JP7386756B2 - マスク - Google Patents

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Description

本発明は、マスクに関する。
顔に装着するマスクの構成として、装着者の顔を少なくとも部分的に覆うマスク本体と、マスク本体にそれぞれ結合された一対の耳材(又は耳掛け部)、すなわちマスク本体を所定位置に保持するために装着者の各耳に掛けることができる一対の部材とを備えたものが知られている。
近年、マスクの機能の向上、装着感の向上といった観点に加え、製造上の取り扱い易さの観点からも、マスクの構成が様々に検討されている。例えば、特許文献1には、マスク本体部と、マスク本体部に連接される耳掛け部とを備えるマスクであって、耳掛け部が両端部領域のそれぞれに接合され、マスクの平面視でマスク本体の外形内に本体の両端部領域に接合された両耳掛け部が収まるように構成され、両耳掛け部を、マスク本体の外形内で互いに接続する接続部を有するマスクが開示されている。
特許第5762803号公報
特許文献1に開示のマスクを使用する場合、装着前に、接続部で接続されている2つの耳掛け部を互いに分離させて側方へ開く必要があり、使用者は通常、その2つの耳掛け部を左右の手それぞれで把持して引っ張る。ここで、耳掛け部を把持するためには、耳掛け部と本体との間に指を差し入れて、その指と他の指とで耳掛け部を挟んで持ち上げる必要がある。例えば、耳掛け部と本体との間に親指を差し入れ、耳掛け部の上にその他の指を載せ、親指とその他の指とで耳掛け部を挟んで持ち上げる。よって、耳掛け部を分離させる動作を、本体に触れずに行うことは難しい。そのため、手指の衛生を十分に保つことができない状況等では、装着前の、マスクの耳掛け部(又は耳材)を分離させて側方へ開く際に、マスクの衛生が損なわれる可能性がある。
上記に鑑みた本発明の一態様は、良好な衛生状態で装着可能なマスクを提供することを課題とする。
本発明の第一の態様は、マスク本体と、前記マスク本体に結合された一対の耳材とを備えたマスクであって、使用開始前の状態で、前記一対の耳材が、互いに分離可能に結合され且つ前記マスク本体の外面側に配置され、前記一対の耳材にそれぞれ、平面視で前記マスク本体の端縁から突出した摘み部が設けられ、使用開始時に、前記摘み部を摘まんで引っ張ることにより、前記一対の耳材が互いに分離される。
上記第一の態様では、一対の耳材が本体の端縁から突出した摘み部が設けられている。そのため、使用者が、本体から離れた位置で、耳材を摘まむ又は把持することができる。これにより、マスクを装着する前に行われる、一対の耳材を互いに分離させる動作(分離動作)を、本体に触れずに又はほとんど触れずに行うことができる。さらに、分離させた耳材を側方(横方向外方)へと開く動作(展開動作)も本体に触れずに又はほとんど触れずに行うことができる。よって、マスクを装着する前の準備段階でマスクの衛生が損なわれず、装着者は、良好な衛生状態が維持されたマスクを装着できる。
上記の分離動作及び展開動作を行う際、使用者の動作によっては手が多少本体に触れることもある。これに対し、本態様では、一対の耳材が、本体の外面側に配置されているので、使用者の手が本体に触れたとしても、手が触れるのは本体の外面であり、手が内面に触れる可能性は小さい。マスクの内面(装着時に装着者の顔に対向する面)は衛生状態を特に維持したい面であるので、少なくともこの内面と手との接触をなくす又は低減することで、分離動作及び展開動作において手が本体に触れても、マスクの衛生状態を効果的に維持できる。
本発明の第二の態様では、前記マスクが、装着者の顔の上下方向に対応する縦方向と、前記縦方向に直交する横方向とを有し、前記摘み部が、前記一対の耳材の下側にそれぞれ設けられている。
上記第二の態様によれば、摘み部が耳材の下側に設けられているので、使用者は無理のない自然な動作で、摘み部を摘まむことができる。例えば、マスクを、その横方向が身体の左右方向に且つその上方向及び下方向が身体の前方向及び後方向にそれぞれ沿うように台等の上に置き、耳材の摘み部に向かって自然に両手を伸ばせば、手の形(姿勢)を変えることなく、親指を摘み部の裏側(耳材の内面側若しくは本体に対向する側)に、その他の指を摘み部の表側(耳材の外面側)に配置するようにして摘み部を摘まむことができる。
本発明の第三の態様では、前記マスクの横方向の端縁から、前記摘み部の前記マスク本体の端縁から最も突出した位置までの横方向の長さが、前記マスクの横方向の長さの1/2の45~90%である。
上記第三の態様によれば、耳材の摘み部の最も突出した部分が、マスクに対して横方向の所定位置にある。そのため、左右の手が互いの動作を妨げることなく摘み部を摘まむことができると共に、耳材を持ち上げて互いに分離して側方へ開く際にも、大きな力や煩雑な動作を必要としない。
本発明の第四の態様では、前記摘み部の、前記マスク本体の端縁から突出した部分の縦方向の最大長さが、5~15mmである。
上記第四の態様によれば、摘み部の突出部分が本体の端縁から所定の長さを有するので、使用者が摘み部を摘まむために十分な面積を確保できる。
本発明の第五の態様では、前記摘み部が、曲線状の輪郭を有する。
上記第五の態様によれば、本体から突出した部分が折れにくい。また、装着前の分離・展開動作時、又は装着時に耳材を耳に掛ける時に摘み部の輪郭が手に触れた時の違和感を低減できる。
本発明の第六の態様では、前記マスク本体の外面側に配置された補助材をさらに備え、前記一対の耳材が、前記補助材を介して前記マスク本体の側部にそれぞれ結合されている。
上記第六の態様によれば、一対の耳材が補助材を介して本体にそれぞれ結合されているため、耳材と本体とを直接結合させることなくマスクを構成できる。そのため、本体と補助材との結合部、及び耳材と補助材との結合部を別々に形成できる。すなわち、それぞれの結合部を、直接結合させようとする2つの部材の材料に適合した形式で別個に形成できる。これにより、部材の機能や装着感を損わずに、耳材と本体との間に壊れ難い間接的な結合を形成でき、堅固で且つ装着感の良好なマスクが得られる。
本発明の一態様によれば、良好な衛生状態で装着可能なマスクを提供できる。
本発明の一形態によるマスクの外側から見た平面図である。 図1に示すマスクの内側(顔側)から見た平面図である。 図1に示すマスクの使用方法の例を説明するための図である。 図3のI-I線断面図である。 図3に示すマスクにおいて、一対の耳材がそれぞれ側方へ開かれた後の平面図である。 図5のII-II線断面図である。 耳材の拡大平面図である。 耳材の摘み部の変形例を示す図である。 耳材の変形例を示す図である。 本形態の変形例における、マスクの使用開始前の状態での、補助材が設けられている部分の拡大平面図及び断面図である。 耳材が側方へ開かれた後の状態での、補助材が設けられている部分の拡大平面図及び断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳説する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、図面は、発明の理解を助けるための模式的なものである。
(マスクの基本構成)
本発明の一形態によるマスクは、装着者の顔、より具体的には装着者の少なくとも鼻及び口を覆うことのできるマスクであってよい。本形態によるマスクは、異物が顔に到達することを防止したり、装着者から発生する飛沫が飛散することを防止したりする機能を有し得るものであって、衛生マスク又はサージカルマスクとも呼ばれる。
図1に、本形態によるマスク100の平面図を示す。図1は、マスク100を外側、すなわち装着時に顔に対向しない、外部に露出させる側から見た図である。また、図2に、マスクを内側(顔側)から見た平面図を示す。
図1に示すように、本形態によるマスク100は、装着時に装着者の顔の正面に配置され、装着者の主として鼻及び口を覆うことができるマスク本体10と、マスク本体10に結合された一対の耳材20、20とを備えている。マスク本体10は、装着時に装着者の顔の上下方向に対応する縦方向D1と、縦方向D1に直交する横方向D2とを有する。図1の形態では、マスク本体10は、横方向D2に長辺を有する長方形の平面視形状を有するが、マスク本体10の平面視形状は図示のものに限られない。
図1及び図2に示すように、マスク本体10は、縦方向D1に並んで配置された複数の襞(プリーツ)によって形成されるプリーツ構造15を有している。プリーツ構造15の襞は、本体10を構成するシートを横方向D2に沿った折り線にて折ることによって形成される。そして、複数の襞が形成された状態で、マスク本体10の側部(横方向D2端部)が接合され、固定される。そのため、マスク100の使用時には、プリーツ構造15の襞を縦方向D1に広げることで、横方向D2中央が、マスク100の外面側に突出するように湾曲して、顔の立体形状に適合するような形状に変形し得る。プリーツ構造15の具体的な構成は特に限定されず、マスク本体に形成される公知の構成であってよい。
図1及び図2に示すように、一対の耳材20、20は、本体10の外面側に配置されている。図1に示すように、耳材20はそれぞれ、平面視で環状(若しくは閉じた帯状)の、又は環を含む形状有していてよい。装着時には、耳材20の環の内側、すなわち耳材20の中央の開口29に装着者の耳が入るようにして、耳材20を耳に掛けることができる。図1及び図2に示す例では、耳材20はそれぞれ、全体として矩形環状のシートから構成されている。耳材20がシート状になっていることで、装着時に耳材20を耳に掛けた時には耳の後ろに面で接触できるので、違和感や痛みを生じることが低減される。
一対の耳材20、20は、横方向D2中央で互いに分離可能に結合した、連続したシートとして構成されていてよい。一対の耳材20、20の分離可能な結合部28の結合形式は特に限定されないが、使用者の通常の力で引っ張ることによって分離可能な結合であることが好ましい。例えば図1に示すようにミシン目として形成されていてよい。また、シートの厚みを小さくすること、又はその他の手段によって、一対の耳材20、20の境界を脆弱化する又は応力が掛かりやすいようにすることで、結合部28を形成してもよい。また、一対の耳材20、20をそれぞれ独立させて形成しておき、横方向D2中央でわずかに重ね、粘着剤、ヒートシール等によって分離可能に結合することで結合部28を形成してもよい。
マスク本体10は、複数の層が積層されてなる多層構造を有していてよい。例えば、異物(塵、花粉、細菌、ウィルス等)を捕集する機能が高められた中間層を、外側層及び内側層で挟んだ3層を少なくとも含む構造であってよい。本体10を構成する各層は、不織布、織物、編物等の繊維含有層を含むことが好ましく、不織布を含むことがより好ましい。不織布としては、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布等が挙げられる。また、中間層には、細い繊維を含み得るメルトブローン不織布が用いられることが好ましい。また、繊維含有層を構成する繊維は樹脂繊維であると好ましく、樹脂繊維の樹脂の種類としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等が挙げられる。外側層及び内側層の目付は、15~50g/mであってよい。異物捕集性の高い中間層の目付は、10~100g/m、好ましくは15~50g/mであってよい。
耳材20は、伸縮性を有する材料、好ましくは本体10より高い伸縮性を有する材料から形成されていてよい。また、耳材20は、少なくとも横方向D2の伸縮性を有していてよく、縦方向D1及び横方向D2の両方向の伸縮性を有していてよい。縦方向D1の伸縮性と横方向D2の伸縮性とは同様であってもよいし、互いに異なっていてもよい。縦方向D1の伸縮性と横方向D2の伸縮性とが異なっている場合、横方向D2の伸縮性が縦方向D1の伸縮性より高いことが好ましい。耳材20は、装着時には装着者の耳に掛けられ、主として横方向D2に引っ張られる。そのため、少なくとも横方向D2に伸縮性を有することで、本体10を顔の正面により良好に位置固定できると共に、耳材20が耳に及ぼす負担を軽減できる。
耳材20は、伸縮性を有する繊維含有シートを含んでいてよく、且つ/又は伸縮性若しくは弾性を有するフィルムを含んでいてよい。繊維含有シートとしては、不織布、織物、編物等が挙げられ、このうち肌触り、通気性の良さ等から不織布を用いることが好ましい。不織布としては、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、ケミカルボンド不織布等が挙げられる。また、不織布に含まれる繊維は樹脂繊維であると好ましく、樹脂繊維の樹脂の種類としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等が挙げられる。
耳材20は、上記の伸縮性を有する繊維含有シート又は伸縮性フィルムを単層で含むものであってよいし、上記の伸縮性を有する繊維含有シート及び/又は伸縮性フィルムを複数積層させて、例えば繊維含有シートと伸縮性フィルムとを積層させて構成されていてもよい。繊維含有シートが伸縮性を有する場合、その伸縮性は、繊維含有シートが伸縮性繊維を含むことによって、例えば繊維の材料自体が伸縮性を有する又は繊維が捲縮繊維であることによって発現されていてよい。或いは、所定の物理的構造によって、例えば表面に凹凸を有することによって伸縮性が発現されていてもよい。さらに、耳材20は、伸縮性を有する又は伸縮性を有さない繊維含有シートで糸状ゴムを挟み込むことによって形成してもよい。繊維含有シートの伸縮性が低い又はない場合には、糸ゴムを伸ばした状態で繊維含有シートを両側から装着することができる。
より具体的には、耳材20は、伸縮性エアスルー不織布、伸縮性スパンボンド不織布、伸縮性スパンレース不織布、伸縮性ニードルパンチ不織布、伸縮性ケミカルボンド不織布等の単層の不織布を用いることができる。また、スパンボンド/メルトブローン/スパンボンドといった、複数層の不織布からなるものを用いることができる。さらに、不織布/伸縮フィルム、不織布/伸縮フィルム/不織布(例えば、スパンボンド/伸縮フィルム/スパンボンド、エアスルー/伸縮フィルム/エアスルー等)といったラミネートシートを用いることができる。耳材20を複数層から形成する場合、層同士を、伸縮性又は非伸縮性のホットメルト不織布(加熱により繊維が軟化又は溶融して他部材と接着可能な不織布)で貼り合わせてもよい。耳材20の目付は、20~150g/mであってよい。また、耳材20の厚みは、100~3,000μmであってよい。
一対の耳材20、20は、本体10の外面の側部(横方向D2端部)にそれぞれ結合されている。すなわち、一対の耳材20、20のそれぞれの横方向D2外側の部分が本体10に接合され、それ以外の部分は、本体10には接合されていない。本形態によるマスク100の使用を開始する際、マスク100の装着前には、一対の耳材20、20同士の分離可能な結合を解除して、耳材20、20を互いに分離させ(分離動作ともいう)、耳材20、20の本体10に接合されていない部分を横方向D2側方へ開く(展開動作ともいう)。
(耳材の分離・展開動作)
図3に、図1に示すマスク100の使用を開始しようとしている状態の図を示す。また、図4に、図3のI-I線断面図を示す。使用開始時、使用者は、図3に示すように一対の耳材20、20をそれぞれの手で摘まんで又は把持して、互いに反対方向に引っ張ることができる。これにより、まず、分離可能な結合部28の結合を解除することができる。結合部28が、一対の耳材20、20間の境界線に沿って形成されたミシン目から構成されているのであれば、ミシン目を破断して両耳材20、20を境界線に沿って分離することができる。その後、使用者は、一対の耳材20、20をそれぞれ把持したまま、図3及び図4の矢印に示す方向に横方向D2の外方へと開くことができる。
図5に、図3の状態から一対の耳材20、20を横方向D2外方にそれぞれ開いた状態を示す。また、図6に、図5のII-II線断面図を示す。図5及び図6に示すように、一対の耳材20、20を開くと、耳材20、20が裏返される、すなわち、耳材20、20の、使用開始前の状態で本体10に対向していた面が露出する。そして、耳材20、20は、主として本体10の横方向D2の外側に配置され、本体10の外面全体が露出する。耳材を分離して展開するこのような動作は、マスク100を装着する前の準備のために行われる。すなわち、使用者は、耳材を分離して展開して図5及び図6に示す状態にした後に、マスク100を自ら装着する、又は他の人に装着させることができる。
なお、マスク100の装着中、すなわち耳材20、20を側方に開いて耳に掛けている状態では、耳材20、20は装着者の耳の方へと引っ張られるが、それに伴い、耳材20、20の本体10との結合部分は装着者の顔に向かって押し付けられる。ここで、本形態では、一対の耳材20、20が本体10の外面の両側部にそれぞれ結合されているため、マスク100の装着中、耳材20の一部は本体10の両側部の外側に配置される(図6)、すなわち、本体10の両側部が耳材20と装着者の顔との間に配置されることになるので、本体10の両側部は、耳材20によって顔に向かって押さえられる。これにより、マスク本体10の両側部において本体10と顔との隙間を小さくすることができ、マスクの機能、例えば異物を遮断する機能、装着者が発した飛沫を飛散させない機能等を向上できる。また、本体の両側部の内側(顔側)に耳材20が配置されていないことで、装着中に、本体10の両側部において耳材20が装着者の顔に接触しないので、より良好な装着感も得ることができる。
また、本体10には、本体10の外面及び内面の区別を可能にするマーク18を、エンボス加工、印刷、縫込み等によって形成してもよい。マーク18は、使用者が目視で認識できるものであれば、その形態は限定されない。マーク18は、図1等に示すように、文字であってもよいし、数字、記号、図形、ロゴ等であってもよい。
(耳材、及び摘み部)
一対の耳材20、20には、一対の耳材20、20を互いに分離して横方向D2外方に開く際に使用者が摘まむことができる摘み部25、25が設けられている。この摘み部25、25は、平面視で本体10の端縁から突出しており、使用者は、一対の耳材20、20を互いに分離して側方にそれぞれ展開する上述の動作を、摘み部25、25を摘まんで行うことができる。
摘み部25、25が、平面視で本体10の端縁から突出していることで、使用者は一対の耳材20、20を、本体10から離れた位置で摘まむ又は把持することができる。これにより、耳材の分離及び/又は展開動作を、本体10に触れずに行うことができるか、又は使用者が本体10に触れる領域をわずかにすることができる。よって、使用者は、マスクを装着する前の準備段階で、本体10に触れずに又はほとんど触れずに摘み部25、25を摘まむことができる。そして、同様に本体10に触れずに又はほとんど触れずに、一対の耳材20、20を分離・展開することができる。よって、使用者が手指の衛生に十分な配慮ができない状況であっても、良好な衛生状態のマスク100を準備できる。
さらに、耳材20が摘み部25、25を有することで、使用者は、耳材20を装着者の耳に掛ける時又は掛けた後に、摘み部25、2を持って耳材20の調整を容易に行うことができる。すなわち、摘み部25、25を持って、耳材20を、耳に対して相対的に耳材20の周方向にずらすことで位置調整を行ったり、耳材20を後側に向かって引っ張ったり緩めたりすることで耳材20の張り具合を調整したりすることができる。
また、本形態によるマスク100においては、一対の耳材20、20は、本体10の外面側に配置されている。すなわち、使用者が摘まむ摘み部25、25も、本体10の外面側に配置されている。マスク100が使用される状況及び/又は使用者の動作によっては、摘み部25、25を摘まむ際に使用者の手がマスク本体10に触れることもあるが、そのであっても、使用者の手が触れるのはマスク本体10の外面に制限され得る。このように、本形態によれば、衛生を特に維持したい内面(装着時に装着者の顔に対向する面)と手との接触をなくす又は低減できるので、装着前の準備段階で使用者の手がマスク100に触れても、マスクの衛生を確保できる。
図7に、マスク100の一方の耳材20の拡大平面図を示す。上述のように、耳材20には、平面視で本体10の端縁から突出した摘み部25が設けられている。摘み部25の大きさ等は、使用者が指で摘まむことができるのであれば、特に限定されない。しかし、摘み部25の、本体10の端縁から突出した部分の縦方向D1の最大の長さaは、5~15mmであると好ましく、8~15mmであるとさらに好ましい。図7に示す例では、長さaは、本体10の端縁から、摘み部25の突出部分の頂点25sまでの縦方向D1の長さである。長さaを上記範囲とすることで、使用者が摘み部25を摘まみやすく、また耳材20を確実に持ち上げること及び耳材20、20同士を分離させることが容易になると共に、マスク100を装着する際の妨げにならず、また装着中にも摘み部25が顔や耳に触れて与え得る違和感を低減できる。
摘み部25の、平面視で本体10の端縁から突出する突出部分は、本体10から離れる方向に凸の形状を有していてよい。その場合、摘み部25の突出部分の輪郭は、曲線状になってもよいし直線状であってもよい。但し、輪郭が曲線状であると、角張った部分が減るので摘み部25が折れにくく、またマスク100を取り扱う際に(耳材20、20を分離、展開する際、及びマスク100を装着する際を含む)に、摘み部25の端縁に手又は顔が触れた時に違和感が生じ難い。
摘み部25の突出部分の輪郭が曲線状である場合、突出部分の頂点25sにおける曲率半径は5~20mmであってよい。上記範囲の曲率半径を有することで、摘み部25の形状が、使用者が指で摘まみやすい形状となる。
摘み部25の位置も、特に限定されず、マスク100の横方向D2の端縁から、摘み部25が最も突出した位置までの横方向D2長さ(図7の例では、摘み部25の突出部分の頂点25sまでの横方向D2長さ)bが、マスク100全体の横方向D2長さの1/2の長さcの45~90%であると好ましく、65~80%であるとより好ましい。上記長さbを長さcの45%以上とすることで、耳材20、20間の分離可能な結合部28から離れ過ぎて、耳材20、20の分離・展開が円滑にできなくなることを防止する。一方、上記長さbを上記長さcの90%以下とすることで、左右の摘み部25、25を両手でそれぞれ摘まんだ時に、両手が近付き過ぎて互いの手を邪魔するようなことがない。
なお、摘み部25の最も突出した部分の輪郭が、頂点25sを有さず、本体10の端縁に平行な部分を含む場合、すなわち本体10の端縁からの距離が一定になる部分を含む場合もある(後述の図8(a)及び図9に示す形態等)。その場合、長さbは、マスク100の横方向D2の端縁から、本体10の端縁に平行な部分(本体10の端縁からの距離が一定である部分)の横方向D2中央までの長さとする。
摘み部25は、平面視で本体10の下端から突出していてもよいし、上端から突出していてもよい。また、耳材20の下側に、本体10の下端から突出する摘み部が設けられ、且つ耳材20の上側に、本体10の上端から突出する別の摘み部が設けられていてもよい。しかし、図7に示すように、摘み部25が平面視で本体10の下端から突出していると、使用者は自然な動作で耳材20、20を分離して、展開することができる。例えば、使用者がマスク100の装着準備を行う際、マスク100は、使用者の身体の前の水平面に、その縦方向D1が身体の上下方向に且つその横方向D2が身体の左右方向に沿うように置かれ得る。よって、使用者は、耳材20、20の摘み部25、25に向かって、手の甲を上にして自然に両手を伸ばせば、手の形(姿勢)を変更することなく、親指を摘み部の下側に、その他の指を摘み部の上側に配置するようにして摘み部25、25を摘まむことができる(図3)。
さらに、人の身体の構造上、両腕を身体の正面中央から側方へと動かす(開く)動作は容易である。そのため、使用者は、本体10の下端から突出した摘み部25、25を上述のように摘まんだ後、耳材20、20を互いに反対方向に引っ張って分離し、横方向D2外方へ展開する動作も容易に行うことができる。その際、摘み部25、25を摘まんだ状態から、摘まみ方を変更する(手の形又は向きを変更する)必要もない。
使用者が、上述のように一対の耳材20、20の摘み部25、25をそれぞれ把持して横方向D2外方に開いた後、例えばマスク100を持ち上げると、マスク100の外面が、耳材20、20を開いた使用者に対向し、マスク100の内面(顔側の面)が、使用者とは反対側を向くことになる。そのため、本形態によるマスク100は、他の装着者に装着させるために適している。すなわち、使用者が一対の耳材20、20を横方向D2外方へそれぞれ開いた後(図5及び図6)、一対の耳材20、20を把持したままで、マスク100を他の装着者の顔へと移動させ、マスク本体10を装着者の顔の所望の位置へ配置したら、マスク100の持ち方を変えることなく、一対の耳材20、20をそれぞれ装着者の耳に掛けることができる。よって、本形態によるマスク100は、例えば子供、病人等の、マスクを自らで装着することが困難である人にマスクを装着させる場合に、好適に使用することができる。
なお、図7に示すように、耳材20の環は、マスク本体10に接着され且つ縦方向D1に沿って延在する接着部22と、装着時に耳の後ろに配置されるフック部24と、上側において接着部からフック部24へ移行する上側移行部23と、下側において接着部22からフック部24へ移行する下側移行部26とを有していてよい。図7に示す例においては、耳材20は上述のように矩形環状であり、より具体的には、接着部22及びフック部24がそれぞれ、全体として縦方向に沿って延在しており、上側移行部23及び下側移行部26がそれぞれ、全体として横方向に沿って延在している。そして、摘み部25は、下側移行部26、又はフック部24と下側移行部26との連結部分に形成されていてよい。
(変形例)
図8に、摘み部25の変形例を示す。摘み部25の形状は、本体10の端縁から突出していて使用者が摘まむことができるものであれば、また装着時に耳材の伸長を阻害しないように形成されるのであれば、特に限定されない。摘み部25は、図7に示すような、輪郭の接線の傾きが連続して変化するような形状であってもよいが、図8(a)に示すように、輪郭の接線の傾きが変化しない部分を含む形状であってもよい。より具体的には、本体10の端縁からの距離が一定である部分を含む形状、或いは略四角形を含むような形状であってよい。耳材20の環は、マスク本体10に接着され且つ縦方向D1に沿って延在する接着部22と、装着時に耳の後ろに配置されるフック部24と、上側において接着部からフック部24へ移行する上側移行部23と、下側において接着部22からフック部24へ移行する下側移行部26とを有していてよい。
また、摘み部25には、図8(b)に示すように、使用者が摘まみやすいよう、剛性を高めた高剛性部分25rが設けられていてもよい。高剛性部分25rは、樹脂を追加的に塗布すること、エンボス加工を施すこと、剛性の高い材料を貼着すること等によって形成できる。さらに、使用者が摘み部25を認識できるように、図8(c)に示すように、摘み部25に、耳材20の色と異なる色を有するマーク25cを設けてもよい。マーク25cは印刷によって形成してもよいし、小さい面積のシートを貼り付けることによって形成してもよい。
さらに図9に、一対の耳材20、20の変形例を示す。図9に示す例においても、図17に示す例と同様に、耳材20の環がそれぞれ、マスク本体10に接着され且つ縦方向D1に沿って延在する接着部22と、装着時に耳の後ろに配置されるフック部24と、上側において接着部からフック部24へ移行する上側移行部23と、下側において接着部22からフック部24へ移行する下側移行部26とを有していてよい。また、摘み部25、25は、下側移行部26に設けられている。しかしながら、図9に示す例では、摘み部25、25は、図7に示す例に比べて、一対の耳材20、20の横方向D2の中央(若しくはマスク100の横方向D2の中央)から離れた位置にある。別言すれば、摘み部25は、1つの耳材20の横方向D2の中央付近に位置する。
また、図9に示す例では、耳材20、20全体の形状も、図1等に示す例と異なっている。図9に示す例でも、耳材20、0はそれぞれ、開口29を有する環状の平面視形状のシートから構成されている。しかし、それぞれの耳材20は、矩形環状ではなく、図1等に示す例と比較して、丸みを帯びている。より具体的には、上側移行部23、フック部24、及び下側移行部26が共に弧状となるように形成されている。このような弧を含む形状である耳材20においては、摘み部25が耳材20の横方向D2の中央付近に位置することで、全体として丸みのある形状による柔らかい見た目の印象を妨げない。
図9に示す例のように、耳材20、20がそれぞれ、より丸みのある形状を有する場合に見た目の印象をより良好にするという観点からは、マスク100の横方向D2の端縁から、摘み部25が最も突出した位置までの横方向D2長さ(本例では、摘み部25が最も突出した部分の横方向D2中央までの横方向D2長さ)bは、マスク100全体の横方向D2長さの1/2の長さcの55~65%であると好ましい。
(補助材)
なお、図1及び図2に示すマスク100においては、一対の耳材20、20はそれぞれ、補助材30、30を介して本体10の両側部に結合されている。補助材30、30は設けられていなくともよい。
図10に、マスク100において補助材30が設けられている部分の拡大図を示す。図10(a)は、部分平面図であり、図10(b)は、図10(a)のIII-III線断面図である。また、図11に、図10に示す状態から耳材20を横方向D2外方に開いた後の図を示す。図10(a)は、部分平面図であり、図10(b)は、図10(a)のIV-IV線断面図である。図10及び図11の例では、本体10、耳材20、及び補助材30がこの順で配置されている。図10及び図11においては、マスク本体10のプリーツ構造15(図1等)の図示は省略する。
補助材30は、本体10と耳材20との間を介在して、本体10と耳材20とを間接的に結合させるために設けられている。より具体的には、本体10と補助材30とは、第1接合部B1で接合され、耳材20と補助材30とは第2接合部B2で接合されていて、本体10と耳材20とは直接接合されていない。第1接合部B1及び第2接合部B2は、例えば、圧力及び/又は熱を加えることによって、部材の対向する面同士を接合させる手段、例えばヒートシール、超音波シール、非加熱のエンボス加工等によって形成できる。このうち、確実な接合が可能であることから、ヒートシールを用いることが好ましい。
接合部がヒートシール等によって形成されている場合には、接合部は複数の溶着部分を含んでいてよい。溶着部分は、接合部において、縦方向D1及び/又は横方向D2で連続であってもよいし、不連続であってもよい。なお、接合部の溶着部分の形状は、強度を十分に維持できる接合部を形成することができれば、特に限定されない。溶着部分は、長さに比べて幅狭の形状、すなわち線状(直線状又は曲線状)に形成されていてよいし、点状(点として視認され得る形状)に形成されていてよい。また、より具体的には、溶着部分の平面視形状は、矩形、菱形等の四角形、四角形以外の多角形、円形、楕円形等、任意の形状であってよい。
上述のように、本体10は、異物の侵入を遮断したり装着者が発生する飛沫の飛散を防止したりする機能を有し、一方、耳材20は、装着時に装着者の耳掛けて本体10を保持する機能を有する。そのため、本体10と耳材20とは通常、異なる材料から形成されており、耳材20は、比較的伸縮性の高い材料で構成されることが好ましい。よって、本体10と耳材20とが直接接合されている従来の構成では、耳材20が引っ張られること等によってマスク100に力が加わった時には、本体10が耳材20の伸びに追随できず、接合が維持できずに両者が互いに剥がれてしまう可能性もある。
これに対し、本形態では、本体10と補助材30との接合部である第1接合部B1、及び耳材20と補助材30との接合部である第2接合部B2を別々に形成できる。すなわち、第1接合部B1及び第2接合部B2を含むことによって、結合に係る力が分散され、耳材20が剥がれにくくなる。また、それぞれの接合部を、直接結合させようとする2つの部材の特性に適合した形式で形成できる。さらに、補助材30の材料としても、本体10との接合、及び耳材20との接合の両方を最適化できる材料を選択できる。これにより、本体10と耳材20との間接的な結合が壊れにくくなり、結果として力が加わっても壊れにくいマスクを得ることができる。
上述のように、本形態のマスク100を装着する前には、一対の耳材20、20にそれぞれ設けられた摘み部25、25を摘まんで引っ張ることにより、耳材20、20を互いに分離させ、それぞれ側方に開く。このような耳材20、20の分離・展開動作の際にはマスク100に大きな力が掛かりやすい。しかし、本形態によれば、使用開始時の耳材20、20の分離・展開動作においても本体10から剥がれにくく、良好な状態で装着を開始することができる。
補助材30は、伸縮性のない若しくは小さい材料から形成してもよいし、ある程度の伸縮性を有する材料から形成されると好ましい。また、補助材30は、力が掛かると形状が不可逆的に変形し得る材料から形成してもよい。補助材30も、耳材20と同様の上述の種類の伸縮性不織布を含んでいてよいが、補助材30の伸縮性は、少なくとも横方向D2で、耳材20の伸縮性より小さいことが好ましい。また、補助材30の伸縮性は、少なくとも横方向D2で、本体10の伸縮性より大きいことが好ましい。
伸縮性を有する補助材30を設けることで、耳材20が引っ張られた時にも、本体10の伸びと補助材30の伸びとの差、及び耳材20の伸びと補助材30の伸びとの差をそれぞれ抑えることができる。そのため、本体10と補助材30との第1接合部B1、及び耳材20と補助材30との第2接合部B2がいずれも壊れにくくなり、結果として、本体10と耳材20との間接的な結合が壊れにくくなる。なお、補助材30の目付は、5~100g/mであってよい。また、補助材30の厚みは、100~1,000μmであってよい。
補助材30は、図10及び図11に示すように、マスク100の縦方向D1に沿って延在するシート状の部材であってよい。補助材30の縦方向D1の長さは、マスク100の縦方向D1の長さ(本体10の縦方向D1の長さ)と同じであると好ましいが、マスク100の縦方向D1の長さより短くてもよい。また、マスク100の横方向D2の一方の側(左右どちらかの側)において、補助材30の横方向D2の外端31は、本体10の横方向D2の外端11より横方向D2内方にあっても外方にあってもよいが、図10(a)及び(b)に示すように本体10の横方向D2の外端11と揃った位置にあると好ましい。
補助材30の横方向D2の長さ(幅)Wは、マスク100全体のサイズ及び構成、本体10及び耳材20のサイズ、形状、材質にもよるが、15~35mmであると好ましい。横方向D2の長さを上記範囲とすることで、第1接合部B1及び第2接合部B2の面積をそれぞれ十分に確保できる一方、補助材30が、使用開始時の分離・展開動作及び/又は装着の妨げず、本体10及び耳材20の機能も妨げない。
図10に示すように、補助材30は、本体10の外面側に配置されている。そのため、マスク100の装着中においても、補助材30自体が装着者の顔に接触する可能性が低く、本形態のマスク100による良好な装着感が妨げられない。
さらに上述のように、本形態における耳材20は、本体10の両側部を装着者の顔に向かって押し付けるように機能し得るが、本体10の外面側に配置されている補助材30も少なくとも部分的に、耳材20と一体となって、本体10を顔へ向かって押し付ける機能を果たし得る。これにより、本体10の両側部と顔との間の隙間をさらに小さくすることができ、マスク100の機能を向上できる。
10 マスク本体
11 マスク本体の横方向外端
15 プリーツ構造
20 耳材
21 耳材の横方向外端
22 接着部
23 上側移行部
24 フック部
25 摘み部
25s 摘み部の突出部分の頂点
25c マーク
25r 高剛性部分
26 下側移行部
28 分離可能な結合部
30 補助材
31 補助材の横方向外端
100 マスク
B1 第1接合部
B2 第2接合部

Claims (5)

  1. マスク本体と、
    前記マスク本体に結合された一対の耳材とを備えたマスクであって、
    使用開始前の状態で、前記一対の耳材が、互いに分離可能に結合され且つ前記マスク本体の外面側に配置され、
    前記一対の耳材にそれぞれ、使用開始時に摘まんで引っ張ることにより前記一対の耳材を互いに分離するための摘み部が設けられ、
    前記摘み部は、平面視で前記マスク本体の端縁から突出し、前記耳材の直線状の輪郭から突出した凸の輪郭を有する、マスク。
  2. 前記摘み部は、変曲点を持つ曲線状の輪郭を有する、請求項1に記載のマスク。
  3. 装着者の顏の上下方向に対応する縦方向と、前記縦方向に直交する横方向とを有し、
    前記一対の耳材は、前記マスク本体に接着され且つ前記縦方向に沿って延在する接着部と、装着時に耳の後ろに配置されるフック部と、上側において前記接着部から前記フック部へ移行する上側移行部と、下側において前記接着部から前記フック部へ移行する下側移行部とを有し、
    前記上側移行部の延在方向が前記横方向から下側に傾き、且つ前記下側移行部の延在方向が前記横方向から下側に傾いており、
    平面視で、前記上側移行部は前記マスク本体の上端縁から突出しておらず、且つ前記下側移行部は前記マスク本体の下端縁から突出し、
    前記摘み部が、前記下側移行部にそれぞれ設けられている、請求項1又は2に記載のマスク。
  4. 装着者の顏の上下方向に対応する縦方向と、前記縦方向に直交する横方向とを有し、
    使用開始前の状態で、前記一対の耳材が、前記横方向中央において互いに分離可能に直接結合されており、
    前記摘み部は、使用開始時にそれぞれ摘まんで引っ張ることにより前記一対の耳材を互いに分離させて前記横方向外方に開くための部分である、請求項1からのいずれか一項に記載のマスク。
  5. 装着者の顏の上下方向に対応する縦方向と、前記縦方向に直交する横方向とを有し、
    前記マスクの前記横方向の端縁から、前記摘み部の前記マスク本体の端縁から最も突出した位置までの前記横方向の長さが、前記マスクの前記横方向の長さの1/2の45~90%である、請求項1からのいずれか一項に記載のマスク。
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