JP7423597B2 - アップリンク制御データの送信に関与するユーザ機器および基地局 - Google Patents

アップリンク制御データの送信に関与するユーザ機器および基地局 Download PDF

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Description

本開示は、通信システム(3GPP通信システムなど)における方法、装置、および項目を対象としている。
現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:the 3rd Generation Partnership Project)は、次世代のセルラー技術(第5世代(5G)とも呼ばれる)の技術仕様に取り組んでいる。
1つの目的は、少なくとも拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)、超高信頼・低遅延通信(URLLC:ultra-reliable low-latency communications)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive machine type communication)を含む、あらゆる使用シナリオ、要件、および配置シナリオ(例えば非特許文献1の6節(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)に対処する、単一の技術的枠組みを提供することである。例えば、eMBBの配置シナリオには、屋内のホットスポット、密集都市部、郊外、都市部、および高速が含まれうる。URLLCの配置シナリオには、産業制御システム、モバイル健康管理(遠隔モニタリング、遠隔診断、および遠隔治療)、車両のリアルタイム制御、スマートグリッドの広域監視・制御システムが含まれうる。mMTCの配置シナリオには、スマートウェアラブルやセンサネットワークなど、データ伝送の遅延の影響が小さい多数の装置を使用するシナリオが含まれうる。eMBBサービスとURLLCサービスは、いずれも極めて広い帯域幅が要求される点において似ているが、URLLCサービスは、好ましくは極めて小さいレイテンシ(待ち時間)(latency)が要求される点において異なる。
第2の目的は、前方互換性を達成することである。ロングタームエボリューション(LTE、LTE-A)セルラーシステムへの後方互換性は要求されず、これにより、まったく新しいシステムの設計および/または新規の特徴の導入が促進される。
TR 38.913 version 15.0.0 Technical Report TR 38.804 v14.0.0 3GPP TS 38.300 v15.2.0 3GPP TR 38.801 v14.0.0 3GPP TS 38.211 v15.2.0 TS 38.212 v15.2.0 TS 38.213 v15.2.0 3GPP TS 38.321 v15.2.0 3GPP TS 38.331 v15.2.1 3GPP Technical Report TR 36.889, version 13.0.0 ETSI 301 893
非限定的かつ例示的な実施形態は、アンライセンス周波数帯においてアップリンク制御データ(スケジューリング要求など)を送信するための改良された手順を提供することを促進する。
一般的な第1の一例においては、本明細書に開示されている技術は、受信機と、送信機と、処理回路とを備えたユーザ機器、を提供する。受信機は、アンライセンス無線セルを介してユーザ機器と通信する基地局から、アンライセンス無線セルの無線リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報、を受信し、無線リソースの少なくとも1つのセットが、アップリンク制御情報の送信用にユーザ機器に利用可能であり、無線リソースの少なくとも1つのセットが、ユーザ機器が関連付けられているユーザ機器のグループを示すUEグループIDに関連付けられている。さらに受信機は、UEグループIDを示すダウンリンク制御情報(DCI)を基地局から受信する。処理回路は、ユーザ機器が関連付けられているUEグループIDが、ダウンリンク制御情報によって受信されたUEグループIDと同じであるかを判定する。処理回路は、ユーザ機器が関連付けられているUEグループIDが、ダウンリンク制御情報によって示されたUEグループIDと同じであると判定するとき、アップリンク制御情報無線リソースの少なくとも1つのセット内のスケジューリング要求無線リソースを、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて決定する。送信機は、スケジューリング要求を、決定されたスケジューリング要求無線リソースを使用して基地局に送信する。
一般的な第1の一例においては、本明細書に開示されている技術は、ユーザ機器によって実行される以下のステップを含む方法、を提供する。UEは、アンライセンス無線セルを介してユーザ機器と通信する基地局から、アンライセンス無線セルの無線リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報、を受信し、無線リソースの少なくとも1つのセットが、アップリンク制御情報の送信用にユーザ機器に利用可能であり、無線リソースの少なくとも1つのセットが、ユーザ機器が関連付けられているユーザ機器のグループを示すUEグループIDに関連付けられている。UEは、UEグループIDを示すダウンリンク制御情報(DCI)を基地局から受信する。UEは、ユーザ機器が関連付けられているUEグループIDが、ダウンリンク制御情報によって受信されたUEグループIDと同じであるかを判定する。UEは、ユーザ機器が関連付けられているUEグループIDが、ダウンリンク制御情報によって示されたUEグループIDと同じであると判定するとき、アップリンク制御情報無線リソースの少なくとも1つのセット内のスケジューリング要求無線リソースを、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて決定する。UEは、スケジューリング要求を、決定されたスケジューリング要求無線リソースを使用して基地局に送信する。
一般的な第1の一例においては、本明細書に開示されている技術は、送信機および処理回路を備えた基地局、を提供する。送信機は、アンライセンス無線セルの無線リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報を、1基または複数のユーザ機器に送信し、無線リソースの少なくとも1つのセットが、アンライセンス無線セルにおいてアップリンク制御情報の送信用にユーザ機器に利用可能であり、無線リソースの少なくとも1つのセットが、ユーザ機器が関連付けられているユーザ機器のグループを示すUEグループIDに関連付けられている。処理回路は、アンライセンス無線セルの空きチャネル判定を実行する。アンライセンス無線セルの空きチャネル判定に成功する場合、処理回路は、複数のUEグループの1つ、および関連付けられるUEグループIDを決定する。送信機は、決定されたUEグループIDを示すダウンリンク制御情報を、1基または複数のユーザ機器に送信する。
なお、一般的な実施形態または特定の実施形態は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、記憶媒体、またはこれらの任意の選択的な組合せとして、実施できることに留意されたい。
開示されている実施形態およびさまざまな実装形態のさらなる恩恵および利点は、本明細書および図面から明らかであろう。これらの恩恵および/または利点は、本明細書および図面のさまざまな実施形態および特徴によって個別に得ることができ、ただしこのような恩恵および/または利点の1つまたは複数を得るために、これらの特徴すべてを設ける必要はない。
以下では、例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながらさらに詳しく説明する。
3GPP NRシステムの例示的なアーキテクチャを示している。 LTE eNB、gNB、およびUEの例示的なユーザプレーンおよび制御プレーンのアーキテクチャを示している。 いくつかのライセンスセルおよびアンライセンスセルを含む例示的なLAA(ライセンス補助アクセス)シナリオを示している。 LAA送信における送信挙動を示している。 UEおよびgNBの例示的な単純化された構造を示している。 例示的な一実装形態に係る、UEの構造を示している。 例示的な一実装形態に係る、UEの挙動の流れ図である。 例示的な一実装形態に係る、gNBの挙動の流れ図である。 例示的な一実装形態に係る、UEとgNBとの間の信号の交換を示している。 例示的な一実装形態に係る、周波数・時間リソースグリッドと、PUCCHリソースセットの例示的な設定を示している。 例示的な一実装形態に係る、UEの構造を示している。 例示的な一実装形態に係る、UEの挙動の流れ図である。 例示的な一実装形態に係る、gNBの挙動の流れ図である。 例示的な一実装形態に係る、UEとgNBとの間の信号の交換を示している。
[5G NRシステムのアーキテクチャおよびプロトコルスタック]
背景技術のセクションで説明したように、3GPPは、最大100GHzの周波数範囲で動作する新しい無線アクセス技術(NR)の開発を含む、第5世代のセルラー技術(簡潔に5Gと呼ばれる)のための次のリリースの策定を進めている。3GPPは、緊急な市場のニーズと、より長期的な要求条件の両方を適切な時期に満たしながら、NRシステムを成功裏に標準化するために必要な技術要素を明らかにして開発しなければならない。これを達成する目的で、検討項目「New Radio Access Technology(新しい無線アクセス技術)」では、無線インタフェースおよび無線ネットワークアーキテクチャを進化・発展させることが考慮されている。結果および合意事項は、非特許文献2(その全体が参照により本明細書に組み込まれている)にまとめられている。
特に、全体的なシステムアーキテクチャは、gNBを備えるNG-RAN(次世代-無線アクセスネットワーク:Next Generation - Radio Access Network)を想定しており、これらのgNBは、UEに向かうNG無線アクセスユーザプレーン(SDAP/PDCP/RLC/MAC/PHY)プロトコルおよび制御プレーン(RRC)プロトコルを終端させる。gNBは、Xnインタフェースによって互いに相互接続されている。さらにgNBは、次世代(NG)インタフェースによってNGC(次世代コア:Next Generation Core)に接続され、より具体的には、NG-CインタフェースによってAMF(アクセスおよびモビリティ管理機能:Access and Mobility Management Function)(例:AMFを実行する特定のコアエンティティ)に接続され、NG-UインタフェースによってUPF(ユーザプレーン機能:User Plane Function)(例:UPFを実行する特定のコアエンティティ)に接続される。NG-RANのアーキテクチャは、図1に示してある(例えば非特許文献3の4節(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)。
さまざまな異なる配置シナリオをサポートすることができる(例えば非特許文献4(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)。この文献には、例えば、非中央集中型の配置シナリオが提示されており(例えば非特許文献4の5.2節を参照、中央集中型は5.4節に記載されている)、このシナリオでは、5G NRをサポートする基地局を配置することができる。図2は、例示的な非中央集中型の配置シナリオを示しており(この非特許文献4の例えば図5.2.-1を参照)、LTE eNBおよびユーザ機器(UE:user equipment)をさらに示しており、ユーザ機器(UE)は、gNBおよびLTE eNBの両方に接続されている。NR 5Gの新しいeNBは、例示的にgNBと呼ぶことができる。eLTE eNBは、eNBの進化型であり、EPC(進化型パケットコア(Evolved Packet Core))およびNGC(次世代コア)への接続性をサポートする。
NRにおけるユーザプレーンプロトコルスタック(例えば非特許文献3の4.4.1節(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)は、PDCP(パケットデータコンバージェンスプロトコル:Packet Data Convergence Protocol)サブレイヤ、RLC(無線リンク制御:Radio Link Control)サブレイヤ、およびMAC(媒体アクセス制御:Medium Access Control)サブレイヤを含み、これらのサブレイヤは、ネットワーク側ではgNBにおいて終端する。これに加えて、PDCPの上に、アクセス層(AS)の新しいサブレイヤ(SDAP:サービスデータアダプテーションプロトコル:Service Data Adaptation Protocol)が導入される(例えば非特許文献3の6.5節(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)。NRにおける制御プレーンプロトコルスタックに関するさらなる情報については、例えば非特許文献3の4.4.2節を参照されたい。レイヤ2の機能の概要は、非特許文献3の6節に記載されている。PDCPサブレイヤ、RLCサブレイヤ、およびMACサブレイヤの機能は、それぞれ非特許文献3の6.4節、6.3節、および6.2節にリストされている。RRCレイヤの機能は、非特許文献3の7節にリストされている。非特許文献3の上に挙げた節は、参照により本明細書に組み込まれている。
5Gシステム用に例示的に想定されているNRの新しいレイヤ(層)は、LTE(-A)通信システムにおいて現在使用されているユーザプレーンのレイヤ(層)構造に基づくことができる。
NRのユースケース/配置シナリオとしては、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼・低遅延通信(URLLC)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)が挙げられ、これらのサービスは、データレート、レイテンシ、およびカバレッジに関する要件が多様である。例えばeMBBでは、IMT-Advancedによって提供される値の3倍のオーダーのピークデータレート(ダウンリンクが20Gbps、アップリンクが10Gbps)およびユーザ側で実感されるデータレートがサポートされることが期待される。一方でURLLCの場合には、厳しい要件として、極めて低いレイテンシ(ユーザプレーンのレイテンシについてはアップリンクおよびダウンリンクそれぞれが0.5ms)および高い信頼性(1ms以内で1~10-5)が課せられる。さらにmMTCでは、高い接続密度(都市環境では1kmあたり1,000,000個のデバイス)、過酷な環境における広いカバレッジ、デバイスコストを下げるための極めて長寿命のバッテリ(15年)が好ましくは要求されうる。
したがって、あるユースケースに適したOFDMのヌメロロジー(numerology)(例:サブキャリア間隔、OFDMシンボル持続時間、サイクリックプレフィックス(CP)持続時間、スケジューリング間隔あたりのシンボル数)が、別のユースケースではうまく機能しないことがある。例えば、低レイテンシのサービスでは、mMTCサービスよりも短いシンボル持続時間(したがってより大きいサブキャリア間隔)、および/または、スケジューリング間隔(TTIとも称される)あたりの少ないシンボル、が好ましくは要求されうる。さらには、チャネルの遅延スプレッドが大きい配置シナリオでは、遅延スプレッドが短いシナリオよりも長いサイクリックプレフィックス(CP)持続時間が好ましくは要求されうる。同程度のサイクリックプレフィックス(CP)オーバーヘッドを維持するため、遅延スプレッドに応じてサブキャリア間隔を最適化するべきである。NRでは、サブキャリア間隔の2つ以上の値がサポートされうる。したがって現在のところ、15kHz、30kHz、60kHz、...のサブキャリア間隔が検討されている。シンボル持続時間Tおよびサブキャリア間隔Δfは、式Δf=1/Tにより、直接関係している。LTEシステムの場合と同様に、1個のOFDM/SC-FDMAシンボルの長さに対する1つのサブキャリアから構成される最小リソース単位を表すのに、用語「リソースエレメント」を使用することができる。
新しい無線システム5G-NRでは、各ヌメロロジーおよびキャリアごとに、アップリンクおよびダウンリンクそれぞれにおいて、サブキャリアとOFDMシンボルのリソースグリッドが定義される。リソースグリッド内の各要素は、リソースエレメントと呼ばれ、周波数領域における周波数インデックスと時間領域におけるシンボル位置とに基づいて識別される。非特許文献5(参照により本明細書に組み込まれている)から明らかであるように、いくつかの定義はすでに合意されている。
[制御シグナリング/PDCCH/DCI/サーチスペース]
5G NRにおけるDCI(ダウンリンク制御情報)の主たる目的は、LTEにおけるDCIと同じであり、すなわちダウンリンクデータチャネル(例:PDSCH)またはアップリンクデータチャネル(例:PUSCH)をスケジューリングする特殊な情報セットである。5G NRには、複数の異なるDCIフォーマットが定義されている(例えば非特許文献6の7.3.1節(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)。概要を次の表に示す。
PDCCHサーチスペースは、PDCCH(DCI)を伝えることのできる、ダウンリンクリソースグリッド(時間-周波数リソース)内の領域である。概略的には、基地局は、ダウンリンクで1基または複数のUEに制御情報を送信するために無線リソース領域を使用する。UEは、サーチスペース全体にわたりブラインド復号を実行して、PDCCHデータ(DCI)の検出を試みる。5G NRにおけるサーチスペースのコンセプトは、概念的にはLTEのサーチスペースに似ているが、細部に関しては多くの違いが存在する。
UEは、PDCCH(DCI)を復号することができるように、例えば位置(CCEインデックス)、構造(アグリゲーションレベル、インターリービングなど)、およびスクランブリングコード(RNTI)などの正確な値を認識する。しかしながらこれらの情報は一般には事前にUEに通知されず、ほとんどの場合、これらの値は動的に変化する。唯一UEに既知であるのは、PDCCH(DCI)を伝えている可能性のある1つまたは複数の特定のリソース領域(サーチスペース)に関する情報である。UEは、これらのリソース領域について、事前定義される規則またはシグナリングメッセージによって認識する。これらのサーチスペース内では、UEは試行錯誤法に基づき、多くの異なる種類のパラメータ(CCEインデックス、アグリゲーションレベル、RNTI)を用いてPDCCH/DCIの復号を試みなければならず、この復号方法は「ブラインド復号」と呼ばれる。UEがブラインド復号を実行する事前定義される領域は、この技術分野においては「サーチスペース」と呼ばれる。
「UE固有サーチスペース」および「共通サーチスペース」と呼ばれる2種類のサーチスペースが存在する。UE固有サーチスペース(例えば専用サーチスペースと呼ばれることもある)は、例えばRRCシグナリングメッセージを介してUEに通知される。結果として専用サーチスペースは、そのUEによって監視されるが、無線セル内の他のUEによっては監視されない。したがってUEは、RRCの確立を実行し、UE固有サーチスペースに関する情報を取得する。
しかしながら、UEがRRCの確立を完了する前であっても、いくつかのPDCCHを復号することを容易にする目的で、例えばUEは、RACHプロセス中にSIB1を受信するためのPDCCHまたはさまざまなDCI(PDCCH)を検出することができる(例:メッセージ2/メッセージ4を受信するためのDCI)。この種類の状況および別の状況においては、ネットワーク(gNB)は、(RRCシグナリングを介さずに)例えば事前定義されるアルゴリズムによってUEが認識することのできる特殊な無線リソース領域において、PDCCHを送信する。この特殊なリソース領域は、例えば共通サーチスペースと呼ばれ、したがってすべてのUEによって取得することができる。
サーチスペースおよびPDCCHを使用して制御情報を受信するためのUEの手順は、非特許文献7に記載されている。次の表に例示的にリストされているように、さまざまなサーチスペースのタイプと、さまざまな経路の場合のさまざまな識別子の対応する用途が存在する。
RNTI(無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier)を表す)は、識別番号であり、基本的に、LTEからすでに公知であるコンセプトと同じコンセプトに依存する。上の表から明らかであるように、5G-NR通信システムにおいてさまざまな目的に使用することのできる数多くの異なるRNTIが存在する。異なるDCI(すなわち異なるフォーマットのDCI)は、一般に異なるRNTIによってスクランブルされる(より具体的にはDCIのCRC部分)。CRC(巡回冗長検査)部分とは誤り訂正符号として理解される。例えば、P-RNTI(ページングRNTI(Paging RNTI))は、ページングメッセージに使用される。SI-RNTI(システム情報RNTI(System Information RNTI))は、SIB(システム情報ブロックメッセージ)の送信に使用される。SFI-RNTI(スロットフォーマットインジケータRNTI(Slot-Format-Indicator-RNTI))は、スロット内のOFDMシンボルがダウンリンクかアップリンクかフレキシブルかをUEに通知する目的でDCIフォーマット2_0と組み合わせて使用される。INT-RNTI(中断送信指示RNTI(Interrupted Transmission Indication-RNTI))は、UEが自身宛の送信が存在しないものと想定することのできるPRBまたはOFDMシンボルをUEに通知する目的でDCIフォーマット2_1と組み合わせて使用される。C-RNTI(セルRNTI(Cell RNTI))は、一般に特定のUEへの送信に使用される。CS-RNTI(設定済みスケジューリングRNTI(Configured Scheduling RNTI))は、設定済みスケジューリングリソース割当ての一部として5Gにおいて使用され、これによりRRCがCSグラントの周期をCS-RNTIを使用して定義することが可能になり、したがってRRCによって定義される周期に従ってリソースを暗黙的に再利用することができる。次の表は、UEとgNBとの間の通信において使用することのできるさまざまな識別子の概要を示している(非特許文献8(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)。
[同期信号ブロック測定タイミング設定(SMTC): PSS/SSS,PBCH]
NRでは、いわゆる同期信号ブロック(SSブロック(SSB))が導入されており、同期信号ブロック(SSB)は、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を含む。PSSおよびSSSは、ネットワークを検出する、ネットワークに同期する、およびネットワークを識別する目的で、UEによって使用することができる。PBCHは、残りのブロードキャストシステム情報が送信される場所の指示情報を含む最小量のシステム情報を伝える。
LTEでは、これら3つの信号PSS、SSS、およびPBCHも使用されたが、1つのSSBの一部としてではない。NRでは、SSBのこれら3つの構成要素は常に一緒に送信され、例えばこれらは同じ周期を有する。所与のSSBをSSバーストセット内で繰り返すことができ、SSバーストセットをgNBビームスウィーピング送信(gNB beam-sweeping transmission)において利用できる可能性がある。SSバーストセットは、特定の期間(5msの窓など)に限定することができる。最初のセル選択では、UEはSSバーストセットの20msのデフォルト周期を想定することができる。
5G NRのPSSは、無線フレーム境界を識別するための物理層に固有の信号であり、m系列のタイプである。NR-PSSは、特に、127値のm系列であり、システム帯域幅の下端付近の127個のアクティブなサブキャリアにマッピングされている(例えば非特許文献5の7.4.2節(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)。5g_NRのSSSも、サブフレーム境界を識別するための物理層に固有の信号であり、同様にm系列である。NR-SSSは、特に、127値のm系列であり、システム帯域幅の下端付近の127個のアクティブなサブキャリアにマッピングされている(例えば非特許文献5の7.4.2節(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)。
[5G NRにおけるアップリンク制御情報]
ダウンリンク制御情報がPDCCHによって伝えられる(上の説明を参照)のに対して、アップリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)は、状況に応じてPUCCHまたはPUSCHで送信することができる。アップリンク制御情報は、チャネル状態情報(CSI)、ACK/NACK情報、スケジューリング要求とすることができる。これらのすべてを1回のPUCCH送信によって伝える必要はない。例えば、CSIを単独で伝えることができる、またはACK/NACKを単独で伝えることができる、またはSRを単独で伝えることができる、あるいはCSIとACK/NACKがPUCCHにおいて一緒に送信される、などである。
UCIを送信するために使用することのできる複数の異なるPUCCHフォーマットが存在し、現在、5つのPUCCHフォーマット(0~4)が存在する。これらのフォーマットのうちの2つ(0および2)は、場合によってはショートPUCCHフォーマットと称され、なぜならこれらのフォーマットは最大で2個のOFDMシンボルを占有するためである。多くの場合、スロット内の最後の1個または2個のOFDMシンボルは、PUCCH送信用に(例えばダウンリンクデータ送信に対するハイブリッドARQ確認応答(ACK/NACK)を送信する目的に)使用される。
フォーマットのうちの3つ(1,3,4)は、場合によってはロングPUCCHフォーマットと称され、なぜならこれらのフォーマットは4~14個のOFDMシンボルを占有するためである。前の2つのフォーマットよりも長い持続時間を有する理由は、カバレッジである。1個または2個のOFDMシンボルの持続時間によって、高い信頼性で受信するための十分な受信エネルギが提供されない場合、より長い持続時間が必要であり、ロングPUCCHフォーマットの1つを使用することができる。
どのPUCCHフォーマットが使用されるかは、次の表に例示的に示したように、例えば、送信するべきUCIのビット数と、使用することのできるシンボルの数(PUCCHの持続時間)とに基づいて決定することができる(例えば非特許文献5の6.3.2節(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)。
特定かつ例示的な実装形態によれば、最大2個のUCIビットのショートPUCCHフォーマット0は、シーケンス選択(sequence selection)に基づき、その一方で、3個以上のUCIビットのショートPUCCHフォーマット2は、UCIおよびDMRSを周波数多重化する。ロングPUCCHフォーマットは、UCIおよびDMRSを時間多重化する。ロングPUCCHフォーマットと、2個のシンボルの持続時間のショートPUCCHフォーマットは、周波数ホッピングをサポートする。ロングPUCCHフォーマットは、複数のスロットにわたり繰り返すことができる(例えば非特許文献3の5.3.3節(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)。
UCIは、具体的に割り当てられる無線リソース(例:PUCCHリソースセット)を使用して時間領域および周波数領域において柔軟にPUCCHで送信することができる。UEには、最大で4つのPUCCHリソースセットを設定することができ、PUCCHリソースセットにはPUCCHリソースセットインデックスが関連付けられる。PUCCHリソースセットは、特に、少なくとも4つのPUCCHリソース設定を含み、各リソース設定には、使用するPUCCHフォーマットと、そのフォーマットに必要なすべての送信パラメータが含まれる。このようなリソースの設定は、例えばRRCプロトコル層のさまざまな情報要素(PUCCH設定(PUCCH-Config)情報要素など)によって行うことができる(例えば非特許文献9の6.3.2節など(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)。
上述したように、UEに対して最大4つのPUCCHリソースセットを設定することができ、各PUCCHリソースセットが、送信するUCIフィードバックの特定の範囲に対応する。例えば、PUCCHリソースセット0は、最大2ビットのUCIペイロードを扱うことができ、したがってPUCCHフォーマット0および1のみを含むのに対し、残りのPUCCHリソースセットは、フォーマット0および1を除く任意のPUCCHフォーマットを含むことができる。
現時点におけるPUCCHでのUCIの報告は、非特許文献7の9.2節(参照により本明細書に組み込まれている)に定義されている。
PUCCHリソースは、以下のパラメータの1つまたは複数を含むことができる。
・ PUCCHリソースインデックス
・ 周波数ホッピングの前、および周波数ホッピングが行われない場合の最初のPRB(物理リソースブロック)のインデックス
・ 周波数ホッピングの後の最初のPRBのインデックス
・ スロット内周波数ホッピングの指示情報
・ PUCCHフォーマットの設定
PUCCHリソースは、各UEに対して異なるように、gNBによって割り当てられる。UEは、事前に設定されたPUCCHリソースを、gNBの調整なしに使用する。異なるPUCCHリソースをUEに割り当てることによって、互いの衝突や干渉が発生することなくUEがこれらのリソースを同時に使用できることが保証される。
PUCCHを使用してのスケジューリング要求の送信は、非特許文献7の9.2.4節(参照により本明細書に組み込まれている)に定義されている。UEには、スケジューリング要求(SR)を送信するために使用するべきスケジューリング要求無線リソースを決定するための特定のパラメータが設定される。例えば、SRの送信の周期およびオフセットが定義され、これらの周期およびオフセットを使用して、設定されている(1つまたは複数の)PUCCHリソースセットに基づいてSR送信機会のスロット番号および/またはフレーム番号を決定する。
この点において、このようなSRリソースの設定は、例えばRRCプロトコル層のさまざまな情報要素(SchedulingRequestConfig情報要素およびSchedulingRequestResourceConfig情報要素)によって行うことができる(例えば非特許文献9の6.3.2節など(参照により本明細書に組み込まれている)を参照)。
[NRアンライセンス]
LTEをアンライセンスバンドに拡張する理由は、ライセンスバンドの量が限られていることに加えて、無線ブロードバンドデータの需要がますます成長しているためである。したがってアンライセンス周波数帯は、携帯電話事業者が自社のサービス提供を拡大するための補足的な手段とみなす傾向が強まっている。Wi-Fiなどの他の無線アクセス技術(RAT)に頼ることと比較したとき、アンライセンスバンドにおけるLTEの利点として、事業者およびベンダーは、アンライセンス周波数帯へのアクセスによってLTEプラットフォームを補足することによって、無線・コアネットワークのLTE/EPCハードウェアにおける既存の投資および今後の投資を活用することができる。
しかしながら、アンライセンス周波数帯へのアクセスは、必然的にアンライセンス周波数帯におけるWi-Fiなどの他の無線アクセス技術(RAT)と共存することになるため、ライセンス周波数帯アクセスの品質には絶対に匹敵し得ないことを考慮しなければならない。したがって、アンライセンスバンドでのLTEの運用は、少なくとも最初は、アンライセンス周波数帯での単独の運用ではなく、ライセンス周波数帯でのLTEの補足とみなされていた。この想定に基づき3GPPは、少なくとも1つのライセンスバンドと併用してアンライセンスバンドでLTEを運用することに対して、ライセンス補助アクセス(LAA:Licensed Assisted Access)という用語を確立した。ただし将来におけるアンライセンス周波数帯でのLTEのスタンドアロン(単独)運用(すなわちライセンスセルによって支援されない)が排除されるものではなく、現在では5G NRにおいて、そのようなスタンドアロンのアンライセンス運用が予測されている。
3GPPにおいて現在意図されている一般的なLAAの方法は、すでに策定されているリリース12のキャリアアグリゲーション(CA)の枠組みを最大限に利用することであり、キャリアアグリゲーション(CA)の枠組みの構成は、前述したように、いわゆるプライマリセル(PCell)キャリアと、1つまたは複数のセカンダリセル(SCell)キャリアを含む。キャリアアグリゲーション(CA)では、一般的に、セルのセルフスケジューリング(スケジューリング情報とユーザデータとが同じコンポーネントキャリアで送信される)と、セル間のクロスキャリアスケジューリング(PDCCH/EPDCCHによるスケジューリング情報と、PDSCH/PUSCHによるユーザデータが、異なるコンポーネントキャリアで送信される)の両方がサポートされる。
アンライセンスバンドの使用も、新しい5G-NR開発における1つの重要な課題になっている。NRライセンスの設計を基準として使用することができ、以下のようなさらなる配置シナリオを考慮することができる。
・ LTE LAAに類似する、NRライセンスセル(例:PCell)とNRアンライセンスセル(例:SCell)との間のキャリアアグリゲーション
・ (LTEおよびNRとの)二重接続。ENU-DCでは、マスタeNBがライセンス周波数帯で動作し、セカンダリgNBがアンライセンス周波数帯で動作する。NNU-DCでは、マスタNBがライセンス周波数帯で動作し、セカンダリgNBがアンライセンス周波数帯で動作する。
・ スタンドアロン(SA)。NR-U SAでは、スタンドアロンNR PCellがアンライセンス周波数帯で動作する
・ ダウンリンクがアンライセンスバンド、アップリンクがライセンスバンドであるNR無線セル
NRでは、アンライセンスキャリアに対してリッスンビフォアトークを実行する。特に、送信側エンティティがLBTを実行し、空きチャネル判定(CCA)に成功した後にのみチャネル占有が許可される。
図3は、極めて単純なシナリオを示しており、ライセンスPCellと、ライセンスSCell 1と、さまざまなアンライセンスSCell 2,3,4(例示的にスモールセルとして描いてある)とが存在する。アンライセンスSCell 2,3,4の送信/受信ネットワークノードは、eNBによって管理される遠隔無線ヘッドとする、またはネットワークにアタッチされているがeNBによって管理されないノードとすることができる。簡潔さのため、これらのノードからeNBまたはネットワークへの接続は、図に明示的には示していない。さらに、アンライセンス無線セル5は、アンライセンス周波数帯で動作するNR PCellのスタンドアロンシナリオを示している。
最も重要な課題の1つは、これらのアンライセンスバンドで動作するWi-Fi(IEEE 802.11)システムとの共存である。LTEと、5G NRと、Wi-Fiなど他の技術との間の公平な共存をサポートすると同時に、同じアンライセンスバンドにおける複数の異なる事業者間の公平性を保証する目的で、アンライセンスバンドにおけるチャネルアクセスでは、地理的領域および特定の周波数帯に応じて一部が異なりうる特定の一連の規制規則に従わなければならない(例えば非特許文献10を参照)。LAAの手順および5G NRの手順を設計するときに考慮しなければならない規制要件には、地域および帯域によって異なるが、動的周波数選択(DFS:Dynamic Frequency Selection)、送信電力制御(TPC:Transmit Power Control)、リッスンビフォアトーク(LBT:Listen Before Talk)、限られた最大送信時間長(チャネル占有時間またはチャネル取得時間とも称される)を有する不連続送信、が含まれる。国際的な単一の枠組みを目標とすることができ、すなわち基本的には、システムを設計する場合、さまざまな地域および5GHz帯域に関するすべての要件を考慮しなければならない。
装置がチャネルを使用する前に空きチャネル判定(CCA)チェックを適用するためのメカニズムとして、リッスンビフォアトーク(LBT)手順が定義されている。例示的な一実装形態によれば、空きチャネル判定(CCA)では、チャネルが占有されているか空いているかを判定する目的で、少なくともエネルギの検出を利用して、アンライセンスチャネル上に別の信号が存在している、または存在していないことを判定する。例えば欧州および日本の規制では、アンライセンスバンドにおいてリッスンビフォアトーク(LBT)を使用することが要求される。このようにLBTを介してキャリアを検出することは、規制上の要件であることとは別に、アンライセンス周波数帯を公平に共有するための1つの方法であり、したがってLBTは、1つのグローバルな解決策の枠組みの中でのアンライセンス周波数帯における公平かつ友好的な運用のために不可欠な機能であると考えられる。
アンライセンス周波数帯では、チャネルの可用性をつねに保証することはできない。これに加えて、欧州および日本などの特定の地域では、連続的な送信が禁止されており、アンライセンス周波数帯における送信バーストの最大持続時間に対して制限が課されている(最大チャネル占有期間)。したがって、送信の最大持続時間が限られた不連続送信は、LAAおよび5G NRにおける機能である。
装置は、無線チャネルをデータ送信によって占有する前に、LBTに関するこの欧州の規制に従って、空きチャネル判定(CCA)を実行しなければならない。このような制約された例示的なシナリオにおいては、例えばエネルギ検出に基づいてチャネルが空きとして検出された後にのみ、アンライセンスチャネルでの送信を開始することが許可される。装置は、特に、CCA中に特定の最小時間(例えば欧州では20μs、非特許文献11の4.8.3節を参照)にわたりチャネルを監視しなければならない。検出されたエネルギレベルが、設定されているCCAしきい値(例えば欧州では-73dBm/MHz、非特許文献11の4.8.3節を参照)を超える場合、チャネルは占有されているとみなされ、逆に、検出された電力レベルが、設定されているCCAしきい値より低い場合、チャネルは空いているとみなされる。チャネルが占有されていると判定される場合、次の一定のフレーム期間(Fixed Frame Period)の間、装置はそのチャネルで送信しない。チャネルが空いているものと分類される場合、装置はただちに送信することが許可される。送信の最大持続時間は、同じ帯域で動作する他の装置との公平なリソース共有を促進する目的で、制限される。
空きチャネル判定(CCA)は繰り返し実行することができ、オプションとして間にバックオフ時間をはさむ。
CCAにおけるエネルギ検出は、チャネル帯域幅全体(例えば5GHzのアンライセンスバンドにおいて20MHz)にわたり実行することができ、すなわち、そのチャネル内のLTE OFDMシンボルのすべてのサブキャリアの受信電力レベルの総和が、CCAを実行した装置において評価されるエネルギレベルである。
さらに、装置が、所与のキャリアが利用できることを再評価する(すなわちLBT/CCA)ことなく、そのキャリアでの送信を有する合計時間は、チャネル占有時間(Channel Occupancy Time)として定義されている(例えば非特許文献11の4.8.3.1節を参照)。チャネル占有時間は、1ms~10msの範囲内であり、最大チャネル占有時間は、欧州において現在定義されているように例えば4msとすることができる。さらに、アンライセンスセルで送信した後にUEに送信が許可されない最小アイドル時間も存在し、最小アイドル時間は、チャネル占有時間の少なくとも5%である。UEは、アイドル期間が終わる少し前に、例えば新たなCCAを実行することができる。
さらに、別のエンティティによる信号を受信した後の、共有されるチャネル占有時間(COT)の一部としての特定の期間の間は(例:16マイクロ秒以内)、CCAが必要ないことがある。例えば、共有されるgNB COTの範囲内でのDLからULへの切替え、およびULからDLへの切替えは、LBTを必要としない。
この送信挙動は図4に概略的に示してある(例えば非特許文献11を参照)。
上に挙げたスタンドアロンシナリオは、特に課題を伴うものであり、なぜならネットワーク(gNB)が、ライセンスキャリア(LTEにおけるライセンスPCellキャリアなど)にまったく依存することなくUEと通信するためである。UEへの唯一のチャネルは、LBTに成功することがアクセスするための要件の1つであるアンライセンスチャネルである。
したがってアンライセンス無線セルでの動作では、あらゆる送信機が上述したようにリッスンビフォアトークを実行する必要がある。このことは、ユーザ機器によるスケジューリング要求(一般には新しいアップリンク送信のための無線リソースを要求するために使用される)の送信にも適用される。例えば、定期的なバッファ状態報告がトリガーされて送信可能な状態にあるが、そのバッファ状態報告を送信するためのアップリンク無線リソースが利用可能ではないとき、UEは、スケジューリング要求を送信することにより、基地局からのアップリンク無線リソースを要求することができる。
スケジューリング要求は、基本的には、基地局におけるアップリンクスケジューラからのアップリンクリソースを要求する目的でユーザ機器によってセットされるフラグである。リソースを要求する装置はPUSCHリソースを有さないため、スケジューリング要求は、UEに専用の事前に設定された周期的に現れるPUCCHリソースを使用して、PUCCHで送信される。したがってサービング基地局は、無線リソースをユーザ機器に割り当てることができる。
5G NRでは、LTEとは異なり、単一の装置からの複数のスケジューリング要求の設定がサポートされる。論理チャネルを、0個または1つ以上のスケジューリング要求設定にマッピングすることができる。これにより、装置内で送信を待機している状態のデータが存在するという情報のみならず、送信を待機しているデータのタイプも、gNBに提供される。5G NRによってサポートされるさまざまなトラフィックタイプを考慮するgNBにとって、これらは有用な情報である。例えばgNBは、レイテンシの影響が小さい情報ではなくレイテンシの影響が大きい情報を送信できるように、ユーザ機器のスケジューリングを望むことがある。
レイテンシの影響が極めて大きいサービスをサポートするための1個おきのOFDMシンボルから、小さいオーバーヘッドを目的とする80ms毎までを範囲とする周期を有する専用のPUCCHスケジューリング要求用リソースを、各装置に割り当てることができる。一度に1つのスケジューリング要求のみを送信することができ、すなわち送信するデータを有する複数の論理チャネルの場合、デフォルトの挙動は、最も高い優先順位の論理チャネルに対応するスケジューリング要求をトリガーすることである。スケジューリング要求は、設定可能な限界まで、gNBからのグラントが受信されるまで、繰り返される以降のリソースにおいてのみ要求することができる。スケジューリング要求を送信できる頻度を制御する禁止(Prohibit)タイマーを設定することも可能である。複数のスケジューリング要求リソースの場合、これらの設定の両方がスケジューリング要求リソースごとに行われる。
これに対して、スケジューリング要求リソースが設定されていない装置は、リソースを要求するためにランダムアクセスメカニズムに頼ることができる。ランダムアクセスメカニズムは、リソースを要求するための競合ベースのメカニズムであり、セル内に多数の装置が存在しておりかつトラフィック強度(traffic intensity)(したがってスケジューリング強度)が低い状況に適している。
本発明者らは、アンライセンス無線セルでどのようにスケジューリング要求を送信するかに関連するいくつかの問題点を認識した。(e)LAAでは、スケジューリング要求はアンライセンス周波数帯ではなくライセンス周波数帯で(例えばプライマリセルを使用して)送信される。したがってスケジューリング要求手順は、アンライセンス周波数帯で送信するときに課されるリッスンビフォアトーク要件によって影響されない。逆に、アンライセンス無線セルのスタンドアロン動作または二重接続のシナリオ(NRにおけるアンライセンスおよび場合によってはLTEにおけるアンライセンスなど)では、アンライセンスキャリアでのスケジューリング要求の送信がサポートされ、したがってスケジューリング要求の送信にはリッスンビフォアトーク要件が適用される。
前述したように、スケジューリング要求を送信するための現在定義されている1つのメカニズムは、一定のパターンのスケジューリング要求送信機会を提供する、事前に設定されるPUCCH無線リソースに基づく。しかしながら、これらのSR送信機会は、UEがアンライセンスキャリアを正常に取得できない(例えばCCAに成功しなかった)場合には使用できないことがある。UEは、次の利用可能なスケジューリング要求送信機会まで待機して、再びCCAを実行しなければならない。これは著しい時間遅延につながることがあり、さらには、UEがサポートしようとする遅延要件に従ったときに許容されないことがある。さらに、LBTの失敗に起因するスケジューリング要求の送信失敗に対して、gNBはこれを制御しないことに留意されたい。
本発明者らは、アンライセンス無線セルでスケジューリング要求を送信するための効率的なメカニズムを定義するニーズを認識した。
以下では、上記のニーズを満たすためのUE、基地局、および手順について、5G移動通信システム用に考えられている新しい無線アクセス技術において説明するが、これらのUE、基地局、および手順は、LTE移動通信システムにおいて使用することもできる。複数の異なる実装形態およびバリエーションも説明する。以下の開示内容は、上述した検討事項および発見事項によって促進されたものであり、例えば少なくともその一部に基づくことができる。
しかしながら一般的には、本開示の基礎をなす原理を明確かつわかりやすく説明することができるように、以下では多くの想定が行われていることに留意されたい。しかしながら、これらの想定は、説明を目的として本明細書において行われた、本開示の範囲を制限することのない単なる例として理解されたい。当業者には、以下の開示の、請求項に記載されている原理を、さまざまなシナリオに、本明細書に明示的に説明されていない方法で適用できることが認識されるであろう。
さらには、次の3GPP 5G通信システムのための新しい無線アクセス技術に関連して使用される特定の専門用語が、たとえまだ完全に決定されていなくても、以下で使用されている、手順、エンティティ、レイヤ(層)などの用語のいくつかは、LTE/LTE-Aシステムに、または3GPP 5Gの現在の標準化で使用されている専門用語に、密接に関係している。したがって用語は、今後変更されうるが、実施形態の機能・動作には影響しない。したがって、実施形態およびその保護範囲は、より新しいかまたは最終的に合意された専門用語が存在しない理由で本明細書において例示的に使用されている特定の用語に制限されるべきではなく、本開示の機能・動作および原理の基礎をなす機能およびコンセプトに関して広義に理解されるべきであることが、当業者には認識されるであろう。
例えば、「移動局(mobile station)」、「移動ノード(mobile node)」、「ユーザ端末(user terminal)」、または「ユーザ機器(UE)」は、通信ネットワーク内の物理エンティティ(物理ノード)である。1つのノードがいくつかの機能エンティティを有することができる。機能エンティティとは、所定の一連の機能を実施する、および/または、所定の一連の機能を同じノードもしくは別のノードまたはネットワークの別の機能エンティティに提供する、ソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュールを意味する。ノードは、それを通じて通信することのできる通信機器または通信媒体に自身をアタッチする1つまたは複数のインタフェースを有することができる。同様に、ネットワークエンティティは、それを通じて別の機能エンティティまたは通信相手ノードと通信することのできる通信機器または通信媒体に機能エンティティをアタッチする論理インタフェースを有することができる。
用語「基地局」または「無線基地局」は、本明細書においては、通信ネットワーク内の物理エンティティを意味する。基地局は、移動局と同様に、いくつかの機能エンティティを有することができる。機能エンティティとは、所定の一連の機能を実施する、および/または、所定の一連の機能を同じノードもしくは別のノードまたはネットワークの別の機能エンティティに提供する、ソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュールを意味する。物理エンティティは、通信装置に関連するいくつかの制御タスク(スケジューリングおよび設定の1つまたは複数を含む)を実行する。なお、基地局の機能および通信装置の機能を、1つの装置内に統合してもよいことに留意されたい。例えば、移動端末が、別の端末に対して基地局の機能をさらに実施してもよい。LTEにおいて使用されている専門用語はeNB(またはeNodeB)であるが、5G NRにおいて現時点で使用されている専門用語はgNBである。
図5は、ユーザ機器(通信装置とも称する)およびスケジューリング装置(本明細書では例示的に基地局内、例えばeLTE eNB(またはng-eNBとも称する)内もしくは5G NRにおけるgNB内に位置するものと想定する)の一般的な単純化した例示的なブロック図を示している。UEとeNB/gNBは、それぞれ送受信機を使用して(無線)物理チャネルを通じて互いに通信する。
通信装置は、送受信機および処理回路を備えていることができる。送受信機は、受信機および送信機を備えている、または受信機および送信機として機能することができる。処理回路は、1つまたは複数のプロセッサまたは任意のLSIなど、1つまたは複数のハードウェアとすることができる。送受信機と処理回路との間には入力/出力部(またはノード)が存在しており、処理回路は、動作時にこの入力/出力部を通じて送受信機を制御し(すなわち受信機および/または送信機を制御し)、受信/送信データを交換することができる。送信機および受信機としての送受信機は、1本または複数のアンテナ、増幅器、RF変調器/復調器などを含むRF(無線周波数)フロントエンドを含むことができる。処理回路は、制御タスクを実施することができ、例えば、自身が提供するユーザデータおよび制御データを送信するように、および/または、自身がさらに処理するユーザデータおよび制御データを受信するように、送受信機を制御する。さらに処理回路は、判定する、決定する、計算する、測定するなどの他のプロセスを実行する役割を担うこともできる。送信機は、送信のプロセス、および送信に関連する他のプロセスを実行する役割を担うことができる。受信機は、受信のプロセス、および受信に関連する他のプロセス(チャネルを監視するなど)を実行する役割を担うことができる。
この場合、さまざまな実施形態およびそのバリエーションの以下の開示から明らかになるように、処理回路を、2つのUEグループIDが同じであるかを判定するステップを少なくとも部分的に実行するように例示的に構成することができる。さらに処理回路は、スケジューリング要求を送信するために使用できるスケジューリング要求無線リソースを決定するステップ、を少なくとも部分的に実行することができる。処理回路によって少なくとも部分的に実行することのできるさらに別のタスクは、DCIのCRCを、複数の対応する識別子の1つを使用してデスクランブルする(descramble)ことである。
送信機は、前に決定された無線リソースを使用してスケジューリング要求を送信するステップ、を少なくとも部分的に実行するように構成することができる。
一方で受信機は、アップリンク設定情報およびダウンリンク制御情報を受信するステップ、を少なくとも部分的に実行することができるように構成することができる。
以下に提示する解決策は、アンライセンス動作(例:スタンドアロンまたは二重接続)における新しい5G NRの標準化、特に、スケジューリング要求を含むアップリンク制御情報がアンライセンスキャリアで送信されるシナリオに、主として適用される。
以下では、単純化されたNRアンライセンスシナリオを例示的に想定し、このシナリオの一例を図3に示してあり、図3は、gNBによってサーブされるNRアンライセンス無線セル5と、アンライセンス無線セル5内に位置している対応するUE2とを示している。UE2は、アンライセンス周波数帯を介してアンライセンス無線セルのgNBと通信している。図3には示していないが、アンライセンス無線セル5内に位置しておりアンライセンス周波数帯を介してアンライセンス無線セルのgNBと通信している別のUEも存在するものと、さらに想定することができる。以下では、アンライセンス無線セル5内のUEによるアップリンク制御情報(UCI)(例:スケジューリング要求)の改良された送信に関連する、さまざまな解決策を提示する。
図6は、提示する解決策による、単純化された例示的なUEの構造を示している。この図に示してあるUEのさまざまな構造要素は、例えば制御データやユーザデータ、その他の信号を交換する目的で、例えば対応する入力/出力ノード(図示していない)によって互いに相互接続することができる。説明を目的として図示していないが、UEはさらなる構造要素を含むことができる。
この図から明らかなように、UEは、以下に説明するようにアンライセンス無線セル内でスケジューリング要求を送信するための改良された手順に関与する目的で、設定受信機と、DCI受信機と、UEグループ判定器回路と、スケジューリング要求リソース決定器回路と、スケジューリング要求送信機とを含む。
スケジューリング要求(SR)を送信するための1つの例示的な手順について、図7、図8、および図9を参照しながら説明する。図7は、UE側で実行される処理シーケンスを示しており、図8は、gNB側で実行される処理シーケンスを示しており、図9は、UEとgNBとの間の信号の交換を示している。
gNBは、利用可能なアップリンク無線リソースが複数の異なるリソースセットにどのように分配されるかを制御する。以下では、単純化された例示的な解決策に従って、それぞれが異なる(干渉しない)無線リソースを指す4つの異なるアップリンク無線リソースセット0~3が、gNBによって定義されるものと想定する。異なるセットのアップリンク無線リソースを、例えば、周波数領域において周波数分割多重化する、または(例えばOOC(直交カバーコード:Orthogonal Cover Codes)もしくはシーケンスの異なるサイクリックシフトを使用して)符号分割多重化する、または(例えば時間単位としてOFDMシンボルに基づいて)時分割多重化することができる、または周波数分割、符号分割(CD)、時分割の任意の適切な組合せとすることができる。一例においては、セットの無線リソースの定義は、1回の送信機会における周波数領域および/または符号領域およびシンボル長に限定することができる。時間領域における送信機会は、アップリンク無線リソースの設定によってセットの無線リソースに対して明示的に指定されるのではなく、特定のUEグループを示す、gNBから受信されるメッセージ(例:DCI)の受信によって決定される(後の説明を参照)。言い換えれば、SRの送信を実行するタイミング(例:シンボル、スロット、サブフレーム)は、DCIの受信から導くことができる。
さらに、gNBは、ユーザ機器を複数の異なるUEグループにグループ分けするメカニズムをサポートする。1つの例示的なバリエーションにおいては、アンライセンス無線セル内のUEのグループ分けは、1つまたは複数の基準に基づいてgNBによって実行することができる。例えばgNBは、それぞれのUEによってサポートされるデータの優先順位に基づいて、UEをグループ分けすることができる。結果として、例示的な一実装形態においては、1つのUEグループが高い優先順位のUEを含むことができ、これに対して別のUEグループが、低い優先順位のUEを含むことができる。
さらなる例によれば、gNBは、能力(eMBB通信、URLLC通信、およびMMTC通信のサポートなど)に基づいて、UEをグループ分けすることができる。
UEは、ただ1つのUEグループの一部とすることができるが、UEが2つ以上のUEグループに属していてもよい。例えば、UEが2つ以上の用途シナリオ(URLLCトラフィックおよびeMBBトラフィックなど)をサポートするとき、そのUEを、URLLC UEグループに割り当て、さらにeMBB UEグループに割り当てることができる。
以下では、アップリンク無線リソースセットおよびUEグループの例示的な設定を想定し、次の表はこの想定を示している。
この表から明らかであるように、それぞれが4基のUEを含む3つのグループ(インデックス00,01,10)にグループ分けされた12基のUEが存在するものと例示的に想定する。さらにgNBによって、1つのグループ内のUEと、利用可能な異なるアップリンク無線リソースセット0~3との間の関連付けが提供されている。例えば、1つのグループ内のUEには、それぞれ異なるアップリンク無線リソースセットが関連付けられており、これにより同じグループのUEの間では送信の衝突が起こらないことが促進される。
この例では、3つのみの異なるUEグループが存在しているものと想定しており、したがって3つのグループを区別するために2ビットのUEグループIDで十分である。なお、さらに多くのUEグループを区別する場合には、すべてのUEグループを区別することができるようにUEグループIDがより多くのビットを有することに留意されたい。
上の例示的なシナリオにおいては、UEグループあたり4つの異なる無線リソースセットを想定した。これに対応して、各無線リソースセットがUEグループ内の1基のUEのみに利用可能であるようにするため、UEグループは最大で4基の異なるUEを含むことができる。gNBによって定義される無線リソースセットは、3つ以下、または5つ以上であってもよい。したがってグループ内のUEの最大数は、異なるアップリンク無線リソースセットの数に依存し、例えば、gNBによって割り当てることのできる異なる無線リソースセットの数に等しくすることができる。これにより、gNBが特定のUEグループにUCI送信を許可しようとするとき、そのグループのさまざまなUEの間では、送信の実行時に衝突が起こらないことが保証される。
上の例示的な表から明らかであるように、同じ無線リソースセットが、さまざまなUEグループの間で共有されている(例えば、無線リソースセット0は、グループ00のUE1、グループ01のUE5、およびグループ10のUE9に割り当てられて共有されている)。一方で、1つのUEグループの観点からは、無線リソースセットは、1基のみのUEに専用であり、したがってそれぞれのグループのUEの間で異なっている。
UEには、アップリンク制御情報(スケジューリング要求、チャネル状態情報、またはACK/NACKフィードバックなど)を送信するために使用することのできる少なくとも1つのアップリンク無線リソースセットが、gNBによって設定されている。さらには、その少なくとも1つのアップリンクリソースセットが関連付けられている少なくとも1つのUEグループIDが、UEに通知される。
このUEにおいて定義されている、アップリンク無線リソースセットとUEグループIDとの間の関連付けは、次のように表すことができる(上の例示的に想定される、gNBによるアップリンク無線リソースの設定を参照)。
結果として、このUEには、アップリンク制御情報(スケジューリング要求など)を送信するときに使用することのできるアップリンク無線リソースが設定される。
しかしながら、例えばLTEおよび5G NRのシナリオの文脈の中で上に説明したように、アンライセンス無線セルでの送信では、例えば空きチャネル判定(CCA)の実行に成功することによって、最初に無線チャネルを取得する必要がありうる。したがって例示的な解決策では、この要件に準拠してアンライセンスキャリアでアップリンク制御情報(スケジューリング要求、またはCSI、またはACK/NACKフィードバックなど)を送信するときにUEを支援して、UEが自身で(成功裏に)CCAを実行しなくてよいことを効果的に可能にする追加のメカニズムを提供する。アンライセンスキャリアを取得するためにUEではなくgNBがCCAを実行し、次いでgNBは、自身のアンライセンス無線セル内のUEの1基または複数が、取得されたアンライセンスチャネルを使用して、前に設定されているアップリンク無線リソースを使用してアップリンク情報を送信できるようにする。言い換えれば、gNBは自身のチャネル占有時間を共有し、したがってUEは、gNBのチャネル占有時間中にスケジューリング要求を送信する目的で、実際にはgNBによって取得されたアンライセンスキャリアを使用することができる。一般的なチャネル占有時間は1ms~10msの範囲内であり、この時間の間、gNBは自身のセル内のUEにSR送信機会を許可することができる。
この点においてgNBは、最初に、CCA(LBT(リッスンビフォアトーク)の一部)を実行することによってアンライセンス無線セルのアンライセンスキャリアの取得を試みる。例えばアンライセンス周波数帯がその時点で別の装置(例:別のUE、またはWiFiノード)によって使用されていないという理由で、CCAに成功し、したがってgNBが無線チャネルを占有できるものと想定する。これによりgNBは、上に詳しく説明したように特定の期間(チャネル占有時間)にわたりそのチャネルを使用することができ、このとき例えば、装置(ここではgNB)がアンライセンスキャリアの占有を許可される最大期間が存在しうる。
gNBは、アンライセンスキャリアを取得した後、どのUE(または2基以上のUE)にアップリンク送信機会を提供するべきかを決定することができ、この決定は、例えばさまざまな異なる基準に基づいてさまざまな方法で行うことができる。gNBによるこの決定は、例えばUEの優先順位またはUEの能力に基づくことができる。またはgNBは、すべてのUEにアップリンク送信機会を連続的に提供することができ、したがってgNBは前にどのUE(または複数のUE)にアップリンク送信機会を提供したかを考慮する。この点において、アップリンク送信機会の割当ては、例えば上述したUEのグループ分けに基づいて実行することができ、したがってgNBは、1つのUEグループのUEにアンライセンス無線セルへのアクセスを許可するように決定できることにさらに留意されたい。したがってgNBは、関連するUEグループIDを決定し、次いでそのUEグループIDを、UEグループIDのUEによって受信されるように自身のアンライセンス無線セル内で送信する。
例えばgNBは、選択したUEグループIDを示すために、自身の無線セル内でダウンリンク制御情報を送信し、この送信は、さまざまな異なる方法で行うことができる。例示的な一実装形態によれば、例えば1つの共通識別子(SFI-RNTI、INT-RNTI、またはSI-RNTIなど)によってスクランブルされたダウンリンク制御情報を、ダウンリンク制御チャネルの共通サーチスペースにおいて送信することができる。さらなる代替形態として、(1基または複数の)UEにSR送信機会を提供するためのDCIを送るときに使用される新規のRNTI(例えばSR-RNTI(スケジューリング要求RNTI)と称する)を、この目的のために定義することができる。UEグループIDは、DCIの内容の一部(例えば特定のUEグループIDフィールドの中)とすることができる。すでに存在するDCIフォーマット(DCIフォーマット2_0または2_1)を使用することができ、この場合、すでに利用可能なフィールドの1つを再利用してUEグループIDを伝えることができる。これに代えて、後からさらに詳しく説明するように、例えば少なくともUEグループIDフィールドと、場合によっては他のフィールド(スケジューリング要求無線リソースを追加的に示すフィールドなど)とを含む新規のDCIフォーマットを、この目的のために定義することができる。
別の実装形態によれば、例えばDCIのスクランブリングプロセスにUEグループIDを使用することによって、UEグループIDがダウンリンク制御情報の中に暗黙的に符号化される。さらに詳しくは、gNBはDCIのCRC部分をスクランブルする目的にUEグループIDを使用する。結果としてUEは、自身のUEグループIDに基づいて共通サーチスペースを監視することによって、DCIがそのUEグループIDを示しているものと判断することができる。受信されたDCIに対してUEによって実行されるデスクランブリング動作は、正しいUEグループID(gNBがDCI(より具体的にはDCIのCRC部分)をスクランブルするために使用したUEグループID)を使用するときにのみ、成功する。このスクランブリングプロセスにUEグループIDを使用できるようにするためには、UEグループIDは、スクランブリングプロセスに一般的に使用される他のRNTIと同様に、例えば特定の長さを有する特定の形式である必要がありうる(非特許文献8と、現在「予約」と定義されている16進値FFF0~FFFDの1つを参照)。結果として、このような例示的なシナリオにおいては、UEグループを区別する目的に、2ビットを有する上に想定した例示的なUEグループID(00,01,10)は使用可能ではないかもしれず、(必要なだけの)より多くのビットを有するビット列が使用される。
この形態の利点として、既存のDCIフォーマットを使用することができ、ただしDCIは、通常のRNTIとは異なるパラメータ(すなわちUEグループID)によってスクランブルされる。
ダウンリンク制御チャネルの共通サーチスペースにおいてDCIメッセージを送信するのではなく、ダウンリンク制御チャネルの専用サーチスペースにおいてDCIメッセージを送信することができる。これに関連する専用サーチスペースとは、特定のUEに対して設定され、したがってその特定のUEのみによって監視されるものと理解することができる(これに対して共通サーチスペースは、無線セル内の複数またはすべてのUEによって監視される)。これに対応してDCIは、そのDCIが対象とするUEの専用UE識別子(C-RNTIなど)を使用してスクランブルされる。
このシナリオ(gNBが、あるグループのUEにアンライセンス無線セルへのアクセスを許可するように決定する)においては、専用DCIを使用してUEグループIDを伝えるとき、選択されたUEグループ内のすべてのUEに到達するようにいくつかの専用DCIを送信する必要がある。
したがっていずれの場合にも、UEはgNBからダウンリンク制御情報メッセージを受信し、このメッセージからUEは、gNBによって選択されたUEグループIDを取得することができる。上述したように、UEは、gNBがDCIをどのように送信するかに応じて、共通サーチスペースまたは専用サーチスペースのいずれかにおいてDCIを受信することができる。受信に伴ってUEは、特定の実装形態に応じてデスクランブリングプロセスのための特定の識別子を使用して、そのようなDCIを対象としてそれぞれのサーチスペースを監視する。さらに、DCIからUEグループIDを取得する目的でどのプロセスをUEが実行しなければならないかは、そのDCIメッセージが上述したように実際にどのように実施されているかによって決まる。例えば、UEグループIDは、DCIの内容から取得することができる、またはDCIに対してUEによって実行されるデスクランブリングプロセスから取得することができる。
UEは、(gNBによって選択された)受信したUEグループIDが、前に自身に設定されたUEグループIDと同じIDであるかを判定することができる。言い換えればUEは、例えばgNBのチャネル占有時間(COT)の間にスケジューリング要求を送信する目的でアンライセンス無線セルにアクセスできるようにgNBが選択したUEグループに、自身が属しているかを判定する。
さらには、スケジューリング要求がUEにおいて実際に(例えばバッファ状態報告によって)トリガーされ、したがって送信可能な状態にあるものと例示的に想定する。逆に、送信可能な状態にあるスケジューリング要求が存在しない場合、UEは、gNBによって提供される(より具体的にはDCIおよび示されたUEグループIDによって通知される)SR送信機会を利用するステップに進む必要はない。この場合にUEは、DCIなどを受信する目的で監視さえも行わなくてよい。
UEは、2つのUEグループIDが同じであると判定する場合、次のステップとして、スケジューリング要求を送信するための無線リソースを決定する。SR無線リソースの決定は、例えば、前に設定されているアップリンク無線リソースに基づき、かつ受信したDCIに基づく。上の例示的なシナリオを想定すると、UE1には、インデックス0の無線リソースセットが設定されている。スケジューリング要求を送信するための無線リソースは、この無線リソースセット0の無線リソース内である。
無線リソースの時間領域値は、DCIの受信タイミングに基づいて決定される。
次いでUEは、アンライセンス無線セルの、決定したスケジューリング要求無線リソースを使用して、スケジューリング要求を基地局に送信することができる。
UEは、たとえアンライセンス無線セルで送信を実行する場合でも、事前の空きチャネル判定(CCA)を実行する必要がない。そのアンライセンス無線セルはgNBによってすでに取得されており、したがってスケジューリング要求を送信する目的でUEによって使用することができる。図9から明らかであるように、gNBのチャネル占有時間(COT)は、UEによってスケジューリング要求が送信された後に終了する。
さらに、例示的な一実装形態においては、UEは、UEグループIDを有するDCIを受信した後、ある短い期間(図9ではCCA不要期間と例示的に称している)内にスケジューリング要求を送信する。例えば、(DCIの)ダウンリンクとアップリンク(SRの送信)との間のスイッチングギャップが、この短い期間(例:16マイクロ秒)より小さいときには、UEは最初にアンライセンス周波数帯を取得する目的でリッスンビフォアトークを実行する必要がない。言い換えれば、DCIの受信によって、UEには、自身でのCCAの実行を回避できるようにスケジューリング要求の送信を(特定の期間内に)ただちに実行するための時間トリガー(time trigger)が提供される。
例えばUEは、設定されたPUCCHリソースセットから、周波数リソース(例:UEが使用することのできるPRB)と、PUCCHフォーマットおよびDCIからのタイミングを取得し、したがってスケジューリング要求を送信するための必要な時間リソースおよび周波数リソースを決定する。
UEからスケジューリング要求がgNBに通常に送信された後、手順は続く。例えばgNBは、そのスケジューリング要求を処理することができ、新たなアップリンク送信用のさらなるアップリンクリソースをUEに割り当てる、または割り当てない。これらの手順は本出願の趣旨ではないため、図9には示していない。
gNBは、自身のアンライセンス無線セル内のUEにスケジューリング要求機会を提供するとき、自身の決定に基づいて、例えば定期的に、またはPUCCHリソースを割り当てるかどうかを現在の状況(チャネルの状態、輻輳、自身のセル内のUEの数、UEのトラフィック量、UEの優先度など)に従って動的に決定して、CCAを実行し、(UEグループIDを有する)DCIを送信することができる。ある期間内の最大回数として、CCAを実行できる頻度に関する追加の要件が存在することがあり、この要件も地域/国によって異なりうる。例えばgNBは、スロット毎またはフレーム毎にSR送信機会を提供するように、CCAおよびDCI送信を実行することができる。
いくつかの例示的な実装形態によれば、gNBは、自身の無線セル内でアップリンクリソースを提供するかどうかを、自身のアンライセンス無線セル内の1基または複数のUEから得られた測定情報に基づいて、決定することができる。例えばUEは、チャネルのビジー率がしきい値を上回るときに、均一V1およびV2ベースの測定報告(even-V1 and V2-based measurement report)をトリガーすることができる。
別の例示的な実装形態によれば、UEは、チャネル占有報告を周期的に送る。チャネル占有報告は、主として信号の受信に基づく。受信信号がサービングgNBから来る場合、それはダウンリンクである。しかしながら受信信号が別のシステムから来る場合、それはダウンリンクではない。チャネル占有報告によってgNBは、ダウンリンクトラフィックが別のシステム(例えば別の隠れたノードのトラフィック)と衝突する可能性を評価することができる。gNBは、チャネル占有報告に基づいて、自身がPUCCHリソースを確保する頻度を決定することができる(非特許文献9を参照)。
さらなる例示的な実装形態によれば、gNBは、スケジューリング要求を送信するために(1基または複数の)UEによって使用される無線リソースを、さらに動的に制限することができ、したがってオプションとして、スケジューリング要求を送信するためにアンライセンス無線セルにアクセスすることのできるUEを制限することもできる。より詳細には、上述したように、gNBは、選択したUEグループIDを示すメッセージを(例えばDCIメッセージを使用して)UEに送信する。このさらなる例示的な実装形態によれば、このメッセージ(例:DCI)は、スケジューリング要求を送信するための無線リソースをさらに示すことができる。DCIの中で示されるこれらのスケジューリング要求無線リソースは、一般的に使用可能である無線リソースの部分集合とすることができる。
例えば、DCIメッセージがUEグループID 00を示しており、したがって、それぞれアップリンクリソースセット0~3が関連付けられているUE1~UE4を指すものと想定する(上の例示的な表を参照)。gNBは、アップリンクリソースセット0~3のうち、すべてではない1つまたは複数を、アンライセンス無線セルにおいて利用可能とするべきことを決定することができる。これに対応してgNBは、UEグループIDを有するDCIメッセージを送信するときに、これらの利用可能なスケジューリング要求無線リソースを示す適切な情報をDCIに追加的に含めることができる。これに代えてgNBは、使用されないブロックされた無線リソースを示す適切な情報をDCIに含めることができる。
一実装形態によれば、gNBは、例えば使用されるPRBを識別することによって、使用可能なスケジューリング要求リソースを明示的に示すことができる。別の実装形態においては、gNBは、例えば無線リソースセット0および場合によってはさらなる無線リソースセットを識別することによって、利用可能である無線リソースセットを示すことができる。PRBを示すために必要なビットは、利用可能なリソース全体(例:帯域幅部分)に依存するようにしてもよい。
例えば、gNBは、特定の無線リソースにおいてチャネル干渉が存在することを判定し、それらのリソースにおいて(1基または複数の)UEによるアップリンク送信を許可しないように、この判定を動的に実行することができる。アップリンク無線リソースを制限するもう1つの理由は、キャリアの輻輳である。
例えば、DCIメッセージがUEグループID 00を示し(これにより、アップリンクで送信することのできるUEをUE1~UE4に制限する)、アップリンクリソースセット0,1,2をさらに示すことができる(これにより、アップリンクで送信することのできるUEをUE1~UE4からUE1~UE3に制限する)。このシナリオは、上で導入した例示的な設定の表を使用して、以下に例示的に示してある。
この表から明らかであるように、UE1、UE2、およびUE3のみが、それぞれ関連付けられるアップリンクリソースセット0,1,2を使用してアップリンクでスケジューリング要求を送信することが許可される。
gNBは、UEグループIDを示すことに加えて、利用可能なSR無線リソースを識別することによって、(周波数)無線リソースを、動的に(例えばアンライセンス無線セルにおけるチャネルの状態、干渉、および/またはキャリアの輻輳に関連する現在の状況に応じて)設定することができる。
UEの観点からは、UEは、示されたスケジューリング要求リソースが、自身に最初に設定された無線リソースセットの範囲内であるかの判定を、それぞれ追加的に実行する。例えばUE1は、示された無線リソース(例:セットのインデックス0)が、設定されているセットのインデックス0と同じであることを実際に確認し、したがって送信待ち状態にあるスケジューリング要求を送信できるものと判断する。これに対してUE4は、最初に自身に設定されたリソースセット3が、示されたSRリソースに含まれないことを求め、したがって送信待ち状態にあるスケジューリング要求を送信できないものと判断する。UE4は、場合によっては次のCOTにおいてgNBによって提供される別のSR機会を待機しなければならない。
図10は、上のシナリオを想定したときの、利用可能なアップリンク無線リソースのこの柔軟な追加の制限を概念的に示している。図から明らかなように、図10は、アップリンクにおいて一般に利用可能な時間-周波数無線リソース、より具体的には、4つのアップリンク無線リソースセット0~4に関連付けられる無線リソース、を示している。最初に(図10における左側)、アップリンクで例えばスケジューリング要求を送信する目的に、4つのリソースセットすべてが利用可能である。この場合には例えば、DCIの中のスケジューリング要求無線リソースの追加の指示情報は必要ない。
これに対して、DCIの中でスケジューリング要求無線リソースを追加的に示すことによって、必要時に、利用可能なアップリンク無線リソースをさらに制限することができる。図10に示した例において、中央列では、インデックス0のアップリンク無線リソースセットが利用可能ではなく(例えば、無線リソースセット1,2,3のみを示すことによる、または除外されるリソースセット0を示すことによる)、右側では、インデックス3のアップリンク無線リソースセットが利用可能ではない(例えば無線リソースセット0,1,2のみを示すことによる)。
さらなる例示的な実装形態によれば、UEグループIDを有するDCIを1回送信することができるのみならず、gNBのCOT内で、最初のDCI送信の繰り返しを実行することができる。これにより、DRX(不連続受信)状態にあるUEや、同期しておらずしたがってDCIの最初の送信を受信できなかったUEへのDCIの送達を促進することができる。DCIの繰り返しは、共通サーチスペースまたは専用サーチスペースのいずれかにおいて行うことができる。繰り返しは、例えば、チャネル占有時間全体を通じて実行することができる、またはCOT時間内の限られた期間の間のみ実行することができる、または繰り返しの回数を最大回数に制限することができる。
特定の実装形態においては、アンライセンス周波数帯におけるスケジューリング要求のアップリンク送信を改良するための上述したメカニズムおよび解決策は、既存および今後の5G NRの枠組みの中に実施することができる。例えば、アップリンク無線リソースの設定は、5G NRのPUCCHリソースセットと同様に実施することができ、RRCプロトコル層の同じかまたは類似する情報要素を使用して設定することもできる。5G NRにおいて公知の共通サーチスペースおよび専用サーチスペースならびに関連するメカニズム(さまざまなRNTIによるスクランブリングなど)の使用を、上述したように(少なくともUEグループを有する)ダウンリンク制御情報メッセージを送信する目的に再利用することができる。
以下では、アンライセンス周波数帯におけるスケジューリング要求のアップリンク送信を改良する別の解決策について説明する。この解決策は、図11、図12、図13、および図14を参照しながら説明する。図12は、UE側で実行される処理シーケンスを示しており、図13は、gNB側で実行される処理シーケンスを示しており、図14は、この解決策による、UEとgNBとの間の信号の交換を示している。この改良された解決策のいくつかの態様は、図6~図10に関連して前に説明した解決策の態様に類似するかまたは同じである。
図11は、この解決策による単純化された例示的なUEの構造を示している。この図に示したUEのさまざまな構造要素は、例えば制御データやユーザデータ、それ以外の信号を交換する目的で、例えば対応する入力/出力ノード(図示していない)によって、互いに相互接続することができる。説明を目的として図示していないが、UEはさらなる構造要素を含むことができる。
図から明らかであるように、UEは、以下で説明するようにアンライセンス無線セルでスケジューリング要求を送信するための手順に関与する目的で、設定受信機と、COT番号受信機と、COT番号判定器回路と、スケジューリング要求リソース決定器回路と、スケジューリング要求送信機とを含む。
gNBは、利用可能なアップリンク無線リソースが複数の異なる無線リソースセットにどのように分配されるかを制御する。以下の解決策と、図6~図10に関連して説明した前の解決策との1つの違いとして、この解決策では、図6~図10に関連して説明した前の解決策のようにアップリンク無線リソースが(グループの)いくつかのUEの間で共有されるのではなく、アップリンク無線リソースが1基のUEに専用とされる。これに対応してgNBは、異なるUEの間で異なる専用のアップリンク無線リソースを、アップリンク制御情報(スケジューリング要求など)の送信に使用されるように分配する。
異なるセットのアップリンク無線リソースを、例えば、周波数領域において周波数分割多重化する、または(例えばOOC(直交カバーコード)もしくはシーケンスの異なるサイクリックシフトを使用して)符号分割多重化する、または(例えば時間単位としてOFDMシンボルに基づいて)時分割多重化することができる、または周波数分割、符号分割(CD)、時分割の任意の適切な組合せとすることができる。さらなる例示的な実装形態によれば、異なるセットの無線リソースの定義は、時間領域を含むこともできる。アップリンク無線リソースセットは、スケジューリング要求のアップリンク送信において使用することのできるシンボルおよび/またはスロットおよび/またはフレームを示すことができる。しかしながらこの場合、この時間の定義は、以下に説明するように、UEによって示されるgNBによって取得されたチャネル占有時間(共有されるgNB COT)の開始を基準としてUEによって適用されるべきであることに留意されたい。例えば、設定は、SRの送信に使用するべき周期およびオフセットを示すことができる。
さらに、この解決策は、gNBが自身のアンライセンス無線セル内のUEによるアップリンク無線リソースの使用を制御することを容易にする、チャネル占有時間の番号(COT番号)を使用することに基づく。COT番号は、一般的にはgNBのチャネル占有にリンクされている。gNBは、特に、(LBTの)CCA手順を実行してアンライセンスキャリアを占有する。一例によれば、COT番号は、このチャネル占有のインスタンスを識別する。異なるCOT番号は、次のチャネル占有のインスタンスを識別することができる。
無線リソースセットが、それぞれCOT番号に関連付けられる。
一例においては、各無線リソースセットを1つのCOT番号によって明確に識別できるように、無線リソースセットの数と同じかまたはそれより多いCOT番号が存在することができる。
これに代えて、無線リソースセットより少ないCOT番号が存在することができ、従って1つのCOT番号を1つまたは複数の無線リソースセットに関連付けることができる。この方式の利点として、ただ1つのCOT番号を使用することによって、2基以上のUEにアップリンク送信機会を提供することができる(後の説明も参照)。1つの例示的なシナリオにおいては、無線リソースセット、UE、およびCOT番号の間の関連付けを、gNBによって以下のように設定することができる。
表から明らかであるように、それぞれが1対1の関係でUEに関連付けられている12個の異なる無線リソースセットが存在することができる。さらに、4つの異なるCOT番号(例えば2ビットによって識別される)1~4を、上の表のように割り当てることができる。したがって、COT番号1が、UE1,2,3と、さらに無線リソースセット0,1,2に割り当てられ、以下同様である。
上の表は、無線リソースセット、UE、およびCOT番号の間の関連付けをgNBがどのように定義できるかの数多くの例のうちの1つを示しているにすぎない。
さらに、例えばgNBが、あるUEを、例えばそのUEが満たしていることが求められるレイテンシ要件に基づいて優先させたい場合、そのUEにいくつかのCOT番号を関連付けることもできる。
無線リソースセット、UE、およびCOT番号の間の関連付けは、以下の例示的な実装形態に従ったものとすることもできる。
上の表から明らかであるように、アップリンク無線リソースセットが前の表とは異なって設定されており、すなわち最初の解決策と同様に、アップリンク無線リソースセットを複数の異なるUEによってさまざまな回数だけ共有することができる。例えば、同じ無線リソース0が、UE1、UE4、UE7、およびUE10によって共有されている。しかしながら、同じ無線リソースセットは異なるCOT番号に(すなわち異なるチャネル占有に)関連付けられているため、同じ無線リソースセットを同時に使用することはできないことに留意されたい。
別の例によれば、COT番号、UE、および無線リソースセットとの間の関連付けの以下の定義を使用することができる。この定義では、UEに2つ以上のCOT番号を割り当てることができる。
下の表は、無線リソースセット、UE、およびCOT番号の間の関連付けをgNBによってどのように設定できるかの別の例であり、UEに2つ以上のCOT番号を割り当て得るように考慮している。
この解決策では、gNBが、すべてのCOTにおいて、SR送信用のいくつかのPUCCHリソースを確保するものと例示的に想定することができる。これに対して、gNBが特定のCOTにおいてアップリンクリソースの提供を動的にスキップすることを望む場合、gNBは、この点において例えばDCIを使用することができる。例えばgNBは、DCIフォーマットにおいて1ビットをブロードキャストすることができる。UEがDCIフォーマットを復号するときにビットが0を示している場合、UEは、そのCOTにおいてはgNBがPUCCHリソースを無効にしたものと判断し、したがってそのCOTではSRを送らない。これに対して、DCIの中のビットが1である場合、UEは、事前に設定されたリソースに基づいてSRを送ることができるものと判断する。
さらに、図6~図10を参照しながら上述した前の解決策では、gNBは、各チャネル占有時間において自身のセル内のUEにアップリンク機会を提供することができる、または、gNBはSR送信用のPUCCHリソースを確保するかどうかを自身の判断で決定することができる。
この解決策の以下の説明では、上の最後の表を例示的に想定する。上の例示的な表を想定すると、1基のUEの観点からは、gNBが、1つまたは複数のCOT番号と、アップリンク制御情報(スケジューリング要求など)を送信するための1つの専用のアップリンク無線リソースセットを割り当てる。例えばgNBは、UE1にCOT番号1および3と、アップリンク無線リソースセット0とを割り当てる。
結果としてUEには、スケジューリング要求などのアップリンク制御情報を送信する状況において使用することのできる専用のアップリンク無線リソースが設定される。
前の解決策およびそのバリエーションにおいてすでに説明したように、アンライセンス無線セルにおける送信では、最初に取得した後、取得したアンライセンスキャリアでの送信を実行する目的で、一般には最初にLBTのCCAに成功する必要がある。この解決策においても、gNBはアンライセンスキャリアを取得するためにCCAを実行し、次いで、自身のアンライセンス無線セル内のUEの1基または複数に、取得したアンライセンスキャリアを使用してアップリンク制御情報を送信することを許可する。
これに対応してgNBは、アンライセンスキャリアの取得に成功した後、アップリンク機会をUEにどのように提供するかを決定するステップに進むことができる。実際にはgNBは、どの1基または複数のUEがアップリンク制御情報(SRなど)のアップリンク送信を実行できるかを、COT番号によって示す。
gNBが自身のアンライセンス無線セル内で送信するCOT番号をどのように決定するかに関して、いくつかの実装形態が存在し得る。
例示的な一実装形態によれば、gNBは、アンライセンスチャネルの占有に成功するたびにCOT番号を順次増大させる。具体的には、gNBは、CCAの後にアンライセンス無線セルを取得すると、自身の無線セル内で送信するCOT番号1を最初に選択することができる。これにより実質的に、COT番号1が関連付けられている1基または複数のUE(上の表ではUE1,2,3,9)に、アップリンク送信(例:SRの送信)を実行することが許可される。gNBがその次の回にアンライセンス無線セルを取得すると、gNBは次のCOT番号(すなわち2)(すなわち前のCOT番号1の次)を決定することができ、したがってそのCOT番号2が関連付けられている1基または複数のUE(上の表ではUE4,5,6,11)に、アップリンク送信(例:SRの送信)を実行することが許可される。こうしてCOT番号は、gNBがチャネルを占有するたびに1ずつ順次増大される。COT番号は循環的に増大され、したがってgNBは、COT番号4(前のチャネル占有)の次は、4つのCOT番号のみが存在することを考慮して、COT番号1(現在のチャネル占有)に増大させる。
別の例示的な実装形態によれば、gNBは、どのCOT番号(したがってどの1基または複数のUE)にアップリンク送信機会を提供するかを、さまざまな異なる基準と、前の解決策において行った方法と同じかまたは類似する方法に基づいて、決定することができる。例えば、gNBによるこの決定は、例えばUEの優先順位またはUEの能力に基づくことができる。
いずれの場合もgNBは、現在のチャネル占有に対して1つのCOT番号を決定し、そのCOT番号を、1基または複数のUEによって受信されるように自身の無線セル内で送信する。
無線セル内でのCOT番号の送信は、さまざまな方法で実施することができる。例えば、プライマリ同期信号(PSS)および/またはセカンダリ同期信号(SSS)における物理層シグナリングによって、COT番号を暗黙的に伝えることができる。別の例においては、gNBは、任意のダウンリンク参照信号(CSI-RS(チャネル状態情報参照信号:Channel State Information Reference Signal)やDMRS(復調用参照信号:DeModulation Reference Signal)など)を使用することができる。これに代えて、COTを伝える目的に、新規の参照信号を定義することができる。
例示的な一実装形態においては、gNBは、PSSおよび/またはSSSの基本参照シーケンスを使用し、それをCOT番号でスクランブルすることができる。この基本参照シーケンスは、UEにおいて既知である。UEは、PSSおよび/またはSSSを受信すると、その受信された信号と、可能性のある各COT番号によって(または自身に関連付けられているCOT番号のみによって)スクランブルされた基本シーケンスとの相関を実行する。次いでUEは、受信された信号と、COT番号によってスクランブルされた基本シーケンスとの間の相間の結果が最も高かったCOT番号を選択し、結果としてUEは、同期信号からCOT番号を取得することができる。
別の代替方法は、前の解決策において説明したUEグループIDの場合に行った方法と同じかまたは類似する方法で、ダウンリンク制御情報を使用してCOT番号を送信することである。DCIは、簡単に言えば、共通サーチスペースまたは専用サーチスペースを使用して送信することができ、共通識別子(SFI-RNTIなど)または専用識別子(C-RNTIなど)によってスクランブルされる。さらに、COT番号は、(例えばDCIの特定のフィールドを使用して)DCIの内容に含めることができる、またはDCIのスクランブリングメカニズムにおけるスクランブリング識別子としてCOT番号を使用することによって、暗黙的に符号化することができる。
さらに別の可能な方法として、システム情報ブロックなどのシステム情報ブロードキャストメカニズムを使用してCOT番号を伝えることができる。
COT番号は、上のメカニズムのいずれかに基づいてUEに提供される。するとUEは、そのCOT番号を取得し、(gNBによって決定された)受信されたCOT番号と、最初にUEに設定されていたCOT番号とを比較することができる。言い換えればUEは、共有されるgNB COTの間にスケジューリング要求を送信する目的でアンライセンス無線セルにアクセスすることが許可されるかを判定する。受信されたCOT番号がUEに関連付けられている場合、UEは自身の設定されているアップリンク無線リソースを使用してアップリンク制御情報の送信を実行することができる。受信されたCOT番号がUEに関連付けられていない場合、UEはそのチャネル占有時間においてはアップリンク制御情報の送信を実行することが許可されない。UEは、gNBの別のチャネル占有時間の間の、より後のアップリンク送信機会を待機しなければならない。
スケジューリング要求がUEにおいて(例えばバッファ状態報告によって)前にトリガーされて、したがって送信可能な状態にあるものと例示的に想定する。UEは、自身がそのチャネル占有時間に対して資格がある(すなわち受信されたCOT番号が、関連付けられているCOT番号の1つと同じである)と判定する場合、スケジューリング要求を送信するための無線リソースを決定する。スケジューリング要求リソースの決定は、例えば、前に設定されたアップリンク無線リソースと、受信されたCOT番号のタイミングとに基づく。例えば、時間領域においては、スケジューリング要求を送信するための事前に設定された無線リソースを、チャネル占有時間の先頭(UEにおいてCOT番号を受信したタイミングと同じであるものと想定する)を基準として適用することができる。例えばUEは、(事前に設定された無線リソースセットの一部としての)SRの周期および/またはSRのオフセットを適用することができる。例えば、UEがURLLCデータ、または高い優先順位のeMBBトラフィックを有する場合、gNBは、SRリソースを通常より高い頻度でスケジューリングすることができる。その場合にgNBは、例えば3回のCOTごとに(例えばCOT番号1,3,6,9,...)SRリソースをスケジューリングすることができ、中程度の優先順位のトラフィックの場合には、gNBは5回のCOTごとに(例えばCOT番号5,10)スケジューリングすることができる。
例えば、gNBによってCOT番号1が示されたものと想定すると、UE1,2,3,9は、それぞれアップリンク無線リソースセット0,1,2,8が関連付けられており、したがってそれらの無線リソースを使用してアップリンクでスケジューリング要求を送信する。
UEは、たとえアンライセンス無線セルで送信を実行する場合であっても、事前の空きチャネル判定(CCA)を実行する必要がない。そのアンライセンス無線セルはgNBによってすでに取得されており、したがってスケジューリング要求を送信する目的でUEによって使用することができる。図14から明らかであるように、gNBのチャネル占有時間(COT)は、UEによるスケジューリング要求の送信の後に終了する。
さらに、例示的な一実装形態においては、UEは、COT番号を受信した後、ある短い期間(図14ではCCA不要期間と例示的に称している)内にスケジューリング要求を送信する。例えば、ダウンリンク(COT番号の受信)とアップリンク(SRの送信)との間のスイッチングギャップが、短い期間(例:16マイクロ秒)より小さいときには、UEは最初にリッスンビフォアトークを実行してアンライセンス周波数帯を取得する必要がない。言い換えれば、COT番号の受信によって、UEには、自身でのCCAの実行を回避できるように、事前に設定されたアップリンクリソースを使用してスケジューリング要求の送信を(特定の期間内に)実行するための基準となる時間イベント(relative time event)が提供される。
UEからgNBにスケジューリング要求が通常に送信された後も、手順は続きうる。例えばgNBは、そのスケジューリング要求を処理することができ、新たなアップリンク送信用のさらなるアップリンクリソースをUEに割り当てる、または割り当てない。これらの手順は本出願の趣旨ではないため、図14には示していない。
この解決策の利点として、この解決策では、DCIを送信することによって(例えばPSS/SSSを使用することによって)発生するオーバーヘッドの回避を促進することができる。さらに、この解決策のさらなる利点として、この解決策は、PUCCHリソースセットの現在の定義と良好に合致し、なぜならこの解決策および5Gの現在のPUCCHリソースセットの定義では、リソースは周波数領域および時間領域の両方において定義されるためである。ただしこの解決策では、UE側でのCCAの実行を回避するために、これらの事前に設定された周波数リソースおよび時間リソースを使用できる相対的なタイミング(すなわちCOT番号の受信)が追加的に提供される。
特定の実装形態においては、アンライセンス周波数帯におけるスケジューリング要求のアップリンク送信を改良するための上述したメカニズムおよび解決策は、既存および今後の5G NRの枠組みの中に実施することができる。例えば、アップリンク無線リソースの設定は、5G NRのPUCCHリソースセットと基本的に同じ方法で実施することができ、RRCプロトコル層の同じかまたは類似する情報要素を使用して設定することもできる。5G NRにおいて使用できるように現在提供されているPSS/SSSの送信に関する定義を、COT番号を伝えることができるように再利用および適合化することができる。
[さらなる態様]
第1の態様によれば、受信機と、処理回路と、送信機とを備えたユーザ機器、を提供する。受信機は、アンライセンス無線セルを介してユーザ機器と通信する基地局から、アンライセンス無線セルの無線リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報、を受信し、無線リソースの少なくとも1つのセットが、アップリンク制御情報の送信用にユーザ機器に利用可能であり、無線リソースの少なくとも1つのセットが、ユーザ機器が関連付けられているユーザ機器のグループを示すUEグループIDに関連付けられている。受信機は、UEグループIDを示すダウンリンク制御情報(DCI)を基地局から受信する。処理回路は、ユーザ機器が関連付けられているUEグループIDが、ダウンリンク制御情報によって受信されたUEグループIDと同じであるかを判定する。処理回路は、ユーザ機器が関連付けられているUEグループIDが、ダウンリンク制御情報によって示されたUEグループIDと同じであると判定するとき、アップリンク制御情報無線リソースの少なくとも1つのセット内のスケジューリング要求無線リソースを、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて決定する。送信機は、スケジューリング要求を、決定されたスケジューリング要求無線リソースを使用して基地局に送信する。
第1の態様に加えて提供される第2の態様によれば、処理回路は、ダウンリンク制御情報のフィールドからUEグループIDを求める。オプションとして、処理回路は、制御情報の誤り訂正符号を、共通識別子(スロットフォーマットインジケータ無線ネットワーク一時識別子(SFI-RNTI:Slot-Format-Indicator Radio Network Temporary Identifier)、中断送信インジケータRNTI(INT-RNTI:Interrupted Transmission Indicator RNTI)、5G-NR通信システムのシステム情報RNTI(SI-RNTI:System Information RNTI)、またはスケジューリング要求に固有なRNTIなど)を使用して、デスクランブルする。これに代えて、処理回路は、動作時、ダウンリンク制御情報の誤り訂正符号のデスクランブリングに基づいて、UEグループIDを求める。
第1の態様または第2の態様に加えて提供される第3の態様によれば、基地局がアンライセンス無線セルの空きチャネル判定の成功時にアンライセンス無線セルを取得しているチャネル占有時間の間に、ダウンリンク制御情報が基地局によって送信される。
第1の態様から第3の態様のいずれか一態様に加えて提供される第4の態様によれば、ダウンリンク制御情報は、スケジューリング要求を送信するために使用されるべきスケジューリング要求無線リソースに関する情報を含む。処理回路は、動作時、スケジューリング要求無線リソースが、アップリンク制御情報無線リソースの少なくとも1つのセット内であるかを判定する。処理回路は、スケジューリング要求無線リソースが、アップリンク制御情報無線リソースの少なくとも1つのセットの無線リソース内であると判定するとき、スケジューリング要求を、ダウンリンク制御情報の中で示されたスケジューリング要求無線リソースを使用して送信するように決定する。オプションとして、処理回路は、スケジューリング要求無線リソースが、アップリンク制御情報無線リソースの少なくとも1つのセットの無線リソース内ではないと判定するとき、スケジューリング要求を送信しないように決定する。
第4の態様に加えて提供される第5の態様によれば、アップリンク設定情報は、無線リソース制御(RRC)層の1つまたは複数のメッセージの中で受信される。
第1の態様から第5の態様のいずれか一態様に加えて提供される第6の態様によれば、DCIは、共通制御情報リソース領域において送信され、共通制御情報リソース領域は、アンライセンス無線セル内の複数のユーザ機器によって監視される。オプションとして、処理回路は、ダウンリンク制御情報の誤り訂正符号を共通識別子を使用してデスクランブルする。
これに加えて、またはこれに代えて、DCIは、専用制御情報リソース領域において送信され、専用制御情報リソース領域は、ユーザ機器によって監視されるが、アンライセンス無線セル内の他のユーザ機器によっては監視されない。オプションとして、処理回路は、動作時、ダウンリンク制御情報の誤り訂正符号を、ユーザ機器の専用識別子を使用してデスクランブルする。
第1の態様から第6の態様のいずれか一態様に加えて提供される第7の態様によれば、処理回路は、ユーザ機器が、スケジューリング要求を送信する前にアンライセンス無線セルに対する空きチャネル判定を実行する必要がないことを、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて判定する。オプションとして、スケジューリング要求の送信は、UEグループIDを示すダウンリンク制御情報を受信した後、定義されている期間内に実行され、この期間の間、ユーザ機器は、アンライセンス無線セルにおいて送信を実行するためにアンライセンス無線セルに対する空きチャネル判定を実行する必要がない。
第1の態様から第7の態様のいずれか一態様に加えて提供される第8の態様によれば、受信機は、最初のダウンリンク制御情報を受信した後、基地局によって送信されるダウンリンク制御情報の繰り返しを受信する。
第1の態様から第8の態様のいずれか一態様に加えて提供される第9の態様によれば、スケジューリング要求は、さらなるアップリンク送信用の、基地局からのアップリンク無線リソース、を要求する。
第10の態様によれば、送信機および処理回路を備えた基地局、を提供する。送信機は、アンライセンス無線セルの無線リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報を、1基または複数のユーザ機器に送信し、無線リソースの少なくとも1つのセットが、アンライセンス無線セルにおいてアップリンク制御情報の送信用にユーザ機器に利用可能であり、無線リソースの少なくとも1つのセットが、ユーザ機器が関連付けられているユーザ機器のグループを示すUEグループIDに関連付けられている。処理回路は、アンライセンス無線セルの空きチャネル判定を実行する。アンライセンス無線セルの空きチャネル判定に成功する場合、処理回路は、複数のUEグループの1つ、および関連付けられるUEグループIDを決定する。送信機は、決定されたUEグループIDを示すダウンリンク制御情報を、1基または複数のユーザ機器に送信する。
第10に加えて提供される第11の態様によれば、基地局は、受信機をさらに備えており、受信機は、決定されたUEグループIDに関連付けられているユーザ機器の1基または複数から、スケジューリング要求を受信する。
第12の態様によれば、以下のステップを含む方法、を提供する。UEは、アンライセンス無線セルを介してユーザ機器と通信する基地局から、アンライセンス無線セルの無線リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報、を受信し、無線リソースの少なくとも1つのセットが、アップリンク制御情報の送信用にユーザ機器に利用可能であり、無線リソースの少なくとも1つのセットが、ユーザ機器が関連付けられているユーザ機器のグループを示すUEグループIDに関連付けられている。UEは、UEグループIDを示すダウンリンク制御情報(DCI)を基地局から受信する。UEは、ユーザ機器が関連付けられているUEグループIDが、ダウンリンク制御情報によって受信されたUEグループIDと同じであるかを判定する。UEは、ユーザ機器が関連付けられているUEグループIDが、ダウンリンク制御情報によって示されたUEグループIDと同じであると判定するとき、アップリンク制御情報無線リソースの少なくとも1つのセット内のスケジューリング要求無線リソースを、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて決定する。UEは、スケジューリング要求を、決定されたスケジューリング要求無線リソースを使用して基地局に送信する。
第13の態様によれば、受信機と、処理回路と、送信機とを備えたユーザ機器、を提供する。受信機は、アンライセンス無線セルを介してユーザ機器と通信する基地局から、アンライセンス無線セルの無線リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報、を受信し、無線リソースの少なくとも1つのセットが、アップリンク制御情報の送信用にユーザ機器に利用可能であり、無線リソースの少なくとも1つのセットが、複数のチャネル占有時間(COT)番号の1つに関連付けられている。受信機は、COT番号を含むチャネル占有信号を基地局から受信する。処理回路は、受信されたCOT番号が、無線リソースの少なくとも1つのセットが関連付けられているCOT番号の1つと同じであるかを判定する。処理回路は、受信されたCOT番号が、無線リソースの少なくとも1つのセットが関連付けられているCOT番号の1つと同じであると判定するとき、無線リソースの少なくとも1つのセット内のスケジューリング要求無線リソースを、受信されたチャネル占有信号に基づいて決定する。送信機は、スケジューリング要求を、決定されたスケジューリング要求リソースを使用して基地局に送信する。
第13の態様に加えて提供される第14の態様によれば、チャネル占有信号は、アンライセンス無線セルにおいて基地局によってブロードキャストされる1つまたは複数の同期信号を使用して送信される。オプションとして、スクランブリング参照信号シーケンス(scrambling reference signal sequence)を使用することができる。これに代えて、チャネル占有信号は、ユーザ機器によって監視されるダウンリンクリソース領域においてダウンリンク制御情報として送信される。
第13の態様または第14の態様に加えて提供される第15の態様によれば、処理回路は、ユーザ機器が、スケジューリング要求を送信する前にアンライセンス無線セルに対する空きチャネル判定を実行する必要がないことを、受信されたチャネル占有信号に基づいて判定する。オプションとして、スケジューリング要求の送信は、ダウンリンク制御情報を受信した後、定義されている期間内に実行され、この期間の間、ユーザ機器は、送信を実行するためにアンライセンス無線セルに対する空きチャネル判定を実行する必要がない。
第16の態様によれば、送信機および処理回路を備えた基地局、を提供する。送信機は、アンライセンス無線セルの無線リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報を、1基または複数のユーザ機器に送信し、無線リソースの少なくとも1つのセットが、アンライセンス無線セルにおいてアップリンク制御情報の送信用にユーザ機器に利用可能であり、無線リソースの少なくとも1つのセットが、複数のチャネル占有時間(COT)番号の1つに関連付けられている。処理回路は、アンライセンス無線セルの空きチャネル判定を実行する。アンライセンス無線セルの空きチャネル判定に成功する場合、処理回路は、複数のCOT番号の1つを決定する。送信機は、決定されたCOT番号を示すチャネル占有信号を、1基または複数のユーザ機器に送信する。
第16の態様に加えて提供される第17の態様によれば、基地局は受信機をさらに備えており、受信機は、決定されたCOT番号に関連付けられているユーザ機器の1基または複数から、スケジューリング要求を受信する。
第16の態様または第17の態様に加えて提供される第18の態様によれば、処理回路は、各チャネル占有に対して複数のCOT番号の1つを連続的に決定し、前に決定されたCOT番号の後に次のCOT番号を選ぶ。これに代えて、処理回路は、スケジューリング要求を送信するための機会が提供されるべき1基または複数のユーザ機器に基づいて、複数のCOT番号の1つを決定する。
第19の態様によれば、ユーザ機器によって実行される以下のステップを含む方法、を提供する。UEは、アンライセンス無線セルを介してユーザ機器と通信する基地局から、アンライセンス無線セルの無線リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報、を受信し、無線リソースの少なくとも1つのセットが、アップリンク制御情報の送信用にユーザ機器に利用可能であり、無線リソースの少なくとも1つのセットが、複数のチャネル占有時間(COT)番号の1つに関連付けられている。UEは、COT番号を含むチャネル占有信号を基地局から受信する。UEは、受信されたCOT番号が、無線リソースの少なくとも1つのセットが関連付けられているCOT番号の1つと同じであるかを判定する。UEは、受信されたCOT番号が、無線リソースの少なくとも1つのセットが関連付けられているCOT番号の1つと同じであると判定するとき、無線リソースの少なくとも1つのセット内のスケジューリング要求無線リソースを、受信されたチャネル占有信号に基づいて決定する。UEは、スケジューリング要求を、決定されたスケジューリング要求リソースを使用して基地局に送信する。
[ハードウェアおよびソフトウェアによる本開示の実施]
本開示は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって、実施することができる。上述した各実施形態の説明において使用される各機能ブロックは、その一部または全体を、集積回路などのLSIによって実施することができ、各実施形態において説明した各プロセスは、その一部または全体を、同じLSIまたはLSIの組合せによって制御することができる。LSIはチップとして個別に形成する、または、機能ブロックの一部またはすべてが含まれるように1個のチップを形成することができる。LSIは、自身に結合されたデータ入出力部を含むことができる。LSIは、本明細書においては、集積度の違いに応じて、IC(集積回路)、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIとも称される。しかしながら、集積回路を実施する技術は、LSIに限定されず、専用回路、汎用プロセッサ、または専用プロセッサを使用することによって実施することができる。さらには、LSIの製造後にプログラムすることのできるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)や、LSI内部に配置されている回路セルの接続および設定を再設定できるリコンフィギャラブルプロセッサを使用することもできる。本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実施することができる。半導体技術または別の派生技術が進歩する結果として、将来の集積回路技術がLSIに置き換わる場合、その将来の集積回路技術を使用して機能ブロックを集積化することができる。バイオテクノロジを適用することもできる。
さらに、様々な実施形態は、ソフトウェアモジュールによっても実施され得る。これらのソフトウェアモジュールは、プロセッサによって実行される、または、ハードウェアにおいて直接実行される。また、ソフトウェアモジュールとハードウェア実装の組合せも可能である。ソフトウェアモジュールは、任意の種類のコンピュータ可読記憶媒体、例えば、RAMやEPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD-ROM、DVDなどに格納され得る。さらには、複数の異なる実施形態の個々の特徴は、個々に、または任意の組合せにおいて、別の実施形態の主題とすることができることに留意されたい。
具体的な実施形態に示した本開示には、様々な変更および/または修正を行うことができることが、当業者には理解されるであろう。したがって、本明細書に示した実施形態は、あらゆる点において例示的であり、本発明を制限するものではないものとみなされる。

Claims (13)

  1. 動作時、アンライセンス無線セルを介してユーザ機器と通信する基地局から、前記アンライセンス無線セルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報を受信する、および、前記基地局が前記アンライセンス無線セルの空きチャネル判定の成功時に前記アンライセンス無線セルを取得しているチャネル占有時間の間にUEグループIDを示すダウンリンク制御情報を受信する受信機であって、前記PUCCHリソースの少なくとも1つのセットが、アップリンク制御情報を送信するために前記ユーザ機器に利用可能であり、前記アップリンク設定情報によって前記PUCCHリソースの少なくとも1つのセットが、前記ユーザ機器が関連付けられているユーザ機器のグループを示すUEグループIDに関連付けられている、前記受信機と、
    動作時、前記ユーザ機器が関連付けられているUEグループIDが前記ダウンリンク制御情報によって受信されたUEグループIDと同じであるかを判定し、前記ユーザ機器が関連付けられているUEグループIDが前記ダウンリンク制御情報によって示されたUEグループIDと同じであると判定するとき、前記アップリンク制御情報を送信するためのPUCCHリソースの少なくとも1つのセット内のスケジューリング要求無線リソースを、前記受信されたダウンリンク制御情報に基づいて決定する、処理回路と、
    動作時、スケジューリング要求を、前記決定されたスケジューリング要求無線リソースを使用して前記基地局に送信する、送信機と、
    を備え、
    前記アップリンク設定情報が、前記チャネル占有時間の前に、無線リソース制御(RRC)層の1つまたは複数のメッセージの中で受信される、
    ユーザ機器。
  2. 前記処理回路が、動作時、前記ダウンリンク制御情報のフィールドから前記UEグループIDを求め、前記処理回路が、動作時、前記ダウンリンク制御情報の誤り訂正符号を、スロットフォーマットインジケータ無線ネットワーク一時識別子(SFI-RNTI)、または中断送信インジケータRNTI(INT-RNTI)、または5G-NR通信システムのシステム情報RNTI(SI-RNTI)、またはスケジューリング要求に固有なRNTIなどの、共通識別子、を使用して、デスクランブルする、または、
    前記処理回路が、動作時、前記ダウンリンク制御情報の誤り訂正符号のデスクランブリングに基づいて、前記UEグループIDを求める、
    請求項1に記載のユーザ機器。
  3. 前記ダウンリンク制御情報が、前記スケジューリング要求を送信するために使用されるべきスケジューリング要求無線リソースに関する情報を含み、
    前記処理回路が、動作時、前記スケジューリング要求無線リソースが、前記アップリンク制御情報を送信するためのPUCCHリソースの少なくとも1つのセット内であるかを判定し、
    前記処理回路が、前記スケジューリング要求無線リソースが前記アップリンク制御情報を送信するためのPUCCHリソースの少なくとも1つのセットの前記PUCCHリソース内であると判定するとき、前記スケジューリング要求を、前記ダウンリンク制御情報の中で示された前記スケジューリング要求無線リソースを使用して送信するように決定し、
    前記処理回路が、前記スケジューリング要求無線リソースが前記アップリンク制御情報を送信するためのPUCCHリソースの少なくとも1つのセットの前記PUCCHリソース内ではないと判定するとき、前記スケジューリング要求を送信しないように決定する、
    請求項1または請求項2に記載のユーザ機器。
  4. 前記ダウンリンク制御情報が、共通制御情報リソース領域において送信され、前記共通制御情報リソース領域が、前記アンライセンス無線セル内の複数のユーザ機器によって監視され、前記処理回路が、動作時、前記ダウンリンク制御情報の誤り訂正符号を共通識別子を使用してデスクランブルする、
    および/または、
    前記ダウンリンク制御情報が、専用制御情報リソース領域において送信され、前記専用制御情報リソース領域が、前記ユーザ機器によって監視されるが、前記アンライセンス無線セル内の他のユーザ機器によっては監視されず、前記処理回路が、動作時、前記ダウンリンク制御情報の誤り訂正符号を、前記ユーザ機器の専用識別子を使用してデスクランブルする、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のユーザ機器。
  5. 前記処理回路が、動作時、前記ユーザ機器が、前記スケジューリング要求を送信する前に前記アンライセンス無線セルに対する空きチャネル判定を実行する必要がないことを、前記受信されたダウンリンク制御情報に基づいて判定し、
    前記スケジューリング要求の前記送信が、前記UEグループIDを示す前記ダウンリンク制御情報を受信した後、定義されている期間内に実行され、前記期間の間、前記ユーザ機器が、前記アンライセンス無線セルにおいて送信を実行するために前記アンライセンス無線セルに対する空きチャネル判定を実行する必要がない、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のユーザ機器。
  6. 前記受信機が、動作時、最初のダウンリンク制御情報を受信した後、前記基地局によって送信される前記ダウンリンク制御情報の繰り返しを受信する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のユーザ機器。
  7. 前記スケジューリング要求が、さらなるアップリンク送信用の、前記基地局からのアップリンク無線リソース、を要求する、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のユーザ機器。
  8. 動作時、アンライセンス無線セルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報を、1基または複数のユーザ機器に送信する送信機であって、前記PUCCHリソースの少なくとも1つのセットが、前記アンライセンス無線セルにおいてアップリンク制御情報を送信するために前記ユーザ機器に利用可能であり、前記アップリンク設定情報によって前記PUCCHリソースの少なくとも1つのセットが、前記ユーザ機器が関連付けられているユーザ機器のグループを示すUEグループIDに関連付けられている、前記送信機と、
    動作時、前記アンライセンス無線セルの空きチャネル判定を実行する処理回路と、
    を備えており、
    前記アンライセンス無線セルの前記空きチャネル判定に成功する場合、前記処理回路が、動作時、複数のUEグループの1つ、および関連付けられる前記UEグループIDを決定し、
    前記送信機が、動作時、前記アンライセンス無線セルの空きチャネル判定の成功時に前記アンライセンス無線セルを取得しているチャネル占有時間の間に前記決定されたUEグループIDを示すダウンリンク制御情報を、前記1基または複数のユーザ機器に送信し、
    前記アップリンク設定情報が、前記チャネル占有時間の前に、無線リソース制御(RRC)層の1つまたは複数のメッセージの中で送信される、
    基地局。
  9. 動作時、前記決定されたUEグループIDに関連付けられている前記ユーザ機器の1基または複数から、スケジューリング要求を受信する受信機、
    をさらに備えている、
    請求項8に記載の基地局。
  10. ユーザ機器によって実行される以下のステップ、すなわち、
    アンライセンス無線セルを介して前記ユーザ機器と通信する基地局から、前記アンライセンス無線セルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報、を受信するステップであって、前記PUCCHリソースの少なくとも1つのセットが、アップリンク制御情報を送信するために前記ユーザ機器に利用可能であり、前記アップリンク設定情報によって前記PUCCHリソースの少なくとも1つのセットが、前記ユーザ機器が関連付けられているユーザ機器のグループを示すUEグループIDに関連付けられている、ステップと、
    前記基地局が前記アンライセンス無線セルの空きチャネル判定の成功時に前記アンライセンス無線セルを取得しているチャネル占有時間の間にUEグループIDを示すダウンリンク制御情報を前記基地局から受信するステップと、
    前記ユーザ機器が関連付けられている前記UEグループIDが、前記ダウンリンク制御情報によって受信された前記UEグループIDと同じであるかを判定するステップと、
    前記ユーザ機器が関連付けられている前記UEグループIDが、前記ダウンリンク制御情報によって示された前記UEグループIDと同じであると判定するとき、前記アップリンク制御情報を送信するためのPUCCHリソースの少なくとも1つのセット内のスケジューリング要求無線リソースを、前記受信されたダウンリンク制御情報に基づいて決定するステップと、
    スケジューリング要求を、前記決定されたスケジューリング要求無線リソースを使用して前記基地局に送信するステップと、
    を含み、
    前記アップリンク設定情報が、前記チャネル占有時間の前に、無線リソース制御(RRC)層の1つまたは複数のメッセージの中で受信される、
    方法。
  11. 基地局によって実行される以下のステップ、すなわち、
    アンライセンス無線セルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報を、1基または複数のユーザ機器に送信するステップであって、前記PUCCHリソースの少なくとも1つのセットが、前記アンライセンス無線セルにおいてアップリンク制御情報を送信するために前記ユーザ機器に利用可能であり、前記アップリンク設定情報によって前記PUCCHリソースの少なくとも1つのセットが、前記ユーザ機器が関連付けられているユーザ機器のグループを示すUEグループIDに関連付けられている、ステップと、
    前記アンライセンス無線セルの空きチャネル判定を実行するステップと、
    を含み、
    前記アンライセンス無線セルの前記空きチャネル判定に成功する場合、複数のUEグループの1つ、および関連付けられる前記UEグループIDを決定し、
    前記アンライセンス無線セルの空きチャネル判定の成功時に前記アンライセンス無線セルを取得しているチャネル占有時間の間に前記決定されたUEグループIDを示すダウンリンク制御情報を、前記1基または複数のユーザ機器に送信し、
    前記アップリンク設定情報が、前記チャネル占有時間の前に、無線リソース制御(RRC)層の1つまたは複数のメッセージの中で送信される、
    方法。
  12. ユーザ機器の処理を制御する集積回路であって、
    前記処理は、
    アンライセンス無線セルを介して前記ユーザ機器と通信する基地局から、前記アンライセンス無線セルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報、を受信する処理であって、前記PUCCHリソースの少なくとも1つのセットが、アップリンク制御情報を送信するために前記ユーザ機器に利用可能であり、前記アップリンク設定情報によって前記PUCCHリソースの少なくとも1つのセットが、前記ユーザ機器が関連付けられているユーザ機器のグループを示すUEグループIDに関連付けられている、処理と、
    前記基地局が前記アンライセンス無線セルの空きチャネル判定の成功時に前記アンライセンス無線セルを取得しているチャネル占有時間の間にUEグループIDを示すダウンリンク制御情報を前記基地局から受信する処理と、
    前記ユーザ機器が関連付けられている前記UEグループIDが、前記ダウンリンク制御情報によって受信された前記UEグループIDと同じであるかを判定する処理と、
    前記ユーザ機器が関連付けられている前記UEグループIDが、前記ダウンリンク制御情報によって示された前記UEグループIDと同じであると判定するとき、前記アップリンク制御情報を送信するためのPUCCHリソースの少なくとも1つのセット内のスケジューリング要求無線リソースを、前記受信されたダウンリンク制御情報に基づいて決定する処理と、
    スケジューリング要求を、前記決定されたスケジューリング要求無線リソースを使用して前記基地局に送信する処理と、
    を含み、
    前記アップリンク設定情報が、前記チャネル占有時間の前に、無線リソース制御(RRC)層の1つまたは複数のメッセージの中で受信される、
    集積回路。
  13. 基地局の処理を制御する集積回路であって、
    アンライセンス無線セルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースの少なくとも1つのセットを設定するためのアップリンク設定情報を、1基または複数のユーザ機器に送信する処理であって、前記PUCCHリソースの少なくとも1つのセットが、前記アンライセンス無線セルにおいてアップリンク制御情報を送信するために前記ユーザ機器に利用可能であり、前記アップリンク設定情報によって前記PUCCHリソースの少なくとも1つのセットが、前記ユーザ機器が関連付けられているユーザ機器のグループを示すUEグループIDに関連付けられている、処理と、
    前記アンライセンス無線セルの空きチャネル判定を実行する処理と、
    を含み、
    前記アンライセンス無線セルの前記空きチャネル判定に成功する場合、複数のUEグループの1つ、および関連付けられる前記UEグループIDを決定し、
    前記アンライセンス無線セルの空きチャネル判定の成功時に前記アンライセンス無線セルを取得しているチャネル占有時間の間に前記決定されたUEグループIDを示すダウンリンク制御情報を、前記1基または複数のユーザ機器に送信し、
    前記アップリンク設定情報が、前記チャネル占有時間の前に、無線リソース制御(RRC)層の1つまたは複数のメッセージの中で送信される、
    集積回路。
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