JP7420273B2 - 過電流検出回路および駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、過電流検出回路および駆動回路に関する。
トランジスタ等のスイッチング素子を制御する駆動回路が知られている(例えば、特許文献1-5参照)。
特許文献1 特開2006-32393号公報
特許文献2 特開2015-53749号公報
特許文献3 特開2015-139271号公報
特許文献4 特開平6-120787号公報
特許文献5 国際公開第2019/077895号
解決しようとする課題
駆動回路においては、スイッチング素子に過電流が流れているか否かを、精度よく検出できることが好ましい。
一般的開示
上記課題を解決するために、本発明の一つの態様においては、スイッチング素子のターンオン時に流れる過電流を検出する過電流検出回路を提供する。過電流検出回路は、スイッチング素子に流れる主電流に応じた入力信号が、設定された検出閾値以上であるか否かを検出する主電流検出部を備えてよい。過電流検出回路は、主電流検出部における入力信号の波形および検出閾値の少なくとも一方を制御して、主電流検出部における比較条件を制御する条件制御部を備えてよい。条件制御部は、スイッチング素子がターンオンしてから第1期間が経過するまでの間、比較条件を第1条件に設定し、第1期間が経過してから、第2期間が経過するまでの間、比較条件を、第1条件よりも入力信号が検出閾値以上になりにくい第2条件に設定してよい。
条件制御部は、第2期間が経過した後、比較条件を、第2条件よりも入力信号が検出閾値以上になりやすい第3条件に設定してよい。
第1条件および第3条件が同一であってよい。第1条件は、第3条件よりも入力信号が検出閾値以上になりやすい条件であってよい。
第1期間は、短絡状態であるスイッチング素子がターンオンしてから、第1条件において入力信号が検出閾値に到達するまでの時間以上であってよい。
第2期間は、短絡状態でないスイッチング素子に流れる制御電流が定常値に収束するタイミングまでか、当該タイミングよりも遅くまで継続してよい。
条件制御部は、スイッチング素子に印加される制御電圧および制御電流の両方に基づいて、第2期間の長さを決定してよい。
条件制御部は、制御電流が電流閾値以上であり、且つ、制御電圧が電圧閾値より小さい期間を、第2期間としてよい。
条件制御部は、制御電流が電流閾値以上であるか否かを検出し、検出結果に応じた電流検出信号を出力する制御電流検出部を有してよい。条件制御部は、電流検出信号を、遅延させる遅延部を有してよい。
条件制御部は、制御電圧が電圧閾値以上であるか否かを検出し、検出結果に応じた電圧検出信号を出力する制御電圧検出部を有してよい。条件制御部は、電流検出信号と電圧検出信号が入力され、制御電流が電流閾値以上であり、且つ、制御電圧が電圧閾値より小さい場合に、比較条件を第2条件に設定し、制御電流が電流閾値より小さくなるか、または、制御電圧が電圧閾値以上となるかの少なくとも一方を満たした場合に、比較条件を第3条件に設定する論理演算部を有してよい。
過電流検出回路は、条件制御部が第3条件を設定した後に、スイッチング素子をターンオフさせる信号を検出するまでは、第3条件を維持させる条件維持部を備えてよい。
過電流検出回路は、論理演算部の検出結果に基づいて、入力信号の振幅を調整する振幅調整部を備えてよい。
制御電流検出部は、制御電流が通過する制御抵抗を有してよい。制御電流検出部は、制御抵抗の両端の電圧を比較して、比較結果に基づいて電流検出信号を出力する第1比較部を有してよい。
制御電圧検出部は、制御抵抗のいずれかの端部と、基準電位との間に直列に設けられ、制御電圧を分圧する第1分圧抵抗を有してよい。制御電圧検出部は、第1分圧抵抗により分圧された制御電圧と、電圧閾値とを比較する第2比較部を有してよい。
制御電流検出部は、制御抵抗の一方の端部と、基準電位との間に直列に設けられ、制御抵抗の一方の端部における電圧を分圧して第1比較部に入力する第2分圧抵抗を有してよい。制御電流検出部は、制御抵抗の他方の端部と、基準電位との間に直列に設けられ、制御抵抗の他方の端部における電圧を分圧して第1比較部に入力する第3分圧抵抗を有してよい。
第2分圧抵抗における抵抗比と、第3分圧抵抗における抵抗比が異なってよい。
過電流検出回路は、主電流検出部が、入力信号が検出閾値以上である旨の比較信号を、予め定められた期間継続して出力した場合に、スイッチング素子をターンオフする制御信号を出力するタイマー回路を備えてよい。
本発明の第2の態様においては、スイッチング素子のターンオン時に流れる過電流を検出する過電流検出回路を提供する。過電流検出回路は、スイッチング素子に流れる主電流に応じた入力信号が、設定された検出閾値以上であるか否かを検出する主電流検出部を備えてよい。過電流検出回路は、主電流検出部における入力信号の波形および検出閾値の少なくとも一方を制御して、主電流検出部における比較条件を制御する条件制御部を備えてよい。条件制御部は、スイッチング素子がターンオンした後において比較条件を第2条件に設定し、スイッチング素子に流れる制御電流が電流閾値以上であり、且つ、スイッチング素子に印加される制御電圧が電圧閾値以上となった場合に、比較条件を第2条件よりも入力信号が検出閾値以上になりやすい第3条件に設定してよい。
本発明の第3の態様においては、第1または第2の態様に係る過電流検出回路と、スイッチング素子をオン状態又はオフ状態に制御する制御回路とを備える駆動回路を提供する。
本発明の一つの実施形態に係る電力供給回路100の一例を示す図である。 比較例における入力信号Vsの波形および検出閾値Vrefを示す図である。 条件制御部50の動作例を説明する図である。 条件制御部50の他の動作例を説明する図である。 主電流検出部20および条件制御部50の一例を示す図である。 制御電流検出部70および制御電圧検出部80の一例を示す図である。 論理演算部60の構成例を示す図である。 駆動回路10の動作例を示すタイミングチャートである。 制御電流検出部70の他の構成例を示す図である。 論理演算部60の他の構成例を示す図である。 第2比較部65の他の構成例を示す図である。 制御電流検出部70の他の構成例を示す図である。 制御電流検出部70の他の構成例を示す図である。 論理演算部60の他の構成例を示す図である。 論理演算部60の他の構成例を示す図である。 主電流検出部20の他の構成例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、又、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。また、1つの図面において、同一の機能、構成を有する要素については、代表して符合を付し、その他については符合を省略する場合がある。
本明細書において「同一」または「等しい」のように称した場合、製造ばらつき等に起因する誤差を有する場合も含んでよい。当該誤差は、例えば10%以内である。
図1は、本発明の一つの実施形態に係る電力供給回路100の一例を示す図である。電力供給回路100は、負荷300に電力を供給する。本例の電力供給回路100は、スイッチング素子130、スイッチング素子131、駆動回路110、駆動回路10および電源140を備える。
スイッチング素子130およびスイッチング素子131は、一例として絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)等のトランジスタであるが、これに限定されない。それぞれのスイッチング素子は、ゲート端子G、コレクタ端子C、エミッタ端子Eおよび電流センス端子sを有してよい。
本例のスイッチング素子130およびスイッチング素子131は、直列に接続されている。電源140は、直列に接続されたスイッチング素子130およびスイッチング素子131に電源電力を供給する。本例では、スイッチング素子130のコレクタ端子が電源140の高圧端子に接続されており、スイッチング素子131のコレクタ端子がスイッチング素子130のエミッタ端子に接続されている。また、スイッチング素子131のエミッタ端子は基準電位(本例では接地電位GND)に接続されている。
電力供給回路100は、スイッチング素子130およびスイッチング素子131の接続点から、負荷300に電力を供給する。スイッチング素子130およびスイッチング素子131は、互いに相補的にオンオフ状態が切り替わる。すなわち、一方のスイッチング素子がオン状態の場合、他方のスイッチング素子はオフ状態に制御される。これにより、負荷300を電源140の高圧端子に接続するか、基準電位に接続するかを切り替える。
駆動回路110は、スイッチング素子130を制御してオン状態およびオフ状態を切り替える。本例の駆動回路110は、スイッチング素子130のゲート端子Gに入力する制御信号を生成する。駆動回路110は、駆動回路10と同様の構成を有してよい。図1においては、駆動回路110の具体的な構成を省略している。
駆動回路10は、スイッチング素子131を制御してオン状態およびオフ状態を切り替える。本例の駆動回路10は、スイッチング素子131のゲート端子Gに入力する制御信号を生成する。
駆動回路10は、入力回路12、制御回路14および過電流検出回路200を有する。入力回路12には、スイッチング素子131をオン状態またはオフ状態のいずれに制御すべきかを示す第1制御信号VLinが入力される。例えば第1制御信号VLinは、オン状態およびオフ状態に応じた論理値を示す信号である。
入力回路12は、第1制御信号VLinに基づいて、第2制御信号inを生成して出力する。例えば入力回路12は、第1制御信号VLinの波形を所定の周期でサンプリングして第2制御信号inを生成する。
制御回路14は、第2制御信号inに基づいて、駆動信号drvを生成して出力する。駆動信号drvは、スイッチング素子131をオン状態にすべき期間では、スイッチング素子131の閾値電圧以上の電圧となり、スイッチング素子131をオフ状態にすべき期間では、当該閾値電圧より低い電圧となる信号である。スイッチング素子131のゲート端子Gには、駆動信号drvに応じたゲート電圧Vgが印加される。制御回路14は、スイッチング素子131のゲート端子G等における寄生容量を充放電するためのゲート電流Igを、スイッチング素子131に供給する。
過電流検出回路200は、スイッチング素子131に過大な主電流ISが流れているか否かを検出する。主電流ISは、負荷300に流れる電流である。本例の主電流ISは、スイッチング素子131のコレクタ電流である。過電流検出回路200は、スイッチング素子131の電流センス端子sに流れるセンス電流Isを検出してよい。例えばセンス電流Isは、主電流ISより小さく、且つ、主電流ISに比例した電流である。センス電流Isは、主電流ISの1/100以下の電流値であってよい。センス電流Isの電流値を検出することで、主電流ISの電流値を推定できる。過電流検出回路200は、スイッチング素子131がターンオンした場合、すなわちオフ状態からオン状態に遷移した場合に、スイッチング素子131に過電流が流れているか否かを検出してよい。
過電流検出回路200は、スイッチング素子131に過電流が流れていると判定した場合に、スイッチング素子131をオフ状態にするための遮断信号Vthocを制御回路14に入力してよい。これにより、スイッチング素子131および他の回路を保護できる。また、過電流検出回路200は、スイッチング素子131に過電流が流れていると判定した場合に、外部の回路にその旨を通知してもよい。
過電流検出回路200は、条件制御部50および主電流検出部20を有する。主電流検出部20は、スイッチング素子131に流れる主電流ISに応じた入力信号が入力される。本例の入力信号は、センス電流Is、または、センス電圧Vsに応じた信号である。なおセンス電圧Vsは、センス電流Isを電圧に変換した信号である。例えばセンス電流Isを所定の抵抗に流すことで、センス電流Isを電圧信号に変換できる。本明細書では、センス電圧Vsを入力信号Vsとして説明する。主電流検出部20は、入力信号Vsの値が、設定された検出閾値以上であるか否かを検出する。これにより、スイッチング素子131に過電流が流れているか否かを検出できる。
条件制御部50は、主電流検出部20における入力信号Vsの波形、および、検出閾値の少なくとも一方を制御して、主電流検出部20における比較条件を制御する。本例の条件制御部50は、比較条件を制御する条件制御信号Smallを、主電流検出部20に入力する。比較条件を制御することで、入力信号Vsの値が検出閾値以上になりやすくし、または、なりにくくできる。例えば検出閾値を大きくし、または、入力信号Vsの振幅を小さくすることで、入力信号Vsの値は検出閾値以上になりにくくなる。また、検出閾値を小さくし、または、入力信号Vsの振幅を大きくすることで、入力信号Vsの値は検出閾値以上になりやすくなる。つまり、条件制御部50は、主電流検出部20が過電流を検出する感度を調整する。
本例の条件制御部50は、スイッチング素子131がターンオンした後の所定の期間ごとに、主電流検出部20における比較条件を変化させる。これにより、スイッチング素子131に過電流が流れているか否かを精度よく検出する。
図2は、比較例における入力信号Vsの波形および検出閾値Vrefを示す図である。図2においては、スイッチング素子131が非短絡時の入力信号Vsの波形を実線で示し、短絡時の入力信号Vsの波形を破線で示している。なお短絡とは、例えばスイッチング素子130およびスイッチング素子131が同時にオン状態となることで、スイッチング素子131のコレクタ-エミッタ端子間に大きな電流が印加された状態である。
スイッチング素子131のゲート端子Gに所定のゲート電圧Vgが印加されると、スイッチング素子131がターンオンする。図2においては、スイッチング素子131がターンオンした時刻をT0とする。スイッチング素子131のターンオン直後は、瞬間的にスイッチング素子131に大きな主電流ISが流れる。このため、入力信号Vsは瞬間的に大きな値になる。ターンオンから所定の期間が経過すると、主電流ISは所定の値に収束し、入力信号Vsも所定の値に収束する。本明細書では、スイッチング素子131がターンオンしてから、入力信号Vsが所定の値に収束するまでの期間を過渡期間と称する場合がある。図2の例においては、時刻T0からT2までが過渡期間である。また、入力信号Vsが所定の値に収束した後の期間を定常期間と称する場合がある。図2の例においては、時刻T2以降が定常期間である。
過渡期間においては、正常なスイッチング素子131(例えば、非短絡状態のスイッチング素子131)に対しても瞬間的に大きな主電流ISが流れるので、入力信号Vsが検出閾値Vrefを超えやすくなる。このため、過渡期間において、定常期間と同一の比較条件で過電流を検出していると、正常なスイッチング素子131であっても過電流を検出してしまう場合がある。
これに対し、過渡期間においては、定常期間よりも過電流を検出しにくい比較条件にすることが考えられる。例えば、過渡期間の検出閾値Vrefbを、定常期間の検出閾値Vrefよりも高くすることが考えられる。これにより、正常なスイッチング素子131に対する過電流の誤検出を抑制できる。
一方で、過渡期間における過電流の検出感度を下げると、スイッチング素子131が短絡状態であることを検出しにくくなる。例えば、検出閾値Vrefbが、短絡状態のスイッチング素子131に流れる過渡電流よりも大きいと、過渡期間においては短絡状態を検出できなくなる。このため、スイッチング素子131を遮断するタイミングが遅くなり、スイッチング素子131を適切に保護できない場合がある。
図3は、実施例に係る条件制御部50の動作を説明する図である。条件制御部50は、スイッチング素子131がターンオンしてから第1期間T01(図3の例では期間T0-T1)が経過するまでの間、比較条件を第1条件に設定する。また、条件制御部50は、第1期間T01が経過してから、第2期間T12(図3の例では期間T1-T2)が経過するまでの間、比較条件を第2条件に設定する。第2条件は、第1条件よりも入力信号Vsが検出閾値Vref以上になりにくい条件である。
図3の例では、条件制御部50は、第2期間T12における入力信号Vsの振幅を、第1期間T01における入力信号Vsの振幅よりも小さくする。入力信号Vsの振幅とは、センス電流Isをセンス電圧Vsに変換するときのゲインであってよい。より具体的には、センス電流Isを流す抵抗の抵抗値を調整することで、センス電圧Vs(入力信号Vs)のゲイン(すなわち振幅)を調整できる。条件制御部50は、正常なスイッチング素子131の第2期間T12における入力信号Vsの最大値が、検出閾値Vrefの70%以上、90%以下となるように、入力信号Vsの振幅を調整してよい。第2期間T12における入力信号Vsの振幅は、第1期間T01における入力信号Vsの振幅の50%以上であってもよい。
本例では、第2期間T12では過電流の検出感度を比較的に低くする。これにより、第2期間T12における過電流の誤検出を抑制できる。また、第1期間T01では過電流の検出感度を比較的に高くする。これにより、スイッチング素子131のターンオン直後の第1期間T01においては過電流を高感度で検出できる。スイッチング素子131が短絡状態の場合、スイッチング素子131には大電流が印加されている。このため図2に示したように、スイッチング素子131のターンオン直後に、入力信号Vsは急峻に立ち上がる。本例によれば、ターンオン直後の第1期間T01における過電流の検出感度が高いので、短絡状態における過電流を検出しやすくなる。
第1期間T01は、短絡状態にしたスイッチング素子131がターンオンしてから、第1条件において入力信号Vsが検出閾値Vrefに到達するまでの時間以上であることが好ましい。第1期間T01は、短絡状態にしたスイッチング素子131がターンオンしてから、入力信号Vsが最大値Vmaxに達するまでの時間以上であってもよい。これにより、短絡状態における過電流を更に検出しやすくなる。
第2期間T12は、短絡状態でないスイッチング素子131に流れる制御電流が定常値に収束するタイミング(図3の例では時刻T2)までか、当該タイミングよりも遅くまで継続することが好ましい。これにより、第2期間T12における過電流の誤検出を更に抑制できる。第2期間T12は、第1期間T01よりも長くてよい。第2期間T12は、第1期間T01の2倍以上であってよく、5倍以上であってよく、10倍以上であってもよい。一例として第1期間T01は、500ns以上、2μs以下であり、第2期間T12は、2μs以上、10μs以下である。
条件制御部50は、第2期間T12が経過した後の第3期間T30において、主電流検出部20における比較条件を、第2条件よりも入力信号Vsが検出閾値Vref以上になりやすい第3条件に設定する。本例において第3期間T30は、定常期間である。つまり条件制御部50は、第3期間T30における過電流検出の感度を、第2期間T12における過電流検出の感度よりも高くする。これにより、過渡期間である第2期間T12における過電流の誤検出を抑制しつつ、第3期間T30における過電流を精度よく検出できる。
本例において検出閾値Vrefは、各期間で同一であってよい。検出閾値Vrefは、スイッチング素子131の短絡時における入力信号Vsの最大値Vmaxより小さい。また、検出閾値Vrefは、スイッチング素子131の第2条件での入力信号Vsの、第2期間における最大値より大きくてよい。また、検出閾値Vrefは、第3期間において、スイッチング素子131の第3条件での入力信号Vsの定常値よりも大きい。
第3条件は、第1条件と同一の条件であってよい。この場合、センス電流Isをセンス電圧Vsに変換する抵抗を、第1条件および第3条件で共通化できる。他の例では、第3条件は第1条件と異なっていてもよい。一例として、第1条件は、第3条件よりも入力信号Vsが検出閾値Vref以上になりやすい条件であってよい。つまり、第1期間T01における過電流検出の感度は、第3期間T30における過電流検出の感度よりも高くてよい。これにより、短絡状態における過電流を精度よく検出でき、短絡状態のスイッチング素子131、および、他の回路を保護しやすくなる。
図4は、条件制御部50の他の動作例を説明する図である。本例の条件制御部50は、各期間における検出閾値Vrefを変更することで、各期間における比較条件を第1条件、第2条件または第3条件に順次変更する。
本例の条件制御部50は、第1期間T01における検出閾値をVref1に設定する。検出閾値Vref1は、スイッチング素子131の短絡時における入力信号Vsの最大値Vmaxより小さい。
次に条件制御部50は、第2期間T12における検出閾値を、Vref1よりも大きいVref2に設定する。検出閾値Vref2は、正常なスイッチング素子131の第2条件での入力信号Vsの、第2期間における最大値より大きくてよい。
次に条件制御部50は、第3期間T30における検出閾値を、Vref2よりも小さいVref3に設定する。検出閾値Vref3は、第3期間において、正常なスイッチング素子131の第3条件での入力信号Vsの定常値よりも大きい。このように、検出閾値Vrefを調整することによっても、それぞれの期間における過電流の検出感度を調整できる。検出閾値Vref3は、検出閾値Vref1と同一であってよく、異なっていてもよい。一例として、検出閾値Vref1は、検出閾値Vref3よりも小さくてよい。この場合、短絡状態における過電流を精度よく検出でき、短絡状態のスイッチング素子131、および、他の回路を保護しやすくなる。
本例の条件制御部50は、各期間における入力信号Vsの振幅を調整しなくてよい。つまり、各期間において、センス電流Isをセンス電圧Vs(入力信号Vs)に変換するゲインは同一であってよい。他の例では、条件制御部50は、各期間における入力信号Vsの振幅と、検出閾値Vrefの両方を変更してもよい。つまり条件制御部50は、図3に示した制御例と、図4に示した制御例とを組み合わせて実行してもよい。一例として条件制御部50は、各期間における過電流検出の感度を、入力信号Vsの振幅によって比較的に大きく調整し、検出閾値Vrefによって比較的に小さく調整してもよい。つまり、各期間における入力信号Vsの振幅(すなわち、センス電流Isに対するゲイン)の比は、各期間における検出閾値Vrefの比よりも大きくてよい。検出閾値Vrefは比較的に精度よく調整できるので、過電流検出の感度を細かく調整できる。
図5は、主電流検出部20および条件制御部50の一例を示す図である。本例の主電流検出部20は、比較回路22、電源26、抵抗28、抵抗30、振幅調整部32、タイマー回路24および保護素子34を有する。
電源26は、検出閾値Vrefを生成する。電源26は可変電源であってよい。この場合、図4において説明したように、条件制御部50は電源26を制御することで、各期間の比較条件を設定してよい。
比較回路22は、入力信号Vsの電圧値と、検出閾値Vrefとを比較して、比較結果を出力する。例えば比較回路22は、入力信号Vsの電圧値が検出閾値Vref以上の場合にHレベルを示す信号を出力し、入力信号Vsの電圧値が検出閾値Vrefより小さい場合にLレベルを示す信号を出力してよい。
保護素子34は、比較回路22に所定電圧以上の入力信号Vsが入力されることを防ぐ。本例の保護素子34は、比較回路22において入力信号Vsが入力される入力端子(+)と、基準電位との間に逆方向接続されたツェナーダイオードである。保護素子34は、入力信号Vsが所定電圧以上となった場合に、当該入力端子(+)と基準電位とを導通させる。これにより保護素子34は比較回路22を保護する。
抵抗28および抵抗30は、センス電流Isから入力信号Vsを生成する。本例の抵抗28および抵抗30は、比較回路22の入力端子(+)と基準電位との間において直列に設けられている。抵抗28および抵抗30にはセンス電流Isが流れ、センス電流Isに応じた電圧(入力信号Vs)を生成する。
振幅調整部32は、入力信号Vsの振幅を変更する。本例の振幅調整部32は、抵抗30と並列に設けられており、振幅調整部32を高抵抗化してセンス電流Isを抵抗30に流すか、振幅調整部32を低抵抗化してセンス電流Isを振幅調整部32に流すかを切り替えるトランジスタである。振幅調整部32のオン抵抗は、抵抗30よりも十分に小さい。振幅調整部32のオンオフを切り替えることで、センス電流Isが流れる合成抵抗の抵抗値を変更でき、入力信号Vsの振幅を変更できる。条件制御部50は、振幅調整部32を制御することで、図3において説明したように各期間の比較条件を設定してよい。本例においては、2つの抵抗および1つのスイッチを用いる例を説明したが、より多くの抵抗およびスイッチを用いることで、センス電流Isが流れる合成抵抗の抵抗値を多様な値に変更でき、より多様な比較条件を設定できる。
タイマー回路24は、比較回路22が、入力信号Vsが検出閾値以上である旨の比較信号を、予め定められた期間継続して出力した場合に過電流と判定して、スイッチング素子131をオフ状態にするための遮断信号Vthocを出力してよい。これにより、スイッチング素子131等を保護できる。また、タイマー回路24を設けることで、ノイズ等により過電流を誤検出して、スイッチング素子131が遮断されることを抑制できる。
条件制御部50は、制御電流検出部70、制御電圧検出部80および論理演算部60を有する。制御電流検出部70は、スイッチング素子131に流れる制御電流を検出する。本例の制御電流はゲート電流Igである。制御電流検出部70は、制御電流が所定の電流閾値以上か否かを検出し、検出結果を示す電流検出信号Vtonを出力してよい。
制御電圧検出部80は、スイッチング素子131に印加される制御電圧を検出する。本例の制御電圧は、駆動信号drvの電圧、または、ゲート電圧Vgである。制御電圧検出部80は、制御電圧が所定の電圧閾値以上か否かを検出し、検出結果を示す電圧検出信号upを出力してよい。
論理演算部60は、電流検出信号Vtonおよび電圧検出信号upに基づいて振幅制御信号Smallを出力する。振幅制御信号Smallは、振幅調整部32のオンオフを切り替える信号であってよい。論理演算部60は、電流検出信号Vtonおよび電圧検出信号upに基づいて、第1期間T01、第2期間T12、第3期間T30の少なくとも一つの期間の開始タイミングおよび終了タイミングを検出してよい。
また、主電流検出部20は、緩衝回路40を更に有してよい。緩衝回路40は、論理演算部60が出力する振幅制御信号Smallを、振幅制御信号Small'に変換して、振幅調整部32に入力する。緩衝回路40が設けられていない場合、論理演算部60が、振幅調整部32に振幅制御信号Smallを入力してもよい。
緩衝回路40は、第2期間T12から第3期間T30に移行する場合の、入力信号Vsの変化を緩やかにする。例えば図3の例においては、第2期間T12から第3期間T30に移行する場合の入力信号Vsは、第1期間T01から第2期間T12に移行する場合の入力信号Vsよりも、緩やかに変化している。これにより、第2期間T12から第3期間T30に移行する場合の入力信号Vsのアンダーシュートを抑制できる。
緩衝回路40は、第2期間T12から第3期間T30に移行する場合の振幅制御信号Smallの高周波成分を低減した振幅制御信号Small'を生成してよい。本例の緩衝回路40は、インバータ41、pMOSトランジスタ45、nMOSトランジスタ42、容量43および抵抗44を有する。インバータ41は、振幅制御信号Smallの論理パターン(すなわちHレベルおよびLレベルの遷移パターン)を反転した信号を出力する。
pMOSトランジスタ45、抵抗44およびnMOSトランジスタ42は、所定の高電位vddと、接地電位との間に、この順番で直列に設けられている。容量43は、nMOSトランジスタ42および抵抗44の接続点と、接地電位との間に設けられている。また、pMOSトランジスタ45と抵抗44との接続点における電位が、振幅制御信号Small'として、振幅調整部32に入力されている。
本例によれば、振幅制御信号SmallがHレベルになると、pMOSトランジスタ45がオン状態となり、nMOSトランジスタ42がオフ状態となる。これにより緩衝回路40は、高電位vddに応じた振幅制御信号Small'を出力する。
また、振幅制御信号SmallがLレベルになると、pMOSトランジスタ45がオフ状態となり、nMOSトランジスタ42がオン状態となる。これにより緩衝回路40は、接地電位に応じた振幅制御信号Small'を出力する。なお、nMOSトランジスタ42がオン状態となり、振幅制御信号Small'がHレベルからLレベルに遷移する場合に、振幅制御信号Small'の高周波成分が、容量43を介して接地電位に流れる。これにより、第2期間T12から第3期間T30に移行する場合の振幅制御信号Small'の高周波成分を低減して、入力信号Vsの変化を緩やかにできる。
図6は、制御電流検出部70および制御電圧検出部80の一例を示す図である。制御電流検出部70は、制御抵抗71、第1比較部72および遅延部73を有する。制御抵抗71は、制御回路14およびスイッチング素子131のゲート端子Gとの間に設けられ、制御電流(ゲート電流Ig)が通過する抵抗である。
第1比較部72は、制御抵抗71の両端の電圧を比較し、比較結果に基づいて電流検出信号を出力する。第1比較部72は、制御抵抗71の両端電圧が所定の電流閾値以上となった場合にHレベルを示し、当該両端電圧が当該電流閾値より小さい場合にLレベルを示す電流検出信号Vtonを出力してよい。これにより第1比較部72は、制御電流が流れ始めたタイミング、すなわち、スイッチング素子131がターンオンした時刻T0を検出する。
遅延部73は、第1比較部72が出力する電流検出信号Vtonを、所定の遅延時間で遅延させて、論理演算部60に出力する。遅延部73における遅延時間は、第1期間T01の長さ(T1-T0)と同一である。条件制御部50は、スイッチング素子131に制御電流が流れ始めたことを検出してから、遅延部73における遅延時間が経過するまでを第1期間T01とする。遅延部73の遅延時間の設定は、まず、スイッチング素子131の短絡時および非短絡時それぞれについての、入力信号Vsの実測波形を取得する。そして、第1期間T01の終点が、短絡時に入力信号Vsが検出閾値Vrefとなるタイミングと、非短絡時に入力信号Vsが検出閾値Vrefとなるタイミングとの間のタイミングとなるように設定する。
制御電圧検出部80は、第1分圧抵抗81、第1分圧抵抗82および第2比較部65を有する。第1分圧抵抗81および第1分圧抵抗82は、制御電圧を分圧した分圧信号detを出力する。本例の第1分圧抵抗81および第1分圧抵抗82は、第1比較部72のいずれかの入力端子と、基準電位との間に直列に設けられている。図6の例では、第1分圧抵抗81および第1分圧抵抗82は、第1比較部72において駆動信号drvが入力される入力端子(+)と、基準電位との間に設けられている。この場合、第1分圧抵抗81および第1分圧抵抗82は、駆動信号drvを分圧して出力する。他の例では、第1分圧抵抗81および第1分圧抵抗82は、第1比較部72においてゲート電圧Vgが入力される入力端子(-)と、基準電位との間に設けられてもよい。この場合、第1分圧抵抗81および第1分圧抵抗82は、ゲート電圧Vgを分圧して出力する。
第2比較部65は、分圧信号detに基づいて、制御電圧が所定の電圧閾値以上か否かを検出する。第2比較部65は、検出結果を示す電圧検出信号upを出力する。本例の第2比較部65は、抵抗64およびMOSトランジスタ68を有する。抵抗64は、所定の高電位とMOSトランジスタ68との間に配置される。MOSトランジスタ68は、抵抗64と所定の低電位(例えば基準電位)との間に配置される。第2比較部65は、MOSトランジスタ68と抵抗64との接続点67における電位を、電圧検出信号upとして論理演算部60に出力する。
MOSトランジスタ68のゲート端子には、分圧信号detが入力される。分圧信号detがMOSトランジスタ68の閾値電圧以上の場合にMOSトランジスタ68はオン状態となる。この場合、接続点67は基準電位に接続され、電圧検出信号upの電位はLレベルとなる。分圧信号detがMOSトランジスタ68の閾値電圧より小さい場合、MOSトランジスタ68はオフ状態となる。この場合、電圧検出信号upの電位はHレベルとなる。
MOSトランジスタ68の閾値電圧を調整することで、制御電圧が定常状態に近づいたことを検出できる。定常状態とは、スイッチング素子131をターンオフさせる駆動信号drvを出力した後に、制御電圧が一定の値に収束した状態を指す。
図7は、論理演算部60の構成例を示す図である。論理演算部60は、スイッチング素子131に印加される制御電圧および制御電流の両方に基づいて、第2期間T12の長さを決定する。論理演算部60は、制御電圧および制御電流の少なくとも一方に基づいて、第1期間T01の長さを決定してよく、第3期間T30の長さを決定してもよい。本例の論理演算部60は、論理積回路62を有する。
論理積回路62は、電流検出信号Vtonと、電圧検出信号upとの論理積である振幅制御信号Smallを、振幅調整部32に出力する。これにより論理積回路62は、電流検出信号Vtonと、電圧検出信号upとに基づいて、各期間の長さを制御する。例えば論理積回路62は、電流検出信号Vtonと電圧検出信号upが入力され、制御電流が電流閾値以上であり、且つ、制御電圧が電圧閾値より小さい場合に、主電流検出部20における比較条件を第2条件に設定して第2期間T12を開始する。また、論理積回路62は、制御電流が電流閾値より小さくなるか、または、制御電圧が電圧閾値以上となるかの少なくとも一方を満たした場合に、主電流検出部20における比較条件を第2条件から第3条件に変更して、第3期間T30を開始する。
図8は、駆動回路10の動作例を示すタイミングチャートである。スイッチング素子131をターンオンさせる場合、第1制御信号VLinがLレベルからHレベルに遷移する。これに伴い、第2制御信号inもLレベルからHレベルに遷移する。また、駆動信号drvもLレベルからHレベルに遷移する。
駆動信号drvがHレベルに遷移すると、スイッチング素子131のゲート容量等を充電するゲート電流Igが流れ、スイッチング素子131のゲート電圧Vgが徐々に増加する。制御電流検出部70は、ゲート電流Igが流れ始めたことを検知する(時刻T0)。また、制御電流検出部70が出力する電流検出信号Vtonは、遅延部73により、第1期間T01の長さに応じて遅延する。このため電流検出信号Vtonは、時刻T0から遅延した時刻T1において、LレベルからHレベルに遷移する。なお、時刻T0から時刻T1の第1期間T01では、ゲート電圧Vgが電圧閾値Vref4より小さいので、制御電圧検出部80が出力する電圧検出信号upはHレベルである。
論理演算部60が出力する振幅制御信号Smallは、電流検出信号Vtonと、電圧検出信号upの論理積である。このため、第1期間T01においては、振幅制御信号SmallはLレベルである。従って、図5に示した振幅調整部32はオフ状態となり、入力信号Vsの振幅は、抵抗28および抵抗30の合成抵抗値に応じた振幅(すなわち、第1条件の振幅)となる。
時刻T1において電流検出信号VtonがHレベルに遷移すると、振幅制御信号SmallもHレベルに遷移する。従って、振幅調整部32はオン状態となり、入力信号Vsの振幅は、抵抗28の抵抗値に応じた振幅(すなわち、第2条件の振幅)となる。これにより、第1期間T01が終了し、第2期間T12が開始する。
次に、ゲート電圧Vgが電圧閾値Vref4以上になると(時刻T2)、電圧検出信号upがLレベルに遷移する。従って、振幅調整部32はオフ状態となり、入力信号Vsの振幅は、抵抗28および抵抗30の合成抵抗値に応じた振幅(すなわち、第3条件=第1条件の振幅)となる。これにより、第2期間T12が終了し、第3期間T30が開始する。
なお、電流検出信号Vtonだけに基づいて、第2期間T12を規定することも考えられる。つまり、電流検出信号VtonがHレベルの期間を第2期間T12とすることも考えられる。一方で、ゲート電流Igが微小な場合、制御抵抗71の両端電圧が小さくなり、ゲート電流Igの変化を検知できない場合がある。本例では、電流検出信号Vtonおよび電圧検出信号upの両方に基づいて第2期間T12を規定している。つまり、条件制御部50は、ゲート電流Igが電流閾値以上であり、且つ、ゲート電圧Vgが電圧閾値Vref4より小さい期間を、第2期間とする。このため、ゲート電流Igが小さい場合であっても、第2期間T12の終了(すなわち、過渡期間の終了)を精度よく検出できる。
本例によれば、第2期間T12の過電流検出感度を低くしつつ、第1期間T01の過電流検出感度を高く維持できる。このため、第1期間T01における短絡時の過電流を検出でき、且つ、第2期間T12における過電流の誤検出を抑制できる。また、第3期間T30の過電流検出感度を高くできるので、定常状態における過電流を検出しやすくなる。
図9は、制御電流検出部70の他の構成例を示す図である。本例の制御電流検出部70は、図1から図8において説明したいずれかの態様の制御電流検出部70の構成に加え、第2分圧抵抗74、第2分圧抵抗75および第3分圧抵抗76を更に有する。第2分圧抵抗74および第2分圧抵抗75は、制御抵抗71の一方の端部(図9では、制御回路14側の端部)と、基準電位との間に直列に設けられ、制御抵抗71の当該端部における電圧(図9では、駆動信号drvの電圧)を分圧する。第2分圧抵抗74および第2分圧抵抗75は、分圧した電圧を、第1比較部72の端子(図9では+端子)に入力する。
また、第3分圧抵抗76は、制御抵抗71の他方の端部(図9では、スイッチング素子131側の端部)と、基準電位との間に、他の第3分圧抵抗と直列に設けられ、制御抵抗71の当該端部における電圧(図9では、ゲート電圧Vg)を分圧する。図9の例では、第1分圧抵抗81および第1分圧抵抗82の合成抵抗が、他の第3分圧抵抗として機能する。つまり、第3分圧抵抗76、第1分圧抵抗81および第1分圧抵抗82は、直列に接続されている。第3分圧抵抗76は、分圧した電圧を、第1比較部72の端子(図9では-端子)に入力する。また、第3分圧抵抗76と、第1分圧抵抗81との接続点の電圧が、第1比較部72の-端子に印加されている。
本例によれば、制御抵抗71の両端の電圧のそれぞれを所定の抵抗比で分圧して、第1比較部72に入力できる。このため、第1比較部72の電源電圧が、駆動信号drvよりも小さい場合であっても、第1比較部72は、制御抵抗71の両端の電圧を検出できる。
それぞれの分圧抵抗は、制御抵抗71よりも十分大きな抵抗値を有することが好ましい。分圧抵抗の抵抗値は、制御抵抗71の1000倍以上であってよく、10000倍以上であってもよい。これにより、分圧抵抗を設けたことによる、ゲート電流Igへの影響を低減できる。
第1分圧抵抗81、第1分圧抵抗82、第2分圧抵抗74、第2分圧抵抗75、第3分圧抵抗76の抵抗値を、R81、R82、R74、R75、R76とする。第2分圧抵抗74と第2分圧抵抗75の抵抗比(R74/R75)は、第3分圧抵抗76の抵抗比(本例では、R76/(R81+R82))とわずかに異なっていることが好ましい。これにより、第1比較部72をヒステリシス動作させることができ、第1比較部72の出力を安定化できる。当該抵抗比の差異は、10%以下であってよい。
図10は、論理演算部60の他の構成例を示す図である。本例の論理演算部60は、図1から図9において説明したいずれかの態様の論理演算部60の構成に加えて、条件維持部61を更に有する。条件維持部61は、条件制御部50が、主電流検出部20に第3条件を設定した後に、スイッチング素子131をターンオフさせる信号を検出するまでは、第3条件を維持させる。本例の条件維持部61は、スイッチング素子131をターンオフさせる信号として第2制御信号inを検出するが、第2制御信号inに代えて、第1制御信号VLin、駆動信号drv等を検出してもよい。
本例の条件維持部61は、第2制御信号inの反転信号がセット端子Sに入力され、電圧検出信号upの反転信号がリセット端子Rに入力され、出力端子Qが論理積回路62の入力に接続されるセットリセットラッチ回路である。つまり、条件維持部61は、第2制御信号inがLレベルに遷移してから、電圧検出信号upがLレベルに遷移するまで、論理積回路62にHレベルを出力する。他の期間においては、条件維持部61は、論理積回路62にLレベルを出力して、条件制御信号SmallをLレベルに固定する。
条件維持部61を設けることで、第3期間T30が開始した後に、ノイズ等により第2期間T12を誤って開始することを抑制できる。このため、第3期間T30における過電流を精度よく検出できる。
図11は、第2比較部65の他の構成例を示す図である。本例の第2比較部65は、+端子に電圧閾値Vref4が入力され、-端子に分圧信号detが入力され、電圧閾値Vref4および分圧信号detの差分に応じた電圧検出信号upを出力する比較回路である。このような構成によっても、電圧検出信号upを生成できる。図11に示した第2比較部65は、本明細書のそれぞれの実施例に適用できる。
図12は、制御電流検出部70の他の構成例を示す図である。本例の制御電流検出部70は、遅延部73を有さない点で、図6に示した制御電流検出部70と相違する。他の構成は、図6の例と同様である。本例の制御電流検出部70を用いる場合、論理演算部60等の後段の回路が遅延部73を有してよい。
図13は、制御電流検出部70の他の構成例を示す図である。本例の制御電流検出部70は、遅延部73を有さない点で、図9に示した制御電流検出部70と相違する。他の構成は、図9の例と同様である。本例の制御電流検出部70を用いる場合、論理演算部60等の後段の回路が遅延部73を有してよい。
図14は、論理演算部60の他の構成例を示す図である。本例の論理演算部60は、論理積回路62の出力を遅延させる遅延部73を有する点で、図7の論理演算部60と相違する。本例の論理演算部60は、図12または図13において説明した制御電流検出部70と組み合わせて用いる。遅延部73の遅延量は、第1期間T01の長さと同一である。このような構成によっても、図1から図11の例と同様に、各期間における主電流検出部20における比較条件を設定できる。
図15は、論理演算部60の他の構成例を示す図である。本例の論理演算部60は、論理積回路62の出力を遅延させる遅延部73を有する点で、図10の論理演算部60と相違する。本例の論理演算部60は、図12または図13において説明した制御電流検出部70と組み合わせて用いる。遅延部73の遅延量は、第1期間T01の長さと同一である。このような構成によっても、図1から図11の例と同様に、各期間における主電流検出部20における比較条件を設定できる。
図16は、主電流検出部20の他の構成例を示す図である。本例の主電流検出部20は、抵抗28を有さない点で、図5に示した主電流検出部20と相違する。他の構成は、図5の例と同様である。
本例においては、振幅調整部32がオフ状態の場合(第1条件および第3条件)、入力信号Vsの振幅は、ゲート電流Igと抵抗30の抵抗値により定まる。一方で、振幅調整部32がオン状態の場合(第2条件)、入力信号Vsの振幅は、ゲート電流Igと振幅調整部32のオン抵抗により定まる。振幅調整部32のオン抵抗は、半導体基板に注入する不純物濃度等により調整できる。このような構成によっても、各期間における入力信号Vsの振幅を調整できる。なお、図5の例と同様に、主電流検出部20は、緩衝回路40を有してよく、有していなくてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
10・・・駆動回路、12・・・入力回路、14・・・制御回路、20・・・主電流検出部、22・・・比較回路、24・・・タイマー回路、26・・・電源、28・・・抵抗、30・・・抵抗、32・・・振幅調整部、34・・・保護素子、40・・・緩衝回路、41・・・インバータ、42・・・nMOSトランジスタ、43・・・容量、44・・・抵抗、45・・・pMOSトランジスタ、50・・・条件制御部、60・・・論理演算部、61・・・条件維持部、62・・・論理積回路、64・・・抵抗、65・・・第2比較部、67・・・接続点、68・・・MOSトランジスタ、70・・・制御電流検出部、71・・・制御抵抗、72・・・第1比較部、73・・・遅延部、74、75・・・第2分圧抵抗、76・・・第3分圧抵抗、80・・・制御電圧検出部、81、82・・・第1分圧抵抗、100・・・電力供給回路、110・・・駆動回路、130、131・・・スイッチング素子、140・・・電源、200・・・過電流検出回路、300・・・負荷

Claims (17)

  1. スイッチング素子のターンオン時に流れる過電流を検出する過電流検出回路であって、
    前記スイッチング素子に流れる主電流に応じた入力信号が、設定された検出閾値以上であるか否かを検出する主電流検出部と、
    前記主電流検出部における前記入力信号の波形および前記検出閾値の少なくとも一方を制御して、前記主電流検出部における比較条件を制御する条件制御部と
    を備え、
    前記条件制御部は、前記スイッチング素子がターンオンしてから第1期間が経過するまでの間、前記比較条件を第1条件に設定し、前記第1期間が経過してから、第2期間が経過するまでの間、前記比較条件を、前記第1条件よりも前記入力信号が前記検出閾値以上になりにくい第2条件に設定し、前記第2期間が経過した後、前記比較条件を、前記第2条件よりも前記入力信号が前記検出閾値以上になりやすい第3条件に設定し、
    前記第1条件は、前記第3条件よりも前記入力信号が前記検出閾値以上になりやすい条件である
    過電流検出回路。
  2. スイッチング素子のターンオン時に流れる過電流を検出する過電流検出回路であって、
    前記スイッチング素子に流れる主電流に応じた入力信号が、設定された検出閾値以上であるか否かを検出する主電流検出部と、
    前記主電流検出部における前記入力信号の波形および前記検出閾値の少なくとも一方を制御して、前記主電流検出部における比較条件を制御する条件制御部と
    を備え、
    前記条件制御部は、前記スイッチング素子がターンオンしてから第1期間が経過するまでの間、前記比較条件を第1条件に設定し、前記第1期間が経過してから、第2期間が経過するまでの間、前記比較条件を、前記第1条件よりも前記入力信号が前記検出閾値以上になりにくい第2条件に設定し、
    前記条件制御部は、前記スイッチング素子に印加される制御電圧および制御電流の両方に基づいて、前記第2期間の長さを決定し、
    前記条件制御部は、前記制御電流が電流閾値以上であり、且つ、前記制御電圧が電圧閾値より小さい期間を、前記第2期間とする
    過電流検出回路。
  3. 前記条件制御部は、
    前記制御電流が前記電流閾値以上であるか否かを検出し、検出結果に応じた電流検出信号を出力する制御電流検出部と、
    前記電流検出信号を遅延させる遅延部と
    を有する請求項に記載の過電流検出回路。
  4. 前記条件制御部は、
    前記制御電圧が前記電圧閾値以上であるか否かを検出し、検出結果に応じた電圧検出信号を出力する制御電圧検出部と、
    前記電流検出信号と前記電圧検出信号が入力され、前記制御電流が前記電流閾値以上であり、且つ、前記制御電圧が前記電圧閾値より小さい場合に、前記比較条件を前記第2条件に設定し、前記制御電流が前記電流閾値より小さくなるか、または、前記制御電圧が前記電圧閾値以上となるかの少なくとも一方を満たした場合に、前記比較条件を前記第2条件よりも前記入力信号が前記検出閾値以上になりやすい第3条件に設定する論理演算部と
    を更に有する請求項に記載の過電流検出回路。
  5. 前記条件制御部が前記第3条件を設定した後に、前記スイッチング素子をターンオフさせる信号を検出するまでは、前記第3条件を維持させる条件維持部を更に備える
    請求項に記載の過電流検出回路。
  6. 前記論理演算部の検出結果に基づいて、前記入力信号の振幅を調整する振幅調整部を更に備える請求項またはに記載の過電流検出回路。
  7. 前記制御電流検出部は、
    前記制御電流が通過する制御抵抗と、
    前記制御抵抗の両端の電圧を比較して、比較結果に基づいて前記電流検出信号を出力する第1比較部と
    を有する請求項からのいずれか一項に記載の過電流検出回路。
  8. 前記制御電圧検出部は、
    前記制御抵抗のいずれかの端部と、基準電位との間に直列に設けられ、前記制御電圧を分圧する第1分圧抵抗と、
    前記第1分圧抵抗により分圧された前記制御電圧と、前記電圧閾値とを比較する第2比較部と
    を有する請求項に記載の過電流検出回路。
  9. 前記制御電流検出部は、
    前記制御抵抗の一方の端部と、基準電位との間に直列に設けられ、前記制御抵抗の前記一方の端部における電圧を分圧して前記第1比較部に入力する第2分圧抵抗と、
    前記制御抵抗の他方の端部と、前記基準電位との間に直列に設けられ、前記制御抵抗の前記他方の端部における電圧を分圧して前記第1比較部に入力する第3分圧抵抗と
    を更に有する請求項またはに記載の過電流検出回路。
  10. 前記第2分圧抵抗における抵抗比と、前記第3分圧抵抗における抵抗比が異なる
    請求項に記載の過電流検出回路。
  11. スイッチング素子のターンオン時に流れる過電流を検出する過電流検出回路であって、
    前記スイッチング素子に流れる主電流に応じた入力信号が、設定された検出閾値以上であるか否かを検出する主電流検出部と、
    前記主電流検出部における前記入力信号の波形および前記検出閾値の少なくとも一方を制御して、前記主電流検出部における比較条件を制御する条件制御部と
    を備え、
    前記条件制御部は、前記スイッチング素子がターンオンしてから第1期間が経過するまでの間、前記比較条件を第1条件に設定し、前記第1期間が経過してから、第2期間が経過するまでの間、前記比較条件を、前記第1条件よりも前記入力信号が前記検出閾値以上になりにくい第2条件に設定し、
    前記第1期間は、短絡状態である前記スイッチング素子がターンオンしてから、前記第1条件において前記入力信号が前記検出閾値に到達するまでの時間以上である
    過電流検出回路。
  12. スイッチング素子のターンオン時に流れる過電流を検出する過電流検出回路であって、
    前記スイッチング素子に流れる主電流に応じた入力信号が、設定された検出閾値以上であるか否かを検出する主電流検出部と、
    前記主電流検出部における前記入力信号の波形および前記検出閾値の少なくとも一方を制御して、前記主電流検出部における比較条件を制御する条件制御部と
    を備え、
    前記条件制御部は、前記スイッチング素子がターンオンしてから第1期間が経過するまでの間、前記比較条件を第1条件に設定し、前記第1期間が経過してから、第2期間が経過するまでの間、前記比較条件を、前記第1条件よりも前記入力信号が前記検出閾値以上になりにくい第2条件に設定し、
    前記第1期間は、短絡状態にした前記スイッチング素子がターンオンしてから、前記第1条件において前記入力信号が最大値に達するまでの時間以上である
    過電流検出回路。
  13. 前記条件制御部は、前記第2期間が経過した後、前記比較条件を、前記第2条件よりも前記入力信号が前記検出閾値以上になりやすい第3条件に設定する
    請求項2から12のいずれか一項に記載の過電流検出回路。
  14. 前記第1条件および前記第3条件が同一である
    請求項13に記載の過電流検出回路。
  15. 前記第2期間は、短絡状態でない前記スイッチング素子に流れる制御電流が定常値に収束するタイミングまでか、当該タイミングよりも遅くまで継続する
    請求項1から14のいずれか一項に記載の過電流検出回路。
  16. 前記主電流検出部が、前記入力信号が前記検出閾値以上である旨の比較信号を、予め定められた期間継続して出力した場合に、前記スイッチング素子をターンオフする制御信号を出力するタイマー回路を更に備える
    請求項1から15のいずれか一項に記載の過電流検出回路。
  17. 請求項1から16のいずれか一項に記載の過電流検出回路と、
    前記スイッチング素子をオン状態又はオフ状態に制御する制御回路と
    を備える駆動回路。
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