JP7375529B2 - 帯電装置、画像形成ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

帯電装置、画像形成ユニット及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、帯電装置、画像形成ユニット及び画像形成装置に関するものであり、例えば、帯電装置を備えた画像形成ユニットを有する電子写真方式を用いた画像形成装置に適用して好適なものである。
プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機などの電子写真方式を用いた画像形成装置では、均一に帯電された感光ドラムの表面を露光装置で露光することにより感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーで現像することにより感光ドラムの表面にトナー像を形成し、このトナー像を記録媒体に転写するようになっている。
この種の画像形成装置では、感光ドラムの表面を均一に帯電する為の帯電部材として、帯電ローラが感光ドラムの表面に接触することで感光ドラムの表面を帯電させる接触帯電方式のものが多く用いられている(例えば特許文献1参照)。
特開2015-090409号公報
しかしながら、接触帯電方式では、帯電ローラの表面の粗さなどにより帯電ローラの軸方向に帯電電位のムラが発生し易く、このことが、感光ドラムの表面に帯電電位のムラが発生し易くなる要因となっていた。つまり、従来の技術では、感光ドラムの表面に帯電電位のムラが発生し易く、この為、用紙の非印字部(白地となるべき部分)にトナーがのる所謂カブリが発生し易いという問題を有していた。
本発明は以上の点を考慮したものであり、カブリを抑制し得る帯電装置、画像形成ユニット及び画像形成装置を提案しようとするものである。
本発明は、静電潜像を表面に担持する像担持体の前記表面と接触して回転しながら当該表面を帯電させる帯電部材を備え、前記帯電部材の表面における、尖り度Sku(ISO 25178で規定)が2.30以上、5.02以下であり、且つ、前記帯電部材の表面と前記像担持体の表面との接触部分における前記帯電部材の軸方向の長さを評価長さL、当該評価長さLから切り出した一定の長さを基準長さlとして、前記帯電部材の表面における、当該基準長さl内での、前記帯電部材の軸方向の凹凸の平均間隔Sm(JIS B 0601-1994で規定)が0.17mm以上、基準長さl以下であるとした。
こうすることで、帯電部材の表面と像担持体の表面との距離のバラツキが小さくなり、像担持体の表面に帯電電位のムラが発生し難くなる。
本発明は、カブリを抑制し得る帯電装置、画像形成ユニット及び画像形成装置を実現できる。
画像形成装置の印刷機構を示す側断面図である。 帯電部の構成を示す拡大図である。 画像形成装置の制御機構を示すブロック図である。 尖り度Skuの定義を模式的に示すグラフである。 評価長さL、基準長さl、及び凹凸の平均間隔Smの定義を模式的に示す図である。 二乗平均平方根傾斜Sdqの定義を模式的に示す図である。 試料1~11について測定した、尖り度Sku、凹凸の平均間隔Sm、二乗平均平方根傾斜Sdq、カブリの評価値ΔEと、評価結果とを示す表である。 感光ドラムの表面の所定領域と、所定領域に張り付けるメンディングテープとを示す図である。 トナーが付着していない基準テープと、トナーが付着したメンディングテープを張り付けた白紙を示す図である。 尖り度Skuと、凹凸の平均間隔Smの良好範囲を示すグラフである。 帯電ローラの表面形状と、尖り度Sku及び凹凸の平均間隔Smとの関係を示す図である。 凹凸の平均間隔Smを基準長さlとした場合の帯電ローラの表面形状を示す図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、これを実施の形態と呼ぶ)について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.画像形成装置の印刷機構]
図1に、画像形成装置1の印刷機構を示す。尚、図1は、画像形成装置1の印刷機構を示す側断面図となっている。図1に示す画像形成装置1は、用紙やフィルムなどの媒体Pに対し、電子写真方式を用いてカラー画像を形成するプリンタである。尚、ここでは、図中右側を画像形成装置1の前側、図中左側を後側として、画像形成装置1の前側から後側への方向を後方向、後側から前側への方向を前方向、画像形成装置1の下側から上側への方向を上方向、上側から下側への方向を下方向、画像形成装置1の図中手前側から奥側への方向を右方向、図中奥側から手前側への方向を左方向とする。
この画像形成装置1は、内部に、媒体Pの通り道となる搬送路Rが設けられ、さらにこの搬送路Rに沿って、媒体供給部2と、搬送部3と、画像形成部4と、転写部5と、定着部6とが設けられている。
媒体供給部2は、図中矢印Ar1で示す媒体Pの搬送方向(以下、これを媒体搬送方向と呼ぶ)の最上流に位置していて、カセット(給紙トレイ)21と、ホッピングローラ(給紙ローラ)22とを有している。カセット21は、媒体Pを積層した状態で収納する部材であり、例えば、画像形成装置1の下部に着脱自在に装着されている。ホッピングローラ22は、カセット21に収納されている媒体Pを1番上から順に1枚ずつ分離して搬送路Rへと繰り出す部材である。
搬送部3は、媒体供給部2よりも媒体搬送方向下流に位置していて、搬送路Rを挟んで対向配置された2つの搬送ローラで構成される搬送ローラ対31(31A、31B)を有している。具体的には、搬送部3は、媒体搬送方向の上流側(つまり媒体供給部2に近い側)に位置する搬送ローラ対31Aと、媒体搬送方向の下流側(つまり媒体供給部2から遠い側)に位置する搬送ローラ対31Bとを有している。搬送ローラ対31(31A、31B)は、媒体供給部2によって搬送路Rへと繰り出された媒体Pを、2つの搬送ローラの間に挟持して搬送するとともに、媒体Pの斜行を修正する部材である。
画像形成部4と転写部5は、搬送部3よりも媒体搬送方向下流に位置していて、搬送路Rを挟んで上側に画像形成部4、下側に転写部5となる位置関係で対向配置されている。尚、画像形成部4及び転写部5は、本発明による画像形成ユニットの具体例である。
画像形成部4は、複数の現像部41(41K、41C、41M、41Y)を有している。具体的には、画像形成部4は、媒体搬送方向の上流側から順に並べられた、4つの現像部41K、41C、41M、41Yを有している。
現像部41K、41C、41M、41Yは、それぞれ異なる色のトナー(現像剤)を用いて、媒体P上にトナー像(現像剤像)を形成する装置である。具体的には、現像部41Kはブラックトナーを用いて黒色のトナー像を、現像部41Cはシアントナーを用いてシアン色のトナー像を、現像部41Yはイエロートナーを用いて黄色のトナー像を、現像部41Mはマゼンタトナーを用いてマゼンタ色のトナー像をそれぞれ媒体P上に形成する。
現像部41K、41C、41M、41Yは、用いるトナーが異なる点を除いて同一構成であり、それぞれ、感光ドラム42と、帯電部43と、露光装置44と、現像ローラ45と、トナー供給部46と、クリーニングブレード47とを有している。現像部41K、41C、41M、41Yは、それぞれ帯電部43によって均一に帯電させた感光ドラム42の表面に露光装置44からの光を照射して露光することで、感光ドラム42の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像にトナー供給部46から供給されるトナーを現像ローラ45を介して付着させることで、感光ドラム42の表面にトナー像を形成する。このようにして感光ドラム42の表面に形成されたトナー像は、後述する転写部5によって媒体Pに転写される。また現像部41K、41C、41M、41Yは、それぞれ媒体Pに転写されずに感光ドラム42の表面に残ったトナーをクリーニングブレード47によって掻き取ることで除去する。尚、現像部41K、41C、41M、41Yの構成の詳細については後述する。
一方、転写部5は、搬送ベルト51と、駆動ローラ52と、従動ローラ53と、転写ローラ54と、クリーニングブレード55とを有している。搬送ベルト51は、画像形成部4の下方に設けられた環状の部材であり、転写部5の媒体搬送方向上流側(前側)に位置する駆動ローラ52と、転写部5の媒体搬送方向下流側(後側)に位置する従動ローラ53とによって張架されている。搬送ベルト51は、搬送路Rに沿って画像形成部4の媒体搬送方向上流側から下流側へと延びる上側の直線部分51Uと、上側の直線部分51Uと並行な下側の直線部分51Lとを有している。この搬送ベルト51は、駆動ローラ52によって上側の直線部分51Uが図中矢印Ar1で示す媒体搬送方向と同一方向に移動するように走行することで、搬送部3によって搬送されてきた媒体Pを、現像部41K、41C、41M、41Yの下側を順に通過するように搬送する。
駆動ローラ52は、図中省略した駆動モータの動力によって回転することで、搬送ベルト51を走行させるローラである。従動ローラ53は、搬送ベルト51の走行にともなって回転するローラである。
転写ローラ54は、現像部41K、41C、41M、41Yの感光ドラム42ごとに1つずつの計4個設けられている。各転写ローラ54は、搬送ベルト51の上側の直線部分51Uを間に挟んで、各感光ドラム42の下方に対向配置されている。各転写ローラ54は、搬送ベルト51によって搬送されてくる媒体Pが、各転写ローラ54と各感光ドラム42との間を通過する際に、媒体Pをトナーとは逆極性に帯電させることで、各感光ドラム42に形成されたトナー像を媒体Pに転写させる部材である。クリーニングブレード55は、搬送ベルト51の下側の直線部分51L上に付着したトナーを掻き取ることで除去する部材である。
定着部6は、画像形成部4及び転写部5よりも媒体搬送方向下流に位置している。この定着部6は、転写部5によって媒体Pに転写されたトナー像を加熱及び加圧することで、媒体Pに定着させる為の装置である。この定着部6は、搬送路Rを挟んで上側に配置された加熱ローラ61と、下側に配置された加圧ローラ62とを有している。加熱ローラ61は、内部にヒータを有していて、加熱ローラ61と加圧ローラ62との間を媒体Pが通過する際に、媒体Pに転写されたトナー像を加熱する部材である。加圧ローラ62は、加熱ローラ61側に付勢されるようになっていて、加熱ローラ61と加圧ローラ62との間を媒体Pが通過する際に、媒体Pに転写されたトナー像を加圧する部材である。画像形成装置1の印刷機構は、以上のようになっている。
尚、画像形成装置1の前側に図示しない手差しトレイを取り付け、この手差しトレイにセットされた媒体Pが、手差しトレイから画像形成装置1の内部へと(具体的には搬送部3の搬送ローラ対31Bへと)送り出されるようにしてもよい。こうすることで、画像形成装置1では、手差しトレイにセットされた媒体Pを用いて印刷できるようになる。
ここで、画像形成装置1によるカラー印刷時の印刷動作について簡単に説明する。画像形成装置1は、媒体供給部2のカセット21に収納されている媒体Pをホッピングローラ22により1枚ずつ搬送路Rへと繰り出す。搬送路Rへと繰り出された媒体Pは、搬送部3により転写部5へと搬送され、転写部5の搬送ベルト51により画像形成部4の現像部41K、41C、41M、41Yを順に通過するように搬送される。ここで、現像部41K、41C、41M、41Yは、それぞれの感光ドラム42上に各色のトナー像を形成する。このようにして各感光ドラム42上に形成された各色のトナー像は、転写部5の各転写ローラ54により媒体P上に転写され、これにより媒体P上にカラーのトナー像が形成される。
カラーのトナー像が形成された媒体Pは、搬送ベルト51により定着部6へと搬送される。定着部6は、カラーのトナー像を媒体Pに定着させる。これにより、媒体P上にカラー画像が印刷されたことになる。その後、この媒体Pは、画像形成装置1の外部に設けられた図示しないスタッカ上に排出される。画像形成装置1のカラー印刷時の動作は、以上のようになっている。
[2.現像部の構成]
次に、現像部41K、41C、41M、41Yの構成の詳細について説明する。尚、上述したように、現像部41K、41C、41M、41Yは、用いるトナーが異なる点を除いて同一構成である為、ここでは、現像部41Kの構成の詳細についてのみ説明する。
図1に示すように、現像部41Kは、感光ドラム42と、帯電部43と、露光装置44と、現像ローラ45と、トナー供給部46と、クリーニングブレード47とを有している。
感光ドラム42は、表面に静電潜像を担持する部材であり、所定の周速度で回転するようになっている。尚、感光ドラム42は、本発明による像担持体の具体例である。この感光ドラム42は、感光体(例えば有機系感光体)を用いて構成されている。具体的には、感光ドラム42は、導電性支持体と、その外周(表面)を覆う光導電層とを有している。導電性支持体は、例えば、アルミニウムやステンレス鋼からなる金属パイプにより構成されている。光導電層は、例えば、電荷発生層と電荷輸送層とを順に積層した構造を有している。
電荷発生層は、電荷発生物質及びバインダー樹脂を主成分としている。電荷発生物質としては各種有機顔料及び有機染料が使用できる。なかでも無金属フタロシアニン、銅塩化インジウム、塩化ガリウム、錫、オキシチタニウム、亜鉛、バナジウムなどの金属もしくはその酸化物、塩化物の配位したフタロシアニン類、またはモノアゾ、ヒスアゾ、トリスアゾもしくはポリアゾ類などのアゾ顔料などが好ましい。電荷発生層は、これらの電荷発生物質の微粒子を、例えばポリエステル樹脂、ポリビニルアセテート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、セルロースエステルまたはセルロースエーテルなどの各種バインダー樹脂で結着させた分散層として使用される。
電荷輸送層は、電荷輸送物質及びバインダー樹脂を主成分としている。電荷輸送物質としては、例えばカルバゾール、インドール、イミダゾール、オキサゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、ピラゾリン、チアジアゾールなどの複素環化合物、アニリン誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、またはこれらの化合物からなる基を主鎖もしくは側鎖に有する重合体などの電子供与性物質が使用される。また電荷輸送層におけるバインダー樹脂としては、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどのビニル重合体、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリスルホン、ポリイミド、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂またはこれらの重合体もしくは部分的架橋硬化物などが挙げられ、特にポリカーボネートが好ましい。また必要に応じてバインダー樹脂に酸化防止剤や増感剤などの各種添加物が含まれていてもよい。
帯電部43は、感光ドラム42の表面を帯電させる装置であり、図2に拡大図を示すように、感光ドラム42の表面に接するように配置された帯電ローラ43Aと、帯電ローラ43Aの表面に摺設するように配置されたクリーニングローラ43Bとを有している。尚、帯電部43は、本発明による帯電装置の具体例であり、帯電ローラ43Aは、本発明による帯電部材の具体例である。
帯電ローラ43Aは、帯電ローラ用電源43Vにより電圧が印可されることにより、感光ドラム42の表面を帯電させるローラであり、感光ドラム42の表面と接触して、感光ドラム42に従動するようにして回転する。尚、帯電ローラ43Aは、感光ドラム42と平行に配置されている為、帯電ローラ43Aの軸方向と、感光ドラム42の軸方向は、同一方向とみなすことができる。この帯電ローラ43Aは、導電性を有する材料からなる芯金43A1と、芯金43A1の外周面に形成された導電性を有する弾性層43A2とを有している。芯金43A1には、例えば、無電解ニッケル鍍金をしたSUMや、SUSなどの金属製の軸体を用いることが多い。弾性層43A2には、感光ドラム42との適正な放電を得る為、感光ドラム42とニップできるように、ゴムや熱可塑性エラストマー、樹脂などを用いることが多い。また弾性層43A2は、単層に限らず、必要に応じて2層以上の多層構造を有していてもよい。
帯電ローラ43Aの弾性層43A2を構成する材料としては、例えば、エピクロルヒドリンゴム(CO、ECO、GECO)、エチレンプロピレンゴム(EPM、EPDM)、アクリロニトリル-ブタジエンゴム(NBR)、水素化アクリロニトリル-ブタジエンゴム(H-NBR)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、ウレタンゴム、シリコーンゴムなどのうちの一種もしくは二種以上を混合したものを主成分とするゴム組成物を用いることができる。なかでも特に、エピクロルヒドリンゴム(ECO)を主成分としたゴムや、エピクロルヒドリンゴム(ECO)とアクリロニトリルーブタジエンゴム(NBR)とを混合したものを主成分としたゴムが弾性層43A2として用いられることが多い。ちなみに、本実施の形態では、弾性層43A2として、エピクロルヒドリンゴム(ECO)を主成分としたゴムを用いた。
この弾性層43A2の導電特性については、一般に抵抗(電気抵抗)が大きすぎると、感光ドラム42の表面の帯電ムラや帯電不良による画像不良が発生し、抵抗(電気抵抗)が小さすぎると、感光ドラム42の表面の傷などによってリークが発生してしまい画像不良となる。したがって、弾性層43A2の導電特性には、適正な抵抗領域が存在する。適正な抵抗領域を得る為に、弾性層43A2には、イオン導電性の材料や、イオン導電剤、カーボンブラックや金属製酸化物などを用いて所定の導電性を与えるようになっている。尚、弾性層43A2は、電子導電性またはイオン導電性のものを用いることができるが、部分的な抵抗ムラが感光ドラム42の帯電ムラに影響し易いこともあり、抵抗ムラを抑制する為に、イオン導電性のものが用いられることが多い。
具体的には、この弾性層43A2には、体積抵抗値が10~10Ωとなる抵抗層が望ましい。尚、帯電ローラ43Aの抵抗値(つまり弾性層43A2の体積抵抗値)は、イオン導電性の場合は、温度や湿度、測定電圧により異なる値を示すが、ここでは温度20℃湿度50%RHの環境下で測定した。
またこの弾性層43A2は、帯電ローラ43Aの表面と感光ドラム42の表面との間に微小のギャップ(隙間)を形成して、パッシェンの法則に基づいた放電に寄与する領域を確保する必要がある。この為、弾性層43A2については、感光ドラム42の表面との間に適正なニップが得られるように、硬さが調整されている。弾性層43A2の硬さについては、例えば、高分子計器(株)製のマイクロゴム硬度計(MD-1capaタイプA)などを用いてピーク測定を行う。具体的には、試料台上に帯電ローラ43Aを載せて押針を当て、マイクロゴム硬度計に表示される測定値を整数値で読み取る。このとき、読み取った測定値(つまり弾性層43A2の硬度)が35度から80度の範囲であることが好ましい。また一方で、弾性層43A2の硬さの範囲については、帯電ローラ43Aや感光ドラム42の円筒振れや形状のバラツキを吸収する目的も含んでいる為、感光ドラム42に対する適正なニップが得られれば、この範囲(つまり35度から80度)にこだわる必要はない。ちなみに、本実施の形態では、弾性層43A2の実測値は45度から57度の範囲に入っている。
さらにこの弾性層43A2の表面(つまり感光ドラム42の表面と対向する面の形状)には、切削、研磨工程、または型成型により所定の研磨目及び表面粗さが形成される。さらにこの弾性層43A2の表面に、表面処理やコーティングを行うこともできる。
具体的には、弾性層43A2の表面に、例えば、紫外線照射や電子線照射などの表面処理を行うようにしてもよい。またコーティングについては、ディッピング、スプレー、コーターなどで塗布する方法がある。塗布する材料(つまりコーティング剤)としては、例えば、イソシアネート化合物やポリオールなどがある。ここでいうイソシアネート化合物やポリオールとしては、例えば、トルエンジイソシアネート(TDI)、メチレンジイソシアネート(MDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、そしてイソホロンジイソシアネート(IPDI)、さらにポリエステル系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオールやシリコーン系ジオール、アクリルフッ素系ポリマー、アクリルシリコーン系ポリマー、フッ素系ポリマー及びこれらの多重体、変性体などが挙げられる。尚、コーティング剤には、必要に応じて、カーボンブラックやイオン導電剤などの導電剤を添加する。またコーティング剤に、粒子を混合させることもできる。混合する粒子としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、イソシアネート樹脂などを一種もしくは二種以上併用したものが挙げられる。
クリーニングローラ43Bは、帯電ローラ43Aの表面に付着した異物を除去するローラであり、帯電ローラ43Aの表面に加圧接触し、帯電ローラ43Aに従動するようにして回転する。このクリーニングローラ43Bは、芯体43B1と、芯体43B1の外周面に形成された弾性層43B2とを有している。芯体43B1には、例えば、無電解ニッケル鍍金をしたSUMや、SUSなどの金属製の軸体、ポリアセタール(POM)などの樹脂を用いることができる。弾性層43B2については、単層でも2層以上の積層構造でも構わない。また弾性層43B2は、発泡体を含んで構成されていてもよいし、ソリッド層と発泡層との2層で構成されていてもよい。さらに弾性層43B2は、芯体43B1の表面の全体(軸方向の両端部は除く)を覆うようになっていてもよいし、芯体43B1の表面上に螺旋状に配置されるようになっていてもよい。要は、弾性層43B2が、帯電ローラ43Aの表面をクリーニングする構成となっていればよい。
この弾性層43B2を構成する材料としては、例えば、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリアミド、またはポリプロピレンなどの発泡性の樹脂、またはシリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPM、EPDM)、アクリロニトリル-ブタジエンゴム(NBR)、水素化アクリロニトリル-ブタジエンゴム(H-NBR)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)などのうちの一種または二種以上を混合したものを用いることができる。尚、これらの材料に、必要に応じて、発泡助剤、整泡剤、触媒、硬化剤、可塑剤、加硫促進剤などの助剤を加えてもよい。
尚、弾性層43B2を構成する材料として好ましいのは、帯電ローラ43Aの表面の異物除去のし易さなどの観点から、気泡を有する材料(所謂発泡体)である。特に、擦れによって帯電ローラ43Aの表面に傷を付けない為に、また長期にわたり千切れや破損などが生じないようにする為に、引き裂き、引っ張りなどに強いポリウレタンの発泡体を、弾性層43B2として用いることが好ましい。より具体的には、密度(JIS K7222で規定)が20~80kg/m、硬さ(JIS K6400-2、D法で規定)が100~410N、引張強度(JIS K6400-5で規定)が60~300kPa、伸び(JIS K6400-5で規定)が100~220%でなるポリウレタンの発泡体が好ましい。帯電部43の構成は、以上のようになっている。
図1に戻り、露光装置44は、感光ドラム42の表面に光(照射光)を照射して露光することにより、感光ドラム42の表面(表層部分)に静電潜像を形成する装置である。この露光装置44は、例えば、画像形成装置1の筐体(図示せず)に支持されている。露光装置44は、例えば、照射光を発する複数の光源と、この照射光を感光ドラム42の表面に結像させるレンズアレイとを有している。尚、露光装置44の光源としては、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)やレーザ素子などが用いられる。
現像ローラ45は、感光ドラム42の表面に形成された静電潜像を現像する為のトナーを表面に担持する部材であり、感光ドラム42の表面に接するように配置され、例えば、所定の周速度で感光ドラム42とは逆方向に回転するようになっている。この現像ローラ45は、例えば、金属シャフトと、その外周(表面)を覆う半導電性ウレタンゴム層とを有している。この現像ローラ45には、図示しない供給ローラなどによってトナー供給部46内に収容されているトナーが供給されるようになっている。
トナー供給部46は、トナーが収容されている容器を有している。つまり現像部41Kのトナー供給部46にはブラックのトナーが収容されている。同様に、現像部41Cのトナー供給部46にはシアンのトナーが収容され、現像部41Mのトナー供給部46にはマゼンタのトナーが収容され、現像部41Yのトナー供給部46にはイエローのトナーが収容されている。
尚、各色のトナーは、それぞれ所定の着色剤、離型剤、帯電制御剤及び処理剤などを含んだ構成であり、これらの各成分が適宜混合され、あるいは表面処理されることによって製造される。これらの各成分のうち、着色剤、離型剤及び帯電制御剤については、それぞれ内部添加剤として機能する。またトナーは、内部添加材にくわえて、例えばシリカや酸化チタンなどの外部添加剤と、例えばポリエステル樹脂などの結着樹脂とを含んでいる。
クリーニングブレード47は、媒体Pに転写されずに感光ドラム42の表面に残留したトナーを掻き取ることで除去する部材であり、その一端が感光ドラム42の表面に当接するように配置されている。このクリーニングブレード47は、例えば、可撓性のゴム材またはプラスチック材などで構成されている。現像部41Kの構成は、以上のようになっている。現像部41C、41M、41Yの構成についても、トナー供給部46に収納されているトナーが異なる点を除いて、現像部41Kと同一構成となっている。
[3.画像形成装置の制御機構]
次に、図3を用いて、画像形成装置1の制御機構について説明する。尚、図3は、画像形成装置1の制御機構と、その制御対象とを示すブロック図となっている。図3に示すように、画像形成装置1は、制御機構として、例えば、制御部70と、受信メモリ71と、画像データ編集メモリ72と、操作部73と、センサ群74と、電源回路80とを有している。
制御部70は、インターフェイス(以下、I/F)制御部75と、主制御部76と、露光装置制御部44Sと、定着制御部6Sと、搬送モータ制御部3Sと、駆動制御部4Sとを有している。
I/F制御部75は、パーソナルコンピュータなどの図示しない外部装置から送られてくる印刷データや制御コマンドを受信したり、画像形成装置1の装置状態を示す情報を外部装置に送信したりする。主制御部76は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM及び入出力ポートなどにより構成され、例えば、あらかじめ定められたプログラムを実行することにより、画像形成装置1の動作を制御する。具体的には、主制御部76は、I/F制御部75で受信した印刷データや制御コマンドをI/F制御部75から受け取り、露光装置制御部44S、定着制御部6S、搬送モータ制御部3S及び駆動制御部4Sの制御を統括して印刷動作を行う。
受信メモリ71は、I/F制御部75で受信した印刷データを一時的に格納する。画像データ編集メモリ72は、受信メモリ71に格納された印刷データを編集して得られる画像データを格納する。操作部73は、例えば画像形成装置1の装置状態を表示する為の表示部(LEDランプなど)や、使用者が指示を画像形成装置1に与える為の入力部(ボタンやタッチパネルなど)を有する。センサ群74は、画像形成装置1の動作状態を監視する各種センサを有する。具体的には、センサ群74には、媒体Pの位置検出センサ、温湿度センサ、印刷濃度センサ及びトナー残量検知センサなどが含まれる。
露光装置制御部44Sは、画像データ編集メモリ72に格納されている画像データを露光装置44へ送るとともに、露光装置44の駆動制御を行う。定着制御部6Sは、媒体Pに転写されたトナー像を媒体Pに定着させる際に、定着部6に印可される電圧を制御する。搬送モータ制御部3Sは、搬送部3(搬送ローラ対31A、31B)が媒体Pを搬送する際に、搬送部3の動作制御を行う。駆動制御部4Sは、感光ドラム42を駆動する為の駆動モータ48の動作制御を行う。
電源回路80は、帯電ローラ用電源43Vと、現像ローラ用電源45Vと、トナー供給部用電源46Vと、転写ローラ用電源54Vとを有する。これら帯電ローラ用電源43V、現像ローラ用電源45V、トナー供給部用電源46V及び転写ローラ用電源54Vは、それぞれ主制御部76の指示に基づく電圧を、帯電ローラ43A、現像ローラ45、トナー供給部46及び転写ローラ54へ印加する。
帯電ローラ用電源43Vにより帯電ローラ43Aへ電圧が印加されることにより、感光ドラム42の表面が帯電する。また現像ローラ用電源45Vにより現像ローラ45へ電圧が印加されることにより、現像ローラ45が担持するトナーが、感光ドラム42の表面に形成された静電潜像に付着して現像される。さらにトナー供給部用電源46Vによりトナー供給部46の例えば図示しない供給ローラへ電圧が印加されることにより、トナー供給部46から供給ローラを介して現像ローラ45にトナーが供給される。さらに転写ローラ用電源54Vにより転写ローラ54へ電圧が印加されることにより、感光ドラム42の表面に形成されたトナー像を媒体Pに転写することができる。画像形成装置1の制御機構は、以上のようになっている。尚、画像形成装置1が、図3に示した制御機構以外の制御機構をさらに有していても構わない。
[4.帯電ローラの表面粗さ]
次に、帯電ローラ43Aの表面粗さについて説明する。本実施の形態では、帯電ローラ43Aの表面粗さに関するパラメータである尖り度Skuと、凹凸の平均間隔Smとに着目して、これらの値を変えることで、カブリの発生がどのように変化するのかを検証した。
検証では、以下に試料1~11として示す11種類の帯電ローラ43Aを作成し、これらをそれぞれ画像形成装置1に実装して印刷を行うことで、媒体P上のカブリを評価した。試料1~11の帯電ローラ43Aは、それぞれ弾性層43A2の表面粗さが異なるように作成されている。試料1~5は、粒子で弾性層43A2の表面粗さを形成し、表面を研磨していない非研磨品であり、試料6、7は、弾性層43A2に粒子が含まれてなく、表面を研磨していない非研磨品であり、試料8~10は、弾性層43A2に粒子が含まれてなく、表面を研磨した研磨品であり、試料11は、試料1~5と同様、粒子で弾性層43A2の表面粗さを形成し、表面を研磨していない非研磨品である。
ここで、試料1~5、11については、弾性層43A2に含まれる粒子の平均粒径をφ20μmとし、粒子の含有量を調整することで、表面粗さを調整した。弾性層43A2に含まれる粒子の成分としては、アクリル粒子、ウレタン粒子、ポリアミド樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子、フッ素樹脂粒子、スチレン樹脂粒子、フェノール樹脂粒子、ポリエステル樹脂粒子、オレフィン樹脂粒子、エポキシ樹脂粒子、ナイロン樹脂粒子、カーボン、グラファイト、炭化バルン、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ酸、タルク、カリオンクレー、珪藻土、ガラスビーズ、中空ガラス球などが挙げられる。
さらに、試料8~10については、弾性層43A2の表面を研磨機で研磨して所定の寸法(厚さ)に合わせた後、研磨砥石による乾式研磨を行うことにより、表面粗さを調整した。具体的には、乾式研磨は、例えば、帯電ローラ43Aを回転させた状態で、弾性層43A2の表面に、回転する研磨砥石を当接させながら、この研磨砥石を帯電ローラ43Aの軸方向に移動させるようにして行う。試料8~10では、研磨砥石の回転数を、例えば、試料8では1000rpm、試料9では2000rpm、試料10では3000rpmなどのように変えることで、弾性層43A2の表面粗さを調整した。
試料6、7については、弾性層43A2の形成方法(切削、型成型、表面処理、コーティングなど)の違いにより、弾性層43A2の表面粗さが異なっている。
試料1~11については、このようにしてそれぞれの表面粗さが異なるように作成されている。実際、これら試料1~11については、ハイブリッドレーザーコンフォーカル顕微鏡を用いて、表面粗さの指標となる、尖り度Skuと、凹凸の平均間隔Smと、凹凸の二乗平均平方根傾斜Sdqとを測定した。具体的には、帯電ローラ43Aの軸方向の両端と中央の3箇所で、それぞれ表面の尖り度Skuと、凹凸の平均間隔Smと、二乗平均平方根傾斜Sdqとを測定し、3箇所の平均値を、尖り度Sku、凹凸の平均間隔Sm、二乗平均平方根傾斜Sdqのそれぞれの測定値とした。尚、このときのハイブリッドレーザーコンフォーカル顕微鏡の測定条件は、倍率:20倍、分解能:0.18μm、ゲイン:334、チャンネル:Blueである。
ここで、尖り度Skuと、凹凸の平均間隔Smと、二乗平均平方根傾斜Sdqの定義について簡単に説明する。尖り度Skuは、ISO 25178で定義されているパラメータであり、表面に形成されている凹凸の高さ分布の鋭さを表すものである。この尖り度Skuは、図4(A)~(C)のグラフに示すように、尖り度Sku=3の場合に、凹凸の高さ分布が正規分布となり、尖り度Sku>3の場合、平均値付近の高さをもつ凹凸がより多くなり(つまり凹凸の高さが平均値付近の高さで揃うようになり)、尖り度Sku<3の場合、平均値付近の高さをもつ凹凸がより少なくなる(つまり凹凸の高さがばらつくようになる)ことを意味する。つまり、この尖り度Skuは、凹凸の高さのバラツキ具合を示しているとも言える。
凹凸の平均間隔Smは、JIS B 0601-1994で規定されているパラメータであり、図5(A)に示すように、基準長さl内における、1つの山(凸)及びそれに隣り合う1つの谷(凹)に対応する長さXsi(i=1~m)の平均値をミリメートル(mm)で表すものである。ここで、基準長さlとは、JIS B 0601に定義されていて、図5(B)に示すように、標準で評価長さLの5分の1の長さとなっている。またここでは、帯電ローラ43Aの表面(つまり弾性層43A2の表面)における、感光ドラム42の表面との接触部分(つまり帯電ローラ43Aのニップ部)の軸方向の長さを評価長さLとしている。具体的には、帯電ローラ43Aのニップ部の長さは、A4サイズの媒体Pに対応する224.15mmとなっていて、基準長さlは、224.15/5の44.83mmとなっている。このように、凹凸の平均間隔Smは、帯電ローラ43Aのニップ部における、軸方向の凹凸の平均間隔を示している。このSmが大きいほど、帯電ローラ43Aのニップ部における、軸方向の凹凸の間隔が大きくなり、軸方向に存在する凹凸の数が少なくなることを意味する。尚、基準長さlについては、評価長さLから切り出した一定の長さであればよいが、ここでは、標準的なものとして、評価長さLの5分の1の長さとした。
二乗平均平方根傾斜Sdqは、ISO 25178で規定されているパラメータであり、表面の起伏の激しさを表すものである。この二乗平均平方根傾斜Sdqは、図6(A)に示すように、表面が完全に平坦な面の場合は0となり、図6(B)に示すように、表面に傾斜があると(つまり凹凸があると)大きくなる。図6(B)は、45°の傾斜成分をもつ平面であり、この場合、二乗平均平方根傾斜Sdqは1となる。つまり、この二乗平均平方根傾斜Sdqが大きいほど、起伏が激しい(つまり表面の凹凸が鋭い)表面であることを意味する。
ここで、図7の表に、試料1~11について実際に測定した尖り度Skuと、凹凸の平均間隔Smと、二乗平均平方根傾斜Sdqの値を示す。この表に示すように、試料1~11(表内では〇囲み数字で示す)は、それぞれ尖り度Sku、凹凸の平均間隔Sm、二乗平均平方根傾斜Sdqが異なっていて、表面粗さが異なっている。
次に、上述した試料1~11を、それぞれ画像形成装置1に実装して行ったカブリの評価方法について説明する。本実施の形態では、カブリの評価値として色差を示すΔEを用いた。ΔEは、CIEで定義されていて、具体的には、L色空間において、2つの色(L 、a 、b )及び(L 、a 、b )を用いて、次式で表される。
(式)…ΔE=√(L -L +(a -a +(b -b
尚、L色空間は、補色空間の1つで、明度を意味する次元Lと補色次元a、bをもち、XYZ空間の座標を非線形に圧縮したものに基づいている。
本実施の形態では、試料1~11の帯電ローラ43Aを、それぞれ画像形成装置1に実装してこのΔEを測定した。ここで、このΔEの測定方法について説明する。本実施の形態では、現像部41K、41C、41M、41Yのうちの1つ(例えば現像部41M)の帯電ローラ43Aを、試料1~11の帯電ローラ43Aに順に入れ替えてΔEを測定するようにした。
このとき、画像形成装置1では、各種電圧の補正値が±0に設定されていて、温度20℃湿度80%の環境下で、手差しトレイにセットされた普通紙よりもやや厚い白紙(エクセレントホワイト)の媒体Pへの印刷動作を開始するようにした。
具体的には、まず非露光条件(つまり白紙印刷)で媒体Pを手差しトレイにセットして、手差しトレイから画像形成装置1内部へと媒体Pを送り出す。ここで、媒体Pが例えば現像部41Mの下方に位置する転写ローラ54に到達する直前で、媒体Pの搬送を停止させ、現像部41Mの感光ドラム42の表面の所定領域にメンディングテープを張り付けてからはがす。
このときメンディングテープを張り付ける領域は、図8(A)に示すように、感光ドラム42の下端から、感光ドラム42の回転方向(図中矢印Ar2で示す方向)の上流側に距離D1だけ離れた地点までの範囲とする。またこのときの距離D1は、例えば16.9mmとする。つまり、感光ドラム42の表面におけるメンディングテープを張り付ける領域は、媒体Pが転写ローラ54に到達してから大よそ距離D1だけ搬送される間に、媒体Pの印刷面と接触する部分であると言える。
また図8(B)に、このとき用いるメンディングテープMtを示す。メンディングテープMtは帯状であり、短手方向の長さ(これを幅とする)D2がD1より長い18.0mm、長手方向の長さD3が感光ドラム42の軸方向の長さと同程度になっている。
ところで、このときの印刷は非露光条件の為、感光ドラム42の表面の所定領域にはトナーが付着しないはずだが、感光ドラム42の表面に発生する帯電ムラなどによってトナーが付着してしまう。よって、メンディングテープMtを、感光ドラム42の表面の所定領域に張り付けてからはがすと、感光ドラム42の表面の所定領域に付着していたトナーがメンディングテープMtに移ることになる。このメンディングテープMtに移ったトナーの量が多いほど、媒体P上にカブリが発生し易いと言える。
本実施の形態では、トナーが全く付着していない(つまり感光ドラム42に張り付けていない)メンディングテープMtの色と、感光ドラム42の表面から移ったトナーが付着しているメンディングテープMtの色との差分を測定することで、カブリの評価値であるΔEを測定するようにした。
すなわち、図9に示すように、まず所定の白紙(エクセレントホワイト)Wpに、トナーが全く付着していないメンディングテープ(以下、基準テープと呼ぶ)MtNを張り付ける。さらにこの白紙Wpに、感光ドラム42の表面からはがした、トナーが付着しているメンディングテープMtを張り付ける。そして、トナーが全く付着していない基準テープMtNの色を1つ目の色、トナーが付着しているメンディングテープMtの色(ハッチングを付与した領域の色)を2つ目の色として、これらの色差であるΔEを、コニカミノルタ社製の分光側色計(CM-2600d)を用いて測定した。このとき、基準テープMtNの色と、トナーが付着しているメンディングテープMtの5カ所Pt1~Pt5の色のそれぞれとで、ΔEを測定するようにして、最後に5つのΔEの平均値を算出して、これをΔEの測定値とする。
本実施の形態では、このようなΔEの測定を、試料1~11ごとに行う。このようにして測定された試料1~11ごとのΔEの値を、図7の表に示す。このΔEは、上述したように、基準テープMtNの色と、トナーが付着しているメンディングテープMtの色との色差を表している為、このΔEが大きいほど、メンディングテープMtに付着しているトナーの量が多いことを意味する。メンディングテープMtに付着しているトナーの量が多いということは、感光ドラム42から媒体Pの非印字部に転写されるトナーの量が多く、カブリが発生し易いことを意味する。
実際に、媒体P上にカブリが発生しているかどうかを目視確認したところ、ΔEが1.8未満であれば、カブリの発生を認識することはできず、ΔEが1.8以上になると、カブリの発生を認識できた。このことから、図7の表では、ΔEが1.8未満となる試料4~7については、カブリの発生を抑制できたとして評価結果(判定)を〇、ΔEが1.8以上となる試料1~3と、試料8~11については、カブリの発生を抑制できなかったとして評価結果を×とした。
本実施の形態では、図7の表に示す試料1~11の評価結果に基づいて、帯電ローラ43Aの表面粗さに関する尖り度Skuと、凹凸の平均間隔Smの良好範囲を規定した。ここで、図10に示す、縦軸を尖り度Sku、横軸を凹凸の平均間隔Smとするグラフを用いて、尖り度Skuと、凹凸の平均間隔Smの良好範囲について説明する。
尚、このグラフ上には、試料1~11が、それぞれの尖り度Skuと、凹凸の平均間隔Smとに基づいてプロットされている。また試料1~11のうち、評価結果が〇のものについては〇囲み数字の横に〇印を付け、評価結果が×のものについては〇囲み数字の横に×印を付けている。
このグラフから、評価結果が〇の試料4~7については、尖り度Skuの最小値が2.30であり、最大値が5.02であることがわかる。このことから、尖り度Skuの良好範囲については、2.30以上、5.02以下とした。
ここで、図11に、帯電ローラ43Aの表面形状(つまり弾性層43A2の表面形状)と、尖り度Sku及び凹凸の平均間隔Smとの関係について示す。この図11は、左上、左下、右上、右下の4つの部分に分けられていて、左上部分は、尖り度Skuが大で、凹凸の平均間隔Smが小の場合の帯電ローラ43Aの表面形状、左下部分は、尖り度Skuが小で、凹凸の平均間隔Smも小の場合の帯電ローラ43Aの表面形状、右上部分は、尖り度Skuが大で、凹凸の平均間隔Smも大の場合の帯電ローラ43Aの表面形状、右下部分は、尖り度Skuが大で、凹凸の平均間隔Smも大の場合の帯電ローラ43Aの表面形状を示している。尚、図11に示す帯電ローラ43Aの表面形状は、デフォルメしたものとなっている。また図11に示す4つの部分のうち、尖り度Skuと凹凸の平均間隔Smとが良好範囲に入っている場合の帯電ローラ43Aの表面形状は、右上部分である。
この図11の例えば右上部分に示すように、帯電ローラ43Aの表面の尖り度Skuが大きくなるほど、帯電ローラ43Aの表面に形成された凸部の高さが揃う為、凸部と感光ドラム42の表面との距離のバラツキが小さくなり、この結果、感光ドラム42の表面の帯電ムラが抑制され、カブリが抑えられるものと考えられる。このことから、尖り度Skuの最小値については、凹凸の高さ分布が正規分布となる3以上が好ましいと考えられるが、2.30でもカブリが抑えられたのは、尖り度Skuとともに、凹凸の平均間隔Smが規定されている為と考えられる。
また図10のグラフから、評価結果が〇の試料4~7については、凹凸の平均間隔Smの最小値が0.17mmであり、最大値が0.41mmであることがわかる。ここで、凹凸の平均間隔Smの良好範囲については、0.17mm以上、0.41mm以下ではなく、0.17mm以上、基準長さl(l=44.83mm)以下とした。
ここで、図11と図12を用いて、凹凸の平均間隔Smの良好範囲の最大値を、基準長さlとした理由について説明する。図12は、凹凸の平均間隔Smを、基準長さlとした場合の帯電ローラ43Aの表面形状(つまり弾性層43A2の表面形状)を示している。この図12に示す帯電ローラ43Aの表面形状も、デフォルメしたものとなっている。
図11の例えば右上部分に示すように、帯電ローラ43Aの表面の凹凸の平均間隔Smが大きくなるほど、帯電ローラ43Aの表面の凸部の間に位置する平坦部が大きくなる。この結果、帯電ローラ43Aの平坦部と感光ドラム42との間で放電が発生する確率が高くなる為、感光ドラム42の表面の帯電ムラが抑制され、カブリが抑えられるものと考えられる。この為、凹凸の平均間隔Smは、大きい方が好ましいが、帯電ローラ43Aの表面と感光ドラム42の表面との間に微小なギャップを形成する為には、図12に示すように、少なくとも、基準長さlの両端に1つずつ凸部が必要になってくる。このことから、本実施の形態では、凹凸の平均間隔Smの良好範囲の最大値を、基準長さlとした。
ここで、尖り度Skuと凹凸の平均間隔Smの良好範囲外についても考えてみる。具体的には、尖り度Skuが5.02よりも大きい場合と、凹凸の平均間隔Smが0.17よりも小さい場合とについて考えてみると、これらの場合、図7の表からもわかるように、二乗平均平方根傾斜Sdqが大きくなり、帯電ローラ43Aの表面の起伏が激しくなる(表面の凹凸が鋭くなる)。帯電ローラ43Aの表面の起伏が激しくなると、帯電ローラ43Aの表面と感光ドラム42の表面との距離のバラツキが大きくなる為、感光ドラム42の表面の帯電ムラを抑制できず、カブリを抑えることができなくなると考えられる。
以上のことから、本実施の形態では、帯電ローラ43Aの表面における尖り度Skuの良好範囲を2.30以上、5.02以下に規定するとともに、凹凸の平均間隔Smの良好範囲を0.17mm以上、基準長さl(l=44.83mm)以下と規定した。こうすることで、本実施の形態では、帯電ローラ43Aの表面と感光ドラム42の表面との距離のバラツキが小さくなり、この結果、感光ドラム42の表面の帯電ムラを抑制して、カブリを抑えることができる。
[5.まとめと効果]
ここまで説明したように、本実施の形態では、感光ドラム42の表面に回転しながら接触して当該表面を帯電させる帯電ローラ43Aの表面における、尖り度Skuの良好範囲を2.30以上、5.02以下と規定するとともに、帯電ローラ43Aの表面における、帯電ローラ43Aの軸方向の凹凸の平均間隔Smの良好範囲を0.17mm以上、基準長さl以下と規定した。
こうすることで、本実施の形態では、帯電ローラ43Aの表面と感光ドラム42の表面との距離のバラツキが小さくなり、感光ドラム42の表面に帯電電位のムラが発生し難くなる。かくして、本実施の形態によれば、媒体P上のカブリを抑制することができ、画像形成装置1による印刷品質を向上させることができる。
[6.他の実施の形態]
[6-1.他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、カブリの評価値であるΔEが1.80未満であれば、媒体P上のカブリを目視で認識できなくなることから、ΔEが1.80未満となる試料4~6の尖り度Skuの範囲と、凹凸の平均間隔Smの範囲とに基づいて、尖り度Skuの良好範囲を2.30以上、5.02以下、凹凸の平均間隔Smの良好範囲を0.17mm以上、基準長さlmm以下と規定した。ここで、例えば、トナーがのり易い、より高品質な媒体P(例えば光沢紙)を用いて、画像形成装置1で印刷を行ったところ、ΔEが1.80未満でも、媒体P上のカブリを目視で認識できる場合があり、ΔEが0.70未満であれば、媒体P上のカブリを目視で認識できなくなることがわかった。
よってこのような媒体Pに印刷することを想定する場合には、試料4~7のうち、ΔEが0.70未満となる試料6、7の尖り度Skuの範囲と、凹凸の平均間隔Smの範囲とに基づいて、尖り度Skuの良好範囲を2.30以上、3.61以下、凹凸の平均間隔Smの良好範囲を0.25mm以上、0.35mm以下と規定してもよい。
つまり、一般的なコピー用紙などの普通紙への印刷のみを考慮する場合には、帯電ローラ43Aの表面における、尖り度Skuの良好範囲を2.30以上、5.02以下、凹凸の平均間隔Smの良好範囲を0.17mm以上、基準長さlmm以下と規定すればよく、より高品質な光沢紙などへの印刷も考慮する場合には、尖り度Skuの良好範囲を2.30以上、3.61以下、凹凸の平均間隔Smの良好範囲を0.25mm以上、0.35mm以下と規定すればよい。別の言い方をすると、帯電ローラ43Aの表面における、尖り度Skuの良好範囲を、2.30以上、5.02以下、より好ましくは2.30以上、3.61以下にするとともに、凹凸の平均間隔Smの良好範囲を0.17mm以上、基準長さlmm以下、より好ましくは0.25mm以上、0.35mm以下にすればよい。
[6-2.他の実施の形態2]
また上述した実施の形態では、帯電ローラ43Aの表面における、尖り度Skuの良好範囲と、凹凸の平均間隔Smの良好範囲とを規定したが、これに加えて、二乗平均平方根傾斜Sdqの良好範囲を規定するようにしてもよい。具体的には、図7の表に示すように、評価結果が〇の試料4~7については、二乗平均平方根傾斜Sdqの最大値が8.15となっている。また二乗平均平方根傾斜Sdqについては、小さいほど、帯電ローラ43Aの表面の起伏が緩やかとなり、帯電ローラ43Aの表面と感光ドラム42の表面との距離のバラツキが小さくなる。これらのことから、二乗平均平方根傾斜Sdqの良好範囲を、8.15以下と規定してもよい。
[6-3.他の実施の形態3]
さらに上述した実施の形態では、帯電ローラ43Aの表面における、感光ドラム42の表面との接触部分(つまり帯電ローラ43Aのニップ部)の軸方向の長さを評価長さLとして、この評価長さLを224.15mm、評価長さLの5分の1の長さを基準長さlとして、この基準長さlを、44.83mmとした。これに限らず、画像形成装置1が、例えばA3サイズの媒体Pに対応していて、帯電ローラ43Aのニップ部の軸方向の長さが、上述した実施の形態とは異なる場合には、帯電ローラ43Aのニップ部の軸方向の長さに合わせて、評価長さLと基準長さlの数値を変えるようにしてもよい。この場合、凹凸の平均間隔Smの良好範囲の最大値も44.83mmから変わることになる。
[6-4.他の実施の形態4]
さらに上述した実施の形態では、像担持体の表面と接触して回転しながら当該表面を帯電させる為の帯電部材(帯電ローラ43A)を備える帯電装置の具体例である帯電部43に本発明を適用した。これに限らず、帯電ローラ43Aと同一の表面形状を有する帯電部材を備えるものであれば、帯電部43とは異なる構成の帯電装置に適用してもよい。例えば、ローラではなくベルトでなる帯電部材を備える帯電装置に適用してもよい。さらに上述した実施の形態では、帯電装置を備える画像形成ユニットの具体例である画像形成部4及び転写部5に、本発明を適用した。これに限らず、帯電装置を備えるものであれば、画像形成部4及び転写部5とは異なる構成の画像形成ユニットに適用してもよい。例えば、単色もしくは5色以上に対応する画像形成ユニットや、感光ドラムに形成されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写した後、中間転写ベルトから媒体に二次転写する所謂二次転写方式の画像形成ユニットに適用してもよい。
[6-5.他の実施の形態5]
さらに上述した実施の形態では、電子写真方式のカラープリンタである画像形成装置1に本発明を適用した。これに限らず、帯電装置を有する画像形成ユニットを備えるものであれば、画像形成装置1とは異なる構成の画像形成装置に適用してもよい。例えば、モノクロプリンタである画像形成装置や、中間転写ベルトを備える構成の画像形成装置などに適用してもよく、またプリンタに限らず、複写機、ファクシミリ装置、複合機などの画像形成装置に適用してもよい。
[6-6.他の実施の形態6]
さらに本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、電子写真方式を用いたプリンタなどの画像形成装置で広く利用することができる。
1……画像形成装置、4……画像形成部、5……転写部、41K、41C、41M、41Y……現像部、42……感光ドラム、43……帯電部、44……露光装置、45……現像ローラ、46……トナー供給部、47……クリーニングブレード、43A1……芯金、43A2……弾性層、Sku……尖り度、Sm……凹凸の平均間隔、Sdq……二乗平均平方根傾斜、ΔE……カブリの評価値、Mt……メンディングテープ、MtN……基準テープ、P……媒体。

Claims (7)

  1. 静電潜像を表面に担持する像担持体の前記表面と接触して回転しながら当該表面を帯電させる帯電部材を備え、
    前記帯電部材の表面における、尖り度Sku(ISO 25178で規定)が2.30以上、5.02以下であり、且つ、前記帯電部材の表面と前記像担持体の表面との接触部分における前記帯電部材の軸方向の長さを評価長さL、当該評価長さLから切り出した一定の長さを基準長さlとして、前記帯電部材の表面における、当該基準長さl内での、前記帯電部材の軸方向の凹凸の平均間隔Sm(JIS B 0601-1994で規定)が0.17mm以上、前記基準長さl以下である
    ことを特徴とする帯電装置。
  2. 前記基準長さlが44.83mmであり、前記評価長さLが前記基準長さlの5倍である
    ことを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 前記帯電部材の表面における、前記尖り度Skuが2.30以上、3.61以下であり、且つ前記凹凸の平均間隔Smが0.25mm以上、0.35mm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  4. 前記帯電部材の表面における、二乗平均平方根傾斜Sdq(ISO 25178で規定)が8.15以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電装置。
  5. 前記帯電部材は、帯電ローラである
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の帯電装置。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載の帯電装置を備える
    ことを特徴とする画像形成ユニット。
  7. 請求項6に記載の画像形成ユニットを備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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