JP7413722B2 - 洗面化粧台及び洗面空間システム - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、洗面化粧台及び洗面空間システムに関する。
利用者の入室前を検知し、空調装置を起動させる空調システムが知られている(例えば、特許文献1)。このような空調システムを洗面空間に配置すると、洗面空間に利用者が入室する度に自動的に空調装置が起動してしまう。例えば、洗濯物を回収するために一時的に入室した場合など、利用者が空調装置の起動を望んでいない場合でも空調装置が起動してしまう可能性がある。このため、空調装置の起動による消費電力の増加により、ランニングコストがかさみ、利用者へ使い勝手が悪いという印象を与えてしまう虞がある。
特許第6395413号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、空調装置を自動的に起動させる場合にも、不要なタイミングでの起動を抑え、洗面空間の使い勝手を向上させることができる洗面化粧台、及びこれを用いた洗面空間システムを提供することを目的とする。
第1の発明は、洗面空間に設置される洗面化粧台であって、洗面ボウルと、前記洗面ボウルに水を吐水する水栓装置と、人体を検知する人体検知センサと、前記洗面空間に設置される空調装置に制御信号を送信可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記人体検知センサの検知情報に基づいて前記制御信号を前記空調装置に送信することにより、前記空調装置を起動させることができることを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、利用者が洗面空間へ入室し、かつ、洗面化粧台を利用する際に、自動的に空調装置を起動させることができる。これにより、空調装置の起動のトリガを洗面化粧台の利用とすることができ、洗濯物を回収するための一時的な洗面空間への立ち入りなど、意図しないタイミングでの空調装置の起動を抑制することができる。従って、空調装置を自動的に起動させる場合にも、不要なタイミングでの起動を抑え、洗面空間の使い勝手を向上させることができる。例えば、不要なタイミングでの空調装置の起動に要する消費電力を抑え、ランニングコストを抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記洗面空間の温度を測定可能な温度センサをさらに備え、前記空調装置は、複数の運転モードを有し、前記制御部は、前記温度センサの測定情報を基に、前記洗面空間の温度に対応した運転モードで起動させる前記制御信号を前記空調装置に送信することが可能な構成を有していることを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、洗面空間の温度に対応した運転モードで自動的に空調装置を起動させることができ、洗面空間の使い勝手をより向上させることができる。例えば、洗面空間の状況に合わせて設定温度や風量などを自動で設定することができ、快適性を向上させることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記制御部は、前記空調装置を起動させた後、前記測定情報に基づく前記制御信号を前記空調装置に送信することにより、前記測定情報に応じた動作を前記空調装置に実行させることができることを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、洗面空間の温度に応じて、より適した制御を行うことができる。例えば、空調装置の不要な動作を抑制し、不要な動作に起因する不要な電力消費を抑え、ランニングコストの抑制を図ることもできる。
第4の発明は、第3の発明において、前記温度センサと前記水栓装置との間の距離は、前記温度センサから床面までの高さ方向の距離よりも近く、前記制御部は、前記水栓装置の吐水の開始から吐水の停止までを含む所定の吐水期間においては、前記測定情報に基づく前記制御信号の送信を行わないことを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、温度センサが水栓装置の近傍に設けられるため、天井付近や床付近に配置される可能性が高い空調装置と比較して利用者に近い高さの温度を測定することができる。このため、空調装置から吹き出される温風や冷風の影響を抑制し、より精度良く洗面空間の温度を測定することができる。さらに、水栓装置の吐水の開始から吐水の停止までを含む所定の吐水期間においては、測定情報に基づく制御信号の送信を行わないことにより、水栓装置の近傍に温度センサを配置した場合にも、水栓装置から吐水される冷水や温水の影響を抑制することができる。従って、より精度良く洗面空間の温度を測定することができる。
第5の発明は、第1~第4の発明のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記空調装置を起動させた後、前記検知情報が検知状態から非検知状態に切り替わったタイミングから所定時間経過した際に、前記制御信号を前記空調装置に送信することにより、前記空調装置を停止させることができることを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、利用者が洗面化粧台から離れた際に、自動的に空調装置を停止させることができ、よりランニングコストを抑え、より使い勝手に優れた快適な洗面空間を提供することができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記制御部は、前記所定時間の経過の前に、前記検知情報が前記非検知状態から再び前記検知状態に切り替わった際に、前記所定時間の計時をリセットすることを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、歯を磨いている際などに利用者が洗面化粧台から一時的に離れたとしても、所定時間の経過の前に再び検知されることで、意図せず空調装置が停止してしまうことを抑制することができる。例えば、空調装置が起動と停止を繰り返してしまうことなどを抑制することができる。また、例えば、異なる利用者が洗面化粧台を連続的に利用する際などに、空調装置が一度停止してしまうことを抑制することができる。従って、よりランニングコストを抑えつつ、洗面空間の使い勝手をより向上させることできる。
第7の発明は、第1~第6のいずれか1つの発明において、前記水栓装置の上方に設けられる鏡部と、赤外線を用いた無線通信によって前記制御信号を前記空調装置に送信する無線通信部と、をさらに備え、前記制御部は、前記無線通信部を介した無線通信によって前記制御信号を前記空調装置に送信し、前記無線通信部は、前記鏡部よりも上方に設けられ、前方斜め上方に向けて前記赤外線を照射することを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、赤外線を天井で反射させ、制御信号を洗面空間内の広範囲に送信することが可能となり、制御信号を空調装置に受信させ易くすることができる。これにより、空調装置の設置位置の自由度を高めることができる。
第8の発明は、第1~第6のいずれか1つの発明において、前記水栓装置の上方に設けられる鏡部と、赤外線を用いた無線通信によって前記制御信号を前記空調装置に送信する無線通信部と、をさらに備え、前記制御部は、前記無線通信部を介した無線通信によって前記制御信号を前記空調装置に送信し、前記無線通信部は、前記洗面ボウルよりも上方かつ前記鏡部よりも下方に設けられ、前記洗面ボウルへ向けて前方斜め下方に前記赤外線を照射することを特徴とする洗面化粧台である。
この洗面化粧台によれば、赤外線を洗面ボウルで反射させ、制御信号を洗面空間内の広範囲に送信することが可能となり、制御信号を空調装置に受信させ易くすることができる。これにより、空調装置の設置位置の自由度を高めることができる。
第9の発明は、洗面空間に設置される洗面化粧台と、前記洗面空間に設置される空調装置と、を備え、前記洗面化粧台は、洗面ボウルと、前記洗面ボウルに水を吐水する水栓装置と、人体を検知する人体検知センサと、前記空調装置に制御信号を送信可能な制御部と、を有し、前記制御部は、前記人体検知センサの検知情報に基づいて前記制御信号を前記空調装置に送信することにより、前記空調装置を起動させることができることを特徴とする洗面空間システムである。
この洗面空間システムによれば、利用者が洗面空間へ入室し、かつ、洗面化粧台を利用する際に、自動的に空調装置を起動させることができる。これにより、空調装置の起動のトリガを洗面化粧台の利用とすることができ、洗濯物を回収するための一時的な洗面空間への立ち入りなど、意図しないタイミングでの空調装置の起動を抑制することができる。従って、空調装置を自動的に起動させる場合にも、不要なタイミングでの起動を抑え、洗面空間の使い勝手を向上させることができる。例えば、不要なタイミングでの空調装置の起動に要する消費電力を抑え、ランニングコストを抑制することができる。
本発明の態様によれば、空調装置を自動的に起動させる場合にも、不要なタイミングでの起動を抑え、洗面空間の使い勝手を向上させることができる洗面化粧台、及びこれを用いた洗面空間システムが提供される。
第1の実施形態に係る洗面空間システム及び洗面化粧台を模式的に表す斜視図である。 第1の実施形態に係る洗面空間システム及び洗面化粧台を模式的に表すブロック図である。 第1の実施形態に係る洗面化粧台を模式的に表す側面図である。 第1の実施形態に係る洗面空間システムの動作の一例を模式的に表すフローチャートである。 第1の実施形態に係る洗面化粧台の変形例を模式的に表す側面図である。 第1の実施形態に係る洗面化粧台の変形例を模式的に表すブロック図である。 第1の実施形態に係る洗面化粧台の別の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。 第2の実施形態に係る洗面空間システム及び洗面化粧台を模式的に表すブロック図である。 第2の実施形態に係る洗面化粧台を模式的に表す側面図である。 第2の実施形態に係る洗面化粧台の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。 第2の実施形態に係る洗面化粧台の別の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。 第2の実施形態に係る洗面空間システム及び洗面化粧台の変形例を模式的に表すブロック図である。 第2の実施形態に係る洗面化粧台の別の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る洗面空間システム及び洗面化粧台を模式的に表す斜視図である。
図1に表したように、洗面空間システム2は、洗面化粧台10と、空調装置12と、を備える。
洗面化粧台10は、洗面空間WSに設置される。洗面化粧台10は、利用者の手洗いなどを可能にする。洗面空間WSは、例えば、洗面所である。但し、洗面空間WSは、洗面化粧台10が設置される任意の空間でよい。
空調装置12は、洗面化粧台10とともに洗面空間WSに設置して使用される。空調装置12は、例えば、洗面化粧台10とは別に洗面空間WSの壁面などに設置される。但し、空調装置12を取り付ける位置は、洗面空間WS内の任意の位置でよい。
空調装置12は、洗面空間WS内の空調を行う。より詳しくは、空調装置12は、洗面空間WS内の冷房及び暖房を行う。空調装置12は、冷房のみを行う冷房機でもよいし、暖房のみを行う暖房機でもよい。
洗面化粧台10は、洗面ボウル20と、水栓装置22と、を備える。洗面ボウル20は、ボウル部20aと、バックガード部20bと、を有する。ボウル部20aは、下方に向かって凹んだ凹状に形成されている。ボウル部20aは、排水口(不図示)を有する。排水口は、ボウル部20aの底部に設けられる。排水口は、排水管に接続され、ボウル部20aに吐水された水を排水管に流す。
バックガード部20bは、ボウル部20aの後端から上方に延びる。バックガード部20bは、必要に応じて設けられ、省略可能である。洗面ボウル20の形状は、少なくともボウル部20aを有する任意の形状でよい。
洗面化粧台10は、例えば、支持台24と、ミラーキャビネット26と、照明装置28と、をさらに備える。
洗面ボウル20は、支持台24の上に設けられる。支持台24は、洗面ボウル20を支持する。支持台24は、例えば、本体部24aと、2つの引き出し24b、24cと、を有する。各引き出し24b、24cは、内部に物品を収納可能とする。
このように、支持台24は、物品を収納可能なキャビネットとしても機能する。支持台24は、換言すれば、下部キャビネット(フロアキャビネット)である。なお、引き出しの数は、2つに限ることなく、1つでもよいし、3つ以上でもよい。また、支持台24は、引き出し式のキャビネットに限ることなく、扉式のキャビネットでもよい。
支持台24は、必ずしも収納機能を有していなくてもよい。支持台24は、洗面ボウル20を支持可能な任意の構成でよい。また、洗面ボウル20は、例えば、洗面所などの壁面に直接取り付けてもよい。すなわち、支持台24は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
水栓装置22は、例えば、ボウル部20aよりも上方に延びる壁面に設けられる。水栓装置22は、例えば、洗面ボウル20のバックガード部20bに取り付けられ、ボウル部20aの上方に配置される。これにより、水栓装置22は、洗面ボウル20のボウル部20aに向けて水を吐水する。なお、本願明細書において、水栓装置22から吐水する水は、冷水のみならず、加温されたお湯も含むものとする。
水栓装置22の取付位置は、上記に限ることなく、例えば、洗面ボウル20の後部上方に設けられる取付パネル(バックパネル)などに取り付けてもよいし、洗面所などの壁面に直接取り付けてもよい。水栓装置22の取付位置は、ボウル部20a内に水を吐水可能な任意の位置でよい。水栓装置22の取付位置は、洗面ボウル20の形状などに応じて適宜設定すればよい。
水栓装置22は、ボウル部20aへ水を吐水する吐水部22aを有する。吐水部22aは、いわゆるスパウトである。また、水栓装置22は、上面の上に洗面用具や眼鏡などの物品を載置可能とする棚部22bを有する。吐水部22aは、棚部22bの下部に設けられている。但し、水栓装置22の形状は、これに限定されるものではない。水栓装置22は、必ずしも棚部22bを有しなくてもよい。水栓装置22の形状は、少なくとも吐水部22aを有し、ボウル部20aへ水を吐水可能な任意の形状でよい。
ミラーキャビネット26は、ボウル部20aを有する洗面ボウル20よりも上方に設置される。また、ミラーキャビネット26は、水栓装置22よりも上方に設置される。ミラーキャビネット26は、キャビネット本体26aと、3枚の扉26b~26dと、を有する。キャビネット本体26aは、前方を開口させた略直方体の開口箱状であり、内部に物品を収納可能とする。各扉26b~26dは、キャビネット本体26aの前面に開閉可能に設けられる。各扉26b~26dは、上下方向を軸に回動し、閉じ位置と開き位置とに移動可能である。閉じ位置は、キャビネット本体26aの内部空間(物品の収納空間)の前方を塞ぐ位置である。開き位置は、キャビネット本体26aの内部空間を開放し、物品の出し入れを可能にする位置である。
各扉26b~26dの前面には、鏡部26e~26gが設けられている。このように、洗面化粧台10は、水栓装置22の上方に設けられる鏡部26e~26gを備える。これにより、洗面化粧台10の利用者が、鏡部26e~26gを参照することで、自身の顔や髪形などを確認することができる。
なお、ミラーキャビネット26に設けられる扉及び鏡部の数は、3枚に限ることなく、1枚又は2枚でもよいし、4枚以上でもよい。また、水栓装置22の上方に設けられる鏡部26e~26gは、必ずしもミラーキャビネット26の扉26b~26dの前面に設けられるものでなくてもよい。水栓装置22の上方に設けられる鏡部は、いわゆる一面鏡などでもよい。鏡部は、洗面空間WSの壁面などに取り付けてもよい。
照明装置28は、ミラーキャビネット26の上部に設けられている。照明装置28は、例えば、ミラーキャビネット26において各扉26b~26dよりも上方に設けられる。照明装置28は、下方に向かって光を照射し、各扉26b~26d(鏡部26e~26g)、及びボウル部20aを照らす。照明装置28は、ミラーキャビネット26の上部に限ることなく、ミラーキャビネット26の下部や側端部、内部に設けてもよい。
図2は、第1の実施形態に係る洗面空間システム及び洗面化粧台を模式的に表すブロック図である。
図2に表したように、洗面化粧台10は、人体検知センサ40と、制御部42と、を備える。
人体検知センサ40は、人体を検知する。人体検知センサ40は、例えば、洗面ボウル20に差し出された手を検知する。人体検知センサ40は、換言すれば、吐水部22aに近接する物体を検知することにより、洗面ボウル20に差し出された手の検知を可能にする。この場合、人体検知センサ40には、例えば、赤外光を用いたセンサなどが用いられる。人体検知センサ40は、制御部42と接続され、人体の検知結果を表す検知情報を制御部42に入力する。なお、人体検知センサ40は、例えば、洗面化粧台10に設置されたカメラなどの撮像手段を用いたセンサなどでもよい。人体検知センサ40は、洗面化粧台10を利用する利用者を検知可能な任意のセンサでよい。
制御部42は、洗面空間WSに設置される空調装置12と通信可能に構成されている。制御部42は、空調装置12に制御信号を送信可能である。制御部42は、空調装置12に制御信号を送信することにより、空調装置12の動作を制御することができる。また、制御部42は、例えば、洗面化粧台10に設けられた内部機器に制御信号を送信することにより、内部機器の動作を制御する。
洗面化粧台10は、電源部44と、切替弁46と、無線通信部48と、をさらに備える。電源部44は、電源プラグ44aを有する。電源プラグ44aは、換言すれば、コンセントプラグである。電源部44は、電源プラグ44aを介して商用電源などに接続される。電源部44は、商用電源から供給される交流電力を所定の電力に変換し、洗面化粧台10の各部に供給する。電源部44は、例えば、交流電力を直流電力に変換して供給するDC/ACコンバータである。人体検知センサ40、制御部42、切替弁46、無線通信部48、及び照明装置28などの各部は、電源部44からの電力の供給に応じて動作する。
切替弁46は、水栓装置22の吐水部22aからの吐水及び吐水の停止を切り替える。切替弁46は、制御部42と接続され、制御部42の制御に基づいて吐水及び吐水の停止を切り替える。切替弁46は、例えば、電磁弁である。但し、切替弁46は、電磁弁に限ることなく、制御部42の制御に基づいて吐水及び吐水の停止を切り替え可能な任意の部材でよい。
人体検知センサ40、制御部42、電源部44、及び切替弁46は、例えば、水栓装置22に設けられる。人体検知センサ40、制御部42、電源部44、及び切替弁46は、例えば、水栓装置22の棚部22b内に設けられる。但し、これらの配置は、水栓装置22に限ることなく、洗面化粧台10の任意の位置でよい。人体検知センサ40、制御部42、電源部44、及び切替弁46は、例えば、支持台24の内部やミラーキャビネット26の内部などに設けてもよい。
制御部42は、人体検知センサ40からの検知情報を基に、手の検知及び非検知を判定し、非検知状態から検知状態に切り替わったことに応答して切替弁46を動作させることにより、吐水部22aから自動的に水を吐水する。そして、制御部42は、手の検知状態から非検知状態に切り替わったことに応答して切替弁46の動作を停止させることにより、吐水部22aからの吐水を自動的に停止させる。すなわち、この例において、水栓装置22は、いわゆる自動水栓である。
制御部42は、人体検知センサ40から入力された検知情報を基に、切替弁46の動作を制御する。このように、制御部42は、人体検知センサ40から入力された検知情報を基に、洗面化粧台10に設けられた内部機器の動作を制御する。制御部42は、例えば、人体検知センサ40から入力された検知情報を基に、照明装置28の点灯及び消灯を制御してもよい。より詳しくは、制御部42は、手の非検知状態から検知状態に切り替わったことに応答して照明装置28を点灯させ、手の検知状態から非検知状態に切り替わったことに応答して照明装置28を消灯させてもよい。
空調装置12は、電源プラグ12aを有する。電源プラグ12aは、換言すれば、コンセントプラグである。空調装置12は、電源プラグ12aを介して商用電源などに接続される。空調装置12は、商用電源から供給される交流電力を所定の電力に変換し、空調装置12の各部に供給する。
空調装置12は、電源プラグ12aを介して供給される電力に基づいて、洗面化粧台10の制御部42からの制御信号に依らず単体でも動作可能である。空調装置12は、例えば、図示を省略した操作部(リモコン)を有し、操作部の操作に基づいて動作する。空調装置12は、操作部の操作に応じて動作の開始及び動作の停止を切り替える。また、空調装置12は、操作部の操作に応じて、例えば、冷房運転や暖房運転などの運転モードの切り替え、あるいは設定温度の切り替えなど、各種の設定を切り替える。
また、空調装置12は、洗面化粧台10の制御部42から制御信号の入力を受けることにより、制御信号に応じた動作を実行可能である。
洗面化粧台10の制御部42は、人体検知センサ40の検知情報に基づく制御信号を空調装置12に送信することにより、検知情報に応じた動作を空調装置12に実行させることができる。制御部42は、人体検知センサ40の検知情報に基づいて制御信号を空調装置12に送信することにより、空調装置12を起動させることができる。
制御部42は、例えば、手の非検知状態から検知状態に切り替わったことに応答して制御信号を空調装置12に送信することにより、空調装置12に動作を開始させ、手の検知状態から非検知状態に切り替わったことに応答して制御信号を空調装置12に送信することにより、空調装置12に動作を停止させる。
無線通信部48は、赤外線を用いた無線通信によって制御信号を空調装置12に送信する。無線通信部48は、制御部42と接続されている。制御部42は、無線通信部48を介した無線通信によって制御信号を空調装置12に送信する。
空調装置12は、洗面化粧台10の無線通信部48から送信された赤外線信号の制御信号を受信する無線通信部12bを有する。空調装置12は、洗面化粧台10の無線通信部48から送信された制御信号を無線通信部12bで受信することにより、制御信号に応じた動作を実行する。
なお、洗面化粧台10と空調装置12との間の無線通信は、赤外線を用いた通信に限定されるものではない。洗面化粧台10と空調装置12との間の無線通信は、例えば、電波を用いた通信などでもよい。また、洗面化粧台10と空調装置12との間の通信は、無線通信に限ることなく、有線通信でもよい。なお、空調装置12に、無線通信による制御信号を送信する場合は、洗面化粧台に内蔵された送信アンテナ(図示せず)を介して、制御部42から制御信号を送信してもよい。
図3は、第1の実施形態に係る洗面化粧台を模式的に表す側面図である。
図3に表したように、無線通信部48は、ミラーキャビネット26の鏡部26e~26gよりも上方に設けられる。無線通信部48は、例えば、ミラーキャビネット26の上端に設けられる。
無線通信部48は、前方斜め上方に向けて赤外線IRを照射する。なお、「前方」とは、例えば、洗面化粧台10と向き合う利用者からみて手前側の方向である。換言すれば、洗面化粧台10を取り付ける壁面(建築の立面)の向く方向である。
図4は、第1の実施形態に係る洗面空間システムの動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図4に表したように、洗面空間システム2では、まず、洗面化粧台10の制御部42が、人体検知センサ40からの検知情報を基に、手(人体)の非検知状態から検知状態に切り替わったか否かを判定する(図4のステップS101)。制御部42は、非検知状態から検知状態に切り替わるまで、非検知状態から検知状態に切り替わったか否かの判定を繰り返す。
制御部42は、非検知状態から検知状態に切り替わったと判定すると、空調装置12に制御信号を送信する(図4のステップS102)。また、制御部42は、非検知状態から検知状態に切り替わったと判定すると、切替弁46を開くことにより、水栓装置22の吐水部22aからの吐水を開始する。
空調装置12は、例えば、空調を行っていないスタンバイモードで動作し、制御信号を受信したか否かを判定する(図4のステップS201)。そして、空調装置12は、洗面化粧台10からの制御信号の受信に応答して起動する(図4のステップS202)。換言すれば、空調装置12は、制御信号の受信に応答してスタンバイモードから所定の運転モードに切り替わる。所定の運転モードは、例えば、冷房運転モードや暖房運転モードなど、予め設定された運転モードである。
制御部42から空調装置12に送信する制御信号は、例えば、空調装置12を停止状態から動作状態に切り替えるための信号である。これにより、空調装置12側で判定などを必要とすることなく、空調装置12を起動させることができる。制御部42から空調装置12に送信する制御信号は、例えば、手の検知を表す信号とし、空調装置12側で非検知から検知への切り替わりを判定させることにより、空調装置12を起動させてもよい。この場合には、制御部42側で空調装置12に対応した制御信号を生成する必要が無く、制御部42の構成を簡単にすることができる。また、空調装置12の動作の開始は、スタンバイモードから運転モードへの切り替わりに限ることなく、例えば、制御信号の入力によって空調装置12に電力が供給されるようにすることで、空調装置12が起動するようにしてもよい。
洗面化粧台10の制御部42は、制御信号を送信した後、人体検知センサ40からの検知情報を基に、手の検知状態から非検知状態に切り替わったか否かを判定する(図4のステップS103)。制御部42は、検知状態から非検知状態に切り替わるまで、検知状態から非検知状態に切り替わったか否かの判定を繰り返す。
制御部42は、検知状態から非検知状態に切り替わったと判定すると、空調装置12に制御信号を送信する(図4のステップS104)。また、制御部42は、検知状態から非検知状態に切り替わったと判定すると、切替弁46を閉じることにより、水栓装置22の吐水部22aからの吐水を停止する。
空調装置12は、動作を開始した後、制御信号を受信したか否かを判定する(図4のステップS203)。そして、空調装置12は、洗面化粧台10からの制御信号の受信に応答して動作を停止する(図4のステップS204)。換言すれば、空調装置12は、制御信号の受信に応答して運転モードからスタンバイモードに戻る。
以上、説明したように、本実施形態に係る洗面空間システム2及び洗面化粧台10によれば、利用者が洗面空間WSへ入室し、かつ、洗面化粧台10を利用する際に、自動的に空調装置12を起動させることができる。これにより、空調装置12の起動のトリガを洗面化粧台10の利用とすることができ、洗濯物を回収するための一時的な洗面空間WSへの立ち入りなど、意図しないタイミングでの空調装置12の起動を抑制することができる。従って、空調装置12を自動的に起動させる場合にも、不要なタイミングでの起動を抑え、洗面空間WSの使い勝手を向上させることができる。例えば、不要なタイミングでの空調装置12の起動に要する消費電力を抑え、ランニングコストを抑制することができる。
また、洗面化粧台10では、無線通信部48が、鏡部26e~26gよりも上方に設けられ、前方斜め上方に向けて赤外線IRを照射する。これにより、赤外線IRを天井で反射させ、制御信号を洗面空間WS内の広範囲に送信することが可能となり、制御信号を空調装置12に受信させ易くすることができる。これにより、空調装置12の設置位置の自由度を高めることができる。
図5は、第1の実施形態に係る洗面化粧台の変形例を模式的に表す側面図である。
なお、上記実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は、省略する。
図5に表したように、洗面化粧台10aでは、無線通信部48が、洗面ボウル20よりも上方かつミラーキャビネット26の鏡部26e~26gよりも下方に設けられる。無線通信部48は、例えば、ミラーキャビネット26の下端に設けられる。そして、無線通信部48は、洗面ボウル20へ向けて前方斜め下方に赤外線IRを照射する。
この洗面化粧台10aでは、赤外線IRを洗面ボウル20で反射させ、制御信号を洗面空間WS内の広範囲に送信することが可能となり、制御信号を空調装置12に受信させ易くすることができる。これにより、空調装置12の設置位置の自由度を高めることができる。
このように、無線通信部48は、天井へ向けて前方斜め上方に赤外線IRを照射してもよいし、洗面ボウル20へ向けて前方斜め下方に赤外線IRを照射してもよい。洗面ボウル20へ向けて前方斜め下方に赤外線IRを照射する場合には、例えば、人体検知センサ40の手を検知するための赤外線投光部を、無線通信用の赤外線投光部として兼用してもよい。すなわち、人体検知センサ40に無線通信部48の機能を持たせてもよい。
図6は、第1の実施形態に係る洗面化粧台の変形例を模式的に表すブロック図である。 図6に表したように、洗面化粧台10bでは、制御部42が、計時を行うタイマ60を有する。なお、タイマ60は、制御部42とは別の部材として設け、計時情報を制御部42に入力する構成としてもよい。
図7は、第1の実施形態に係る洗面化粧台の別の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図7に表したように、洗面化粧台10bの制御部42は、まず、図4に関する説明と同様に、人体検知センサ40からの検知情報を基に、手(人体)の検知を行い、手の検知に応答して制御信号を空調装置12に送信することにより、空調装置12を起動させるとともに、手の非検知の判定を行う(図7のステップS111~113)。
制御部42は、検知状態から非検知状態に切り替わったと判定すると、タイマ60を起動させ、タイマ60に計時を開始させる(図7のステップS114)。また、制御部42は、検知状態から非検知状態に切り替わったと判定すると、切替弁46を閉じることにより、水栓装置22の吐水部22aからの吐水を停止する。
制御部42は、タイマ60を起動させた後、人体検知センサ40の検知情報が検知状態から非検知状態に切り替わったタイミングから所定時間が経過したか否かを判定する(図7のステップS115)。
制御部42は、所定時間が経過したと判定すると、空調装置12に制御信号を送信することにより、空調装置12の動作を停止させる(図7のステップS116)。また、制御部42は、所定時間が経過したと判定すると、タイマ60の計時を停止させる(図7のステップS117)。
制御部42は、ステップS115において、所定時間が経過していないと判定した場合には、続いて、人体検知センサ40からの検知情報を基に、手の非検知状態から検知状態に切り替わったか否かを判定する(図7のステップS118)。
制御部42は、非検知状態が継続されていると判定した場合には、ステップS115の処理に戻り、所定時間が経過したか否かを判定する。
一方、制御部42は、所定時間の経過の前に、検知情報が非検知状態から再び検知状態に切り替わったと判定した場合、タイマ60をリセットすることにより、タイマ60の動作を停止させるとともに、所定時間の計時をリセットする(図7のステップS119)。換言すれば、制御部42は、所定時間の経過の前に人体を検知した場合には、所定時間の計時を初期値に戻す。
制御部42は、タイマ60をリセットした後、ステップS113の処理に戻り、手の非検知の判定を行う。そして、制御部42は、以下、同様の処理を繰り返す。
このように、洗面化粧台10bでは、制御部42が、空調装置12を起動させた後、検知情報が検知状態から非検知状態に切り替わったタイミングから所定時間経過した際に、制御信号を空調装置12に送信することにより、空調装置12を停止させることができる。これにより、利用者が洗面化粧台10bから離れた際に、自動的に空調装置12を停止させることができ、よりランニングコストを抑え、より使い勝手に優れた快適な洗面空間WSを提供することができる。
また、洗面化粧台10bでは、制御部42が、所定時間の経過の前に、検知情報が非検知状態から再び検知状態に切り替わった際に、所定時間の計時をリセットする。これにより、歯を磨いている際などに利用者が洗面化粧台10bから一時的に離れたとしても、所定時間の経過の前に再び検知されることで、意図せず空調装置12が停止してしまうことを抑制することができる。例えば、空調装置12が起動と停止を繰り返してしまうことなどを抑制することができる。また、例えば、異なる利用者が洗面化粧台10bを連続的に利用する際などに、空調装置12が一度停止してしまうことを抑制することができる。従って、よりランニングコストを抑えつつ、洗面空間WSの使い勝手をより向上させることできる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る洗面空間システム及び洗面化粧台を模式的に表すブロック図である。
図8に表したように、洗面化粧台10cは、温度センサ62を備える。温度センサ62は、洗面空間WS内の温度を測定可能である。温度センサ62は、制御部42と接続されている。温度センサ62は、洗面空間WS内の温度の測定情報を制御部42に入力する。
図9は、第2の実施形態に係る洗面化粧台を模式的に表す側面図である。
図9に表したように、温度センサ62は、例えば、ミラーキャビネット26の下端に設けられる。温度センサ62と水栓装置22との間の距離D1は、温度センサ62から床面までの高さ方向の距離D2よりも近い。温度センサ62と水栓装置22との間の距離D1は、例えば、温度センサ62と水栓装置22との間の最短の距離である。
このように、温度センサ62は、水栓装置22の近傍に配置される。温度センサ62は、例えば、洗面ボウル20のボウル部20aの上端よりも上方、かつミラーキャビネット26の下端よりも下方に配置される。温度センサ62は、例えば、バックガード部20bと前後方向において重なる位置に配置される。但し、温度センサ62の位置は、これに限ることなく、洗面空間WS内の温度を適切に測定可能な任意の位置でよい。
例えば、支持台24の内部やミラーキャビネット26の内部などの密閉された空間内に温度センサ62を配置してしまうと、洗面空間WS内の温度を適切に測定できない可能性がある。従って、温度センサ62は、外側に露出した位置に配置することが好ましい。換言すれば、温度センサ62は、洗面空間WS内の空気に直接的に触れる位置に配置することが好ましい。
温度センサ62は、例えば、ミラーキャビネット26の下端、あるいはバックガード部20bの前面に設けられる。これにより、洗面空間WS内の温度を適切に測定することができる。
図10は、第2の実施形態に係る洗面化粧台の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図10では、空調装置12が冷房運転モードに設定されているとともに、空調装置12が運転モードA及び運転モードBの2つの運転モードを有する場合を例に、洗面化粧台10cの動作の一例を説明する。運転モードAは、洗面空間WSの室温が予め設定された所定の閾値以上である場合に推奨される運転モードである。運転モードBは、洗面空間WSの室温が予め設定された所定の閾値未満である場合に推奨される運転モードである。運転モードAは、例えば、風量を強くする強運転モードである。運転モードBは、例えば、風量を弱くする弱運転モードである。各運転モードA、Bは、これに限ることなく、例えば、設定温度の低い運転モードを運転モードAとし、設定温度の高い運転モードを運転モードBなどとしてもよい。例えば、運転モードAを冷房運転モードとし、運転モードBを暖房運転モードなどとしてもよい。
図10に表したように、洗面化粧台10cの制御部42は、人体検知センサ40からの検知情報を基に、手(人体)の非検知状態から検知状態に切り替わったか否かを判定し、非検知状態から検知状態に切り替わったと判定した際に、続けて、温度センサ62からの測定情報を基に、洗面空間WSの室温が閾値以上か否かを判定する(図10のステップS121、S122)。
制御部42は、閾値以上であると判定した場合には、運転モードAで空調装置12を起動させるための制御信号を空調装置12に送信する(図10のステップS123)。空調装置12は、この制御信号の受信に応じて、運転モードAで起動する。
一方、制御部42は、閾値未満であると判定した場合には、運転モードBで空調装置12を起動させるための制御信号を空調装置12に送信する(図10のステップS124)。空調装置12は、この制御信号の受信に応じて、運転モードBで起動する。
このように、洗面化粧台10cでは、制御部42が、温度センサ62の測定情報を基に、洗面空間WSの温度に対応した運転モードで起動させる制御信号を空調装置12に送信することが可能な構成を有している。これにより、洗面空間WSの温度に対応した運転モードで自動的に空調装置12を起動させることができ、洗面空間WSの使い勝手をより向上させることができる。例えば、洗面空間WSの状況に合わせて設定温度や風量などを自動で設定することができ、快適性を向上させることができる。
図11は、第2の実施形態に係る洗面化粧台の別の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図11は、洗面化粧台10cの動作の一部を模式的に表している。図11の動作は、制御信号を空調装置12に送信し、空調装置12を起動させた後に実行される。すなわち、図11の動作は、図10のステップS123又はステップS124の後に実行される。また、図11において、運転モードA及び運転モードBは、図10に関する説明と同様である。
洗面化粧台10cの制御部42は、制御信号を送信して空調装置12を起動させた後、温度センサ62からの測定情報を基に、洗面空間WSの室温が閾値以上か否かを判定する(図11のステップS131)。
制御部42は、閾値以上であると判定した場合には、続いて、空調装置12の現在の運転モードが運転モードBであるか否かを判定する(図11のステップS132)。
制御部42は、運転モードBであると判定した場合には、空調装置12の運転モードを運転モードBから運転モードAに変更するための制御信号を空調装置12に送信する(図11のステップS133)。空調装置12は、この制御信号の受信に応じて、運転モードを運転モードBから運転モードAに変更する。また、制御部42は、運転モードAであると判定した場合には、制御信号を送信することなく、ステップS131の室温の判定に戻る。
制御部42は、ステップS131において閾値未満であると判定した場合には、続いて、空調装置12の現在の運転モードが運転モードAであるか否かを判定する(図11のステップS134)。
制御部42は、運転モードAであると判定した場合には、空調装置12の運転モードを運転モードAから運転モードBに変更するための制御信号を空調装置12に送信する(図11のステップS135)。空調装置12は、この制御信号の受信に応じて、運転モードを運転モードAから運転モードBに変更する。また、制御部42は、運転モードBであると判定した場合には、制御信号を送信することなく、ステップS131の室温の判定に戻る。
このように、洗面化粧台10cでは、制御部42が、空調装置12を起動させた後、測定情報に基づく制御信号を空調装置12に送信することにより、測定情報に応じた動作を空調装置12に実行させることができる。これにより、洗面空間WSの温度に応じて、より適した制御を行うことができる。例えば、空調装置12の不要な動作を抑制し、不要な動作に起因する不要な電力消費を抑え、ランニングコストの抑制を図ることもできる。
図12は、第2の実施形態に係る洗面空間システム及び洗面化粧台の変形例を模式的に表すブロック図である。
図12に表したように、洗面化粧台10dでは、水栓装置22が、操作部70と流量調整弁72と、を有している。また、洗面化粧台10dの水栓装置22では、切替弁46が省略されている。
操作部70は、利用者などからの操作を受ける。操作部70は、例えば、ハンドルやレバーなどである。流量調整弁72は、給水源と吐水部22aとの間に設けられ、操作部70の操作に応じて流路を開閉することにより、吐水部22aからの吐水及び吐水の停止を切り替えるとともに、操作部70の操作量に応じて吐水部22aから吐水される水の流量を調整する。すなわち、この例において、水栓装置22は、いわゆる手動水栓である。
この例では、流量調整弁72により、吐水部22aからの吐水及び吐水の停止を機械的に切り替える手動水栓の例を示している。但し、手動水栓の構成は、上記の構成に限定されるものではない。例えば、操作部70の操作入力を制御部42に入力し、制御部42が切替弁46を開閉することにより、吐水部22aからの吐水及び吐水の停止を切り替えてもよい。この場合、操作部70は、ハンドルやレバーなどでもよいし、タッチセンサなどでもよい。
水栓装置22は、吐水検知部74をさらに有する。吐水検知部74は、吐水部22aからの吐水及び吐水の停止を検出する。吐水検知部74には、例えば、流量センサなどが用いられる。吐水検知部74は、制御部42と接続されている。吐水検知部74は、検出結果に基づく吐水情報を制御部42に入力する。これにより、水栓装置22を機械式の手動水栓とした場合にも、吐水の有無を制御部42に把握させることができる。例えば、操作部70の操作入力を制御部42に入力する場合などには、吐水検知部74は、省略可能である。
洗面化粧台10dにおいて、人体検知センサ40は、洗面化粧台10dに接近する人体を検知する。換言すれば、人体検知センサ40は、洗面ボウル20や水栓装置22に接近する人体を検知する。この場合、人体検知センサ40には、例えば、赤外光などを用いた測距センサ、焦電センサ、あるいはマイクロ波センサなどの電波センサなどを用いることができる。このように、人体検知センサ40は、利用者などの手を検知するものに限ることなく、接近する人体を検知可能な任意のセンサでよい。人体検知センサ40は、手動水栓や自動水栓などの吐水の形態などに応じて適宜選択すればよい。
洗面化粧台10dにおいて、人体検知センサ40の検知範囲は、例えば、50cm以上1m以下程度に設定されていることが好ましい。人体検知センサ40の検知範囲を50cm以上とすることにより、利用者などが操作部70の操作を行う前から接近する人体を検知することができる。換言すれば、水栓装置22から吐水が開始される前から接近する人体を検知することができる。これにより、例えば、利用者などが操作部70を操作して吐水を行う前から空調装置12を起動させることができる。そして、人体検知センサ40の検知範囲を1m以下とすることにより、洗濯物を回収するための一時的な洗面空間WSへの立ち入りなど、意図しないタイミングでの空調装置12の起動を抑制することができる。
このように、人体検知センサ40の検知範囲は、吐水が開始される前から人体を検知可能であり、かつ洗面空間WSよりも狭くなるように設定されることが好ましい。人体検知センサ40の検知範囲を50cm以上1m以下に設定することにより、吐水が開始される前から人体を検知可能であり、かつ洗面空間WSよりも狭くなるように設定することができる。
図13は、第2の実施形態に係る洗面化粧台の別の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図13は、洗面化粧台10dの動作の一部を模式的に表している。図13の動作は、図11の動作と同様に、制御信号を空調装置12に送信し、空調装置12を起動させた後に実行される。この際、洗面化粧台10dでは、上記のように人体検知センサ40などを構成することにより、吐水の開始前から人体を検知し、空調装置12を起動させることができるとともに、非検知などに応じて空調装置12を停止させることで、吐水の停止の後に空調装置12を停止させることができる。
洗面化粧台10dの制御部42は、制御信号を送信して空調装置12を起動させた後、吐水検知部74からの吐水情報を基に、水栓装置22の吐水の開始から吐水の停止までを含む所定の吐水期間か否かを判定する(図13のステップS141)。吐水期間は、吐水の開始から吐水の停止までの期間でもよいし、吐水の開始から吐水の停止までの期間に所定時間を加えた期間でもよい。
制御部42は、例えば、吐水情報が停止から吐水に切り替わった際に、吐水期間と判定し、吐水情報が吐水から停止に切り替わった際に、吐水期間が終了したと判定する。あるいは、制御部42は、吐水情報が停止から吐水に切り替わった際に、吐水期間と判定し、吐水情報が吐水から停止に切り替わったタイミングから所定時間が経過した際に、吐水期間が終了したと判定する。
制御部42は、吐水期間ではないと判定した場合には、図11に関する説明と同様に、測定情報に基づく制御信号を空調装置12に送信することにより、測定情報に応じた動作を空調装置12に実行させる(図13のステップS142~ステップS146)。図13のステップS142~ステップS146は、図11ステップS131~ステップS135と実質的に同じである。
一方、制御部42は、吐水期間であると判定した場合には、測定情報に基づく制御信号の送信を行わない。
洗面化粧台10dでは、温度センサ62が水栓装置22の近傍に設けられるため、天井付近や床付近に配置される可能性が高い空調装置12と比較して利用者に近い高さの温度を測定することができる。このため、空調装置12から吹き出される温風や冷風の影響を抑制し、より精度良く洗面空間WSの温度を測定することができる。
さらに、洗面化粧台10dでは、水栓装置22の吐水の開始から吐水の停止までを含む所定の吐水期間においては、測定情報に基づく制御信号の送信を行わないことにより、水栓装置22の近傍に温度センサ62を配置した場合にも、水栓装置22から吐水される冷水や温水の影響を抑制することができる。従って、より精度良く洗面空間WSの温度を測定することができる。
洗面化粧台10dでは、吐水検知部74によって吐水部22aからの吐水の有無を検知している。例えば、人体検知センサ40で利用者などの手を検知し、切替弁46を開閉して吐水の開始及び吐水の停止を切り替える場合には、吐水検知部74を設けることなく、人体検知センサ40の検知情報に基づいて吐水の有無を検知してもよい。
この場合には、例えば、人体検知センサ40に2つの閾値を設定することなどにより、洗面化粧台10dに近付く人体の検知範囲、及び洗面ボウル20に差し出された手の検知範囲の2つの検知範囲を人体検知センサ40に設け、人体の検知範囲を手の検知範囲よりも広くする。
制御部42は、人体の検知に応じて空調装置12を起動させるとともに、手の検知に応じて吐水部22aに吐水を開始させる。これにより、空調装置12の起動から吐水の開始までの間、及び吐水の停止から空調装置12の停止までの間において、図13のステップS142~ステップS146の動作を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、洗面空間システムや洗面化粧台などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2 洗面空間システム、 10、10a~10d 洗面化粧台、 12 空調装置、 20 洗面ボウル、 22 水栓装置、 24 支持台、 26 ミラーキャビネット、 26a キャビネット本体、 26b~26d 扉、 26e~26g 鏡部、 28 照明装置、 40 人体検知センサ、 42 制御部、 44 電源部、 48 無線通信部、 60 タイマ、 62 温度センサ、 70 操作部、 72 流量調整弁、 74 吐水検知部

Claims (4)

  1. 洗面空間に設置される洗面化粧台であって、
    洗面ボウルと、
    前記洗面ボウルに水を吐水する水栓装置と、
    人体を検知する人体検知センサと、
    前記洗面空間に設置される空調装置に制御信号を送信可能な制御部と、
    前記洗面空間の温度を測定可能な温度センサと、
    を備え、
    前記制御部は、前記人体検知センサの検知情報に基づいて前記制御信号を前記空調装置に送信することにより、前記空調装置を起動させることができ、
    前記空調装置は、複数の運転モードを有し、
    前記制御部は、前記温度センサの測定情報を基に、前記洗面空間の温度に対応した運転モードで起動させる前記制御信号を前記空調装置に送信することが可能な構成を有しているとともに、前記空調装置を起動させた後、前記測定情報に基づく前記制御信号を前記空調装置に送信することにより、前記測定情報に応じた動作を前記空調装置に実行させることができ、
    前記温度センサと前記水栓装置との間の距離は、前記温度センサから床面までの高さ方向の距離よりも近く、
    前記制御部は、前記水栓装置の吐水の開始から吐水の停止までを含む所定の吐水期間においては、前記測定情報に基づく前記制御信号の送信を行わないことを特徴とする洗面化粧台。
  2. 洗面空間に設置される洗面化粧台であって、
    洗面ボウルと、
    前記洗面ボウルに水を吐水する水栓装置と、
    人体を検知する人体検知センサと、
    前記洗面空間に設置される空調装置に制御信号を送信可能な制御部と、
    前記水栓装置の上方に設けられる鏡部と、
    赤外線を用いた無線通信によって前記制御信号を前記空調装置に送信する無線通信部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記人体検知センサの検知情報に基づいて前記制御信号を前記空調装置に送信することにより、前記空調装置を起動させることができ、前記無線通信部を介した無線通信によって前記制御信号を前記空調装置に送信し、
    前記無線通信部は、前記鏡部よりも上方に設けられ、前方斜め上方に向けて前記赤外線を照射することを特徴とする洗面化粧台。
  3. 洗面空間に設置される洗面化粧台であって、
    洗面ボウルと、
    前記洗面ボウルに水を吐水する水栓装置と、
    人体を検知する人体検知センサと、
    前記洗面空間に設置される空調装置に制御信号を送信可能な制御部と、
    前記水栓装置の上方に設けられる鏡部と、
    赤外線を用いた無線通信によって前記制御信号を前記空調装置に送信する無線通信部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記人体検知センサの検知情報に基づいて前記制御信号を前記空調装置に送信することにより、前記空調装置を起動させることができ、前記無線通信部を介した無線通信によって前記制御信号を前記空調装置に送信し、
    前記無線通信部は、前記洗面ボウルよりも上方かつ前記鏡部よりも下方に設けられ、前記洗面ボウルへ向けて前方斜め下方に前記赤外線を照射することを特徴とする洗面化粧台。
  4. 洗面空間に設置される請求項1~3のいずれか1つに記載の洗面化粧台と、
    前記洗面空間に設置される空調装置と、
    を備えことを特徴とする洗面空間システム。
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