JP7417603B2 - メタルガスケット - Google Patents

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Description

本発明は、例えば内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロックとの間の接合部を封止するためのメタルガスケットに関する。特に、メタルガスケットの開口部に設けられるシール部材の接合構造に関する。
従来、内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロックとの接合部には、それらの間を流れる流体の漏洩を防ぐためのメタルガスケットが配置されている。そのようなメタルガスケットにおいて、例えば冷却水を通す流路孔の開口部にシール部材が設けられている(例えば特許文献1参照)。
図12に従来のメタルガスケットにおけるシール部材の接合構造を示す。このメタルガスケットは、3枚のメタルプレート511、512、513が重ねられたプレート本体510を有している。シール部材520が設けられる開口の周縁部において、上プレート511及び下プレート513の開口縁511a、513aの全部又は少なくとも一部が、中プレート512の開口縁512aよりも中心に向けて延出している。それによりプレート本体510は、開口の周縁部において、上下のプレート511、513の延出部により画された溝を有している。シール部材520は、芯金521のフランジがその溝に嵌合しており、つまり上下のプレート511、513に挟持された状態でプレート本体510の開口部に取り付けられている。
特開2018-179033号公報
上述の従来例によるシール部材の取り付け構造においては、芯金が上プレート及び下プレートに挟まれて嵌合しており、そのため上下のプレートを接合するための何らかの接合手段(例えばリベット等)が必要になる。また、シール部材が誤った向きに取り付けられた場合でも外部からそれを目視検査できないという課題がある。例えばシール部材の取り付けミスにより、芯金が中プレートに乗り上げてしまうと、メタルガスケットを圧縮した際にプレートに段差が生じ、シール性が損なわれるおそれもある(例えば図14、16参照)。
本発明は、例えば内燃機関に用いられるメタルガスケットにおいて、シール部材のプレート本体への接合部分の構造や工程を簡素化するとともに、シール性能の信頼性も高めることができる等の技術を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明は、少なくとも2枚以上重ねられたメタルプレートを有するプレート本体と、前記プレート本体の開口部に設けられ、環状の弾性シールを有するシール部材とを備えるメタルガスケットであって、前記シール部材の芯金が、前記メタルプレートのうちの1つのメタルプレートの開口に溶接接合されているメタルガスケットである。
メタルガスケットは、前記シール部材の芯金が、前記開口の内縁に適合した外縁を有し、前記芯金の外縁と前記開口の内縁とが突き合わせられた状態で溶接接合されていることが好ましい。
また、メタルガスケットは、前記シール部材の芯金が、その外縁の少なくとも一部が前記開口の周縁部に延出するオーバーラップ部を有し、前記オーバーラップ部と前記開口の周縁部とが重ね合わされた状態で溶接接合されているものでもよい。
メタルガスケットは、前記プレート本体が、第一メタルプレートと、前記第一メタルプレートに対向する第二メタルプレートとを有し、前記シール部材が前記第二メタルプレートの開口に溶接接合されており、前記第二メタルプレートがシールビード部を有していることが好ましい。
また、メタルガスケットは、前記プレート本体が、第一メタルプレートと、前記第一メタルプレートに対向する第二メタルプレートとを有し、前記シール部材が前記第二メタルプレートの開口に溶接接合されており、前記第一メタルプレートがシールビード部を有しているものでもよい。
本発明のメタルガスケットによれば、シール部材のプレート本体への接合部分の構造や工程を簡素化することができる。また、シール性能の信頼性を高めることができる。
本発明の一実施形態によるメタルガスケットの一部分を示す平面図である。 図1のプレート本体の部分断面図である。 第一の実施形態によるシール部材の平面図である。 図3のIV-IV線で切断した場合の断面図である。 第一の実施形態のメタルガスケットにおいて、シール部分を拡大して示す平面図である。 図5のVI-VI線で切断した場合の断面図である。 図5のVII-VII線で切断した場合の断面図である。 第二の実施形態のメタルガスケットにおいて、シール部分を拡大して示す平面図である。 図8のIX-IX線で切断した場合の断面図である。 図8のX-X線で切断した場合の断面図である。 比較例1のメタルガスケットにおいて、シール部分を拡大して示す平面図である。 図11のXII-XII線で切断した場合の断面図である。 比較例1のメタルガスケットにおいて、他のシール部分を拡大して示す平面図である。 図13のXIV-XIV線で切断した場合の断面図である。 比較例1のメタルガスケットにおいて、誤って取り付けられたシール部材の部分を拡大して示す平面図である。 図15のXVI-XVI線で切断した場合の断面図である。 比較例2のメタルガスケットにおいて、シール部材の接合構造を示す断面図である。
以下、内燃機関のシリンダヘッド及びシリンダブロック間の気密性・液密性を確保するためのメタルガスケットを例に、その好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において「上」「下」は、相対的な位置関係を意味しているに過ぎず、絶対的な意味では解釈されない。また「溶接されている」とは、2つの部材が溶接により接合されている状態を意味する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態によるメタルガスケット1の一部分を示す平面図である。図2は、プレート本体10の部分断面図である。メタルガスケット1は、3枚のメタルプレート11、12、13からなるプレート本体10と、プレート本体10の所定の開口部に設けられるシール部材20とを有している。プレート本体10において、シリンダヘッド及びシリンダブロック間の燃焼ガス、冷却水、潤滑油を供給/排出する流路孔(図示せず)に対応する位置に、開口部16、17、18、19が形成されている。また、プレート本体10の適宜の位置にボルト挿通孔15が形成されている。
メタルガスケット1のプレート本体10は、上プレート11、中プレート12及び下プレート13の3枚のメタルプレートが順に重ねられた構造を有している。上プレート11は、中プレート12の上面に対向し、下プレート13は、中プレート12の下面に対向している。本実施形態のメタルガスケット1においては、図示はしないが、上プレート11がシリンダヘッド側に配置され、下プレート13がシリンダブロック側に配置されるものとする。
上プレート11及び下プレート13は、鋼鉄製のメタルプレートである。上プレート11及び下プレート13のそれぞれの厚みは、例えば0.4mmである。上プレート11及び下プレート13の表面には、相手部材であるシリンダヘッドやシリンダブロックの加工面と接し、その加工面の粗さ等を吸収するとともに、プレート同士がその間のシール性を保持する程度に薄い被膜層を介して隣接するようにするためのコーティング処理が施されている。
上プレート11には、メタルガスケット1の開口部16、17、18、19に対応する開口がプレス打ち抜きにより形成されている。下プレート13にも、同様に、開口部16、17、18、19に対応する開口がプレス打ち抜きにより形成されている。上プレート11の開口と下プレート13の開口とは、互いに重なり合う方向において、それらの位置及び寸法が一致している。
例えば図5に示すように、冷却水用の開口部17を構成する上プレート11の開口117及び下プレート13の開口137には、後述するシール部材20の芯金21と中プレート12との溶接部を露出させるための切り欠き部117a、137aが形成されている。
次に、中プレート12は、例えば厚さ0.5mmのステンレスのメタルプレートである。中プレート12にも、上プレート11及び下プレート13と同様に、開口部16、17、18、19に対応する開口がプレス打ち抜きにより形成されている。
図2の例では、上プレート11の開口117及び下プレート13の開口137と上下方向において一致して、中プレート12に開口127が形成されている。ただし、中プレート12の開口127は、次に説明するシール部材20の芯金21の外縁に適合した形状及び寸法を有している。
中プレート12には、シール部材が設けられない開口(例えば図2に示す開口127A)を包囲するようにハーフビード部121が形成されている。ここで、ハーフビード部とは、プレート本体が折り曲げられ又はエンボス加工された部位をいう。メタルガスケットがシリンダヘッドとシリンダブロックとの間に圧縮配置された際に、ハーフビード部が潰れて弾性変形することで、シリンダヘッド及びシリンダブロックとの密着性をより高めることができる。
シール性を高めるハーフビード部は、図示はしないが、上プレート11及び下プレート13のシール部材が設けられない開口の周囲に形成される。また、ハーフビード部に代えて山形のフルビード部を中プレート12に又は上プレート11及び下プレート13に形成してもよい。なお、ハーフビード部及びフルビード部等を包括したビード形状のシール部を「シールビード部」という。
次にシール部材20を説明する。図3は、第一の実施形態によるシール部材20の平面図である。図4は、図3のIV-IV線で切断した場合のシール部材20の断面図である。シール部材20は、例えばステンレス鋼板である円板状の芯金21を有している。芯金21の外縁の形状及び寸法は、当該シール部材20が接合される、中プレート12の開口127の内縁の形状及び寸法に適合している。芯金21の外縁の所定の箇所には、半径方向に若干突き出た接合部21a、21aが形成されている。
芯金21の略中央には、流体(本例では冷却水)を通す貫通孔211が形成されている。なお、芯金21の貫通孔を無くし、シリンダヘッド及びシリンダブロック間の流路を封止するブラインドフランジとしてシール部材を適用することもできる。
芯金21の両面には、貫通孔211の周りを包囲するようにして、環状の弾性シール22が接着されている。弾性シール22の素材としては、例えばニトリルゴム(NBR)、水酸化ニトリルゴム(HNBR)、フッ素ゴム(FKM)又はシリコーン(VMQ)等の耐熱性、耐水性、耐油性及び耐候性に優れたエラストマー樹脂を適宜採用することができる。
例えば図4に示すように、弾性シール22の外周面及び内周面は、芯金21から上下に離れるほど互いに近づくよう傾斜した傾斜面を有することが好ましい。シール部材20がシリンダヘッド及びシリンダブロックの間に圧縮配置された際、弾性シール22の半径方向の幅が拡大するように変形するが、弾性シール22の周面がそのような傾斜面を有していることにより、それらの面の変形量及び曲率を小さく抑えることができる。これにより、弾性シール22に亀裂を生じ難くし、結果としてシール性及び耐久性を向上させることができる。
次に、プレート本体10へのシール部材20の接合構造を説明する。図5は、第一の実施形態によるメタルガスケット1の平面図であって、シール部材20の部分を拡大して示す図である。図6は、図5のVI-VI線で切断した場合のシール部材20の接合構造を示す断面図である。図7は、図5のVII-VII線で切断した場合のシール部材20の接合構造を示す断面図である。
本実施形態のシール部材20は、図5~7に示すように、芯金21の外縁に形成された接合部21aが、中プレート12の開口127の内縁に突き合わせ溶接されている。芯金21と中プレート12との溶接部31は、上下のメタルプレート11、13の切り欠き部117a、137aを介して外部に露出している。
シール部材20の芯金21と中プレート12との溶接は、レーザー溶接法により連続的にシーム溶接されることが好ましいが、断続的にスポット溶接されてもよい。また、中プレート12と芯金21の厚みは同一であって、それらの表面が同一面であることが好ましい。それにより、メタルガスケット1が圧縮されたときの溶接部分の不要な歪や内部応力の発生を防ぐことができる。
(第二の実施形態)
次に、本発明に係るメタルガスケットの第二の実施形態を説明する。本実施形態によるメタルガスケット2は、第一の実施形態と同様に、上プレート11、中プレート12及び下プレート13の3枚のメタルプレートが順に重ねられた構造のプレート本体10と、芯金21に弾性シール22を有するシール部材20とを備え、シール部材20の芯金21が、中プレート12の開口127に溶接されている。
メタルガスケット2のプレート本体10を構成する上プレート11、中プレート12及び下プレート13、並びに、シール部材20の基本的な構造等は、上述の第一の実施形態と共通するため、重複する説明はここでは省略する。なお、第二の実施形態の説明において参照される図8~10において、上述の第一の実施形態で説明されたものと同一又は対応する構成要素については、同一の参照符号を使用している。
図8は、第二の実施形態によるメタルガスケット2の平面図であって、シール部材20の部分を拡大して示す図である。図9は、図8のIX-IX線で切断した場合のシール部材20の接合構造を示す断面図である。図10は、図8のX-X線で切断した場合のシール部材20の接合構造を示す断面図である。
第二の実施形態のメタルガスケット2においては、プレート本体10へのシール部材20の接合構造が、上述の第一の実施形態と異なっている。本実施形態では、図8に示すように、シール部材20の芯金21の外縁の少なくとも一部が、中プレート12の開口127の周縁部127aにまで延出するオーバーラップ部21bとなっている。そして、シール部材20のオーバーラップ部21bと、中プレート12の開口周縁部127aとが重ね合わせ溶接されている。重ね合わせ溶接部32は、上下のメタルプレート11、13の切り欠き部117a、137aを介して外部に露出している。
芯金21と中プレート12との溶接は、レーザー溶接又は電気抵抗溶接によるスポット溶接が好ましい。また、芯金21の端部を中プレート12に隅肉溶接して接合してもよい。隅肉溶接の場合には、レーザー溶接の他、より一般的なアーク溶接によりそれらを接合させることができる。
(比較例との対比)
上述した実施形態によるメタルガスケット1、2の優れた特徴ないし効果を、比較例と対比しながら説明する。
〔比較例1〕
図11は、比較例1のメタルガスケットにおいて、シール部材520の部分を拡大して示す平面図である。図12は、図11のXII-XII線で切断した場合のシール部材520の取付構造を示す断面図である。比較例1によるメタルガスケットは、3枚のメタルプレート511、512、513が重ねられたプレート本体510を有している。シール部材520が設けられる開口の周縁部において、上プレート511及び下プレート513の開口縁511a、513aの全部又は少なくとも一部が、中プレート512の開口縁512aよりも中心に向けて延出している。それによりプレート本体510は、開口の周縁部において、上下のプレート511、513の延出部により画された溝を有している。シール部材520は、芯金521のフランジがその溝に嵌合しており、つまり上下のプレート511、513に挟持された状態でプレート本体510の開口部に取り付けられている。
この比較例1の接合構造によれば、シール部材520は、その芯金521が上プレート511及び下プレート513に挟まれて嵌合している。シール部材520をプレート本体510から外れないよう保持するために、シール部材520又は開口部に近接して、上下のプレート511、513を接合するリベット等の接合手段530が必要になる(図13、14参照)。
一方、本発明の実施形態のメタルガスケット1、2によれば、シール部材20の芯金21が、中プレート12の開口に溶接により固定されている。そのため、上述のリベット等のような接合手段を必要としない。したがって、シール部材20のプレート本体10への接合部分の構造及び組み付け工程を従来よりも簡素化することができる。
また、比較例1によれば、シール部材520が上下のプレート511、513の間に正しく嵌め込まれているかを、組み付け後に目視検査できないという課題がある。図15に示すようにシール部材520が間違った向きに配置されてしまうと、芯金521が中プレート512に乗り上げ、シール性が損なわれる(図16参照)。
一方、本発明の実施形態のメタルガスケット1、2によれば、上下のメタルプレート11、13の切り欠き部117a、137aを介してシール部材20の溶接部31、32が外部に露出している。そのため、シール部材20の接合状態の目視検査が可能となり、組み付けミスや溶接不良等のある製品の出荷を防ぐことができる。したがって、従来よりも製品としての信頼性を高めることができる。
〔比較例2〕
図17は、比較例2によるメタルガスケットのシール部材520の結合構造を示す断面図である。比較例2のメタルガスケットは、1枚のプレート本体540の開口端に沿って段部541が設けられている。シール部材520は、その段部541に芯金521のフランジ521aが溶接されている。
この比較例2の接合構造によれば、プレート本体540が1枚のメタルプレートで構成される。そのため、プレート本体540の厚さが、市場から入手可能な標準的な厚さの材料に制限されるという課題がある。
一方、本発明の実施形態のメタルガスケット1、2によれば、プレート本体10が3枚のメタルプレート11、12、13から構成される。そのため、比較例2と比較して、プレート本体10を設計する際の厚みや素材の組み合わせ等の選択の自由度が高いといえる。
また、比較例2によれば、シール部材520(芯金521)を溶接するために、プレート本体540の開口端に沿って段部541を設けるためのプレス又は切削等の加工が必要となる。例えばプレス打ち抜きによって上述の段部541を加工する場合には、例えばステンレス鋼等の硬く耐候性に優れた材料を選択することができない。
一方、本発明の実施形態のメタルガスケット1、2によれば、1回のプレス打ち抜きにより、複数の開口部16、17、18を形成できる。また、メタルプレート11、12、13の金属素材として、例えば腐食しにくい硬質のステンレス鋼を採用することができる。
また、比較例2のメタルガスケットは、シングルプレートという構造上、シールビード部を形成することができない。
一方、本発明の実施形態のメタルガスケット1、2においては、中プレート12又は上下のプレート11、13にハーフビード部又はフルビード部を形成することができる。したがって、シリンダヘッド及びシリンダブロックへの密着性が増し、比較例2よりもシール性や信頼性を高めることができる。
1、2 メタルガスケット
10 プレート本体
11 上プレート(メタルプレート)
12 中プレート(メタルプレート)
13 下プレート(メタルプレート)
15 ボルト挿通孔
16 燃焼ガス用の開口部
17、18 冷却水用の開口部
19 潤滑油用の開口部
20 シール部材
21 芯金
21a 接合部
21b オーバーラップ部
22 弾性シール
31 突き合わせ溶接部
32 重ね合わせ溶接部
117 開口
117a 切り欠き部
121 ハーフビード部
127 開口
127a 開口周縁部
127A 開口
137 開口
137a 切り欠き部
211 貫通孔
510 プレート本体
511 上プレート
511a 開口縁
512 中プレート
512a 開口縁
513 下プレート
513a 開口縁
520 シール部材
521 芯金
521a フランジ
522 弾性シール
530 リベット(接合手段)
540 プレート本体
541 段部

Claims (5)

  1. 少なくとも枚以上重ねられたメタルプレートを有するプレート本体と、前記プレート本体の開口部に設けられ、環状の弾性シールを有するシール部材とを備えるメタルガスケットであって、
    前記メタルプレートが、上プレート、中プレート及び下プレートを含み、前記プレート本体が、上プレート、中プレート及び下プレートが順に重ねられた構造を有し、
    前記シール部材の芯金が、前記メタルプレートの前記中プレートの開口に溶接接合されているメタルガスケット。
  2. 前記シール部材の芯金が、前記開口の内縁に適合した外縁を有し、前記芯金の外縁と前記中プレートの前記開口の内縁とが突き合わせられた状態で溶接接合されている、請求項1に記載のメタルガスケット。
  3. 前記シール部材の芯金が、その外縁の少なくとも一部が前記開口の周縁部に延出するオーバーラップ部を有し、前記オーバーラップ部と前記中プレートの前記開口の周縁部とが重ね合わされた状態で溶接接合されている、請求項1に記載のメタルガスケット。
  4. 前記中プレートがシールビード部を有している、請求項1~3のいずれか1項に記載のメタルガスケット。
  5. 前記上プレート又は前記下プレートがシールビード部を有している、請求項1~3のいずれか1項に記載のメタルガスケット。
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