JP7404451B1 - エレベータ群管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】事前登録を必要とせず、歩行困難な利用者と一般利用者とを区別してダブル運転を適用することで、運行効率の低下を防ぐ。【解決手段】一実施形態に係るエレベータ群管理システムは、上下に連結された2つの乗りかごを有する複数台のエレベータの運転を制御する。上記エレベータ群管理システムは、利用者判別手段と、運転制御手段とを備える。上記利用者判別手段は、上記2つの乗りかご内あるいは各階の乗場に設置されたカメラの画像を用いて、車椅子呼びを登録した利用者が歩行困難者であるか否かを判別する。上記運転制御手段は、上記利用者判別手段によって上記利用者が歩行困難者であると判別された場合に、上記複数台のエレベータの中で上記車椅子呼びに応答したエレベータの運転を全ての階を呼び登録可能な全階床運転に切り替え、上記利用者が歩行困難者以外と判別された場合には、上記2つの乗りかごの一方を偶数階、他方を奇数階に停車させるダブル運転を行う。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、上下に連結された乗りかごを有するエレベータ(ダブルデッキエレベータ)の運転を制御するエレベータ群管理システムに関する。
超高層ビル等では、ビルのスペース効率を向上させるために、かご室を上下2段に構成したダブルデッキエレベータが用いられる。このダブルデッキエレベータの運転モードとしては、例えば上かごを偶数階(2F,4F,6F…)、下かごを奇数階(1F,3F,5F…)に停止させるように、上下かごを1階床おきに停止させる「ダブル運転」がある。ダブル運転は、エレベータの停止回数が半分になり、一周時間が短いため、高輸送能力が得られる。したがって、出勤時や昼食時等の交通需要の多い時に特に使われる。
ここで、ダブル運転中は、上かごと下かごで呼び登録可能な階が制約されるため、利用者の目的階まで直接行かないことがある。この場合、一般の利用者であれば、階段を利用すれば良いが、例えば車椅子利用者などの歩行困難な利用者にとっては不便である。そのため、歩行困難な利用者が車椅子ボタンの操作により乗場呼びを登録した場合には、ダブル運転の制約なしに、全階床を登録可能とする対応が取られている。
特開2016-128356号公報 特開2010-095378号公報
しかしながら、通常、車椅子ボタンは一般の呼びボタンと並設されており、誰もが簡単に操作できる。このため、一般の利用者が車椅子ボタンを乱用した場合に、ダブル運転に切り替わらず、運行効率が著しく低下する。なお、例えばIDタグなどを用いて歩行困難な利用者を識別して、車椅子呼びを登録可能とする方法がある。しかし、このような方法では、事前にIDタグの登録などが必要であり、また、一般の利用者がIDタグを不正に使用することも考えられる。
本発明が解決しようとする課題は、事前登録を必要とせず、歩行困難な利用者と一般利用者とを区別してダブル運転を適用することで、運行効率の低下を防ぐことのできるエレベータ群管理システムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータ群管理システムは、上下に連結された2つの乗りかごを有する複数台のエレベータの運転を制御する。上記エレベータ群管理システムは、利用者判別手段と、運転制御手段とを備える。上記利用者判別手段は、上記2つの乗りかご内あるいは各階の乗場に設置されたカメラの画像から利用者の特徴量を抽出し、予め歩行困難者として学習された利用者の特徴量と照らし合わせることによって、車椅子呼びを登録した利用者が歩行困難者であるか否かを判別する。上記運転制御手段は、上記利用者判別手段によって上記利用者が歩行困難者であると判別された場合に、上記複数台のエレベータの中で上記車椅子呼びに応答したエレベータの運転を全ての階を呼び登録可能な全階床運転に切り替え、上記利用者が歩行困難者以外と判別された場合には、上記2つの乗りかごの一方を偶数階、他方を奇数階に停車させるダブル運転を行う。


図1は一実施形態に係るエレベータ群管理システムの構成を示すブロック図である。 図2は同実施形態における乗りかご内の出入口周辺部分の構成を示す図である。 図3は同実施形態におけるエレベータ群管理システムの動作を示すフローチャートである。 図4は同実施形態における車椅子利用者の認識方法を説明するための図である。 図5は同実施形態における車椅子利用者に一般利用者が付き添う場合の認識方法を説明するための図である。 図6は変形例1として一般利用者が同じ乗りかごに乗車した場合の対処処理を示すフローチャートである。 図7は変形例2として乗場にカメラを設置した場合の一例を示す図である。 図8は変形例3として音センサを併用した場合の構成を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
図1は一実施形態に係るエレベータ群管理システムの構成を示すブロック図であり、複数台のエレベータ12a,12b,12c…が群管理された構成が示されている。なお、エレベータの台数は任意であり、少なくとも2台以上あれば良い。
エレベータ12a,12b,12c…は、上下に2つの乗りかごが連結されたダブルデッキエレベータである。A号機のエレベータ12aは、1つのかご枠内に上下に配置された上かご13aと下かご14aを有する。上かご13aと下かご14aは、1台のエレベータとして昇降路内を同一方向に昇降動作する。この場合、例えば下かご14aが1階に停止したときに、上かご13aは2階に停止する。B号機のエレベータ12b,C号機のエレベータ12cについても同様である。B号機のエレベータ12bは上かご13bと下かご14bを有し、C号機のエレベータ12cは上かご13cと下かご14cを有する。
各号機の制御装置11a,11b,11c…は、エレベータ12a,12b,12c…に対応して設けられている。A号機制御装置11aは、A号機のエレベータ12aの運転制御を行う。具体的には、A号機制御装置11aは、上かご13aと下かご14aを昇降動作させるための図示せぬモータ(巻上機)の制御やドアの開閉制御などを行う。B号機制御装置11b、C号機制御装置11cについても同様である。各号機の制御装置11a,11b,11c…は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータによって構成される。
ここで、本実施形態において、各号機の上かご13a,13b,13c…には、それぞれにカメラ15a,15b,15c…が設置されている。同様に、かご14a,14b,14c…にも、カメラ16a,16b,16c…が設置されている。これらのカメラ15a,15b,15c…,カメラ16a,16b,16c…は、利用者を判別するために用いられる。
各階の乗場21a,21b…には、利用者がボタン操作によって乗場呼びを登録するための乗場操作盤22a,22b…が設置されている。なお、図1の例では、各階の乗場に乗場操作盤が1台しか図示されていないが、例えば各号機に対応させて複数台の乗場操作盤が設置されていても良い。「乗場呼び」とは、各階の乗場で登録される呼びの信号のことであり、登録階と行先方向の情報を含む。これに対し、「かご呼び」とは、かご室内で登録される呼びの信号のことであり、行先階の情報を含む。
ここで、乗場操作盤22a,22b…は、それぞれに一般呼びボタン23a,23b…と、車椅子呼びボタン24a,24b…とを備える。一般呼びボタン23a,23b…は、一般利用者が乗場呼び(以後、一般呼びと称す)を登録するためにあり、利用者の行先方向を指定するための上方向ボタンと下方向ボタンからなる(最下階では上方向ボタンのみ、最上階では下方向ボタンのみで構成される)。車椅子呼びボタン24a,24b…は、車椅子利用者を含む歩行困難者が乗場呼び(以後、車椅子呼びと称す)を登録するためにあり、一般利用者用と同様に、上方向ボタンと下方向ボタンからなる(最下階では上方向ボタンのみ、最上階では下方向ボタンのみで構成される)。
一般呼びボタン23a,23b…によって登録された一般呼びの信号は、群管理制御装置31に与えられる。また、車椅子呼びボタン24a,24b…によって登録された車椅子呼びの信号は、識別子等によって一般呼びの信号と区別して群管理制御装置31に与えられる。
群管理制御装置31は、本システムの主制御装置として存在する。群管理制御装置31は、エレベータ12a,12b,12c…の運転を統括的に制御する装置である。群管理制御装置31は、各号機の制御装置11a,11b,11c…と同様に、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータによって構成される。本実施形態において、この群管理制御装置31には、記憶部32、運転制御部33、利用者判別部34が備えられている。なお、これらは、ソフトウェアによって実現しても良いし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現しても良いし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現しても良い。
記憶部32は、任意の階で登録された乗場呼び(一般呼び/車椅子呼び)に関する情報を記憶する。運転制御部33は、乗場呼びが登録された際に、エレベータ12a,12b,12c…の中のいずれかに当該乗場呼びを割り当てるための割当処理を行うと共に、乗場呼びが車椅子呼びであった場合には、利用者判別部34の判定結果に応じて、その車椅子呼びを有するエレベータの運転をダブル運転から全階床運転に切り替える制御を行う。
「ダブル運転」とは、ダブルデッキエレベータの上かごと下かごの一方を偶数階、他方を奇数階に停車させる運転である。「全階床運転」とは、上かごと下かごに関係なく、全ての階を呼び登録可能とし、シングルエレベータのように各階を移動させる運転である。ただし、上かごに対して最下階の登録、下かごに対しては最上階の登録は不可である。
利用者判別部34は、車椅子呼びボタン24a,24b…のいずかれの操作により車椅子呼びが登録されたときに、乗りかご内に設置されたカメラを用いて、その車椅子呼びを登録した利用者を判別する。詳しくは、利用者判別部34は、車椅子呼びに応答したエレベータの上かごまたは下かごに設置されたカメラの撮影画像を用いて、当該車椅子呼びを登録した利用者が歩行困難者であるか否かを判別する。
図2は乗りかご内の出入口周辺部分の構成を示す図である。各号機の上下かご(上かご13a,13b,13c…,下かご14a,14b,14c…)は基本的に同じ構成である。
乗りかごの出入口にかごドア18が開閉自在に設けられている。図2の例では両開きタイプのかごドア18が示されており、かごドア18を構成する2枚のドアパネル18a,18bが間口方向(水平方向)に沿って互いに逆方向に開閉動作する。なお、「間口」とは、乗りかごの出入口と同じである。
乗りかごの出入口の両側に入口柱41a,41bが設けられており、幕板17と共に乗りかごの出入口を囲っている。「入口柱」は、正面柱とも言い、裏側にはかごドア18を収納するための戸袋が設けられているのが一般的である。かごドア18が戸開したときに、一方のドアパネル18aが入口柱41aの裏側に設けられた戸袋42aに収納され、他方のドアパネル18bが入口柱41bの裏側に設けられた戸袋42bに収納される。入口柱41a,41bの一方あるいは両方に表示器43や、行先階ボタン44などが配設されたかご操作盤45、スピーカ46が設置されている。図2の例では、入口柱41aにスピーカ46、入口柱41bに表示器43、かご操作盤45が設置されている。なお、乗りかごの仕様によっては、歩行困難者用(車椅子利用者用)として、表示器43やかご操作盤45がかご側面の低い位置に別途設置されている。
ここで、カメラ19は、乗りかごの出入口上部に水平方向に配設された幕板17の中に設けられる。なお、カメラ19は、図1に示したカメラ15a,15b,15c…,カメラ16a,16b,16c…に相当する。カメラ19は、例えば車載カメラ等の小型の監視用カメラであり、広角レンズもしくは魚眼レンズを有し、1秒間に数コマ(例えば30コマ/秒)の画像を連続的に撮影可能である。カメラ19は、例えば乗りかごが各階の乗場21a,21b…のいずれかに到着したときに起動され、かご室内と出入口付近の乗場を含めて撮影する。
なお、カメラ19は、エレベータ運転時に常時動作中であっても良い。乗場の利用者を戸閉直前まで検知するため、かごドア18の戸閉位置に合わせて、カメラ19が取り付けられている。具体的には、かごドア18が両開きタイプであれば、幕板17の中央部にカメラ19が取り付けられる。
次に、本システムの動作を説明する。
図3は本システムの動作を示すフローチャートである。このフローチャートで示される処理は、主として群管理制御装置31によって実行される。
いま、エレベータ12a,12b,12c…がダブル運転中であるとする。ダブル運転中は、例えば上かご13a,13b,13c…は偶数階(2F,4F,6F…)、下かご14a,14b,14c…は奇数階(1F,3F,5F…)に停止する。このようなダブル運転中に、歩行困難者用である車椅子呼びボタン24a,24b…のいずかれの操作により車椅子呼びが登録された場合に(ステップS11のYes)、群管理制御装置31は、以下のよう処理を実行する。
例えば、乗場21aに設置された車椅子呼びボタン24aの操作により車椅子呼びが登録されたものとする。群管理制御装置31は、この車椅子呼びの信号を受信すると、エレベータ12a,12b,12c…の運転状態から当該車椅子呼びを割り当てる乗りかご(上かごまたは下かご)を選出する(ステップS12)。なお、車椅子呼びの割当処理として、例えば車椅子用として予め決められている乗りかごを選出する方法や、最も早く応答可能な乗りかごを選出する方法、乗車人数の少ない乗りかごを選出する方法などがある。
ここで、例えばエレベータ12aの上かご13aが割当かごとして選出され、乗場21aに到着したとする。群管理制御装置31は、上かご13aに設置されたカメラ15aから戸開時に撮影された画像を取得する。群管理制御装置31は、この画像から上かご13aの到着口付近にいる利用者を「車椅子呼びを登録した利用者」として抽出し(ステップS13)、その利用者が歩行困難者であるか否かを判別する(ステップS14)。「車椅子呼びを登録した利用者」とは、乗場で車椅子呼びボタンを操作した利用者のことであり、当該車椅子呼びに応答した乗りかごの到着口付近で待っていることが多い。
カメラの撮影画像から利用者を抽出し、その利用者を判別する方法としては、例えば機械学習などの公知の技術を用いるものとし、ここではその詳しい説明を省略する。また、「歩行困難者」としては、車椅子利用者を前提としているが、例えば松葉杖、ステッキなどの歩行補助機器類を使用している利用者、ベビーカーを押して歩行している利用者、さらに、妊婦等の身体的に歩行困難な利用者などを含めても良い。利用者の判別方法としては、例えば機械学習によって上記歩行困難者として分類された利用者の特徴量を学習した辞書を用い、撮影画像から抽出した利用者の特徴量を上記辞書の特徴量と照らして合わせて判別する方法などが用いられる。
また、車椅子利用者に着目した場合、図4に示すように、車椅子利用者単独でエレベータに乗車する場合と、図5に示すように、一般利用者が車椅子利用者に付き添ってエレベータに乗車する場合がある。図4の例のように、撮影画像上で車椅子利用者だけを抽出できる場合には、その車椅子利用者を歩行困難者として判定できる。図5の例のように、撮影画像上で車椅子利用者と一般利用者が1つの集合体として抽出される場合には、その一般利用者を車椅子利用者として認識するものとする。
車椅子呼びを登録した利用者が歩行困難者と判定された場合には(ステップS14のYes)、群管理制御装置31は、車椅子呼びに応答したエレベータ12aに対するダブル運転の制約を一時的に解除し、当該エレベータ12aの運転を全ての階を呼び登録可能な全階床運転に切り替える(ステップS15)。これにより、例えばエレベータ12aの上かご13aに歩行困難者が乗車した場合に、かご操作盤45上の行先階ボタン44の操作により、偶数階だけでなく、奇数階も含めて、自分の行先階を任意に登録できるようになる。
また、エレベータ12aが歩行困難者の行先階に到着するまでの間、群管理制御装置31は、当該エレベータ12aに対する他の乗場呼びの割当てを禁止する(ステップS16)。これにより、全階床運転中のエレベータ12aが他の乗場呼びに応答して各階に停止することで、運行効率を下げてしまう事態を防ぐことができる。
一方、上記ステップS14において、車椅子呼びを登録した利用者が歩行困難者以外であった場合、群管理制御装置31は、その車椅子呼びの登録を不適切と判断し、当該エレベータ12aに対するダブル運転の制約を解除せず、そのままダブル運転を継続する(ステップS18)。また、上記ステップS11において、一般呼びボタン23a,23b…のいずれかが操作によって一般呼びが登録された場合には、群管理制御装置31は、一般呼びの割当処理を行った後(ステップS17)、ダブル運転を継続する(ステップS18)。
このように本実施形態によれば、車椅子呼びが登録された際に、カメラの画像を利用して利用者が歩行困難者であると判定された場合のみ、ダブル運転の制約を解除して全階床運転に切り替える。これにより、ダブル運転中であっても、歩行困難者を行先階まで直接運ぶことができる。一方、歩行困難者以外であった場合には、ダブル運転の制約を解除せずに対処することで、車椅子呼びの乱用によって運行効率が低下することを防ぐことができる。また、利用者の判別手段としてカメラを用いているので、例えばIDタグのような事前登録は不要であり、車椅子利用者を含め、歩行が困難な利用者を正しく判定して、全階床運転に切り替えることができる。
(変形例)
(1)一般利用者が同じ乗りかごに乗車した場合の対処
車椅子呼びに応答した乗りかご(上かごまたは下かご)に歩行困難者が乗車した後に、一般利用者が乗車してしまう可能性がある。乗りかご内にカメラが設置されていれば、乗りかご内でも一般利用者を検知できるので、その一般利用者が行先階を登録するときにダブル運転の制約を適用できる。
図6にそのときの処理を示す。
上記ステップS15において、例えばエレベータ12aに対するダブル運転の制約が解除され、エレベータ12aの上かご13aに歩行困難者が乗車した状態とする(ステップS21)。
このとき、群管理制御装置31は、上かご13aに設置されたカメラ15aの画像から歩行困難者以外の利用者が乗車したことを検知すると(ステップS22のYes)、その利用者の行先階登録に対して、ダブル運転の制約を適用する(ステップS23)。具体的には、群管理制御装置31は、利用者がかご操作盤45の近くに来たときに、ダブル運転として定められている停止階以外の行先階を登録できないように制御する。その際、図2に示した表示器43やスピーカ46を通じて、例えば「車椅子利用者を優先して運転しています。一般の利用者は〇〇階には行けません」といったような警告メッセージを出力しても良い。
このようにして、利用者の行先階が登録された後(ステップS25)、上かご13aが戸閉すると(ステップS26のYes)、エレベータ12aは、利用者の行先階に向けて出発する(ステップS27)。この場合、歩行困難者が任意に登録した行先階の他は、もともとダブル運転として定められた行先階が停止対象となるので、一般利用者が同乗していても、運行効率の低下を防ぐことができる。
(2)乗場にカメラを設置
図7に示すように、各階の乗場50に少なくとも1台のカメラ54を設置しておき、そのカメラ54の画像を解析処理して、車椅子呼びを登録した利用者を判別しても良い。図中の51a,51b,51cは各号機の乗場ドアを示す。52a,52bは一般呼びボタン、53a,53bは車椅子ボタンを示す。
図7の例では、B号機の乗場ドア51bの近くに1台のカメラ54が設置されているが、各号機毎にカメラ54を設置しておくことでも良い。車椅子ボタン53aまたは53aの操作によって車椅子呼びが登録された場合に、群管理制御装置31は、このカメラ54の画像を認識処理して、車椅子呼びを登録した利用者を歩行困難者であるか否かを判定する。歩行困難者であれば、群管理制御装置31は、当該車椅子呼びに応答したエレベータの運転をダブル運転から全階床運転に切り替える。歩行困難者以外の利用者であれば、群管理制御装置31は、当該車椅子呼びに応答したエレベータのダブル運転を継続する。
(3)音センサを併用
車椅子利用者などの歩行困難者が乗りかごに乗車するときには、その歩行困難者に特有の音が発生する。例えば、車椅子利用者であれば、車椅子の車輪が床面上を移動しているときや、シル(乗場シルとかごシル)を横切るときに音が発生する。また、例えば松葉杖やステッキなどを持った利用者であれば、松葉杖やステッキが乗場の床面をたたく音が発生する。
図8に示すように、群管理制御装置31に備えられた利用者判別部34は、カメラ61によって撮影された画像と、音センサ62によって検知された音信号を入力とする。カメラ61は、図1に示したカメラ15a,15b,15c…,カメラ16a,16b,16c…に相当する。音センサ62は、例えば各号機の乗りかご(上かごと下かご)の出入口付近に設置される。
利用者判別部34は、カメラ61によって撮影された画像と、音センサ62によって検知された音信号とに基づいて、車椅子呼びを登録した利用者が歩行困難者であるか否かを判定する。この場合、画像認識によって歩行困難者が検知され、さらに、歩行困難者に特有の音信号が検知された場合には、利用者判別部34は、車椅子呼びを登録した利用者が歩行困難者であると判定する。なお、「歩行困難者に特有の音信号の検知」は、予め車椅子の音や松葉杖の音など、歩行困難者が移動するときに発する音のパターンを学習した辞書を用いることで実現する。
一方、画像認識によって歩行困難者が検知されても、歩行困難者に特有の音信号が検知されなければ、利用者判別部34は、車椅子呼びを登録した利用者が歩行困難者以外であると判定する。ただし、音センサ62を併用する方法は、車椅子や松葉杖など、特定の音が発生する歩行補助機器類を使用した歩行困難者を検知対象とした場合に有効であり、特定の音が発生しない歩行困難者に対しては、カメラ61の撮影画像だけで検知することが好ましい。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、事前登録を必要とせず、歩行困難な利用者と一般利用者とを区別してダブル運転を適用することで、運行効率の低下を防ぐことのできるエレベータ群管理システムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11a,11b,11c…号機制御装置、12a,12b,12c…エレベータ、13a,13b,13c…上かご、14a,14b,14c…下かご、15a,15b,15c…カメラ、16a,16b,16c…カメラ、21a,21b…乗場、22a,22b…乗場操作盤、23a,23b…一般呼びボタン、24a,24b…車椅子呼びボタン、31…群管理制御装置、32…記憶部、33…運転制御部、34…利用者判別部。

Claims (6)

  1. 上下に連結された2つの乗りかごを有する複数台のエレベータの運転を制御するエレベータ群管理システムにおいて、
    上記2つの乗りかご内あるいは各階の乗場に設置されたカメラの画像から利用者の特徴量を抽出し、予め歩行困難者として学習された利用者の特徴量と照らし合わせることによって、車椅子呼びを登録した利用者が歩行困難者であるか否かを判別する利用者判別手段と、
    上記利用者判別手段によって上記利用者が歩行困難者であると判別された場合に、上記複数台のエレベータの中で上記車椅子呼びに応答したエレベータの運転を全ての階を呼び登録可能な全階床運転に切り替え、上記利用者が歩行困難者以外と判別された場合には、上記2つの乗りかごの一方を偶数階、他方を奇数階に停車させるダブル運転を行う運転制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータ群管理システム。
  2. 上記運転制御手段は、
    上記車椅子呼びに応答したエレベータの運転を上記全階床運転に切り替えたときに、当該エレベータに対する他の乗場呼びの割り当てを禁止することを特徴とする請求項1記載のエレベータ群管理システム。
  3. 上記利用者判別手段は、
    歩行困難者に付き添う利用者については、歩行困難者として認識することを特徴とする請求項1記載のエレベータ群管理システム。
  4. 上記運転制御手段は、
    上記車椅子呼びに応答したエレベータに歩行困難者以外の利用者が乗車した場合に、当該利用者が登録する行先階に上記ダブル運転の制約を適用することを特徴とする請求項1記載のエレベータ群管理システム。
  5. 上下に連結された2つの乗りかごを有する複数台のエレベータの運転を制御するエレベータ群管理システムにおいて、
    上記2つの乗りかご内あるいは各階の乗場に設置されたカメラの画像を用いて、車椅子呼びを登録した利用者が歩行困難者であるか否かを判別する利用者判別手段と、
    上記利用者判別手段によって上記利用者が歩行困難者であると判別された場合に、上記複数台のエレベータの中で上記車椅子呼びに応答したエレベータの運転を全ての階を呼び登録可能な全階床運転に切り替え、上記利用者が歩行困難者以外と判別された場合には、上記2つの乗りかごの一方を偶数階、他方を奇数階に停車させるダブル運転を行う運転制御手段とを具備し、
    上記乗りかごの出入口付近に設置された音センサを備え、
    上記利用者判別手段は、
    上記音センサによって検知される音信号を考慮して、上記利用者が歩行困難者であるか否かを判別することを特徴とするエレベータ群管理システム。
  6. 上記利用者判別手段は、
    上記音センサによって歩行困難者に特有の音信号が検知された場合に、上記利用者を歩行困難者であると判定することを特徴とする請求項5記載のエレベータ群管理システム。
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