画像を照射する第2画像投影部と、
    前記第1画像投影部が照射した光の一部を第1方向に反射するとともに、残りの光を第2方向に透過し、前記第2画像投影部が照射した光の一部を前記第1方向に反射するとともに、残りの光を前記第2方向に透過するビームスプリッタと、
    前記第1方向に進行した光を前記ビームスプリッタに再帰反射させる第1再帰反射部と、
    前記第2方向に進行した光を前記ビームスプリッタに再帰反射させる第2再帰反射部とを備え、
    前記ビームスプリッタは、前記第1再帰反射部で反射された光を第3方向に透過し、前記第2再帰反射部で反射された光を前記第3方向に反射し、
    前記第3方向に進行した光を空間上に結像させる結像光学部を備え
    前記結像光学部は、前記第1画像投影部および前記第2画像投影部が照射する光の波長を選択的に反射するダイクロイックミラーであることを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記第1画像の結像位置と、前記第2画像の結像位置が異なっていることを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像表示装置であって、
    第3画像を前記空間上に結像させる第3画像投影部を備え、
    前記第1画像、前記第2画像および前記第3画像を結像させる光が、同一の視野範囲に入射することを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載の画像表示装置であって、
    前記第1画像投影部と前記ビームスプリッタの相対位置を変化させる第1駆動部を備えることを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の画像表示装置であって、
    前記第2画像投影部と前記ビームスプリッタの相対位置を変化させる第2駆動部を備えることを特徴とする画像表示装置。
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