JP7410510B2 - 位置推定装置、位置推定方法及び位置推定プログラム - Google Patents

位置推定装置、位置推定方法及び位置推定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、位置推定装置、位置推定方法及び位置推定プログラムに関する。
携帯電話、スマートフォン等のユーザ端末の普及により、当該ユーザ端末の位置を利用するサービスが増加している。当該ユーザ端末の位置は、一般に、全地球測位システム(Global Positioning System(GPS))衛星からの信号を利用する場合が多い。一方、例えば、ショッピングモール、空港、駅等の施設内では、GPS衛星からの信号を適切に受信できないことも想定される。
このため、無線Local Area Network(LAN)(Wi-Fi(登録商標)ともいう)(例えば、IEEE802.11n、IEEE802.11ac等)を用いて受信される信号の強度を示す情報(受信信号強度情報)を用いてユーザ端末の位置を推定する種々の方法が検討されている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、無線LANのアクセスポイント(AP)において受信されるユーザ端末からの信号のRSSIを用いて、施設内のユーザ端末の位置が推定される。
特開2018-205249号公報
近年、ショッピングモール、空港、駅等の施設には、無線LANのアクセスポイントが設置されている。また、ユーザ端末は、無線LANを用いた通信機能を一般に搭載している。このため、無線LANにおける受信信号強度情報を用いたユーザ端末の位置推定は、既存設備を利用することができ、導入コストを抑制できる。しかしながら、アクセスポイントのカバーエリアは半径数メートル程度に限られ、アクセスポイントとユーザ端末との間には障害物が生じる場合もある。このため、無線LANにおける受信信号強度情報に基づいて推定されるユーザ端末の位置には、誤差が生じる場合が多いという問題点があった。
そこで、本発明は、無線LANにおける受信信号強度情報に基づくユーザ端末の位置の推定精度を向上可能な位置推定装置、位置推定方法及び位置推定プログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様に係る位置推定装置は、一以上のアクセスポイントにおける所定装置からの信号の強度を示す受信信号強度情報と、所定領域内における前記所定装置の位置を示す位置情報と、を対応付けた学習用データを用いた機械学習により生成される位置推定モデルを記憶する記憶部と、前記一以上のアクセスポイントにおけるユーザ端末からの信号の強度を示す受信信号強度情報を取得する取得部と、前記取得された受信信号強度情報を前記位置推定モデルに入力して、前記所定領域内における前記ユーザ端末の位置を推定する推定部と、を備える。
この態様によれば、一以上のアクセスポイントにおけるユーザ端末からの信号の強度を示す受信信号強度情報を上記位置推定モデルに入力して、所定領域内におけるユーザ端末の位置が推定されるので、当該受信信号強度情報に基づくユーザ端末の位置の推定精度を向上できる。
上記態様において、前記受信信号強度情報に関連付けられる日時と前記位置情報に関連付けられる日時とが所定の時間範囲内であるか否かに基づいて、前記学習用データにおける前記受信信号強度情報と前記位置情報との対応付けが決定されてもよい。
この態様によれば、上記位置推定モデルの生成に用いる学習用データを適切に生成できるので、上記受信信号強度情報を上記位置推定モデルに入力して推定されるユーザ端末の位置の推定精度を向上できる。
上記態様において、前記受信信号強度情報に関連付けられる端末識別情報と前記位置情報に関連付けられる端末識別情報とが同一であるか否かに基づいて、前記学習用データにおける前記受信信号強度情報と前記位置情報との対応付けが決定されてもよい。
この態様によれば、上記位置推定モデルの生成に用いる学習用データを適切に生成できるので、上記受信信号強度情報を上記位置推定モデルに入力して推定されるユーザ端末の位置の推定精度を向上できる。
上記態様において、前記所定装置及び/又は前記ユーザ端末からの信号は、前記所定装置及び/又は前記ユーザ端末から送信されるプローブ要求、又は、前記所定装置と各アクセスポイントとの間の接続が確立された後に前記所定装置から送信されるデータ信号であってもよい。この態様によれば、プローブ要求は無線LANによる通信機能を備える任意の端末から送信されるので、受信信号強度情報の取得を効率化できる。
上記態様において、前記位置情報は、前記所定装置に搭載されるセンサを用いて推定される2次元座標又は3次元座標の点であってもよい。この態様によれば、位置推定モデルの生成に用いられる学習用データの生成を効率化できる。
上記態様において、前記ユーザ端末の前記推定された位置に基づいて、前記ユーザ端末の動線を示す情報を出力する出力部、を更に備えてもよい。この態様によれば、所定領域に備えられた既存のアクセスポイントを利用しながら、ユーザ端末の動線を高精度に把握できる。
本発明の他の態様に係る位置推定方法は、一以上のアクセスポイントにおける所定装置からの信号の強度を示す受信信号強度情報と、所定領域内における前記所定装置の位置を示す位置情報と、を対応付けた学習用データを用いた機械学習により生成される位置推定モデルを用いた位置推定方法であって、前記一以上のアクセスポイントにおけるユーザ端末からの信号の強度を示す受信信号強度情報を取得する工程と、前記取得された受信信号強度情報を前記位置推定モデルに入力して、前記所定領域内における前記ユーザ端末の位置を推定する工程と、を備える。
本発明の他の態様に係る位置推定プログラムは、一以上のアクセスポイントにおける所定装置からの信号の強度を示す受信信号強度情報と、所定領域内における前記所定装置の位置を示す位置情報と、を対応付けた学習用データを用いた機械学習により生成される位置推定モデルを記憶する位置推定装置が備えられた演算部を、前記一以上のアクセスポイントにおけるユーザ端末からの信号の強度を示す受信信号強度情報を取得する取得部と、前記取得された受信信号強度情報を前記位置推定モデルに入力して、前記所定領域内における前記ユーザ端末の位置を推定する推定部と、として機能させる。
本発明によれば、無線LANにおける受信信号強度情報に基づくユーザ端末の位置の推定精度を向上できる。
本実施形態に係る位置推定システムの概略構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る位置推定装置及び学習装置の機能構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るRSSI情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る位置関連情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る学習用データの一例を示す図である。 本実施形態に係る位置推定システム内の各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る学習動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る学習用データの生成の一例を示す図である。 本実施形態に係る位置推定動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るユーザ端末の動線の一例を示す図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
(位置推定システムの構成)
<概略構成>
図1は、本実施形態に係る位置推定システム1の概略構成の一例を示す図である。位置推定システム1は、位置推定装置10と、学習装置20と、ユーザ端末30と、ユーザ端末30と無線LANを用いて通信を行うアクセスポイント(AP)40と、自己位置推定装置50と、を有する。なお、無線LANは、Wi-Fi(登録商標)とも呼ばれ、例えば、IEEE802.11n、IEEE802.11ac等に従ってもよい。
位置推定装置10は、機械学習に基づいて生成される位置推定モデルを用いて、ユーザ端末30の位置を推定する装置である。具体的には、位置推定装置10は、N(N≧1)個のAP40i(1≦i≦N、図1では、例えば、N=3)におけるユーザ端末30からの信号の強度を示す情報(受信信号強度情報)を位置推定モデルに入力して、当該ユーザ端末30の位置を推定する。当該受信信号強度情報は、受信信号強度、受信強度、受信強度情報、Received Signal Strength Indicator(RSSI)等とも呼ばれる。以下では、当該受信信号強度情報をRSSIと呼ぶが、呼称はこれに限られない。
位置推定装置10は、ネットワークNを介して、AP40iに接続されてもよい。また、位置推定装置10は、ネットワークNを介して、学習装置20に接続されてもよい。なお、ネットワークNは、例えば、ゲートウェイ等の一つ又は複数のネットワーク装置を含んでもよい。また、ネットワークNは、一以上のネットワーク(例えば、インターネット及び無線LAN等)を含んでもよい。
学習装置20は、ユーザ端末30の位置の推定に用いられる位置推定モデルの機械学習による学習処理を行う。具体的には、学習装置20は、一以上のAP40(例えば、3つのAP40)で測定される自己位置推定装置50からの受信信号強度を示すRSSI(受信信号強度情報)と、自己位置推定装置50により計測される当該自己位置推定装置50自身の位置を示す情報(位置情報)と、に基づいて、位置推定モデルの機械学習による学習処理を行う。
ユーザ端末30は、位置推定装置10に実装された位置推定モデルを用いて所定(given)領域内における位置が推定される端末であり、例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ(PC)等である。当該所定領域は、例えば、屋内の商業施設(例えば、ショッピングセンター、空港、駅等)や、スポーツアリーナ(例えば、屋内競技場、体育館、屋内競技場、プール等)等、GPS衛星からの信号を受信し難い空間であってもよい。また、当該所定領域は、これらの施設内の各部屋又は各エリア等であってもよい。また、ユーザ端末30は、上記無線LANを用いた通信機能を有する。
AP40i(1≦i≦N、図1では、例えば、N=3)は、上記無線LANのアクセスポイントであり、基地局、無線基地局、アクセスノード、ノード等とも呼ばれる。AP40i(i≧1)は、所定範囲(例えば、半径10メートル程度)のセル(通信エリア)Ciを形成する。AP40iは、当該セルC内に位置し、かつ、無線LANの通信機能を有する端末(例えば、ユーザ端末30、自己位置推定装置50等)と通信を行う。
AP40iは、ネットワークNを介して、位置推定装置10及び学習装置20に接続されてもよい。なお、図1では、3つのAP401、402及び403が示されるが、これに限られず、一以上であればよい。上記所定領域内には一以上のAP40iが設けられる。なお、一以上のAP40i(i≧1)及び当該APiにより形成される一以上のセルCiをそれぞれ特に区別しない場合は、AP40、セルCと総称する。
自己位置推定(localization)装置50は、当該自己位置推定装置50自身の位置を推定する自己位置推定(localization)機能と、を有する移動体(例えば、カート、車輪付き台車、ドローン等)である。また、自己位置推定装置50は、上記無線LANを用いた通信機能を備えてもよいし、上記無線LANを用いた通信機能を備えていなくともよい。例えば、自己位置推定装置50は、当該自己位置推定機能を備えたカートに、上記ユーザ端末30を搭載したものであってもよい。自己位置推定機能は、例えば、以下の少なくとも一つのセンサ又は機能によって実現されてもよい。
・Simultaneous Localization And Mapping(SLAM)
・レーザセンサ(例えば、Light Detection And Ranging(LiDAR))
・レーダセンサ(例えば、RAdio Detection And Ranging(RADAR))
・カメラ(イメージ)センサ(Image Sensor)
・拡張カルマンフィルタ(Extended Kalman Filter)
・Unscentedカルマンフィルタ(Unscented Kalman Filter)
・ヒストグラムフィルタ(Histogram Filter)
・パーティクルフィルタ(Particle Filter)
・ジャイロセンサ(Gyro Sensor)
・加速度センサ(Accelerometer)
・Indoor MEssaging System(IMES))
・赤外線センサ
・Global Positioning System(GPS)
・Global Navigation Satellite System(GNSS)
例えば、自己位置推定装置50が、レーザセンサを用いたSLAM(LiDAR SLAM等ともいう)を搭載する場合、レーザセンサの出力値(例えば、2次元座標上の位置(x,y)又は3次元座標上の位置(x、y、z)の点群データ)に基づいて、上記所定領域の地図(例えば、2次元や3次元の点群地図、グリッドマップ又はボクセルマップ等)を構築してもよい。具体的には、自己位置推定装置50は、レーザセンサから出力される点群同士をマッチングすることで移動量を逐次推定し、移動量を積算することで自己位置を推定してもよい。
なお、図1では、自己位置推定装置50が、自己位置推定機能(又は、自己位置推定機能及び無線LANによる通信機能)が組み込まれた単一の装置に限られず、複数の装置を組み合わせて構成されてもよい。例えば、自己位置推定装置50は、自己値推定機能を有する装置(例えば、SLAM装置)と、無線LANによる通信機能を有する装置(例えば、ユーザ端末30)とを、移動体(例えば、カート、車輪付き台車、ドローン等)に搭載して構成されてもよい。なお、以下において、自己位置推定装置とは、所定センサを搭載したSLAM装置を乗せた移動体等も含むものとする。
また、本例では、位置推定装置10及び学習装置20が別体の場合を示しているが、位置推定装置10及び学習装置20は一体の装置で構成されてもよい。例えば、位置推定装置10及び学習装置20は、PLC(Programmable Logic Controller)の異なる動作として実現されてもよい。
<機能構成>
≪学習装置≫
図2は、本実施形態に係る位置推定装置及び学習装置の機能構成の一例を示す図である。図2に示すように、学習装置20は、RSSI情報取得部21と、位置関連情報取得部22と、生成部23と、記憶部24と、学習部25と、を有する。
RSSI情報取得部21は、AP40における自己位置推定装置50(所定装置)からの信号の強度を示すRSSIに関する情報(RSSI情報)を取得する。当該自己位置推定装置50からの信号は、例えば、当該自己位置推定装置50(当該自己位置推定装置50を構成する無線LANの通信機能、又は、当該自己位置推定装置50を構成するユーザ端末)から送信されるプローブ要求(probe request)、又、自己位置推定装置50と各AP40との間の接続が確立された後に自己位置推定装置50から送信されるデータ信号であってもよい。
ここで、プローブ要求(プローブ要求フレーム等とも呼ばれる)は、無線LAN用の端末による周辺のAP40の探索(アクティブスキャン)に用いられる信号である。当該プローブ要求は、(1)プローブ要求を送信する端末の識別情報(端末識別情報、ソースアドレス(Source Address(SA))等ともいう)(例えば、MAC(Media Access Control)アドレス)、(2)シーケンス番号の少なくとも一つを含んでもよい。シーケンス番号は、各端末におけるプローブ要求の送信毎にカウントアップされてもよく、同一のシーケンス番号は同一のプローブ要求であることを示してもよい。また、上記データ信号が、上記端末識別情報、シーケンス番号の少なくとも一つを含んでもよい。
具体的には、RSSI情報取得部21は、RSSI、RSSIの測定用の信号を送信する自己位置推定装置50の識別情報(端末識別情報)、当該RSSIを測定したAP40の識別情報(AP ID)、当該RSSIに関する日時(例えば、RSSIの測定日時又は受信日時、タイムスタンプともいう)を関連付ける(associate)RSSI情報を各AP40から取得してもよい。また、RSSI情報には、当該RSSI、端末識別情報、RSSIに関する日時に加えて、当該RSSIの測定用の信号のシーケンス番号が関連付けられてもよい。
図3は、本実施形態に係るRSSI情報の一例を示す図である。なお、図3では、RSSIの測定用の信号が上記プローブ要求であるものとするが、これに限られず、上記データ信号であってもよい。図3に示すように、RSSI情報は、自己位置推定装置50からの信号(例えば、プローブ要求)のRSSI、当該自己位置推定装置50の端末識別情報(例えば、プローブ要求に含まれるMACアドレス)、当該RSSIが測定されるAP40のAP-ID、当該プローブ要求のシーケンス番号、当該RSSIに関する日時(例えば、RSSIの測定日時)を関連付けてもよい。
上記の通り、プローブ要求のシーケンス番号は、端末におけるプローブ要求の送信毎にカウントアップされる。このため、同一の端末識別情報及び同一のシーケンス番号に関連付けられる複数のRSSIは、同一のプローブ要求に基づいて異なるAP40で測定された複数のRSSIであると判断される。
例えば、図3において、シーケンス番号「001」に関連付けられる各RSSIは、所定領域内の地点Aにおいて自己位置推定装置50から送信されるプローブ要求に基づいて各AP40で測定されたと判断されてもよい。また、シーケンス番号「002」に関連付けられる各RSSIは、シーケンス番号「001」のプローブ要求から所定期間(例えば、60秒)後に、当該所定領域内の地点Bにおいて自己位置推定装置50から送信されるプローブ要求に基づいて各AP40で測定されたと判断されてもよい。シーケンス番号「003」に関連付けられる各RSSIについても同様に判断されてもよい。当該所定領域内におけるプローブ要求の送信位置(例えば、地点A、B、C)における当該自己位置推定装置50と各AP40との間の距離は同一ではなく、障害物等がある場合もある。このため、図3に示すように、同一のプローブ要求に基づいて異なるAP40で測定される複数のRSSIは、異なる値を有し得る。
このように、異なるAP IDに関連付けられる複数のRSSIが同一のプローブ要求に基づくか否かは、当該複数のRSSIにそれぞれ関連付けられるシーケンス番号に基づいて判断されてもよい。或いは、当該複数のRSSIが同一のプローブ要求に基づくか否かは、当該複数のRSSIにそれぞれ関連付けられる日時に基づいて判断されてもよい。例えば、当該複数のRSSIに同一の端末識別情報で関連付けられる複数の日時が所定の時間範囲(例えば、1秒)内である場合、当該複数のRSSIが同一のプローブ要求に基づいて測定されると判断されてもよい。RSSI情報取得部21は、同一のプローブ要求に基づくと判断される一以上のRSSIをグループ化してもよい。
同様に、各AP40におけるRSSIの測定に上記データ信号を用いる場合も、同一のデータ信号に基づく一以上のRSSIをグループ化してもよい。当該グループ化は、各RSSIに同一の端末識別情報で関連付けられる日時に基づいて行われてもよいし、又は、データ信号内のシーケンス番号に基づいて行われてもよい。例えば、当該複数のRSSIに同一の端末識別情報で関連付けられる複数の日時が所定の時間範囲(例えば、1秒)内である場合、当該複数のRSSIが同一のデータ信号に基づいて測定されると判断されてもよい。
なお、同一のプローブ要求又はデータ信号に基づく一以上のRSSIのグループ化が日時に基づいて行われる場合、RSSI情報は、シーケンス番号は含まれなくともよい。すなわち、RSSI情報では、RSSI、当該自己位置推定装置50の端末識別情報、当該RSSIが測定されるAP40のAP-ID、当該RSSIに関する日時が関連付けられてもよい。
なお、図3では、RSSI情報が、同一のプローブ要求に基づいて5つのAP401~405で測定されたRSSIが示されるが、同一のプローブ要求又は上記データ信号に基づいてRSSIが測定されるAP40の数(すなわち、同一のプローブ要求又は上記データ信号に基づいて測定されるRSSIの数)は3に限られない。自己位置推定装置50から送信されるプローブ要求又は上記データ信号の到達範囲(例えば、10メートル程度)内に存在するAP40の数に応じて、当該プローブ要求又は上記データ信号に基づいて測定されるRSSIの数は変化してもよい。
また、図示しないが、RSSI情報は、所定領域内の各AP40において、プローブ要求又は上記データ信号の検出に関係なく測定されるRSSIを含んでもよい。プローブ要求又は上記データ信号を検出していないAP40のAP IDには、「null」又は「0」を示すRSSIが関連付けられてもよい。
また、RSSI情報は、所定の条件を満たすRSSIを含んでもよい(又は、RSSI情報取得部21が所定の条件を満たすRSSIを抽出してもよい)。当該所定の条件は、例えば、RSSIの値が所定の閾値以上又は当該所定の閾値より大きいこと、又は、当該RSSIの値が所定の閾値以上又は当該所定の閾値より大きい方から所定数(例えば、3つ)のRSSIであることであってもよい。
位置関連情報取得部22は、所定領域内における自己位置推定装置50(所定装置)の位置に関する情報(位置関連情報)を取得する。位置関連情報は、所定領域内における自己位置推定装置50の位置を示す情報(位置情報)と、自己位置推定装置50の識別情報(端末識別情報)と、当該位置情報に関する日時(例えば、当該位置情報の推定日時)とを関連付けてもよい。当該位置情報は、自己位置推定装置50により推定される自身の位置を示し、例えば、自己位置推定装置50に搭載された所定センサ(例えば、レーザセンサ、各種電波受信機(例えば、GPS、GNSS等)、加速度センサ、ジャイロセンサ、イメージセンサ)の出力値(例えば、2次元座標上の位置(x,y)、又は、3次元座標上の位置(x、y、z))であってもよい。
図4は、本実施形態に係る位置関連情報の一例を示す図である。なお、図4では、位置関連情報に含まれる位置情報が、自己位置推定装置50の所定センサから出力される2次元座標の位置を示す情報(x,y)であるものとするが、これに限られず、上記自己位置推定機能により推定されるどのような情報であってもよい。
図4に示すように、位置関連情報は、所定領域内における自己位置推定装置50の位置を示す位置情報(図4では、2次元座標上の位置)と、当該位置情報に関する日時(例えば、位置情報の推定日時)を関連付けてもよい。なお、図示しないが、位置関連情報には、当該位置情報が示す位置が含まれる所定領域(例えば、部屋、エリア、売り場、階等)の識別情報が関連付けられてもよい。当該識別情報を位置情報に関連付けることにより、所定領域(例えば、ある部屋)内の詳細な位置が把握できる。また、上記位置情報及び日時に、自己位置推定装置50の端末識別情報(例えば、MACアドレス)が関連付けられてもよい。
生成部23は、RSSI情報取得部21で取得されたRSSI情報と、位置関連情報取得部22によって取得された位置関連情報と、に基づいて、学習用データを生成する。具体的には、生成部23は、RSSI情報内の測定日時と当該位置関連情報内の推定日時とに基づいて、当該所定領域内の各AP40におけるRSSIと、位置情報と、を対応付けた学習用データを生成してもよい。
例えば、生成部23は、当該RSSIに関連付けられる測定日時と当該位置情報に関連付けられる推定日時とに基づいて、学習用データにおける同一の信号(例えば、同一のプローブ要求)に基づいて測定される一以上のRSSIと、当該自己位置推定装置50の位置情報との対応付け(correspondence)を決定してもよい(当該一以上のRSSIと当該位置情報とを突合又はマッチングさせてもよい)。
図5は、本実施形態に係る学習用データの一例を示す図である。図5の学習用データでは、図3の一以上のRSSIに関連付けられる日時と図4の位置情報に関連付けられる日時とが所定の時間範囲内であるか否かに基づいて、図3の一以上のRSSIと図4の位置情報との対応付けが決定される。なお、図5では、位置の推定対象となる所定領域内に11個のAP401~4011が設けられるものとするが、所定領域内のAP40の数はこれに限られない。
例えば、図4における位置情報の推定日時「2019年7月7日8時19分20.254秒」に基づいて決定される時間範囲(例えば、2019年7月7日8時19分20.000秒~21.000秒)の間には、図3において、AP-ID「1」~「5」のAP40で測定された5つのRSSIが存在する。この場合、図5に示すように、学習用データでは、位置情報の推定日時「2019年7月7日8時19分20.254秒」と、AP401~405のRSSIと、が対応付けられてもよい。
ここで、時間範囲(例えば、2019年7月7日8時19分20.000秒~21.000秒)の間には、図3において、AP-ID「6」~「11」のAP406~4011で測定されたRSSIが含まれない(すなわち、当該時間範囲においてAP406~4011では、プローブ要求又はデータ信号が検出されない)。このため、図5に示すように、学習用データでは、位置情報の推定日時「2019年7月7日8時19分20.254秒」の位置情報に対応付けられるAP406~4011のRSSIは、0又はnullに設定されてもよい。このように、学習用データは、同一の時間範囲内に存在する測定日時及び推定日時にそれぞれ関連付けられる各AP40のRSSIと位置情報とを対応付けた情報であってもよい。
記憶部24は、生成部23によって生成される学習用データと、位置推定モデルと、を記憶する。
学習部25は、記憶部24に記憶された学習用データを用いた機械学習によって位置推定モデルの学習処理を実行する。具体的には、学習部25は、学習用データ内の一以上のAP40で測定されるRSSIを入力として、当該RSSIに関連付けられる位置情報が出力されるように、位置推定モデルの学習処理を行ってもよい。
学習部25によって機械学習される位置推定モデルは、例えば、ニューラルネットワークで構成されてよい。位置推定モデルがニューラルネットワークで構成される場合、学習部25は、例えば、誤差逆伝播法によってニューラルネットワークの学習処理を行ってよい。また。位置推定モデルは、2以上の中間層を持つニューラルネットワークである深層学習(ディープラーニング(deep learning))に基づいて構成されてもよい。
≪位置推定装置≫
図2に示すように、位置推定装置10は、RSSI情報取得部11と、推定部12と、記憶部13と、制御部14と、を具備する。
RSSI情報取得部11は、各AP40で測定される、ユーザ端末30からの信号(例えば、プローブ要求)のRSSIに関するRSSI情報を取得する。具体的には、RSSI情報取得部11は、RSSI、RSSIの測定用の信号を送信するユーザ端末30の識別情報(端末識別情報)、当該RSSIを測定したAP40の識別情報(AP ID)、当該RSSIに関する日時を関連付けるRSSI情報を各AP40から取得してもよい。
RSSI情報取得部21で説明したように、RSSI情報取得部11は、RSSI情報内で異なるAP IDに関連付けられる複数のRSSIが、ユーザ端末30からの同一の信号(例えば、同一のプローブ要求又は同一のデータ信号)に基づくか否かを、当該複数のRSSIにそれぞれ関連付けられるシーケンス番号又は測定日時に基づいて判断してもよい。RSSI情報取得部11は、同一の信号に基づくと判断される一以上のRSSIをグループ化してもよい。RSSI情報取得部11の詳細は、RSSI情報取得部21で説明した通りである。
推定部12は、一以上のAP40でされるユーザ端末30からの信号の強度を示すRSSIを位置推定モデルに入力して、所定領域内における当該ユーザ端末30の位置を推定する。具体的には、推定部12は、RSSI情報取得部11でグループ化された一以上のRSSIを位置推定モデルに入力して、当該ユーザ端末30の位置を推定する。推定部12は、推定された位置を示す情報(推定位置情報)を記憶部13に記憶させてもよい。
推定部12に実装される位置推定モデルは、学習装置20における機械学習により生成される位置推定モデルであってもよいし、又は、機械学習における“蒸留(distillation)”により生成又は蒸留により生成される新たな位置推定モデルであってもよい。“蒸留”では、学習装置20で機械学習された位置推定モデルへの入出力データを用いて新たな予測モデルが生成されてもよい。なお、位置推定モデルは、位置推定プログラム、位置推定アルゴリズム、推定器、予測プログラム、予測アルゴリズム、予測モデル、プログラム、アルゴリズム、モデル等と言い換えられてもよい。
制御部14は、推定部12により推定されたユーザ端末30の位置に基づいて、当該ユーザ端末の動線を示す情報(動線情報)の出力を制御する。具体的には、制御部14は、記憶部13に記憶された推定位置情報に基づいて生成されるユーザ端末30の動線情報を出力部10e(例えば、ディスプレイ)に表示させる、又は、通信部10cを介して他の装置に送信させてもよい。
<ハードウェア構成>
次に、位置推定システム1内の各装置(例えば、位置推定装置10、学習装置20、ユーザ端末30、AP40、自己位置推定装置50、自己位置推定装置50を構成する各装置の少なくとも一つ)のハードウェア構成を説明する。図6に示すように、位置推定システム1内の各装置は、演算装置に相当するCPU(Central Processing Unit)10aと、記憶装置10bと、通信部10cと、入力部10dと、出力部10eとを有する。これらの各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続される。なお、本例では、位置推定装置10及び学習装置20は、別々のコンピュータで構成されるが、一台のコンピュータで構成されてもよい。
CPU10aは、記憶装置10bに記憶されたプログラムの実行に関する制御やデータの演算、加工を行う制御部である。CPU10aは、一以上のAP40におけるユーザ端末30からの信号のRSSIに基づいて当該ユーザ端末30の位置を推定するプログラム(位置推定プログラム)を実行する演算装置(演算部)であってもよい。CPU10aは、入力部10d及び/又は通信部10cから種々の入力データを受け取り、入力データの演算結果を出力部10eに出力(例えば、表示)したり、記憶装置10bに格納したり、又は、通信部10cを介して送信したりする。
記憶装置10bは、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、の少なくとも一つである。学習装置20の記憶装置10bは、記憶部24を構成してもよい。位置推定装置10の記憶装置10bは、CPU10aが実行する位置推定プログラムを記憶してもよい。また、位置推定装置10の記憶装置10bは、記憶部13を構成してもよい。
通信部10cは、位置推定システム1内の各装置を外部機器に接続するインターフェースである。なお、位置推定装置10及び学習装置20が一体の装置で構成される場合、通信部10cは、位置推定装置10として動作するプロセスと、学習装置20として動作するプロセスとの間のプロセス間通信を含んでよい。
入力部10dは、ユーザからデータの入力を受け付けるものであり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクの少なくとも一つを含んでよい。
出力部10eは、CPU10aによる演算結果を出力するものであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ及びスピーカの少なくとも一つにより構成されてよい。
位置推定プログラムは、記憶装置10b等のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよいし、通信部10cにより接続されるネットワークNを介して提供されてもよい。当該判定プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ、CD-ROM又はDVD等の記憶媒体であってもよい。
位置推定装置10では、CPU10aが位置推定プログラムを実行することにより、図2を用いて説明したRSSI情報取得部11、推定部12、制御部14の動作が実現される。なお、これらの物理的な構成は例示であって、必ずしも独立した構成でなくてもよい。例えば、位置推定装置10は、CPU10aと記憶装置10bが一体化したLSI(Large-Scale Integration)を備えていてもよい。
また、RSSI情報取得部11及び21、位置関連情報取得部22は、それぞれ、通信部10cで受信されるRSSI情報及び位置関連情報を取得してもよいし、又は、記憶装置10b等のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されたRSSI情報及び位置関連情報を取得してもよい。
(位置推定システムの動作)
<学習動作>
図7は、本実施形態に係る学習動作の一例を示すフローチャートである。図7に示すように、ステップS101において、学習装置20は、自己位置推定装置50から送信される信号を用いて各AP40で測定されたRSSIを取得する。具体的には、学習装置20は、当該RSSIを含むRSSI情報(例えば、図3)を各AP40から取得してもよい。また、学習装置20は、自己位置推定装置50からの同一の信号に基づいて一以上のAP40で測定されるRSSIをグループ化してもよい。
ステップ102において、学習装置20は、自己位置推定装置50の位置を示す位置情報を取得する。具体的には、学習装置20は、当該位置情報を含む位置関連情報(例えば、図4)を自己位置推定装置50から取得してもよい。
ステップS103において、学習装置20は、ステップS101で取得される一以上のRSSIと、ステップS102で取得される自己位置推定装置50の位置情報とを対応付けた学習用データを生成する。
図7のステップS104において、学習装置20は、以上のように生成される学習用データを用いた機械学習により、位置推定モデルの学習処理を実行する。
図8は、本実施形態に係る学習動作における自己位置推定装置の移動経路の一例を示す図である。図8では、自己位置推定装置50は、所定領域(例えば、ショッピングモール内の対象領域)を回遊して、所定周期(例えば、60秒)でプローブ要求を送信するものとする。また、図8では、自己位置推定装置50は、SLAMにより、自己位置推定及び環境地図の作成を行うものとする。なお、自己位置推定は、プローブ要求の周期と等しい又は当該周期よりも短い周期で、プローブ要求の送信タイミングと合わせて行われてもよい。なお、図8において、プローブ要求に代えて上記データ信号が用いられてもよいことは勿論である。
また、図8では、自己位置推定装置50からのプローブ要求を用いてRSSIが測定されるものとするが、上記の通り、RSSIの測定用の信号はプローブ要求に限られない。また、図8では、同一のプローブ要求は、当該プローブ要求のシーケンス番号によって特定されるものするが、当該プローブ要求に基づく各RSSIの測定日時に基づいて特定されてもよい。
例えば、図8において、自己位置推定装置50が地点Aにおいて、シーケンス番号「001」のプローブ要求を送信する場合、当該プローブ要求を検出した各AP40(ここでは、AP401~AP405)にそれぞれにおいて当該プローブ要求のRSSIが測定される。この場合、例えば、AP401~AP405は、当該RSSIと当該RSSIが測定された日時とを関連付けたRSSI情報(例えば、図3の地点Aのレコード)を生成してもよい。同様に、地点B及びC、自己位置推定装置50の移動経路上の所定地点で送信されたプローブ要求のRSSIと、当該RSSIの測定日時とを関連付けたRSSI情報(例えば、図3の地点B、Cのレコード等)が当該プローブ要求を検出する各AP40で生成される。
また、自己位置推定装置50は、センサ(例えば、レーザセンサ等)の出力値に基づいて自身の位置(図8の地点A、B、C等)を推定し、環境地図上における自身の位置を示す位置情報(例えば、2次元座標の位置(x,y)又は3次元座標の位置(x,y,z))を生成する。この場合、自己位置推定装置50は、当該位置情報と当該位置情報の推定日時とを関連付けた位置関連情報(例えば、図4の地点A、B、Cのレコード)を生成してもよい。
学習装置20は、RSSIの測定日時と当該位置情報の推定日時とに基づいて、所定領域内の各AP40におけるRSSIと、当該位置情報と、を対応付けた学習用データを生成してもよい。具体的には、学習装置20は、位置情報の推定日時を基準として決定される所定の時間範囲(例えば、1秒)内に存在する一以上の測定日時に関連付けられるRSSIと当該位置情報とを対応づける学習用データを生成してもよい。例えば、図3の地点Aのレコード内の日時(測定日時)と、図4の地点Aのレコード内の日時(推定日時)とをマッチングさせて、図5の「2019年7月7日8時19分20.254秒」(すなわち、図4の地点Aの位置情報の推定日時)における、所定領域内のAP401~4011のRSSIと、当該地点Aの位置情報が対応付けられてもよい。
上述のように、同一のプローブ要求を検出した一以上のAP40で測定されたRSSI(例えば、図3の地点A、B、Cそれぞれに対応する3つのRSSI)は、当該プローブ要求のシーケンス番号に基づいてグループ化されてもよいし、当該RSSIの測定日時に基づいてグループ化されてもよい。また、当該グループ化されたRSSIと位置情報との対応付けは、当該RSSIに関連付けられる日時と当該位置情報に関連付けられる日時とに基づいて決定されてもよい。
このように、所定領域内で自己位置推定装置50を回遊させることにより、所定領域内の各AP40のRSSIと、自己位置推定機能により推定される自己位置推定装置50の位置を示す位置情報とを対応付けた学習用データを効率的に生成することができる。また、学習用データには、所定領域内の各AP40において自己位置装置50からの信号(例えば、プローブ要求又はデータ信号)が検出されるか否かに関係なく、当該所定領域内のの全AP40のRSSIが含まれるので、当該学習用データに基づいて生成される位置推定モデルの性能を向上できる。
<位置推定動作>
図9は、本実施形態に係る位置推定動作の一例を示す図である。図9に示すように、ステップS201において、位置推定装置10は、ユーザ端末30からの信号(例えば、プローブ要求)を用いて測定されたRSSI(ユーザ端末30のRSSIともいう)を各AP40から取得する。なお、ステップS201の詳細は、図7のステップS101と同様である。
ステップS202において、位置推定装置10は、ステップS201で各AP40から取得されたユーザ端末30のRSSIを位置推定モデルに入力して、当該位置推定モデルの出力として所定領域内におけるユーザ端末30の位置を推定してもよい。また、位置推定装置10は、推定された位置を示す推定位置情報を生成する。
ステップS203において、位置推定装置10は、ステップS202で生成された推定位置情報に基づいて、当該ユーザ端末30の所定領域内での動線を示す情報(動線情報)を生成してもよい。
図10は、本実施形態に係るユーザ端末30の動線情報の生成の一例を示す図である。図10では、ユーザ端末30は、所定領域(例えば、ショッピングモール)において所定周期でプローブ要求を送信するものとする。なお、プローブ要求の代わりに上記データ信号等が用いられてもよいことは、勿論である。
例えば、図10の地点A’においてユーザ端末30がプローブ要求を送信する場合、当該プローブ要求を検出したAP401~AP405のそれぞれにおいて、当該プローブ要求のRSSIが測定される。一方、AP401~AP4011のそれぞれでは、ユーザ端末30からのプローブ要求は検出されない。当該位置推定装置10は、同一のプローブ要求が測定されたと推定される時間範囲内のAP401~AP4011におけるRSSIを位置推定モデルに入力して、当該位置推定モデルの出力として地点A’の位置を示す位置情報を生成してもよい。同様に、位置推定装置10は、ユーザ端末30の移動に従って異なる地点B’及びC’それぞれで送信されるプローブ要求が測定されたと推定される時間範囲内の所定領域内の全AP40のRSSIに基づいて、当該地点B’及びC’それぞれの位置を示す位置情報を生成してもよい。
スマートフォン等のユーザ端末30は、一般に、無線LANの通信機能を備えている。このため、ユーザ端末30から送信されるプローブ要求のRSSIを位置推定モデルに入力して、当該プローブ要求の送信地点の位置情報を得ることにより、導入コストを抑制しながら、ユーザ端末30の動線を把握することができる。
以上のように、本実施形態に係る位置推定システムによれば、無線LANにおけるRSSIを位置推定モデルに入力してユーザ端末30の位置を推定することにより、所定領域内における当該ユーザ端末30の位置の推定精度を向上できる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態では、RSSIは、端末(位置推定装置10又はユーザ端末30)からの信号に基づいてAP40で測定されるものとしたが、これに限られない。RSSIは、AP40からの信号に基づいて当該端末で測定されてもよい。この場合、位置推定装置10は、上記RSSI情報を当該端末から取得してもよい。
また、上記実施形態では、自己位置推定装置50からの同一の信号に基づいて一以上のAP40で測定されたRSSIを入力とし、当該所定領域内の自己位置推定装置50の位置情報を出力として、位置推定モデルの学習処理が実施されるが、これに限られない。位置推定モデルの学習処理は、当該RSSIと他のパラメータを入力とし、当該位置情報(例えば、2次元座標の位置(x,y)又は3次元座標の位置(x,y,z))を出力として実施されてもよい。
例えば、所定領域(例えば、倉庫等)において、ある棚が複数の段(下段、中段、上段等)を有する場合、自己位置推定装置50をドローン等の無人航空機で構成する場合、3次元座標の位置(x,y,z)を自己位置推定機能で取得すれば、ある陳列棚のどの段を特定できる。RSSIに加えて他のパラメータを入力パラメータとし、3次元座標の位置(x,y,z)を出力パラメータとして、位置推定モデルの学習処理を行ってもよい。この場合、ユーザ端末30のRSSIと当該他のパラメータを当該位置推定モデルに入力して、3次元座標の位置を得ることにより、3次元でのユーザ端末30の動線を把握することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…位置推定システム、10…位置推定装置、20…学習装置、30…ユーザ端末、40…アクセスポイント(AP)、50…自己位置推定装置、11…RSSI情報取得部
12…推定部、13…記憶部、14…制御部、21…RSSI情報取得部、22…位置関連情報取得部、23…生成部、24…記憶部、25…学習部、10a…CPU、10b…記憶装置、10c…通信部、10d…入力部、10e…出力部

Claims (7)

  1. 一以上のアクセスポイントにおける所定装置からの信号の強度を示す受信信号強度情報と、所定領域内における前記所定装置の位置を示す位置情報と、を対応付けた学習用データを用いた機械学習により生成される位置推定モデルを記憶する記憶部と、
    前記一以上のアクセスポイントにおけるユーザ端末からの信号の強度を示す受信信号強度情報を取得する取得部と、
    前記取得された受信信号強度情報を前記位置推定モデルに入力して、前記所定領域内における前記ユーザ端末の位置を推定する推定部と、
    を備え
    前記受信信号強度情報に関連付けられる日時と前記所定装置によって前記位置が推定された日時とが所定の時間範囲内であるか否かに基づいて、前記学習用データにおける前記受信信号強度情報と前記位置情報との対応付けが決定される、
    位置推定装置。
  2. 前記受信信号強度情報に関連付けられる端末識別情報と前記位置情報に関連付けられる端末識別情報とが同一であるか否かに基づいて、前記学習用データにおける前記受信信号強度情報と前記位置情報との対応付けが決定される、
    請求項に記載の位置推定装置。
  3. 前記所定装置からの信号は、前記所定装置からのプローブ要求、又は、前記所定装置と各アクセスポイントとの間の接続が確立された後に前記所定装置から送信されるデータ信号である、
    請求項1又は請求項2に記載の位置推定装置。
  4. 前記位置情報は、前記所定装置に搭載されるセンサを用いて推定される2次元座標又は3次元座標の点である、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の位置推定装置。
  5. 前記ユーザ端末の前記推定された位置に基づいて、前記ユーザ端末の動線を示す情報を出力する出力部、
    を更に備える請求項1から請求項4のいずれかに記載の位置推定装置。
  6. 一以上のアクセスポイントにおける所定装置からの信号の強度を示す受信信号強度情報と、所定領域内における前記所定装置の位置を示す位置情報と、を対応付けた学習用データを用いた機械学習により生成される位置推定モデルを用いた位置推定装置による位置推定方法であって、
    前記位置推定装置が、前記一以上のアクセスポイントにおけるユーザ端末からの信号の強度を示す受信信号強度情報を取得する工程と、
    前記位置推定装置が、前記取得された受信信号強度情報を前記位置推定モデルに入力して、前記所定領域内における前記ユーザ端末の位置を推定する工程と、
    を備え
    前記受信信号強度情報に関連付けられる日時と前記所定装置によって前記位置が推定された日時とが所定の時間範囲内であるか否かに基づいて、前記学習用データにおける前記受信信号強度情報と前記位置情報との対応付けが決定される、
    位置推定方法。
  7. 一以上のアクセスポイントにおける所定装置からの信号の強度を示す受信信号強度情報と、所定領域内における前記所定装置の位置を示す位置情報と、を対応付けた学習用データを用いた機械学習により生成される位置推定モデルを記憶する位置推定装置が備えられた演算部を、
    前記一以上のアクセスポイントにおけるユーザ端末からの信号の強度を示す受信信号強度情報を取得する取得部と、
    前記取得された受信信号強度情報を前記位置推定モデルに入力して、前記所定領域内における前記ユーザ端末の位置を推定する推定部と、
    として機能させ
    前記受信信号強度情報に関連付けられる日時と前記所定装置によって前記位置が推定された日時とが所定の時間範囲内であるか否かに基づいて、前記学習用データにおける前記受信信号強度情報と前記位置情報との対応付けが決定される、
    位置推定プログラム。
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