JP7367430B2 - 印刷装置 - Google Patents

Description

本開示は、印刷装置に関する。

テープに印刷を行う装置では、テープを収容したカセットを筐体に着脱することで、テープの交換及び供給が行われる。このような装置では、例えば筐体に設けられた凹部にカセットが装着される（特許文献１参照）。

特開２０１５－１８２３１９号公報

上述の装置では、凹部に埋め込まれることによってカセットが筐体に装着される。カセットには、カセットを凹部から取り出すためのつまみが設けられているが、これによりカセットの部品点数が増加し、コストアップにつながる。

本開示の一局面は、筐体に着脱可能なカセットのコスト増加を抑制できる印刷装置を提供することを目的とする。

本開示の一態様は、カセット装着口が設けられた第１面を有する筐体と、筐体内に設けられ、筐体の内部からカセット装着口に近づくように延びる印刷ヘッドと、筐体内に設けられ、印刷ヘッドと対向するプラテンローラと、カセット装着口に第１方向に挿入されることで筐体に装着可能な印刷用カセットと、を備える印刷装置である。

第１面は、カセット装着口に隣接する第１領域と、カセット装着口に隣接すると共に、第１方向と直交する第２方向においてカセット装着口を挟んで第１領域とは反対側に位置する第２領域と、を有する。第１領域及び第２領域は、印刷ヘッドよりも印刷用カセットの筐体への装着方向における上流側に位置する。

印刷用カセットが筐体に装着された状態で、印刷用カセットのうち第１領域と隣接する部位は、第１方向において第１領域よりも筐体の外側に位置し、印刷用カセットのうち第２領域と隣接する部位は、第１方向において第２領域よりも筐体の外側に位置する。

本開示の別の態様は、カセット装着口が設けられた第１面を有する筐体と、筐体内に設けられ、筐体の内部からカセット装着口に近づくように延びる印刷ヘッドと、筐体内に設けられ、印刷ヘッドと対向するプラテンローラと、カセット装着口に第１方向に挿入されることで筐体に装着可能な印刷用カセットと、を備える印刷装置である。

第１面は、カセット装着口に隣接する第１領域と、カセット装着口に隣接すると共に、第１方向と直交する第２方向においてカセット装着口を挟んで第１領域とは反対側に位置する第２領域と、を有する。第１領域及び第２領域は、印刷ヘッドよりも印刷用カセットの筐体への装着方向における上流側に位置する。印刷用カセットが筐体に装着された状態で、印刷用カセットは、第１方向において第１領域及び第２領域よりも筐体の外側に突出する。

これらのような構成によれば、印刷用カセットが筐体に装着された状態で、第１面よりも外側に印刷用カセットの一部が配置される。そのため、印刷用カセットにつまみを設けなくとも、印刷用カセットを把持して筐体から取り出すことができる。その結果、印刷用カセットのコスト増加を抑制できる。

また、第１領域及び第２領域が印刷ヘッドよりも印刷用カセットの筐体への装着方向における上流側に位置するため、印刷ヘッドよりも上流側で印刷用カセットを把持できる。その結果、印刷用カセットの取り出し時に、印刷用カセットと印刷ヘッドとの干渉を抑制できる。

本開示のさらに別の態様は、カセット装着口が設けられた第１面を有する筐体と、筐体内に設けられ、筐体の内部からカセット装着口に近づくように延びる印刷ヘッドと、筐体内に設けられ、印刷ヘッドと対向するプラテンローラと、カセット装着口に第１方向に挿入されることで筐体に装着可能な印刷用カセットと、を備える印刷装置である。

印刷用カセットは、第１方向と直交する第２方向において互いに重なるように配置された第１側面及び第２側面を有する。印刷用カセットが筐体に装着された状態で、第１側面の少なくとも一部及び第２側面の少なくとも一部は、それぞれ、第２方向において筐体と重ならない。

このような構成によれば、印刷用カセットが筐体に装着された状態で、第１面よりも外側に印刷用カセットの一部が配置される。そのため、印刷用カセットにつまみを設けなくとも、印刷用カセットを把持して筐体から取り出すことができる。その結果、印刷用カセットのコスト増加を抑制できる。

図１Ａは、実施形態における印刷装置において印刷装置本体のカバーを開いた状態を示す模式的な斜視図であり、図１Ｂは、実施形態における印刷装置において印刷装置本体のカバーを閉じた状態を示す模式的な斜視図である。 図２Ａ、図２Ｂ及び図２Ｃは、実施形態における印刷装置において印刷用カセットを印刷装置本体から取り外した状態を示す模式的な斜視図である。 図３Ａ、図３Ｂ及び図３Ｃは、図１Ａの印刷装置における印刷用カセットの模式的な斜視図である。 図４Ａは、図３Ａの印刷用カセットの模式的な背面図であり、図４Ｂは、図３Ａの印刷用カセットの模式的な側面図である。 図５は、図３Ａの印刷用カセットの模式的な分解斜視図である。 図６Ａは、図３Ａの印刷用カセットにおける第１枠部の模式的な斜視図であり、図６Ｂは、図３Ａの印刷用カセットにおける第２枠部の模式的な斜視図である。 図７は、図３Ｃの印刷用カセットの第１ケース部を取り外した状態を示す模式的な斜視図である。 図８Ａは、図４ＡのＶＩＩＩＡ－ＶＩＩＩＡ線での模式的な断面図であり、図８Ｂは、図４ＢのＶＩＩＩＢ－ＶＩＩＩＢ線での模式的な断面図である。 図９は、図３Ａの印刷用カセットにおける印刷用テープ及びインクリボンの経路を説明する模式図である。 図１０Ａは、図３ＣのＸＡ－ＸＡ線での模式的な断面図であり、図１０Ｂは、図３ＣのＸＢ－ＸＢ線での模式的な断面図であり、図１０Ｃは、図３ＣのＸＣ－ＸＣ線での模式的な断面図であり、図１０Ｄは、図３ＣのＸＤ－ＸＤ線での模式的な断面図である。 図１１は、図１Ａの印刷装置における印刷装置本体の模式的な平面図である。 図１２は、図１Ａの印刷装置における出力ギアとプラテンギアとの係合状態を示す模式図である。 図１３Ａは、図１Ａの印刷装置における印刷用カセットを筐体に装着した状態を示す模式的な正面図であり、図１３Ｂは、図１Ａの印刷装置における印刷用カセットを筐体に装着した状態を示す模式的な左側面図であり、図１３Ｃは、図１Ａの印刷装置における印刷用カセットを筐体に装着した状態を示す模式的な平面図であり、図１３Ｄは、図１Ａの印刷装置における印刷用カセットを筐体に装着した状態を示す模式的な右側面図であり、図１３Ｅは、図１Ａの印刷装置における印刷用カセットを筐体に装着した状態を示す模式的な背面図である。 図１４Ａ及び図１４Ｂは、図１Ａとは異なる実施形態における印刷装置において印刷用カセットを印刷装置本体から取り外した状態を示す模式的な斜視図である。 図１５は、図１４Ａの印刷装置における印刷用カセットの模式的な分解斜視図である。 図１６は、図１４Ａの印刷装置における印刷装置本体の模式的な平面図である。 図１７は、図１４Ａの印刷装置における出力ギアとプラテンギアとの係合状態を示す模式図である。

［１．第１実施形態］
［１－１．構成］
図１Ａ，１Ｂに示す印刷装置１は、印刷用カセット１０と、印刷装置本体１００とを備える。印刷装置１は、テープ状の印刷媒体に印刷を行う装置である。

本実施形態では、印刷用カセット１０の出力ギア１８の軸方向及び印刷装置本体１００のプラテンギア１０４の軸方向を上下方向とし、上下方向と直交する方向のうち出力ギア１８と入力スプール１６とが並ぶ方向（つまりプラテンギア１０４と駆動シャフト１０５とが並ぶ方向）を前後方向とし、上下方向と前後方向との双方に直交する方向を左右方向とする。

＜印刷装置本体＞
印刷装置本体１００は、筐体１１０と、カバー１２０と、カバー１２０に設けられた押え部材１２１とを備える。

筐体１１０は、カセット装着口１１０Ａが設けられた第１面１１１を有する。第１面１１１は、筐体１１０の上面を構成している。印刷用カセット１０は、図１Ａに示すカバー１２０を開いた状態で筐体１１０内に配置されるように構成されている。

カバー１２０は、筐体１１０に対し搖動可能に取り付けられている。カバー１２０は、筐体１１０に対し開閉可能であり、印刷用カセット１０を筐体１１０とは反対側（つまり上方）から覆うように構成されている。カバー１２０は、閉じた状態で第１面１１１と接触する。

印刷用カセット１０が筐体１１０内に配置された状態で、印刷用カセット１０の上端、すなわち本実施形態における後述する被押圧部５０の上端は、第１面１１１よりも上方に位置する。

図１Ｂに示すカバー１２０を閉じた状態では、押え部材１２１が印刷用カセット１０を筐体１１０内で下方に押圧する。本実施形態では、図１Ｂに示すように、印刷用カセット１０が筐体１１０内に配置され、かつ、カバー１２０が閉じられた状態を、印刷装置本体１００に印刷用カセット１０が装着された状態とする。

さらに、印刷装置本体１００は、図２Ａ，２Ｂ，２Ｃに示すように、カセット挿入部１０１と、印刷ヘッド１０２と、プラテンローラ１０３と、プラテンギア１０４と、駆動シャフト１０５とを備える。

（カセット挿入部）
カセット挿入部１０１は、印刷用カセット１０が配置される凹部である。カセット挿入部１０１は、印刷用カセット１０の位置決め機能を有する。

カセット挿入部１０１は、筐体１１０に設けられている。具体的には、カセット挿入部１０１は、カセット装着口１１０Ａと共に、印刷用カセット１０の一部が挿入される空間を構成している。カセット挿入部１０１は、第１面１１１のうちカセット装着口１１０Ａと重なる部分を下方に凹ませることで形成されている。

（印刷ヘッド）
印刷ヘッド１０２は、カセット挿入部１０１の内部に配置されている。印刷ヘッド１０２は、個別に発熱が制御される複数の発熱素子を有する。

印刷ヘッド１０２は、厚み方向が前後方向と平行となるように配置された板状の部材である。印刷ヘッド１０２は、筐体１１０の内部（つまりカセット挿入部１０１）からカセット装着口１１０Ａに近づくように上下方向に延びている。

（プラテンローラ）
プラテンローラ１０３の回転軸心Ｌ１は、上下方向と平行である。プラテンローラ１０３は、カセット挿入部１０１の内部において、印刷ヘッド１０２と前後方向に対向するように配置されている。プラテンローラ１０３は、印刷ヘッド１０２に対し、近づく方向又は離れる方向に揺動可能である。

（プラテンギア）
プラテンギア１０４は、プラテンローラ１０３に連結される。本実施形態では、プラテンギア１０４の回転軸心Ｌ２は、プラテンローラ１０３の回転軸心Ｌ１と同一線上に配置されている。プラテンギア１０４は、プラテンローラ１０３と共に揺動可能である。

（駆動シャフト）
駆動シャフト１０５は、入力スプール１６に挿入される。駆動シャフト１０５は、入力スプール１６を回転させる。

駆動シャフト１０５は、カセット挿入部１０１の内部に配置されている。駆動シャフト１０５の回転軸心Ｌ３は、上下方向と平行である。駆動シャフト１０５は、図示しない駆動源（例えばモータ）によって回転軸心Ｌ３を中心に回転する。

＜印刷用カセット＞
印刷用カセット１０は、印刷媒体を格納している。印刷用カセット１０は、印刷装置本体１００に着脱可能である。

印刷用カセット１０は、カセット装着口１１０Ａに上下方向に挿入されることで筐体１１０に装着可能である。印刷用カセット１０の交換により、印刷媒体の補給、及び印刷媒体の種類（例えば、色、材質等）の変更ができる。

印刷用カセット１０は、図３Ａ，３Ｂ，３Ｃ及び図４Ａ，４Ｂに示すように、印刷用テープ１１Ａ、インクリボン１４Ａ等を格納するケース３５と、被押圧部５０とを備える。印刷用カセット１０の外形（つまり、ケース３５の形状）は、上下方向に平行な辺と、前後方向に平行な辺と、左右方向に平行な辺とを有する直方体状である。

ケース３５は、印刷用カセット１０の前面を構成する第１側面３５Ａと、印刷用カセット１０の後面を構成する第２側面３５Ｂと、印刷用カセット１０の右面を構成する第３側面３５Ｃと、印刷用カセット１０の左面を構成する第４側面３５Ｄとを有する。

第１側面３５Ａ及び第２側面３５Ｂは、前後方向と直交し、前後方向において互いに重なるように配置されている。第３側面３５Ｃ及び第４側面３５Ｄは、左右方向と直交し、左右方向において互いに重なるように配置されている。

また、ケース３５は、第１ケース部３１と、第１枠部３２と、第２枠部３３と、第２ケース部３４とを有する。

被押圧部５０は、印刷装置本体１００に装着された状態で、印刷装置本体１００の押え部材１２１から押圧力を受ける部位である。被押圧部５０は、ケース３５の上面に設けられた開口３１Ｂから露出している。

印刷用カセット１０は、図５に示すように、第１ロール１１と、第１供給スプール１２と、スペーサフィルム１３Ａ，１３Ｂと、第２ロール１４と、第２供給スプール１５と、入力スプール１６と、クラッチバネホルダ１７と、出力ギア１８と、入力ギア１９と、アイドルギア２０とを備える。

（第１ロール）
第１ロール１１は、印刷が行われる印刷用テープ１１Ａを第１供給スプール１２に巻回したものである。第１ロール１１は、上下方向と平行な軸を中心に印刷用テープ１１Ａが巻回され、巻回された印刷用テープ１１Ａの内周面により中空部が規定される円筒状である。印刷用テープ１１Ａの表面には、印刷装置本体１００の印刷ヘッド１０２及びインクリボン１４Ａによって印刷が行われる。

第１ロール１１の上下方向の外側には、第１ロール１１を挟むように２つのスペーサフィルム１３Ａ，１３Ｂが配置されている。スペーサフィルム１３Ａ，１３Ｂは、第１ロール１１と第１ケース部３１との間と、第１ロール１１と第１枠部３２との間とに配置されている。

（第１供給スプール）
第１供給スプール１２は、回転軸心Ｌ４周りに回転可能である。第１供給スプール１２は、印刷装置本体１００のプラテンローラ１０３による印刷用テープ１１Ａの搬送に伴って回転することで、印刷用テープ１１Ａを印刷ヘッド１０２に供給する。

（第２ロール）
第２ロール１４は、印刷用テープ１１Ａの印刷に用いられるインクリボン１４Ａを第２供給スプール１５に巻回したものである。

インクリボン１４Ａは、ヘッド開口３３Ｂにおいて、印刷用テープ１１Ａと重ね合わされ、印刷ヘッド１０２による印刷に供される。印刷に使用されたインクリボン１４Ａは、入力スプール１６に巻き取られる。また、第２ロール１４には、クラッチバネホルダ１７に保持されたクラッチバネによって回転抵抗が付される。第２ロール１４の少なくとも一部は、上下方向において、第１ロール１１と重なる位置に配置されている。

（第２供給スプール）
第２供給スプール１５は、回転軸心Ｌ５周りに回転可能である。第２供給スプール１５の回転軸心Ｌ５は、第１供給スプール１２の回転軸心Ｌ４と平行、つまり上下方向と平行である。

第２供給スプール１５は、インクリボン１４Ａの入力スプール１６による巻き取りに伴って回転することで、インクリボン１４Ａを印刷ヘッド１０２に供給する。

（入力スプール）
入力スプール１６は、回転軸心Ｌ６周りに回転可能である。入力スプール１６の回転軸心Ｌ６は、第２供給スプール１５の回転軸心Ｌ５と平行である。

入力スプール１６は、内周面１６Ａにより中空部が規定される円筒状である。入力スプール１６の内周面１６Ａにはスプライン歯１６Ｂが設けられている。スプライン歯１６Ｂは、印刷装置本体１００の駆動シャフト１０５と係合する。入力スプール１６は、駆動シャフト１０５によって回転される。

（出力ギア）
出力ギア１８は、印刷用テープ１１Ａを搬送するための駆動力を外部に出力するシングルギアである。

具体的には、出力ギア１８は、印刷装置本体１００のプラテンギア１０４に駆動力を出力する。出力ギア１８の回転軸心Ｌ７は、第２供給スプール１５の回転軸心Ｌ５と平行である。出力ギア１８は、上下方向においてカバー部３２Ｂと重なっている。

出力ギア１８は、ヘッド開口３３Ｂに一部が露出している。出力ギア１８は、印刷用カセット１０が印刷装置本体１００に装着された状態で、ヘッド開口３３Ｂにおいてプラテンギア１０４に係合する。

第２供給スプール１５、出力ギア１８、及び第１ロール１１は、上下方向において、第２供給スプール１５、出力ギア１８、及び第１ロール１１の順に並んで配置されている。つまり、出力ギア１８は、上下方向において、第２供給スプール１５と第１ロール１１との間に位置する。

（入力ギア）
入力ギア１９は、アイドルギア２０を介して出力ギア１８と間接的に係合し、印刷装置本体１００から入力される駆動力を出力ギア１８に伝達する。

入力ギア１９は、ギア１９Ａと、ギア１９Ａの回転軸心と直交する面に固定されると共に、内周面にスプライン歯が設けられた円筒状のスプール１９Ｂとを有する。ギア１９Ａは、スプール１９Ｂに入力された駆動力によってスプール１９Ｂと一体回転する。

入力ギア１９は、入力ギア１９の回転軸心Ｌ８（つまり、ギア１９Ａの回転軸心及びスプール１９Ｂの回転軸心）が、入力スプール１６の回転軸心Ｌ６と同一線上となるように配置されている。スプール１９Ｂの一部は、入力スプール１６に挿入されている。入力スプール１６、入力ギア１９の一部（つまりギア１９Ａ）、及び第１ロール１１は、上下方向において、入力スプール１６、入力ギア１９の一部（つまりギア１９Ａ）、及び第１ロール１１の順に並んで配置されている。

入力ギア１９の回転軸心Ｌ８は、上下方向において、入力スプール１６の中空部と重なる。そのため、駆動シャフト１０５が入力スプール１６と入力ギア１９のスプール１９Ｂとに同時に挿通される。その結果、入力ギア１９は、入力スプール１６と直接連結はされていないが、入力スプール１６と共通の駆動源（つまり駆動シャフト１０５）によって回転される。

（アイドルギア）
アイドルギア２０は、入力ギア１９と出力ギア１８とに係合する。アイドルギア２０は、入力ギア１９に入力された駆動力を出力ギア１８に伝達する。

アイドルギア２０は、入力ギア１９に係合した大ギア２０Ａと、出力ギア１８に係合した小ギア２０Ｂとが同軸上に並んで配置された段ギアである。小ギア２０Ｂは、大ギア２０Ａよりも径が小さい。

また、小ギア２０Ｂは、上下方向において、大ギア２０Ａよりも第１ロール１１に近い位置（つまり上方）に配置されている。アイドルギア２０は、入力ギア１９に入力された駆動力の回転速度を減速させる減速機構を構成している。

（ケース）
第１ケース部３１は、印刷用カセット１０の上端部を構成している。第１枠部３２は、第１ケース部３１の下側に配置され、第１ケース部３１と上下方向に連結されている。第２枠部３３は、第１枠部３２の下側に配置され、第１枠部３２と上下方向に連結されている。第２ケース部３４は、印刷用カセット１０の下端部を構成している。第２ケース部３４は、第２枠部３３と上下方向に連結されている。

第１ケース部３１と第１枠部３２とは、第１ロール１１を収容している。つまり、第１ロール１１は、第１ケース部３１と第１枠部３２とで囲まれた空間に配置されている。

第２ケース部３４と第２枠部３３とは、第２ロール１４、第２供給スプール１５、及び入力スプール１６を収容している。つまり、第２ロール１４、第２供給スプール１５、及び入力スプール１６は、第２ケース部３４と第２枠部３３とで囲まれた空間に配置されている。

出力ギア１８の一部、入力ギア１９、及びアイドルギア２０は、第１枠部３２と第２枠部３３とで囲まれた空間に配置されている。

第１ケース部３１は、図３Ｃに示すように、表面３１Ａと、開口３１Ｂとを有する。表面３１Ａは、上下方向と直交する。開口３１Ｂは、表面３１Ａに設けられている。被押圧部５０は、第１ケース部３１を上下方向に貫通している。

第１枠部３２は、図５及び図６Ａに示すように、第１側壁３２Ａと、カバー部３２Ｂと、第１ガイド３２Ｃと、第１ギア軸３２Ｄと、第２ギア軸３２Ｅと、第３ギア軸３２Ｆと、連結部３２Ｇと、第２支持壁３２Ｈとを有する。

第１側壁３２Ａは、印刷用カセット１０の上下方向と平行な側面を構成する。
カバー部３２Ｂは、上下方向と直交する表面を有する部位である。カバー部３２Ｂは、上下方向において出力ギア１８と重なる位置に配置されている。本実施形態では、カバー部３２Ｂは、第１枠部３２の右前方の角部に配置されている。

第１ギア軸３２Ｄは、出力ギア１８を回転可能に支持する。第２ギア軸３２Ｅは、入力ギア１９を回転可能に支持する。第３ギア軸３２Ｆは、アイドルギア２０を回転可能に支持する。第１ギア軸３２Ｄ、第２ギア軸３２Ｅ及び第３ギア軸３２Ｆは、それぞれ、第２支持壁３２Ｈの下面から下方に突出している。

連結部３２Ｇは、第３ギア軸３２Ｆと被押圧部５０とを上下方向に連結している。本実施形態では、連結部３２Ｇ、第３ギア軸３２Ｆ及び被押圧部５０は、一体に形成されている。

第２支持壁３２Ｈは、上下方向において第１ケース部３１と第２枠部３３の第１支持壁３３Ｅとの間に配置されている。第２支持壁３２Ｈは、第１ロール１１を上下方向におけるアイドルギア２０側（つまり下方）から支持する支持面３２Ｉを有する。

第１ガイド３２Ｃは、図７に示すように、第１ロール１１から引き出された印刷用テープ１１Ａが巻き掛けられる部位である。第１ガイド３２Ｃは、第１ロール１１の周方向に沿って隔離して配置された複数の板状のリブを有する。複数のリブは、第１ロール１１の径方向に突出しており、下方に向かうほど突出量（つまり板幅）が大きくなっている。

第２枠部３３は、図５及び図６Ｂに示すように、第２側壁３３Ａと、ヘッド開口３３Ｂと、排出口３３Ｃと、第２ガイド３３Ｄと、第１支持壁３３Ｅと、規制部３３Ｆとを有する。

第２側壁３３Ａは、印刷用カセット１０の上下方向と平行な側面を構成する。
ヘッド開口３３Ｂは、第２側壁３３Ａの一部を切り欠いた部位である。ヘッド開口３３Ｂは、印刷用カセット１０が印刷装置本体１００に装着された状態で、印刷ヘッド１０２が下方から挿入されることで、内部に印刷ヘッド１０２が配置される空間である。ヘッド開口３３Ｂは、印刷用カセット１０の下方に開口している。

第２ガイド３３Ｄは、第１ガイド３２Ｃを通過した印刷用テープ１１Ａが巻き掛けられる部位である。第２ガイド３３Ｄは、第１ガイド３２Ｃと同様に、第２ロール１４の周方向に沿って隔離して配置された複数の板状のリブを有する。複数のリブは、第２ロール１４の径方向に突出しており、下方に向かうほど突出量（つまり板幅）が小さくなる。

第１支持壁３３Ｅは、上下方向においてアイドルギア２０の被押圧部５０とは反対側（つまり下方）に配置されている。また、第２ケース部３４は、上下方向において第１支持壁３３Ｅに対しアイドルギア２０とは反対側に配置されている。

第１支持壁３３Ｅは、第３ギア軸３２Ｆの下方への移動を規制する。第１支持壁３３Ｅは、図６Ｂに示すように、凸部３３Ｇを有する。凸部３３Ｇは、上方に突出した十字状の突条である。

第３ギア軸３２Ｆの下端は、凸部３３Ｇとわずかに隔離して配置されているが、第３ギア軸３２Ｆに下向きの力が加わった場合に、第３ギア軸３２Ｆは凸部３３Ｇに当接する。つまり、第１支持壁３３Ｅは、第３ギア軸３２Ｆに下向きの力が加わった場合に、第３ギア軸３２Ｆを下方から支持し、第３ギア軸３２Ｆの下方への移動を規制する。

規制部３３Ｆは、図５に示すように、上下方向において第１支持壁３３Ｅと第２ケース部３４との間に配置されている。規制部３３Ｆは、上下方向において第３ギア軸３２Ｆと重なる位置に設けられている。

第１支持壁３３Ｅに下向きの力が加わった場合に規制部３３Ｆの下端が第２ケース部３４に当接することにより、規制部３３Ｆは、第１支持壁３３Ｅの第２ケース部３４に近づく方向（つまり下方）の撓みを規制する。本実施形態の規制部３３Ｆは、第１支持壁３３Ｅから下方に突出し、かつ中心軸が上下方向と平行な円筒である。

＜第３ギア軸の位置関係＞
第３ギア軸３２Ｆは、アイドルギア２０に挿通されると共に、アイドルギア２０の回転軸心Ｌ９と平行な上下方向に延伸している。

図８Ａ，８Ｂに示すように、アイドルギア２０は、挿通された第３ギア軸３２Ｆが摺動する摺動部２０Ｃと、上下方向とそれぞれ直交する第１面２０Ｄ及び第２面２０Ｅとを有する。第１面２０Ｄは、大ギア２０Ａの下面である。第２面２０Ｅは、小ギア２０Ｂの上面であり、第１面２０Ｄよりも第１支持壁３３Ｅから遠い面である。

第３ギア軸３２Ｆの上下方向における長さＤ１は、アイドルギア２０の摺動部２０Ｃの上下方向における長さＤ２よりも大きい。なお、第３ギア軸３２Ｆの上下方向の長さは、第３ギア軸３２Ｆの根元（つまり第２支持壁３２Ｈとの連結部分）から第３ギア軸３２Ｆの先端までの距離を意味する。

また、第３ギア軸３２Ｆは、アイドルギア２０の第１面２０Ｄ及び第２面２０Ｅの双方を貫通している。つまり、第３ギア軸３２Ｆは、アイドルギア２０の第２面２０Ｅよりも下方に突出している。

第１ロール１１は、上下方向においてアイドルギア２０よりも第１支持壁３３Ｅから被押圧部５０側に隔離した位置（つまりアイドルギア２０よりも被押圧部５０に近い位置）に配置されている。また、第３ギア軸３２Ｆの少なくとも一部は、上下方向において第１ロール１１の中空部と重なっている。

連結部３２Ｇの少なくとも一部は、左右方向及び前後方向において第１ロール１１の中空部と重なっている。また、第１ロール１１及び第１供給スプール１２は、連結部３２Ｇを囲むように配置されている。つまり、連結部３２Ｇは、第１供給スプール１２の軸を構成している。

被押圧部５０は、上下方向において支持面３２Ｉよりも第１ケース部３１の表面３１Ａに近い位置に配置されている。また、被押圧部５０は、上下方向において開口３１Ｂと重なっている。なお、本実施形態では、被押圧部５０は、表面３１Ａよりも上方に若干突出している。

図９に示すように、第３ギア軸３２Ｆは、上下方向において被押圧部５０の少なくとも一部と重なっている。また、アイドルギア２０の回転軸心Ｌ９は、被押圧部５０を通っている。

被押圧部５０における押え部材１２１との接触領域Ａ（つまり被押圧部５０に押圧力を伝える外部の部材が接触する領域）の少なくとも一部は、上下方向において第３ギア軸３２Ｆと重なっている。本実施形態では、押え部材１２１が円筒状であるため、接触領域Ａは円環状である。

また、被押圧部５０の少なくとも一部は、上下方向において規制部３３Ｆと重なっている。さらに、規制部３３Ｆの少なくとも一部は、上下方向において第３ギア軸３２Ｆと重なっている。

＜テープの搬送＞
図９に示すように、ヘッド開口３３Ｂにおいて、印刷用テープ１１Ａ及びインクリボン１４Ａが左右方向に架け渡される。印刷後の印刷用テープ１１Ａは、排出口３３Ｃから印刷装置１の外部に排出される。出力ギア１８の一部は、ヘッド開口３３Ｂ内に位置している。また、カバー部３２Ｂは、ヘッド開口３３Ｂ内に露出している。

図１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ，１０Ｄに示すように、第１ガイド３２Ｃ及び第２ガイド３３Ｄは、第１ロール１１を構成する印刷用テープ１１Ａを第１枠部３２から第２枠部３３に送る通路を構成している。

具体的には、図１０Ａに示すように、第１ロール１１から引き出された印刷用テープ１１Ａは、螺旋を描くように第１ガイド３２Ｃに第１ロール１１の径方向外側から当接しながら第１枠部３２内で下後方に向かって搬送される。印刷用テープ１１Ａは、さらに図１０Ｂに示すように、第１枠部３２と第２枠部３３との連結部分を上下方向に跨ぎつつ、左下方に向かって搬送される。

第２枠部３３に到達した印刷用テープ１１Ａは、図１０Ｃに示すように、第２ガイド３３Ｄに径方向外側から当接しながら下前方に向かって搬送される。印刷用カセット１０の下端部に到達した印刷用テープ１１Ａは、図１０Ｄに示すように、ヘッド開口３３Ｂを通過して排出口３３Ｃから排出される。

＜印刷装置本体によるテープ搬送及び印刷＞
印刷ヘッド１０２は、印刷用カセット１０が保持する印刷用テープ１１Ａに印刷する。
印刷ヘッド１０２は、印刷用カセット１０が印刷装置本体１００に装着された状態でヘッド開口３３Ｂにおいて、印刷用テープ１１Ａ及びインクリボン１４Ａと前後方向に重なる位置に配置される。

プラテンローラ１０３によってヘッド開口３３Ｂに搬送された印刷用テープ１１Ａは、インクリボン１４Ａを介して発熱素子が発熱した印刷ヘッド１０２に押し付けられる。これにより、インクリボン１４Ａの表面に配置されたインクの一部が印刷用テープ１１Ａに転写され、印刷用テープ１１Ａに文字、記号等が印刷される。

プラテンローラ１０３は、印刷用テープ１１Ａを印刷用カセット１０内から外部に向けて搬送する。プラテンローラ１０３は、ヘッド開口３３Ｂにおいて印刷用テープ１１Ａに当接し、印刷用テープ１１Ａを印刷ヘッド１０２に押し当てる。

プラテンギア１０４は、プラテンローラ１０３に連結され、出力ギア１８と係合する。プラテンローラ１０３及びプラテンギア１０４は、図１１に示す印刷用カセット１０と隔離した位置と、図１２に示すプラテンギア１０４が出力ギア１８に係合した位置との間で揺動可能である。

駆動シャフト１０５は、入力スプール１６に挿入されると共に入力ギア１９に係合し、入力スプール１６と入力ギア１９とを回転させる。

図１２に示すように、印刷用カセット１０が印刷装置本体１００に装着された状態で、駆動シャフト１０５が入力ギア１９に係合すると共にプラテンギア１０４が出力ギア１８に係合する。具体的には、駆動シャフト１０５を印刷用カセット１０の入力スプール１６及び入力ギア１９に挿入する。その後、プラテンローラ１０３及びプラテンギア１０４を印刷用カセット１０のヘッド開口３３Ｂに向けて揺動させる。

印刷用カセット１０が装着された状態で駆動シャフト１０５により入力ギア１９が回転されることで出力ギア１８が回転され、出力ギア１８の回転によりプラテンギア１０４が回転し、プラテンギア１０４の回転によりプラテンローラ１０３が回転する。

＜印刷用カセットと筐体との位置関係＞
図１３Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅに示すように、筐体１１０の第１面１１１は、それぞれカセット装着口１１０Ａに隣接する第１領域１１２、第２領域１１３、第３領域１１４及び第４領域１１５を有する。

第１領域１１２は、カセット装着口１１０Ａよりも前方に位置する。第２領域１１３は、カセット装着口１１０Ａよりも後方に位置する。つまり、第２領域１１３は、前後方向においてカセット装着口１１０Ａを挟んで第１領域１１２とは反対側に位置する。

第３領域１１４は、カセット装着口１１０Ａよりも右側に位置する。第４領域１１５は、カセット装着口１１０Ａよりも左側に位置する。つまり、第４領域１１５は、左右方向においてカセット装着口１１０Ａを挟んで第３領域１１４とは反対側に位置する。第３領域１１４及び第４領域１１５は、前後方向において、第１領域１１２と第２領域１１３との間に位置している。

第１面１１１の第１領域１１２、第２領域１１３、第３領域１１４及び第４領域１１５は、上下方向と平行な中心軸周りにカセット装着口１１０Ａを取り囲む周辺領域を構成している。第１領域１１２、第２領域１１３、第３領域１１４及び第４領域１１５は、印刷ヘッド１０２よりも印刷用カセット１０の筐体１１０への装着方向における上流側（つまり上方）に位置している。

図１３Ｃに示すように、第１領域１１２と第２領域１１３と印刷ヘッド１０２とは、上下方向と平行で、かつ、第１領域１１２と第２領域１１３と印刷ヘッド１０２とを通る仮想平面Ｓが存在する位置に配置されている。

図１３Ａに示すように、印刷用カセット１０が筐体１１０に装着された状態で、印刷用カセット１０のうち第１領域１１２と隣接する部位（つまりケース３５の第１側面３５Ａ）は、上下方向において第１領域１１２よりも筐体１１０の外側（つまり上方）に位置する。

図１３Ｅに示すように、印刷用カセット１０が筐体１１０に装着された状態で、印刷用カセット１０のうち第２領域１１３と隣接する部位（つまりケース３５の第２側面３５Ｂ）は、第２領域１１３よりも上方に位置する。

図１３Ｄに示すように、印刷用カセット１０が筐体１１０に装着された状態で、印刷用カセット１０のうち第３領域１１４と隣接する部位（つまりケース３５の第３側面３５Ｃ）は、第３領域１１４よりも上方に位置する。

図１３Ｂに示すように、印刷用カセット１０が筐体１１０に装着された状態で、印刷用カセット１０のうち第４領域１１５と隣接する部位（つまりケース３５の第４側面３５Ｄ）は、第４領域１１５よりも上方に位置する。

印刷用カセット１０が筐体１１０に装着された状態で、印刷用カセット１０は、上下方向において第１領域１１２、第２領域１１３、第３領域１１４及び第４領域１１５よりも筐体１１０の外側（つまり、上方）に突出している。

また、印刷用カセット１０が筐体１１０に装着された状態で、ケース３５の第１側面３５Ａの少なくとも一部（つまり上部）及び第２側面３５Ｂの少なくとも一部（つまり上部）は、それぞれ、前後方向において筐体１１０と重ならない。

印刷用カセット１０が筐体１１０に装着された状態で、第１ケース部３１の全体及び第１枠部３２の上部は、第１領域１１２及び第２領域１１３よりも上方に位置する。つまり、第１ロール１１の少なくとも一部は、第１領域１１２及び第２領域１１３よりも上方に位置する。

印刷用テープ１１Ａの排出口３３Ｃは、筐体１１０の内部に配置されている。したがって、印刷用カセット１０が筐体１１０に装着された状態で、印刷用テープ１１Ａは、ケース３５内にて、上下方向において第１領域１１２及び第２領域１１３よりも筐体１１０の内側（つまり下方）に搬送される。

印刷用カセット１０が筐体１１０に装着された状態で、第２枠部３３の全体及び第２ケース部３４の全体は、第１領域１１２及び第２領域１１３よりも下方に位置する。つまり、第２ロール１４は、第１領域１１２及び第２領域１１３よりも下方に位置する。また、出力ギア１８も、第１領域１１２及び第２領域１１３よりも下方に位置する。

［１－２．効果］
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
（１ａ）印刷用カセット１０が筐体１１０に装着された状態で、第１面１１１よりも外側に印刷用カセット１０の一部が配置される。そのため、印刷用カセット１０につまみを設けなくとも、印刷用カセット１０を把持して筐体１１０から取り出すことができる。その結果、印刷用カセット１０のコスト増加を抑制できる。

（１ｂ）印刷用カセット１０が筐体１１０に装着された状態で出力ギア１８が第１領域１１２及び第２領域１１３よりも下方に位置することで、出力ギア１８からプラテンギア１０４へ駆動力を伝達しつつ、印刷用カセット１０の一部を第１面１１１よりも外側に配置できる。

［２．第２実施形態］
［２－１．構成］
図１４Ａ，１４Ｂに示す印刷装置１Ａは、印刷用カセット１０Ａと、印刷装置本体１００Ａとを備える。

なお、図１４Ａ，１４Ｂでは、印刷装置本体１００Ａのカバー及び押え部材の図示が省略されている。印刷装置本体１００Ａの押え部材は、図１Ａの印刷装置本体１００の押え部材１２１と同等のものである。

＜印刷用カセット＞
印刷用カセット１０Ａは、第１実施形態の印刷用カセット１０に、図１５に示す第３ロール２１と、巻取スプール２２と、巻取ギア２３と、ピンチローラ２４とを追加すると共に、第１実施形態の入力スプール１６、第１ケース部３１、第１枠部３２、第２枠部３３及び第２ケース部３４を、入力スプール２５、第１ケース部３６、第１枠部３７、第２枠部３８及び第２ケース部３９に置き換えたものである。

入力スプール２５は、スプライン歯１６Ｂを有しない点を除いて、入力スプール１６と同じものである。第１ケース部３６、第１枠部３７、第２枠部３８、及び第２ケース部３９は、それぞれ、第１ケース部３１、第１枠部３２、第２枠部３３、及び第２ケース部３４を左右方向に延伸させたものである。印刷用カセット１０Ａのその他の構成は、以下に説明する点を除いて、第１実施形態の印刷用カセット１０と同じであるため、説明を省略する。

第３ロール２１は、印刷用テープ１１Ａの保護に用いられるラミネートテープを入力スプール２５に巻回したものである。ラミネートテープは、印刷ヘッド１０２によって印刷が行われた印刷用テープ１１Ａに貼り合わされる接着面を有する。

巻取スプール２２は、回転軸心Ｌ１０周りに回転可能である。巻取スプール２２の回転軸心Ｌ１０は、第２供給スプール１５の回転軸心Ｌ５（つまり上下方向）と平行である。巻取スプール２２は、巻取ギア２３の回転によりインクリボン１４Ａを巻き取る。

巻取ギア２３は、巻取スプール２２に連結されると共に、アイドルギア２０に係合している。巻取ギア２３は、入力ギア１９に入力された駆動力によって回転し、巻取スプール２２を回転させる。

ピンチローラ２４は、押圧ローラ１０６と共に、ラミネートテープを印刷後の印刷用テープ１１Ａに押し付ける。ピンチローラ２４は、ヘッド開口３３Ｂよりも印刷用テープ１１Ａの搬送方向の下流に配置されている。

＜印刷装置本体＞
印刷装置本体１００Ａは、第１実施形態の印刷装置本体１００に、図１６に示される押圧ローラ１０６を追加したものである。印刷装置本体１００Ａのその他の構成は、以下に説明する点を除き、第１実施形態の印刷装置本体１００と同じであるため、説明を省略する。

押圧ローラ１０６は、プラテンローラ１０３及びプラテンギア１０４と共に揺動可能に構成されている。つまり、押圧ローラ１０６は、図１６に示す印刷用カセット１０Ａと隔離した位置と、図１７に示すピンチローラ２４と共に印刷用テープ１１Ａ及び第３テープを押圧する位置との間で揺動可能である。

［２－２．効果］
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
（２ａ）第１実施形態と同様の利点を有したまま、ラミネートテープによって印刷用テープ１１Ａの印刷内容を保護することができる。

［３．他の実施形態］
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。

（３ａ）上記実施形態の印刷装置は、インクリボンを用いて印刷するものに限定されない。印刷装置は、第１実施形態における印刷用テープの代わりとして帯状の感熱紙を用いると共に、インクリボンの代わりとしてラミネートテープ（つまり保護テープ）を用いてもよい。

また、印刷装置は、印刷用テープとしてサーマルヘッドによって印刷パターンの穿孔が行われるステンシルテープを用いると共に、第２テープとしてステンシルテープを保護及び支持する帯状の合紙を用いてもよい。この場合、ヘッド開口において、印刷用テープは第２テープよりも印刷ヘッドに近い位置で（つまり上層として）第２テープに重ね合わせられてもよいし、印刷用テープは第２テープよりも印刷ヘッドから離れた位置で（つまり下層として）第２テープに重ね合わせられてもよい。

（３ｂ）上記実施形態の印刷用カセットは、第１ロール、出力ギア、及び印刷用テープの印刷又は保護に用いられる補助テープのロール（つまり第２ロール又は第３ロール）が上下方向に並ぶものに限定されない。印刷用カセットにおいて、第１ロールは、上下方向と直交する方向において、第２ロール又は第３ロールと重なるように配置されてもよい。

（３ｃ）上記実施形態の印刷用カセットは、２つ以上のアイドルギアを有してもよい。また、アイドルギアは必ずしも段ギアでなくてもよく、シングルギアでもよい。また、印刷用カセットは、必ずしもアイドルギアを有しなくてもよく、出力ギアは直接入力ギアに係合してもよい。

（３ｄ）第２実施形態の印刷用カセットは、巻取スプールに代えてラミネートテープが巻回された第３供給スプールを備えてもよい。また、第２実施形態の印刷用カセットにおいて、入力スプールは、インクリボンの巻取スプールとして使用されてもよい。

（３ｅ）上記実施形態における１つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を１つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。

１，１Ａ…印刷装置、１０，１０Ａ…印刷用カセット、１１…第１ロール、
１１Ａ…印刷用テープ、１２…第１供給スプール、１４…第２ロール、
１４Ａ…インクリボン、１５…第２供給スプール、１６…入力スプール、
１８…出力ギア、１９…入力ギア、２０…アイドルギア、２１…第３ロール、
２２…巻取スプール、２３…巻取ギア、３１…第１ケース部、３２…第１枠部、
３４…第２ケース部、３５…ケース、３５Ａ…第１側面、３５Ｂ…第２側面、
１００…印刷装置本体、１０１…カセット挿入部、１０２…印刷ヘッド、
１０３…プラテンローラ、１０４…プラテンギア、１０５…駆動シャフト、
１１０…筐体、１１０Ａ…カセット装着口、１１１…第１面、１１２…第１領域、
１１３…第２領域、１１４…第３領域、１１５…第４領域。

Claims (11)

1. カセット装着口が設けられた第１面を有する筐体と、
   前記筐体内に設けられ、前記筐体の内部から前記カセット装着口に近づくように延びる印刷ヘッドと、
   前記筐体内に設けられ、前記印刷ヘッドと対向するプラテンローラと、
   前記カセット装着口に第１方向に挿入されることで前記筐体に装着可能な印刷用カセットと、
   を備え、
   前記第１面は、
   前記カセット装着口に隣接する第１領域と、
   前記カセット装着口に隣接すると共に、前記第１方向と直交する第２方向において前記カセット装着口を挟んで前記第１領域とは反対側に位置する第２領域と、
   を有し、
   前記第１領域及び前記第２領域は、前記印刷ヘッドよりも前記印刷用カセットの前記筐体への装着方向における上流側に位置し、
   前記印刷用カセットが前記筐体に装着された状態で、前記印刷用カセットのうち前記第１領域と隣接する部位は、前記第１方向において前記第１領域よりも前記筐体の外側に位置し、前記印刷用カセットのうち前記第２領域と隣接する部位は、前記第１方向において前記第２領域よりも前記筐体の外側に位置する、印刷装置。
2. 前記印刷用カセットは、印刷用テープが巻回された第１ロールを有し、
   前記印刷用カセットが前記筐体に装着された状態で、前記第１ロールの少なくとも一部は、前記第１方向において前記第１領域及び前記第２領域よりも前記筐体の外側に位置する、請求項１に記載の印刷装置。
3. 前記印刷用カセットは、前記第１ロールを収容するケースを有し、
   前記印刷用カセットが前記筐体に装着された状態で、前記印刷用テープは、前記ケース内にて、前記第１方向において前記第１領域及び前記第２領域よりも前記筐体の内側に搬送される、請求項２に記載の印刷装置。
4. 前記印刷用カセットは、インクリボンが巻回された第２ロールを有し、
   前記印刷用カセットが前記筐体に装着された状態で、前記第２ロールは、前記第１方向において前記第１領域及び前記第２領域よりも前記筐体の内側に位置する、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の印刷装置。
5. 前記印刷用カセットは、駆動力を伝達するギアを有し、
   前記印刷用カセットが前記筐体に装着された状態で、前記ギアは、前記第１方向において前記第１領域及び前記第２領域よりも前記筐体の内側に位置する、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の印刷装置。
6. 前記第１面は、前記カセット装着口に隣接すると共に、前記第２方向において前記第１領域と前記第２領域との間に位置する第３領域及び第４領域を有し、
   前記第４領域は、前記第１方向と前記第２方向とに直交する第３方向において前記カセット装着口を挟んで前記第３領域とは反対側に位置し、
   前記印刷用カセットが前記筐体に装着された状態で、前記印刷用カセットのうち前記第３領域と隣接する部位は、前記第１方向において前記第３領域よりも前記筐体の外側に位置し、前記印刷用カセットのうち前記第４領域と隣接する部位は、前記第１方向において前記第４領域よりも前記筐体の外側に位置する、請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の印刷装置。
7. 前記筐体に対し開閉可能であり、前記印刷用カセットを前記筐体とは反対側から覆うカバーをさらに備え、
   前記カバーは、閉じた状態で前記第１面と接触する、請求項１から請求項６のいずれか１項に記載の印刷装置。
8. 前記印刷ヘッドと前記プラテンローラとは、前記第２方向に対向する、請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の印刷装置。
9. 前記第１領域と前記第２領域と前記印刷ヘッドとは、前記第１方向と平行で、かつ、前記第１領域と前記第２領域と前記印刷ヘッドとを通る仮想平面が存在する位置に配置される、請求項１から請求項８のいずれか１項に記載の印刷装置。
10. カセット装着口が設けられた第１面を有する筐体と、
    前記筐体内に設けられ、前記筐体の内部から前記カセット装着口に近づくように延びる印刷ヘッドと、
    前記筐体内に設けられ、前記印刷ヘッドと対向するプラテンローラと、
    前記カセット装着口に第１方向に挿入されることで前記筐体に装着可能な印刷用カセットと、
    を備え、
    前記第１面は、
    前記カセット装着口に隣接する第１領域と、
    前記カセット装着口に隣接すると共に、前記第１方向と直交する第２方向において前記カセット装着口を挟んで前記第１領域とは反対側に位置する第２領域と、
    を有し、
    前記第１領域及び前記第２領域は、前記印刷ヘッドよりも前記印刷用カセットの前記筐体への装着方向における上流側に位置し、
    前記印刷用カセットが前記筐体に装着された状態で、前記印刷用カセットは、前記第１方向において前記第１領域及び前記第２領域よりも前記筐体の外側に突出する、印刷装置。
11. カセット装着口が設けられた第１面を有する筐体と、
    前記筐体内に設けられ、前記筐体の内部から前記カセット装着口に近づくように延びる印刷ヘッドと、
    前記筐体内に設けられ、前記印刷ヘッドと対向するプラテンローラと、
    前記カセット装着口に第１方向に挿入されることで前記筐体に装着可能な印刷用カセットと、
    を備え、
    前記印刷用カセットは、前記第１方向と直交する第２方向から視て互いに重なるように配置された第１側面及び第２側面を有し、
    前記印刷用カセットが前記筐体に装着された状態で、前記第１側面の少なくとも一部及び前記第２側面の少なくとも一部は、それぞれ、前記第２方向から視て前記筐体と重ならない、印刷装置。