JP7422923B1 - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】給与のデジタル払いに関連するサービスにおけるユーザビリティの改善を図ること。【解決手段】本願に係る情報処理装置は、電子決済サービスを利用するサービス利用者に予め対応付けられる仮想口座を通じて入金される資金に関する処理を実行する情報処理装置であって、実行部を有する。実行部は、仮想口座を通じてサービス利用者が受け取る受取額に相当する電子マネーを、サービス利用者のマネー残高としてチャージすることにより、所定期間における累計チャージ額の上限としてサービス利用者により予め設定される第1の上限額を超える場合、受取額のうち、第1の上限額を超えない額に相当する電子マネーを、サービス利用者のマネー残高を保管する電子ウォレットにチャージし、受取額のうち、第1の上限額を超える額に相当する現金を、サービス利用者が予め指定する返金用銀行口座に送金する処理を実行する。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
昨今、政府では、資金移動業を営む資金移動業者に対し、電子マネーや仮想通貨といったデジタルマネーにより給与の支払いを認める、所謂「給与のデジタル払い」の導入が検討され始めている。これに関連して、給与のデジタル払いに関連した技術も提案されている。
特開2022-151873号公報
しかしながら、上記の従来技術では、給与のデジタル払いに関連するサービスにおけるユーザビリティを改善する余地が残されている。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、給与のデジタル払いに関連するサービスにおけるユーザビリティの改善を図ることができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、電子決済サービスを利用するサービス利用者に予め対応付けられる仮想口座を通じて入金される資金に関する処理を実行する情報処理装置であって、実行部を有する。実行部は、仮想口座を通じてサービス利用者が受け取る受取額に相当する電子マネーを、サービス利用者のマネー残高としてチャージすることにより、所定期間における累計チャージ額の上限としてサービス利用者により予め設定される第1の上限額を超える場合、受取額のうち、第1の上限額を超えない額に相当する電子マネーを、サービス利用者のマネー残高を保管する電子ウォレットにチャージし、受取額のうち、第1の上限額を超える額に相当する現金を、サービス利用者が予め指定する返金用銀行口座に送金する処理を実行する。
実施形態の一態様によれば、給与のデジタル払いに関連するサービスにおけるユーザビリティの改善を図ることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る情報処理の概要を説明するための図である。 図2は、実施形態に係る返金情報の提供例を示す図である。 図3は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る残高情報記憶部に記憶される残高情報の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る返金情報記憶部に記憶される返金情報の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る決済サーバにより実行される情報処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、実施形態または変形例に係る情報処理システムを構成する決済サーバ、及びクレジットカードサーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.実施形態〕
(1-1.システム構成)
以下、実施形態に係る情報処理について具体的に説明する。まず、実施形態に係る情報処理の説明に先駆けて、図1を参照しつつ、情報処理システムSYSの構成の一例について説明する。
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSYSは、ユーザ端末10、金融機関サーバ20、及び決済サーバ100を含んで構成される。ユーザ端末10、金融機関サーバ20、及び決済サーバ100は、有線または無線により、ネットワークN(たとえば、図3参照)に接続される。ユーザ端末10、金融機関サーバ20、及び決済サーバ100は、ネットワークNを介して、他の装置との間で相互に通信できる。ネットワークNは、たとえば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。
図1に示す金融機関サーバ20は、電子決済サービスを提供するサービス事業者の連携先の金融機関(たとえば、銀行)により運営および管理される情報処理装置である。金融機関サーバ20は、メインフレームやワークステーションなどにより実現されてもよい。また、金融機関サーバ20がサーバ装置で構成される場合、単独のサーバ装置により実現されてもよいし、複数のサーバ装置及び複数のストレージ装置が協働して動作するクラウドシステムなどにより実現されてもよい。金融機関サーバ20は、電子決済サービスを提供するサービス事業者からの要求に応じて、このサービス事業者が金融機関において保有する実口座に紐付く複数の仮想口座をサービス事業者に貸し出す。
図1に示す決済サーバ100は、電子決済サービスを提供する事業者により運営および管理される情報処理装置である。たとえば、電子決済サービスは、後述するように、所定のコード情報を用いて、利用者が保有する電子マネーの残高であるマネー残高により取引対象の代金を即時決済することが可能なコード決済の利用環境を、キャッシュレス決済手段の1つとしてサービス利用者に提供するサービス(コード決済による電子マネーのやり取りを制御する所定の取引手段を提供するサービスともいえる。)である。
また、決済サーバ100は、メインフレームやワークステーションなどにより実現されてもよい。また、決済サーバ100がサーバ装置で構成される場合、単独のサーバ装置により実現されてもよいし、複数のサーバ装置及び複数のストレージ装置が協働して動作するクラウドシステムなどにより実現されてもよい。
また、決済サーバ100は、ユーザ端末10で動作する決済アプリと連動して、たとえば、専用のオンラインシステムを通じて提供する電子決済サービスに関する各種の処理を実行する。たとえば、決済サーバ100は、電子決済サービスの利用希望者に対して決済アプリを配布し、決済アプリにおける所定の手続の完了を条件に、電子決済サービスを提供する。また、決済サーバ100は、決済アプリ専用のインターフェイス(たとえば、決済サプリの機能によりユーザ端末10に表示される各種操作画面)を介して、決済アプリからの取引要求を受け付けた場合は、その取引要求に従って、口座間における電子マネーの送金処理などを含む情報処理を実行する。決済アプリは、決済先、決済元、及び決済額などの情報を含む取引情報を決済サーバ100に送信する。なお、取引情報には、上述の各情報の他、取引を個別に特定するための取引コードや、取引が行われた日時を特定するための日時情報(すなわち、タイムスタンプ)などの情報が含まれていてもよい。
また、決済サーバ100は、電子決済サービスに付帯するサービスの1つとして、給与の少なくとも一部を電子マネーで受け取ることを可能とするサービス(以下、「給与受取サービス」と称する。)をサービス利用者(たとえば、サービス利用者UA)に提供する。決済サーバ100は、たとえば、サービス利用者UAから給与受取サービスの利用要求があった場合、連携する金融機関から予め借り受けた複数の仮想口座のうち未使用の状態である仮想口座を任意に選択し、選択した仮想口座を特定するための仮想口座番号と、サービス利用者UAに固有の識別情報とを関連付けて登録する。なお、決済サーバ100は、給与受取サービスを利用するサービス利用者(たとえば、サービス利用者UA)に固有の識別情報として、たとえば、電子決済サービスの利用登録時に決済サーバ100がサービス利用者ごとに個別に割り振る利用者IDを利用できる。なお、給与受取サービスは、コード決済に関する各種機能を搭載している決済アプリ内で起動するミニアプリとして構成されてもよいし、この決済アプリとは独立して用意された固有のアプリケーションプログラムにより構成されてもよい。
図1に示すユーザ端末10は、電子決済サービスの利用者であるサービス利用者UAにより使用される情報処理端末である。電子決済サービスは、決済サーバ100を運営および管理する事業者により提供される。ユーザ端末10は、たとえば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)などにより実現される。また、ユーザ端末10は、決済サーバ100によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。
また、ユーザ端末10には、電子決済サービスによりキャッシュレス決済手段としてサービス利用者UAに提供されるコード決済(「スマートフォン決済」とも称される。)を利用するための利用者用のアプリケーションプログラム(以下、適宜「決済アプリ」と称する。)がインストールされる。ユーザ端末10は決済アプリを通じた所定の情報処理を実現する制御情報を決済サーバ100から受け取った場合には、制御情報に従って情報処理を実現する。ここで、制御情報は、たとえばJavaScript(登録商標)などのスクリプト言語や、CSS(Cascading Style Sheets)などのスタイルシート言語、Java(登録商標)などのプログラミング言語や、HTML(HyperText Markup Language)などのマークアップ言語などにより記述される。なお、決済サーバ100から配信される所定のアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
また、サービス利用者UAは、利用中の電子決済サービスに付帯するサービスの1つとして、上述の給与受取サービスを利用できる。サービス利用者UAは、給与受取サービスの利用に際して、サービス事業者から提供を受けた仮想口座番号を、給与の振込元である使用者等に通知することにより、仮想口座を通じて給与の少なくとも一部を電子マネーで受け取ることができる。なお、サービス利用者UAは、給与に限られず、各種資金の振込元に仮想口座番号を通知することにより、各種資金の少なくとも一部を電子マネーで受け取ることができる。
(1-2.ユーザ端末10を用いた決済について)
ここで、ユーザ端末10を用いたコード決済の一例について説明する。以下の説明では、たとえば、所定の店舗に配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、所定の店舗を識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、所定の店舗から取引対象の提供を受けるサービス利用者UAがユーザ端末10を用いた決済を行う例について説明する。なお、以下に説明するコード決済の一例は、任意の利用者が任意のユーザ端末10を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報を示す2次元コードは、QRコードのみならず、バーコードや所定のマーク、番号などであってもよい。また、2次元コードは、紙などの媒体に印字された印刷物により物理的に構成される例に限られず、任意の端末に表示される画像情報により構成されていてもよい。
たとえば、サービス利用者UAが所定の店舗にて各種の商品やサービスといった取引対象の購入や利用に伴う決済を行う場合、サービス利用者UAは、ユーザ端末10に予めインストールされた決済アプリを起動する。そして、サービス利用者UAは、決済アプリを介して、所定の店舗に設置された2次元コードを撮影する。このような場合、ユーザ端末10は、取引対象の価格を入力するための画面を表示し、サービス利用者UAあるいは所定の店舗の店員から決済金額の入力を受け付ける。そして、ユーザ端末10は、サービス利用者UAを識別する利用者識別情報と、店舗識別情報(もしくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、所定の店舗を示す情報(たとえば、店舗ID))と、決済額とを含む取引情報を決済サーバ100へと送信する。
決済サーバ100は、ユーザ端末10から取引情報を受け付けると、利用者識別情報が示すサービス利用者UAの口座から、店舗識別情報が示す所定の店舗の口座へと、決済額に相当する分の電子マネーを移行させる。このとき、決済サーバ100は、決済額に相当する分の電子マネーから所定の店舗に課金する所定の手数料を差し引いてから、所定の店舗の口座へ移行させてもよい。そして、決済サーバ100は、取引が完了した旨の通知をユーザ端末10へと送信する。このような場合、ユーザ端末10は、取引が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる取引が完了した旨をサービス利用者UAに通知する。あるいは、決済サーバ100は、利用者識別情報が示すサービス利用者UAの口座から決済額に相当する分の電子マネーを引き出して所定の店舗の売り上げ情報として管理し、所定のタイミングで売上に相当する額の現金を所定の店舗が保有する銀行口座に振り込んでもよい。この場合、決済サーバ100は、サービス利用者UAの口座から決済額に相当する分の電子マネーを引き出したタイミングで、電子マネーによる取引が完了した旨をサービス利用者UAに通知してもよい。
なお、ユーザ端末10を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。たとえば、ユーザ端末10を用いた決済は、所定の店舗に設置された端末装置(以下、「店舗端末」と称する。)を用いたものであってもよい。具体的には、まず、ユーザ端末10は、サービス利用者UAを識別するための利用者識別情報を示すコード情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗端末は、ユーザ端末10に表示されたコード情報から利用者識別情報を読み取り、読み取った利用者識別情報(もしくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、サービス利用者UAを示す情報(たとえば、利用者ID))と、決済額と、所定の店舗を識別する情報とを含む取引情報を決済サーバ100へと送信する。
決済サーバ100は、店舗端末から取引情報を受け付けると、利用者識別情報が示すサービス利用者UAの口座から、所定の店舗の口座へと、決済額に相当する分の電子マネーを移行させる。そして、決済サーバ100は、店舗端末あるいはユーザ端末10に対し、取引が完了した旨の通知を送信する。店舗端末あるいはユーザ端末10は、取引が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる取引が完了した旨をサービス利用者UAに通知する。また、決済サーバ100は、利用者識別情報が示すサービス利用者UAの口座から決済額に相当する分の電子マネーを引き出して所定の店舗の売り上げ情報として管理し、所定のタイミングで売上に相当する額の現金を所定の店舗が保有する銀行口座に振り込んでもよい。この場合、決済サーバ100は、サービス利用者UAの口座から決済額に相当する分の電子マネーを引き出したタイミングで、電子マネーによる取引が完了した旨を店員あるいはサービス利用者UAに通知してもよい。
また、ユーザ端末10を用いた決済は、サービス利用者UAが予め電子マネーをチャージした口座から所定の店舗の口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、たとえば、サービス利用者UAが予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、たとえば、ユーザ端末10は、所定の店舗の口座に対して決済金額が示す額の電子マネーを移行させるとともに、サービス利用者UAのクレジットカードの運用会社に対し、決済金額が示す額を請求してもよい。
また、ユーザ端末10を用いた決済は、サービス利用者UAの口座から所定の店舗の口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、たとえば、サービス利用者UAの口座から他のユーザの口座へと電子マネーを移行させる決済(すなわち、ユーザ間での送金)であってもよい。たとえば、送金元のサービス利用者UAが利用するユーザ端末10は、送金先のユーザを識別する利用者識別情報(たとえば、送金先の利用者が利用する端末装置に表示される利用者識別情報)を読み取り、サービス利用者UAから送金金額の入力を受け付け、読み取った識別情報と、送金金額と、サービス利用者UAを識別する利用者識別情報とを示す情報を決済サーバ100へと送信する。このような場合、決済サーバ100は、サービス利用者UAの口座から、送金先のユーザの口座へと、送金金額が示す額の電子マネーを移行させ、ユーザ端末10または送金先のユーザが利用する端末装置に対し、送金が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、送金が行われた旨を通知してもよい。
なお、ユーザ端末10を用いた送金は、上述した処理に限定されるものではない。たとえば、ユーザ端末10を用いた送金は、送金先のユーザの電話番号や、送金先のユーザを示す情報(たとえば、利用者ID)をユーザ端末10に入力することにより行われてもよい。具体的な例を挙げると、ユーザ端末10は、送金先のユーザの電話番号または利用者IDと、送金金額との入力をサービス利用者UAから受け付け、入力された電話番号または利用者IDと、送金金額と、サービス利用者UAを識別する利用者識別情報とを決済サーバ100へと送信する。そして、決済サーバ100は、サービス利用者UAの口座から、送信された電話番号または利用者IDに紐づけられたユーザの口座へと、送金金額が示す額の電子マネーを移行させる。
ここで、送金先のユーザの電話番号や利用者IDは、当該ユーザに関する情報と紐付けて決済アプリに予め登録されていてもよい。この場合、ユーザ端末10は、決済アプリに登録されたユーザ(送金先)の指定と、当該ユーザへの送金金額の入力とをサービス利用者UAから受け付け、指定されたユーザに紐付けられた電話番号または利用者IDと、送金金額と、サービス利用者UAを識別する利用者識別情報とを決済サーバ100へと送信する。
また、たとえば、ユーザ端末10を用いた送金は、送金金額を受け取るためのリンク情報を送金先のユーザに提供することにより行われてもよい。具体的な例を挙げると、ユーザ端末10は、サービス利用者UAから送金金額の入力を受け付けて送金金額を受け取るためのリンク情報を生成し、リンク情報を含む電子メールを送信したり、リンク情報を含む投稿情報をSNS(Social Networking Service)に投稿したりすることで、送金先のユーザが利用する端末装置にリンク情報を提供する。そして、送金先のユーザがリンク情報を選択して受け取り操作を行った場合、決済サーバ100は、サービス利用者UAの口座から、送金先のユーザの口座へと、送金金額が示す額の電子マネーを移行させる。
なお、上述した決済手段や決済サービスは、商品の購入や役務の提供に対する対価の提供(債務の精算)のためのものに限定されるものではない。例えば、上述したように、決済手段や決済サービスは、複数のユーザが有する口座間の送金に関する機能を有していてもよい。すなわち、上述した決済手段や決済サービスは、ユーザや店舗等、電子マネーの所有者と紐づく任意の所有者の口座間における電子マネーの送受信を制御するサービスであればよい。すなわち、実施形態に係る決済手段や決済サービスは、電子マネーのやり取りを実現するための各種制御(電子マネーを介した各種の口座間送金制御のみならず、電子マネー口座と銀行口座間のやり取りに関する制御や、分割、ボーナス払いに伴う処理といった各種債権処理、その他電子マネーを含む財産のやり取りに関する各種制御)を実行する取引手段や取引サービスであれば、任意の態様で提供されるものであってもよい。また、このような取引手段や取引サービスが実現する各種の制御には、決済に関する制御と送金に関する制御の両方が含まれていてもよく、いずれか一方のみが含まれていてもよい。すなわち、「取引」とは、電子マネーに関する「決済」のみならず、電子マネーの「送金」やその他各種の処理をも含む概念である。すなわち、決済サーバ100は、任意の所有者間における電子マネーのやり取りを制御する取引手段を実現する情報処理装置であってもよい。
(1-3.実施形態に係る情報処理)
(1-3-1.情報処理の全体像)
以下、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の全体像の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の概要を示す図である。たとえば、使用者側から給与の支払先として1つの口座のみが許容されている場合、給与を受け取る側の従業員は、電子マネーにより受取を希望する金額以上の金額(たとえば、給与全額)を受け取るのは不便であり、給与受取サービスの利用が進まないおそれがある。このような状況に鑑み、以下の実施形態では、給与を受け取る側の従業員が、給与の受取手段として、給与受取サービスを選択する余地を残すことにより、電子決済サービスにおけるサービス利用者UAのユーザビリティの向上を図る。
また、以下の実施形態では、給与として仮想口座に入金された資金の少なくとも一部をサービス利用者UAが電子マネーにより受け取る場合の情報処理について説明するが、仮想口座に入金される資金は給与の名目以外の資金である場合にも同様の情報処理を適用できる。なお、以下の説明において、サービス利用者UAとユーザ端末10とを同一視できる場合がある。すなわち、サービス利用者UAをユーザ端末10と読み替えることができる。
図1に示す情報処理の前提として、決済サーバ100は、ユーザ端末10にインストールされている決済アプリを通じて、仮想口座に入金された資金の少なくとも一部を電子マネーとして受け取る際の月額累計チャージ上限額の設定機能をサービス利用者UAに提供する(ステップS01)。月額累計チャージ上限額の設定機能は、仮想口座を通じて、給与受取サービスを利用するサービス利用者UAが電子決済サービスにおいて保有する自身のユーザアカウント(たとえば、電子ウォレット)に対してチャージ(「残高加算」ともいう。)する電子マネーの月額累計額の上限を1円単位で設定するための機能である。
サービス利用者UAは、たとえば、給与受取サービスの利用登録時に、月額累計チャージ上限額の設定機能を用いて、月額累計チャージ上限額の設定を実行する。また、サービス利用者UAは、月額累計チャージ上限額の設定機能を用いて、任意のタイミングで月額累計チャージ上限額を変更できる。これにより、サービス利用者UAは、月額累計チャージ上限額として、変更後の値(すなわち、金額)をリアルタイムにユーザアカウントに反映できる。
また、サービス利用者UAは、仮想口座を通じて入金された入金額のうち、サービス利用者UAに紐付くマネー残高が予め規定される残高上限を超える場合、残高上限を超過する超過額の返金を受け付けるための返金用銀行口座を設定する。残高上限とは、サービス利用者UAが保有する電子ウォレットに確保されている電子マネーの残高に該当する。また、この返金用銀行口座は、月額累計チャージ上限額を超える超過額をサービス利用者UAに返金する際の返金先としても利用される。なお、月額累計チャージ上限額を超える超過額をサービス利用者UAに返金する際の返金先は、返金用銀行口座とは別に、個別で設定を受け付けてもよい。また、サービス利用者UAは、月額累計チャージ上限額を複数設定しておいて、月額累計チャージ上限額ごとに超過額の返金を受け取るための銀行口座を設定してもよい。たとえば、サービス利用者UAは、月額累計チャージ上限額1:50万円、及び月額累計チャージ上限額2:80万円を設定するとともに、月額累計チャージ上限額1を超えて月額累計チャージ上限額2未満の超過額の受取用口座としてA銀行のA-1口座、及び月額累計チャージ上限額2を超える超過額の受取用口座としてB銀行のB-1口座を設定してもよい。また、サービス利用者UAは、月額累計チャージ上限額を超える超過額を分割して受け取るための受取用口座として複数の銀行口座を設定してもよい。たとえば、サービス利用者UAは、超過額のうちX円未満の金額の受取用口座としてC銀行のC-1口座を設定し、超過額のうちX円以上の金額の受取用口座としてD銀行のD-1口座を設定してもよい。なお、サービス利用者UAは、月額累計チャージ上限額の場合と同様に、残高上限の超過額を分割して受け取るための複数の銀行口座を設定してもよい。
ユーザ端末10は、サービス利用者UAによる操作に従って、月額累計チャージ上限額の情報を決済サーバ100に送信する(ステップS02)。決済サーバ100は、サービス利用者UAのユーザアカウントに紐付けて、月額累計チャージ上限額の情報を登録する。
金融機関サーバ20は、振込元の金融機関から仮想口座に対する入金を検知すると(ステップS11)、決済サーバ100に対して仮想口座に対して入金があった旨を通知する。たとえば、金融機関サーバ20は、サービス事業者から提供されるAPI(Application Programming Interface)を用いて、決済サーバ100において管理される中間ウォレットにアクセスし、入金があった仮想口座番号および入金額の情報を登録することにより、仮想口座に対して入金があった旨を通知する。なお、金融機関サーバ20は、仮想口座に対する入金の取引単位(トランザクション単位)で仮想口座に対する入金を通知してもよい。
決済サーバ100は、金融機関サーバ20から仮想口座に対して入金があった旨の通知を受け付けると(ステップS12)、仮想口座に対応するサービス利用者UAに紐付くマネー残高を参照し、仮想口座を通じて入金された入金額を反映した後の反映後残高が、予め規定され残高上限を超えているか否かを判定する(ステップS13)。
決済サーバ100は、仮想口座を通じて入金された入金額を反映した後の反映後残高が残高上限を超えている場合、残高上限と反映後残高との差額から残高上限を超える超過額を算出して確定する(ステップS14-1)。また、決済サーバ100は、入金額のうち、超過額を超えない額をサービス利用者UAの受取額として算出し、後続の処理に受け渡す(ステップS14-2)。なお、決済サーバ100は、仮想口座を通じて入金された入金額を反映した後の反映後残高が残高上限以下である場合、仮想口座を通じて入金された入金額をそのままサービス利用者UAの受取額として取り扱う。
決済サーバ100は、仮想口座を通じてサービス利用者UAが受け取る受取額に相当する電子マネーを、サービス利用者UAのマネー残高としてチャージすることにより、サービス利用者UAの月額累計チャージ額が、月額累計チャージ額の上限としてサービス利用者UAにより予め設定される月額累計チャージ上限額を超えるか否かを判定する(ステップS15)。
決済サーバ100は、サービス利用者UAの月額累計チャージ額が月額累計チャージ上限額を超えることになる場合、受取額のうち、月額累計チャージ上限額を超える超過額を算出して確定する(ステップS16-1)。また、決済サーバ100は、サービス利用者UAの受取額のうち、月額累計チャージ上限額を超えない額に相当する電子マネーをサービス利用者UAのマネー残高としてチャージすることが可能なチャージ許容額として算出する。そして、決済サーバ100は、算出したチャージ許容額に相当する電子マネーを、サービス利用者UAのマネー残高を保管する電子ウォレットにチャージする。決済サーバ100は、サービス利用者UAの電子ウォレットにチャージしたチャージ許容額に基づいて、月額累計チャージ額を更新して管理する。また、決済サーバ100は、月が替わるごとに、月額累計チャージ額を「0」円にリセットする。これにより、サービス利用者UAは、仮想口座を通じて1か月の間に受け取る資金の少なくとも一部を、自らが設定する月額累計チャージ上限額を超えない範囲で電子マネーとして繰り返し受け取ることができ、決済アプリを用いたコード決済により取引対象の代金を支払う際に利用できる。
また、決済サーバ100は、仮想口座を通じた入金額のうち残高上限を超える超過額と、サービス利用者UAの受取額のうち月額累計チャージ上限額を超える超過額とを合算して(ステップS17)、返金対象額を算出する。
また、決済サーバ100は、算出した返金対象額に相当する現金を、サービス利用者UAに紐付く返金用銀行口座を送金先として自動送金する銀行振込処理を実行することにより(ステップS18)、サービス利用者UAに返金する。なお、決済サーバ100は、返金の摘要として、残高上限の超過分の入金か、月額累計チャージ上限額の超過分の入金であるかをサービス利用者UAが分かるように、銀行振込処理を実行してもよい。このように、決済サーバ100がサービス利用者指定の本人名義銀行口座に対して、残高上限を超える超過額および月額累計チャージ上限額を超える超過額を合算して自動送金によりサービス利用者UAに返金することにより、サービス利用者UAは、自らが指定する銀行口座を通じて、返金の受取が可能となる。
また、決済サーバ100は、上述の情報処理において、仮想口座に対する入金について、上述の月額累計チャージ上限額についての判定を実施した後、上述の残高上限についての判定を実施してもよい。たとえば、決済サーバ100は、サービス利用者UAについて、月額累計チャージ上限額が50万円、残高上限が100万円、マネー残高が90万円、月額累計チャージ額が30万円である状態で、サービス利用者UAに対応付けられている仮想口座に対して、新たに40万円の入金があったと仮定する。この場合、決済サーバ100は、まず、月額累計チャージ上限額に基づく判定を実施して、入金額の40万円のうち、月額累計チャージ上限額の50万円を超過しない20万円をサービス利用者UAの電子ウォレットのマネー残高にチャージする。続いて、決済サーバ100は、残高上限に基づく判定を実施して、マネー残高のうち、残高上限を超える10万円を返金対象とする。すなわち、決済サーバ100は、サービス利用者UAのマネー残高として、10万円をチャージすることになる。
上述してきたように、実施形態に係る情報処理によれば、決済サーバ100は、仮想口座を通じてサービス利用者UAが受け取る受取額に相当する電子マネーを、サービス利用者UAのマネー残高としてチャージすることにより、月額における累計チャージ額の上限としてサービス利用者により予め設定される月額累計チャージ上限額を超える場合、受取額のうち、月額累計チャージ上限額を超えない額に相当する電子マネーを、仮想口座に対応するサービス利用者UAのマネー残高を保管する電子ウォレットにチャージする。このため、決済サーバ100は、サービス利用者UAに対応する仮想口座に対して、サービス利用者UAが電子マネーにより受取を希望する金額以上の金額(たとえば、給与全額)の入金があった場合であっても、月額累計チャージ上限額を超えない範囲でマネー残高としてチャージすることができ、また、月額累計チャージ上限額を超える超過額についてはサービス利用者UAが指定する返金用銀行口座に返金できる。これにより、決済サーバ100は、使用者側から給与の支払先として1つの口座のみが許容される場合であっても、給与を受け取る側の従業員であるサービス利用者UAが、給与の受取手段として、給与受取サービスを選択することにより利便性が損なわれる状況を解消でき、電子決済サービスにおけるユーザビリティの改善を図ることができる。
(1-3-2.返金情報の提供例)
以下、図2を用いて、実施形態に係る返金情報の提供例について説明する。図2は、実施形態に係る返金情報の提供例を示す図である。
図2に示すように、ユーザ端末10は、サービス利用者UAによる決済アプリの操作に従って、決済アプリの画面に表示するための返金情報の取得要求を決済サーバ100に送信する(ステップS21)。
決済サーバ100は、ユーザ端末10から返金情報の取得要求を受信すると、サービス利用者UAに紐付く返金情報を取得し、取得した返金情報をユーザ端末10に応答する(ステップS22)。
たとえば、決済サーバ100は、月額累計チャージ上限額を超える超過額として返金用銀行口座に送金した返金額、及び残高上限を超える超過額として返金用銀行口座に送金した返金額をそれぞれ区別した送金の詳細を示す返金情報をユーザ端末10に送信することにより、サービス利用者UAに提供できる。図2によれば、決済サーバ100により、返金情報として、「返金日時」の項目と、「入金額」の項目と、「返金額」の項目とを含み、「返金額」の項目は、さらに「残高上限超過分」の項目と、「月額累計チャージ上限額」の項目とに区分けされた返金情報が提供される例が示されている。これにより、サービス利用者UAは、返金の詳細を簡便に把握できる。
また、決済サーバ100は、返金情報として、返金時点の月額累計チャージ額、すなわち、対象月においてサービス利用者UAの電子ウォレットにチャージされた電子マネーの累計額の情報を合わせて提供してもよい。また、決済サーバ100は、サービス利用者UAからの要求によらず、サービス利用者UAの返金用銀行口座に対する銀行振込処理を行ったタイミングで、たとえば、決済アプリを通じて、サービス利用者UAのユーザ端末10に通知してもよい。また、このとき、決済サーバ100は、返金情報だけでなく、サービス利用者UAの電子ウォレットにチャージされた電子マネーの金額を示す情報を提供してもよい。このとき、決済サーバ100は、電子ウォレットにチャージされた電子マネーが給与に対応する電子マネー、又は給与以外に対応する電子マネーのいずれに該当するかを示す情報を提供してもよい。また、決済サーバ100は、返金情報を提供する際、月額累計チャージ上限額の変更を提案する提案情報の提供を行ってもよい。決済サーバ100は、月額累計チャージ上限額の変更を提案するための条件として、たとえば、サービス利用者UAの電子ウォレットのマネー残高が、サービス利用者UAの所定の期間の平均残高以下である場合や、電子ウォレットにおいて給与に対応するマネー残高が所定の金額以下である場合や、対象月の電子マネー(たとえば、給与および給与以外の少なくともいずれか一方)の入出金履歴に基づいて、出金よりも入金が多い場合や、当月の仮想口座を介さない通常の電子マネーのチャージ回数が所定の回数以上発生している場合などを含めることができる。また、決済サーバ100は、月額累計チャージ額が月額累計チャージ上限額を超過した超過日が月初めの場合(たとえば、第1週以内)に当月の月額累計チャージ上限額の変更をサービス利用者UAに提案し、所定の日付以降であれば来月の月額累計チャージ上限額の変更を提案してもよい。また、決済サーバ100は、過去の給与のチャージ履歴に基づいて、当月に所定の回数以上、チャージが発生すると推測される場合に月額累計チャージ上限額の変更を提案してもよい。また、決済サーバ100は、月額累計チャージ上限額の変更の提案と合わせて、連携する金融サービスの利用を提案してもよい。たとえば、決済サーバ100は、金融サービスとして証券購入を提案する場合、たとえば、月額累計チャージ上限額の超過額が30万円である場合、30万円で購入可能な証券を提案するなど、月額累計チャージ上限額の超過額相当で購入できる証券や、投資信託などの商品を例示してもよい。また、決済サーバ100は、残高上限を超過する超過額が合わせて発生している場合、月額累計チャージ上限額の変更を提案して変更(たとえば、上限額の増額)しても、残高上限を上回って返金される可能性が高いため、上記に記載した月額累計チャージ上限額の変更を提案する条件に該当している場合でも当月の月額累計チャージ上限額の変更提案を実施しないように制御してもよい。
〔2.決済サーバ100の構成〕
以下、図3を用いて、実施形態に係る決済サーバ100の機能構成の一例を説明する。図3は、実施形態に係る決済サーバ100の構成例を示す図である。図3に示すように、決済サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、たとえば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ユーザ端末10や金融機関サーバ200などの他の装置との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、たとえば、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現される。図3に示すように、記憶部120は、ユーザ情報記憶部121と、残高情報記憶部122と、返金情報記憶部123とを有する。
(ユーザ情報記憶部121について)
ユーザ情報記憶部121は、電子決済サービスの利用者であるサービス利用者(たとえば、図1に示すサービス利用者UA)に関するユーザ情報を記憶する。図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部121に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ情報記憶部121が記憶するユーザ情報は、「ユーザID」の項目や、「個人情報」の項目や、「ウォレットID」の項目や、「仮想口座番号」の項目や、「入金履歴」の項目や、「月額累計チャージ上限額」の項目や、「返金用銀行口座情報」の項目などといった複数の項目を有している。ユーザ情報が有するこれらの項目は、相互に対応付けられている。
「ユーザID」の項目には、電子決済サービスの利用者であるサービス利用者を一意に特定するために各サービス利用者に対して個別に付与される固有の識別情報であるユーザIDが記憶される。
「個人情報」の項目には、サービス利用者が電子決済サービスの利用登録時に登録した個人情報が記憶される。個人情報には、氏名、年齢、住所などのデモグラフィック属性に関する情報の他、興味趣向などのサイコグラフィック属性に関する情報が含まれていてもよい。
「ウォレットID」の項目には、電子決済サービスにおいてサービス利用者の各々に対応付けられる電子ウォレットを一意に特定するために各電子ウォレットに付与される固有の識別情報であるウォレットIDが記憶される。電子ウォレットには、サービス利用者に紐付く電子マネーの残高であるマネー残高が保管される。
「仮想口座番号」の項目には、「給与受取サービス」を利用するサービス利用者に対して割り当てられる仮想口座に固有の仮想口座番号を示す情報が記憶される。
「入金履歴」の項目には、サービス利用者に対する入金履歴示す情報が記憶される。入金履歴には、入金日や、入金元や、入金額などの情報が含まれていてもよい。
「月額累計チャージ上限額」の項目には、仮想口座を通じて、給与受取サービスを利用するサービス利用者が電子決済サービスにおいて保有する自身のユーザアカウント(たとえば、電子ウォレット)に対して、月額においてチャージすることが可能な月額累計額の上限を示す情報が記憶される。なお、図4に示すように、月額累計額の上限を記憶する場合には特に限定される必要はなく、任意の期間における累計チャージ額の上限を設定できる。
「返金用銀行口座情報」の項目には、サービス利用者のマネー残高が予め規定される残高上限を超える場合、残高上限を超過する超過額の返金を受け付けるための返金用銀行口座に関する口座情報が記憶される。口座情報には、銀行名や、支店名や、口座名義や、口座番号などの情報が含まれていてもよい。また、返金用銀行口座は、月額累計チャージ上限額を超える超過額をサービス利用者UAに返金する際の返金先としても利用される。
なお、月額累計チャージ上限額を超える超過額をサービス利用者UAに返金する際の返金先は、返金用銀行口座とは別に、個別で設定を受け付けてもよい。また、サービス利用者UAは、月額累計チャージ上限額を複数設定しておいて、月額累計チャージ上限額ごとに超過額の返金を受け取るための銀行口座を設定してもよい。たとえば、サービス利用者UAは、月額累計チャージ上限額1:50万円、及び月額累計チャージ上限額2:80万円を設定するとともに、月額累計チャージ上限額1を超える超過額の受取用口座としてA銀行のA-1口座、及び月額累計チャージ上限額2を超える超過額の受取用口座としてB銀行のB-1口座を設定してもよい。また、サービス利用者UAは、月額累計チャージ上限額を超える超過額を分割して受け取るための複数の返金先を設定してもよい。たとえば、サービス利用者UAは、超過額のうちX円未満の金額の受取用口座としてC銀行のC1口座を設定し、超過額のうちX円以上の金額の受取用口座としてD銀行のD-1口座を設定してもよい。なお、サービス利用者UAは、月額累計チャージ上限額の場合と同様に、残高上限の超過額を分割して受け取るための複数の銀行口座を設定してもよい。
(残高情報記憶部122について)
残高情報記憶部122は、サービス利用者(たとえば、図1に示すサービス利用者UAなど)が保有するマネー残高を示す残高情報を記憶する。図5は、実施形態に係る残高情報記憶部122に記憶される残高情報の一例を示す図である。
図5に示すように、残高情報記憶部122が記憶する残高情報は、「ウォレットID」の項目や、「マネー残高」の項目などといった複数の項目を有している。残高情報が有するこれらの項目は、相互に対応付けられている。
「ウォレットID」の項目には、電子決済サービスにおいてサービス利用者の各々に対応付けられる電子ウォレットを一意に特定するために各電子ウォレットに付与される固有の識別情報であるウォレットIDが記憶される。たとえば、ウォレットIDにより、ユーザ情報記憶部121に記憶されているユーザ情報と、残高情報記憶部122に記憶されている残高情報とが紐付けられている。
「マネー残高」の項目には、電子決済サービスにより提供されるコード決済の支払原資として利用者が保有する電子マネーの残高であるマネー残高を示す情報が記憶される。なお、マネー残高は、給与として仮想口座に入金された資金に基づくマネー残高と、給与以外として仮想口座に入金された資金に基づくマネー残高とが分けて管理されていてもよい。
(返金情報記憶部123について)
返金情報記憶部123は、電子ウォレットに対するマネー残高のチャージ(「残高加算」ともいう。)を目的として、仮想口座を通じて入金された資金(たとえば、給与を名目として使用者等により電子送金された金額)のうち、所定の基準に基づいて実行される返金に関する返金情報が記憶される。たとえば、返金情報記憶部123には、月額累計チャージ上限額を超える超過額として返金用銀行口座に送金した返金額、及び残高上限を超える超過額として返金用銀行口座に送金した返金額をそれぞれ区別した送金の詳細を示す返金情報が記憶される。図6は、実施形態に係る返金情報記憶部123に記憶される返金情報の一例を示す図である。
図6に示すように、返金情報記憶部123が記憶する返金情報は、「ユーザID」の項目や、「返金日時」の項目や、「入金額」の項目や、「返金額」の項目といった複数の項目を含んでいる。また、「返金額」の項目は、さらに「残高上限超過分」の項目と、「月額累計チャージ上限額」の項目とに区分けされている。返金情報が有するこれらの項目は相互に対応付けられている。
「ユーザID」の項目には、電子決済サービスの利用者であるサービス利用者を一意に特定するために各サービス利用者に対して個別に付与される固有の識別情報であるユーザIDが記憶される。たとえば、「ユーザID」の項目には、ユーザ情報記憶部121に記憶されるユーザ情報に含まれるユーザIDと同一の情報が記憶されていてもよい。
「返金日時」の項目には、サービス利用者に対して返金が行われた日時を示す情報が記憶される。「入金額」の項目には、対象となるサービス利用者に対応付けられている仮想口座を通じて入金された資金の入金額を示す情報が記憶される。
「返金額」の項目が有する「残高上限超過分」の項目には、仮想口座を通じて入金される入金額のうち、マネー残高として保持しておくことが可能な限度額として予め規定される残高上限を超える超過額を示す情報が記憶される。たとえば、残高上限は、法令により資金移動業に対して義務付けられている滞留規制の遵守を目的として規定される。
「返金額」の項目が有する「月額累計チャージ上限額」の項目には、仮想口座を通じて入金されたサービス利用者の受取額のうち、サービス利用者が電子決済サービスにおいて保有する自身のユーザアカウント(たとえば、電子ウォレット)に対してチャージする月額累計額の上限を超える超過額を示す情報が記憶される。
決済サーバ100は、返金情報記憶部123に記憶される返金情報として、「残高上限超過分」の項目と、「月額累計チャージ上限額」の項目とに区分けして管理することにより、返金の内訳をサービス利用者に詳細に通知できる。
なお、返金情報記憶部123は、返金時点の月額累計チャージ額、すなわち、対象月においてサービス利用者UAの電子ウォレットにチャージされた電子マネーの累計額の情報を記憶してもよい。
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、決済サーバ100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現され得る。
図3に示すように、制御部130は、検知部131と、実行部132とを有し、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130には、決済サーバ100が実行する各種処理の拡張などに応じて、図3に示す各部とは異なる新たな機能部が導入されてもよい。
(検知部131について)
検知部131は、各サービス利用者について、仮想口座を通じた入金を検知する。たとば、検知部131は、仮想口座を通じた入金を検知するための処理上の電子ウォレットである中間ウォレットに新規のレコード(たとえば、仮想口座番号および入金額の情報)が登録されているか否かを確認することにより、入金を検知してもよい。また、検知部131は、仮想口座を通じた入金を検知すると、検知した入金に関する情報(たとえば、仮想口座番号および入金額など)を実行部132に受け渡す。
(実行部132について)
実行部132は、仮想口座を通じてサービス利用者(たとえば、図1に示すサービス利用者UA)が受け取る受取額に相当する電子マネーを、サービス利用者のマネー残高としてチャージすることにより、所定期間における累計チャージ額の上限としてサービス利用者により予め設定される月額累計チャージ上限額(「第1の上限額」の一例)を超える場合、受取額のうち、月額累計チャージ上限額を超えない額に相当する電子マネーを、サービス利用者のマネー残高を保管する電子ウォレットにチャージし、受取額のうち、月額累計チャージ上限額を超える額に相当する現金を、サービス利用者が予め指定する返金用銀行口座に送金する処理を実行する。実行部132は、検知部131から取得する入金に関する情報に基づいて、上述の処理を実行できる。
また、実行部132は、仮想口座を通じて入金された入金額を反映した後の反映後残高が予め規定される残高上限(「第2の上限額」の一例)を超えない額を受取額として算出し、入金額のうち残高上限を超える額と、受取額のうち月額累計チャージ上限額を超える額とを合算した返金対象額を算出し、算出した返金対象額に相当する現金を返金用銀行口座に送金する。実行部132は、検知部131から取得する入金に関する情報に基づいて、上述の処理を実行できる。
また、実行部132は、月額累計チャージ上限額を超える超過額として返金用銀行口座に送金した返金額、及び残高上限を超える超過額として返金用銀行口座に送金した返金額の情報をそれぞれ個別に記載した返金情報をサービス利用者に提供する。実行部132は、検知部131から取得する入金に関する情報に基づいて、上述の処理を実行できる。
また、実行部132は、返金情報として、返金時点の月額累計チャージ額、すなわち、対象月においてサービス利用者(たとえば、図1に示すサービス利用者UA)の電子ウォレットにチャージされた電子マネーの累計額の情報を合わせて提供してもよい。また、実行部132は、サービス利用者からの要求によらず、サービス利用者UAの返金用銀行口座に対する銀行振込処理を行ったタイミングで、たとえば、決済アプリを通じて、サービス利用者UAのユーザ端末10に通知してもよい。また、実行部132は、返金情報だけでなく、サービス利用者UAの電子ウォレットにチャージされた電子マネーの金額を示す情報を提供してもよい。このとき、決済サーバ100は、電子ウォレットにチャージされた電子マネーが給与に対応する電子マネー、又は給与以外に対応する電子マネーのいずれに該当するかを示す情報を提供してもよい。
また、実行部132は、返金情報を提供する際、月額累計チャージ上限額の変更の提案を行ってもよい。実行部132は、月額累計チャージ上限額の変更を提案するための条件として、たとえば、サービス利用者の電子ウォレットのマネー残高が、サービス利用者の所定の期間の平均残高以下である場合や、電子ウォレットにおいて給与に対応するマネー残高が所定の金額以下である場合や、対象月の電子マネー(たとえば、給与および給与以外の少なくともいずれか一方)の入出金履歴に基づいて、出金よりも入金が多い場合や、当月の仮想口座を介さない通常の電子マネーのチャージ回数が所定の回数以上発生している場合などを含めることができる。また、実行部132は、月額累計チャージ額が月額累計チャージ上限額を超過した超過日が月初めの場合(たとえば、第1週以内)に当月の月額累計チャージ上限額の変更をサービス利用者UAに提案し、所定の日付以降であれば来月の月額累計チャージ上限額の変更を提案してもよい。また、実行部132は、過去の給与のチャージ履歴に基づいて、当月に所定の回数以上、チャージが発生すると推測される場合に月額累計チャージ上限額の変更を提案してもよい。また、実行部132は、月額累計チャージ上限額の変更の提案と合わせて、連携する金融サービスの利用を提案してもよい。たとえば、実行部132は、金融サービスとして証券購入を提案する場合、たとえば、月額累計チャージ上限額の超過額が30万円である場合、30万円で購入可能な証券を提案するなど、月額累計チャージ上限額の超過額相当で購入できる証券や、投資信託などの商品を例示してもよい。また、決済サーバ100は、残高上限を超過する超過額が合わせて発生している場合、月額累計チャージ上限額の変更を提案して変更(たとえば、上限額の増額)しても、残高上限を上回って返金される可能性が高いため、上記に記載した月額累計チャージ上限額の変更を提案する条件に該当する場合でも当月の月額累計チャージ上限額の変更提案を実行しないように制御してもよい。
また、実行部132は、処理対象のサービス利用者に対応する月額累計チャージ上限額として、複数の月額累計チャージ上限額が設定されており、月額累計チャージ上限額ごとに超過額の返金を受け取るための銀行口座が設定されている場合、月額累計チャージ上限額ごとに超過額の判定を行い、判定結果に応じて、対応する銀行口座に対して超過額を送金する銀行振込処理を実行する。また、実行部132は、処理対象のサービス利用者について、月額累計チャージ上限額を超える超過額を分割して受け取るための受取用口座として複数の銀行口座が設定されている場合、超過額を分割して、対応する銀行口座に対して超過額を送金する銀行振込処理を実行する。
なお、制御部130は、サービス利用者(たとえば、図1に示すサービス利用者UA)から、返金用銀行口座の変更や、月額累計チャージ上限額の変更を受け付ける変更受付部をさらに備えていてもよい。
〔3.処理手順例〕
以下、図7を用いて、実施形態に係る決済サーバ100により実行される情報処理の流れについて説明する。図7は、実施形態に係る決済サーバ100により実行される情報処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図7に示す処理手順は、決済サーバ100が有する制御部130により実行される。制御部130は、決済サーバ100の稼働中、図7に示す処理手順を繰り返し実行する。
図7に示すように、実行部132は、検知部131から取得する仮想口座番号に基づいて、仮想口座を通じて入金があったサービス利用者を特定する(ステップS101)。たとえば、実行部132は、ユーザ情報記憶部121に記憶されるユーザ情報を参照し、仮想口座番号に対応付けられているユーザIDを特定する。
また、実行部132は、仮想口座を通じて入金があったサービス利用者である対象ユーザのマネー残高を取得する(ステップS102)。たとえば、実行部132は、ユーザ情報において、ユーザIDに紐付くウォレットIDを特定し、特定したウォレットIDをキーとして、残高情報記憶部122に記憶される残高情報から対象ユーザのマネー残高の情報を取得する。
また、実行部132は、仮想口座を通じて入金された入金額反映後のマネー残高が、予め規定される残高上限を超えるか否かを判定する(ステップS103)。
実行部132は、仮想口座を通じて入金された入金額反映後のマネー残高が残高上限を超えると判定した場合(ステップS103;Yes)、入金額のうち、残高上限を超える超過額を算出する(ステップS104)。一方、実行部132は、仮想口座を通じて入金された入金額反映後のマネー残高が残高上限を超えないと判定した場合(ステップS103;No)、そのまま、後述するステップS105の処理手順に移る。
また、実行部132は、仮想口座を通じて対象ユーザが受け取る受取額に相当する電子マネーを、サービス利用者UAのマネー残高としてチャージすることにより、対象ユーザの月額累計チャージ額が、対象ユーザにより予め設定される月額累計チャージ上限額を超えるか否かを判定する(ステップS105)。
実行部132は、月額累計チャージ額が、対象ユーザにより予め設定される月額累計チャージ上限額を超えると判定した場合(ステップS105;Yes)、受取額のうち、月額累計チャージ上限額を超える超過額を算出する(ステップS106)。
また、実行部132は、対象ユーザに対する返金対象額を算出して、算出した返金対象額に相当する現金を対象ユーザの返金用銀行口座に送金する(ステップS107)。たとえば、実行部132は、仮想口座を通じた入金額のうち残高上限を超えている超過額と、サービス利用者UAの受取額のうち月額累計チャージ上限額を超える超過額とを合算することにより、返金対象額を算出する。
また、実行部132は、対象ユーザのチャージ許容額を算出して、対象ユーザの電子ウォレットに加算し(ステップS108)、図7に示す処理手順を終了する。たとえば、実行部132は、サービス利用者UAの受取額のうち、月額累計チャージ上限額を超えない額に相当する電子マネーをサービス利用者UAのマネー残高としてチャージすることが可能なチャージ許容額として算出する。
上述のステップS105において、実行部132は、仮想口座を通じて入金された受取額反映後のマネー残高が、対象ユーザにより予め設定される規定され月額累計チャージ上限額を超えていないと判定した場合(ステップS105;No)、上述のステップS108の処理手順に移る。
なお、図7に示す処理手順は、実施形態に係る決済サーバ100により実行される処理手順の一例であり、図7に示す例には特に限定される必要はない。たとえば、ステップS107の処理手順およびステップS108の処理手順は、どちらの処理手順を先に実行してもよい。
〔4.変形例〕
上述の実施形態では、実施形態に係る情報処理システムSYSは、決済サーバ100を含んで構成される例を説明したが、このような例には特に限定される必要はない。たとえば、情報処理システムSYSは、決済サーバ100が有するコード決済に関する処理機能と、実施形態に係る情報処理の処理手機能とを、機能的または物理的に分散した複数のサーバを含んで構成されていてもよい。
また、上述の実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決済サーバ100は、電子決済サービスを利用するサービス利用者に予め対応付けられる仮想口座を通じて入金される資金に関する処理を実行する情報処理装置であって、実行部132を有する。実行部132は、前記仮想口座を通じて前記サービス利用者が受け取る受取額に相当する電子マネーを、前記サービス利用者のマネー残高としてチャージすることにより、所定期間における累計チャージ額の上限として前記サービス利用者により予め設定される第1の上限額を超える場合、前記受取額のうち、前記第1の上限額を超えない額に相当する電子マネーを、前記サービス利用者のマネー残高を保管する電子ウォレットにチャージし、前記受取額のうち、前記第1の上限額を超える額に相当する現金を、前記サービス利用者が予め指定する返金用銀行口座に送金する処理を実行する。
このようにして、実施形態に係る決済サーバ100は、仮想口座を通じてサービス利用者UAが受け取る受取額に相当する電子マネーを、サービス利用者UAのマネー残高としてチャージすることにより、月額における累計チャージ額の上限としてサービス利用者により予め設定される月額累計チャージ額を超える場合、受取額のうち、月額累計チャージ上限額を超えない額に相当する電子マネーを、仮想口座に対応するサービス利用者UAのマネー残高を保管する電子ウォレットにチャージする。このため、決済サーバ100は、サービス利用者UAに対応する仮想口座に対して、サービス利用者UAが電子マネーにより受取を希望する金額以上の金額(たとえば、給与全額)の入金があった場合であっても、月額累計チャージ上限額を超えない範囲でマネー残高としてチャージすることができ、また、月額累計チャージ上限額を超える超過額についてはサービス利用者UAが指定する返金用銀行口座に返金できる。これにより、決済サーバ100は、使用者側から給与の支払先として1つの口座のみが許容される場合であっても、給与を受け取る側の従業員であるサービス利用者UAが、給与の受取手段として、給与受取サービスを選択することにより利便性が損なわれる状況を解消でき、電子決済サービスにおけるユーザビリティの改善を図ることができる。
また、実行部132は、仮想口座を通じて入金された入金額を反映した後の反映後残高が予め規定される残高上限(「第2の上限額」の一例)を超えない額を受取額として算出し、入金額のうち残高上限を超える額と、受取額のうち月額累計チャージ上限額を超える額とを合算した返金対象額を算出し、算出した返金対象額に相当する現金を返金用銀行口座に送金してもよい。これにより、実施形態に係る決済サーバ100は、法令により資金移動業に対して義務付けられている滞留規制を遵守しつつ、電子決済サービスにおけるユーザビリティの改善を図ることができる。
また、実行部132は、月額累計チャージ上限額を超える超過額として返金用銀行口座に送金した返金額、及び残高上限を超える超過額として返金用銀行口座に送金した返金額の情報をそれぞれ個別に記載した返金情報をサービス利用者に提供してもよい。これにより、実施形態に係る決済サーバ100は、返金の内訳を各サービス利用者に詳細に通知でき、ユーザビリティの改善を図ることができる。
また、実行部132は、返金対象額に相当する額の現金を返金用銀行口座に送金する銀行振込処理を実行する際、返金情報とともに、サービス利用者の電子ウォレットにチャージした電子マネーの残高を示すマネー残高の情報を提供してもよい。
また、実行部132は、返金情報を提供する際、月額累計チャージ上限額(「第1の上限額」の一例)の変更を提案する提案情報をサービス利用者に提供してもよい。
また、実行部132は、サービス利用者のマネー残高が所定の期間の平均残高以下である場合、提案情報をサービス利用者に提供してもよい。
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態または変形例に係る決済サーバ100は、たとえば、図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図8は、実施形態または変形例に係る決済サーバ100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラムなどに基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAMなど、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、たとえば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナなどといった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、たとえば、USBなどにより実現される。
なお、入力装置1020は、たとえば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどから情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリなどの外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。たとえば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
たとえば、コンピュータ1000が実施形態または変形例に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、情報処理プログラム)を実行することにより、制御部130と同様の機能を実現する。すなわち、演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、情報処理プログラム)との協働により、実施形態または変形例に係る情報処理装置100による処理を実現する。
〔7.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述した決済サーバ100は、機能によっては外部のプラットフォームなどをAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
SYS 情報処理システム
10 ユーザ端末
100 決済サーバ
110 通信部
120 記憶部
121 ユーザ情報記憶部
122 残高情報記憶部
123 返金情報記憶部
130 制御部
131 検知部
132 実行部

Claims (11)

  1. 電子決済サービスを利用するサービス利用者に予め対応付けられる仮想口座を通じて入金される資金に関する処理を実行する情報処理装置であって、
    前記仮想口座を通じて前記サービス利用者が受け取る受取額に相当する電子マネーを、前記サービス利用者のマネー残高としてチャージすることにより、所定期間における前記サービス利用者のチャージ額の累計である累計チャージ額が、前記累計チャージ額の上限として前記サービス利用者により予め設定される累計チャージ上限額を超える場合、前記受取額のうち、前記累計チャージ上限額を超えない額に相当する電子マネーを、前記サービス利用者のマネー残高を保管する電子ウォレットにチャージし、前記受取額のうち、前記累計チャージ上限額を超える額に相当する現金を、前記サービス利用者が予め指定する返金用銀行口座に送金する処理を実行する実行部
    を有し、
    前記実行部は、
    前記仮想口座を通じて入金された入金額を、前記サービス利用者に紐付く前記電子ウォレットのマネー残高に反映した後のマネー残高と、前記電子ウォレットに保管することが可能なマネー残高の上限として前記サービス利用者により予め規定される残高上限とに基づいて、前記入金額のうち、前記反映した後のマネー残高が前記残高上限を超えない額を前記受取額として算出するとともに、前記反映した後のマネー残高が前記残高上限を超える超過額、及び算出した前記受取額のうち前記累計チャージ上限額を超える超過額をそれぞれ算出し、算出した各超過額を合算した返金対象額を算出し、算出した返金対象額に相当する額の現金を前記返金用銀行口座に送金する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記実行部は、
    前記仮想口座を通じて入金された入金額のうち、前記累計チャージ上限額を超えない額を前記受取額として前記電子ウォレットにチャージし、前記受取額を前記電子ウォレットにチャージした後のマネー残高のうち前記残高上限を超える超過額を算出するとともに、前記入金額のうち前記累計チャージ上限額を超える超過額を算出し、算出した各超過額を合算することにより前記返金対象額を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記実行部は、
    前記受取額のうち、前記累計チャージ上限額を超える超過額を受け取るための受取用口座として、前記返金用銀行口座とは異なる銀行口座の設定を受け付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記実行部は、
    前記受取額のうち、前記累計チャージ上限額を超える超過額を分割して受け取るための複数の前記受取用口座として、複数の銀行口座の設定を受け付ける
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記実行部は、
    前記累計チャージ上限額として第1の累計チャージ上限額、及び前記第1の累計チャージ上限額よりも大きい第2の累計チャージ上限額の設定を前記サービス利用者から受け付けて、前記受取額のうち、前記第1の累計チャージ上限額を超える超過額を受け取るために前記サービス利用者により設定される銀行口座である受取用口座に対して、前記第1の累計チャージ上限額を超える超過額を送金し、前記第2の累計チャージ上限額を超える超過額を受け取るために前記サービス利用者により設定される銀行口座である受取用口座に対して、前記第2の累計チャージ上限額を超える超過額を送金する処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記実行部は、
    前記累計チャージ上限額を超える超過額として前記返金用銀行口座に送金した返金額、及び前記残高限を超える超過額として前記返金用銀行口座に送金した返金額の情報をそれぞれ個別に記載した返金情報を前記サービス利用者に提供する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記実行部は、
    前記返金対象額に相当する額の現金を前記返金用銀行口座に送金する銀行振込処理を実行する際、前記返金情報とともに、前記電子ウォレットにチャージした後の前記電子マネーの残高を示すマネー残高の情報を提供する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  8. 前記実行部は、
    前記返金情報を提供する際、前記累計チャージ上限額の変更を提案する提案情報を前記サービス利用者に提供する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記実行部は、
    前記サービス利用者の前記マネー残高が所定の期間の平均残高以下である場合、前記提案情報を前記サービス利用者に提供する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  10. 電子決済サービスを利用するサービス利用者に予め対応付けられる仮想口座を通じて入金される資金に関する処理を実行するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
    前記仮想口座を通じて前記サービス利用者が受け取る受取額に相当する電子マネーを、前記サービス利用者のマネー残高としてチャージすることにより、所定期間における前記サービス利用者のチャージ額の累計である累計チャージ額が、前記累計チャージ額の上限として前記サービス利用者により予め設定される累計チャージ上限額を超える場合、前記受取額のうち、前記累計チャージ上限額を超えない額に相当する電子マネーを、前記サービス利用者のマネー残高を保管する電子ウォレットにチャージし、前記受取額のうち、前記累計チャージ上限額を超える額に相当する現金を、前記サービス利用者が予め指定する返金用銀行口座に送金する処理を実行する実行工程
    を含み、
    前記実行工程は、
    前記仮想口座を通じて入金された入金額を、前記サービス利用者に紐付く前記電子ウォレットのマネー残高に反映した後のマネー残高と、前記電子ウォレットに保管することが可能なマネー残高の上限として前記サービス利用者により予め規定される残高上限とに基づいて、前記入金額のうち、前記反映した後のマネー残高が前記残高上限を超えない額を前記受取額として算出するとともに、前記反映した後のマネー残高が前記残高上限を超える超過額、及び算出した前記受取額のうち前記累計チャージ上限額を超える超過額をそれぞれ算出し、算出した各超過額を合算した返金対象額を算出し、算出した返金対象額に相当する額の現金を前記返金用銀行口座に送金する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  11. 電子決済サービスを利用するサービス利用者に予め対応付けられる仮想口座を通じて入金される資金に関する処理を実行するコンピュータに、
    前記仮想口座を通じて前記サービス利用者が受け取る受取額に相当する電子マネーを、前記サービス利用者のマネー残高としてチャージすることにより、所定期間における前記サービス利用者のチャージ額の累計である累計チャージ額が、前記累計チャージ額の上限として前記サービス利用者により予め設定される累計チャージ上限額を超える場合、前記受取額のうち、前記累計チャージ上限額を超えない額に相当する電子マネーを、前記サービス利用者のマネー残高を保管する電子ウォレットにチャージし、前記受取額のうち、前記累計チャージ上限額を超える額に相当する現金を、前記サービス利用者が予め指定する返金用銀行口座に送金する処理を実行する実行手
    実行させ
    前記実行手順は、
    前記仮想口座を通じて入金された入金額を、前記サービス利用者に紐付く前記電子ウォレットのマネー残高に反映した後のマネー残高と、前記電子ウォレットに保管することが可能なマネー残高の上限として前記サービス利用者により予め規定される残高上限とに基づいて、前記入金額のうち、前記反映した後のマネー残高が前記残高上限を超えない額を前記受取額として算出するとともに、前記反映した後のマネー残高が前記残高上限を超える超過額、及び算出した前記受取額のうち前記累計チャージ上限額を超える超過額をそれぞれ算出し、算出した各超過額を合算した返金対象額を算出し、算出した返金対象額に相当する額の現金を前記返金用銀行口座に送金す
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
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