JP7379859B2 - 光源、投影装置、計測装置、ロボット、電子機器、移動体、および造形装置 - Google Patents

光源、投影装置、計測装置、ロボット、電子機器、移動体、および造形装置 Download PDF

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Description

本発明は、光源、投影装置、計測装置、ロボット、電子機器、移動体、および造形装置に関する。
レーザー光源は共振器増幅による高出力化やフォーカスフリーなどLED(Light Emitting Diode)にはない利点を備えており、プロジェクターや距離計測など様々な機器に採用されている。しかしながら、レーザー光の特徴的性質である過干渉性(コヒーレンス)は、照射対象を観察する観察面である眼の網膜やカメラの撮像素子などにスペックルノイズという斑点模様のちらつきを発生させる。スペックルノイズは画質や測定精度に悪影響を及ぼし、レーザー使用上のデメリットとなるため、レーザーを使用する場合にスペックルノイズを低減する必要がある。
スペックルノイズを低減する目的で、複数の発光部を有する面発光型半導体レーザーアレイと、複数の発光部を制御して発光パターンを切り替える制御部とを有するレーザー光源について開示したものがある(特許文献1参照)。
しかしながら、従来はスペックルノイズを低減させる場合、その多くは光源もしくは受光側を工夫することでスペックル模様を変化させ、それらの平均化(重畳)によりノイズ低減する手法であり、顕著な効果を得るには投光部の大型化やシステムの複雑化によるコストアップという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、投光部の大型化やコストアップを招くことなくスペックルノイズを低減させることが可能な光源、投影装置、計測装置、ロボット、電子機器、移動体、および造形装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一実施の形態の光源は、面内に、それぞれ所定の発振波長の光を発する複数の発光素子を有し、前記複数の発光素子の素子配置は、想定する投影領域において、複数の前記発光素子の照射光が重なり合う素子間隔を満たし且つ前記想定する投影領域で得られる前記各照射光のスペックルパターンが照射光毎に異なる素子間隔を満たし、前記発振波長の異なる前記発光素子を少なくとも一つずつ含む発光素子群を前記複数の発光素子の最小単位として、複数の前記最小単位の発光素子群を、同じ発振波長の前記発光素子が周期的な位置をとるように配置され、前記最小単位の発光素子群が有する前記発光素子は、一方に隣接する前記発光素子が発する光の発振波長との波長差が、前記最小単位の発光素子群の有する前記発光素子が発する光の発振波長を波長順となるように配置したときの波長差よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、投光部の大型化やコストアップを招くことなくスペックルノイズを低減させることが可能になるという効果を奏する。
図1は、レーザーのスペックルノイズの発生原理を示す概念図である。 図2は、光源の間隔と観測点への入射角との関係を示す図である。 図3は、発光素子間のピッチが50μm以下の40cH-VCSEL光源(λ=780nm)を使用した場合の実験結果を示す図である。 図4は、θを変化させた場合の実験結果の一例を示す図である。 図5は、実施例1に係るVCSELアレイのレイアウト構成の一例を示す図である。 図6は、図5に示すVCSELアレイを使用して1cH(1つの発光素子)の点灯を行った場合と、100cH全てを点灯した場合とにおけるスペックル撮影画像の一例を示す図である。 図7は、実施例1に係るVCSELアレイを使用した場合のスペックルノイズ低減効果の実験結果を示す図である。 図8は、実施例2に係るVCSELアレイのレイアウト構成の一例を示す図である。 図9は、セット内の異なる波長の発光素子の並び順をランダムにした一例を示す図である。 図10は、VCSELアレイの構成の変形例を示す図である。 図11は、第2の実施の形態に係る投影装置の構成の一例を示す図である。 図12は、光偏向素子の構成の一例を説明する図である。 図13は、第3の実施の形態に係る計測装置の一例を示す図である。 図14は、計測装置のブロック構成の一例を示す図である。 図15は、第4の実施の形態に係るロボットの構成の一例を示す図である。 図16は、第4の実施の形態に係るスマートフォンなどの電子デバイスの構成の一例を示す図である。 図17は、第5の実施の形態に係る車両の構成の一例を示す図である。 図18は、第5の実施の形態に係るその他の移動体の構成の一例を示す図である。 図19は、第6の実施の形態に係る3Dプリンタの構成の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、光源、投影装置、計測装置、ロボット、電子機器、移動体、および造形装置の実施の形態を説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
先ず、第1の実施の形態にかかる観察面で発現するスペックルおよびスペックルが解消する原理について説明する。
図1は、レーザーのスペックル(スペックルノイズ)の発生原理を示す概念図である。図1(a)には、レーザー光源1000と、スクリーン1001と、カメラ1002とで構成された系を示している。図1(b)には、レーザー光源1000からスクリーン1001へベタ画像を投影した場合においてカメラ1002で観察される観察画像(スペックル画像)1003を示している。この観察画像1003にはカメラ1002の撮像素子上で発現したスペックルが含まれている。
レーザー光源1000からスクリーン1001へベタ画像を投影するとベタ画像を構成する光P1の一部がスクリーン1001の表面内部で多重散乱する。この多重散乱した光はスクリーン1001の表面内部から外部に出てくるが、外部に出てきた散乱光P2はスクリーン1001の表面の不規則性(凹凸)の形状によってランダムな位相成分が付加されている。散乱光P2はレンズなどの光学系を介してカメラ1002の観察面(撮像素子)に収束され、レーザー光がコヒーレント光であることにより散乱光P2が観測面で互いに干渉し重なり合う。その結果、観察面に明るい場所と暗い場所がランダムに出現し、斑点模様のスペックルパターンが観察される。この明暗のチラツキが画質や各種測定に悪影響を与えるノイズ源となっている。この現象は、投光系・被写体・受光系の全ての要素が絡んだ複雑なもので、カメラ1002のレンズや撮像素子の画素サイズなどによって観察されるスペックルパターンは大きく変化する。
図1(b)には、カメラ1002で観察した場合の観察画像1003を示しているが、スクリーン1001に投影したベタ画像をカメラ1002ではなく、レーザーディスプレイなど、人間の目で観察する場合においても網膜上に同じようなスペックルパターンが現れる。
続いて、スペックルノイズが低減可能であることを定性的に説明する。先ず、スペックルノイズの指標について説明する。次式(1)は、スペックルノイズの指標に用いられるスペックル・コントラスト(Cs)を表す式である。
Cs=σ/S・・・(1)
式(1)において、Sはベタ画像を投影したときの撮影画像の平均輝度値、σは標準偏差である。式(1)に示すように、Csは一般的な信号強度を示す信号対雑音比(SNR)の逆数で示される。式(1)のCsが示すコントラスト値が低いほどスペックルノイズが低く、チラツキが少ない画像であることを表す。
観察面において観察されるスペックルパターンは、投光系・被写体・受光系の全ての要素が絡んだ複雑なものである。一般的に、複数のレーザー光源1000があるとすると、各レーザー光源1000により発現するスペックルパターンは同じではなくランダムなものとなる。したがって、複数のレーザー光源1000を設けてレーザー光源1000ごとに異なるスペックルパターンを生成し、それらのスペックルパターンを観察面に重ね合わせれば、複数のランダムなスペックルパターンにより観察面のスペックルノイズが平均化され、スペックルノイズが低減することになる。
この考え方に基づきスペックルノイズの平均化と低減との関係について数式(1)をさらに変形する。観察面で重なり合うn枚(ただし、nは自然数)のスペックルパターン(各スペックルパターンの画像をスペックル画像と呼ぶ)について、スペックル画像kの平均輝度をS、標準偏差をσ、スペックルコントラストをCsとする。この場合において、照射元のレーザー光源1000を同じパワーにすると、各スペックル画像の平均輝度S、標準偏差σ、スペックルコントラストCsは等しくなるので、次の式(2)~(4)の関係になると考えることができる。
=S=S=・・・=S=S ・・・(2)
σ=σ=σ=・・・=σ=σ ・・・(3)
Cs=Cs=Cs=・・・=Cs=Cs ・・・(4)
従って、n枚のスペックル画像を合成した場合の輝度値SSUMは、式(2)の条件を適用すれば次式(5)となる。
SUM=S+S+S+・・・+S=S×n ・・・(5)
また、標準偏差σSUMに関しては、次の式(6)の分散の加法性を利用することができる。
σSUM =σ +σ +σ +・・・+σ ・・・(6)
式(6)に式(3)の条件を適用すると次式(7)が得られる。
σSUM=√(σ×n)=σ√n ・・・(7)
以上から、n枚のスペックル画像を重ね合わせて観察される観察画像のスペックルコントラスト(CsSUM)は、次の式(8)となる。
CsSUM=σ√n/(S×n)=(√n/n)×(σ/S)=1/√n×Cs
・・・(8)
式(8)は、n枚のスペックル画像を平均化することでスペックルコントラストが1/√nに改善(低減)することを示している。従って、計算では、レーザー光源1000がn個の場合にスペックルコントラスト(Cs)が1/√nだけ改善することが期待できる。
ここで、上記の計算結果を得るには、複数のランダムなスペックルパターンを重ね合わせることが必要であり、つまり各レーザー光源1000により出現するスペックルパターンが異なることが前提になる。この問題は、例えば複数光源角度多重を利用することにより達成することができる。複数光源角度多重は、光源ごとに観測点への光の入射角度を異ならせることにより光源ごとに異なるスペックルパターンを生成する方式でスペックル画像を多重化する。従って、以下では、一例として複数光源角度多重を利用し、その上で上記式(8)を満たす面発光型半導体レーザーの設定について検討する。
図2は、光源の間隔と観測点への入射角との関係を示す図である。図2に示す系は、カメラ1002、スクリーン1001、およびVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)光源1100により構成されたものを示している。
VCSEL光源1100は「面発光型半導体レーザー」の一例である。VCSEL光源1100は面内にレーザー光源1000に相当する多数の発光素子1101を有する。ここでは入射角の説明のため、多数の発光素子1101のうちの2つの発光素子1101のみを示している。各発光素子1101はコヒーレントな光を発光する半導体レーザーダイオード等の素子である。
スクリーン1001には白色拡散板を使用している。この系では、VCSEL光源1100からスクリーン1001までの距離(LWD)や、VCSEL光源1100の2つの発光素子1101間の距離(D)を変えることで、2つの発光素子1101からスクリーン1001へ入射するそれぞれの光がなす角度θが変化する。例えば、発光素子1101間の距離(D)を大きくするとθが大きくなり、スクリーン1001までの距離(LWD)を大きくするとθは小さくなる。つまりθは、光源の間隔を調整することにより値を変更することができる。
図3は、発光素子間のピッチ(D)が50μm以下の40cH-VCSEL光源を使用した場合の実験結果を示す図である。各発光素子の発振波長は一律、λ=780nmである。図3には、横軸を点灯光源数(n個)とし、縦軸をスペックルコントラスト(Cs)の変化率として、スペックルノイズの測定結果をプロットした。なお、縦軸は、n=1のときのスペックルパターンをスペックルコントラスト(Cs)の基準とした場合の変化率である。
図3の破線グラフは、式(8)が示す1/√nの理論値を表す曲線(理論値曲線)グラフである。この測定結果から、点灯光源数が4(つまりn=4)までは理論値の曲線グラフに追従してスペックルコントラスト(Cs)が低下しており、スペックルノイズが低減していることがわかる。しかし、点灯光源数がn=4以降、点灯光源数を4個から順次増やしても、スペックルコントラスト(Cs)はほとんど変わらず、理論値通りにスペックルノイズが低下しない。
しかし、点灯光源数を40個に増やしても、点灯光源数が4個のときと比べてスペックルコントラスト(Cs)がほとんど変わらず、理論値に対し実際の低減効果は1/3以下に止まる。
この結果から、点灯光源数を単に増やしていくだけではスペックルノイズの低減効果はある程度で止まり、点灯光源数を増やしていってもスペックルノイズの十分な低減を期待することはできないことが分かる。従って、VCSEL光源1100として、単に複数の発光素子が配列されたものを使用するだけではスペックルノイズの低減効果は限定的であることが分かる。
そこで、本発明者は、スペックル低減に寄与する発光素子をVCSEL光源1100に効率良く集積する設計について検討した。
実験では、図2に示すVCSEL光源1100の素子間隔(D)を徐々に変えていくことによりθを振る。そして、各θの値において、一つの発光素子と、θに対応する素子間隔の発光素子とを点灯し、スクリーン1001をカメラ1002で撮影する。そして、カメラ1002による撮影画像から、θの値毎に、重なり合うスペックルパターンのスペックルコントラスト(Cs)を測定する。
図4は、θを変化させた場合の実験結果の一例を示す図である。図4には、横軸をθとし、縦軸をスペックルコントラスト(Cs)の変化率とした場合の実験結果を示している。
図4に示す結果から、θを大きくするほどスペックルコントラスト(Cs)が低下し、およそ0.04~0.05°に達したときに、式(8)により示される理論値1/√2に収束することが分かる。この実験結果から、理論値1/√2に収束するθがあるということが分かる。以下では、この実験結果が示す理論値に収束する設定を、「スペックルノイズの低減効果がある設定」などと総称する。
このように、0.04~0.05°という値自体はカメラ1002とスクリーン1001の幾何条件や計測対象の表面粗さなど各種条件により変化するため絶対的な数値ではないが、この実験結果は、VCSEL光源1100を用いて複数光源角度多重によりスペックルノイズの低減効果を得る場合には、対象物との距離なども考慮した上で発光素子1101間の適切な距離を確保する設計レイアウト(素子配置)が必要になることを示唆している。つまり、この実験結果に基づいてVCSEL光源面に発光素子を適切な素子間隔で集積化すれば、投光部の大型化やコストアップを招くことなくスペックルノイズを低減させることが可能である。
続いて、図4の実験結果に示す「スペックルノイズの低減効果がある設定」に発光素子を集積化したVCSEL光源についてのレイアウト構成の実施例を示す。
(実施例1)
図5は、実施例1に係るVCSELアレイのレイアウト構成の一例を示す図である。図5に示すVCSELアレイ11は、VCSELアレイ面内に100個の面発光の発光素子aを同じ素子間隔である等ピッチで配置したレイアウト構成のものである。
図5において、発光素子a(X,Y)のXの位置に示す数字は行番号を表し、Yの位置に示す数字は列番号を表す。すなわち、発光素子aの総数は、5行×20列=100個である。なお、端子数には制約があるので、各発光素子aは個別点灯にせず、例えば1、2、9、・・・、100とnの2条ずつ点灯制御する。ただしnの2条ずつとしたのはスペックル低減効果の理論値との比較を容易にするためであり、これに限るものではない。
各発送素子aの素子間隔(ピッチ)は、「スペックルノイズの低減効果がある設定」とするため次の2つの条件を満足する300μmに設定した。なお、300μmは、一例として示すものであり、これに限定するものではない。
条件1:想定する投影領域において複数の発光素子の照射光が重なり合う素子間隔
条件1は、例えば想定のスクリーン距離(LWD)および発光素子の放射角(FFP)を考慮した上で、スクリーンの照射領域(投影領域)でVCSELアレイ11の両端の発光素子の光が充分に重なり合うことが条件である。両端の発光素子の光が充分に重なり合っていれば、それらの間にある発光素子の光も充分に重なり合っているはずである。なお、これは配置した全光源を活用する場合の一例であり、上記複数の発光素子のうち、少なくとも隣り合う発光素子の照射光が重なり合う素子間隔であればスペックル低減効果が得られる。
条件2:想定する投影領域で得られる各照射光のスペックルパターンが照射光毎に異なる素子間隔
条件2は、例えば想定のスクリーン距離(LWD)で光源多重に必要な各レーザー光のなす角度(θ)が理論値に収束する値を確保できていることを示す条件である。角度(θ)が理論値に収束する値を確保できているということは、すなわち、点灯発光数が増加していっても各照射光のスペックルパターンが照射光毎に異なるという条件が満たされる。
図6は、図5に示すVCSELアレイ11を使用して1cH(1つの発光素子)の点灯を行った場合と、100cH全てを点灯した場合とにおけるスペックル撮影画像の一例を示す図である。図6(a)が1cHの点灯を行った場合のスペックル撮影画像であり、図6(b)が100cH全てを点灯した場合のスペックル撮影画像である。
これらの撮影画像を比較すると、1cHを点灯したときの撮影画像に比べて100cHを点灯したときの撮影画像は、明暗のチラツキが劇的に減少しており光源多重によるスペックルノイズ低減効果が効いていることが分かる。
図7は、実施例1に係るVCSELアレイ11を使用した場合のスペックルノイズ低減効果の実験結果を示す図である。図7は、図3に示した40cH-VCSEL光源の実験結果とは異なり、点灯光源数を増やしてもスペックルコントラスト(Cs)は低下を続けて破線の曲線グラフ(理論値)に追従し、理論値に近いスペックルノイズ低減効果が得られる。
なお、図7において、プロットの実測値と破線の理論値との間に若干の差異があるが、この差異は、撮影画像にカメラ自体の画素バラツキなど全ての変動要因が含まれていることが一因として考えられる。また、点灯光源数を増やしていくと、それらのうちに類似のスペックルパターンが存在している可能性もあり、これも一因として考えられる。若干の差異を正確に測定するには、観察系自体の測定限界があるため微小なスペックルノイズを計測する為の工夫が必要となる。
以上の結果から、発光素子の素子間隔を上記条件1および条件2を満たすように適切に設定すれば、VCSEL光源1チップに発光素子を多数設けた場合であっても発光素子の点灯数に応じて理論値1/√nのスペックルノイズ低減効果が得られるという有効性を示すことができた。従ってVCSEL光源の面内に上記条件1および条件2を満たすように発光素子を集積化したものであれば、投光部の大型化やコストアップを招くことなくスペックルノイズを低減させることが可能になる。
なお、図5に示すレイアウトは一例であり、発光素子の数、開口部の形状、発光素子の配置などをこれに限定するものではない。条件1および条件2を満たせば、発光素子の数、開口部の形状、発光素子の配置などは適宜変形してもよい。
(実施例2)
図8は、実施例2に係る異なる発振波長(以下、波長と略す)の発光素子aを有するVCSELアレイのレイアウト構成の一例を示す図である。異なる波長(波長順に、波長λ1、波長λ2、波長λ3、波長λ4、波長λ5)の発光素子aを一次元的に配置したものを示している。
スペックルパターンは、レーザーがスクリーンに照射された際に発生する位相の乱れた散乱光が観察面で干渉しあうことで形成される。この散乱光の位相ずれは主にスクリーン表面の起伏(凹凸)による光路長とレーザーの発振波長で決まっている。実施例1の複数光源角度多重では各光源のレーザー光のなす角度θにより光路長を変え散乱光の位相を変えることでスペックルパターンを変化させている。これに対して、この実施例2では、レーザー自体の発振波長を変調することで散乱光の位相を変化させ、変化したスペックルパターンを重畳することでノイズ低減を行っている(波長多重)。よって、異なるスペックルパターンを得るために波長多重を用いた場合は、必ずしも単波長時の条件2を満たす必要が無く、レイアウト上の制約が緩和されるという利点がある。
図8では、5個の異なる波長(波長λ1、波長λ2、波長λ3、波長λ4、波長λ5)の発光素子a(発光素子群)を最小単位の1セットとし、全体で10セット分(5種類の波長×10セット=50個)の発光素子aを30μmのピッチで一次元的に配列したレイアウトを示している。
各セット内において発光素子aの並び順は所定の波長順である。つまり、各波長の発光素子aは、周期的に配置されており、各セット間の同一波長の発光素子aのピッチは150μm(30μm×5=150μm)である。なお、この設定は、光源多重によるスペックル低減効果を得るのに150μm以上の素子間ピッチが必要なシステムを前提とした場合のものである。
このようなレイアウトで素子間ピッチを設定することにより、全てのセットに含まれる同一波長の各発光素子aは、複数光源角度多重に必要な素子間ピッチを満たすことで、各セット内の隣接する発光素子a同士は発振波長が異なるため、それぞれ異なるスペックルパターンとなる。従って、実施例2のレイアウトにおいても、発光素子数に応じたスペックルノイズ低減の効果が期待できる。
本実施例のように各発光素子aを50個直線的に一次元的に配列した場合、各発光素子aが単一波長の光源多重では7.35mm(計算式:150μm×(50-1)=7.35mm)が必要だった発光領域が、1.47mm(計算式:30μm×(50-1)=1.47mm)となるため、チップサイズが1/5に小さくなっても同じ1/√50のスペックルコントラスト低減効果が得られる。
なお、図8に示すレイアウトは一例であり、発光素子群が有する発光素子の数、波長の順番、開口部の形状、発光素子群の配置などをこれに限定するものではない。条件1および条件2に加え、波長多重の条件を満たせば、発光素子群が有する発光素子の数、波長の順番、開口部の形状、発光素子群の配置などは適宜変形してもよい。
図9はセット内の異なる波長(波長順に、波長λ1、波長λ2、波長λ3、波長λ4、波長λ5)の発光素子の並び順をλ1、λ4、λ2、λ5、λ3と隣り合う波長の発光素子が隣り合う位置にないようにランダムにした例である。この配置にすることで波長順に並べた図8より隣り合う発光素子間の波長差が大きくなため、各発光素子の波長の仕上がりがバラついた場合でも隣り合う発光素子間の波長差を確保することができ、スペックルノイズの低減効果が得られやすい。
また、素子間の波長差が大きくなるということは、異なるスペックルパターンを得るのに必要な素子間ピッチも小さくなるのでシステムによってはより一層の小型化が期待できる。その他、素子間ピッチを維持した場合でも全体の波長差Δλ(λ1-λ5)を狭めても同じスペックル低減効果が得られるので発光素子が異なる波長の光を発光するための構造を形成するのが容易になる。
実施例2についてもVCSEL光源の面内に異なる発振波長の発光素子を集積化することで、投光部の大型化やコストアップを招くことなくスペックルノイズを低減させることが可能になるとう効果が得られる。また、異なる波長のレーザーを用いるため、必ずしも単波長時の条件2を満たす必要が無くレイアウト上の制約が緩和される。従って、複数光源角度多重よりも各発光素子を狭い間隔で設けることができるので、集積密度を向上させることができる。集積密度の向上により、チップの小型化や、余った領域が利用できるので設計自由度が増すなど、さらなる効果が期待できる。
(実施例3)
図10は、VCSELアレイ11の構成の変形例を示す図である。図10に示すVCSELアレイ11は、複数の発光素子を同時に発光させるように制御されたレイヤーと呼ばれる発光素子群a1を少なくとも1つ以上有する。図10には、発光素子群a1が一次元的に配列された形態のものを示しているが二次元的に配置された構成のものでもよい。各レイヤー222は各々独立に発光タイミングが制御される。
図10に示すレイヤー222において、発光素子a2は十字型に5個配置されている。同一のレイヤー222内において各発光素子a2は同じタイミングで発光するように制御されている。
図10に示す、各レイヤー222のピッチAと、各発光素子a2のピッチ(ピッチBおよびピッチC)は、実施例1の素子間ピッチの条件1および条件2に基づいて設定する。また、各発光素子の発振波長を異ならせる場合は、実施例2の光源を適用する。
なお、ここでは、レイヤー222の発光素子a2として十字型に5個配置されているものを示しているが、これに限定するものではない。発光素子a2の数は増減させてもよいし、また、ハニカム構造のようなレイアウトでより多くの発光素子a2を配置してもよい。
また、発光素子a2の開口部についても四角形のものを示しているが、六角形など、他の形状であってもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に係る面発光型半導体レーザーを備える投影装置について説明する。
図11は、第2の実施の形態に係る投影装置の構成の一例を示す図である。図11に示す投影装置10は、VCSELアレイ11と、光学系12と、光偏向素子13とを有する。
光学系12はレンズにより構成され、VCSELアレイ11の各発光素子から出射する光を光偏向素子13に導く。
光偏向素子13は、光学系12からの光を投影領域に投影することにより投影光14を対象15に投影する。
図11に示す投影光14は、VCSELアレイ11の各発光素子aのそれぞれの出射光が重なり合っている光で、光偏向素子13のミラー面において偏向され、対象15に投影される。第2の実施の形態でも、想定する投影領域に投影光14を投影することにより、スペックルノイズ低減の効果が得られる。
(光偏向素子)
光偏向素子13は、レーザー光を1軸あるいは2軸方向に走査することができる可動ミラーである。可動ミラーには、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーや、ポリゴンミラーや、ガルバノミラーなどがあるが、レーザー光を1軸あるいは2軸方向に走査することができるものであれば、その他の方式を用いたものでもよい。本実施例では、光学系12により形成されたライン光14を走査範囲中の計測対象15上に一軸走査する可動ミラーを使用する。なお、可動ミラーは、ライン光を光走査することで、2次元面状の投影パターンが形成される。
図12は、光偏向素子13の一例であるMEMSミラー(MEMSミラースキャナとも言う)の構成の一例を示す図である。図12に示すMEMSミラースキャナは、支持基板131に、可動部132と二組の蛇行状梁部133とを有する。
可動部132は反射ミラー1320を備えている。二組の蛇行状梁部133はそれぞれ一端が可動部132に連結され、他端が支持基板131により支持されている。二組の蛇行状梁部133はそれぞれミアンダ形状の複数の梁部からなり、共に、第1の電圧の印加により変形する第1の圧電部材1331と、第2の電圧の印加により変形する第2の圧電部材1332とを各梁部に1つおきに有する。第1の圧電部材1331と第2の圧電部材1332と隣り合う梁部ごとに独立に設けられている。二組の蛇行状梁部133はそれぞれ第1の圧電部材1331と第2の圧電部材1332への電圧の印加により変形し、可動部132の反射ミラー1320を回転軸周りに回転させる。
具体的には、第1の圧電部材1331と第2の圧電部材1332に逆位相となる電圧を印加し、各梁部に反りを発生させる。これにより、隣り合う梁部が異なる方向にたわみ、それが累積され、二組の蛇行状梁部133に連結する可動部132と共に反射ミラー1320が回転軸を中心に往復回動する。さらに、回転軸を回転中心とするミラー共振モードに合わせた駆動周波数をもつ正弦波を逆相で第1の圧電部材1331と第2の圧電部材1332とに印加することで、低電圧で非常に大きな回転角度を得ることができる。
なお、駆動波形は正弦波に限らない。例えばノコギリ波であってもよい。また、共振モードに限らず、非共振モードで駆動させてもよい。
なお、光偏向素子13は、MEMSミラーに限定されず、ポリゴンミラー、ガルバノミラー等、光を走査する反射部を有する可動物であればよい。MEMSミラーによれば、小型化・軽量化の点で有利となる。MEMSミラーの駆動方式は、静電式、圧電式、電磁式などいずれであってもよい。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態に係る面発光型半導体レーザーを計測装置へ適用した例を示す。ここでは計測装置の一例として、計測対象を計測する3次元計測装置への適用例を示す。
図13は、第3の実施の形態に係る計測装置の一例を示す図である。図13に示す計測装置1は、計測情報取得ユニット20と制御ユニット30とを含む。
計測情報取得ユニット20は、投影手段である投影装置10と、撮像手段であるカメラ21とを含む。投影装置10は、VCSELアレイ11と、光学系12と、光偏向素子13とを有する。計測情報取得ユニット20は、制御ユニット30の制御部31の制御に従い、VCSELアレイ11の複数の発光素子aの光を光偏向素子13により偏向させて計測領域に投影する。制御部31は、VCSELアレイ11の各発光素子aの輝度と点灯タイミングを調節することにより、計測領域の全体に所定パターンの投影光14を投影する。例えば発光素子aの点灯および消灯(オン/オフ)を制御することで、白黒のグレイコードパターンなど所望の投影パターンの投影光14を投影する。
カメラ21は、投影装置10が計測対象に投影する投影光14の投影中心300が撮像領域40の中心となるように位置および角度が固定されている。これにより、カメラ21は、投影領域を撮像する。
カメラ21は、レンズ210や撮像素子211を有する。撮像素子211には、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)のイメージセンサなどを使用する。カメラ21に入射した光は、レンズ210を介して撮像素子211上に結像して光電変換される。撮像素子211で光電変換された電気信号は、画像信号へと変換され、その画像信号がカメラ21から制御ユニット30の演算処理部32へと出力される。
制御ユニット30は、投影装置10によるパターン光の投影制御やカメラ21による撮像制御などを行い、カメラ21が撮像した画像信号に基づいて、計測対象の3次元計測等の演算処理を行う。制御部31は、投影装置10が投影するパターン光を別のパターン光に切り替える制御を行ってもよい。また、制御部31は、演算処理部32が3次元座標の算出に用いるキャリブレーション情報を出力する制御を行ってもよい。
制御ユニット30は、計測手段として演算処理部32を有する。演算処理部32は、入力された画像信号に基づいて3次元座標の算出(計測)を行い、3次元形状を取得する。また、演算処理部32は、算出された3次元形状を示す3次元形状情報を制御部31からの指示に従いPC等(不図示)へ出力する。なお、図13には、制御ユニット30に対し1組の計測情報取得ユニット20が取り付けられた構成を示しているが、制御ユニット30に対し複数組の計測情報取得ユニット20を取り付けてもよい。
(制御部の機能ブロックの説明)
図14は、計測装置1のブロック構成の一例を示す図である。なお、図14において、既に説明済みの箇所については、同一の符号を付し、適宜詳細な説明を省略する。
図14に示す演算処理部32は、カメラ21から出力された画像信号を解析する。演算処理部32は、画像信号の解析結果と、キャリブレーション情報とを用いた演算処理により、3次元情報の復元処理を行い、これにより対象の3次元計測を実行する。演算処理部32は、復元された3次元情報を制御部31に供給する。
制御部31は、システム制御部310と、パターン記憶部311と、光源駆動・検出部312と、光走査駆動・検出部313と、撮像制御部314とを含む。
光走査駆動・検出部313は、システム制御部310の制御に従い光偏向素子13を駆動する。システム制御部310は、光偏向素子13の偏向中心に照射された光が測定対象を照射するように、光走査駆動・検出部313を制御する。撮像制御部314は、システム制御部310の制御に従いカメラ21の撮像タイミングや露光量を制御する。
光源駆動・検出部312は、システム制御部310の制御に従いVCSELアレイ11の各発光素子の点灯および消灯を制御する。
パターン記憶部311は、例えば、計測装置1の不揮発性の記憶媒体に記憶されている投影画像のパターン情報を読み出す。パターン情報は、投影画像(投影パターン)を形成するためのパターン情報である。パターン記憶部311は、システム制御部310からの指示に従いパターン情報を読み出してシステム制御部310に渡す。システム制御部310は、パターン記憶部311から渡されたパターン情報に基づき光源駆動・検出部312を制御する。
システム制御部310は、演算処理部32から供給された、復元された3次元情報に基づき、パターン記憶部311に対してパターン情報の読み出しを指示する。システム制御部310は、パターン記憶部311により読み出されたパターン情報に従い光源駆動・検出部312を制御する。
また、システム制御部310は、読み出したパターン情報に応じて演算処理部32に対して演算方法を指示する。
演算処理部32や、システム制御部310や、撮像制御部314は、CPU(Central Processing Unit)上で動作する計測プログラムにより実現する。具体的に、CPUは、ROM(Read Only Memory)から計測プログラムを読み出して実行することにより、演算処理部32や、システム制御部310や、撮像制御部314を実現する。なお、この実現方法は一例であり、これに限らない。例えば、演算処理部32、システム制御部310、撮像制御部314の、一部または全てを、互いに協働して動作するハードウェア回路により構成してもよい。また、演算処理部32や、システム制御部310や、撮像制御部314に限らず、その他のブロックも計測プログラムにより実現してもよい。
第3の実施の形態では、計測装置の各設定を「スペックルノイズの低減効果がある設定」としている。このため、計測対象を撮影した画像においてスペックノイズが低減し、撮影画像の輝度情報を解析する際の計測精度が向上する。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、第3の実施の形態に係る計測装置1を、ロボットアーム(多関節アーム)と組み合わせて用いる例である。
図15は、第4の実施の形態に係るロボットの構成の一例を示す図である。図15には、多関節を有するロボットアームに計測装置1を適用した例を示している。ロボットアーム70は、対象物をピッキングするためのハンド部71を備え、ハンド部71の直近に計測装置1が搭載されている。ロボットアーム70は、それぞれ屈曲可能な複数の可動部を備え、ハンド部71の位置および向きを、制御に従い変更する。
計測装置1は、光の投影方向がハンド部71の向く方向に一致するように設けられ、ハンド部71のピッキング対象15を計測対象として計測する。
このように、第4の実施形態では、計測装置1をロボットアーム70に搭載することで、ピッキングの対象物を近距離から計測することができ、カメラ等を用いた遠方からの計測と比較して計測精度の向上が達成できる。例えば、工場の様々な組立てライン等におけるFA(Factory Automation)分野においては、部品の検査や認識等のために、ロボットアーム70等のロボットが利用される。ロボットに計測装置1を搭載することにより、部品の検査や認識を精度よく行うことができるようになる。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態は、第3の実施の形態に係る計測装置1をスマートフォンやPCなどの電子機器に搭載して用いる例である。
図16は、第4の実施の形態に係るスマートフォンなどの電子デバイスの構成の一例を示す図である。スマートフォン80に計測装置1を適用した例を示している。スマートフォン80には計測装置1と使用者の認証機能が搭載されている。使用者の認証機能は、例えば専用のハードウェアにより設けられる。なお、「認証機能部」は、それ専用のハードウェアに限らず、コンピュータ構成のCPUがROMなどのプログラムを実行するなどして本機能を実現するようにして設けてもよい。計測装置1は、使用者81の顔、耳や頭部の形状などを計測する。この計測結果に基づいて、使用者の認証機能は、使用者81がスマートフォン80に登録された者かを判定する。
このように、第5の実施の形態では、計測装置1をスマートフォン80に搭載することで、高精度に使用者81の顔、耳や頭部の形状などを計測することができ、認識精度の向上が達成できる。なお、本実施例では、計測装置1をスマートフォン80に搭載しているが、PCやプリンタなどの電子機器に搭載してもよい。また、機能面としても個人認証機能に限らず、顔形状のスキャナなどに用いてもよい。
(第6の実施の形態)
次に、第6の実施の形態について説明する。第6の実施の形態は、第3の実施の形態に係る計測装置1を、移動体に搭載して用いる例である。
図17は、第6の実施の形態に係る車両の構成の一例を示す図である。自動車に計測装置1を適用した例を示している。自動車車内85には計測装置1と運転支援機能が搭載されている。運転支援機能は、例えば専用のハードウェアにより設けられている。なお、「運転支援部」は、それ専用のハードウェアに限らず、この他、コンピュータ構成のCPUがROMなどのプログラムを実行するなどして本機能を実現するようにしてもよい。計測装置1は、ドライバー86の顔や姿勢などを計測する。この計測結果に基づいて、運転支援機能は、ドライバー86の状況に応じた適切な支援を行う。
このように、第6の実施の形態では、計測装置1を自動車に搭載することで、高精度にドライバー86の顔、姿勢などを計測することができ、車内85のドライバー86の状態認識精度の向上が達成できる。なお、本実施例では、計測装置1を自動車に搭載しているが、電車の車内や飛行機の操縦席(または客席)などに搭載してもよい。また、機能面としてもドライバー86の顔、姿勢などのドライバー86の状態認識に限らず、ドライバー86以外の搭乗者や車内85の様子の認識などに用いてもよい。またドライバー86の個人認証を行い、車のドライバーとして予め登録された者かを判断するといった車のセキュリティに用いてもよい。
図18は、第6の実施の形態に係るその他の移動体の構成の一例を示す図である。図18には、自律型の移動体に計測装置1を適用した例を示している。移動体87には計測装置1が搭載されており、移動体87の周囲を計測する。この計測結果に基づいて、移動体87は自身の移動する経路の判断および、机88の位置などの室内89のレイアウトを算出する。
このように、第6の実施の形態では、計測装置1を移動体87に搭載することで、高精度に移動体87の周辺を計測することができ、移動体87の運転の支援が行える。なお、本実施例では、計測装置1を小型の移動体87に搭載しているが、自動車などに搭載してもよい。また、屋内だけでなく屋外で用いてもよく、建造物などの計測に用いてもよい。
(第7の実施の形態)
次に、第7の実施の形態について説明する。第7の実施の形態は、第3の実施の形態に係る計測装置1を、造形装置に搭載して用いる例である。
図19は、第7の実施の形態に係る造形装置の構成の一例を示す図である。図19には、造形装置の一例である3Dプリンタ90のヘッド部91に計測装置1を適用した例を示している。ヘッド部91は、「ヘッド」の一例であり、形成物92を形成するための造形液を吐出するノズル93を有する。計測装置1は、3Dプリンタ90によって形成される形成物92の形状を、形成中に計測する。この計測結果に基づいて、3Dプリンタ90の形成制御が行われる。
このように、第7の実施の形態では、計測装置1を3Dプリンタ90に搭載することで、形成物92の形状を形成中に計測することができ、高精度に形成物92を形成できる。なお、本実施例では、計測装置1を3Dプリンタ90のヘッド部91に搭載しているが、3Dプリンタ90内の他の位置に搭載してもよい。
11 VCSELアレイ
a 発光素子
D ピッチ(素子間隔)
LWD 距離
θ 角度
特開2009-146941号公報

Claims (12)

  1. 面内に、それぞれ所定の発振波長の光を発する複数の発光素子を有し、
    前記複数の発光素子の素子配置は、
    想定する投影領域において、複数の前記発光素子の照射光が重なり合う素子間隔を満たし且つ前記想定する投影領域で得られる前記各照射光のスペックルパターンが照射光毎に異なる素子間隔を満たし、
    前記発振波長の異なる前記発光素子を少なくとも一つずつ含む発光素子群を前記複数の発光素子の最小単位として、複数の前記最小単位の発光素子群を、同じ発振波長の前記発光素子が周期的な位置をとるように配置され、
    前記最小単位の発光素子群が有する前記発光素子は、
    一方に隣接する前記発光素子が発する光の発振波長との波長差が、前記最小単位の発光素子群の有する前記発光素子が発する光の発振波長を波長順となるように配置したときの波長差よりも大きい
    ことを特徴とする光源。
  2. 前記複数の発光素子の素子配置は、
    前記発光素子の点灯数の増加と共に前記想定する投影領域で得られるスペックルのコントラストが、異なるスペックルパターンが重なり合った場合に得られるスペックルのコントラストの理論値曲線に追従する素子間隔を満たす
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源。
  3. 前記面内において発振波長が異なる発光素子の素子間隔が発振波長の等しい発光素子の素子間隔より狭い
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源。
  4. 前記各発振波長の発光素子が同じ素子間隔で配置されていることを特徴とした請求項3に記載の光源。
  5. 前記最小単位の発光素子群が有する前記発光素子は、二次元的に配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至のうちの何れか一項に記載の光源。
  6. 請求項1乃至のうちの何れか一項に記載の光源と、
    前記光源の前記各発光素子の光を導く光学系と、
    前記光学系により導かれた光を前記投影領域に反射する光偏向素子と、
    を備える投影装置。
  7. 請求項に記載の投影装置と、
    前記投影領域を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された情報に基づき前記投影領域にある計測対象を計測する計測手段と、
    を備えることを特徴とする計測装置。
  8. 請求項に記載の計測装置と、
    前記計測装置を装着した多関節アームと、
    を備えることを特徴とするロボット。
  9. 請求項に記載の計測装置と、
    前記計測装置による使用者の計測結果に基づいて使用者の認証を行う認証部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  10. 請求項に記載の計測装置と、
    前記計測装置による計測結果に基づいて移動体の運転を支援する運転支援部と、
    を備えることを特徴とする移動体。
  11. 請求項に記載の計測装置と、
    前記計測装置による計測結果に基づいて形成物を形成するヘッドと、
    を備えることを特徴とする造形装置。
  12. それぞれ所定の発振波長の光を発する複数の面発光素子を有する光源であって、
    前記複数の面発光素子の素子配置は、前記複数の面発光素子のうち、少なくとも隣り合う面発光素子の照射光が重なり合う素子間隔であること、および、前記照射光の照射領域におけるスペックルパターンが前記照射光毎に異なるように前記素子間隔を設定してあること、を満たし
    前記発振波長の異なる前記面発光素子を少なくとも一つずつ含む発光素子群を前記複数の面発光素子の最小単位として、複数の前記最小単位の発光素子群を、同じ前記発振波長の前記面発光素子が周期的な位置をとるように配置され、
    前記最小単位の発光素子群が有する前記面発光素子は、
    一方に隣接する前記面発光素子が発する光の発振波長との波長差が、前記最小単位の発光素子群の有する前記面発光素子が発する光の発振波長を波長順となるように配置したときの波長差よりも大きい
    ことを特徴とする光源。
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