[第1実施例]
本発明の第1実施例について、図1に示される複合機(MultiFunction Peripheral:MFP)10を例に挙げて説明する。
本第1実施例に係る複合機10は、たとえば不特定多数の者により使用されることを前提として、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどに設置される。この複合機10は、コピー機能、プリンタ機能、イメージスキャナ機能、ファクス機能などの複数の機能を備える。これらの機能を利用して、複合機10は、コピーサービス、プリントサービス、スキャンサービス、ファクスサービスなどの様々なサービスを提供する。
このような複合機10は、画像読取部12と、画像処理部14と、画像形成部16と、給紙部18と、を備える。併せて、複合機10は、制御部20と、補助記憶部22と、通信部24と、を備える。さらに、複合機10は、外部記憶媒体通信部26と、現金処理部28と、近距離通信部30と、紙片用プリンタ32と、を備える。加えて、複合機10は、操作表示部34を備える。これらは、互いに共通のバス50を介して接続される。
画像読取部12は、画像読取手段の一例である。すなわち、画像読取部12は、原稿100が載置(セット)される原稿台12aを有する。そして、画像読取部12は、原稿台12aに載置された原稿100の画像を読み取って、その読取画像に応じた2次元の画像データを出力する、画像読取処理を担う。このためたとえば、原稿台12aは、ガラスなどの透明な矩形平板状部材により形成される。そして、原稿台12aの下方には、不図示の光源、ミラー、結像レンズ、ラインセンサなどを含む画像読取ユニットと、当該画像読取ユニットによる画像読取位置を移動させるための駆動機構と、が設けられる。併せて、原稿台12aの上方には、当該原稿台12aに載置された原稿100を押さえるための不図示の原稿押さえカバーが設けられる。
画像処理部14は、画像処理手段の一例である。すなわち、画像処理部14は、画像読取部12から出力された画像データなどの各種の画像データに適宜の画像処理を施す。このため、画像処理部14は、不図示のDSP(Digital Signal Processor)などの画像処理実行手段を有する。この画像処理部14による画像処理には、後述するエッジ検知処理が含まれる。
画像形成部16は、画像形成手段の一例である。すなわち、画像形成部16は、画像処理部14による画像処理後のデータなどの適宜の画像データに基づく画像を不図示の画像記録媒体としての用紙に形成する、つまり印刷する、画像形成処理を担う。この画像形成処理は、たとえば公知の電子写真方式により行われる。このため、画像形成部16は、不図示の感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置などを備える。この画像形成部16による画像形成処理により画像が形成された後の画像記録媒体、言わば印刷物は、不図示の排紙トレイに排出される。なお、画像形成部16は、電子写真方式に限らず、インクジェット方式などの他の方式によって、画像形成処理を行うものであってもよい。
給紙部18は、給紙手段の一例である。すなわち、給紙部18は、1以上の、たとえば5つの、給紙カセット18a、18b、18c、18dおよび18eを有する。これらの給紙カセット18a、18b、18c、18dおよび18eには、適宜の規定サイズの用紙が収容される。たとえば、図1における1番上の給紙カセット18aには、B5サイズ(182mm×257mm)の用紙が収容され、厳密には普通紙が収容される。そして、図1における上から2番目の給紙カセット18bには、A4サイズ(210mm×297mm)の普通紙が収容され、上から3番目の給紙カセット18cには、B4サイズ(364mm×257mm)の普通紙が収容され、上から4番目の給紙カセット18dには、A3サイズ(420mm×297mm)の普通紙が収容される。さらに、図1における1番下の給紙カセット18eには、A4サイズ(210mm×297mm)の光沢紙が収容される。給紙部18は、各給紙カセット18a、18b、18c、18dおよび18eのいずれかを給紙元として、当該給紙元から画像形成部16へ用紙を1枚ずつ供給する。
制御部20は、複合機10全体の制御を司る、制御手段の一例である。このため、制御部20は、制御実行手段としてのコンピュータ、たとえばCPU(Central Processing Unit)20a、を有する。併せて、制御部20は、CPU20aが直接的にアクセス可能な主記憶手段としての主記憶部20bを有する。主記憶部20bは、たとえば不図示のROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含む。このうちのROMには、CPU20aの動作を制御するための制御プログラム(ファームウェア)が記憶される。RAMは、CPU20aが制御プログラムに基づく処理を実行する際の作業領域およびバッファ領域を構成する。
補助記憶部22は、補助記憶手段の一例である。すなわち、補助記憶部22には、前述の画像処理部14による画像処理後のデータなどの種々のデータが適宜に記憶される。このような補助記憶部22は、たとえば不図示のハードディスクドライブを含む。また、補助記憶部22は、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリを含む場合がある。
通信部24は、通信手段の一例である。すなわち、通信部24は、不図示の通信網と接続されることで、当該通信網を介しての双方向通信を担う。ここで言う通信網としては、LAN(Local Area Network)やインターネット、公衆交換電話網などがある。また、LANには、無線LAN(IEEE_802.11規格に従う無線LAN、いわゆるWi-Fi(登録商標))が含まれる。
外部記憶媒体通信部26は、外部記憶媒体通信手段の一例である。すなわち、外部記憶媒体通信部26は、不図示の外部記憶媒体としての各種のメディアが装着可能な不図示の外部記憶媒体装着部を有し、この外部記憶媒体装着部に装着された当該メディアとの間での双方向通信を担う。ここで言うメディアとしては、SD(Secure Digital)メモリカードやUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの半導体メディア、ならびに、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などのディスクメディアがある。また、外部記憶媒体通信部26は、赤外線通信機能を備えるスマートフォンやタブレットなどの携帯機器との間で当該赤外線通信機能による双方向通信を行うための赤外線通信部を有する。すなわち、赤外線通信機能を備える携帯機器が外部記憶媒体として取り扱われることがある。
現金処理部28は、複合機10の使用料金(代金)の決済を現金で行うための現金決済処理を担う、現金決済処理手段の一例である。このため、現金処理部28は、現金(硬貨および紙幣)の投入を受け付ける不図示の現金投入受付部と、釣銭がある場合に当該釣銭を返却する不図示の釣銭返却部と、を有する。
近距離通信部30は、不図示の非接触型のIC(Integrated Circuit)カードとの間での双方向通信を担う、近距離通信手段の一例である。このため、近距離通信部30は、不図示のICカード読取部を有する。このICカード読取部にICカードが載置(セット)されると、近距離通信部30は、当該ICカードとの間でISO/IEC_18092(いわゆるNFC:Near Field Communication)などの近距離無線通信規格に従う近距離無線通信を行う。ここで言うICカードとしては、たとえば電子マネーカードがある。すなわち、複合機10は、その使用料金の決済を所定の電子マネーで行うことができ、その際に、当該電子マネーに従う電子マネーカードがICカード読取部に載置される。また、ここで言うICカードとしては、住民基本台帳カードおよび個人番号カードもある。すなわち、複合機10は、住民票の写しや印鑑登録証明書などの所定の公的証明書を発行する行政サービスをも提供可能であり、その際に、当該行政サービスを受けようとする者の住民基本台帳カードまたは個人番号カードがICカード読取部に載置される。
紙片用プリンタ32は、レシートなどの紙片を発行する、紙片発行手段の一例であり、たとえばたとえばサーマル(感熱式)プリンタまたはドットインパクトプリンタである。この紙片用プリンタ32は、不図示のロール紙に適宜の文字列や画像などを印刷して、その印刷物である紙片を不図示の排出部から排出し、つまり発行する。
操作表示部34は、いわゆる操作パネルであり、表示手段の一例としてのディスプレイ34aと、操作受付手段の一例としてのタッチパネル34bと、を有する。ディスプレイ34aは、概略矩形状の表示面を有し、タッチパネル34bは、当該ディスプレイ34aの表示面に重なるように設けられる。なお、ディスプレイ34aは、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)であるが、これに限らず、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどの他方式のディスプレイであってもよい。そして、タッチパネル34bは、たとえば静電容量方式のパネルであるが、これに限らず、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などの他方式のパネルであってもよい。また、操作表示部34は、ディスプレイ34a以外に、不図示の発光ダイオード(LED)などの適宜の発光手段を有する。併せて、操作表示部34は、タッチパネル34b以外に、不図示の押しボタンスイッチなどの適宜のハードウェアスイッチ手段を有する。
さて、本第1実施例に係る複合機10は、これを使用するユーザにとっての使い勝手を向上させるための補助的機能の1つとして、最適用紙サイズ特定機能を備える。この最適用紙サイズ特定機能によれば、たとえばコピー機能において、原稿100の画像の出力先(印刷先)となる用紙のサイズが当該原稿100のサイズに応じて自動的に特定され、とりわけ当該用紙のサイズとして最も適すると予想される最適用紙サイズが特定される。
具体的にはたとえば、原稿100のサイズが複合機10に用意されている(つまり給紙部18の各給紙カセット18a、18b、18c、18dおよび18eに収容されている)各用紙のサイズのいずれかと一致する場合には、当該原稿100のサイズと一致する用紙のサイズが最適用紙サイズとして特定される。一方、原稿100のサイズが複合機10に用意されている各用紙のサイズのいずれとも一致しない場合には、当該複合機10に用意されている各用紙のサイズのうち原稿100のサイズよりも大きくかつその中で最小のサイズが最適用紙サイズとして特定される。
このようにして最適用紙サイズが特定されると、その最適用紙サイズが出力先の用紙のサイズとして設定され、つまり出力先の用紙が設定される。この設定内容は、任意に変更することができる。なお後述するように、最適用紙サイズの特定に際しては、原稿台12aに原稿100が載置され、その上で、画像読取部12による事前的な画像読取処理が行われ、詳しくは当該原稿台12aの読取有効領域全体を読取対象とする比較的に低い解像度での画像読取処理が行われる。このいわゆるプレスキャンにより、原稿100の輪郭部分が特定され、ひいては当該原稿100のサイズが特定される。そして、原稿100のサイズに応じた最適用紙サイズが前述の要領により特定される。ここでたとえば、原稿100が原稿台12aからはみ出している場合や、極端には原稿100のサイズが原稿台12a(読取有効領域)のサイズよりも大きい場合には、当該原稿100の輪郭部分は特定されず、ひいては当該原稿100のサイズは特定されない。また、原稿100の色が前述の原稿押さえカバーの押さえ面の色とほぼ同じである場合や、極端には原稿100が透明である場合にも、当該原稿100の輪郭部分が特定されないことがある。そのような場合には、原稿100を検知できなかったことを表す後述する原稿検知エラー画面500が、ディスプレイ34aに表示される。
より具体的に説明すると、たとえば今、複合機10が一定期間にわたって操作されず、ユーザによる何らかの操作が行われるのを待つ、いわゆる待機状態にある、とする。この待機状態にあるとき、複合機10のディスプレイ34aには、当該複合機10の基本的な操作画面である不図示のホーム画面(または「メニュー画面」あるいは「ポータル画面」とも呼ばれる。)が表示される。このホーム画面において、コピー機能を選択するための操作が行われると、これに応答して、複合機10がコピーモードとなる。すると、ホーム画面に代えて、カラータイプを選択するための、詳しくは白黒コピーおよびカラーコピーのいずれを行うのかを選択するための、不図示のカラータイプ選択画面が、ディスプレイ34aに表示される。このカラータイプ選択画面において、任意のカラータイプを選択するための操作が行われると、当該カラータイプ選択画面に代えて、図2に示されるような用紙選択画面200が、ディスプレイ34aに表示される。
この用紙選択画面200は、出力先となる用紙を選択するための操作画面である。この用紙選択画面200のたとえば上部には、出力先となる用紙を選択することをユーザに促す内容の適当な文字列202が配される。そして、文字列202の下方に、とりわけ左寄りの位置に、複合機10に用意されている各用紙を模式的に表す適当な絵図、言わば模式図(イラストレーション)204が、配される。さらに、模式図204の下方に、ユーザによる操作を受付可能な“用紙サイズを調べる”ボタン206が配される。この“用紙サイズを調べる”ボタン206は、前述の最適用紙サイズ特定機能の作動を指示するための、つまり当該最適用紙サイズ特定機能による最適用紙サイズの特定を指示するための、操作子である。そして、“用紙サイズを調べる”ボタン206の下方に、当該“用紙サイズを調べる”ボタン206についての、換言すれば最適用紙サイズ特定機能についての、簡単な説明を表す適当な文字列208が配される。
一方、文字列202の下方の右寄りの位置には、出力先となる用紙を手動で選択するための5つの用紙選択ボタン210、212、214、216および218が適当に配される。これら5つの用紙選択ボタン210、212、214、216および218は、複合機10に用意されている各用紙に対応する。たとえば、B5サイズ、A4サイズ、B4サイズおよびA3サイズという4つのサイズの普通紙に対応する4つの用紙選択ボタン210、212、214および216は、上方から下方に向かってこの順番で縦一列に配される。これら4つの用紙選択ボタン210、212、214および216には、それぞれに対応する普通紙のサイズを表す適当な文字列と、それぞれのサイズの普通紙が出力先となる場合の1枚当たりのコピー料金(単価)を表す適当な文字列と、が付される。そして、A4サイズの普通紙に対応する用紙選択ボタン212の右横方に、つまり当該用紙選択ボタン212と横並びに、A4サイズの光沢紙に対応する用紙選択ボタン218が配される。この用紙選択ボタン218には、当該用紙選択ボタン218がA4サイズの光沢紙に対応することを表す適当な文字列と、当該A4サイズの光沢紙が出力先となる場合の1枚当たりのコピー料金を表す適当な文字列と、が付される。さらに、各用紙選択ボタン210、212、214、216および218が配された領域の左横方に、当該各用紙選択ボタン210、212、214、216および218に対応する各用紙のサイズの大小関係を表す適当なマーク220が配される。なお、A4サイズの普通紙と、A4サイズの光沢紙とは、互いのサイズが同じであることから、これらに対応する2つの用紙選択ボタン212および218は、前述の如く横並びに配される。
加えて、各用紙選択ボタン210、212、214、216および218が配された領域の近傍に、たとえばA3サイズの用紙に対応する用紙選択ボタン216の右横方の少し下方に、“つぎへ”ボタン222が配される。この“つぎへ”ボタン222は、用紙選択画面200により出力先として選択された用紙を当該出力先として設定(確定)するための操作子である。すなわち、前述の“用紙サイズを調べる”ボタン206が操作(押下)されることにより、または、各用紙選択ボタン210、212、214、216および218のいずれかが操作されることにより、後述する如く出力先となる用紙が選択されるが、その上で、“つぎへ”ボタン222が操作されると、当該出力先として選択された用紙が当該出力先として設定される。このようにして出力先となる用紙が設定されると、用紙選択画面200に代えて、当該用紙選択画面200の次画面である不図示の原稿読取操作画面が、ディスプレイ34aに表示される。これ以降、その原稿読取操作画面における操作を含め、コピーに必要な残りの操作が適宜に行われ、ひいては当該コピーが行われる。なお、図2に示される用紙選択画面200において、“用紙サイズを調べる”ボタン206が操作されず、併せて、各用紙選択ボタン210、212、214、216および218のいずれも操作されていないときは、つまり出力先となる用紙が未選択のときは、“つぎへ”ボタン222は、操作を受け付けない状態にあり、たとえばグレーアウトの状態にある。図2においては、“つぎへ”ボタン222が破線で示されることで、当該“つぎへ”ボタン222がグレーアウトの状態にあることが表現されている。
さらに、“つぎへ”ボタン222の下方に、換言すれば用紙選択画面200の右下隅部分の近傍に、投入金額表示領域224が配される。この投入金額表示領域224には、前述の現金処理部28による現時点での現金の投入受付状況に応じて、当該現時点での現金の投入金額が表示される。なお、図2においては、現時点での現金の投入金額が“500円”であることが、例示されている。また、現金処理部28による現金の投入受付状況が変わると、つまり新たな現金の投入が受け付けられ、あるいは、投入受付済の現金の全てが返却された場合は、それに応じて、投入金額表示領域224に表示される投入金額が変わる。
そして、用紙選択画面200の左下隅部分の近傍には、“もどる”ボタン226が配される。この“もどる”ボタン226は、用紙選択画面200が表示される前の状態へ戻るための操作子である。すなわち、“もどる”ボタン226が操作されると、用紙選択画面200に代えて、当該用紙選択画面200の直前画面である前述のカラータイプ選択画面が、ディスプレイ34aに表示される。
また、用紙選択画面200の右上隅部分の近傍には、“終了する”ボタン228が配される。この“終了する”ボタン228は、コピー機能の使用を途中で(強制的に)終了して、複合機10を前述の待機状態に戻すための操作子である。すなわち、“終了する”ボタン228が操作されると、複合機10は、コピーモードを終了して、前述の待機状態に戻る。厳密に言えば、“終了する”ボタン228が操作されると、用紙選択画面200に代えて、不図示の終了確認画面が、ディスプレイ34aに表示される。終了確認画面には、コピー機能を終了してもよいかどうかを問い合わせる内容の適当な文字列と、この問い合わせに対する回答としてのユーザによる操作を受け付ける“はい”ボタンおよび“いいえ”ボタンという2つのボタンと、が配される。この終了確認画面において、たとえば“はい”ボタンが操作されると、当該終了確認画面に代えて、前述のホーム画面が、ディスプレイ34aに表示される。これにより、複合機10は、コピーモードを終了して、待機状態に戻る。一方、終了確認画面における“いいえ”ボタンが操作されると、当該終了確認画面に代えて、改めて用紙選択画面200が、ディスプレイ34aに表示される。
このような用紙選択画面200において、たとえば“用紙サイズを調べる”ボタン206が操作されると、最適用紙サイズ特定機能が作動し、つまり当該最適用紙サイズ特定機能による最適用紙サイズの特定が開始される。するとまず、用紙選択画面200に代えて、図3に示されるようなプレスキャン案内画面300が、ディスプレイ34aに表示される。
このプレスキャン案内画面300は、最適用紙サイズ特定機能による最適用紙サイズの特定に際して、前述のプレスキャンを行うための操作要領を案内する画面である。このプレスキャン案内画面300のたとえば上部には、プレスキャンを行うための操作要領についての簡単な説明を表す適当な文字列302が配される。そして、文字列302の下方に、厳密には少し左寄りの位置に、矩形状の動画表示領域304が配される。この動画表示領域304には、プレスキャンの前提である原稿台12aへの原稿100の載置要領を案内する不図示の適当な動画が表示される。そして、動画表示領域304の近傍に、たとえば当該動画表示領域304の右横方の少し下方に、“原稿サイズを確認”ボタン306が配される。この“原稿サイズを確認”ボタン306は、プレスキャンの開始を指示するための操作子である。
なお、プレスキャン案内画面300においても、前述の用紙選択画面200におけるのと同様の投入金額表示領域308と、“もどる”ボタン310と、“終了する”ボタン312と、が配される。たとえば、図3における投入金額表示領域308は、現時点での現金の投入金額が“500円”であることを、例示している。そして、“もどる”ボタン310が操作されると、プレスキャン案内画面300に代えて、当該プレスキャン案内画面300の直前画面である前述の用紙選択画面200が、ディスプレイ34aに表示される。そして、“終了する”ボタン312が操作されると、プレスキャン案内画面300に代えて、前述と同様の不図示の終了確認画面が、ディスプレイ34aに表示される。この終了確認画面において、“はい”ボタンが操作されると、当該終了確認画面に代えて、前述のホーム画面が、ディスプレイ34aに表示される。一方、終了確認画面における“いいえ”ボタンが操作されると、当該終了確認画面に代えて、改めてプレスキャン案内画面300が、ディスプレイ34aに表示される。
このプレスキャン案内画面300が表示されている状態において、原稿台12aに原稿100が載置され、その上で、“原稿サイズを確認”ボタン306が操作される、とする。すると、プレスキャンを含む原稿サイズ特定処理が行われる。このプレスキャンを含む原稿サイズ特定処理により、原稿100のサイズが特定される。
たとえば、原稿100が1枚の矩形シート状のものであり、プレスキャンにより、図4に示されるような読取画像120(画像データ)が得られる、とする。なお、図4における上下方向は、画像読取部12による主走査方向に当たり、つまり前述のラインセンサの延伸方向(ラインセンサの各受光素子の並び方向)に当たる。この主走査方向は、原稿台12aの縦方向に対応する。そして、図4における左右方向は、画像読取部12による副走査方向に当たり、つまり前述の画像読取ユニットによる画像読取位置の移動方向に当たる。この副走査方向は、原稿台12aの横方向に対応する。また、図4における点Psは、読取画像120の(座標の)原点であり、原稿台12aの基準位置(原稿100が載置される際の基準となる位置)に対応する。
この図4に示される読取画像120において、たとえば公知のエッジ検知処理により、原稿100の輪郭部分が特定され、厳密には当該原稿100の像100aの輪郭部分が特定される。そして、この原稿像100aの輪郭部分のうち、主走査方向(原稿台12aの縦方向)において、原点Psから最も遠い部分の位置Paが特定される。さらに、この主走査方向における原点Psからの最遠位置Paと当該原点Psとの相互間距離に基づいて、主走査方向における原稿100の寸法が求められる。併せて、原稿像100aの輪郭部分のうち、副走査方向(原稿台12aの横方向)において、原点Psから最も遠い部分の位置Pbが特定される。そして、この副走査方向における原点Psからの最遠位置Pbと当該原点Psとの相互間距離に基づいて、副走査方向における原稿100の寸法が求められる。このようにして主走査方向および副走査方向のそれぞれにおける原稿100の寸法が求められ、つまり当該原稿100のサイズが特定される。
またたとえば、原稿100として名刺などのカード状のものが2枚、原稿台12aに無造作に載置され、プレスキャンにより、図5に示されるような読取画像120が得られる、とする。この図5に示される読取画像120においては、2つの原稿像102aおよび104aが、これらを含む1つの原稿像100aとして取り扱われる。すなわち、前述のエッジ検知処理により、2つの原稿像102aおよび104aそれぞれの輪郭部分が特定される。そして、これら2つの原稿像102aおよび104aそれぞれの輪郭部分のうち、主走査方向において、原点Psから最も遠い部分の位置Paが特定される。さらに、この主走査方向における原点Psからの最遠位置Paと当該原点Psとの相互間距離に基づいて、主走査方向における原稿100全体としての寸法が求められる。併せて、各原稿像102aおよび104aそれぞれの輪郭部分のうち、副走査方向において、原点Psから最も遠い部分の位置Pbが特定される。そして、この副走査方向における原点Psからの最遠位置Pbと当該原点Psとの相互間距離に基づいて、副走査方向における原稿100全体としての寸法が求められる。このようにして主走査方向および副走査方向のそれぞれにおける原稿100全体としての寸法が求められ、つまり当該原稿100全体としてのサイズが特定される。
なお、図示を含む詳しい説明は省略するが、原稿100が書籍などの厚みのあるものや、それ以外の形態のものである場合にも、同様の要領により、当該原稿100のサイズが特定される。この原稿100のサイズを特定するための原稿サイズ特定処理においては、前述の如くエッジ検知処理が行われるが、このエッジ検知処理は、画像処理部14により行われる。
このようにして原稿100のサイズが特定されると、当該原稿100のサイズに応じた最適用紙サイズを特定するための最適用紙サイズ特定処理が行われる。すなわち前述したように、たとえば原稿100のサイズが複合機10に用意されている各用紙のサイズのいずれかと一致する場合には、当該原稿100のサイズと一致する用紙のサイズが最適用紙サイズとして特定される。一方、原稿100のサイズが複合機10に用意されている各用紙のサイズのいずれとも一致しない場合には、当該複合機10に用意されている各用紙のサイズのうち原稿100のサイズよりも大きくかつその中で最小のサイズが最適用紙サイズとして特定される。
そして、最適用紙サイズが特定されると、図6に示されるような最適用紙サイズ提示画面400が、ディスプレイ34aに表示される。なお、前述のプレスキャン案内画面300における“原稿サイズを確認”ボタン306が操作された後、プレスキャンを含む原稿サイズ特定処理が行われ、さらに、最適用紙サイズ特定処理が行われている間は、当該プレスキャン案内画面300に代えて、不図示のプレスキャン実行中メッセージ画面が、ディスプレイ34aに表示される。このプレスキャン実行中メッセージ画面は、プレスキャンの実行中であることを表す適当な文字列を含む。そして、プレスキャンを含む原稿サイズ特定処理が終了して、最適用紙サイズ特定処理により最適用紙サイズが特定されると、プレスキャン実行中メッセージ画面に代えて、最適用紙サイズ提示画面400が、ディスプレイ34aに表示される。
この最適用紙サイズ提示画面400は、原稿サイズ特定処理により特定された最適用紙サイズを提示する画面である。この最適用紙サイズ提示画面400のたとえば上部には、最適用紙サイズが特定されたことを表す、換言すれば当該最適用紙サイズの特定が成功したことを表す、適当なマーク402が配される。そして、マーク402の下方に、最適用紙サイズを表す適当な文字列404および406が上下2段に配される。図6は、最適用紙サイズとして“A4”というサイズが特定されたときの最適用紙サイズ提示画面400の一例を示す。したがって、ユーザは、この最適用紙サイズ提示画面400から、とりわけ文字列404および406の内容から、原稿100のサイズに応じた最適用紙サイズを認識することができる。なお、図6においては、2つの文字列404および406によって、最適用紙サイズが表されているが、これ以外の態様によって、たとえば1つの文字列によって、当該最適用紙サイズが表されてもよい。
この最適用紙サイズ提示画面400においても、前述の用紙選択画面200およびプレスキャン案内画面300におけるのと同様の投入金額表示領域408が配される。図6における投入金額表示領域408は、現時点での現金の投入金額が“500円”であることを、例示している。
この最適用紙サイズ提示画面400は、一定期間にわたって、たとえば数秒間(2秒間~3秒間程度)という比較的に短い時間にわたって、表示される。その後、最適用紙サイズ提示画面400に代えて、図7に示されるような用紙選択画面200が、ディスプレイ34aに表示される。すなわち、用紙選択画面200が、改めてディスプレイ34aに表示される。
この図7に示される用紙選択画面200においては、最適用紙サイズとして特定されたA4サイズの用紙に対応する、厳密にはA4サイズの普通紙に対応する、用紙選択ボタン212に、適当な修飾が施され、たとえば適当な色彩が付される。併せて、模式図204におけるA4サイズに対応する部分にも、適当な修飾が施され、たとえば適当な色彩が付される。これにより、出力先としてA4サイズの普通紙が選択されたことが表される。すなわち、最適用紙サイズ特定機能により最適用紙サイズが特定されると、当該最適用紙サイズの用紙が出力先の用紙として自動的に選択される。このような態様の用紙選択画面200からも、ユーザは、最適用紙サイズを認識することができる。
なお、図2に示される(つまり出力先となる用紙が未選択のときの)用紙選択画面200において、A4サイズの普通紙に対応する用紙選択ボタン212が操作された場合も、当該用紙選択画面200は、図7に示されるのと同様の状態に遷移する。また、図7に示される用紙選択画面200において、用紙選択ボタン212以外の各用紙選択ボタン210、214、216および218のいずれかが操作されると、その操作された用紙選択ボタン210、214、216または218に対応する用紙が出力先として選択される。すなわち、或る用紙が出力先として選択された後、その選択内容を任意に変更することができる。この場合、出力先として新たに選択された用紙に対応する用紙選択ボタン210、214、216または218に適当な色彩が付されるとともに、模式図204における対応部分に適当な色彩が付される。ただし、出力先としてA4サイズの光沢紙が選択された場合は、当該A4サイズの光沢紙に対応する用紙選択ボタン218に適当な色彩が付される一方、模式図204については、出力先としてA4サイズの普通紙が選択されたときと同じ部分に適当な色彩が付される。
図7に示される如く出力先となる用紙が選択されると、“つぎへ”ボタン222のグレーアウトが解除されて、当該“つぎへ”ボタン222が操作を受付可能な状態になる。この“つぎへ”ボタン222が操作されると、前述の如く出力先として選択された用紙が当該出力先として設定(確定)される。そして、用紙選択画面200に代えて、不図示の原稿読取操作画面が、ディスプレイ34aに表示される。これ以降、原稿読取操作画面における操作を含め、コピーに必要な残りの操作が適宜に行われ、ひいては当該コピーが行われる。なお、図7に示される如く出力先となる用紙が選択された状態で、“用紙サイズを調べる”ボタン206が操作されると、改めて最適用紙サイズ特定機能が作動する。
加えて、前述のプレスキャンを含む原稿サイズ特定処理により原稿100のサイズが特定されない場合には、詳しくは当該原稿100の輪郭部分が特定されない場合には、図8に示されるような原稿検知エラー画面500が、ディスプレイ34aに表示される。この原稿検知エラー画面500は、前述のプレスキャン実行中メッセージ画面に続いて、表示される。
この原稿検知エラー画面500のたとえば上部には、原稿100を検知できなかったことを表す、換言すれば当該原稿100の検知に失敗したことを表す、適当なマーク502が配される。そして、マーク502の下方に、原稿100を検知できなかったことを表す適当な文字列504と、原稿台12aに原稿100が正しく載置されているかどうかを確認することをユーザに促す内容の適当な文字列506とが、上下2段に配される。さらに、文字列506の下方に、“OK”ボタン508が配される。この“OK”ボタン508は、原稿検知エラー画面500が表示されたことに対するユーザの回答としての操作を受け付ける操作子である。なお、この原稿検知エラー画面500においても、同様の用紙選択画面200などにおけるのと同様の投入金額表示領域510が配される。図8における投入金額表示領域510は、現時点での現金の投入金額が“500円”であることを、例示している。
この原稿検知エラー画面500において、“OK”ボタン508が操作されると、当該原稿検知エラー画面500に代えて、前述のプレスキャン案内画面300が、ディスプレイ34abに表示される。そして、プレスキャン案内画面300が表示されている状態において、原稿台12aに原稿100が正しく載置し直された上で、改めて“原稿サイズを確認”ボタン306が操作されることになる。
ここで、図9に、主記憶部20bのRAM内の構成を概念的に表すメモリマップ600を示す。
このメモリマップ600に示されるように、RAMは、プログラム記憶領域610と、データ記憶領域650と、を有する。このうちのプログラム記憶領域610には、前述の制御プログラムが記憶されている。具体的には、制御プログラムは、表示制御プログラム612と、操作検出プログラム614と、画像読取プログラム616と、画像処理プログラム618と、画像形成プログラム620と、給紙制御プログラム622と、を含む。併せて、制御プログラムは、通信制御プログラム624と、外部記憶媒体通信制御プログラム626と、現金処理制御プログラム628と、近距離通信制御プログラム630と、紙片用プリンタ制御プログラム632と、を含む。さらに、制御プログラムは、用紙サイズ特定プログラム634などを含む。
表示制御プログラム612は、ディスプレイ34aに前述のホーム画面などの各種の画面を表示させるのに必要な表示画面データを生成するためのプログラムである。操作検出プログラム614は、タッチパネル34bに対する操作状態を検出するためのプログラムである。画像読取プログラム616は、画像読取部12を制御するためのプログラムである。画像処理プログラム618は、画像処理部14を制御するためのプログラムである。画像形成プログラム620は、画像形成部16を制御するためのプログラムである。給紙制御プログラム622は、給紙部18を制御するためのプログラムである。通信制御プログラム624は、通信部24を制御するためのプログラムである。外部記憶媒体通信制御プログラム626は、外部記憶媒体通信部26を制御するためのプログラムである。現金処理制御プログラム628は、現金処理部28を制御するためのプログラムである。近距離通信制御プログラム630は、近距離通信部30を制御するためのプログラムである。紙片用プリンタ制御プログラム632は、紙片用プリンタ32を制御するためのプログラムである。そして、用紙サイズ特定プログラム634は、CPU20aに後述する用紙サイズ特定タスクを実行させるためのプログラムである。
一方、データ記憶領域650には、各種のデータが記憶されている。この各種のデータとしては、表示画像生成データ652、操作データ654、用紙選択データ656などがある。
表示画像生成データ652は、前述の表示制御プログラム612に基づく表示画面データの生成に用いられるポリゴンデータやテクスチャデータなどのデータである。操作データ654は、タッチパネル34bに対する操作状態を表すデータであり、詳しくは当該タッチパネル34bに対するユーザのタッチ位置(座標)を表す時系列のデータである。そして、用紙選択データ656は、出力先として選択された用紙に関するデータである。この用紙選択データ656に従う用紙が、出力先として設定されることになる。
前述したように、用紙選択画面200において“用紙サイズを調べる”ボタン206が操作されると、最適用紙サイズ特定機能が作動し、つまり当該最適用紙サイズ特定機能による最適用紙サイズの特定が開始される。具体的には、CPU20aにより用紙サイズ特定タスクが実行される。この用紙サイズ特定タスクは、用紙サイズ特定プログラム634に従って実行される。この用紙サイズ特定タスクの流れを、図10および図11に示す。
この用紙サイズ特定タスクによれば、CPU20aは、まず、ステップS1(図10)において、プレスキャン案内画面300をディスプレイ34aに表示し、厳密にはそれまで表示されていた用紙選択画面200に代えて、当該プレスキャン案内画面300を表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS3へ進める。
ステップS3において、CPU20aは、プレスキャン案内画面300によりユーザによる何らかの操作が受け付けられるのを待つ(S3:NO)。そして、プレスキャン案内画面300により何らかの操作が受け付けられると(S3:YES)、CPU20aは、処理をステップS5へ進める。
ステップS5において、CPU20aは、ステップS3で受け付けられた操作がプレスキャン案内画面300における“終了する”ボタン312の操作(押下)であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS3で受け付けられた操作が“終了する”ボタン312の操作である場合(S5:YES)、CPU20aは、処理をステップS7へ進める。一方、ステップS3で受け付けられた操作が“終了する”ボタン312の操作でない場合には、つまり当該“終了する”ボタン312の操作以外の操作である場合には(S5:NO)、CPU20aは、処理を後述するステップS15へ進める。
ステップS7において、CPU20aは、前述の終了確認画面をディスプレイ34aに表示し、厳密にはプレスキャン案内画面300に代えて、当該終了確認画面を表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS9へ進める。
ステップS9において、CPU20aは、終了確認画面によりユーザによる何らかの操作が受け付けられるのを待つ(S9:NO)。そして、終了確認画面により何らかの操作が受け付けられると、CPU20aは、処理をステップS11へ進める。
ステップS11において、CPU20aは、ステップS9で受け付けられた操作が終了確認画面における前述の“はい”ボタンの操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS9で受け付けられた操作が終了確認画面における“はい”ボタンの操作である場合(S11:YES)、CPU20aは、処理をステップS13へ進める。一方、ステップS9で受け付けられた操作が“はい”ボタンの操作でない場合、つまり“いいえ”ボタンの操作である場合には(S11:NO)、CPU20aは、処理をステップS1へ戻す。これにより、終了確認画面に代えて、改めてプレスキャン案内画面300が、ディスプレイ34aに表示される。
ステップS13において、CPU20aは、前述のホーム画面をディスプレイ34aに表示し、厳密には終了確認画面に代えて、当該ホーム画面を表示する。これにより、複合機10は、待機状態となる。このステップS13の実行をもって、CPU20aは、用紙サイズ特定タスクを終了する。
そして、CPU20aは、前述のステップS5からステップS15へ処理を進めた場合、当該ステップS15において、前述のステップS3で受け付けられた操作がプレスキャン案内画面300における“もどる”ボタン310の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS3で受け付けられた操作が“もどる”ボタン310の操作である場合(S15:YES)、CPU20aは、処理をステップS17へ進める。一方、ステップS3で受け付けられた操作が“もどる”ボタン310の操作でない場合は、つまり“原稿サイズを確認”ボタン306の操作である場合は(S15:NO)、CPU20aは、処理を後述するステップS19(図11)へ進める。
ステップS17において、CPU20aは、用紙選択画面200をディスプレイ34aに表示し、厳密にはプレスキャン案内画面300に代えて、当該用紙選択画面200を表示する。そして、CPU20aは、用紙サイズ特定タスクを終了する。
さらに、CPU20aは、前述のステップS15からステップS19へ処理を進めた場合、当該ステップS19において、前述のプレスキャンを含む原稿サイズ特定処理を行う。併せて、CPU20aは、前述のプレスキャン実行中メッセージ画面をディスプレイ34aに表示し、厳密にはプレスキャン案内画面300に代えて、当該プレスキャン実行中メッセージ画面を表示する。このステップS19の原稿サイズ特定処理の実行後、CPU20aは、処理をステップS21へ進める。
ステップS21において、CPU20aは、ステップS19の原稿サイズ特定処理により原稿100のサイズが正しく特定されたかどうかを、つまり当該原稿100のサイズの特定が成功したかどうかを、判定する。ここでたとえば、原稿100のサイズの特定が成功した場合(S21:YES)、CPU20aは、処理をステップS23へ進める。一方、原稿100のサイズの特定が失敗した場合には(S21:NO)、CPU20aは、処理を後述するステップS29へ進める。
ステップS23において、CPU20aは、前述の最適用紙サイズ特定処理を行う。これにより、原稿100のサイズに応じた最適用紙サイズが特定される。そして、CPU20aは、処理をステップS25へ進める。
ステップS25において、CPU20aは、ステップS23の最適用紙サイズ特定処理により特定された最適用紙サイズを出力先となる用紙のサイズとして選択し、つまり当該出力先となる用紙を選択する。具体的には、CPU20aは、最適用紙サイズに従うサイズの普通紙に関するデータを前述の用紙選択データ656として主記憶部20b(RAM)に記憶する。したがってたとえば、最適用紙サイズがA4サイズである場合は、当該A4サイズの普通紙に関するデータが用紙選択データ656として主記憶部20bに記憶される(つまりA4サイズの光沢紙に関するデータが用紙選択データ656として記憶されることはない)。このステップS25の実行後、CPU20aは、処理をステップS27へ進める。
ステップS27において、CPU20aは、最適用紙サイズ提示画面400をディスプレイ34aに表示し、厳密には前述のプレスキャン実行中メッセージ画面に代えて、当該最適用紙サイズ提示画面400を表示する。この最適用紙サイズ提示画面400は、前述の如く一定期間(数秒間)にわたって表示される。そして、CPU20aは、処理をステップS17へ進める。これにより、最適用紙サイズ提示画面400に代えて、用紙選択画面200が、ディスプレイ34aに表示される。このとき、用紙選択画面200は、ステップS25で記憶された用紙選択データ656に応じた態様で表示され、つまり当該用紙選択データ656に従う用紙が出力先として選択されたことを表す態様で表示される。
一方、CPU20aは、前述のステップS21からステップS29へ処理を進めた場合、当該ステップS29において、原稿検知エラー画面500をディスプレイ34aに表示し、厳密にはプレスキャン実行中メッセージ画面に代えて、当該原稿検知エラー画面500を表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS31へ進める。
ステップS31において、CPU20aは、原稿検知エラー画面500によりユーザによる操作が受け付けられるのを、つまり当該原稿検知エラー画面500における“OK”ボタン508が操作されるのを、待つ(S31:NO)。そして、“OK”ボタン508が操作されると、CPU20aは、処理をステップS1へ戻す。これにより、原稿検知エラー画面500に代えて、改めてプレスキャン案内画面300が、ディスプレイ34aに表示される。
このように、本第1実施例によれば、用紙選択画面200に配された“用紙サイズを調べる”ボタン206が操作されると、最適用紙サイズ特定機能が作動する。これにより、原稿100のサイズに応じた最適用紙サイズが自動的に特定され、さらに、当該最適用紙サイズに従う用紙が出力先として自動的に選択される。このことはたとえば、複合機10の扱いに不慣れなユーザにとって、とりわけ原稿100のサイズを知らない(併せて原稿100のサイズを測定する手段を持たない)ユーザにとって、極めて有益である。これに対して、原稿100のサイズを知っているユーザにとっては、最適用紙サイズ特定機能に頼らずに、出力先となる用紙を随意に選択することができる方が、好都合な場合があり、本第1実施例によれば、それが叶う。すなわち、本第1実施例によれば、原稿100のサイズを知っているユーザにとっても、そうでないユーザにとっても、使い勝手の良い複合機10を提供することができる。
なお、本第1実施例における“用紙サイズを調べる”ボタン206は、本発明に係る第1操作受付手段の一例である。そして、“用紙サイズを調べる”ボタン206を含む用紙選択画面200は、言わば第1画面の一例である。この用紙選択画面200のディスプレイ34aへの表示は、CPU20aが担うが、当該用紙選択画面200の表示を担うCPU20aは、言わば第1表示制御手段の一例である。
また、前述の用紙サイズ特定タスクにおけるステップS19(図11)の原稿サイズ特定処理を実行するCPU20aは、本発明に係る原稿サイズ特定手段の一例である。そして、用紙サイズ特定タスクにおけるステップS23の最適用紙サイズ特定処理を実行するCPU20aは、本発明に係る好適サイズ特定手段の一例である。併せて、本第1実施例における最適用紙サイズは、本発明に係る好適サイズの一例である。
加えて、本第1実施例における最適用紙サイズ提示画面400は、本発明に係る第2画面の一例である。そして、最適用紙サイズ提示画面400の表示を担うCPU20aは、詳しくは用紙サイズ特定タスクにおけるステップS27(図11)を実行するCPU20aは、本発明に係る第2表示制御手段の一例である。さらに、用紙サイズ特定タスクにおけるステップS25(図11)を実行するCPU20aは、つまり用紙選択データ656の主記憶部20bへの記憶を担うCPU20aは、本発明に係る第1設定手段の一例である。
そしてさらに、本第1実施例における用紙選択画面200に配された各用紙選択ボタン210、212、214、216および218は、本発明に係る第2操作受付手段の一例である。前述したように、これら各用紙選択ボタン210、212、214、216および218のいずれかが操作されると、その操作された用紙選択ボタン210、212、214、216または218に対応する用紙が出力先として選択される。この出力先として選択された用紙に関するデータは、用紙選択データ656として主記憶部20bへ記憶される。この用紙選択データ656の主記憶部20bへの記憶は、CPU20aが担うが、当該用紙選択データ656の記憶を担うCPU20aは、本発明に係る第1サイズ変更手段の一例である。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について説明する。
前述したように、第1実施例においては、最適用紙サイズが特定されたときに、図6に示されるような最適用紙サイズ提示画面400が表示される。これに対して、本第2実施例においては。最適用紙サイズが特定されたときに、図12に示されるようなプレビュー付き最適用紙サイズ提示画面700が表示される。また、第1実施例における最適用紙サイズ提示画面400は、一定期間にわたってのみ表示されるが、本第2実施例におけるプレビュー付き最適用紙サイズ提示画面700は、ユーザによる適宜の操作を受け付けるまで表示され続ける。なお、これ以降、本第2実施例におけるプレビュー付き最適用紙サイズ提示画面700については、単に「最適用紙サイズ提示画面700」と称することがある。
図12に示されるように、本第2実施例における最適用紙サイズ提示画面700においては、たとえばその中央部付近の左寄りの位置に、前述のプレスキャンにより得られた原稿100の読取画像に基づくサムネイル画像(サムネイル)702が配される。そして、サムネイル画像702の右横方に、つまり当該サムネイル画像702と横並びの状態で、原稿100の画像が最適用紙サイズに従う用紙に出力(印刷)される場合のプレビュー画像(プレビュー)704が配される。このような最適用紙サイズ提示画面700から、とりわけプレビュー画像704から、ユーザは、最適用紙サイズの用紙が出力先となる場合に予想される印刷物の仕上がりを直観的に認識することができる。
そして、最適用紙サイズ提示画面700におけるサムネイル画像702の上方には、当該サムネイル画像702がプレスキャンによる読取画像に基づくものであることを表す適当な文字列706が配される。併せて、プレビュー画像704の上方には、最適用紙サイズを表す適当な文字列708および710が上限2段に配される。したがって、ユーザは、これらの文字列708および710の内容から、最適用紙サイズを認識することができる。なお、図12は、最適用紙サイズとして“A4”というサイズが特定されたときの最適用紙サイズ提示画面700の一例を示す。また、図12においては、2つの文字列708および710によって、最適用紙サイズが表されているが、これ以外の態様によって、たとえば1つの文字列によって、当該最適用紙サイズが表されてもよい。
さらに、最適用紙サイズ提示画面700におけるサムネイル画像702の下方には、“別の用紙を選ぶ”ボタン712が配される。この“別の用紙を選ぶ”ボタン712は、最適用紙サイズに対応する用紙以外の用紙を出力先として選択するための、換言すれば後述するプレビュー比較画面800に遷移するための、操作子である。併せて、プレビュー画像704の下方には、“この用紙にする”ボタン714が配される。“この用紙にする”ボタン714は、最適用紙サイズを出力先となる用紙のサイズとして選択するための、換言すれば前述の用紙選択画面200に遷移するための、操作子である。
なお、最適用紙サイズ提示画面700においても、前述の用紙選択画面200におけるのと同様の投入金額表示領域716と、“もどる”ボタン718と、“終了する”ボタン720と、が配される。たとえば、図12における投入金額表示領域716は、現時点での現金の投入金額が“500円”であることを、例示している。そして、“もどる”ボタン718が操作されると、最適用紙サイズ提示画面700に代えて、前述のプレスキャン案内画面300が、ディスプレイ34aに表示される。そして、“終了する”ボタン720が操作されると、最適用紙サイズ提示画面700に代えて、前述と同様の不図示の終了確認画面が、ディスプレイ34aに表示される。この終了確認画面において、“はい”ボタンが操作されると、当該終了確認画面に代えて、前述のホーム画面が、ディスプレイ34aに表示される。一方、終了確認画面における“いいえ”ボタンが操作されると、当該終了確認画面に代えて、改めて最適用紙サイズ提示画面700が、ディスプレイ34aに表示される。
この最適用紙サイズ提示画面700において、たとえば“この用紙にする”ボタン714が操作されると、当該最適用紙サイズ提示画面700に代えて、用紙選択画面200が、ディスプレイ34aに表示される。詳しくはたとえば、図12に示される如く最適用紙サイズとしてA4サイズが特定されたことを表す態様の最適用紙サイズ提示画面700において、“この用紙にする”ボタン714が操作される、とする。すると、図7に示される態様の、つまりA4サイズという最適用紙サイズに応じた用紙(普通紙)が出力先として選択されたことを表す態様の、用紙選択画面200が表示される。
また、最適用紙サイズ提示画面700において、“別の用紙を選ぶ”ボタン712が操作されると、当該最適用紙サイズ提示画面700に代えて、図13に示されるようなプレビュー比較画面800が、ディスプレイ34aに表示される。なお、図13は、図12に示される如く最適用紙サイズとしてA4サイズが特定されたことを表す態様の最適用紙サイズ提示画面700において、“別の用紙を選ぶ”ボタン712が操作されたときに表示されるプレビュー比較画面800の一例を示す。
この図13に示されるように、プレビュー比較画面800においては、たとえばその上部に、最適用紙サイズを表す適当な文字列802が配される。そして、文字列802の下方に、出力先となる用紙のサイズを任意に選択することができる旨を表す適当な文字列804が配される。さらに、文字列804の下方に、出力先となる用紙のサイズを手動で選択するための4つの用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812が横並びに配される。これら4つの用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812は、複合機10に用意されている各用紙のサイズに対応し、厳密にはB5サイズ、A4サイズ、B4サイズおよびA3サイズという4つのサイズの普通紙に対応する。これら4つの用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812には、それぞれに対応する普通紙のサイズを表す適当な文字列と、それぞれのサイズの普通紙が出力先となる場合の1枚当たりのコピー料金を表す適当な文字列と、が付される。加えて、各用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812の下方に、それぞれに対応する用紙に原稿100の画像が1倍(100%)という一律(各用紙のサイズに共通)の倍率で出力される場合のプレビュー画像814、816、818および820が配される。
そして、プレビュー比較画面800における適当な位置に、たとえばB5サイズに対応するプレビュー画像814の下方に、“用紙にあわせる”ボタン822が配される。この“用紙にあわせる”ボタン822は、原稿100の画像が前述のB5サイズ、A4サイズ、B4サイズおよびA3サイズという4つのサイズのそれぞれに応じた倍率で当該4つのサイズの各用紙に出力される場合のプレビュー画像を表示させるための操作子である。言い換えれば、“用紙にあわせる”ボタン822は、後述する倍率調整後比較画面900に遷移するための操作子である。併せて、“用紙にあわせる”ボタン822の下方には、当該“用紙にあわせる”ボタン822についての簡単な説明を表す適当な文字列824が配される。
さらに、プレビュー比較画面800における“用紙にあわせる”ボタン822および文字列824の右横方に、換言すれば当該プレビュー比較画面800における下部の中央の位置に、“OK”ボタン826が配される。この“OK”ボタン826は、プレビュー比較画面800により選択された用紙サイズを前述の用紙選択画面200に反映させるための操作子であり、換言すれば当該用紙選択画面200に遷移するための操作子である。
なお、プレビュー比較画面800においても、最適用紙サイズ提示画面700におけるのと同様の投入金額表示領域828と、“もどる”ボタン830と、“終了する”ボタン832と、が配される。たとえば、図13における投入金額表示領域828は、現時点での現金の投入金額が“500円”であることを、例示している。そして、“もどる”ボタン830が操作されると、プレビュー比較画面800に代えて、当該プレビュー比較画面800の直前画面である最適用紙サイズ提示画面700が、ディスプレイ34aに表示される。そして、“終了する”ボタン832が操作されると、プレビュー比較画面800に代えて、前述と同様の不図示の終了確認画面が、ディスプレイ34aに表示される。この終了確認画面において、“はい”ボタンが操作されると、当該終了確認画面に代えて、前述のホーム画面が、ディスプレイ34aに表示される。一方、終了確認画面における“いいえ”ボタンが操作されると、当該終了確認画面に代えて、改めてプレビュー比較画面800が、ディスプレイ34aに表示される。
このプレビュー比較画面800においては、各用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812のいずれかが操作されると、その操作された用紙サイズ選択ボタン806、808、810または812に対応する用紙サイズが出力先となる用紙のサイズとして選択される。併せて、選択された用紙サイズに対応する(つまり操作された)用紙サイズ選択ボタン806、808、810または812に、適当な修飾が施され、たとえば適当な色彩が付される。なお、図13は、出力先となる用紙のサイズとしてA4サイズが選択されたときの、つまり当該A4サイズに対応する用紙サイズ選択ボタン808に適当な色彩が付された状態にある、プレビュー比較画面800の一例を示す。
また、前述の最適用紙サイズ提示画面700における“別の用紙を選ぶ”ボタン712が操作されることにより、プレビュー比較画面800が表示された直後(当初)は、最適用紙サイズに対応する用紙サイズ選択ボタン806、808、810または812に適当な色彩が付される。たとえば、図12に示される如く最適用紙サイズとしてA4サイズが特定されたことを表す態様の最適用紙サイズ提示画面700において、“別の用紙を選ぶ”ボタン712が操作される、とする。すると、図13に示されるような態様の、つまりA4サイズという最適用紙サイズに対応する用紙サイズ選択ボタン808に適当な色彩が付された態様の、プレビュー比較画面800が表示される。ここで、各用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812と各プレビュー画像814、816、818および820とを、それぞれ互いに対応するものごとに一体的に、言わば一対として、見る。このようにして見ると、各プレビュー画像814、816、818および820のうちの最適用紙サイズに対応するものは、他のものと異なる態様で、つまり識別可能な態様で、表示される、と言える。
このようなプレビュー比較画面800から、とりわけ各プレビュー画像814、816、818および820から、ユーザは、4つのサイズの用紙のそれぞれに100%の倍率で原稿100の画像が出力される場合の印刷物の仕上がりを直観的にかつ相互に比較しながら認識することができる。また、各用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812に付された1枚当たりのコピー料金を表す文字列は、ユーザにとって、出力先となる用紙を選択する際の参考になる。
このプレビュー比較画面800において、出力先の用紙サイズとして任意の用紙サイズが選択された上で、“OK”ボタン826が操作されると、その選択内容が反映された態様の用紙選択画面200が、当該プレビュー比較画面800に代えて、ディスプレイ34aに表示される。たとえば、図13に示される如く出力先の用紙サイズとしてA4サイズが選択された上で、“OK”ボタン826が操作されると、図7に示される態様の、つまり出力先として当該A4サイズの用紙(普通紙)が選択されたことを表す態様の、用紙選択画面200が表示される。
また、プレビュー比較画面800において、“用紙にあわせる”ボタン822が操作されると、当該プレビュー比較画面800に代えて、図14に示されるような倍率調整後比較画面900が、ディスプレイ34aに表示される。なお、図14は、図13に示される如く出力先の用紙サイズとしてA4サイズが選択された状態にあるプレビュー比較画面800において、“用紙にあわせる”ボタン822が操作されたときに表示される倍率調整後比較画面900の一例を示す。
図14に示されるように、倍率調整後比較画面900においては、たとえばその上部に、出力先となる用紙のサイズを選択することをユーザに促す内容の適当な文字列902が配される。そして、文字列902の下方に、プレビュー比較画面800におけるのと同様の4つの用紙サイズ選択ボタン906、908、910および912が横並びに配される。さらに、各用紙サイズ選択ボタン906、908、910および912の下方に、それぞれに対応する用紙サイズに応じた倍率で、たとえば原稿100の画像がそれぞれのサイズの用紙に最大限収まる程度の倍率で、当該原稿100の画像がそれぞれの用紙に出力される場合のプレビュー画像914、916、918および920が配される。加えて、各プレビュー画像914、916、918および920の下方に、それぞれに対応する倍率を表す適当な文字列934、936、938および940が配される。
また、倍率調整後比較画面900における適当な位置に、たとえばB5サイズに対応するプレビュー画像914の下方に、厳密には文字列934の下方に、“倍率を100%にする”ボタン922が配される。この“倍率を100%にする”ボタン922は、原稿100の画像が100%(1倍)の倍率で各サイズの用紙に出力される場合のプレビュー画像を表示させるための操作子であり、換言すれば前述のプレビュー比較画面800に遷移するための操作子である。そして、“倍率を100%にする”ボタン922の下方に、当該“倍率を100%にする”ボタン922についての簡単な説明を表す適当な文字列924が配される。
さらに、倍率調整後比較画面900における“倍率を100%にする”ボタン922および文字列924の右横方に、換言すれば当該倍率調整後比較画面900における下部の中央の位置に、“OK”ボタン926が配される。この“OK”ボタン926は、倍率調整後比較画面900により選択された用紙サイズを前述の用紙選択画面200に反映させるための操作子であり、換言すれば当該用紙選択画面200に遷移するための操作子である。
なお、倍率調整後比較画面900においても、プレビュー比較画面800におけるのと同様の投入金額表示領域928と、“もどる”ボタン930と、“終了する”ボタン932と、が配される。たとえば、図14における投入金額表示領域928は、現時点での現金の投入金額が“500円”であることを、例示している。そして、“もどる”ボタン930が操作されると、倍率調整後比較画面900に代えて、前述の最適用紙サイズ提示画面700が、ディスプレイ34aに表示される。そして、“終了する”ボタン932が操作されると、倍率調整後比較画面900に代えて、前述と同様の不図示の終了確認画面が、ディスプレイ34aに表示される。この終了確認画面において、“はい”ボタンが操作されると、当該終了確認画面に代えて、前述のホーム画面が、ディスプレイ34aに表示される。一方、終了確認画面における“いいえ”ボタンが操作されると、当該終了確認画面に代えて、改めて倍率調整後比較画面900が、ディスプレイ34aに表示される。
この倍率調整後比較画面900においても、プレビュー比較画面800と同様、各用紙サイズ選択ボタン906、908、910および912のいずれかが操作されると、その操作された用紙サイズ選択ボタン906、908、910または912に対応する用紙サイズが出力先となる用紙のサイズとして選択される。併せて、選択された用紙サイズに対応する(つまり操作された)用紙サイズ選択ボタン906、908、910または912に、適当な修飾が施され、たとえば適当な色彩が付される。なお、図14は、出力先となる用紙のサイズとしてA4サイズが選択されたときの、つまり当該A4サイズに対応する用紙サイズ選択ボタン908に適当な色彩が付された状態にある、倍率調整後比較画面900の一例を示す。
また、前述のプレビュー比較画面800における“用紙にあわせる”ボタン822が操作されることにより、倍率調整後比較画面900が表示された直後(当初)は、当該プレビュー比較画面800における用紙サイズの選択内容が、この倍率調整後比較画面900に反映される。たとえば、図13に示される如く出力先の用紙サイズとしてA4サイズが選択された状態にあるプレビュー比較画面800において、“用紙にあわせる”ボタン822が操作される、とする。すると、図14に示されるような態様の、つまりA4サイズに対応する用紙サイズ選択ボタン908に適用な色彩が付された態様の、倍率調整後比較画面900が表示される。
このような倍率調整後比較画面900から、とりわけ各プレビュー画像914、916、918および920から、ユーザは、4つのサイズの用紙のそれぞれに当該4つのサイズのそれぞれに応じた倍率で原稿100の画像が出力される場合の印刷物の仕上がりを直観的にかつ比較しながら認識することができる。また、各用紙サイズ選択ボタン906、908、910および912に付された1枚当たりのコピー料金を表す文字列は、ユーザにとって、出力先となる用紙を選択する際の参考になる。併せて、各プレビュー画像914、916、918および920の下方に配された文字列934、936、938および940によって表される倍率もまた、ユーザにとって、出力先となる用紙を選択する際の参考になる。
この倍率調整後比較画面900において、出力先の用紙サイズとして任意の用紙サイズが選択された上で、“OK”ボタン926が操作されると、その選択内容が反映された態様の用紙選択画面200が、当該倍率調整後比較画面900に代えて、ディスプレイ34aに表示される。たとえば、図14に示される如く出力先の用紙サイズとしてA4サイズが選択された上で、“OK”ボタン926が操作されると、図7に示される態様の、つまり出力先としてA4サイズの用紙(普通紙)が選択されたことを表す態様の、用紙選択画面200が表示される。
また、倍率調整後比較画面900において、“倍率を100%にする”ボタン922が操作されると、当該倍率調整後比較画面900に代えて、前述のプレビュー比較画面800が、ディスプレイ34aに表示される。この場合も、つまり倍率調整後比較画面900からプレビュー比較画面800に遷移する場合も、当該倍率調整後比較画面900における用紙サイズの選択内容が、プレビュー比較画面800に反映される。たとえば、図14に示される如く出力先の用紙サイズとしてA4サイズが選択された状態にある倍率調整後比較画面900において、“倍率を100%にする”ボタン922が操作される、とする。すると、図13に示されるような態様の、つまりA4サイズに対応する用紙サイズ選択ボタン808に適用な色彩が付された態様の、プレビュー比較画面800が表示される。言い換えれば、プレビュー比較画面800と倍率調整後比較画面900とは、それぞれのプレビュー画像814、816、818および820ならびに914、916、918および920の倍率が互いに異なる画面である、と言える。
このような本第2実施例においても、前述の用紙選択画面200における“用紙サイズを調べる”ボタン206の操作に応答して、CPU20aは、用紙サイズ特定タスクを実行する。そして、本第2実施例における用紙サイズ特定タスクにおいては、ステップS27(図11)に代えて、図15~図17に示されるような流れでステップS101~ステップS159が実行される。
すなわち、CPU20aは、前述のステップS25(図11)において、最適用紙サイズに応じた用紙を出力先となる用紙として選択した後、つまり当該用紙に関するデータを用紙選択データ656として記憶した後、処理をステップS101(図15)へ進める。このステップS101において、CPU20aは、最適用紙サイズ提示画面700をディスプレイ34aに表示し、厳密には前述のプレスキャン実行中メッセージ画面に代えて、当該最適用紙サイズ提示画面700を表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS103へ進める。
ステップS103において、CPU20aは、最適用紙サイズ提示画面700によりユーザによる何らかの操作が受け付けられるのを待つ(S103:NO)。そして、最適用紙サイズ提示画面700により何らかの操作が受け付けられると(S103:YES)、CPU20aは、処理をステップS105へ進める。
ステップS105において、CPU20aは、ステップS103で受け付けられた操作が最適用紙サイズ提示画面700における“終了する”ボタン720の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS103で受け付けられた操作が“終了する”ボタン720の操作である場合(S105:YES)、CPU20aは、処理をステップS107へ進める。一方、ステップS103で受け付けられた操作が“終了する”ボタン720の操作でない場合は、つまり当該“終了する”ボタン720の操作以外の操作である場合は(S105:NO)、CPU20aは、処理を後述するステップS113へ進める。
ステップS107において、CPU20aは、前述の終了確認画面をディスプレイ34aに表示し、厳密には最適用紙サイズ提示画面700に代えて、当該終了確認画面を表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS109へ進める。
ステップS109において、CPU20aは、終了確認画面によりユーザによる何らかの操作が受け付けられるのを待つ(S109:NO)。そして、終了確認画面により何らかの操作が受け付けられると、CPU20aは、処理をステップS111へ進める。
ステップS111において、CPU20aは、ステップS109で受け付けられた操作が終了確認画面における“はい”ボタンの操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS109で受け付けられた操作が終了確認画面における“はい”ボタンの操作である場合(S111:YES)、CPU20aは、処理をステップS13(図10)へ進める。これにより、終了画面に代えて、前述のホーム画面が、ディスプレイ34aに表示される。一方、ステップS109で受け付けられた操作が“はい”ボタンの操作でない場合、つまり“いいえ”ボタンの操作である場合(S111:NO)、CPU20aは、処理をステップS101へ戻す。これにより、終了確認画面に代えて、改めて最適用紙サイズ提示画面700が、ディスプレイ34aに表示される。
CPU20aは、前述のステップS105からステップS113へ処理を進めた場合、当該ステップS113において、前述のステップS103で受け付けられた操作が最適用紙サイズ提示画面700における“もどる”ボタン718の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS103で受け付けられた操作が“もどる”ボタン718の操作である場合(S113:YES)、CPU20aは、処理をステップS1へ戻す。これにより、最適用紙サイズ提示画面700に代えて、プレスキャン案内画面300が、ディスプレイ34aに表示される。一方、ステップS103で受け付けられた操作が“もどる”ボタン718の操作でない場合は(S113:NO)、CPU20aは、処理をステップS113からステップS115へ進める。
ステップS115において、CPU20aは、前述のステップS103で受け付けられた操作が最適用紙サイズ提示画面700における“この用紙にする”ボタン714の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS103で受け付けられた操作が“この用紙にする”ボタン714の操作である場合(S115:YES)、CPU20aは、処理をステップS17へ進める。これにより、最適用紙サイズ提示画面700に代えて、用紙選択画面200が、ディスプレイ34aに表示される。このとき、用紙選択画面200は、前述のステップS25で記憶された用紙選択データ656に応じた態様で表示され、つまり当該用紙選択データ656に従う用紙が出力先として選択されたことを表す態様で表示される。一方、ステップS103で受け付けられた操作が“この用紙にする”ボタン714の操作でない場合、つまり“別の用紙を選ぶ”ボタン712の操作である場合は(S115:NO)、CPU20aは、処理をステップS115からステップS117(図16)へ進める。
ステップS117において、CPU20aは、プレビュー比較画面800をディスプレイ34aに表示し、厳密には最適用紙サイズ提示画面700に代えて、当該プレビュー比較画面800を表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS119へ進める。
ステップS119において、CPU20aは、プレビュー比較画面800によりユーザによる何らかの操作が受け付けられるのを待つ(S119:NO)。そして、プレビュー比較画面800により何らかの操作が受け付けられると(S119:YES)、CPU20aは、処理をステップS121へ進める。
ステップS121において、CPU20aは、ステップS119で受け付けられた操作がプレビュー比較画面800における“終了する”ボタン832の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS119で受け付けられた操作が“終了する”ボタン832の操作である場合(S121:YES)、CPU20aは、処理をステップS123へ進める。一方、ステップS119で受け付けられた操作が“終了する”ボタン832の操作でない場合は、つまり当該“終了する”ボタン832の操作以外の操作である場合は(S121:NO)、CPU20aは、処理をステップS121から後述するステップS129へ進める。
ステップS123において、CPU20aは、前述の終了確認画面をディスプレイ34aに表示し、厳密にはプレビュー比較画面800に代えて、当該終了確認画面を表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS125へ進める。
ステップS125において、CPU20aは、終了確認画面によりユーザによる何らかの操作が受け付けられるのを待つ(S125:NO)。そして、終了確認画面により何らかの操作が受け付けられると、CPU20aは、処理をステップS127へ進める。
ステップS127において、CPU20aは、ステップS125で受け付けられた操作が終了確認画面における“はい”ボタンの操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS125で受け付けられた操作が終了確認画面における“はい”ボタンの操作である場合(S127:YES)、CPU20aは、処理をステップS13(図10)へ進める。これにより、終了画面に代えて、前述のホーム画面が、ディスプレイ34aに表示される。一方、ステップS125で受け付けられた操作が“はい”ボタンの操作でない場合、つまり“いいえ”ボタンの操作である場合(S127:NO)、CPU20aは、処理をステップS117へ戻す。これにより、終了確認画面に代えて、改めてプレビュー比較画面800が、ディスプレイ34aに表示される。
CPU20aは、前述のステップS121からステップS129へ処理を進めた場合、当該ステップS129において、前述のステップS119で受け付けられた操作がプレビュー比較画面800における“もどる”ボタン830の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS119で受け付けられた操作が“もどる”ボタン830の操作である場合(S129:YES)、CPU20aは、処理をステップS101へ戻す。これにより、プレビュー比較画面800に代えて、最適用紙サイズ提示画面700が、ディスプレイ34aに表示される。一方、ステップS119で受け付けられた操作が“もどる”ボタン830の操作でない場合は(S129:NO)、CPU20aは、処理をステップS129からステップS131へ進める。
ステップS131において、CPU20aは、前述のステップS119で受け付けられた操作が別の用紙サイズを選択する操作である場合、つまり各用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812のうち選択された(適当な色彩が付された)状態にあるボタン以外のいずれかが操作された場合(S131:YES)、処理をステップS133へ進める。一方、ステップS119で受け付けられた操作が別の用紙サイズを選択する操作でない場合は、つまり各用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812のいずれかの操作でない場合は(S131:NO)、CPU20aは、処理をステップS131から後述するステップS135へ進める。
ステップS133において、CPU20aは、ステップS119で受け付けられた操作に応じた態様となるように、プレビュー比較画面800を更新する。すなわち、各用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812のうちステップS119で操作されたボタンが選択される(適当な色彩が付される)状態となるように、プレビュー比較画面800が更新される。このステップS133の実行後、CPU20aは、処理をステップS119へ戻す。
そして、CPU20aは、前述のステップS131からステップS135へ処理を進めた場合、当該ステップS135において、前述のステップS119で受け付けられた操作がプレビュー比較画面800における“OK”ボタン826の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS119で受け付けられた操作が“OK”ボタン826の操作である場合(S135:YES)、CPU20aは、処理をステップS137へ進める。一方、ステップS119で受け付けられた操作が“OK”ボタン826の操作でない場合、つまり“用紙にあわせる”ボタン822の操作である場合は(S135:NO)、CPU20aは、処理をステップS135から後述するステップS139(図17)へ進める。
ステップS137において、CPU20aは、各用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812のうち選択された(適当な色彩が付された)状態にあるボタンに対応する用紙サイズを出力先となる用紙のサイズとして選択し、つまり当該出力先となる用紙を選択する。具体的には、CPU20aは、出力先として選択した用紙に関するデータを前述の用紙選択データ656として記憶する。このステップS137の実行後、CPU20aは、処理をステップS17へ進める。これにより、プレビュー比較画面800に代えて、用紙選択画面200が、ディスプレイ34aに表示される。このとき、用紙選択画面200は、ステップS137で記憶された用紙選択データ656に応じた態様で表示され、つまり当該用紙選択データ656に従う用紙が出力先として選択されたことを表す態様で表示される。
さらに、CPU20aは、前述のステップS135からステップS139へ処理を進めた場合、当該ステップS139において、倍率調整後比較画面900をディスプレイ34aに表示し、厳密にはプレビュー比較画面800に代えて、当該倍率調整後比較画面900を表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS141へ進める。
ステップS141において、CPU20aは、倍率調整後比較画面900によりユーザによる何らかの操作が受け付けられるのを待つ(S141:NO)。そして、倍率調整後比較画面900により何らかの操作が受け付けられると(S141:YES)、CPU20aは、処理をステップS143へ進める。
ステップS143において、CPU20aは、ステップS141で受け付けられた操作が倍率調整後比較画面900における“終了する”ボタン932の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS141で受け付けられた操作が“終了する”ボタン932の操作である場合(S143:YES)、CPU20aは、処理をステップS145へ進める。一方、ステップS141で受け付けられた操作が“終了する”ボタン932の操作でない場合は、つまり当該“終了する”ボタン932の操作以外の操作である場合は(S143:NO)、CPU20aは、処理をステップS143から後述するステップS151へ進める。
ステップS145において、CPU20aは、前述の終了確認画面をディスプレイ34aに表示し、厳密には倍率調整後比較画面900に代えて、当該終了確認画面を表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS147へ進める。
ステップS147において、CPU20aは、終了確認画面によりユーザによる何らかの操作が受け付けられるのを待つ(S147:NO)。そして、終了確認画面により何らかの操作が受け付けられると、CPU20aは、処理をステップS149へ進める。
ステップS149において、CPU20aは、ステップS147で受け付けられた操作が終了確認画面における“はい”ボタンの操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS147で受け付けられた操作が終了確認画面における“はい”ボタンの操作である場合(S149:YES)、CPU20aは、処理をステップS13(図10)へ進める。これにより、終了画面に代えて、前述のホーム画面が、ディスプレイ34aに表示される。一方、ステップS147で受け付けられた操作が“はい”ボタンの操作でない場合、つまり“いいえ”ボタンの操作である場合(S149:NO)、CPU20aは、処理をステップS139へ戻す。これにより、終了確認画面に代えて、改めて倍率調整後比較画面900が、ディスプレイ34aに表示される。
CPU20aは、前述のステップS143からステップS151へ処理を進めた場合、当該ステップS151において、前述のステップS141で受け付けられた操作が倍率調整後比較画面900における“もどる”ボタン930の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS141で受け付けられた操作が“もどる”ボタン930の操作である場合(S151:YES)、CPU20aは、処理をステップS101へ戻す。これにより、倍率調整後比較画面900に代えて、最適用紙サイズ提示画面700が、ディスプレイ34aに表示される。一方、ステップS141で受け付けられた操作が“もどる”ボタン930の操作でない場合は(S151:NO)、CPU20aは、処理をステップS151からステップS153へ進める。
ステップS153において、CPU20aは、前述のステップS141で受け付けられた操作が別の用紙サイズを選択する操作である場合、つまり各用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812のうち選択された(適当な色彩が付された)状態にあるボタン以外のいずれかが操作された場合(S153:YES)、処理をステップS155へ進める。一方、ステップS141で受け付けられた操作が別の用紙サイズを選択する操作でない場合は、つまり各用紙サイズ選択ボタン906、908、910および912のいずれかの操作でない場合は(S153:NO)、CPU20aは、処理をステップS153から後述するステップS157へ進める。
ステップS155において、CPU20aは、ステップS141で受け付けられた操作に応じた態様となるように、倍率調整後比較画面900を更新する。すなわち、各用紙サイズ選択ボタン906、908、910および912のうちステップS141で操作されたボタンが選択される(適当な色彩が付される)状態となるように、倍率調整後比較画面900が更新される。このステップS155の実行後、CPU20aは、処理をステップS141へ戻す。
そして、CPU20aは、前述のステップS153からステップS157へ処理を進めた場合、当該ステップS157において、前述のステップS141で受け付けられた操作が倍率調整後比較画面900における“OK”ボタン926の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS141で受け付けられた操作が“OK”ボタン926の操作である場合(S157:YES)、CPU20aは、処理をステップS159へ進める。一方、ステップS141で受け付けられた操作が“OK”ボタン926の操作でない場合、つまり“倍率を100%にする”ボタン922の操作である場合は(S157:NO)、CPU20aは、処理をステップS157から前述のステップS117(図16)へ戻す。
ステップS159において、CPU20aは、各用紙サイズ選択ボタン906、908、910および912のうち選択された(適当な色彩が付された)状態にあるボタンに対応する用紙サイズを出力先となる用紙のサイズとして選択し、つまり当該出力先となる用紙を選択する。具体的には、CPU20aは、出力先として選択した用紙に関するデータを前述の用紙選択データ656として記憶する。このステップS159の実行後、CPU20aは、処理をステップS17へ進める。これにより、倍率調整後比較画面900に代えて、用紙選択画面200が、ディスプレイ34aに表示される。このとき、用紙選択画面200は、ステップS159で記憶された用紙選択データ656に応じた態様で表示され、つまり当該用紙選択データ656に従う用紙が出力先として選択されたことを表す態様で表示される。
このように、本第2実施例によれば、最適用紙サイズ提示画面700から、最適用紙サイズを認識することができるとともに、当該最適用紙サイズの用紙が出力先となる場合に予想される印刷物の仕上がりを直観的に認識することができる。さらに、本第2実施例によれば、プレビュー比較画面800から、複合機10に用意されている4つのサイズの用紙のそれぞれに100%の倍率で原稿100の画像が出力される場合の印刷物の仕上がりを直観的にかつ相互に比較しながら認識することができる。加えて、本第2実施例によれば、倍率調整後比較画面900から、4つのサイズの用紙のそれぞれに当該4つのサイズのそれぞれに応じた倍率で原稿100の画像が出力される場合の印刷物の仕上がりを直観的にかつ比較しながら認識することができる。そして、これらプレビュー比較画面800と倍率調整後比較画面900とについては、言わば任意に切り替えることができる。これらのことは、複合機10の使い勝手のより一層の向上に大きく貢献する。
なお、本第2実施例における最適用紙サイズ提示画面700もまた、本発明に係る第2画面の一例である。そして、最適用紙サイズ提示画面700の表示を担うCPU20aは、詳しくは用紙サイズ特定タスクにおけるステップS101(図15)を実行するCPU20aは、本発明に係る第2表示制御手段の一例である。
さらに、本第2実施例におけるプレビュー比較画面800は、本発明に係る第3画面の一例である。そして、プレビュー比較画面800の表示を担うCPU20aは、詳しくは用紙サイズ特定タスクにおけるステップS117を実行するCPU20aは、本発明に係る第3表示制御手段の一例である。併せて、プレビュー比較画面800における“用紙にあわせる”ボタン822は、本発明に係る第3操作受付手段の一例である。これと同様に、本第3実施例における倍率調整後比較画面900もまた、本発明に係る第3画面の一例である。そして、倍率調整後比較画面900の表示を担うCPU20aは、詳しくは用紙サイズ特定タスクにおけるステップS117を実行するCPU20aは、本発明に係る第3表示制御手段の一例である。併せて、倍率調整後比較画面900における“倍率を100%にする”ボタン922は、本発明に係る第3操作受付手段の一例である。
加えて、プレビュー比較画面800における各用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812に付されたコピー料金を表す文字列は、本発明に係る料金情報の一例であり、つまり付帯情報の一例である。これと同様に、倍率調整後比較画面900における各用紙サイズ選択ボタン906、908、910および912に付されたコピー料金を表す文字列もまた、本発明に係る料金情報の一例である。そして、倍率調整後比較画面900における各プレビュー画像914、916、918および920の下方に配された倍率を表す文字列934、936、938および940は、本発明に係る倍率情報の一例であり、つまり付帯情報の一例である。
そしてさらに、プレビュー比較画面800における“OK”ボタン826は、厳密には当該“OK”ボタン826と各用紙サイズ選択ボタン806、808、810および812とは、本発明に係る第4操作受付手段の一例である。そして、“OK”ボタン826の操作に応答して、用紙サイズ特定タスクにおけるステップS137(図16)を実行するCPU20aは、本発明に係る第2設定手段の一例である。これと同様に、倍率調整後比較画面900における“OK”ボタン926は、厳密には当該“OK”ボタン926と各用紙サイズ選択ボタン906、908、910および912ともまた、本発明に係る第4操作受付手段の一例である。そして、“OK”ボタン926の操作に応答して、用紙サイズ特定タスクにおけるステップS159(図17)を実行するCPU20aは、本発明に係る第2設定手段の一例である。
併せて、本第2実施例においても、第1実施例と同様に、或る用紙が出力先として選択された後、その選択内容を任意に変更することができる。この出力先となる用紙の変更は、用紙選択画面200により行われ、詳しくは当該用紙選択画面200に配された各用紙選択ボタン210、212、214、216および218の操作により行われる。このような操作を受け付ける各用紙選択ボタン210、212、214、216および218は、本発明に係る第5操作受付手段の一例である。そして、各用紙選択ボタン210、212、214、216および218の操作に応じて、出力先となる用紙が変更され、詳しくは当該用紙に関するデータが用紙選択データ656として主記憶部20bへ記憶される。この用紙選択データ656の主記憶部20bへの記憶は、CPU20aが担うが、当該用紙選択データ656の記憶を担うCPU20aは、本発明に係る第2サイズ変更手段の一例である。
[その他の適用例]
以上の各実施例は、本発明の具体例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。これら各実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
たとえば、図2に示される用紙選択画面200や図3に示されるプレスキャン案内画面300などの各画面の構成(デザイン)は、ここで説明した構成に限定されない。特に、用紙選択画面200における“用紙サイズを調べる”ボタン206は、つまり第1操作受付手段としての操作子は、当該“用紙サイズを調べる”ボタン206というソフトウェアスイッチではなく、ハードウェアスイッチであってもよい。また、用紙選択画面200においては、模式図204についても、出力先となる用紙を選択するための操作子として機能するようにしてもよい。すなわち、模式図204における各用紙に対応する部分が適宜に操作されることにより、出力先となる用紙を適宜に選択することができるように、構成されてもよい。
そして、第1実施例においては、たとえば最適用紙サイズ提示画面400が表示される際に、これに加えて、または、これに代えて、最適用紙サイズを表す音声が出力されてもよい。すなわち、最適用紙サイズを表す情報については、最適用紙サイズ提示画面400の表示という視覚的態様による提示のみならず、音声の出力という聴覚的態様によって提示されてもよい。
第2実施例においても同様に、最適用紙サイズ提示画面700が表示される際に、これに加えて、または、これに代えて、最適用紙サイズを表す音声が出力されてもよい。さらに、最適用紙サイズ提示画面700については、その表示が省略されてもよい。すなわち、最適用紙サイズが特定された後、最適用紙サイズ提示画面700が表示されるのではなく、プレビュー比較画面800または倍率調整後比較画面900が表示されるように、構成されてもよい。
また、各実施例においては、複合機10のコピー機能に本発明が適用される場合について説明したが、これに限らない。本発明は、複合機10のファクス(送信)機能およびイメージスキャナ機能にも、適用することができる。言い換えれば、本発明は、複合機10という複数の機能を備える装置のみならず、コピー機というコピー専用の装置、ファクス装置というファクス専用の装置、および、イメージスキャナ装置というイメージスキャナ専用の装置にも、適用することができる。すなわち、本発明は、原稿100の画像を用紙という実体的な画像記録媒体に形成する画像形成装置のみならず、当該原稿100の画像を電子的情報として出力する画像出力装置にも、つまり画像形成装置以外の画像出力装置にも、適用することができる。
そして、本発明は、画像出力装置という装置の形態に限らず、当該画像出力装置の制御プログラムというプログラム(ソフトウェア)の形態、および、当該画像出力装置の制御方法という方法の形態によっても、提供することができる。
さらに、本発明は、画像出力装置の制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体という形態によっても、提供することができる。この場合、記録媒体に記録された制御プログラムが画像出力装置のコンピュータにより読み取られ、当該コンピュータにより実行されることによって、本発明と同様の画像出力装置が実現される。なお、ここで言う記録媒体としては、CDやDVD、フレキシブルディスクなどのディスク媒体がある。また、USBメモリやSDメモリカードなどの半導体媒体も、ここで言う記録媒体として適用可能である。加えて、可搬型の媒体ではなく、ROMやハードディスクドライブなどのような画像出力装置(コンピュータシステム)に組み込まれる組込み型(内蔵型)の媒体もまた、ここで言う記録媒体として適用可能である。