JP7404246B2 - フォン・ヴィレブランド因子のレベルを調節する化合物、及び血液疾患の治療におけるそれらの使用 - Google Patents

フォン・ヴィレブランド因子のレベルを調節する化合物、及び血液疾患の治療におけるそれらの使用 Download PDF

Info

Publication number
JP7404246B2
JP7404246B2 JP2020541532A JP2020541532A JP7404246B2 JP 7404246 B2 JP7404246 B2 JP 7404246B2 JP 2020541532 A JP2020541532 A JP 2020541532A JP 2020541532 A JP2020541532 A JP 2020541532A JP 7404246 B2 JP7404246 B2 JP 7404246B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
independently
subject
formula
von willebrand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020541532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021513513A (ja
Inventor
バドゥー, ヤスナ クリチッチ
エイミー, メリッサ プーラー,
クラウス ライカー,
Original Assignee
ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー filed Critical ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
Publication of JP2021513513A publication Critical patent/JP2021513513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7404246B2 publication Critical patent/JP7404246B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/56Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/56Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids
    • A61K31/575Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids substituted in position 17 beta by a chain of three or more carbon atoms, e.g. cholane, cholestane, ergosterol, sitosterol
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/12Ketones
    • A61K31/122Ketones having the oxygen directly attached to a ring, e.g. quinones, vitamin K1, anthralin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/02Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors

Description

心臓、血液、及び血管から構成される心血管系は、身体内の細胞まで及び細胞から、栄養素、酸素、及び他の成分を輸送する。血管壁は、内皮細胞と呼ばれる高度に特殊化した細胞から構成される。これらの細胞は、障壁機能、血栓形成、線維素分解、炎症、血管新生、血圧、血流、及び臓器修復をはじめとする、多数の重要な機能に関与する(Michiels,2003)。
内皮細胞により、巨大な多量体糖タンパク質であるフォン・ヴィレブランド(von Willebrand)因子(vWF)が発現及び放出される(Jaffe et al.,1973)。その主要な機能は、第VIII因子(Lollar,1991)、必須血液凝固タンパク質、及び血小板インテグリン(Bockenstedt et al.,1986)をはじめとする、様々なタンパク質を結合するというものである。したがって、vWFは、血小板粘着及び血栓形成に重要である(Yau et al.,2015)。内皮細胞では、バイベル-パラーデ小体(Weibel-Parade bodies)(WPB)と呼ばれる分泌顆粒、すなわち動的貯蔵区画にvWFが貯蔵される(Meyer et al.,1991)。分泌された後、巨大なvWF多量体は、メタロプロテアーゼADAMTS13によって切断される(Chung & Fujikawa,2002)。WPBからのvWFエキソサイトーシスの調節は厳しく調節されており(Rusu et al.,2014)、常時活性化されている(constituative)シグナル伝達経路(Giblin et al.,2008)及びアゴニスト依存性シグナル伝達経路(Vischer et al.,2000)の両方によって制御されるとの仮説が立てられている。血管損傷により、vWFの放出が急速に上方調節された後、血栓が形成される。概して、内皮細胞によるvWFの発現及び放出のレベルは、vWFの血中濃度に直結する。
vWFの血中濃度の上昇は、心血管疾患(Jager et al.,1999)、血液疾患(Kremer Hovinga et al.,2017)、脳卒中(De Meyer et al.,2012)、冠動脈性心疾患(Whincup et al.,2002)、関節リウマチ(Gurol et al.,2015)、深部静脈血栓症(Koster et al.,1995)、内皮細胞機能不全(Horvath et al.,2004)、及び多数の他の症状(Franchini & Lippi,2007)の予測因子となる。実際、vWF発現の遺伝的な下方調節を有する個体は、有害な心血管事象に対して保護される(Seaman et al.,2015)。したがって、内皮細胞によるvWFの産生を標的とすることによる血中vWF濃度の調節は、血管系の疾患及び疾病を改善する介入として魅力的なものである(Spiel et al.,2008)。これまでに、ある種の化合物について、vWFの活性を調節することが特定されているが、キノンメチド系の化合物ではこのような特定はなされていない(Gragnano et al.,2017)。したがって、キノンメチド系の化合物は、血液関連疾患の予防、治療、及び管理のための新規な介入を示す。
本明細書に開示する実験例においてヒト内皮細胞より得られた結果を示すグラフである。
発明の詳細な説明
本発明は、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための化合物、具体的にはテルペン、具体的にはトリテルペン、より具体的にはキノンメチド含有トリテルペンを提供する。
具体的には、本発明は、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(I)の化合物に関する。
Figure 0007404246000001

式中、
結合bは、単結合又は二重結合であり、
R1、R4、R9、R13、R14、R17、及びR20aは、各々独立して、任意に置換された及び/若しくは任意に分枝状のC1~C10アルキル、好ましくはC1~5アルキル;任意に置換された及び/若しくは任意に分枝状のC2~C10アルケニル、好ましくはC2~C5アルケニル;又は、任意に置換された及び/若しくは任意に分枝状のC2~C10アルキニル、好ましくはC2~C5アルキニルである。
より好ましくは、R1、R4、R9、R13、R14、R17、及びR20aの各々は、独立して、1、2、3、4、5、又は6個の炭素原子を有する分枝状又は非分枝状の飽和炭化水素鎖である。この用語は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、t-ブチル、n-ヘキシルなどの基によって例示される。
より好ましくは、R1、R4、R9、R13、R14、R17、及びR20aのうちの少なくとも3つは、メチル基である。より好ましくは、R1、R4、R9、R13、R14、R17、及びR20aのうちの少なくとも4つは、メチル基である。最も好ましくは、R1、R4、R9、R13、R14、R17、及びR20の全ては、メチル基である。
R3及びR20bは、各々独立して、H、OH、-COH、1~5つの-OH、-COH基で置換されたC1~C5アルキル基からなる群から選択される。
好ましくは、R3は、表1に列挙された置換基から選択される。
R6、R16は、独立して、H又はOHである。
R7は、独立して、H、OH、又はカルボニルである。
R12は、独立して、H、又はメチルである。
R11、R19は、独立して、H、又はBrである。
R15は、独立して、H、OH、又はカルボニルである。
R18は、独立して、H、メチル、又はOHである。
R21aは、独立して、H、メチル、OH、カルボニル、又はオキシムである。
R21bは、独立して、なし、H、OH、又はCOHである。
R22は、独立して、H、OH、カルボニル、又はOHのエステル誘導基である。
Figure 0007404246000002

Figure 0007404246000003
好ましい実施形態では、結合bは、二重結合である。
好ましい実施形態では、R3は、OHである。
好ましい実施形態では、R20は、COHである。
好ましい実施形態では、R3はOHであり、R20はCOHである。
好ましい実施形態では、式(I)の化合物は、キノンメチド含有トリテルペンである。
好ましい実施形態では、式(I)のキノンメチド含有トリテルペン化合物は、セラストロール(Celastrol)であり、化合物1の構造を有する。
Figure 0007404246000004

セラストロールは、実験式(Hill表記)としてC29H38O4を有する。これは、450.61の分子量を有する。CAS番号は、34157-83-0である。これは、同義語として、10-ヒドロキシ-2,4a,6a,9,12b,14a-ヘキサメチル-11-オキソ-1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b-テトラデカヒドロ-ピセン-2-カルボン酸を有する。
式(I)の一実施形態では、R3はOHであり、R20はCOOHである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、化合物2の構造を有する。
Figure 0007404246000005

式(I)の一実施形態では、R3、R4、R6は独立してOHであり、R20はCOOHである。
特定の実施形態では、式(I)の化合物は、化合物3の構造を有する。
Figure 0007404246000006
本発明は更に、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(IIIa)のトリテルペン化合物に関する。
Figure 0007404246000007

式中、
環Aは、芳香族であり;
R2は、独立して、OH;メトキシ;エーテル、エステル、カーボネート若しくはグリコシドから選択されるO-結合誘導基であり、好ましくは、R2は、表2aに列挙された置換基から選択され;
R3は、R2と同じ、又はアセチルであり;
R2-R3は、環を形成してもよく;
R4は、独立して、H、メチル、CHOH、OH、COH、COCH、又はホルミルであり;
R6は、独立して、H;OH;カルボニル;アセチル;ニトリル;アリル;又は、OH、アミノ、ケト、若しくはエステル基を含有するアルキル基;S-結合基;ヘテロアリール;又は表2bに定義されたとおりのものであり;
R7は、独立して、H、又はOHであり;
R17は、独立して、H、又はメチルであり;
R20aは、独立して、メチル、CHOH、若しくはアセチル-エステル誘導基、又は表2cに定義されたとおりのものであり、R20bは、独立して、H、OH、CHOH、又は、カルボン酸、アミド、エステルを含むアシル誘導基であり;又は、ニトリル、アミン、アミド、尿素を含むN-結合基及びその誘導体、又は表2dに定義されたとおりのものであり;
R21は、独立して、H、OH、カルボニル、又はO-結合アセテートエステルであり;
R22は、独立して、H、メチル、OH、又はO-結合アセテートエステルである。
Figure 0007404246000008

Figure 0007404246000009

Figure 0007404246000010

Figure 0007404246000011

Figure 0007404246000012
一実施形態では、式(IIIa)の化合物は、化合物6の構造を有する。
Figure 0007404246000013
一実施形態では、式(IIIa)の化合物は、化合物7の構造を有する。
Figure 0007404246000014
好ましい一実施形態では、R2は、OHである。
好ましい一実施形態では、R3は、OHである。
好ましい一実施形態では、R4は、COである。
好ましい一実施形態では、R6は、COである。
好ましい一実施形態では、R20は、COOHである。
好ましい一実施形態では、R2及びR3はOHであり、R4及びR6はCOであり、R20はCOOHである。
特定の好ましい一実施形態では、式(IIIa)の化合物は、キノンメチド化合物ではない。
特定の好ましい一実施形態では、式(IIIa)の化合物は、化合物8の構造を有する。
Figure 0007404246000015
化合物8は、実験式(Hill表記)としてC29H36O6を有する。これは、480.601の分子量を有する。
一実施形態では、式(IIIa)の化合物は、化合物9の構造を有する。
Figure 0007404246000016
好ましい一実施形態では、R2は、OHである。
好ましい一実施形態では、R3は、OHである。
好ましい一実施形態では、R6は、COHである。
好ましい一実施形態では、R20は、COOHである。
好ましい一実施形態では、R2及びR3はOHであり、R6はCOHであり、R20はCOOHである。
特定の好ましい一実施形態では、式(IIIa)の化合物は、キノンメチド化合物ではない。
一実施形態では、式(IIIa)の化合物は、化合物10の構造を有する。
Figure 0007404246000017
化合物10は、実験式(Hill表記)としてC31H44O5を有する。これは、496.688の分子量を有する。これは、キノンメチド化合物ではない。
一実施形態では、式(IIIa)の化合物は、化合物11の構造を有する。
Figure 0007404246000018
本発明は更に、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(IIIb)のトリテルペン化合物に関する。
Figure 0007404246000019

式中、
R2、R3は、独立して、OH、メトキシ、又はO-結合アセチルエステルであり;
R4は、独立して、H、メチル、CHO、又はCOHであり;
R6aは、独立して、H、又はカルボニルであり、R6bは、独立して、H、又はスルホネートであり;
R7aは、独立して、H、又はカルボニルであり、R7bは、独立して、H、又はOHであり;
R15は、独立して、H、又はOHであり;
R17は、独立して、H、又はメチルであり;
R20aは、独立して、メチル、OH、又はCOHであり、R20bは、独立して、H、カルボニル、COH、又はCOCHであり;
R21は、独立して、H、又はカルボニルであり;
R22は、独立して、H、OH、又はO-結合アセチルエステルである。
本発明は更に、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(IVa)のトリテルペン化合物に関する。
Figure 0007404246000020

式中、
R6、及びR22は、独立して、H又はOHであり;
R20aはメチルであり、R20bは独立して、H、又はCOHであり;
R21は、独立して、H、又はカルボニルである。
一実施形態では、式(IVa)の化合物は、化合物12の構造を有する。
Figure 0007404246000021
一実施形態では、本発明は、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(IVb)のトリテルペン化合物を提供する。
Figure 0007404246000022

式中、
R2は、独立して、OH、又はO-結合アセチルエステルであり;
R9、R10、R13、R19は、独立して、H、又はメチルであり;
R17は、メチルであり;
R17、R19はまた、エーテル基又はエステル基を含有する分子内環を形成し得;
R20aはメチルであり、R20bは独立して、メチルである、又はエステル含有分子内環を17位に形成する。
一実施形態では、本発明は、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(IVc)のトリテルペン化合物を提供する。
Figure 0007404246000023

式中、
R6は、独立して、H、又はOHであり;
R8、R10、R14は、メチルであり;
R11、R12は、エポキシドであり;
R13-R17は、エステル含有環であり;
R19は、独立して、H、又はメチルであり;
R20aは独立して、メチル、又はメチレンであり、R20bは独立して、H、メチル、又はOHである。
一実施形態では、本発明は、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(V)のトリテルペン化合物を提供する。
Figure 0007404246000024

式中、
R20aはメチルであり、R20bは独立して、COH、又はエステル及びアミド誘導基である。
本発明は、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための化合物、具体的にはジテルペン、より具体的には式(II)のキノンメチド含有ジテルペン化合物を提供する。
Figure 0007404246000025

式中、
結合bは、単結合又は二重結合であり;
R1は、独立して、H、OH、又はO-結合アセテートエステル(OAc)であり;
R3は、表3に列挙された置換基から選択され得;
R4は、独立して、H、メチル、イソプロピル、OH、メトキシ、OAc、又はCHCHOHであり;
R3、R4はまた、エーテル含有環を形成し得;
R6は、独立して、H、OH、メトキシ、NH、又は(CH)4C(=O)CH、ジテルペンであり;
R7は、独立して、H、OH、OMe、カルボニル、又はBrであり;
R7、R14はまた、エーテル含有環を形成し得;
R9は、独立して、メチル、COMe、又はCHCOMeであり;
R12は、独立して、H、OH、カルボニル、O-結合アセテートエステル、又はO-結合ベンゾエートエステル(誘導基)であり;
R13は、独立して、H、OH、カルボニル、O-結合ホルメートエステル、O-結合ベンゾエートエステル、又はO-結合シンナメートエステルであり;
R14aは独立して、メチル、CHOH、又はCHO-結合エステルであり、R14bはメチルであり;
R3は、以下のように更に定義され得る。
Figure 0007404246000026

一実施形態では、式(II)の化合物は、化合物4の構造を有する。
Figure 0007404246000027

好ましい一実施形態では、R6は、Oである。
好ましい一実施形態では、R11は、OHである。
好ましい一実施形態では、R12は、Oである。
好ましい一実施形態では、R6及びR12はOであり、R11はOHである。
特定の好ましい一実施形態では、式(IIIa)の化合物は、キノンメチド化合物である。
特定の好ましい一実施形態では、式(II)の化合物はジテルペンキノンメチドであり、化合物5の構造を有する。
Figure 0007404246000028

化合物5は、実験式(Hill表記)としてC2026を有する。これは、330.424の分子量を有する。
一実施形態では、本発明は、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(VIIa)のジテルペン化合物を提供する。
Figure 0007404246000029

式中、
R2は、独立して、OH、メトキシ、アルコキシ、又はO-結合アセチルエステルであり;
R3は、独立して、H、n-プロピル、イソプロピル、アリル、又は、アセチルエステル基を有するイソプロピル誘導基であり;
R8は、独立して、H、又はOHであり;
R9は、メチルであり;
R13は、独立して、H、OH、又はO-結合ホルメートエステルであり;
R14は、独立して、メチル、又はCHOH及びそのホルメートエステルであり;
R9、R14は、エステル含有環であり得る。
一実施形態では、式(VIIa)の化合物は、化合物13の構造を有する。
Figure 0007404246000030
一実施形態では、本発明は、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(VIIb)のジテルペン化合物を提供する。
Figure 0007404246000031

式中、
R2は、独立して、OH、メトキシ、エーテル誘導基、又はエステル誘導基であり;
R3は、独立して、H、イソプロピル、アリル、イソプロペニル、又は、ヒドロキシル、エーテル及びエステル基を含有するn-プロピル及びイソプロピル誘導基であり;
R6は、独立して、H、メチル、OH、メトキシ、エトキシ、カルボニル、O-結合ホルメート、アセテート、ヒドロキシアセテート、又は脂肪酸エステルであり;
R7は、独立して、H、OH、カルボニル、O-結合ホルメート、アセテート、プロピオネート、ブチレート、又はベンゾエートエステル及びこれらの誘導基であり;
R8は、独立して、H、又はメトキシであり;
R9は、独立して、メチル、CHOH、又はカルボン酸であり;
R9、R14は、独立して、ヒドロキシル、エーテル、又はエステル基含有環であり;
R12は、独立して、H、又はOHであり;
R13は、独立して、H、OH、カルボニル、又はO-結合ホルメート若しくはアセテートエステルであり;
R14は、独立して、メチル、CHOH又はそのホルメートエステル若しくはアセテートエステル、又はCOCHである。
一実施形態では、式(VIIb)の化合物は、化合物14の構造を有する。
Figure 0007404246000032
一実施形態では、式(VIIb)の化合物は、化合物15の構造を有する。
Figure 0007404246000033
好ましい一実施形態では、R12は、OHである。
特定の好ましい一実施形態では、式(VIIb)の化合物は、キノンメチド化合物ではない。
特定の好ましい一実施形態では、式(IIb)の化合物はジテルペンであり、化合物16の構造を有する。
Figure 0007404246000034
化合物16は、実験式(Hill表記)としてC2026を有する。これは、330.424の分子量を有する。これは、キノンメチド化合物ではない。
一実施形態では、式(VIIb)の化合物は、化合物17の構造を有する。
Figure 0007404246000035
一実施形態では、式(VIIb)の化合物は、化合物18の構造を有する。
Figure 0007404246000036
一実施形態では、式(VIIIb)の化合物は、化合物19の構造を有する。
Figure 0007404246000037
一実施形態では、式(VIIIb)の化合物は、化合物20の構造を有する。
Figure 0007404246000038
一実施形態では、式(VIIIb)の化合物は、化合物21の構造を有する。
Figure 0007404246000039
一実施形態では、式(VIIb)の化合物は、化合物22の構造を有する。
Figure 0007404246000040
一実施形態では、式(VIIb)の化合物は、化合物23の構造を有する。
Figure 0007404246000041
一実施形態では、式(VIIb)の化合物は、化合物24の構造を有する。
Figure 0007404246000042
一実施形態では、式(VIIb)の化合物は、化合物25の構造を有する。
Figure 0007404246000043
一実施形態では、本発明は、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(VIIIa)のジテルペン化合物を提供する。
Figure 0007404246000044

式中、
R1、R2、R4は、独立して、OH、メトキシ、又はO-結合アセテートエステルであり;
R3は、独立して、H、イソプロピル、プロペン-1-イル、プロペン-2-イル、又はアセチルエステル誘導化n-プロピルであり;
R6は、独立して、H、又はアセチルであり;
R7は、Hであり;
R7、R14は、エーテル含有環であり得;
R9は、独立して、メチル、又はCOHであり;
R14は、メチルである。
一実施形態では、本発明は、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(VIIIb)のジテルペン化合物を提供する。
Figure 0007404246000045

式中、
R1は、独立して、OH、メトキシ、又はO-結合アセテートエステルであり;
R2は、独立して、OH、メトキシ、O-結合アセテート又はベンゾエートエステルであり;
R3は、独立して、H、直鎖状及び分枝状のアルキル又はアルケニル、並びに、OH、エーテル若しくはエステル基を含有する誘導基であり;
R2、R3は、エーテル含有環であり得;
R4は、独立して、OH、メトキシ、又はO-結合アセテートエステルであり;
R3、R4は、エーテル含有環であり得;
R6は、独立して、H、OH、メトキシ、カルボニル、又はO-結合アセテートエステルであり;
R6、R7、R8、R9、及びR14は、独立して、エステル含有環であり得;
R7は、独立して、H、OH、メトキシ、カルボニル、O-結合アセテートエステルであり;
R8は、独立して、H、メチル、CHOH、又はホルミルであり;
R9、R14は、エーテル又はエステル含有環であり得;
R12は、独立して、H、OH、又はO-結合アセテートエステルであり;
R13は、独立して、H、OH、カルボニル、メチレン、又はO-結合ホルメート若しくはアセテートエステルであり;
R14は、独立して、メチル、メチレン、CHOHホルメートエステル、又はCOCHである。
好ましい一実施形態では、R1は、OHである。
好ましい一実施形態では、R2は、OHである。
好ましい一実施形態では、R4は、OHである。
好ましい一実施形態では、R6は、COである。
好ましい一実施形態では、R7は、COである。
好ましい一実施形態では、R1、R2、及びR4はOHであり、R6及びR7はCOである。
特定の好ましい一実施形態では、式(VIIb)の化合物は、キノンメチド化合物ではない。
特定の好ましい一実施形態では、式(VIIIb)の化合物は、化合物26の構造を有する。
Figure 0007404246000046
化合物26は、実験式(Hill表記)としてC2026を有する。これは、346.423の分子量を有する。これは、キノンメチド化合物ではない。
一実施形態では、式(VIIIb)の化合物は、化合物27の構造を有する。
Figure 0007404246000047
一実施形態では、式(VIIIb)の化合物は、化合物28の構造を有する。
Figure 0007404246000048
一実施形態では、式(VIIIb)の化合物は、化合物29の構造を有する。
Figure 0007404246000049
一実施形態では、本発明は、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(IX)のジテルペン化合物を提供する。
Figure 0007404246000050

式中、
R4は、独立して、OH、又はメトキシであり;
R6は、独立して、OH、又はO-結合アセチルエステルであり;
R7は、Hであり;
R9は、メチルであり;
R7、R9は、エステル含有環であり得る。
一実施形態では、本発明は、対象における血液疾患の予防又は治療に使用するための式(X)のジテルペン化合物を提供する。
Figure 0007404246000051

式中、
R1は、独立して、H、OH、カルボニル、又はO-結合アセチルエステルであり;
R2は、独立して、OH、エポキシド、又はO-結合アセチルエステルであり;
R3は、独立して、H、メチル、エポキシド、イソプロピル、又は1,2-プロピレン及びそのエステル誘導基であり;
R6は、独立して、H、OH、エトキシ、カルボニル、O-結合ホルメート、アセテート、又はベンゾエートエステル誘導基であり;
R7は、独立して、H、OH、又はO-結合アセチルエステルであり;
R9は、メチルであり;
R13は、独立して、H、OH、カルボニル、1,4-ブチレン誘導基、O-結合ホルメート又はアセテートエステルであり;
R6、R9は、二重結合含有環であり得;
R14は、独立して、メチル、1,4-ブチレン誘導基、CHOH、又はそのホルメートエステル若しくはアセテートエステル、又はCOCHである。
一実施形態では、対象におけるフォン・ヴィレブランド因子レベルの調節による血液疾患の予防又は治療に使用するための、本発明による化合物が提供される。
一実施形態では、対象におけるフォン・ヴィレブランド因子レベルの調節による血液疾患の予防に使用するための、本発明による化合物が提供される。
一実施形態では、対象におけるフォン・ヴィレブランド因子レベルの調節による血液疾患の治療に使用するための、本発明による化合物が提供される。
一実施形態では、対象におけるフォン・ヴィレブランド因子レベルを低下させることによる血液疾患の予防又は治療に使用するための、本発明による化合物が提供される。
一実施形態では、本明細書に記載の化合物1、2、3、6、7、8、9、10、11、及び12から選択されるトリテルペン化合物である、本発明による使用のための化合物が提供される。
一実施形態では、セラストロール(化合物1)、フリーデリン、プリスチメリン、及びチンゲノンから選択されるトリテルペンキノンメチドである、本発明による使用のための化合物が提供される。
一実施形態では、セラストロール(化合物1)である、本発明による使用のための化合物が提供される。
一実施形態では、トリテルペン非キノンメチド化合物である、本発明による使用のための化合物が提供される。
一実施形態では、化合物8及び10から選択されるトリテルペン非キノンメチド化合物である、本発明による使用のための化合物が提供される。化合物8は、式C31H44O5及び480.601の分子量を有するものとして記載できる。化合物10は、式C31H44O5及び496.688の分子量を有するものとして記載できる。
一実施形態では、本明細書に記載の化合物4、5、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、及び29から選択されるジテルペンである、本発明による使用のための化合物が提供される。
一実施形態では、ジテルペンキノンメチド化合物5である、本発明による使用のための化合物が提供される。化合物5は、式C20H26O4及び330.424の分子量を有するものとして記載できる。
一実施形態では、ジテルペン非キノンメチド化合物である、本発明による使用のための化合物が提供される。
一実施形態では、化合物16及び26から選択されるジテルペン非キノンメチドである、本発明による使用のための化合物が提供される。化合物16は、式C20H26O4及び330.424の分子量を有するものとして記載できる。化合物26は、式C20H26O5及び346.423の分子量を有するものとして記載できる。
一実施形態では、本発明による使用のための化合物であって、血液疾患が、フォン・ヴィレブランド因子疾患、血栓形成、鬱血、凝固亢進、異常血流、及び内皮細胞機能不全のうちの1つ以上である、化合物が提供される。
一実施形態では、血液疾患が、血栓形成、特に末梢血栓形成、心臓血栓形成、又は脳血栓である、本発明による使用のための化合物が提供される。
一実施形態では、血液疾患が鬱血である、本発明による使用のための化合物が提供される。
一実施形態では、当該対象が、フォン・ヴィレブランド因子のレベル上昇に関連する症状を有する、本発明による使用のための化合物が提供される。
一実施形態では、当該フォン・ヴィレブランド因子のレベル上昇が、ApoE4対立遺伝子の存在、心血管疾患、1型糖尿病、2型糖尿病、全身性エリテマトーデス、活動性潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、並びに手術、運動、不安、全身性炎症、妊娠をはじめとする生理学的負荷及び急性負荷のうちの1つ以上によるものである、本発明による使用のための化合物が提供される。
一実施形態では、当該フォン・ヴィレブランド因子のレベル上昇が、対象におけるApoE4対立遺伝子の存在によるものである、本発明による使用のための化合物が提供される。ApoE4は、心血管疾患の公知の遺伝的危険因子である。一実施形態では、当該対象は、ApoE4/ApoE4遺伝子型を有する。一実施形態では、当該対象は、ApoE3/ApoE4遺伝子型を有する。一実施形態では、当該対象は、ApoE3/ApoE3遺伝子型を有する。
一実施形態では、化合物又はその組成物は、経口投与によって投与される。一実施形態では、化合物又はその組成物は、静脈内投与によって投与される。
一実施形態では、対象は、ヒト、例えば、老齢のヒトである。
また、トリテルペン又はジテルペン化合物、具体的にはトリテルペンキノンメチド又はジテルペンキノンメチドを含む、栄養補助製品又は食品製品も提供される。
一実施形態では、化合物は、セラストロール(10-ヒドロキシ-2,4a,6a,9,12b,14a-ヘキサメチル-11-オキソ-1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b-テトラデカヒドロ-ピセン-2-カルボン酸)、フリーデリン、プリスチメリン、及びチンゲノンから選択される。
一実施形態では、化合物は、セラストロール(10-ヒドロキシ-2,4a,6a,9,12b,14a-ヘキサメチル-11-オキソ-1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b-テトラデカヒドロ-ピセン-2-カルボン酸)である。
また、対象における血液疾患の予防又は治療のための本発明による栄養補助製品又は食品製品の使用も提供される。
一実施形態では、血液疾患は、血栓形成である。別の実施形態では、血液疾患は、鬱血である。
一実施形態では、対象は、ApoE3/ApoE4遺伝子型を有する。別の実施形態では、対象は、ApoE4/ApoE4遺伝子型を有する。
定義
本明細書に記載する全てのパーセンテージは、別途記載のない限り、組成物の総重量によるものである。本明細書で使用するとき、「約」、「およそ」、及び「実質的に」は、数値範囲内、例えば、参照数字の-10%から+10%の範囲内、好ましくは-5%から+5%の範囲内、より好ましくは、参照数字の-1%から+1%の範囲内、最も好ましくは参照数字の-0.1%から+0.1%の範囲内の数を指すものと理解される。本明細書における全ての数値範囲は、その範囲内の全ての整数又は分数を含むと理解されるべきである。更に、これらの数値範囲は、この範囲内の任意の数又は数の部分集合を対象とする請求項を支持するために与えられていると解釈すべきである。例えば、1~10という開示は、1~8、3~7、1~9、3.6~4.6、3.5~9.9などの範囲を支持するものと解釈すべきである。
本開示及び添付の特許請求の範囲において使用されるとき、単数形「1つの」(「a」、「an」及び「the」)には、別段の指示がない限り、複数の参照物も含まれる。したがって、例えば、「1つの構成成分(a component)」又は「その構成成分(the component)」についての言及は、2つ以上の構成成分を含む。
用語「アルキル」は、1~20個の炭素原子、又は1~15個の炭素原子、又は1~10個の炭素原子、又は1~8個の炭素原子、又は1~6個の炭素原子、又は1~4個の炭素原子を有する、モノラジカル分枝状又は非分枝状の飽和炭化水素鎖を指す。この用語は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、t-ブチル、n-ヘキシル、n-デシル、テトラデシルなどの基によって例示される。
用語「置換アルキル」は、以下を指す:
1)アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルコキシ、シクロアルケニルオキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ケト、チオカルボニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、ヘテロシクリルチオ、チオール、アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクロオキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、-S(O)-アルキル、-S(O)-シクロアルキル、-S(O)-ヘテロシクリル、-S(O)-アリール、-S(O)-ヘテロアリール、-S(O)2-アルキル、-S(O)2-シクロアルキル、-S(O)2-ヘテロシクリル、-S(O)2-アリール、及び-S(O)2-ヘテロアリールからなる群から選択される1、2、3、4、又は5つの置換基(いくつかの実施形態では、1、2、又は3つの置換基)を有する、上記で定義されたアルキル基。定義によって特に制約されない限り、全ての置換基は、任意に、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF3、アミノ、置換アミノ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、及び-S(O)nR<a>(式中、R<a>はアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、nは0、1、又は2である)から選択される1、2、又は3つの置換基によって更に置換され得る;又は
2)酸素、硫黄から独立して選択される1~10個の原子(例えば、1、2、3、4、又は5個の原子)、及びNR<a>(式中、R<a>は水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルから選択される)によって介在される、上記で定義されたアルキル基。全ての置換基は、任意に、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF3、アミノ、置換アミノ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、及び-S(O)nR<a>(式中、R<a>はアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、nは0、1、又は2である)によって更に置換され得る;又は
3)上記で定義された1、2、3、4、又は5つの置換基を有し、また、上記で定義された1~10個の原子(例えば、1、2、3、4、又は5個の原子)によって介在もされる、上記で定義されたアルキル基。
用語「ヘテロシクリル」、「複素環」、又は「複素環式」は、1~40個の炭素原子及び1~10個のヘテロ原子、並びに環内に窒素、硫黄、リン、及び/又は酸素から選択される1~4個のヘテロ原子を有する、単一の環又は複数の縮合環を有するモノラジカル飽和基を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロシクリル、「複素環」、又は「複素環式」基は、環内のヘテロ原子のうちの1個を介して分子の残りの部分に結合する。
化合物の一部は、互変異性異性体として存在する。互変異性体(Tautomeric isomers)は、互いに平衡状態にある。例えば、アミド含有化合物は、イミド酸互変異性体と平衡状態で存在し得る。どの互変異性体が示されているかに関係なく、また互変異性体間の平衡状態の性質に関係なく、化合物はアミド及びイミド酸互変異性体の両方を含むことが、当業者には理解される。したがって、アミド含有化合物は、イミド酸互変異性体を含むと理解される。同様に、イミド酸含有化合物は、それらのアミド互変異性体を含むと理解される。
「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、及び「含んでいる(comprising)」という用語は、排他的にではなく包含的に解釈されるべきである。同様にして、用語「含む(include)」、「含む(including)」及び「又は(or)」は全て、このような解釈が文脈から明確に妨げられない限りは包括的なものであると解釈される。しかしながら、本明細書に開示されている組成物は、本明細書において具体的に開示されていない要素を含まない場合がある。したがって、「含む/備える(comprising)」という用語を用いた実施形態の開示は、特定されている構成成分「から本質的になる(consisting essentially of)」及び「からなる(consisting of)」実施形態の開示を含む。「本質的になる」組成物とは、参照された構成成分を少なくとも50重量%、好ましくは参照された構成成分を少なくとも75重量%、より好ましくは参照された構成成分を少なくとも85重量%、最も好ましくは参照された構成成分を少なくとも95重量%含むことをいう。
「X及び/又はY」の文脈にて使用される用語「及び/又は」は、「X」又は「Y」又は「X及びY」と解釈されるべきである。本明細書において使用する場合、用語「例(example)」及び「などの(such as)」は、特に後に用語の掲載が続く場合は、単に例示的なものであり、かつ説明のためのものであり、排他的又は包括的なものであると判断すべきではない。
「予防」は、状態又は疾患のリスク及び/又は重症度を低減させることを含む。用語「治療」、「治療する」、「軽減する」及び「緩和する」には、予防若しくは予防的治療(標的とする状態若しくは疾患の発現を予防する及び/又は遅らせる)と、治癒的、治療的若しくは疾患改善的な治療の両方が含まれ、例えば、診断された病態又は障害の治癒、遅延、症状の緩和、及び/又は進行の停止のための治療的手段、並びに、疾患のリスクがある患者又は疾患に罹患する疑いのある患者、及び体調不良の患者又は疾患若しくは医学的症状に罹患していると診断された患者の治療が含まれる。この用語は、完治するまで対象が治療されることを必ずしも意味するものではない。これらの用語はまた、疾患を患ってはいないが、不健康な状態を起こしやすい対象の健康維持及び/又は促進も意味する。これらの用語はまた、1つ以上の主たる予防的又は治療的手段の相乗作用あるいは増進を含むことを意図するものである。用語「治療」、「治療する」、「軽減する」及び「緩和する」は更に、疾患若しくは症状に対する食事療法、又は疾患若しくは症状の予防(prophylaxis)若しくは予防(prevention)のための食事療法を含むことを意図するものである。治療は患者に関連するものであってもよく、又は医師に関連するものであってもよい。
用語「対象」は、認知的加齢に苦しんでいる可能性があり、したがって本明細書に開示される方法のうちの1つ以上から効果を得ることができる、ヒトを含む任意の動物を意味する。概して、対象は、ヒト、又は鳥類、ウシ、イヌ、ウマ、ネコ、ヤギ、オオカミ、ネズミ、ヒツジ、若しくはブタの動物である。「コンパニオンアニマル」は、任意の飼養されている動物であり、限定されないが、ネコ、イヌ、ウサギ、モルモット、フェレット、ハムスター、マウス、アレチネズミ、ウマ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ロバ、ブタなどが挙げられる。好ましくは、対象は、ヒト、又はイヌ若しくはネコなどのコンパニオンアニマルである。ヒトの文脈における用語「老齢」(elderly)は、少なくとも60歳、好ましくは63歳以上、より好ましくは65歳以上、最も好ましくは70歳以上の年齢を意味する。用語「高齢者」は、ヒトに関連して、少なくとも45歳、好ましくは50歳超、より好ましくは55歳超の年齢を意味し、老齢の対象を含む。他の動物の場合、「高齢個体」とは、その個々の種及び/又は種内の系統において、平均寿命の50%を超えた動物をいう。動物は、平均期待寿命の66%を超えた場合、好ましくは平均期待寿命の75%を超えた場合、より好ましくは平均期待寿命の80%を超えた場合に、「老齢」であるとみなされる。老齢のネコ又はイヌは、少なくとも約7歳齢である。
本明細書で使用する場合、「有効量」とは、対象における、欠乏を防止する、疾患若しくは医学的症状を治療する、又は、より全般的には、対象に対して、症候を低減する、疾患の進行を管理する、若しくは栄養学的、生理学的若しくは医学的効果をもたらす量である。本願明細書に開示される組成物の効果に関連する「改善された」、「増加した」、「増進された」などの相対的用語は、1つ以上の成分を含まない、及び/又は1つ以上の成分の量が異なるが、その他の成分については同一である組成物と比較した場合に用いられる。
本明細書で使用するとき、対象におけるフォン・ヴィレブランド因子レベルを「低下させる」とは、本発明の化合物又は組成物の使用により、フォン・ヴィレブランド因子のレベルが低下することを意味すると解釈される。換言すれば、フォン・ヴィレブランド因子のレベルは、治療を受けた対象において、未治療の場合に同じ対象において見られるレベルと比較して低下している。
用語「血液疾患」は、赤血球、白血球、若しくは血小板、又はこれらの組み合わせに関連する異常による、疾患、疾病、又は症状を含む。
化合物又はその組成物
特定の実施形態によると、本発明の化合物又はその組成物は、栄養補助組成物、医薬組成物、機能性食品、機能性栄養製品、医療用食品、医療用栄養製品、又は健康補助食品であり得ることが理解される。
用語「栄養補助食品/栄養補助製品」(nutraceutical)は、単語「栄養」(nutrition)と「医薬」(pharmaceutical)を組み合わせたものである。栄養補助食品は、疾患の予防及び処置を含む、健康及び医学的利益をもたらす食品又は食品製品である。栄養補助食品は、通常は食品と関連しない医薬品の形態で一般に販売されており、食品から分離された又は精製された製品である。栄養補助食品は、生理学的効果を有すること、又は慢性疾患に対する保護をもたらすことが実証されている。このような製品は、分離された栄養素、健康補助食品、及び特別食から、遺伝子操作された食品、ハーブ製品、並びにシリアル、スープ、及び飲料などの加工食品にまで及び得る。
本明細書で使用するとき、用語「栄養補助食品」は、栄養分野及び医薬品分野の両方において有用であることを意味する。したがって、新規な栄養補助食品組成物は、食品及び飲料への栄養補給剤として、並びにカプセル若しくは錠剤などの固体製剤、又は溶液若しくは懸濁液などの液体製剤であり得る経腸若しくは非経口投与用の医薬製剤として、使用することができる。
本発明による栄養補助組成物は、保護親水コロイド(ガム、タンパク質、変性デンプンなど)、結合剤、膜形成剤、カプセル化剤/材料、壁/シェル材料、マトリックス化合物、コーティング、乳化剤、表面活性剤、可溶化剤(油、脂肪、ワックス、レシチンなど)、吸着剤、担体、充填剤、共化合物、分散剤、湿潤剤、加工助剤(溶媒)、流動剤、味マスキング剤、重み付け剤、ジェリー化剤、ゲル形成剤、酸化防止剤及び抗菌剤を更に含有し得る。
更に、マルチビタミン及びミネラルサプリメントを、本発明の栄養補助組成物に添加して、一部の食事において欠けている適切な量の必須栄養素を得ることができる。マルチビタミン及びミネラルサプリメントはまた、疾患予防並びに生活習慣のパターンによる栄養の減少及び栄養失調に対する補償に有用であり得る。
本発明の栄養補助組成物は、身体への投与に好適な任意のガレヌス形態、特に経口投与に通常的な任意の形態、例えば、食品若しくは飼料、食品若しくは飼料プレミックス、強化食品若しくは飼料、錠剤、丸剤、顆粒剤、糖衣剤、カプセル剤、及び発泡性製剤、例えば粉末及び錠剤(のための添加剤/サプリメント)などの固体形態、又は例えば、飲料、ペースト、及び油性懸濁液などとして溶液、エマルジョン若しくは懸濁液などの液体形態であり得る。ペーストは、ハード又はソフトシェルカプセルに組み込まれてもよく、それにより、カプセルは、例えば、(魚、ブタ、家禽、ウシ)ゼラチン、植物タンパク質、又はリグニンスルホネートのマトリックスを特徴とする。他の適用形態の例は、経皮、非経口、又は注射可能な投与のための形態である。栄養組成物及び医薬組成物は、制御された(遅延された)放出製剤の形態であり得る。
飲料は、非アルコール飲料及びアルコール飲料、並びに飲用水及び液体食品に添加される液体調製物を包含する。非アルコール飲料は、例えば、ソフトドリンク、スポーツドリンク、果汁、茶、及び乳ベースのドリンクである。液体食品は、例えば、スープ及び乳製品である。本発明の化合物を含む栄養補助組成物は、ソフトドリンク、エネルギーバー、又はキャンディに添加されてもよい。
栄養補助組成物が医薬製剤である場合、組成物は、医薬的に許容される賦形剤、希釈剤又は補助剤を更に含有し、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,20th edition Williams & Wilkins,PA,USAに開示されているような標準的な技術がそれらの製剤に使用され得る。経口投与の場合、好適な結合剤(例えばゼラチン又はポリビニルピロリドン)、好適な充填剤(例えばラクトース又はデンプン)、好適な潤滑剤(例えばステアリン酸マグネシウム)、及び任意に追加の添加剤を含有する、錠剤及びカプセルが好ましくは使用される。
「機能性食品」、「機能性栄養製品」、「医療用食品」、及び「医療用栄養製品」は、栄養素を供給するという基本機能を超える健康増進又は疾患予防特性を有すると主張する任意の健康食品に関連する。機能性食品の一般的なカテゴリーには、「ビタミン強化」製品のような、健康増進添加剤で強化された加工食品又は食品類が含まれる。
栄養補助食品は、食品補助剤又は栄養補助剤としても知られ、食生活を補うこと、及びビタミン、ミネラル、繊維、脂肪酸、又はアミノ酸など、個人の食生活で欠けている場合がある又は十分な量で消費されていない場合がある栄養素を補給することを目的とした配合物である。栄養補助食品を食品として定義している国もあれば、薬物又は天然健康製品として定義している国もある。ビタミン又は栄養素のミネラルを含有する栄養補助食品は、食品、食品生産、及び食品安全性に関する国際的に認識された規格、実施規準、ガイドライン、及びその他の勧告を集めたものであるコーデックス規格(Codex Alimentarius)に、食品の1カテゴリーとして含まれている。コーデックス規格は、国際連合食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が後援する組織であるコーデックス委員会(Codex Alimentarius Commission)によって作成されている。
化合物又はその組成物の投与
本発明の化合物又はその組成物は、経口投与、静脈内投与、局所投与、非経口投与、腹腔内投与、筋肉内投与、髄腔内投与、病巣内投与、頭蓋内投与、鼻腔内投与、眼内投与、心臓内投与、硝子体内投与、骨内投与、脳内投与、動脈内投与、関節内投与、皮内投与、経皮投与、経粘膜投与、舌下投与、経腸投与、***下投与、吹送投与、坐剤投与、吸入投与、又は皮下投与によって投与され得る。
本明細書で説明されている現在好ましい実施形態に対する様々な変更及び改変が、当業者には明らかとなる点を理解されたい。かかる変更及び改変は、本発明の主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく、かつ意図される利点を損なわずに、行うことができる。それゆえ、そのような変更及び改変は、添付の特許請求の範囲に包含されることが意図されている。
(実施例1)
以下の非限定的な実施例は、培養内皮細胞(EC)、すなわちヒト脈管のモデルにおけるvWF産生を低減するためのトリテルペンキノンメチドの使用をサポートする実験例である。
内皮細胞及び分子試薬
ヒト誘導多能性幹細胞由来内皮細胞及び付属の増殖培地を、Cellular Dynamics Internationalから購入した。ECを、製造業者のプロトコル(Cellular Dynamics International)に従って培養した。ECを、フィブロネクチン(Invitrogen)でコーティングされた培養容器内に10,000~15,000個/cmの密度で播種し、低酸素インキュベータ(37℃、5%のCO、5%のO)内で維持した。EC維持培地を一日置きに交換し、VascuLife Basal培地+VascuLife VEGF培地の完全キット(Lifeline Cell Technologies)とした。全ての実験で、継代数0又は1のECを使用した。使用したセラストロールは、米国で製造され、Novusから購入した合成有機化学物質(カタログ参照番号NBP2-29362)であった。vWF一次抗体は、Abcamから入手(ab6994)し、チューブリン一次抗体は、Abcamから入手(ab7291)し、二次抗体は、Thermo Fisher Scientificから入手したAlexa fluor(抗マウス及び抗ウサギ)であった。
培養したヒト内皮細胞のvWF発現についてのアッセイ
96ウェルガラス底プレートに、10,000個/ウェルの密度で内皮細胞を播種した。処理前に、加湿した細胞培養インキュベータ内にて、37℃で4日かけて、細胞をコンフルエントな状態になるまで増殖させた。10mMの凍結原液(DMSO中、-20℃で保管)を、増殖培地で必要濃度0.01μM、0.1μM、1μM、及び10μMまで希釈することによって、セラストロール処理剤を新たに調製した。適切な量のDMSOを、対照条件に添加した。処理の日に、細胞から全ての培地を吸引し、各ウェルに100μLのセラストロール処理剤(又は対照)をそっと添加して、細胞単層が乱れることを回避した(実験当たりN=24)。処理した細胞を細胞培養インキュベータに戻した。24時間後、細胞をインキュベータから取り出し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で1回洗浄した後、4%パラホルムアルデヒドにより37℃で5分かけて固定した。固定した細胞をPBSにより3回洗浄し、PBS中0.1%(体積/体積)のTriton X-100により透過処理し、PBSにより再度洗浄し、5%ウシ血清アルブミン(BSA)を用い1時間インキュベートして、非特異的な抗体結合をブロッキングした。次いで、細胞を、1%のBSA並びにvWF及びチューブリンに対する抗体を含有する一次抗体溶液中で、4℃で終夜インキュベートした。細胞をPBSにより3回洗浄し、一次抗体に対する蛍光標識抗体を含有する二次抗体溶液中で、室温で1時間インキュベートした。再度、細胞をPBSにより3回洗浄した。次に、細胞を、4’,6-ジアミジノ-2-フェニルインドール(DAPI;1:50,000希釈;Sigma Aldrich)、すなわち、DNAに結合し、細胞核を可視化させる蛍光染色物質を含有する溶液中でインキュベートした。ImageXpress(Molecular Devices社)プラットフォームを使用してイメージを取得した。MetaXpressソフトウェアを使用して蛍光強度の定量(タンパク質レベルを示す)を実施した。
データ分析
データを、平均±SEMとして表した。一元配置ANOVA及びTukeyの多重比較試験を用いて統計的有意性を算出した。P<0.05未満を有意とみなした。
図1は、上記のセラストロールで処理したヒト内皮細胞のデータの定量化を示している。x軸に、細胞の処理に使用したセラストロールのマイクロモル濃度をとり、y軸に、vWF発現のレベルをとっている。vWFタンパク質の発現量は、セラストロール処理剤によって影響されないユビキタスなタンパク質であるチューブリンの発現によって正規化した。1μM及び10μMの濃度のセラストロール処理剤により、vWFタンパク質の発現は有意に(***p<0.001)低減した。
参考文献
Bockenstedt,P.,Greenberg,J.M.& Handin,R.I.(1986)Structural basis of von Willebrand factor binding to platet glycoprotein Ib and collagen.Effects of disulfide reduction and limited proteolysis of polymeric von Willebrand factor.J Clin Invest,77,743-749。
Chung,D.W.& Fujikawa,K.(2002)Processing of von Willebrand factor by ADAMTS-13.Biochemistry,41,11065-11070。
De Meyer,S.F.,Stoll,G.,Wagner,D.D.& Kleinschnitz,C.(2012)von Willebrand factor:an emerging target in stroke therapy.Stroke,43,599-606。
Franchini,M.& Lippi,G.(2007)The role of von Willebrand factor in hemorrhagic and thrombotic disorders.Crit Rev Clin Lab Sci,44,115-149。
Giblin,J.P.,Hewlett,L.J.& Hannah,M.J.(2008)Basal secretion of von Willebrand factor from human endothelial cells.Blood,112,957-964。
Gragnano,F.,Sperlongano,S.,Golia,E.,Natale,F.,Bianchi,R.,Crisci,M.,Fimiani,F.,Pariggiano,I.,Diana,V.,Carbone,A.,Cesaro,A.,Concilio,C.,Limongelli,G.,Russo,M.& Calabro,P.(2017)The Role of von Willebrand Factor in Vascular Inflammation:From Pathogenesis to Targeted Therapy.Mediators Inflamm,2017,5620314。
Gurol,G.,Ciftci,I.H.,Harman,H.,Karakece,E.,Kamanli,A.& Tekeoglu,I.(2015)Roles of claudin-5 and von Willebrand factor in patients with rheumatoid arthritis.Int J Clin Exp Pathol,8,1979-1984。
Horvath,B.,Hegedus,D.,Szapary,L.,Marton,Z.,Alexy,T.,Koltai,K.,Czopf,L.,Wittmann,I.,Juricskay,I.,Toth,K.& Kesmarky,G.(2004)Measurement of von Willebrand factor as the marker of endothelial dysfunction in vascular diseases.Exp Clin Cardiol,9,31-34。
Jaffe,E.A.,Hoyer,L.W.& Nachman,R.L.(1973)Synthesis of antihemophilic factor antigen by cultured human endothelial cells.J Clin Invest,52,2757-2764。
Jager,A.,van Hinsbergh,V.W.,Kostense,P.J.,Emeis,J.J.,Yudkin,J.S.,Nijpels,G.,Dekker,J.M.,Heine,R.J.,Bouter,L.M.& Stehouwer,C.D.(1999)von Willebrand factor,C-reactive protein,and 5-year mortality in diabetic and nondiabetic subjects:the Hoorn Study.Arterioscler Thromb Vasc Biol,19,3071-3078。
Koster,T.,Blann,A.D.,Briet,E.,Vandenbroucke,J.p.& Rosendaal,F.R.(1995)Role of clotting factor VIII in effect of von Willebrand factor on occurrence of deep-vein thrombosis.Lancet,345,152-155。
Kremer Hovinga,J.A.,Coppo,P.,Lammle,B.,Moake,J.L.,Miyata,T.& Vanhoorelbeke,K.(2017)Thrombotic thrombocytopenic purpura.Nat Rev Dis Primers,3,17020。
Lollar,P.(1991)The association of factor VIII with von Willebrand factor.Mayo Clin Proc,66,524-534。
Meyer,D.,Pietu,G.,Fressinaud,E.& Girma,J.P.(1991)von Willebrand factor:structure and function.Mayo Clin Proc,66,516-523。
Michiels,C.(2003)Endothelial sell functions.J Cell Physiol,196,430-443。
Rusu,L.,Andreeva,A.,Visintine,D.J.,Kim,K.,Vogel,S.M.,Stojanovic-Terpo,A.,Chernaya,O.,Liu,G.,Bakhshi,F.R.,Haberichter,S.L.,Iwanari,H.,Kusano-Arai,O.,Suzuki,N.,Hamakubo,T.,Kozasa,T.,Cho,J.,Du,X.& Minshall,R.D.(2014)G protein-dependent basal and evoked endothelial sell vWF secretion.Blood,123,442-450。
Seaman,C.D.,Yabes,J.,Comer,D.M.& Ragni,M.V.(2015)Does deficiency of von Willebrand factor protect against cardiovascular disease? Analysis of a national discharge register.J Thromb Haemost,13,1999-2003。
Spiel,A.O.,Gilbert,J.C.& Jilma,B.(2008)von Willebrand factor in cardiovascular disease:focus on acute coronary syndromes.Circulation,117,1449-1459。
Vischer,U.M.,Barth,H.& Wollheim,C.B.(2000)Regulated von Willebrand factor secretion is associated with agonist-specific patterns of cytoskeletal remodeling in cultured endothelial cells.Arterioscler Thromb Vasc Biol,20,883-891。
Whincup,P.H.,Danesh,J.,Walker,M.,Lennon,L.,Thomson,A.,Appleby,P.,Rumley,A.& Lowe,G.D.(2002)von Willebrand factor and coronary heart disease:prospective study and meta-analysis.Eur Heart J,23,1764-1770。
Yau,J.W.,Teoh,H.& Verma,S.(2015)Endothelial sell control of thrombosis.BMC Cardiovasc Disord,15,130。

Claims (7)

  1. 対象におけるフォン・ヴィレブランド因子のレベルを低下させることによって、対象における血液疾患の予防又は治療するための組成物であり、前記組成物が、セラストロール、プリスチメリン、及びチンゲノンのうちの1以上から選択されるトリテルペンキノンメチド化合物を含み、前記血液疾患が、血栓形成、鬱血、凝固亢進、及び内皮細胞機能不全のうちの1つ以上である、組成物
  2. 前記化合物がセラストロールである、請求項1に記載の組成物
  3. 前記血液疾患が、末梢血栓形成、心臓血栓形成、又は脳血栓である、請求項に記載の組成物
  4. 前記対象が、ApoE4対立遺伝子、心血管疾患、1型糖尿病、2型糖尿病、全身性エリテマトーデス、活動性潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、又は、手術、運動、不安、全身性炎症、妊娠をはじめとする生理学的負荷及び急性負荷を有する、請求項に記載の組成物
  5. 対象におけるフォン・ヴィレブランド因子のレベルを低下させることによって、対象における血液疾患の予防又は治療するための栄養補助製品又は食品製品であって、前記製品が、セラストロール、プリスチメリン、及びチンゲノンのうちの1以上から選択されるトリテルペンキノンメチド化合物を含み、前記血液疾患が、血栓形成、鬱血、凝固亢進、及び内皮細胞機能不全のうちの1つ以上である、栄養補助製品又は食品製品。
  6. 前記化合物が、セラストロールである、請求項に記載の栄養補助製品又は食品製品。
  7. 対象におけるフォン・ヴィレブランド因子のレベルを低下させることによって、対象における血液疾患の予防又は治療するための医薬製剤であって、前記製剤が、セラストロール、プリスチメリン、及びチンゲノンのうちの1以上から選択されるトリテルペンキノンメチド化合物及び医薬的に許容される賦形剤を含み、前記血液疾患が、血栓形成、鬱血、凝固亢進、及び内皮細胞機能不全のうちの1つ以上である、医薬製剤。
JP2020541532A 2018-02-14 2019-01-30 フォン・ヴィレブランド因子のレベルを調節する化合物、及び血液疾患の治療におけるそれらの使用 Active JP7404246B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18156786.8 2018-02-14
EP18156786 2018-02-14
PCT/EP2019/052179 WO2019158359A1 (en) 2018-02-14 2019-01-30 Compounds that modulate von willebrand factor levels and their use in the treatment of blood disorders

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021513513A JP2021513513A (ja) 2021-05-27
JP7404246B2 true JP7404246B2 (ja) 2023-12-25

Family

ID=61223848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020541532A Active JP7404246B2 (ja) 2018-02-14 2019-01-30 フォン・ヴィレブランド因子のレベルを調節する化合物、及び血液疾患の治療におけるそれらの使用

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11446312B2 (ja)
EP (1) EP3752160A1 (ja)
JP (1) JP7404246B2 (ja)
CN (1) CN111655266B (ja)
WO (1) WO2019158359A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008058269A2 (en) 2006-11-09 2008-05-15 Foldrx Pharmaceuticals, Inc. Compounds and methods for modulating protein trafficking
US20160009748A1 (en) 2007-04-16 2016-01-14 The Regents Of The University Of Michigan Plasminogen activator inhibitor-1 inhibitors and methods of use thereof to modulate lipid metabolism
WO2017214709A1 (en) 2016-06-15 2017-12-21 NOISEUX, Nicolas Reagents, compositions and methods for improving viability and function of cells, tissues and organs

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1271083C (zh) 2002-12-10 2006-08-23 杭州浙大力夫生物科技有限公司 从竹子中提取的三萜总皂甙元的组成、方法及其用途
EP2070906A1 (en) * 2007-12-06 2009-06-17 Amorim Revestimentos, S.A. Extraction and purification of friedelin
KR101021975B1 (ko) * 2008-10-06 2011-03-16 재단법인 한국원자력의학원 암에 대한 방사선 치료 증진용 조성물
CN105497098B (zh) * 2015-12-21 2019-08-02 江苏省中国科学院植物研究所 具有抗炎活性的永瓣藤提取物、制备方法及其应用

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008058269A2 (en) 2006-11-09 2008-05-15 Foldrx Pharmaceuticals, Inc. Compounds and methods for modulating protein trafficking
US20160009748A1 (en) 2007-04-16 2016-01-14 The Regents Of The University Of Michigan Plasminogen activator inhibitor-1 inhibitors and methods of use thereof to modulate lipid metabolism
WO2017214709A1 (en) 2016-06-15 2017-12-21 NOISEUX, Nicolas Reagents, compositions and methods for improving viability and function of cells, tissues and organs

Also Published As

Publication number Publication date
CN111655266B (zh) 2024-04-12
JP2021513513A (ja) 2021-05-27
WO2019158359A1 (en) 2019-08-22
CN111655266A (zh) 2020-09-11
US20210000841A1 (en) 2021-01-07
US11446312B2 (en) 2022-09-20
EP3752160A1 (en) 2020-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Abdelnour et al. Mitigating negative impacts of heat stress in growing rabbits via dietary prodigiosin supplementation
US11813273B2 (en) Compositions and methods using a polyphenol for musculoskeletal health
Zheng et al. Calcium overload and reactive oxygen species accumulation induced by selenium deficiency promote autophagy in swine small intestine
Zou et al. Protective effects of inorganic and organic selenium on heat stress in bovine mammary epithelial cells
US20180289653A1 (en) Lipid formulations containing bioactive fatty acids and a non-fatty acid anti-inflammatory agent
KR100999429B1 (ko) 비만 치료 및 항산화 활성을 갖는 효모 가수분해물
Song et al. Combination of apple peel and blueberry extracts synergistically induced lifespan extension via DAF-16 in Caenorhabditis elegans
Li et al. Dietary naringin supplementation on laying performance and antioxidant capacity of Three-Yellow breeder hens during the late laying period
Lin et al. Inhibition of cardiac hypertrophy by probiotic-fermented purple sweet potato yogurt in spontaneously hypertensive rat hearts
JP7404246B2 (ja) フォン・ヴィレブランド因子のレベルを調節する化合物、及び血液疾患の治療におけるそれらの使用
Meng et al. β-carotene alleviates LPS-induced inflammation through regulating STIM1/ORAI1 expression in bovine mammary epithelial cells
JP6557893B1 (ja) 熱中症の予防、軽減及び/又は治療のための組成物
KR20140096770A (ko) 비바리 비단망사 추출물을 유효성분으로 포함하는 자가면역질환 또는 염증질환의 예방 및 치료용 조성물
KR102159019B1 (ko) 수벌번데기를 포함하는 비만 예방 또는 치료용 조성물
Lim Inhibitory effect of glycoprotein isolated from Opuntia ficus-indica var. saboten MAKINO on activities of allergy-mediators in compound 48/80-stimulated mast cells
US10744100B2 (en) Compositions and methods using a polyphenol for musculoskeletal health
Gouda et al. Heat shock proteins as a key defense mechanism in poultry production under heat stress conditions
Chen et al. Andrographolide Attenuates Oxidized LDL-Induced Activation of the NLRP3 Inflammasome in Bone Marrow-Derived Macrophages and Mitigates HFCCD-Induced Atherosclerosis in Mice
Shehu The Effect of Beebread on Wound Healing in Malnourished Rabbits
JP2024514417A (ja) 老化及び関連障害の管理における置換レゾルシル酸化合物
JP2011016728A (ja) 炎症性疾患の予防剤および/または治療剤
CA2929954A1 (en) Purification of dpa enriched oil
JP2011037732A (ja) Ampキナーゼ活性化剤及びその用途
KR20190094028A (ko) 봉독을 포함하는 비만 예방 또는 치료용 조성물
Jawad et al. A study of cardio-protective properties of omega-3 fatty acids after occurrence of acute myocardial ischemia in patients admitted to Al-Hussein Hospital in Karbala

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221018

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7404246

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150