JP7423227B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
従来、生理用ナプキン等の吸収性物品において、漏れ防止性や装着性を向上させるために、その肌対向面に、表面シート及び吸収体が裏面シート側に向かって一体的に凹陥してなる溝を形成することが知られている。
例えば特許文献1には、本体に、表面シート側から裏面シート側に窪む圧搾溝が形成されており、圧搾溝が、高圧搾部と、高圧搾部よりも窪みの深さが浅い低圧搾部とを含む、吸収性物品が記載されている。圧搾溝は、本体の前後部分では幅方向に延びており、前後方向に細長の環状に形成されている。
特開2018-149004号公報
しかしながら、本体の前後部分(縦方向における前方部又は後方部)に幅方向(横方向)から外力が付加された場合、圧搾溝の横方向中心部にある高圧搾部で厚み方向に折れ曲がり易く、大きく変形してしまうことがあった。これにより、着用者が不快に感じたり、圧搾溝が十分な防漏効果を発揮できないといった問題が生じることがあった。
本発明の課題は、縦方向前方部又は後方部における変形を防止でき、かつ、当該前方部又は後方部における液の漏れを防止できる吸収性物品に関する。
本発明の一形態に係る吸収性物品は、表面シート、吸収体及び裏面シートを含み相互に直交する縦方向及び横方向を有する本体と、前記本体の前記表面シート側に形成され対をなして配置された左右圧搾溝と、を備える。
前記左右圧搾溝各々は、
前記本体の縦方向中間部においては前記縦方向に延び、かつ、前記本体の前記縦方向中間部の前記縦方向外方に位置する縦方向前方部又は後方部においては前記横方向内方に向かって相互に近接するように延びる本体溝部と、
左右の前記本体溝部の相互に接近する側から前記縦方向外方に延びる並走溝部と、を有する。
前記左右圧搾溝各々は、底部に高圧搾部と低圧搾部とを有する。
前記並走溝部では、前記左右圧搾溝各々の前記低圧搾部が前記横方向に接続され、かつ前記左右圧搾溝各々の前記高圧搾部が前記横方向に離間している。
以上のように、本発明の吸収性物品によれば、縦方向前方部又は後方部における変形を防止すること、及び、当該前方部又は後方部における液の漏れを防止することが可能である。
本発明の一実施形態に係る吸収性物品を示す平面図である。 図1のII-II線で切断した断面図である。 図1の要部拡大図である。 上記表面シートの斜視図である。 図4のV-V線で切断した断面の一部を示す拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[ナプキンの全体構成]
本発明の吸収性物品1は、図1に示すように、本体Mと、一対のウイング部Wと、左右圧搾溝6と、を備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。なお、本明細書では、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上又は肌側、着衣に近い側を下又は非肌側という事がある。
本体Mは、縦方向Xに沿って延び、着用時に着用者の着衣の内面に固定される。本体Mは、後述する吸収体4を有しており、着用者の経血等の液状物(以下、「液」とも称する)を吸収する機能を有する。
本体Mは、縦方向Xに沿って、前方部(縦方向前方部)M1と、中間部(縦方向中間部)M2と、後方部(縦方向後方部)M3と、に区分される。
中間部M2は、着用時に着用者の***領域に対向する領域である。図1において、中間部M2は、本体Mにおけるウイング部Wの前後基端部間の領域である。
前方部M1は、中間部M2の前方(着用者の腹側)に配置される領域であり、着用時に着用者の***領域の前方に対向するように構成される。
後方部M3は、中間部M2の後方(着用者の背側)に配置される領域であり、装着時に着用者の***領域の後方に対向するように構成される。
なお、ここでいう着用時は、通常の適正な着用位置(ナプキン1の想定される着用位置)が維持された状態を意味し、ナプキン1が当該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
なお、ナプキン1がウイング部Wを有さない場合には、本体Mを縦方向Xに沿って三等分して、中央の領域を中間部M2とし、その前方に配置される領域を前方部M1、後方に配置される領域を後方部M3とする。
ウイング部Wは、本体Mの中間部M2から横方向Yの外方に大きく突出するように構成される。
図2に示すように、ナプキン1は、吸収体4と、表面シート2と、裏面シート3と、一対のサイドシート5と、を備える。本体Mにおいて、ナプキン1は、裏面シート3、吸収体4及び表面シート2が厚み方向Zに積層された構成を有する。これらの構成は、例えば、接着剤やヒートシール等による接合、及び左右圧搾溝6によるエンボス加工等によって、適宜接合されて一体化している。
吸収体4は、縦方向Xに沿って延び、表面シート2と裏面シート3との間に配置される。吸収体4は、液を表面シート2側の面から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。
吸収体4は、吸収性コア7と、コアラップシート8と、を有する。
吸収性コア7は、図2に示す例では、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体に高吸水性ポリマーPを保持させた構成を有しているが、この構成に限定されない。
コアラップシート8は、吸収性コア7を被覆し、例えば吸収性コア7の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート8は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
表面シート2は、液透過性のシート材として構成され、吸収体4の厚み方向Z上方に配置される。なお、表面シート2と吸収体4との間には、表面シート2から吸収体4への液の透過性の向上、吸収体4に吸収された液の表面シート2への液戻りの防止等の観点から、セカンドシート(サブレイヤーシート)が配置されていてもよい。表面シート2は、例えば、厚み方向Z外方に突出する凸部15を有する。表面シート2の詳細な構成については、後述する。
裏面シート3は、吸収体4の厚み方向Z下方に配置される。裏面シート3は、例えばその周縁において、表面シート2及びサイドシート5と接着剤、熱シール等によって接合される。裏面シート3は、接着剤等によって吸収体4に接合されていてもよい。
裏面シート3は、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。
なお、裏面シート3には、図示はしないが、着衣に対して本体M及びウイング部Wを固定する粘着部が設けられている。
一対のサイドシート5は、表面シート2の横方向Y外側に配置される。サイドシート5の材料としては、表面シート2よりも親水性が小さいシート材料が好ましく、具体的には、表面シート2よりも親水性の低い不織布、フィルム材料、及び不織布とフィルム材料のラミネート構造のシートが挙げられる。サイドシート5は、例えば接着剤Eによって表面シート2に接合されている。
[左右圧搾溝の全体構成]
図1及び図2に示すように、本体Mの表面シート2側には、左右圧搾溝6が形成されている。
左右圧搾溝6は、本体Mの中間部M2における横方向Y中央部を囲むように形成された線状溝であり、本体Mの表面シート2側から厚み方向Zに圧搾加工することによって形成される。左右圧搾溝6における「線状」は、溝の形状が平面視において直線状の態様に限られず、曲線状の態様や、直線状と曲線状とからなる態様を含む。
図2に示すように、左右圧搾溝6は、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有する。左右圧搾溝6は、熱を伴うか又は伴わない圧搾加工、あるいは超音波エンボス等のエンボス加工により常法に従って形成することができる。左右圧搾溝6では、表面シート2及び吸収体4が熱融着等により一体化している。
このような構成により、左右圧搾溝6は、他の領域と比較して剛性が高く、変形しにくい部分となる。このため、左右圧搾溝6は、ナプキン1が外力を受けた場合に、周囲の低剛性領域の変形を促す変形起点や、当該外力に対する抗力を発揮する部分として機能し得る。
また、左右圧搾溝6は、周囲の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、毛管作用によって***された液を吸液及び保持することができる。これにより、左右圧搾溝6は、吸収体4の外方への液の漏れを防止する防漏作用も有する。
図1及び図3に示すように、左右圧搾溝6は、底部に高圧搾部9と低圧搾部10とを有する。高圧搾部9は、低圧搾部10よりも厚み方向Zに深い底面を有する。このような左右圧搾溝6は、例えば、外周面に設けられた低圧搾部形成用凸部と、低圧搾部形成用凸部からさらに突出する高圧搾部形成用凸部と、を備えたエンボスロールを用いて形成される。具体的には、表面シート2及び吸収体4等を含む積層体を、当該エンボスロールと、外周面が平坦なフラットロールとの間で一体的に加熱及び加圧する。これにより、高圧搾部形成用凸部によって押圧された領域に高圧搾部9が形成され、低圧搾部形成用凸部によって押圧された領域に低圧搾部10が形成される。
高圧搾部9は、上記高圧搾部形成用凸部によって低圧搾部10よりも高い圧力で圧搾されることで、低圧搾部10よりも密度の高く、かつ低圧搾部10よりも剛性の高い部分となる。
図1及び図3に示す例において、高圧搾部9の厚み方向Zから見た平面形状は、円形状であり、低圧搾部10の厚み方向Zから見た平面形状は、高圧搾部9を内部に含む線状(帯状)に形成される。但し、高圧搾部9の平面形状はこれに限定されず、例えば、円形状、楕円形状、多角形状、その他の形状から選択される1又は2種以上を選択することができる。また、低圧搾部10の平面形状も、高圧搾部9を内部に含む線状の他、例えば隣接する高圧搾部9間を接続する断続的な線状でもよい。
なお、以下では、厚み方向Zから見た平面視における各圧搾溝の外形について詳細に説明するが、当該各圧搾溝の外形は、図1及び図3に示す例では、低圧搾部10によって形成された溝の外形である。
図1に示すように、左右圧搾溝6は、横方向Yに対をなして左右に配置されている。図1及び図3に示す左右圧搾溝6は、本体Mを横方向Yに2等分する中心線に関して線対称に構成される。
左右圧搾溝6では、縦方向Xに延びた左右両側の圧搾溝が前方部M1及び後方部M3において連結される。これにより、左右圧搾溝6は、全体として本体Mを周回するように構成される。なお、「周回」とは、左右圧搾溝6が連続状に延びて周回している形態と、複数の圧搾部が間欠的に配されていて全体として1つの溝として見做せる形状が周回している形態と、のいずれをも含む意味である。
また、ナプキン1は、左右圧搾溝6の他、左右圧搾溝6の内側に、横方向Yに延びる中間圧搾溝11を有していてもよい。中間圧搾溝11の構成については、後述する。さらに、ナプキン1は、図示はしないが、左右圧搾溝6の横方向Y内方又は横方向Y外方に位置し左右に対をなす補助圧搾溝を有していてもよい。
左右圧搾溝6は、周回溝として構成された本体溝部12を有する。本体溝部12は、本体Mの中間部M2においては縦方向Xに延び、かつ、本体Mの前方部M1又は後方部M3の少なくとも一方においては、横方向Y内方に向かって相互に近接するように延びる。
本体溝部12における「縦方向Xに延びる」とは、本体溝部12が縦方向Xに平行に延びる態様に限定されず、本体溝部12が全体として縦方向Xと平行なベクトル成分を含む方向に延びていればよく、例えば括れ部を含んでいてもよい。図1に示す本体溝部12は、前方部M1と中間部M2の境界部近傍、及び中間部M2と後方部M3の境界部近傍に、それぞれ横方向Y内方に括れた括れ部を含んでいる。また、本体溝部12は、前後の括れ部間の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。
本体溝部12の「横方向Y内方に延びる」とは、本体溝部12が横方向Yに平行に延びる態様に限定されず、横方向Y内方のベクトル成分を含む方向に延びていればよい。図1に示す例では、本体溝部12は、前方部M1及び後方部M3において、横方向Y内方に延びつつ、縦方向X外方にも延びる曲線状に構成される。
本体溝部12は、全体が連続的に構成される態様に限定されず、途切れ部を有して断続的に構成されていてもよい。
[左右圧搾溝の前方部又は後方部における構成]
図1及び図3に示すように、左右圧搾溝6は、さらに、左右の本体溝部12の相互に接近する側から縦方向X外方に延びる並走溝部13を有する。なお、図3では、前方部M1を拡大して示すが、例えば後方部M3も同様に構成される。
並走溝部13は、図1に示す例では、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ位置する。但し、並走溝部13は、本体Mの前方部M1又は後方部M3の少なくとも一方に位置していればよい。
並走溝部13は、左右圧搾溝6が隣接しつつ縦方向Xに並走する部分であって、例えば、縦方向Xにほぼ平行に延びる短い部分である。並走溝部13では、左右圧搾溝6各々の低圧搾部10が横方向Yに接続され、かつ、左右圧搾溝6各々の高圧搾部9が横方向Yに離間している。このような構成により、着用者が脚を組んだときのような、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3に横方向Yから大きな外力が付加される場合でも、並走溝部13周囲の変形が効果的に抑制され、液の漏れが防止される。以下、この作用について詳細に説明する。
ナプキン1では、左右圧搾溝6の並走溝部13において比較的剛性の高い低圧搾部10が横方向Yに接続されており、左右の並走溝部13の間に低圧搾部10よりも剛性の低い非圧搾領域が存在しない。このため、並走溝部13が横方向Y外方からの外力を受けた場合でも、左右の低圧搾部10を基軸としてそれらの間の非圧搾領域が厚み方向Zに突出するような変形を防止することができる。
また、並走溝部13では、横方向Yの中心を挟んで左右の高圧搾部9が離間している。このような高圧搾部9は、左右の並走溝部13の低圧搾部10を補強して外力を受け止める作用を発揮する。つまり、並走溝部13では、横方向Yからの外力を受けた場合に、横方向Y中心に位置する高圧搾部9に外力が集中して折れ起点となることが防止される。結果として、並走溝部13に横方向Yから大きな外力が付加される場合にも、横方向Yの中心部が厚み方向Zに折れ曲がるような変形を抑制することができる。
したがって、並走溝部13により、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3の好ましくない変形を抑制でき、着用者に対するフィット性を高めることができる。これにより、着用者の不快感を防止できるとともに、当該変形に伴う液の漏れも防止できる。
さらに、左右圧搾溝6は、***された液の防漏作用を有するところ、並走溝部13が低圧搾部10によって接続されているため、並走溝部13から縦方向X外方への液の漏れを抑制することができる。これにより、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3における防漏効果を高めることができ、着用者に安心感を与えることができる。
図3に示すように、左右圧搾溝6は、さらに、並走溝部13の縦方向X外方側から横方向Y外方に向かって相互に離間するように延びる端部溝部14をさらに有する。ここで、「相互に離間する」とは、圧搾溝における低圧搾部10が離間することを意味する。端部溝部14は、図1に示す例では、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ設けられる。但し、並走溝部13が前方部M1又は後方部M3の一方に設けられている場合には、端部溝部14は、並走溝部13が設けられた前方部M1又は後方部M3に設けられていればよい。
端部溝部14が「横方向Y外方に向かって延びる」とは、横方向Yと平行に延びる態様に限定されず、横方向Y外方のベクトル成分を含む方向に端部溝部14が延びていればよい。つまり、端部溝部14は、詳細を後述するように、曲線状でもよい。また、本実施形態の端部溝部14では、図1及び3に示すように、並走溝部13と連接する側とは反対側に位置する端部が終端部としての端点14aをなしている。
このような端部溝部14により、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3において、剛性の高い左右圧搾溝6が横方向Y外方に向かって延びる構成となる。これにより、横方向Y外方からの外力に対して端部溝部14が抗力を発揮して、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3が当該外力に対してより変形しにくくなる。したがって、横方向Yから大きな外力が付加された場合でも、端部溝部14及び並走溝部13によって当該外力の集中が抑制され、縦方向前方部M1又は後方部M3が厚み方向Zに折れ曲がることが防止される。この結果、縦方向前方部M1又は後方部M3の端部溝部14周囲の領域が略平坦な状態を維持でき、着用者とのフィット性を確保できるととともに、縦方向前方部M1又は後方部M3の変形による液の漏れを防止することができる。
図1に示すように、左右の端部溝部14の端点14a間の横方向Yにおける距離D1は、左右の本体溝部12間の、横方向Yにおいて最も離間している部分の距離D2よりも小さい。
本実施形態においては、端部溝部14の端点14aは、端部溝部14のうち横方向Yの最も外方に位置する点である。また、端点14aは他の左右圧搾溝6を構成する圧搾溝と接触していない部分となっている。
左右の本体溝部12間の横方向Yにおいて最も離間している部分の距離D2は、図1に示す例では、中間部M2において左右の本体溝部12が横方向Y外方に膨出している部分の距離である。
ここで、仮に本体溝部12間において液が拡散し、端部溝部14まで液が到達した場合、当該液は毛管現象によって端部溝部14を伝って拡散し得る。この場合、端部溝部14により液が保持されるため、端部溝部14の縦方向X外方及び横方向Y外方への液の拡散が抑制される。
またナプキン1では、端点14a間の距離D1が本体溝部12における距離D2よりも小さい。このため、本体溝部12に囲まれた領域よりも、端部溝部14及びその周囲の領域の方が、横方向Yにおける液の拡散が抑制される。これにより、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3における液の拡散及び漏れを防止でき、着用者に対してより安心感を与えることができる。特に、本体溝部12における、横方向Yの最も外側に位置する左右両側の部分よりも内側に、左右両方の端点14aが存在することが好ましく、更に、端部溝部14が位置する前方部M1又は後方部M3で、本体溝部12における、横方向Yの最も外側に位置する部分よりも内側に端点14aが存在することが、同様の観点から好ましい。
図3に示すように、端部溝部14は、縦方向X外方に凸な形状を有する。つまり、端部溝部14は、厚み方向Zから見た平面視において、端点14a及び並走溝部13から縦方向X外方に突出した形状を有する。これにより、端部溝部14は、まず並走溝部13から縦方向X外方及び横方向Y外方のベクトル成分を含む方向へ延び、縦方向Xにおいて最も外方に位置する縦方向先端部14bに到る。さらに端部溝部14は、縦方向先端部14bから端点14aに向かって、縦方向X内方及び横方向Y外方のベクトル成分を含む方向に延びる。
ここで、仮に液が端部溝部14に囲まれた領域から端部溝部14に到達した場合、縦方向Xに凸状の端部溝部14が液を保持する。端部溝部14では、縦方向X外方における液の拡散のみならず、縦方向X内方に入り込む端点14a近傍によって、横方向Y外方における液の拡散も効果的に防止できる。したがって、液の拡散を端部溝部14及びそれに囲まれた領域で収束させることができ、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3における液の漏れをより確実に防止することができる。これにより、着用者により一層安心感を与えることができる。
端部溝部14は、例えば縦方向X外方に凸な曲線状に形成され、より具体的には円弧状又は楕円弧状に形成される。これにより、端部溝部14によって囲まれた領域の面積を十分に確保し、端部溝部14の縦方向X及び横方向Y外方への液の拡散をより効果的に防止することができる。
さらに、このような端部溝部14で囲まれた内部の領域は、以下のように表面シート2の凸部15が配置されることで、より液保持性を高めることができる。以下、表面シート2の構成について説明する。
[表面シートの構成]
図2乃至図4に示すように、表面シート2は、厚み方向Z外方にドーム状に突出する複数の凸部15を有する。凸部15は、表面シート2が厚み方向Zに圧縮されたエンボス部16で囲まれた部分として構成される。
なお、表面シート2は、ナプキン1において、その厚み方向とナプキン1の厚み方向とが一致するように配置される。このため、以下では、厚み方向Zを表面シート2の厚み方向Zと同義に用いる。
エンボス部16は、図3及び図4に示す例では、線状に構成される。エンボス部16は、相互に交差する第1線状エンボス群16a及び第2線状エンボス群16bを含む。第1線状エンボス群16a及び第2線状エンボス群16bは、延在方向が平行で、かつ一定の間隔で配列された複数の線状エンボスをそれぞれ含む。第1線状エンボス群16a及び第2線状エンボス群16bの各線状エンボスの交差する角度は、鋭角(鈍角)でも、90度でもよく、限定されない。
表面シート2は、例えば、所定の繊維を材料とした不織布ウェブに対してエンボス加工を行うことで形成される。エンボス加工は、例えば、格子状パターンのエンボス形成用凸部が周面に形成されたエンボスロールと、平滑な周面を有し当該エンボスロールに対向して配置されたフラットロールとを用いて行うことができる。
表面シート2を構成する繊維は、好適には、芯鞘型の熱接着性複合繊維を用いることができる。当該熱接着性複合繊維は、例えば、鞘部がポリエチレン樹脂(PE)、芯部がポリプロピレン樹脂(PP)からなる繊維、鞘部がポリエチレン樹脂(PE)、芯部がポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)からなる繊維等である。但し、表面シート2を構成する繊維は、これらに限定されない。
凸部15は、厚み方向Zから見た平面視において、第1線状エンボス群16aのうちの2本の線状エンボスと、第2線状エンボス群16bのうちの2本の線状エンボスとによって形成された矩形状の領域内に形成される。なお、表面シート2は、一方の面にのみ凸部15が形成されていればよく、他方の面は平坦又は起伏がより緩やかであってもよい。
図5に示すように、凸部15は、中実な凸状の繊維集合体として構成される。凸部15の表面は、巨視的にはドーム状の曲面で構成されるが、微視的には繊維に起因する凹凸が形成されていてもよく、各凸部15の形状が同一でなくてもよい。凸部15の構造は図5の例に限定されず、中空であってもよく、また角柱状、角錐台状等の種々の形状を採り得る。
このような複数の凸部15のうちの少なくとも一部の凸部15は、端部溝部14で囲まれた領域に形成される。この場合、凸部15は、少なくとも厚み方向Z外方に凸なドーム状部分が端部溝部14で囲まれた領域に位置していればよく、厳密に凸部15全体が当該領域内に含まれていなくてもよい。また、端部溝部14で囲まれた領域に、複数の凸部15が形成されていてもよい。
表面シート2におけるエンボス部16及び凸部15は、少なくとも端部溝部14に囲まれた領域に形成されていればよいが、表面シート2全体に形成されていてもよい。
表面シート2が繊維集合体として構成された凸部15を有することで、凸部15に液保持作用を付与することができる。さらに、この凸部15が端部溝部14で囲まれた領域に形成されることで、凸部15の周縁部分が端部溝部14によってさらに圧搾され、凸部15のドーム状の盛り上がりが強調される。これにより、端部溝部14で囲まれた領域における凸部15の液保持作用を高めることができ、端部溝部14の外部への液の拡散を効果的に抑制することができる。
[中間圧搾溝の構成]
ナプキン1は、左右圧搾溝6の他にも、防漏作用等の観点から補助的な圧搾溝を備えていてもよい。
例えばナプキン1は、本体Mの端部溝部14が位置する縦方向前方部M1又は後方部M3における表面シート2側に形成された中間圧搾溝11をさらに備える。中間圧搾溝11は、図1に示す例では、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ設けられる。
中間圧搾溝11も、左右圧搾溝6と同様に、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有し、圧搾加工等によって形成される。これにより、中間圧搾溝11も、他の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、***された液を毛管作用によって吸液及び保持することができる。
また図1及び図3に示す例では、中間圧搾溝11は、左右圧搾溝6と同様に、高圧搾部9及び低圧搾部10を有する。
中間圧搾溝11は、本体溝部12によって構成された周回溝の内部に位置する。つまり、中間圧搾溝11は、本体溝部12の縦方向X端部よりも縦方向X内方で、かつ、本体溝部12の横方向Y最外部分よりも横方向Y内方に位置する。中間圧搾溝11は、横方向Yに延び縦方向X外方に凸な形状を有し、例えば、縦方向X外方に凸な曲線状を有する。中間圧搾溝11において「縦方向X外方に凸な形状」とは、好ましくは中間圧搾溝11全体が縦方向X外方に凸な形状であるが、例えば中間圧搾溝11の一部(例えば横方向Y中央部)が縦方向X外方に凸な形状も含まれる。
中間圧搾溝11は、横方向Yに延びることにより、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3において縦方向X外方への液の拡散を防止する。また、中間圧搾溝11が縦方向X外方に凸な形状を有することにより、中間圧搾溝11の少なくとも一部が縦方向X内方へ向かうベクトル成分を含む方向に延びる。これにより、中間圧搾溝11は、横方向Y外方への液の拡散も防止できる。したがって、中間圧搾溝11により、本体Mの本体溝部12で囲まれた部分における液の外方への拡散を抑制することができる。
また、図3に示すように、左右の端部溝部14の端点14a間の横方向Yにおける距離D1は、左右の中間圧搾溝11の端点11a間の横方向Yにおける距離D3よりも小さい。特に、中間圧搾溝11における、端点11aが位置する横方向Yの左右両側の部分よりも内側に、左右両方の端点14aが存在することが好ましい。
ここで、仮に液が端部溝部14に到達した場合、端部溝部14の液保持作用により、端部溝部14の横方向Y外方への液の拡散を防止できる。この場合、端部溝部14の端点14a間の距離が中間圧搾溝11の端点11a間の距離よりも小さいことで、中間圧搾溝11によって横方向Yの拡散が抑えられた液が、端部溝部14によってさらに横方向Y内方に収束する。つまり、このような構成によって、縦方向X外方に向かうに従って液の横方向Y外方への拡散を段階的に小さくすることができ、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3における液漏れ防止効果を一層高めることができる。
[独立圧搾部の構成]
さらに、ナプキン1は、左右圧搾溝6の他、左右圧搾溝6から独立して圧搾された構成を備えていてもよい。例えば、ナプキン1は、端部溝部14が位置する本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3における表面シート2側に形成され、左右圧搾溝6とは離間している独立圧搾部17をさらに備える。「左右圧搾溝6と離間している」とは、端部溝部14、並走溝部13及び本体溝部12のいずれからも離間していることをいう。
独立圧搾部17も、左右圧搾溝6と同様に、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有し、圧搾加工等によって形成される。これにより、独立圧搾部17は、他の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、周囲の領域と比較して剛性が高くなる。
独立圧搾部17は、図1に示す例では、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ設けられる。
独立圧搾部17の厚み方向Zから見た平面形状は、特に限定されず、様々な形状を採り得る。例えば、独立圧搾部17は、所定の平面形状を有する複数の要素(圧搾部)が近接して配置された構成を有している。図1及び図3に示す例では、前方部M1の独立圧搾部17は、4つの滴状の圧搾部分と2つのドット状の圧搾部分とが組み合わされた形状を有する。また、後方部M3の独立圧搾部17は、4つの滴状の圧搾部分が組み合わされた形状となっている。各要素の平面形状は、例えば、滴状、円形状、楕円形状、多角形状、曲線状、直線状、その他の形状から選ばれる1種又は2種以上を選択することができる。
また、「各要素が近接して配置される」とは、具体的には、隣接する要素の最も近接した部分間の距離が3mm以下となるように配置されることをいう。
図3に示すように、独立圧搾部17の縦方向Xにおいて最も外方に位置する縦方向先端部17aは、端部溝部14の縦方向Xにおいて最も外方に位置する縦方向先端部14bよりも、縦方向X外方に位置する。独立圧搾部17の縦方向先端部17aは、独立圧搾部17が複数の要素を含む場合、最も縦方向X外方に位置する要素の縦方向先端部である。
独立圧搾部17の縦方向先端部17aが端部溝部14の縦方向先端部14bよりも縦方向X外方に位置することで、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3に縦方向X内方への外力が付加された場合に、剛性の高い独立圧搾部17が当該外力を受け易くなる。これにより、より縦方向X内方に位置する端部溝部14が当該外力によって変形しにくくなり、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3の変形をより確実に抑制することができる。また、端部溝部14の変形が抑制されることから、端部溝部14が防漏作用を十分に発揮することができ、本体Mの前方部M1又は後方部M3における液の漏れもより確実に防止することができる。
[本実施形態の追加説明]
以下、本実施形態の説明を補足する。
(圧搾溝の各寸法)
左右の端部溝部14の端点14a間のY軸方向における距離D1は、端部溝部14に到達した液の拡散を抑制する観点から、好ましくは15mm以上、より好ましくは20mm以上であり、そして好ましくは35mm以下、より好ましくは30mm以下である。
左右の本体溝部12の横方向Yにおいて最も離間している部分の距離D2は、吸収体4の外方への液の漏れを防止する観点から、好ましくは40mm以上、より好ましくは42mm以上であり、そして好ましくは60mm以下、より好ましくは55mm以下である。
上記距離D1に対する上記距離D2の差は、液の拡散防止作用を効果的に得る観点から、好ましくは5mm以上、より好ましくは10mm以上であり、そして好ましくは25mm以下、より好ましくは20mm以下である。
中間圧搾溝11の端点11a間の横方向Yにおける距離D3は、中間圧搾溝11に到達した液の拡散を抑制する観点から、好ましくは20mm以上、より好ましくは25mm以上であり、そして好ましくは50mm以下、より好ましくは45mm以下である。
上記距離D1に対する上記距離D3の差は、液の拡散防止作用を効果的に得る観点から、好ましくは2mm以上、より好ましくは5mm以上であり、そして好ましくは20mm以下、より好ましくは15mm以下である。
端部溝部14の端点14aと縦方向先端部14bとの間の縦方向Xにおける距離は、端部溝部14に囲まれた領域を十分に確保して液の拡散を防止する観点から、好ましくは2mm以上、より好ましくは4mm以上であり、そして好ましくは15mm以下、より好ましくは13mm以下である。
独立圧搾部17の縦方向先端部17aと端部溝部14の縦方向先端部14bとの間の縦方向Xにおける距離は、独立圧搾部17による端部溝部14の変形抑制作用を効果的に得る観点から、好ましくは7mm以上、より好ましくは10mm以上であり、そして好ましくは25mm以下、より好ましくは20mm以下である。
独立圧搾部17の縦方向Xにおける長さ寸法は、独立圧搾部17による変形抑制作用を効果的に得る観点から、好ましくは7mm以上、より好ましくは10mm以上であり、そして好ましくは20mm以下、より好ましくは15mm以下である。なお、独立圧搾部17の長さ寸法は、縦方向先端部17aから、その独立圧搾部17において縦方向X最内方に位置する部分までの縦方向Xにおける寸法である。
左右圧搾溝6の延在方向と直交する方向の溝幅は、上述の変形抑制作用及び防漏作用を効果的に得る観点から、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上であり、そして好ましくは5mm以下、より好ましくは4mm以下である。なお、ここでいう左右圧搾溝6の溝幅は、低圧搾部10内に高圧搾部9が含まれる場合は低圧搾部10の溝幅であり、低圧搾部10の溝幅よりも高圧搾部9の溝幅(径)が大きい場合には、高圧搾部9の溝幅(径)である。
本体Mの縦方向前方部M1及び後方部M3において、高圧搾部9が円形状である場合の高圧搾部9の径は、上述の変形抑制作用を効果的に得る観点から、好ましくは0.8mm以上、より好ましくは1mm以上であり、そして好ましくは3mm以下、より好ましくは2mm以下である。
本体Mの縦方向前方部M1及び後方部M3において、左右圧搾溝6の延在方向に隣接する高圧搾部9間の距離は、上述の変形抑制作用を効果的に得る観点から、好ましくは0.8mm以上、より好ましくは1mm以上であり、そして好ましくは2.5mm以下、より好ましくは2mm以下である。
(吸収体の突出部の構成)
図2に示すように、例えば吸収性コア7は、中間部M2において、横方向Y中央部に位置し、厚み方向Z上方に突出した突出部18を有している。突出部18は、吸収性コア7の他の領域と比較して、全体として高い坪量で肉厚に構成されることにより、中間部M2における吸収性を高めることができる。また、着用者の***領域に対向して突出部18が設けられることで、着用者の***領域に対するフィット性も高めることができる。
(吸収体の低坪量溝部の構成)
図2に示すように、吸収性コア7は、縦方向X又は横方向Yの少なくとも一方に延びる低坪量溝部19を有していてもよい。低坪量溝部19は、周囲の領域よりも低い坪量で構成され、図2に示すように、例えば吸収性コア7の厚み方向Zの下面から上方に向かって形成された溝を含む。吸収性コア7は、低坪量溝部19が例えば格子状に設けられることで、ブロック状に分割されている。
吸収性コア7が低坪量溝部19を有することで、吸収性コア7に柔軟性を付与できる。また、低坪量溝部19が周囲の領域よりも薄く構成されることで、液由来の蒸気が溝を伝って放出され易くなり、吸収性コア7の通気性を高めることができる。
低坪量溝部19において「縦方向Xに延びる」又は「横方向Yに延びる」とは、全体として縦方向X又は横方向Yに延びていればよく、少なくとも一部が湾曲又は蛇行している態様も含むものとする。
なお、低坪量溝部19の「低坪量」とは、吸収性コア7の材料が存在する形態の他、吸収性コア7の材料が存在しない形態も含む概念である。各低坪量溝部19で吸収性コア7の材料が存在する形態では、各低坪量溝部19を介してその両側に位置する吸収性コア7のブロック状部位が接続されているため、吸収性コア7の変形及び破壊等を抑制しつつ柔軟性を付与できるため、より好ましい。
低坪量溝部19の幅は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上であり、また、好ましくは10mm以下であり、より好ましくは5mm以下である。低坪量溝部19の深さは、好ましくは0.5mm以上であり、好ましくは10mm以下である。
(表面シートの詳細な構成)
表面シート2を構成する不織布の坪量は、好ましくは10g/m以上、より好ましくは15g/m以上であり、そして好ましくは80g/m以下、より好ましくは60g/m以下である。
表面シート2の凸部15における厚み寸法は、乾燥状態において0.5mm以上、より好ましくは0.7mm以上、そして好ましくは3mm以下であることが好ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
以上の実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、尿取りパットやおりものシート、使い捨ておむつ等であってもよい。
例えば、ナプキン1は、ウイング部Wを有さなくてもよいし、あるいは夜用として縦方向Xに長く構成され後方部M3に後方フラップを有していてもよい。
ウイング部Wを有さない場合の中間部M2は、ナプキン1の縦方向Xの全長を三等分して3領域に区分したときの中央の領域である。
(1)
表面シート、吸収体及び裏面シートを含み相互に直交する縦方向及び横方向を有する本体と、前記本体の前記表面シート側に形成され対をなして配置された左右圧搾溝と、を備えた吸収性物品であって、前記左右圧搾溝各々は、前記本体の縦方向中間部においては前記縦方向に延び、かつ、前記本体の前記縦方向中間部の前記縦方向外方に位置する縦方向前方部又は後方部においては前記横方向内方に向かって相互に近接するように延びる本体溝部と、左右の前記本体溝部の相互に接近する側から前記縦方向外方に延びる並走溝部と、を有し、前記左右圧搾溝各々は、底部に高圧搾部と低圧搾部とを有し、前記並走溝部では、前記左右圧搾溝各々の前記低圧搾部が前記横方向に接続され、かつ前記左右圧搾溝各々の前記高圧搾部が前記横方向に離間している、吸収性物品。
(2)
前記左右圧搾溝各々は、前記並走溝部の前記縦方向外方側から前記横方向外方に向かって相互に離間するように延びる端部溝部をさらに有し、左右の前記端部溝部の端点間の前記横方向における距離は、左右の前記本体溝部間の、前記横方向において最も離間している部分の距離よりも小さい前記(1)に記載の吸収性物品。
(3)
前記本体溝部における、横方向の最も外側に位置する部分よりも内側に前記端部溝部の端点が存在する、前記(2)に記載の吸収性物品。
(4)
前記端部溝部が位置する前記前方部又は前記後方部では、本体溝部における、横方向の最も外側に位置する部分よりも内側に前記端点が存在する、前記(2)又は(3)に記載の吸収性物品。
(5)
前記端部溝部は、前記縦方向外方に凸な形状を有する、前記(2)から(4)のいずれか一つに記載の吸収性物品。
(6)
前記表面シートは、厚み方向外方にドーム状に突出する複数の凸部を有し、前記複数の凸部のうちの少なくとも一部の凸部は、前記端部溝部で囲まれた領域に形成される、前記(5)に記載の吸収性物品。
(7)
前記本体の前記端部溝部が位置する前記縦方向前方部又は後方部における前記表面シート側に形成され、前記本体溝部の前記縦方向端部よりも前記縦方向内方で、かつ前記本体溝部の前記横方向最外部分よりも前記横方向内方に位置し、前記横方向に延び前記縦方向外方に凸な形状の中間圧搾溝をさらに備え、左右の前記端部溝部の端点間の前記横方向における距離は、左右の前記中間圧搾溝の端点間の前記横方向における距離よりも小さい、前記(2)から(6)のうちのいずれか一つに記載の吸収性物品。
(8)
前記中間圧搾溝における、横方向の左右両側の部分よりも内側に、左右両側の端点が存在する、前記(7)に記載の吸収性物品。
(9)
前記本体の前記端部溝部が位置する前記縦方向前方部又は後方部における前記表面シート側に形成され、前記左右圧搾溝とは離間している独立圧搾部をさらに備え、前記独立圧搾部の前記縦方向において最も外方に位置する縦方向先端部は、前記端部溝部の前記縦方向において最も外方に位置する縦方向先端部よりも、前記縦方向外方に位置する、前記(2)から(8)のうちのいずれか一つに記載の吸収性物品。
(10)
前記独立圧搾部は、所定の平面形状を有する複数の圧搾部要素が近接して配置された構成を有している、前記(9)に記載の吸収性物品。
1…ナプキン(吸収性物品)
2…表面シート
3…裏面シート
4…吸収体
6…左右圧搾溝
9…高圧搾部
10…低圧搾部
12…本体溝部
13…並走溝部

Claims (6)

  1. 表面シート、吸収体及び裏面シートを含み相互に直交する縦方向及び横方向を有する本体と、前記本体の前記表面シート側に形成され対をなして配置された左右圧搾溝と、を備えた吸収性物品であって、
    前記左右圧搾溝各々は、
    前記本体の縦方向中間部においては前記縦方向に延び、かつ、前記本体の前記縦方向中間部の前記縦方向外方に位置する縦方向前方部又は後方部においては、前記左右圧搾溝各々が前記横方向内方に向かって相互に近接するように延びる本体溝部と、
    前記横方向に対をなす左右の前記本体溝部の相互に接近する側から前記縦方向外方に延びる並走溝部と、を有し、
    左右の前記並走溝部は、前記横方向に接続されており、
    前記左右圧搾溝各々は、底部に高圧搾部と低圧搾部とを有し、
    前記並走溝部では、前記左右圧搾溝各々の前記低圧搾部が前記横方向に接続され、かつ左右の前記並走溝部の前記横方向の中心を挟んで前記左右圧搾溝各々の前記高圧搾部が前記横方向に離間しており、左右の前記並走溝部の前記横方向の中心上に前記高圧搾部が配置されていない
    吸収性物品。
  2. 前記左右圧搾溝各々は、前記並走溝部の前記縦方向外方側から前記横方向外方に向かって相互に離間するように延びる端部溝部をさらに有し、
    左右の前記端部溝部の端点間の前記横方向における距離は、左右の前記本体溝部間の、前記横方向において最も離間している部分の距離よりも小さい
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記端部溝部は、前記縦方向外方に凸な形状を有する
    請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記表面シートは、厚み方向外方にドーム状に突出する複数の凸部を有し、
    前記複数の凸部のうちの少なくとも一部の凸部は、前記端部溝部で囲まれた領域に形成される
    請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記本体の前記端部溝部が位置する前記縦方向前方部又は後方部における前記表面シート側に形成され、前記本体溝部の前記縦方向端部よりも前記縦方向内方で、かつ前記本体溝部の前記横方向最外部分よりも前記横方向内方に位置し、前記横方向に延び前記縦方向外方に凸な形状の中間圧搾溝をさらに備え、
    左右の前記端部溝部の端点間の前記横方向における距離は、左右の前記中間圧搾溝の端点間の前記横方向における距離よりも小さい
    請求項2から4のうちのいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記本体の前記端部溝部が位置する前記縦方向前方部又は後方部における前記表面シート側に形成され、前記左右圧搾溝とは離間している独立圧搾部をさらに備え、
    前記独立圧搾部の前記縦方向において最も外方に位置する縦方向先端部は、前記端部溝部の前記縦方向において最も外方に位置する縦方向先端部よりも、前記縦方向外方に位置する
    請求項2から5のうちのいずれか一項に記載の吸収性物品。
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