JP7372815B2 - C5+化合物の製造方法及びこれに用いられる触媒 - Google Patents

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本発明は、植物由来バイオマスから触媒反応により炭素数5以上の化合物を製造する方法及びこれに用いられる触媒に関し、特に、単一触媒の存在下で糖アルコールを水素化分解し高い収率で炭素数5以上の化合物(C5+化合物)を製造する技術に関する。
植物由来バイオマスからいくつかの反応工程を経て燃料基材に適したC5+化合物を製造しようとする研究が行われている。各反応工程では触媒反応を利用することができる。ここで、糖アルコールの炭素数を維持しつつ水素化分解するにあたって、該糖アルコールの一部を水相改質反応させて水素を得てこれを水素化分解に供するようにした複合プロセスとして、単一触媒の存在下で行おうとする方法が提案されている。
例えば、特許文献1では、炭素数5又は6の糖アルコールの一部を水相改質するとともに残部を水素化分解して炭素数を維持しつつC5+化合物を製造する方法として、糖アルコールを含む原料溶液を、SiO又はTiOにPt、Pd、Rhのうちから選択した金属、及び、Ir-ReO、Rh-MoOのうちから選択した金属又は金属酸化物を担持させた触媒粒の存在下で加熱保持する方法を開示している。水相改質反応については、高温であるほど水素を効率よく得られる一方で、水素化分解反応については、高温であるほど炭素鎖を切断し易く、得られる化合物の炭素数が小さくなってしまうことを述べている。その上で、上記した触媒であれば、比較的低温で水相改質による水素量を低下させても、得られた水素を効率よく水素化分解に用いることができて、糖アルコールの炭素数を維持しつつ高い収率でC5+化合物を製造することができるとしている。
ここで、Ir-ReO系触媒は、水素化分解のために各種形態で用いられている。例えば、特許文献2は、Ir-ReOを、シリカ、活性炭又はアルミナを担体として担持させた触媒を用いて、ヒドロキシメチル基を有する環状エーテル化合物からジオール化合物を製造することを開示している。更に、特許文献3は、多価アルコールの水素化物を製造する際に、還元反応用触媒として、Ir-ReOを、シリカ、チタニア、ジルコニア、アルミナ、マグネシア又はこれら2種以上の複合体に担持させた触媒を用いることを開示している。特に、触媒活性に優れる点では、シリカ又はゼオライトが好ましいとしている。
特開2018-80122号公報 特開2012-97080号公報 特開2014-200775号公報
上記したように、単一触媒の存在下で糖アルコールを水素化分解しC5+化合物を製造するには、Ir-ReO系触媒が好適である。一方、SiOと比較してTiOを担体とした場合には反応の安定性に相違のあることが判った。
本発明の目的とするところは、植物由来バイオマスから触媒反応によりC5+化合物を製造する方法であって、高い収率でC5+化合物を製造する方法及びこれに用いられる触媒を提供することにある。
本開示の一態様に係るC5+化合物の製造方法は、植物由来バイオマスから触媒反応によりC5+化合物を製造する方法であって、炭素数5及び6の少なくとも何れかの糖アルコールの水素化分解を行う水素化分解工程を含み、水素化分解工程において、主としてルチル型TiOにIr-ReOを担持させた触媒を用いる。また、本開示の一態様に係る触媒は、植物由来バイオマスから炭素数5及び6の少なくとも何れかの糖アルコールの水素化分解を行う工程を経て触媒反応によりC5+化合物を製造する方法に用いられる触媒であって、主としてルチル型TiOにIr-ReOを担持させたものである。
反応工程の例を示す図である。 反応工程の他の例を示す図である。 ルチル型TiO担体の比表面積によるC5+化合物の収率を示す図である。
以下に、本発明によるC5+化合物の製造方法の1つの実施形態について図1及び図2を用いてその詳細を説明する。
本実施形態におけるC5+化合物の製造方法は、植物由来バイオマスであるリグノセルロース系バイオマスによって得られる炭素数6の糖アルコールであるソルビトール又は炭素数5の糖アルコールであるキシリトールからそれぞれ炭素数6のC6化合物又は炭素数5のC5化合物を触媒反応の利用によって高い収率で製造しようとする方法である。ここで「C5+」はC5及びC6の両者を含み、「C5+化合物」は、かかる炭素数のモノアルコール及びアルカンを主として含むものである。「C5+」は「C5/C6」と表記することもある。また、例えば、炭素数6のC6モノアルコールであるヘキサノールは、ヒドロキシ基の位置により1-ヘキサノール、2-ヘキサノール、3-ヘキサノールの3種類となるが、本実施形態においてはそのいずれをも含み得る。C5モノアルコールであるペンタノールについても同様に、1-ペンタノール、2-ペンタノール、3-ペンタノールのいずれをも含み得る。また、炭素数6のC6アルカンはヘキサン、炭素数5のC5アルカンはペンタンである。
図1は、本実施形態における反応の一例として、C6化合物を得る反応工程を示す。まず、ソルビトールの一部から水相改質により水素が得られる。内部で得たかかる水素及び/又は外部から供給された水素を利用して、ソルビトール(又は、ソルビトールに分解前のセルロース及びグルコースを含む)の残部を水素化分解して、C6モノアルコールが生成される。なお、ソルビトールは、例えば、リグノセルロース系バイオマス中のセルロースを加水分解して糖化させたグルコースを水素化させて得ることができる。
詳細には、水相改質においては、ソルビトールと水とから二酸化炭素(CO)と水素とを得ることができる。水素化分解反応においては、ソルビトールと水素とから、主に、ヘキサノール及び水、又は、ヘキサン及び水を得ることができる。
図2は、本実施形態における反応の他の一例として、C5化合物を得る反応工程を示す。ソルビトールの場合と同様に、キシリトールの一部から水相改質により水素が得られる。内部で得たかかる水素及び/又は外部から供給された水素を利用して、キシリトールの残部を水素化分解して、C5モノアルコールが生成される。水相改質においては、キシリトールと水とから二酸化炭素と水素とを得ることができる。水素化分解反応においては、キシリトールと水素とから、主に、ペンタノール及び水、又は、ペンタン及び水を得ることができる。
本実施形態においては、これらの反応を単一触媒の存在下で進行させる。ここで、主としてルチル型TiOを担体とし、これにIr-ReOを担持させたものを触媒として用いる。これによれば、単一触媒の存在下で、糖アルコールを水素化分解し高い収率でC5+化合物を製造することができる。特に、触媒の活性を高める観点から、Ir-ReOにおいて、ReのIrに対するモル比、すなわち、Re/Irを0.5以上とすることが好ましい。
また、触媒の担体であるルチル型TiOの比表面積を100m/g以下、好ましくは50m/g以下、より好ましくは、2.5m/g以上40m/g以下、更に好ましくは、3.0m/g以上30m/g以下、特に好ましくは3.5m/g以上17.5m/g以下で調整することで、C5/C6アルカン-モノアルコール収率(C5及びC6のアルカン、並びに、C5及びC6のモノアルコールの合計の収率、「C5+合計収率」とも呼ぶ)を30%以上とすることができる。つまり、担体比表面積によってC5+化合物の収率を調整できる。
また、水素が外部から供給されると、水相改質によって内部で生成した水素の不足を補って、糖アルコールの水素化分解を促進させる。よって、C5+化合物の収率を向上させることができる。
さらに、C5+化合物は、主としてペンタノール及び/又はヘキサノールからなるように調整することも好ましい。アルコールを主とすることで、その後の脱水工程でオクタン価の高いオレフィンに変換できるので、燃料基材として特に適するのである。
実際にC5+化合物を製造した試験結果について説明する。
C5+化合物の製造に固定床流通式反応器を用いる場合、反応器に触媒を保持させるために、粒状の触媒を使用する。そこで、粒状のSiO担体について水熱安定性を試験した。触媒反応条件の水熱環境下で、粒状の触媒担体が細かく破壊されれば、触媒を反応器に保持することが出来ずC5+化合物の収率が低くなる。よって水熱安定性の試験においては、形状及び比表面積を評価条件にして比較した。
オートクレーブに粒状のSiOと水を入れ、150℃又は200℃の加熱下で18h保持しつつ、15rpmで攪拌する試験を行い、水熱安定性を確認した。
表1に示すように、SiO担体は、150℃においても試験前に比べて、比表面積が減じるなど、表面構造の変化が起きた。200℃になると、SiO担体は、破壊されていた。SiO担体の破壊を抑制するべくHSOを添加した(+HSOと記載する)場合、形状の変化が小さく、破壊が抑制できた。しかしながらこの場合、比表面積は試験前に比べて大きく減少した。つまり、SiO担体は、水熱条件での構造の変化が起こる可能性がある。そして、SiO担体の水熱安定性は、条件によって低くなる可能性がある。
次に、TiO担体を用いた触媒によるC5+化合物の製造試験を行った。TiOには複数の結晶構造があるため、本実施例では、ルチル型及びアナターゼ型の結晶構造のTiOを担体として用いた。また、比較例として、α-Al(α-アルミナ)担体を用いた触媒によるC5+化合物の製造試験についても同様に行った。
Figure 0007372815000002
表2に示すように、各触媒の担体は前処理として表2に示す焼成温度及び焼成時間で焼成を行った。なお、アナターゼ型のTiOは900℃以上の温度においてルチル型に結晶構造が転移するため、前処理後の結晶構造についても表示した。なお、ルチル型及びアナターゼ型TiO担体のいずれにおいても焼成前の比表面積は100m/gであったが、焼成後の比表面積は表2に示した通りとなった。また、それぞれの担体には、触媒全体に対してIrを4質量%含むように且つRe/Irを2とするようにIr-ReOを担持させた。触媒の調製については公知であるため、詳細については省略する。
加熱容器として、ガラス製内管を有するSUS316製オートクレーブ(容量:100mL)を用いた。加熱容器内で上記した触媒0.3gをそれぞれ還元処理し、該加熱容器内に水9.5g、ソルビトール0.5gを収容した。次いで、加熱容器内にn-トリデカン15.4gを加え、加熱容器内の圧力が室温で6.0MPaとなるよう水素ガスを導入し、加熱容器を180℃に加熱して表2に示す反応時間で保持した。
表2には、さらに、反応後のC5+化合物の収率をモノアルコールとアルカンとに分けて示した。分析にはガスクロマトグラフ及び高速液体クロマトグラフを用いた。
なお、収率はソルビトールから転化された着目する生成物、すなわちC5+化合物のモル収率であり、次式で与えられる。
収率(%)=(着目する生成物の総炭素モル数)/(ソルビトールの総炭素モル数)×100
例えば、「着目する生成物の総炭素モル数」は、ガスクロマトグラフ及び高速液体クロマトグラフによって分析された着目する生成物のモル数に、その生成物の炭素数をかけて算出できる。また、「ソルビトールの総炭素モル数」も同様に、加熱容器に仕込んだソルビトールのモル数に、炭素数をかけて算出できる。
また、転化率は、ソルビトールをソルビトール以外の物質に転化させた割合であり次式で与えられる。
転化率(%)=100-(反応後のソルビトール量)/(反応前のソルビトール量)×100
符号d及びeのルチル型のTiOを担体として用いた触媒の場合、ソルビトールのほぼ全てが転化しており、C5+化合物の収率も他に比べて高かった。これに対し、符号aのアナターゼ型のTiOを担体として用いた触媒の場合、ソルビトールの転化率が他に比べて低く、C5+化合物の収率も他に比べて低かった。また、符号b及びcのように、アナターゼ型のTiOを焼成することでルチル型に転移させたものを担体として用いた触媒の場合、転化率はTiOの結晶構造がアナターゼ型のままの触媒を用いた場合よりも向上した。しかし、この場合、収率は反応時間を長くとった符号cの場合のみ、TiOの結晶構造がアナターゼ型のままの触媒を用いた場合よりも向上した。符号b及びcの触媒では、前処理における焼成の温度を比較的高温にすることで、TiOの結晶構造をアナターゼ型からルチル型に転移させることができたが、比表面積が非常に小さくなった。なお、比表面積はBETの吸着等温式に基づき求めた。
符号fのAlを担体として用いた触媒の場合、ソルビトールの転化率がTiOの結晶構造がルチル型の触媒よりも低く、C5+化合物の収率もTiOの結晶構造がルチル型の触媒よりも低かった。
以上のように、ルチル型のTiOを担体として用いた触媒は、アナターゼ型のTiOを担体として用いた触媒及びAlを担体として用いた触媒と比較して、高い触媒活性を得られることが判った。
次に、ルチル型のTiOを担体とする触媒において、担体の比表面積を変えて、上述した製造試験と同様にC5+化合物の製造試験を行った。
表3に示すNo.1~10ではルチル型のTiOを担体として用いた。No.1~10のルチル型のTiOは、それぞれの焼成条件で焼成することにより、表3に示す比表面積にしたものである。なお、No.11は、比較例として、SiOを担体として用いた。それぞれの担体には、触媒全体に対してIrを4質量%含むように且つRe/Irを2とするようにIr-ReOを担持させた。なお、No.2はアナターゼ型のTiOを焼成によってルチル型としたものである。また、No.6は製造試験を2回行い、その平均値を示した。
Figure 0007372815000003
表2の場合と同様に加熱容器内で表3に示した触媒0.3gをそれぞれ還元処理し、該加熱容器内に水9.5g、ソルビトール0.5g、n-トリデカン15.4gを収容した。そして、加熱容器内の圧力が室温で6.0MPaとなるよう水素ガスを導入し、180℃に加熱して表3に示す反応時間で保持した。
表3に示す通り、焼成条件によって調整したルチル型TiOの比表面積が、C5+化合物の収率に大きく影響を与えることが判った。なお、表3の「C5+選択率」は、C5+化合物の合計の選択率であり、上記したモル収率において、C5化合物とC6化合物の合計を上述した転化率で除した上で100を乗じて%表示としたものである。C5+化合物は、表3に示すC5+モノアルコール及びC5+アルカンを主として含む。そして、C5+選択率は全般的に非常に高かった。つまり、糖アルコールの炭素数を維持しつつC5+化合物を製造することができた。
図3は、ルチル型TiO担体の比表面積に対するC5+化合物の収率を示す図である。図3を併せて参照すると、ルチル型TiOを担体とする場合、この試験条件では、担体の比表面積を3.5~17.5m/gとする所定の範囲内において収率のピークがあった。他方、No.11に示すSiO担体による触媒の場合、担体の比表面積は500m/gであり、C5+化合物を高い収率で得ていた。このように、担体の種類によって収率をピークとする比表面積は大きく異なることが判った。特に、No.4~8においてC5+化合物の収率が高く、本実施例においては50%以上となった。類似する条件であれば、比表面積の調整によってC5+化合物の収率を少なくとも30%以上にし得ると考えられる。
以上のようにルチル型TiOを担体とすることで、水熱安定性が低くなる可能性の有るSiOを用いずとも高い活性を有する触媒を得ることができた。また、TiO担体は、その比表面積によって触媒活性が変化した。特に、少なくとも上記した試験では、TiO担体の比表面積が100m/g以下において、C5+化合物の収率のピークがあった。
次に、ルチル型のTiOを担体とする触媒において、ReのIrに対するモル比を変えて、上述した製造試験と同様にC5+化合物の製造試験を行った。
表4に示すNo.12及び13では、ルチル型のTiOを担体として用いた。なお、No.5は、表3にも示したものである。No.12及び13は、ReのIrに対するモル比をNo.5におけるモル比よりも小さくしたものである。それぞれの担体には、触媒全体に対してIrを4質量%含むようにIr-ReOを担持させた。
Figure 0007372815000004
上述した加熱容器内で表4のNo.12及び13に示した触媒0.3gをそれぞれ還元処理し、該加熱容器内に水9.5g、ソルビトール0.5g、n-トリデカン15.2g(20mL)を収容した。そして、加熱容器内の圧力が室温で6.0MPaとなるよう水素ガスを導入し、加熱容器を180℃に加熱して表4に示す反応時間で保持した。
表4に示す通り、ReのIrに対するモル比が0.5以上の場合、C5及びC6のアルカン並びにC5及びC6のモノアルコールの合計の収率を30%以上とできた。ReのIrに対するモル比が0.5以上の場合、糖アルコールの炭素数を維持しつつC5+化合物を高い収率で製造することができた。
以上、本開示による実施例及びこれに基づく比較例を説明したが、本開示は必ずしもこれに限定されるものではなく、当業者であれば、本開示の主旨又は添付した特許請求の範囲を逸脱することなく、様々な代替実施例及び改変例を見出すことができるであろう。

Claims (6)

  1. 植物由来バイオマスから触媒反応により炭素数5又は6のモノアルコール及びアルカンからなるC5+化合物を製造する方法であって、
    炭素数5及び6の少なくとも何れかの糖アルコールの水素化分解を行う水素化分解工程を含み、
    前記水素化分解工程において、ルチル型TiOにIr-ReOを担持させた触媒を用いることを特徴とするC5+化合物の製造方法。
  2. C5及びC6のアルカン並びにC5及びC6のモノアルコールの合計の収率を30%以上とするように、前記触媒の担体比表面積を100m/g以下で調整したことを特徴とする請求項1記載のC5+化合物の製造方法。
  3. 前記Ir-ReOにおいて、ReのIrに対するモル比を0.5以上としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のC5+化合物の製造方法。
  4. 前記水素化分解工程では、前記糖アルコールを水相改質させることにより生成した水素及び外部から供給される水素の少なくとも何れかを用いて前記水素化分解を行うことを特徴とする請求項1乃至3のうちの1つに記載のC5+化合物の製造方法。
  5. 前記C5+化合物は、主としてペンタノール及びヘキサノールの少なくとも何れかであることを特徴とする請求項1乃至4のうちの1つに記載のC5+化合物の製造方法
  6. 植物由来バイオマスから炭素数5及び6の少なくとも何れかの糖アルコールの水素化分解を行う工程を経て触媒反応により炭素数5又は6のモノアルコール及びアルカンからなるC5+化合物を製造する方法に用いられる触媒であって
    チル型TiOにIr-ReOを担持させたものである、ことを特徴とする触媒。
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