JP7411766B2 - 設定業務支援装置、設定業務支援方法および設定業務支援プログラム - Google Patents

設定業務支援装置、設定業務支援方法および設定業務支援プログラム Download PDF

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Description

本発明は、設定業務支援装置、設定業務支援方法および設定業務支援プログラムに関する。
特許文献1には、画面の動的コントロールが必要な業務用のWeb画面を、簡単な操作で効率的に作成可能であり、また可読性や均質性にも優れたコードを生成できる開発支援技術の提供を目的とするWeb画面開発支援システムが開示されている(特許文献1の0007段落参照)。
特開2016-110206号公報
このような画面開発の分野においては、入力候補選択機能(プルダウン)のレイアウトおよび挙動の設定を柔軟に変更できないという問題があった。
例えば、図3に太字で示すように、プルダウン時に表示される候補についての属性情報(図3では、住所の情報)を表示したり、図5に太字で示すように、プルダウン時に表示される候補についての詳細情報を柔軟に追加したり(図5では、住所および法人番号の情報の追加)、図6に示すように、プルダウン時に表示される候補の表示レイアウトを柔軟に変更したり、図7に示すように、プルダウンにより選択された箇所以外の箇所に戻り値を自動入力したりすることは、従来においてはできなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、画面上の特定箇所のプルダウン時に表示される選択肢の表示態様および選択された選択肢の入力態様についての柔軟な設定を可能とする設定業務支援装置、設定業務支援方法および設定業務支援プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る設定業務支援装置においては、画面上の特定箇所が選択された際に当該特定箇所へ入力する候補となる具体的情報を選択肢として表示する機能であるプルダウンの態様および前記入力する態様についての柔軟な設定を画面開発時に行えるよう支援する、制御部および記憶部を備える設定業務支援装置であって、前記記憶部には、前記具体的情報が属する項目を含むマスタが格納されており、前記制御部は、画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記具体的情報が前記選択肢としてプルダウン時に表示され、かつ、選択された前記具体的情報が前記特定箇所に自動入力される項目である表示・入力項目として記憶する表示・入力項目記憶手段と、他箇所記憶手段、表示態様記憶手段および詳細表示項目記憶手段からなる群から選択される少なくとも一つの手段と、を備え、前記他箇所記憶手段は、画面開発時に画面上の前記特定箇所以外の箇所が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された箇所を、前記特定箇所以外に前記具体的情報が自動入力される箇所である他箇所として記憶し、前記表示態様記憶手段は、画面開発時に前記画面開発者によって設定された、前記具体的情報がプルダウン時に表示される際の表示態様を記憶し、前記詳細表示項目記憶手段は、画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記表示・入力項目についての前記具体的情報がプルダウン時にマウスオーバーされた際に当該マウスオーバーされた具体的情報の詳細情報として、項目自身および当該項目についての具体的情報がプルダウン時に表示される項目である詳細表示項目として記憶すること、を特徴とする。
また、本発明に係る設定業務支援装置においては、前記制御部は、画面開発時に前記画面開発者によって設定された、前記具体的情報がプルダウン時に表示される際の表示態様を記憶する表示態様記憶手段を備え、前記表示態様記憶手段は、画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から前記表示・入力項目に加えて他の項目が選択されると、当該選択された他の項目を、前記表示・入力項目についての前記具体的情報と併せて前記具体的情報がプルダウン時に表示される項目である併表示項目として記憶すること、を特徴とする。
また、本発明に係る設定業務支援装置においては、前記表示態様記憶手段は、前記表示・入力項目の前記具体的情報および前記併表示項目の前記具体的情報が横並びでプルダウン時に表示される既定レイアウトと、前記表示・入力項目の前記具体的情報および前記併表示項目の前記具体的情報が前記画面開発者の設定に従いプルダウン時に表示されるカスタムレイアウトと、のうち、前記画面開発者によって選択されたレイアウトに従った表示態様を記憶すること、を特徴とする。
また、本発明に係る設定業務支援装置においては、前記カスタムレイアウトが選択される場合、前記画面開発者による設定が、前記表示・入力項目の前記具体的情報および前記併表示項目の前記具体的情報がプルダウン時に表示される際の表示位置、大きさ、濃淡および太さに関する設定であること、を特徴とする。
また、本発明に係る設定業務支援装置においては、前記記憶部においては、ある画面の画面開発時に前記表示・入力項目記憶手段が記憶した情報と、前記ある画面の画面開発時に前記画面開発者によって設定された、前記具体的情報がプルダウン時に表示される際の表示態様を記憶する表示態様記憶手段が記憶した情報と、前記ある画面の画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記表示・入力項目についての前記具体的情報がプルダウン時にマウスオーバーされた際に当該マウスオーバーされた具体的情報の詳細情報として、項目自身および当該項目についての具体的情報がプルダウン時に表示される項目である詳細表示項目として記憶する詳細表示項目記憶手段が記憶した情報と、が異なる画面間で共通する設定情報である共通設定情報として紐付けて管理されており、前記制御部は、前記ある画面とは別の画面の画面開発時に画面上の前記特定箇所以外の箇所が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された箇所を、前記特定箇所以外に前記具体的情報が自動入力される箇所である他箇所として記憶する他箇所記憶手段が記憶した情報と、前記共通設定情報と、を紐付けて、前記別の画面についての設定情報として管理する共通設定記憶手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る設定業務支援装置においては、前記制御部は、開発された画面を用いてオペレータが画面実行を行う場合において、前記特定箇所が前記オペレータにより選択されると、前記表示・入力項目記憶手段が記憶した前記表示・入力項目についての前記具体的情報を前記選択肢として、前記表示態様記憶手段で記憶した前記表示態様に従って表示するプルダウン時表示手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る設定業務支援装置においては、前記プルダウン時表示手段は、画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記表示・入力項目についての前記具体的情報がプルダウン時にマウスオーバーされた際に当該マウスオーバーされた具体的情報の詳細情報として、項目自身および当該項目についての具体的情報がプルダウン時に表示される項目である詳細表示項目として記憶する詳細表示項目記憶手段で記憶した前記詳細表示項目および当該詳細表示項目についての前記具体的情報を、前記プルダウン時表示手段が表示した前記選択肢としての前記具体的情報が前記オペレータによってマウスオーバーされた際に表示すること、を特徴とする。
また、本発明に係る設定業務支援装置においては、前記制御部は、前記プルダウン時表示手段が表示した前記選択肢から特定の前記具体的情報が選択されると、前記特定箇所、および、画面開発時に画面上の前記特定箇所以外の箇所が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された箇所を、前記特定箇所以外に前記具体的情報が自動入力される箇所である他箇所として記憶する他箇所記憶手段が記憶した前記他箇所に、前記選択された具体的情報を自動入力するプルダウン時入力手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る設定業務支援装置においては、画面開発が、ソースコードを全く書かずに行われる画面開発またはソースコードをほとんど書かずに行われる画面開発であること、を特徴とする。
また、本発明に係る設定業務支援方法においては、画面上の特定箇所が選択された際に当該特定箇所へ入力する候補となる具体的情報を選択肢として表示する機能であるプルダウンの態様および前記入力する態様についての柔軟な設定を画面開発時に行えるよう支援する、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される設定業務支援方法であって、前記記憶部には、前記具体的情報が属する項目を含むマスタが格納されており、前記制御部で実行される、画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記具体的情報が前記選択肢としてプルダウン時に表示され、かつ、選択された前記具体的情報が前記特定箇所に自動入力される項目である表示・入力項目として記憶する表示・入力項目記憶ステップと、他箇所記憶ステップ、表示態様記憶ステップおよび詳細表示項目記憶ステップからなる群から選択される少なくとも一つのステップと、を含み、前記他箇所記憶ステップにおいては、画面開発時に画面上の前記特定箇所以外の箇所が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された箇所を、前記特定箇所以外に前記具体的情報が自動入力される箇所である他箇所として記憶し、前記表示態様記憶ステップにおいては、画面開発時に前記画面開発者によって設定された、前記具体的情報がプルダウン時に表示される際の表示態様を記憶し、前記詳細表示項目記憶ステップにおいては、画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記表示・入力項目についての前記具体的情報がプルダウン時にマウスオーバーされた際に当該マウスオーバーされた具体的情報の詳細情報として、項目自身および当該項目についての具体的情報がプルダウン時に表示される項目である詳細表示項目として記憶すること、を特徴とする。
また、本発明に係る設定業務支援プログラムにおいては、画面上の特定箇所が選択された際に当該特定箇所へ入力する候補となる具体的情報を選択肢として表示する機能であるプルダウンの態様および前記入力する態様についての柔軟な設定を画面開発時に行えるよう支援する、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための設定業務支援プログラムであって、前記記憶部には、前記具体的情報が属する項目を含むマスタが格納されており、前記制御部に実行させるための、画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記具体的情報が前記選択肢としてプルダウン時に表示され、かつ、選択された前記具体的情報が前記特定箇所に自動入力される項目である表示・入力項目として記憶する表示・入力項目記憶ステップと、他箇所記憶ステップ、表示態様記憶ステップおよび詳細表示項目記憶ステップからなる群から選択される少なくとも一つのステップと、を含み、前記他箇所記憶ステップにおいては、画面開発時に画面上の前記特定箇所以外の箇所が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された箇所を、前記特定箇所以外に前記具体的情報が自動入力される箇所である他箇所として記憶し、前記表示態様記憶ステップにおいては、画面開発時に前記画面開発者によって設定された、前記具体的情報がプルダウン時に表示される際の表示態様を記憶し、前記詳細表示項目記憶ステップにおいては、画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記表示・入力項目についての前記具体的情報がプルダウン時にマウスオーバーされた際に当該マウスオーバーされた具体的情報の詳細情報として、項目自身および当該項目についての具体的情報がプルダウン時に表示される項目である詳細表示項目として記憶すること、を特徴とする。
本発明によれば、画面上の特定箇所のプルダウン時に表示される選択肢の表示態様および選択された選択肢の入力態様についての柔軟な設定を可能とする効果を奏する。
図1は、設定業務支援装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、プルダウンの一例を示す図である。 図3は、プルダウンの一例(表示される情報が追加された例)を示す図である。 図4は、明細をマウスオーバーした際に表示される吹き出しの一例を示す図である。 図5は、明細をマウスオーバーした際に表示される吹き出しの一例(表示される情報が追加された例)を示す図である。 図6は、カスタマイズされた表示レイアウトに従って表示されたプルダウンの一例を示す図である。 図7は、複数箇所への戻り値のセットの一例を示す図である。 図8は、画面設定(画面開発)のイメージの一例を示す図である。 図9は、画面実行のイメージの一例を示す図である。 図10は、APIマスタの列情報の一例を示す図である。 図11は引数および戻り値についての種類、種類の説明、プロパティおよびプロパティの一例を示す図である。 図12は、メソッド情報の取り込みの一例を示す図である。 図13は、メソッドの引数情報の取り込みの一例を示す図である。 図14は、メソッドの引数情報の取り込みの一例を示す図である。 図15は、C#の一例を示す図である。 図16は、C#の情報を取り込んで生成したAPIマスタの一例を示す図である。 図17は、コントロールへのプルダウンの割り付けを行う際の設定画面の一例を示す図である。 図18は、プルダウンの種類を選択するための設定画面の一例を示す図である。 図19は、新しいプルダウン定義が作成された設定画面の一例を示す図である。 図20は、APIを選択する際の設定画面および選択されたAPIを用いてプルダウンを実行した際の実行画面の一例を示す図である。 図21は、引数を設定する際の設定画面および実行画面ならびにAPIマスタ中の引数情報の一例を示す図である。 図22は、戻り値を設定する際の設定画面およびAPIマスタ中の項目の一例を示す図である。 図23は、複数の戻り値を設定する際の設定画面および選択された複数の戻り値が入力された実行画面の一例を示す図である。 図24は、既定レイアウトによる設定を行う際の設定画面および既定レイアウトを用いてプルダウンを実行した際の実行画面の一例を示す図である。 図25は、カスタムレイアウトによる設定を行う際の設定画面およびカスタムレイアウトを用いてプルダウンを実行した際の実行画面の一例を示す図である。 図26は、レイアウトタブから、列追加、行追加およびセル結合の設定を行う際のイメージの一例を示す図である。 図27は、レイアウトタブから、グリッドコンテナの設定を行う際のイメージの一例を示す図である。 図28は、レイアウトタブから、グリッドアイテムの設定を行う際のイメージの一例を示す図である。 図29は、プロパティタブから、表示される際のサイズ、濃淡および太字にするかの設定を行う際の設定画面の一例を示す図である。 図30は、詳細情報(吹き出し)の設定を行う際の設定画面および詳細情報(吹き出し)が表示された実行画面の一例を示す図である。 図31は、コントロール情報の一例を示す図である。 図32は、プルダウン情報の一例を示す図である。 図33は、カスタムレイアウトの場合の表示レイアウトの情報の一例を示す図である。 図34は、プルダウンリレーション情報の一例を示す図である。 図35は、共通プルダウン設定用のスタート画面の一例を示す図である。 図36は、共通プルダウン設定画面の一例を示す図である。 図37は、共通プルダウン設定画面における名前の設定の一例を示す図である。 図38は、プルダウン情報のうち、共通設定情報の一例を示す図である。 図39は、コントロールへのプルダウンの割り付けを行う際の設定画面の一例を示す図である。 図40は、プルダウンの種類を選択するための設定画面の一例を示す図である。 図41は、利用する共通プルダウンを選択するための設定画面の一例を示す図である。 図42は、新しいプルダウン定義が作成された設定画面の一例を示す図である。 図43は、引数を設定する際の設定画面の一例を示す図である。 図44は、プルダウン情報のうち、共通設定情報以外の情報の一例を示す図である。 図45は、画面実行のイメージの一例を示す図である。 図46は、画面起動時の処理の概要の一例を示す図である。 図47は、メモリ上にプルダウン情報が展開されるまでのフローの一例を示す図である。 図48は、メモリ上に展開されたプルダウン情報の一例を示す図である。 図49は、プルダウン表示の処理フローの一例を示す図である。 図50は、生成される引数オブジェクトの一例を示す図である。 図51は、引数オブジェクトへの値のセット処理の一例を示す図である。 図52は、戻り値オブジェクトおよびプルダウン情報の一例を示す図である。 図53は、生成される出力情報の一例を示す図である。 図54は、生成される表示レイアウトの一例を示す図である。 図55は、プルダウン選択時の処理フローの一例を示す図である。 図56は、プルダウン選択時の複数戻り値のセットの一例を示す図である。
以下に、本発明に係る設定業務支援装置、設定業務支援方法および設定業務支援プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.概要]
ビジネス環境の変化が激しい中、情報システムも経営スピードに追従することが大前提とされ、スピーディーなシステム変化が必要になっている。こういった中、ローコード開発ツール(ノンコード開発ツールも含む)が注目されているが、そのユーザー層がベンダーだけでなく、システム利用会社のシステム担当者にまで広がっている。このため、UI(User Interface)のレイアウトや挙動を共通的に簡単に変更できる仕組みが求められている。
しかしながら、従来のローコード開発ツールにおいては、入力候補選択機能(いわゆる、プルダウン)のレイアウトおよび挙動の設定を柔軟に変更することはできなかった。また、従来においては、プルダウン設定を共通設定として定義し、各画面で共通設定を利用することもできなかった。
そこで、本実施形態においては、例えば、以下の1~3を可能とした。
1.グリッド構造を利用する等により、プルダウン時のレイアウトを柔軟に設定できるようにした。
2.プルダウン選択時に、任意のコントロール(テキストボックス等)に値を反映できるようにした。すなわち、プルダウン時の挙動を柔軟に設定できるようにした。
3.プルダウン設定の中で画面に依存しない要素については、画面設定とは別の共通設定として保存することで、共通的な変更をし、各画面への共通設定の反映および各画面間での動作の統一を行えるようにした。一方で、画面に依存する要素については、画面ごとに個別に指定できるようにした。
要するに、本実施形態においては、例えば、ローコード開発ツールを用いて入力候補選択機能(プルダウン)の設定を行う際に、プルダウン時のレイアウトおよび挙動を画面開発者が自由にカスタマイズできるようにした。また、本実施形態においては、例えば、各画面で共通するプルダウン設定については、共通設定として予め保存しておくことで、新しい画面の開発の際に、画面開発者が当該共通設定を利用して画面開発を行えるようにした。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[2.構成]
本実施形態に係る設定業務支援装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、設定業務支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
設定業務支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、設定業務支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
設定業務支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。設定業務支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、設定業務支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、設定業務支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、マスタとしてのAPIマスタ106aと、コントロール情報106bと、プルダウン情報106cと、プルダウンリレーション情報106dと、を備えている。
APIマスタ106aの内容については、以下の[4-1]の(3)において説明する。コントロール情報106b、プルダウン情報106cおよびプルダウンリレーション情報106dの内容については、以下の[4-2-1]の(8)において説明する。
制御部102は、設定業務支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記具体的情報が前記選択肢としてプルダウン時に表示され、かつ、選択された前記具体的情報が前記特定箇所に自動入力される項目である表示・入力項目として記憶する表示・入力項目記憶手段としての表示・入力項目記憶部102aと、(2)画面開発時に画面上の前記特定箇所以外の箇所が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された箇所を、前記特定箇所以外に前記具体的情報が自動入力される箇所である他箇所として記憶する他箇所記憶手段としての他箇所記憶部102bと、(3)画面開発時に前記画面開発者によって設定された、前記具体的情報がプルダウン時に表示される際の表示態様を記憶する表示態様記憶手段としての表示態様記憶部102cと、(4)画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記表示・入力項目についての前記具体的情報がプルダウン時にマウスオーバーされた際に当該マウスオーバーされた具体的情報の詳細情報として、項目自身および当該項目についての具体的情報がプルダウン時に表示される項目である詳細表示項目として記憶する詳細表示項目記憶手段としての詳細表示項目記憶部102dと、(5)前記ある画面とは別の画面の画面開発時に画面上の前記特定箇所以外の箇所が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された箇所を、前記特定箇所以外に前記具体的情報が自動入力される箇所である他箇所として記憶する他箇所記憶手段が記憶した情報と、共通設定情報と、を紐付けて、前記別の画面についての設定情報として管理する共通設定記憶手段としての共通設定記憶部102eと、(6)開発された画面を用いてオペレータが画面実行を行う場合において、前記特定箇所が前記オペレータにより選択されると、前記表示・入力項目記憶手段が記憶した前記表示・入力項目についての前記具体的情報を前記選択肢として、前記表示態様記憶手段で記憶した前記表示態様に従って表示するプルダウン時表示手段としてのプルダウン時表示部102fと、(7)前記プルダウン時表示手段が表示した前記選択肢から特定の前記具体的情報が選択されると、前記特定箇所、および、画面開発時に画面上の前記特定箇所以外の箇所が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された箇所を、前記特定箇所以外に前記具体的情報が自動入力される箇所である他箇所として記憶する他箇所記憶手段が記憶した前記他箇所に、前記選択された具体的情報を自動入力するプルダウン時入力手段としてのプルダウン時入力部102gと、を備えている。
本実施形態に係る設定業務支援装置100によれば、画面上の特定箇所が選択された際に当該特定箇所へ入力する候補となる具体的情報を選択肢として表示する機能であるプルダウンの態様および前記入力する態様についての柔軟な設定を画面開発時に行えるよう支援することができる。
表示・入力項目記憶部102aは、画面開発時にAPIマスタ106a中の項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記具体的情報が前記選択肢としてプルダウン時に表示され、かつ、選択された前記具体的情報が前記特定箇所に自動入力される項目である表示・入力項目として記憶する。
他箇所記憶部102bは、画面開発時に画面上の前記特定箇所以外の箇所が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された箇所を、前記特定箇所以外に前記具体的情報が自動入力される箇所である他箇所として記憶する。
表示態様記憶部102cは、画面開発時に前記画面開発者によって設定された、前記具体的情報がプルダウン時に表示される際の表示態様を記憶する。
表示態様記憶部102cは、例えば、画面開発時にAPIマスタ106a中の前記項目を表示し、当該表示された項目から前記表示・入力項目に加えて他の項目が選択されると、当該選択された他の項目を、前記表示・入力項目についての前記具体的情報と併せて前記具体的情報がプルダウン時に表示される項目である併表示項目として記憶する。
表示態様記憶部102cは、例えば、前記表示・入力項目の前記具体的情報および前記併表示項目の前記具体的情報が横並びでプルダウン時に表示される既定レイアウトと、前記表示・入力項目の前記具体的情報および前記併表示項目の前記具体的情報が前記画面開発者の設定に従いプルダウン時に表示されるカスタムレイアウトと、のうち、前記画面開発者によって選択されたレイアウトに従った表示態様を記憶する。
前記カスタムレイアウトが選択される場合、前記画面開発者による設定は、例えば、前記表示・入力項目の前記具体的情報および前記併表示項目の前記具体的情報がプルダウン時に表示される際の表示位置、大きさ、濃淡および太さに関する設定である。
詳細表示項目記憶部102dは、画面開発時にAPIマスタ106a中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記表示・入力項目についての前記具体的情報がプルダウン時にマウスオーバーされた際に当該マウスオーバーされた具体的情報の詳細情報として、項目自身および当該項目についての具体的情報がプルダウン時に表示される項目である詳細表示項目として記憶する。つまり、詳細表示項目記憶部102dは、APIマスタ106a中の前記項目のうち前記画面開発者によって選択された項目を、前記詳細表示項目として記憶する。
ある画面の画面開発時に表示・入力項目記憶部102aが記憶した情報と、前記ある画面の画面開発時に表示態様記憶部102cが記憶した情報と、前記ある画面の画面開発時に詳細表示項目記憶部102dが記憶した情報と、が異なる画面間で共通する設定情報である共通設定情報として紐付けて管理されているとする。この場合、共通設定記憶部102eは、前記ある画面とは別の画面の画面開発時に他箇所記憶部102bが記憶した情報と、前記共通設定情報と、を紐付けて、前記別の画面についての設定情報として管理する。
プルダウン時表示部102fは、開発された画面を用いてオペレータが画面実行を行う場合において、前記特定箇所が前記オペレータにより選択されると、表示・入力項目記憶部102aが記憶した前記表示・入力項目についての前記具体的情報を前記選択肢として、表示態様記憶部102cで記憶した前記表示態様に従って表示する。
プルダウン時表示部102fは、詳細表示項目記憶部102dで記憶した前記詳細表示項目および当該詳細表示項目についての前記具体的情報を、プルダウン時表示部102fが表示した前記選択肢としての前記具体的情報が前記オペレータによってマウスオーバーされた際に表示してもよい。
プルダウン時入力部102gは、プルダウン時表示部102fが表示した前記選択肢から特定の前記具体的情報が選択されると、前記特定箇所、および、他箇所記憶部102bが記憶した前記他箇所に、前記選択された具体的情報を自動入力する。
なお、本実施形態において、画面開発は、ソースコードを全く書かずに行われる画面開発(いわゆるノンコード開発)、または、ソースコードをほとんど書かずに行われる画面開発(いわゆるローコード開発)であることが好ましい。
[3.処理の概要]
本項目では、本実施形態に係る処理の概要について説明する。
[3-1.プルダウン時に表示される値の柔軟な設定]
アプリケーションには、従来から、オペレータの入力を補助する入力候補選択機能(いわゆる、プルダウン機能)が存在する。プルダウン機能とは、例えば、図2の(A)に示すように、所定のテキストボックスがオペレータによって選択されると、図2の(B)に示すように、当該テキストボックスへの入力候補が明細として表示され、最終的に、図2の(C)に示すように、選択された明細が当該テキストボックスに自動入力される機能である。
しかしながら、従来においては、図2に示すように、プルダウン時に表示される値として「取引先コード、取引先名」という情報が一度設定されると、この設定を変更するのは手間がかかるため、例えば、当該情報に加えて「住所」等の属性情報を表示する設定を行うのは容易ではなかった。
これに対して、本実施形態においては、プルダウン時に表示される値を柔軟に設定できるため、図3に示すように、例えば、「取引先コード、取引先名」の値に加えて、「住所」の値も表示することができる。
[3-2.マウスオーバー時に表示される値の柔軟な設定]
同様に、従来においては、プルダウンにより表示された明細がマウスで選択(マウスオーバー)された際に、吹き出し等で表示される詳細情報も固定的であった。例えば、図4に吹き出しで示すように、「担当部署、担当者」という情報が一度設定されると、この設定を変更するのは手間がかかるため、例えば、当該情報に加えて「住所、法人番号」等の情報も吹き出しで表示する設定を行うのは容易ではなかった。
これに対して、本実施形態においては、マウスオーバー時に吹き出しで表示される値を柔軟に設定できるため、図5に示すように、例えば、「担当部署、担当者」の値に加えて、「住所、法人番号」の値も吹き出しで表示することができる。
[3-3.表示態様の柔軟な設定]
そして、本実施形態においては、プルダウン時の表示態様(表示位置等のレイアウト、字の大きさ、字の濃淡および字の太さ等)を柔軟に設定できるため、図6に示すように、オペレータ所望の表示態様で、プルダウン時に値を表示することができる。
[3-4.複数箇所への戻り値の設定]
更に、本実施形態においては、画面上のある箇所を選択してプルダウンにより表示された値の中から、ある値が選択されると、図7に示すように、当該選択されたある値(戻り値)を前記ある箇所のみならず、画面上の他の箇所に対しても反映することができる。つまり、複数の箇所に戻り値を反映することができる。
[3-5.共通設定]
ここで、上記[3-1]~[3-4]である画面のある箇所に対して行った設定は、別の画面の同一箇所に対しても反映させる必要がある。しかしながら、同一の設定をもう一度行うのは手間となるため、このような画面に依存しない箇所についてのプルダウン設定をする場合のために、本実施形態においては、共通設定を利用できるようにした。共通設定により、例えば、ある画面と別の画面とで同一箇所が存在する場合には、ある画面についてのプルダウン設定時に[3-1]~[3-3]について一度共通設定をしておけば、別の画面のプルダウン設定時にも共通設定を利用することができる(なお、共通設定を利用する場合においても、[3-4]については、画面毎に設定し直すこととなる)。
これに対して、本実施形態においては、画面に依存する箇所についてのプルダウン設定をする場合には、[3-1]~[3-4]について、画面毎に設定することとなる。
[4.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例について説明する。以下の[4-1]においては、APIマスタ106aの設定について説明し、以下の[4-2]においては、本発明のポイントであるプルダウン設定について説明し、以下の[4-3]においては、プルダウン実行時の動作について説明する。
ここで、ローコード基盤には、画面開発者が操作する設定画面と、業務オペレータが操作する実行画面と、が存在する。以下の[4-2]で説明するのが前者であり、以下の[4-3]で説明するのが後者である。
画面開発者が操作する設定画面においては、GUI(Graphical User Interface)操作で画面のレイアウトやイベント処理の設定が行われる。図8に示すように、設定画面の情報は、設定情報データベースに保存される。
業務オペレータが操作する実行画面においては、図9に示すように、設定画面で設定された設定情報が読み込まれ、Webサーバ上のメモリに設定情報が展開され、アプリケーションが実行される。
[4-1.APIマスタ106aの設定]
(1)概要
プルダウン設定時には、設定されたAPIマスタ106aの内容を呼び出すことでデータ表示を行うことができる。つまり、プルダウン設定の前提として、APIマスタ106aを事前に設定しておく必要あるため、本項目では、APIマスタ106aの設定の仕方について説明する。
API情報(メソッドのインターフェース)をAPIマスタ106aに取り込むことで、プルダウンの設定として利用することができる。つまり、モジュール内のインターフェース情報を、APIマスタ106aにして取り込む。
(2)APIマスタ106aに保存されるデータ
APIマスタ106aとは、モジュール内の特定の属性でマーキングされたメソッドの引数および戻り値のインターフェース情報を格納したマスタである。図10に、APIマスタ106aの列情報を示す。図11に、引数および戻り値についての種類、種類の説明、プロパティおよびプロパティの説明を表で示す。
(3)取り込み動作と取り込みデータ
本項目では、モジュール内のコードであるC#の例およびその情報を取り込んだデータ(APIマスタ106a)の例について説明する。
図12に、メソッド情報を取り込む例を示す。図13および図14に、メソッドの引数情報を取り込む例を示す。図15に、C#の例を示す。図16に、C#の情報を取り込んで生成したAPIマスタ106aの例を示す。
APIマスタ106aは、図16に示すように、例えば、API識別子(APIキー)と、メソッド名と、表示名と、引数と、戻り値と、等を含む。戻り値は、更に、具体的情報が属する項目を含む。図16のAPIマスタ106aには、当該項目として、「取引先CD」、「取引先名」、「担当部署」、「担当者」、「住所」および「法人番号」という6つの項目が含まれている。これにより、詳細は以下の[4-2]で説明するが、画面開発者は、プルダウン時に具体的情報を表示させる項目として、当該6つの項目から特定の項目を選択することが可能となる。
[4-2.プルダウン設定]
本項目では、本発明の特徴であるプルダウン設定について説明する。なお、プルダウン設定を行うための前提として、プルダウン時に表示させるデータを取得するために、APIのインターフェース情報を事前にAPIマスタ106aに登録しておく必要があるが、本項目では、APIマスタ106aは、[4-1]において説明した内容で事前に登録されているものとする。本項目では、画面開発者が画面開発を行うという場面(開発場面)を想定している。
ここで、プルダウン設定には、個別プルダウンの設定と共通プルダウンを利用したプルダウンの設定の2種類があるため、以下、項目を分けて説明をする。
[4-2-1.個別プルダウンの設定]
本項目では、個別プルダウン(画面単位で異なるプルダウン)の設定について説明する。
(1)コントロールへのプルダウンの割り付け
まず、図17に示すように、プルダウンを設定したい箇所(コントロール)として「取引先From」が選択され、プルダウンの追加ボタンである「+」が押下される。
追加ボタンが押下されると、図18に示すように、プルダウンの種類を選択するポップアップが起動し、「個別プルダウンを作成する」と「共通プルダウンを利用する」のどちらかが選択される。本例では、個別設定を行うため、図18に示すように、「個別プルダウンを作成する」が選択されるものとする。
個別プルダウンが選択されると、図19に示すように、「新しいプルダウン」という名前で、プルダウン定義が作成される。
(2)APIの種類の選択
次に、「API選択」タブから、プルダウン時に表示させるデータを取得するAPIが選択される。
具体的には、図20に示すように、まず、定義名が、「新しいプルダウン」から「取引先プルダウン」に変更される。続けて、図20に示すように、「API選択」タブが押下されると、APIマスタ106aに予め登録してあるAPIとして、「事業所データ取得処理」、「部門データ取得処理」、「取引先データ取得処理」および「請求先データ取得処理」等のAPIが表示される。本例では、APIとして、「取引先データ取得処理」が選択されるものとする。
(3)引数の設定
次に、「引数設定」タブから、APIに対する引数が設定される。具体的には、図21に示すように、引数として、画面上の基準日テキストの箇所の値を引数の「基準日」の項目にセットする設定がされる。
(4)戻り値の設定
次に、「戻り値選択」タブから、プルダウンの選択時に、(1)で選択された箇所に反映させる戻り値が選択される。
具体的には、図16のAPIマスタ106aに示すように、戻り値の項目として、「取引先CD」、「取引先名」、「担当部署」、「担当者」、「住所」および「法人番号」という6つの項目が設定されているとすると、表示・入力項目記憶部102aは、図22の画面に示すように、当該6つの項目を表示する。
そして、表示された当該6つの項目のうち、「取引先CD」が選択されたとすると、表示・入力項目記憶部102aは、「取引先CD」を、具体的情報が選択肢としてプルダウン時に表示され、かつ、選択された具体的情報が(1)で選択された箇所に自動入力される項目である表示・入力項目として記憶する。
これにより、(1)で選択された箇所のプルダウン時には、「取引先CD」の具体的情報(例えば、A0001)が選択肢と表示され、そして、選択された具体的情報が、(1)で選択された箇所に自動入力される。
(5)複数戻り値の設定
次に、「複数戻り値設定」タブから、プルダウンの選択時に、プルダウン表示箇所((1)で選択された箇所)以外の箇所に具体的情報を返却する設定がされる。
具体的には、図23の設定画面に示すように、取引先Toの箇所が選択されると、他箇所記憶部102bは、取引先Toの箇所を、「取引先CD」についての具体的情報が自動入力される他箇所として記憶する。
これにより、(1)で選択された箇所のプルダウンから「取引先CD」の具体的情報(例えば、B0001)が選択された際には、当該選択された具体的情報は、(1)で選択された箇所である取引先Fromのみならず、図23の実行画面に示すように、本項目(5)で選択された箇所である取引先Toにも自動入力される。
(6)表示レイアウトの設定
次に、「表示レイアウト設定」タブから、プルダウン時のレイアウトが設定される。レイアウトの表示形式には、既定レイアウトとカスタムレイアウトの2種類が存在するため、以下、項目を分けて説明する。
(6-1)既定レイアウトにより設定される場合
既定レイアウトとは、データ(具体的情報)を横並びで表示させるレイアウトである。当該表示させるデータは、図24の設定画面に示すように、「既定レイアウト」をチェックした上で、戻り値の候補のうちプルダウン時の表示項目を選択する(複数選択可)ことで、設定することができる。
本例では、図24の設定画面に示すように、「取引先CD」および「取引先名」という2つの項目が選択されているため、表示態様記憶部102cは、当該2つの項目を、既定レイアウトにより表示する項目として記憶する。
これにより、(1)で選択された箇所のプルダウン時には、図24の実行画面に示すように、「取引先CD」および「取引先名」についての具体的情報が横並びで表示される。
(6-2)カスタムレイアウトにより設定される場合
カスタムレイアウトとは、グリッド構造等を用いることで、データ(具体的情報)の表示態様を画面開発者の設定に従い表示させるレイアウトである。カスタムレイアウトの場合、図25の設定画面に示すように、「カスタムレイアウト」をチェックした上で、「レイアウト」タブおよび「プロパティ」タブから、所定の設定を行う必要がある。
まず、「レイアウト」タブで行う設定について説明する。「レイアウト」タブからは、列追加の設定、行追加の設定、セル結合の設定、結合解除の設定および表示内容の左右中央寄せの設定等を行うことができる。図26に、列追加、行追加およびセル結合の仕方のイメージを示す。
ここで、レイアウトを構成する情報としては、グリッドコンテナとグリッドアイテムとがある。
グリッドコンテナとは、デザインする画面を格子状に分断する枠であり、水平線と垂直線についての分断数および分断時の長さの情報を保持する。グリッドコンテナは、更に、テンプレート列の情報(水平線についての分断数および分断時の長さの情報)と、テンプレート行の情報(垂直線についての分断数および分断時の長さの情報)と、を保持する。
本例では、グリッドコンテナが、図27の左側に示すように設定されるものとする。この場合、グリッドコンテナの情報は、図27の右側に示すように保持される。
グリッドアイテムとは、グリッドコンテナ内に配置される要素であり、グリッドコンテナ内における自身の位置情報および占有領域の情報を保持する。グリッドアイテムは、更に、列インデックスの情報(グリッドコンテナ内の水平位置の情報)と、行インデックスの情報(グリッドコンテナ内の垂直位置の情報)と、列結合の情報(グリッドコンテナ内の水平占有領域の情報)と、行結合の情報(グリッドコンテナ内の垂直占有領域の情報)と、を保持する。
本例では、グリッドアイテムが、図28の左側に示すように設定されるものとする。この場合、グリッドアイテムの情報は、図28の右側に示すように保持される。
「レイアウト」タブからの設定により、図25の設定画面に示す3つのセルが生成されたため、プルダウン時の表示項目として、3つの項目を選択することができる。本例では、図示しないが、「取引先CD」、「取引先名」および「住所」という3つの項目が選択されるものとする。この場合、表示態様記憶部102cは、当該3つの項目を、カスタムレイアウトにより表示する項目として記憶する。
次に、「プロパティ」タブから行う設定について説明する。「プロパティ」タブからは、図29に示すように、各々の具体的情報について、表示される際のサイズ、濃淡および太字にするか等のスタイルの設定することができる。本例では、図示していないが「取引先名」の項目については、他の項目より大きいサイズの設定、他の項目より濃い設定、および、太字で表示する設定がされるものとする。
表示態様記憶部102cは、前記選択された3つの項目(「取引先CD」、「取引先名」および「住所」)を、「プロパティ」タブで設定された表示態様で記憶する。本例では、前段落で説明したように、「取引先名」についてのみ、「プロパティ」タブからの設定がされている。
以上、(6-2)で説明してきたカスタムレイアウトによる設定がなされると、「取引先CD」、「取引先名」および「住所」についての具体的情報が、図25の実行画面に示す表示態様で表示される。当該表示態様は、図27と図28に示したレイアウト設定および図29に示したプロパティ設定に従ったものとなっている。
(7)詳細情報の設定
最後に、「詳細情報設定」タブから、プルダウン時に表示される明細をマウスオーバーした際に表示される吹き出しの情報が設定される。吹き出し情報としては、キャプション(項目)と表示データ(具体的情報)のペアが複数設定される。
具体的には、図30の設定画面に示すように、「キャプション=担当部署、表示データ=担当部署」というペア、および、「キャプション=担当者、表示データ=担当者」というペアが設定されると、詳細情報記憶部102dは、「担当部署」および「担当者」という2つの項目を、(4)で選択された項目である「取引先CD」についての具体的情報がプルダウン時にマウスオーバーされた際に当該マウスオーバーされた具体的情報の詳細情報として、項目自身および当該項目についての具体的情報がプルダウン時に吹き出しで表示される項目である詳細表示項目として記憶する。
これにより、図30の実行画面に示すように、(1)で選択された箇所のプルダウン時に表示された明細(例えば、「B0001 取引先B」)がマウスオーバーされると、「項目名:具体的情報」として、「担当部署:XXX」および「担当者:XXXXX」が吹き出しで表示される。
(8)保存されるデータの構造
以上、(1)~(7)でされた設定により、コントロール情報106bとプルダウン情報106cとが、プルダウンリレーション情報106dを介して紐付けられた状態で保持される。コントロール情報106b、プルダウン情報106cおよびプルダウンリレーション情報106dという3つの情報は、UI情報マスタに格納される。以下、当該3つの情報について説明する。
コントロール情報106bは、画面のレイアウトを構成する要素を記憶する情報であり、つまり、(1)でされた設定を記憶する情報である。コントロールとは、画面上の要素である。コントロール情報106bは、図31に示すように、例えば、親要素となるコントロールを識別するための識別子と、タイプと、子要素となるコントロールを識別するための識別子と、テキストと、等を記憶する。(1)でプルダウンが設定された画面上の箇所は、図31に示すコントロール情報106bでいうと、太文字で示す識別子「1-2-1-4-1-1」に対応する。
プルダウン情報106cは、プルダウン時の動作を記憶する情報であり、つまり、(2)~(7)でされた設定を記憶する情報である。プルダウン情報106cは、図32に示すように、例えば、各プルダウンを識別するための識別子と、プルダウンのタイプと、プルダウンの名前と、APIの識別子と、(3)で設定された引数と、(4)で設定された戻り値と、(5)で設定された複数戻り値と、(6)で設定された表示レイアウトと、前(7)で設定された詳細情報と、を記憶する。なお、(6)で設定された表示レイアウトがカスタムレイアウトである場合、表示レイアウトの情報は、例えば図33に示すように記憶されている。
プルダウンリレーション情報106dは、コントロール情報106b中の特定のコントロールに対してプルダウン情報106cを紐付けるための情報である。プルダウンリレーション情報106dは、図34に示すように、例えば、コントロールを識別するための識別子(コントロール識別子)と、各プルダウンを識別するための識別子(プルダウン識別子)と、等を含む。図34に示すプルダウンリレーション情報106dにおいては、(1)でプルダウンが設定された画面上の箇所(図34の画面例に太枠で囲んで示す箇所)を識別するためのコントロール識別子「1-2-1-4-1-1」に対して、(2)~(7)でされたプルダウン設定を識別するためのプルダウン識別子「1」が紐付けられている。
このように、特定のコントール識別子に対して特定のプルダウン識別子を紐付けることで、画面上のどの箇所において、プルダウン時にどのような動作が行われるかを定義することができる。
以上、本項目[4-2-1]で説明したように、本実施形態に係る設定業務支援装置100によれば、画面上の特定箇所のプルダウン時に表示される選択肢の表示態様および選択された選択肢の入力態様についての柔軟な設定を可能とする。
[4-2-2.共通プルダウンを利用したプルダウンの設定]
本項目では、共通プルダウン(画面に依存しない共通的なプルダウン)を利用したプルダウンの設定について説明する。
(1)共通プルダウンの設定
共通プルダウンを利用したプルダウンの設定をするためには、前提として、共通プルダウンを設定する必要がある。このため、まず、共通プルダウンの設定について説明する。
まず、図35に示す共通プルダウン設定用のスタート画面が開かれ、当該スタート画面中の「追加」ボタンが押下されることにより、図36に示す共通プルダウン設定画面が起動する。
次に、共通プルダウンの名前が設定される。本例では、図37に示すように、「取引先データ共通プルダウン」という名前が設定される。
そして、[4-2-1]の(1)~(7)で説明した設定のうち、画面に依存しないものについては、共通プルダウンとして設定される。すなわち、「APIの種類の選択」、「戻り値の設定」、「表示レイアウトの設定」および「詳細情報の設定」については、各画面で共通であるため、共通プルダウンとして設定される。設定方法および設定内容は、[4-2-1]で説明した方法と同様であるため、説明を割愛する。
本項目(1)での設定により、共通プルダウンとして、図38に示すプルダウン情報106c(共通設定情報)が保存される。
(2)共通プルダウンを利用したプルダウンの設定
次に、(1)で設定した共通プルダウンを利用して、プルダウンの設定がされる。
まず、図39に示すように、プルダウンを設定したい箇所(コントロール)として「取引先From」が選択され、プルダウンの追加ボタンである「+」が押下される。
追加ボタンが押下されると、図40に示すように、プルダウンの種類を選択するポップアップが起動し、「個別プルダウンを作成する」と「共通プルダウンを利用する」のどちらかが選択される。本例では、共通プルダウンを利用した設定を行うため、図40に示すように、「共通プルダウンを利用する」が選択されるものとする。
「共通プルダウンを利用する」が選択されると、図40に示すように、共通プルダウンを選択するセレクトボックスが表示される。本例では、図41に示すように、共通プルダウンとして、(1)で設定した「取引先データ共通プルダウン」が選択されるものとする。
利用する共通プルダウンが選択されると、図42に示すように、「新しいプルダウン」という名前でプルダウン定義が作成される。「新しいプルダウン」のサブタイトルとして、図42に示すように、利用中の共通プルダウンである「取引先データ共通プルダウン」が表示される。
ここで、図42に示すように、(1)で共通プルダウンとして設定した「APIの種類の選択」、「戻り値の設定」、「表示レイアウトの設定」および「詳細情報の設定」については、対応するタブが鍵マークによりロックされており、変更ができないようになっている。
これに対して、「引数設定」および「複数戻り値設定」については、以下で説明するように設定がされる。
「引数設定」タブから、APIに対する引数が設定される。具体的には、図43に示すように、引数として、画面上の基準日テキストの箇所の値を引数の「基準日」の項目にセットする設定がされる。
また、「複数戻り値設定」タブから、プルダウンの選択時に、プルダウン表示箇所以外の箇所に具体的情報を返却する設定がされる。具体的には、図示しないが、取引先Toの箇所が選択されると、他箇所記憶部102bは、取引先Toの箇所を、「取引先CD」についての具体的情報が自動入力される他箇所として記憶する。
本項目(2)での設定により、図44に示すプルダウン情報106c(共通設定情報以外の情報)が保存される。
(3)保存されるデータの構造
共通設定記憶部102eは、(2)において他箇所記憶部102bが記憶した図44に示すプルダウン情報106c(共通設定情報以外の情報)と、(1)で設定された図38に示すプルダウン情報106c(共通設定情報)と、を紐付けて管理する。共通プルダウン識別子「1」が、当該紐付を実現するためのキー情報となる。
以上、本項目[4-2-2]で説明したように、本実施形態に係る設定業務支援装置100によれば、ある画面の開発の画面開発時に共通設定情報を予め設定しておけば、別の画面の画面開発時に、当該設定した共通設定情報を利用することで、容易かつ迅速にプルダウン設定を行うことができる。
[4-3.プルダウン実行時の動作]
本項目では、[4-2]で行ったプルダウン設定を用いたプルダウン実行時の動作について説明する。本項目では、業務オペレータ(以下、単に「オペレータ」ということがある。)が、開発された画面を用いて画面操作を行うという場面(実行場面)を想定している。
(1)実行時の動作概要
オペレータが業務画面を操作する場合、図45に示すように、設定情報データベースから設定情報が読み込まれ、動作が実行される。この際、図45に示すように、画面を起動したタイミングで、実行時に必要な情報がメモリ上に書き出され保持される。
(2)画面起動時の処理
次に、画面が起動された際の処理フローを図46に示す。図46に示すように、UI定義テーブルから対象の画面データ(コントロール情報106b、プルダウン情報106cおよびプルダウンリレーション情報106d)が読み込まれ、メモリ上に展開される。続けて、メモリ上の画面状態がHtmlに変換され、クライアント(オペレータ)に返却される。
(3)プルダウン情報の読み込み
次に、プルダウン情報106cが読み込まれる。具体的には、個別プルダウンの場合、図47に示すように、メモリ上にプルダウン情報106cが展開される。これに対して、共通プルダウンの場合、図47に示すように、プルダウン定義(図44のプルダウン情報106c)に設定された共通プルダウン識別子「1」を元に、共通プルダウンテーブル(図38のプルダウン情報106c)からデータが取得された上で、メモリ上にプルダウン情報106cが展開される。
このようにして、個別プルダウンと共通プルダウンのいずれの場合においても、図48に示すように、「識別子」、「名前」、「API識別子」、「引数」、「戻り値」、「複数戻り値設定」、「表示レイアウト」および「詳細情報設定」の情報が揃ったプルダウン情報106cが、メモリ上に展開される。
(4)プルダウン表示時の処理
次に、プルダウンの表示が実行される。以下、図49のフローに沿って詳細に説明する。
まず、図49に示すように、コントロールに紐付くプルダウン識別子が、サーバに送信される。
次に、図49に示すように、サーバに送信されたプルダウン識別子に基づいて、メモリ上のプルダウン情報106cが特定される。特定されるプルダウン情報106cの例を、図48に示す。
次に、図49に示すように、特定されたプルダウン情報106c中のAPI識別子に基づいて、モジュール内のメソッドが特定され、メソッド情報、引数および戻り値が読み込まれる(API情報が読み込まれる処理と同様である)。
次に、図49に示すように、読み込まれた引数情報から、引数オブジェクトが生成される。生成される引数オブジェクトの例を、図50に示す。
次に、図49に示すように、特定されたプルダウン情報106c中の引数情報を使用して、画面状態から、前段落で生成された引数オブジェクトに値がセットされる。引数オブジェクトへの値のセット処理の例を、図51に示す。
次に、図49に示すように、値がセットされた引数オブジェクトがメソッドに渡されて、APIが実行される。
次に、図49に示すように、戻り値のオブジェクトが受け取られる。具体的には、戻り値オブジェクトおよびプルダウン情報106cが、図52に示すとおりであるとした場合、プルダウン時表示部102fは、以下の処理を実行する。
すなわち、プルダウン時表示部102fは、プルダウン情報106c中の戻り値に関する項目「取引先CD」についての具体的情報として「A0001」を取得する。また、プルダウン時表示部102fは、プルダウン情報106c中の表示レイアウトに関する項目「取引先CD」および「取引先名」についての具体的情報として、それぞれ、「A0001」および「取引先A」を取得する。そして、プルダウン時表示部102fは、プルダウン情報106c中の詳細情報設定に関する項目「担当部署」および「担当者」についての具体的情報として、それぞれ、「担当部署A」および「担当者A」を取得する。
このようにして、プルダウン時表示部102fが、プルダウン時に表示およびプルダウン選択時に入力されるべき具体的情報を戻り値オブジェクトから受け取ることにより、図49に示すように、出力情報が一覧で生成される。生成される出力情報の例を、図53に示す。
プルダウン時の表示の例として、図53の出力情報に基づいた表示について説明する。オペレータによって、画面上の取引先CDの「取引先From」の箇所が選択されると、プルダウン時表示部102fは、表示・入力項目記憶部102aが記憶した表示・入力項目である「取引先CD」についての具体的情報として、図53の出力情報中の戻り値を選択肢として表示する。すなわち、プルダウン時表示部102fは、「A0001」および「B0001」を、プルダウン時の選択肢として表示する。
なお、この際、プルダウン時表示部102fは、表示態様記憶部102cで記憶した併表示項目として、図53の出力情報中の表示テキストの右側の情報も選択肢として表示する。すなわち、プルダウン時表示部102fは、「A0001」と併せて「取引先A」を表示し、「B0001」と併せて「取引先B」を表示する。
また、オペレータによって、特定の選択肢がマウスオーバーされると、プルダウン時表示部102fは、詳細表示項目記憶部102dで記憶した詳細情報として、図53の出力情報中の詳細情報を吹き出しで表示する。すなわち、プルダウン時表示部102fは、「A0001」がマウスオーバーされると、「担当部署:担当部署A」および「担当者:担当者A」を吹き出しで表示し、一方で、「B0001」がマウスオーバーされると、「担当部署:担当部署B」および「担当者:担当者B」を吹き出しで表示する。
最後に、図49に示すように、前記生成された出力情報がクライアント(オペレータ)に返却されて、返却された出力情報に基づいて、プルダウン時の表示レイアウトが生成される。生成される表示レイアウトの例を、既定レイアウトとカスタムレイアウトに分けて、図54に示す。
(5)プルダウン選択時の処理
最後に、図55のフローに示すように、プルダウン時入力部102gが、戻り値および複数戻り値をコントロールに反映する。
具体的には、プルダウン時入力部102gは、プルダウン時表示部102fが表示した選択肢から特定の具体的情報が選択されると、プルダウン箇所のみならず、他箇所記憶部102bが記憶した他箇所に相当する図56の出力情報中の「複数戻り値」の箇所にも具体的情報を自動入力(返却)する。すなわち、図56の出力情報中の「複数戻り値」として、コントロールの識別子「1-2-1-4-2-1」が設定されているが、当該識別子は、画面上の取引先CDの「取引先To」の箇所に対応する。このため、プルダウン時入力部102gは、プルダウン時に例えば「A0001」が選択されたとすると、図56の画面例に示すように、画面上の取引先CDの「取引先From」の箇所(左側)のみならず、画面上の取引先CDの「取引先To」の箇所(右側)にも、選択された「A0001」を自動入力(返却)する。
以上、本項目[4-3]で説明したように、本実施形態に係る設定業務支援装置100によれば、業務オペレータは、画面開発者が行ったプルダウン設定に基づいて、画面の操作を行うことができる。
[5.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
[6.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、設定業務支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、設定業務支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて設定業務支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、設定業務支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、設定業務支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、設定業務支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、あらゆる業界および業種において有用である。
100 設定業務支援装置
102 制御部
102a 表示・入力項目記憶部
102b 他箇所記憶部
102c 表示態様記憶部
102d 詳細表示項目記憶部
102e 共通設定記憶部
102f プルダウン時表示部
102g プルダウン時入力部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a APIマスタ
106b コントロール情報
106c プルダウン情報
106d プルダウンリレーション情報
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (7)

  1. 画面上の特定箇所が選択された際に当該特定箇所へ入力する候補となる具体的情報を選択肢として表示する機能であるプルダウンの態様および前記入力する態様についての柔軟な設定を画面開発時に行えるよう支援する、制御部および記憶部を備える設定業務支援装置であって、
    前記記憶部には、
    前記具体的情報が属する項目を含むマスタが格納されており、
    前記制御部は、
    画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記具体的情報が前記選択肢としてプルダウン時に表示され、かつ、選択された前記具体的情報が前記特定箇所に自動入力される項目である表示・入力項目として記憶する表示・入力項目記憶手
    えること、
    を特徴とする設定業務支援装置。
  2. 前記記憶部においては、
    ある画面の画面開発時に前記表示・入力項目記憶手段が記憶した情報が異なる画面間で共通する設定情報である共通設定情報として管理されており、
    前記制御部は、
    前記ある画面とは別の画面の画面開発時に画面上の前記特定箇所以外の箇所が前記画面開発者によって選択されると、当該選択された箇所を、前記特定箇所以外に前記具体的情報が自動入力される箇所である他箇所として記憶する他箇所記憶手段が記憶した情報と、前記共通設定情報と、を紐付けて、前記別の画面についての設定情報として管理する共通設定記憶手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項1に記載の設定業務支援装置。
  3. 前記制御部は、
    開発された画面を用いてオペレータが画面実行を行う場合において、
    前記特定箇所が前記オペレータにより選択されると、前記表示・入力項目記憶手段が記憶した前記表示・入力項目についての前記具体的情報を前記選択肢として表示するプルダウン時表示手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の設定業務支援装置。
  4. 前記制御部は、
    前記プルダウン時表示手段が表示した前記選択肢から特定の前記具体的情報が選択されると、前記特定箇所に、前記選択された具体的情報を自動入力するプルダウン時入力手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項3に記載の設定業務支援装置。
  5. 画面開発が、
    ソースコードを全く書かずに行われる画面開発またはソースコードをほとんど書かずに行われる画面開発であること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の設定業務支援装置。
  6. 画面上の特定箇所が選択された際に当該特定箇所へ入力する候補となる具体的情報を選択肢として表示する機能であるプルダウンの態様および前記入力する態様についての柔軟な設定を画面開発時に行えるよう支援する、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される設定業務支援方法であって、
    前記記憶部には、
    前記具体的情報が属する項目を含むマスタが格納されており、
    前記制御部で実行される、
    画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記具体的情報が前記選択肢としてプルダウン時に表示され、かつ、選択された前記具体的情報が前記特定箇所に自動入力される項目である表示・入力項目として記憶する表示・入力項目記憶ステップ
    を含むこと、
    を特徴とする設定業務支援方法。
  7. 画面上の特定箇所が選択された際に当該特定箇所へ入力する候補となる具体的情報を選択肢として表示する機能であるプルダウンの態様および前記入力する態様についての柔軟な設定を画面開発時に行えるよう支援する、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための設定業務支援プログラムであって、
    前記記憶部には、
    前記具体的情報が属する項目を含むマスタが格納されており、
    前記制御部に実行させるための、
    画面開発時に前記マスタ中の前記項目を表示し、当該表示された項目から特定の項目が画面開発者によって選択されると、当該選択された項目を、前記具体的情報が前記選択肢としてプルダウン時に表示され、かつ、選択された前記具体的情報が前記特定箇所に自動入力される項目である表示・入力項目として記憶する表示・入力項目記憶ステップ
    を含むこと、
    を特徴とする設定業務支援プログラム。
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