JP7399302B2 - レーザ光発生装置およびレーザ加工装置 - Google Patents

レーザ光発生装置およびレーザ加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7399302B2
JP7399302B2 JP2022545216A JP2022545216A JP7399302B2 JP 7399302 B2 JP7399302 B2 JP 7399302B2 JP 2022545216 A JP2022545216 A JP 2022545216A JP 2022545216 A JP2022545216 A JP 2022545216A JP 7399302 B2 JP7399302 B2 JP 7399302B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reactor
circuit
inductance value
node
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022545216A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022044280A5 (ja
JPWO2022044280A1 (ja
Inventor
周治 若生
弘 五十嵐
真吾 津田
義一 角田
秀康 町井
勇一 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2022044280A1 publication Critical patent/JPWO2022044280A1/ja
Publication of JPWO2022044280A5 publication Critical patent/JPWO2022044280A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7399302B2 publication Critical patent/JP7399302B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/06Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium
    • H01S5/068Stabilisation of laser output parameters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

本開示は、レーザ光発生装置およびレーザ加工装置に関する。
金属の溶接、金属の切断、または金属のマーキング等の加工分野では、従来CO2レーザ等の気体レーザ装置、またはYAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザ等のランプ励起による固体レーザ装置が使用されてきた。
しかしながら、近年では、ファイバーレーザ等のレーザダイオード(以下「LD(Laser Diode)」と称する。)励起による固体レーザ装置、およびレーザ光を直接出力するダイレクトダイオードレーザ装置の高出力化が進んでいる。これにより、上記の加工分野では、CO2レーザ等の気体レーザまたはYAGレーザ等のランプ励起による固体レーザ装置から、ファイバーレーザ等のLD励起による固体レーザ装置またはダイレクトダイオードレーザ装置への置き換えが進んでいる。
LDは電流駆動型の素子であるので、LDを用いたレーザ光発生装置においては、所望のレーザ光出力を得るのに必要な一定の駆動電流をLDに供給する定電流源を使用することが一般的である。定電流源を使用する場合には、安定なレーザ光出力を得るために一般的にリアクトルが使用される。リアクトルに電磁エネルギーが蓄えられることによって出力電流の応答速度が遅くなる。その結果、加工条件に合わせてレーザを出力しようとしても、所望のレーザ光出力を得ることができないという問題がある。
このような問題を解決するため、たとえば特開2009-123833号公報(特許文献1)に開示されるレギュレータ方式のレーザダイオード駆動用電源装置は、LD駆動電流を設定電流値まで高速に立ち上げられることを特徴としている。このレーザ駆動用電源装置は、負荷回路に所望の定電流を供給するための定電流源回路と、定電流源回路とLDとの間に接続される2次側平滑リアクトルと、定電流源回路に対して2次側平滑リアクトルと直列に接続され、かつLDと並列に接続される第1のスイッチング素子と、LDを発光させない間は第1のスイッチング素子をオン状態に保持し、LDを発光させる時は第1のスイッチング素子をオフ状態に保持するLD駆動制御部とを有する。
特開2009-123833号公報
特許文献1に記載のスイッチング方式のLD駆動用電源装置は、LD駆動電流をある一定の設定電流値まで高速に立ち上げることができるが、その設定電流値を変化させることはできない。近年、レーザ加工機などにおいては、加工面の形状に応じて設定電流値を変化させることによって、加工面の精度を向上させるととともに、様々な加工に特化したレーザ光出力が必要となっている。
さらに、特許文献1に記載のスイッチング方式のLD駆動用電源装置では、パルス駆動周波数が高い電流駆動波形を出力する際のリップル電流を緩和するため、平滑リアクトルのインダクタンス値が大きな値に設定されている。電流指令値がゼロの期間では、LDモジュールに並列接続されたスイッチング素子がオンとなり、平滑リアクトルに蓄積されたエネルギーが平滑リアクトルとスイッチング素子との閉回路を還流する。LD駆動用電源装置では、加工面の形状に合わせてレーザ光出力を変化させる必要があるが、平滑リアクトルのインダクタンス値が大きいため、所望の電流値への変更に時間を要するともに、高いピークを有する電流出力を得ることが難しいという課題があった。
それゆえに、本開示の目的は、レーザ光の出力を高速に安定化することができるとともに、高いピークのレーザ光を出力することができるレーザ光発生装置およびレーザ加工装置を提供することである。
本開示のレーザ光発生装置は、レーザダイオードと、電流を供給する電源と、電源と接続され、可変のインダクタンス値を有するリアクトル回路と、リアクトル回路から出力される電流をレーザダイオードに供給するか否かを切り替えるように構成された電流経路切替回路と、電流経路切替回路を制御し、かつリアクトル回路のインダクタンス値を設定する制御部とを備える。
本開示によれば、レーザ光の出力を高速に安定化することができるとともに、高いピークのレーザ光を出力することができる。
実施の形態1のレーザ光発生装置200の構成を表わす図である。 実施の形態1のリアクトル回路30の構成を表わす図である。 実施の形態1の電流経路切替回路105の構成を表わす図である。 実施の形態1の電流経路切替回路105の別の構成を表わす図である。 実施の形態1のレーザ光発生装置200の動作を示すタイミングチャートである。 (a)は、リアクトル回路30のインダクタンス値が10μHのときのLD20へ流れる電流を示す図である。(b)は、リアクトル回路30のインダクタンス値が1μHのときのLD20へ流れる電流を示す図である。(c)は、リアクトル回路30のインダクタンス値が0.1μHのときのLD20へ流れる電流を示す図である。 実施の形態2のリアクトル回路30cの構成を表わす図である。 実施の形態3のリアクトル回路30dの構成を表わす図である。 実施の形態4のリアクトル回路30eの構成を表わす図である。 実施の形態5のレーザ光発生装置200aの構成を表わす図である。 実施の形態6のレーザ光発生装置200bの構成を表わす図である。 (a)および(b)は、機械的にリアクトルのインダクタンス値を変える第1の方法を説明するための図である。(c)および(d)は、機械的にリアクトルのインダクタンス値を変える第2の方法を説明するための図である。(e)および(f)は、機械的にリアクトルのインダクタンス値を変える第3の方法を説明するための図である。 空芯コイルの長さに対するインダクタンス値の変化を表わす図である。 実施の形態8のレーザ加工装置の構成を示す図である。 制御装置13がソフトウェアと汎用のハードウェアによって実現される場合の制御装置13の構成を表わす図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成を適宜組み合わせることは出願当初から予定されている。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1のレーザ光発生装置200の構成を表わす図である。レーザ光発生装置200は、LD駆動用電源装置100と、LD20と、加工ヘッド53と、集光部52とを備える。以下では、LD駆動用電源装置を単に「電源装置」と称する場合がある。
LD20は、ノードND6とノードND4(接地電源もしくはLD20の基準電源)との間に配置される。LD20は、LD駆動用電源装置100から供給される電流によりレーザを出射する。LD20は、少なくとも1つのLD単体を含む。LD20が複数のLD単体を含む場合、複数のLD単体は、LD20のアノード端子およびカソード端子間に順方向に直列接続され、並列接続され、または直列および並列接続される。高出力のレーザ装置では、少なくとも1つのLD20が使用される。
集光部52は、LD20のレーザ光を集光して、加工ヘッド53に伝送する。集光部52としては、光ファイバ、プリズム、ミラー、光結合素子、または光増幅器を用いることができる。
電源装置100は、電源10と、平滑回路104と、電流経路切替回路105と、制御装置13とを備える。
電源10は、交流電源400から供給される交流電力を直流電力に変換して、一定の電流をLD20へ供給する。交流電源400は、たとえば100V~480Vの交流電圧を電源10に供給する。交流電源400は、たとえば、三相交流電源または単相交流電源である。交流電源400は、たとえば、商用交流電源または自家用発電機である。
電流検出器11は、ノードND5とノードND6の間、またはノードND8とノードND4との間に配置される。電流検出器11は、電源装置100からLD20に流れる電流を検出する。電流検出器11として、直列抵抗素子(シャント抵抗素子)、CT(Current Transformer)、ホール電流センサ等を用いることができる。電流検出器11として、電流検出用のIC(Integrated Circuit)を使用してもよい。電流検出器11として、汎用的な部品を使うことによって、コストを低減することが可能である。
電源10は、整流部101と、変換部102と、整流回路103とを備える。
整流部101は、交流電源400から供給される交流電力を整流する。整流部101は、整流回路1と、平滑コンデンサ2とを備える。整流回路1は、ノードND1とノードND2との間に配置される。整流回路1は、交流電源400から供給される交流電力を整流する。整流部101は、力率を改善することができる力率改善回路であってもよい。平滑コンデンサ2は、ノードND1とノードND2との間に配置される。平滑コンデンサ2は、整流回路1に並列に接続される。
変換部102は、フルブリッジインバータ動作をすることによって、整流部101から出力される電力を交流電力に変換する。変換部102は、絶縁型の電力変換部である。変換部102は、電圧変換回路3と、トランス4とを備える。電圧変換回路3は、ノードND1とノードND2との間に配置される。電圧変換回路3は、制御装置13から出力される駆動信号DRに基づき、整流部101で整流された電圧を交流電圧に変換する。電圧変換回路3は、たとえばフルブリッジ回路で構成される。電圧変換回路3は、フルブリッジ回路に代えて、一般的なDC-DCコンバータの方式であるフォワード方式、フライバック方式、プッシュプル方式、またはハーフブリッジ方式などのように、変換電力量に応じて効率およびコストが最適となる方式の回路であってもよい。電圧変換回路3は、これらの回路方式の複合形であってもよい。変換部102は、絶縁型の電力変換回路と、たとえばチョッパ方式などの非絶縁型の電力変換回路との両方を備え、それらを併用するものとしてもよい。併用することによって、昇圧比率などを調整しやすくなる場合もある。電圧変換回路3は、複数のスイッチング素子を含む。トランス4は、電圧変換回路3で変換された交流電圧を巻線比に対応した特定の値の電圧に変換する。トランス4の出力電流は電圧変換回路3を構成する複数のスイッチング素子のスイッチング周期に対するオン時間の割合で調整される。
整流回路103は、ノードND3(電源10の第1の出力端子)とノードND7(電源10の第2の出力端子)との間に配置される。整流回路103は、変換部102から出力された交流電圧を整流する。整流回路103は、たとえば、4つのダイオードで構成される全波整流回路である。整流回路103の構成は、図1に示されるものに限定されるものではない。整流回路103は、ダイオードの代わりに低損失化が可能なスイッチング素子によって構成されてもよい。
変換部102と整流回路103とは、チョッパ回路方式などの非絶縁DC-DCコンバータを用いても良い。非絶縁DC-DCコンバータは、絶縁DC-DCコンバータよりも高効率な変換を低コストで実現できる。
平滑回路104は、整流回路103で整流された電圧を平滑する。平滑回路104は、リアクトル回路30と、平滑コンデンサ6とを備える。
リアクトル回路30は、ノードND3(電源10の第1の出力端子)とノードND5(リアクトル回路30の出力端子)との間に配置される。リアクトル回路30は、電源10と接続される。
リアクトル回路30のインダクタンス値が大きい場合、LD20への電流リップル量を小さくできるので、レーザ光の出力量の変動が小さくなる。その結果、安定したレーザ光出力を得ることができる。しかしながら、リアクトル回路30のインダクタンス値が大きいので、所望の電流値へ変更するのに時間を要するため、電流の立ち上がり時間および立ち下り時間が長くなる。例えば、レーザ加工機などを含むレーザ機器では、レーザ光出力をオンまたはオフすることによって、レーザ光出力量を瞬時に変更したい場合がある。リアクトル回路30のインダクタンス値が大きい場合には、レーザ光出力量を瞬時に変更できない。
リアクトル回路30のインダクタンス値が小さい場合、LD20への電流リップル量が大きくなるので、安定したレーザ光出力を得ることができない。しかしながら、インダクタンス値が小さいので、所望のレーザ光出力を短時間に得ることができる。リアクトル回路30のインダクタンス値が小さい場合、LD20への電流リップル量は大きくなるが、大きくなったときの電流だけをLD20へ流れるように電流経路切替回路105を制御することによって、パルス状の大きいレーザ光出力を得ることができる。これによって、例えば、レーザ加工機などにおいては、高精度の加工が可能となる。
本実施の形態では、上述したリアクトル回路30のインダクタンスの大小のメリットを生かすために、リアクトル回路30は、可変のインダクタンス値を有する。安定したレーザ光出力を得たい場合には、インダクタンス値を大きくする。一方、短パルスの高出力のレーザ光を得たい場合、または高速な立ち上がりでレーザ光出力を得たい場合には、インダクタンス値を小さくする。
リアクトル回路30の中にあるリアクトルのコアは、空芯でもよいし、フェライトなどの磁性体でもよい。リアクトル回路30の中にあるリアクトルに大きな電流が流れる場合、エッジワイズコイル、あるいは全体をモールドしたリアクトルを用いてもよい。エッジワイズコイルとは、平角線がエッジワイズ方向に巻回されたコイルのことをいう。エッジワイズコイルは、巻線が1層構造であるため巻線が丸型で多層構造であるリアクトルと比べて、高い放熱性を有する。全体をモールドしたリアクトルは、モールド部から放熱することができるため、モールドしていないリアクトルと比べて放熱性が高い。エッジワイズコイル、または全体をモールドしたリアクトルを用いることによって、各々のリアクトルの温度上昇を抑えることが可能となる。そのため、リアクトルを放熱するために必要な冷却機構(たとえば放熱フィン、水冷機構等)の小型化、および冷却方式の簡素化(たとえば、強制空冷から自然空冷)が可能となるので、冷却部材を減らすことができる。
図2は、実施の形態1のリアクトル回路30の構成を表わす図である。リアクトル回路30は、インダクタンス値が互いに異なる2種類のリアクトル5a、5bと、インダクタンス値切替用スイッチ14とを備える。
直列接続されたリアクトル5bとインダクタンス値切替用スイッチ14とが、ノードND3とノードND5との間に配置される。リアクトル5aが、ノードND3とノードND5との間に配置される。
リアクトル5aのインダクタンス値が、リアクトル5bのインダクタンス値よりも大きい。リアクトル5bは、配線だけであってもよい。配線は寄生のインダクタンス成分を有するためである。リアクトル5bとインダクタンス値切替用スイッチ14とは、どちらがノードND3側もしくはノードND5側に配置されてもよい。
制御装置13からのゲート駆動信号GT2によってインダクタンス値切替用スイッチ14がオン/オフする。インダクタンス値切替用スイッチ14をオフのときには、ノードND3とノードND5の間にリアクトル5aのみが接続されるのでリアクトル回路30のインダクタンス値が大きくなる。インダクタンス値切替用スイッチ14がオンのときには、ノードND3とノードND5との間にリアクトル5aとリアクトル5bとが並列に接続されるので、リアクトル回路30のインダクタンス値が小さくなる。
再び、図1を参照して、平滑コンデンサ6は、ノードND5とノードND7との間に配置される。
電流経路切替回路105は、ノードND5およびノードND8と、LD20との間に配置される。電流経路切替回路105は、リアクトル回路30から出力される電流をLD20に供給するか否かを切り替えるように構成される。
図3は、電流経路切替回路105の構成を表わす図である。
図3に示すように、電流経路切替回路105は、LD20に並列接続された経路切替用スイッチ12を含む。経路切替用スイッチ12は、たとえばN型MOSFETである。
制御装置13からのゲート駆動信号GT1によって経路切替用スイッチ12がオン/オフする。経路切替用スイッチ12がオフのときには、リアクトル回路30から出力された電流がLD20に流れる。経路切替用スイッチ12がオンのときには、リアクトル回路30から出力された電流がLD20に電流が流れずに、経路切替用スイッチ12に流れる。すなわち、電源装置100において、レーザのパルス駆動時には経路切替用スイッチ12のオン/オフによって、リアクトル回路30の出力電流が流れる電流経路が切替えられる。電流経路が瞬時に切替えられることによってLD20への電流を高速に立ち下げ又は立ち上げることができる。
図4は、電流経路切替回路105の別の構成を表わす図である。
図4に示すように、経路切替用スイッチ12がLD20に直列接続される。経路切替用スイッチ12は、たとえばN型MOSFETである。
制御装置13からのゲート駆動信号GT1によって経路切替用スイッチ12がオン/オフする。経路切替用スイッチ12がオンのときには、リアクトル回路30から出力された電流がLD20に流れる。経路切替用スイッチ12がオフのときには、リアクトル回路30から電流は流れない。すなわち、電源装置100において、レーザのパルス駆動時には経路切替用スイッチ12のオン/オフによって、LD20への電流を流すことができる。また経路切替用スイッチ12のゲート印可電圧量を調整することにより、経路切替用スイッチ12の抵抗値を調整し、LD20に流れる電流量を変化させることも可能となる。
LD20の駆動電流が大きい場合には、経路切替用スイッチ12をオン・オフする際に生ずるサージ電圧を抑制するために経路切替用スイッチ12にスナバ回路を接続してもよい。スナバ回路に代えて、電圧が一定値以上になると起動するような回路またはツェナーダイオードなどを設けてもよい。電力消費用または電流制限用の抵抗素子が経路切替用スイッチ12に直列に接続されていてもよい。
経路切替用スイッチ12に並列に平滑コンデンサを設けてもよい。平滑コンデンサを設けることによって、LD20の駆動電流の立ち上がりおよび立ち下がりの速度が低下するため、LD20のレーザ光出力の応答速度が低下する恐れがある。しかしながら、電源10から出力される電流を平滑化できるため、LD20に供給される電流を平滑化し、LD20のレーザ光出力をより安定化させることができる。よって、レーザ光出力の応答速度の速さが要求されない場合は、平滑コンデンサを設けた方がよい。電源10から出力される電流をより平滑化するためには、平滑コンデンサの容量を大きくする必要がある。平滑コンデンサの容量を大きくするには、平滑コンデンサの単体の容量を大きくする、あるいは並列接続された複数の平滑コンデンサを使用する方法などが考えられる。但し、レーザ光出力の応答速度の速さを求める場合は、平滑コンデンサの容量を大きくし過ぎると、リアクトル回路30の可変インダクタンス値を最小としても、平滑コンデンサの容量が大きいためレーザ光出力の応答速度を速くすることができない。平滑化、すなわち電流リップルを小さくするには、平滑コンデンサの容量は最小限として、リアクトル回路30の可変インダクタンス値の最大値を大きくすることが望ましい。
次に、電流経路切替回路105の動作について説明する。
電源10が駆動していて、リアクトル回路30に電流が流れている状態において、制御装置13がゲート駆動信号GT1によって経路切替用スイッチ12のオン/オフを制御することによって、リアクトル回路30から出力される電流をLD20に流すかを決めることが出来る。電流経路切替回路105は、ゲート駆動信号GT1に応じてLD20の駆動電流の立ち上げまたは立ち下げを行なう。
LD20の駆動電流が大きい場合、経路切替用スイッチ12をオフする際に生じるサージ電圧を抑制するために、経路切替用スイッチ12に対して並列にスナバ回路を設けてもよい。スナバ回路としては、たとえば並列に接続された抵抗素子およびコンデンサに、ダイオードを直列に接続することによって構成されるRCDスナバ回路等を使用してもよい。
レーザ加工装置のような大型の装置では、電流経路切替回路105とLD20とが離れている場合が多い。このような場合、電流経路切替回路105とLD20との間の配線が長くなり、配線の寄生インダクタンスによって、LD20の駆動電流を好適に制御することが困難になる恐れがある。電流経路切替回路105とLD20との間の配線の寄生インダクタンス値を小さくするために、電流経路切替回路105とLD20との間の配線が短くなるようにLD20の近傍に電流経路切替回路105を設置してもよい。また、配線の相互インダクタンスの打ち消し効果が大きくなるように、電流経路切替回路105とLD20との間の配線のループ面積が最小となるように配線してもよい。
このように構成されたレーザ光発生装置200では、電源装置100からLD20に電流が供給されることにより、LD20からレーザが出射される。LD20から出射されたレーザは、集光部52などによって加工ヘッド53まで伝送され、加工ヘッド53内のレンズ54によりワーク300上に集光される。これによりワーク300の切断加工が行われる。ワーク300の加工時には、レーザの集光位置をワーク300上で移動させる必要があるため、ワーク300を移動させる不図示のワーク移動機構上にワーク300が設置され、又はレーザ光発生装置200に加工ヘッド53を移動させる不図示のヘッド移動機構が設けられるものとする。
変換部102、平滑回路104、および電流経路切替回路105において使用されるスイッチとしては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、またはMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等のスイッチング素子を用いるとよい。スイッチング素子は、Si(Silicon)の材料で構成されるものとしてもよい。一方、スイッチング素子が、SiC(Silicon Carbide)またはGaN(Gallium Nitride)の材料で構成さている場合には、スイッチング損失、および導通損失を抑えることができるので、電源装置100の高効率化、および低損失化が可能となる。スイッチは、リレーまたはアナログスイッチによって構成されるものとしてもよい。この場合は、精巧なゲート駆動回路が不要となるメリットがある。
制御装置13は、加工指令出力部81と、スイッチ制御部82と、電流制御部83とを備える。
加工指令出力部81は、加工指令である電流指令値IDを出力する。
スイッチ制御部82は、電流経路切替回路105内の経路切替用スイッチ12のオン/オフを制御するゲート駆動信号GT1、およびリアクトル回路30内のインダクタンス値切替用スイッチ14のオン/オフを制御するゲート駆動信号GT2を出力する。
電流制御部83は、電流検出器11の検出信号によって示されるLD20に供給される電流Iが電流指令値IDと一致するように、電圧変換回路3の動作を制御するための駆動信号DRを生成する。駆動信号DRのオン・オフのデューティ比は、電流Iと電流指令値IDの偏差がなくなるように制御される。
制御装置13は、さらに、図示しない通信回路を備える。通信回路は、通信回線を介して他の構成要素との間で信号を授受する。
図5は、実施の形態1のレーザ光発生装置200の動作を示すタイミングチャートである。図5において、上から順に、電流制御部83に入力される電流指令値ID、経路切替用スイッチ12のゲート駆動信号GT1、リアクトル5aに蓄えられたエネルギーが放出されるリアクトル電流と、インダクタンス値切替用スイッチ14のゲート駆動信号GT2、リアクトル5bに蓄えられたエネルギーが放出されるリアクトル電流と、LD20の駆動電流が示される。
図5における時間軸において、(a)の区間では、レーザ光発生装置200のモードがモードAに設定され、レーザ光発生装置200は、以下のように動作する。
スイッチ制御部82は、ゲート駆動信号GT1をハイレベルに設定し、ゲート駆動信号GT2をロウレベルに設定する。ゲート駆動信号GT1がハイレベルに設定されるので、経路切替用スイッチ12がオンになる。これによって、LD20に電流が流れない。ゲート駆動信号GT2がロウレベルに設定されるので、インダクタンス値切替用スイッチ14がオフとなる。これによって、リアクトル回路30内では、リアクトル5aのみに電流が流れるので、一定の電流リップルを生じるが、リアクトル5aのインダクタンス値が大きいので、リアクトル5aの出力電流の電流リップル量は小さい。
(b)の区間では、レーザ光発生装置200のモードがモードBに設定され、レーザ光発生装置200は、以下のように動作する。
加工指令出力部81は、電流指令値IDをIaに設定する。スイッチ制御部82は、ゲート駆動信号GT1をロウレベルに設定し、ゲート駆動信号GT2をロウレベルに維持する。ゲート駆動信号GT1がロウレベルに設定されるので、経路切替用スイッチ12がオフになる。これによって、LD20に電流が流れる。安定した一定電流を必要とする場合は、レーザ光発生装置200のモードがモードBに維持される。
(c)の区間では、レーザ光発生装置200のモードがモードCに設定され、レーザ光発生装置200は、以下のように動作する。
スイッチ制御部82は、ゲート駆動信号GT1をハイレベルに設定する。ゲート駆動信号GT1がハイレベルに設定されるので、経路切替用スイッチ12がオンになる。これによって、LD20に電流が流れない。
(d)の区間では、レーザ光発生装置200のモードがモードDに設定され、レーザ光発生装置200は、以下のように動作する。
スイッチ制御部82は、ゲート駆動信号GT2をハイレベルに設定する。ゲート駆動信号GT2がハイレベルに設定されるので、インダクタンス値切替用スイッチ14がオンとなる。これによって、リアクトル回路30内では、リアクトル5aとリアクトル5bに電流が流れる。リアクトル5bのインダクタンス値は、リアクトル5aのインダクタンス値に比べて小さく設定されているため、リアクトル5bの出力電流の電流リップル量は大きく、電流ピーク値は高くなる。
(e)の区間では、加工指令出力部81は、電流指令値IDをIbに設定する。スイッチ制御部82は、ゲート駆動信号GT1をロウレベルに設定する。ゲート駆動信号GT1がロウレベルに設定されるので、経路切替用スイッチ12がオフになる。これによって、LD20に電流が流れる。(e)の区間は、リアクトル回路30から出力される電流であるリアクトル5aの出力電流とリアクトル5bの出力電流との和が規定値TH以上となる期間である。この期間は、リアクトル5bの出力電流がピークとなる時点およびその時点の付近の時間である。これによって、リアクトル回路30から出力される電流が大きい期間に限り、LD20に電流を流すことが可能となる。
以上のように、(e)の期間では、LD20から短パルスで高いピークのレーザ光出力を得ることができる。短パルスであるために、LD20の発熱を抑えることができる。従来ではレーザが長時間ワークに照射されることによって、ワーク側への熱負荷が高くなる。その結果、レーザ加工精度の悪化する場合、およびレーザ加工切断面の加工状態が悪化する場合があった。本実施の形態では、短パルスで高いピークのレーザ光出力によって、ワークへの熱負荷を局所的にできるので、上記問題を低減することができる。
次に、リアクトル回路30のインダクタンス値とLD20へ流れる電流との関係を表わすシミュレーション結果を説明する。
図6(a)は、リアクトル回路30のインダクタンス値が10μHのときのLD20へ流れる電流を示す図である。LD20へ流れる電流ピーク値は、254Aである。最大と最小の電流の差をリップル量とすると、このときのリップル量はΔ7Aである。
図6(b)は、リアクトル回路30のインダクタンス値が1μHのときのLD20へ流れる電流を示す図である。LD20へ流れる電流ピーク値は、282Aである。リップル量はΔ66Aである。
図6(c)は、リアクトル回路30のインダクタンス値が0.1μHのときのLD20へ流れる電流を示す図である。LD20へ流れる電流ピーク値は、498Aである。リップル量はΔ488Aである。
リアクトル回路30のインダクタンス値が10μHの時と比べて、0.1μHの時は、電流ピーク値を約2倍にすることが可能となることが分かる。このように、安定したレーザ光出力を得たい場合は、リアクトル回路30のインダクタンス値を大きくすればよい。一方、高いピークのレーザ光出力を得たい場合は、リアクトル回路30のインダクタンス値を小さくすればよい。さらに、電流経路切替回路105を使用して、高いピークの電流期間のみLD20へ電流を流すように経路切替用スイッチ12をゲート駆動信号GT1によって制御すればよい。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2のリアクトル回路30cの構成を表わす図である。
リアクトル回路30cは、インダクタンス値が同じ2個のリアクトル5a,5cと、1個のインダクタンス値切替用スイッチ14とを備える。
ノードND3とノードND5との間に、直列接続されたリアクトル5cとインダクタンス値切替用スイッチ14とが配置される。ノードND3とノードND5との間に、リアクトル5aが配置される。スイッチ制御部82が、インダクタンス値切替用スイッチ14をオフにして、リアクトル5aのみを電流が流れるようにすることによって、リアクトル回路30aのインダクタンス値を大きくすることができる。スイッチ制御部82は、インダクタンス値切替用スイッチ14をオンにして、リアクトル5aとリアクトル5cとに電流が流れるようにすることによって、リアクトル回路30cのインダクタンス値を小さくすることができる。
本実施の形態では、同じインダクタンス値の2つのリアクトルを使用することによって、部品の種類の数を減らすことができる。なお、リアクトル5cとインダクタンス値切替用スイッチ14とは、どちらがノードND3側もしくはノードND5側に配置されてもよい。
実施の形態3.
図8は、実施の形態3のリアクトル回路30dの構成を表わす図である。
リアクトル回路30dは、リアクトル5cとインダクタンス値切替用スイッチ14とを備える。リアクトル5cの中点が分岐して、インダクタンス値切替用スイッチ14に接続される。スイッチ制御部82が、インダクタンス値切替用スイッチ14のオン/オフを制御することによって、リアクトル回路30dのインダクタンス値を変えることができる。
本実施の形態では、リアクトル回路30d内のリアクトルの個数を1個とすることができる。
実施の形態4.
図9は、実施の形態4のリアクトル回路30eの構成を表わす図である。
リアクトル回路30eは、インダクタンス値が相違する2個のリアクトル5a,5bと、2個のインダクタンス値切替用スイッチ14a,14bとを備える。リアクトル5a,5bのインダクタンス値の大小は、どちらでもよい。
ノードND3とノードND5との間に、直列接続されたリアクトル5bとインダクタンス値切替用スイッチ14bとが配置される。ノードND3とノードND5との間に、直列接続されたリアクトル5aとインダクタンス値切替用スイッチ14aとが配置される。スイッチ制御部82が、ゲート駆動信号GT2によってインダクタンス値切替用スイッチ14aのオン/オフを制御する。スイッチ制御部82が、ゲート駆動信号GT3によってインダクタンス値切替用スイッチ14bのオン/オフを制御する。リアクトル5a、5bのどちらの電流経路も、インダクタンス値切替用スイッチ14a,14bによって、オフにすることができるため、LD20のオン/オフの制御も可能となる。なお、リアクトル5a,5bとインダクタンス値切替用スイッチ14a,14bとは、どちらがノードND3側もしくはノードND5側に配置されてもよい。
実施の形態5.
図10は、実施の形態5のレーザ光発生装置200aの構成を表わす図である。実施の形態5のレーザ光発生装置200aが、実施の形態1のレーザ光発生装置200と相違する点は、実施の形態5のレーザ光発生装置200aが、平滑回路104に代えて、平滑回路104aを備える点である。
平滑回路104aは、過電圧防止機能を有するリアクトル回路30aと、実施の形態1と同様の平滑コンデンサ6とを備える。
リアクトル回路30aは、リアクトル5bと、リアクトル5aと、インダクタンス値切替用スイッチ14と、過電圧防止回路15とを備える。
実施の形態1と同様に、直列接続されたリアクトル5bと、インダクタンス値切替用スイッチ14とが、ノードND3とノードND5との間に配置される。実施の形態1と同様に、リアクトル5aがノードND3とノードND5との間に配置される。
過電圧防止回路15が、リアクトル5bとインダクタンス値切替用スイッチ14との間のノードND8と、ノードND7との間に配置される。過電圧防止回路15は、ツェナーダイオードまたはスイッチング素子によって構成される。スイッチング素子だけでは、過電流が流れてしまう場合は、スイッチング素子に抵抗素子を直接接続してもよい。
インダクタンス値切替用スイッチ14の両端の電圧が、ある電圧VT以上となると、過電圧防止回路15はオンとなる。これによって、リアクトル5bに蓄積された電荷を放出することができる。その結果、インダクタンス値切替用スイッチ14の両端にかかる電圧を耐圧以下に抑えることができるので、インダクタンス値切替用スイッチ14の故障を防ぐことができる。
ノードND3側にインダクタンス値切替用スイッチ14が配置され、リアクトル5bがノードND5側に配置されるときも同様に、インダクタンス値切替用スイッチ14とリアクトル5bとの間に過電圧防止回路15が配置されることによって、インダクタンス値切替用スイッチ14の両端にかかる電圧を耐圧以下に抑えることができる。
実施の形態6.
図11は、実施の形態6のレーザ光発生装置200bの構成を表わす図である。実施の形態6のレーザ光発生装置200bが、実施の形態1のレーザ光発生装置200と相違する点は、実施の形態5のレーザ光発生装置200bが、平滑回路104に代えて、平滑回路104bを備える点である。
平滑回路104bは、リアクトル回路30bと、平滑コンデンサ6aと、平滑コンデンサ6bとを備える。
リアクトル回路30bは、リアクトル5aと、リアクトル5bと、インダクタンス値切替用スイッチ14aと、インダクタンス値切替用スイッチ14bと、過電圧防止回路15aと、過電圧防止回路15bとを備える。
平滑コンデンサ6aは、ノードND9とノードND7との間に配置される。平滑コンデンサ6bは、ノードND8とノードND7との間に配置される。リアクトル5bは、ノードND3とノードND8との間に配置される。リアクトル5aは、ノードND3とノードND9との間に配置される。インダクタンス値切替用スイッチ14bは、ノードND8とノードND5との間に配置される。インダクタンス値切替用スイッチ14aは、ノードND9とノードND5との間に配置される。過電圧防止回路15bは、ノードND8とノードND7との間に配置される。過電圧防止回路15aは、ノードND9とノードND7との間に配置される。過電圧防止回路15a,15bは、スイッチング素子またはツェナーダイオードなどによって構成される。
このようにリアクトルと平滑コンデンサとスイッチのセットが2個以上設けられている場合に、電流リップル量が小さい安定した電流を供給することができるとともに、ピークの電流値を高くすることができる。
例えば、リアクトル5aのインダクタンス値をリアクトル5bのインダクタンス値よりも大きくし、平滑コンデンサ6aの容量を平滑コンデンサ6bの容量よりも大きくすることができる。
電流の急峻な立ち上りが所望する場合は、インダクタンス値切替用スイッチ14bをオンにして、リアクトル5bに電流を流す。この場合には、平滑コンデンサ6bの容量は小さいので、短い充電時間で出力電流を所望の値まで増加させることができる。
一方、通常運転時の安定した出力電流を所望するときは、インダクタンス値切替用スイッチ14aをオンにして、リアクトル5aに電流を流す。この場合には、出力電流の電流リップルを抑制することができる。
リアクトル5bとインダクタンス値切替用スイッチ14bとの間のノードND8、リアクトル5aとインダクタンス値切替用スイッチ14aとの間のノードND9に、それぞれ過電圧防止のための過電圧防止回路15b、15aを設けられる。インダクタンス値切替用スイッチ14aの両端の電圧がある電圧VT以上となると、過電圧防止回路15aはオンとなる。インダクタンス値切替用スイッチ14bの両端の電圧がある電圧VT以上となると、過電圧防止回路15bはオンとなる。これによって、インダクタンス値切替用スイッチ14b、14aの破壊を防止することができる。
ノードND3側にインダクタンス値切替用スイッチ14が配置され、リアクトル5がノードND5側に配置されるときも同様に、インダクタンス値切替用スイッチ14とリアクトル5の間に過電圧防止回路15を配置することによって、インダクタンス値切替用スイッチ14の両端にかかる電圧を耐圧以下に抑えることができる。
実施の形態7.
リアクトルのインダクタンス値Lは、以下の式で表される。
L=K×μ×π×a2×n2/b・・・(2)
Kは長岡係数、μは透磁率、aはリアクトル半径、bはリアクトルの長さ、nはリアクトルの巻数を示す。
図12(a)および(b)は、機械的にリアクトルのインダクタンス値を変える第1の方法を説明するための図である。式(2)から、リアクトルRTの長さbを変えることにより、インダクタンス値を変えることができる。図12(a)、(b)に示すように、リアクトルRTの長さbを機械的に変えることによってインダクタンス値を変更することができる。例えば、リアクトルRTの両端を絶縁物251a,251bで固定して、両端の絶縁物251a,251bの距離をボールねじ253とモータ254(ステッピングモータなど)により、リアクトルRTの長さbを機械的に変えることができる。
図12(c)および(d)は、機械的にリアクトルのインダクタンス値を変える第2の方法を説明するための図である。図12(c)および(d)に示すように、リアクトルRTの一端を固定して、他端の位置を変更させることにより、インダクタンス値を変更することもできる。
図12(e)および(f)は、機械的にリアクトルのインダクタンス値を変える第3の方法を説明するための図である。リアクトルが2つのサブリアクトルRTa,RTbによって構成されている場合、それぞれのサブリアクトルRTa、RTbの間の距離を変えることによって、インダクタンス値を変えることもできる。それぞれの漏れ磁束の影響によるものである。図12(e)、(f)では、サブリアクトルRTa、RTbを固定している台261a,261bの位置をモータ254とボールねじ253とによって変化させることによって、インダクタンス値を変更している。
図13は、空芯コイルの長さに対するインダクタンス値の変化を表わす図である。図13には、コイル半径が50mmで巻き数を10ターンとした場合のインダクタンス値のコイル長依存性が示されている。コイルの長さを50mmから400mmの8倍にすることによって、コイルのインダクタンス値が10μHから2.3μHにできる。
上記のような機械的にリアクトルのインダクタンス値を変える方法は、リアクトルのインダクタンス値を精度よく調整が必要な場合にも使用することができる。例えば、電流値を精度よく合わせるためにはリアクトルのインダクタンス値の調整が必要となるが、通常のリアクトルの製造手法ではインダクタンスのばらつきが±5%以上となる。このような場合は、モータ254ではなく、製造時に手動でリアクトルの長さ、およびリアクトル同士の距離を調整することによって、量産時のインダクタンス値のばらつきを低減することも可能となる。
図12(a)~(f)には、空芯リアクトルが示されているが、リアクトルは、空芯に限らずフェライトなどの磁性体材料によって構成されてもよい。この場合には、大きなインダクタンス値を得ることができる。
インダクタンス値切替用スイッチ14によるリアクトル回路30のインダクタンスの切替と、図12(a)~(f)に示すような機械的な手段によるリアクトル回路30のインダクタンスの切替えとを組み合わせて使用すると、よりインダクタンス値の範囲を広げることができる。
なお、手動によって、リアクトルの長さ、およびリアクトル同士の距離を調整することによって、リアクトル回路30のインダクタンスを初期設定した後に、インダクタンス値切替用スイッチ14によって、リアクトル回路30のインダクタンスの切替を実行することによって、インダクタンス値の範囲を広げることができる。
実施の形態8.
図14は、実施の形態8のレーザ加工装置の構成を示す図である。レーザ加工装置は、レーザ光発生装置51、集光部52、加工ヘッド53、レンズ54、および位置決め装置55を備える。集光部52としては、光ファイバ、プリズム、ミラー、光結合素子、または光増幅器を用いることができる。
レーザ光発生装置51は、上記の実施の形態1~8のレーザ光発生装置のいずれかである。レーザ光発生装置51は、リップルの小さなレーザ光βを出力する。
集光部52は、レーザ光発生装置51から出力されたレーザ光βを加工ヘッド53に伝送する。
加工ヘッド53は、対象物56の表面にレーザ光βを垂直に照射する。
レンズ54は、加工ヘッド53と対象物56の間に設けられる。レンズ54の焦点は対象物56の表面に合わせられている。
対象物56は、位置決め装置55に搭載される。位置決め装置55は、対象物56を水平および垂直方向に移動させることによって、対象物56の表面の被加工位置をレンズ54の焦点に合わせることができる。レーザ光発生装置51から出射されたレーザ光βは、集光部52、加工ヘッド53、およびレンズ54を介して対象物56の被加工位置に照射されて、対象物56が加工される。
実施の形態8では、上述の実施形態1~7のレーザ光発生装置が用いられるので、レーザ加工時に要求するリップル量を制御することができる。これによって、リップルが小さな安定したレーザ光βを対象物56に照射することができる。その結果、レーザ加工時の加工断面の平坦精度の向上を図ることができる。また、高いピークで短パルスのレーザを対象物56に照射することができるので、レーザ加工時の加工のバリなどを抑制したりすることができる。
実施の形態9.
制御装置13は、専用処理回路のような専用のハードウェアによって実現されるか、あるいはソフトウェアと汎用のハードウェアとによって実現される。
制御装置13が専用のハードウェアによって構成される場合に、専用処理回路は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
図15は、制御装置13がソフトウェアと汎用のハードウェアによって実現される場合の制御装置13の構成を表わす図である。
制御装置13は、バス133に接続されたプロセッサ131および記憶装置132によって構成される。
制御装置13の各機能は、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組合せにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、記憶装置132に記憶される。プロセッサ131は、記憶装置132に記憶されたプログラムを読み出して実行する。これらのプログラムは、制御装置13の各機能を実現する手順および方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
記憶装置132は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory(登録商標))といった半導体メモリが該当する。半導体メモリは、不揮発性メモリでもよいし揮発性メモリでもよい。また、記憶装置は、半導体メモリ以外にも、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクまたはDVD(Digital Versatile Disc)が該当する。
今回開示された各実施の形態は、技術的に矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実施することも予定されている。そして、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,103 整流回路、2,6,6a,6b 平滑コンデンサ、3 電圧変換回路、4 トランス、5a,5b,5c,RT リアクトル、10 電源、11 電流検出器、12,12a 経路切替用スイッチ、13 制御装置、14,14a,14b インダクタンス値切替用スイッチ、15,15a,15b 過電圧防止回路、30,30a,30b,30c,30d,30e リアクトル回路、51,200,200a,200b,200c レーザ光発生装置、52 集光部、53 加工ヘッド、54 レンズ、55 位置決め装置、56 対象物、81 加工指令出力部、82 スイッチ制御部、83 電流制御部、100 LD駆動用電源装置、101 整流部、102 変換部、104,104a,104b 平滑回路、105,105a 電流経路切替回路、131 プロセッサ、132 記憶装置、133 バス、251a,251b 絶縁物、253 ボールねじ、254 モータ、261a,261b 台、300 ワーク、400 交流電源、RTa,RTb サブリアクトル。

Claims (12)

  1. レーザ光発生装置であって、
    レーザダイオードと、
    電流を供給する電源と、
    前記電源と接続され、可変のインダクタンス値を有するリアクトル回路と、
    前記リアクトル回路から出力される電流を前記レーザダイオードに供給するか否かを切り替えるように構成された電流経路切替回路と、
    前記電流経路切替回路を制御し、かつ前記リアクトル回路のインダクタンス値を設定する制御装置とを備え
    前記制御装置は、前記レーザ光発生装置のモードが第1のモードにおいて、前記リアクトル回路のインダクタンス値を大きく設定し、かつ前記リアクトル回路から出力された電流が前記レーザダイオードに流れるように電流経路切替回路を制御し、
    前記制御装置は、前記レーザ光発生装置のモードが第2のモードにおいて、前記リアクトル回路のインダクタンス値を小さく設定し、かつ前記リアクトル回路から出力される電流が規定値以上となる期間にのみ前記リアクトル回路から出力された電流が前記レーザダイオードに流れるように電流経路切替回路を制御する、レーザ光発生装置。
  2. 前記リアクトル回路は、
    前記電源の第1の出力端子である第1のノードと、前記リアクトル回路の出力端子である第2のノードとの間に直列に接続された第1のリアクトルおよびインダクタンス値切替用スイッチと、
    前記第1のノードと前記第2のノードとの間に配置された第2のリアクトルとを含む、請求項に記載のレーザ光発生装置。
  3. 前記リアクトル回路は、さらに、
    前記第1のリアクトルと前記インダクタンス値切替用スイッチとの間の第3のノードと、前記レーザダイオードの基準電源との間に配置された過電圧保護回路を含む、請求項記載のレーザ光発生装置。
  4. 前記第1のリアクトルのインダクタンス値は、前記第2のリアクトルのインダクタンス値よりも小さい、請求項2または3に記載のレーザ光発生装置。
  5. 前記第1のリアクトルのインダクタンス値は、前記第2のリアクトルのインダクタンス値と等しい、請求項2または3に記載のレーザ光発生装置。
  6. 前記リアクトル回路は、
    前記電源の第1の出力端子である第1のノードと、前記リアクトル回路の出力端子である第2のノードとの間に直列に接続された第1のリアクトルおよび第1のインダクタンス値切替用スイッチと、
    前記第1のノードと前記第2のノードとの間に配置された第2のリアクトルおよび第2のインダクタンス値切替用スイッチとを含む、請求項に記載のレーザ光発生装置。
  7. 前記リアクトル回路は、さらに、
    前記第1のリアクトルと前記第1のインダクタンス値切替用スイッチとの間の第3のノードと、前記レーザダイオードの基準電源との間に配置された第1の過電圧保護用スイッチと、
    前記第2のリアクトルと前記第2のインダクタンス値切替用スイッチとの間の第4のノードと、前記基準電源との間に配置された第2の過電圧保護用スイッチとを含む、請求項記載のレーザ光発生装置。
  8. 前記リアクトル回路は、
    前記電源の第1の出力端子である第1のノードと、前記リアクトル回路の出力端子である第2のノードとの間に配置されたリアクトルと、
    前記リアクトルの中点と、前記第2のノードとの間に配置されたインダクタンス値切替用スイッチとを含む、請求項に記載のレーザ光発生装置。
  9. 前記リアクトル回路は、
    リアクトルと、
    前記リアクトルの長さを変化させるためのモータとを含む、請求項に記載のレーザ光発生装置。
  10. 前記電流経路切替回路は、前記レーザダイオードに並列に接続される経路切替用スイッチを含む、請求項に記載のレーザ光発生装置。
  11. 前記電流経路切替回路は、前記レーザダイオードに直列に接続される経路切替用スイッチを含む、請求項に記載のレーザ光発生装置。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載のレーザ光発生装置と、
    前記レーザ光発生装置から出力されるレーザ光を対象物の表面に照射する加工ヘッドとを備えるレーザ加工装置。
JP2022545216A 2020-08-28 2020-08-28 レーザ光発生装置およびレーザ加工装置 Active JP7399302B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/032693 WO2022044280A1 (ja) 2020-08-28 2020-08-28 レーザ光発生装置およびレーザ加工装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2022044280A1 JPWO2022044280A1 (ja) 2022-03-03
JPWO2022044280A5 JPWO2022044280A5 (ja) 2022-10-25
JP7399302B2 true JP7399302B2 (ja) 2023-12-15

Family

ID=80352911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022545216A Active JP7399302B2 (ja) 2020-08-28 2020-08-28 レーザ光発生装置およびレーザ加工装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7399302B2 (ja)
WO (1) WO2022044280A1 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003078201A (ja) 2001-05-31 2003-03-14 Pentax Corp 半導体レーザ駆動装置およびレーザ走査装置
JP2009123833A (ja) 2007-11-13 2009-06-04 Miyachi Technos Corp レーザ加工機用のレーザダイオード電源装置
JP2015156777A (ja) 2014-02-21 2015-08-27 三菱電機株式会社 スイッチング電源装置
WO2016167019A1 (ja) 2015-04-15 2016-10-20 三菱電機株式会社 レーザダイオード駆動用電源装置
US20160372888A1 (en) 2015-06-22 2016-12-22 Maxim Integrated Products, Inc. Driver for high speed laser diode
WO2018150459A1 (ja) 2017-02-14 2018-08-23 三菱電機株式会社 レーザダイオード駆動用電源及びレーザ加工装置
WO2018193506A1 (ja) 2017-04-17 2018-10-25 三菱電機株式会社 レーザダイオード駆動用電源装置及びレーザ加工装置
JP2019068584A (ja) 2017-09-29 2019-04-25 サンケン電気株式会社 パワーコンディショナ
US20190386460A1 (en) 2015-09-22 2019-12-19 Analog Devices, Inc. Pulsed laser diode driver

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2837100B2 (ja) * 1994-10-25 1998-12-14 株式会社自由電子レーザ研究所 クライストロン用パルス電源装置
JPH09121534A (ja) * 1995-10-26 1997-05-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd Dc/dcコンバータ
JPH09246051A (ja) * 1996-03-13 1997-09-19 Nissin High Voltage Co Ltd 可変リアクトル
JP3456120B2 (ja) * 1997-09-09 2003-10-14 三菱電機株式会社 レーザダイオード用電源制御装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003078201A (ja) 2001-05-31 2003-03-14 Pentax Corp 半導体レーザ駆動装置およびレーザ走査装置
JP2009123833A (ja) 2007-11-13 2009-06-04 Miyachi Technos Corp レーザ加工機用のレーザダイオード電源装置
JP2015156777A (ja) 2014-02-21 2015-08-27 三菱電機株式会社 スイッチング電源装置
WO2016167019A1 (ja) 2015-04-15 2016-10-20 三菱電機株式会社 レーザダイオード駆動用電源装置
US20160372888A1 (en) 2015-06-22 2016-12-22 Maxim Integrated Products, Inc. Driver for high speed laser diode
US20190386460A1 (en) 2015-09-22 2019-12-19 Analog Devices, Inc. Pulsed laser diode driver
WO2018150459A1 (ja) 2017-02-14 2018-08-23 三菱電機株式会社 レーザダイオード駆動用電源及びレーザ加工装置
WO2018193506A1 (ja) 2017-04-17 2018-10-25 三菱電機株式会社 レーザダイオード駆動用電源装置及びレーザ加工装置
JP2019068584A (ja) 2017-09-29 2019-04-25 サンケン電気株式会社 パワーコンディショナ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022044280A1 (ja) 2022-03-03
JPWO2022044280A1 (ja) 2022-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3367519B1 (en) System for driving a pulsed laser diode pump
US20120112723A1 (en) Loosely Regulated Feedback Control for High Efficiency Isolated DC-DC Converters
JP6526546B2 (ja) 共振形電源装置
US9160238B2 (en) Power converter with current feedback loop
JP6099581B2 (ja) スイッチング電源装置
US20040145273A1 (en) Electronic driver circuit for high-speed actuation of high-capacitance actuators
JP2020010594A (ja) Dc/dcコンバータ
KR20070039077A (ko) 수 개의 출력 전압을 제공하는 컨버터
JP6257869B1 (ja) レーザダイオード駆動用電源装置及びレーザ加工装置
US20220200236A1 (en) Laser beam generation device and laser processing apparatus including the same
JP5521790B2 (ja) ハーフブリッジ形電力変換装置
JP7399302B2 (ja) レーザ光発生装置およびレーザ加工装置
JP2016144375A (ja) トランス及びスイッチング電源装置
CN110114943A (zh) 激光二极管驱动用电源及激光加工装置
US20120313604A1 (en) Efficient bias power supply for non-isolated dc/dc power conversion applications
JP6954239B2 (ja) 電力変換器及びモータシステム
WO2018193505A1 (ja) レーザダイオード駆動用電源装置及びレーザ加工装置
CN114144966A (zh) 具有保持电路和浪涌控制电路的转换器
WO2022215611A1 (ja) レーザ発振器及びそれを備えたレーザ加工装置
EP4235734A1 (en) High power generator and method of supplying high power pulses
EP4235736A1 (en) High power generator and method of supplying high power pulses
EP4235740A1 (en) High power generator and method of supplying high power pulses
EP4235739A1 (en) High power generator and method of supplying high power pulses
EP4235737A1 (en) High power generator and method of supplying high power pulses
WO2021181847A1 (ja) レーザ発振器及びそれを備えたレーザ加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220823

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7399302

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150