JP7375991B1 - 逆入力遮断クラッチおよびその組立方法 - Google Patents

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Abstract

弾性部材を備える逆入力遮断クラッチの組立性を向上させる。逆入力遮断クラッチ1は、被押圧面7を有する被押圧部材2と、入力側係合部22を有する入力部材3と、出力側係合部33を有する出力部材4と、押圧面45、入力側被係合部50、および出力側被係合部を有し、被押圧面7に対する遠近方向である第1方向に関して被押圧面7と出力側係合部33との間に配置された係合子5と、第1方向に関して押圧面45を被押圧面7に近づける方向に弾性的に付勢する弾性部材6と、出力部材4に対する係合子5の軸方向に関する相対変位を防止する変位防止手段とを備える。

Description

本開示は、入力部材に入力される回転トルクを出力部材に伝達するのに対し、出力部材に逆入力される回転トルクを完全に遮断して入力部材に伝達しないか、または、出力部材に逆入力される回転トルクの一部のみを入力部材に伝達して残部を遮断する、逆入力遮断クラッチに関する。
逆入力遮断クラッチは、駆動源などの入力側機構に接続される入力部材と、減速機構などの出力側機構に接続される出力部材とを備えており、入力部材に入力される回転トルクを出力部材に伝達するのに対し、出力部材に逆入力される回転トルクを完全に遮断して入力部材に伝達しないか、または、出力部材に逆入力される回転トルクの一部のみを入力部材に伝達して残部を遮断する機能を有する。
逆入力遮断クラッチは、出力部材に逆入力される回転トルクを遮断する機構の相違により、ロック式の逆入力遮断クラッチとフリー式の逆入力遮断クラッチに大別される。ロック式の逆入力遮断クラッチは、出力部材に回転トルクが逆入力された際に、出力部材の回転を防止する機構を備える。一方、フリー式の逆入力遮断クラッチは、出力部材に回転トルクが入力された際に、出力部材を空転させる機構を備える。ロック式の逆入力遮断クラッチとフリー式の逆入力遮断クラッチとのいずれを使用するかについては、逆入力遮断クラッチを組み込む装置の用途などによって適宜決定される。
国際公開第2021/107073号パンフレットには、ロック式の逆入力遮断クラッチが記載されている。国際公開第2021/107073号パンフレットに記載の逆入力遮断クラッチは、被押圧面を有する被押圧部材と、入力側係合部を有する入力部材と、出力側係合部を有する出力部材と、入力側被係合部、出力側被係合部、および押圧面を有する1対の係合子と、弾性部材とを備える。
前記1対の係合子は、前記入力部材に回転トルクが入力されると、前記入力側係合部が前記入力側被係合部に係合することに基づいて、前記被押圧面から離れる方向に変位し、前記出力側被係合部を前記出力側係合部に係合させて、前記入力部材に入力された回転トルクを前記出力部材に伝達する。
これに対し、前記出力部材に回転トルクが逆入力されると、前記1対の係合子は、前記出力側係合部が前記出力側被係合部に係合することに基づいて、前記押圧面を前記被押圧面に押し付け、前記押圧面と前記被押圧面とを摩擦係合させる。これにより、前記出力部材に逆入力された回転トルクを完全に遮断して前記入力部材に伝達しないか、または、出力部材に逆入力される回転トルクの一部のみを前記入力部材に伝達して残部を遮断する。
前記弾性部材は、前記被押圧面に対する前記押圧面の遠近方向である第1方向に関して前記出力側係合部と重畳する位置に配置され、前記出力側係合部と前記1対の係合子との間に弾性的に挟持されている。すなわち、前記弾性部材は、自身の弾性的な復元力に基づいて、前記1対の係合子を、前記第1方向に関して前記押圧面を前記被押圧面に近づける方向に付勢する。
国際公開第2021/107073号パンフレットに記載された逆入力遮断クラッチのように、弾性部材を備える逆入力遮断クラッチによれば、出力部材のがたつきを抑えることができる。
国際公開第2021/107073号パンフレット
弾性部材を備える逆入力遮断クラッチは、組立性を向上させる面からは、さらなる改良の余地がある。
弾性部材を備える逆入力遮断クラッチを組み立てる場合には、たとえば、1対の係合子と、入力部材と、1対の板ばねから構成される弾性部材と、入力側ラジアル転がり軸受と、入力側ハウジング素子とを組み合わせて、入力側組立体を得る。また、出力部材と、出力側ラジアル転がり軸受と、出力側ハウジング素子とを組み合わせて、出力側組立体を得る。前記入力側組立体と前記出力側組立体とを軸方向に関して互いに近づけることにより、前記出力部材の出力側係合部を前記1対の板ばねの間に挿入すると同時に、前記入力側ハウジング素子と前記出力側ハウジング素子とを結合固定することにより被押圧部材を構成し、逆入力遮断クラッチを得る。
かかる組立方法では、1対の板ばねの間に前記出力側係合部を挿入する際に、これらを外部から目視により確認することができないため、当該作業が面倒となって、組立コストが高くなる。
また、上記構造の逆入力遮断クラッチでは、前記1対の板ばねは、前記1対の係合子と前記出力側係合部との間に弾性的に挟持されているのみで、いずれの部材にも脱落不能に支持されてはいない。このため、前記出力側係合部を前記1対の板ばねの間に挿入する以前の状態では、前記1対の板ばねを構成するそれぞれの板ばねが互いに近づく方向に移動して、これらの板ばねの間隔が狭くなっている可能性がある。この面からも、前記出力側係合部を前記1対の板ばねの間に挿入する作業が面倒になる。
なお、前記出力側係合の先端部に、先端側に向かうほど径方向厚さが小さくなるテーパ部を設けることにより、前記出力側係合部を前記1対の板ばねの間に挿入する作業の容易化を図ることが考えられる。ただし、この場合、前記出力部材の軸方向寸法が大きくなり、逆入力遮断クラッチが大型化してしまう。
本開示は、組立性を向上することができる、逆入力遮断クラッチの構造およびその組立方法を実現することを目的としている。
本開示の一態様に係る逆入力遮断クラッチは、被押圧部材と、入力部材と、出力部材と、係合子と、弾性部材と、変位防止手段とを備える。好ましい態様として、前記係合子として1対の係合子を備え、前記入力側係合部として1対の入力側係合部を備えるようにすることができる。
前記被押圧部材は、内周面に被押圧面を有する。
前記入力部材は、前記被押圧面の径方向内側に配置された少なくとも1個の入力側係合部を有し、前記被押圧面と同軸に配置されている。
前記出力部材は、前記被押圧面の径方向内側において前記入力側係合部よりも径方向内側に配置された出力側係合部を有し、前記被押圧面と同軸に配置され、かつ、前記被押圧部材の内側に回転自在に支持されている。
前記係合子は、前記被押圧面に対向する押圧面と、前記入力側係合部と係合可能な入力側被係合部と、前記出力側係合部と係合可能な出力側被係合部とを有し、前記被押圧面に対する遠近方向である第1方向に関して前記被押圧面と前記出力側係合部との間に、前記第1方向の移動を可能に配置されている。
前記弾性部材は、前記係合子を、前記第1方向に関して前記押圧面を前記被押圧面に近づける方向に弾性的に付勢する。
前記変位防止手段は、前記出力部材に対する前記係合子の軸方向に関する相対変位を防止する。
前記係合子は、前記入力部材に回転トルクが入力されると、前記入力側係合部が前記入力側被係合部に係合することに基づいて、前記第1方向に関して前記被押圧面から離れる方向に変位し、前記出力側被係合部を前記出力側係合部に係合させることで、前記入力部材に入力された回転トルクを前記出力部材に伝達し、かつ、前記出力部材に回転トルクが逆入力されると、前記出力側被係合部に前記出力側係合部が係合することに基づいて、前記押圧面を前記被押圧面に押し付けて、前記押圧面を前記被押圧面に摩擦係合させる。
本開示の一態様に係る逆入力遮断クラッチでは、前記変位防止手段は、前記出力部材に係止され、かつ、前記係合子の軸方向側面に、直接、または、スペーサなどの他の部材を介して対向するストッパ部材を有することができる。
前記ストッパ部材は、たとえば、止め輪、スピードナット、またはブッシュナットにより構成することができる。ただし、代替的にあるいは追加的に、前記スペーサなどの他の部材を、前記変位防止手段として適用することもできる。
本開示の一態様に係る逆入力遮断クラッチでは、前記弾性部材を、前記出力側係合部と前記係合子との間に弾性的に挟持された板ばねにより構成することができる。
本開示の一態様に係る逆入力遮断クラッチでは、前記被押圧部材は、前記出力部材を内側に回転自在に支持し、かつ、内周面に前記被押圧面を有する出力側ハウジング素子と、前記入力部材を内側に回転自在に支持し、かつ、前記出力側ハウジング素子と結合固定される入力側ハウジング素子とを有することができる。
本開示の一態様に係る逆入力遮断クラッチの組立方法は、本開示の一態様に係る逆入力遮断クラッチを組み立てる際に、前記出力部材を前記被押圧部材の内側に回転自在に支持し、前記係合子を前記被押圧面と前記出力側係合部との間に配置し、かつ、前記変位防止手段により、前記出力部材に対する前記係合子の軸方向に関する相対変位を防止するとともに、前記弾性部材により、前記係合子を、前記第1方向に関して前記押圧面を前記被押圧面に近づける方向に弾性的に付勢した状態で、前記入力部材と前記出力部材とを軸方向に関して互いに近づく方向に移動させることで、前記入力側係合部を前記入力側被係合部に係合させる。
本開示の一態様に係る逆入力遮断クラッチの構造およびその組立方法によれば、弾性部材を備える逆入力遮断クラッチの組立性を向上させることが可能となる。
図1は、本開示の実施の形態の1例に係る逆入力遮断クラッチの断面図である。 図2は、前記逆入力遮断クラッチについて入力部材および入力側ハウジング部材を省略して示す、図1のA-A断面図である。 図3は、前記入力部材に回転トルクが入力された状態で示す、図1のB-B断面図である。 図4は、前記出力部材に回転トルクが逆入力された状態で示す、図1のB-B断面図である。 図5は、前記入力部材の斜視図である。 図6は、前記逆入力遮断クラッチから弾性部材を取り出して示す斜視図である。 図7は、前記逆入力遮断クラッチを組み立てる際に構成される予備組立体の斜視図である。 図8は、前記予備組立体の断面図である。 図9は、前記出力部材の側のスペーサに面取り部を備えることが好ましい理由を説明するための、前記逆入力遮断クラッチの要部拡大断面図である。 図10は、前記予備組立体を示す分解斜視図である。 図11は、前記逆入力遮断クラッチを組み立てる際に構成される出力側組立体の断面図である。 図12は、前記逆入力遮断クラッチを組み立てる際に構成される入力側組立体の断面図である。 図13は、本開示の比較例に係る逆入力遮断クラッチを示す断面図である。 図14は、前記比較例に係る逆入力遮断クラッチを示す分解斜視図である。 図15は、前記比較例に係る逆入力遮断クラッチを構成する、1対の係合子、入力部材、1対の板ばね、および入力側ラジアル転がり軸受を取り出して示す断面図である。
図1~図12は、本開示の実施の形態の1例の逆入力遮断クラッチ1を示している。なお、軸方向、径方向、および周方向とは、特に断らない限り、逆入力遮断クラッチ1の軸方向、径方向、および周方向をいう。本例において、逆入力遮断クラッチ1の軸方向、径方向、および周方向は、入力部材3の軸方向、径方向、および周方向と一致し、かつ、出力部材4の軸方向、径方向、および周方向と一致する。また、軸方向片側とは、入力部材3の側(図1の右側)をいい、軸方向他側とは、出力部材4の側(図1の左側)をいう。
<逆入力遮断クラッチの構造の説明>
本例の逆入力遮断クラッチ1は、被押圧部材2と、入力部材3と、出力部材4と、係合子5と、弾性部材6とを備える。逆入力遮断クラッチ1は、入力部材3に入力される回転トルクを出力部材4に伝達するのに対し、出力部材4に逆入力される回転トルクは完全に遮断して入力部材3に伝達しないか、または、出力部材4に逆入力される回転トルクの一部のみを入力部材3に伝達して残部を遮断する逆入力遮断機能を有する。
なお、本開示の逆入力遮断クラッチでは、入力部材、出力部材、被押圧部材、および、係合子の材質は、特に限定されない。たとえば、これらの材質として、鉄合金、銅合金、アルミニウム合金などの金属のほか、必要に応じて強化繊維を混入した合成樹脂などを適用することができる。また、入力部材、出力部材、被押圧部材、および、係合子を同じ材質により構成することもできるし、これらを異なる材質により構成することもできる。
被押圧部材2は、固定の部分に支持固定されて、逆入力遮断クラッチ1の使用時にも回転しない。また、被押圧部材2は、軸方向中間部内周面に、円筒面状の凹面である被押圧面7を有する。本例では、被押圧部材2は、入力側ハウジング素子8と、出力側ハウジング素子9とを備える。
出力側ハウジング素子9は、段付円筒面状の内周面を有する。出力側ハウジング素子9の内周面は、軸方向他側の小径円筒面部10と、軸方向片側の大径円筒面部11と、小径円筒面部10と大径円筒面部11とを接続し、かつ、軸方向片側を向いた接続面部12とを備える。本例では、大径円筒面部11により、被押圧面7が構成されている。
出力側ハウジング素子9は、小径円筒面部10の軸方向他側の端部に、径方向内側に向けて突出した内向フランジ部13を、軸方向片側の端部外周面に、円筒面状の内径側嵌合面部14を有する。
入力側ハウジング素子8は、中空円形板状の側板部15と、該側板部15の径方向外側の端部から軸方向他側に向けて全周にわたり折れ曲がった大径円筒部16と、側板部15の径方向中間部から軸方向片側に向けて全周にわたり突出した小径円筒部17とを備える。大径円筒部16は、内周面に外径側嵌合面部18を有する。
本例では、出力側ハウジング素子9の内径側嵌合面部14と、入力側ハウジング素子8の外径側嵌合面部18とを、インロー嵌合でがたつきなく嵌合させることにより、入力側ハウジング素子8と出力側ハウジング素子9とが径方向に位置決めされる。このように、入力側ハウジング素子8と出力側ハウジング素子9とを径方向に位置決めした状態で、入力側ハウジング素子8と出力側ハウジング素子9とは、図示しないボルトなどの結合部材により互いに結合されて被押圧部材2を構成する。被押圧部材2は、前記固定の部分に備えられた通孔に挿通したボルトを、出力側ハウジング素子9の軸方向他側面に開口するねじ孔19に螺合することにより、前記固定の部分に支持固定される。
入力部材3は、電動モータなどの入力側機構に接続され、回転トルクが入力される。入力部材3は、入力軸部20と、入力フランジ部21と、入力側係合部22とを有する。
本例では、入力軸部20は、円筒形状を有する。
入力フランジ部21は、入力軸部20の軸方向他側の端部外周面から径方向外側に向けて全周にわたり突出している。
本例では、入力側係合部22は、入力フランジ部21の軸方向他側面の径方向反対側2箇所位置からそれぞれ軸方向他側に向けて突出している。入力側係合部22の個数は、係合子5の個数に対応する。本例では、1対(2個)の入力側係合部22を備え、これらの入力側係合部22は、入力部材3の径方向に関して互いに離隔している。1対の入力側係合部22は、入力フランジ部21の軸方向他側面のうち、入力部材3の回転中心Oから径方向外側に外れた部分に配置されている。
1対の入力側係合部22は、軸方向から見て略扇形で、かつ、周方向に関して対称な端面形状を有する。具体的には、1対の入力側係合部22の径方向内側面23は、互いに平行な平坦面により構成されており、かつ、それぞれの入力側係合部22の径方向外側面24は、入力フランジ部21の外周面と同じ円筒面状の輪郭形状を有する。また、それぞれの入力側係合部22の1対の周方向側面25は、径方向外側に向かうほど互いに離れる方向に傾斜した平坦面により構成されている。
入力部材3は、入力側ラジアル転がり軸受26により、被押圧部材2の入力側ハウジング素子8の内側に回転自在に支持されている。入力側ラジアル転がり軸受26の外輪27は、入力側ハウジング素子8の小径円筒部17にがたつきなく内嵌され、かつ、側板部15の軸方向片側面の径方向内側部分と、小径円筒部17の軸方向片側部分に係止された止め輪30aとの間で軸方向に挟持されている。入力側ラジアル転がり軸受26の内輪28は、入力部材3の入力軸部20の軸方向他側の端部にがたつきなく外嵌され、かつ、入力フランジ部21の軸方向片側面と、入力軸部20の軸方向中間部外周面に係止された止め輪30bとの間で軸方向に挟持されている。
本例では、入力側ラジアル転がり軸受26は、転動体29として玉を使用した玉軸受により構成されている。ただし、入力部材3を支持するための入力側ラジアル転がり軸受は、転動体として円すいころを使用した円すいころ軸受や円筒ころを使用したころ軸受により構成することもできる。
入力部材3を被押圧部材2の内側に回転自在に支持した状態で、1対の入力側係合部22は、被押圧面7の径方向内側に配置される。
出力部材4は、減速機構などの出力側機構に接続され、回転トルクを出力する。出力部材4は、入力部材3と同軸に配置されている。本例では、出力部材4は、出力軸部31と、出力フランジ部32と、出力側係合部33と、小径軸部34とを有する。
出力軸部31は、円柱形状を有する。
出力フランジ部32は、出力軸部31の軸方向片側の端部外周面から径方向外側に向けて全周にわたり突出している。
出力側係合部33は、出力フランジ部32の軸方向片側面の中央部から軸方向片側に向けて突出している。出力側係合部33は、カム機能を有する。すなわち、出力部材4の回転中心Oから出力側係合部33の外周面までの距離は、周方向に関して一定でない。
出力側係合部33は、軸方向から見て略矩形の端面形状を有する。すなわち、出力側係合部33の外周面は、1対の長辺部38と、1対の短辺部39とからなる。出力側係合部33は、出力部材4の回転中心Oを通り、かつ、1対の長辺部38に直交する仮想平面に対して面対称であり、かつ、出力部材4の回転中心Oを通り、かつ、1対の長辺部38に平行な仮想平面に対して面対称である。なお、1対の短辺部39は、出力フランジ部32の外周面と同一の円筒面上に存在している。
小径軸部34は、円柱形状を有し、出力フランジ部32の軸方向片側面の中央部から軸方向片側に向けて突出している。小径軸部34の軸方向長さは、出力側係合部33の軸方向長さよりも大きい。すなわち、小径軸部34の先端部(軸方向片側の端部)は、出力側係合部33の先端面(軸方向片側の端面)よりも軸方向片側に突出している。また、小径軸部34の外径寸法は、出力側係合部33の1対の長辺部38同士の間隔よりも大きい。すなわち、小径軸部34の径方向外側部分が、長辺部38の長さ方向中間部から径方向外側に突出している。
出力部材4の出力軸部31は、出力側ラジアル転がり軸受40により、出力側ハウジング素子9の内側に回転自在に支持されている。出力側ラジアル転がり軸受40の外輪41は、出力側ハウジング素子9の小径円筒面部10にがたつきなく内嵌され、かつ、内向フランジ部13の軸方向片側面と、小径円筒面部10の軸方向片側の端部に係止された止め輪44aとの間で軸方向に挟持されている。出力側ラジアル転がり軸受40の内輪42は、出力軸部31にがたつきなく外嵌され、かつ、出力フランジ部32の軸方向他側面と、出力軸部31の軸方向中間部外周面に係止された止め輪44bとの間で軸方向に挟持されている。
本例では、出力側ラジアル転がり軸受40は、転動体43として玉を使用した玉軸受により構成されている。ただし、出力部材4を支持するためのラジアル転がり軸受は、転動体として円すいころを使用した円すいころ軸受や円筒ころを使用したころ軸受により構成することもできる。
出力部材4の小径軸部34は、入力部材3の内側に挿入されている。なお、小径軸部34の外周面と、入力部材3の内周面との間に、滑り軸受などのラジアル軸受を配置することもできる。小径軸部34の軸方向中間部の外周面には、係止溝59が全周にわたって形成されている。
出力部材4を被押圧部材2の内側に回転自在に支持した状態で、出力側係合部33は、1対の入力側係合部22同士の間に配置される。
係合子5は、被押圧面7に対向する押圧面45と、入力側係合部22と係合可能な入力側被係合部50と、出力側係合部33に係合可能な出力側被係合部とを有し、被押圧面7に対する遠近方向である第1方向に関して被押圧面7と出力側係合部33との間に、前記第1方向の移動を可能に配置されている。
本例では、1対(2個)の係合子5を備える。1対の係合子5は、それぞれの押圧面45を径方向に関して互いに反対側に向け、かつ、それぞれの径方向内側面を互いに対向させた状態で、被押圧部材2の径方向内側に、第1方向の移動を可能に配置される。なお、本開示の逆入力遮断クラッチを実施する場合、係合子の数は任意であり、係合子の数を、1個または3個以上とすることもできる。この場合、入力側係合部および出力側係合部の構成を、係合子の数に応じて適宜変更することができる。
なお、係合子5に関する説明において、係合子5の径方向は、図2に矢印αで示した、係合子5の被押圧面7に対する遠近方向、すなわち、第1方向を意味する。また、係合子5の幅方向は、図2に矢印βで示した、第1方向に対して直角な方向を意味する。
1対の係合子5を構成するそれぞれの係合子5は、径方向外側面のうちで周方向に離隔した2箇所位置に、被押圧面7に対向する1対の押圧面45を有し、かつ、径方向外側面のうちで1対の押圧面45の間に位置する周方向中央部に、略円弧形の切り欠き部46を有する。それぞれの押圧面45は、被押圧面7の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する部分円筒面状の凸曲面により構成されている。
係合子5の径方向外側面のうち、切り欠き部46を含む、1対の押圧面45から周方向に外れた部分は、軸方向から見た場合に、入力部材3の中心軸Oを中心とし、かつ、1対の押圧面45に接する仮想円よりも、径方向内側に存在している。すなわち、1対の押圧面45が被押圧面7に当接した状態で、係合子5の径方向外側面のうち、1対の押圧面45から周方向に外れた部分は、被押圧面7に当接しない。
それぞれの押圧面45は、係合子5のその他の部分の表面よりも被押圧面7に対する摩擦係数が大きい表面性状を有することが好ましい。また、押圧面45は、係合子5と一体に構成することもできるし、係合子5の径方向外側面などに、貼着や接着などにより固定された摩擦材の表面により構成することもできる。
係合子5は、径方向内側の端部のうち、幅方向中央部に、円弧形の断面形状を有する凹部47を備え、かつ、該凹部47を挟んだ幅方向両側部分に、径方向内側に向けて突出する突起状の1対の凸部48を備える。また、係合子5は、径方向内側面のうちで凹部47および1対の凸部48が形成された以外の部分に、軸方向から見て係合子5の幅方向に伸長する平坦面部49を備える。1対の係合子5の平坦面部49は、互いに平行な平坦面により構成されている。
凹部47の内面は、出力部材4の小径軸部34の外周面の曲率半径よりも大きい曲率半径を有する円筒状凹面により構成されている。図3に示すように、入力部材3に回転トルクが入力されると、平坦面部49のうちで凹部47の幅方向両側に位置する部分が出力側係合部33に係合する。すなわち、本例では、平坦面部49のうちの凹部47の幅方向両側に位置する部分により、出力側被係合部が構成されている。
係合子5は、幅方向中央部の径方向中間部に、入力側係合部22と係合可能な入力側被係合部50を有する。本例では、入力側被係合部50は、軸方向から見て略弓形の開口形状を有し、かつ、係合子5の幅方向中央位置の径方向中間部を軸方向に貫通する貫通孔により構成されている。入力側被係合部50は、入力側係合部22を緩く挿入できる大きさを有する。したがって、入力側被係合部50の内側に入力側係合部22を挿入した状態で、入力側係合部22と入力側被係合部50の内面との間には、係合子5の幅方向および径方向にそれぞれ隙間が存在する。このため、入力側係合部22は、係合子5の入力側被係合部50に対し、入力部材3の回転方向に関する変位が可能であり、入力側被係合部50は、入力側係合部22に対し、係合子5の径方向の変位が可能である。本例では、入力側被係合部50は、径方向内側面(径方向外側を向いた面)に、平坦面部49と平行な平坦面51を有する。
本開示を実施する場合、入力側被係合部を、係合子の軸方向片側面にのみ開口する有底孔により構成することもできる。あるいは、入力側被係合部を、係合子の径方向外側面に開口する切り欠きにより構成することもできる。
1対の係合子5が被押圧部材2の径方向内側に配置された状態で、入力部材3の1対の入力側係合部22は、1対の係合子5の入力側被係合部50の内側に配置され、かつ、出力部材4の出力側係合部33は、1対の平坦面部49の間に配置される。
なお、1対の係合子5が被押圧部材2の径方向内側に配置された状態で、被押圧面7と1対の押圧面45との間部分、および、1対の係合子5の凸部48の先端面同士の間部分の少なくとも一方に隙間が存在するように、被押圧部材2の内径寸法と係合子5の径方向寸法が規制されている。
弾性部材6は、出力部材4の出力側係合部33と、係合子5の出力側被係合部を構成する平坦面部49とのがたつきを抑えるために、係合子5を、第1方向に関して1対の押圧面45を被押圧面7に近づける方向に弾性的に付勢する。
本例では、1対の係合子5を構成するそれぞれの係合子5に、弾性部材6が配置される。具体的には、弾性部材6は、出力部材4の出力側係合部33と係合子5の平坦面部49との間に配置される。弾性部材6の個数は、係合子5の個数に応じて変更可能である。すなわち、1対の係合子5、1対(2個)の弾性部材6、および出力側係合部33は、平坦面部49および1対の弾性部材6が出力側係合部33を径方向外側から挟むように、配置される。
本例では、弾性部材6は、板ばねにより構成されている。本開示の逆入力遮断クラッチを実施する場合、弾性部材6を、コイルばね、皿ばね、あるいは、ゴム、エラストマー、樹脂などの弾性材料により構成することもできる。弾性部材6は、図6に示すように、1対の腕部52と、1対の接続部53とを有する。
1対の腕部52は、板厚方向(係合子5の径方向)から見て略H字形の平面形状を有する。具体的には、それぞれの腕部52は、互いに軸方向に離隔し、かつ、係合子5の幅方向に伸長する、矩形板状の1対の幅方向板片52aと、該1対の幅方向板片52aの伸長方向中間部同士を接続する軸方向板片52bとを有する。すなわち、それぞれの腕部52は、先端部(係合子5の幅方向に関する外側の端部)に開口する切り欠き52cを有する。
1対の接続部53のうちの軸方向片側の接続部53は、1対の腕部52の軸方向片側の幅方向板片52aの基端部(係合子5の幅方向に関する内側の端部)同士を接続し、かつ、軸方向他側の接続部53は、1対の腕部52の軸方向他側の幅方向板片52aの基端部同士を接続する。本例では、それぞれの接続部53は、軸方向から見て略U字形または略V字形の端面形状を有する。ただし、本開示を実施する場合、接続部の形状については、入力部材および出力部材との干渉を防止することができる限り、特に限定されない。たとえば、接続部を、平板状に構成することもできる。
1対の弾性部材6は、1対の腕部52に形成された切り欠き52cを、それぞれの係合子5の1対の凸部48に係止している。換言すれば、係合子5の1対の凸部48を、弾性部材6の1対の腕部52の切り欠き52cの内側に配置している。これにより、弾性部材6を係合子5に対し、軸方向および幅方向に関する相対変位を不能に、かつ、径方向(第1方向)に関する相対変位を可能に支持している。本例では、それぞれの係合子5と出力側係合部33との位置関係、具体的には、それぞれの係合子5の径方向位置およびそれぞれの係合子5に対する出力側係合部33の回転位相にかかわらず、出力側係合部33が1対の弾性部材6に弾性的に当接するようにしている。これにより、出力側係合部33と出力側被係合部との間のがたつきを抑えている。なお、それぞれの弾性部材6の1対の腕部52の軸方向両側部分は、係合子5の軸方向両側面よりも軸方向に突出している。
本例の逆入力遮断クラッチ1は、1対のスペーサ54を備える。1対のスペーサ54を構成するそれぞれのスペーサ54は平板状であり、軸方向から見て略長円形または略矩形の端面形状を有し、かつ、出力側係合部33および小径軸部34をがたつきなく挿通可能な通孔55を有する。1対のスペーサ54は、それぞれの通孔55に出力側係合部33および小径軸部34をがたつきなく挿通した状態で、1対の弾性部材6の軸方向両側に配置される。
1対のスペーサ54は、1対の弾性部材6のうち、破断面および剪断面により構成される軸方向両側の端面が、入力部材3の入力フランジ部21の軸方向他側面や出力部材4の出力フランジ部32の軸方向片側面に接触することを防止している。また、1対のスペーサ54により1対の弾性部材6を軸方向に挟持するとともに、スペーサ54を弾性部材6の1対の腕部52と対向する位置まで延在させ、1対の腕部52の軸方向のがたつきを規制することにより、係合子5のがたつきを抑制している。
本例では、1対のスペーサ54が、弾性部材6の1対の腕部52に対向することで、係合子5の軸方向変位を規制しているが、1対のスペーサを、直接係合子に対向させることで係合子の軸方向変位を規制することもできる。
図9に示すように、1対のスペーサ54のうち、少なくとも軸方向他側のスペーサ54は、通孔55の軸方向他側の開口縁に、面取り部56を有することが好ましい。面取り部56は、直線状の断面形状を有するC面取りにより構成されている。また、面取り部56の面取り深さを、出力フランジ部32の軸方向片側面と出力側係合部33の長辺部38とを接続する隅R部57の面取り半径以上としている。面取り部56が存在することにより、軸方向他側のスペーサ54に備えられた通孔55の軸方向他側の開口縁と、隅R部57との干渉が効果的に防止される。
本例の逆入力遮断クラッチ1は、ストッパ部材58を備える。ストッパ部材58は、欠円環状の止め輪により構成されている。すなわち、ストッパ部材58は、軸方向から見て略C字形の端面形状を有する。ただし、本開示を実施する場合、ストッパ部材を、中空円形板状で、径方向内側部分に放射状にスリットが形成されたスピードナットまたはブッシュナットにより構成することもできる。
ストッパ部材58は、小径軸部34の軸方向中間部の外周面に設けられた係止溝59に係止され、かつ、軸方向片側のスペーサ54と1対の弾性部材6とを介して、1対の係合子5の軸方向片側面に対向する。換言すれば、1対の係合子5に軸方向および幅方向に関する相対変位を不能に支持された1対の弾性部材6を、1対のスペーサ54を介して、出力フランジ部32の軸方向片側面とストッパ部材58との間で軸方向に挟持している。これにより、出力部材4に対する1対の係合子5の軸方向に関する相対変位が防止される。すなわち、ストッパ部材58により、変位防止手段が構成されている。
ただし、本開示の逆入力遮断クラッチを実施する場合、代替的または追加的に、スペーサを、出力部材に係止し、かつ、係合子の軸方向側面に、直接または弾性部材などの他の部材を介して対向させることもできる。すなわち、スペーサに、ストッパ部材としての機能を備えさせることもできる。
また、本例では、ストッパ部材58を、スペーサ54と弾性部材6とを介して、係合子5の軸方向片側面に対向させているが、スペーサ54を省略したり、係合子5の軸方向片側面に直接対向させたりすることもできる。あるいは、出力部材に形成されたかしめ部などにより、出力部材に対する係合子の軸方向に関する相対変位を防止する変位防止手段を構成することもできる。
<逆入力遮断クラッチの動作説明>
本例の逆入力遮断クラッチ1の動作について、図3および図4を用いて説明する。なお、図3および図4において、入力部材3および出力部材4と、1対の係合子5との間の径方向に関する隙間が誇張して示されている。
まず、入力部材3に入力側機構から回転トルクが入力された場合を説明する。
入力部材3に回転トルクが入力されると、図3に示すように、入力側被係合部50の内側で、入力側係合部22が入力部材3の回転方向(図4の例では反時計方向)に回転する。すると、入力側係合部22の径方向内側面23が入力側被係合部50の平坦面51を径方向内側に向けて押圧し、係合子5を、被押圧面7から離れる方向に移動させる。つまり、係合子5を、入力部材3との係合に基づき、径方向内側に向けて移動させる。本例では、1対の入力側係合部22と1対の係合子5との係合により、図3の上側に位置する係合子5を下側に向けて、図3の下側に位置する係合子5を上側に向けて、それぞれ移動させる。
これにより、係合子5が径方向内側に移動し、係合子5の出力側係合部を構成する平坦面部49が出力部材4の出力側係合部33と係合する。本例では、1対の係合子5の径方向内側面が互いに近づく方向に移動し、1対の係合子5の平坦面部49が出力部材4の出力側係合部33を径方向両側から挟持する。具体的には、係合子5の平坦面部49と出力側係合部33とが係合すると、出力部材4が、出力側係合部33の長辺部38が係合子5の平坦面部49と平行になるように回転して、出力側係合部33と平坦面部49とをがたつきなく当接させる。この結果、入力部材3に入力された回転トルクは、係合子5を介して、出力部材4に伝達され、出力部材4から出力される。
本例の逆入力遮断クラッチ1では、入力部材3に回転トルクが入力されると、入力部材3の回転方向に関係なく、係合子5が、被押圧面7から離れる方向に移動する。そして、入力部材3に入力された回転トルクが、係合子5を介して、出力部材4に伝達される。
次に、出力部材4に出力側機構から回転トルクが逆入力された場合を説明する。
出力部材4に回転トルクが逆入力されると、図4に示すように、出力側係合部33が出力部材4の回転方向(図4の例では時計方向)に回転する。すると、出力側係合部33の外周面のうち、長辺部38と短辺部39との接続部(角部)が、係合子5の出力側被係合部を構成する平坦面部49を、径方向外側に向けて押圧し、係合子5を被押圧面7に近づく方向に、すなわち径方向外側に、移動させる。これにより、係合子5の押圧面45を、被押圧面7に対して摩擦係合させる。本例では、出力部材4の出力側係合部33と1対の係合子5の平坦面部49との係合により、1対の係合子5を互いに離れる方向に、すなわち、図4の上側に位置する係合子5を上側に向けて、図4の下側に位置する係合子5を下側に向けて、それぞれ移動させて、1対の係合子5のそれぞれの押圧面45と被押圧面7とを摩擦係合させる。
この結果、出力部材4に逆入力された回転トルクが完全に遮断されて入力部材3に伝達されないか、または、出力部材4に逆入力された回転トルクの一部のみが入力部材3に伝達され残部が遮断される。出力部材4に逆入力された回転トルクを完全に遮断して入力部材3に伝達されないようにするには、係合子5の押圧面45が被押圧面7に対して摺動(相対回転)しないように、係合子5を出力側係合部33と被押圧部材2との間で突っ張らせて、出力部材4をロックする。これに対して、出力部材4に逆入力された回転トルクのうちの一部のみが入力部材3に伝達され残部が遮断されるようにするには、押圧面45が被押圧面7に対して摺動できるように、係合子5を出力側係合部33と被押圧部材2との間で突っ張らせて、出力部材4を半ロックする。
本例の逆入力遮断クラッチ1では、以上の動作が可能となるように、各構成部材間の隙間の大きさが調整されている。特に、係合子5の押圧面45が被押圧面7に接触した位置関係において、入力側係合部22の径方向内側面23と入力側被係合部50の内面との間に、出力側係合部33の角部が平坦面部49を押圧することに基づいて押圧面45を被押圧面7に向けてさらに押し付けることを許容する隙間が存在するようにしている。これにより、出力部材4に回転トルクが逆入力されたときに、係合子5の径方向外側への移動が入力側係合部22によって阻止されることを防止し、かつ、押圧面45が被押圧面7に接触した後も、押圧面45と被押圧面7との接触部に作用する面圧が、出力部材4に逆入力された回転トルクの大きさに応じて変化するようにすることで、出力部材4のロックまたは半ロックが適正に行われるようにしている。
<逆入力遮断クラッチの組立方法>
本例の逆入力遮断クラッチ1は、たとえば、次のようにして組み立てることができる。
まず、1対のスペーサ54の通孔55に、出力部材4の出力側係合部33および小径軸部34を挿通する。係合子5の1対の凸部48に、弾性部材6の切り欠き52cを係止することで、弾性部材6を係合子5に支持する。次いで、1対の係合子5を、それぞれの平坦面部49および1対の弾性部材6により、出力部材4の出力側係合部33を径方向外側から挟むように配置する。そして、出力部材4の係止溝59にストッパ部材58を係止する。これにより、図7および図8に示すような、予備組立体60を得る。
出力部材4の出力軸部31に、出力側ラジアル転がり軸受40の内輪42をがたつきなく外嵌し、出力軸部31の軸方向中間部外周面に止め輪44bを係止する。
出力部材4を出力側ハウジング素子9の内側に、軸方向片側から挿入する。出力部材4を出力側ハウジング素子9の内側に挿入する際には、図示しない組立用治具により、1対の係合子5を、1対の弾性部材6の弾力に抗して互いに近づける方向に(径方向内側に向けて)変位させておく。出力側ラジアル転がり軸受40の外輪41の軸方向他側の端面が、内向フランジ部13の軸方向片側面に当接した後、前記組立用治具を退避させて、1対の係合子5を、1対の弾性部材6の弾力により、互いに遠ざかる方向に(径方向外側に向けて)変位させ、それぞれの押圧面45を被押圧面7に当接させる。そして、小径円筒面部10の軸方向片側の端部に止め輪44aを係止して、図11に示すような、出力側組立体61を得る。
出力側組立体61を組み立てる手順は、矛盾を生じない限り、適宜順番を入れ替えたり、同時に実施したりすることができる。
また、入力部材3を入力側ハウジング素子8の内側に、入力側ラジアル転がり軸受26により回転自在に支持することで、図12に示すような、入力側組立体62を得る。
次に、入力部材3の1対の入力側係合部22と、1対の係合子5の入力側被係合部50との周方向に関する位相を一致させた状態で、出力側組立体61と入力側組立体62とを軸方向に関して互いに近づく方向に変位させる。これにより、出力側ハウジング素子9の内径側嵌合面部14と、入力側ハウジング素子8の外径側嵌合面部18とをがたつきなく嵌合するとともに、1対の入力側係合部22を、入力側被係合部50に挿入する。そして、入力側ハウジング素子8と出力側ハウジング素子9とを、結合部材により互いに結合することにより、逆入力遮断クラッチ1を組み立てる。
本例の逆入力遮断クラッチ1では、ストッパ部材58により、出力部材4に対する1対の係合子5の軸方向の相対変位を防止している。このため、図11に示すように、出力部材4と1対の係合子5と出力側ハウジング素子9とを、出力側組立体61としてサブアッシー化しておくことができる。このような出力側組立体61と、入力側組立体62とを軸方向に関して互いに近づく方向に変位させることで、内径側嵌合面部14と外径側嵌合面部18とをがたつきなく嵌合するとともに、入力部材3の1対の入力側係合部22を、1対の係合子5の入力側被係合部50に挿入して、出力側組立体61と入力側組立体62とを組み合わせている。
<比較例>
図13~図15は、本開示に関する比較例の逆入力遮断クラッチを示している。比較例の逆入力遮断クラッチ100は、1対のスペーサ54、ストッパ部材58、およびこれらを逆入力遮断クラッチ100に取り付けるための構造を備えていないこと以外は、その基本構造は、本開示の実施の形態の1例の逆入力遮断クラッチ1と同様である。
逆入力遮断クラッチ100を組み立てる場合、図14および図15に示すように、1対の係合子101の入力側被係合部102に、入力部材103の1対の入力側係合部104を挿入し、かつ、それぞれの係合子101の径方向内側に、弾性部材を構成する板ばね105を配置する。さらに、入力部材103の入力軸部106を入力側ラジアル転がり軸受107により、被押圧部材108を構成する入力側ハウジング素子109に回転自在に支持する。このようにして、1対の係合子101と、入力部材103と、1対の板ばね105と、入力側ラジアル転がり軸受107と、入力側ハウジング素子109とからなる、入力側組立体を得る。
また、出力部材110の出力軸部111を出力側ラジアル転がり軸受112により、被押圧部材108を構成する出力側ハウジング素子113の内側に回転自在に支持する。このようにして、出力部材110と、出力側ラジアル転がり軸受112と、出力側ハウジング素子113とを組み合わせて、出力側組立体を得る。
次に、前記入力側組立体と前記出力側組立体とを軸方向に関して互いに近づけて、出力部材110の出力側係合部114を、1対の係合子101の径方向内側に配置された1対の板ばね105の間に挿入する。これと同時に、1対の係合子101を出力側ハウジング素子113の内周面に備えられた被押圧面115の内側に配置し、1対の係合子101の径方向外側面に備えられた押圧面116を被押圧面115に対向させる。そして、入力側ハウジング素子109と出力側ハウジング素子113とを結合固定することにより被押圧部材108を構成し、逆入力遮断クラッチ100を得る。
1対の板ばね105の間に出力側係合部114を挿入する際、1対の板ばね105および出力側係合部114を、外部から目視により確認することができない。このため、1対の板ばね105の間に出力側係合部114を挿入する作業が面倒となり、組立コストが高くなる可能性がある。
また、1対の板ばね105は、出力側被係合部117と出力側係合部114との間に弾性的に挟持されているが、それぞれの板ばね105は、いずれの部材にも脱落不能に支持されてはいない。したがって、1対の板ばね105の間に出力側係合部114を挿入する以前の状態では、これらの板ばね105は互いに近づく方向に移動して、1対の板ばね105の間の間隔が狭くなっている可能性がある。この面からも、1対の板ばね105の間に出力部材110の出力側係合部114を挿入する作業が面倒になる可能性がある。
これに対して、本開示の実施の形態の1例の逆入力遮断クラッチ1では、出力側組立体61と入力側組立体62とを軸方向に関して互いに近づく方向に変位させる際、1対の入力側係合部22と1対の係合子5の入力側被係合部50との周方向に関する位相が一致してさえすれば、1対の入力側係合部22は入力側被係合部50に対して緩く挿入することができる。すなわち、本例の逆入力遮断クラッチ1によれば、比較例の逆入力遮断クラッチ100の組立方法のように、1対の板ばね105の間の間隔を拡げながら、該1対の板ばね105の間に出力側係合部114を挿入する必要がない。このため、本例の逆入力遮断クラッチ1では、組立作業を容易化することができ、組立性の向上を図ることができる。
比較例の逆入力遮断クラッチ100では、1対の係合子101が、入力部材103および出力部材110に対して軸方向に数mm程度変位可能となっている。このため、係合子101が軸方向に倒れる可能性がある。係合子101が軸方向に倒れたまま、該係合子101が径方向外側に移動すると、押圧面116と被押圧面115とが局所的に当接して食い込みが生じ、ロック状態または半ロック状態からロック解除状態または半ロック解除状態への切り換えに必要な力がいたずらに増大したり、押圧面116および/または被押圧面115に塑性変形を生じたりする可能性がある。
これに対し、本例の逆入力遮断クラッチ1では、ストッパ部材58により、出力部材4に対する1対の係合子5の軸方向の相対変位を防止することで、1対の係合子5が軸方向に倒れることを防止することができる。このため、出力部材4のロック状態または半ロック状態とロック解除状態または半ロック解除状態との切り換え動作を安定して行うことができる。
1 逆入力遮断クラッチ
2 被押圧部材
3 入力部材
4 出力部材
5 係合子
6 弾性部材
7 被押圧面
8 入力側ハウジング素子
9 出力側ハウジング素子
10 小径円筒面部
11 大径円筒面部
12 接続面部
13 内向フランジ部
14 内径側嵌合面部
15 側板部
16 大径円筒部
17 小径円筒部
18 外径側嵌合面部
19 ねじ孔
20 入力軸部
21 入力フランジ部
22 入力側係合部
23 径方向内側面
24 径方向外側面
25 周方向側面
26 入力側ラジアル転がり軸受
27 外輪
28 内輪
29 転動体
30a、30b 止め輪
31 出力軸部
32 出力フランジ部
33 出力側係合部
34 小径軸部
38 長辺部
39 短辺部
40 出力側ラジアル転がり軸受
41 外輪
42 内輪
43 転動体
44a、44b 止め輪
45 押圧面
46 切り欠き部
47 凹部
48 凸部
49 平坦面部
50 入力側被係合部
51 平坦面
52 腕部
52a 幅方向板片
52b 軸方向板片
52c 切り欠き
53 接続部
54 スペーサ
55 通孔
56 面取り部
57 隅R部
58 ストッパ部材
59 係止溝
60 予備組立体
61 出力側組立体
62 入力側組立体
100 逆入力遮断クラッチ
101 係合子
102 入力側被係合部
103 入力部材
104 入力側係合部
105 板ばね
106 入力軸部
107 入力側ラジアル転がり軸受
108 被押圧部材
109 入力側ハウジング素子
110 出力部材
111 出力軸部
112 出力側ラジアル転がり軸受
113 出力側ハウジング素子
114 出力側係合部
115 被押圧面
116 押圧面
117 出力側被係合部

Claims (6)

  1. 内周面に被押圧面を有する、被押圧部材と、
    前記被押圧面の径方向内側に配置された少なくとも1個の入力側係合部を有し、前記被押圧面と同軸に配置された、入力部材と、
    前記被押圧面の径方向内側において前記入力側係合部よりも径方向内側に配置された出力側係合部を有し、前記被押圧面と同軸に配置され、かつ、前記被押圧部材の内側に回転自在に支持された、出力部材と、
    前記被押圧面に対向する押圧面と、前記入力側係合部と係合可能な入力側被係合部と、前記出力側係合部と係合可能な出力側被係合部とを有し、前記被押圧面に対する遠近方向である第1方向に関して前記被押圧面と前記出力側係合部との間に、前記第1方向の移動を可能に配置された、係合子と、
    前記係合子を、前記第1方向に関して前記押圧面を前記被押圧面に近づける方向に弾性的に付勢する、弾性部材と、
    前記出力部材に対する前記係合子の軸方向に関する相対変位を防止する、変位防止手段と、
    を備え、
    前記係合子は、前記入力部材に回転トルクが入力されると、前記入力側係合部が前記入力側被係合部に係合することに基づいて、前記第1方向に関して前記被押圧面から離れる方向に変位し、前記出力側被係合部を前記出力側係合部に係合させることで、前記入力部材に入力された回転トルクを前記出力部材に伝達し、かつ、前記出力部材に回転トルクが逆入力されると、前記出力側被係合部に前記出力側係合部が係合することに基づいて、前記押圧面を前記被押圧面に押し付けて、前記押圧面を前記被押圧面に摩擦係合させるものである、
    逆入力遮断クラッチの組立方法であって、
    前記出力部材を前記被押圧部材の内側に回転自在に支持し、前記係合子を前記被押圧面と前記出力側係合部との間に配置し、かつ、前記変位防止手段により、前記出力部材に対する前記係合子の軸方向に関する相対変位を防止するとともに、前記弾性部材により、前記係合子を、前記第1方向に関して前記押圧面を前記被押圧面に近づける方向に弾性的に付勢した状態で、前記入力部材と前記出力部材とを軸方向に関して互いに近づく方向に移動させることで、前記入力側係合部を前記入力側被係合部に係合させる、
    逆入力遮断クラッチの組立方法。
  2. 内周面に被押圧面を有する、被押圧部材と、
    前記被押圧面の径方向内側に配置された少なくとも1個の入力側係合部と、前記入力側係合部よりも軸方向片側に配置された入力軸部とを有し、前記被押圧面と同軸に配置された、入力部材と、
    前記被押圧面の径方向内側において前記入力側係合部よりも径方向内側に配置された出力側係合部と、前記出力側係合部よりも軸方向他側に配置された出力軸部とを有し、前記被押圧面と同軸に配置され、かつ、前記被押圧部材の内側に回転自在に支持された、出力部材と、
    前記被押圧面に対向する押圧面と、前記入力側係合部と係合可能な入力側被係合部と、前記出力側係合部と係合可能な出力側被係合部とを有し、前記被押圧面に対する遠近方向である第1方向に関して前記被押圧面と前記出力側係合部との間に、前記第1方向の移動を可能に配置された、係合子と、
    前記係合子を、前記第1方向に関して前記押圧面を前記被押圧面に近づける方向に弾性的に付勢する、弾性部材と、
    前記出力部材に対する前記係合子の軸方向に関する相対変位を防止する、変位防止手段と、
    を備え、
    前記係合子は、前記入力部材に回転トルクが入力されると、前記入力側係合部が前記入力側被係合部に係合することに基づいて、前記第1方向に関して前記被押圧面から離れる方向に変位し、前記出力側被係合部を前記出力側係合部に係合させることで、前記入力部材に入力された回転トルクを前記出力部材に伝達し、かつ、前記出力部材に回転トルクが逆入力されると、前記出力側被係合部に前記出力側係合部が係合することに基づいて、前記押圧面を前記被押圧面に押し付けて、前記押圧面を前記被押圧面に摩擦係合させるものである、
    逆入力遮断クラッチ。
  3. 前記変位防止手段が、前記出力部材に係止され、かつ、前記係合子の軸方向側面に直接または他の部材を介して対向するストッパ部材を有する、請求項に記載の逆入力遮断クラッチ。
  4. 前記弾性部材が、前記出力側係合部と前記係合子との間に弾性的に挟持された板ばねにより構成されている、請求項2に記載の逆入力遮断クラッチ。
  5. 前記被押圧部材が、
    前記出力部材を内側に回転自在に支持し、かつ、内周面に前記被押圧面を有する出力側ハウジング素子と、
    前記入力部材を内側に回転自在に支持し、かつ、前記出力側ハウジング素子と結合固定される入力側ハウジング素子と、
    を有する、
    請求項2に記載の逆入力遮断クラッチ。
  6. 前記係合子として1対の係合子を備え、かつ、前記入力側係合部として1対の入力側係合部を備える、請求項2に記載の逆入力遮断クラッチ。
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