JP7389991B2 - ロボット - Google Patents
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Description
本発明に係るロボットは、ベースフレームと、前記ベースフレームに設けられた複数の伸縮デバイスと、前記複数の伸縮デバイスそれぞれに結合された複数のエンドエフェクタと、を備え、前記複数の伸縮デバイスは、前記ベースフレームに交差する第1方向に互いにずらされて配置され、前記ベースフレームを前記第1方向から見た平面視において、前記複数の伸縮デバイスそれぞれの少なくとも一部同士が重なり、前記複数の伸縮デバイスはそれぞれ、前記第1方向に交差する第2方向に伸縮し、前記複数のエンドエフェクタはそれぞれ、前記複数の伸縮デバイスにおける前記第2方向の端部に結合されている。
図1に示すように、把持システム1は、除去衛星2と、ロボット10とを備える。
除去衛星2は、支柱3を備えている。ロボット10は、支柱3の先端部に設けられている。
図4~図7に示すように、ロボット10は、ロボット本体20と、複数の伸縮デバイス30と、複数のエンドエフェクタ70と、を備えている。
駆動プーリ41、従動プーリ42は、ベースフレーム21に、伸縮方向Dsに間隔をあけて配置されている。駆動プーリ41、従動プーリ42は、それぞれ、その中心軸41c、42cまわりに回動自在に設けられている。駆動プーリ41及び従動プーリ42は、その中心軸41c、42cが、ベースフレーム21の表面に直交するように第1方向D1に沿って配置されている。
第1可動部材43は、駆動プーリ41と従動プーリ42との間で、第1アーム31に固定されている。
第1ワイヤ44Aの一端は、駆動プーリ41に固定されている。第1ワイヤ44Aは、駆動プーリ41に対し、図8、図9において時計回りに巻き回されている。第1ワイヤ44Aの他端44cは、第1可動部材43に固定されている。
第2ワイヤ44Bの一端は、駆動プーリ41に固定されている。第2ワイヤ44Bは、従動プーリ42に対し、図8、図9において時計回りに巻き回されている。第2ワイヤ44Bの他端44dは、第1可動部材43に固定されている。
第1プーリ51、第2プーリ52は、第1アーム31に、伸縮方向Dsに間隔をあけて配置されている。第1プーリ51、第2プーリ52は、それぞれ、その中心軸51c、52cまわりに回動自在に設けられている。第1プーリ51及び第2プーリ52は、その中心軸51c、52cが、ベースフレーム21の表面に直交するように第1方向D1に沿って配置されている。
第3ワイヤ55は、第1プーリ51、及び第2プーリ52に張設され、その両端が固定部材53に固定されている。
このような構成では、ロボット10の使用時には、複数の伸縮デバイス30を第2方向D2に伸ばすことで、エンドエフェクタ70をベースフレーム21から大きく広げることができる。また、複数の伸縮デバイス30は、第1方向D1に互いにずらされて配置されているので、ロボット10の不使用時に複数の伸縮デバイス30を縮めた状態では、複数の伸縮デバイス30それぞれの少なくとも一部同士が重なる。したがって、ロボット10のコンパクト化を図ることができる。
このような構成では、延長部75cを有した結合部材75A、75Bを介して第1伸縮デバイス30A、第2伸縮デバイス30Bに結合されたエンドエフェクタ70と、第1方向D1においてずらして配置された他の第3伸縮デバイス30Cのエンドエフェクタ70と、の第1方向D1の位置ずれ量を抑えることができる。これにより、複数の伸縮デバイス30に設けられた複数のエンドエフェクタ70で捕獲処理するスペースデブリ100に、バランスよくアクセスすることができる。
このような構成では、伸縮デバイス30の位置を第1方向D1で互いにずらして配置した構成でありながら、複数のエンドエフェクタ70の位置を、第1方向D1で揃えることが可能となる。
このような構成では、駆動プーリ41を回転させることで、駆動ワイヤ44を介して第1アーム31を移動させることができる。
このような構成では、ベースプーリ60を回転させれば、複数の伸縮デバイス30の駆動プーリ41を回転させて、第1アーム31を移動させることができる。
上記実施形態において、駆動プーリ41、ベースプーリ60等には、以下のような構成を採用してもよい。
図10、図11に示すように、ロボット10に備えられている駆動プーリ41、第1プーリ51、ベースプーリ60等のプーリ部材80には、伸縮デバイス30を伸縮駆動させるための駆動ワイヤ44、第3ワイヤ55、伝達ワイヤ68、69等のワイヤ90が巻き回される。このようなプーリ部材80の外周面には、ワイヤ90が収容される螺旋溝83が形成されている。このようなプーリ部材80を備える伸縮デバイス30は、プーリ部材80の回転時にプーリ部材80を回転軸81方向に移動させる移動機構82を備えている。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
また図12および図13に示す変形例に係る把持システム1Aのように、除去衛星2が、支柱3に代えて伸展ばね3Aを備えていてもよい。この伸展ばね3Aは、ロボット10の不使用時(図12参照)には、除去衛星2内に収容されている。伸展ばね3Aは、ロボット10の使用時(図13参照)に、除去衛星2から所定の伸展方向Da(支柱3の軸方向に相当)に突出するよう伸展する。
図13に示すように、この把持システム1Aにおいて、ロボット10は、伸展ばね3Aの先端部に設けられている。ロボット10は、除去衛星2から伸展ばね3Aを伸展させ、その先端部に設けられた複数のエンドエフェクタ70で、スペースデブリ100を捕獲する。例えば、ロボット10は、伸展ばね3Aを伸展させてロボット10をPAR101の開口部の内側に位置させた状態で、複数のエンドエフェクタ70を径方向外側に展開させることで、PAR101を把持する。
21 ベースフレーム
30 伸縮デバイス
31 第1アーム(可動フレーム)
41 駆動プーリ(プーリ部材)
44 駆動ワイヤ(ワイヤ)
51 第1プーリ(プーリ部材)
55 第3ワイヤ(ワイヤ)
60 ベースプーリ(プーリ部材)
68、69 伝達ワイヤ(ワイヤ)
70 エンドエフェクタ
75A、75B 結合部材(延長部を有した結合部材)
75c 延長部
80 プーリ部材
81 回転軸
82 移動機構
83 螺旋溝
90 ワイヤ
D1 第1方向
D2 第2方向
Claims (6)
- ベースフレームと、
前記ベースフレームに設けられた複数の伸縮デバイスと、
前記複数の伸縮デバイスそれぞれに結合された複数のエンドエフェクタと、を備え、
前記複数の伸縮デバイスは、前記ベースフレームに交差する第1方向に互いにずらされて配置され、
前記ベースフレームを前記第1方向から見た平面視において、前記複数の伸縮デバイスそれぞれの少なくとも一部同士が重なり、
前記複数の伸縮デバイスはそれぞれ、前記第1方向に交差する第2方向にスライド移動可能な可動フレームを有し、前記可動フレームが前記第2方向にスライド移動することで伸縮し、
前記複数のエンドエフェクタはそれぞれ、前記複数の伸縮デバイスにおける前記第2方向の端部に結合され、
捕獲対象物の開口部の内側に位置させた状態で、前記複数のエンドエフェクタを径方向外側に展開させることで、前記複数のエンドエフェクタで捕獲対象物を捕獲するロボット。 - 前記複数の伸縮デバイスのうちの少なくとも1つの伸縮デバイスにおける前記第2方向の端部と、前記エンドエフェクタと、は、前記第1方向に延びる結合部材を介して結合されている請求項1に記載のロボット。
- 前記複数のエンドエフェクタの前記第1方向の位置は互いに同等である請求項1または2に記載のロボット。
- 前記複数の伸縮デバイスはそれぞれ、
前記ベースフレームに対して回転可能に固定された駆動プーリと、
前記ベースフレームに対して前記第2方向に移動する可動フレームと、
前記駆動プーリおよび前記可動フレームに両端が固定された駆動ワイヤと、を備え、
前記駆動プーリが回転して前記駆動ワイヤが前記駆動プーリに巻き付く、または、巻き戻されるときに、前記駆動ワイヤが前記可動フレームを牽引して前記可動フレームを移動させる請求項1から3のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記ベースフレームに対して回転可能に固定され、前記複数の伸縮デバイスそれぞれの前記駆動プーリに回転力を伝達するベースプーリを更に備えている請求項4に記載のロボット。
- 前記駆動プーリの外周面に、前記駆動ワイヤが収容される螺旋溝が形成され、
前記伸縮デバイスは、前記駆動プーリの回転時に、前記駆動プーリを、前記駆動プーリの回転軸方向に移動させる移動機構を更に備え、
前記移動機構は、前記螺旋溝から繰り出される前記駆動ワイヤの前記回転軸方向の位置が同等となるように、前記駆動プーリの回転量に応じて前記駆動プーリを前記回転軸方向に移動させる請求項4または5に記載のロボット。
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JP2018199183A (ja) | 2017-05-26 | 2018-12-20 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | ロボット、把持システム |
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