JP7411179B2 - 靴のヒール - Google Patents

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本発明は、靴のヒールに関し、特に、履いた場合に踵がつま先よりも高く配置されるヒール及びアウトソールが裏面側に固定されると共にアッパーが表面側に固定された女性靴に装着される靴のヒールの改良に関する。
一般に、履いた場合に踵がつま先部よりも高くなるヒールを有する靴である、いわゆるパンプス又はハイヒールが広く女性に使用されている。
しかしながら、このようなパンプスや、特に、ハイヒールにあっては、履いた場合に、踵が爪先よりも高い位置になるため、使用者の体重のほとんどがつま先及び、その踵側の踏み付け部に集中して掛かった状態で歩行することとなる。従って、足のつま先側及び踏み付け部に負担がかかりすぎることとなり、経年時には、外反母趾を発症する場合が多い。
外反母趾は、第一中足骨が内反、母趾が外反する症状であり、第1中足趾節関節の関節構成体へのストレスで痛みが生じるものである。特に、いわゆるハイヒールにおいては、つま先部及び踏み付け部に全体重がかかることからその影響が顕在化しやすい。
そこで、このような外反母趾を抑止するために、従来より様々な形態のインソールが提案されている。
従来、このような外反母趾を抑止する観点から、踵分に椀形状凹部を形成したインソールがある。このようなインソールは、合成樹脂製であって、前記椀形状凹部は、深さ寸法8mm程度の側方視弓状に形成されている。
その結果、上記椀形状凹部は使用者の踵の底部を支持できることから、使用者の全体重がつま先部に係ることをある程度避けることができる。
しかしながら、このような従来のインソールにあっては、前記椀形状凹部は深さ8mm程度に形成されているため、ハイヒールに装着されて使用された場合には、使用者の踵を十分に支持できず、歩行中にどうしても踵が前記椀形状凹部から前出してしまい、結果的に全体重がつま先部に掛かってしまうことから、経年時においては有効に外反母趾を抑止することはできない、という不具合があった。
そこで、本件発明の発明者は、先に、履いた場合に踵がつま先部よりも高くなるヒール部を有する靴を履いた場合であっても、有効に外反母趾を抑止することが可能なインソールを提供することを課題とする特許出願を特願2020-69202号(特開2021-164579)として行っている。
しかしながら、このようなインソールにあっては、踵支持部が下方へ膨出する曲面部により形成されるものであり、従来より一般に製造、販売、使用されているパンプス又はハイヒールの踵支持部とは形状が異なることから、従来から一般に使用されている形状および構造のヒールであっては、上記踵支持部を支持してインソールに接合固定して適用することはできない、という問題点があった。
そこで、本発明は外反母趾を防止できる踵支持部を有するインソールに装着固定でき、外反母趾を防止できるインソールの効果を十全に発揮させることが可能となる靴のヒールを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、表面側にアッパーが固定されると共に裏面側にアウトソールが固定されるインソールの裏面側に固定される靴のヒールであって、前記インソールは、使用者の足の踏み付け部を支持する踏み付け部支持部と、前記踏み付け部支持部に連設され、後端部方向へ向かって立ち上がる傾斜を有して使用者の足の土踏まずに対応する土踏まず対応部と、前記土踏まず対応部に連設された踵支持部とを有し、前記踵支持部は、前記使用者の踵を包み込める凹部を有すると共に全体が下方へ膨出する凸状に形成され、履いた場合に踵がつま先よりも高く配置されると共に前記踵支持部の最低部は前記アッパーとヒールとの境界部位よりも下方に位置して形成されており、前記ヒールは前記踵支持部の裏面側と密接する凹曲面からなる接合面部を有し、前記接合面部は、前記踵支持部の裏面側の平面形状と同一の形状であって、同一の幅寸法及び長さ寸法に形成され、前端縁部と、平面視において、前記前端縁部の両端部に交差して連接する左右両側端縁部と、前記左右両側端縁部の後端部の間に形成され、前記前端縁部に前後方向において対向して配置される後端縁部とを有し、前記前端縁部は平面視において直線により形成され、前記左右両側端縁部及び前記後端縁部は平面視において円弧状に形成され、前記接合面部は、前後方向断面形状及び左右方向断面形状が凹曲面により形成され、前記インソールの前記踵支持部の下方底面部を支持する凹状の底面部と、前記底面部の側方に連設され、前記踵支持部の側方底面部を支持する側方周縁支持部と、前記底面部の前方に連設され、前記踵支持部の前方底面部を支持する前端支持部と、前記底面部の後方に連設され、前記踵支持部の後端縁部を支持する後端平面支持部を備え、前記側方周縁支持部の上端には前記左右両側端縁部が形成され、前記前端支持部の前端には前記前端縁部が形成されると共に、前記後端平面支持部の後端には前記後端縁部が形成され、前記前端縁部は左右両側端縁部及び前記後端縁部よりも下方に形成され、前記左右両側端縁部の前端部及び前記後端縁部は、左右両側端縁部の中央部よりも、下方に形成され、前記後端平面支持部の前後方向における曲率は、前記踵支持部の後端下部の曲率と同一に形成され、前記接合面部の前後方向の曲率は、夫々、前記踵支持部の下面部の前後方向における曲率と同一に形成され、前記底面部及び前記左右両側端縁部の左右方向における曲率は、前記踵支持部の底面部における左右方向における曲率と同一に形成され、前記後端縁部の平面視における輪郭形状は、前記踵支持部の後端部の平面視における平面形状と同一に形成され、前記前端支持部の左右方向における曲率は、前記踵支持部の前方底面部の左右方向における曲率と同一に形成され、前端縁部の左右方向における曲率は、踵支持部の前端部の左右方向における曲率と同一に形成され、さらに、前端支持部の左右方向における曲率は、踵支持部の前方底面部の左右方向における曲率と同一に形成されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明にあっては、表面側にアッパーが固定されると共に裏面側にアウトソールが固定されるインソールの裏面側に固定される靴のヒールであって、前記インソールは、使用者の足の踏み付け部を支持する踏み付け部支持部と、前記踏み付け部支持部に連設され、後端部方向へ向かって立ち上がる傾斜を有して使用者の足の土踏まずに対応する土踏まず対応部と、前記土踏まず対応部に連設された踵支持部とを有し、前記踵支持部は全体が下方へ膨出する凸状に形成され、履いた場合に踵がつま先よりも高く配置されると共に前記踵支持部の最低部は前記アッパーとヒールとの境界部位よりも下方に位置して形成されており、前記ヒール部は前記踵支持部の裏面側と密接する凹状の接合面部を有するように構成されていることから、前記ヒールを前記インソールに固定した場合には、上面部に凹部を有する踵支持部の最低部が前記アッパーとヒールとの境界部位よりも下方に位置した状態で踵支持部に対して密接した状態で固定することができる。
従って、本発明に係る靴のヒールがインソールの踵支持部に固定装着され、使用者が装着して使用して歩行した場合には、使用時には、使用者の踵はインソールの踵支持部に形成された凹部により包み込まれる状態になることから、歩行時等に踵が踵支持部によりより重量配分を以て支持され、踵が踵支持部から前方へ移動する事態を防止した状態で歩行することが可能となる。
その結果、履いた場合に踵がつま先よりも高く配置されるヒールを有する靴を履いた場合であっても、使用者の体重を踏み付け部のみならず踵においても分散して支持した状態で歩行することを可能とする。
従って、従来のように、パンプスやハイヒールを履いて歩行した場合であっても、歩行時等に足の踏み付け部、つま先方向のみに使用者の全体重がかかる事態を有効に防止することが可能となり、その結果、長時間履いて歩行した場合であっても足の疲労を軽減することができ、かつ経年時における外反母趾の発症を抑止することができる。
従って、本発明に係る靴のヒールを使用することによって、パンプスやハイヒールを着用した場合であっても、使用者の体重をつま先のみならず踵においても支持して外反母趾を防止するインソールの効果をいかんなく発揮することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る靴のヒールがインソールに固定されたハイヒールを示す側面図である。 本発明に係るヒールが固定されるインソールを前端部側から見た状態を示す斜視図である。 本発明に係るヒールが固定されるインソールを後端部側から見た状態を示す斜視図である。 本発明に係るヒールが固定されるインソールを裏面側から示す斜視図である。 本発明に係るヒールが固定されるインソールを示す側面図である。 本発明に係るヒールが固定されるインソールを示し、図3におけるA-A線断面図である。 本発明に係るヒールが固定されるインソールを示し、図3におけるA-A線断面図である。 本発明に係るヒールが固定されるインソールを示し、図3におけるB-B線断面図である。 本発明に係るヒールが固定されるインソールを示し、図3におけるC-C線断面図である。 本発明の一実施の形態に係る靴のヒールを後端縁部側から見た状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る靴のヒールを側方から見た状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る靴のヒールを斜め後方から見た状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る靴のヒールの接合面部を上方から見た状態を示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係る靴のヒールを示し、前端縁部側から見た状態を示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係る靴のヒールを示し、後端縁部側から見た状態を示す側面図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る靴のヒール10は、履いた場合に踵がつま先よりも高く配置されるインソール53が裏面側に固定され、表面側にはアッパー51が固定されると共に裏面側にはアウトソール52が固定される女性用靴、例えば、パンプス又はハイヒールを構成するヒールである。本実施の形態にあってはハイヒール50を例に説明する。
本発明に係る靴のヒール10を説明する前提として、先ず、本発明に係る靴のヒール10が装着固定されるインソール53について説明する。
[インソール]
本実施の形態に係るハイヒール50は、インソール53と、インソール53の後端部裏面側に固定されるヒール10と、インソール53の表面側に取り付けられるアッパー51と、インソール53の裏面側に固定されるアウトソール52とを備えている。
本実施の形態に係るインソール53は、図2及び図3に示すように、全体略板状であって、使用者の足のつま先を支持するつま先部24と、つま先部24の後端部13方向に連設され、踏み付け部を支持する踏み付け部支持部11と、前記踏み付け部支持部11の後端部13側に連設され、後端部13方向へ向かって立ち上がる傾斜部を有して上方へ折曲され、使用者の足の土踏まずに対応する土踏まず対応部14と、前記土踏まず対応部14の後端部13側に連設された踵支持部15とを有している。
本実施の形態に係るインソール53は合成樹脂製であって、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、またはウレタン樹脂等の合成樹脂材料が用いられており、型成形による一体成型で形成されている。
なお、上記の合成樹脂の発泡体を用いた場合には、クッション性のあるインソールを製造することができる。
本実施の形態に係るインソール53にあっては、つま先部24及び踏み付け部支持部111は平面略三角形状に形成されており、踏み付け部支持部11の後端部13側に連設されている土踏まず対応部14は、踏み付け部支持部11よりも絞り込まれて細幅に形成され、踵支持部15は土踏まず対応部14と略同一幅に形成されている。踵支持部15の後端部13側は後方へ膨出する平面略半円状に形成されている。
踏み付け部支持部11は、前記踏み付け部を収納できる凹部26により形成されている。
本実施の形態にあっては、図4及び図6に示すように、踵持部15は、下方へ大きく湾曲形成されて形成されている。そして、踵支持部15は、表面部側に使用者の踵を包み込める凹部16を有しており、凹部16は使用者の踵の底部及び側方下部を収納できるように形成されている。また、裏面部側には、下方へ膨出する所定の曲率半径からなる湾曲面部からなるヒール固定面部25が形成されている。
なお、上記のように本実施の形態に係るインソール53に装着されるヒール10にあっては、上端部に、上記ヒール固定面部25の曲率半径と同一の曲率半径もしくは、ヒール固定面部25の曲率半径よりも緩やかな曲率半径を以て形成された固定用の凹部54により形成され、ヒール10のインソール53への装着時にはヒール固定面部25に対してヒールネイル(図示せず)により固定されるように構成されている。
また、踵支持部15には、凹部16内にさらに、踵支持部一般面15aよりもさらに下方に位置する踵支持凹部22が段部23を以て形成されている。
図3、図6及び図8に示すように、凹部16は、踵支持凹部22を含めて全体として、緩やかな傾斜を有する「すり鉢状」に形成され、中央部には最低部18が形成されている。
この最低部18は使用者がインソール53が装着されたハイヒールの装用時における踵に作用する体重を支持する中心点を形成する。
本実施の形態にあっては、図6に示すように、踵支持部15は全体が下方へ膨出する凹状に形成され、本実施の形態にあっては、上端部17と最低部18との間隔寸法Lは9mmに形成されている。
図6及び図7に示すように、踵支持部15は幅方向においては、前端部12方向に連設する土踏まず支持部14よりも大きな曲率半径を持った円弧状に形成されている。本実施の形態にあっては、踵支持凹部22の幅方向断面における曲率半径r1は41.3mmであると共に、ヒール固定面部25の幅方向断面における曲率半径r2は25.7mmに形成されている。
曲率半径r1は、仮想中心O1から踵支持凹部22との間に形成される半径寸法であり、曲率半径r2は、仮想中心O2からヒール固定面部25との間で形成される半径寸法である。
また、踵支持部15の厚さ寸法は土踏まず対応部14の厚さ寸法よりも小さく形成されている。その結果、踵支持部15の平面円弧状の周縁部15bは、後述の支持縁部21bを含めてどの部位においてもインソール53の一般面上方へ立ち上がって形成され、使用時に使用者の踵の底部及び側方下部を収納して包み込めるように構成されている。
本実施の形態に係るインソール53がハイヒール50に内装された場合には、上記のようにヒール10は、上端部に形成された凹部54において踵支持部15の裏面側に適宜の固定手段であるヒールネイル(図示せず)により固定される。
この場合、図1に示すように、ヒール10、アウトソール52及びアッパー51がインソール53に装着されて接地面19上に、接地部35及びトップリフト56を介して配置された場合には、踵支持部15の最低部18は前記ヒール10とアッパーとの間の境界部位に形成される境界線55よりも下方に位置するように、又は同じ高さになるように配置される。
また、図1に示すように、前記踵支持部15は、ハイヒール50に内装されて接地面19にヒール10及びアウトソール52が接地部35において接地した場合には、前記踵支持部15の最低部18は土踏まず対応部14の頂部20よりも下方に配置されるように形成されている。
図2及び図3に示すように、本実施の形態にあっては、踵支持部15の前端部12方向には土踏まず対応部14が連設されており、土踏まず対応部14は、長さ方向に沿って全体が上方へ緩やかに膨出する凸状に形成されており、その結果、土踏まず対応部14は踵支持部15に対して上方へ膨出する相対的凸部を形成している。
即ち、図1に示すように、インソール53がハイヒール50に内装されて接地面19にヒール10及びアウトソール52が接地部35において接地した場合には、インソール53の長さ方向において、前記踵支持部15の最低部18は土踏まず対応部14の頂部20よりも下方に配置される関係性を以て構成されている。
従って、結果的に、土踏まず対応部14は踵支持部15に対して上方へ突出する相対的凸部を形成することとなる。その結果、使用者が本実施の形態に係るインソール53が内装されたハイヒール50を装用した場合には、土踏まず対応部14は使用者の土踏まずに当接することとなる。
また、図8及び図5に示すように、土踏まず対応部14は、幅方向においては踵支持部15よりも緩やかな曲率半径を持った下方へ膨出する円弧状を描いて形成されている。
また、図2及び図3、図5に示すように、土踏まず対応部14及び踵支持部15の周縁部には上方へ突出する支持縁部21が形成されている。
この支持縁部21は、土踏まず対応部14においては、土踏まず対応部14の平面方向に沿って延出する支持縁部21aを形成しているが、土踏まず対応部14から踵支持部15にかけて次第に立ち上がって延出され、踵支持部15においてはほぼ直立する姿勢となり、起立した支持縁部21bとして配置されている。
土踏まず対応部14の前端部12側には踏み付け部支持部11が延設されている。図1、図4及び図5に示すように、本実施の形態にあっては、踏み付け部支持部11は幅方向全体に沿って下方へ膨出する凸部として形成され、使用者の足の踏み付け部を収納できるように構成されている。また、踏み付け部支持部11の先端部12側には平板状のつま先部24がさらに延設されている。
[ヒール]
次に、本実施の形態に係るヒール10について説明する。
本実施の形態に係るヒール10は、ヒール本体部10aと、ヒール本体部10aの下端部に固定されたトップリフト10bと、ヒール本体部10aの上部に固定されたインソール接合部10cとを備えている。
本実施の形態に係るヒール10のヒール本体部10a及びインソール接合部10cは、合成樹脂製であって、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、またはウレタン樹脂等の合成樹脂材料が用いられており、型成形による一体成型で形成されており、最終的なインソールへの装着時にはヒール本体部10aの前面側を除く側面部がアッパーと同一の素材の皮革材により被覆される。
また、トップリフト10bは、ポリウレタン又はナイロン等の剛性の高い素材が使用され、ヒールの摩耗や損傷を防止すると共に、使用者の歩行時における接地面からの衝撃を吸収できるように構成されており、内蔵された金属ピン(図示せず)によりヒール本体部10aの下端部に固定されている。
上記のように、インソール53の踵支持部15は、使用者の踵31を包み込める凹部16を有すると共に全体が下方へ膨出する凸状に形成され、履いた場合に踵31がつま先34よりも高く配置されると共に踵支持部15の最低部18はアッパー51とヒール10との境界部位55よりも下方に位置して形成されるように構成されており、図10に示すように、本実施の形態に係るヒール10は、インソール接合部10cの上端部に踵支持部15の裏面側と密接する凹曲面からなる接合面部60を有している。接合面部60の中央部にはインソール53と接合固定する際に使用されるヒールネイル挿通孔10dが開設されている。
図1に示すように、インソール53の踵支持部15は、最低部18において下方へやや膨出する側面円弧状の段部Aを有しており、この形状の踵支持部15を包持するために、本実施の形態に係るヒール10においては、図10に示すように、接合面部60は全体として立体的な凹状に形成されている。
詳細には、接合面部60は、踵支持部15の裏面側の平面形状と同一の形状であって、同一の幅寸法及び長さ寸法に形成され、平面形状においては、前端縁部61と、平面視において、前端縁部61に交差して連接する左右両側端縁部62、63と、左右両側端縁部62、63の間に形成され、前端縁部61に前後方向において対向して配置される後端縁部64とを有している。
図12及び図13に示すように、前端縁部61は平面視においては直線により左右方向に形成され、左右両側端縁部62、63及び後端縁部64は平面視においては全体として略円弧状に形成されている。
詳細には、左右両側縁部62、63は、前端縁部61に交差して連設され、側方へやや膨出する緩曲線部62a、63aと、緩曲線部62a、63aに後端部に連設され、後端縁部64と共に後方へ膨出する円弧を形成する急曲線部62b、63bとからなる。
次に、図10、図11、図12、図14及び図15に示すように、接合面部60の立体形状においては、前後方向断面形状及び左右方向断面形状が凹曲面により形成され、インソール53の踵支持部15の下方底面部25を支持する凹状の底面支持部65と、底面支持部65の周囲に連設され、踵支持部15の側方底面部57a、57a(図4、図5参照)を支持する側方周縁支持部66、66と、踵支持部15の前方底面部57bを支持する前端支持部68とを備えており、側方周縁支持部66の上端に左右両側端縁部62、63が形成され、前端支持部68の前端に前端縁部61が形成されている。
本実施の形態に係るヒール10においては、前端縁部61は、左右両側端縁部62、63及び後端縁部64よりも下方に形成されている。これは、図5に示すようにインソール53の踵支持部15においては、下方底面部25から前方底面部57bにかけて下方へ下降する傾斜面により形成され、下方底面部25よりも前方底面部57bの方が上下方向において低い位置に形成されており、前端支持部68は前方底面部57bを支持するように構成されているためである。
即ち、ヒール10がインソール53に接合固定された場合には、左右両側端縁部62、63は、支持縁部21b、21bに当接し、側方周縁支持部66、66は、踵支持部15の側方底面部57a、57aを支持すると共に、前端支持部68は前方底面部57aを支持するように構成されている。
また、図11に示すように、左右両側端縁部62、63の前端部101、101及び後端縁部64は、左右両側端縁部の中央部100、100よりも下方に形成されている。
即ち、左右両側端縁部62、63の前端部101、101は、左右両側端縁部62、63の中央部100、100よりも約0.5mm低い高さ寸法に形成され、後端縁部64は
左右両側端縁部62、63の中央部100、100よりも約1mm低い高さ寸法に形成されている。
この理由は以下の点にある。即ち、左右両側端縁部62、63の前端部101、101を中央部62b、63bよりも下方に形成した理由は、図5に示すように、インソール53の踵支持部15の前端部の両側端部15a、15aは、踵支持部15の全体形状から中央部の両側端部15b、15bよりも下方に位置していることから、ヒール10の左右両側端部62、63を、インソール53の踵支持部15の中央部の両側端部15b、15bから前端部の両側端部15a、15aへの形状に合致させ、インソール15の踵支持部15に対して隙間なく密着させるためである。
また、後端縁部64が、左右両側端縁部の中央部100、100よりも下方に形成されている理由は、第一に、靴製作時には後端縁部64は、アッパー51に使用される皮革材や芯材が重複して接合される部位に当接することとなる。この場合、この部位におけるアッパー51側の厚さ寸法が他の部位よりも大きくなることから、このアッパー51側の上記厚みを吸収した状態で適切にインソール53の踵支持部15に接合するためである。
さらに、図9に示すインソール53の下方底面部25の後端部13の長さ方向における曲率は、図6に示す側方底面部57aの曲率よりも大きく形成されていることから、この下方底面部25の後端部13に対して外方から見た場合に隙間なく密着できるようにするためである。
本実施の形態に係るヒールの上記構成により、インソール53の踵支持部15の両側端部15a、15a及び後端部13に対して適切に密着して接合できるため、使用者の体重を踵部において確実に受け止めることができ長年の装用においても外反母趾を発症することがなく、かつ、外観品質の良好なパンプス、ハイヒールを提供することができる。
後端縁部64には、踵支持部15の後端縁部を支持する後端平面支持部67が形成されている。即ち、図4及び図5に示すように、インソール53の後端部13の下部13aは、後端縁部に向かって厚さ寸法が小さくなる緩やかな円弧状のテーパ部として形成されており、この後端部13の下部13aに接合支持するために後端平面支持部67が形成されている。
後端平面支持部67は、踵支持部15の後端部13の下面部13aの形状に適合するように側方周縁支持部66よりも緩やかな後端部に向かう傾斜角を有しており、後端平面支持部67の前後方向における曲率は、踵支持部15の後端下部13aの曲率と同一に形成されている。
また、図12及び図13に示すように、後端縁部64において幅方向に沿って形成され、踵支持部15の後端部13の下部13aの全域に亘って当接して支持するように構成されている。
接合面部60の前後方向における曲率は、踵支持部15の下面前端部15bの前後方向における曲率と同一に形成されており、底面部65及び左右両側端縁部62、63の左右方向における曲率は、踵支持部15の下方底面部25及び側方底面部57a、57aの曲率と同一に形成されている。
前端縁部61の左右方向における曲率は、踵支持部15の前方底面部57bの左右方向における曲率と同一に形成されている。また、後端縁部64の平面視における輪郭形状は、踵支持部15の後端部の平面視における平面形状と同一に形成されている。前端支持部68の左右方向における曲率は、踵支持部15の前方底面部57bの左右方向における曲率と同一に形成されている。
従って、以上のように構成されたヒール10をインソール53の踵支持部15の底面部25に対して固定する場合には、ヒール10の接合面部60をインソール53の踵支持部15の底面部25に対して密着した状態で当接させ、インソール53側のヒールネイル固定孔58とヒール10側のヒールネイル固定孔10dとを一致させ、適宜のヒールネイルをインソール10側からヒールネイル固定孔58及び10dに挿通固定させることにより装着固定する。
この場合、ヒール10は上記のように構成されていることから、インソール10の下方底面部25はヒール10の底面部65により支持され、側方底面部57a、57aは側方周縁支持部66、66により支持され、前方底面部57bは前端支持部68により支持され、後端部13の下部13aは後端平面支持部67により支持される。
さらに、上記のように、接合面部60は、踵支持部15の裏面側の平面形状と同一の形状であって、同一の幅寸法及び長さ寸法に形成されており、かつ、前後方向における曲率は、踵支持部15の下方底面部25の前後方向における曲率と同一に形成され、底面部65及び左右両側端縁部62、63の左右方向における曲率は、踵支持部15の下方底面部25及び側方底面部57a、57aの曲率と同一に形成され、前端縁部61の左右方向における曲率は、踵支持部15の前端部15dの左右方向における曲率を同一に形成され、さらに、前端支持部68の左右方向における曲率は、踵支持部15の前方底面部57bの左右方向における曲率と同一に形成されており、後端縁部64の平面視における輪郭形状は、踵支持部15の後端部の平面視における平面形状と同一に形成されていることから、接合面部60は踵支持部15の裏面部に密接すると共に、幅寸法及び長さ寸法においても踵支持部15に一致した状態で接合固定される。
従って、本実施の形態に係るヒール10は外反母趾を防止できる効果を奏するインソール10の踵支持部15に密接した状態で固定され、使用者が本実施の形態に係るヒール10及びインソール53が装着されたハイヒール50を使用した場合には、使用者の踵31が踵支持部15に保持された状態を維持することから、使用者の体重を踵支持部15においても、つま先部24及び土踏まず対応部14と共に分散して支持することが可能となり、足のつま先側及び踏み付け部に負担がかかりすぎることとがなく、歩行時における疲労を軽減すると共に、経年時における外反母趾の発症を防止することが可能となる。
本実施の形態にあっては、インソール53をハイヒールに適用した場合を例に説明したが、いわゆるパンプス、さらにその他の同様の形態の靴に適用してもよく、本実施の形態には限定されない。
以上、本実施の形態を説明したが、本発明は、本実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施をすることが可能である。
本発明は、靴のヒールに広く適用することができることから産業上の利用可能性を有している。
10 ヒール
10a ヒール本体部
10b トップリフト
10c インソール接合部
10d ヒールネイル固定孔
11 踏み付け部支持部
12 前端部
13 後端部
13a 下部
14 土踏まず対応部
15 踵支持部
15a 踵支持部一般面
16 凹部
17 上端部
18 最低部
19 接地面(地面)
20 頂部
21 支持縁部
22 踵支持凹部
23 段部
24 つま先部
25 下方底面部
26 凹部
30 足
31 踵
31a 底部
31b 側方下部
32 土踏まず
33 踏み付け部
34 つま先部
35 接地部
50 ハイヒール
51 アッパー
52 アウトソール
53 インソール
54 凹部
55 境界部位
56 トップリフト
57a 側方底面部
57b 前方底面部
58 ヒールネイル固定孔
60 接合面部
61 前端縁部
62 左側端縁部
63 右側端縁部
64 後端縁部
65 底面部
66 側方周縁支持部
67 後端平面支持部
68 前端支持部
L 間隔寸法
A 段部

Claims (1)

  1. 表面側にアッパーが固定されると共に裏面側にアウトソールが固定されるインソールの裏面側に固定される靴のヒールであって、
    前記インソールは、使用者の足の踏み付け部を支持する踏み付け部支持部と、前記踏み付け部支持部に連設され、後端部方向へ向かって立ち上がる傾斜を有して使用者の足の土踏まずに対応する土踏まず対応部と、前記土踏まず対応部に連設された踵支持部とを有し、
    前記踵支持部は、前記使用者の踵を包み込める凹部を有すると共に全体が下方へ膨出する凸状に形成され、履いた場合に踵がつま先よりも高く配置されると共に前記踵支持部の最低部は前記アッパーとヒールとの境界部位よりも下方に位置して形成されており、
    前記ヒールは前記踵支持部の裏面側と密接する凹曲面からなる接合面部を有し、
    前記接合面部は、前記踵支持部の裏面側の平面形状と同一の形状であって、同一の幅寸法及び長さ寸法に形成され、
    前端縁部と、平面視において、前記前端縁部の両端部に交差して連接する左右両側端縁部と、前記左右両側端縁部の後端部の間に形成され、前記前端縁部に前後方向において対向して配置される後端縁部とを有し、前記前端縁部は平面視において直線により形成され、前記左右両側端縁部及び前記後端縁部は平面視において円弧状に形成され、
    前記接合面部は、前後方向断面形状及び左右方向断面形状が凹曲面により形成され、前記インソールの前記踵支持部の下方底面部を支持する凹状の底面部と、前記底面部の側方に連設され、前記踵支持部の側方底面部を支持する側方周縁支持部と、前記底面部の前方に連設され、前記踵支持部の前方底面部を支持する前端支持部と、前記底面部の後方に連設され、前記踵支持部の後端縁部を支持する後端平面支持部を備え、
    前記側方周縁支持部の上端には前記左右両側端縁部が形成され、前記前端支持部の前端には前記前端縁部が形成されると共に、前記後端平面支持部の後端には前記後端縁部が形成され、前記前端縁部は左右両側端縁部及び前記後端縁部よりも下方に形成され、
    前記左右両側端縁部の前端部及び前記後端縁部は、左右両側端縁部の中央部よりも、下方に形成され、
    前記後端平面支持部の前後方向における曲率は、前記踵支持部の後端下部の曲率と同一に形成され、
    前記接合面部の前後方向の曲率は、夫々、前記踵支持部の下面部の前後方向における曲率と同一に形成され、
    前記底面部及び前記左右両側端縁部の左右方向における曲率は、前記踵支持部の底面部における左右方向における曲率と同一に形成され、
    前記後端縁部の平面視における輪郭形状は、前記踵支持部の後端部の平面視における平面形状と同一に形成され、
    前記前端支持部の左右方向における曲率は、前記踵支持部の前方底面部の左右方向における曲率と同一に形成され、
    前端縁部の左右方向における曲率は、踵支持部の前端部の左右方向における曲率と同一に形成され、さらに、前端支持部の左右方向における曲率は、踵支持部の前方底面部の左右方向における曲率と同一に形成されていることを特徴とする靴のヒール。
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