JP7395184B2 - 給湯器 - Google Patents

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Description

本発明は、給湯器に関する。
従来、給湯器には、給湯回路と循環加熱回路とを接続する管路に、縁切り弁ユニットが設けられる。縁切り弁ユニットは、循環加熱回路側から給湯回路側への湯水の逆流を防止する。縁切り弁ユニットは、主流路と、該主流路から分岐する分岐路を備えるケーシングを備える。ケーシング内の主流路には、二つの逆止弁が、分岐路に分岐する位置の上流側と下流側を下流側から閉塞する方向に付勢されて設けられる。分岐路には、循環加熱回路側の圧力が増した場合に分岐路を開放する縁切り弁が設けられる。これにより、循環加熱回路側の圧力が相対的に高まり、下流側の逆止弁を越えて縁切り弁ユニット内に湯水が進入した場合に、その進入した湯水は分岐路を流れ、縁切り弁から外部に排出される。
縁切り弁ユニットの一例として、共用の円筒状のケーシングに、開閉弁、二つの逆止弁及び大気開放弁を組み付けた制御弁ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。この制御弁ユニットにおいては、円筒状のボディに二つの逆止弁を直線的且つ同軸上に組み付けてユニット化し、ケーシング内の主流路に挿入固定している。
特開2018-91396号公報
しかしながら、上記の制御弁ユニットにおいては、主流路における分岐路よりも下流側のみでボディがケーシングに支持されるので、上流側の逆止弁の支持位置と、主流路内に設けられた弁座までの距離が長くなってしまうことから、逆止弁の進退ストロークを長くせざるを得なかった。このため、給湯回路からの通水圧が上流側の逆止弁に加わり、下流側に移動する際に逆止弁の軸にブレが生じ、閉止状態における弁座との密着性が弱まる可能性があった。
本発明の目的は、縁切り弁ユニットの逆止弁の閉止状態における弁座との密着性を保持できる給湯器を提供することである。
請求項1の給湯器は、給湯回路と循環加熱回路を接続する管路に、前記循環加熱回路側から前記給湯回路側への湯水の逆流を防止する為の縁切り弁ユニットを設けた給湯器において、前記縁切り弁ユニットは、湯水が流れる方向の上流側開口から下流側開口に向けて直線状に延びる主流路と、前記主流路に設けられた分岐部から分岐され、バネ力により常時開弁方向に付勢され、前記給湯回路からの背圧を受けて前記バネ力に抗して閉弁方向に付勢される縁切り弁が設けられる分岐路と、前記主流路及び前記分岐路を備え、前記上流側開口の周縁部に第一弁座が設けられるケーシングと、前記ケーシングに設けられ、前記主流路が内側に形成される円筒状の円筒部と、前記第一弁座と接離し、前記循環加熱回路側からの湯水の逆流を防止する第一逆止弁と、当該第一逆止弁よりも下流側に配置され、前記循環加熱回路側からの湯水の逆流を防止する第二逆止弁とを支持し、前記第一逆止弁が前記第一弁座と対向して接離可能となるように前記下流側開口から前記主流路内に挿入され、前記円筒部内に配置される逆止弁ユニットとを備え、前記逆止弁ユニットは、第一部材と、当該第一部材よりも下流側に配置される第二部材とを備え、前記第一部材は円筒状に形成され、上流側に設けられ、前記第一逆止弁を支持する第一支持部と、前記第一部材の内壁部において周方向に互いに離間する各位置から軸心方向に延び、前記第一支持部を前記第一部材の軸心に支持する複数の架設部と、前記第一支持部よりも下流側に設けられ、前記第二逆止弁と接離する第二弁座と、前記第一支持部と前記第二弁座の間の胴部に設けられ、前記分岐路と前記第一部材とを連通させる連通口とを備え、前記第二部材は、前記第二逆止弁を支持する第二支持部を備え、前記逆止弁ユニットは、前記第二弁座が、前記分岐路よりも前記第二支持部側に位置し、且つ前記複数の架設部が、前記分岐路よりも前記第一弁座側に位置するように前記主流路内に配置され、前記第二弁座及び前記複数の架設部が前記円筒部の内壁部に支持され、前記円筒部の前記内壁部には、前記逆止弁ユニットに設けられた嵌合部と嵌合し、前記ケーシングに対して前記逆止弁ユニットが周方向に回転するのを規制する被嵌合部が設けられ、前記嵌合部は、前記第一部材の外周部から径方向外側に向かって突出し、且つ前記第一部材の軸線方向に対して平行に延びる突起部であって、前記被嵌合部は、前記ケーシングの軸線方向に対して平行に延び、前記嵌合部と嵌合する切り欠き又は溝であることを特徴とする。
請求項2の給湯器の前記第1部材は、前記複数の架設部と連接する円環状の連接部を備え、前記連接部は、前記逆止弁ユニットが前記円筒部内に配置された状態で、前記円筒部において前記分岐路よりも上流側の内壁部と密着してもよい。
請求項の給湯器の前記円筒部は、前記第一部材が内側に配置された円筒状の小径部と、前記小径部よりも下流側に設けられ、前記小径部よりも径の大きい円筒状の大径部と、前記小径部と前記大径部の間に設けられた円筒状の中径部とを備え、前記円筒部の内側において、前記大径部と前記中径部の間には、径方向内側に向けて縮径する段部が設けられ、前記被嵌合部は、前記中径部に設けられ、前記段部から前記中径部において前記ケーシングの軸線方向に対して平行に延び、前記嵌合部と嵌合する切り欠き又は溝であって、前記第二部材は、前記円筒部内に配置された状態で、前記大径部の内壁部に沿うように形成され、その下流側端部が前記中径部よりも下流側に延びる筒状部を備え、前記筒状部の下流側には、Oリングが配置され、前記ケーシングの前記下流側開口の周縁部には、円筒状の位置決め部材が挿入して固定され、前記Oリングは、前記筒状部の下流側端部と、前記位置決め部材との間において、前記下流側開口の内壁部に沿った状態で、上流側及び下流側から挟着されてもよい。
請求項1の給湯器によれば、分岐路よりも上流側に架設部が位置するので、第1支持部と第1弁座との距離が短くなる。これにより、第1逆止弁の進退ストロークが短くなるので、円筒部内における第1逆止弁の軸ズレを防止できる。よって、給湯器は、縁切り弁ユニットにおいて、第1逆止弁の閉止状態における第1弁座との密着性を保持できる。また、逆止弁ユニットがケーシングの円筒部内で回転するのを防止できるので、第1部材の前記連通路と前記分岐路が重なった状態を維持でき、第1部材内部と分岐路との間の連通状態を担保できる。これにより、給湯器は、湯水の逆流発生時において、分岐路における逆流水の排出性能を向上できる。
請求項2の給湯器によれば、第1支持部は、複数の架設部及び連接部を介して円筒部の上流側の内壁部によって全周から支持されるので、第1逆止弁の軸ズレを更に防止できる。
請求項の給湯器によれば、第1部材の外周部に設けられた嵌合部は、第1部材の下流側端部まで延びるので、第1部材の下流側端部は、円形状の部分の一部が径方向外側に突出する形状となることから、真円形状とはならない。そこで、本願において、嵌合部は、第1部材の下流側に位置する第2部材によって下流側から覆われ、その第2部材と位置決め部材との間でOリングが挟着された状態となるので、Oリングによるシール性を担保できる。
給湯器1の斜視図である。 給湯器1の内部構成図である。 縁切り弁ユニット2の斜視図である。 図3に示すI-I線矢視方向断面図である。 図3に示すII-II線矢視方向断面図である。 図4に示す縁切り弁ユニット2の上部の部分拡大図である。 第3ケーシング5、逆止弁ユニット20、及び蓋部材57の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。以下に記載される装置の構造などは、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明する為に用いられるものである。
図1、図2を参照し、給湯器1の構成を簡単に説明する。図1に示すように、給湯器1は、筐体1Aと蓋1Bを備える。筐体1Aの底部には、図2に示す給水接続口37、給湯接続口36、ガス接続口38、及び排水口39が設けられる。筐体1Aの前面から蓋1Bを取り外すと、筐体1Aの内側が露出する。図2に示すように、筐体1Aの内側には、給湯回路11、循環加熱回路12、湯水供給管206、及び縁切り弁ユニット2等が設けられる。なお、図2は、筐体1A内の各構成の配置を分かり易く便宜的に図示したものであり、各配管の向きは、実際の配管の向きと一部異なる。
給湯回路11は、流入管101、給湯バーナ102、一次熱交換器103、二次熱交換器104、出湯管105、及び分岐管106等を備える。給湯バーナ102、一次熱交換器103、及び二次熱交換器104は、燃焼室8内に設けられる。給水接続口37から流入した水は流入管101を流れ、二次熱交換器104、一次熱交換器103の順に流れる。一次熱交換器103は、給湯バーナ102からの燃焼排気中の顕熱を回収し、二次熱交換器104は、給湯バーナ102からの燃焼排気中の潜熱を回収し、通水を加熱する。出湯管105は、一次熱交換器103の出口と、縁切り弁ユニット2の後述する接続口35(図3参照)の間に接続される。一次熱交換器103と二次熱交換器104において加熱された湯水は出湯管105を流れ、縁切り弁ユニット2を介して、給湯接続口36から外部に供給される(図3に示す矢印B参照)。分岐管106は、流入管101の上流側において分岐し、縁切り弁ユニット2の後述する流入管633の接続口67(図3参照)に接続される。
循環加熱回路12は、風呂戻り管201、風呂往き管202、風呂バーナ203、風呂一次熱交換器204、風呂二次熱交換器205、湯水供給管206、及びポンプ207等を備える。風呂バーナ203、風呂一次熱交換器204、及び風呂二次熱交換器205は、燃焼室8内に設けられる。風呂戻り管201は、浴槽9から延びる配管13の下流側端部と風呂二次熱交換器205の入口との間に接続される。ポンプ207は、風呂戻り管201の途中に設けられる。風呂一次熱交換器204は、風呂バーナ203からの燃焼排気中の主に顕熱を回収し、風呂二次熱交換器205は、風呂バーナ203からの燃焼排気中の主に潜熱を回収し、通水を加熱する。風呂往き管202は、風呂一次熱交換器204の出口と浴槽9から延びる配管14の上流側端部との間に接続される。ポンプ207の駆動により、浴槽9内の湯水は配管13、風呂戻り管201、風呂二次熱交換器205、風呂一次熱交換器204、風呂往き管202、配管14の順に流れ、浴槽9と循環加熱回路12の間を循環する。
湯水供給管206は、給湯回路11と循環加熱回路12の間に設けられ、給湯回路11から循環加熱回路12に向けて湯水を供給する。湯水供給管206の上流側端部は、縁切り弁ユニット2の後述する接続口58に接続される。湯水供給管206の下流側端部は、風呂戻り管201のポンプ207よりも上流側に接続される。縁切り弁ユニット2は、湯水供給管206に設けられる。縁切り弁ユニット2は、循環加熱回路12側から給湯回路11側への湯水の逆流を防止する。
ガスは、ガス接続口38からガス管7に流入し、燃焼室8内の給湯バーナ102と風呂バーナ203に夫々供給される。排水口39からは、オーバーフロー水とドレン水が排出される。オーバーフロー水は、循環加熱回路12から湯水供給管206を介して縁切り弁ユニット2内に逆流した湯水であり、後述するオーバーフロー管110を流れ、排水口39から外部に排出される。ドレン水は、二次熱交換器104と風呂二次熱交換器205で生成される。
図3~図6を参照し、縁切り弁ユニット2の構造を説明する。図3,図4に示すように、縁切り弁ユニット2は、第1ケーシング3に接続される第2ケーシング4、第3ケーシング5、第4ケーシング6(以下纏めて呼ぶ場合は、ケーシング3~6と呼ぶ)、逆止弁ユニット20、第3逆止弁72、及び縁切り弁73を備える。ケーシング3~6は樹脂製である。即ち、縁切り弁ユニット2は、第2ケーシング4、第3ケーシング5、及び第4ケーシング6で構成され、第2ケーシング4と接続される第1ケーシング3は、給湯回路11の出湯管105の下流側の一部を構成する(図2参照)。
第1ケーシング3は、右側面視略90°時計回りに傾けた略T字状に形成され、横方向部31(図3参照)と縦方向部32を備える。横方向部31は、前後方向に延びる略円筒状に形成され、後端部は閉塞される。横方向部31の前端部には、接続口35が設けられる。接続口35は、前方に向かって開口する。横方向部31の内側には、流路91が設けられる。流路91は、接続口35から後方に向かって延びる。接続口35には、出湯管105(図2参照)の下流側端部が接続される。
縦方向部32は、上下方向に延びる略円筒状に形成される。縦方向部32の上下方向の略中間部は、横方向部31の左面の後部と接続する。縦方向部32の下端部には、給湯接続口36が設けられる。給湯接続口36は、下方に向かって開口する。給湯接続口36は、給湯器1の底部に設けられる。給湯接続口36には、蛇口につながる配管(図示略)が接続される。縦方向部32の内側には、流路92(図4参照)が設けられる。流路92は、給湯接続口36から上方に向かって延びる。流路92は、上下方向の略中間部において、横方向部31の流路91の後端部と連通する。
第2ケーシング4は、右側面視略T字状に形成され、縦方向部41と横方向部42を備える。縦方向部41は、上下方向に延びる略円筒状に形成される。縦方向部41の下端部は、第1ケーシング3の縦方向部32の上端部に2つのネジ301で固定される。縦方向部41の内側には、流路93(図4参照)が設けられる。流路93は上下方向に延びる。流路93の上端部には、金属製のフィルタ44が設けられる。横方向部42は、前後方向に延びる略円筒状に形成される。縦方向部41の上端部は、横方向部42の長手方向の略中間部の下部と接続する。横方向部42の内側には、流路94が設けられる。流路94は前後方向に延びる。流路94の後端部は、流路93の上端部と連通する。横方向部42の後端部には、電磁弁45が設けられる。電磁弁45は、電磁石451の励磁・非励磁で流路94を開閉する。流路94の前端側には、水量センサ46が設けられる。水量センサ46は、流路94を流れる湯水の量を計測する。
第3ケーシング5は、上側横方向部51、下側横方向部52、縦方向部53、及び連結部54を備える。上側横方向部51は、前後方向に延びる略円筒状であり、第2ケーシング4の横方向部42と同軸上に設けられる。上側横方向部51の内側には、流路95(図4参照)が設けられる。流路95は前後方向に延びる。
上側横方向部51は、後方から前方に向かって順に、小径部511、中径部512、及び大径部513を備える。小径部511は、上側横方向部51の後端部から長手方向の略中間部までの部分を形成する。小径部511の内壁面の前端側下部には、分岐部951が設けられる(図4参照)。分岐部951は、流路95から後述する縦方向部53の流路97に分岐する。小径部511の後端部には、第2ケーシング4から湯水が流入する開口部60(図6,図7参照)が設けられる。開口部60の周縁部には、第1弁座515(図4,図6参照)が設けられる。第1弁座515は中央部が貫通する略円環状に形成される。第1弁座515の前面には、後述する第1逆止弁70の弁体701(図6参照)が接触する。小径部511の後端部は、第2ケーシング4の横方向部42の前端部に2つのネジ302で固定される。
大径部513は、上側横方向部51の前端側部分を形成し、小径部511の径よりも大きい。大径部513の前端部には、開口部59が設けられる(図7参照)。開口部59の左右両側には、一対の固定用筒部517が設けられる。一対の固定用筒部517の夫々は前後方向に延び、略筒状に形成される。一対の固定用筒部517の夫々には、前端から後方に延びる固定穴518が設けられる。開口部59には、後述する逆止弁ユニット20が前方から内側に挿入された状態で、蓋部材57が2つのネジ303で一対の固定穴518に締結される。
中径部512は、小径部511と大径部513の間の部分を形成する。中径部512は、小径部511よりも径が大きく、且つ大径部513よりも径が小さい。中径部512の内壁面下部には、連通穴952が設けられる。流路95は、連通穴952を介して、後述する連結部54の連通路541の上端部と連通する。上側横方向部51の内側において、中径部512と大径部513の間には、段部519が設けられる(図7参照)。段部519は径方向内側に縮径し、前方に向かって対向する。中径部512の内壁面の左部の前端側には、嵌合溝516が設けられる。嵌合溝516は、中径部512の前端から後方に向けて直線状に延びる。嵌合溝516の前端は段部519において前方に貫通する。
下側横方向部52は、上側横方向部51の下方に配置される(図3,図4参照)。下側横方向部52は、上側横方向部51と平行且つ前後方向に延びる略円筒状に形成される。下側横方向部52の内側には、流路96が設けられる。流路96は前後方向に延びる。下側横方向部52は、後方から前方に向かって順に、小径部521及び大径部522を備える。小径部521は、上側横方向部51の中径部512の下方に配置され、中径部512と略同一形状である。大径部522は、上側横方向部51の大径部513の下方に配置され、小径部521の径よりも大きい。大径部522の前端部には、接続口58が設けられる。接続口58は、前方に向かって開口する。接続口58には、循環加熱回路12側から延びる湯水供給管206(図2参照)の上流側端部が接続される。小径部521の内壁面上部には、連通穴961(図4参照)が設けられる。流路96は、連通穴961を介して、後述する連結部54の連通路541の下端部と連通する。
連結部54は、上側横方向部51と下側横方向部52の間に設けられ、上側横方向部51と下側横方向部52を互いに連結する。連結部54には、上下方向に延びる連通路541(図4参照)が設けられる。連通路541の上端部は、上側横方向部51の中径部512の内壁部に設けられた連通穴952を介して、流路95と連通する。連通路541の下端部は、下側横方向部52の小径部521の内壁部に設けられた連通穴961を介して、流路96と連通する。
縦方向部53は、上側横方向部51の小径部511の下部の前側部分から下方向に延び、略円筒状に形成される。縦方向部53の内側には、流路97が設けられる。流路97は、上下方向に延びる。流路97の上端部は、小径部511の内壁部に設けられた分岐部951を介して、流路95と連通する。縦方向部53の内壁部であって、下側横方向部52の後端部と相対する位置には、連通穴971が設けられる。流路97は、連通穴971を介して、流路96と連通する。
第4ケーシング6は、縦方向部61、弁収納部62、及び蓋部63を備える。縦方向部61は、上下方向に延びる略円筒状である。縦方向部61の内側には、流路98が設けられる。流路98は上下方向に延びる。縦方向部61の下端部には、流路99(図4,図5参照)が設けられる。流路99は、流路98の下端部から右方向に延びる。縦方向部61の上端部は、第3ケーシング5の縦方向部53の下端部、及び下側横方向部52の下部に対して、2つのネジ304で固定される。流路98は、第3ケーシング5の縦方向部53の流路97と連通する。
弁収納部62は、縦方向部61の右側面の下部に一体して設けられる(図4参照)。弁収納部62は、右側面時計回りに傾けた略矩形状で且つ、右側面が開口する箱状に形成される。弁収納部62の内側の左壁面には、連通穴621が設けられる。弁収納部62の内側は、連通穴621を介して、流路99の右端部と連通する。弁収納部62の前側で且つ斜め下方に向けられた側面には、排水管632(図3参照)が前方に突出して設けられる。排水管632の内側は、弁収納部62の内側と連通する。排水管632の前端部には、接続口66が設けられる。接続口66は前方に向かって開口する。接続口66には、オーバーフロー管110(図2参照)の上流側端部が接続される。オーバーフロー管110の下流側端部は、筐体1Aの底部の排水口39(図2参照)に接続される。
蓋部63は、右側面視略45°時計回りに傾けた略矩形状に形成され、弁収納部62の開口する右側面を閉塞するように、4つのネジ305で固定される。蓋部63の略中央部には、円形状の窪み部631が設けられる。窪み部631は、蓋部63の左面が右方に向かって窪んで形成される。蓋部63の右面には、流入管633が前方に屈曲して設けられる。流入管633の内側は、窪み部631の内側と連通する。流入管633の前端部には、接続口67が設けられる。接続口67は前方に向かって開口する。接続口67には、給湯回路11から延びる分岐管106(図2参照)の下流側端部が接続する。
図6,図7を参照し、逆止弁ユニット20の構造を説明する。図6に示すように、逆止弁ユニット20は、第3ケーシング5の上側横方向部51の開口部59から流路95内に挿入して配置される。図7に示すように、逆止弁ユニット20は後方から順に、第1部材21と第2部材22を備える。
第1部材21の構造を説明する。第1部材21は、前後方向に延びる略円筒状に形成される。第1部材21は、前側から順に、前側胴部24、後側胴部25、及び弁支持部26を備える。前側胴部24は略円筒状に形成される。前側胴部24の外周面の左側部における前端側には、突起部242が設けられる。突起部242は左方に向けて突出し、且つ前側胴部24の前端から後方に向けて直線状に延びる。前側胴部24の後端部には、第2弁座241が設けられる。第2弁座241は中央部が貫通する略円環状に形成される。第2弁座241の前面には、後述する第2逆止弁71の弁体711が前方から接触する。前側胴部24の下部の後側には、底面視略矩形状の連通口243が設けられる。前側胴部24の下部の前側には、スリット245が設けられる。スリット245は、前側胴部24の前端部から後方に延び、連通口243と連通する。スリット245には、第2部材22に設けられた後述する突状部275が前方から挿入され、嵌合する。スリット245を形成する互いに対向する一対の端部の右側の端部には、爪部246が設けられる。爪部246は、前側胴部24の内側に対して斜め上方に突出する。後側胴部25は、前側胴部24の後端部から同軸上に後方に延び、略円筒状に形成される。後側胴部25の下側には、底面視略矩形状の連通口251が設けられる。前側胴部24と後側胴部25の境界部分の外周に沿って、断面半円弧状の溝29が設けられる。溝29には正面視円環状の樹脂製のOリング81が装着される。
弁支持部26は、後側胴部25の後端部に設けられる。弁支持部26は、連接部261、3本の架設部262(図6では2本、図7では1本のみ図示)、及び環状支持部263を備える。連接部261は円環状に形成される。3本の架設部262は、連接部261の内縁部において周方向に等間隔を空けた3か所の位置から中央の軸心に向けて梁状に夫々延びる。環状支持部263は、連接部261の軸心に配置される。環状支持部263は前後方向に延び、且つ連接部261よりも径の短い略円筒状に形成される。環状支持部263の外周部には、3本の架設部262の夫々の一端部が連結される。それ故、環状支持部263は3本の架設部262によって、連接部261の軸心に支持される。
環状支持部263の内側には、第1逆止弁70の弁軸702が前後方向に挿入される。弁軸702の後端部には、弁体701が設けられる。弁体701は弁軸702よりも径の大きい略円柱状に形成される。弁体701は、弁軸702を介して環状支持部263によって前後方向に安定して移動可能に支持される。これにより、弁体701は、第3ケーシング5の上側横方向部51の後端部に設けられた第1弁座515と接離可能に配置される。弁軸702の外側には、円筒状のバネ705が装着される。バネ705の前端部は3本の架設部262の後面に当接し、バネ705の後端部は弁体701の前面に当接する。これにより、弁体701はバネ705のバネ力によって、第1弁座515に当接する方向(後方)に常時付勢される。よって、第1逆止弁70は、流路95を前方から後方に向かって逆流する湯水をバネ705のバネ力で遮断する。
第2部材22の構造を説明する。第2部材22は、第1部材21よりも前側(下流側)に配置される。第2部材22は、弁支持部27を備える。弁支持部27は、第1部材21の弁支持部26と同様に、連接部271、3本の架設部272(図6では2本のみ図示)、環状支持部273、及び筒状部274を備える。連接部271は円環状に形成される。3本の架設部272は、連接部271の内縁部における周方向に等間隔を空けた3か所の位置から中央の軸心に向けて梁状に夫々延びる。環状支持部273は、連接部271の軸心に配置される。環状支持部273は前後方向に延び、且つ連接部271よりも径の短い略円筒状に形成され、その外周部において3本の架設部272の夫々の一端部と連結する。それ故、環状支持部273は3本の架設部272によって、連接部271の軸心に支持される。
環状支持部273の内側には、第2逆止弁71の弁軸712が前後方向に挿入される。弁軸712の後端部には、弁体711が設けられる。弁体711は弁軸712よりも径の長い略円柱状に形成される。弁体711は、弁軸712を介して環状支持部273によって前後方向に安定して移動可能に支持される。それ故、弁体711は、第1部材21の第2弁座241と接離可能に配置される。弁軸712の外側には円筒状のバネ715が装着される。バネ715の前端部は3本の架設部272の後面に当接し、バネ715の後端部は、弁体711の前面に当接する。これにより、弁体711はバネ715のバネ力によって、第2弁座241に当接する方向(後方)に常時付勢される。筒状部274は、連接部271の前面の外周部から前方に突出し、正面視略円環状に形成される。筒状部274の前端面は前方に向けて対向する。連接部271の外周面の下部には、突状部275が設けられる。突状部275は下方に突出する。
蓋部材57の構造を説明する。蓋部材57は、正面視略円形状に形成された略円板状である。蓋部材57の左右両端部には、前後方向に貫通する固定穴571が夫々設けられる。蓋部材57の後面には、後方に突出する略筒状の筒状部572が設けられる。筒状部572は、大径部573と小径部574を備える(図6参照)。大径部573は筒状部572の前側、小径部574は筒状部572の後側に設けられる。大径部573と小径部574の間には、段部575(図6参照)が設けられる。段部575は後方に向けて対向する。小径部574の外側には、樹脂製のOリング82が装着される。Oリング82は段部575と当接する。
図6,図7を参照し、第3ケーシング5の上側横方向部51への逆止弁ユニット20の取り付け方法を説明する。図7に示すように、先ず、第1部材21の前側胴部24の内側に、第2部材22を挿入して組み合わせる。このとき、第1部材21の前側胴部24の下部に設けられたスリット245に対し、第2部材22に設けられた突状部275を挿入する。スリット245に対して突状部275が嵌合すると共に、突状部275に対して爪部246が係止する。これにより、第1部材21の前側胴部24の内側において、第2部材22が回転するのを防止できる。第2部材22の後端側から突出する第2逆止弁71の弁体711は、第1部材21の内側に設けられた第2弁座241に前方から当接する。このようにして、逆止弁ユニット20が完成する。
次いで、逆止弁ユニット20を、開口部59から上側横方向部51の内側に挿入する。このとき、第1部材21の外周面に設けられた突起部242を、上側横方向部51の内側の段部519に設けられた嵌合溝516の前端から挿入し、後方に押し込む。突起部242は嵌合溝516と嵌合する。第1部材21は上側横方向部51内に配置される。上側横方向部51内において、第1部材21の弁支持部26は、流路97よりも上流側の内壁面に配置される。第1逆止弁70の弁体701は、上側横方向部51の後端部に設けられた第1弁座515と当接する(図6参照)。これにより、逆止弁ユニット20が上側横方向部51内に配置される。
最後に、蓋部材57を上側横方向部51の開口部59に固定する。このとき、蓋部材57の筒状部572を、開口部59から上側横方向部51の内側に挿入する。上側横方向部51内において、Oリング82は、筒状部572の段部575と、第2部材22の筒状部274の前端面との間に挟持される。蓋部材57の後面の外周部を、上側横方向部51の大径部513の後端面に当接させ、蓋部材57に設けた一対の固定穴571を、大径部513の前端側に設けた一対の固定穴514に位置決めし、二つのネジ303を締結して固定する。これにより、蓋部材57は、上側横方向部51の開口部59を閉塞するように固定され、上側横方向部51への逆止弁ユニット20の取り付けが完了する。
図6に示すように、逆止弁ユニット20が上側横方向部51内に配置された状態において、第1部材21の後側胴部25の連通口251は、下方に位置する流路97側に向けられる。これにより、連通口251と流路97が重なるので、第1部材21内部と流路97との間が連通する。また、第1部材21の前側胴部24の連通口243は、下方に位置する連結部54の連通路541に向けられる。これにより、連通口243と連通路541が重なるので、第1部材21内部と連通路541との間が連通する。
図4に示すように、第3逆止弁72は、第3ケーシング5の下側横方向部52の小径部521の内側の流路96に設けられる。詳述しないが、第3逆止弁72は、第1逆止弁70及び第2逆止弁71と同様の構造を備える。第3逆止弁72は、流路96から縦方向部53の流路97に向けて逆流する湯水、及び流路96から連通路541に向けて逆流する湯水をバネ力で夫々遮断する。
縁切り弁73は、周知のダイヤフラム弁であり、ダイヤフラム膜731及びバネ732を備える。バネ732は、第4ケーシング6の縦方向部61の下端部に設けられた流路99の内側に配置される。ダイヤフラム膜731は、弁収納部62の内側に収納され、蓋部63の窪み部631の左面に向けて配置される。縁切り弁73は、バネ732のバネ力により常時開弁方向に付勢される。給湯回路11から延びる分岐管106から流入管633(図3参照)を介して、窪み部631の内側に水が流入すると(図3に示す矢印D参照)、ダイヤフラム膜731に対して背圧がかかる。ダイヤフラム膜731は水の背圧を受けてバネ732を押し下げる。故に縁切り弁73は、バネ732のバネ力に抗して閉弁方向に付勢されて閉じる。
図3~図5を参照し、縁切り弁ユニット2における湯水の流れを説明する。先ず、給湯回路11から供給される湯水を循環加熱回路12に供給する場合について説明する。給湯器1の制御部(図示略)は、第2ケーシング4の電磁石451を励磁し、電磁弁45を開放する。給湯回路11から出湯管105を介して流れる湯水は、接続口35から第1ケーシング3の流路91に流入し(図3に示す矢印A参照)、流路92、93に沿って流れる(図4に示す矢印F参照)。電磁弁45は開いているので、湯水は、フィルタ44を通過し、第2ケーシング4の流路94に流入する。湯水は、流路94を前方に流れ、第3ケーシング5の流路95に流入し、第1逆止弁70を通過する。湯水は、流路95を前方に流れ、一部の湯水は、分岐部951において分岐し、縦方向部53の流路97を下方に流れる。残りの湯水は、流路95を前方に流れる。流路95を前方に流れる湯水は、第2逆止弁71を通過し、連通穴952を介して連結部54の連通路541に流入する。湯水は、連通路541を下方に流れる。
流路97を下方に流れた湯水は、第4ケーシング6の縦方向部61の流路98、99を流れ、弁収納部62の内側に流入する。上記の通り、縁切り弁73は、給湯回路11からの水の背圧を受けてバネ力に抗して閉弁方向に付勢されているので、排水管632に向かう流路は、縁切り弁73によって遮断される。よって、流路97を下方に流れる湯水は、連通穴971を介して、下側横方向部52の流路96に流入する。湯水は流路96を前方に流れ、第3逆止弁72を通過する(図3に示す矢印C参照)。このようにして、湯水は接続口58から湯水供給管206(図2参照)を介して循環加熱回路12側に供給される。
次に、循環加熱回路12側から給湯回路11側に向けて湯水が逆流した場合について説明する。例えば、循環加熱回路12側の圧力が、給湯回路11側の圧力よりもある程度高まった場合、縁切り弁73におけるバネ力が給湯回路11側の背圧に打ち勝つ。故に、縁切り弁73はバネ力により開放される。循環加熱回路12側の圧力が高まった場合、循環加熱回路12内の湯水が湯水供給管206を介して、接続口58から流路96に流れ込み、後方に向けて逆流する場合がある。流路96には、第3逆止弁72が設けられているので、流路96を逆流した湯水は、第3逆止弁72によって遮断される。
そして、仮に流路96を逆流した湯水が第3逆止弁72を越えたとしても、第3ケーシング5の縦方向部53の流路97、及び第4ケーシング6の縦方向部61の流路98が共に上下方向に延びている。よって、縁切り弁ユニット2は、第3逆止弁72を越えた湯水を、流路97、98に沿って落下させることができる。流路97、98に沿って落下した湯水は、流路99を右方に流れる。上記の通り、縁切り弁73は開放されているので、流路99を流れた湯水は、縁切り弁73を通過し、排水管632からオーバーフロー水として排出される(図3に示す矢印E参照)。オーバーフロー水は、オーバーフロー管110(図2参照)を介して、排水口39から外部に排出される。
そして、循環加熱回路12側と給湯回路11側の圧力差がさらに大きくなると、流路96を逆流した湯水が第3逆止弁72を勢いよく越えて、その勢いを保ったまま、流路97、98に侵入する可能性がある。そこで、縁切り弁ユニット2の第3ケーシング5において、流路95と流路96の間には、流路97及び連通路541を介して高低差が形成されている。よって、循環加熱回路12側の圧力が高まり、流路96において湯水が第3逆止弁72を超えたとしても、流路97及び連通路541を夫々上昇するまでの間に、その勢いが弱められる。第3逆止弁72を越えて流路97に流入した湯水は、上側横方向部51の流路95に達することなく、流路97、98に沿って落下する。他方、第3逆止弁72を越えて連通路541に流入した湯水は、流路95に達したとしても、第2逆止弁71によって遮断される。よって、縁切り弁ユニット2は、循環加熱回路12側から逆流した湯水が給湯回路11側に侵入するのを確実に防止できる。
図6,図7を参照し、逆止弁ユニット20による第1逆止弁70及び第2逆止弁71の支持構造とその効果を説明する。図6に示すように、上側横方向部51内において、逆止弁ユニット20の第1部材21の弁支持部26は、流路97よりも上流側に位置する。これにより、弁支持部26によって支持される第1逆止弁70を、上側横方向部51内の第1弁座515側に近づけることができる。これにより、縁切り弁ユニット2は、第1逆止弁70の弁体701の進退ストロークを短くできるので、上側横方向部51内における第1逆止弁70の軸ズレを防止できる。さらに、弁支持部26の円環状の連接部261は、円筒状の上側横方向部51の内側における流路97よりも上流側の内壁部と密着する。上記の通り、連接部261は、環状支持部263を3本の架設部262を介して支持する。これにより、環状支持部263は、連接部261と3本の架設部262を介して、上側横方向部51の上流側の内壁部によって全周から支持される。従って、縁切り弁ユニット2は、上側横方向部51内における第1逆止弁70の軸ズレを更に効果的に防止できる。
また、第1部材21の外周面の左側部に設けられた突起部242は、上側横方向部51の内壁面の左部に設けられた嵌合溝516に嵌合する。これにより、逆止弁ユニット20が上側横方向部51内で周方向に回転するのを防止できる。従って、縁切り弁ユニット2は、第1部材21の連通口251と流路97が重なった状態を維持できるので、第1部材21内部と流路97との間の連通状態を確保できる。よって、給湯器1は、湯水の逆流発生時において、流路97における逆流水の排出性能を向上できる。
また、突起部242は、第1部材21の前側胴部24の下流側端部まで延びるので、第1部材21の下流側端部は、円形状の部分の一部が径方向外側に突出する形状となる。このことから、第1部材21の下流側端部は真円形状とはならない。そこで、本実施形態においては、突起部242は、第2部材22によって下流側から覆われる。さらに、その第2部材22の下流側端部と、蓋部材57の筒状部572の段部575との間でOリング82が挟着された状態となる。これにより、縁切り弁ユニット2は、Oリング82によるシール性を担保できる。
上記説明において、湯水供給管206は本発明の「管路」の一例である。流路95は本発明の「主流路」の一例である。開口部60は本発明の「上流側開口」の一例、開口部59は本発明の「下流側開口」の一例である。流路97は本発明の「分岐路」の一例である。第3ケーシング5は本発明の「ケーシング」の一例である。上側横方向部51は本発明の「円筒部」の一例である。環状支持部263は本発明の「第1支持部」の一例である。後側胴部25は本発明の「胴部」の一例である。環状支持部273は本発明の「第2支持部」の一例である。突起部242は本発明の「嵌合部」の一例、嵌合溝516は本発明の「被嵌合部」の一例である。蓋部材57の筒状部572は本発明の「位置決め部材」の一例である。
以上説明したように、上記実施形態の給湯器1は、給湯回路11と循環加熱回路12を接続する湯水供給管206に、縁切り弁ユニット2を備える。縁切り弁ユニット2は、循環加熱回路12側から給湯回路11側への湯水の逆流を防止する。縁切り弁ユニット2は、第3ケーシング5と逆止弁ユニット20を備える。第3ケーシング5は、流路95、流路97、第1弁座515を備える。流路95は、湯水が流れる方向の上流側の開口部60から開口部59に向けて直線状に延びる。流路97は、流路95に設けられた分岐部951から分岐される。流路97には、縁切り弁73が設けられる。縁切り弁73は、バネ力により常時開弁方向に付勢され、給湯回路11からの背圧を受けてバネ力に抗して閉弁方向に付勢される。開口部60の周縁部には第1弁座515が設けられる。第3ケーシング5は、円筒状の上側横方向部51を備える。流路95は、上側横方向部51内に形成される。逆止弁ユニット20は、第1逆止弁70と第2逆止弁71を支持する。第1逆止弁70は、第1弁座515と接離し、循環加熱回路12側からの湯水の逆流を防止する。第2逆止弁71は、第1逆止弁70よりも下流側に配置され、循環加熱回路12側からの湯水の逆流を防止する。逆止弁ユニット20は、第1逆止弁70が第1弁座515と対向して接離可能となるように開口部59から流路95内に挿入され、上側横方向部51内に配置される。
逆止弁ユニット20は、第1部材21と第2部材22を備える。第2部材22は第1部材21よりも下流側に配置される。第1部材21は円筒状に形成される。第1部材21は、環状支持部263、3本の架設部262、第2弁座241、及び連通口251を備える。環状支持部263は、第1部材21の上流側に設けられ、第1逆止弁70を支持する。3本の架設部262は、第1部材21の内壁部において周方向に互いに離間する3箇所から軸心方向に延び、環状支持部263を第1部材21の軸心に支持する。第2弁座241は、環状支持部263よりも下流側に設けられ、第2逆止弁71と接離する。連通口251は、環状支持部263と第2弁座241の間の後側胴部25に設けられ、流路97と第1部材21とを連通させる。第2部材22は、環状支持部273を支持する。
逆止弁ユニット20は、第2弁座241が、流路97よりも環状支持部263側に位置し、且つ3本の架設部262が、流路97よりも第1弁座515側に位置するように流路95内に配置され、第2弁座241及び3本の架設部262が上側横方向部51の内壁部に支持される。
流路97よりも上流側に3本の架設部262が位置するので、環状支持部263と第1弁座515との距離が短くなる。これにより、第1逆止弁70の進退ストロークが短くなるので、第1逆止弁70の軸ズレを防止できる。よって、給湯器1は、縁切り弁ユニット2において、第1逆止弁70の閉止状態における第1弁座515との密着性を保持できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。縁切り弁ユニット2は、流路95と流路96を互いに上下方向に並列に設けているが、並列であればよく、例えば左右方向(水平方向)に並列に設けてもよい。
縁切り弁ユニット2は、4つのケーシング3~6を備え、互いにネジ301~305で固定して構成されるが、ケーシングの数、及び固定方法については、自由に変更可能である。また、接続口35、給湯接続口36、接続口58、排水管632、及び流入管633の夫々の開口する方向については、上記実施形態に限らず、自由に変更可能である。
縁切り弁ユニット2の流路97は上下方向に沿って設けられるが、下方に向かって延びていれば、全体的に又は部分的に斜めでもよく、折れ曲がっていてもよい。
逆止弁ユニット20の第1部材21において、環状支持部263を支持する架設部262は3本であるが、架設部262の本数は自由に変更であり、好ましくは3本以上である。
弁支持部26において、連接部261を省略してもよい。その場合、複数の架設部262の夫々の外端部を上側横方向部51の内壁部に当接させればよい。
上側横方向部51への逆止弁ユニット20の取り付け方法について、上記実施形態では、先に第1部材21と第2部材22を組み合わせてから、上側横方向部51内に挿入して配置するが、先に第1部材21を上側横方向部51内に挿入してから、第2部材22を上側横方向部51内に挿入して配置してもよい。
1 給湯器
2 縁切り弁ユニット
5 第3ケーシング
11 給湯回路
12 循環加熱回路
20 逆止弁ユニット
21 第1部材
22 第2部材
25 後側胴部
51 上側横方向部
57 蓋部材
59 開口部
60 開口部
70 第1逆止弁
71 第2逆止弁
73 縁切り弁
82 Oリング
95,97 流路
206 湯水供給管
241 第2弁座
242 突起部
261 連接部
262 架設部
263 環状支持部
274 筒状部
511 小径部
512 中径部
513 大径部
515 第1弁座
516 嵌合溝
519 段部
572 筒状部

Claims (3)

  1. 給湯回路と循環加熱回路を接続する管路に、前記循環加熱回路側から前記給湯回路側への湯水の逆流を防止する為の縁切り弁ユニットを設けた給湯器において、
    前記縁切り弁ユニットは、
    湯水が流れる方向の上流側開口から下流側開口に向けて直線状に延びる主流路と、
    前記主流路に設けられた分岐部から分岐され、バネ力により常時開弁方向に付勢され、前記給湯回路からの背圧を受けて前記バネ力に抗して閉弁方向に付勢される縁切り弁が設けられる分岐路と、
    前記主流路及び前記分岐路を備え、前記上流側開口の周縁部に第一弁座が設けられるケーシングと、
    前記ケーシングに設けられ、前記主流路が内側に形成される円筒状の円筒部と、
    前記第一弁座と接離し、前記循環加熱回路側からの湯水の逆流を防止する第一逆止弁と、当該第一逆止弁よりも下流側に配置され、前記循環加熱回路側からの湯水の逆流を防止する第二逆止弁とを支持し、前記第一逆止弁が前記第一弁座と対向して接離可能となるように前記下流側開口から前記主流路内に挿入され、前記円筒部内に配置される逆止弁ユニットとを備え、
    前記逆止弁ユニットは、第一部材と、当該第一部材よりも下流側に配置される第二部材とを備え、
    前記第一部材は円筒状に形成され、
    上流側に設けられ、前記第一逆止弁を支持する第一支持部と、
    前記第一部材の内壁部において周方向に互いに離間する各位置から軸心方向に延び、前記第一支持部を前記第一部材の軸心に支持する複数の架設部と、
    前記第一支持部よりも下流側に設けられ、前記第二逆止弁と接離する第二弁座と、
    前記第一支持部と前記第二弁座の間の胴部に設けられ、前記分岐路と前記第一部材とを連通させる連通口と
    を備え、
    前記第二部材は、前記第二逆止弁を支持する第二支持部を備え、
    前記逆止弁ユニットは、前記第二弁座が、前記分岐路よりも前記第二支持部側に位置し、且つ前記複数の架設部が、前記分岐路よりも前記第一弁座側に位置するように前記主流路内に配置され、前記第二弁座及び前記複数の架設部が前記円筒部の内壁部に支持され、
    前記円筒部の前記内壁部には、前記逆止弁ユニットに設けられた嵌合部と嵌合し、前記ケーシングに対して前記逆止弁ユニットが周方向に回転するのを規制する被嵌合部が設けられ、
    前記嵌合部は、前記第一部材の外周部から径方向外側に向かって突出し、且つ前記第一部材の軸線方向に対して平行に延びる突起部であって、
    前記被嵌合部は、前記ケーシングの軸線方向に対して平行に延び、前記嵌合部と嵌合する切り欠き又は溝であること
    を特徴とする給湯器。
  2. 前記第一部材は、前記複数の架設部と連接する円環状の連接部を備え、
    前記連接部は、前記逆止弁ユニットが前記円筒部内に配置された状態で、前記円筒部において前記分岐路よりも上流側の内壁部と密着したこと
    を特徴とする請求項1に記載の給湯器。
  3. 前記円筒部は、
    前記第一部材が内側に配置された円筒状の小径部と、
    前記小径部よりも下流側に設けられ、前記小径部よりも径の大きい円筒状の大径部と、
    前記小径部と前記大径部の間に設けられた円筒状の中径部と
    を備え、
    前記円筒部の内側において、前記大径部と前記中径部の間には、径方向内側に向けて縮径する段部が設けられ
    記被嵌合部は、前記中径部に設けられ、前記段部から前記中径部において前記ケーシングの軸線方向に対して平行に延び、前記嵌合部と嵌合する切り欠き又は溝であって、
    前記第二部材は、前記円筒部内に配置された状態で、前記大径部の内壁部に沿うように形成され、その下流側端部が前記中径部よりも下流側に延びる筒状部を備え、
    前記筒状部の下流側には、Oリングが配置され、
    前記ケーシングの前記下流側開口の周縁部には、円筒状の位置決め部材が挿入して固定され、
    前記Oリングは、
    前記筒状部の下流側端部と、前記位置決め部材との間において、前記下流側開口の内壁部に沿った状態で、上流側及び下流側から挟着されたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の給湯器。
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