JP7371443B2 - 三次元計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、計測対象物の三次元形状を計測する三次元計測装置に関するものである。
従来、計測対象物の三次元形状等を計測する三次元計測装置として、例えば、位相シフト法を利用した装置が知られている。位相シフト法は、位相をずらした複数枚の縞パターン画像を投影することでこの縞パターン画像を投影した計測対象物に関して三次元計測を行う手法である。このように位相シフト法を利用して三次元計測を行う技術として、下記特許文献1に開示されている三次元計測装置が知られている。この三次元計測装置は、各位相の縞を異なる波長の光に割り当て、これを合成した縞パターン画像を計測対象物に投影し、この縞パターン画像を投影している計測対象物をカラーカメラで撮影する。そして、撮影した画像から各色成分を抽出して1回の撮影で位相算出を行うことで、三次元形状の計測に要する時間の短縮を図っている。
特許第3723057号公報 米国特許出願公開第2016/0227135号明細書
ところで、より高速に計測対象物の画像を生成する技術として、上記特許文献2に開示されるイベントカメラが知られている。このイベントカメラは、生物の網膜構造にヒントを得て開発された輝度値差分出力カメラであり、画素ごとに輝度の変化を感知してその座標、時間、そして輝度変化の極性を出力するように構成されている。このような構成により、イベントカメラは、従来のカメラのように輝度変化のない画素情報、つまり冗長なデータ(イベントデータ)は出力しないといった特徴があるため、データ通信量の軽減や画像処理の軽量化等が実現されることで、より高速に計測対象物の画像を生成することができる。
しかしながら、イベントカメラから出力されるイベントデータを用いて生成された計測対象物の撮像画像では、その撮像画像から画素単位での輝度変化の有無を把握できても輝度値を直接計測することができない。このため、輝度値を利用する位相シフト法などの三次元計測方法では、計測対象物の三次元形状の計測を実施できないという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、イベントデータを利用して計測対象物の三次元形状の計測を実施可能な構成を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
計測対象物(R)に対して所定の縞パターンを投影する投影部(20)と、
前記所定の縞パターンが投影された前記計測対象物を撮像する撮像部(30)と、
前記撮像部の撮像画像から求められる輝度情報を利用して位相シフト法により前記計測対象物の三次元形状を計測する計測部(40)と、
を備える三次元計測装置(10)であって、
前記撮像部は、受光した際に輝度変化のあった画素に対応して当該画素の位置が特定される二次元点データを含めたイベントデータを出力する撮像素子を備えて、前記撮像素子から出力されるイベントデータから前記撮像画像を生成し、
前記撮像素子は、明るくなる輝度変化の場合にプラス輝度変化のイベントデータを出力し、暗くなる輝度変化の場合にマイナス輝度変化のイベントデータを出力するように構成され、
前記計測部は、前記撮像画像における画素単位での前記プラス輝度変化のイベントデータの出力と前記マイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて前記輝度情報を求めることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
計測対象物(R)に対して所定の縞パターンを投影する投影部(20)と、
前記所定の縞パターンが投影された前記計測対象物を撮像する撮像部(30)と、
前記撮像部の撮像画像から求められる輝度情報を利用して位相シフト法により前記計測対象物の三次元形状を計測する計測部(40)と、
を備える三次元計測装置(10)であって、
前記撮像部は、受光した際に輝度変化のあった画素に対応して当該画素の位置が特定される二次元点データを含めたイベントデータを出力する撮像素子を備えて、前記撮像素子から出力されるイベントデータから前記撮像画像を生成し、
前記投影部は、単位時間内に複数回発光される短パルス発光を利用して前記所定の縞パターンを投影し、
前記計測部は、前記撮像画像における画素単位での前記イベントデータの前記単位時間当たりの出力回数に基づいて前記輝度情報を求めることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
計測対象物(R)に対して光切断法用のパターンを投影する投影部(20)と、
前記所定のパターンが投影された前記計測対象物を撮像する撮像部(30)と、
前記撮像部により撮像される前記計測対象物の三次元形状を計測する計測部(40)と、
を備える三次元計測装置(10)であって、
前記光切断法用のパターンは、第1の方向において輝度が一定の割合で増加するように変化し前記第1の方向に直交する第2の方向において輝度が変化しないように投影され、
前記撮像部は、受光した際に輝度変化のあった画素に対応して当該画素の位置が特定される二次元点データを含めたイベントデータを出力する撮像素子を備えて、前記撮像素子から出力されるイベントデータから撮像画像を生成し、
前記計測部は、前記計測対象物を撮像した前記撮像画像において同時間帯に出力される前記イベントデータの位置に基づいて当該計測対象物の三次元形状を光切断法により計測することを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、投影部から所定の縞パターンが投影された計測対象物を撮像する撮像部は、受光した際に輝度変化のあった画素に対応して当該画素の位置が特定される二次元点データを含めたイベントデータを出力する撮像素子を備えて、撮像素子から出力されるイベントデータから撮像画像を生成する。この撮像素子は、明るくなる輝度変化の場合にプラス輝度変化のイベントデータを出力し、暗くなる輝度変化の場合にマイナス輝度変化のイベントデータを出力するように構成される。そして、計測部は、撮像画像における画素単位でのプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて輝度情報を求める。
投影部では、位相シフト法用の所定の縞パターンを投影する際に、画素単位で、例えば、R色発光状態、G色発光状態、B色発光状態が所定の周期で繰り返されて、それぞれの発光時間が個別に調整される。その一方で、撮像部では、撮像画像での各画素単位に関して、光を受光することで明るくなる輝度変化が生じるとプラス輝度変化のイベントデータが出力され、その光が消えることで暗くなる輝度変化が生じてマイナス輝度変化のイベントデータが出力される。そうすると、ある画素レベルでは、例えば、R色発光状態からG色発光状態までに、R色発光開始のタイミングでプラス輝度変化のイベントデータが出力され、R色発光終了のタイミングでマイナス輝度変化のイベントデータが出力され、G色発光開始のタイミングでプラス輝度変化のイベントデータが出力される。ここで、R色発光開始のタイミングからR色発光終了のタイミングまでの時間が長くなるほどR色が明るくなるため、R色発光開始のタイミングからR色発光終了のタイミングまでの時間に応じてR色の輝度情報(輝度値)を求めることができる。このため、撮像画像における画素単位でのプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて上記輝度情報を求めることができ、この求めた輝度情報を利用して位相シフト法により計測対象物の三次元形状を計測することができる。すなわち、イベントデータを利用して計測対象物の三次元形状を計測することができる。
請求項2の発明では、投影部から所定の縞パターンが投影された計測対象物を撮像する撮像部は、受光した際に輝度変化のあった画素に対応して当該画素の位置が特定される二次元点データを含めたイベントデータを出力する撮像素子を備えて、撮像素子から出力されるイベントデータから撮像画像を生成する。そして、投影部は、単位時間内に複数回発光される短パルス発光を利用して上記所定の縞パターンを投影し、計測部は、撮像画像における画素単位でのイベントデータの単位時間当たりの出力回数に基づいて輝度情報を求める。
投影部では、消費電力軽減等を目的として、上述したR色発光状態、G色発光状態、B色発光状態をそれぞれ短パルス発光によって実現することができる。このような場合には、発光状態ごとに確保される単位時間当たりの短パルス発光の発光回数が多くなるほどその発光色が明るくなる。そうすると、撮像素子の画素単位において、1回の短パルス発光に応じてプラス輝度変化のイベントデータとマイナス輝度変化のイベントデータの出力とが出力されることから、単位時間当たりの短パルス発光の発光回数、すなわち、イベントデータの単位時間当たりの出力回数に基づいて、その発光色の輝度情報(輝度値)を求めることができる。このため、イベントデータの単位時間当たりの出力回数に基づいて求めた輝度情報を利用して位相シフト法により計測対象物の三次元形状を計測することができる。すなわち、イベントデータを利用して計測対象物の三次元形状を計測することができる。
請求項3の発明では、投影部から光切断法用のパターンが投影された計測対象物を撮像する撮像部は、受光した際に輝度変化のあった画素に対応して当該画素の位置が特定される二次元点データを含めたイベントデータを出力する撮像素子を備えて、撮像素子から出力されるイベントデータから撮像画像を生成する。上記光切断法用のパターンは、第1の方向において輝度が一定の割合で増加するように変化し第1の方向に直交する第2の方向において輝度が変化しないように投影部から投影される。そして、計測部は、計測対象物を撮像した撮像画像において同時間帯に出力されるイベントデータの位置に基づいて当該計測対象物の三次元形状を計測する。
投影部において、R色発光状態、G色発光状態、B色発光状態が所定の周期で繰り返されている状態で、例えば、R色を発光する際、R色発光開始のタイミングからR色発光終了のタイミングまでの時間が長くなるほどR色が明るくなる。この投影状態に応じて光を受光する撮像素子では、発光状態ごとに確保される単位時間内において、R色発光開始のタイミングでプラス輝度変化のイベントデータが出力され、R色発光終了のタイミングでマイナス輝度変化のイベントデータが出力される。このため、例えば、左右方向(第1の方向)においてR色の輝度が左側から右側にかけて一定の割合で増加するように変化し上下方向(第2の方向)においてR色の輝度が変化しないように投影された光切断法用のパターンのみを撮像部にて撮像する場合、同時間帯に出力されるマイナス輝度変化のイベントデータ群が上下方向にライン状となって、上記単位時間内で左側から右側に移動するように撮像される。このようにライン状で移動するイベントデータ群は、光切断法にて用いられるライン状のレーザ光として利用することができるので、発光状態ごとに確保される単位時間内において、同時間帯に出力されるイベントデータの位置に基づいて計測対象物の三次元形状を光切断法により計測することができる。すなわち、イベントデータを利用して計測対象物の三次元形状を計測することができる。
請求項4の発明では、計測部は、前回の計測結果とより過去の計測結果との差に基づいて撮像部に対する計測対象物の相対距離変化が所定距離以上であるか否かについて判定する判定部として機能する。そして、計測部により上記相対距離変化が上記所定距離未満であると判定されると、投影部は、短パルス発光を利用して所定の縞パターンを投影し、計測部は、撮像画像における画素単位でのイベントデータの単位時間当たりの出力回数に基づいて輝度情報を求める。その一方で、計測部により上記相対距離変化が上記所定距離以上であると判定されると、投影部は、単パルス発光を利用して所定の縞パターンを投影し、計測部は、撮像画像における画素単位でのプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて輝度情報を求める。
これにより、撮像部に対する計測対象物の相対距離変化に応じて、イベントデータの単位時間当たりの出力回数に基づいて輝度情報を求める構成と、撮像画像における画素単位でのプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて輝度情報を求める構成とを切り替えることができる。
請求項5の発明では、計測部は、前回の計測結果とより過去の計測結果との差に基づいて撮像部に対する計測対象物の相対距離変化が所定距離以上であるか否かについて判定する判定部として機能する。そして、計測部により上記相対距離変化が上記所定距離以上であると判定されると、投影部は、光切断法用のパターンを投影し、計測部は、計測対象物を撮像した撮像画像において同時間帯に出力されるイベントデータの位置に基づいて当該計測対象物の三次元形状を光切断法により計測する。その一方で、計測部により上記相対距離変化が上記所定距離未満であると判定されると、投影部は、位相シフト法用の所定の縞パターンを投影し、計測部は、撮像画像における画素単位でのプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて求められる輝度情報を利用して位相シフト法により計測対象物の三次元形状を計測する。
これにより、撮像部に対する計測対象物の相対距離変化に応じて、撮像画像において同時間帯に出力されるイベントデータの位置に基づいて当該計測対象物の三次元形状を光切断法により計測する構成と、撮像画像における画素単位でのプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて求められる輝度情報を利用して位相シフト法により計測対象物の三次元形状を計測する構成とを切り替えることができる。
第1実施形態に係る三次元計測装置の概略構成を示すブロック図である。 図2(A)は、所定の縞パターンを投影する際のある画素レベルでのR色発光状態、G色発光状態、B色発光状態を説明する説明図であり、図2(B)は、図2(A)と異なる画素レベルでのR色発光状態、G色発光状態、B色発光状態を説明する説明図である。 短パルス発光を利用して所定の縞パターンを投影する際のR色発光状態、G色発光状態、B色発光状態を説明する説明図である。 光切断法用のパターンを例示する説明図である。 図4の光切断法用のパターンのみが投影された状態で出力されるイベントデータを利用して生成される撮像画像を説明する説明図であり、図5(A)は、光切断法用のパターンの投影を開始してから10μs後の状態を示し、図5(B)は、50μs後の状態を示し、図5(C)は、100μs後の状態を示す。 円形状の計測対象物に対して図4の光切断法用のパターンが投影された状態で出力されるイベントデータを利用して生成される撮像画像を説明する説明図であり、図6(A)は、光切断法用のパターンの投影を開始してから10μs後の状態を示し、図6(B)は、50μs後の状態を示し、図6(C)は、100μs後の状態を示す。
[第1実施形態]
以下、本発明の三次元計測装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る三次元計測装置10は、計測対象物Rの三次元形状を計測する装置であって、図1に示すように、計測対象物Rに対して位相シフト法用の所定の縞パターンを投影する投影部20と、所定の縞パターンが投影された計測対象物を撮像する撮像部30と、この撮像画像から計測対象物の三次元形状を計測する計測部40と、を備えるように構成されている。このように構成される三次元計測装置10は、例えば、ロボットのハンドに組み付けられることで、ハンドに対して高速に相対移動することになるワーク等の計測対象物Rの三次元形状を計測する。
投影部20は、いわゆるDLPプロジェクタであって、光源からの光をDMD素子にて反射することで上記所定の縞パターンを投影する。DMD素子は、スクリーンに投影された画像の各画素に相当する微細なミラーをアレイ状に配置したものであり、各ミラーの角度を変化させてスクリーンへ出射する光を、マイクロ秒単位でオン/オフするように構成されている。このため、各ミラーをオンにしている時間とオフにしている時間の比率によって、反射される光の階調を変化させることにより、投影する画像の画像データに基づいた階調表示が可能になる。特に、DMD素子に入射する光は、R色(赤色)、G色(緑色)、B色(青色)が用意され、R色がミラーにて反射することで発光するR色発光状態とG色がミラーにて反射することで発光するG色発光状態とB色がミラーにて反射することで発光するB色発光状態とが短時間の所定の周期で繰り返されて、それぞれの発光時間が個別に調整されることで、カラー画像が投影可能となる。このような構成では、発光状態ごとに確保される単位時間内に1回発光される単パルス発光の発光時間が長くなるほどその発光色が明るくなる。
本実施形態では、上述した位相シフト法用の所定の縞パターンとして、下記の式(1)の輝度値I(x,y,n)から特定されるサイン波パターンが採用される。すなわち、位相シフト回数をNとしたとき、N枚の位相シフトされた格子画像(縞画像)の輝度値I(x,y,n)が式(1)によって表される。
I(x,y,n)=a(x,y)cos{θ(x,y)+2πn/N}+b(x,y)
・・・(1)
ここで、点(x,y)は、格子画像内の1点で、a(x,y)は、輝度振幅、b(x,y)は、背景輝度を示し、θ(x,y)は、n=0の格子の位相を示し、N個の格子画像の輝度値I(x,y,n)から求めたθ(x,y)に応じて点(x,y)までの距離zを測定する。
具体的には、本実施形態では、上述したR色発光状態、G色発光状態、B色発光状態による1周期分で3つの格子画像を得ることを前提に、N=3として、R色発光状態での輝度値I(x,y,0)とG色発光状態での輝度値I(x,y,1)とB色発光状態での輝度値I(x,y,2)とを、撮像画像から求める。このため、本実施形態における位相シフト法用の所定の縞パターンは、R色のみで構成されるサイン波パターンとG色のみで構成されるサイン波パターンとB色のみで構成されるサイン波パターンとを位相が2π/3ずれるようにして構成される。
撮像部30は、いわゆるイベントカメラであって、受光した際に輝度変化のあった画素に対応して当該画素の位置が特定される二次元点データを含めたイベントデータ(具体的には、二次元点データ、時間、輝度変化の極性)を出力する撮像素子を備えて、当該撮像素子から出力されるイベントデータから撮像画像を生成可能に構成されている。このため、撮像部30では、撮像画像での各画素単位に関して、光を受光することで明るくなる輝度変化が生じるとプラス輝度変化のイベントデータが出力され、その光が消えることで暗くなる輝度変化が生じてマイナス輝度変化のイベントデータが出力される。一定期間内に出力される複数のイベントデータの二次元点データをそれぞれ点として所定の平面にプロットすることで計測対象物を撮像した画像データが生成可能となり、撮像部30は、このように生成された画像データ又はイベントデータ(二次元点データ,時間,輝度変化の極性)を計測部40に出力するように構成されている。
計測部40は、投影部20から上述した所定の縞パターンが投影されている状態の計測対象物Rを撮像部30により撮像した撮像画像に基づいて、その計測対象物Rの三次元形状を位相シフト法を利用して計測するものである。具体的には、計測部40は、上記撮像画像における点(x,y)での輝度値I(x,y,0)、輝度値I(x,y,1)、輝度値I(x,y,2)を得ることでθ(x,y)を求め、このように求めたθ(x,y)に応じて点(x,y)までの距離zを測定する。
ここで、位相シフト法を利用して計測対象物Rの三次元形状を計測する際に、計測部40にて実施される三次元計測処理について以下詳述する。
本実施形態では、高速に相対移動する計測対象物Rを精度良く撮像するための撮像部として、イベントカメラを採用している。このような構成では、輝度変化があった画素に対応するイベントデータが出力され、そのイベントデータには輝度値が含まれないため、位相シフト法に必要な輝度値(I(x,y,0)、I(x,y,1)、I(x,y,2))を直接取得できない。
そこで、本実施形態では、撮像画像における画素単位でのプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて輝度値(輝度情報)を求める。
より詳細に説明するため、例えば、ある画素レベルにおいて、図2(A)に例示するように、R色発光状態、G色発光状態、B色発光状態が所定の周期Tで繰り返されている場合を想定する。なお、図2(A)及び図2(B)では、プラス輝度変化のイベントデータの出力を上向きの矢印にて図示し、マイナス輝度変化のイベントデータの出力を下向きの矢印にて図示している。
このような発光状態では、R色発光開始のタイミングでプラス輝度変化のイベントデータが出力され(図2(A)のt11参照)、R色発光終了のタイミングでマイナス輝度変化のイベントデータが出力される(図2(A)のt12参照)。その後、G色発光開始のタイミングでプラス輝度変化のイベントデータが出力され(図2(A)のt13参照)、G色発光終了のタイミングでマイナス輝度変化のイベントデータが出力される(図2(A)のt14参照)。その後、B色発光開始のタイミングでプラス輝度変化のイベントデータが出力され(図2(A)のt15参照)、B色発光終了のタイミングでマイナス輝度変化のイベントデータが出力される(図2(A)のt16参照)。
また、例えば、図2(A)での画素と異なる画素レベルでは、図2(B)に例示するように、R色発光開始のタイミングでプラス輝度変化のイベントデータが出力され(図2(B)のt21参照)、R色発光終了のタイミングでマイナス輝度変化のイベントデータが出力される(図2(B)のt22参照)。その後、G色発光開始のタイミングでプラス輝度変化のイベントデータが出力され(図2(B)のt23参照)、G色発光終了のタイミングでマイナス輝度変化のイベントデータが出力される(図2(B)のt24参照)。その後、B色発光開始のタイミングでプラス輝度変化のイベントデータが出力され(図2(B)のt25参照)、B色発光終了のタイミングでマイナス輝度変化のイベントデータが出力される(図2(B)のt26参照)。
ここで、R色発光開始のタイミングからR色発光終了のタイミングまでの時間が長くなるほどR色が明るくなるため、R色発光開始のタイミングからR色発光終了のタイミングまでの時間に応じてR色の輝度値を求めることができる。同様に、G色発光開始のタイミングからG色発光終了のタイミングまでの時間に応じてG色の輝度値を求めることができ、B色発光開始のタイミングからB色発光終了のタイミングまでの時間に応じてB色の輝度値を求めることができる。
このため、撮像画像における画素単位でのプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて輝度値(輝度情報)を求めることができる。図2(A)の例では、R色発光状態に関してプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差であるt12-t11に基づいてR色発光状態での輝度値I(x,y,0)を求めることができる。同様にして、時間差t14-t13及び時間差t16-t15に基づいて、G色発光状態での輝度値I(x,y,1)及びB色発光状態での輝度値I(x,y,2)を求めることができる。このようにして求めた各輝度値を利用して位相シフト法により計測対象物の三次元形状を計測することができる。すなわち、イベントデータを利用して計測対象物の三次元形状を計測することができる。なお、後述するように単位時間内に複数回発光される短パルス発光を利用して上記所定の縞パターンが投影される場合には、当該単位時間内において繰り返し生じるプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差の総和に基づいて輝度値を求めてもよい。
特に、三次元計測に利用するイベントデータは、輝度変化に応じて出力されるものなので、イベントデータを利用しない通常の位相シフト法で苦手とする背景との輝度差が大きくなる計測対象物(例えば、白色机面上の黒色物体)の計測であっても、正確に計測することができる。
また、カラーカメラを用いたRGB位相シフト法で苦手とする計測対象物と背景とのカラー帯域の重なりによる混色が生じる場合であっても、正確に計測することができる。
[第2実施形態]
次に、本第2実施形態に係る三次元計測装置について、図面を参照して説明する。
本第2実施形態では、投影部20が単位時間内に複数回発光される短パルス発光を利用して上記所定の縞パターンを投影する点が、上記第1実施形態と主に異なる。したがって、第1実施形態と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、投影部20での消費電力軽減等を目的として、上述したR色発光状態、G色発光状態、B色発光状態をそれぞれ短パルス発光によって実現する。このような構成では、発光状態ごとに確保される単位時間(T/3)当たりの短パルス発光の発光回数が多くなるほどその発光色が明るくなる。
そうすると、撮像素子の画素単位において、図3に示すように、1回の短パルス発光に応じてプラス輝度変化のイベントデータとマイナス輝度変化のイベントデータの出力とが出力されることから、上記単位時間当たりの短パルス発光の発光回数、すなわち、イベントデータの上記単位時間当たりの出力回数に基づいて、その発光色の輝度値を求めることができる。
図3の例では、R色発光状態に関する上記単位時間当たりのイベントデータの出力回数(t31~t32間での出力回数)に基づいてR色発光状態での輝度値I(x,y,0)を求めることができる。同様にして、G色発光状態に関する上記単位時間当たりのイベントデータの出力回数(t33~t34間での出力回数)に基づいてG色発光状態での輝度値I(x,y,1)を求めることができる。また、B色発光状態に関する上記単位時間当たりのイベントデータの出力回数(t35~t36間での出力回数)に基づいてB色発光状態での輝度値I(x,y,2)を求めることができる。
このようにして求めた各輝度値を利用して位相シフト法により計測対象物の三次元形状を計測することができる。すなわち、投影部20が短パルス発光を利用して上記所定の縞パターンを投影する構成であっても、イベントデータを利用して計測対象物の三次元形状を計測することができる。
なお、撮像部30に対する計測対象物Rの相対距離変化に応じて、イベントデータの単位時間当たりの出力回数に基づいて輝度情報を求める構成(本第2実施形態の特徴的構成)と、撮像画像における画素単位でのプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて輝度情報を求める構成(上記第1実施形態の特徴的構成)とを切り替えてもよい。
具体的には、投影部20は、単位時間内に複数回発光される短パルス発光を利用して所定の縞パターンを投影する状態と単位時間内に1回発光される単パルス発光を利用して所定の縞パターンを投影する状態とを切り替え可能に構成される。また、計測部40は、前回の計測結果とより過去の計測結果(例えば、前々回の計測結果)との差に基づいて撮像部30に対する計測対象物Rの相対距離変化が第1の所定距離以上であるか否かについて判定する判定部として機能する。そして、計測部40により上記相対距離変化が上記第1の所定距離未満であると判定されると、投影部20は、短パルス発光を利用して所定の縞パターンを投影し、計測部40は、撮像画像における画素単位でのイベントデータの単位時間当たりの出力回数に基づいて輝度情報を求める。その一方で、計測部40により上記相対距離変化が上記第1の所定距離以上であると判定されると、投影部20は、単パルス発光を利用して所定の縞パターンを投影し、計測部40は、撮像画像における画素単位でのプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて輝度情報を求める。
これにより、相対距離変化が比較的小さな計測対象物R、すなわち、動きが比較的小さな計測対象物Rの三次元形状を計測する場合には、イベントデータの単位時間当たりの出力回数に基づいて輝度情報を求めることで、計測対象物Rの色や周辺光の影響等に対するロバスト性を高めることができる。これに対して、相対距離変化が比較的大きな計測対象物R、すなわち、動きが比較的大きな計測対象物Rの三次元形状を計測する場合には、プラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて輝度情報を求めることで、上述のようにイベントデータの出力回数に基づいて輝度情報を求める場合と比較して、より迅速に輝度情報を求めることができる。
[第3実施形態]
次に、本第3実施形態に係る三次元計測装置について、図面を参照して説明する。
本第3実施形態では、光切断法を利用して計測対象物の三次元形状を計測する点が、上記第1実施形態と主に異なる。したがって、第1実施形態と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、光切断法を利用して計測対象物の三次元形状を計測するため、投影部20は、計測対象物Rに対して光切断法用のパターンを投影するように構成されている。本実施形態における光切断法用のパターンは、R色、G色、B色のいずれかにおいて、第1の方向においてその輝度が左側から右側にかけて一定の割合で増加するように変化し第1の方向に直交する第2の方向においてその輝度が変化しないように投影される。
以下、上述のように投影される光切断法用のパターンを利用した光切断法について説明する。
投影部20において、R色発光状態、G色発光状態、B色発光状態が所定の周期で繰り返されている状態で、例えば、R色を発光する際、R色発光開始のタイミングからR色発光終了のタイミングまでの時間が長くなるほどR色が明るくなる。この投影状態に応じて光を受光する撮像部30の撮像素子では、発光状態ごとに確保される単位時間内において、R色発光開始のタイミングでプラス輝度変化のイベントデータが出力され、R色発光終了のタイミングでマイナス輝度変化のイベントデータが出力される。
ここで、図4に例示するように、左右方向(第1の方向)においてR色の輝度が左側から右側にかけて一定の割合で増加するように変化し上下方向(第2の方向)においてR色の輝度が変化しないように投影された光切断法用のパターンのみを撮像部30にて撮像する場合を想定する。
このような場合、撮像部30では、上記単位時間内にて、同時間帯に出力されるマイナス輝度変化のイベントデータ群が上下方向にライン状となって、上記単位時間内で左側から右側に移動するように動画的に撮像される。上記パターンの左端に近づくほど暗くなるためにR色発光終了のタイミングが左端に近づくほど早くなり、上記パターンの右端に近づくほど明るくなるためにR色発光終了のタイミングが右端に近づくほど遅くなり、上下方向ではR色発光終了のタイミングがほぼ同じになるからである。
具体的には、例えば、投影部20により上記光切断法用のパターンの投影を開始してから10μs後に撮像部30にて撮像された状態では、図5(A)に示すように、上記パターンの左端近傍にてイベントデータ群Sが上下方向にライン状となるように撮像される。その後、例えば、50μs後では、図5(B)に示すように、ライン状のイベントデータ群Sが右側に移動するように撮像され、100μs後では、図5(C)に示すように、ライン状のイベントデータ群Sがさらに右側に移動するように撮像される。
このようにライン状で移動するように撮像されるイベントデータ群は、光切断法にて用いられるライン状のレーザ光として利用することができる。具体的には、例えば、円形状の計測対象物Rに対して投影部20から上記光切断法用のパターンの投影を開始してから10μs後であって、図6(A)に示すようにイベントデータ群Sが計測対象物Rに到達していない状態では、イベントデータ群Sが上下方向にライン状となるように撮像される。その後、例えば、50μs後に、図6(B)に示すように、イベントデータ群Sが計測対象物Rに到達すると、その計測対象物Rに形状に応じてイベントデータ群Sの並びが変化するように撮像される。その後も、図6(C)に示すように、その計測対象物Rに形状に応じてイベントデータ群Sの並びが変化するように撮像される。
このため、発光状態ごとに確保される単位時間内において、同時間帯に出力されるイベントデータの位置に基づいて計測対象物の三次元形状を光切断法により計測することができる。すなわち、イベントデータを利用して計測対象物の三次元形状を計測することができる。
なお、光切断法用のパターンは、左右方向においてR色の輝度が左側から右側にかけて一定の割合で増加するように変化し上下方向においてR色の輝度が変化しないように投影されることに限らず、例えば、左右方向においてG色(B色)の輝度が左側から右側にかけて一定の割合で増加するように変化し上下方向においてG色(B色)の輝度が変化しないように投影されてもよい。また、光切断法用のパターンは、左右方向においてR色(G色,B色)の輝度が左側から右側にかけて一定の割合で増加するように変化し上下方向においてR色(G色,B色)の輝度が変化しないように投影されることに限らず、R色、G色、B色のいずれかにおいて、第1の方向においてその輝度が一定の割合で変化し第1の方向に直交する第2の方向においてその輝度が変化しないように投影されればよい。
なお、撮像部30に対する計測対象物Rの相対距離変化に応じて、光切断法を利用して計測対象物の三次元形状を計測する構成(本第3実施形態の特徴的構成)と、位相シフト法を利用して計測対象物の三次元形状を計測する構成(上記第1実施形態の特徴的構成)とを切り替えてもよい。
具体的には、投影部20は、光切断法用のパターンを投影する状態と位相シフト法用の所定の縞パターンを投影する状態とを切り替え可能に構成される。また、計測部40は、前回の計測結果とより過去の計測結果(例えば、前々回の計測結果)との差に基づいて撮像部30に対する計測対象物Rの相対距離変化が第2の所定距離以上であるか否かについて判定する判定部として機能する。そして、計測部40により上記相対距離変化が上記第2の所定距離以上であると判定されると、投影部20は、光切断法用のパターンを投影し、計測部40は、計測対象物Rを撮像した撮像画像において同時間帯に出力されるイベントデータの位置に基づいて当該計測対象物の三次元形状を光切断法により計測する。その一方で、計測部40により上記相対距離変化が上記第2の所定距離未満であると判定されると、投影部20は、単パルス発光を利用して所定の縞パターンを投影し、計測部40は、撮像画像における画素単位でのプラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて求められる輝度情報を利用して位相シフト法により計測対象物の三次元形状を計測する。
これにより、相対距離変化が比較的大きな計測対象物R、すなわち、動きが比較的大きな計測対象物Rの三次元形状を計測する場合には、同時間帯に出力されるイベントデータの位置に基づいて当該計測対象物Rの三次元形状を光切断法により計測することで、位相シフト法を利用する場合と比較して、より迅速に三次元形状を計測することができる。これに対して、相対距離変化が比較的小さな計測対象物R、すなわち、動きが比較的小さな計測対象物Rの三次元形状を計測する場合には、プラス輝度変化のイベントデータの出力とマイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて求められる輝度情報を利用して計測対象物Rの三次元形状を位相シフト法により計測することで、光切断法を利用する場合と比較して、高精度に三次元形状を計測することができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)三次元計測装置10は、ロボットのハンドに組み付けられた状態で移動して、相対移動する計測対象物の三次元形状を計測することに限らず、例えば、固定状態で使用されて、搬送ライン上を移動する計測対象物の三次元形状を計測してもよい。
(2)三次元計測装置10は、投影部20及び撮像部30と計測部40とが別体となって、計測部40が投影部20及び撮像部30と無線通信又は有線通信可能な情報処理端末として構成されてもよい。
(3)本発明は、dotパターン投影法を利用して計測対象物の三次元形状を計測する三次元計測装置に適用されてもよい。この三次元計測装置では、上記第3実施形態にて述べた光切断法と同様に輝度情報を付与することにより、識別できる数は輝度情報の分解能に依存するものの、ドットそれぞれを個別に識別することができる。このdotパターン投影法では、光切断法と比較した場合に、データ転送量を低減させることが可能となるため、機能の高速化を行うことができる。
10…三次元計測装置
20…投影部
30…撮像部
40…計測部
R…計測対象物

Claims (5)

  1. 計測対象物に対して所定の縞パターンを投影する投影部と、
    前記所定の縞パターンが投影された前記計測対象物を撮像する撮像部と、
    前記撮像部の撮像画像から求められる輝度情報を利用して位相シフト法により前記計測対象物の三次元形状を計測する計測部と、
    を備える三次元計測装置であって、
    前記撮像部は、受光した際に輝度変化のあった画素に対応して当該画素の位置が特定される二次元点データを含めたイベントデータを出力する撮像素子を備えて、前記撮像素子から出力されるイベントデータから前記撮像画像を生成し、
    前記撮像素子は、明るくなる輝度変化の場合にプラス輝度変化のイベントデータを出力し、暗くなる輝度変化の場合にマイナス輝度変化のイベントデータを出力するように構成され、
    前記計測部は、前記撮像画像における画素単位での前記プラス輝度変化のイベントデータの出力と前記マイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて前記輝度情報を求めることを特徴とする三次元計測装置。
  2. 計測対象物に対して所定の縞パターンを投影する投影部と、
    前記所定の縞パターンが投影された前記計測対象物を撮像する撮像部と、
    前記撮像部の撮像画像から求められる輝度情報を利用して位相シフト法により前記計測対象物の三次元形状を計測する計測部と、
    を備える三次元計測装置であって、
    前記撮像部は、受光した際に輝度変化のあった画素に対応して当該画素の位置が特定される二次元点データを含めたイベントデータを出力する撮像素子を備えて、前記撮像素子から出力されるイベントデータから前記撮像画像を生成し、
    前記投影部は、単位時間内に複数回発光される短パルス発光を利用して前記所定の縞パターンを投影し、
    前記計測部は、前記撮像画像における画素単位での前記イベントデータの前記単位時間当たりの出力回数に基づいて前記輝度情報を求めることを特徴とする三次元計測装置。
  3. 計測対象物に対して光切断法用のパターンを投影する投影部と、
    前記所定のパターンが投影された前記計測対象物を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像される前記計測対象物の三次元形状を計測する計測部と、
    を備える三次元計測装置であって、
    前記光切断法用のパターンは、第1の方向において輝度が一定の割合で増加するように変化し前記第1の方向に直交する第2の方向において輝度が変化しないように投影され、
    前記撮像部は、受光した際に輝度変化のあった画素に対応して当該画素の位置が特定される二次元点データを含めたイベントデータを出力する撮像素子を備えて、前記撮像素子から出力されるイベントデータから撮像画像を生成し、
    前記計測部は、前記計測対象物を撮像した前記撮像画像において同時間帯に出力される前記イベントデータの位置に基づいて当該計測対象物の三次元形状を光切断法により計測することを特徴とする三次元計測装置。
  4. 前記投影部は、前記単位時間内に複数回発光される短パルス発光を利用して前記所定の縞パターンを投影する状態と前記単位時間内に1回発光される単パルス発光を利用して前記所定の縞パターンを投影する状態とを切り替え可能に構成され、
    前記撮像素子は、明るくなる輝度変化の場合にプラス輝度変化のイベントデータを出力し、暗くなる輝度変化の場合にマイナス輝度変化のイベントデータを出力するように構成され、
    前記計測部による前回の計測結果とより過去の計測結果との差に基づいて前記撮像部に
    対する前記計測対象物の相対距離変化が所定距離以上であるか否かについて判定する判定部を備え、
    前記判定部により前記相対距離変化が前記所定距離未満であると判定されると、
    前記投影部は、前記短パルス発光を利用して前記所定の縞パターンを投影し、
    前記計測部は、前記撮像画像における画素単位での前記イベントデータの前記単位時間当たりの出力回数に基づいて前記輝度情報を求め、
    前記判定部により前記相対距離変化が前記所定距離以上であると判定されると、
    前記投影部は、前記単パルス発光を利用して前記所定の縞パターンを投影し、
    前記計測部は、前記撮像画像における画素単位での前記プラス輝度変化のイベントデータの出力と前記マイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて前記輝度情報を求めることを特徴とする請求項2に記載の三次元計測装置。
  5. 前記投影部は、前記光切断法用のパターンを投影する状態と位相シフト法用の所定の縞パターンを投影する状態とを切り替え可能に構成され、
    前記撮像素子は、明るくなる輝度変化の場合にプラス輝度変化のイベントデータを出力し、暗くなる輝度変化の場合にマイナス輝度変化のイベントデータを出力するように構成され、
    前記計測部による前回の計測結果とより過去の計測結果との差に基づいて前記撮像部に対する前記計測対象物の相対距離変化が所定距離以上であるか否かについて判定する判定部を備え、
    前記判定部により前記相対距離変化が前記所定距離以上であると判定されると、
    前記投影部は、前記光切断法用のパターンを投影し、
    前記計測部は、前記計測対象物を撮像した撮像画像において同時間帯に出力される前記イベントデータの位置に基づいて当該計測対象物の三次元形状を光切断法により計測し、
    前記判定部により前記相対距離変化が前記所定距離未満であると判定されると、
    前記投影部は、前記位相シフト法用の所定の縞パターンを投影し、
    前記計測部は、前記撮像画像における画素単位での前記プラス輝度変化のイベントデータの出力と前記マイナス輝度変化のイベントデータの出力との時間差に基づいて求められる輝度情報を利用して位相シフト法により前記計測対象物の三次元形状を計測することを特徴とする請求項3に記載の三次元計測装置。
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