JP7382180B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本願発明は、ガスシリンダのような可動部材を備えた椅子に関するものである。
椅子において、脚柱をガスシリンダで構成して座を高さ調節できるタイプは広く普及している。そして、ガスシリンダは、プッシュバルブを操作することにより、伸縮自在なフリー状態と伸縮不能なロック状態とに切り替えられるようになっている。従って、このタイプの椅子では、椅子のどこかに、ガスシリンダのロックを解除するための操作部材を設けている。
操作部材は、座の側部に配置されることが多いが、特許文献1には、肘当ての下面に、上に押し上げるボタン状の操作部材を設けることが開示されている。特許文献1において、操作部材は回動式レバーの前端に設けており、操作部材を上に押すとレバーが回動し、レバーの動きは、チューブに挿通されたワイヤーを介してプッシュバルブ押動部材に伝えられる。
上記のとおり、ガスシリンダのロックを解除する操作部材は座の側部に配置することが多いが、特許文献1のように操作部材を肘当てに設けると、手先を座の側部に下ろす動きが不要になるため、操作性がよいと解される。
また、座の高さ調節を行うに際しては、使用者は、中腰状態で座の高さを保持しつつ、片方の手で操作部材を操作する必要があるが、座の側部に操作部材があると、座をしっかりと掴みにくい場合があるのに対して、肘当てに操作部材を設けると、肘当てをしっかり掴んだ状態で操作部材を操作できるため、座の高さ調節を安定した状態で行える利点もある。
特開2007-105293号公報
既述のとおり、ガスシリンダのロックを解除する操作部材の配置位置はまちまちであるため、操作部材がどこにあるのか探さねばならない場合があった。特許文献1のように肘当ての下面に設けていると視認性が悪いため、特に、使用者を戸惑わせてしまうことが多いといえる。
椅子と使用者との関係を見ると、1人の人が1脚の椅子を使用し続ける場合と不特定の人が使用する場合とがあるが、不特定の人が使用する場合は、特定のタイプの椅子は初めて使用するということも多いため、操作部材がどこにあるのか判らずに使用者を戸惑わせてしまう場合が多いといえる(例えば、背もたれのロッキングを制御する操作部材についても、同様のことがいえる。)。
この点については、例えば、肘当てに操作部材を視認できる状態に設けることが考えられるが、従来のような回動式レバーやプッシュボタンの方式であると、指先が振れてある程度の力が掛かるとガスシリンダのロックが解除されてしまうことになり、誤操作が発生しやすくなると懸念される。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明は様々な構成を含んでおり、その典型例を各請求項で特定している。このうち請求項1の発明は上位概念を成すもので、
「座と、前記座の左右両側方に配置されて前記座よりも高い高さを有するサイド支持体又は肘当てと、椅子の可動部材を操作する操作部材と、前記操作部材の動きを前記可動部材に伝える操作ケーブルとを備え、
前記操作ケーブルは、チューブに挿通されたワイヤーと、前記ワイヤーの端部に固定された係止体とを備えている」
という基本構成において、
「前記操作部材は軸心回りに回転する摘みに形成されていて、前記摘みは着座した人が視認できるように前記サイド支持体の前端又は肘当ての前端に配置されており、前記摘みに、前記係止体が配置される係止体保持溝と、前記係止体保持溝と連通して外周方向に開口したワイヤー保持溝とが、前記サイド支持体又は肘当てに隠れるようにして形成されており
前記摘みが回転すると、前記ワイヤーが前記ワイヤー保持溝の内周面を巻くように変形しつつ前記係止体が移動することにより、前記ワイヤーが引かれて前記可動部材が操作されるようになっている」
という構成が付加されている。
請求項2の発明は、請求項1を好適に展開したものであり、
「前記ワイヤー保持溝の内周面は、非真円で前記摘みの軸心に寄った状態に形成されている」
という構成になっている。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、
記サイド支持体の上端部には、前記摘みのうち前記ワイヤー保持溝及び係止体保持溝を形成しているボス部が嵌入する空洞部が形成されて、前記サイド支持体の前端面には、前記ワイヤーを手前から挿通できる前向き開口の長溝が、前記空洞部と連通するように形成され、
かつ、前記サイド支持体の空洞部に、前記摘みのボス部のうち前記ワイヤー保持溝よりも手前の部位に嵌まるリング状の軸受ブッシュ(軸受スリーブということもできる)が、前記長溝を部分的に塞ぐ状態で配置されている
という構成になっている。
請求項4の発明は、請求項1~3のうちのいずれかにおいて、
「前記サイド支持体は、支柱部とその上端に設けた前後長手の上水平状部とを備えている一方、
前記摘みは、前記上水平状部の手前に露出した操作部と、前記上水平状部の内部に入り込んだボス部とを有して、前記ボス部に前記係止体保持溝とワイヤー保持溝とが形成されており、
かつ、前記摘みの操作部に軟質材製のキャップが相対回転不能に装着されて、前記サイド支持体の上水平状部は、前記キャップと略同径の軟質材製保護カバーで上から覆われている」
という構成になっている。
請求項5の発明は、請求項3又は4において、
「前記摘みのボス部に、少なくとも上面に開口した環状溝が形成されている一方、
前記サイド支持体のうち前記摘みよりも後ろの部位に、後端に背もたれを設けた上部支持フレームが、ロッキングに対して抵抗を付与する弾性体を上から支持する受けブラケットが配置されており、前記受けブラケットに、前記摘みの環状溝に上から嵌合して前記摘みを前抜け不能に保持する鉤状部が形成されている」
という構成になっている。
◎請求項1の効果
本願発明では、摘みは指先でねじる操作をしないと回転せず、単に指先が触れた状態では、指先に強い力を掛けたとしてもガスシリンダのロックが解除されることはない。従って、例えばサイド支持体又は肘当てに容易に視認できる状態で配置したとしても、誤ってガスシリンダのロックが解除されることはない。また、物が引っ掛かっても、誤操作は生じない。
従って、視認性を高めて使用者が戸惑うことなく可動部材を操作できる椅子でありながら、誤操作を防止できる。また、摘みは、円形等の違和感のないシンプルな形態に形成できると共に、人が指先で摘むことができる大きさであれば足りるためコンパクト化できる。従って、デザイン性にも優れている。
◎請求項2の効果
この種の操作ケーブルでは、チューブの一端に係止金具が装着されており、係止金具によってチューブの一端の位置を固定することにより、ボール等の係止体の移動によってワイヤーが引かれる構造になっている。そして、摘みを回転させるとボール等の係止体が移動してワイヤーが引かれるが(ワイヤーが巻き上げられるが)、ボール等の係止体は摘みの軸心回りに移動するため、摘みの回転により、ワイヤーはボール等の係止体の近傍と係止金具の近傍とで曲がり発生する。
そして、ワイヤー保持溝の内周面が摘みの軸心と同心の円弧面になっていると、ワイヤーのうちボール等の係止体の近傍部と係止金具の近傍部とで曲がるにおいて、ワイヤーが急激に曲がる傾向を呈するため、ワイヤーの耐久性が低下したり、チューブに対する摺動抵抗が増大してロック解除に要する力が増大したりするおそれがある。
この点、請求項2の構成を採用すると、ワイヤーのうちボール等の係止体の近傍部が摘みの軸心側に寄ることにより、ワイヤーの曲がりの程度を緩くすることができる。従って、ワイヤーの耐久性低下を防止できると共に、チューブに対するワイヤーの摺動抵抗を低減して軽快なロック解除を実現できる。
◎請求項1,3の効果
摘みは任意の部位に配置できるが、本願発明のように座の側方において立ち上がったサイド支持体の上端部に配置すると、視認性と操作性との両方において優れていて好適である。また、請求項3では、サイド支持体の前面に形成された長溝に操作ケーブルが挿入されることにより、摘みは、これにワイヤーを予め取り付けた状態でサイド支持体に取り付けできるため、作業性にも優れている。
他方、長溝は空洞部に開口しているため、単に摘みのボス部を空洞部に嵌め入れただけでは、摘みが長溝の上端の開口縁に当たって、スムースな回転が阻害されるおそれがある。これに対して本願請求項3の発明では、摘みは、長溝の影響を受けることなく軸受ブッシュによって回転自在に保持されるため、長溝を設けたことによる利点を保持しつつ、摘みの円滑な回転を確保できる。
◎請求項4の効果
摘みは、例えば合成樹脂製の単一構造品として構成することも可能であるが、単一構造品の場合は、指先が滑りやすくなるおそれがある。これに対して請求項4のように軟質材製のキャップを設けると、指先の滑りを防止して摘みの操作性を向上できる。
また、サイド支持体の上水平状部は軟質材より成る保護カバーで覆われているため、美観や手触りを向上できるが、保護カバーとキャップとが略同径になっているため、デザイン的に統一されていて美観を優れたものとすることができる。また、人が椅子に腰かけたり椅子から立ち上がったりするに際して、サイド支持体の上水平状部を手で掴んで身体を上げ下ろしすることがあるが、この場合、保護カバーは軟質材であって手が上水平状部から滑ることを防止できるため、人が上水平状部に手を当てて椅子に着座・離席するに際しての安定性向上にも貢献できる。
◎請求項5の効果
請求項5の構成を採用すると、背もたれはロッキング機能を有しているため、使用者の安楽性を向上できる。そして、ロッキング機能を有する椅子では、ロッキングに対して弾性的を抵抗に付与する弾性体が必要であるが、請求項5の発明では、弾性体を支持する受ブラケットを利用して摘みの抜けを防止できるため、部材点数を抑制してコスト抑制やコンパクト化に貢献できる。
第1実施形態に係る椅子の外観を示す図で、(A)は前上方から見た斜視図、(B)は部分正面図、(C)は後ろ上方から見た斜視図、(D)は後ろ下方から見た斜視図である。 (A)は平面図、(B)は側面図、(C)は背面図である。 (A)はロッキング前の状態での部分側面図、(B)はロッキング状態での側面図である。 上部支持フレームの連結構造を示す図で、(A)は保護カバーを分離した斜視図、(B)は上部支持フレームを分離した斜視図である。 上部支持フレームの連結構造を示す図で、(A)は前上方から見た分離斜視図、(B)は後ろ上方から見た分離斜視図である。 図2(A)のVI-VI 視断面図である。 背もたれの支持構造の変形例を示す図で、(A)は後ろから見た分離斜視図、(B)は分離斜視図、(C)は一部部材を手前から見た分離斜視図、(D)は上水平状部の斜視図、(E)は図6(A)と同じ部位の断面図である。 (A)(B)は脚柱のロック解除操作部を前上方から見た分離斜視図、(C)は右側のサイド支持体を下方から見た部分斜視図である。 (A)はロック解除操作部を前下方から見た分離斜視図、(B)は溝キャップを後ろから見た斜視図、(C)は溝キャップホルダーの斜視図、(D)は溝キャップを装着した状態での(A)のD-D視断面図である。 ロック解除操作部を示す図で、(A)は前上方から見た斜視図、(B)は後ろ下方から見た斜視図、(C)は一部部材を分離して後ろ上方から見た斜視図、(D)は摘み用キャップを後ろから見た斜視図、(E)はワイヤーの装着手順を示す斜視図である。 図10(A)のXI-XI視断面図であり、(A)はロック状態の図、(B)はロック解除状態の図である。 ガスシリンダのロック解除機構部を示す図で、(A)はレバーを分離した斜視図、(B)はベースを省略した斜視図、(C)はケーブルの端部の斜視図、(D)はレバーとケーブルとの分離斜視図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、この方向は椅子に普通に着座した人から見た状態を基準にしている。正面視方向は、着座者と相対向した方向である。
(1).椅子の概要
まず、図1~3を参照して椅子の概要を説明する。図1に示すように、椅子は、基本的な要素として、脚装置1と座2と背もたれ3とを備えている。脚装置1は、複数本(5本)の枝アームを有する接地体4の中央部にガスシリンダより成る脚柱5を立設した構造であり、各アームの先端にはキャスタを設けている。従って、本実施形態は回転椅子に適用している。
図1(D)に示すように、脚柱5の上端に、底面視(及び平面視)で略四角形のベース6が固定されている。ベース6には座受け部材7が前後スライド自在に装着されており、座受け部材7の上面に座2が取り付けられている。ベース6は例えばアルミダイキャスト品であり、座受け部材7は例えば合成樹脂の成型品である。
座受け部材7は、弾性体の一例としてのばねによって後退位置に付勢されており、ロッキングに際して着座者の身体が伸び勝手になると、座2及び座受け部材7は臀部で押されて前進し得る。図3(B)において、座2が前進した状態を表示している。図3の(A)と(B)との比較から理解できるように、本実施形態では、座受け部材7及び座2は、僅かながら上昇しつつ前進する。
椅子は、座2よりも高い位置において着座者を後ろから囲うように配置された上部支持フレーム8を備えている。従って、上部支持フレーム8は、正面視で着座者及び背もたれ3の左右側方に位置する左右のサイド部(前向きアーム部)8aと、正面視で着座者及び背もたれ3の後ろに位置するリア部8bとを有しており、リア部8bに、背もたれ3が後傾動自在に連結されている。
上部支持フレーム8の左右前向きアーム部8aは、座2の左右側方に配置されたサイド支持体9に後傾動可能に連結されている。サイド支持体9は、例えばアルミダイキャスト品であり、上下長手で板状の支柱部9aと、その上端に一体に形成された前後長手で略円形の上水平状部9bとを有している。そして、上水平状部9bの後部に、上部支持フレーム8の前向きアーム部8aが弾性に抗して後傾動するように連結されている。上水平状部9bは、エラストマ系の保護カバー10で覆われている。
サイド支持体9における支柱部9aの下端には、座2の下方に回り込んだ基部9cが一体に形成されており、基部9cの先端部が、ベース6に形成された係合穴11(図1(D)や図2(B)参照)に嵌め込まれており、先端部がボルトでベース6に固定されている。
既述のとおり、脚柱5はガスシリンダより成っており、ガスシリンダのロックを解除すると、座2及び背もたれ3の高さを自在に調節できる。そして、例えば図1(A)(C)に明示するように、右側のサイド支持体9の上水平状部9bに、操作用摘みの一例として、ガスシリンダのロックを解除するための摘み(ノブ)12が、上水平状部9bの軸心回りに回転させ得るように装着されている。摘み12は左右いずれの方向にも回転可能であり、いずれの方向に回転させてもガスシリンダのロックが解除される。
図2(A)(B)に一点鎖線で示すように、サイド支持体9の上水平状部9bに肘当て13を取り付けることも可能である。図1(B)におおまかに示すように、背もたれ3は、合成樹脂製の背インナーシェル(背板)14aとその前面に張られた背クッション14bとを備えており、かつ、全体がクロス等の表皮材14cで覆われている。従って、表皮材14cは袋状になっている。なお、背クッション14bは、背インナーシェル14aの後面まで回り込ませてもよい。
例えば図1(C)(D)に示すように、背インナーシェル14aのうち下寄り部位でかつ左右箇所の部位に後ろ向きに開口した角形凹所15が形成されており、角形凹所15に配置した連結ユニット16により、背もたれ3が上部支持フレーム8のリア部8bに後傾動自在に連結されている。従って、連結ユニット16は、支軸やばね受けブラケットを備えており、背もたれ3は、樹脂系ゴムのような弾性体の弾性に抗して後傾動する。
図3に示すように、本実施形態では、着座者が背もたれ3にもたれ掛かると、まず、上部支持フレーム8がサイド支持体9に対して後傾することによって第1段階のロッキングが行われ、次いで、着座した人が上半身を後ろに退け反らせると、背もたれ3は上部支持フレーム8に対して後傾動し、第2段階のロッキングが行われる。
従って、上部支持フレーム8の回動角度及び背もたれ3の回動角度がさほど大きくなくても、全体としての後傾角度を大きくできる。従って、簡易な構造でありながら、着座者に高い安楽性を付与できる。図3(A)及び図2(A)に示すように、背もたれ3の回動軸心O1は、背もたれ3の後面よりも手前でかつ背もたれ3の下端寄り部位に位置している。
(2).上部支持フレームの取り付け構造
本実施形態では、摘み12は、上部支持フレーム8が連結されるサイド支持体9に設けている。そこで、摘み12に関連した構造の説明に先立って、サイド支持体9に対する上部支持フレーム8の連結構造を説明する。図面は、主として図4~6を参照する。ここでは、摘み12を備えていない左側の部位を取り上げて説明する。
図5に明示するように、上部支持フレーム8のサイド部8aに、左右の上向き側板18aを有する押動ブラケット18が固定されている。押動ブラケット18は、上向き側板18aを有するチャンネル状の部分と、その後ろに位置したボス部19とを備えており、ボス部19が、上部支持フレーム8のサイド部8aに溶接等によって固定されている。ボス部19の付け根部には、上部支持フレーム8の前端面に当たるフランジ20が一体に形成されている。押動ブラケット18は、スチールの鋳造品が採用されている。
図5に示すように、サイド支持体9における上水平状部9bの略後半部に平坦部21が形成されており、平坦部21に、角形のブロック部22とその後ろに位置したタップ穴23とが形成されている。そして、平坦部21には、上向きの側板24aを有するチャンネル状の下部受けブラケット24が重ね配置されており、下部受けブラケット24は、タップ穴23にねじ込まれた下ビス25によって平坦部21に固定されている。下部受けブラケット24の前部には、ブロック部22との干渉を回避するための切り欠きが形成されており、下部受けブラケット24の側板24aはブロック部22の左右側方に位置している。
下部受けブラケット24の内部には、下向き側板27aを有する上部受けブラケット27が嵌まり込んでいる。上部受けブラケット27はブロック部22を上から抱持しており、上下受けブラケット27,24における側板27a,24aの前部とブロック部22とが、左右長手のフロント軸28によって連結されている。上部受けブラケット27の前端には、下向き鉤部29が折り曲げ形成されている。
更に、押動ブラケット18は上部受けブラケット27の内部に入り込んでおり、上下受けブラケット27,24における側板27a,24aの後部と押動ブラケット18における側板18aの後部とが、左右長手の支軸30によって連結されている。そして、押動ブラケット18と上部受けブラケット27との間に、発泡ウレタン系エラストマのような樹脂ゴムから成る弾性体31を介在させている。
上下の受けブラケット27,24は回動不能に固定されている一方、押動ブラケット18は1本の支軸30で連結されており、かつ、押動ブラケット18の左右側板18aに、手前に向けて低くなる傾斜部32を形成している。従って、上部支持フレーム8は、弾性体31を変形させて、支軸30の軸心回りに、傾斜部32と上部受けブラケット27との広がり角度θだけ後傾動し得る。弾性体31はプレ圧縮されている。
図6に示すように、上部受けブラケット27とブロック部22とフロント軸28は、上方からフロント軸28にねじ込まれたフロントビス33によって固定されており、押動ブラケット18と支軸30とは、下方から支軸30にねじ込まれたリアビス34によって固定されている。
図6に明示するように、下部受けブラケット24には、下ビス25の頭が入り込む下向き突部24bを下向きに膨出形成しており、これに対応して、上水平状部9bの平坦部21には、下向き突部24bが入り込む凹部21aを形成している。
サイド支持体9の上水平状部9bは、既述の保護カバー10で覆われている。図5(B)に明示するように、保護カバー10の後部は完全な筒部10aになっていて、その後ろには下向きの開口35が形成されている。また、保護カバー10の内部には、前後長手の多数のリブ36(図5(B)参照)が形成されている。
本実施形態において、サイド支持体9の上水平状部9bは、基本的な機能として上部支持フレーム8の連結機能を有しており、上部支持フレーム8を後傾可能に連結するための上水平状部9bを利用して、肘当てとして機能させたり、使用者の着座・立ち上がりに際しての掴み部材として機能させたりすることができるため、構造が複雑化することはない。従って、コストを抑制できると共に、シンプルさを維持して美観においても優れている。
また、サイド支持体9の上水平状部9bは前後方向に長いため、上部支持フレーム8を後傾動可能に連結するに当たって、部材の配置スペースを確保することができる。従って、上部支持フレーム8を必要な強度で上水平状部9bに連結できる。
(3).上部支持フレームの取り付け構造の変形例
図7では、上水平状部9bの形態や上部支持フレーム8の連結構造等の変形例を示している。この変形例では、まず、上水平状部9bは角形になっており、ブロック部22は平面視でU形になっている。また、この実施形態でも上下の受けブラケット27,24を有しているが、図5のフロント軸28は備えていない。上部受けブラケット27には、弾性体31をずれ不能に保持する上向き膨出部27bを形成している。
また、この変形例では、保護カバー10は前向きに開口しており、開口35の手前の部位は下向きに開口したフロントスリット10cによって分断されている。そして、保護カバー10の前面は樹脂製のフロントキャップ37で塞がれている。フロントキャップ37には、後ろ向きに突出した下部リブ37aと、それよりも左右幅が大きい上部リブ37bとが一体に形成されている。
他方、保護カバー10の前部には、上水平状部9bの前面に重なる壁10dを形成して、保護カバー10の壁10dとサイド支持体9の上水平状部9bとに、フロントキャップ37の上部リブ37bが嵌入するフロントスリット10c,9fを形成している。フロントキャップ37における上部リブ37bの後端には、係合爪37cを形成しており、係合爪37cは、上水平状部9bの内部に形成した係合部9gに係合する。これにより、フロントキャップ37は抜け不能に保持される。
フロントキャップ37の下リブ37aは、その上半部は保護カバー10のフロントスリット10cに嵌入する。そして、フロントキャップ37の下リブ37aの下半部は左右に広がった傘部になっており、保護カバー10のうちフロントスリット10cの両側の部位は、下部リブ37aの傘部が下方から覆われている。従って、保護カバー10の前部に下方から人の指先が当たっても、保護カバー10が捲れることはない。
保護カバー10は射出成型法によって製造されるが、前向き開口の形態でかつフロントスリット10cを有することにより、容易に型抜きできる状態で製造できる一方、フロントスリット10cを挟んだ両側がフロントキャップ37の下リブ37aで覆われているため、人の指先が当たることによる捲れを防止できる。なお、保護カバー10は、金型を使用して成型してから、弾性変形させて型抜きするが、フロントスリット10cの存在により、容易に型抜きできる状態に変形させることができる。
(4).脚柱ロック解除用ケーブルの配置構造
次に、脚柱5のロック解除操作手段とこれに関連した構成を説明する。図面は、主として図8~11を参照する。
図8(A)や図9(A)に示すように、サイド支持体9の前面には、溝キャップ38で塞がれた長溝39が全長に亙って形成されており、長溝39に、図8に部分的に示す操作ケーブル40が配置されている。サイド支持体9はアルミダイキャスト品である一方、溝キャップ39は合成樹脂の成型品である。そこで、溝キャップ39は、アルミと同じ外観の金属色を有する樹脂で製造するか、又は、金属色の塗装を施している。溝キャップ39は、複数の部材に分断されていてもよい。
操作ケーブル40はよく知られたものであり、チューブ41とその内部に摺動自在に挿通されたワイヤー42とを備えており、ワイヤー42の両端部をチューブ41の外側に露出させて、露出部の先端に、係止体の一例としてのボール43を固定している。また、チューブ41の両端部には、環状溝を有する係止体44が固定されている。既述のとおり、摘み12を回転させるとワイヤー42の一端部が引っ張られて、脚柱5のロックが解除される。
例えば図9(D)に明示するように、溝キャップ38は、長溝39に嵌入した内向き突条38aを備えており、突条38aが、長溝39に適宜間隔で配置された複数のホルダー45によって左右から挟み保持されている。図9(C)に明示するように、ホルダー45は長溝39の広幅部39aに配置されており、溝キャップ38の突条38aは長溝39に対してもきっちり嵌合している。溝キャップ38は突条35aを有するため、突条35aの外側にはフランジが形成されている。他方、長溝39には、フランジが嵌まる段部が形成されている。
図9(C)に明示するように、ホルダー45は、突条38aを挟む一対の挟持部45aを有しており、図9(D)に示すように、基部はビス46によって長溝39の底面に固定されている。挟持部45aは左右に開口した枠状に形成されており、長溝39に対してきっちりと嵌入している。ホルダー45の基板と溝キャップ38の突条38aとの間には、操作ケーブル40を配置できる隙間が空いている。
ホルダー45の挟持部45aは枠状になっており、内部は係合穴45bになっている。他方、溝キャップ38には、ホルダー45の係合穴45bに強制的に嵌まり込む係合爪45cが形成されている。従って、溝キャップ38は離脱不能に保持される。長溝39のうちホルダー45が嵌まり込む部分は、段部が存在しない広幅に形成されている。
溝キャップ38は、突条38aを長溝39に嵌合させることのみによって支柱部9aに取り付けることも可能であるが、この場合は、溝キャップ38の成型収縮の違い等による寸法のバラツキによって、長溝39への嵌め込み強度にバラツキが発生するおそれがある。これに対して実施形態のように合成樹脂製のホルダー45を併用すると、溝キャップ38に寸法のバラツキがあっても、ホルダー45の弾性変形を利用してしっかりと固定できる。
既述のとおり、サイド支持体9は座2の下方に回り込んだ基部9cを有している。他方、図9(A)(D)に示すように、溝キャップ38は、サイド支持体9の全長に亙って形成されているが、サイド支持体9における基部9cのうち、ベース6の係合穴11に嵌まり込む先端部(嵌合部)9eに対応した部位は突条38aのみで構成されて、フランジ部は備えていない。
これは、サイド支持体9における基部9cの先端部9eがベース6に形成された係合穴11(図1(D)参照)にきっちり嵌入していることから、溝キャップ38についても、係合穴11に嵌入している部分ではフランジ部を切除しているものである。そして、突条38aがベース6の係合穴11に嵌入しているため、溝キャップ38はその下部において前向き抜け不能に保持されている。
(5).摘みの基本構造
ロック解除操作部は主要部材として既述の摘み12を備えており、摘み12の回転によってワイヤー42が引かれる。摘み12は合成樹脂製であり、図7に示すように、サイド支持体9における上水平状部9b(及び保護カバー10)の手前に露出した操作部48と、サイド支持体9における上水平状部9bの空洞部(内部空間)に入り込んだボス部49とを有しており、操作部48の外周と前面は、ゴム質等の軟質材から成る有底筒状のキャップ50で覆われている。
例えば図10(A)に明示するように、摘み12の操作部48の外周面には、周方向に等間隔で配置された複数本の縦リブ51で区切られた複数の凹所52が形成されており、凹所52は周方向に長い横リブ53で前後に仕切られている。他方、図10(D)に明示するように、キャップ50の内面には、操作部48の凹所52に嵌まる突起54が形成されている。
キャップ50はその弾性に抗して操作部48に強制的に装着されており、突起54の群が凹所52の群に嵌まっていることにより、操作部48に対して相対回転不能でかつ前抜き抜け不能に保持されている。また、キャップ50はゴム質であるため、使用者が指先で摘んで回転操作するに際して、指先の滑りが発生することはない。なお、キャップ50の外周面にローレット状の凹凸を形成すると、滑り防止効果を更に向上できる。
また、キャップ50の外径と保護カバー10の外径とは略同じであり、従って、キャップ50の外径と保護カバー10とが一連に繋がっているかのような外観を呈している。このため、美観に優れている。なお、キャップ50を操作部48に対して相対回転不能に保持する係合手段としては、キャップ50に係合溝を形成して操作部48に係合突起を形成してもよい。
従って、長溝39が上水平状部9bの空洞部に開口していても、摘み12をスムースに回転させることができる。軸受ブッシュ56は摩擦が小さくて耐磨耗性に優れた樹脂より成っている。軸受ブッシュ56は切り欠き部になっており、図10から推測できるように、軸受ブッシュ56の切り欠き部に、保護カバー10に設けたリブ36が入り込んでいる。従って、軸受ブッシュ56は保護カバー10のリブ36によって回転不能に保持されている。もとより、軸受ブッシュ56を周方向に連続した筒体に形成してもよい。
例えば図10(A)に示すように、ボス部49のうち軸受ブッシュ56の後ろの部位に環状溝57が形成されており、この環状溝57に、上部受けブラケット27の前端に形成した下向き鉤部29が上から嵌入している。従って、摘み12は、上受けブラケット27の下向き鉤部29によって前後移動不能に保持されている。下向き鉤部29と環状溝57との間には若干の隙間があるため、摘み12の回転が阻害されることはない。環状溝57は、字義からは外れるが、少なくとも上方に開口していたらよい。従って、環状溝57は「位置決め溝」と呼ぶ方が適切とも云える。
摘み12を抜け不能で回転自在に保持する手段としては、例えば、上部支持フレーム8にねじ込まれる専用のビスを採用して、ビスの先端を環状溝57に挿入するといったことも可能であるが、実施形態のように、上部受けブラケット27の下向き鉤部29を利用すると、部材点数を抑制できる。
摘み12の操作部48はボス部49よりも大径になっており、図10(A)(B)(E)に示すように、溝キャップ38の上端に、軸受ブッシュ56の下面に当接するヘッド部38bを形成している。ヘッド部38bは手前に突出しており、その前端面に幅狭の係合突起38cを形成して、係合突起38cに、保護カバー10の前端部に形成した割溝58が嵌合している。従って、溝キャップ38のヘッド部38bは、保護カバー10によって前向き抜け不能に保持されている。
溝キャップ38は、その上部と下部とが長溝39から前向き抜け不能に保持されつつ、複数箇所がホルダー45によって挟持されている。従って、長溝39に手前から嵌着した簡易な構造でありながら、手前に抜けないようにしっかりと保持できる。
図8(A)(C)に示すように、右の上水平上部9bの前端には小径部9dが形成されており、これに伴って、保護カバー10の前端部にも小径部10bが形成されている。そして、保護カバー10の小径部10bに、図8(A)に示すリング63を嵌着している。従って、保護カバー10の前端部は、リング63によって開き不能に保持されている。
左右の上水平状部9bの後端は前後位置が揃っており、また、左の上水平状部9bの前端と右に配置された摘み12の前端とは位置が揃っている。従って、美観に優れている。実施形態のように一方の上部支持フレーム9bだけに摘み12を設ける場合、他方の上水平状部9bに、回転せずに摘み12と同じ外観を有するダミーの摘みを設けることも可能である。
(6).摘みによるボールの引き構造
例えば図10(E)(C)に示すように、ボス部49のうち環状溝57よりも後ろの後端部に、操作ケーブル40のボール43が後ろから嵌まり込むボール保持溝59と、ボール保持溝59に連通したワイヤー挿通溝60とが後ろ抜きに開口しており、更に、ボス部49のうちボール保持溝59の手前側には、ワイヤー挿通溝60に連通した左右一対のワイヤー保持溝61が形成されている。ボール保持溝59は係止体保持溝の一例である。
ワイヤー保持溝61はボス部49の外周に向けて開口しているが、図10に示すように、ワイヤー保持溝61の内周面61aは、L形に形成されて、ボス部49の軸心O3及びこれを通る縦長中心線O2に寄せられている。すなわち、内周面61aは、縦長中心線O2と平行な部分と、縦長中心線O2と交叉してボール53に近い部分とから成るL形に形成されており、非円弧の形状になっている。
図11に示すように(図8(C)も参照)、長溝39の上部は広幅部39aになっており、広幅部39aに形成したくびれリブ62に、チューブ41の上端に設けた係止体44を嵌め込み装着している。
摘み12を左右いずれかの方向に回転させると、ボール43が上方に引っ張られてワイヤー42が引かれる(巻き上げられる)。この場合、ワイヤー保持溝61の内周面61aが摘み12の軸心と同心の円弧面になっていると、図11(B)に一点鎖線で示すように、ワイヤー42は、ボール43の近傍部と係止体44の近傍部とにおいて急激に曲がってしまい、このため、ワイヤー42の耐久性が低下するのみならず、チューブ41に対するワイヤー42の摺動性が低下して摘み12の回転操作を軽快に行い難いおそれがある。
これに対して、本実施形態のようにワイヤー保持溝61の内周面61aを縦長中心線O2に寄せると、ワイヤー42の曲がりが著しく抑制されるため、ワイヤー42の耐久性を向上できると共に、チューブ41に対するワイヤー42の摺動性低下を防止して摘み12の回転操作を軽快に行える。実施形態では、ワイヤー保持溝61の内周面61aの下端部に丸みを持たせているため、左右の内周面61aによってU形の形態(片方だけを見るとJ形の形態)を成している。
他方、図11(A)に一点鎖線で示すように、内周面61aを直線状に形成して、左右の内周面61aでV形の形態を成すように形成することも可能である。或いは、内周面61aは、縦長中心線O2及び軸心O3と反対側に膨れた山形に形成することも可能である。この場合の山形は、三角形でよいし、丸みを帯びた弓形であってもよい。
本実施形態は、前後長手の上水平状部9bの前端に摘み12を設けているため、椅子の使用者は、前腕をあまり起こすことなく自然な状態で摘み12を回転操作できる。従って、座の高さ調節を行うに際して人の負担を軽減できる。
また、摘み12はすぐに着座者の目に付くため、使用者はその機能をすぐに理解して、摘み12を操作して座2の高さ調節を行うことができる。そして、人が上水平状部9bをしっかりと握っても摘み12が回転することはないため、人が上水平状部9bを掴んだ状態で腰掛けたり立ったりするに際して脚柱5のロックが誤って解除されるような不測の事態は発生しない。また、物が摘み12に引っ掛っても誤操作は生じない。従って、安全性にも優れている。摘み12を左右サイド支持体9の上水平状部9bに設けて、いずれの摘み12を操作してもロックが解除される態様も採用できる。
摘み12の取付けは、次の手順で行われる。まず、操作ケーブル40はベース6の係合穴11から外側に引き出されており、その状態でベース6へのサイド支持体9の取り付けが行われる。そして、ワイヤー42の上端に摘み12を係止してから、サイド支持体9の長溝39に操作ケーブル40を嵌め込むと共に、摘み12を上水平状部9bに嵌め込み、次いで、溝キャップ38を長溝39及び摘み12に装着し、それから保護カバー12を装着してリング63を嵌め込み、最後に、摘み12にキャップ50を装着する。
摘み12を設けているサイド支持体9では、摘み12を上水平状部9bに挿入してから、上下受けブラケット27,24を固定して、上部受けブラケット27に設けた下向き鉤部29を摘み12の環状溝57に嵌め入れることになる。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、摘みは、使用者の肘を安定的に載置できる肘当ての前端に設けることも可能である。実施形態のように上部支持フレームを介して背もたれを取り付ける場合、上部支持フレームは、サイド支持体に固定されていてもよい。この場合、背もたれは上部支持フレームに対して固定してもよいし、後傾動自在に連結してもよい。係止体としては、ボールに代えて円柱体や円錐体なども使用できる。また、本願発明は、固定式で座の高さを調節できる椅子にも適用できる。
本願発明は、椅子に具体化できる。従って、産業上利用できる。
2 座
5 脚柱(ガスシリンダ)
9 サイド支持体
9a 支柱部
9b 上水平状部
10 保護カバー
12 摘み
27 上部受けブラケット
29 鉤状部
38 溝キャップ(蓋)
39 長溝
40 操作ケーブル
41 チューブ
42 ワイヤー
43 係止体の一例としてのボール
44 係止体
48 操作部
49 ボス部
50 キャップ
56 軸受ブッシュ
57 環状溝
59 係止体保持溝の一例としてのボール保持溝
60 ワイヤー挿通溝
61 ワイヤー保持溝
61a ワイヤー保持溝の内周面

Claims (5)

  1. 座と、前記座の左右両側方に配置されて前記座よりも高い高さを有するサイド支持体又は肘当てと、椅子の可動部材を操作する操作部材と、前記操作部材の動きを前記可動部材に伝える操作ケーブルとを備え、
    前記操作ケーブルは、チューブに挿通されたワイヤーと、前記ワイヤーの端部に固定された係止体とを備えている椅子であって、
    前記操作部材は軸心回りに回転する摘みに形成されていて、前記摘みは着座した人が視認できるように前記サイド支持体の前端又は肘当ての前端に配置されており、前記摘みに、前記係止体が配置される係止体保持溝と、前記係止体保持溝と連通して外周方向に開口したワイヤー保持溝とが、前記サイド支持体又は肘当てに隠れるようにして形成されており
    前記摘みが回転すると、前記ワイヤーが前記ワイヤー保持溝の内周面を巻くように変形しつつ前記係止体が移動することにより、前記ワイヤーが引かれて前記可動部材が操作されるようになっている、
    椅子。
  2. 前記ワイヤー保持溝の内周面は、非真円で前記摘みの軸心に寄った状態に形成されている、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 記サイド支持体の上端部には、前記摘みのうち前記ワイヤー保持溝及び係止体保持溝を形成しているボス部が嵌入する空洞部が形成されて、前記サイド支持体の前端面には、前記ワイヤーを手前から挿通できる前向き開口の長溝が、前記空洞部と連通するように形成され、
    かつ、前記サイド支持体の空洞部に、前記摘みのボス部のうち前記ワイヤー保持溝よりも手前の部位に嵌まるリング状の軸受ブッシュが、前記長溝を部分的に塞ぐ状態で配置されている、
    請求項1又は2に記載した椅子。
  4. 前記サイド支持体は、支柱部とその上端に設けた前後長手の上水平状部とを備えている一方、
    前記摘みは、前記上水平状部の手前に露出した操作部と、前記上水平状部の内部に入り込んだボス部とを有して、前記ボス部に前記係止体保持溝とワイヤー保持溝とが形成されており、
    かつ、前記摘みの操作部に軟質材製のキャップが相対回転不能に装着されて、前記サイド支持体の上水平状部は、前記キャップと略同径の軟質材製保護カバーで上から覆われている、
    請求項1~3のうちのいずれかに記載した椅子。
  5. 前記摘みのボス部に、少なくとも上面に開口した環状溝が形成されている一方、
    前記サイド支持体のうち前記摘みよりも後ろの部位に、後端に背もたれを設けた上部支持フレームが、ロッキングに対して抵抗を付与する弾性体を上から支持する受けブラケットが配置されており、前記受けブラケットに、前記摘みの環状溝に上から嵌合して前記摘みを前抜け不能に保持する鉤状部が形成されている、
    請求項3又は4に記載した椅子。
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