JP7373975B2 - 壁体の構築方法 - Google Patents

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本発明は、防液堤などのPC(プリストレストコンクリート)造の壁体の構築方法に関する。
例えば、LNGなどの低温液化ガスを貯蔵する地上タンク設備では、鋼製のタンクを囲んで、PC(プリストレストコンクリート)造の防液堤が設けられる。
上記防液堤のようなPC造の壁体の既存の構築方法としては、場所打ち工法と、プレキャスト(PCa)工法とがある。
場所打ち工法は、高さ3~5mを1ロットとして、内側、外側鉄筋の組立、縦・横にシース管の配置、内側、外側に型枠配置、型枠内へのコンクリートの打設を繰り返していく。最上段までコンクリートを打設した後に、横方向シース管に横方向PC鋼材の挿入、緊張、縦方向シース管に縦方向PC鋼材の挿入、緊張、シース管内グラウトの手順となる。
プレキャスト(PCa)工法は、工場で製作したPCa部材のピースをトレーラーで現地に搬入し、荷下ろしして、基礎スラブ上に横方向及び縦方向に積み上げていく。各ピースには工場での製作時に鉄筋及びシース管が組み込まれており、1ピースの吊り込み毎に、縦・横のシース管の接続、鉄筋の接続を行っていく。最上段までピースの設置、一体化が完了した時点で、横方向シース管に横方向PC鋼材の挿入、緊張、縦方向シース管に縦方向PC鋼材の挿入、緊張、シース管内グラウトの手順となる。PCa工法については、特許文献1などに開示されている。
特開2015-175138号公報
しかしながら、場所打ち工法、及び、プレキャスト工法には、それぞれ、次のような問題点がある。
場所打ち工法では、ロット毎に鉄筋組立、シース管の配置、型枠の配置、コンクリートの打設、養生を行うことから、PC防液堤の工事に時間がかかる。
プレキャスト工法では、短期間でPC防液堤を構築することができるものの、工場で製作して輸送することから、場所打ちに比較して、工事費がかかる。
また、各ピースが中実タイプのため、1ピースの大きさが輸送上の制約(トレーラーの積載可能重量、車載幅など)を受け、多数のピースに分割されることになる。従って、多数のピースを組み立てて一体化する必要があり、一体化作業に手間がかかる。
本発明は、このような実状に鑑み、防液堤などのPC造の壁体の構築方法として、プレキャスト工法と場所打ち工法とを組み合わせた、より合理的な構築方法を提供することを課題とする。
本発明の第1態様及び第2態様における壁体の構築方法は、
前記壁体の一方の表面をなすように、横方向鉄筋及び縦方向鉄筋を内包するプレキャストコンクリート製の第1パネルピースを設置する第1パネルピース設置工程と、
前記壁体の他方の表面をなすように、横方向鉄筋及び縦方向鉄筋を内包するプレキャストコンクリート製の第2パネルピースを設置する第2パネルピース設置工程と、
前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとの間に位置するように、横方向シース管及び縦方向シース管を設置するシース管設置工程と、
前記第1パネルピース、前記第2パネルピース及び前記シース管の設置後に、前記第1パネルピース及び前記第2パネルピースを型枠として、これらの間にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、
コンクリートの打設後に、前記横方向シース管及び前記縦方向シース管にPC鋼材を挿入し、PC鋼材を緊張させる緊張工程と、
を含む。
本発明の第1態様では、
前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとの間のコンクリート打設空間に配置されて、前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとを連結する連結部材として、接合治具を用い、
前記接合治具は、一端が前記第1パネルピースに埋設されて、他端がコンクリート打設空間側に突出し、かつ、他端面にねじ孔が形成されており、
前記第2パネルピースにはボルト挿通孔が形成されており、
前記第1パネルピース設置工程の後に前記第2パネルピース設置工程が行われ、前記第2パネルピースの外側からボルトを前記ボルト挿通孔に挿通して前記接合治具の前記ねじ孔にねじ込むことにより、前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとが前記接合治具を介して仮固定される。
本発明の第2態様では、
前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとの間のコンクリート打設空間に配置されて、前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとを連結する連結部材として、フレームを用い、
前記フレームは、前記第1パネルピース側の一部が前記第1パネルピースに埋設され、かつ、前記第2パネルピース側の一部が前記第2パネルピースに埋設され、
前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとは前記フレームによって前記コンクリート打設空間を保持する形で予め一体化されており、
前記第1パネルピース設置工程と前記第2パネルピース設置工程とは、同時に行われる。
本発明によれば、壁体の表面側のみを鉄筋入りのPCa製とし、これらを型枠(残置型枠)として内部にはシース管のみを配置して場所打ちするため、従来の場所打ち工法と比較して、工期の短縮を図ることできるとともに、従来の中実タイプのPCa工法と比較して、工事費の低減を図ることができる。
LNG地上タンクの構造例を示す図 本発明の一実施形態として防液堤を構成する壁体の施工方法を示す断面図 シース管の配置について示す図 内側パネルピースと外側パネルピースとの接合治具の詳細図 内側(及び外側)パネルピースの横方向の接続構造を示す図 内側パネルピースの縦方向の接続構造を示す図 他の実施形態として内外一体型ピースの場合の施工方法を示す断面図 内外一体型ピースの場合のシース管の配置について示す図
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1はLNG地上タンクの構造例を示している。これは、LNGを貯蔵する金属・PC2重殻のタンクで、「PCLNG地上タンク」と呼ばれる。
PCLNG地上タンクは、内槽が、鋼製底板1、鋼製側壁2、及び、鋼製屋根3で構成され、外槽が、RC基礎スラブ4、PC防液堤5、及び、鋼製屋根(又はRC屋根)6で構成される。そして、内槽と外槽との間に、厚さ1m程度の断熱材7を挟んでいる。基礎スラブ4は地盤Gに基礎杭8を介して支持されている。地盤Gの強度が大きい場合には基礎杭8が配置されないこともある。図中9は受け・払い配管である。
ここにおいて、防液堤5は、貯蔵する液体(危険物)が万一内側の内槽から漏液した場合に流出を阻止する壁式の構造物で、現在は、敷地の有効利用などのため、内側の内槽と一体的に構築することが一般的である。
図2は本発明の一実施形態として防液堤を構成する壁体の施工方法を概略的に示す断面図である。
従来の中実タイプのPCa製のピースに対し、一方の表面をなすように配置されるPCa製の第1パネルピース11と、他方の表面をなすように配置されるPCa製の第2パネルピース12とを用い、これらを型枠(残置型枠)として、これらの間にコンクリート20を打設することにより、壁体を構築する構成とする。
防液堤5を構成する壁体は、内槽タンクを囲む円筒状に形成されることから、以下では「第1パネルピース」をタンク中心側の「内側パネルピース」と呼び、「第2パネルピース」を「外側パネルピース」と呼ぶ。
なお、図2は、2段目まで、内側パネルピース11の設置、外側パネルピース12の設置、これらの間へのコンクリート20の打設が終了した後、3段目の内側パネルピース11の設置が終了し、3段目の外側パネルピース12を吊り込んでいる状態を示している。
内側及び外側パネルピース11、12には、工場での製作時に、予め横方向鉄筋及び縦方向鉄筋が組み込まれている。内部の横方向鉄筋及び縦方向鉄筋については後述する。
また、内側及び外側パネルピース11、12には、図2に示されているように、パネルピース建て込み前に作業用の足場(キャットウォーク)25が取付けられている。
なお、例えば、防液堤5の中心直径が88.7m、厚さが0.65m、高さが42mの場合、横方向(周方向)に24分割、縦方向に14分割され、内側及び外側パネルピース11、12の大きさは、横(幅)11.6m、縦(高さ)3mとなり、各厚さは0.15m、重量は12.5tとなる。
図3は、シース管の配置について示している。詳しくは、図3(A)が壁体の断面内でのシース管の配置図であり、図3(B)が同図(A)のB方向から見たシース管の配置図である。
内側パネルピース11と外側パネルピース12との間のコンクリート打設空間には、コンクリートの打設に先立って、PC鋼材挿入用の横方向シース管13X、縦方向シース管13Yを設置する。
より詳しくは、内側パネルピース11の設置後、外側パネルピース12の設置前に、内側パネルピース11に取付けられている接合治具14に支持させる形で、横方向シース管13X及び縦方向シース管13Yを設置する。そして、シース管13X、13Yの設置後に、外側パネルピース12を設置する。接合治具14については後述する。
なお、図3は、2段目まで、内側パネルピース11の設置、シース管13X、13Yの設置、外側パネルピース12の設置、コンクリートの打設が終了した後、3段目の内側パネルピース11の設置が終了し、3段目の外側パネルピース12の設置前に、シース管13X、13Yを設置している状態を示している。また、図3(B)中の5-1は1段目のパネルピース、5-2は2段目のパネルピース、5-3は3段目のパネルピースを示している。
横方向シース管13X及び縦方向シース管13Yは、パネルピースに対応する長さに形成されている。従って、横方向シース管13Xは、横方向に隣り合うパネルピース間で、継手(図示せず)により接続されて、延長される。また、縦方向シース管13Yも、縦方向に隣り合うパネルピース間で、継手(図示せず)により接続されて、延長される。
但し、縦方向シース管13Yについては、図3(B)に示されるように、2本ずつ、最下端部で、U字状につながっていて、U字状の部分は基礎スラブ4内に埋設されている。従って、1段目の内側パネルピース11の設置後、基礎スラブ4から鉛直方向に立上がっているシース管に、1段目の縦方向シース管13Yを接続する。
図4は、内側パネルピース11と外側パネルピース12との接合治具14の詳細図であり、(A)は接合前の状態、(B)は接合後の状態を示している。
接合治具14は、内側パネルピース11と外側パネルピース12との間のコンクリート打設空間に配置されて、コンクリートの打設前に、内側パネルピース11と外側パネルピース12とを連結する連結部材である。
図4(A)を参照し、接合治具14はその一端が内側パネルピース11に埋設されることで内側パネルピース11に取付けられている。接合治具14の他端はコンクリート打設空間側に突出し、その端面には、ねじ孔14aが形成されるとともに、ねじ孔14aの開口端を囲むように環状のシール部材(ゴム板)14bが装着されている。
一方、外側パネルピース12には、内側パネルピース11側の接合治具14と対応する位置にボルト挿通孔15が形成されている。ボルト挿通孔15にはボルト16が挿通される。
図4(B)を参照し、内側パネルピース11の設置後に、外側パネルピース12を設置する際は、内側パネルピース11側の接合治具14の端部に外側パネルピース12のボルト挿通孔15を相対させ、外側パネルピース12の外側から、ボルト16をボルト挿通孔15に挿通して、ねじ孔14aにねじ込むことにより、内側パネルピース11と外側パネルピース12とを接合治具14を介して仮固定する。
このとき、シール部材14bがボルト挿通孔15を塞ぎ、コンクリート打設時にボルト挿通孔15からコンクリートが外部に漏れ出るのを防止することができる。コンクリート打設後は、ボルト16を取外し、ボルト挿通孔15にモルタル等のグラウト材を注入して閉止する。
図5は、内側パネルピース11内の鉄筋構造、及び、内側パネルピース11の横方向の接続構造を示している。また、図5(C)には平面視で内側パネルピース11の横方向の接続構造とともに外側パネルピース12の横方向の接続構造を示している。
内側パネルピース11の内部には、図5(A)の平面図、及び、図5(B)の正面図に示されているように、横方向鉄筋31Xと縦方向鉄筋31Yとが埋設され、横方向鉄筋31Xは横方向の両端部にてループをなしている。
内側パネルピース11の横方向の一方の端部(図で右端)は、内部の横方向鉄筋31Xが露出するように裏面側(コンクリート打設空間側の面)が切欠かれている(切欠き部32)。また、内側パネルピース11の横方向の他方の端部(図で左端)からは、内部の横方向鉄筋31Xがループ状をなして突出している(突出部33)。
ここにおいて、横方向に隣り合う内側パネルピース11、11間では、図5(C)の上側の図に示されているように、図で左側の内側パネルピース11の前記露出する横方向鉄筋31X(切欠き部32)と、図で右側の内側パネルピース11の前記突出する横方向鉄筋31X(突出部33)とを重ね合わせて、ループ状鉄筋による重ね継手を構成する。
なお、以上では内側パネルピース11について説明したが、外側パネルピース12についても同様で、横方向に隣り合う外側パネルピース12、12間では、図5(C)の下側の図に示されているように、組み立てる。
また、ここではループ状鉄筋による重ね継手としたが、直筋による重ね継手とすることも可能である。
図6は、内側パネルピース11の縦方向の接続構造を示し、(A)は上段側の内側パネルピース11の下側部分、(B)は下段側の内側パネルピース11の上側部分である。
内側パネルピース11の縦方向の一方の端部(上端面)には、図6(B)に示されているように、シース孔34が上下方向に設けられている。シース孔34はシース管を埋設することで形成できる。また、内側パネルピース11の縦方向の他方の端部(下端面)からは縦方向鉄筋31Yが突出している(突出鉄筋35)。
ここにおいて、縦方向に隣り合う内側パネルピース11、11間では、図6(B)の下側の内側パネルピース11のシース孔34に、図6(A)の上側の内側パネルピース11の突出鉄筋35を挿入することにより、重ね継手を構成する。なお、挿入に先立って、シース孔34にモルタル等のグラウト材を注入する。
なお、以上では内側パネルピース11の縦方向の連結について説明したが、外側パネルピース12の縦方向の連結についても同様である。
次に上記構造の防液堤の構築方法について工程順に説明する。
〔内側パネルピース設置工程〕
防液堤5を構成する壁体の一方の表面(内側の表面)をなすように、横方向鉄筋31X及び縦方向鉄筋31Yを内包するPCa製の内側パネルピース11をクレーン等により吊り込んで設置する。なお、内側パネルピース11には図4に示した接合治具14が建て込み前に取付けられている。
内側パネルピース11の設置は1段ごとに行い、内側パネルピース11を横方向(周方向)に並べて連結する。
ここにおいて、図5に示したように、内側パネルピース11の横方向の一方の端部は、横方向鉄筋31Xが露出するように裏面側(コンクリート打設空間側の面)が切欠かれ(切欠き部32)、内側パネルピース11の横方向の他方の端部からは横方向鉄筋31Xが突出している(突出部33)。従って、横方向に隣り合う内側パネルピース11、11間で、前記露出する横方向鉄筋31Xと前記突出する横方向鉄筋31Xとを重ね合わせて、重ね継手を構成する。重ね継手とすることで、内側パネルピース11の横方向の連結が確実となる。
〔シース管配置工程〕
内側パネルピース11を横方向(周方向)に並べて設置した後に、接合治具14に支持させる形で、横方向シース管13X及び縦方向シース管13Yを設置する。これらのシース管13X、13Yは、内側パネルピース11と、シース管設置後に設置される外側パネルピース12との間のコンクリート打設空間に位置するようにする。
シース管13X、13Yの設置に際し、シース管13X、13Yを接合治具14に支持させることで、シース管13X、13Yの設置が容易となる。
ここにおいて、横方向シース管13Xは、横方向に継手(図示せず)で連結する。また、縦方向シース管13Yは、縦方向に継手(図示せず)で連結する。
〔外側パネルピース設置工程〕
防液堤5を構成する壁体の他方の表面(外側の表面)をなすように、横方向鉄筋31X及び縦方向鉄筋31Yを内包するPCa製の外側パネルピース12をクレーン等により吊り込んで設置する。
ここにおいて、内側パネルピース11と外側パネルピース12とは、図4に示したように、接合治具14を介して仮固定する。すなわち、外側パネルピース12の外側から、ボルト16をボルト挿通孔15に挿通して、ねじ孔14aにねじ込むことにより、内側パネルピース11と外側パネルピース12とを接合治具14を介して仮固定する。
外側パネルピース12の設置も1段ごとに行い、外側パネルピース12を横方向(周方向)に並べて連結する。
ここにおいて、内側パネルピース11と同様、外側パネルピース12についても、重ね継手で連結する。すなわち、図5(C)の下側の図に示されるように、横方向に隣り合う外側パネルピース12、12間で、切欠き部32の横方向鉄筋31Xと突出部33の横方向鉄筋31Xとを重ね合わせて、重ね継手を構成する。
〔コンクリート打設工程〕
内側パネルピース11、外側パネルピース12及びシース管13X、13Yの設置後、特に、これらを全周にわたって1段分設置した後に、内側パネルピース11及び外側パネルピース12を型枠(残置型枠)として、これらの間にコンクリートを全周1段分打設する。
コンクリート打設後、ボルト16を取外し、ボルト挿通孔15をモルタル等のグラウト材で埋める。
〔2段目以降の構築〕
1段目の構築後(1段目のコンクリートを打設し、養生した後)、2段目の構築を1段目と同様の手順で行う。すなわち、内側パネルピース設置工程、シース管設置工程、外側パネルピース設置工程、コンクリート打設工程の順で行う。同様にして、最終段まで構築する。
ここにおいて、図6に示したように、下段側の内側パネルピース11及び外側パネルピース12と、上段側の内側パネルピース11及び外側パネルピース12とは、下段側のピース11、12の上端面のシース孔34に、上段側のピース11、12の下端面からの突出鉄筋35(縦方向鉄筋31Y)を挿入することにより、重ね継手を構成する。重ね継手とすることで、下段側と上段側との連結が確実となる。
また、下段側の縦方向シース管13Yと上段側の縦方向シース管13Yは、継手(図示せず)により連結する。
なお、内側及び外側パネルピース11、12を全周にわたって1段分設置するごとに、コンクリートを1回で全周に打設する他、内側及び外側パネルピース11、12を全周にわたって2~3段分設置するごとに、コンクリートを1回で全周に2~3段分打設するようにしてもよい。
最上段まで構築した後、下記の緊張工程を実施する。
〔緊張工程〕
コンクリート打設後、ポストテンション方式でプレストレスを導入する。すなわち、横方向シース管13XにPC鋼材(図示せず)を挿入し、横方向の当該PC鋼材を緊張させる。次いで、縦方向シース管13YにPC鋼材(図示せず)を挿入し、縦方向の当該PC鋼材を緊張させる。
ここで、横方向の緊張は、例えば1/2周ごとに行い、奇数段、偶数段ごとに緊張位置を周方向に異ならせる。これにより緊張力の均等化を図ることができる。
また、縦方向の緊張は、下段でU字状につながっているU字状のシース管13Y(図3(B)参照)に対し、PC鋼材を上側の一方から入れ、下側で折り返させて、上側の他方から引き出すように挿入し、この状態で緊張させる。
緊張後、シース管13X、13Y内にモルタル等のグラウト材を注入し、緊張材の腐食防止とする。
本実施形態によれば、内側パネルピース11及び外側パネルピース12は横方向鉄筋31X及び縦方向鉄筋31Yを内包していて、強固なPCa製の構造体となっている。従って、内側パネルピース11と外側パネルピース12との間で配筋を行う必要はなく、PC鋼材挿入用のシース管13X、13Yのみを配置すればよい。従って、組立時の作業性を向上させることができる。そして、最終段まで構築した後に、まとめて、緊張作業を行うことができ、この点でも作業性を向上させることができる。
次に本発明の他の実施形態について図7及び図8により説明する。
本実施形態では、内側パネルピース11と外側パネルピース12とはこれらの間にコンクリート打設空間を保持する形で予め一体化されている。
すなわち、内側パネルピース11と外側パネルピース12との間のコンクリート打設空間に配置されて、内側パネルピース11と外側パネルピース12とを連結する連結部材として、フレーム40が設けられている。
フレーム40は、各一部が内側パネルピース11及び外側パネルピース12に埋設されている。従って、内側パネルピース11、外側パネルピース12及びフレーム40は、内外一体型のPCa製パネルピースをなしている。
従って、本実施形態の場合、内側パネルピース設置工程と外側パネルピース設置工程とは、同時に行われ、内側パネルピース11及び外側パネルピース12の設置後、コンクリート打設前に、内側パネルピース11と外側パネルピース12との間に、フレーム40に支持させる形で、横方向シース管13X、縦方向シース管13Yを設置することになる。
なお、以上では、LNG地上タンクの防液堤を構成する壁体の構築例で説明したが、LNG以外の低温液化ガスを貯蔵する地上タンクの防液堤であってもよいし、本発明はまた、防液堤に限らず、壁体一般に適用することができる。
また、図示の実施形態はあくまで本発明を概略的に例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
なお、出願当初の請求項は以下のとおりであった。
[請求項1]
壁体の構築方法であって、
前記壁体の一方の表面をなすように、横方向鉄筋及び縦方向鉄筋を内包するプレキャストコンクリート製の第1パネルピースを設置する第1パネルピース設置工程と、
前記壁体の他方の表面をなすように、横方向鉄筋及び縦方向鉄筋を内包するプレキャストコンクリート製の第2パネルピースを設置する第2パネルピース設置工程と、
前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとの間に位置するように、横方向シース管及び縦方向シース管を設置するシース管設置工程と、
前記第1パネルピース、前記第2パネルピース及び前記シース管の設置後に、前記第1パネルピース及び前記第2パネルピースを型枠として、これらの間にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、
コンクリートの打設後に、前記横方向シース管及び前記縦方向シース管にPC鋼材を挿入し、PC鋼材を緊張させる緊張工程と、
を含む、壁体の構築方法。
[請求項2]
前記第1パネルピース設置工程、前記第2パネルピース設置工程、及び、前記シース管設置工程は、
前記第1パネルピース設置工程、前記シース管設置工程、前記第2パネルピース設置工程の順で行うことを特徴とする、請求項1記載の壁体の構築方法。
[請求項3]
前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとはこれらの間にコンクリート打設空間を保持する形で予め一体化されており、
前記第1パネルピース設置工程と前記第2パネルピース設置工程とは、同時に行われることを特徴とする、請求項1記載の壁体の構築方法。
[請求項4]
前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとの間のコンクリート打設空間に配置されて、前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとを連結する連結部材を用い、
前記シース管設置工程では、前記シース管を前記連結部材に支持させることを特徴とする、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の壁体の構築方法。
[請求項5]
前記コンクリート打設工程は、前記第1及び第2パネルピースを全周横方向に並べた後、コンクリートを打設することを特徴とする、請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の壁体の構築方法。
[請求項6]
前記第1及び第2パネルピースの横方向の一方の端部は、内部の横方向鉄筋が露出するようにコンクリート打設空間側の面が切欠かれ、前記第1及び第2パネルピースの横方向の他方の端部からは内部の横方向鉄筋が突出しており、
横方向に隣り合うパネルピース間で、前記露出する横方向鉄筋と前記突出する横方向鉄筋とを重ね合わせて、重ね継手を構成することを特徴とする、請求項1~請求項5のいずれか1つに記載の壁体の構築方法。
[請求項7]
前記第1及び第2パネルピースの縦方向の一方の端部には、シース孔が上下方向に設けられ、前記第1及び第2パネルピースの縦方向の他方の端部からは内部の縦方向鉄筋が突出しており、
縦方向に隣り合うパネルピース間で、前記シース孔に前記突出する縦方向鉄筋を挿入することにより、重ね継手を構成することを特徴とする、請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の壁体の構築方法。
[請求項8]
前記壁体は、低温液化ガスを貯蔵する地上タンクの防液堤であることを特徴とする、請求項1~請求項7のいずれか1つに記載の壁体の構築方法。
1 鋼製底板
2 鋼製側壁
3 鋼製屋根
4 RC基礎スラブ
5 PC防液堤
6 鋼製屋根(又はRC屋根)
7 断熱材
8 基礎杭
9 受け・払い配管
11 内側パネルピース(第1パネルピース)
12 外側パネルピース(第2パネルピース)
13X、13Y シース管
14 接合治具
14a ねじ孔
14b シール部材
15 ボルト挿通孔
16 ボルト
20 コンクリート
25 作業用の足場(キャットウォーク)
31X、31Y 鉄筋
32 切欠き部
33 突出部
34 シース孔
35 突出鉄筋
40 フレーム

Claims (9)

  1. 壁体の構築方法であって、
    前記壁体の一方の表面をなすように、横方向鉄筋及び縦方向鉄筋を内包するプレキャストコンクリート製の第1パネルピースを設置する第1パネルピース設置工程と、
    前記壁体の他方の表面をなすように、横方向鉄筋及び縦方向鉄筋を内包するプレキャストコンクリート製の第2パネルピースを設置する第2パネルピース設置工程と、
    前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとの間に位置するように、横方向シース管及び縦方向シース管を設置するシース管設置工程と、
    前記第1パネルピース、前記第2パネルピース及び前記シース管の設置後に、前記第1パネルピース及び前記第2パネルピースを型枠として、これらの間にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、
    コンクリートの打設後に、前記横方向シース管及び前記縦方向シース管にPC鋼材を挿入し、PC鋼材を緊張させる緊張工程と、
    を含み、
    前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとの間のコンクリート打設空間に配置されて、前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとを連結する連結部材として、接合治具を用い、
    前記接合治具は、一端が前記第1パネルピースに埋設されて、他端がコンクリート打設空間側に突出し、かつ、他端面にねじ孔が形成されており、
    前記第2パネルピースにはボルト挿通孔が形成されており、
    前記第1パネルピース設置工程の後に前記第2パネルピース設置工程が行われ、前記第2パネルピースの外側からボルトを前記ボルト挿通孔に挿通して前記接合治具の前記ねじ孔にねじ込むことにより、前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとが前記接合治具を介して仮固定される、壁体の構築方法。
  2. 前記接合治具の他端面には、前記ねじ孔の開口端を囲むように環状のシール部材が装着されており、
    前記仮固定時に前記シール部材によって前記ボルト挿通孔が塞がれる、請求項1に記載の壁体の構築方法。
  3. コンクリートの打設後に、前記ボルトを取外し、前記ボルト挿通孔にグラウト材を注入することを更に含む、請求項1又は請求項2に記載の壁体の構築方法。
  4. 壁体の構築方法であって、
    前記壁体の一方の表面をなすように、横方向鉄筋及び縦方向鉄筋を内包するプレキャストコンクリート製の第1パネルピースを設置する第1パネルピース設置工程と、
    前記壁体の他方の表面をなすように、横方向鉄筋及び縦方向鉄筋を内包するプレキャストコンクリート製の第2パネルピースを設置する第2パネルピース設置工程と、
    前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとの間に位置するように、横方向シース管及び縦方向シース管を設置するシース管設置工程と、
    前記第1パネルピース、前記第2パネルピース及び前記シース管の設置後に、前記第1パネルピース及び前記第2パネルピースを型枠として、これらの間にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、
    コンクリートの打設後に、前記横方向シース管及び前記縦方向シース管にPC鋼材を挿入し、PC鋼材を緊張させる緊張工程と、
    を含み、
    前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとの間のコンクリート打設空間に配置されて、前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとを連結する連結部材として、フレームを用い、
    前記フレームは、前記第1パネルピース側の一部が前記第1パネルピースに埋設され、かつ、前記第2パネルピース側の一部が前記第2パネルピースに埋設され、
    前記第1パネルピースと前記第2パネルピースとは前記フレームによって前記コンクリート打設空間を保持する形で予め一体化されており、
    前記第1パネルピース設置工程と前記第2パネルピース設置工程とは、同時に行われる、壁体の構築方法。
  5. 前記シース管設置工程では、前記シース管を前記連結部材に支持させる、請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の壁体の構築方法。
  6. 前記コンクリート打設工程では、前記第1及び第2パネルピースを全周横方向に並べた後、コンクリートを打設する、請求項1~請求項5のいずれか1つに記載の壁体の構築方法。
  7. 前記第1及び第2パネルピースの横方向の一方の端部は、内部の横方向鉄筋が露出するようにコンクリート打設空間側の面が切欠かれ、前記第1及び第2パネルピースの横方向の他方の端部からは内部の横方向鉄筋が突出しており、
    横方向に隣り合うパネルピース間で、前記露出する横方向鉄筋と前記突出する横方向鉄筋とを重ね合わせて、重ね継手を構成する、請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の壁体の構築方法。
  8. 前記第1及び第2パネルピースの縦方向の一方の端部には、シース孔が上下方向に設けられ、前記第1及び第2パネルピースの縦方向の他方の端部からは内部の縦方向鉄筋が突出しており、
    縦方向に隣り合うパネルピース間で、前記シース孔に前記突出する縦方向鉄筋を挿入することにより、重ね継手を構成する、請求項1~請求項7のいずれか1つに記載の壁体の構築方法。
  9. 前記壁体は、低温液化ガスを貯蔵する地上タンクの防液堤である、請求項1~請求項8のいずれか1つに記載の壁体の構築方法。
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