JP7419781B2 - 半導体モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、半導体モジュール、特に電力変換に用いるパワー半導体モジュールに関する。
リード端子による配線を利用し、樹脂により封止されたパワー半導体モジュールを開示した文献として、次の特許文献1のパワー半導体モジュールが知られている。特許文献1の図1、図2には、半導体素子をリード端子で電気的に接合し、樹脂で封止した構造が開示されている。
また、特許文献2には、半導体素子の電極上に選択的に設けられた第1の保護膜及びめっき膜と、該めっき膜および該保護膜が接する部分を覆う第2の保護膜とを設け、めっき膜とはんだとの密着性を向上することが開示されている。
特開2006-202885 特開2017-59720
特許文献1のように、半導体素子の上面に銅(Cu)等のリード端子がはんだ接合され、樹脂封止された構造では、半導体素子の発熱によるパワーサイクルにより、半導体素子の表面に形成されるAl膜電極や、Al-Si合金膜にクラックが発生する問題があった。
これは発熱の際に発生する応力を要因としており、リード端子と半導体素子のシリコン(Si)の熱膨張係数差(銅の線膨張係数:16.7×10-6/℃、Siの熱膨張係数:3.0×10-6/℃)によるものである。
さらに、リード端子の立ち上がり部の熱膨張により半導体素子に垂直方向に引張り圧縮の力が繰り返し発生することによって、性能及び信頼性に悪影響が生じることも考えられた。
また、半導体素子表面の電極上にはポリイミドでパターニングされたガードリングとゲートランナーが配置され、ポリイミドパターン内部には電極保護膜が形成されるが、これら材料の密着性は良好ではなく、熱履歴を経るごとにポリイミドの熱収縮により隙間が広がることによる性能及び信頼性の劣化が考えられた。
また、リード端子との接合時や実動作時にはんだが広がり、応力集中だけでなく、応力拡大点となり寿命を低下させる恐れが考えられた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、リード端子接合を利用した半導体モジュールにおいて、半導体素子の発熱による熱応力を低減し、信頼性の高い半導体モジュールを提供することを目的とする。
また、高電力密度化が可能であり、小型化・高出力化が可能で信頼性の高い半導体モジュールを提供することを目的とする。
本発明の半導体モジュールは、
半導体素子と、
当該半導体素子が実装された積層基板と、
当該半導体素子の表面に形成された電極層と、
当該電極層上に形成され、第1の開口を有する第1の絶縁膜と、
当該第1の開口内に形成された金属層と、
当該第1の開口の縁部における当該第1の絶縁膜及び当該金属層を覆うように形成され、かつ当該金属層を露出し、曲線で囲まれた形状を有する第2の開口を有する第2の絶縁膜と、
当該第2の開口内に形成されたはんだ部と、を有している。
本発明の半導体モジュールによれば、高温連続動作時においても高い信頼性を得ることができる。また、大電流を小スペースで扱えることから高電力密度化が可能となり、パワー半導体モジュールの小型化・高出力化が可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るパワー半導体モジュールの断面を模式的に示す断面図である。 半導体素子14の表面上に設けられた第1の絶縁膜25を図示する平面図である。 半導体素子14の表面上に設けられた第1の絶縁膜25を図示する断面図である。 第1の絶縁膜25上に設けられた第2の絶縁膜33を図示する平面図である。 第1の絶縁膜25上に設けられた第2の絶縁膜33を図示する断面図である。 本実施形態の半導体素子14の電極構造及びリード端子16の接続を図示する平面図である。 本実施形態の半導体素子14の電極構造及びリード端子16の接続を図示する断面図である。 はんだ部15が第2の絶縁膜33との間に間隙を有するように形成されている場合を示す図である。 はんだ部15のはんだがリード端子16の接合部16aの先端側面16t、又は側部側面16sの一部を覆っているように構成されている場合を模式的に示す部分拡大断面図である。 リード端子16の接合部16a(平板部)の面積に対する接合面積の割合(%)と熱抵抗との関係を示すグラフである。 本実施形態の半導体モジュールの信頼性試験(TjP/C試験)の結果を、従来構造の場合と比較して示す図である。 リード端子16の接合部16aと複数のはんだ部15との他の接続形態を示す断面図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。これらを適宜改変し、組合せて適用することができる。また、以下の説明及び添付図面において、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符を付して説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施の形態によって限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができる。
また、以下においては、半導体モジュール10が半導体素子としてパワー半導体素子を実装したパワー半導体モジュールである場合について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパワー半導体モジュール10の断面を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、パワー半導体モジュール10は、冷却器19と、冷却器19上にはんだ11を介して設けられた積層基板12と、積層基板12上にはんだ13を介して設けられた半導体素子14と、半導体素子14と積層基板12とをリード端子下はんだ15(以下、単にはんだ15という。)を介して電気的に接続するリード端子16とが、冷却器19上に立設された枠状のケース17内に収容されている。
また、枠状のケース17内には封止樹脂18が充填され、はんだ11と、積層基板12と、半導体素子14と、リード端子16とが封止されている。
ケース17及び封止樹脂18の外形は略直方体であり、封止樹脂18は、上面と上面に対向し冷却器19に接する下面とを備えている。冷却器19の上面、積層基板12、半導体素子14及び封止樹脂18の上面はほぼ平行となるよう配置されている。
なお、本明細書において、上面又は下面とは、説明の目的で添付図中の上下を指す相対的な用語であって、パワー半導体モジュール10の使用態様等との関係で上下を限定するものではない。
積層基板12は、絶縁基板と導電性板が積層された基板で、DCB(Direct Copper Bonding)基板またはAMB(Active Metal Blazing)基板などがある。より詳細には、積層基板12は、セラミックなどの絶縁基板12Bの下面に金属箔12Aが配置され、上面に回路層12Cが配置されている。金属箔および回路層は銅などの導電性金属が用いられ、所定のパターンに加工されていてもよい。前記絶縁基板は、熱伝導度の高いセラミックス、例えば酸化アルミニウム(アルミナ)や窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素などが用いられる。
積層基板下はんだ11(以下、単にはんだ11という。)は金属箔12Aと冷却器19とを熱的、機械的に接続する。すなわち、半導体素子14から積層基板12(DCB基板)に伝わった熱は冷却器19に伝熱される。はんだ11としては、高信頼性のために高強度はんだが好適であり、Sn-Sb系はんだやSn-Sb-Ag系はんだが好ましい。
はんだ15は、リード端子16の下面と半導体素子14の表面電極とを電気的および熱的に接続している。はんだ15の引張強さが高い場合には、半導体素子14の表面電極に高い応力が発生するため、引張強さが低く比較的柔らかいはんだが好ましい。具体的には、引張強さは50MPa以下が好ましく、より好ましくは30MPa以下である。例えば、Sn-Cu系はんだが好ましい。なお、引張強さは、応力-ひずみ曲線の最大引張力を試料の断面積で割って求められる(JIS Z2241)
リード端子16は、はんだ15を介して半導体素子14の上面に電気的および熱的に接続されている。リード端子16は、平板状の接合部16a,16eと、接合部16aから上方に立ち上がっている平板状の立ち上がり部16bと、立ち上がり部16bと立ち下がり部16dとを接続する平板状の接続部分16cとにより構成されている。
リード端子16は帯状の導電性の板を折り曲げて製造される。リード端子16は、平板状の先端部である接合部16aがはんだ15を介して半導体素子14の表面電極に接合されている。また、リード端子16は、接合部16eがはんだを介して積層基板12の回路板12cに接合されている。
リード端子16の材質は、電気抵抗が低く熱伝導率が高い金属が好適に用いられ、具体的には電気抵抗が低い、CuまたはCu銅合金、AlまたはAl合金が好ましい。また、Niめっきなどの表面処理を行っても良い。垂直部を有するリード端子16の厚みは0.3mm~0.8mm程度が高寿命を得るためには好ましい。
封止樹脂18は、所定の絶縁性能があり、曲げ弾性率が低く、熱膨張係数が内部材料を鑑みて調整され、成形性がよいものが好ましい。エポキシ樹脂やマレイミド樹脂などを骨格にもつ樹脂材料が適しているが、これらに限定されない。これら樹脂には、例えば熱伝導性を向上させるためにフィラーが混合されており、フィラー量により熱膨張係数や曲げ弾性率を調整可能である。
ヒートシンクである冷却器19は、内部が空洞であり、複数のフィンを備えている。フィンの間が冷媒通路になっている。冷媒としては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコール系の冷媒や水などの液体冷媒を用いることも可能であり、空冷も可能である。冷却器19は、DCB基板の金属箔12Aに熱的に接続されている。
半導体素子14は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)あるいはダイオードチップ等のパワーチップであるが、種々のSiデバイス、あるいはSiCデバイス、GaNデバイスなどのワイドギャップ半導体素子を用いることもできる。また、これらのデバイスを組み合わせて用いても良い。例えば、Si-IGBTとSiC-SBD(Schottky Barrier Diode:ショットキーバリアダイオード)を用いたハイブリッドモジュールなどを用いることができる。
なお、半導体素子14の搭載数は、図示する形態に限定されるものではなく、積層基板12上に複数搭載することもできる。
また、半導体素子14、リード端子16の組を複数備えている構造にしてもよい。半導体素子14を複数並列接続で並べることにより半導体モジュール10の定格出力を増加することができる。また、複数の半導体素子14の種類をそれぞれ異なる種類の半導体素子に変えてもよい。例えば、IGBTとFWD(Free Wheeling Diode)を並列接続にする構造としてもよい。
次に、本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュール10の半導体素子14の表面の電極部分の構造について、図面を参照して詳細に説明する。図2A,2Bは、それぞれ半導体素子14の表面上に設けられた、保護膜としても機能する絶縁膜25(以下、第1の絶縁膜25という。)を説明する平面図及び断面図であり、図3A,3Bは、それぞれ第1の絶縁膜25上に設けられた、保護膜としても機能する絶縁膜33(以下、第2の絶縁膜33という。)を説明する平面図及び断面図である。
より詳細には、図2Aは、半導体素子14の表面に設けられた第1の絶縁膜25を説明する平面図であり、図2Bは、図2Aに示す線A-Aに沿った半導体素子14の表面部分の断面を模式的に示す断面図である。
まず、図2Bに示すように、半導体素子14の半導体層23の表面に形成された電極層である表面電極24が設けられている。表面電極24は、例えばAl-Si膜であるが、Al-Si膜やAl膜、あるいはTi膜等を含む複数の金属層からなっていてもよい。
図2A、図2Bに示すように、表面電極24上には、例えばポリイミド等の第1の絶縁膜25のパターニングによって被覆されたゲートランナー31やガードリング32が配置されている。第1の絶縁膜25は、複数の第1の開口部25A(以下、複数の第1の開口25Aと称する。)を有している。ゲートランナー31やガードリング32はパッド電極26に電気的に接続されている。
なお、ガードリング32とは、素子の外側を囲むように、素子内部にp型かn型の領域が形成されたもので、電界集中を防ぐためのものである。また、ゲートランナーとはトランジスタのゲート電極に電圧を印加するための配線で、断面図では、周囲を絶縁膜で囲まれており、取出し端子に接続される。また、第1の絶縁膜は、SiO2(酸化ケイ素)やTEOS(オルトケイ酸テトラエチル)などの絶縁性材料でもよい。
図3A、図3Bは、図2A,2Bと同様な図であり、図3Aは、第2の絶縁膜33を説明する平面図であり、図3Bは、図3Aに示す線B-Bに沿った半導体素子14の表面部分の断面を模式的に示す断面図である。
より具体的には、図3B及び図2Bを参照すると、第1の絶縁膜25の第1の開口25A内の表面電極24上には、すなわち第1の絶縁膜25から露出する表面電極24上には金属層(例えば、電極保護膜)27が形成されている。金属層27は、例えばNi膜と当該Ni膜上に形成されたAu膜とからなるが、これに限定されない。
図3B及び図2Bを参照すると、ポリイミド等からなる第2の絶縁膜33が、第1の開口25Aの縁部(すなわち、第1の絶縁膜25の縁部。図3A、破線で示している)における第1の絶縁膜25及び金属層27を覆うように形成されている。また、第2の絶縁膜33は、曲線で囲まれた形状を有する複数の第2の開口部33A(以下、複数の第2の開口33Aと称する。)を有している。
また、製造方法としては、第1の絶縁膜25を形成後、金属層27をめっき法によりNi膜、Au膜を形成し、その後、第2の絶縁膜33を第1の絶縁膜25と金属層27の境界を覆うように形成することができる。
本実施の形態では、複数の第2の開口33Aの各々が楕円形状を有する場合を例に示しているが、第2の開口33Aの形状はこれには限定されず、曲線形状を有していれば良い。また、第2の絶縁膜33が複数の開口33Aを有する場合を例に示しているが、1つの開口を有していても良い。
より具体的には、第2の開口33A形状は、上面から見て、直線と直線によって形成される角を有しないことが好ましい。例えば第2の開口33Aに四角形のような直線と直線によって形成される角が存在すると、その角部において、はんだ材と第2の絶縁膜33との間で応力集中が生じて割れや剥離が生じ易い。
また、第2の開口33Aは一部に直線部を有してもよい。開口の形状が直線と曲線からなる場合は、直線と曲線のなす角が90度より大きいことが好ましい。
また、第2の開口33Aは全て曲線で形成されていることが好ましく、楕円や円などでも良い。
次に、図4A,4Bを参照して、本実施形態の半導体素子14の電極構造及びリード端子16の接続について説明する。図3Bに示す第2の開口33A内の金属層27上には、リード端子下はんだであるはんだ部15が形成されている。そして、リードフレームのリード端子16は、複数のはんだ部15に接続されている。
より詳細には、第2の絶縁膜33に設けられた複数の第2の開口33Aの各々内にはんだ部15が形成され、リード端子16の平板状の接合部16a(リード端子16の平板状の先端部)が、複数のはんだ部15に接続されている。
また、図4A,4Bに示すように、リード端子16の接合部16aは、リード端子16が接合される第2の開口33Aの全面を覆わないように(すなわち、リード端子16が接合されるはんだ部15の表面の一部15Aが露出するように部分的に覆うように)、複数のはんだ部15に接続される。
リード端子16がはんだ部15の全面を覆わない方が良い理由は、リード端子16がはんだ部15よりも外側にはみ出してオーバーハングが形成されると、はんだがリード端子16との間で鋭角に形成される箇所が生じ、当該箇所に応力が集中してはんだが剥がれるからである。
一方、図4A,4Bに示すように、はんだ部15の表面の一部15Aが露出するようにリード端子16が接続された場合では、応力集中箇所がなくなり、剥がれが生じない。また、はんだ部15の中央寄りの部分に応力集中箇所が生じても、変位が小さいので剥がれることはない。
なお、上記においては、はんだ部15が第2の開口33Aの全体を充填するように形成されている場合について説明した(図4A)。しかし、図4Cに示すように、はんだ部15が第2の開口33Aの一部を覆うように、すなわち第2の絶縁膜33との間に間隙を有するように形成されていてもよい。
また、図4Dは、はんだ部15のはんだがリード端子16の接合部16aの先端部の外側(側面)、又は接合部16aの側部の外側(側面)に回り込んで接合部16aの先端側面16t、又は側部側面16sの一部を覆っているように構成されている場合を模式的に示す部分拡大断面図である。リード端子16の厚さをTA、接合部16aがはんだによって覆われる厚さをTBとした。
ここで、はんだがリード端子16の先端側面16t、又は側部側面16sを覆う割合(=TB/TA)は、20%以上が好ましい。これにより、強度が向上し、応力緩和効果も得られる。
また、上記したように、リード端子16の側部側面16sがはんだ部15の表面の一部15Aが露出するように、すなわちはんだ部15を部分的に覆うように形成されていることが好ましい(図4A)。例えば、半導体素子14は封止樹脂で埋め込まれていてもよいが、リード端子16がはんだ部15の表面全体を覆ってオーバーハングが生じるように形成されていると、リード端子16の下に樹脂が入り込み、リード端子16の端部下に入り込んだ樹脂の垂直方向の熱応力により、剥がれが生じやすくなる。
図5は、リード端子16の接合部16a(平板部)の面積に対する接合面積の割合(%)と熱抵抗との関係を示すグラフである。すなわち、縦軸は、接合部16a(平板部)の接合面積が100%の場合(すなわち、接合部16aの全面をはんだ部15とはんだ付けした場合)の熱抵抗を100(%)として示している。横軸は、接合部16aの接合面積の割合(%)を示している。このグラフから、接合部16aの面積に対する接合面積の割合を40%未満とすると熱抵抗が急速に増大すること、また接合面積の割合が40%以上であることが好ましいことが理解される。
なお、図4Bに示す場合では、リード端子16の先端部である接合部16aは、接合部16aの延伸方向に沿って配置された2つのはんだ部15に接合されて接続されている。換言すれば、リード端子16の先端部である接合部16aの延伸方向が、複数のはんだ部15の配置方向に沿うようにリード端子16の接合部16aの向きが定められ、複数のはんだ部15に接合部16aが接合されている。
本実施形態によれば、ポリイミド等の第2の絶縁膜(保護膜)は開口部の縁部が曲面形状を有し、半導体素子の発熱の際に第2の絶縁膜(保護膜)とはんだ接続材との間に生じる熱応力を低減し、またクラックが発生することを防止することができる。半導体素子が封止樹脂で覆われている場合は、保護膜とはんだ接続材と封止樹脂の間に生じる熱応力を低減することができる。また、リードフレーム下においては、はんだとリードフレームとに線膨張係数の差などにより生じる熱応力も、楕円状などの曲面形状とすることにより低減することができる。
また、半導体素子表面の電極上にポリイミド等でパターニングされたガードリングとゲートランナーが設けられた場合においても、熱履歴を経ることによるポリイミド等の熱収縮により隙間が広がることを防止でき、性能及び信頼性を向上することができる。
また、リード端子との接合時や実動作時にはんだが広がり、応力集中、応力拡大点となり寿命を低下させる悪影響を低減することができる。
半導体素子の表面構造として第2の絶縁膜33の開口33Aを楕円形状とした本実施形態の半導体モジュール10の信頼性(寿命)試験の結果を、第2の絶縁膜の開口の形状を矩形とした従来構造の場合と比較して図6に示す。なお、リード端子16とはんだとの接合面積を同一にし、矩形形状の開口部(従来構造)の面積と楕円形状の開口部(本実施形態)の面積とを同一として試験を行った。
信頼性試験としてTjP/C試験を行い、一定の放熱を与えた状態での半導体素子の発熱による温度サイクル試験とした。半導体素子の温度を1秒間で25℃から175℃まで上昇させ、その後、9秒間かけて25℃まで降下させた条件を1サイクルとし、特性異常を検知するまでのサイクル数を測定することで信頼性(寿命)の比較を行った。
図6に示すように、本実施形態の半導体モジュールの信頼性(寿命)は、従来構造の場合と比較して約45%向上することが確認された。
[第2の実施形態]
図7は、リード端子16の接合部16aと複数のはんだ部15との他の接続形態を示す断面図である。本接続形態においては、リード端子の接合部16aは、その先端方向に金属層27に近づく向きに傾斜して複数のはんだ部15に接合されている。
また、リード端子16の接合部16aが接合されるはんだ部15が、接合部16aの先端の外側に回り込んで接合部16aの先端側面16tの一部を覆っているように構成されている。すなわち、接合部16aの先端側面16tを含む先端部がリード端子16の先端側に配されたはんだ部15Fに少なくとも部分的に埋め込まれ、接合部16aの後端が後端側のはんだ部15Rに接合されている。このようにリード端子16を保持することで、接合強度が増大され、またボイドなどの発生も低減される。
また、図7に示すように、リード端子16の接合部16aは、リード端子16の立ち上がり部16bから折れ曲って形成されている。リード端子16の先端部(平板状の接合部16a及び平板状の立ち上がり部16b)の当該折れ曲がり部の角度(接合部16aと立ち上がり部16bのなす角度)θは90度以上(鈍角)であることが接合強度及び接合安定性の点で好ましい。
リード端子16はヒートサイクルなどの熱ストレスを受けると、はんだに垂直方向、せん断方向の熱応力を生じさせる。リード端子16に角度をつけると、垂直方向の応力(垂直成分)は低減する。なお、鋭角でも垂直方向成分は低減するが、リード端子16の長さが長くなり好ましくない。また、垂直方向の応力は、はんだ下部の表面電極24を加圧するので好ましくない。
なお、リード端子16の接合部16aの先端側のはんだ部15Fと後端側のはんだ部15Rのはんだの厚さをそれぞれH2及びH1としたとき、H1>H2とすることが接合強度の点で好ましい。より具体的には、H1は、はんだ部15Rにおいて、リード端子16の接合部16aと表面電極24(又は金属層27)との距離が最も小さい箇所で測った厚さであり、H2は接合部16aの先端側のはんだ部15Fにおいて、リード端子16の接合部16aと表面電極24との距離が最も小さい箇所で測った厚さある。
より詳細には、熱履歴により、リード端子16からのせん断方向の応力が表面電極24にせん断力を印加する。H1>H2が好ましいのは、はんだは、リード端子16や半導体素子より柔らかく、応力が緩和するので、はんだの厚さを厚くすると、電極に加わる水平方向のせん断力は低下するからである。
なお、リード端子16は半導体素子14から積層基板12のターミナルへと接続され、リード端子16の両方の角(接合部16aと立ち上がり部16bとのなす角度(θ)及び立ち上がり部16bと接続部分16cとのなす角度)を鈍角にすると、必然的にH1>H2となり、安定して配置されるので好ましい。
本実施形態の半導体モジュールによれば、リード端子の接合強度を増大することができ、また、半導体素子の発熱の際に、リード端子の立ち上がり部の熱膨張・熱収縮により半導体素子に垂直方向に加わる熱応力を低減でき、信頼性を向上することができる。
また、本実施形態の半導体モジュールによれば、高温連続動作時においても高い信頼性を得ることができる。また、大電流を小スペースで扱えることから高電力密度化が可能となり、パワー半導体モジュールの小型化・高出力化が可能となる。
10 半導体モジュール
11 セラミック絶縁基板下はんだ
12 積層基板
12A 金属箔
12B セラミック絶縁基板
12C 回路層
13 半導体素子下はんだ
14 半導体素子
15 リード端子下はんだ
16 リード端子
16a リード端子16の接合部
17 ケース
18 封止樹脂
19 冷却器
23 半導体層
24 表面電極
25 第1の絶縁膜
25A 第1の開口
26 パッド電極
27 金属層
31 ゲートランナー
33 第2の絶縁膜
33A 第2の開口

Claims (6)

  1. 半導体素子と、
    前記半導体素子が実装された積層基板と、
    前記半導体素子の表面に形成された電極層と、
    前記電極層上に形成され、第1の開口を有する第1の絶縁膜と、
    前記第1の開口内に形成された金属層と、
    前記第1の開口の縁部における前記第1の絶縁膜及び前記金属層を覆うように形成され、かつ前記金属層を露出し、前記金属層の露出側から見た形状が、なす角が90度より大きい直線と曲線でからなる形状、楕円、または円である第2の開口を有する第2の絶縁膜と、
    前記第2の開口内に形成されたはんだ部と、を有する半導体モジュール。
  2. 先端に接合部を有するリード端子を更に備え、
    前記第2の開口は、各々内に前記はんだ部が形成された複数の第2の開口部を有し、前記リード端子の前記接合部は前記複数の第2の開口部の少なくとも1つのはんだ部に接続されている、請求項1に記載の半導体モジュール。
  3. 半導体素子と、
    前記半導体素子が実装された積層基板と、
    前記半導体素子の表面に形成された電極層と、
    前記電極層上に形成され、第1の開口を有する第1の絶縁膜と、
    前記第1の開口内に形成された金属層と、
    前記第1の開口の縁部における前記第1の絶縁膜及び前記金属層を覆うように形成され、かつ前記金属層を露出し、曲線で囲まれた形状を有する第2の開口を有する第2の絶縁膜と、
    前記第2の開口内に形成されたはんだ部と、
    先端に接合部を有するリード端子を更に備え、
    前記第2の開口は、各々内に前記はんだ部が形成された複数の第2の開口部を有し、前記リード端子の前記接合部は前記複数の開口部分の少なくとも1つのはんだ部に接続されており、
    前記リード端子の前記接合部は、前記接合部が接合される前記第2の開口部内のはんだ部をその表面の一部が露出するように覆っている、半導体モジュール。
  4. 前記リード端子の前記接合部の先端部が前記はんだ部に少なくとも部分的に埋め込まれて前記はんだ部に接合されている、請求項2又は3に記載の半導体モジュール。
  5. 前記リード端子は、その先端方向に前記金属層に近づく向きに傾斜して前記複数の第2の開口部のはんだ部に接続されている、請求項2ないし4のいずれか一項に記載の半導体モジュール。
  6. 前記リード端子の先端部は、角度90度を超える折れ曲がり部を有する、請求項2ないし5のいずれか一項に記載の半導体モジュール。
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