JP7389473B2 - 棒状化粧料繰出容器 - Google Patents

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Description

本開示は、棒状化粧料を繰り出す棒状化粧料繰出容器に関する。
棒状化粧料を繰り出す棒状化粧料繰出容器として、以下の特許文献1のものが知られている。この特許文献1に記載の棒状化粧料繰出容器は、棒状化粧料を収容する容器前部と、容器前部に対して相対回転可能とされた容器後部と、棒状化粧料の後側に配置され外周に雄螺子を有する移動体と、容器内に設けられ雄螺子に螺合結合する筒状の雌螺子部材とを備える。棒状化粧料繰出容器は、雌螺子部材の後側に配置され、雌螺子部材とクリック係合する筒状のバネ部材をさらに備える。
バネ部材は、容器後部と同期回転可能に容器後部に挿入される。移動体の後端の外周には、容器に軸線方向移動可能且つ回転不能に係合するための回転止め突起が設けられる。移動体は、バネ部材及び雌螺子部材の内側に挿入されている。容器前部と容器後部とが繰出方向に相対回転されると、雄螺子と雌螺子の螺合作用が働いて移動体が前進する。移動体の前進に伴い、棒状化粧料が容器先端の開口部から出現する。
特開2012-235885号公報
特許文献1に記載の棒状化粧料繰出容器では、移動体が前進すると、移動体の後端に設けられた回転止め突起がバネ部材の後端に当接する。これにより、移動体は、前進限に達する。移動体は、回転止め突起より前側の長さとして、バネ部材及び雌螺子部材の長さを有する必要があるため、容器全体の長さが長くなっているという現状がある。
本開示は、容器をコンパクト化させることができる棒状化粧料繰出容器を提供することを目的とする。
本開示の棒状化粧料繰出容器は、容器前部、及び容器前部に対して相対回転可能とされた容器後部を備えた筒状の容器と、容器前部に設けられる棒状化粧料の後側に配置され外周に雄螺子を有する移動体と、雄螺子に螺合する雌螺子を内周に有する雌螺子部材と、雌螺子部材の後側に配置される筒状体と、を備え、容器前部と容器後部とが一方向に相対回転することによって雌螺子及び雄螺子の螺合作用が働いて移動体が容器の軸線方向に沿って前進し、移動体の前進に伴って容器前部の開口から棒状化粧料が出現し、移動体は、その外周において雄螺子の後側に形成された回転止め突起を有し、筒状体は、その内周に形成された第1の回転止め部を有すると共に、容器後部に対して同期回転可能とされ、回転止め突起は、第1の回転止め部に対して回転方向において係合可能とされ、筒状体は、雌螺子部材を前方に付勢する弾性体であり、筒状体は、雌螺子部材に係合する前側バネ部と、前側バネ部の後側に設けられ軸線方向に伸縮可能な後側バネ部と、を有し、第1の回転止め部は、少なくとも後側バネ部に形成されている。
この棒状化粧料繰出容器によれば、移動体の回転止め突起は筒状体の内部に進入し、この回転止め突起は筒状体の第1の回転止め部に回転方向に係合する。回転止め突起が第1の回転止め部に回転方向に係合することにより、移動体は筒状体と共に容器後部に対して同期回転可能となる。移動体は、移動体の雄螺子と雌螺子部材の雌螺子との螺合作用によって筒状体の内部を前進する。筒状体の内部を前進する移動体は、回転止め突起が筒状体の後端よりも前方で突き当たることにより前進限に達する。よって、回転止め突起が突き当たる位置を筒状体の後端より前方とすることができるので、移動体の長さを筒状体の後端から当該突き当たる位置までの長さの分だけ短縮することができる。従って、この棒状化粧料繰出容器では、容器をコンパクト化させることができる。
また、移動体は、雄螺子の後側において、回転止め突起が外周に設けられる拡径部を有し、拡径部は、移動体の前進に伴って筒状体内に挿入可能であって、回転止め突起及び拡径部の少なくとも一方は、筒状体の後端よりも前方であって、筒状体の内径が変わる部位において後側を向いている面である当接面に当接可能であってもよい
また、筒状体の周面にスリットを有する弾性体であり、筒状体の軸線方向におけるスリットの幅は、軸線方向における回転止め突起の長さより小さくてもよい。この場合、移動体の回転止め突起が筒状体の内部において前進するとき、回転止め突起をスリットに引っ掛かりにくくすることができる。
また、容器後部は、その内周に形成された第2の回転止め部を有し、回転止め突起は、第2の回転止め部に対して回転方向に係合可能とされてもよい。この場合、移動体が係合可能な第2の回転止め部を容器後部が有することにより、移動体は筒状体と容器後部の双方に対して同期回転可能となる。また、容器後部が第2の回転止め部を有することにより、第1の回転止め部を有する筒状体を短くすることができる。
本開示によれば、容器をコンパクト化させることができる棒状化粧料繰出容器を提供することが可能となる。
実施形態に係る棒状化粧料繰出容器の外観を示す側面図である。 図1の棒状化粧料繰出容器からキャップを外した状態を示す側面図である。 図1の棒状化粧料繰出容器の縦断面図である。 図1の棒状化粧料繰出容器の移動体及びピストンが前進限まで前進した状態を示す縦断面図である。 図3及び図4中の雌螺子部材を示す斜視図である。 図5に示す雌螺子部材の縦断面図である。 図5に示す雌螺子部材の背面図である。 図3及び図4中の移動体を示す側面図である。 図8に示す移動体の後部の拡大図である。 図3及び図4中の弾性体を示す斜視図である。 図10に示す弾性体の縦断面図である。 図10に示す弾性体の正面図である。 図10に示す弾性体の背面図である。
以下、本開示に係る棒状化粧料繰出容器の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
図1~図3に示されるように、本実施形態に係る棒状化粧料繰出容器1(繰出容器、又は容器とも称される)は、全体形状が筆記具のように細長い丸棒状を呈する。棒状化粧料繰出容器1は、キャップ2の内部に棒状化粧料Mを含んでいる。棒状化粧料繰出容器1は、キャップ2を取り外した状態で棒状化粧料Mを塗布することができるものである。一例として、棒状化粧料Mはジェルアイライナー用の揮発性棒状化粧料であり、棒状化粧料繰出容器1はジェルアイライナー繰出容器である。
本明細書において、「軸線」とは、棒状化粧料繰出容器1の前後に延びる中心線を示しており、「軸線方向」とは、前後方向であって且つ軸線に沿った方向を示している。また、棒状化粧料Mが繰り出される方向を前方又は前側(前進する方向)とし、棒状化粧料Mが繰り戻される方向を後方又は後側(後退する方向)とする。
例えば、棒状化粧料繰出容器1は、棒状化粧料Mが設けられる先筒(容器前部)4と、先筒4に対して相対回転可能とされた容器本体(容器後部)5とを有する容器である。棒状化粧料繰出容器1は、先筒4内に密着すると共に先筒4の内部において移動可能なピストン6と、棒状化粧料Mの後側に配置され外周に雄螺子9aを有し軸線方向に前進可能な移動体9と、雄螺子9aに螺合する雌螺子7bを内周に有する雌螺子部材7と、雌螺子部材7の後側に配置される弾性体(筒状体)8と、を備える。
先筒4の後部は、雌螺子部材7の前側の内部に挿入されている。雌螺子部材7の後部は、容器本体5の前側の内部に挿入されている。容器本体5は、先筒4及び雌螺子部材7に対して相対回転可能に係合する。弾性体8は、容器本体5の内部において雌螺子部材7の後方に設けられている。移動体9は、容器本体5の内部に設けられる。移動体9の雄螺子9aは、先筒4、雌螺子部材7及び弾性体8の内部を前進する。先筒4、容器本体5、雌螺子部材7、弾性体8及び移動体9は、例えば、樹脂材料で形成される。
図3及び図4に示すように、先筒4は、段差部4bを有する段付き円筒状とされている。先筒4の軸線方向の両端は開口している。先筒4の内部には、棒状化粧料Mを収容する収容部4aが設けられる。先筒4の外部には、先筒4の軸線方向の中央付近において拡径している段差部4bと、段差部4bの前側に設けられる先端開口部4c(開口)と、段差部4bの後側に設けられる後端開口部4dと、段差部4bより後部において軸線方向に延びる突条4eとが設けられる。先筒4の外周には、先端開口部4cから段差部4bまで拡径する傾斜部4fが設けられる。
収容部4aは、例えば、軸線方向において先端開口部4cと後端開口部4dとを連通している円筒状の空間である。棒状化粧料M及びピストン6は、収容部4a内に密着して移動可能に収容される。先筒4における段差部4bより後部は、段差部4bより径の小さい円筒状に形成されている。先筒4の後部が雌螺子部材7に挿入されると、後端開口部4dが雌螺子部材7の内部の面に当接する。先筒4には、周方向に沿って並ぶ複数の突条4eが設けられる。先筒4の後部が雌螺子部材7に挿入されると、突条4eは、雌螺子部材7と回転方向に係合する。
棒状化粧料Mは、例えば、化粧用揮発性オイルを含む。棒状化粧料Mの直径は、例えば、0.9mm以上且つ1.5mm以下であり、一例として1.3mmである。このように、棒状化粧料Mが細径(1.5mm以下)であることにより、例えば筆又はコーム等で描くような細いラインを描きやすくすることができる。
先筒4の前側には、有底円筒状のキャップ2が着脱自在に装着される。キャップ2は、外蓋2aと中蓋2bとを含んでいる。外蓋2aは、先筒4を覆った状態で、雌螺子部材7に装着される。外蓋2aは、棒状化粧料繰出容器1の外観を構成する外キャップである。中蓋2bは、外蓋2aの内部に設けられる。外蓋2aが雌螺子部材7に装着されるとき、中蓋2bは、先筒4の前部の外周面を覆い、当該外周面に密接する。キャップ2により、棒状化粧料Mは密閉され、棒状化粧料Mの揮発が抑制される。
ピストン6は、収容部4aにおいて棒状化粧料Mの後側に設けられる。ピストン6は、例えば、熱可塑性エラストマー(TPE)より成形される。ピストン6は、円柱状を呈する。ピストン6の前端面には、例えば、後側に向かって窪む凹部6aが形成されている。ピストン6の後端面には、例えば、前側に向かって窪む凹部6bが形成されている。ピストン6は、収容部4a内に密着すると共に移動体9に押されて前進し、棒状化粧料Mを先筒4の先端開口部4cから突出させる。
容器本体5内には、雌螺子部材7と弾性体8と移動体9とが収容される。容器本体5は、前端が開口し、後端が閉塞された有底円筒状に形成されている。容器本体5の前側の内部には、雌螺子部材7を介して先筒4の後部が挿入される。
容器本体5の前側の内部には、雌螺子部材7が入り込む環状凹部5a及び環状凹部5bが形成されている。環状凹部5bは、環状凹部5aの後側に形成されている。容器本体5の前側の内部における環状凹部5aと環状凹部5bとの間には、雌螺子部材7と軸線方向に係合する環状凸部5cが形成されている。
容器本体5の軸線方向の中央の内周面には、軸線方向に延びる複数の突条5dが設けられている。複数の突条5dは、容器本体5の内周面において周方向に沿って並んでいる。複数の突条5dは、例えば、周方向に沿って等間隔に設けられる。容器本体5には、例えば、4本の突条5dが形成されている。突条5dは、弾性体8と回転方向に係合する。
容器本体5の後側の内部には、軸線方向に延びる複数の回転止め部5e(第2の回転止め部)が設けられている。複数の回転止め部5eは、容器本体5の内周面において周方向に沿って並んでいる。複数の回転止め部5eは、例えば、周方向に沿って等間隔に設けられる。複数の回転止め部5eは、容器本体5の径方向内側に突出している。容器本体5の後部に移動体9の後部が挿入されると、回転止め部5eに、移動体9が回転方向に係合する。
雌螺子部材7は、容器本体5の前側の内部に配置される。雌螺子部材7は、例えば、先筒4と同期回転可能に係合する。雌螺子部材7は、例えば、弾性体8と相対回転可能に係合する。図5~図7に示すように、雌螺子部材7の内部には、雌螺子部材7の前側において先筒4が挿入される先筒収容部7aと、先筒収容部7aの後側において移動体9の雄螺子9aが螺合する雌螺子7bと、雌螺子7bの後側において弾性体8の前部を収容するバネ収容部7cと、が設けられる。
雌螺子部材7の前側の外部には、前端部7gと、キャップ2を装着するための複数の突起7hとが設けられる。先筒4が雌螺子部材7に挿入されると、段差部4bの後面が雌螺子部材7の前端部7gに当接する(図4参照)。
複数の突起7hは、例えば、雌螺子部材7の前側の外周面において周方向に沿って並んでいる。複数の突起7hは、例えば、周方向に沿って等間隔に設けられる。雌螺子部材7には、例えば、3個の突起7hが形成されている。雌螺子部材7が外蓋2aに覆われると、外蓋2aの内周面と突起7hとが係合することで、外蓋2aが雌螺子部材7に装着される。雌螺子部材7に装着された外蓋2aに対して所定の力より小さい力を加えた場合であっても、外蓋2aは雌螺子部材7から軸線方向に離脱せず、外蓋2aと雌螺子部材7との係合が維持される。雌螺子部材7に装着された外蓋2aに対して所定の力以上の力を加えることで、外蓋2aは雌螺子部材7から引き抜かれる。
突起7hの後側における雌螺子部材7の外周面には、容器本体5の環状凹部5aに入り込む鍔部7dと、環状凹部5bに入り込む環状凸部7eと、環状凸部5cと軸線方向に係合する環状凹部7fとが設けられている。鍔部7d、環状凸部7e及び環状凹部7fのそれぞれは、環状凹部5a、環状凹部5b及び環状凸部5cのそれぞれに軸線方向に係合する。これにより、雌螺子部材7が容器本体5に対して軸線方向移動不能且つ相対回転可能に係合される。
雌螺子部材7には、雌螺子部材7の径方向に貫通する複数の穴部7pが設けられる。穴部7pは、雌螺子部材7を型で成形するときに雌螺子部材7から型を脱離できるようにするための穴である。雌螺子部材7には、例えば、2個の穴部7pが形成されている。
先筒収容部7aの内周面には、軸線方向に延びる複数の係合突起7jが設けられる。複数の係合突起7jは、先筒収容部7aにおいて周方向に沿って並んでいる。係合突起7jは、例えば、周方向に沿って等間隔に設けられている。複数の係合突起7jのそれぞれには、複数の突条4e(図3参照)のそれぞれが回転方向に係合する。これにより、雌螺子部材7は、先筒4に対して同期回転可能となる。また、雌螺子部材7の先筒収容部7aの後端には、当接面7kが設けられる。当接面7kには、移動体9を軸線方向に移動可能とするための開口が形成されている。先筒4の後部が先筒収容部7aに挿入されると、先筒4の後端開口部4dは当接面7kに当接する。
雌螺子7bは、先筒収容部7aとバネ収容部7cとの間に設けられる。雌螺子7bが設けられている位置の雌螺子部材7の外径は、例えば、先筒収容部7aが設けられている位置の雌螺子部材7の外径、及びバネ収容部7cが設けられている位置の雌螺子部材7の外径のそれぞれより小さい。
バネ収容部7cの内周面7c1には、弾性体8とクリック係合可能な突起7mが形成される。本実施形態におけるクリック係合とは、突起と突起との係合のうち、使用者の操作により係合解除と係合復帰を繰り返し「カチカチ」というクリック音を発すると共にクリック感を使用者に与える係合を指す。雌螺子部材7には、例えば、8個の突起7mが周方向に沿って並んでいる。8個の突起7mは、例えば、周方向に沿って等間隔に設けられる。突起7mは、内周面7c1に対し傾斜している傾斜面7m1と、雌螺子部材7の径方向へ延びる側面7m2と、傾斜面7m1及び側面7m2の間に設けられる頂面7m3とを有する。
バネ収容部7cの前端に位置する当接面7c2は、例えば、雌螺子部材7の径方向に延在する。当接面7c2には、移動体9を軸線方向に移動可能とするための開口が形成されている。弾性体8がバネ収容部7cに挿入されると、当接面7c2に弾性体8の前端が当接する。
雌螺子部材7の後部の外周面には、環状凸部7nが形成されている。雌螺子部材7が容器本体5の内部に挿入されると、容器本体5の内周面と環状凸部7nとが軸線方向に係合することで、雌螺子部材7が容器本体5に対して装着される。
図3、図4及び図8に示すように、移動体9は、棒状を呈する。移動体9の後部には、弾性体8の内部に挿入される挿入部9cが設けられる。挿入部9cは、前部9c1と拡径部9c2とを有する。挿入部9cの拡径部9c2の外周には、複数の回転止め突起9dが設けられている。移動体9は、挿入部9cより前側に位置する雄螺子9aと、雄螺子9aの前端に位置する先端部9bとを有する。
雄螺子9aは、例えば、先端部9bから移動体9の後側まで設けられている。移動体9が雌螺子部材7に挿入された状態で、雄螺子9aは雌螺子7bと螺合する。例えば、雄螺子9a及び雌螺子7bのそれぞれにおける螺旋ピッチは、0.25mm以上且つ1mm以下であり、0.5mm以上且つ1mm以下であってもよい。このように螺旋ピッチが小さい(例えば1mm以下である)ことにより、一回転の繰出操作あたりの棒状化粧料Mの繰り出し量が長くなり過ぎることを抑制できる。
先端部9bは、例えば、移動体9の前端から後側に向かって拡径しているテーパー面を有する。先端部9bは、例えば、先筒4内に収容されたピストン6の凹部6bに合致する形状を有している。例えば、移動体9が前進すると、移動体9の先端部9bがピストン6の後側の凹部6bに嵌合し、移動体9に凹部6bが押されることでピストン6が前進する。
図3、図4及び図9に示すように、挿入部9cの前部9c1は、例えば、弾性体8の内部に挿入可能な形状を有する。挿入部9cの拡径部9c2は、軸線方向に延在する円柱状を呈する。拡径部9c2は、拡径部9c2の軸線方向の両端から軸線方向の中央に向かってそれぞれ拡径しているテーパー面9c3を有する。拡径部9c2の径は、例えば、前部9c1の径より大きい。
拡径部9c2には、複数の回転止め突起9dが周方向に沿って並んでいる。複数の回転止め突起9dは、例えば、周方向に沿って等間隔に設けられる。複数の回転止め突起9dは、軸線方向に延在する。複数の回転止め突起9dは、容器本体5及び弾性体8のそれぞれに回転方向に係合する。各回転止め突起9dは、各回転止め突起9dの前部において前端に向かって先細りとなる(テーパーをつけた)形状を有する。同様に、各回転止め突起9dは、各回転止め突起9dの後部において後端に向かって先細りとなる(テーパーをつけた)形状を有する。
各回転止め突起9dは、容器本体5の内周面(例えば、容器本体5の内周面における2つの回転止め部5eの間に形成された凹状の部分)に対向する頂面9d1を有する。頂面9d1は、移動体9の周方向及び軸線方向に沿って延在する。頂面9d1は、例えば、移動体9の径方向外側から見て八角形状を呈する。各回転止め突起9dは、周方向に向けられる側面9d2を有する。各回転止め突起9dは、後方を向く側面9d3を有する。各回転止め突起9dは、各回転止め突起9dの前端に側面9d3と同様の側面を有する。以下、この側面も側面9d3として説明する。
各回転止め突起9dは、頂面9d1と側面9d3との間に位置する側面9d4を有する。各回転止め突起9dは、側面9d2と側面9d3との間に側面9d5を有する。側面9d5は、例えば、軸線方向に対して傾斜している。側面9d5は、例えば、側面9d3の周方向の両側のそれぞれに設けられる。各回転止め突起9dは、側面9d4の周方向の両側のそれぞれに側面9d6を有する。側面9d6は、側面9d5の径方向の外側に設けられる。
以上のように、各回転止め突起9dは、各側面9d5,9d6として、軸線方向の両端のそれぞれにおいて軸線方向に対して傾斜するテーパー面を有する。各回転止め突起9dは、当該テーパー面により容器本体5及び弾性体8の内部を移動しやすくなる。各回転止め突起9dは、容器本体5及び弾性体8のそれぞれに回転方向に係合しつつ、軸線方向に進む。
弾性体8は、雌螺子部材7の後側に設けられる。弾性体8は、落下等の外力作用時に、棒状化粧料繰出容器1の内部に伝わる衝撃を緩和し、棒状化粧料繰出容器1を保護する機能を有する。弾性体8は、雌螺子部材7を前方に付勢する。
図10及び図11に示すように、弾性体8は、例えば、軸線方向の両端が開口している筒状体である。弾性体8の前部には、雌螺子部材7に係合する前側バネ部8aが設けられる。弾性体8において、前側バネ部8aの後側には、前側バネ部8aより径の大きい拡径部8bが設けられる。弾性体8において、拡径部8bの後側には、容器本体5の突条5dと係合する前側係合部8cが設けられる。弾性体8において、前側係合部8cの後側には、軸線方向に収縮して衝撃を吸収する後側バネ部8dが設けられる。弾性体8において、後側バネ部8dの後側には、容器本体5の突条5dと係合する後側係合部8eが設けられる。弾性体8には、拡径部8b、前側係合部8c、後側バネ部8d及び後側係合部8eの内部において径方向内側に突出している回転止め部8h(第1の回転止め部)が設けられる。
前側バネ部8aは、軸線方向の両端が開口している筒状の部位である。前側バネ部8aは、外周面8a1と、前端面8a2と、内周面8a3とを有する。弾性体8が雌螺子部材7に挿入されると、外周面8a1はバネ収容部7cの内周面7c1(図4参照)と接触する。前端面8a2は、弾性体8が雌螺子部材7に挿入されると、バネ収容部7cの内部の当接面7c2(図4参照)に当接する。
前側バネ部8aは、例えば、前端面8a2の外周にテーパー面を有する。例えば、前側バネ部8aの内径は、移動体9の挿入部9cにおける前部9c1の外径(図9参照)より大きい。移動体9が前進すると、前部9c1が前側バネ部8a内に進入する。
前側バネ部8aには、前側バネ部8aを径方向に貫通するスリット8fが設けられる。スリット8fは、例えば、前側バネ部8aの周方向に延びる一対の第1スリット8f1と、一対の第1スリット8f1を互いに軸線方向に繋ぐ第2スリット8f2とを含む。一対の第1スリット8f1及び第2スリット8f2により画成された前側バネ部8aの領域であるアーム部8a4は、前側バネ部8aの径方向に弾性を有する。
図10及び図12に示すように、アーム部8a4の外面には、軸線方向に延在する突起8gが設けられる。突起8gは、アーム部8a4の径方向外側に突出している。突起8gは、雌螺子部材7の突起7m(図7参照)にクリック係合する。軸線方向から見た突起8gの形状は、例えば、台形状である。突起8gは、外周面8a1に対し傾斜している傾斜面8g1と、弾性体8の径方向へ延びる側面8g2と、傾斜面8g1及び側面8g2の間に設けられる頂面8g3とを有する。
例えば、前側バネ部8aには、2個の突起8gが周方向に沿って並んでいる。2個の突起8gは、例えば、周方向に沿って等間隔に設けられる。前側バネ部8aが雌螺子部材7のバネ収容部7c(図6及び図7参照)に挿入されると、突起7mの傾斜面7m1に突起8gの傾斜面8g1が対向し、側面7m2に側面8g2が対向する。このとき、内周面7c1に頂面8g3が対向する。弾性体8が雌螺子部材7に対して繰出方向(一方向)に回転すると、例えば、弾性体8の突起8gが当該繰出方向に移動して、傾斜面8g1が傾斜面7m1を乗り越える。一方、弾性体8が雌螺子部材7に対して当該繰出方向の反対方向に回転すると、側面8g2が側面7m2に当接して雌螺子部材7に対する弾性体8の回転が阻止される。
図10及び図11に示すように、拡径部8bは、円筒状を呈する。拡径部8bは、前端から後側に向かって拡径しているテーパー面を有する。拡径部8bの外径は、前側バネ部8aの外径、及び後側バネ部8dの外径より大きい。拡径部8bは、前端面8b1と、後端面8b2と、内周面8b3と、内周面8b3の前端に位置する当接面8b4とを有する。
図3及び図4に示すように、弾性体8の前側バネ部8aが雌螺子部材7のバネ収容部7cに挿入されると、前端面8b1は、雌螺子部材7の後端面に当接する。弾性体8が容器本体5に挿入されると、後端面8b2は、容器本体5の突条5dの前端面に当接する。図10及び図11に示すように、内周面8b3は、前側バネ部8aの内周面8a3に連通している。拡径部8bの当接面8b4よりも前側の内径は、拡径部8bの当接面8b4よりも後側の内径より小さい。拡径部8bは、拡径部8bの内径が変わる部位において後側を向いている面である当接面8b4を有する。
前側係合部8cは、円筒状を呈する筒部8c1と、筒部8c1から径方向外側に突出する平坦部8c2と、平坦部8c2の周方向の両側にそれぞれ設けられる湾曲部8c3とを含む。筒部8c1の内部の空間は、拡径部8bの内部の空間に連通している。本実施形態において、筒部8c1は、平坦部8c2及び湾曲部8c3よりも後側の部位を示している。平坦部8c2の径方向外側を向く外面は、平坦面となっている。平坦部8c2は、弾性体8を型で成形するときに弾性体8から型を脱離できるようにするための部位である。前側係合部8cには、例えば、2個の平坦部8c2が周方向に沿って並んでいる。
湾曲部8c3は、筒部8c1から径方向外側に突出している。湾曲部8c3の径方向外側を向く外面は、例えば、筒部8c1の外周面に倣って湾曲する曲面となっている。前側係合部8cには、例えば、4個の湾曲部8c3が周方向に沿って並んでいる。すなわち、前側係合部8cは、弾性体8の径方向に沿って並ぶ2個の平坦部8c2と、各平坦部8c2の周方向の両側のそれぞれに形成された4個の湾曲部8c3とを有する。
前側係合部8cは、周方向に並ぶ2個の湾曲部8c3の間に、湾曲部8c3に対して窪む凹部8c4を有する。凹部8c4の外周面(底面)は、例えば、筒部8c1の外周面に連続している。前側係合部8cには、例えば、2個の凹部8c4が形成されている。各凹部8c4は、例えば、軸線方向に沿って延びる溝状とされている。2個の凹部8c4のそれぞれは、容器本体5の突条5dと回転方向に係合する(図3参照)。
後側バネ部8dは、例えば、軸線方向に伸縮可能とされている樹脂バネを構成する。後側バネ部8dは、円筒状を呈する。後側バネ部8dは、軸線方向に並んで設けられる複数の円環部8d1と、軸線方向に延在する複数の連結部8d2とを含む。
軸線方向に互いに隣接する一対の円環部8d1の間には、スリット8d3が設けられる。すなわち、一対の円環部8d1は、軸線方向において、スリット8d3の分だけ互いに離間して設けられる。軸線方向において、最も前方に位置する円環部8d1と前側係合部8cとは、例えば、スリット8d3の分だけ互いに離間して設けられる。軸線方向において、最も後方に位置する円環部8d1と後側係合部8eとは、例えば、スリット8d3の分だけ互いに離間して設けられる。スリット8d3の軸線方向の幅L1は、移動体9の回転止め突起9dの軸線方向の長さL2(図8参照)より小さい。スリット8d3の軸線方向の幅L1は、例えば、回転止め突起9dの軸線方向の長さL2の半分以下である。
複数の連結部8d2は、軸線方向に並ぶ一対の円環部8d1を互いに連結する。複数の連結部8d2は、最も前方に位置する円環部8d1と前側係合部8cとを互いに連結する。複数の連結部8d2は、最も後方に位置する円環部8d1と後側係合部8eとを互いに連結する。各スリット8d3において、例えば、2個の連結部8d2が周方向に沿って並んでいる。当該2個の連結部8d2は、例えば、径方向において互いに対向するように設けられる。各円環部8d1から前側に延在する連結部8d2の周方向の位置は、当該円環部8d1から後側に延在する連結部8d2の周方向の位置と異なっていてもよい。各円環部8d1から前側に延びる連結部8d2と、当該円環部8d1から後側に延びる連結部8d2とは、例えば、周方向に沿って交互に等間隔に配置されていてもよい。
後側係合部8eは、円筒状を呈する筒部8e1と、筒部8e1から径方向外側に突出する複数の湾曲部8e2とを含む。後側係合部8eの内径は、例えば、前側係合部8cの内径及び円環部8d1の内径と同一である。
湾曲部8e2の径方向外側を向く外面は、例えば、筒部8e1の外周面に倣って湾曲する曲面となっている。湾曲部8e2の後面は、例えば、軸線方向に対して傾斜するテーパー面を含んでいる。湾曲部8e2は、例えば、周方向に沿って並ぶ一対の当該テーパー面を有する。後側係合部8eには、例えば、4個の湾曲部8e2が周方向に沿って並んでいる。4個の湾曲部8e2は、例えば、周方向に沿って等間隔に設けられる。周方向に沿って並ぶ一対の湾曲部8e2の間には、湾曲部8e2に対して窪む凹部8e3が設けられる。凹部8e3は、例えば、軸線方向に沿って延びている。後側係合部8eには、例えば、4個の凹部8e3が形成されている。4個の凹部8e3のそれぞれには、容器本体5の4本の突条5dのそれぞれが回転方向に係合する(図3参照)。
図10、図11及び図13に示すように、複数の回転止め部8hは、拡径部8bの内周面8b3、前側係合部8cの内周面、円環部8d1の内周面、連結部8d2の径方向内側の面、及び後側係合部8eの内周面に設けられる。回転止め部8hは、例えば、突条である。回転止め部8hは、径方向内側に突出している。例えば、回転止め部8hの一部は、連結部8d2において径方向内側に突出している。回転止め部8hは、例えば、径方向内側に向かうにしたがって周方向の長さが小さくなるような先細りの形状を有する。
拡径部8b、前側係合部8c、円環部8d1及び後側係合部8eのそれぞれの内周面には、例えば、4個の回転止め部8hが周方向に沿って並んでいる。回転止め部8hは、例えば、周方向に沿って等間隔に設けられる。各回転止め部8hは、周方向に沿って同一の位置に位置するように、拡径部8bの内側から、前側係合部8cの内側、円環部8d1の内側、連結部8d2の内側、及び、後側係合部8eの内側まで延在する。各回転止め部8hは、弾性体8の周方向に延びる幅を有すると共に、軸線方向に沿って直線状に延在する。
後側係合部8eに設けられた各回転止め部8hの後端部は、例えば、後方に向かうにしたがって周方向の幅が狭くなるように先細りの形状を有している。すなわち、各回転止め部8hの後端には、後方に向かうにしたがって各回転止め部8hを先細りする一対の傾斜部8h1が形成されている。
図3及び図4に示すように、弾性体8が容器本体5に挿入されると、容器本体5の突条5dが、前側係合部8cの凹部8c4、及び後側係合部8eの凹部8e3に回転方向に係合する。突条5dが弾性体8の凹部8c4、8e3のそれぞれに対して回転方向に係合することで、弾性体8は、容器本体5に同期回転可能に係合する。弾性体8が容器本体5に係合した状態では、容器本体5の各回転止め部5eと弾性体8の各回転止め部8hとが軸線方向に連続している。すなわち、弾性体8が容器本体5に係合した状態では、各回転止め部5eと後側係合部8eの各回転止め部8hとは周方向において互いに同一の位置に位置する。
弾性体8の内部に移動体9が挿入されると、周方向に沿って並ぶ複数の回転止め突起9dの間に弾性体8の各回転止め部8hが回転方向に係合する。各回転止め突起9dは、周方向に沿って隣接する一対の回転止め部8hの間に挿入される。弾性体8の内部に移動体9が挿入されると、移動体9の回転止め突起9dは、拡径部8bに設けられた回転止め部8hまで前進する。そして、移動体9の回転止め突起9d(又は拡径部9c2の前端面)は、拡径部8bの当接面8b4に突き当たる(当接する)。例えば、回転止め突起9dが当接面8b4に突き当たった状態が、移動体9の前進限となる。
次に、棒状化粧料繰出容器1から棒状化粧料Mを繰り出す手順の一例について説明する。まず、キャップ2が装着されている初期状態では、移動体9の各回転止め突起9dが、容器本体5の各回転止め部5eに回転方向に係合している。使用者がキャップ2を外して容器本体5と雌螺子部材7とを繰出方向へ相対回転させることにより、雌螺子部材7と移動体9とが繰出方向に相対回転する。このとき、容器本体5に同期回転可能に係合している弾性体8の各突起8gが雌螺子部材7の各突起7mにクリック係合する。
上記の容器本体5及び雌螺子部材7における繰出方向への相対回転により、雌螺子部材7の雌螺子7bと移動体9の雄螺子9aとの螺合作用が生じる。螺合作用により、移動体9は、容器本体5の内部を前進する。このとき、移動体9の各回転止め突起9dは、容器本体5の各回転止め部5eと回転方向に係合しながら前進する。棒状化粧料Mは、前進する移動体9によって前側に押圧されたピストン6によって前進し、先筒4の先端開口部4cより出現する。
移動体9が前進を継続すると、移動体9の回転止め突起9dが弾性体8の内部に進入する。そして、回転止め突起9dは、弾性体8の回転止め部8hに回転方向に係合する。より具体的には、各回転止め突起9dが各回転止め部5eの前端から弾性体8の内部に進入すると、各回転止め突起9dは、弾性体8の各回転止め部8hに回転方向に係合する。後側係合部8eに設けられた回転止め部8hには傾斜部8h1が形成されているため(図11参照)、周方向に並ぶ2個の回転止め突起9dの間に形成された溝部に回転止め部8hがスムーズに入り込む。移動体9は、各回転止め突起9dの各回転止め部8hへの係合を維持した状態で、弾性体8の内部を前進する。
移動体9の前進に伴って、回転止め突起9dは、各回転止め部8hへの係合を維持しながら、後側係合部8eの内側、連結部8d2の内側、円環部8d1の内側、前側係合部8cの内側、及び拡径部8bの内側を前進する。軸線方向において、移動体9の回転止め突起9dの軸線方向の長さL2は、スリット8d3の軸線方向の幅L1の2倍以上であるため、回転止め突起9dは複数のスリット8d3間をスムーズに前進する。すなわち、回転止め突起9dは、スリット8d3に引っ掛かることなく弾性体8の内部において円滑に前進することができる。
また、回転止め突起9dの前部及び後部にはテーパー面(側面9d5,9d6)が設けられているため(図9参照)、回転止め突起9dは回転止め部8hに引っ掛からずにスムーズに前進する。さらに、各円環部8d1の周方向の同一の位置において、前側及び後側に連続する回転止め部8hが存在しないことで、後側バネ部8dは適切な弾性を有することができる。すなわち、軸線方向に互いに隣接する一対のスリット8d3において、複数の連結部8d2の周方向の位置が互いに異なっているので、後側バネ部8dの弾性の低下を抑制できる。また、軸線方向に沿って並ぶ複数の円環部8d1を互いに軸線方向に連結する連結部8d2の径方向内側に回転止め部8hが設けられるので、連結部8d2を回転止め部8hとして兼用することが可能とされている。
雌螺子部材7の雌螺子7bと移動体9の雄螺子9aとの螺合作用により、回転止め突起9dは、後側係合部8e、連結部8d2、円環部8d1、前側係合部8c及び拡径部8bの順に、それぞれの内側を前進する。移動体9の拡径部9c2の前端面は、拡径部8bの内部の当接面8b4に当接する。このとき、移動体9は、前進限に達したことになり、棒状化粧料Mの繰り出しは終了する。
以上のように、本実施形態における棒状化粧料繰出容器1によれば、移動体9の回転止め突起9dは弾性体8の内部に進入し、この回転止め突起9dは弾性体8の回転止め部8hに回転方向に係合する。回転止め突起9dが弾性体8の内部の回転止め部8hに回転方向に係合することにより、移動体9は弾性体8と共に容器本体5に対して同期回転可能となる。移動体9は、移動体9の雄螺子9aと雌螺子部材7の雌螺子7bとの螺合作用によって弾性体8の内部を前進する。弾性体8の内部を前進する移動体9は、回転止め突起9dが弾性体8の後端よりも前方(当接面8b4)で突き当たることにより前進限に達する。よって、回転止め突起9dが突き当たる位置を弾性体8の後端より前方(当接面8b4)とすることができるので、移動体9の長さを弾性体8の後端から当該突き当たる位置(当接面8b4)までの長さの分だけ短縮することができる。従って、この棒状化粧料繰出容器1では、容器をコンパクト化させることができる。また、棒状化粧料繰出容器1をコンパクト化させる代わりに、先筒4の内部に収容される棒状化粧料Mの長さを長くすることができ、棒状化粧料Mの量を増大させることができる。更に、棒状化粧料繰出容器1をコンパクト化させると共に、棒状化粧料Mの量を増大させることも可能となる。
また、弾性体8は、棒状化粧料繰出容器1の軸線方向に収縮して衝撃を吸収する弾性を有する。これにより、棒状化粧料繰出容器1の衝撃への耐性を向上させることができる。
また、弾性体8の軸線方向におけるスリット8d3の幅L1は、軸線方向における回転止め突起9dの長さL2より小さい。この場合、移動体9の回転止め突起9dが弾性体8の内部において前進するとき、回転止め突起9dをスリット8d3に引っ掛かりにくくすることができる。
また、容器本体5は、その内周に形成された回転止め部5eを有する。この場合、移動体9が係合可能な回転止め部5eを容器本体5が有することにより、移動体9は弾性体8と容器本体5との双方に対して同期回転可能となる。また、容器本体5が回転止め部5eを有することにより、回転止め部8hを有する弾性体8を短くすることができる。
以上、本開示に係る棒状化粧料繰出容器の実施形態について説明したが、本開示は、前述の実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形してもよい。例えば、棒状化粧料繰出容器を構成する各部品の形状、大きさ、数、材料及び配置態様は、上記の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、後側バネ部8dは、その周面に沿って螺旋状に延び且つ内外を連通するスリットを本体部に形成することによって構成されていてもよい。すなわち、スリットが螺旋状に延びていてもよく、スリットの形状は適宜変更可能である。また、雌螺子部材7の突起7mの数は8個でなくてもよく、例えば、4個、6個、12個、16個又は24個であってもよい。弾性体8の突起8gの数は2個でなくてもよく、例えば、4個、6個、12個、16個又は24個であってもよい。容器本体5の回転止め部5e、弾性体8の回転止め部8h、及び移動体9の回転止め突起9dの数についても、前述した実施形態の例に限られず、適宜変更可能である。例えば、回転止め部5e、回転止め部8h、及び回転止め突起9dの数は、2個、4個、6個、8個、10個又は12個であってもよい。
また、前述した実施形態の棒状化粧料繰出容器1では、アイライナーである棒状化粧料Mを備える例について説明した。しかしながら、棒状化粧料は、アイライナーに限定されない。例えば、棒状化粧料は、アイブロウ又は口紅であってもよい。このように、棒状化粧料としては、種々のものを用いることが可能である。
1…棒状化粧料繰出容器(容器)、4…先筒(容器前部)、5…容器本体(容器後部)、5e…回転止め部(第2の回転止め部)、7…雌螺子部材、7b…雌螺子、8…弾性体(筒状体)、8h…回転止め部(第1の回転止め部)、8d3…スリット、9…移動体、9a…雄螺子。

Claims (4)

  1. 容器前部、及び前記容器前部に対して相対回転可能とされた容器後部を備えた筒状の容器と、
    前記容器前部に設けられる棒状化粧料の後側に配置され外周に雄螺子を有する移動体と、
    前記雄螺子に螺合する雌螺子を内周に有する雌螺子部材と、
    前記雌螺子部材の後側に配置される筒状体と、
    を備え、
    前記容器前部と前記容器後部とが一方向に相対回転することによって前記雌螺子及び前記雄螺子の螺合作用が働いて前記移動体が前記容器の軸線方向に沿って前進し、前記移動体の前進に伴って前記容器前部の開口から前記棒状化粧料が出現し、
    前記移動体は、その外周において前記雄螺子の後側に形成された回転止め突起を有し、
    前記筒状体は、その内周に形成された第1の回転止め部を有すると共に、前記容器後部に対して同期回転可能とされ、
    前記回転止め突起は、前記第1の回転止め部に対して回転方向において係合可能とされ
    前記筒状体は、前記雌螺子部材を前方に付勢する弾性体であり、
    前記筒状体は、前記雌螺子部材に係合する前側バネ部と、前記前側バネ部の後側に設けられ前記軸線方向に伸縮可能な後側バネ部と、を有し、
    前記第1の回転止め部は、少なくとも前記後側バネ部に形成されている、
    棒状化粧料繰出容器。
  2. 前記移動体は、前記雄螺子の後側において、前記回転止め突起が外周に設けられる拡径部を有し、
    前記拡径部は、前記移動体の前進に伴って前記筒状体内に挿入可能であって、
    前記回転止め突起及び前記拡径部の少なくとも一方は、前記筒状体の後端よりも前方であって、前記筒状体の内径が変わる部位において後側を向いている面である当接面に当接可能である、請求項1に記載の棒状化粧料繰出容器。
  3. 前記筒状体の周面にスリットを有する弾性体であり、
    前記筒状体の軸線方向における前記スリットの幅は、前記軸線方向における前記回転止め突起の長さより小さい、請求項1又は2に記載の棒状化粧料繰出容器。
  4. 前記容器後部は、その内周に形成された第2の回転止め部を有し、
    前記回転止め突起は、前記第2の回転止め部に対して回転方向に係合可能とされる、請求項1~3の何れか一項に記載の棒状化粧料繰出容器。
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