JP7416197B2 - 制御装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットに作業させるタスクに関する処理を行う制御装置、制御方法及び記録媒体の技術分野に関する。
ロボットに作業させるタスクが与えられた場合に、当該タスクを実行するために必要なロボットの制御を行う制御手法が提案されている。例えば、特許文献1には、ハンドを有するロボットにより複数の物品を把持して容器に収容する場合に、ハンドが物品を把持する順序の組み合わせを決定し、組み合わせ毎に算出した指標に基づき、収容する物品の順序を決定するロボット制御装置が開示されている。
特開2018-51684号公報
ロボットがタスクを実行する場合、与えられたタスクによっては、他のロボット又は他の作業者と同一の作業空間にて作業を行う必要がある。このような協働作業を伴う場合に必要なロボットの制御について、特許文献1には何ら開示されていない。
本発明の目的の1つは、上述した課題を鑑み、ロボットと他作業体との協働作業を好適に実行させることが可能な制御装置、制御方法及び記録媒体を提供することである。
制御装置の一の態様は、制御装置は、タスクが実行される作業空間を検出範囲とする検出装置の出力信号又は前記タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体が出力する他作業体動作関連情報の少なくとも一方に基づき、前記他作業体の動作予測を行う観測手段と、前記他作業体の動作の終了タイミングを示す前記動作予測結果に基づき、前記ロボットに実行させる動作シーケンスを生成する動作シーケンス生成手段と、前記動作シーケンスを実行中の前記ロボットと前記他作業体との動作の同期を行う同期管理手段と、を有する。
制御方法の一の態様は、コンピュータにより、タスクが実行される作業空間を検出範囲とする検出装置の出力信号又は前記タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体が出力する他作業体動作関連情報の少なくとも一方に基づき、前記他作業体の動作予測を行い、前記他作業体の動作の終了タイミングを示す前記動作予測結果に基づき、前記ロボットに実行させる動作シーケンスを生成し、前記動作シーケンスを実行中の前記ロボットと前記他作業体との動作の同期を行う、制御方法である。
プログラムの一の態様は、タスクが実行される作業空間を検出範囲とする検出装置の出力信号又は前記タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体が出力する他作業体動作関連情報の少なくとも一方に基づき、前記他作業体の動作予測を行う観測手段と、前記他作業体の動作の終了タイミングを示す前記動作予測結果に基づき、前記ロボットに実行させる動作シーケンスを生成する動作シーケンス生成手段と、前記動作シーケンスを実行中の前記ロボットと前記他作業体との動作の同期を行う同期管理手段としてコンピュータを機能させる。
本発明によれば、ロボットと他作業体との協働作業を好適に実行させることができる。
第1実施形態におけるロボット制御システムの構成を示す。 制御装置のハードウェア構成を示す。 アプリケーション情報のデータ構造の一例を示す。 制御装置の機能ブロックの一例である。 動作シーケンス生成部の機能ブロックの一例である。 作業空間の俯瞰図を示す。 第1実施形態において制御装置が実行するロボット制御処理の概要を示すフローチャートの一例である。 第2実施形態におけるロボット制御システムの構成を示す。 第2実施形態における制御装置のブロック構成の一例である。 第2実施形態において制御装置が実行するロボット制御処理の概要を示すフローチャートの一例である。 第3実施形態における制御装置のブロック構成の一例である。 第3実施形態において制御装置が実行するロボット制御処理の概要を示すフローチャートの一例である。 第4実施形態における制御装置のブロック構成の一例である。 第4実施形態において制御装置が実行するロボット制御処理の概要を示すフローチャートの一例である。
以下、図面を参照しながら、制御装置、制御方法及び記録媒体の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
(1)システム構成
図1は、第1実施形態に係るロボット制御システム100の構成を示す。ロボット制御システム100は、主に、制御装置1と、タスク指示装置2と、記憶装置4と、ロボット5と、計測装置7と、を備える。
制御装置1は、ロボット5に実行させるタスク(「目的タスク」とも呼ぶ。)が指定された場合に、ロボット5が受付可能な単純なタスクのタイムステップ(時間刻み)毎のシーケンスに目的タスクを変換し、生成したシーケンスに基づきロボット5を制御する。以後では、ロボット5が受付可能な単位により目的タスクを分解したタスク(コマンド)を、「サブタスク」と呼び、目的タスクを達成するためにロボット5が実行すべきサブタスクのシーケンスを「サブタスクシーケンス」とも呼ぶ。サブタスクシーケンスは、ロボット5の一連の動作を規定する動作シーケンスに相当する。
制御装置1は、タスク指示装置2、記憶装置4、ロボット5、計測装置7及び少なくとも一部の他作業体8と、通信網を介し又は直接通信により、データ通信を行う。例えば、制御装置1は、タスク指示装置2から、目的タスクを指定する入力信号「S1」を受信する。また、制御装置1は、タスク指示装置2に対し、ロボット5に実行させるタスクに関する表示を行うための表示信号「S2」を送信する。また、制御装置1は、ロボット5を動作させるための制御信号「S3」を、ロボット5に送信する。また、制御装置1は、計測装置7から出力信号「S4」を受信する。
タスク指示装置2は、ユーザによる目的タスクの入力を受け付ける装置である。タスク指示装置2は、制御装置1から供給される表示信号S2に基づき所定の表示を行ったり、ユーザの入力に基づき生成した入力信号S1を制御装置1へ供給したりする。タスク指示装置2は、入力部と表示部とを備えるタブレット端末であってもよく、据置型のパーソナルコンピュータであってもよく、ディスプレイが付属したリモートコントローラであってもよい。
記憶装置4は、アプリケーション情報記憶部41を有する。アプリケーション情報記憶部41は、目的タスクからサブタスクシーケンスを生成するために必要なアプリケーション情報を記憶する。アプリケーション情報の詳細は、図3を参照しながら後述する。記憶装置4は、制御装置1に接続又は内蔵されたハードディスクなどの外部記憶装置であってもよく、フラッシュメモリなどの記録媒体であってもよい。また、記憶装置4は、制御装置1と通信網を介してデータ通信を行うサーバ装置であってもよい。この場合、記憶装置4は、複数のサーバ装置から構成されてもよい。
ロボット5は、制御装置1から供給される制御信号S3に基づき、他作業体8と協働作業を行う。ロボット5は、垂直多関節型ロボットであってもよく、水平多関節型などの任意の種類のロボットであってもよい。ロボット5は、ロボット5の状態を示す状態信号を制御装置1に供給してもよい。この状態信号は、ロボット5全体又は関節などの特定部位の状態(位置、角度等)を検出するセンサの出力信号であってもよく、ロボット5の制御部が生成したロボット5のサブタスクの進捗状態を示す信号であってもよい。
計測装置7は、目的タスクが実行される作業空間内の状態を検出するカメラ、測域センサ、ソナーまたはこれらの組み合わせとなる1又は複数のセンサである。計測装置7は、生成した出力信号S4を制御装置1に供給する。出力信号S4は、作業空間内を撮影した画像データであってもよく、作業空間内の物体の位置を示す点群データであってもよい。計測装置7は、作業空間内で移動する自走式又は飛行式のセンサ(ドローンを含む)であってもよい。また、計測装置7は、ロボット5に設けられたセンサ、及び他作業体8に設けられたセンサなどを含んでもよい。また、計測装置7は、作業空間内の音を検出するセンサを含んでもよい。このように、計測装置7は、作業空間内の状態を検出する種々のセンサであって、任意の場所に設けられたセンサを含んでもよい。
他作業体8(8A、8B、…)は、目的タスクに関する動作を行う作業者、ロボット又は工作機械であって、作業空間内でロボット5と協働作業を行う。また、少なくとも一部の他作業体8(図1では他作業体8B)は、対象の他作業体8の動作に関する情報である他作業体動作関連情報「S5」を生成し、生成した他作業体動作関連情報S5を制御装置1へ送信する。他作業体動作関連情報S5は、例えば、他作業体8による現在実行中のタスクを完了するタイミングなどのタスクの進捗状況を示す情報、又は、規定時間当たりに実行可能なタスク数の情報が含まれてもよい。
他作業体8には、他作業体8の動作認識(モーションキャプチャ)を行うためのマーカ又はセンサが設けられてもよい。この場合、他作業体8の関節、手先などの他作業体8の動作認識において特徴的な箇所である特徴点に、上述のマーカ又はセンサが設けられる。特徴点に設けられたマーカの位置を検出するセンサ又は特徴点に設けられたセンサは、計測装置7の一例である。
なお、図1に示すロボット制御システム100の構成は一例であり、当該構成に種々の変更が行われてもよい。例えば、ロボット5は複数台存在してもよく、ロボットアームなどの夫々が独立して動作する制御対象物を複数有してもよい。これらの場合であっても、制御装置1は、目的タスクに基づき、ロボット5毎又は制御対象物毎に実行すべきサブタスクシーケンスを生成し、当該サブタスクシーケンスに基づく制御信号S3を、対象のロボット5に送信する。また、他作業体8は、1体のみ又は3体以上存在してもよい。また、計測装置7は、ロボット5の一部であってもよい。また、タスク指示装置2は、制御装置1と同一の装置として構成されてもよい。また、制御装置1は、複数の装置から構成されてもよい。この場合、制御装置1を構成する複数の装置は、予め割り当てられた処理を実行するために必要な情報の授受を、これらの複数の装置間において行う。また、ロボット5には、制御装置1の少なくとも一部又は全ての機能が組み込まれていてもよい。
(2)ハードウェア構成
図2(A)は、制御装置1のハードウェア構成を示す。制御装置1は、ハードウェアとして、プロセッサ11と、メモリ12と、インターフェース13とを含む。プロセッサ11、メモリ12及びインターフェース13は、データバス10を介して接続されている。
プロセッサ11は、メモリ12に記憶されているプログラムを実行することにより、所定の処理を実行する。プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)などのプロセッサである。
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの各種のメモリにより構成される。また、メモリ12には、制御装置1が所定の処理を実行するためのプログラムが記憶される。また、メモリ12は、作業メモリとして使用され、記憶装置4から取得した情報等を一時的に記憶する。なお、メモリ12は、記憶装置4として機能してもよい。同様に、記憶装置4は、制御装置1のメモリ12として機能してもよい。なお、制御装置1が実行するプログラムは、メモリ12以外の記録媒体に記憶されてもよい。
インターフェース13は、制御装置1と外部装置とを電気的に接続するためのインターフェースである。例えば、インターフェース13は、制御装置1とタスク指示装置2とを接続するためのインターフェース、及び制御装置1と記憶装置4とを接続するためのインターフェースを含む。また、インターフェース13は、制御装置1とロボット5とを接続するためのインターフェース、及び制御装置1と計測装置7とを接続するためのインターフェースを含む。これらの接続は、有線接続であってもよく、無線接続であってもよい。例えば、制御装置1とこれらの外部装置とを接続するためのインターフェースは、プロセッサ11の制御に基づきこれらの外部装置とデータの送受信を有線又は無線により行うための通信インターフェースであってもよい。他の例では、制御装置1と外部装置とは、ケーブル等により接続されてもよい。この場合、インターフェース13は、外部装置とデータの授受を行うためのUSB(Universal Serial Bus)、SATA(Serial AT Attachment)などに準拠したインターフェースを含む。
なお、制御装置1のハードウェア構成は、図2(A)に示す構成に限定されない。例えば、制御装置1は、表示装置、入力装置又は音出力装置の少なくともいずれかと接続又は内蔵してもよい。また、制御装置1は、タスク指示装置2又は記憶装置4の少なくとも一方を含んで構成されてもよい。
図2(B)は、タスク指示装置2のハードウェア構成を示す。タスク指示装置2は、ハードウェアとして、プロセッサ21と、メモリ22と、インターフェース23と、入力部24と、表示部25とを含む。プロセッサ21、メモリ22及びインターフェース23は、データバス29を介して接続されている。また、インターフェース23には、入力部24と表示部25とが接続されている。
プロセッサ21は、メモリ22に記憶されているプログラムを実行することにより、所定の処理を実行する。プロセッサ21は、CPU、GPUなどのプロセッサである。プロセッサ21は、インターフェース23を介して入力部24が生成した信号を受信することで、入力信号S1を生成し、インターフェース23を介して制御装置1に当該入力信号S1を送信する。また、プロセッサ21は、インターフェース23を介して制御装置1から受信した表示信号S2を、表示部25にインターフェース23を介して供給する。
メモリ22は、RAM、ROMなどの各種のメモリにより構成される。また、メモリ22には、タスク指示装置2が所定の処理を実行するためのプログラムが記憶される。また、メモリ22は、作業メモリとして使用される。また、メモリ22は、フラッシュメモリ、ハードディスクなどの不揮発性メモリを含んでもよい。
インターフェース23は、タスク指示装置2と他の装置とを電気的に接続するためのインターフェースである。例えば、インターフェース23は、タスク指示装置2が他の装置と有線又は無線によりデータ通信を行うための通信インターフェースを含む。また、インターフェース23は、入力部24及び表示部25と、プロセッサ21及びメモリ22とのインターフェース動作を行う。入力部24は、ユーザの入力を受け付けるインターフェースであり、例えば、タッチパネル、ボタン、キーボード、音声入力装置などが該当する。表示部25は、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ等であり、プロセッサ21の制御に基づき表示信号S2に基づく情報の表示を行う。
なお、タスク指示装置2のハードウェア構成は、図2(B)に示す構成に限定されない。例えば、入力部24及び表示部25は、タスク指示装置2と電気的に接続する別体の装置として構成されてもよい。また、タスク指示装置2は、音出力装置、カメラなどの種々の装置と接続してもよく、これらを内蔵してもよい。
(3)アプリケーション情報
次に、アプリケーション情報記憶部41が記憶するアプリケーション情報のデータ構造について説明する。
図3は、アプリケーション情報記憶部41に記憶されるアプリケーション情報のデータ構造の一例を示す。図3に示すように、アプリケーション情報記憶部41は、抽象状態指定情報I1と、制約条件情報I2と、動作限界情報I3と、サブタスク情報I4と、抽象モデル情報I5と、物体モデル情報I6と、他作業体動作予測情報I7とを含む。
抽象状態指定情報I1は、サブタスクシーケンスの生成にあたり定義する必要がある抽象状態を指定する情報である。この抽象状態は、作業空間内における物体の抽象的な状態であって、後述する目標論理式において使用する命題として定められる。例えば、抽象状態指定情報I1は、目的タスクの種類毎に、定義する必要がある抽象状態を指定する。なお、目的タスクは、ロボット5が他作業体8と協働作業を行う(作業の同期をとる必要がある)種々のタスクであってもよい。例えば、目的タスクは、ロボット5と他作業体8との物の受け渡しを伴うタスク(ピックアンドプレイス、ねじ回しなどを含む製品の組立て、医療現場での補助等)、その他、他作業体8又はロボット5の一方のサブタスクの完了が他方のサブタスクの開始条件に含まれるようなタスクが該当する。
制約条件情報I2は、目的タスクを実行する際の制約条件を示す情報である。制約条件情報I2は、例えば、目的タスクがピックアンドプレイスの場合、障害物にロボット5(ロボットアーム)が接触してはいけないという制約条件、ロボット5(ロボットアーム)同士が接触してはいけないという制約条件などを示す。なお、制約条件情報I2は、目的タスクの種類毎に夫々適した制約条件を記録した情報であってもよい。
動作限界情報I3は、制御装置1により制御が行われるロボット5の動作限界に関する情報を示す。動作限界情報I3は、例えば、ロボット5の速度、加速度、又は角速度の上限を規定する情報である。なお、動作限界情報I3は、ロボット5の可動部位又は関節ごとに動作限界を規定する情報であってもよい。
サブタスク情報I4は、ロボット5が受付可能なサブタスクの情報を示す。例えば、目的タスクがピックアンドプレイスの場合には、サブタスク情報I4は、ロボット5のロボットアームの移動であるリーチングと、ロボットアームによる把持であるグラスピングとをサブタスクとして規定する。サブタスク情報I4は、目的タスクの種類毎に使用可能なサブタスクの情報を示すものであってもよい。
抽象モデル情報I5は、作業空間におけるダイナミクスを抽象化した抽象モデルに関する情報である。例えば、抽象モデルは、後述するように、現実のダイナミクスをハイブリッドシステムにより抽象化したモデルにより表されている。抽象モデル情報I5は、上述のハイブリッドシステムにおけるダイナミクスの切り替わりの条件を示す情報を含む。切り替わりの条件は、例えば、対象物をロボット5が掴んで所定位置に移動させるピックアンドプレイスの場合、対象物はロボット5により把持されなければ移動できないという条件などが該当する。抽象モデル情報I5は、目的タスクの種類毎に適した抽象モデルに関する情報を有している。
物体モデル情報I6は、計測装置7が生成した出力信号S4から認識すべき作業空間内の各物体の物体モデルに関する情報である。上述の各物体は、例えば、ロボット5、他作業体8、障害物、ロボット5又は他作業体8が扱う工具その他の対象物などが該当する。物体モデル情報I6は、例えば、上述した各物体の種類、位置、姿勢、現在実行中の動作などを制御装置1が認識するために必要な情報と、各物体の3次元形状を認識するためのCAD(computer aided design)データなどの3次元形状情報とを含んでいる。前者の情報は、ニューラルネットワークなどの機械学習における学習モデルを学習することで得られた推論器のパラメータを含む。この推論器は、例えば、画像が入力された場合に、当該画像において被写体となる物体の種類、位置、姿勢等を出力するように予め学習される。
他作業体動作予測情報I7は、他作業体8の動作予測に用いられる情報である。他作業体動作予測情報I7は、例えば、他作業体8が所定の動作シーケンスを繰り返し実行する場合に、繰り返される動作シーケンスと各動作の周期を示す情報であってもよい。他の例では、他作業体動作予測情報I7は、他作業体8の現在の動作または現在の動作を含む過去の動作シーケンスから、次に他作業体8が実行する動作又は動作シーケンスを特定するための情報であってもよい。この場合、他作業体動作予測情報I7は、ルックアップテーブルであってもよく、機械学習により得られた推論器のパラメータであってもよい。
また、他作業体動作予測情報I7は、出力信号S4から現在実行している動作の完了予測時間、次に実行されると予測される動作又は/及び当該動作の所要時間などを推論する推論器のパラメータであってもよい。例えば他作業体8が仕掛品を後工程に渡す必要がある目的タスクの場合、推論器は、他作業体8を被写体とする画像又は時系列の画像群(動画データ)が入力された場合に、当該他作業体8が後工程に仕掛品を渡すまでの所要時間を出力するように学習される。このような推論器の学習に用いられる学習モデルは、畳み込みニューラルネットワークなどの深層学習、サポートベクターマシーンなどの他の機械学習、又はこれらの組合せであってもよい。
他作業体動作予測情報I7は、目的タスクの種類毎又は/及び他作業体8の種類毎にアプリケーション情報記憶部41に記憶されてもよい。また、他作業体動作予測情報I7は、アプリケーション情報記憶部41に予め記憶されてもよく、制御装置1が実行する後述の学習処理により生成されてもよい。
なお、アプリケーション情報記憶部41は、上述した情報の他、サブタスクシーケンスの生成処理に関する種々の情報を記憶してもよい。
(4)制御装置の処理概要
図4は、制御装置1の処理の概要を示す機能ブロックの一例である。制御装置1のプロセッサ11は、機能的には、観測部15と、動作シーケンス生成部16と、同期管理部17と、ロボット制御部18とを有する。なお、図4では、各ブロック間で授受が行われるデータの一例が示されているが、これに限定されない。後述する他の機能ブロックの図においても同様である。
観測部15は、出力信号S4又は他作業体動作関連情報S5の少なくとも一方に基づいて、作業空間内の物体の状態を観測し、観測結果「R」を動作シーケンス生成部16に供給する。作業空間内の物体は、例えば、ロボット5、他作業体8、ロボット5又は他作業体8が取り扱う工具又は部品などの対象物、及び障害物などである。この場合、観測部15は、物体モデル情報I6を参照し、作業空間の環境を認識する技術(画像処理技術、画像認識技術、音声認識技術、RFID(radio frequency identifier)を用いる技術等)により出力信号S4を解析することで、作業空間内の物体の状態を推定する。そして、観測部15は、作業空間内の物体の状態に関する推定結果(「状態推定結果R1」とも呼ぶ。)を、観測結果Rとして生成する。状態推定結果R1には、観測した物体の種類、位置、及び姿勢などの情報が含まれている。
また、観測部15は、他作業体動作予測情報I7を参照し、出力信号S4又は他作業体動作関連情報S5に基づいて、他作業体8の動作の予測を行い、その予測結果(「動作予測結果R2」とも呼ぶ。)を、観測結果Rとして生成する。動作予測結果R2には、例えば、現在実行中の動作の識別情報と当該動作の終了タイミングが含まれている。また、動作予測結果R2には、次に実行すると予測される動作(動作シーケンスであってもよい)の識別情報と当該動作の開始及び終了タイミングとがさらに含まれてもよい。この場合、例えば、観測部15は、出力信号S4又は他作業体動作関連情報S5に基づき現在実行中の動作(及び当該動作の進捗状況)を認識し、他作業体動作予測情報I7を参照することで、動作予測結果R2を生成する。他の例では、他作業体動作予測情報I7に動作予測のための上述した推論器のパラメータが記憶されている場合には、観測部15は、当該推論器に出力信号S4を入力することで、動作予測結果R2を取得する。
なお、観測部15は、他作業体8が作業中の所定期間において時系列に供給される出力信号S4又は他作業体動作関連情報S5に基づいて、他作業体動作予測情報I7の生成又は更新を行ってもよい。例えば、観測部15は、所定期間に生成される時系列の出力信号S4又は他作業体動作関連情報S5に基づいて他作業体8が実行する動作のシーケンスを認識し、1又は複数の動作が周期的に行われていると判定した場合に、周期的に実行される動作及びその周期を示す情報を他作業体動作予測情報I7として生成する。同様に、観測部15は、他作業体8が作業中の所定期間において時系列に供給される出力信号S4又は他作業体動作関連情報S5に基づいて、他作業体8が実行した動作及び動作タイミングのシーケンスを認識し、その認識結果と所定時間前に得られた出力信号S4又は他作業体動作関連情報S5とを学習データセットとする機械学習を行ってもよい。この場合、観測部15は、出力信号S4又は他作業体動作関連情報S5が入力された場合に予測される動作及び動作タイミングを出力する推論器のパラメータを、他作業体動作予測情報I7として記憶する。
なお、観測部15に相当する機能を計測装置7が有してもよい。この場合、計測装置7は、出力信号S4に代えて、又はこれに加えて、生成した観測結果Rを制御装置1に供給する。
動作シーケンス生成部16は、入力信号S1により目的タスクが指定された場合に、観測部15から供給される観測結果Rと、アプリケーション情報記憶部41が記憶する各種のアプリケーション情報と、に基づき、ロボット5に実行させるサブタスクシーケンス「Sr」を生成する。そして、動作シーケンス生成部16は、生成したサブタスクシーケンスSrを同期管理部17に供給する。ここで、サブタスクシーケンスSrには、各サブタスクの実行順序及び実行タイミングを示す情報が含まれている。
また、動作シーケンス生成部16は、目的タスクを受け付ける場合に、目的タスクを入力する画面を表示するための表示信号S2をタスク指示装置2に送信することで、タスク指示装置2に上述の画面を表示させる。例えば、動作シーケンス生成部16は、画面上に出力信号S4に基づく作業空間内の画像を表示した画面への種々の操作を受け付けることで、「Aに地点に存在する対象物XをB地点に運び、30秒待ってから、後工程を行う他作業体8に対象物Xを渡す」といった目的タスクの入力を受け付ける。上述の操作の例は、タッチ操作、ドラッグアンドドロップ操作、ボタン操作、キーボード操作、及び音声入力操作等などを含む。
同期管理部17は、動作シーケンス生成部16からサブタスクシーケンスSrが供給された場合に、当該サブタスクシーケンスSrをロボット制御部18に送信することで、ロボット5にサブタスクシーケンスSrを実行させる。また、ロボット5のサブタスクシーケンスSrの実行中において、同期管理部17は、観測部15から供給される観測結果Rに基づいて、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期しているか否か判定し、これらの動作が同期していない場合に、これらの動作が同期するための同期制御を行う。
上述の同期制御の第1の例では、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期していない場合、同期管理部17は、ロボット5の動作タイミングを調整するタイミング調整情報「Ib」をロボット制御部18に供給する。この場合、同期管理部17は、タイミング調整情報Ibに代えて、既に生成されたサブタスクシーケンスSrの動作タイミングの変更を反映した新たなサブタスクシーケンスSrをロボット制御部18に供給してもよい。上述の同期制御の第2の例では、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期していない場合、同期管理部17は、動作シーケンス生成部16に対し、サブタスクシーケンスSrの再生成を指示する再生成指示情報「Ia」を動作シーケンス生成部16に供給する。この場合、同期管理部17は、再生成指示情報Iaに基づいて動作シーケンス生成部16が生成したサブタスクシーケンスSrを、ロボット制御部18へ供給する。後述するように、同期管理部17は、第1の例と第2の例とを場合分けにより組み合わせて実行する。
ロボット制御部18は、同期管理部17から供給されたサブタスクシーケンスSrに基づき、サブタスクシーケンスSrを構成する各サブタスクを夫々定められた実行タイミング(タイムステップ)でロボット5が実行するための制御を行う。具体的には、ロボット制御部18は、制御信号S3をロボット5に送信することで、サブタスクシーケンスSrを実現するためのロボット5の関節の位置制御又はトルク制御などを実行する。また、ロボット制御部18は、サブタスクシーケンスSrに基づくロボット5の制御中に、新たなサブタスクシーケンスSr又はタイミング調整情報Ibが同期管理部17から供給された場合、タイミング調整情報Ibを反映したサブタスクシーケンスSr又は新たに供給されたサブタスクシーケンスSrに基づき、ロボット5の動作制御を行う。
なお、ロボット制御部18に相当する機能を、制御装置1に代えてロボット5が有してもよい。この場合、ロボット5は、サブタスクシーケンスSr又はタイミング調整情報Ibを示す制御信号S3を制御装置1から受信することで、サブタスクシーケンスSrを実現するための関節の位置制御又はトルク制御などを実行する。
なお、図4において説明した観測部15、動作シーケンス生成部16、同期管理部17及びロボット制御部18の各構成要素は、例えば、プロセッサ11がプログラムを実行することによって実現できる。より具体的には、各構成要素は、メモリ12又は記憶装置4に格納されたプログラムを、プロセッサ11が実行することによって実現され得る。また、必要なプログラムを任意の不揮発性記録媒体に記録しておき、必要に応じてインストールすることで、各構成要素を実現するようにしてもよい。なお、これらの各構成要素は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせ等により実現してもよい。また、これらの各構成要素は、例えばFPGA(field-programmable gate array)又はマイコン等の、ユーザがプログラミング可能な集積回路を用いて実現してもよい。この場合、この集積回路を用いて、上記の各構成要素から構成されるプログラムを実現してもよい。このように、各構成要素は、プロセッサ以外のハードウェアにより実現されてもよい。以上のことは、後述する他の実施の形態においても同様である。
(5)同期管理部の詳細
ロボット5のサブタスクシーケンスSrの実行中における同期管理部17の処理の詳細について説明する。同期管理部17は、観測部15から供給される観測結果Rに基づいて、ロボット5の動作と他作業体8の動作との同期判定を行い、これらの動作が同期していない場合に、再生成指示情報Ia又はタイミング調整情報Ibを生成する。
ここで、ロボット5の動作と他作業体8の動作との同期判定について具体的に説明する。以後では、ロボット5又は他作業体8の一方に割り当てられたあるタスクが開始又は終了しないと他方が実行すべきタスクを開始又は終了することができない場合、前者のタスクを「キータスク」と呼び、後者のタスクを「従属タスク」とも呼ぶ。即ち、従属タスクは、他の作業体のタスクが開始又は終了しないと開始又は終了することができないタスクを指し、キータスクは、当該タスクが開始又は終了しないと開始又は終了することができない他の作業体のタスクが存在するタスクを指すとする。キータスク及び従属タスクは、ロボット5の場合、サブタスクシーケンスSrに含まれる1又は連続する複数個のサブタスクである。例えば、他作業体8が作る仕掛品をロボット5が取りに行く必要がある目的タスクが設定されている場合には、ロボット5が仕掛品を取りに行くというタスクがキータスクに該当し、他作業体8が仕掛品を完成させるというタスクが従属タスクに該当する。
同期管理部17は、ロボット5又は他作業体8が実行すべきキータスクの開始又は終了タイミングが遅れていることにより、他方の従属タスクの開始又は終了ができないと予測される場合、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期していないと判定する。この場合、同期管理部17は、動作予測結果R2に基づき、他作業体8が実行すべきキータスク又は従属タスクの開始又は終了タイミングを予測する。また、同期管理部17は、生成済のサブタスクシーケンスSrに基づき、ロボット5が実行すべきキータスク又は従属タスクの開始又は終了タイミングを予測する。この場合、同期管理部17は、ロボット制御部18が管理するサブタスクシーケンスSrの進捗度合に関する情報に基づき、ロボット5が実行すべきキータスク又は従属タスクの開始又は終了タイミングを、現実のロボット5の動作状況を勘案してより的確に予測してもよい。
次に、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期していないと判定した場合について補足説明する。
第1の例では、同期管理部17は、ロボット5のサブタスクの実行タイミングの調整により、ロボット5の動作と他作業体8の動作とを同期させることができると判定した場合、ロボット5のサブタスクの実行タイミングを調整する。一方、同期管理部17は、ロボット5のサブタスクの実行タイミングの調整によっては、ロボット5の動作と他作業体8の動作とを同期させることができないと判定した場合、サブタスクシーケンスSrの再生成を指示する再生成指示情報Iaを動作シーケンス生成部16に供給する。ここで、ロボット5のサブタスクの実行タイミングを調整する場合、同期管理部17は、ロボット5のサブタスクの実行タイミングを調整するためのタイミング調整情報Ibをロボット制御部18に供給してもよく、実行タイミングの調整を反映したサブタスクシーケンスSrをロボット制御部18に供給してもよい。この場合に、実行タイミングの調整対象となるサブタスクは、キータスク又は従属タスクとその後に実行するサブタスクであってもよく、サブタスクシーケンスSrを構成する未実行の全てのサブタスクであってもよい。
第2の例では、同期管理部17は、ロボット5のサブタスクの実行タイミングの調整による上述の同期の可否に関わらず、再生成指示情報Iaにより動作シーケンス生成部16にサブタスクシーケンスSrの再生成を指示する。そして、同期管理部17は、再生成されたサブタスクシーケンスSrによる目的タスクの完了が、当初のサブタスクシーケンスSrに対して実行タイミングの調整を行った場合の目的タスクの完了よりも早いと予測される場合、再生成されたサブタスクシーケンスSrをロボット制御部18に供給する。一方、同期管理部17は、再生成されたサブタスクシーケンスSrによる目的タスクの完了が、当初のサブタスクシーケンスSrに対して実行タイミングの調整を行った場合の目的タスクの完了よりも遅い場合、当初のサブタスクシーケンスSrに対するロボット5のサブタスクの実行タイミングの調整を行う。なお、同期管理部17は、ロボット5のサブタスクの実行タイミングの調整によってはロボット5の動作と他作業体8の動作とを同期させることができない場合には、第1の例と同様に、サブタスクシーケンスSrの再生成を指示する再生成指示情報Iaを、動作シーケンス生成部16に供給する。
(6)動作シーケンス生成部の詳細
次に、動作シーケンス生成部16の詳細な処理について説明する。
(6-1)機能ブロック
図5は、動作シーケンス生成部16の機能的な構成を示す機能ブロックの一例である。動作シーケンス生成部16は、機能的には、抽象状態設定部31と、目標論理式生成部32と、タイムステップ論理式生成部33と、抽象モデル生成部34と、制御入力生成部35と、サブタスクシーケンス生成部36と、を有する。
抽象状態設定部31は、観測部15から供給される観測結果Rと、アプリケーション情報記憶部41から取得した抽象状態指定情報I1とに基づき、目的タスクを実行する際に考慮する必要がある作業空間内の抽象状態を設定する。この場合、抽象状態設定部31は、各抽象状態に対し、論理式で表すための命題を定義する。抽象状態設定部31は、設定した抽象状態を示す情報(「抽象状態設定情報IS」とも呼ぶ。)を目標論理式生成部32に供給する。
目標論理式生成部32は、目的タスクに関する入力信号S1をタスク指示装置2から受信した場合に、抽象状態設定情報ISに基づき、入力信号S1が示す目的タスクを、最終的な達成状態を表す時相論理の論理式(「目標論理式Ltag」とも呼ぶ。)に変換する。この場合、目標論理式生成部32は、アプリケーション情報記憶部41から制約条件情報I2を参照することで、目的タスクの実行において満たすべき制約条件を、目標論理式Ltagに付加する。そして、目標論理式生成部32は、生成した目標論理式Ltagを、タイムステップ論理式生成部33に供給する。また、目標論理式生成部32は、目的タスクに関する入力を受け付ける画面を表示するための表示信号S2を生成し、当該表示信号S2をタスク指示装置2に供給する。
タイムステップ論理式生成部33は、目標論理式生成部32から供給された目標論理式Ltagを、各タイムステップでの状態を表した論理式(「タイムステップ論理式Lts」とも呼ぶ。)に変換する。そして、タイムステップ論理式生成部33は、生成したタイムステップ論理式Ltsを、制御入力生成部35に供給する。
抽象モデル生成部34は、観測部15から供給される観測結果Rと、アプリケーション情報記憶部41が記憶する抽象モデル情報I5と、に基づき、作業空間における現実のダイナミクスを抽象化した抽象モデル「Σ」を生成する。この場合、抽象モデル生成部34は、対象のダイナミクスを連続ダイナミクスと離散ダイナミクスとが混在したハイブリッドシステムとみなし、ハイブリッドシステムに基づく抽象モデルΣを生成する。抽象モデルΣの生成方法については後述する。抽象モデル生成部34は、生成した抽象モデルΣを、制御入力生成部35へ供給する。
制御入力生成部35は、タイムステップ論理式生成部33から供給されるタイムステップ論理式Ltsと、抽象モデル生成部34から供給される抽象モデルΣとを満たし、評価関数(たとえば、ロボットによって消費されるエネルギー量を表す関数)を最適化するタイムステップ毎のロボット5への制御入力を決定する。そして、制御入力生成部35は、ロボット5へのタイムステップ毎の制御入力を示す情報(「制御入力情報Ic」とも呼ぶ。)を、サブタスクシーケンス生成部36へ供給する。
サブタスクシーケンス生成部36は、制御入力生成部35から供給される制御入力情報Icと、アプリケーション情報記憶部41が記憶するサブタスク情報I4とに基づき、サブタスクシーケンスSrを生成し、サブタスクシーケンスSrを同期管理部17へ供給する。
(6-2)抽象状態設定部
抽象状態設定部31は、観測部15から供給される観測結果Rと、アプリケーション情報記憶部41から取得した抽象状態指定情報I1とに基づき、作業空間内の抽象状態を設定する。この場合、まず、抽象状態設定部31は、抽象状態指定情報I1を参照し、作業空間内において設定すべき抽象状態を認識する。なお、作業空間内において設定すべき抽象状態は、目的タスクの種類によって異なる。よって、目的タスクの種類毎に設定すべき抽象状態が抽象状態指定情報I1に規定されている場合には、抽象状態設定部31は、入力信号S1により指定された目的タスクに対応する抽象状態指定情報I1を参照し、設定すべき抽象状態を認識する。
図6は、ピックアンドプレイスを目的タスクとした場合の作業空間の俯瞰図を示す。図6に示す作業空間には、2つのロボットアーム52a、52bと、4つの対象物61(61a~61d)と、障害物62と、他作業体ハンド81(81a、81b)を有する他作業体8と、対象物61の目的地である領域Gとが存在している。
この例の場合、計測装置7が出力する出力信号S4に基づき観測部15が出力する観測結果Rに基づき、抽象状態設定部31は、対象物61の状態、障害物62の存在範囲、他作業体8の状態、領域Gの存在範囲等を認識する。
ここでは、抽象状態設定部31は、対象物61a~61dの各々の中心の位置ベクトル「x」~「x」を、対象物61a~61dの位置として認識する。また、抽象状態設定部31は、対象物を把持するロボットハンド53aの位置ベクトル「xr1」と、ロボットハンド53bの位置ベクトル「xr2」とを、ロボットアーム52aとロボットアーム52bの位置として認識する。
また、抽象状態設定部31は、他作業体8の一方の手である他作業体ハンド81aの位置ベクトル「xh1」と、他作業体8の他方の手である他作業体ハンド81bの位置ベクトル「xh2」とを、他作業体8が物を掴む、離す、動かすなどの各種動作が行われる特徴点の位置として認識する。なお、抽象状態設定部31は、他作業体ハンド81a及び他作業体ハンド81bを夫々異なる他作業体8とみなしてもよい。この場合、抽象状態設定部31は、他作業体ハンド81a及び他作業体ハンド81bの各位置を、他作業体8の位置として認識する。
同様に、抽象状態設定部31は、対象物61a~61dの姿勢(図6の例では対象物が球状のため不要)、障害物62の存在範囲、領域Gの存在範囲等を認識する。なお、抽象状態設定部31は、例えば、障害物62を直方体とみなし、領域Gを矩形とみなす場合には、障害物62及び領域Gの各頂点の位置ベクトルを認識する。
また、抽象状態設定部31は、抽象状態指定情報I1を参照することで、目的タスクにおいて定義すべき抽象状態を決定する。この場合、抽象状態設定部31は、観測結果R(特に状態推定結果R1)が示す、作業空間内に存在する物体及び領域に関する認識結果(例えば物体及び領域の種類毎の個数)と、抽象状態指定情報I1とに基づき、抽象状態を示す命題を定める。
図6の例では、抽象状態設定部31は、状態推定結果R1により特定される対象物61a~61dに対し、夫々識別ラベル「1」~「4」を付す。また、抽象状態設定部31は、対象物「i」(i=1~4)が最終的に載置されるべき目標地点である領域G内に存在するという命題「g」を定義する。また、抽象状態設定部31は、障害物62に対して識別ラベル「O」を付し、対象物iが障害物Oに干渉しているという命題「o」を定義する。さらに、抽象状態設定部31は、ロボットアーム52同士が干渉するという命題「h」を定義する。同様に、抽象状態設定部31は、ロボットアーム52と他作業体ハンド81a、81bとが干渉するという命題などを定義する。
このように、抽象状態設定部31は、抽象状態指定情報I1を参照することで、定義すべき抽象状態を認識し、当該抽象状態を表す命題(上述の例ではg、o、h)を、対象物61の数、ロボットアーム52の数、障害物62の数、他作業体8の数等に応じてそれぞれ定義する。そして、抽象状態設定部31は、抽象状態を表す命題を示す情報を、抽象状態設定情報ISとして目標論理式生成部32に供給する。
(6-3)目標論理式生成部
まず、目標論理式生成部32は、入力信号S1により指定された目的タスクを、時相論理を用いた論理式に変換する。入力信号S1は、自然言語を用いて表されていてもよい。なお、自然言語で表されたタスクを論理式に変換する方法は、種々の技術が存在するため、本実施形態では説明を省略する。例えば、図6の例において、「最終的に対象物(i=2)が領域Gに存在する」という目的タスクが与えられたとする。この場合、目標論理式生成部32は、目的タスクを線形論理式(LTL:Linear Temporal Logic)の「eventually」に相当する演算子「◇」と、抽象状態設定部31により定義された命題「g」と用いて、論理式「◇g」を生成する。なお、目標論理式生成部32は、演算子「◇」以外の任意の時相論理の演算子(論理積「∧」、論理和「∨」、否定「¬」、論理包含「⇒」、always「□」、next「○」、until「U」等)を用いて論理式を表現してもよい。また、線形時相論理に限らず、MTL(Metric Temporal Logic)やSTL(Signal Temporal Logic)などの任意の時相論理を用いて論理式を表現してもよい。
次に、目標論理式生成部32は、制約条件情報I2が示す制約条件を、目的タスクを示す論理式に付加することで、目標論理式Ltagを生成する。
例えば、図6に示すピックアンドプレイスに対応する制約条件として、「ロボットアーム52同士が常に干渉しない」、「対象物iは障害物Oに常に干渉しない」の2つが制約条件情報I2に含まれていた場合、目標論理式生成部32は、これらの制約条件を論理式に変換する。具体的には、目標論理式生成部32は、図6の説明において抽象状態設定部31により定義された命題「o」及び命題「h」を用いて、上述の2つの制約条件を、夫々以下の論理式に変換する。
□¬h
□¬o
よって、この場合、目標論理式生成部32は、「最終的に対象物(i=2)が領域Gに存在する」という目的タスクに対応する論理式「◇g」に、これらの制約条件の論理式を付加することで、以下の目標論理式Ltagを生成する。
(◇g)∧(□¬h)∧(∧□¬o
なお、実際には、ピックアンドプレイスに対応する制約条件は、上述した2つに限られず、「ロボットアーム52が常に障害物Oに干渉しない」、「複数のロボットアーム52が同じ対象物を掴まない」、「対象物同士が常に接触しない」、「ロボットアーム52が常に他作業体ハンド81a、81bに干渉しない」などの制約条件が存在する。このような制約条件についても同様に、制約条件情報I2に記憶され、目標論理式Ltagに反映される。
(6-4)目標論理式生成部
タイムステップ論理式生成部33は、目的タスクを完了するタイムステップ数(「目標タイムステップ数」とも呼ぶ。)を定め、目標タイムステップ数で目標論理式Ltagを満たすような各タイムステップでの状態を表す命題の組み合わせを定める。この組み合わせは、通常複数存在するため、タイムステップ論理式生成部33は、これらの組み合わせを論理和により結合した論理式を、タイムステップ論理式Ltsとして生成する。上述の組み合わせは、ロボット5に命令する動作のシーケンスを表す論理式の候補となり、以後では「候補φ」とも呼ぶ。
ここで、図6の説明において例示した「最終的に対象物(i=2)が領域Gに存在する」という目的タスクが設定された場合のタイムステップ論理式生成部33の処理の具体例について説明する。
この場合、タイムステップ論理式生成部33は、目標論理式Ltagとして、「(◇g)∧(□¬h)∧(∧□¬o)」が目標論理式生成部32から供給される。この場合、タイムステップ論理式生成部33は、命題「g」をタイムステップの概念を含むように拡張した命題「gi,k」を用いる。ここで、命題「gi,k」は、「タイムステップkで対象物iが領域Gに存在する」という命題である。ここで、目標タイムステップ数を「3」とした場合、目標論理式Ltagは、以下のように書き換えられる。
(◇g2,3)∧(∧k=1,2,3□¬h)∧(∧i,k=1,2,3□¬o
また、◇g2,3は、以下の式に示すように書き換えることが可能である。
Figure 0007416197000001
このとき、上述した目標論理式Ltagは、以下に示す4つの候補「φ」~「φ」の論理和(φ∨φ∨φ∨φ)により表される。
Figure 0007416197000002
よって、タイムステップ論理式生成部33は、4つの候補φ~φの論理和をタイムステップ論理式Ltsとして定める。この場合、タイムステップ論理式Ltsは、4つの候補φ~φの少なくともいずれかが真となる場合に真となる。
次に、目標タイムステップ数の設定方法について補足説明する。
タイムステップ論理式生成部33は、例えば、ユーザ入力により指定された作業の見込み時間に基づき、目標タイムステップ数を決定する。この場合、タイムステップ論理式生成部33は、メモリ12又は記憶装置4に記憶された、1タイムステップ当たりの時間幅の情報に基づき、上述の見込み時間から目標タイムステップ数を算出する。他の例では、タイムステップ論理式生成部33は、目的タスクの種類毎に適した目標タイムステップ数を対応付けた情報を予めメモリ12又は記憶装置4に記憶しておき、当該情報を参照することで、実行すべき目的タスクの種類に応じた目標タイムステップ数を決定する。
好適には、タイムステップ論理式生成部33は、目標タイムステップ数を所定の初期値に設定する。そして、タイムステップ論理式生成部33は、制御入力生成部35が制御入力を決定できるタイムステップ論理式Ltsが生成されるまで、目標タイムステップ数を徐々に増加させる。この場合、タイムステップ論理式生成部33は、設定した目標タイムステップ数により制御入力生成部35が最適化処理を行った結果、最適解を導くことができなかった場合、目標タイムステップ数を所定数(1以上の整数)だけ加算する。
このとき、タイムステップ論理式生成部33は、目標タイムステップ数の初期値を、ユーザが見込む目的タスクの作業時間に相当するタイムステップ数よりも小さい値に設定するとよい。これにより、タイムステップ論理式生成部33は、不必要に大きな目標タイムステップ数を設定することを好適に抑制する。
(6-5)抽象モデル生成部
抽象モデル生成部34は、抽象モデル情報I5と、観測結果Rとに基づき、抽象モデルΣを生成する。ここで、抽象モデル情報I5には、目的タスクの種類毎に、抽象モデルΣの生成に必要な情報が記録されている。例えば、目的タスクがピックアンドプレイスの場合には、対象物の位置や数、対象物を置く領域の位置、ロボット5の台数(又はロボットアーム52の数)等を特定しない汎用的な形式の抽象モデルが抽象モデル情報I5に記録されている。そして、抽象モデル生成部34は、抽象モデル情報I5に記録された、ロボット5のダイナミクスを含む汎用的な形式の抽象モデルに対し、状態推定結果R1を反映することで、抽象モデルΣを生成する。これにより、抽象モデルΣは、作業空間内の物体の状態と、ロボット5のダイナミクスとが抽象的に表されたモデルとなる。作業空間内の物体の状態は、ピックアンドプレイスの場合には、対象物の位置及び数、対象物を置く領域の位置、ロボット5の台数等を示す。
また、抽象モデル情報I5には、他作業体8が実行し得る動作毎に他作業体8の抽象化されたダイナミクスに関する情報が含まれている。よって、抽象モデル生成部34は、抽象モデル情報I5を参照し、動作予測結果R2が示す他作業体8の予測された動作に対応する他作業体8の抽象化されたダイナミクスを決定し、他作業体の抽象的なダイナミクスが反映された抽象モデルΣを生成する。
ここで、ロボット5による目的タスクの作業時においては、作業空間内のダイナミクスが頻繁に切り替わる。例えば、ピックアンドプレイスでは、ロボットアーム52が対象物iを掴んでいる場合には、当該対象物iを動かすことができるが、ロボットアーム52が対象物iを掴んでない場合には、当該対象物iを動かすことができない。
以上を勘案し、本実施形態においては、ピックアンドプレイスの場合、対象物iを掴むという動作を論理変数「δ」により抽象表現する。この場合、例えば、抽象モデル生成部34は、図6に示す作業空間に対して設定すべき抽象モデルΣを、以下の式(1)により定めることができる。
Figure 0007416197000003
ここで、「u」は、ロボットハンドj(「j=1」はロボットハンド53a、「j=2」はロボットハンド53b)を制御するための制御入力を示す。「I」は単位行列を示す。「0」は零行例を示す。「A」は、他作業体8の他作業体ハンド81のダイナミクスを表すドリフト項である。なお、制御入力は、ここでは、一例として速度を想定しているが、加速度であってもよい。また、「δj,i」は、ロボットハンドjが対象物iを掴んでいる場合に「1」となり、その他の場合に「0」となる論理変数である。また、「xr1」、「xr2」は、ロボットハンドj(j=1、2)の位置ベクトル、「x」~「x」は、対象物i(i=1~4)の位置ベクトル、「xh1」、「xh2」は、他作業体ハンド81の位置ベクトルを示す。また、「h(x)」は、対象物を掴める程度に対象物の近傍にロボットハンドが存在する場合に「h(x)≧0」となる変数であり、論理変数δとの間で以下の関係を満たす。
δ=1 ⇔ h(x)≧0
この式では、対象物を掴める程度に対象物の近傍にロボットハンドが存在する場合には、ロボットハンドが対象物を掴んでいるとみなし、論理変数δを1に設定している。
また、「A」は、他作業体8の他作業体ハンド81のダイナミクスを表すドリフト項であり、以下の式(2)又は式(3)により定めることができる。
Figure 0007416197000004
Figure 0007416197000005
ここで、式(2)における「Δt」は、タイムステップ幅を示し、「∂xh1/∂t」及び「∂xh2/∂t」は、タイムステップについての他作業体ハンド81の偏微分を示す。また、式(3)における「Δxh1」及び「Δxh1」は、1タイムステップあたりの他作業体ハンド81の位置の変位を示す。
ここで、式(1)は、タイムステップkでの物体の状態とタイムステップ(k+1)での物体の状態との関係を示した差分方程式である。そして、上記の式(1)では、把持の状態が離散値である論理変数により表わされ、物体の移動は連続値により表わされているため、式(1)はハイブリッドシステムを示している。
式(1)では、ロボット5全体及び他作業体8全体の詳細なダイナミクスではなく、対象物を実際に把持するロボット5の手先であるロボットハンドのダイナミクス及び他作業体ハンド81のダイナミクスのみを考慮している。これにより、制御入力生成部35により最適化処理の計算量を好適に削減することができる。
また、抽象モデル情報I5には、ダイナミクスが切り替わる動作(ピックアンドプレイスの場合には対象物iを掴むという動作)に対応する論理変数、及び、観測結果Rから式(1)の差分方程式を導出するための情報が記録されている。よって、抽象モデル生成部34は、対象物の位置や数、対象物を置く領域(図6では領域G)、ロボット5の台数等が変動する場合であっても、抽象モデル情報I5と観測結果Rとに基づき、対象の作業空間の環境に即した抽象モデルΣを決定することができる。
なお、抽象モデル生成部34は、式(1)に示されるモデルに代えて、混合論理動的(MLD:Mixed Logical Dynamical)システムまたはペトリネットやオートマトンなどを組み合わせたハイブリッドシステムのモデルを生成してもよい。
(6-6)制御入力生成部
制御入力生成部35は、タイムステップ論理式生成部33から供給されるタイムステップ論理式Ltsと、抽象モデル生成部34から供給される抽象モデルΣとに基づき、最適となるタイムステップ毎のロボット5に対するタイムステップ毎の制御入力を決定する。この場合、制御入力生成部35は、目的タスクに対する評価関数を定義し、抽象モデルΣ及びタイムステップ論理式Ltsを制約条件として評価関数を最小化する最適化問題を解く。評価関数は、例えば、目的タスクの種類毎に予め定められ、メモリ12又は記憶装置4に記憶されている。
例えば、ピックアンドプレイスを目的タスクとした場合、制御入力生成部35は、運ぶ対象となる対象物と当該対象物を運ぶ目標地点との距離「d」と制御入力「u」とが最小となる(即ちロボット5が費やすエネルギーを最小化する)ように評価関数を定める。上述の距離dは、「最終的に対象物(i=2)が領域Gに存在する」という目的タスクの場合には、対象物(i=2)と領域Gとのタイムステップkでの距離に相当する。
この場合、制御入力生成部35は、たとえば、全タイムステップにおける距離dのノルムの2乗と制御入力uのノルムの2乗との和を評価関数として定める。そして、制御入力生成部35は、抽象モデルΣ及びタイムステップ論理式Lts(即ち候補φの論理和)を制約条件とする以下の式(4)に示す制約付き混合整数最適化問題を解く。
Figure 0007416197000006
ここで、「T」は、最適化の対象となるタイムステップ数であり、目標タイムステップ数であってもよく、後述するように、目標タイムステップ数よりも小さい所定数であってもよい。この場合、好適には、制御入力生成部35は、論理変数を連続値に近似する(連続緩和問題とする)。これにより、制御入力生成部35は、計算量を好適に低減することができる。なお、線形論理式(LTL)に代えてSTLを採用した場合には、非線形最適化問題として記述することが可能である。
また、制御入力生成部35は、目標タイムステップ数が長い場合(例えば所定の閾値より大きい場合)、最適化に用いるタイムステップ数を、目標タイムステップ数より小さい値(例えば上述の閾値)に設定してもよい。この場合、制御入力生成部35は、例えば、所定のタイムステップ数が経過する毎に、上述の最適化問題を解くことで、逐次的に制御入力uを決定する。
好適には、制御入力生成部35は、目的タスクの達成状態に対する中間状態に相当する所定のイベント毎に、上述の最適化問題を解き、使用すべき制御入力uを決定してもよい。この場合、制御入力生成部35は、次のイベント発生までのタイムステップ数を、最適化に用いるタイムステップ数に設定する。上述のイベントは、例えば、作業空間6におけるダイナミクスが切り替わる事象である。例えば、ピックアンドプレイスを目的タスクとした場合には、ロボット5が対象物を掴む、ロボット5が運ぶべき複数の対象物のうちの1つの対象物を目的地点へ運び終える、などがイベントとして定められる。イベントは、例えば、目的タスクの種類毎に予め定められており、目的タスクの種類毎にイベントを特定する情報が記憶装置4に記憶されている。
(6-7)サブタスクシーケンス生成部
サブタスクシーケンス生成部36は、制御入力生成部35から供給される制御入力情報Icと、アプリケーション情報記憶部41が記憶するサブタスク情報I4とに基づき、サブタスクシーケンスSrを生成する。この場合、サブタスクシーケンス生成部36は、サブタスク情報I4を参照することで、ロボット5が受け付け可能なサブタスクを認識し、制御入力情報Icが示すタイムステップ毎の制御入力をサブタスクに変換する。
例えば、サブタスク情報I4には、ピックアンドプレイスを目的タスクとする場合にロボット5が受け付け可能なサブタスクとして、ロボットハンドの移動(リーチング)とロボットハンドの把持(グラスピング)の2つのサブタスクを示す関数が定義されている。この場合、リーチングを表す関数「Move」は、例えば、当該関数実行前のロボット5の初期状態、当該関数実行後のロボット5の最終状態、及び当該関数の実行に要する所要時間をそれぞれ引数とする関数である。また、グラスピングを表す関数「Grasp」は、例えば、当該関数実行前のロボット5の状態、及び当該関数実行前の把持対象の対象物の状態、論理変数δをそれぞれ引数とする関数である。ここで、関数「Grasp」は、論理変数δが「1」のときに掴む動作を行うこと表し、論理変数δが「0」のときに放す動作を行うこと表す。この場合、サブタスクシーケンス生成部36は、関数「Move」を、制御入力情報Icが示すタイムステップ毎の制御入力により定まるロボットハンドの軌道に基づき決定し、関数「Grasp」を、制御入力情報Icが示すタイムステップ毎の論理変数δの遷移に基づき決定する。
そして、サブタスクシーケンス生成部36は、関数「Move」と関数「Grasp」とにより構成されるサブタスクシーケンスSrを生成し、当該サブタスクシーケンスSrを同期管理部17に供給する。例えば、目的タスクが「最終的に対象物(i=2)が領域Gに存在する」の場合、サブタスクシーケンス生成部36は、対象物(i=2)に最も近いロボットハンドに対し、関数「Move」、関数「Grasp」、関数「Move」、関数「Grasp」のサブタスクシーケンスSrを生成する。この場合、対象物(i=2)に最も近いロボットハンドは、1回目の関数「Move」により対象物(i=2)の位置まで移動し、1回目の関数「Grasp」により対象物(i=2)を把持し、2回目の関数「Move」により領域Gまで移動し、2回目の関数「Grasp」により対象物(i=2)を領域Gに載置する。
(7)処理フロー
図7は、第1実施形態において制御装置1が実行するロボット制御処理の概要を示すフローチャートの一例である。
まず、制御装置1の観測部15は、計測装置7から供給される出力信号S4に基づき、他作業体8を含む作業空間内の各物体の状態を観測する(ステップS11)。これにより、観測部15は、状態推定結果R1を生成する。また、観測部15は、他作業体動作予測情報I7を参照し、状態推定結果R1、出力信号S4、又は他作業体動作関連情報S5の少なくともいずれかに基づいて、他作業体8の動作予測を行う(ステップS12)。これにより、観測部15は、動作予測結果R2を生成する。
次に、動作シーケンス生成部16は、状態推定結果R1、動作予測結果R2及びアプリケーション情報に基づき、ロボット5の動作シーケンスであるサブタスクシーケンスSrを決定する(ステップS13)。そして、ロボット制御部18は、生成されたサブタスクシーケンスSrに基づく制御信号S3をロボット5へ供給し、生成されたサブタスクシーケンスSrに従いロボット5が動作するように制御する。
その後、観測部15は、サブタスクシーケンスSrに基づきロボット5が動作中の期間において、ロボット5及び他作業体8の観測を行う(ステップS14)。これにより、観測部15は、ロボット5及び他作業体8に関する観測結果Rを生成する。
そして、同期管理部17は、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期しているか否か判定する(ステップS15)。そして、同期管理部17は、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期していると判定した場合(ステップS15;Yes)、ステップS17へ処理を進める。一方、同期管理部17は、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期していないと判定した場合(ステップS15;No)、ロボット5の作業タイミングの変更又は動作シーケンスの再生成による調整を行う(ステップS16)。この場合、同期管理部17は、例えば、タイミング調整情報Ib又はタイミングを調整したサブタスクシーケンスSrをロボット制御部18へ送信する。他の例では、同期管理部17は、再生成指示情報Iaを動作シーケンス生成部16に送信し、その応答として動作シーケンス生成部16から受信したサブタスクシーケンスSrを、ロボット制御部18へ送信する。
そして、制御装置1は、目的タスクが完了したか否か判定する(ステップS17)。この場合、制御装置1は、例えば、出力信号S4から生成された観測結果R又はロボット5から供給される目的タスクの完了を通知する信号に基づき、目的タスクの完了の有無を判定する。そして、制御装置1は、目的タスクが完了したと判定した場合(ステップS17;Yes)、フローチャートの処理を終了する。一方、制御装置1は、目的タスクが完了していないと判定した場合(ステップS17;No)、ステップS14へ処理を戻し、同期管理部17によるロボット5と他作業体8との動作の同期判定及び調整が行われる。
(9)変形例
図5に示す同期管理部17のブロック構成は一例であり、種々の変更がなされてもよい。
例えば、ロボット5に命令する動作のシーケンスの候補φの情報が記憶装置4に予め記憶されている場合、同期管理部17は、当該情報に基づき、制御入力生成部35の最適化処理を実行する。これにより、同期管理部17は、最適な候補φの選定とロボット5の制御入力の決定とを行う。この場合、同期管理部17は、抽象状態設定部31、目標論理式生成部32及びタイムステップ論理式生成部33に相当する機能を有しなくともよい。このように、図5に示す同期管理部17の一部の機能ブロックの実行結果に関する情報が予めアプリケーション情報記憶部41に記憶されていてもよい。
他の例では、アプリケーション情報には、目的タスクに対応するサブタスクシーケンスSrを設計するためのフローチャートなどの設計情報が予め含まれており、同期管理部17は、当該設計情報を参照することで、サブタスクシーケンスSrを生成してもよい。なお、予め設計されたタスクシーケンスに基づきタスクを実行する具体例については、特開2017-39170号に開示されている。また、同期管理部17は、タスク指示装置2から供給される入力信号S1に基づき指定されたロボット5のサブタスクのシーケンスを示すサブタスクシーケンスSrを生成してもよい。
<第2実施形態>
図8は、第2実施形態におけるロボット制御システム100Aの構成を示す。ロボット制御システム100Aは、主に、制御装置1Aと、タスク指示装置2と、ロボット動作表示装置3と、記憶装置4と、ロボット5と、計測装置7と、他作業体8と、を備える。第2実施形態に係る制御装置1Aは、ロボット5が実行する動作に関する通知を、ロボット動作表示装置3により作業者である他作業体8(図8では作業者8A)に行う点で、第1実施形態と異なる。以後では、第1実施形態と同一の構成要素については、適宜同一の符号を付し、その説明を省略する。
制御装置1Aは、図2(A)に示す制御装置1のハードウェア構成と同一のハードウェア構成を有する。そして、制御装置1Aは、ロボット5に対するサブタスクシーケンスSrの生成後、サブタスクシーケンスSrに基づきロボット5が実行する動作に関する表示信号「S6」を生成し、表示信号S6をロボット動作表示装置3に送信する。なお、制御装置1Aとロボット動作表示装置3とは、通信網を介し、又は、有線若しくは無線による直接通信により、データ通信を行う。
ロボット動作表示装置3は、制御装置1Aから供給される表示信号S6に基づきロボット5が実行する動作に関する情報を表示する。ロボット動作表示装置3は、拡張現実(AR:Augmented Reality)による表示が可能なヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブルデバイスであり、ロボット5が実行する動作に関する情報を、作業者8Aが視認する実際の風景に重ねて表示する。
図9は、第2実施形態におけるプロセッサ11のブロック構成の一例である。図9に示すように、プロセッサ11は、第1実施形態と同様、観測部15と、動作シーケンス生成部16と、同期管理部17Aと、ロボット制御部18とを有する。そして、同期管理部17Aは、サブタスクシーケンスSrに基づき、ロボット5が実行する動作に関する表示信号S6を生成し、インターフェース13を介してロボット動作表示装置3に表示信号S6を供給する。
第1の例では、同期管理部17Aは、所定時間後(例えば数秒後)のロボット5の状態を、ロボット動作表示装置3に表示させる。この場合、同期管理部17Aは、たとえば、ロボット5の動作をシミュレーションするシミュレーション技術を用いて、サブタスクシーケンスSrと状態推定結果R1が示す現在のロボット5の状態とに基づいて、所定時間後のロボット5の位置(及び姿勢)を認識する。そして、同期管理部17Aは、認識したロボット5の位置に、ロボット5を表す画像を表示するための表示信号S6を生成する。この場合、ロボット5を表す画像は、ロボット5を模したコンピュータグラフィックであってもよく、ロボット5を抽象的に表すアイコンなどの平面的な画像であってもよい。また、ロボット5を表す画像は、作業に特に関連するロボット5の部位(例えば手先)のみを示す画像であってもよい。そして、ロボット動作表示装置3は、表示信号S6に基づき、作業者8Aが視認する実風景上において、ロボット5が所定時間後に存在すると予測される位置に、ロボット5を表す画像を重ねて表示する。なお、この場合、ロボット動作表示装置3は、ARデバイスが一般的に行うキャリブレーションなどを予め行うことで、同期管理部17Aが表示信号S6により指定した位置にロボット5を表す画像を表示する。
第1の例によれば、同期管理部17Aは、所定時間後のロボット5の状態を作業者8Aに把握させることで、ロボット5の動作に合わせて作業者8Aが動くことを作業者8Aに好適に促すことができる。従って、この場合、同期管理部17Aは、再生成指示情報Ia又はタイミング調整情報Ibによらずに、ロボット5の動作と作業者8Aの動作との協働を容易にし、ロボット5と作業者8Aが効率的に協働作業を行うことを好適に支援することができる。
第2の例では、同期管理部17Aは、作業者8Aの作業に関連するロボット5の次の動作が行われるまでの予想時間を、ロボット動作表示装置3に表示させる。上述の「ロボット5の次の動作」は、次にロボット5が実行するキータスクであってもよく、次にロボット5が実行する従属タスクであってもよい。この場合、同期管理部17Aは、ロボット5の次の動作が行われるまでの予想時間を表示するための表示信号S6を生成し、生成した表示信号S6をロボット動作表示装置3に送信する。この場合、ロボット動作表示装置3は、表示信号S6に基づき、ロボット5の次の動作が行われるまでの予想時間を表示する。第2の例においても、同期管理部17Aは、ロボット5の動作と作業者8Aの動作との同期を促し、ロボット5と作業者8Aが効率的に協働作業を行うことを好適に支援することができる。
図10は、第2実施形態において制御装置1が実行するロボット制御処理の概要を示すフローチャートの一例である。
まず、制御装置1の観測部15は、作業空間内の各物体の状態の観測(ステップS21)、及び、他作業体8の動作予測を行う(ステップS22)。次に、動作シーケンス生成部16は、サブタスクシーケンスSrを決定し、ロボット制御部18は、サブタスクシーケンスSrによるロボット5の制御を開始する(ステップS23)。その後、観測部15は、サブタスクシーケンスSrに基づきロボット5が動作中の期間において、ロボット5及び他作業体8の観測を行う(ステップS24)。
そして、同期管理部17Aは、ロボット5が実行する動作に関する通知を行う(ステップS25)。この場合、同期管理部17Aは、ロボット5が実行する動作に関する表示信号S6を生成し、表示信号S6をロボット動作表示装置3に送信することで、ロボット5が実行する動作に関する情報を、ロボット動作表示装置3に表示させる。これにより、ロボット5と作業者8Aが効率的に協働作業を行うことを好適に支援する。
そして、同期管理部17Aは、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期しているか否か判定する(ステップS26)。そして、同期管理部17Aは、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期していると判定した場合(ステップS26;Yes)、ステップS28へ処理を進める。一方、同期管理部17Aは、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期していないと判定した場合(ステップS26;No)、ロボット5の作業タイミングの変更又は動作シーケンスの再生成による調整を行う(ステップS27)。その後、制御装置1は、目的タスクが完了したと判定した場合(ステップS28;Yes)、フローチャートの処理を終了する。一方、制御装置1は、目的タスクが完了していないと判定した場合(ステップS28;No)、ステップS24へ処理を戻し、ロボット5と他作業体8との動作の同期判定及び調整と、ロボット動作表示装置3の表示制御とを継続する。
なお、ロボット動作表示装置3は、ARを実現するヘッドマウントディスプレイに限られず、モニタ、プロジェクタ、又はタイムカウンターなどの種々の表示機器であってもよい。例えば、ロボット動作表示装置3がモニタ又はプロジェクタである場合、ロボット動作表示装置3は、計測装置7が撮像した画像に上述の第1の例に基づくロボット5を表す画像を重畳表示してもよく、上述の第2の例に基づく予想時間を表示してもよい。
また、同期管理部17Aは、ロボット動作表示装置3に代えて、音出力装置にロボット5が実行する動作に関する音声を出力させてもよい。この場合、同期管理部17Aは、例えば、ロボット5の次の動作が行われるまでの予想時間の音声を、音出力装置に出力させる。他の例では、同期管理部17Aは、ロボット5が所定時間後に存在する位置を認識し、当該位置に作業者8Aが存在すると判定した場合に、作業者8Aに移動を促す音声案内を音出力装置に出力させる。
また、好適には、制御装置1は、ロボット動作表示装置3に代えて、ロボット5のジェスチャを制御することで、ロボット5が実行する動作に関する情報を作業者8Aに通知してもよい。これにより、制御装置1は、に直感的で分かりやすい態様により、ロボット5が実行する動作に関する通知を、作業者8Aに対して行うことができる。
この場合、例えば、同期管理部17Aは、ロボット5が所定時間後に存在する位置を認識し、当該位置に作業者8Aが存在すると判定した場合に、ロボット5に送信する制御信号に基づき、作業者8Aに移動(退避)を促すジェスチャを、ロボット5に実行させる。他の例では、制御装置1は、所定のサブタスクをロボット5が終了したときに、当該サブタスクの終了を作業者8Aに通知するためのジェスチャを、ロボット5に実行させる。所定のサブタスクは、キータスクであってもよく、キータスクの所定個数前のサブタスクであってもよい。この場合、好適には、上述のジェスチャがサブタスクとしてサブタスク情報I4に登録されており、動作シーケンス生成部16は、上述の所定のサブタスクの次に上述のジェスチャに相当するサブタスクを挿入したサブタスクシーケンスSrを生成する。これにより、動作シーケンス生成部16は、作業者8Aにロボット5のタスクの完了を通知するためのジェスチャを、ロボット5に好適に実行させることができる。
<第3実施形態>
図11は、第3実施形態における制御装置1Bの機能ブロック構成を示す。制御装置1Bは、作業者である他作業体8の意図を検出し、検出した意図に基づき、ロボット5の動作タイミングの調整又はサブタスクシーケンスSrの再生成を行う点で、第1実施形態と異なる。以後では、第1実施形態と同一の構成要素については、適宜同一の符号を付し、その説明を省略する。
制御装置1Bは、図2(A)に示す制御装置1のハードウェア構成と同一のハードウェア構成を有する。そして、制御装置1Bのプロセッサ11は、観測部15と、動作シーケンス生成部16と、同期管理部17Bと、ロボット制御部18と、意思検出部19とを有する。
意思検出部19は、アプリケーション情報を参照することで、計測装置7が生成した出力信号S4に基づき、作業者が実施している動作の意図を検出する。そして、同期管理部17Bは、この場合、意思検出部19の検出結果に基づいて、タイミング調整情報Ib又はタイミング調整情報Ibを反映済みのサブタスクシーケンスSrをロボット制御部18に供給するか、再生成指示情報Iaを動作シーケンス生成部16に供給する。
この場合、第1の例では、意思検出部19は、出力信号S4が作業者を被写体とする画像である場合に、当該画像から作業者のジェスチャを検出し、当該ジェスチャに対応する意図を検出する。この場合、例えば、アプリケーション情報記憶部41には、ジェスチャ認識に必要な情報と、各ジェスチャと意思とを対応付けた情報とが予め記憶されている。ジェスチャ認識に必要な情報は、入力された画像からジェスチャの検出結果(ジェスチャの有無及び種類)を出力するように学習された推論器のパラメータであってもよく、ジェスチャ認識をテンプレートマッチングで行うために必要なテンプレートの情報であってもよい。例えば、作業者は、作業に必要な仕掛品をロボット5から早く受け取りたい場合には、手のひらを返すジェスチャを行う。この場合、意思検出部19は、画像である出力信号S4に基づき上述のジェスチャを認識し、作業者が作業に必要な仕掛品をロボット5から早く受け取りたいことを示すジェスチャを検出した旨の検出結果を、同期管理部17Bに供給する。
第2の例では、計測装置7がマイクであり、出力信号S4が作業者の音声信号である場合に、意思検出部19は、出力信号S4に基づき音声認識処理を行うことで、作業者が発した音声に対応する意思を検出する。この場合、アプリケーション情報記憶部41には、音声認識に必要な情報が記憶されている。例えば、作業者は、作業に必要な仕掛品を早く受け取りたい旨の発言を行う。この場合、意思検出部19は、計測装置7が生成する音声信号である出力信号S4に基づき上述の音声を認識し、作業者が作業に必要な仕掛品をロボット5から早く受け取りたいことを示す音声を検出した旨の検出結果を、同期管理部17Bに供給する。
図12は、第3実施形態において制御装置1が実行するロボット制御処理の概要を示すフローチャートの一例である。
まず、制御装置1の観測部15は、他作業体8を含む作業空間内の各物体の状態の観測(ステップS31)、及び、他作業体8の動作予測を行う(ステップS32)。次に、動作シーケンス生成部16は、ロボット5の動作シーケンスであるサブタスクシーケンスSrを決定し、サブタスクシーケンスSrによるロボット5の制御を開始する(ステップS33)。その後、観測部15は、サブタスクシーケンスSrに基づきロボット5が動作中の期間において、ロボット5及び他作業体8の観測を行う(ステップS34)。そして、同期管理部17Bは、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期しているか否か判定する(ステップS35)。そして、同期管理部17Bは、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期していると判定した場合(ステップS35;Yes)、ステップS37へ処理を進める。一方、同期管理部17Bは、ロボット5の動作と他作業体8の動作とが同期していないと判定した場合(ステップS35;No)、ロボット5の作業タイミングの変更又は動作シーケンスの再生成による調整を行う(ステップS36)。
また、意思検出部19は、サブタスクシーケンスSrに基づきロボット5が動作中の期間において、計測装置7が出力する出力信号S4に基づいて、タスクに関する作業者の意思表示があったか否か判定する(ステップS37)。そして、意思検出部19は、タスクに関する作業者の意思表示があったと判定した場合(ステップS37;Yes)、同期管理部17Bは、意思検出部19が検出した作業者の意思に応じ、ロボット5の作業タイミングの変更又は動作シーケンスの再生成による調整を行う(ステップS38)。なお、ステップS37及びステップS38の処理と、ステップS34~ステップS36の処理とは順不同であり、これらの処理の順番が入れ替わってもよい。
ここで、ステップS38について補足説明する。検出された意思が特定のサブタスクの作業タイミングの変更である場合には、同期管理部17Bは、当該サブタスクに関する作業タイミングを変更するためのタイミング調整情報Ib又はタイミングを調整したサブタスクシーケンスSrをロボット制御部18へ送信する。一方、検出された意思がロボット5のタスクの追加である場合には、同期管理部17Bは、ロボット5に追加で実行させるタスクを明示した再生成指示情報Iaを動作シーケンス生成部16に送信する。この場合、動作シーケンス生成部16は、追加でロボット5が実行すべきタスクに対応するサブタスクを組み込んだ新たなサブタスクシーケンスSrを生成する。また、同期管理部17Bは、当該サブタスクシーケンスSrを動作シーケンス生成部16から受信後、当該サブタスクシーケンスSrをロボット制御部18へ供給する。
その後、制御装置1は、目的タスクが完了したか否か判定を行い(ステップS39)、目的タスクが完了したと判定した場合(ステップS39;Yes)、フローチャートの処理を終了する。一方、制御装置1は、目的タスクが完了していないと判定した場合(ステップS39;No)、ステップS34へ処理を戻し、同期管理部17Bによるロボット5と他作業体8との動作の同期判定及び調整と、作業者の意思の検出及び意思に応じたロボット5の動作調整とを継続する。
このように、第3実施形態によれば、制御装置1Bは、他作業体8である作業者の意思表示があった場合に、作業者の意思を的確に反映した動作を行うようにロボット5を好適に制御することができる。
<第4実施形態>
図13は、第4実施形態における制御装置1Cの概略構成図である。図13に示すように、制御装置1Cは、主に、動作シーケンス生成手段16Cと、同期管理手段17Cと、を有する。
動作シーケンス生成手段16Cは、タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体の動作予測結果「R2a」に基づき、ロボットに実行させる動作シーケンス「Sra」を生成する。ここで、動作予測結果R2aは、第1実施形態~第3実施形態におけるいずれかの動作予測結果R2とすることができる。動作シーケンスSraは、第1実施形態~第3実施形態におけるいずれかのサブタスクシーケンスSrとすることができる。また、動作シーケンス生成手段16Cは、第1実施形態~第3実施形態におけるいずれかの動作シーケンス生成部16とすることができる。なお、制御装置1Aは、ロボットの一部として組み込まれてもよく、ロボットと別体として構成されてもよい。
同期管理手段17Cは、動作シーケンスSraを実行中のロボットと他作業体との動作の同期を行う。同期管理手段17Cは、第1実施形態の同期管理部17、第2実施形態の同期管理部17A、第3実施形態の同期管理部17Bのいずれかとすることができる。この場合、同期管理手段17Cは、ロボットを制御することで上述の同期を行ってもよく、他作業体に対してロボットの動作に関する情報を通知することで他作業体がロボットの動作と同期する動作を行うように促してもよい。
図14は、第4実施形態において制御装置1Cが実行するフローチャートの一例である。まず、動作シーケンス生成手段16Cは、タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体の動作予測結果R2aに基づき、ロボットに実行させる動作シーケンスSraを生成する(ステップS41)。そして、同期管理手段17Cは、動作シーケンスSraを実行中のロボットと他作業体との動作の同期を行う(ステップS42)。
第4実施形態の構成によれば、制御装置1Cは、ロボットと他作業体とが協働作業を行う場合に、ロボットと他作業体とが同期した動作を行うように好適に調整することができる。
なお、上述した各実施形態において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータであるプロセッサ等に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
その他、上記の各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが以下には限られない。
[付記1]
タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体の動作予測結果に基づき、前記ロボットに実行させる動作シーケンスを生成する動作シーケンス生成手段と、
前記動作シーケンスを実行中の前記ロボットと前記他作業体との動作の同期を行う同期管理手段と、
を有する制御装置。
[付記2]
前記同期管理手段は、前記ロボットと前記他作業体との動作が同期していない場合、前記動作シーケンスを構成する動作の前記ロボットによる実行タイミングを調整する、付記1に記載の制御装置。
[付記3]
前記同期管理手段は、前記ロボットと前記他作業体との動作が同期していない場合、前記動作シーケンス生成手段に前記動作シーケンスの再生成を指示する、付記1に記載の制御装置。
[付記4]
前記同期管理手段は、
前記動作シーケンスを構成する動作の前記ロボットによる実行タイミングの調整では前記タスクが完了できない場合、
又は、
再生成された前記動作シーケンスを実行した場合の前記タスクの完了が、前記動作シーケンスを構成する動作の前記ロボットによる実行タイミングを調整した場合の前記タスクの完了よりも早いと予測される場合、
再生成された前記動作シーケンスを前記ロボットに実行させる、付記3に記載の制御装置。
[付記5]
前記タスクが実行される作業空間を検出範囲とする検出装置の出力信号又は前記他作業体が出力する他作業体動作関連情報の少なくとも一方に基づき、前記他作業体の動作予測を行う観測手段をさらに有し、
前記動作シーケンス生成手段は、前記観測手段による前記他作業体の動作予測結果に基づき、前記動作シーケンスを生成する、付記1~4のいずれか一項に記載の制御装置。
[付記6]
前記観測手段は、前記作業空間における物体の状態を観測し、
前記動作シーケンス生成手段は、前記動作予測結果と、前記物体の状態に関する観測結果とに基づき、前記動作シーケンスを生成する、付記5に記載の制御装置。
[付記7]
前記同期管理手段は、作業者である前記他作業体に対し、前記ロボットが実行する動作に関する通知を行う、付記1~6のいずれか一項に記載の制御装置。
[付記8]
前記同期管理手段は、前記通知として、所定時間後に前記ロボットが実行する動作に関する情報を表示又は音声出力する、付記7に記載の制御装置。
[付記9]
前記同期管理手段は、前記ロボットに所定のジェスチャを実行させることで、前記通知を行う、付記7に記載の制御装置。
[付記10]
前記動作シーケンス生成手段は、前記通知を行うための前記ジェスチャを含む前記動作シーケンスを生成する、付記9に記載の制御装置。
[付記11]
作業者である前記他作業体の意思を検出する意思検出手段をさらに有し、
前記同期管理手段は、前記意思に基づき、前記動作シーケンス生成手段に前記動作シーケンスの再生成を指示する、又は、前記動作シーケンスを構成する動作の前記ロボットによる実行タイミングを調整する、付記1~10のいずれか一項に記載の制御装置。
[付記12]
前記動作シーケンス生成手段は、
前記ロボットに作業させるタスクである目的タスクを時相論理に基づく論理式に変換する論理式変換手段と、
前記論理式から、前記目的タスクを実行するためタイムステップ毎の状態を表す論理式であるタイムステップ論理式を生成するタイムステップ論理式生成手段と、
前記タイムステップ論理式に基づき、前記ロボットに実行させるサブタスクのシーケンスを、前記動作シーケンスとして生成するサブタスクシーケンス生成手段と、
を有する、付記1~11のいずれか一項に記載の制御装置。
[付記13]
コンピュータにより、
タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体の動作予測結果に基づき、前記ロボットに実行させる動作シーケンスを生成し、
前記動作シーケンスを実行中の前記ロボットと前記他作業体との動作の同期を行う、
制御方法。
[付記14]
タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体の動作予測結果に基づき、前記ロボットに実行させる動作シーケンスを生成する動作シーケンス生成手段と、
前記動作シーケンスを実行中の前記ロボットと前記他作業体との動作の同期を行う同期管理手段
としてコンピュータを機能させるプログラムが格納された記録媒体。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。すなわち、本願発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。
1、1A~1C 制御装置
2 タスク指示装置
3 ロボット動作表示装置
4 記憶装置
5 ロボット
7 計測装置
8(8A、8B) 他作業体
41 アプリケーション情報記憶部
100、100A ロボット制御システム

Claims (9)

  1. タスクが実行される作業空間を検出範囲とする検出装置の出力信号又は前記タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体が出力する他作業体動作関連情報の少なくとも一方に基づき、前記他作業体の動作予測を行う観測手段と、
    前記他作業体の動作の終了タイミングを示す前記動作予測結果に基づき、前記ロボットに実行させる動作シーケンスを生成する動作シーケンス生成手段と、
    前記動作シーケンスを実行中の前記ロボットと前記他作業体との動作の同期を行う同期管理手段と、
    を有する制御装置。
  2. 前記同期管理手段は、前記ロボットと前記他作業体との動作が同期していない場合、前記動作シーケンスを構成する動作の前記ロボットによる実行タイミングを調整する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記同期管理手段は、前記ロボットと前記他作業体との動作が同期していない場合、前記動作シーケンス生成手段に前記動作シーケンスの再生成を指示する、請求項1に記載の制御装置。
  4. タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体の動作予測結果に基づき、前記ロボットに実行させる動作シーケンスを生成する動作シーケンス生成手段と、
    前記動作シーケンスを実行中の前記ロボットと前記他作業体との動作の同期を行う同期管理手段と、を有し、
    前記同期管理手段は、前記ロボットと前記他作業体との動作が同期していない場合、前記動作シーケンス生成手段に前記動作シーケンスの再生成を指示し、
    前記同期管理手段は、
    前記動作シーケンスを構成する動作の前記ロボットによる実行タイミングの調整では前記タスクが完了できない場合、
    又は、
    再生成された前記動作シーケンスを実行した場合の前記タスクの完了が、前記動作シーケンスを構成する動作の前記ロボットによる実行タイミングを調整した場合の前記タスクの完了よりも早いと予測される場合、
    再生成された前記動作シーケンスを前記ロボットに実行させる、制御装置。
  5. 前記観測手段は、前記作業空間における物体の状態を観測し、
    前記動作シーケンス生成手段は、前記動作予測結果と、前記物体の状態に関する観測結果とに基づき、前記動作シーケンスを生成する、請求項1~3のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体の動作の終了タイミングを示す動作予測結果、または、前記他作業体が対象物に対して動作を施す位置に基づき、前記ロボットに実行させる動作シーケンスを生成する動作シーケンス生成手段と、
    前記動作シーケンスを実行中の前記ロボットと前記他作業体との動作の同期を行う同期管理手段と、を有し、
    前記同期管理手段は、作業者である前記他作業体に対し、前記ロボットが実行する動作に関する通知を行う制御装置。
  7. 前記同期管理手段は、前記通知として、所定時間後に前記ロボットが実行する動作に関する情報を表示又は音声出力する、請求項に記載の制御装置。
  8. コンピュータにより、
    タスクが実行される作業空間を検出範囲とする検出装置の出力信号又は前記タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体が出力する他作業体動作関連情報の少なくとも一方に基づき、前記他作業体の動作予測を行い、
    前記他作業体の動作の終了タイミングを示す前記動作予測結果に基づき、前記ロボットに実行させる動作シーケンスを生成し、
    前記動作シーケンスを実行中の前記ロボットと前記他作業体との動作の同期を行う、
    制御方法。
  9. タスクが実行される作業空間を検出範囲とする検出装置の出力信号又は前記タスクを実行するロボットと協働作業を行う他作業体が出力する他作業体動作関連情報の少なくとも一方に基づき、前記他作業体の動作予測を行う観測手段と、
    前記他作業体の動作の終了タイミングを示す前記動作予測結果に基づき、前記ロボットに実行させる動作シーケンスを生成する動作シーケンス生成手段と、
    前記動作シーケンスを実行中の前記ロボットと前記他作業体との動作の同期を行う同期管理手段
    としてコンピュータを機能させるプログラム。
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