JP7405682B2 - カウルカバー - Google Patents

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本発明は、カウル部を覆うカウルカバーに関する。
従来、例えば自動車のウインドシールドであるフロントガラスの前端部と相手部材であるボンネットフードの後側部との間のいわゆるカウル部に配置され、このカウル部を覆って外観を向上するカウルカバーが用いられている。
カウルカバーは、カウル部とエンジンルームとの間に介在される隔壁部を備えている。隔壁部の前側上部には、ボンネットフードとの間に挟持されるフードシールを受ける対向部であるフードシール面部が設けられ、フードシールが閉じた状態のボンネットフードの後端下面に密着し、エンジンルームからの熱気や臭気を遮断するようになっている。
隔壁部は、車幅方向に延びる横壁部と、この横壁部の端部に連なって後方に延びる前後壁部と、を一体的に備えている。これら横壁部と前後壁部とが連なるコーナ部は、特に剛性が高い部分であるため、ボンネットフードに対して上方から接触する歩行者に対する歩行者保護性能について考慮する必要がある。
例えば、コーナ部を含む隔壁部の一部を着脱可能な別体の分割部材により構成したカウルカバーが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2015-51694号公報 (第5-11頁、図1-2)
上記の構成の場合、分割部材が複数の異なる方向からカバー本体部に係止されていることから、ボンネットフードを介した上方からの荷重に対し、分割部材をより外れやすくすることが求められる。
さらに、前後壁部にラバー部材などの軟質部材を設定することで剛性を低下させることも考えられるものの、ラバー部材が別途必要であるため、コスト増となる。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、歩行者保護性能を安価に向上できるカウルカバーを提供することを目的とする。
請求項1記載のカウルカバーは、車幅方向に延びる第一壁部と、この第一壁部に連なって前後方向に延びる第二壁部と、を備え、ウインドシールドと相手部材との間のカウル部を覆うカウルカバーであって、前記第一壁部と前記第二壁部とが連なるコーナ部の少なくとも一部を構成する分割部材と、残りの他の少なくとも一部を構成する主部材と、前記分割部材と前記主部材とを着脱自在に上下方向から係止する係止構造と、前記相手部材の下部に対向して位置する対向部と、を有し、前記係止構造は、前記対向部よりも後方の位置で前記分割部材の前記第一壁部側に設けられた第一係止部と、前記主部材に設けられ、前記第一係止部が上方から係止される第一係止受部と、前記第一係止部よりも後方、かつ、前記対向部に上方から加わる荷重に応じて前記第一係止部と前記第一係止受け部との係止位置を支点として上方に荷重を受ける位置で、前記分割部材の前記第二壁部側に設けられた第二係止部と、前記主部材に設けられ、前記第二係止部が上方から係止される第二係止受部と、を備えるものである。
求項記載のカウルカバーは、請求項記載のカウルカバーにおいて、第二係止部と第二係止受部とのいずれか一方は、他方に対し係止される突起部を有するものである。
請求項1記載のカウルカバーによれば、上方の相手部材から対向部へと下方に所定以上の荷重が加わったときに、第一壁部側にある第一係止部と、この第一係止部が上方から係止される第一係止受部と、の係止位置を支点として、対向部とは反対側にある第二係止部に対して上方へと荷重が作用し、第二係止部が第二係止受部から上方へと外れやすくなるので、別途の軟質の部材を用いることなく、第一壁部と第二壁部とが連なるコーナ部の剛性を低下させてカウルカバーからの反力を抑制でき、歩行者保護性能を安価に向上できる。
求項記載のカウルカバーによれば、請求項記載のカウルカバーの効果に加えて、突起部の突出量に応じて第二係止部または第二係止受部に対する掛かり量を調整できるので、車種毎に必要なカウルカバーの剛性と、歩行者保護性能に必要な、第二係止部が第二係止受部から外れる荷重と、を容易に調整できる。
本発明の第1の実施の形態のカウルカバーの一部を模式的に示す斜視図である。 同上カウルカバーの図1のI-I相当位置の断面図である。 同上カウルカバーの図1のII-II相当位置の断面図である。 同上カウルカバーの図1のIII-III相当位置の断面図である。 同上カウルカバーの一部を示す分解斜視図である。 (a)は同上カウルカバーの図5のA部を拡大して示す斜視図、(b)は同上カウルカバーの図5のB部を拡大して示す斜視図である。 同上カウルカバーを模式的に示す斜視図である。 同上カウルカバーを備える車両を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態のカウルカバーの一部を示す分解斜視図である。
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図8において、10は車両である自動車の車体で、この車体10には、エンジンルーム11を覆う相手部材としてのフード12と、車室13の前側に位置するウインドシールドとしてのフロントガラス14との間のカウル部15を覆って車両用部品としてのカウルカバー16が配置されている。なお、以下、前後、上下、及び両側などの方向については、車体10の直進方向を基準として説明し、矢印F方向が前方、矢印R方向が後方、矢印U方向が上方、矢印D方向が下方、及び、矢印W方向が両側方向である車幅方向である。
カウル部15は、エアボックスなどとも呼ばれるもので、例えば鉄板にて形成された車体部材としての図示しないカウルトップパネルにより、上側を開口した樋状に形成されている。そして、このカウル部15には、車室13内に外気を導入する図示しない空調装置の空気取入部が接続されているとともに、このカウル部15の一側には、図示しないワイパのワイパアームを駆動するモータやワイパリンクなどが配置されている。
フード12は、車体10の前部に位置してエンジンルーム11を開閉可能に覆うボンネットフードである。
そして、カウルカバー16は、カウルトップカバーとも呼ばれ、フロントガラス14とフード12との間のカウル部15すなわちカウルトップパネルの上側を覆って外観を向上するものである。カウルカバー16の上部にフード12が位置する。図7に示すように、カウルカバー16は、合成樹脂などの部材により長手状に形成されている。図1及び図2に示すように、カウルカバー16は、主体部25を備えている。主体部25は、フロントガラス14と略平行に傾斜して長手方向に連続して形成されている。また、主体部25のフロントガラス14に対向する後部には、保持部26が突設されている。保持部26は、主体部25との間でフロントガラス14の前縁部を受ける部分である。保持部26は、主体部25の下部から後方に向けて突設されている。保持部26は、主体部25の後縁部全体に亘り形成されていてもよいし、カウルカバー16の長手方向に間欠的に複数の箇所に形成されていてもよい。
また、カウルカバー16には、主体部25に連なって隔壁部28が形成されている。隔壁部28は、主体部25から上側に向かって突出している。隔壁部28は、カウル部15とエンジンルーム11との間に介在される。隔壁部28は、車幅方向に延びる第一壁部30と、この第一壁部30に連なって前後方向に延びる第二壁部31と、を有する。
第一壁部30は、主体部25から前方上側に向かって傾斜状に立ち上がっている。第一壁部30は、カウルカバー16の長手方向の略全体に亘って長手状に連なって形成されている。
第二壁部31は、主体部25から側方上側に向かって立ち上がっている。図7に示すように、第二壁部31は、第一壁部30の長手方向の両端部から後方へと延びて形成されている。第二壁部31は、カウルカバー16の後端部に亘り連なって形成されている。
さらに、カウルカバー16には、隔壁部28に連なって対向部であるフードシール面部33が形成されている。フードシール面部33は、隔壁部28の先端部から平面状に延びて形成されている。フードシール面部33は、少なくとも第一壁部30に連なっている。本実施の形態において、フードシール面部33は、第一壁部30及び第二壁部31に亘り連なっている。図2に示すように、フードシール面部33は、エンジンルーム11を閉塞したフード12の下部に対向する位置にある。フードシール面部33の上部には、フード12の後部下面に圧接される図示しないフードシールが取り付けられている。そして、フードシールが、閉じた状態のフード12に液密に密着することで、エンジンルーム11からの熱気や臭気を遮蔽するようになっている。
また、主体部25には、被支持部35が連なって形成されている。被支持部35は、主体部25から下方に向かって傾斜状に突出している。被支持部35は、カウル部15とエンジンルーム11との間に介在される図示しない車体部材により支持される。
また、図7に示すように、カウルカバー16には、ワイパピボット穴部36が主体部25を貫通して形成されている。ワイパピボット穴部36には、ワイパ装置のシャフトが挿通される。
なお、カウルカバー16には、カウル部15(図2)に外気を導入可能な空気取入口が形成されていてもよい。
そして、カウルカバー16は、複数の部材に分割されている。本実施の形態において、カウルカバー16は、車幅方向に延びる主部材40と、分割部材41と、に分割されている。そして、図1に示すように、これら主部材40と分割部材41とが係止構造42により係止されて、分割部材41が主部材40に対して着脱自在となっている。分割部材41は、主部材40の長手方向の両端部、すなわち主部材40の左右両側部にそれぞれ配置されている。したがって、本実施の形態において、図7に示すように、カウルカバー16は、一つの主部材40と、二つの分割部材41,41と、に分割されている。以下、車室13(図8)から見て左側の分割部材41について説明し、右側の分割部材41については、基本的に左側の分割部材41とは左右対称に形成されるから、説明及び図示を省略する。
図1及び図2に示すように、主部材40は、カウルカバー本体部とも呼び得るもので、カウルカバー16において、分割部材41を除く残りの他部の少なくとも一部、本実施の形態では分割部材41を除く残りの他部の全体を構成する。主部材40は、主体部25、被支持部35、ワイパピボット穴部36(図7)などを備え、分割部材41よりも大きく形成されている。また、主部材40は、隔壁部28の一部を備える。主部材40は、第一壁部30の一部をなす主第一壁部である主横壁部45を備える。また、主部材40は、第二壁部31の一部をなす主第二壁部である主前後壁部46を備える。
主横壁部45は、第一壁部30の両端部を除く部分を構成する。主横壁部45は、主体部25に一体的に形成され、カウルカバー16の長手方向である車幅方向に亘って長手状に連なっている。
主前後壁部46は、第二壁部31の前部を除く後部を構成する。主前後壁部46は、主体部25に一体的に形成され、前後方向に延びて形成されている。
さらに、主部材40は、フードシール面部33の一部を備える。主部材40は、フードシール面部33の両端部を除く部分を構成する主対向面部である主フードシール面部48を備える。
そして、主部材40は、長手方向の両端部に、分割部材41が着脱される切欠部50を備える。切欠部50は、主横壁部45の長手方向の両端部の上部、主前後壁部46の前部、及び、主フードシール面部48に亘り切り欠き形成されている。したがって、切欠部50は、上方及び側方に解放されて形成される。
一方、分割部材41は、カウルサイド部とも呼び得るもので、カウルカバー16において、隔壁部28の第一壁部30と第二壁部31とが連なるコーナ部52の少なくとも一部を構成する。本実施の形態において、分割部材41は、隔壁部28の第一壁部30と第二壁部31とが連なるコーナ部52のうち、少なくとも上半部分を構成する。分割部材41は、第一壁部30の一部をなす分割第一壁部である分割横壁部55を備える。また、分割部材41は、第二壁部31の一部をなす分割第二壁部である分割前後壁部56を備える。したがって、分割部材41は、コーナ部52を挟む分割横壁部55と分割前後壁部56とによって、平面視でL字状に形成されている。
分割横壁部55は、第一壁部30の端部を構成する。分割横壁部55は、分割部材41を切欠部50に取り付けた状態で主部材40の主横壁部45と連なって第一壁部30を構成する。
分割前後壁部56は、第二壁部31の前部を構成する。分割前後壁部56は、分割部材41を切欠部50に取り付けた状態で主部材40の主前後壁部46と連なって第二壁部31を構成する。
また、分割部材41は、フードシール面部33の一部を備える。分割部材41は、フードシール面部33の両端部を構成する分割対向面部である分割フードシール面部58を備える。分割フードシール面部58は、分割部材41を切欠部50に取り付けた状態で主部材40の主フードシール面部48と略面一に連なってフードシール面部33を構成する。
係止構造42は、分割部材41と主部材40とを着脱自在に上下方向から係止する。図1、図2に示すように、本実施の形態において、係止構造42は、第一係止部60と、第一係止受部61と、第二係止部62と、第二係止受部63と、を備える。
図2及び図5に示す第一係止部60は、分割部材41に形成されている。また、第一係止受部61は、主部材40に形成されている。少なくとも第一係止部60は、第一壁部30に配置されている。本実施の形態において、第一係止部60及び第一係止受部61は、それぞれ第一壁部30に配置されている。つまり、第一係止部60は分割横壁部55に形成され、第一係止受部61は主横壁部45に形成されている。また、第一係止部60は、分割部材41の前部下側に位置する。さらに、第一係止部60は、分割フードシール面部58よりも後方に位置する。つまり、第一係止部60は、フードシール面部33よりも後方に位置する。また、第一係止受部61は、主フードシール面部48よりも後方に位置する。つまり、第一係止受部61は、フードシール面部33よりも後方に位置する。
第一係止部60は、任意の形状としてよいが、本実施の形態においては、第一係止受部61が挿入される空間部66を内部に区画する筒状に形成されている。第一係止部60は、分割横壁部55の前部に位置する。第一係止部60は、分割横壁部55から前側に突出して形成され、分割横壁部55に対してループ状となって分割横壁部55との間に空間部66を区画している。本実施の形態において、第一係止部60は、分割横壁部55の下端部に配置されている。
第一係止受部61は、第一係止部60が上方から係止される。第一係止受部61は、切欠部50に位置して、主横壁部45から上方に舌片状に延出されている。本実施の形態において、第一係止受部61は、主横壁部45から前方上側に延出されている。第一係止受部61は、主横壁部45に対して平行な方向、つまり前方上側に向かって延びている。第一係止受部61は、第一係止部60の内部の空間部66に対し下方から挿入される。第一係止受部61の基端部には、切欠部50の縁部が位置し、分割部材41の分割横壁部55の下部が支持されている。また、第一係止受部61の先端部には、第一係止部60を係止する爪部68が突設されている。爪部68は、前方に向かって突設され、空間部66の上側の位置で第一係止部60の上部に係止される。つまり、第一係止部60と第一係止受部61とは、爪嵌合される構造となっている。
なお、本実施の形態において、第一係止部60と第一係止受部61とは、車幅方向に離れて複数、例えば二つ配置されている。
図1、図3、図4及び図5に示す第二係止部62は、分割部材41に形成されている。また、第二係止受部63は、主部材40に形成されている。第二係止受部63には、第二係止部62が上方から係止される。少なくとも第二係止部62は、第二壁部31に配置されている。本実施の形態において、第二係止部62及び第二係止受部63は、それぞれ第二壁部31に配置されている。つまり、第二係止部62は分割前後壁部56に形成され、第二係止受部63は主前後壁部46に形成されている。第二係止部62及び第二係止受部63は、第一係止部60及び第一係止受部61よりも後方に位置する。したがって、第二係止部62及び第二係止受部63は、フードシール面部33及びこのフードシール面部33が対向するフード12に対して第一係止部60及び第一係止受部61よりも離れて位置している。本実施の形態においては、前側から後側へと、フードシール面部33、第一係止部60及び第一係止受部61、及び、第二係止部62及び第二係止受部63の順で配置されている。また、第二係止部62は、分割部材41の後部上側に位置する。したがって、第一係止部60と第二係止部62とは、分割部材41の前後方向及び上下方向において対角に位置する。
第二係止部62は、任意の形状としてよいが、図6(a)に示す例では、第二係止部62は、上下方向に沿って延びるガイド部70と、分割前後壁部56から板厚方向へと側方に突出する突起部71と、を備える。ガイド部70の上端側に突起部71が配置されている。突起部71は、第二係止部62を第二係止受部63(図6(b))に係止する部分である。図4に示すように、突起部71の突出量に応じて、第二係止部62と第二係止受部63との掛かり量a、つまり第二係止部62と第二係止受部63との係止の外れやすさ(外れにくさ)を設定できる。また、突起部71の下部には、下側傾斜面71aが形成され、突起部71の上部には、上側傾斜面71bが形成されている。下側傾斜面71aは、第二係止部62を第二係止受部63に挿入しやすくする傾斜面である。また、上側傾斜面71bは、突起部71の突出量とともに、第二係止部62が第二係止受部63から外れる際の外れやすさを設定する傾斜面である。
第二係止受部63は、第二係止部62を係止する任意の形状としてよいが、図6(b)に示す例では、第二係止受部63は、ガイド部70(図6(a))が挿入される溝部73と、突起部71(図6(a))が嵌合される嵌合部74と、を備える。溝部73は上下方向に沿って延びており、上部及び前部が開口されているとともに、上方に向かって車幅方向に拡開状となっている。嵌合部74は、上部が開口されている。そして、図6(a)に示すガイド部70が図6(b)に示す溝部73に挿入されつつ、図6(a)に示す突起部71が図6(b)に示す嵌合部74に挿入されて、図3及び図4に示すように、第二係止部62と第二係止受部63とが係止される。つまり、第二係止部62と第二係止受部63とは、爪嵌合される構造となっている。
そして、カウルカバー16は、それぞれ別途形成された主部材40と分割部材41とを、係止構造42により組み付けることで構成される。図5に示すように、分割部材41を主部材40の切欠部50に位置合わせし、主部材40に対して分割部材41を上方から切欠部50に向かって下方へと押し込むと、第一係止部60の空間部66に対して第一係止受部61が下方から挿入され、爪部68が空間部66を通過した位置で復帰し、第一係止部60と嵌合する。つまり、分割部材41の前部が、主部材40に対し上方から係止される。
また、第二係止部62が第二係止受部63に上方から挿入され、第二係止部62が第二係止受部63と嵌合する。本実施の形態では、ガイド部70(図6(a))が溝部73(図6(b))に挿入され、突起部71(図6(a))が嵌合部74(図6(b))を下方へと乗り越えて、嵌合部74(図6(b))に係止される。つまり、分割部材41の後部が、主部材40に対し上方から係止される。
このように完成したカウルカバー16は、主体部25と保持部26との間にフロントガラス14の前縁部を挟み込み、車体に対しクリップなどにより固定することで、カウル部15を覆って車体10(図8)に組み付けられる。
そして、カウルカバー16は、フード12を閉じた状態で、フードシールが変形してフード12に密着し、エンジンルーム11からの熱気や臭気を遮蔽し、空気取入口から車室13内に取り入れないようになる。
このように、カウルカバー16がカウル部15を覆い、カウル部15や車室13内などへの水や異物の侵入を防止するとともに、フード12を閉じた状態で、フードシールが変形してフード12に密着し、エンジンルーム11からの熱気や臭気を遮蔽する。
カウルカバー16の分割部材41は、第二係止部62の突起部71の第二係止受部63(嵌合部74)への掛かり量a(図4)が設定されているため、車両の姿勢やフード12に対して手をついた程度では主部材40から外れることはない。
ここで、フード12に対して上方から例えば障害物が衝突するなどして荷重(外力)が加わると、図2及び図3の二点鎖線に示すように、フード12が下方へと変形することで、カウルカバー16に対し、下方へと荷重が加わる。この荷重は、フード12と対向しフード12に最も近接する部位であるフードシール面部33に先当たりし、このフードシール面部33に対して下方へと加わる。このため、フードシール面部33に対して後方に位置する第一係止部60と第一係止受部61との係止位置を支点とし、この支点を基準としてフードシール面部33とは反対側である後側に位置する分割部材41の第二係止部62に対し、上方へと荷重が加わることとなる。そして、荷重が所定以上である場合には、図3及び図4の二点鎖線に示すように、第二係止部62が第二係止受部63から上方へと外れることで、図2及び図3の二点鎖線に示すように、分割部材41が第一係止部60と第一係止受部61との係止位置を支点として主部材40に対し移動、例えば前側が下方に回動する。そこで、上方からの荷重に対し、隔壁部28のコーナ部52が剛性を持たなくなる。
このように、本実施の形態によれば、車幅方向に延びる第一壁部30とこの第一壁部30に連なって前後方向に延びる第二壁部31とが連なるコーナ部52の少なくとも一部を構成する分割部材41と主部材40とを係止構造42によって着脱自在に上下方向から係止することにより、上方から所定以上の荷重が加わったときに、係止構造42の少なくとも一部が上方へと外れやすくなる。そこで、別途のラバー材やエラストマ(TPO材)などの軟質の部材を用いることなく、第一壁部30と第二壁部31とが連なるコーナ部52の剛性を低下させてカウルカバー16からの反力を低下させることができ、歩行者保護性能を安価に向上できる。
また、フード12の下部に対向して位置するフードシール面部33よりも後方にて分割部材41に第一係止部60を設け、さらに、この第一係止部60よりも後方に第二係止部62を設けたので、上方のフード12からフードシール面部33へと下方に加わった荷重に対し、第一係止部60と、この第一係止部60が上方から係止される第一係止受部61と、の係止位置を支点として、フードシール面部33とは反対側にある第二係止部62に対し、上方へと荷重が容易に作用するため、上方からの荷重に対し第二係止部62が第二係止受部63から上方へと外れやすい構成とすることができる。
さらに、第二係止部62が第二係止受部63に対して突起部71により係止されるため、突起部71の突出量に応じて第二係止受部63に対する掛かり量aを調整できるので、車種毎に必要なカウルカバー16の剛性と、歩行者保護性能に必要な、第二係止部62が第二係止受部63から外れる荷重と、を容易に調整できる。
次に、第2の実施の形態について、図9を参照して説明する。なお、上記の第1の実施の形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、第二係止部62が、分割部材41の分割前後壁部56との間に空間部76を区画するループ状に形成され、第二係止受部63が、空間部76に挿入されて第二係止部62の上部に係止される爪状の突起部78を備える。本実施の形態において、突起部78は、後方へと突出して形成されている。この突起部78の突出量に応じて、第二係止部62と第二係止受部63との掛かり量、つまり第二係止部62と第二係止受部63との係止の外れやすさ(外れにくさ)を設定できる。
そして、カウルカバー16は、それぞれ別途形成された主部材40と分割部材41との組み付け時に、第二係止部62が第二係止受部63に上方から挿入され、第二係止部62が第二係止受部63と嵌合する。本実施の形態では、第二係止受部63が、第二係止部62の空間部76に挿入され、突起部78が空間部76を通過した位置で復帰し、第二係止部62と嵌合する。
このように、分割部材41と主部材40とを係止構造42によって着脱自在に上下方向から係止することにより、上方から所定以上の荷重が加わったときに、係止構造42の少なくとも一部が上方へと外れやすくなるなど、上記の第1の実施の形態と同様の作用により、第1の実施の形態と同様に歩行者保護性能を安価に向上できる。
また、第二係止受部63が第二係止部62に対して突起部78により係止されるため、突起部78の突出量に応じて第二係止部62に対する掛かり量を調整できるので、車種毎に必要なカウルカバー16の剛性と、歩行者保護性能に必要な、第二係止部62が第二係止受部63から外れる荷重と、を容易に調整できる。
なお、上記の第1の実施の形態の第二係止部62及び第二係止受部63と、第2の実施の形態の第二係止部62及び第二係止受部63とを組み合わせてもよい。
また、上記の各実施の形態において、切欠部50は、コーナ部52を第一壁部30と第二壁部31との少なくともいずれかの上下方向全体に亘り切り欠いて形成されていてもよい。この場合、第一係止受部61と第二係止受部63との少なくともいずれかは、主体部25に形成されていてもよい。
本発明は、例えば、自動車のフロントガラスとエンジンルームとの間のカウル部を覆うカウルカバーに適用できる。
12 相手部材としてのフード
14 ウインドシールドとしてのフロントガラス
15 カウル部
16 カウルカバー
30 第一壁部
31 第二壁部
33 対向部であるフードシール面部
40 主部材
41 分割部材
42 係止構造
52 コーナ部
60 第一係止部
61 第一係止受部
62 第二係止部
63 第二係止受部
71,78 突起部

Claims (2)

  1. 車幅方向に延びる第一壁部と、この第一壁部に連なって前後方向に延びる第二壁部と、を備え、ウインドシールドと相手部材との間のカウル部を覆うカウルカバーであって、
    前記第一壁部と前記第二壁部とが連なるコーナ部の少なくとも一部を構成する分割部材と、
    残りの他の少なくとも一部を構成する主部材と、
    前記分割部材と前記主部材とを着脱自在に上下方向から係止する係止構造と、
    前記相手部材の下部に対向して位置する対向部と、を有し、
    前記係止構造は、
    前記対向部よりも後方の位置で前記分割部材の前記第一壁部側に設けられた第一係止部と、
    前記主部材に設けられ、前記第一係止部が上方から係止される第一係止受部と、
    前記第一係止部よりも後方、かつ、前記対向部に上方から加わる荷重に応じて前記第一係止部と前記第一係止受け部との係止位置を支点として上方に荷重を受ける位置で、前記分割部材の前記第二壁部側に設けられた第二係止部と、
    前記主部材に設けられ、前記第二係止部が上方から係止される第二係止受部と、を備える
    ことを特徴とするカウルカバー
  2. 第二係止部と第二係止受部とのいずれか一方は、他方に対し係止される突起部を有する
    ことを特徴とする請求項記載のカウルカバー。
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