JP7372178B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本開示は、電源装置に関する。
LLCコンバータ(絶縁型共振コンバータ)は、ZVS(Zero Voltage Switching)動作およびZCS(Zero Current Switching)動作によるスイッチング損失を低減することができるので、高効率を実現することができる。しかしながら、LLCコンバータは、軽負荷の場合においてはZVS動作を維持できなくなるため、スイッチング損失が増加してしまう。そこで、ZVSを行うための電流を蓄積するインダクタを追加することで、スイッチング損失を補う技術が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
特開2018-57223号公報 特開2018-19489号公報
ところで、ZVSを十分に行える定格負荷領域であっても、スイッチング損失を補うために追加したインダクタの励磁電流が流れてしまい、不要な電力損失が発生してしまう。電力損失の発生を防ぐために、例えば、スイッチ素子を追加して制御することも考えられる。しかしながら、スイッチ素子を追加することは、電源装置のコストが上昇したり、実装面積が増加したりするため好ましくない。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、コストの上昇を抑え、かつ、実装面積の増加を抑えることのできる電源装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様の電源装置は、直流電圧が入力される第1入力端子および第2入力端子と、前記第1入力端子と前記第2入力端子との間において直列に接続された第1スイッチ素子および第2スイッチ素子と、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子と並列に接続され、互いに直列接続された第3スイッチ素子および第4スイッチ素子と、1次巻線が前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子との間の第1ノードと、前記第2入力端子との間に接続された第1トランスと、1次巻線が前記第3スイッチ素子と前記第4スイッチ素子との間の第2ノードと、前記第2入力端子との間に接続され、2次巻線が前記第1トランスの2次巻線に直列に接続された第2トランスと、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に設けられた補助インダクタと、前記第1スイッチ素子と、前記第2スイッチ素子と、前記第3スイッチ素子と、前記第4スイッチ素子とのスイッチング動作を制御する制御部と、を備える。
前記補助インダクタは、前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子とを含む第1アームの動作と、前記第3スイッチ素子と第4スイッチ素子とを含む第2アームの動作との位相差に基づいて励磁されることが好ましい。
前記第1ノードと前記第2ノードとの間に、前記補助インダクタと直列に接続されたキャパシタをさらに備えることが好ましい。
本開示の一態様の電源装置は、コストの上昇を抑え、かつ、実装面積の増加を抑えることができる。
図1は、実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。 図2は、比較例に係る電源装置の構成の一例を示す図である。 図3は、比較例による電源装置が定格負荷で動作している際の補助インダクタに流れる電流の波形を示す図である。 図4は、比較例の電源装置に係る電力損失を低減する方法を説明するための図である。 図5は、比較例の電源装置に係る電力損失を低減する方法を説明するための図である。 図6は、図1の電源回路の動作を説明する図である。 図7は、図1の電源回路の動作を説明する図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の各図の説明において、他の図と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。各実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の省略、置換又は変更を行うことができる。
図1を用いて、実施形態に係る電源装置の構成について説明する。図1は、実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。
電源装置1は、第1入力端子11と、第2入力端子12と、平滑化コンデンサ13と、絶縁型共振コンバータ20と、第1出力端子31と、第2出力端子32と、平滑化コンデンサ33と、制御部100と、電流検出部110と、記憶部120とを含む。
第1入力端子11および第2入力端子12には、直流電圧が入力される。
平滑化コンデンサ13は、第1入力端子11と、第2入力端子12とに電気的に接続されている。平滑化コンデンサ13は、第1入力端子11および第2入力端子12に入力された直流電圧を平滑化する。平滑化コンデンサ13は、平滑化した直流電圧を絶縁型共振コンバータ20に出力する。
絶縁型共振コンバータ20は、第1スイッチ素子であるスイッチ素子Qと、第2スイッチ素子であるスイッチ素子Qと、第3スイッチ素子であるスイッチ素子Qと、第4スイッチ素子であるスイッチ素子Qと、補助インダクタLaと、トランスTR1と、トランスTR2と、ダイオードブリッジDBとを含む。絶縁型共振コンバータ20は、ハーフブリッジ方式のLLCコンバータであるものとして説明するが、本開示はこれに限定されない。絶縁型共振コンバータ20は、フルブリッジ方式のLLCコンバータであってもよい。なお、トランスTR1とトランスTR2とをまとめて1つのトランスとしてもよい。
スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとは、例えば、Nチャネル型の電界効果トランジスタで実現することができる。なお、各スイッチ素子は、シリコンパワーデバイス、GaNパワーデバイス、SiCパワーデバイス、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などで実現されてもよい。
スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとは、第1入力端子11と、第2入力端子12との間において互いに直列にかつ電気的に接続されている。
スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとは、第1入力端子11と、第2入力端子12との間において互いに直列にかつ電気的に接続されている。また、スイッチ素子Qおよびスイッチ素子Qの直列回路は、スイッチ素子Qおよびスイッチ素子Qの直列回路に対して並列に接続されている。
補助インダクタLaは、ZVSの動作を補助するためのインダクタである。補助インダクタLaの一端は、キャパシタCaを介して、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとの間の第1ノードであるノードN1に電気的に接続されている。補助インダクタLaの他端は、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとの間の第2ノードであるノードN2に電気的に接続されている。キャパシタCaは、直流電流をカットするためのキャパシタである。キャパシタCaを設けずに、補助インダクタLaの一端を、ノードN1に直接接続してもよい。
第1トランスであるトランスTR1は、1次巻線21と、2次巻線22と、コア23とを有する。1次巻線21と、2次巻線22とは、コア23に巻き付けられている。第2トランスであるトランスTR2は、1次巻線24と、2次巻線25と、コア26とを有する。1次巻線24と、2次巻線25とは、コア26に巻き付けられている。トランスTR1の2次巻線22の一端は、トランスTR2の2次巻線25の一端に電気的に接続されている。このため、2次巻線22と2次巻線25とは、直列に接続されている。
1次巻線21は、漏れインダクタンスLr1と、励磁インダクタンスLm1とを備える。1次巻線21の一端は、ノードN1に電気的に接続されている。1次巻線21の他端は、第2入力端子12に電気的に接続されている。1次巻線21は、キャパシタCr1を備える。
1次巻線24は、漏れインダクタンスLr2と、励磁インダクタンスLm2とを備える。1次巻線24の一端は、ノードN2に電気的に接続されている。1次巻線24の他端は、第2入力端子12に電気的に接続されている。1次巻線24は、キャパシタCr2を備える。
ダイオードブリッジDBは、2次巻線22に発生する交流電圧を全波整流する。ダイオードブリッジDBは、第1ダイオードD11と、第2ダイオードD12と、第3ダイオードD13と、第4ダイオードD14とを有する。
第1ダイオードD11のアノードは、2次巻線22の一端に電気的に接続されている。第1ダイオードD11のカソードは、第1出力端子31に電気的に接続されている。
第2ダイオードD12のアノードは、2次巻線25の一端に電気的に接続されている。第2ダイオードD12のカソードは、第1出力端子31に電気的に接続されている。
第3ダイオードD13のアノードは、第2出力端子32に電気的に接続されている。第3ダイオードD13のカソードは、2次巻線22の一端に電気的に接続されている。
第4ダイオードD14のアノードは、第2出力端子32に電気的に接続されている。第4ダイオードD14のカソードは、2次巻線25の一端に電気的に接続されている。
平滑化コンデンサ33は、ダイオードブリッジDBから出力される出力電圧を平滑化する。平滑化コンデンサ33は、第1出力端子31と、第2出力端子32との間に電気的に接続されている。
制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、図示しない記憶部に記憶されたプログラムがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部100は、コントローラ(Controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
制御部100は、外部から入力される制御信号に従って、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとのスイッチング動作を制御する。具体的には、制御部100は、1次巻線21または2次巻線22に流れる電流の値に基づいて、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとのスイッチング動作を制御する。制御部100は、例えば、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとに対しPWM(Pulse Width Modulation)信号を出力して、各スイッチ素子のスイッチング動作を制御する。
制御部100は、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとのスイッチング動作を制御することで、第1入力端子11および第2入力端子12に入力された入力電圧をトランスTR1に伝える。また、制御部100は、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとのスイッチング動作を制御することで、第1入力端子11および第2入力端子12に入力された入力電圧をトランスTR2に伝える。
制御部100は、定格負荷の場合、アーム30の動作とアーム30の動作との位相を一致させるように、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとをスイッチング動作させる。また、制御部100は、軽負荷の場合、アーム30の動作とアーム30の動作との位相をずらすように、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとをスイッチング動作させる。制御部100は、無負荷の場合、アーム30の動作とアーム30の動作との位相を180°ずらすように、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qとをスイッチング動作させる。アーム30の動作とアーム30の動作との位相を180°ずらすことにより、出力を止めることができる。
電流検出部110は、少なくとも、1次巻線21または1次巻線24、2次巻線22または2次巻線25、のいずれか1つに流れる電流を検出する。電流検出部110は、電流の検出結果を制御部100に出力する。
記憶部120は、各種の情報を記憶する。記憶部120は、例えば、予め定められた閾値電流を記憶する。電流検出部110によって検出された電流の値が、記憶部120が記憶している閾値電流の値を超えている場合には、電源装置1は高負荷で動作していることを意味する。
ここで、実施の形態の理解を容易にするため、比較例について説明する。
[比較例の電源装置]
図2は比較例の電源装置1aの構成を説明する図である。図2に示す比較例の電源装置1aは、図1に示す電源装置1とは異なり、第1スイッチ素子であるスイッチ素子Q、第2スイッチ素子であるスイッチ素子Q、第3スイッチ素子であるスイッチ素子Q、第4スイッチ素子であるスイッチ素子Qの他に、補助スイッチ素子を有する。すなわち、電源装置1aは、スイッチ素子Qに対応する補助スイッチ素子であるスイッチ素子Q、スイッチ素子Qに対応する補助スイッチ素子であるスイッチ素子Q、スイッチ素子Qに対応する補助スイッチ素子であるスイッチ素子Q、スイッチ素子Qに対応する補助スイッチ素子であるスイッチ素子Qを有する。
また、電源装置1aは、補助インダクタLa1と、補助インダクタLa2と、を有する。補助インダクタLa1の一端は、スイッチ素子Qとスイッチ素子Qとの間のノードN1に接続されている。補助インダクタLa1の他端は、スイッチ素子Qとスイッチ素子Qとの間の第3ノードであるノードN3に接続されている。補助インダクタLa2の一端は、スイッチ素子Qとスイッチ素子Qとの間のノードN2に接続されている。補助インダクタLa2の他端は、スイッチ素子Qとスイッチ素子Qとの間の第4ノードであるノードN4に接続されている。
制御部100aは、外部から入力される制御信号に従って、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Qと、スイッチ素子Q、スイッチ素子Qとのスイッチング動作を制御する。
比較例に係る電源装置1aでは、軽負荷の場合におけるZVS動作を補助するために、補助スイッチ素子であるスイッチ素子Qのゲート電圧の位相をスイッチ素子Qのゲート電圧の位相からずらす。同様に、補助スイッチ素子であるスイッチ素子Qのゲート電圧の位相をスイッチ素子Qのゲート電圧の位相からずらす。これにより、ノードN1と、ノードN2とに電位差が生じる。そのため、補助インダクタLa1のエネルギーをトランスTR1に伝えることができるので、軽負荷の場合におけるZVS動作を補助することができる。
上述したように位相をずらす場合、電源装置1aが高負荷で動作している状態でも、スイッチ素子Qおよびスイッチ素子Qのゲート電圧の位相は、それぞれ、スイッチ素子Qおよびスイッチ素子Qのゲート電圧の位相とずれたままになる。このように電源装置1が高負荷で動作している場合には、補助インダクタLa1の電流をトランスTR1に供給する必要はないが、補助インダクタLa1には電流が流れ続けてしまう。
同様に、比較例に係る電源装置1aでは、軽負荷の場合におけるZVS動作を補助するために、補助スイッチ素子であるスイッチ素子Qのゲート電圧の位相をスイッチ素子Qのゲート電圧の位相からずらす。同様に、補助スイッチ素子であるスイッチ素子Qのゲート電圧の位相をスイッチ素子Qのゲート電圧の位相からずらす。これにより、ノードN1と、ノードN2とに電位差が生じる。そのため、補助インダクタLa2のエネルギーをトランスTR2に伝えることができるので、軽負荷の場合におけるZVS動作を補助することができる。
上述したように位相をずらす場合、電源装置1aが高負荷で動作している状態でも、スイッチ素子Qおよびスイッチ素子Qのゲート電圧の位相は、それぞれ、スイッチ素子Qおよびスイッチ素子Qのゲート電圧の位相とずれたままになる。このように電源装置1が高負荷で動作している場合には、補助インダクタLa2の電流をトランスTR2に供給する必要はないが、補助インダクタLa2には電流が流れ続けてしまう。
図3は、比較例に係る電源装置1aが定格負荷で動作している際の補助インダクタLa1に流れる電流の波形を示す図である。図3に示すように、例えば-0.4[A]程度から0.4[A]程度までの電流が補助インダクタLaに流れてしまい、不要な電力損失が発生してしまう。軽負荷の場合におけるZVS動作を補助するとともに、定格負荷の場合における電力損失を低減するためには、例えば、以下のように制御する。
すなわち、制御部100aは、電流検出部110の検出結果に基づいて、1次巻線21または2次巻線22に流れる電流の値が閾値電流の値を下回っている場合には、スイッチ素子Qおよびスイッチ素子Qのゲート電圧の位相を制御する。具体的には、制御部100aは、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相をスイッチ素子Qのゲート電圧の位相からずらすように制御する。制御部100aは、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相をスイッチ素子Qのゲート電圧の位相から進めてもよいし、遅らせてもよい。同様に、制御部100aは、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相をスイッチ素子Qのゲート電圧の位相からずらすように制御する。
スイッチ素子Qとスイッチ素子Qとのゲート電圧の位相をずらし、スイッチ素子Qとスイッチ素子Qとのゲート電圧の位相をずらすことで、ノードN1と、ノードN2とに電位差が生じる。これにより、補助インダクタLa1のエネルギーをトランスTRに伝えることができるので、軽負荷の場合におけるZVS動作を補助することができる。
ここで、図4および図5を用いて、比較例の電源装置1aが定格負荷で動作している際の、制御部100aの処理について説明する。図4および図5は、比較例の電源装置1aに係る電力損失を低減する方法を説明するための図である。
図4は、図2中のスイッチ素子Qのゲート電圧の電圧波形VG2と、スイッチ素子Qのゲート電圧の電圧波形VG6とを示している。図4では、電圧波形VG2を実線で示し、電圧波形VG6を破線で示している。図4に示すように、制御部100は、1次巻線21または2次巻線22に流れる電流の値が閾値電流の値を超えている場合には、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相をスイッチ素子Qのゲート電圧の位相と同期させるように制御する。同様に、制御部100は、1次巻線21または2次巻線22に流れる電流の値が閾値電流の値を超えている場合には、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相と、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相とが同期するように制御する。
図5は、図2中のスイッチ素子Qのドレイン・ソース間電圧の電圧波形VDS2と、スイッチ素子Qのドレイン・ソース間電圧の電圧波形VDS6とを示している。
理想的には、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相と、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相とを一致させることで、スイッチ素子Qのドレイン・ソース間電圧の位相と、スイッチ素子Qのドレイン・ソース間電圧の位相とは一致する。同様に、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相と、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相とを一致させることで、スイッチ素子Qのドレイン・ソース間電圧の位相と、スイッチ素子Qのドレイン・ソース間の電圧の位相とは一致する。各スイッチ素子のドレイン・ソース間電圧の位相と、対応する各スイッチ素子のドレイン・ソース間電圧の位相とを一致させることで、補助インダクタLa1の両端のノードN1と、ノードN2との電位差は0になる。そのため、補助インダクタLa1には電流が流れなくなる。
以上は、スイッチ素子Q、Q、QおよびQについて図4および図5を参照して説明したが、スイッチ素子Q、Q、QおよびQについても同様である。
図2に示す比較例の電源装置1aにおいて、トランスTR1の1次巻線21および2次巻線22のいずれか一方に流れる電流の値が所定の閾値を超えた場合に、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相およびスイッチ素子Qのゲート電圧の位相が、補助スイッチ素子であるスイッチ素子Qのゲート電圧の位相および補助スイッチ素子であるスイッチ素子Qのゲート電圧の位相と同期するように制御する。こうすることにより、補助インダクタLa1に流れる電流をゼロにすることができる。
同様に、電源装置1aにおいて、トランスTR2の1次巻線24および2次巻線25のいずれか一方に流れる電流の値が所定の閾値を超えた場合に、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相およびスイッチ素子Qのゲート電圧の位相が、スイッチ素子Qのゲート電圧の位相およびスイッチ素子Qのゲート電圧の位相と同期するように制御する。こうすることにより、補助インダクタLa2に流れる電流をゼロにすることができる。
比較例の電源装置1aにおいては、4個の補助スイッチ素子、すなわちスイッチ素子Q、スイッチ素子Q、スイッチ素子Qおよびスイッチ素子Qが必要になる。また、2つの補助インダクタLa1およびLa2が必要になる。このため、比較例の電源装置1aにおいては、部品点数が増加するため、コストが上昇し、かつ、実装面積が増加する。
[実施形態の電源装置]
図1に戻り、本実施形態に係る電源装置1は、ノードN1とノードN2との間に、補助インダクタLaとキャパシタCaとの直列回路が接続されている。すなわち、スイッチ素子Qとスイッチ素子Qとを含む第1アーム30の中点(ノードN1)と、スイッチ素子Qとスイッチ素子Qとを含む第2アーム30の中点(ノードN2)との間に、ZVS補助用インダクタである補助インダクタLaとキャパシタCaとの直列回路が接続されている。このため、スイッチ素子Qとスイッチ素子Qとを含む第1アーム30の動作と、スイッチ素子Qとスイッチ素子Qとを含む第2アーム30の動作との位相差に基づいて、補助インダクタLaが励磁される。
図6および図7は、図1に示す電源装置1の動作を説明する図である。図6は、図1の電源装置1の無負荷の場合の動作を説明する図である。図6において、電圧波形VG2と電圧波形VG4との位相差は180°であり、電圧波形VDS2と電圧波形VDS4との位相差は180°である。無負荷の場合には、第1アーム30の動作と第2アーム30の動作とに位相差が生じて補助インダクタLaが励磁され、補助インダクタLaに電流ILaが流れる。補助インダクタLaに流れる電流ILaにより、各スイッチ素子すなわちスイッチ素子Q、スイッチ素子Q、スイッチ素子Q、スイッチ素子QはZVS動作を行うことができる。
図7は、図1の電源装置1の定格負荷の場合の動作を説明する図である。図7において、電圧波形VG2と電圧波形VG4との位相差は0°であり、電圧波形VDS2と電圧波形VDS4との位相差は0°である。定格負荷の場合、第1アーム30の動作と第2アーム30の動作とに位相差が無いため、補助インダクタLaに電流が流れない。すなわち、図7に示すように、補助インダクタLaに流れる電流ILaは、0[A]である。
図2に示す比較例の電源装置1aにおいては、4個の補助スイッチ素子、すなわちスイッチ素子Q、スイッチ素子Q、スイッチ素子Qおよびスイッチ素子Qを設ける必要がある。これに対し、図1に示す電源装置1によれば、それらの補助スイッチ素子を設ける必要がない。このため、スイッチ素子の数が増加することはなく、コストの上昇を抑え、かつ、実装面積の増加を抑えることができる。
図2に示す比較例の電源装置1aにおいては、2つの補助インダクタLa1およびLa2を設けている。これに対し、図1に示す電源装置1によれば、1つの補助インダクタLaで足りる。このため、コストの上昇を抑え、かつ、実装面積の増加を抑えることができる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本開示が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
1、1a 電源装置
11 第1入力端子
12 第2入力端子
13 平滑化コンデンサ
20 絶縁型共振コンバータ
21、24 1次巻線
22、25 2次巻線
23、26 コア
31 第1出力端子
32 第2出力端子
33 平滑化コンデンサ
100、100a 制御部
110 電流検出部
120 記憶部
30 第1アーム
30 第2アーム
Ca、Cr1、Cr2 キャパシタ
11 第1ダイオード
12 第2ダイオード
13 第3ダイオード
14 第4ダイオード
DB ダイオードブリッジ
La、La1、La2 補助インダクタ
Lm1、Lm2 励磁インダクタンス
Lr1、Lr2 漏れインダクタンス
N1、N2、N3、N4 ノード
、Q、Q、Q、Q、Q、Q、Q スイッチ素子
TR1、TR2 トランス

Claims (3)

  1. 直流電圧が入力される第1入力端子および第2入力端子と、
    前記第1入力端子と前記第2入力端子との間において直列に接続された第1スイッチ素子および第2スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子と並列に接続され、互いに直列接続された第3スイッチ素子および第4スイッチ素子と、
    1次巻線が前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子との間の第1ノードと、前記第2入力端子との間に接続された第1トランスと、
    1次巻線が前記第3スイッチ素子と前記第4スイッチ素子との間の第2ノードと、前記第2入力端子との間に接続され、2次巻線が前記第1トランスの2次巻線に直列に接続された第2トランスと、
    前記第1ノードと前記第2ノードとの間に設けられた補助インダクタと、
    前記第1スイッチ素子と、前記第2スイッチ素子と、前記第3スイッチ素子と、前記第4スイッチ素子とのスイッチング動作を制御する制御部と、
    を備える、
    電源装置。
  2. 前記補助インダクタは、前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子とを含む第1アームの動作と、前記第3スイッチ素子と第4スイッチ素子とを含む第2アームの動作との位相差に基づいて励磁される、
    請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第1ノードと前記第2ノードとの間に、前記補助インダクタと直列に接続されたキャパシタをさらに備える、
    請求項1または請求項2に記載の電源装置。
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