JP7405124B2 - 車両用制御装置及び車両用制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、車両用制御装置及び車両用制御方法に関するものである。
特許文献1には、レベル0の手動運転機能以外にレベル1からレベル5までの自動運転機能を備える自動運転用コントロールユニットが開示されている。特許文献1には、自動運転機能として、前車追従機能を作動させることが開示されている。
自動化レベルとしては、例えばSAEが定義しているレベル0~5に区分された自動化レベルが知られている。レベル0は、システムが介入せずに運転者が全ての運転タスクを実施するレベルである。レベル0は、いわゆる手動運転に相当する。レベル1は、システムが操舵と加減速とのいずれかを支援するレベルである。レベル2は、システムが操舵と加減速とのいずれをも支援するレベルである。レベル1~2の自動運転は、安全運転に係る監視義務(以下、単に監視義務)が運転者にある自動運転である。レベル3は、高速道路等の特定の場所ではシステムが全ての運転タスクを実施可能であり、緊急時に運転者が運転操作を行うレベルである。レベル4は、対応不可能な道路,極限環境等の特定状況下を除き、システムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。レベル5は、あらゆる環境下でシステムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。レベル3以上の自動運転は、監視義務が運転者にない自動運転である。
特開2019-101453号
自動化レベルがレベル3以上の自動運転では、運転者に監視義務がないため、運転者が周辺を見ていない可能性がある。このように運転者が周辺を見ていない状況において、先行車への追従制御を行う際、加速度が高くなると車両の乗員が不安を感じるおそれがある。
この開示のひとつの目的は、自動運転機能によって車両の加速を行わせつつも、乗員の不安を抑えることを可能にする車両用制御装置及び車両用制御方法を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本開示の第1の車両用制御装置は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整部(105)と、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の3段階以上の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を3段階以上に変化させる抑制部(100)とを備える。
上記目的を達成するために、本開示の第2の車両用制御装置は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整部(105)と、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)とを備え、自動運転の段階として、車両の運転者の監視義務がない自動運転である監視義務なし自動運転と、運転者の監視義務がある自動運転である監視義務あり自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、抑制部は、監視義務なし自動運転時に、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、監視義務あり自動運転時よりも、車両の加速度の上限を低くさせる。
上記目的を達成するために、本開示の第3の車両用制御装置は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整部(105)と、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)とを備え、自動運転の段階として、エリアを限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可されるエリア限定自動運転と、渋滞時に限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、エリア限定自動運転及び渋滞限定自動運転のいずれも、車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、抑制部は、渋滞限定自動運転時には、車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して車両の前方の車間距離が急に広がり、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、エリア限定自動運転時よりも、車両の加速度の上限を低くさせる。
上記目的を達成するために、本開示の第4の車両用制御装置は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整部(105)と、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)とを備え、自動運転の段階として、エリアを限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可されるエリア限定自動運転と、渋滞時に限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、エリア限定自動運転及び渋滞限定自動運転のいずれも、車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、抑制部は、エリア限定自動運転時には、車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して車両の前方の車間距離が急に広がり、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、渋滞限定自動運転時よりも、車両の加速度の上限を高くさせる。
上記目的を達成するために、本開示の第5の車両用制御装置は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整部(105)と、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)とを備え、自動運転の段階として、渋滞時に限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、渋滞限定自動運転時に車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、抑制部は、渋滞限定自動運転時には、車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して車両の前方の車間距離が急に広がり、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合であっても、一時的に車両の加速を停止させる。
上記目的を達成するために、本開示の第6の車両用制御装置は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整部(105)と、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)とを備え、自動運転の段階として、渋滞時に限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、渋滞限定自動運転時に車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、抑制部は、渋滞限定自動運転時には、車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して車両の前方の車間距離が急に広がり、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合であっても、車両の前方の車両を除く車両と同じ進行方向の周辺車両の速度に合わせた速度に車両の速度を維持させる。
上記目的を達成するために、本開示の第7の車両用制御装置は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整部(105)と、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)とを備え、自動運転の段階として、渋滞時に限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、渋滞限定自動運転時に車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、抑制部は、渋滞限定自動運転時には、車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して車両の前方の車間距離が急に広がり、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合であっても、車両の前方の車両を除く車両と同じ進行方向の周辺車両の速度に合わせた速度に車両の速度を維持させ、抑制部は、渋滞限定自動運転時において、車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更してから規定時間経過した後は、周辺車両の速度に合わせた速度への車両の速度の維持を解除する。
上記目的を達成するために、本開示の第8の車両用制御装置は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整部(105)と、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)と、車両の走行道路の状態若しくは乗員の状態を特定する状態特定部(107,111)とを備え、抑制部は、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階だけでなく、状態特定部で特定した状態にも応じて、車両の加速度の上限を変化させる。
上記目的を達成するために、本開示の第9の車両用制御装置は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整部(105)と、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)と、車両の運転者以外の乗員である同乗者の有無を特定する同乗者有無特定部(109)とを備え、抑制部は、車速調整部での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階だけでなく、同乗者有無特定部で特定した同乗者の有無にも応じて、車両の加速度の上限を変化させる。
上記目的を達成するために、本開示の第1の車両用制御方法は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整工程と、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の3段階以上の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を3段階以上に変化させる抑制工程とを含む。
上記目的を達成するために、本開示の第2の車両用制御方法は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整工程と、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制工程とを含み、自動運転の段階として、車両の運転者の監視義務がない自動運転である監視義務なし自動運転と、運転者の監視義務がある自動運転である監視義務あり自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、抑制工程では、監視義務なし自動運転時に、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、監視義務あり自動運転時よりも、車両の加速度の上限を低くさせる。
上記目的を達成するために、本開示の第3の車両用制御方法は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整工程と、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制工程とを含み、自動運転の段階として、エリアを限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可されるエリア限定自動運転と、渋滞時に限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、エリア限定自動運転及び渋滞限定自動運転のいずれも、車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、抑制工程では、渋滞限定自動運転時には、車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して車両の前方の車間距離が急に広がり、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、エリア限定自動運転時よりも、車両の加速度の上限を低くさせる。
上記目的を達成するために、本開示の第4の車両用制御方法は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整工程と、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制工程とを含み、自動運転の段階として、エリアを限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可されるエリア限定自動運転と、渋滞時に限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、エリア限定自動運転及び渋滞限定自動運転のいずれも、車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、抑制工程では、エリア限定自動運転時には、車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して車両の前方の車間距離が急に広がり、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、渋滞限定自動運転時よりも、車両の加速度の上限を高くさせる。
上記目的を達成するために、本開示の第5の車両用制御方法は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整工程と、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制工程とを含み、自動運転の段階として、渋滞時に限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、渋滞限定自動運転時に車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、抑制工程では、渋滞限定自動運転時には、車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して車両の前方の車間距離が急に広がり、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合であっても、一時的に車両の加速を停止させる。
上記目的を達成するために、本開示の第6の車両用制御方法は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整工程と、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制工程とを含み、自動運転の段階として、渋滞時に限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、渋滞限定自動運転時に車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、抑制工程では、渋滞限定自動運転時には、車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して車両の前方の車間距離が急に広がり、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合であっても、車両の前方の車両を除く車両と同じ進行方向の周辺車両の速度に合わせた速度に車両の速度を維持させる。
上記目的を達成するために、本開示の第7の車両用制御方法は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整工程と、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制工程とを含み、自動運転の段階として、渋滞時に限定して車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、渋滞限定自動運転時に車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、抑制工程では、渋滞限定自動運転時には、車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して車両の前方の車間距離が急に広がり、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合であっても、車両の前方の車両を除く車両と同じ進行方向の周辺車両の速度に合わせた速度に車両の速度を維持させ、抑制工程では、渋滞限定自動運転時において、車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更してから規定時間経過した後は、周辺車両の速度に合わせた速度への車両の速度の維持を解除する。
上記目的を達成するために、本開示の第8の車両用制御方法は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整工程と、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制工程と、車両の走行道路の状態若しくは乗員の状態を特定する状態特定工程とを含み、抑制工程では、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階だけでなく、状態特定工程で特定した状態にも応じて、車両の加速度の上限を変化させる。
上記目的を達成するために、本開示の第9の車両用制御方法は、自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、設定される設定車速となるように車両の速度を調整する車速調整工程と、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させる抑制工程と、車両の運転者以外の乗員である同乗者の有無を特定する同乗者有無特定工程とを含み、抑制工程では、車速調整工程での車両の速度の調整において車両の加速が必要となる場合に、車両の自動運転の段階だけでなく、同乗者有無特定工程で特定した同乗者の有無にも応じて、車両の加速度の上限を変化させる。
以上の構成によれば、設定車速となるように車両の速度を調整するために車両の加速が必要になる場合にも、車両の自動運転の段階に応じて、車両の加速度の上限を変化させることができる。よって、加速に対する乗員の不安の感じやすさが自動運転の段階によって異なる場合であっても、自動運転の段階に応じて、乗員が不安を感じにくいように加速度の上限を変化させることが可能になる。その結果、自動運転機能によって車両の加速を行わせつつも、乗員の不安を抑えることが可能になる。
車両用システム1の概略的な構成の一例を示す図である。 自動運転ECU10の概略的な構成に一例を示す図である。 実施形態1における自動運転ECU10での加速上限関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態1における自動運転ECU10でのLV3時処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態2における自動運転ECU10での加速上限関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態3における自動運転ECU10でのLV3時処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態4における自動運転ECU10でのLV3時処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<車両用システム1の概略構成>
以下、本開示の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示す車両用システム1は、自動運転が可能な車両(以下、自動運転車両)で用いることが可能なものである。車両用システム1は、図1に示すように、自動運転ECU10、通信モジュール20、ロケータ30、地図データベース(以下、地図DB)40、車両センサ50、周辺監視センサ60、車両制御ECU70、HCU(Human Machine Interface Control Unit)80、及び室内カメラ90を含んでいる。例えば、自動運転ECU10、通信モジュール20、ロケータ30、地図DB40、車両センサ50、周辺監視センサ60、車両制御ECU70、及びHCU80は車内LAN(図1のLAN参照)と接続される構成とすればよい。車両用システム1を用いる車両は、必ずしも自動車に限るものではないが、以下では自動車に用いる場合を例に挙げて説明を行う。
自動運転車両の自動運転の段階(以下、自動化レベル)としては、例えばSAEが定義しているように、複数のレベルが存在し得る。自動化レベルは、例えば以下のようにLV0~5に区分される。
LV0は、システムが介入せずに運転者が全ての運転タスクを実施するレベルである。運転タスクは動的運転タスクと言い換えてもよい。運転タスクは、例えば操舵、加減速、及び周辺監視とする。LV0は、いわゆる手動運転に相当する。LV1は、システムが操舵と加減速とのいずれかを支援するレベルである。LV1は、いわゆる運転支援に相当する。LV2は、システムが操舵と加減速とのいずれをも支援するレベルである。LV2は、いわゆる部分運転自動化に相当する。LV1~2も自動運転の一部であるものとする。
例えば、LV1~2の自動運転は、安全運転に係る監視義務(以下、単に監視義務)が運転者にある自動運転とする。つまり、監視義務あり自動運転に相当する。監視義務としては、目視による周辺監視がある。LV1~2の自動運転は、セカンドタスクが許可されない自動運転と言い換えることができる。セカンドタスクとは、運転者に対して許可される運転以外の行為であって、予め規定された特定行為である。セカンドタスクは、セカンダリアクティビティ,アザーアクティビティ等と言い換えることもできる。セカンドタスクは、自動運転システムからの運転操作の引き継ぎ要求にドライバが対応することを妨げてはならないとされる。一例として、動画等のコンテンツの視聴,スマートフォン等の操作,読書,食事等の行為が、セカンドタスクとして想定される。
LV3の自動運転は、特定の条件下ではシステムが全ての運転タスクを実施可能であり、緊急時に運転者が運転操作を行うレベルである。LV3の自動運転では、システムから運転交代の要求があった場合に、運転手が迅速に対応可能であることが求められる。この運転交代は、車両側のシステムから運転者への周辺監視義務の移譲と言い換えることもできる。LV3は、いわゆる条件付運転自動化に相当する。LV3としては、特定エリアに限定されるエリア限定LV3がある。ここで言うところの特定エリアは、自動車専用道路,高速道路とすればよい。特定エリアは、例えば特定の車線であってもよい。LV3としては、渋滞時に限定される渋滞限定LV3もある。渋滞限定LV3は、例えば自動車専用道路,高速道路での渋滞時に限定される構成とすればよい。
LV4の自動運転は、対応不可能な道路,極限環境等の特定状況下を除き、システムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。LV4は、いわゆる高度運転自動化に相当する。LV5の自動運転は、あらゆる環境下でシステムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。LV5は、いわゆる完全運転自動化に相当する。
例えば、LV3~5の自動運転は、監視義務が運転者にない自動運転とする。つまり、監視義務なし自動運転に相当する。LV3~5の自動運転は、セカンドタスクが許可される自動運転と言い換えることができる。レベル3~5の自動運転のうち、レベル4以上の自動運転が、運転者の睡眠が許可される自動運転に該当する。レベル3~5の自動運転のうち、レベル3の自動運転が、運転者の睡眠が許可されない自動運転に該当する。
本施形態の自動運転車両は、自動化レベルが切り替え可能であるものとする。自動化レベルは、LV0~5のうちの一部のレベル間でのみ切り替え可能な構成であってもよい。本実施形態では、自動運転車両が、LV3の自動運転と、LV2以下の自動運転と、LV0の手動運転とを切り替え可能な場合を例に挙げて説明する。
通信モジュール20は、自車の外部のセンタとの間で、無線通信を介して情報の送受信を行う。つまり、広域通信を行う。通信モジュール20は、センタから自車周辺の渋滞情報等を広域通信で受信する。通信モジュール20は、他車との間で、無線通信を介して情報の送受信を行ってもよい。つまり、車車間通信を行ってもよい。通信モジュール20は、路側に設置された路側機との間で、無線通信を介して情報の送受信を行ってもよい。つまり、路車間通信を行ってもよい。路車間通信を行う場合、通信モジュール20は、路側機を介して、自車の周辺車両から送信されるその周辺車両の情報を受信してもよい。また、通信モジュール20は、センタを介して、自車の周辺車両から送信されるその周辺車両の情報を広域通信で受信してもよい。
ロケータ30は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機及び慣性センサを備えている。GNSS受信機は、複数の測位衛星からの測位信号を受信する。慣性センサは、例えばジャイロセンサ及び加速度センサを備える。ロケータ30は、GNSS受信機で受信する測位信号と、慣性センサの計測結果とを組み合わせることにより、ロケータ30を搭載した自車の車両位置(以下、自車位置)を逐次測位する。自車位置は、例えば緯度経度の座標で表されるものとする。なお、自車位置の測位には、車両に搭載された車速センサから逐次出力される信号から求めた走行距離も用いる構成としてもよい。
地図DB40は、不揮発性メモリであって、高精度地図データを格納している。高精度地図データは、ナビゲーション機能での経路案内に用いられる地図データよりも高精度な地図データである。地図DB40には、経路案内に用いられる地図データも格納していてもよい。高精度地図データには、例えば道路の三次元形状情報,車線数情報,各車線に許容された進行方向を示す情報等の自動運転に利用可能な情報が含まれている。他にも、高精度地図データには、例えば区画線等の路面標示について、両端の位置を示すノード点の情報が含まれていてもよい。なお、ロケータ30は、道路の三次元形状情報を用いることで、GNSS受信機を用いない構成としてもよい。例えば、ロケータ30は、道路の三次元形状情報と、道路形状及び構造物の特徴点の点群を検出するLIDAR(Light Detection and Ranging/Laser Imaging Detection and Ranging)若しくは周辺監視カメラ等の周辺監視センサ60での検出結果とを用いて、自車位置を特定する構成としてもよい。道路の三次元形状情報は、REM(Road Experience Management)によって撮像画像をもとに生成されたものであってもよい。
なお、通信モジュール20は、外部サーバから配信される地図データを例えば広域通信で受信し、地図DB40に格納してもよい。この場合、地図DB40を揮発性メモリとし、通信モジュール20が自車位置に応じた領域の地図データを逐次取得する構成としてもよい。
車両センサ50は、自車の各種状態を検出するためのセンサ群である。車両センサ50としては、車速を検出する車速センサ,操舵角を検出する操舵センサ等がある。車両センサ50としては、方向指示器であるウインカーランプの点灯操作を検出するためのウインカースイッチがある。車両センサ50としては、シートに着座しているか否かの着座状態を検出する着座センサがある。車両センサ50は、検出したセンシング情報を車内LANへ出力する。なお、車両センサ50で検出したセンシング情報は、自車に搭載されるECUを介して車内LANへ出力される構成であってもよい。
周辺監視センサ60は、自車の周辺環境を監視する。一例として、周辺監視センサ60は、歩行者,他車等の移動物体、及び路上の落下物等の静止物体といった自車周辺の障害物を検出する。他にも、自車周辺の走行区画線等の路面標示を検出する。周辺監視センサ60は、例えば、自車周辺の所定範囲を撮像する周辺監視カメラ、自車周辺の所定範囲に探査波を送信するミリ波レーダ、ソナー、LIDAR等のセンサである。周辺監視カメラは、逐次撮像する撮像画像をセンシング情報として自動運転ECU10へ逐次出力する。ソナー、ミリ波レーダ、LIDAR等の探査波を送信するセンサは、障害物によって反射された反射波を受信した場合に得られる受信信号に基づく走査結果をセンシング情報として自動運転ECU10へ逐次出力する。周辺監視センサ60で検出したセンシング情報は、車内LANを介さずに自動運転ECU10に出力される構成としてもよい。
車両制御ECU70は、自車の走行制御を行う電子制御装置である。走行制御としては、加減速制御及び/又は操舵制御が挙げられる。車両制御ECU70としては、操舵制御を行う操舵ECU、加減速制御を行うパワーユニット制御ECU及びブレーキECU等がある。車両制御ECU70は、自車に搭載された電子制御スロットル、ブレーキアクチュエータ、EPS(Electric Power Steering)モータ等の各走行制御デバイスへ制御信号を出力することで走行制御を行う。
HCU80は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるコンピュータを主体として構成される。HCU10は、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、乗員と自車のシステムとのやり取りに関する各種の処理を実行する。
室内カメラ90は、自車の車室内の所定範囲を撮像する。本実施形態では、室内カメラ90として、自車のドライバをモニタリングするDSM(Driver Status Monitor)93を含むものとする。DSM91は、近赤外光源及び近赤外カメラと、これらを制御する制御ユニット等とによって構成されている。DSM91は、近赤外カメラを自車の運転席側に向けた姿勢にて、例えばインスツルメントパネルの上面に配置される。DSM91は、近赤外光源によって近赤外光を照射された運転者を、近赤外カメラによって撮影する。撮影範囲は、少なくとも運転者の頭部を含むよう設定すればよい。近赤外カメラによる撮像画像は、制御ユニットによって画像解析される。制御ユニットは、撮像画像を画像解析して抽出した運転者の特徴量をもとに、運転者の覚醒度、顔向き、姿勢の崩れ等を検出する。覚醒度の検出としては、少なくとも覚醒状態と睡眠状態とを区別して検出すればよい。室内カメラ90として、DSM91以外のカメラを用いる場合には、運転者以外の乗員(以下、同乗者)を例えば近赤外カメラによって撮影すればよい。そして、DSM91と同様にして、同乗者の覚醒度、顔向き、姿勢の崩れ等を検出すればよい。
自動運転ECU10は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるコンピュータを主体として構成される。自動運転ECU10は、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、自動運転に関する処理を実行する。この自動運転ECU10が車両用制御装置に相当する。なお、自動運転ECU10の構成については以下で詳述する。
<自動運転ECU10の概略構成>
続いて、図2を用いて自動運転ECU10の概略構成についての説明を行う。自動運転ECU10は、図2に示すように、抑制部100、走行環境認識部101、行動判断部102、制御実行部104、渋滞判定部106、乗員状態特定部107、走行路状態特定部111、及びトリガ検出部112を機能ブロックとして備える。また、コンピュータによって自動運転ECU10の各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用制御方法が実行されることに相当する。なお、自動運転ECU10が実行する機能の一部又は全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、自動運転ECU10が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。
走行環境認識部101は、周辺監視センサ60から取得するセンシング情報に基づき、自車の周囲の走行環境を認識する。一例として、走行環境認識部101は、自車の走行車線(以下、自車線)の左右の区画線等の情報から、走行車線における自車の詳細な位置を認識する。他にも、走行環境認識部101は、自車の周囲の車両等の障害物の位置及び速度を認識する。走行環境認識部101は、自車線における車両等の障害物の位置及び速度を認識する。また、走行環境認識部101は、自車線の周辺車線における車両等の障害物の位置及び速度を認識する。周辺車線とは、例えば自車線の隣接車線としてもよい。他にも、周辺車線は、自車が位置する道路区間における自車線以外の車線としてもよい。
走行環境認識部101は、周辺監視センサ60から取得するセンシング情報の他に、ロケータ30から取得する自車位置、地図DB40から取得する地図データ、及び通信モジュール20で取得する他車の情報等に基づき、自車の周囲の走行環境を認識してもよい。一例として、走行環境認識部101は、これらの情報を用いて、実際の走行環境を再現した仮想空間を生成する。
また、走行環境認識部101は、自車の走行地域における手動運転エリア(以下、MDエリア)の判別も行えばよい。走行環境認識部101は、自車の走行地域における自動運転エリア(以下、ADエリア)の判別も行えばよい。走行環境認識部101は、ADエリアにおける後述のST区間と非ST区間との判別も行えばよい。
MDエリアは、自動運転が禁止されるエリアである。言い換えると、MDエリアは、自車の縦方向制御、横方向制御、及び周辺監視の全てを運転者が実行すると規定されたエリアである。縦方向とは、自車の前後方向と一致する方向である。横方向とは、自車の幅方向と一致する方向である。縦方向制御は、自車の加減速制御にあたる。横方向制御は、自車の操舵制御にあたる。例えば、MDエリアは、一般道路とすればよい。
ADエリアは、自動運転が許可されるエリアである。言い換えると、ADエリアは、縦方向制御、横方向制御、及び周辺監視のうちの1つ以上を、自車が代替すること可能と規定されたエリアである。例えば、ADエリアは、高速道路,自動車専用道路とすればよい。渋滞限定LV3の自動運転(以下、渋滞限定自動運転)は、例えばADエリアにおける渋滞時にのみ許可される構成とすればよい。
ADエリアは、ST区間と非ST区間とに区分される。ST区間とは、エリア限定LV3の自動運転(以下、エリア限定自動運転)が許可される区間である。エリア限定自動運転は、ST区間のうちの特定の車線でのみ許可される構成としてもよい。非ST区間とは、LV2以下の自動運転が可能な区間である。本実施形態では、LV1の自動運転が許可される非ST区間と、LV2の自動運転が許可される非ST区間とを分けて区分しないものとする。ST区間は、例えば高精度地図データが整備された走行区間とすればよい。非ST区間は、ADエリアのうちのST区間に該当しない区間とすればよい。
行動判断部102は、運転者と自車のシステムとの間で運転操作の制御主体を切り替える。行動判断部102は、運転操作の制御権がシステム側にある場合、走行環境認識部101による走行環境の認識結果に基づき、自車を走行させる走行プランを決定する。走行プランとしては、目的地に到着するために自車が取るべき振る舞いを決定すればよい。行動判断部102は、レベル特定部103をサブ機能ブロックとして備える。レベル特定部103は、現時点での自車の自動化レベルを特定する。レベル特定部103は、エリア限定LV3と渋滞限定LV3とを区別して特定可能とすればよい。エリア限定LV3と渋滞限定LV3とは、自動化LV3をさらに細分化したレベルとする。
制御実行部104は、運転操作の制御権がシステム側にある場合、車両制御ECU70との連携により、行動判断部102にて決定された走行プランに従って、自車の加減速制御及び操舵制御等を実行する。制御実行部104には、車速調整部105をサブ機能ブロックとして備える。車速調整部105は、設定される設定車速となるように自車の速度を調整する。この車速調整部105での処理が車速調整工程に相当する。設定車速としては、走行プランで決定される車速が設定されるものとすればよい。車速調整部105は、制御実行部104のうちの加減速制御を実行する。走行プランでは、ユーザの設定入力に従って車速が決定されてもよいし、走行路の制限速度に応じて車速が決定されてもよいし、自動化レベルに応じて車速が決定されてもよい。制御実行部104は、例えばACC(Adaptive Cruise Control)制御、LTA(Lane Tracing Assist)制御、及びLCA制御(Lane Change Assist)を実行する。
ACC制御は、設定車速での自車の定速走行、又は先行車への追従走行を実現する制御である。追従走行では、自車と直近の先行車との車間距離を目標車間距離に維持するように加減速制御が行われる。目標車間距離は、自車の速度に応じて設定される等すればよい。車速調整部105は、追従走行時の加減速制御を実行する。LTA制御は、自車の車線内走行を維持する制御である。LTA制御では、自車の車線内走行を維持するように操舵制御が行われる。LCA制御は、自車を自車線から隣接車線に自動で車線変更させる制御である。LCA制御では、後述するトリガ検出部112で車線変更が実施されるトリガ(以下、車線変更トリガ)を検出した場合に、加減速制御及び操舵制御を行わせることで車線変更させる。車速調整部105は、車線変更時の加減速制御も実行する。
制御実行部104は、ACC制御及びLTA制御の両方を実行することで、LV2以上の自動運転を実現する。LCA制御については、例えばACC制御及びLTA制御の実行時に実行可能とすればよい。制御実行部104は、ACC制御及びLTA制御のいずれか一方を実行することで、LV1の自動運転を実現すればよい。
以上の構成により、自車においてLV2以下、及びLV3以上の自動運転が実行可能となる。また、自動運転ECU10は、必要に応じて自車の自動運転の自動化レベルを切り替える。一例として、自車がMDエリアからADエリアのうちの非ST区間に移る場合には、手動運転からLV2以下の自動運転に切り替えればよい。自車がMDエリアからADエリアのうちのST区間に移る場合には、手動運転からLV3の自動運転に切り替えればよい。自車がADエリアのうちの非ST区間からST区間に移る場合には、LV2以下の自動運転からLV3の自動運転に切り替えればよい。自車がADエリアのうちのST区間から非ST区間に移る場合には、LV3の自動運転からLV2以下の自動運転に切り替えればよい。自車がADエリアのうちのST区間からMDエリアに移る場合には、LV3の自動運転から手動運転に切り替えればよい。自車がADエリアのうちの非ST区間からMDエリアに移る場合には、LV2以下の自動運転から手動運転に切り替えればよい。
渋滞判定部106は、渋滞の継続の有無を判定する。渋滞判定部106は、渋滞限定自動運転時に、渋滞の継続の有無を判定すればよい。渋滞の継続の有無は、通信モジュール20で取得した渋滞情報から特定できる渋滞区間をもとに判定すればよい。自車位置が渋滞区間外か否かによって、渋滞の継続の有無を判定すればよい。他にも、自車位置から自車前方の渋滞区間外の領域までの距離が閾値未満か否かによって、渋滞の継続の有無を判定してもよい。ここで言うところの閾値は、0よりも大きい値であって任意に設定可能とすればよい。
乗員状態特定部107は、自車の乗員の状態を特定する。この乗員状態特定部107が状態特定部に相当する。乗員状態特定部107は、監視有無特定部108、同乗者有無特定部109、及び同乗者種別特定部110をサブ機能ブロックとして備える。
監視有無特定部108は、自車の運転者による周辺監視の有無を特定する。監視有無特定部108は、DSM91での検出結果をもとに、自車の運転者による周辺監視の有無を特定すればよい。例えば、監視有無特定部108は、DSM91での検出結果が、覚醒状態、顔が前方を向いている状態、及び姿勢が崩れていない状態である場合に、運転者による周辺監視があると特定すればよい。一方、監視有無特定部108は、DSM91での検出結果が、睡眠状態、顔が前方を向いていない状態、及び姿勢が崩れている状態のいずれかである場合に、運転者による周辺監視がないと特定すればよい。
同乗者有無特定部109は、自車の同乗者の有無を特定する。同乗者有無特定部109は、室内カメラ90での検出結果をもとに、自車の同乗者の有無を特定すればよい。例えば、同乗者有無特定部109は、室内カメラ90で撮像した画像から運転席以外に人物を認識できたか否かで、自車の同乗者の有無を特定すればよい。他にも、同乗者有無特定部109は、車両センサ50のうちの着座センサで運転席以外への着座を検出したか否かで、自車の同乗者の有無を特定してもよい。
同乗者種別特定部110は、自車の同乗者の種別を特定する。同乗者種別特定部110は、室内カメラ90での検出結果をもとに、自車の同乗者の種別を特定すればよい。例えば、同乗者種別特定部110は、室内カメラ90で撮像した同乗者の画像から、同乗者の種別を推定すればよい。同乗者の種別としては、保護対象の人物か否かを区別して推定すればよい。保護対象の人物の例としては、子供,老人が挙げられる。保護対象の人物の区別は、例えばパターン認識によって行えばよい。区別が可能であれば、保護対象に子供,老人以外に妊婦等を含ませてもよい。
走行路状態特定部111は、自車の走行道路の状態を特定する。この走行路状態特定部111も状態特定部に相当する。走行路状態特定部111は、走行環境認識部101で認識した走行環境をもとに、自車の走行道路の状態を特定する。走行路状態特定部111で特定する自車の走行道路の状態は、例えばカーブ路か直進路かの状態とすればよい。他にも、特定する走行道路の状態は、凍結の有無の状態であってもよい。凍結の有無は外気温のセンサをもとに推定してもよい。特定する走行道路の状態は、濡れた道路か否かの状態であってもよい。濡れた道路か否かは、路面を撮像した画像の輝度から推定すればよい。
トリガ検出部112は、自車の車線変更が実施されるトリガである車線変更トリガを検出する。車線変更トリガは、車線変更が必要な状況を検出したこととすればよい。他にも、車線変更が必要な状況を検出し、且つ、運転者の承認があったこととすればよい。車線変更が必要な状況の例としては、自車の直近の先行車の速度が所定値以下の低速であって、且つ、自車の側方から後側方に接近する周辺車両が存在しない状況である。また、車線数が減少して車線変更が必要になる状況が挙げられる。他にも、目的とする経路に進行するために右左折の専用レーンに車線変更が必要になる状況も挙げられる。これらの状況は、走行環境認識部101で認識した走行環境等から特定すればよい。運転者の承認の例としては、ウインカーランプの点灯操作が挙げられる。ウインカーランプの点灯操作は、車両センサ50のうちのウインカースイッチで検出すればよい。
抑制部100は、車速調整部105での自車の速度の調整において自車の加速が必要となる場合に、自車の自動化レベルに応じて、自車の加速度の上限を変化させる。この抑制部100での処理が抑制工程に相当する。自動化レベルは、自動運転の段階に相当する。ここで言うところの自動化レベルでは、エリア限定LV3と渋滞限定LV3とが自動運転の異なる段階として区別されているものとすればよい。抑制部100が加速度の上限を変化させる手段としては、種々の手段を用いることができる。例えば、加速度の上限値を設定すればよい。他にも、エンジンの回転数の上限値を設定してもよい。走行駆動源がモータの場合にはモータの回転数の上限値を設定してもよい。なお、加速度の上限を変化させる手段は、上述した例に限らない。加速度の上限を変化させることのできる手段であれば、他の手段を用いてもよい。以降では、加速度の上限値の設定を変更することで加速度の上限を変化させる場合を例に挙げて説明を行う。
抑制部100は、LV3以上の自動運転時に、LV2以下の自動運転時よりも自車の加速度の上限が低くなるようにする。抑制部100は、LV3以上の自動運転時に、車速調整部105での自車の速度の調整において自車の加速が必要となる場合に、LV2以下の自動運転時よりも、自車の加速度の上限を低くさせる。抑制部100は、LV2以下の自動運転時の加速度の上限値がTh1,LV3以上の自動運転時の加速度の上限値がTh2とすると、Th2<Th1の関係を満たすように加速度の上限値Th2を設定すればよい。LV3以上の自動運転時には、LV2以下の自動運転時と異なり、周辺監視義務がないため、運転者が周辺を見ていない可能性がある。このように運転者が周辺を見ていない状況であっても、加速度の上限を低くさせるので、急加速を抑えることが可能になる。
抑制部100は、LV3以上の自動運転時に、監視有無特定部108で自車の運転者による周辺監視があることを特定している場合には、自車の加速度の上限を、LV2以下の自動運転時と同じとさせる、若しくはLV2以下の自動運転時よりも高くさせることが好ましい。抑制部100は、LV3以上の自動運転時に、車速調整部105での自車の速度の調整において自車の加速が必要となる場合であっても、監視有無特定部108で自車の運転者による周辺監視があることを特定している場合には、自車の加速度の上限を、LV2以下の自動運転時と同じとさせる、若しくはLV2以下の自動運転時よりも高くさせることが好ましい。抑制部100は、Th2≧Th1の関係を満たすように加速度の上限値Th2を設定すればよい。周辺監視義務がないLV3以上の自動運転時であっても、運転者が周辺監視している場合には、急加速したとしても運転者が不安になりにくい。よって、このような状況では、加速度の上限を低くさせ、速やかな車速の変化を可能にする。
抑制部100は、LV3以上の自動運転時であっても、トリガ検出部112で車線変更トリガを検出した場合には、自車の加速度の上限を、LV2以下の自動運転時と同じとさせる、若しくはLV2以下の自動運転時よりも高くさせることが好ましい。抑制部100は、LV3以上の自動運転時であっても、トリガ検出部112で車線変更トリガを検出した場合には、車速調整部105での自車の速度の調整において自車の加速が必要となる場合に、自車の加速度の上限を、LV2以下の自動運転時と同じとさせる、若しくはLV2以下の自動運転時よりも高くさせることが好ましい。抑制部100は、Th2≧Th1の関係を満たすように加速度の上限値Th2を設定すればよい。抑制部100は、Th2を上限値として設定可能な最大値に設定してもよい。これによれば、周辺監視義務がないLV3以上の自動運転時であっても、急加速が必要となる車線変更時には、急加速を可能にする。
抑制部100は、渋滞限定自動運転時には、エリア限定自動運転時よりも、自車の加速度の上限を低くさせることが好ましい。抑制部100は、渋滞限定自動運転時には、自車の直近の先行車が隣接車線に車線変更して自車の前方の車間距離が急に広がり、車速調整部105での自車の速度の調整において自車の加速が必要となる場合に、エリア限定自動運転時よりも、自車の加速度の上限を低くさせることが好ましい。抑制部100は、エリア限定自動運転時の加速度の上限値Th2a,渋滞限定自動運転時の加速度の上限値がTh2jとすると、Th2j<Th2aの関係を満たすように加速度の上限値Th2jを設定すればよい。Th2a,Th2jはLV3以上の自動運転時の加速度の上限値Th2に含まれる。走行速度がエリア限定自動運転時よりも低い可能性が高い渋滞限定自動運転時には、早めの加速に運転者がより不安を感じやすいと考えられる。これに対して、エリア限定自動運転時よりも加速を抑えるので、運転者がより不安を感じにくくなる。
抑制部100は、渋滞限定自動運転時であって、且つ、渋滞判定部106で渋滞の継続があることを判定している場合には、自車を加速させずに定速走行を維持させることが好ましい。抑制部100は、渋滞限定自動運転時であって、且つ、渋滞判定部106で渋滞の継続があることを判定している場合には、自車の直近の先行車が隣接車線に車線変更して自車の前方の車間距離が急に広がり、車速調整部105での自車の速度の調整において自車の加速が必要となる場合であっても、自車を加速させずに定速走行を維持させることが好ましい。渋滞時に自車の前方に車間距離が空いた場合であっても、渋滞が継続している場合には、加速しなくても車間距離が狭まってしまう。よって、このような状況では、加速させずに定速走行を維持させることで、無駄な加速を抑える。
なお、抑制部100は、渋滞限定自動運転時であって、且つ、渋滞判定部106で渋滞の継続がないことを判定している場合には、エリア限定自動運転時よりも、自車の加速度の上限を低くさせることが好ましい。言い換えると、抑制部100は、渋滞限定自動運転時であって、且つ、渋滞判定部106で渋滞の継続がないことを判定している場合には、自車の直近の先行車が隣接車線に車線変更して自車の前方の車間距離が急に広がり、車速調整部105での自車の速度の調整において自車の加速が必要となる場合に、エリア限定自動運転時よりも自車の加速度の上限を低くさせて加速させることが好ましい。この場合、加速度の上限は0よりも高くすればよい。つまり、0<Th2j<Th2aの関係を満たすように加速度の上限値Th2jを設定すればよい。
抑制部100は、エリア限定自動運転時には、渋滞限定自動運転時よりも、自車の加速度の上限を高くさせることが好ましい。抑制部100は、エリア限定自動運転時には、自車の直近の先行車が隣接車線に車線変更して自車の前方の車間距離が急に広がり、車速調整部105での自車の速度の調整において自車の加速が必要となる場合に、渋滞限定自動運転時よりも、自車の加速度の上限を高くさせることが好ましい。抑制部100は、Th2j<Th2aの関係を満たすように加速度の上限値Th2aを設定すればよい。走行速度が渋滞限定自動運転時よりも高い可能性が高いエリア限定自動運転時には、渋滞限定自動運転時よりも加速が必要な場面が多いと考えられる。これに対して、急加速を抑えつつも、渋滞限定自動運転時よりも早めの加速が可能になる。
抑制部100は、自車の自動運転の段階だけでなく、乗員状態特定部107及び/又は走行路状態特定部111で特定した状態にも応じて、自車の加速度の上限を変化させることが好ましい。抑制部100は、車速調整部105での自車の速度の調整において自車の加速が必要となる場合に、自車の自動運転の段階だけでなく、乗員状態特定部107及び/又は走行路状態特定部111で特定した状態にも応じて、自車の加速度の上限を変化させることが好ましい。乗員の状態,走行路の状態によっては、早めの加速が好ましくない場合がある。このような場合に対して、加速をより抑えることが可能になる。以下で具体例を述べる。
例えば、抑制部100は、乗員状態特定部107で特定した自車の乗員の状態が、体調不良若しくは周辺監視以外の視覚を用いる作業に集中している状態(以下、特定状態)の場合には、特定状態でない場合よりも、自車の加速度の上限を低くさせることが好ましい。抑制部100は、例えば、特定状態の場合に、加速度の上限値に1よりも小さい所定の第1係数をかける等して、加速度の上限を低くさせればよい。第1係数は0よりも大きい任意に設定可能な値とすればよい。
体調不良であることは、室内カメラ90及びDSM91で乗員の姿勢が崩れた状態を検出したことから特定すればよい。周辺監視以外の視覚を用いる作業に集中している状態とは、乗員が例えば本,車載のディスプレイの画面,携帯端末の画面の文字,画像を見ている状態である。この状態は、乗員が文字若しくは画像を見ているセカンドタスク中の状態と言い換えることもできる。乗員がこのような状態であることは、室内カメラ90及びDSM91で撮像した画像のパターン認識等から特定すればよい。なお、対象とする乗員は、乗員のうちの運転者に限定する構成としてもよいし、運転者も含む乗員としてもよい。乗員が特定状態の場合には、その乗員の意識が自車周辺に向けられていないため、早めの加速に対して、より不安を感じやすいと考えられる。これに対して、乗員が特定状態の場合に、特定状態でない場合よりも加速を抑えるので、乗員がより不安を感じにくくなる。
例えば、抑制部100は、同乗者有無特定部109で特定した同乗者の有無に応じて、自車の加速度の上限を変化させることが好ましい。抑制部100は、同乗者有無特定部109で同乗者があると特定した場合には、同乗者有無特定部109で同乗者がないと特定した場合よりも、自車の加速度の上限を低くさせればよい。例えば、加速度の上限値に1よりも小さい所定の第2係数をかける等して、加速度の上限を低くさせればよい。第2係数は0よりも大きい任意に設定可能な値とすればよい。同乗者は運転者よりも自車の周辺に意識を向けていない可能性が高いため、早めの加速に対して、より不安を感じやすいと考えられる。これに対して、同乗者が存在する場合に、同乗者が存在しない場合よりも加速を抑えるので、同乗者がより不安を感じにくくなる。
また、抑制部100は、同乗者有無特定部109で同乗者があると特定した場合であって、且つ、同乗者種別特定部110でその同乗者が保護対象の人物と特定した場合には、同乗者種別特定部110でその同乗者が保護対象の人物でないと特定した場合よりも、自車の加速度の上限を低くさせてもよい。例えば、加速度の上限値に1よりも小さい所定の第3係数をかける等して、加速度の上限を低くさせればよい。第3係数は0よりも大きい任意に設定可能な値とすればよい。保護対象の人物は保護対象でない人物よりも早めの加速に対して不安を感じやすいと考えられる。これに対して、保護対象の人物が存在する場合に、保護対象の人物が存在しない場合よりも加速を抑えるので、保護対象の人物がより不安を感じにくくなる。
例えば、抑制部100は、走行路状態特定部111で特定した自車の走行道路の状態に応じて、自車の加速度の上限を変化させることが好ましい。一例として、抑制部100は、走行路状態特定部111で特定した自車の走行道路の状態が、カーブ路の場合には、直線路の場合よりも、自車の加速度の上限を低くさせることが好ましい。例えば、加速度の上限値に1よりも小さい所定の第4係数をかける等して、加速度の上限を低くさせればよい。第4係数は0よりも大きい任意に設定可能な値とすればよい。カーブ路では加速によって遠心力が発生するため、直線路に比べ、早めの加速に対して不安を感じやすいと考えられる。これに対して、カーブ路を走行中には、直線路を走行中の場合よりも加速を抑えるので、乗員がより不安を感じにくくなる。
なお、抑制部100は、カーブ路の曲率が大きくなるのに応じて、自車の加速度の上限を低くさせる構成としてもよい。カーブ路の曲率が大きくなるほど、加速によって生じる遠心力が大きくなるため、カーブ路の曲率が大きくなるほど、早めの加速に対して不安を感じやすいと考えられる。これに対して、カーブ路の曲率が大きくなるほど加速を抑えるので、乗員がより不安を感じにくくなる。抑制部100は、カーブ路以外にも、早めの加速が好ましくない走行路の状態である場合に、自車の加速度の上限を低くさせることが好ましい。早めの加速が好ましくない走行路の状態の例としては、凍結路,濡れた道路等が挙げられる。また、抑制部100は、加速度の上限を下げる条件を複数満たす分だけ、加速度の上限をより多く下げればよい。
<自動運転ECU10での加速上限関連処理>
ここで、図3~4のフローチャートを用いて、自動運転ECU10での加速度の上限の変化に関する処理(以下、加速上限関連処理)の流れの一例について説明する。図3のフローチャートは、例えば自車の内燃機関又はモータジェネレータを始動させるためのスイッチ(以下、パワースイッチ)がオンになった場合に開始される構成とすればよい。なお、前述したように、本実施形態では、加速度の上限値の設定を変化させることで加速度の上限を変化させる場合を例に挙げて説明を行う。
まず、ステップS1では、レベル特定部103で特定する自車の自動化レベルがLV3以上である場合(S1でYES)には、ステップS3に移る。一方、LV2以下である場合(S1でNO)には、ステップS2に移る。ステップS2では、抑制部100が、加速度の上限値Th1を設定し、ステップS6に移る。なお、S2では、抑制部100が、自動化レベル1,2の方が自動化レベル0の場合よりも加速度の上限が低くなるようにしてもよい。他にも、S2では、自動化レベルが高くなるのに応じて加速度の上限が低くなるようにしてもよい。
ステップS3では、レベル特定部103で特定する自車の自動化レベルがLV3である場合(S3でYES)には、ステップS5に移る。一方、LV4以上である場合(S3でNO)には、ステップS4に移る。ステップS4では、抑制部100が、加速度の上限値をTh1より小さく設定し、ステップS6に移る。S4では、例えばTh2<Th1を満たす加速度の上限値Th2を設定すればよい。なお、LV4以上の自動運転機能を持たない車両に適用する場合には、S3~S4の処理を省略し、S3でYESの場合にS5に移る処理とすればよい。
ステップS5では、LV3時処理を行って、ステップS6に移る。ここで、図4のフローチャートを用いて、LV3時処理の流れの一例について説明する。
まず、ステップS51では、監視有無特定部108が自車の運転者による周辺監視があることを特定している場合(S51でYES)には、ステップS52に移る。一方、自車の運転者による周辺監視がないことを特定している場合(S51でNO)には、ステップS53に移る。
ステップS52では、抑制部100が、加速度の上限値をTh1以上に設定し、ステップS6に移る。S52では、加速度の上限値を、Th1と設定してもよいし、Th1よりも大きい値を設定してもよい。なお、S52の処理の後、ステップS12に移る構成としてもよい。一方、ステップS53では、抑制部100が、加速度の上限値をTh1より小さく設定し、ステップS54に移る。S53では、例えばTh2<Th1を満たす加速度の上限値Th2を設定すればよい。
ステップS54では、レベル特定部103で特定する自車の自動化レベルが渋滞限定LV3である場合(S54でYES)には、ステップS56に移る。一方、エリア限定LV3である場合(S54でNO)には、ステップS55に移る。
ステップS55では、抑制部100が、加速度の上限値Th2として、上限値Th2aを設定し、ステップS6に移る。S55では、例えばTh2a>Th2jを満たす加速度の上限値Th2aを設定すればよい。
ステップS56では、渋滞判定部106が、渋滞の継続があることを判定している場合(S56でYES)には、ステップS58に移る。一方、渋滞の継続がないことを判定している場合(S56でNO)には、ステップS57に移る。
ステップS57では、抑制部100が、加速度の上限値Th2として、上限値Th2jを設定し、ステップS6に移る。S57では、例えば0<Th2j<Th2aを満たす加速度の上限値Th2jを設定すればよい。一方、ステップS58では、抑制部100が、加速度の上限値を0と設定し、ステップS6に移る。加速度の上限値0と設定した場合には、自車を加速させずに定速走行を維持させることになる。
図3に戻って、ステップS6では、走行路状態特定部111で特定した自車の走行道路の状態がカーブ路の場合(S6でYES)には、ステップS7に移る。一方、特定した自車の走行道路の状態が直進路の場合(S6でNO)には、ステップS8に移る。ステップS7では、抑制部100が、加速度の上限値を設定されている値より下げて設定する。
ステップS8では、同乗者有無特定部109で同乗者があると特定した場合(S8でYES)には、ステップS9に移る。一方、同乗者がないと特定した場合(S8でNO)には、ステップS10に移る。ステップS9では、抑制部100が、加速度の上限値を設定されている値より下げて設定する。
ステップS10では、同乗者種別特定部110で同乗者が保護対象の人物と特定した場合(S10でYES)には、ステップS11に移る。同乗者が複数存在する場合には、一人でも保護対象の人物と特定した場合には、ステップS11に移ればよい。一方、同乗者が保護対象の人物でないと特定した場合(S10でNO)には、ステップS12に移る。同乗者が複数存在する場合には、同乗者の全てが保護対象の人物でないと特定した場合に、ステップS12に移ればよい。ステップS11では、抑制部100が、加速度の上限値を設定されている値より下げて設定する。
ステップS12では、乗員状態特定部107で特定した自車の乗員の状態が、前述の特定状態の場合(S12でYES)には、ステップS13に移る。一方、特定状態でない場合(S12でNO)には、ステップS14に移る。ステップS13では、抑制部100が、加速度の上限値を設定されている値より下げて設定する。
ステップS14では、トリガ検出部112で車線変更トリガを検出した場合(S14でYES)には、ステップS15に移る。一方、車線変更トリガを検出していない場合(S14でNO)には、ステップS17に移る。ステップS15では、抑制部100が、加速度の上限値をTh1以上に設定し、ステップS16に移る。S15では、加速度の上限値を、Th1と設定してもよいし、Th1よりも大きい値を設定してもよい。ステップS16では、自車の車線変更が完了した場合(S16でYES)には、ステップS17に移る。一方、車線変更が完了していない場合(S16でNO)には、S16の処理を繰り返す。
ステップS17では、加速上限関連処理の終了タイミングであった場合(S17でYES)には、加速上限関連処理を終了する。一方、加速上限関連処理の終了タイミングでなかった場合(S17でNO)には、S1に戻って処理を繰り返す。加速上限関連処理の終了タイミングの一例としては、パワースイッチがオフになったこと等が挙げられる。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、設定車速となるように自車の速度を調整するために自車の加速が必要になる場合にも、自車の自動化レベルに応じて、自車の加速度の上限を変化させることができる。よって、加速に対する乗員の不安の感じやすさが自動化レベルによって異なる場合であっても、自動化レベルに応じて、乗員が不安を感じにくいように加速度の上限を変化させることが可能になる。その結果、自動運転機能によって車両の加速を行わせつつも、乗員の不安を抑えることが可能になる。
また、実施形態1で説明した構成はあくまで一例であって、加速度の上限を変化させる条件の一部を省略する構成としてよい。この場合、省略する条件に関する機能ブロックも自動運転ECU10から省略する構成とすればよい。
(実施形態2)
実施形態1では、同乗者があった場合に、同乗者が保護対象の人物でない場合にも加速度の上限を下げる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、同乗者があった場合であっても、同乗者が保護対象の人物でない場合には、同乗者がなかった場合と比較して加速度の上限を下げない構成(以下、実施形態2)としてもよい。以下では、実施形態2の一例について図を用いて説明する。
実施形態2の車両用システム1は、抑制部100での一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。以下では、この処理が異なる点について説明する。
実施形態2では、抑制部100は、同乗者有無特定部109で同乗者があると特定した場合であっても、同乗者種別特定部110でその同乗者が保護対象の人物でないと特定した場合には、同乗者がなかったと特定した場合と比較して加速度の上限を下げない。つまり、同乗者がなかったと特定した場合と加速度の上限を同じとすればよい。
ここで、図5のフローチャートを用いて、実施形態2における自動運転ECU10での加速上限関連処理の流れの一例について説明する。S1~S7の処理については、実施形態1と同様とすればよい。ステップS8aでは、同乗者有無特定部109で同乗者があると特定した場合(S8aでYES)には、S10に移る。一方、同乗者がないと特定した場合(S8aでNO)には、S12に移る。S10~S17の処理については、実施形態1と同様とすればよい。
(実施形態3)
また、以下の実施形態3の構成としてもよい。以下では、実施形態3の一例について図を用いて説明する。
実施形態3の車両用システム1は、抑制部100でのLV3時処理の一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。以下では、この処理が異なる点について説明する。
実施形態3では、抑制部100は、渋滞限定自動運転時には、自車の直近の先行車が隣接車線に車線変更して自車の前方の車間距離が急に広がり、車速調整部105での自車の速度の調整において自車の加速が必要となる場合(以下、特定加速状況)であっても、一時的に自車の加速を停止させる。特定加速状況となることは、例えば行動判断部102で判断すればよい。ここで言うところの一時的とは任意に設定可能な時間とすればよい。例えば一時的とは、先行車の車線変更が完了したと推定できる時間以上とすればよい。自車の加速の停止は、例えば加速度の上限値を0として定速走行を行わせることで実現すればよい。
渋滞限定自動運転時には、自車と直近の先行車との車間距離が詰まっているため、自車の直近の先行車が車線変更することで自車の前方の車間距離が急に広がる場合がある。しかしながら、ここで自車を加速させると、その先行車が車線変更を中止して自車線に戻ってきた場合に、自車の急制動が必要となる。自車の急制動は、監視義務のない自動運転時においては、特に乗員に不安を与えるおそれがある。これに対して、実施形態3の構成によれば、特定加速状況となる場合であっても、一時的に自車の加速を停止させるので、自車の直近の先行車が車線変更を中止して自車線に戻ってきた場合であっても、自車の急制動を行わずに済む。一方、自車の直近の先行車が車線変更を完了できた場合には、一時的な自車の加速の停止が解除された後で、自車を加速させることが可能になる。よって、自動運転機能によって車両の加速を行わせつつも、乗員の不安を抑えることが可能になる。
ここで、図6のフローチャートを用いて、実施形態3における自動運転ECU10でのLV3時処理の流れの一例について説明する。S51b~S55bの処理については、実施形態1のS51~S55の処理と同様とすればよい。S54bでは、レベル特定部103で特定する自車の自動化レベルが渋滞限定LV3である場合(S54bでYES)には、ステップS56bに移る。一方、エリア限定LV3である場合(S54bでNO)には、ステップS55bに移る。
ステップS56bでは、特定加速状況となる場合(S56bでYES)には、ステップS58bに移る。一方、特定加速状況とならない場合(S56bでNO)には、ステップS57bに移る。特定加速状況となるか否かは、例えば行動判断部102で判断すればよい。S57bでは、実施形態1のS57と同様の処理を行えばよい。S58bでは、抑制部100が、一時的に加速度の上限値を0と設定し、ステップS6に移る。一時的にあたる所定時間経過後は、例えばS57と同様の処理を行えばよい。
なお、実施形態3の構成は、実施形態1の構成と組み合わせてもよい。この場合、例えば実施形態1のS56でNOの場合に、S57の処理の代わりにS56b~S58bの処理を行う構成とすればよい。また、実施形態3の構成は、実施形態2の構成と組み合わせてもよい。
(実施形態4)
また、以下の実施形態4の構成としてもよい。以下では、実施形態4の一例について図を用いて説明する。
実施形態4の車両用システム1は、抑制部100でのLV3時処理の一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。以下では、この処理が異なる点について説明する。
実施形態4では、抑制部100は、渋滞限定自動運転時には、自車の直近の先行車が隣接車線に車線変更して自車の前方の車間距離が急に広がり、車速調整部105での自車の速度の調整において自車の加速が必要となる場合(つまり、特定加速状況)であっても、自車の前方の車両を除く自車と同じ進行方向の周辺車両の速度に合わせた速度に自車の速度を維持させる。ここで言うところの周辺車両は、進行方向の同じ自車の左右の車両,自車の後続車両である。例えば、対象とする周辺車両は、進行方向の同じ自車の左右の車両としてもよい。抑制部100は、対象とする周辺車両が複数存在する場合には、例えばそれらの周辺車両の平均速度に自車の速度を維持させればよい。抑制部100は、対象とする周辺車両が複数存在する場合には、例えばそれらの周辺車両のうちの最低速度に自車の速度を維持させてもよい。対象とする周辺車両の存在及びその速度の特定については、例えば走行環境認識部101が行えばよい。以下では、自車の前方の車両を除く自車と同じ進行方向の周辺車両の速度に合わせた速度に自車の速度を維持させることを協調速度維持と呼ぶ。
自車の前方の車両を除く自車と同じ進行方向の周辺車両の速度は、特定加速状況であっても、渋滞限定自動運転時には、渋滞における車両の流れに合わせた低速である可能性が高い。よって、実施形態4の構成によれば、特定加速状況となる場合であっても、協調速度維持を行うことで自車の速度を低速に抑えて加速を抑制し、自車の直近の先行車が車線変更を中止して自車線に戻ってきた場合であっても、自車の急制動を行わずに済むようにすることが可能になる。よって、自動運転機能によって車両の加速を行わせつつも、乗員の不安を抑えることが可能になる。
また、抑制部100は、渋滞限定自動運転時において、自車の直近の先行車が隣接車線に車線変更してから規定時間経過した後は、協調速度維持を解除することが好ましい。規定時間は任意に設定可能な時間とすればよい。例えば規定時間は、先行車の車線変更が完了したと推定できる時間以上とすればよい。これによれば、自車の直近の先行車が車線変更を完了できた場合に、協調速度維持を解除して自車を加速させることが可能になる。
ここで、図7のフローチャートを用いて、実施形態4における自動運転ECU10でのLV3時処理の流れの一例について説明する。S51c~S55cの処理については、実施形態1のS51~S55の処理と同様とすればよい。S54cでは、レベル特定部103で特定する自車の自動化レベルが渋滞限定LV3である場合(S54cでYES)には、ステップS56cに移る。一方、エリア限定LV3である場合(S54cでNO)には、ステップS55cに移る。
ステップS56cでは、特定加速状況となる場合(S56cでYES)には、ステップS58cに移る。一方、特定加速状況とならない場合(S56cでNO)には、ステップS57cに移る。特定加速状況となるか否かは、例えば行動判断部102で判断すればよい。S57cでは、実施形態1のS57と同様の処理を行えばよい。S58cでは、抑制部100が、協調速度維持を行い、ステップS59cに移る。
ステップS59cでは、協調速度維持を開始してから前述の規定時間経過した場合(S59cでYES)には、ステップS60cに移る。一方、協調速度維持を開始してから前述の規定時間経過していない場合(S59cでNO)には、ステップS59cの処理を繰り返す。ステップS60cでは、抑制部100が、協調速度維持を解除して、ステップS6に移る。協調速度維持の解除後は、例えばS57と同様の処理を行えばよい。
なお、実施形態4の構成は、実施形態1の構成と組み合わせてもよい。この場合、例えば実施形態1のS56でNOの場合に、S57の処理の代わりにS56c~S60cの処理を行う構成とすればよい。また、実施形態4の構成は、実施形態2の構成と組み合わせてもよい。
(実施形態5)
前述の実施形態では、自動運転ECU10に渋滞判定部106、乗員状態特定部107、走行路状態特定部111、及びトリガ検出部112を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。渋滞判定部106、乗員状態特定部107、走行路状態特定部111、及びトリガ検出部112の機能を、自動運転ECU10以外の車両で用いられるECUが担う構成としてもよい。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。また、本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1 車両用システム、10 自動運転ECU(車両用制御装置)、100 抑制部、105 車速調整部、106 渋滞判定部、107 乗員状態特定部(状態特定部)、108 監視有無特定部、109 同乗者有無特定部、110 同乗者種別特定部、111 走行路状態特定部(状態特定部)、112 トリガ検出部

Claims (33)

  1. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整部(105)と、
    前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の3段階以上の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を3段階以上に変化させる抑制部(100)とを備える車両用制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御装置であって、
    前記自動運転の段階として、前記車両の運転者の監視義務がない自動運転である監視義務なし自動運転と、前記運転者の監視義務がある自動運転である監視義務あり自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記抑制部は、前記監視義務なし自動運転時に、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記監視義務あり自動運転時よりも、前記車両の加速度の上限を低くさせる車両用制御装置。
  3. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整部(105)と、
    前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)とを備え
    前記自動運転の段階として、前記車両の運転者の監視義務がない自動運転である監視義務なし自動運転と、前記運転者の監視義務がある自動運転である監視義務あり自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記抑制部は、前記監視義務なし自動運転時に、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記監視義務あり自動運転時よりも、前記車両の加速度の上限を低くさせる車両用制御装置。
  4. 請求項2又は3に記載の車両用制御装置であって、
    前記自動運転の段階として、前記車両の運転者の監視義務がない自動運転である監視義務なし自動運転と、前記運転者の監視義務がある自動運転である監視義務あり自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記車両の運転者による周辺監視の有無を特定する監視有無特定部(108)を備え、
    前記抑制部は、前記監視義務なし自動運転時に、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合であっても、前記監視有無特定部で前記車両の運転者による周辺監視があることを特定している場合には、前記車両の加速度の上限を、前記監視義務あり自動運転時と同じとさせる、若しくは前記監視義務あり自動運転時よりも高くさせる車両用制御装置。
  5. 請求項2~4のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
    前記車両の車線変更が実施されるトリガである車線変更トリガを検出するトリガ検出部(112)を備え、
    前記抑制部は、前記監視義務なし自動運転時であっても、前記トリガ検出部で前記車線変更トリガを検出した場合には、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の加速度の上限を、前記監視義務あり自動運転時と同じとさせる、若しくは前記監視義務あり自動運転時よりも高くさせる車両用制御装置。
  6. 請求項1~のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
    前記自動運転の段階として、エリアを限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可されるエリア限定自動運転と、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記エリア限定自動運転及び前記渋滞限定自動運転のいずれも、前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制部は、前記渋滞限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記エリア限定自動運転時よりも、前記車両の加速度の上限を低くさせる車両用制御装置。
  7. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整部(105)と、
    前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)とを備え
    前記自動運転の段階として、エリアを限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可されるエリア限定自動運転と、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記エリア限定自動運転及び前記渋滞限定自動運転のいずれも、前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制部は、前記渋滞限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記エリア限定自動運転時よりも、前記車両の加速度の上限を低くさせる車両用制御装置。
  8. 請求項6又は7に記載の車両用制御装置であって、
    渋滞の継続の有無を判定する渋滞判定部(106)を備え、
    前記抑制部は、前記渋滞限定自動運転時であって、且つ、前記渋滞判定部で渋滞の継続があることを判定している場合には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合であっても、前記車両を加速させずに定速走行を維持させる車両用制御装置。
  9. 請求項1~のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
    前記自動運転の段階として、エリアを限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可されるエリア限定自動運転と、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記エリア限定自動運転及び前記渋滞限定自動運転のいずれも、前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制部は、前記エリア限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記渋滞限定自動運転時よりも、前記車両の加速度の上限を高くさせる車両用制御装置。
  10. 請求項1~のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
    前記自動運転の段階として、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記渋滞限定自動運転時に前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制部は、前記渋滞限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合であっても、一時的に前記車両の加速を停止させる車両用制御装置。
  11. 請求項1~のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
    前記自動運転の段階として、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記渋滞限定自動運転時に前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制部は、前記渋滞限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合であっても、前記車両の前方の車両を除く前記車両と同じ進行方向の周辺車両の速度に合わせた速度に前記車両の速度を維持させる車両用制御装置。
  12. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整部(105)と、
    前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)とを備え
    前記自動運転の段階として、エリアを限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可されるエリア限定自動運転と、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記エリア限定自動運転及び前記渋滞限定自動運転のいずれも、前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制部は、前記エリア限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記渋滞限定自動運転時よりも、前記車両の加速度の上限を高くさせる車両用制御装置。
  13. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整部(105)と、
    前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)とを備え
    前記自動運転の段階として、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記渋滞限定自動運転時に前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制部は、前記渋滞限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合であっても、一時的に前記車両の加速を停止させる車両用制御装置。
  14. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整部(105)と、
    前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)とを備え
    前記自動運転の段階として、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記渋滞限定自動運転時に前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制部は、前記渋滞限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合であっても、前記車両の前方の車両を除く前記車両と同じ進行方向の周辺車両の速度に合わせた速度に前記車両の速度を維持させる車両用制御装置。
  15. 請求項11又は14に記載の車両用制御装置であって、
    前記抑制部は、前記渋滞限定自動運転時において、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更してから規定時間経過した後は、前記周辺車両の速度に合わせた速度への前記車両の速度の維持を解除する車両用制御装置。
  16. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整部(105)と、
    前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)とを備え
    前記自動運転の段階として、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記渋滞限定自動運転時に前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制部は、前記渋滞限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合であっても、前記車両の前方の車両を除く前記車両と同じ進行方向の周辺車両の速度に合わせた速度に前記車両の速度を維持させ、
    前記抑制部は、前記渋滞限定自動運転時において、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更してから規定時間経過した後は、前記周辺車両の速度に合わせた速度への前記車両の速度の維持を解除する車両用制御装置。
  17. 請求項1~1のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
    前記車両の走行道路の状態若しくは乗員の状態を特定する状態特定部(107,111)を備え、
    前記抑制部は、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階だけでなく、前記状態特定部で特定した状態にも応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる車両用制御装置。
  18. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整部(105)と、
    前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)と
    前記車両の走行道路の状態若しくは乗員の状態を特定する状態特定部(107,111)とを備え、
    前記抑制部は、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階だけでなく、前記状態特定部で特定した状態にも応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる車両用制御装置。
  19. 請求項17又は18に記載の車両用制御装置であって、
    前記状態特定部(111)は、少なくとも前記車両の走行道路の状態を特定するものであり、
    前記抑制部は、前記状態特定部で特定した前記車両の走行道路の状態が、カーブ路の場合には、直線路の場合よりも、前記車両の加速度の上限を低くさせる車両用制御装置。
  20. 請求項17~19のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
    前記状態特定部(107)は、少なくとも前記車両の乗員の状態を特定するものであり、
    前記抑制部は、前記状態特定部で特定した前記車両の乗員の状態が、体調不良若しくは周辺監視以外の視覚を用いる作業に集中している状態の場合には、これらの状態でない場合よりも、前記車両の加速度の上限を低くさせる車両用制御装置。
  21. 請求項1~20のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
    前記車両の運転者以外の乗員である同乗者の有無を特定する同乗者有無特定部(109)を備え、
    前記抑制部は、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階だけでなく、前記同乗者有無特定部で特定した前記同乗者の有無にも応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる車両用制御装置。
  22. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整部(105)と、
    前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制部(100)と
    前記車両の運転者以外の乗員である同乗者の有無を特定する同乗者有無特定部(109)とを備え、
    前記抑制部は、前記車速調整部での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階だけでなく、前記同乗者有無特定部で特定した前記同乗者の有無にも応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる車両用制御装置。
  23. 請求項21又は22に記載の車両用制御装置であって、
    前記抑制部は、前記同乗者有無特定部で前記同乗者があると特定した場合には、前記同乗者有無特定部で前記同乗者がないと特定した場合よりも、前記車両の加速度の上限を低くさせる車両用制御装置。
  24. 請求項21~23のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
    前記車両の同乗者の種別を特定する同乗者種別特定部(110)を備え、
    前記抑制部は、前記同乗者有無特定部で前記同乗者があると特定した場合であって、且つ、前記同乗者種別特定部でその同乗者が保護対象の人物と特定した場合には、前記同乗者種別特定部でその同乗者が保護対象の人物でないと特定した場合よりも、前記車両の加速度の上限を低くさせる車両用制御装置。
  25. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整工程と、
    前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の3段階以上の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を3段階以上に変化させる抑制工程とを含む車両用制御方法。
  26. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整工程と、
    前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制工程とを含み、
    前記自動運転の段階として、前記車両の運転者の監視義務がない自動運転である監視義務なし自動運転と、前記運転者の監視義務がある自動運転である監視義務あり自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記抑制工程では、前記監視義務なし自動運転時に、前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記監視義務あり自動運転時よりも、前記車両の加速度の上限を低くさせる車両用制御方法。
  27. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整工程と、
    前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制工程とを含み、
    前記自動運転の段階として、エリアを限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可されるエリア限定自動運転と、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記エリア限定自動運転及び前記渋滞限定自動運転のいずれも、前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制工程では、前記渋滞限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記エリア限定自動運転時よりも、前記車両の加速度の上限を低くさせる車両用制御方法。
  28. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整工程と、
    前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制工程とを含み、
    前記自動運転の段階として、エリアを限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可されるエリア限定自動運転と、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転とを、切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記エリア限定自動運転及び前記渋滞限定自動運転のいずれも、前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制工程では、前記エリア限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記渋滞限定自動運転時よりも、前記車両の加速度の上限を高くさせる車両用制御方法。
  29. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整工程と、
    前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制工程とを含み、
    前記自動運転の段階として、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記渋滞限定自動運転時に前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制工程では、前記渋滞限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合であっても、一時的に前記車両の加速を停止させる車両用制御方法。
  30. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整工程と、
    前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制工程とを含み、
    前記自動運転の段階として、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記渋滞限定自動運転時に前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制工程では、前記渋滞限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合であっても、前記車両の前方の車両を除く前記車両と同じ進行方向の周辺車両の速度に合わせた速度に前記車両の速度を維持させる車両用制御方法。
  31. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整工程と、
    前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制工程とを含み、
    前記自動運転の段階として、渋滞時に限定して前記車両の運転者の監視義務がない自動運転が許可される渋滞限定自動運転に切り替え可能な車両で用いることが可能であって、
    前記渋滞限定自動運転時に前記車両の直近の先行車に追従して走行する追従走行を行わせるものであり、
    前記抑制工程では、前記渋滞限定自動運転時には、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更して前記車両の前方の車間距離が急に広がり、前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合であっても、前記車両の前方の車両を除く前記車両と同じ進行方向の周辺車両の速度に合わせた速度に前記車両の速度を維持させ、
    前記抑制工程では、前記渋滞限定自動運転時において、前記車両の直近の先行車が隣接車線に車線変更してから規定時間経過した後は、前記周辺車両の速度に合わせた速度への前記車両の速度の維持を解除する車両用制御方法。
  32. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整工程と、
    前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制工程と
    前記車両の走行道路の状態若しくは乗員の状態を特定する状態特定工程とを含み、
    前記抑制工程では、前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階だけでなく、前記状態特定工程で特定した状態にも応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる車両用制御方法。
  33. 自動運転の段階を切り替え可能な車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    設定される設定車速となるように前記車両の速度を調整する車速調整工程と、
    前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階に応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる抑制工程と
    前記車両の運転者以外の乗員である同乗者の有無を特定する同乗者有無特定工程とを含み、
    前記抑制工程では、前記車速調整工程での前記車両の速度の調整において前記車両の加速が必要となる場合に、前記車両の自動運転の段階だけでなく、前記同乗者有無特定工程で特定した前記同乗者の有無にも応じて、前記車両の加速度の上限を変化させる車両用制御方法。
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