JP7421072B2 - 鋼材表層検査装置 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明の一態様に係る鋼材表層検査装置は、鋼材の表面上を第一方向に走行可能な複数の第一走行輪が設けられた支持部と、前記支持部に支持され、前記鋼材の表面に沿って走査されることで、前記鋼材の表層の硬度が予め定められた上限値を超える表層硬化部または前記鋼材の表層の硬度が予め定められた下限値を超える表層軟化部のいずれか一方である表層硬度変化部を検出するプローブとを備え、前記第一走行輪は、前記検査対象面に沿い前記第一方向に直交する第二方向の両端の前記プローブの検査可能範囲の前記第二方向最も外側の点を前記第一方向に沿って通過する仮想境界線よりも所定距離だけ外側に配置された測定限界線よりも内側に配置されている。
この構成によれば、支持部に設けられた第一走行輪によって鋼材の表面を第一方向に走行することで、支持部に支持されたプローブを鋼材の表面に沿って第一方向に走査することができる。ここで、第一走行輪が、検査対象面に沿い前記第一方向に直交する第二方向の両端のプローブの検査可能範囲の第二方向最も外側の点を第一方向に通過する仮想境界線よりも所定距離外側に配置された測定限界線よりも内側に配置されている。このため、第一走行論で鋼材の縁部付近を走行したとしても、プローブによって鋼材の縁部形状の影響を受けない範囲で縁部に近い位置まで鋼材の表面を検査し、表層硬度変化部の検出を行うことができる。
この構成によれば、第一走行輪が、仮想境界線よりも第二方向内側に配置されているので、平面視してより一層鋼材の縁部に近い位置にプローブを配置することができる。
この構成によれば、第一走行輪が、プローブホルダを支持する支持枠部に、プローブホルダを挟んで第一方向両側に設けられていることで、プローブホルダを支持した状態で安定的に走行することができる。プローブを支持するプローブホルダは、枠状に形成された支持枠部に囲まれるようにして配され、連結部を介して支持枠部に支持されている。このため、プローブ及びプローブを支持するプローブホルダは、安定的に支持された状態であるとともに、連結部が上下方向に弾性的に変形することで上下方向に変位することが可能である。プローブホルダには第一方向に走行可能な複数の案内輪が設けられている。このため、プローブホルダに支持されたプローブは、第一走行輪によって第一方向に走行する際、案内輪が鋼材の表面上を第一方向に走行しながら、鋼材の表面を走査することができる。上記のとおり連結部は上下方向に弾性的に変形可能であるため、鋼材の表面が傾斜し、湾曲していたとしても、鋼材の表面の状態に応じて連結部が弾性的に変形し、複数の案内輪が鋼材の表面に接触した状態を維持することができる。これにより鋼材の表面に対してプローブを一定の距離保ち、検査精度の変動を抑制することができる。
この構成によれば、プローブホルダは、第一方向にプローブホルダを挟んで両側で連結部によって支持されている。このため、プローブ及びプローブを支持するプローブホルダを安定的に支持するとともに、鋼材の表面に対してより好適に追従させることができる。
この構成によれば、第一端及び第二端がそれぞれ支持枠部及びプローブホルダに固定された弾性部材が弾性的に変形することで、鋼材の表面に対して追従することができる。一方、予め定めた量よりも大きく上下方向にプローブ及びプローブを支持するプローブホルダが移動しようとする場合には被規制部が規制部によって規制され、これにより過度にプローブ及びプローブホルダが上下方向に変位してしまうことを抑制することができる。
この構成によれば、第二走行輪が鋼材の表面から離間した第一の状態として第一走行輪によって走行することでプローブを第一方向に走査して鋼材の表面を検査することができる。次に、切替機構によって第一走行輪が鋼材の表面から離間した第二の状態に切り替えて第二走行輪で第二方向に走行することで、プローブによって鋼材の表面を検査した位置から第二方向に位置をずらすことができる。そして、位置をずらした後に、再び第一の状態に切り替えて第一走行輪によって走行することで。先に検査した位置と第二方向に異なる位置で、プローブを第一方向に走査して鋼材の表面を検査することができる。
前記第一のプローブ群の前記プローブと、前記第二のプローブ群の前記プローブとは、前記第二方向に交互に位置をずらして配置されているものとしても良い。
この構成によれば、第一のプローブ群と第二のプローブ群とは、第一方向視して、重なるようにして配置されつつ、それぞれのプローブの位置が第二方向に交互に位置をずらしている。このため、第一のプローブ群及び第二のプローブ群のそれぞれの複数のプローブの配列ピッチよりも小さいピッチで検査することができ、プローブ同士の磁気的な相互干渉を抑制しつつ検出漏れを抑制することができる。
図1から図3に示すように、本実施形態の鋼材表層検査装置1は、鋼材101の表面を検査するためのプローブ2と、プローブ2で検出した表層硬化部となる位置にマーキングを行うマーキング部3と、鋼材101の検査対象面102に沿う第一方向Pに検査対象面102を走行可能な第一走行輪4と、第一方向Pに直交し鋼材101の検査対象面102に沿う第二方向Qに検査対象面102を走行可能な第二走行輪5とを備える。また、本実施形態の鋼材表層検査装置1は、プローブ2を支持する支持部10と、第一走行輪4で走行可能な第一の状態と第二走行輪5で走行可能な第二の状態とに切り替え可能な切替機構50とを備える。さらに、鋼材表層検査装置1は、プローブ2、マーキング部3及び切替機構50を制御する制御部80と、鋼材101の検査対象面102上での鋼材表層検査装置1の位置を検出するための位置検出手段90とを備える。
詳細を以下に説明する。
本実施形態のプローブ2は、渦流探傷試験に用いられるものである。プローブ2は、それぞれ、コイル2aとコイル2aが巻かれたコア2bとを有している(図5参照)。そして、プローブ2は、当該コイル2aに交流電力を供給して発生する磁界の変化に基づいて表層硬化部を検出するものである。本実施形態では、鋼材表層検査装置1は、複数のプローブ2からそれぞれ構成される第一のプローブ群2A及び第二のプローブ群2Bを備える。第一のプローブ群2Aは、複数のプローブ2を第二方向Qに並べて構成している。同様に第二のプローブ群2Bは、複数のプローブ2を第二方向Qに並べて構成している。図2及び図3に示すように、第一のプローブ群2Aと、第二のプローブ群2Bとは、第一方向P視して互いに重なるように配されているとともに、互いのプローブ2が第二方向Qに交互に位置をずらして配されている。より具体的には、本実施形態では、第二方向Qに所定の配列ピッチで配列された第一のプローブ群2Aにおけるプローブ2の位置に対して、第二のプローブ群2Bにおけるプローブ2は、上記配列ピッチの半分だけ第二方向Qに位置をずらすようにして第二方向Qに同様の配列ピッチで並べられている。これにより、第一のプローブ群2A及び第二のプローブ群2Bの複数のプローブ2は平面視して所謂千鳥状に配置されている。
図1から図3に示すように、支持部10は、支持フレーム11と、支持フレーム11に支持されプローブ2を支持する2つのプローブホルダ30と、支持フレーム11とプローブホルダ30とを連結する連結部40とを備える。プローブホルダ30は、第一のプローブ群2A及び第二のプローブ群2Bと対応して2つ設けられているプローブホルダ30には開口部33が形成されている。各プローブ2は、開口部33を通して鋼材101の検査対象面102と直接対向し、鋼材101の検査対象面102を検査することが可能となっている。ここで、図3に示すように、本実施形態において、各プローブ2の検査可能範囲Mは、円形状に規定されている。なお、プローブ2の検査可能範囲Mの形状や大きさは、一例であり、各プローブ2の形状、各プローブ2に供給される電流の大きさ・周波数、各プローブ2の被検体である鋼材101からの離間距離、鋼材101の電磁的性質などによっても異なる。また、隣り合う第一のプローブ群2Aのプローブ2と、第二のプローブ群2Bのプローブ2とは、互いに向き合う側において検査可能範囲Mの境界に接し第一方向Pに沿って通過する仮想境界線が一致するようにして配置されている。なお、隣り合う第一のプローブ群2Aのプローブ2と、第二のプローブ群2Bのプローブ2とは、第一方向P視して、検査可能範囲Mの一部が重なりあって第二方向Qで検査可能範囲を補完し合うようにして配置しても良い。少なくとも、第一のプローブ群2Aと第二のプローブ群2Bとが第一方向Pに検査可能範囲Mが重ならないように離間し、第一のプローブ群2Aのプローブ2同士、第二のプローブ群2Bのプローブ2同士で、第二方向Qに検査可能範囲Mが重ならないようにすることで、プローブ2同士の磁気的な干渉を抑制することができる。その一方で、第一のプローブ群2Aと第二のプローブ群2Bとで、上記のとおり互いに向き合う側においてプローブ2の検査可能範囲Mの境界に接し第一方向Pに沿って通過する仮想境界線が一致し、または、第二方向Qでプローブ2の検査可能範囲Mが重なるようにすることで第二方向Qに漏れのない検査が可能となる。
図1から図3に示すように、支持フレーム11は、例えば複数の鋼材で構成されている。支持フレーム11は、プローブホルダ30を囲むように形成されて第一走行輪4を支持する支持枠部12と、支持枠部12の四隅から立ち上がる柱部15と、柱部15同士の上端を連結して矩形枠状に形成された上枠部20とを備える。また、柱部15の上端には、第一方向P両側にそれぞれ張り出して操作者が把持可能な把持部22-1、22-2が設けられている。第一方向P正側に走行する場合には第一方向P負側に設けられた把持部22-1を用いる。また、第一方向P負側に走行する場合には第一方向P正側に設けられた把持部22-2を用いる。
図3に示すように、各プローブホルダ30には、第一方向Pに走行可能な複数の案内輪35が設けられている。案内輪35は、第二方向Qに向く回転軸によってプローブホルダ30に回転可能に取り付けられている。案内輪35は、プローブ2を挟んで第一方向P両側にそれぞれ配されている。本実施形態では、案内輪35は、各プローブホルダ30に3つ設けられている。各プローブホルダ30において、第一方向P外側に面する側、すなわち一対のプローブホルダ30同士が向き合う側と反対側には、プローブホルダ30の第二方向Q中央となる位置に1つの案内輪35が設けられている。また、各プローブホルダ30において、第一方向P内側に面する側、すなわち一対のプローブホルダ30が互いに向き合う側には、プローブホルダ30の第一方向Pを向く中心線に対して対称に2つの案内輪35が設けられている。図1及び図2に示すように、プローブ2は、検査対象面102上で案内輪35によって支持されたプローブホルダ30に支持されていることで、一定の高さだけ検査対象面102から上方に離間して配されている。
図3に示すように、連結部40は、それぞれプローブホルダ30を挟んで第一方向Pの両側にそれぞれ設けられている。本実施形態では、連結部40は、各プローブホルダ30と対応して3つずつ設けられている。各プローブホルダ30において、第一方向P外側に面する側、すなわち一対のプローブホルダ30同士が向き合う側と反対側には、プローブホルダ30の第一方向Pを向く中心線に対して対称に2つの連結部40が設けられていて、プローブホルダ30と支持枠部12の第一支持部材12aとを連結している。また、各プローブホルダ30において、第一方向P内側に面する側、すなわち一対のプローブホルダ30が互いに向き合う側には、プローブホルダ30の第二方向Q中央となる位置に1つ連結部40が設けられていて、プローブホルダ30と支持枠部12の第三支持部材12cとを連結している。すなわち、各プローブホルダ30について、第一方向P外側に面する側では、第二方向Q中央に案内輪35が設けられ、その両側に連結部40が設けられ、第一方向P内側に面する側では、第二方向Q中央に連結部40が設けられ、その両側に案内輪35が設けられている。
図1及び図2に示すように、切替機構50は、支持フレーム11に固定されたアクチュエータ51と、第二走行輪5を支持しアクチュエータ51によって支持フレーム11に対して上下方向に相対移動可能な移動部52とを備える。アクチュエータ51は、支持フレーム11の柱部15に取り付けられている。アクチュエータ51は例えば油圧シリンダで下方に向けてロッドを進退可能である。移動部52はアクチュエータ51のロッドに固定されている。移動部52は例えば鋼材から構成されている。このため、アクチュエータ51のロッドを進退させることにより、第一走行輪4が設けられた支持フレーム11に対して第二走行輪5が設けられた移動部52を上下方向に相対移動させることができる。そして、切替機構50は、上記のような動作により、第二走行輪5が第一走行輪4よりも上方に位置し検査対象面102から離間して第一走行輪4によって第一方向Pに走行可能な第一の状態と、第一走行輪4が第二走行輪5よりも上方に位置し検査対象面102から離間して第二走行輪5によって前記第二方向Qに走行可能な第二の状態とに切り替えることができる。
図1及び図3に示すように、マーキング部3は、検査対象面102から離間した位置で支持フレーム11に支持された取付部3a-1、3a-2と、取付部3a-1、3a-2にそれぞれ固定されてプローブ2で表層硬化部が検出された位置にマーキングを行うためのマーキング本体3b-1、3b-2とを備える。本実施形態では取付部及びマーキング本体は、第一方向P正側に走行して測定する時に用いる取付部3a-1及びマーキング本体3b-1と、第一方向P負側に走行して測定する時に用いる取付部3a-2及びマーキング本体3b-2と、2組設けられている。第一方向P正側に走行して測定するときは、第一方向P負側に設けられているマーキング本体3b-1を用いる。また、第一方向P負側に走行して測定するときは、第一方向P正側に設けられているマーキング本体3b-2を用いる。なお、取付部のみ2組備えていて、マーキング本体は、走行する向きに応じて対応する取付部に載せ替えるようにしても良い。各取付部3a-1、3a-2は、対応する第一のプローブ群2Aまたは第二のプローブ群2Bから離間するようにして支持フレーム11から第一方向Pに片持ち状に延びている。取付部3a-1、3a-2には、対応するマーキング本体3b-1、3b-2を載置して固定する固定部3cを備える。固定部3cには、上下方向に貫通する開口部3dが形成されている。このため、固定部3cに固定されたマーキング本体3b-1、3b-2から開口部3dを通して検査対象面102にインクを吹き付けてマーキングを行うことが可能となっている。ここで、各マーキング本体3b-1、3b-2は、第一のプローブ群2Aまたは第二のプローブ群2Bの各プローブ2とそれぞれ第二方向Qの位置を一致させるようにしてインクを吐出させるノズル3eを複数備えている。すなわち、本実施形態では、第一のプローブ群2A及び第二のプローブ群2Bで合せて8つのプローブ2を備えるため、各マーキング本体3b-1、3b-2としては、8つのノズル3eを備えている。このため、特定のプローブ2で表層硬度変化部が検出された場合には第二方向Qの位置が一致している対応したノズル3eで検査対象面102にインクを吹き付けることで表層硬度変化が検出された位置で検査対象面102にマーキングを行うことが可能である。
図1、図3及び図19に示すように、位置検出手段90は、検査対象面102の有無を検出する第一近接センサ91及び第二近接センサ92と、検査対象面102に対する位置を検出する第一位置センサ93及び第二位置センサ94とを備える。第一近接センサ91及び第二近接センサ92は、下方に検査対象面102があるか否かを検出する。第一近接センサ91は、各取付部3a-1、3a-2の先端側で第二方向Q両側に設けられている。このため、鋼材表層検査装置1を第一方向Pに移動させて第一近接センサ91が鋼材101の縁部に到達すると、第一近接センサ91の検出結果がONからOFFに切り替わることで鋼材101の縁部に到達したことを検出することができる。また、第二近接センサ92は、支持フレーム11の第二方向Q両側において第一方向Pに離間して2つずつ設けられている。このため、鋼材表層検査装置1を第二方向Qに移動させて第二近接センサ92が鋼材101の縁部に到達すると、第二近接センサ92の検出結果がONからOFFに切り替わることで鋼材101の縁部に到達したことを検出することができる。
図5は、制御部80の詳細を示している。図5に示すように、制御部80は、コイル2aとコア2bを有する各プローブ2のコイル2aに交流電力を供給する交流電源81と、各プローブ2のコイル2aのインピーダンスを検出する検出部82とを備える。さらに、制御部80は、検出部82の結果に基づいて表層硬化部の有無を判定する判定部83と、マーキング部3を駆動させるマーキング駆動部84とを備える。複数のプローブ2の各コイル2aは、交流電源81と並列接続されており、交流電源81から供給される交流電流によって磁界を生成可能である。被検体が磁性体であると、プローブ2と対向する検査対象面102を含む被検体の表層部分では、交流電流による磁界の変化によって渦電流が発生する。通常、鋼板101などの鋼材101では、表層部分の状態がほぼ均一であるため、プローブ2のコイル2aで検出されるインピーダンスはほぼ一定となる。一方、渦電流が発生する範囲に表層硬化部が含まれると、表層硬化部は他の部分と比較して磁気特性、すなわちコイル2aによって発生する磁界に対する特性が異なることから、発生する渦電流にも変化が生じる。このため、表層硬化部の近傍にプローブ2を配置させると、検出部82でコイル2aから検出されるインピーダンスに変化が生じる。判定部83は、このインピーダンスの変化によって表層硬化部の有無を判定する。判定部83による判定手法としては、例えば、インピーダンスの検出結果と、予め設定された上限値または下限値との対比によって行われる。当該上限値は、予め被検体の材種ごとに硬度とインピーダンスの相関関係を求め、表層硬化部として判定すべき硬度の値から求められる。判定部83の判定結果に基づいて、表層硬化部が検出された場合には、検出情報をマーキング駆動部84に出力する。マーキング駆動部84は、検出情報が取得されたプローブ2と対応するマーキング本体3b-1、3b-2を駆動する。マーキング本体3b-1、3b-2のいずれを駆動するかは第一方向Pの正側及び負側のいずれの向きに進行しているかによって切り替える。ここで、マーキング駆動部84は、検出情報を取得すると、第一エンコーダ93aからの検出結果を取得する。そして、マーキング駆動部84は、プローブ2とマーキング本体3b-1、3b-2との間隔に応じた回転数だけ検出輪93bが回転したタイミングで対応するマーキング本体3b-1、3b-2を駆動させて鋼板101の検査対象面102にマーキングを行う。これによりプローブ2で表層硬化部が検出された位置でマーキングを行うことができる。なお、図5においては、図の簡略化のため、交流電源81及び検出部82に、第一のプローブ群2Aのみが接続されているが、第二のプローブ群2Bの各プローブ2も接続されている。同様に、マーキング駆動部84にも第二のプローブ群2Bの各プローブ2と対応するマーキング本体3b-1、3b-2も接続されている。また、位置検出手段90のうち、第一エンコーダ93aだけでなく、各位置検出手段90の構成も制御部80に接続されている。
2 プローブ
2A 第一のプローブ群
2B 第二のプローブ群
4 第一走行輪
5 第二走行輪
10 支持部
12 支持枠部
30 プローブホルダ
35 案内輪
40 連結部
42 弾性部材
44a 被規制部
44b 規制部
50 切替機構
101 鋼材
102 検査対象面
M 検査可能範囲
P 第一方向
Q 第二方向
Q1、Q2 仮想境界線
Q3、Q4 測定限界線
Claims (7)
- 鋼材の表面上を第一方向に走行可能な複数の第一走行輪が設けられた支持部と、
前記支持部に支持され、前記鋼材の表面に沿って走査されることで、前記鋼材の表層の硬度が予め定められた上限値を超える表層硬化部または前記鋼材の表層の硬度が予め定められた下限値を超える表層軟化部のいずれか一方である表層硬度変化部を検出するプローブとを備え、
前記第一走行輪は、前記検査対象面に沿い前記第一方向に直交する第二方向の両端の前記プローブの検査可能範囲の前記第二方向最も外側の点を前記第一方向に沿って通過する仮想境界線よりも所定距離だけ外側に配置された測定限界線よりも内側に配置されている鋼材表層検査装置。 - 前記第一走行輪は、前記仮想境界線よりも前記第二方向の内側に配置されている請求項1に記載の鋼材表層検査装置。
- 前記支持部は、
前記プローブを支持するとともに、前記プローブを挟んで前記第一方向の両側にそれぞれ配されて前記鋼材の表面に沿って前記第一方向に走行可能な複数の案内輪が設けられたプローブホルダと、
平面視して前記プローブホルダを囲むように枠状に形成され、前記第一走行輪が前記プローブホルダを挟んで前記第一方向の両側にそれぞれに設けられた支持枠部と、
前記支持枠部と前記プローブホルダとを連結し、前記プローブ及び前記プローブホルダの重量によって下方に弾性的に変形可能な連結部とを備える請求項1または請求項2に記載の鋼材表層検査装置。 - 前記連結部は、前記第一方向に前記プローブホルダを挟んで両側にそれぞれ配されている請求項3に記載の鋼材表層検査装置。
- 前記連結部は、前記支持枠部の側部に固定された第一端と前記プローブホルダの側部に固定された第二端とを含み弾性的に変形可能な弾性部材と、
前記支持枠部及び前記プローブホルダの一方に固定された被規制部と、
前記支持枠部及び前記プローブホルダの他方に設けられ、前記被規制部を上下方向に移動可能とするとともに、前記被規制部が上下方向に予め定められた量だけ相対移動した場合に、前記被規制部の上下方向への移動を規制する規制部とを備える請求項3または請求項4に記載の鋼材表層検査装置。 - 前記第二方向に走行可能な第二走行輪と、
前記第二走行輪を前記第一走行輪に対して上下方向に相対移動させて、前記第二走行輪が前記鋼材の表面から離間して前記第一走行輪によって前記第一方向に走行可能な第一の状態と、前記第一走行輪が前記鋼材の表面から離間して前記第二走行輪によって前記第二方向に走行可能な第二の状態とに切り替え可能な切替機構とを備える請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の鋼材表層検査装置。 - 前記プローブを、前記第二方向に複数並べて配置して構成された第一のプローブ群と、
平面視して前記第一のプローブ群と前記第一方向に位置をずらして、かつ、前記第一方向視して、前記第一のプローブ群と重なるようにして配置され、前記前記プローブを前記第二方向に複数並べて配置して構成された第二のプローブ群とを備え、
前記第一のプローブ群の前記プローブと、前記第二のプローブ群の前記プローブとは、前記第二方向に交互に位置をずらして配置されている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の鋼材表層検査装置。
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