JP7370558B2 - セパレータ - Google Patents

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Description

本発明は、鉄筋コンクリート構造物を施工する工程においてコンクリート型枠を一定姿勢に保持するために使用するセパレータに関する。
コンクリート型枠用のセパレータは、向かい合うように配置されたコンクリート型枠(コンクリートパネル)の間隔を一定に保持するための部材である。図17に示すように、従来のセパレータ100は、両端部分に雄ネジ部102,103が形成されたセパレータ軸101と、二つの雄ネジ部102,103に対し、それぞれ着脱可能に螺着されるPコン104,105とを備えたものが一般的である。
一方、本発明に係るセパレータに関連する従来技術として、特許文献1に記載された「キリ付きPコン」、特許文献2に記載された「角度調整用セパレーター」、特許文献3に記載された「羽子板型セパレータ支持具」あるいは特許文献4に記載された「コンクリート型枠組立て用具」などがある。
実開昭59-179946号公報 実開昭61-52036号公報 登録実用新案第3160203号公報 特開2018-28202号公報
図17に示す、従来のセパレータ100は、セパレータ軸101の両端部分の雄ネジ部102,103にそれぞれPコン104,105を螺着する構成となっているため、互いに対向するように配置された複数のコンクリート型枠を一定間隔に保持する場合は好適である。
即ち、対向する複数のコンクリート型枠の間にコンクリートを打設し、打設されたコンクリートが固化した後、対向する全てのコンクリート型枠を撤去する施工を行う場合は好適である。
しかしながら、建築構造体の外側壁(例えば、木造軸組構造体の外側壁)と密着するコンクリート構造物(例えば、コンクリート壁体)を構築したい場合、前記外側壁から所定距離を隔てた位置に前記外側壁と対向する状態でコンクリート型枠を配置するとともに、前記外側壁とコンクリート型枠との間隔を一定に保持する必要があるが、図17に示す、従来のセパレータ100では対応することができない。
一方、特許文献1に記載された「キリ付きPコン」、特許文献2に記載された「角度調整用セパレーター」、特許文献3に記載された「羽子板型セパレータ支持具」及び特許文献4に記載された「コンクリート型枠組立て用具」は、図17に示すセパレータ100では対応できない機能を有しているが、何れも、複数のコンクリート型枠同士を一定間隔に保持する機能に限られている。
従って、前述したように、建築構造体の外側壁から所定距離を隔てた位置に配置されたコンクリート型枠と、前記外側壁との間隔を一定に保持することができない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、建築構造体の周囲に鉄筋コンクリート構造物を構築する場合、建築構造体の周囲に配置されたコンクリート型枠と建築構造物との間隔を一定に保持することができ、施工性及び汎用性に優れたセパレータを提供することにある。
本発明に係るセパレータは、
建築構造体の一部にネジを用いて取り付け可能な固定部材と、
前記固定部材に一方の端部側が固着されたセパレータ軸と、
前記セパレータ軸の他方の端部側に螺着されたPコンと、を備えたことを特徴とする。
前記セパレータにおいて、前記固定部材は、平板形状若しくはアングル形状とすることができる。
前記セパレータにおいては、前記固定部材に複数の前記セパレータ軸を固着することができる。
前記セパレータにおいては、前記固定部材若しくは前記セパレータ軸の少なくとも一方に係合した状態で前記建築構造体の一部にネジを用いて取り付け可能な補助固定部材を備えることができる。
前記セパレータにおいては、前記固定部材に、前記建築構造体の一部にネジを用いて取り付け可能な補助固定片を設けることができる。
前記セパレータにおいては、前記補助固定部材若しくは前記補助固定片に、前記建築構造体の一部を貫通可能な鋭角部を設けることができる。
本発明により、建築構造体の周囲に鉄筋コンクリート構造物を構築する場合、建築構造体の周囲に配置されたコンクリート型枠と建築構造物との間隔を一定に保持することができ、施工性及び汎用性に優れたセパレータを提供することができる。
本発明の第一実施形態であるセパレータを示す斜視図である。 図1中の矢線A方向から見たセパレータの分解図である。 本発明の第二実施形態であるセパレータを示す斜視図である。 図3中の矢線B方向から見たセパレータの正面図である。 図3中の矢線C方向から見たセパレータの側面図である。 本発明の第三実施形態であるセパレータを示す斜視図である。 図6中の矢線D方向から見たセパレータの正面図である。 図1~図7に示すセパレータの使用状態を示す一部省略水平断面図である。 (a)~(c)は図1に示すセパレータと組み合わせて使用する補助固定部材を示す斜視図である。 図1に示すセパレータ及び図9(b)に示す補助固定部材の使用例を示す一部省略斜視断面図である。 図1に示すセパレータ及び図9(b)に示す補助固定部材の施工後の状態を示す一部省略水平断面図である。 本発明の第四実施形態であるセパレータを示す斜視図である。 (a)~(c)は図3に示すセパレータと組み合わせて使用する補助固定部材を示す斜視図である。 図3に示すセパレータ及び図13(a)に示す補助固定部材の施工後の状態を示す一部省略垂直断面図である。 図3に示すセパレータ及び図13(a)に示す補助固定部材の施工後の状態を示す一部省略水平断面図である。 本発明の第五実施形態であるセパレータを示す斜視図である。 従来のセパレータを示す分解図である。
以下、図1~図16に基づいて、本発明の第一実施形態~第五実施形態であるセパレータ10,20,30,40,50及びその施工方法などについて説明する。
初めに、図1,図2に基づいて第一実施形態であるセパレータ10について説明する。図1,図2に示すようにセパレータ10は、建築構造体(図示せず)の一部にネジNを用いて取り付け可能な固定部材11と、固定部材11の表面11aに一方の端部12b側が固着された直線状のセパレータ軸12と、セパレータ軸12の他方の端部12a側に螺着されたPコン13と、を備えている。
固定部材11は四角形で平板形状の材料(例えば、鋼板)で形成され、その表面11aの中央にセパレータ軸12の端部12bが固着されている。セパレータ軸12の端部12bは溶接部Wによって固定部材11に固着されているが、固着手段は限定されない。固定部材11において、セパレータ軸12の端部12bが固着された部分を挟んで対称な位置に貫通孔H,Hが開設されている。
図1に示すように、Pコン13の拡径側の端部13aに開口する擂鉢状の凹部13cから外側に向かって軸体14が立設され、軸体14の先端14a側に雄ネジ部Mが形成されている。軸体14の基端側(凹部13c内に位置する部分)にはナット部14nが形成されている。
図2に示すように、セパレータ軸12の端部12a側には雄ネジ部Mが形成され、Pコン13の縮径側の端部13bから拡径側の端部13aに向かって雌ネジ部Fが形成されている。セパレータ軸12の端部12aの雄ネジ部Mに対し、Pコン13の雌ネジ部Fが着脱可能に螺着される。
次に、図3~図5に基づいて、第二実施形態であるセパレータ20について説明する。なお、セパレータ20において、前述したセパレータ10と共通する部分については、図1,図2中の符号と同符号を付して説明を省略する。
セパレータ20は、建築構造体(図示せず)の一部にネジNを用いて取り付け可能な長方形の平板形状の固定部材21と、固定部材21の表面21aに立設された複数のセパレータ軸22,22と、セパレータ軸22,22の一方の端部22a,22a側の雄ネジ部M,Mにそれぞれ着脱可能に螺着されたPコン13,13と、を備えている。
セパレータ軸22,22は、1本の丸棒材をコ字形状に折り曲げて形成され、セパレータ軸22,22の他方の端部22b,22b同士を繋ぐ連結部23が、溶接部Wによって固定部材21の表面21aに固着されている。固定部材21に開設された複数の貫通孔Hは、連結部23を挟んで対称をなすように配置されている。なお、セパレータ20の製造方法は前述した方法に限定されない。
図4に示すように、連結部23の長さ23Lは、固定部材21の長辺部21t方向の長さ21Lより長いので、連結部23の両方の端部23a,23a、セパレータ軸22,22及びセパレータ軸22,22の端部22b,22bは、固定部材21の短辺部21sよりも外側に突出した位置にある。
次に、図6,図7に基づいて、第三実施形態であるセパレータ30について説明する。なお、セパレータ20において、前述したセパレータ10と共通する部分については、図1,図2中の符号と同符号を付して説明を省略する。
セパレータ30は、建築構造体(図示せず)の一部にネジNを用いて取り付け可能なアングル形状の固定部材31と、固定部材31の表面31aの頂上部31bに立設された複数のセパレータ軸32,32と、セパレータ軸32の端部32a側の雄ネジ部Mに着脱可能に螺着されたPコン13と、を備えている。
セパレータ軸32,32は、それぞれ1本の丸棒材を「〔 」形状に折り曲げて形成され、セパレータ軸32,32の中央部32c,32c同士を溶接部Wで接合することにより、正面視形状が略Y字状をなすように形成され、一方の端部32b,32bが溶接部Wによって固定部材31の表面31aの頂上部31bに固着されている。セパレータ軸32,32の他方の端部32a側の雄ネジ部M,MにそれぞれPコン13,13が着脱可能に螺着されている。Pコン13,13はそれぞれの軸体14,14の軸心方向が互いに直角をなすように配置されている。
固定部材31の横断面形状はL字状をなし、頂上部31bを挟んで、セパレータ軸32,32の端部32b,32bより離れた位置に貫通孔H,Hが開設されている。なお、セパレータ30の製造方法は前述した方法に限定されない。
次に、図8に基づいて、前述したセパレータ10,20,30の使い方などについて説明する。なお、セパレータ10,20,30の構造、機能などについて、図1~図7に基づいて説明した部分については、図1~図7中の符号と同符号を付して説明を省略する。
図8は、セパレータ10,20,30の使用状態を示す一部省略水平断面図であり、建築構造体の一つである木造軸組構造体1の周囲に鉄筋コンクリート壁体を構築する場合におけるセパレータ10,20,30の使用状態を示している。
図8に示すように、木造軸組構造体1は、土台2と、土台2上に立設された柱3,4並びに間柱5などで形成され、柱3,4及び間柱5の外側にシージングボード6が取り付けられ、シージングボード6の外面に合成樹脂シート7が付設されている。また、木造軸組構造体1の周囲(シージングボード6及び合成樹脂シート7の外側)に鉄筋(図示せず)が配筋される。
シージングボード6を覆う合成樹脂シート7の外面において間柱5の外側に位置する部分にセパレータ10が取り付けられている。セパレータ10はそれぞれの固定部材11の裏面11bを合成樹脂シート7の外面に密着させ、固定部材11の表面11a側から貫通孔H(図1参照)、合成樹脂シート7及びシージングボード6を貫通して間柱5に向かってネジNを螺着することによって固定されている。
シージングボード6を覆う合成樹脂シート7の外面において柱4の外側に位置する部分にセパレータ20が取り付けられている。セパレータ20は固定部材21の裏面21bを合成樹脂シート7の外面に密着させ、固定部材21の表面21a側から貫通孔H(図3参照)、合成樹脂シート7及びシージングボード6を貫通して柱4に向かってネジNを螺着することによって固定されている。
シージングボード6を覆う合成樹脂シート7の外面において木造軸組構造体1の角隅部に配置された柱3の外側に位置する部分にセパレータ30が取り付けられている。セパレータ30は固定部材31の裏面31b,31bをそれぞれ、直角をなす合成樹脂シート7,7の外面に密着させ、固定部材31の表面31a側から貫通孔H(図6参照)、合成樹脂シート7及びシージングボード6を貫通して柱3に向かってネジNを螺着することによって固定されている。
セパレータ10,20,30に螺着された複数のPコン13から突出する雄ネジ部Mがそれぞれコンクリート型枠8の貫通孔8hを貫通してコンクリート型枠8の外面8aから突出するようにコンクリート型枠8を取り付ける。この後、コンクリート型枠8,8の外面8aから突出しているPコン13の雄ネジ部Mにホームタイ(図示せず)を螺着して締め付けると、コンクリート型枠8,8を安定した起立状態に保持することができる。
この後、コンクリート型枠8,8の外側に所定の補強部材を配置し、合成樹脂シート7及びシージングボード6とコンクリート型枠8,8との間に生コンクリートを打設し、コンクリートが固化した後、コンクリート型枠8,8及びPコン13などを撤去すると、木造軸組構造体1の周囲に、木造軸組構造体1と密着したコンクリート壁体(図示せず)が構築される。
このように、木造軸組構造体1の周囲に鉄筋コンクリート壁体を構築する場合、セパレータ10,20,30を使用することにより、木造軸組構造体1の周囲に配置されたコンクリート型枠8,8と木造軸組構造体1との間隔を一定に保持することができる。また、セパレータ10,20,30はネジNを使用するだけで木造軸組構造体1に取り付けることができるので、施工性に優れている。さらに、セパレータ10,20,30は、ネジNが螺着できる部材であれば容易に取り付けることができるので、汎用性にも優れている。
次に、図9~図11に基づいて、図1に示すセパレータ10と組み合わせて使用可能な補助固定部材110,120,130について説明する。
図9(a)に示す補助固定部材110は、全体がL字状をなす平板材(例えば、鋼板など)で形成され、図1に示すセパレータ10のセパレータ軸12が嵌入可能なU字状の切欠き部111を有する平板状の係合部112と、係合部112の一方の辺縁部112aから直角方向に延設された平板状の係止片113と、を備えている。係止片113には複数の貫通孔Hが開設されるとともに、係止片113の先端側には鋭角部113aが設けられている。
図9(b)に示す補助固定部材120は、全体がコ字状をなす平板材(例えば、鋼板など)で形成され、図1に示すセパレータ10のセパレータ軸12が嵌入可能なU字状の切欠き部121を有する平板状の係合部122と、係合部122の両方の辺縁部122a,122bからそれぞれ直角方向に延設された一対の係止片123,123と、を備えている。係止片123,123にはそれぞれ複数の貫通孔Hが開設されるとともに、係止片123,123の先端側には鋭角部123a,123aが設けられている。
図9(c)に示す補助固定部材130は、全体がコ字状をなす平板材(例えば、鋼板など)で形成され、図1に示すセパレータ10のセパレータ軸12が挿通可能な貫通孔131を有する平板状の係合部132と、係合部132の両方の辺縁部132a,132bからそれぞれ直角方向に延設された一対の係止片133,133と、を備えている。係止片133,133にはそれぞれ複数の貫通孔Hが開設されるとともに、係止片133,133の先端側には鋭角部133a,133aが設けられている。
ここで、図10,図11に基づいて、図9(b)に示す補助固定部材120の使用例について説明する。なお、図10に示すように、補助固定部材120の一対の係止片123,123の対向面間隔123wは、セパレータ10の固定部材11の短辺の幅11w並びに間柱5の横断面の短辺の幅5wより若干広く設定されている。
図10に示すように、セパレータ10は、その固定部材11の裏面11b(図8参照)を、シージングボード6を覆う合成樹脂シート7の外面に密着させ、複数のネジNを間柱5に向かって螺着することによって固定されている。
補助固定部材120の係止片123,123の鋭角部123a,123aを固定部材11に向け、切欠き部121にセパレータ軸12を嵌入させた姿勢で、補助固定部材120を矢線X方向へ移動させると、鋭角部123a,123aの先端が固定部材11を挟んだ状態で合成樹脂シート7の外面に接触する。
この後、補助固定部材120の係合部122に対し、固定部材11に向かう打撃力を加え、係合部122がセパレータ10の固定部材11の表面11aに当接するまで打ち込んでいくと、図11に示すように、鋭角部123a,123aが合成樹脂シート7及びシージングボード6を貫通して、シージングボード6の裏面6b側に突出するとともに、一対の係止片123,123が間柱5を挟んだ状態となる。このとき、補助固定部材120の係合部122は、セパレータ10の固定部材11の表面11aに当接し、互いに重なり合った状態となる。
この後、補助固定部材120の係止片123,123の貫通孔Hから間柱5に向かって複数のネジNを螺着すると、補助固定部材120の係止片123,123が間柱5に固定される。
図11に示すように、セパレータ10は、セパレータ10の固定部材11及びセパレータ軸12に係合した状態で、木造軸組構造体1の一部である間柱5にネジNを用いて取り付け可能な補助固定部材120を備えていることにより、間柱5に対するセパレータ10の固定力が増大するので、コンクリート型枠8の内側に打設されたコンクリートの側圧(外側に膨らむ力)に対する抵抗力を増大させることができる。
なお、図9(a),(c)に示す補助固定部材110,130の使用例については図示していないが、図10,図11に示す補助固定部材120と同じような要領で使用することができ、補助固定部材120と同様の作用効果を得ることができる。
次に、図12に基づいて、第四実施形態であるセパレータ40について説明する。図12に示すように、セパレータ40は、建築構造体(図示せず)の一部にネジNを用いて取り付け可能な長方形平板状の固定部材41と、固定部材41の表面41aに一方の端部12b側が固着された直線状のセパレータ軸12と、セパレータ軸12の他方の端部側に螺着されたPコン13と、固定部材41の対向する辺縁部41b,41bから直角方向に延設された補助固定片42,42と、を備えている。
固定部材41及び補助固定片42,42には、それぞれ複数の貫通孔Hが開設され、補助固定片42,42の先端側にはそれぞれ、建築構造体の一部(例えば、図10に示す合成樹脂シート7及びシージングボードなど)を貫通可能な鋭角部42a,42aが設けられている。
セパレータ40の使い方は限定しないが、例えば、図10,図11に示す使用例のような施工を行うことができる。具体的には、合成樹脂シート7で覆われたシージングボード6の外面において、一対の補助固定片42,42の間に間柱5が対向するような位置にセパレータ40の鋭角部42a,42aを当接させ、固定部材41の表面41aに、間柱5に向かう打撃力を加え、固定部材41が合成樹脂シート7の外面に当接するまで打ち込むと、補助固定片42,42がシージングボード6の裏面6bから突出し、補助固定片42,42の間に間柱5を挟んだ状態となる。
この後、固定部材41の貫通孔Hから合成樹脂シート7及びシージングボード6を経由して間柱5に向かってネジNを螺着するとともに、補助固定片42,42の貫通孔Hから間柱5に向かってネジNを螺着すると、セパレータ40は間柱5に強固に固定される。
セパレータ40は、図1に示すセパレータ10のセパレータ軸12の端部12bに、図9(b),(c)に示す補助固定部材120若しくは130を固着したような構造であるため、施工条件に応じてセパレータ40を使用することにより、部品点数の削減を図ることができる。
次に、図13~図15に基づいて、図3~図5に示すセパレータ20と組み合わせて使用可能な補助固定部材150,160,170について説明する。
図13(a)に示す補助固定部材150は、全体が短冊状の平板材(例えば、鋼板など)で形成され、図3~図5に示すセパレータ20のセパレータ軸22の連結部23の端部23aが嵌入可能なU字状の切欠き部151を有する係合部152と、係合部152から延設された平板状の係止部153と、を備えている。係止部153には複数の貫通孔Hが開設されるとともに、係止部153の先端側には鋭角部153aが設けられている。
図13(b)に示す補助固定部材160は、全体が短冊状の平板材(例えば、鋼板など)で形成され、図3~図5に示すセパレータ20のセパレータ軸22の連結部23の端部23aが嵌入可能な門型の切欠き部161と、鋭角部163aと、を備えている。
図13(c)に示す補助固定部材170は、全体が短冊状の平板材(例えば、鋼板など)で形成され、図3~図5に示すセパレータ20のセパレータ軸22の連結部23の端部23aが貫通可能な長孔171と、鋭角部173aと、を備えている。
ここで、図14,図15に基づいて、図13(a)に示す補助固定部材150の使用例について説明する。
図14,図15に示すように、セパレータ20は、その固定部材21の裏面21bを、シージングボード6を覆う合成樹脂シート7の外面に密着させ、複数のネジNを、合成樹脂シート7及びシージングボード6を貫通して柱4に向かって螺着することによって固定されている。
図14に示すように、傾斜させた補助固定部材150の鋭角部153aを連結部23の端部23a付近の合成樹脂シート7の表面に当接させ、補助固定部材150の端部150bに矢線Y方向の打撃力を加え、連結部23の端部23aが切欠き部151に嵌り込むまで打ち込むと、補助固定部材150の鋭角部153a側は合成樹脂シート7及びシージングボード6を貫通してシージングボード6の裏面6bから突出し、係止部153が柱4の側面4aに当接した状態となる。
この後、図15に示すように、補助固定部材150の係止部153の貫通孔Hから柱4に向かって複数のネジNを螺着すると、セパレータ20の連結部23の端部23aが切欠き部151に嵌り込んだ状態で補助固定部材150が柱4に固定される。
図14,図15に示すように、セパレータ20は、セパレータ軸22の連結部23の端部23aに係合した状態で、木造軸組構造体1の一部である柱4にネジNを用いて取り付け可能な補助固定部材150を備えていることにより、柱4に対するセパレータ20の固定力が増大するので、コンクリート型枠8の内側に打設されたコンクリートの側圧(外側に膨らむ力)に対する抵抗力を増大させることができる。
なお、図13(b),(c)に示す補助固定部材160,170の使用例については図示していないが、図14,図15に示す補助固定部材150と同じような要領で使用することができ、補助固定部材150と同様の作用効果を得ることができる。
次に、図16に基づいて、第5実施形態であるセパレータ50について説明する。図16に示すように、セパレータ50は、建築構造体(図示せず)の一部にネジNを用いて取り付け可能な長方形平板状の固定部材51と、固定部材51の表面51aに立設された複数のセパレータ軸52,52と、セパレータ軸52,52の一方の端部側の雄ネジ部M,Mにそれぞれ着脱可能に螺着されたPコン13,13と、を備えている。
セパレータ軸52,52は、1本の丸棒材をコ字形状に折り曲げて形成され、セパレータ軸52,52の他方の端部52b,52b同士を繋ぐ連結部53が、溶接部Wによって固定部材51の表面51aに固着されている。固定部材51に開設された複数の貫通孔Hは、連結部53を挟んで対称をなすように配置されている。
連結部53の両方の端部53a,53a及びセパレータ軸52,52の端部52b,52bは、固定部材51の短辺部51sよりも外側に突出した位置にある。セパレータ軸52,52の端部52b,52bと、連結部53の両方の端部53a,53aとの間の折曲部52c,52cの内側には、それぞれ三角形状の補強リブ52d,52dが固着されている。
固定部材51の短辺部51s,51sからそれぞれ直角方向に補助固定片54,54が延設されている。補助固定片54,54には複数の貫通孔H,Hが開設され、補助固定片54,54の先端側には鋭角部54a,54aが設けられている。なお、セパレータ50の製造方法は前述した方法に限定されない。
セパレータ50の使い方は限定しないが、例えば、図15に示す使用例のような施工を行うことができる。具体的には、合成樹脂シート7で覆われたシージングボード6の外面において、一対の補助固定片54,54の間に柱4が対向するような位置にセパレータ50の補助固定片54,54の鋭角部54a,54aを当接させ、固定部材51の表面51aに、柱4に向かう打撃力を加え、固定部材51が合成樹脂シート7の外面に当接するまで打ち込むと、補助固定片54,54がシージングボード6の裏面6bから突出し、補助固定片54,54の間に柱4が挟まれた状態となる。
この後、固定部材51の貫通孔Hから合成樹脂シート7及びシージングボード6を経由して柱4に向かってネジNを螺着するとともに、補助固定片54,54の貫通孔Hから柱4に向かってネジNを螺着すると、セパレータ50は柱4に強固に固定される。
セパレータ50は、図3に示すセパレータ20の固定部材21の短辺部21s,21sにそれぞれ図13(a)に示す補助固定部材150を固着したような構造であるため、施工条件に応じてセパレータ50を使用することにより、部品点数の削減を図ることができる。
以上のように、建築構造体(例えば、図8に示す木造軸組構造体1)の周囲に鉄筋コンクリート構造物(例えば、コンクリート壁体など)を構築する場合、セパレータ10,20,30,40,50などを使用することにより、建築構造体の周囲に配置されたコンクリート型枠8と建築構造物との間隔を一定に保持することができるので、施工性が良好となる。また、セパレータ10,20,30,40,50はネジNにより建築構造体に固定することができるので、汎用性にも優れている。
前述したように、セパレータ10,20,30,40,50並びに補助固定部材110,120,130,150,160,170の用途や使い方は限定されないが、例えば、特許第6399567号公報に記載されている「建築方法及び建築物」などにおいて好適に使用することができる。
なお、図1~図16に基づいて説明したセパレータ10,20,30,40,50などは、本発明に係るセパレータを例示するものであり、本発明に係るセパレータは、前述したセパレータ10,20,30,40,50などに限定されない。
本発明に係るセパレータは、建築業、土木建設業などの産業分野において広く利用することができる。
1 木造軸組構造体
2 土台
3,4 柱
4a 側面
5 間柱
5w,11w 幅
6 シージングボード
6b 裏面
7 合成樹脂シート
8 コンクリート型枠
8a 外面
8h,131,H 貫通孔
10,20,30,40,50 セパレータ
11,21,31,41,51 固定部材
11a,21a,31a,41a,51a 表面
11b,21b,31b 裏面
12a,12b,13a,13b,22a,22b,23a,32a,32b,52b,150b 端部
12,22,32,52 セパレータ軸
13 Pコン
13c 凹部
14 軸体
14n ナット部
21L,23L 長さ
21s,51s 短辺部
21t 長辺部
23,53 連結部
31b 頂上部
32c 中央部
41b,112a,122a,122b,132a,132b 辺縁部
42 補助固定片
42a,54a,113a,123a,133a,153a,163a,173a 鋭角部
52c 折曲部
52d 補強リブ
110,120,130,150,160,170 補助固定部材
111,121,151,161 切欠き部
112,122,132,152 係合部
113,123,133 係止片
131 貫通孔
123w 対向面間隔
153 係止部
171 長孔
F 雌ネジ部
M 雄ネジ部
W 溶接部

Claims (6)

  1. 建築構造体の一部にネジを用いて取り付け可能な平板形状若しくはアングル形状の固定部材と、
    平板形状の前記固定部材の表面若しくはアングル形状の固定部材の表面の頂上部に一方の端部側が固着されたセパレータ軸と、
    前記セパレータ軸の他方の端部側に螺着されたPコンと、を備え、
    平板形状の前記固定部材において前記セパレータ軸の端部が固着された部分を挟んで対称な位置若しくはアングル形状の固定部材において前記頂上部を挟んで前記セパレータ軸の端部が固着された部分から離れた位置に貫通孔が形成されたセパレータ。
  2. 前記固定部材に複数の前記セパレータ軸が固着された請求項1記載のセパレータ。
  3. 前記固定部材若しくは前記セパレータ軸の少なくとも一方に係合した状態で前記建築構造体の一部にネジを用いて取り付け可能な補助固定部材を備えた請求項1または2記載のセパレータ。
  4. 前記固定部材に、前記建築構造体の一部にネジを用いて取り付け可能な補助固定片を設けた請求項1または2記載のセパレータ。
  5. 前記補助固定部材に、前記建築構造体の一部を貫通可能な鋭角部を設けた請求項3記載のセパレータ。
  6. 前記補助固定片に、前記建築構造体の一部を貫通可能な鋭角部を設けた請求項4記載のセパレータ。
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