JP7367240B1 - 粒子製造装置および凍結粒子の製造方法 - Google Patents

粒子製造装置および凍結粒子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】凍結によるノズルの目詰まりを抑制しつつ素早く凍結粒子を製造することができる粒子製造装置と凍結粒子の製造方法とを提供する。【解決手段】水分を含む被処理物が粒子状で凍結している凍結粒子が収容される凍結室と、凍結後又は凍結前の前記被処理物を粒子状にして前記凍結室に放出する超音波ノズルと、前記凍結室を減圧する減圧装置と、を備え、前記凍結粒子は、減圧されることによって前記水分が蒸発され、該水分の蒸発によって冷却されて凍結される粒子製造装置、を提供する。【選択図】 図1

Description

本発明は粒子製造装置と粒子の製造方法とに関し、より詳しくは、凍結粒子を製造する粒子製造装置と凍結粒子の製造方法とに関する。
従来、長期保存用食品などとしてフリーズドライ食品が知られている。フリーズドライ食品は、米飯や野菜類などを一度凍結状態にして減圧環境下で水分を除去することにより作製されている。また、果汁などの液体についても、凍結乾燥することが行われている(例えば、下記特許文献1)。さらに、飲食物のみならず各種のものが凍結乾燥させる対象物(被処理物)として採用されている。
下記特許文献1には、凍結乾燥部に凍結粒子を収容し、該凍結乾燥部を密閉状態にして真空引きを行なうことで凍結乾燥粒子を作製することが記載されている。該特許文献では、凍結乾燥部に凍結粒子を収容する方法として、凍結乾燥部を上方に向けて解放した状態にしておき、その上部に室温が低温状態に保たれた縦筒状の凍結造粒室を配置し、該凍結造粒室の上端からノズルで液体を噴霧し、噴霧された液体の粒を凍結造粒室で凍結させて凍結粒子を凍結乾燥部に落下させることが記載されている。
国際公開第2019/175954号
従来の方法では、ノズルから放出された液体の粒子が凍結状態になるまでに時間か掛かるため、凍結造粒室に一定以上の高さが必要になり、設備が大掛かりになってしまう。凍結造粒室をより低温にすることも考えられるが、そうするとノズルが凍結して目詰まりしてしまうおそれを有する。そのため、凍結粒子を製造するための粒子製造装置にはノズルから放出された粒子を素早く凍結させることが求められているもののそのような要望が満たされる状況にはなっていない。そこで本発明は、凍結によるノズルの目詰まりを抑制しつつ素早く凍結粒子を製造することができる粒子製造装置と凍結粒子の製造方法とを提供することを課題としている。
上記課題を解決すべく鋭意検討したところ、放出した液体を周囲の温度により冷却して凍結させる方法に替えて被処理物を減圧し、該被処理物に含まれている水分を蒸発させ、その蒸発熱を利用して被処理物を凍結させることで素早く被処理物が凍結され、しかも、被処理物の放出に超音波ノズルを利用すればノズルでの被処理物の凍結による目詰まりが抑制できることを見出して本発明を完成させるに至った。
上記課題を解決するための本発明は、
水分を含む被処理物が粒子状で凍結している凍結粒子が収容される凍結室と、
凍結後又は凍結前の前記被処理物を粒子状にして前記凍結室に放出する超音波ノズルと、
前記凍結室を減圧する減圧装置と、を備え、
前記凍結粒子は、減圧されることによって前記水分が蒸発され、該水分の蒸発によって冷却されて凍結される粒子製造装置、を提供する。
上記課題を解決するための本発明は、
水分を含む被処理物を減圧し、前記水分の蒸発によって前記被処理物を冷却して凍結することと、
前記凍結がされた後の前記被処理物又は前記凍結がされる前の前記被処理物を超音波ノズルで粒子状にすることと、を実施して前記被処理物が粒子状で凍結している凍結粒子を製造する凍結粒子の製造方法、を提供する。
本発明によれば、凍結によるノズルの目詰まりを抑制しつつ凍結粒子を素早く作製することができる。
第1実施形態の粒子製造装置の構造を示した概略図。 超音波ノズルの構造を示した概略図。 他の超音波ノズルの構造を示した概略図。 他の超音波ノズルの構造を示した概略図。 第2実施形態の粒子製造装置の構造を示した概略図。 第2実施形態の粒子製造装置での超音波ノズルの配置を示した概略平面図(図3Aでの矢印B方向における矢視図)。 図3Bとは別の超音波ノズルの配置を示した概略平面図。 図3Cとは別の向きに超音波ノズルで被処理物を放出する様子を示した概略平面図。 超音波ノズルで被処理物を放出する様子を示した概略正面図。 超音波ノズルで被処理物を放出する様子を示した概略正面図。 第3実施形態の粒子製造装置の構造を示した概略図。 第4実施形態の粒子製造装置の構造を示した概略図。
以下に、本発明の一実施の形態について図を参照しつつ説明する。まず、粒子製造装置について説明する。本実施形態における粒子製造装置は、液状の被処理物が凍結されることで形成された凍結粒子を製造するための装置である。本実施形態での凍結粒子は、常温・常圧(例えば、23℃・1気圧)に戻って凍結状態が解除された状態において液状に戻るようなものであってもよい。本発明の粒子製造装置は、常温で液状に戻ってしまう凍結粒子の形成だけでなく、そのような凍結粒子を乾燥させて凍結状態が解除された状態でも固体状態を維持する凍結乾燥粒子の形成にも用いられる。
液状の被処理物は、液体のみを含む物であっても液体と固体粒子とを含むスラリーであってもよい。尚、本実施形態では被処理物として液状物を例示しているが凍結粒子とされる被処理物は液状物に限らず超音波振動によって粒子化できるものであればゼリー状物やペースト状物のような固形物や半固形物などであってもよい。
(第1実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る粒子製造装置100を示したもので、該第1実施形態における粒子製造装置100は、液状の被処理物(以下「原料液L」ともいう)が凍結されて被処理物(原料液L)よりも水分含有率の低い凍結粒子Aが形成される凍結室10と、前記凍結室10を減圧する減圧装置20と、前記原料液を凍結させて又は凍結させずに粒子状にして前記凍結室10に放出する放出装置30とを備えている。
前記凍結室10では、放出された原料液Lが細かな粒状になり、個々の粒から水分Wが蒸発され、該水分Wの蒸発による蒸発熱によって原料液Lよりも水分Wの少ない凍結粒子Aが製造される。また、本実施形態では、原料液Lが凍結した凍結粒子が放出装置30から前記凍結室10に放出され当該凍結室10で前記凍結粒子Aからさらに水分Wが蒸発される。即ち、本実施形態の凍結室10は、原料液Lが粒子状で凍結している凍結粒子が収容されるように構成されている。
前記凍結室10は、前記凍結粒子Aを収容するための収容空間10aを有している。粒子製造装置100は、前記収容空間10aを密閉された状態に保つことができるように構成されているとともに前記減圧装置20によって前記収容空間10aから排気を行なって前記収容空間10aを所定の減圧状態(真空度)に調節できるように構成されている。
前記凍結室10は、凍結粒子Aが接する壁面の温度を調節できるようになっていてもよい。凍結室10は、例えば、凍結粒子Aを凍結した状態のままに維持し易くなるように壁面の温度を低温に調節できるようになっていてもよい。壁面の温度の調節はペルチェ素子などを装着する方法や壁を二重構造にしてジャケット部を形成し、該ジャケット部に熱媒を流通させる方法などが挙げられる。
本実施形態の前記減圧装置20は、前記排気を行なうための真空ポンプ21を有している。該真空ポンプ21は、往復式ポンプ、ロータリーポンプ、拡散ポンプなどの一般的なものであってもよい。
本実施形態の放出装置30は、前記凍結室10の前記収容空間10aに前記被処理物を放出するための超音波ノズル31と、該超音波ノズル31に原料液Lを送るためのポンプ32とを有している。該超音波ノズル31は、図2Aに示すように、前記被処理物を放出する放出口31aを有している。前記ポンプ32には、一般的なものを用いることができ、例えば、ピストンポンプ、ダイヤフラムポンプ、プランジャーポンプなどの往復式ポンプ、ギアポンプ、ベーンポンプ、螺子ポンプなどの容積式ポンプを用いることができる。
放出装置30による被処理物の放出は、“噴出”などと称されるような前記被処理物を勢いよく放出するものであってもよく、前記被処理物を緩慢に放出するものであってもよい。放出装置30による被処理物の放出は、“噴霧”などと称されるような前記被処理物を細かな霧状に放出するものであってもよく、前記被処理物を大きな粒状に放出するものであってもよい。
狭い流路を通じて液体を高速で放出することで液体を粒状にしている従来のノズルでは、この流路に凍結が生じてしまい易い。一方で超音波ノズル31は、超音波振動を加えることにより被処理物を微細な粒状にして放出できるため、必ずしもそのような狭い流路を設ける必要がなく、そのような狭い流路を設ける場合でも流路内で凍った凍結物が超音波振動によって壊され易いためノズルの目詰まりを防ぐことができる。また、そのため超音波ノズルを利用する本実施形態においては、被処理物が液状でなく固形物のようなものであっても収容空間に粒子状になった被処理物を放出することができる。従って、後段において詳述するように本実施形態の超音波ノズル31では、内部で凍結粒子Aを形成した上で当該凍結粒子Aを前記凍結室10に向けて放出することもできる。
本実施形態においては、凍結前の被処理物や凍結後の被処理物に対して超音波振動を加えることにより被処理物を微細な粒子状にして放出できるように構成されているものであればよく、特に図2Aに例示のもの以外でも本実施形態において採用可能である。
図2Aに例示の超音波ノズル31は、先端部が前記放出口31aとなって開口している筒状のノズル本体311と、該ノズル本体311を覆うハウジング312と、前記ノズル本体311を振動させるための超音波振動子313とを備える。本実施形態の超音波振動子313は、例えば、電歪素子や磁歪素子などであってもよい。本実施形態での超音波ノズル31では、前記超音波振動子313の振動する周波数を調節できるようになっている。超音波振動子313の周波数は、例えば、20kHzから130kHzまでの間で可変とすることができる。
前記ノズル本体311は、内部に前記原料液Lの流路311bを備え、該流路311bの終端が前記放出口31aとなって開口している。該流路311bを通って前記放出口31aに到達した原料液Lは、ノズル本体311の先端部の振動により細かな粒状となって放出口31aから放出される。
前記ノズル本体311は、放出口31aから径方向外向に延びる鍔部3111を備える。前記ノズル本体311は、鍔部3111の中心となる位置に前記放出口31aを有し、原料液Lを放出口31aから直接的に収容空間10aに放出するのでなく一時的に鍔部3111に留めた後で放出できるように構成されている。本実施形態のノズル本体311は、前記ハウジング312から棒状になって延び、基端側が前記ハウジング312に固定された固定端となっている一方で前記放出口31aの開口している先端部は自由端となっているため先端部の振動方向が前記鍔部3111の平面方向となっている。そのため、放出口31aから出た原料液Lは前記鍔部3111の表面を伝って一旦横移動する。そして、原料液Lは、一旦、鍔部3111の表面に留まった後に粒子状となって収容空間10aに放出される。
原料液Lは、鍔部3111に滞留される時間が表面張力などによっても左右されるものの一時的に鍔部3111の表面に留まることで放出される前に温度低下が進むことになる。また、超音波ノズル31は、原料液Lを大きさが比較的小さな粒にして放出することができる。そのため、放出された原料液Lの粒は、ゆっくりと落下することになる。鍔部3111での滞留によって温度低下した原料液Lの粒をゆっくりと落下させることができる本実施形態において、放出された粒が所望の温度の凍結粒子となるまでに要する落下距離が短くなり、装置サイズのコンパクト化を図ることもできる。
本実施形態では、前記超音波振動子313の振動する周波数を調節できるため、放出口31aより放出される原料液Lの粒の大きさを変更することができる。即ち、本実施形態では、前記超音波振動子313の振動周波数を大きく(波長を短く)することで粒の大きさを細かくすることができ、比表面積の大きな水分の蒸発しやすい粒を形成することができる。比表面積の大きな状態になった原料液Lの粒は、減圧状態の凍結室10の収容空間10aに放出され表面から水分Wが蒸発し、当該水分Wの蒸発熱によって温度低下し、凍結粒子Aとなる。
一般的な噴霧装置では小さなノズル孔から勢いよく液体を放出させることで液体を細かな霧状にするためノズルでの液体の通過抵抗が大きく、液体に0.1MPa以上の圧力が加えられている。一方で、本実施形態においては、放出口31aを有するノズル本体311が振動して放出口31aから放出される原料液Lを微細な粒へと変化させることができる。ノズル本体311の振動による運動エネルギーで原料液Lが微細化される本実施形態においては、超音波ノズル31に供給される直前での原料液Lの圧力を50kPa以下にすることができ、ポンプ32の負荷を大きく削減することができる。
本実施形態では、前記放出口31aが減圧された収容空間10aにおいて開口しており、収容空間10a側から原料液Lが吸引されるような状況になっているため、超音波ノズル31への原料液Lの供給圧力はさらに低減可能となり得る。前記圧力は40kPa以下であってもよく、30kPa以下であってもよい。前記圧力は、例えば、1kPa以上とされる。
超音波ノズル31は、減圧状態になっている前記凍結室10に対して前記放出口31aが開口しているため、前記流路311bを構成しているノズル本体311の内部の空間と前記収容空間10aとが当該放出口31aを介して連通されている。言い換えると当該超音波ノズル31の内部の空間は、前記凍結室10とともに減圧装置20で減圧されるようになっている。そのため、前記放出口31aの開口面積(流路311bの断面積)を大きくすると前記流路311bに対しては放出口31aよりも上流側の方にまで負圧が加わり易くなる。この状況で原料液Lの供給に規制を加えて放出口31aから原料液Lが放出され難い状況を発生させると前記放出口31aよりも奥まった箇所で原料液Lから水分が蒸発し易くなる。流路311bの断面積が大きいと水分の蒸発によって生じた水蒸気は、放出口31aを通じて凍結室10へと放出され易くなる。そうすると、前記放出口31aよりも奥まった箇所で原料液Lの凍結によって生じた凍結物で流路311bが閉塞されることになる。
本実施形態では、原料液Lが流路311bの途中で流路311bを塞ぐように凍結してもノズル本体311の振動によって凍結物を破砕することができ、当該凍結物の破砕によって得られた凍結粒子Aを放出口31aより放出させることができる。また、流路311bを塞ぐ凍結物が破砕されるまでには至らなくても流路311bの壁面と凍結物との界面に振動によって摩擦熱を発生させることができ、凍結物の表層部を液状化させることができるので、収容空間10a側からの吸引力を利用して凍結物を放出口31aに向けて移動させることができ、当該凍結物を放出口31aから放出する際に粒子化して凍結粒子Aを形成させることも可能である。
前記収容空間10aの圧力は、通常、放出された原料液Lからの水分蒸発量と前記真空ポンプ21による排気量とのバランスによって決定される。原料液Lに圧力を加える必要性の低い本実施形態の超音波ノズル31では、必要に応じて放出口31aの直前における流路311bの断面積を一般的なノズルに比べて大きくすることができ、原料液Lの吐出量に時間変動が生じることを抑制することができる。
原料液Lが、例えば、果汁などの食物繊維を含む物であったり、微粒子を含むスラリー状のものであったりする場合、流路が狭いと食物繊維や微粒子が流路に挟まって液の流れを阻害する障害物となりかねない。このような障害物が発生すると放出される液の量が低減し、何等かの拍子に障害物が外れると放出される液量が回復することが起こり、放出される液量の変動幅が大きなものになりかねない。減圧された空間に対して放出される液量が変動すると、当該空間の圧力バランスが崩れて大きな圧力変動を起こしかねない。一方で本実施形態においてはそのような問題が発生することを抑制することができる。
放出される液量が変動すると液の粒の大きさが変化することにもなり、大量に液が放出される場合には真空度が低下(絶対圧が上昇)して液の凍結が不十分になるおそれもあり、既に形成されている凍結粒子が凍結の不十分な液で凝集してしまうおそれもある。収容空間10aに放出される原料液Lの量が変動し難い本実施形態では、そのような問題が生じ難く、大きさの揃った凍結粒子を作製し得る。
本実施形態の超音波ノズル31では、放出口31aの直前における流路31bの断面積を大きく確保し易い点からも凍結による目詰まりを抑制することができる。しかしながら、予期せぬ要因で凍結による目詰まりが生じてしまう可能性もあるため、目詰まりが生じた時に備えて素早く目詰まりを解消して原料液Lの放出を復活させることが可能な機構を設けることが望ましい。
本実施形態での前記ハウジング312は、ノズル本体311の外径よりも大きな内径を有する筒状で、前記ノズル本体311との間に空間を設けるようにノズル本体311を覆っている。本実施形態での超音波ノズル31は、当該空間に熱媒FL(不凍液等)を流通可能になっており、前記ノズル本体311を必要に応じて温度調節し得るようになっている。
本実施形態では、上記のような熱媒FLでノズル本体311を加温できるため、凍結時における目詰まりの解消を図ることができる。安定した量での原料液Lの放出が可能な本実施形態の粒子製造装置100では、収容空間10aの圧力をモニタリングすることでノズル本体311が目詰まりしたことを把握することができる。そこで、本実施形態の粒子製造装置100は、前記収容空間10aの圧力を測定するための圧力測定器(図示せず)を有していてもよい。また、前記超音波ノズル31は、該圧力測定器での測定結果に基づいてノズル本体311の温度調節をし得るように構成されていてもよい。本実施形態の粒子製造装置100は、圧力測定器で測定される前記収容空間10aの圧力について定めた基準値に達した時に前記超音波ノズル31の加温が行われるように構成されていてもよい。
超音波ノズル31の目詰まりを解消するための機構としては、上記のようなもの以外にも考えられる。超音波ノズル31の目詰まりを解消するための機構としては、例えば、超音波ノズル31の放出口31aに向けて気体を吹き付けて目詰まりの原因となっている凍結物を排除するための浄化用ノズルを設けることなどが考えられる。該浄化用ノズルから超音波ノズル31に吹き付ける浄化用のガスは、例えば、空気や窒素などとすることができる。浄化用ノズルには、このような浄化用ガスを常温で供給してもよく、加熱して供給してもよく、冷却して供給してもよい。目詰まりを解消するための浄化用ガスの吹き付けは連続的なものであってもよく断続的なものであってもよい。連続的に浄化用ガスを吹き付ける場合、吹き付け圧力を一定にしてもよく、吹き付け圧力の上下を繰り返すようにしてもよい。
浄化用ガスは、外部から放出口31aに向けて吹き付けるようにしてもよく、ノズル内部の流路311bを通じて放出口31aに供給するようにしてもよい。即ち、超音波ノズル31での原料液Lの圧力が上昇するなどして放出口31a又は流路311bにおいて凍結物等による閉塞が生じ始めたことを検知できた時点で原料液Lの供給を停止して代わりに浄化用ガスを供給し、該浄化用ガスで凍結物等を取り除くようにしてもよい。該浄化用ガスの供給・停止の切り替えなどについても前記収容空間10aの圧力について定めた基準値に基づいて実施してもよい。
本実施形態での超音波ノズル31は、図2Bに示すようなものであってもよい。図2Bに示す超音波ノズル31は、放出口31aが開口したチャンバー316を備える。図2Bに例示の超音波ノズル31は、原料液Lを貯留して超音波振動を与え、該超音波振動によって粒状の原料液L’を生じさせるための内部空間を有する第1チャンバー316aと、該第1チャンバー316aの内部空間に連通する内部空間を有する第2チャンバー316bとを備えている。該超音波ノズル31は、前記収容空間10aに隣設された前記第2チャンバー316bの内部空間と前記収容空間10aとが前記放出口31aを介して連通されている。
該超音波ノズル31では、第1チャンバー316aに原料液Lが供給されるように構成されている。該超音波ノズル31は、該第1チャンバー316aの内部空間の一部を常時原料液Lが占有して該原料液Lの液面がチャンバー内に形成されるように原料液Lを貯留する液溜めが第1チャンバー316aに設けられている。該超音波ノズル31は、該液溜めに貯留された原料液Lに超音波振動を与えるための超音波振動子313を備えている。該超音波ノズル31は、液溜めに貯留された原料液Lの液面から飛び出した原料液Lの粒から水分Wが蒸発することで収容空間10aとチャンバー316内の空間との間に差圧を生じさせ、該差圧を利用して原料液Lの粒を第2チャンバー316b及び放出口31aを通じて収容空間10aに放出し得るように構成されている。
チャンバー316内で発生させた原料液Lの粒を収容空間10aへ移送するのに前記差圧だけでは不十分な場合、例えば、収容空間10aに向けた気流をチャンバー316内に形成させるための気流発生機構を超音波ノズル31に設けるようにしてもよい。
該超音波ノズル31では、早い段階で水分が蒸発されて冷却された原料液Lが放出口31aから放出されるため収容空間10aでいち早く凍結粒子Aを形成させることができる。尚、図2Bに例示の超音波ノズル31でも、液溜めでの凍結を防止できるように基準値に基づいて温度調節する機構を設けることが好ましい。本実施形態の粒子製造装置100は、前記超音波ノズル31で放出される被処理物を、該超音波ノズルを通過する間に加熱又は冷却する温度調節装置を更に備えていることが好ましく、該温度調節装置は、後段に示すような基準値に基づいて温度調節し得るように備えられていることが好ましい。
本実施形態での超音波ノズル31は、図2Cに示すようなものであってもよい。図2Cに示す超音波ノズル31は、原料液Lから水分Wを蒸発させ、該水分Wの蒸発熱を利用して凍結状態になるまで原料液Lを冷却するように構成されている点についても図2Aや図2Bに例示の超音波ノズル31と共通している。図2Cに例示の超音波ノズル31は、放出口31aが開口したチャンバー316を備える点において図2Bに示した超音波ノズル31と共通している。該超音波ノズル31は、収容空間10aとチャンバー316とが放出口31aを通じて連通されており、チャンバー316が減圧装置20によって減圧され得るようになっている点、チャンバー316内に原料液Lを供給し得るように構成されている点、チャンバー316内で原料液Lから水分Wを蒸発させてチャンバー316側の真空度を収容空間10aよりも低下させて(チャンバー316での気圧を収容空間10aよりも高めて)チャンバー316から収容空間10aに向けた水蒸気の流れを形成し得るように構成されている点についても図2Bに示した超音波ノズル31と共通している。
図2Cに例示の超音波ノズル31は、当該超音波ノズル31の内部(チャンバー316内)で原料液Lが凍結されるように構成されている。図2Cに例示の超音波ノズル31は、チャンバー316内に超音波振動子313が配され、チャンバー316内で凍結された凍結物に当該超音波振動子313の振動を伝達し得るように構成されている。そして、図2Cに例示の超音波ノズル31は、前記凍結物を前記振動によって破砕することで当該超音波ノズル31の内部で凍結粒子Aを形成し得るように構成されている。
チャンバー316内に放散された凍結粒子Aは、放出口31aから水分W(水蒸気)が放出される気流に同伴されて凍結室10に放出される。図2Cに例示の超音波ノズル31は、凍結粒子Aのチャンバー316からの放出を加勢すべくチャンバー316に窒素や空気などのキャリアガスCGを導入し得るように構成されている。具体的には、図2Cに例示の超音波ノズル31は、チャンバー316内において開口した給気管317を備える。給気管317を備え、チャンバー316内にキャリアガスCGを導入できるように構成されていることで図2Cに例示の超音波ノズル31は、チャンバー316内の減圧状態(原料液に作用する負圧の程度)を調整し得るようになっている。図2Cに例示の超音波ノズル31は、給気管317によって供給されるキャリアガスCGを放出口31aが目詰まりした場合の浄化用ガスとしても利用できるようになっている。
放出口31aが目詰まり解消を目的として給気管317からチャンバー316内に浄化用ガスを供給する場合、その供給を開始するタイミングなどについては、図2A、図2Bに例示の超音波ノズルと同様に収容空間10aの圧力について予め定めた基準値に基づいて適宜設定することができる。
前記基準値は、例えば、通常運転のための設定値(P1)とは別に設定された絶対値(P2:P2<P1)であってもよい。前記基準値は、前記収容空間10aの圧力の時間変化における変化量であってもよい。
前者の場合、前記基準値(P2)は、例えば、通常運転のための設定値(P1)よりも50Pa以上低い値としてもよい。前記基準値(P2)は設定値(P1)よりも80Pa以上低い値であってもよく、100Pa以上低い値であってもよい。
後者の場合、収容空間10aの圧力の時間変化を移動平均し、該移動平均の値の所定時間内(例えば、1分以内)での低下量(ΔPa=(X分前の移動平均値-現在の移動平均値)/X分)についての基準値(ΔPa(Pa/min))を設定してもよい。該基準値(ΔPa)は、例えば、50Pa/min以上の値とすることができる。該基準値は、80Pa以上であってもよく、100Pa以上であってもよい。
前記熱媒FLは、ノズル本体311や原料液Lを加温するだけでなく冷却するためにも利用でき、原料液Lの温度が高くて放出後の凍結に時間が掛かる状況である場合にはノズル本体311を介して原料液Lを冷却して凍結粒子を形成し易くすることも可能である。
本実施形態の粒子製造装置100は、前記原料液Lの温度を測定するための液温測定器(図示せず)を有していてもよい。また、前記超音波ノズル31は、該液温測定器での測定結果に基づいてノズル本体311の温度調節をし得るように構成されていてもよい。
図2Aに示したような超音波ノズル31で原料液Lを液状のまま凍結室10に放出する場合、前記原料液Lの凍結は、凍結室10の真空度にもよるが、概ね放出口31aの付近で生じさせることができる。凍結室10を過度に減圧すると原料液Lがノズル本体311から離れて粒状になる前に凍結することにもなるが、超音波ノズル31では、放出口31aにおいてノズル本体311が超音波振動するため、原料液Lが凍結してもノズル本体311の振動によって破砕される。そのため超音波ノズル31では、放出口31aが目詰まりして凍結粒子Aが形成されない状態になることが抑制される。本実施形態では、超音波ノズル31での目詰まりを防止するために凍結室10の真空度を厳格に制御する必要性が低く、凍結粒子Aを簡便に作製することができる。
極低温の環境下で原料液を放出して凍結粒子を形成する方法では、顕熱による冷却が主体となるため、放出された液の温度が低下するにつれて雰囲気温度との温度差が小さくなって冷却速度が低下してしまうのに対して本実施形態では原料液の冷却が水の蒸発潜熱を主体としているため原料液は放出された直後から急速に冷却される。例えば、25℃での水の蒸発熱は、約600kcal/kgであり、原料液Lの比熱を水と同様の1cal/Kと仮定すると5%の水分が蒸発しただけで約30℃の温度低下をして凍結粒子が形成されることになる。しかも、本実施形態では超音波ノズルが凍結による目詰まりを起こし難いため、凍結室10内を高真空にして原料液の急速凍結を図ることができる。そのため、本実施形態では、凍結粒子が迅速に形成されることになり、最終的に形成される凍結乾燥粒子も効率良く作製されることになる。
本実施形態では、上記のようにして原料液の粒子が凍結して固体状の凍結粒子となる。ここで凍結粒子から水が放出されるスピードは、通常、凍結前の原料液の粒子からの水の放出スピードに比べて遅い。凝固点に近い温度の凍結粒子は、溶けて他の凍結粒子どうしを接着させる要因になる可能性があり、凝集塊を発生させる要因ともなり得る。また、凝固点に近い温度の凍結粒子は、凍結室10の壁面や室内の機器類に付着し易い傾向がある。そこで、本実施形態では凍結粒子をより素早く低温化させることが望ましい。
凍結に際して凍結粒子をより低温化させる上で原料液は有機溶媒を含んでもよい。本実施形態の原料液は水分を含んでいる。前記有機溶媒は、沸点が水よりも低いことで原料液の粒子が凍結する際に当該粒子から素早く放出され得る。また、該有機溶媒は、凝固点が水に比べて低い場合、当該有機溶媒を含んでいない原料液では凍結を生じて水の放出速度が低下してしまうような温度域でも粒子からの放出速度が低下し難い。そこで、沸点及び凝固点が水よりも低い有機溶媒を原料液に含有させることで蒸発熱による優れた冷却性能がより低い温度域まで発揮され、溶けにくい凍結粒子を形成することができる。また、有機溶媒を含む原料液は凝固し難いため超音波ノズル31での凍結が生じ難い。そのため有機溶媒を含む原料液を用いると超音波ノズル31を通じて放出される原料液の単位時間当たりの量が安定し、粒度の揃った凍結粒子を得ることが可能になる。なお、例えば常圧(1気圧)における沸点及び凝固点が水よりも低い前記有機溶媒が採用され得る。
上記のような有機溶媒としては、例えば、常温・常圧(例えば、23℃、1気圧)における水に対する溶解度が10g/100g以上となる親水性のものであってもよく、溶解度がそれよりも低い疎水性のものであってもよい。疎水性有機溶媒としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、トリクロロメタン、テトラクロロエタン、トリエチルアミン、ジエチルエーテル、酢酸エチル、メチルt-ブチルエーテルなどが挙げられる。親水性有機溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール1-プロパノール、2-プロパノール、2-ブタノール、アセトン、アセトニトリルなどが挙げられる。
原料液に含まれる有機溶媒は、親水性有機溶媒であることが好ましく、エタノール等のアルコールやアセトニトリルであることがより好ましく、エタノールかアセトニトリルかのいずれか一方又は両方であることが更に好ましい。
原料液での有機溶媒の含有量は、例えば、0.1質量%以上とすることができる。有機溶媒の含有量は、0.5質量%以上であってもよく、1質量%以上であってもよく、2質量%以上であってもよく、5質量%以上であってもよい。原料液での有機溶媒の含有量は、例えば、50質量%以下とすることができる。原料液での有機溶媒の含有量は、40質量%以下であってもよく、30質量%以下であってもよい。
原料液での有機溶媒の含有量は、原料液に含まれる水の量を100質量部とした時に、例えば、0.1質量部以上とすることができる。有機溶媒の含有量は、水100質量部に対して0.5質量部以上であってもよく、1質量部以上であってもよく、2質量部以上であってもよく、5質量部以上であってもよい。原料液での有機溶媒の含有量は、例えば、水100質量部に対して100質量部以下とすることができる。原料液での有機溶媒の含有量は、水100質量部に対して50質量部以下であってもよく、40質量部以下であってもよく、30質量部以下であってもよい。
本実施形態では、1つの凍結室10に複数の超音波ノズル31が備えられている。そのため、仮に1つの超音波ノズル31に詰まりが生じるなどしても他の超音波ノズル31によって凍結粒子Aの製造が継続され得る。また、本実施形態では、1つのポンプ32から排出される原料液Lが複数の超音波ノズル31に分配されるようになっているため、一つの超音波ノズル31に目詰まりが生じると、他の超音波ノズル31では原料液Lの流量が増すことになり、一つの超音波ノズル31に続いて他の超音波ノズル31に詰まりが生じることが抑制され得る。さらに、本実施形態では、超音波振動子313が放出口31aの手前に配されているため、原料液Lは、放出口31aから放出される直前に超音波振動子313から発せられる熱により加温される。そこで、超音波ノズル31が一度凍結して目詰まりしても当該超音波ノズル31ではノズル本体311の内部で原料液Lが温度上昇する。そして、当該超音波ノズル31では蒸発熱による温度低下が目詰まりによって停止する。そのため超音波ノズル31は、凍結による目詰まりが一度生じても短時間の間に詰まりが解消され得る。
本実施形態の粒子製造装置100は、前記凍結粒子Aを減圧環境下で加温しながら攪拌しつつ該凍結粒子Aから更に水分を除去するための攪拌装置40を備えている。本実施形態の粒子製造装置100は、減圧乾燥室50を更に備える。該減圧乾燥室50は、前記凍結室10を減圧するための前記減圧装置20か、又は、前記減圧装置20とは別の減圧装置によって減圧可能になっている。本実施形態では前記凍結室10と前記減圧乾燥室50とが一つの減圧装置20で減圧されるようになっている。
有機溶媒を含む原料液を用いる場合、前記凍結室10や前記減圧乾燥室50から排気してこれらを減圧するための経路(排気経路)において有機溶媒を回収するようにしてもよい。有機溶媒を回収する回収装置(図示せず)としては、有機溶媒を凍結させて回収する凝縮装置であってもよい。具体的には、例えば、前記凍結室10や前記減圧乾燥室50から排出される気体を前記有機溶媒の凝固点以下の温度に冷却可能な熱交換器を備えた前記凝縮装置を排気経路に設けるようにしてもよい。また、有機溶媒が親水性である場合は、熱交換器の冷却温度を有機溶媒の凝固点以下とする必要はなく、水と有機溶媒とを含む混合液の凝固点以下に温度調節可能な熱交換器を設けることで排気中に含まれる有機溶媒を水とともに凍結させて当該熱交換器の表面に付着させることができる。前記有機溶媒は、この付着物を凍結状態のまま或いは溶かして回収することができる。
前記減圧乾燥室50は、前記凍結粒子Aを乾燥させてフリーズドライ状態の凍結乾燥粒子を形成させるために用いられる。前記減圧乾燥室50は、前記凍結室10で製造された凍結粒子Aを受け入れ可能な収容空間50aを有する。該減圧乾燥室50は、前記凍結室10の下方に位置し、該凍結室10と上下方向でつながっている。前記減圧乾燥室50は、前記凍結室10と開閉装置60を介して接続されており、該開閉装置60が開状態になっている際には、前記収容空間50aが前記凍結室10の収容空間10aと連通した状態となるように構成されている。前記減圧乾燥室50は、開閉装置60が閉状態になっている際には前記収容空間50aが密閉状態になり、前記減圧装置20で所定の真空度に減圧され得るようになっている。
本実施形態の粒子製造装置100での前記攪拌装置40は、前記凍結室10から前記減圧乾燥室50に移送された前記凍結粒子Aを攪拌し得るように構成されている。本実施形態での前記攪拌装置40は、前記減圧乾燥室50で凍結粒子Aを攪拌するために備えられている。
前記減圧乾燥室50は、縦筒状の本体部51と、該本体部51の上部開口を塞ぐ蓋部52とを備えている。本体部51は、底部51dに向けて縮径し、内部の空間の全体形状が逆円錐形状になっている。本体部51の内部空間を側方より画定する側壁面51wは、縦長なすり鉢状となっている。言い換えると本実施形態の本体部51は、その内部空間の下端を画定する底部51dの外周縁から上方に向かって外広がりに拡径する側壁面51wを有している。本実施形態の本体部51は、それ自体も逆円錐形状となっている。
前記減圧乾燥室50は、前記蓋部52に2つの開口が形成されている。一つの開口は、排気孔52aであり、もう一つの開口は凍結粒子Aの供給口52bである。前記排気孔52aの上方にはフィルターユニット53が接続されている。前記減圧乾燥室50は、前記減圧装置20による収容空間50aからの排気に際して前記フィルターユニット53を介して排気し得るように構成されている。前記供給口52bの上方には前記開閉装置60が接続されている。前記減圧乾燥室50は、前記開閉装置60を開状態にすることで前記凍結室10から重力の作用により落下する凍結粒子Aが前記供給口52bを通じて本体部51に収容されるように構成されている。本実施形態においては、前記凍結室10にもフィルターユニットを設けてもよく、フィルターユニットは、前記減圧乾燥室50や前記凍結室10から前記減圧装置20に至るまでの排気経路の途中に設けるようにしてもよい。
前記本体部51は、上下方向での両端部を除いて二重壁となっており、熱媒を流通可能なジャケット部511を有する。即ち、本実施形態での前記減圧乾燥室50は、収容物を加熱したり冷却したりするための伝熱面50bが前記本体部51に設けられ、収容した凍結粒子Aの温度調節ができるようになっている。該本体部51の底部51dには、凍結粒子Aを凍結状態で乾燥させることによって得られた凍結乾燥粒子を排出するための排出口51aが設けられている。
前記排気孔52aと前記供給口52bとは前記蓋部52の中心部を挟んで左右に分かれて配置されており、該中心部には前記攪拌装置40の回転軸41が挿通されている。該回転軸41の上端部は、前記蓋部52よりも上方に延び、該蓋部52の上方に配されたギアボックス42に収容されている。前記回転軸41は、前記蓋部52を通り、前記収容空間50aの中央部を通るようにして下方に延びている。即ち、前記回転軸41は、逆円錐形状を有する本体部51の中心軸51cに沿って垂直方向に延在するように設けられている。前記回転軸41の下端部は、前記本体部51の底には接続されておらず、自由端となって前記本体部51の底から僅かに上方に位置している。
前記攪拌装置40は、前記ギアボックス42の歯車を回転させるための回転機43を有し、該回転機43の駆動力により前記回転軸41が軸周りに回転するように構成されている。前記攪拌装置40は、減圧乾燥室50内で回転して凍結粒子Aを攪拌するための回転体として前記回転軸41と、前記回転軸41に固定された攪拌翼44とを備える。前記攪拌装置40は、前記本体部51の下端部で回転するヘリカルリボン翼441と、前記本体部51の高さ方向中央部で回転する複数のパドル翼442とを備えている。前記攪拌装置40は、前記凍結室10から移送されて前記収容空間50aに収容された凍結粒子Aをヘリカルリボン翼441やパドル翼442で攪拌し得るように構成されている。
本実施形態の前記攪拌装置40では、前記回転軸41が回転体を回転させるときの軸心に沿って延びるように配されており、当該回転体が自転のみを行うように構成されている。前記回転体は、減圧乾燥室50の伝熱面50bに沿って減圧乾燥室50内を周回するスクレーパーのようなものであってもよい。即ち、前記回転体の減圧乾燥室50内での回転運動は、軸心周りの自転であっても、軸心周りの公転であってもよい。また、前記攪拌装置40は、攪拌翼が取り付けられた回転軸を自転させつつ減圧乾燥室50の壁際に沿って周回させるようにしてもよく、公転と自転とを組み合わせた回転が可能な回転体を備えていてもよい。
本実施形態の粒子製造装置100では、凍結乾燥粒子を形成するための原料液Lからの水分除去を前記凍結室10と前記減圧乾燥室50との2段階で実施し得るように構成されており、前記凍結室10での乾燥条件と前記減圧乾燥室50での乾燥条件とを個別に調節可能になっている。
前記凍結室10では、過度に減圧をすると前記超音波ノズル31に目詰まりが生じる可能性を有しているが、減圧乾燥室50ではそのような心配がないため、減圧乾燥室50では前記凍結室10よりも高い真空度で凍結粒子Aの乾燥を行うことができ、凍結粒子Aから水分を昇華によって除去し得る。また、前記本体部51の内壁面の温度を上げて凍結粒子Aを加温することで凍結粒子Aの乾燥を促進することができる。そのため前記減圧乾燥室50での乾燥によって得られる凍結乾燥粒子は、前記凍結室10での凍結によって得られる凍結粒子Aよりも水分含有量が大きく低下したものとなり得る。しかも、減圧乾燥室50では攪拌翼44での攪拌が行われるため、凍結粒子Aからの水分除去が促進される。
本実施形態の粒子製造装置100では、前記回転軸41の回転時に前記ヘリカルリボン翼441やパドル翼442が前記伝熱面50bから前記凍結粒子Aを掻き取るように収容空間50a内を移動する。そのため本実施形態の粒子製造装置100では、凍結粒子Aの更なる乾燥が促進されるとともに得られる凍結乾燥粒子の乾燥状態を比較的均一なものとすることができる。本実施形態の粒子製造装置100では、回転軸41や攪拌翼44も温度調節ができるようにして上記のような効果をより顕著に発揮させるようにしてもよい。
本実施形態の粒子製造装置100を用いた凍結粒子の製造方法では、水分を含む被処理物である前記原料液Lを減圧し、前記水分の蒸発によって前記原料液Lを冷却して凍結することと、前記凍結がされた後の前記原料液L又は前記凍結がされる前の前記原料液Lを超音波ノズルで粒子状にすることと、を実施して前記原料液Lが粒子状で凍結している凍結粒子が製造される。
凍結粒子の製造方法に掛かる発明の一つの側面では、減圧された凍結室10の収容空間10aに水分を含む液状の被処理物である原料液Lを超音波ノズル31で放出し、前記水分の蒸発によって原料液Lを凍結させて前記収容空間10aに凍結粒子が形成される。凍結粒子の製造方法に掛かる発明の別の側面では、内部の空間が減圧状態になっている超音波ノズル31に前記原料液Lが供給され、該超音波ノズル31の内部で原料液Lが減圧されて凍結されるとともに当該超音波ノズル31の内部で凍結前又は凍結後の原料液Lが超音波振動によって粒子状にされて凍結粒子Aが形成され、該超音波ノズル31の内部で形成された前記凍結粒子Aが前記放出口31aを通じて前記凍結室10へと放出される。
本実施形態の粒子製造装置100を用いた凍結粒子の製造方法では、減圧による凍結で得られた凍結粒子Aを減圧乾燥室50において減圧環境下で乾燥させる工程を実施して凍結乾燥粒子を製造することを含み、該工程では、上記の通り減圧された収容空間50a内で凍結粒子Aが攪拌される。
前記凍結乾燥粒子は、常温(例えば、23℃)において十分乾燥した固体となる程度にまで乾燥されていることが好ましいが、前記凍結粒子Aは、常温において固体状となるものでなくてもよく、例えば、常温においてペースト状(半固体状)となるようなものであっても、液体に戻ってしまう程度の乾燥状態のものであってもよい。特に前記凍結粒子Aは、乾燥されることが予定されているため、常温において原料液Lが濃縮された濃縮液となる程度に水分が除去されたものであってもよい。
前記凍結乾燥粒子は、例えば、水分含有量が5質量%以下となるように作製される。凍結乾燥粒子の水分含有量は4質量%以下であってもよく、3質量%以下であってもよい。凍結乾燥粒子の水分含有量は、例えば、105℃のギアオーブンで凍結乾燥粒子を2時間乾燥させた時の質量変化を元の凍結乾燥粒子の質量で除して求めることができる。
前記凍結粒子Aを製造する際は、まず、前記開閉装置60を閉状態にし、前記真空ポンプ21で凍結室10を真空引きして前記収容空間10aを大気圧以下に減圧された状態にする。また、前記原料液Lは、凍結室10で凍結し易くなるように予め冷却しておいてもよく、例えば、0℃~15℃となるように冷却していてもよい。
前記凍結粒子Aが製造される前記凍結室10は、例えば、前記原料液Lの放出に際して前記収容空間10aが100Pa~1000Paの圧力(絶対圧)となるように調整される。凍結室10は、所定の原料液Lの放出が完了し、所定量の凍結粒子Aが凍結室10に蓄えられるまで収容空間10aが上記範囲内に維持されることが好ましい。収容空間10aの圧力は、低い方が凍結には有利となる。前記圧力は800Pa以下であることが好ましく、600Pa以下さらには400Pa以下であることがより好ましい。一方で圧力が過度に低いと超音波ノズル31が目詰まりするおそれがある。そのため前記圧力は、150Pa以上であることが好ましく、200Pa以上であることがより好ましい。
前記収容空間10aの圧力は凍結粒子Aの製造開始から製造完了まで一定している必要はない。例えば、凍結粒子Aの大きさに過度なバラツキが生じない程度の範囲で圧力を変動させるようにしてもよい。凍結粒子の製造開始から製造完了までの間は、例えば、最低圧力から最高圧力までの差が10Pa以上100Pa以下となるように圧力の高低差を設けて前記圧力の上下を繰り返すようにしてもよい。そのことによりノズル本体311が連続的に強く冷却されることを抑制でき、凍結粒子を超音波ノズル31の目詰まりを抑制しつつ製造することができる。
所定量の凍結粒子が凍結室10に蓄えられた場合、原料液Lの放出を止め、開閉装置が閉状態から開状態へと切り替えられて凍結粒子Aが凍結室10から前記減圧乾燥室50へと移送される。移送された凍結粒子Aは、減圧乾燥室50において減圧状態でジャケットを流れる熱媒(冷熱媒)の温度を徐々に上昇させることで緩やかに温度上昇しながら攪拌されて水分が除去される。前記減圧乾燥室50は、前記凍結粒子Aを攪拌しつつ乾燥させるのに際して前記収容空間50aが1Pa~100Paの圧力(絶対圧)となるように調整される。前記収容空間50aは壁面に配置されたジャケット部511により例えば-40℃~40℃の範囲で所定の温度に調整される。前記収容空間50aの圧力や壁面の温度調節は、凍結粒子Aの移送前に開始されてもよく、移送後に開始されてもよい。
前記減圧乾燥室50は、前記真空ポンプ21で前記凍結室10を真空引きする際に併せて真空引きされてもよい。前記減圧乾燥室50で凍結粒子Aの乾燥が行われて凍結乾燥粒子が形成される間、前記凍結室10では、次バッチの凍結粒子Aが製造されてもよい。即ち、本実施形態では、凍結粒子Aの製造をバッチ式で実施し、減圧された第一の空間に対して水分を含む液状の被処理物である原料液Lを超音波ノズル31で放出し、前記水分の蒸発によって放出された原料液Lを凍結させて凍結粒子Aを第1の空間で形成させた後に該凍結粒子Aを第1の空間とは別の第2の空間に移送して該第2の空間で凍結粒子Aを乾燥させる乾燥工程を実施し、該乾燥工程を実施している間に次バッチの凍結粒子Aを前記第1の空間で作製してもよい。凍結粒子Aの乾燥は、複数バッチの凍結粒子Aが減圧乾燥室50に収容されてから開始してもよい。
本実施形態の粒子製造装置100を用いた凍結粒子の製造方法では、超音波ノズル31からの放出による凍結で得られた凍結粒子Aを減圧乾燥室50で乾燥させて凍結乾燥粒子を製造する乾燥工程を含み、該乾燥工程では、減圧された収容空間50a内で凍結粒子Aを攪拌することを含む。そのため、本実施形態では、十分に乾燥された凍結乾燥粒子が簡便に得られる。
本実施形態の粒子製造装置100では、攪拌装置40を減圧乾燥室50に設けた態様を例示しているが、例えば、凍結室10にも減圧乾燥室50と同様の攪拌装置又は別態様の攪拌装置を設け、凍結粒子Aを攪拌して複数の凍結粒子Aが凝集した凝集塊が形成されることを抑制してもよい。また、凍結室10の壁面を冷して凍結粒子Aの冷却を実施するような場合などにおいて、凍結粒子Aを攪拌することで冷却効果をより多くの凍結粒子Aに及ぼすようにしてもよい。本実施形態の粒子製造装置100や凍結粒子の製造方法では、このような事項以外にも各種の変更を適宜加え得る。
(第2実施形態)
上記例示の粒子製造装置100には、各種の変更が加えられ得る。以下に第2実施形態に係る粒子製造装置について図3A~図3D、図4A、図4Bを参照しつつ説明する。
第1実施形態の粒子製造装置100では、凍結室10と減圧乾燥室50とがそれぞれ別室となっていたが、この第2実施形態ではそれらが兼用となっており、該第2実施形態の凍結室10は、原料液Lから凍結粒子Aを形成できるように構成されているだけでなく形成した凍結粒子を減圧状態で乾燥させて凍結乾燥粒子を形成し得るように構成されている。即ち、第2実施形態の粒子製造装置101は、第1実施形態の減圧乾燥室50が凍結室10として用いられ、凍結室10で凍結と乾燥との両方が行われる点において第1実施形態の粒子製造装置100と異なっている。
第2実施形態の粒子製造装置101は、第1実施形態での減圧乾燥室50を凍結室10として用いるため、当該凍結室10は、第1実施形態での減圧乾燥室50と同じ形状を有する。即ち、凍結室10は、縦長な逆円錐形状の本体部11と、該本体部11の上部開口を塞ぐ蓋部12とを備えている。前記蓋部12には排気孔12aが設けられている。本体部11は、その底部11dより外広がりに立ち上がる側壁面11wを有し、内部の空間が逆円錐形状となっている点についても第1実施形態での減圧乾燥室50と同じである。
本実施形態の粒子製造装置101は、原料液に有機溶媒を所定の割合で含有させることができる点、その場合に有機溶媒を回収する回収装置を設置し得る点においても第1実施形態の粒子製造装置100に共通している。
第2実施形態の凍結室10は、前記排気孔12aの上方にはフィルターユニット13が接続され、前記減圧装置20による収容空間10aからの排気が前記フィルターユニット13を介して行われる点において第1実施形態の粒子製造装置100での減圧乾燥室50に共通している。
本実施形態においては、前記排気孔12aと前記超音波ノズル31とが何れも凍結室10の上部を構成する前記蓋部12に設けられている。また、図3A、図3Bに示すように、前記排気孔12aと前記超音波ノズル31とは前記凍結室10の左右に分かれて配置されており、上方から見て前記凍結室10の中心(中心軸10c)に対して例えば互いに反対位置となるように配されている。前記超音波ノズル31からは、原料液Lの粒が下方に向けて放出されるため、超音波ノズル31を凍結室10の上部に設けることで原料液Lが落下可能な時間を長くすることができる。その一方で原料液Lの粒が凍結室10の収容空間10aを漂う時間が長くなると排気孔12aから室外に排出されてしまったり、フィルターユニット13に吸い寄せられてフィルターの目詰まりを生じさせたりする場合がある。排気孔12aが下方に設けられるとそのようなことが生じる可能性が高くなるため本実施形態では排気孔12aも凍結室10の上部に設けている。また、前記排気孔12aの端縁から前記超音波ノズル31の放出口31aまでの水平方向での距離は30cm以上確保されることが好ましく、50cm以上確保されることがより好ましい。
前記本体部11がジャケット部111を有し、収容物を加熱したり冷却したりするための伝熱面10bが前記本体部51に設けられ、収容した凍結粒子Aの温度調節ができるようになっている点においても第2実施形態の凍結室10と第1実施形態の減圧乾燥室50とは共通している。
第2実施形態の粒子製造装置101は、攪拌装置40の構成や配置についても第1実施形態と共通している。即ち、第2実施形態の粒子製造装置101は、凍結室10に配され、且つ、前記凍結室10を通る軸心周りに回転する回転体として前記のような回転軸41や攪拌翼44を備えた回転体が前記攪拌装置40に備えられており、該攪拌翼44の回転によって凍結室10に収容されている凍結粒子Aを攪拌するよう構成されている。
図3A、図3Bに示すように、この第2実施形態においても第1実施形態と同様に前記蓋部12に複数の超音波ノズル31が設けられている。複数の超音波ノズル31は、図3A、図3Bに示すように、本体部11の径方向Dに沿って並ぶように配されてもよく、図3C、図3Dに示すように本体部11の周方向Rに沿って並ぶように配されてもよい。図3Cに示すように、前記凍結室10の中心から前記排気孔12aの中心へと水平方向に延ばした仮想線Rxを起点とし、該仮想線Rxを前記凍結室10の中心軸10c周りに時計周りに回転する方向を正転方向(プラス方向:+θ)とした場合、複数の超音波ノズル31は、所定の範囲内に設けられていることが好ましい。
前記凍結室10の上面視における超音波ノズル31の位置(放出口31aの位置)は、前記排気孔12aの位置(中心位置)から時計回りに90°以上270°以下の範囲内であってもよく、120°以上240°以下の範囲内であってもよく、135°以上225°以下の範囲内であってもよく180°となる位置であってもよい。
本実施形態では、前記攪拌翼44が配されている空間内で凍結粒子Aが作製される。そして、本実施形態では凍結室10の上部に配された超音波ノズル31から原料液Lが粒状になって放出されるため原料液Lが十分に凍結する前に攪拌翼44に到達して攪拌翼44に付着してしまわないように攪拌翼44の高さを低くしておくことが好ましい。前記攪拌翼44は、その上端が減圧乾燥室50の容積の60%以下の位置になるように配されることが好ましく、50%以下の位置になるように配されることが好ましい。即ち、本実施形態では、減圧乾燥室50内の容積を底部から累積していったときに、累積値が減圧乾燥室50の全容積の60%となるラインや50%となるラインよりも前記攪拌翼44の上端の方が下位となっていることが好ましい。より具体的には、攪拌翼44の上端は、超音波ノズル31の放出口31aから30cm以上下方に設けられることが好ましく、50cm以上下方に設けられることがより好ましい。
攪拌装置40の運転時に攪拌翼44が大きく移動するのに対し、回転軸41は、軸周りに回転するのみであり、停止している状態と大きくは変わらない。運転時も同じ場所に位置する回転軸41は、回転軸41の周りを周回するように移動する攪拌翼44に比べて凍結粒子が付着し易い。しかも、攪拌翼44に付着した凍結粒子に比べて回転軸41に付着した凍結粒子は脱落し難い。そのため、図4Aに示すように、回転軸41の近くに超音波ノズル31を配置して原料液の放出を行うと凍結粒子が回転軸41に付着して凝集塊ABを形成してしまいかねない。
図4Bに示す態様においては、原料液を粒子状にして前記凍結室10に放出する超音波ノズルが前記凍結室10の上方から下方に向けて原料液を放出するように設けられ、該凍結室10の収容空間10aには、該収容空間10aに収容された凍結粒子を攪拌するための回転体として、前記収容空間10aの中央部を通って上下方向に延びる回転軸41と該回転軸41に取付けられた攪拌翼44とが配されており、超音波ノズル31からの原料液の放出方向DX(放出口31aに向けての原料液の流通方向)は、本体部11の下方に向かうに従って回転軸41に接近する方向となっているが、該放出方向DXが回転軸41に交わらないように設定されている。このことにより、図4Bに示す態様においては、凍結粒子の回転軸41への付着が抑制される。
超音波ノズル31から本体部11の底部11dに向けた前記放出方向DXは、すり鉢状になっている側壁面11wに沿うように設定されてもよく、前記側壁面11wと所定の間隔(例えば、50mm~300mm)を保って並行するように設定されてもよい。中心軸10cの方向から見た放出方向DXは、図3Cに示すように径方向D内向き(中心方向)であってもよく、図3Dに示すように径方向Dに対して傾きを持った方向であってもよい。
本実施形態においては、原料液Lが攪拌翼44の表面で凍結するなどして攪拌翼44に凍結物が付着したままの状態になることも考えられる。その場合、放出口30aの目詰まり解消に利用される浄化用ノズルと同様のものを設けて攪拌翼44に付着した凍結物を除去するようにしてもよい。また、本実施形態においても凍結粒子Aは、凍結室10ではなく超音波ノズル31の内部で形成させることができる。その場合、原料液Lが凍結粒子Aとなった後で凍結室10に放出されるため、原料液Lの凍結が不十分で攪拌翼44などに原料液Lが付着してしまうおそれを抑制することができる。
第2実施形態の粒子製造装置101では、前記蓋部12に前記超音波ノズル31が装着されている。
第2実施形態の粒子製造装置101を用いた凍結粒子Aや凍結乾燥粒子の製造では、第1実施形態と同様の方法が採用され得る。尚、第1実施形態では凍結粒子の製造と凍結乾燥粒子の製造とをそれぞれ別空間で実施していたが第2実施形態では、原料液Lの放出・凍結による凍結粒子Aの製造及び凍結粒子Aの減圧条件下での攪拌・乾燥による凍結乾燥粒子の製造をいずれも凍結室10の収容空間10aで実施することができる。原料液Lの凍結と凍結粒子Aの乾燥とを同じ空間で実施することができる第2実施形態では、粒子製造装置101を第1実施形態の粒子製造装置100よりも小型化することが容易である。
第2実施形態の粒子製造装置101では、凍結室10を所定の真空度にしつつ原料液Lを超音波ノズル31で放出し、所定量の凍結粒子Aが得られた時点で該凍結粒子を凍結状態のまま乾燥するのに適した真空度に変化させ、攪拌装置40を起動して凍結乾燥粒子を作製するようにしてもよい。尚、第2実施形態では、必ずしも凍結と乾燥とを凍結室10で実施する必要はなく、例えば、凍結室10で得られた凍結粒子Aを別の凍結乾燥装置に移送して別の凍結乾燥装置で乾燥を行ってもよい。
本実施形態においては、凍結室10だけで凍結と乾燥とが実施可能であるため、自動化などが容易である。しかも、本実施形態では、凍結粒子の移動が少ないため異物の混入なども抑制され得る。そのため、本実施形態は、凍結粒子Aや凍結乾燥粒子が医薬品のようなものである場合に好適であると言える。また、第1実施形態では、凍結室10と減圧乾燥室50とが開閉装置60を介して接続されていたが、本実施形態ではそのような接続箇所を減らすことができ清掃等のメンテナンス作業も簡略化され得る。
(第3実施形態)
以下に図5を参照しつつ第3実施形態の粒子製造装置102について説明する。第3実施形態ではコニカルドライヤーの乾燥室が粒子製造装置102の減圧乾燥室50として利用されている。より詳しくは、第3実施形態の粒子製造装置102は、コニカルドライヤーを正立姿勢から上下が入れ替わるように半回転(180度回転)させて倒立姿勢にし、上向きとなった製品排出口に凍結室10を上方から接続した形になっている。
第3実施形態の粒子製造装置102は、真空ポンプ21を備えた減圧装置20で減圧状態にされた凍結室10の収容空間10aに対して超音波ノズル31で原料液Lが放出されて凍結粒子Aが製造される点においても第1実施形態の粒子製造装置100と共通している。即ち、第3実施形態ではコニカルドライヤーの排出口が減圧乾燥室50に凍結粒子Aの供給を行う供給口となっており、該供給口が当該減圧乾燥室50での乾燥が終わった際の排出口51aを兼ねている。本実施形態では該排出口51aの開口方向が下向きになる状態で凍結乾燥粒子を減圧乾燥室50から排出することができ、コニカルドライヤーを正立姿勢にして凍結乾燥粒子を排出させることができる。
第3実施形態の凍結室10は第1実施形態と同様に減圧乾燥室50とは別室となっている。凍結室10は減圧乾燥室50に着脱自在に装着されており、凍結室10が外された後の排出口51aを塞ぐために本実施形態の減圧乾燥室50には底蓋54が設けられている。
第3実施形態の粒子製造装置102は、該減圧乾燥室50が前記凍結室10の下方に位置し、該凍結室10と上下方向でつながっていて、該減圧乾燥室50に前記凍結室10で製造された凍結粒子Aを受け入れ可能な収容空間50aを有する点において第1実施形態の粒子製造装置100と共通している。
前記減圧乾燥室50が開閉装置60を介して前記凍結室10と接続されており、該開閉装置60が開状態になっている際には、前記収容空間50aが前記凍結室10の収容空間10aと連通した状態となるように構成されている点についても同じであり、該凍結室10と減圧乾燥室50とがそれぞれ前記減圧装置20の真空ポンプ21で所定の真空度に減圧され得るように構成されている点においても第3実施形態の粒子製造装置102は、第1実施形態の粒子製造装置100と共通している。
本実施形態の粒子製造装置102は、減圧乾燥室50が本体部51と蓋部52とを備え、該蓋部52に排気孔52aが設けられ、フィルターユニット53を介して収容空間50aから排気される点でも第1実施形態の粒子製造装置100と共通している。熱媒を流通させることが可能なジャケット部511が減圧乾燥室50に設けられて該減圧乾燥室50の内壁面が伝熱面50bとなっている点においても第3実施形態の粒子製造装置102は、第1実施形態の粒子製造装置100と共通している。
図5に例示の粒子製造装置102では、凍結室10から凍結粒子Aが移送された際にフィルターユニット53が下方に位置する。フィルターユニット53のフィルターの少なくとも一部が収容空間50aに露出した状態となっていると凍結粒子Aが覆って目詰まりしてしまうことにもなり得る。そのため、前記収容空間50aに対して露出しているフィルターユニット53を室内側から覆うカバー材を設けてもよい。該カバー材は、凍結粒子Aの付着を抑制する上では、フィルターよりも熱伝導率に優れた素材で構成されることが好ましく、ステンレス鋼などの金属製であることが好ましい。該カバー材は、フィルターユニット53のフィルターよりも目の粗い多孔質なシート材で構成することができ、金属メッシュやパンチングメタルなどで構成することができる。
第3実施形態の粒子製造装置102では、攪拌装置40による凍結粒子の攪拌方法が第1実施形態とは異なっている。本実施形態での前記攪拌装置40は、前記減圧乾燥室50を回動させる回動装置を備え、前記減圧乾燥室50の回動によって収容空間50aに収容されている前記凍結粒子Aを攪拌するよう構成されている。第3実施形態の粒子製造装置102での攪拌装置40は、回転機43を備え、収容空間50aを水平方向に通る軸心X周りに減圧乾燥室50を回転させ得るように構成されている。
本実施形態の攪拌装置40には、一方向への回転運動を揺動運動へと変換可能なスライダークランクのような揺動機(図示せず)が備えられている。第3実施形態の粒子製造装置102は、凍結室10から減圧乾燥室50に凍結粒子Aを移送した後、凍結室10と接続した状態のまま減圧乾燥室50を+90度から-90度の範囲内で揺動(回動)させることで収容した凍結粒子Aを攪拌することができるだけでなく、凍結室10を取り外して底蓋54を閉じた状態で軸心X周りに所定の回転速度で減圧乾燥室50を回転させることもできるようになっている。後者の場合、凍結粒子Aをより激しく攪拌することができ、攪拌の程度を幅広く調節することができる。一方で、後者の方法では凍結室10と接続したまま減圧乾燥室50の排出口51a(一次乾燥粒子の供給口)を開閉することが可能な開閉装置を設けるなどしないと二次乾燥を実施するまでの間に一次乾燥粒子の減圧状態が解除される期間が設けられることになるのに対し、前者の場合は、そのような特別な開閉装置が無くても凍結粒子Aを減圧条件下に維持したまま該凍結粒子Aの乾燥を実施することができる。また、凍結室10と減圧乾燥室50とをフレキシブルチューブで接続するようにすれば、凍結室10の位置を固定したまま減圧乾燥室50を揺動させることができる。
本実施形態では、図に示すようにフィルターユニット53が減圧乾燥室50の内壁面よりも内側に位置し、収容空間50aの中心方向に突出した状態になっている。そして、本実施形態では、凍結粒子Aの製造に際してフィルターユニット53が減圧乾燥室50の底部に位置することになるため、凍結粒子Aの量が多いとフィルターユニット53が凍結粒子Aに埋没するおそれがあり、凍結乾燥粒子の形成のための減圧に際して真空ポンプ21の負荷を増加させることにもなり得る。従って、減圧乾燥室50を揺動しつつ二次乾燥を行う際にはフィルターユニット53の少なくとも一部が凍結粒子Aに埋没した状態から脱出して収容空間50aに対して露出するよう揺動角度を調節することが望ましい。
本実施形態では、減圧乾燥室50を回転させつつ凍結粒子Aの乾燥を行う場合、収容空間50aに収容されている凍結粒子Aを全体的に攪拌することができ、第1実施形態に比べて凍結粒子Aの乾燥が促進され得る。本実施形態での凍結や乾燥における真空度は第1実施形態の場合と同様に設定することができる。また、この第3実施形態のようにコニカルドライヤーを用いる場合であっても、第2実施形態のように減圧乾燥室と凍結室との兼用が可能である。そのような実施態様について以下に説明する。
(第4実施形態)
図6は、第4実施形態の粒子製造装置103を示しており、第3実施形態と同様にコニカルドライヤーを利用した粒子製造装置103を示している。図6は、コニカルドライヤーが正立姿勢となった状態を示している。第3実施形態では、コニカルドライヤーの乾燥室が凍結乾燥を行なうための減圧乾燥室50となっていたが本実施形態では原料液Lの放出・凍結を行なうための凍結室10となっており、必要に応じて凍結粒子Aの減圧条件下での乾燥もできるようになっている。
第4実施形態の粒子製造装置103では凍結室10は、本体部11と、該本体部11の上部開口を塞ぐ蓋部12とを備えている。前記蓋部12に排気孔12aが設けられている点については第3実施形態と共通している。凍結室10は、下端となる部分に凍結粒子Aの取り出し口として利用可能な排出口11aを有し、該排出口11aを開閉するための底蓋14を更に有する。
第4実施形態の凍結室10は、前記排気孔12aにフィルターユニット13が設けられ、前記減圧装置20による収容空間10aからの排気が前記フィルターユニット13を介して行われる点において第3実施形態の粒子製造装置102での減圧乾燥室50に共通している。前記本体部11がジャケット部111を有し、収容物を加熱したり冷却したりするための伝熱面10bが前記本体部11に設けられ、収容した凍結粒子の温度調節ができるようになっている点においても第4実施形態の凍結室10と第3実施形態の減圧乾燥室50とは共通している。第4実施形態の粒子製造装置103は、攪拌装置40の構成や機能などについても第3実施形態と共通している。
第4実施形態の粒子製造装置103は、放出装置30が凍結室10に固定されて凍結室10とともに回転可能になっている。粒子製造装置103では、超音波ノズル31によって凍結後、又は、凍結前の原料液Lが粒子状となって放出される地点とは最も離れた位置にフィルターユニット13を設けて凍結粒子Aがフィルターユニット13を通過することを防止するようにしてもよい。即ち、第4実施形態の粒子製造装置103では、超音波ノズル31とフィルターユニット13とを凍結室10において互いに対向する位置関係となるように配置してもよい。その場合、フィルターユニット13のフィルターが超音波ノズル31に向けて露出した状態にないようにカバー材(フィルターカバー)を設けるようにしてもよい。即ち、カバー材は、フィルターと超音波ノズル31とを結ぶ直線を遮るように設けることができる。該カバー材は、第3実施形態のフィルターユニット53と同様にフィルターよりも熱伝導率に優れた素材で構成されることが好ましく、ステンレス鋼などの金属製であることが好ましく、フィルターよりも目の粗い多孔質なシート材で構成することができ、金属メッシュやパンチングメタルなどで構成することができる。
第4実施形態の粒子製造装置103は、超音波ノズル31、該超音波ノズル31に原料液Lを供給するためのポンプ32、及び、原料液Lを貯留する原料タンク33が凍結室10に固定されている。前記超音波ノズル31は、図6に示すように、凍結室10の回動や回転の中心となる軸心Xに対して直交する方向から見たときの凍結室10の左右の何れかの壁に1又は複数設けられ得る。超音波ノズル31をこのような配置にすると原料液Lを放出しつつ凍結室10を回転させて内部に収容されている凍結粒子Aを攪拌しても凍結粒子Aが超音波ノズル31の放出口31aを覆ってしまうことを防止でき、放出口31aの目詰まりが防止されるとともに放出された原料液によって複数の凍結粒子Aが集合した凝集塊が形成されてしまうことも抑制することができる。
第4実施形態の粒子製造装置103を用いた凍結粒子Aや凍結乾燥粒子の製造では、第1実施形態と同様の方法が採用され得る。尚、第1実施形態では凍結粒子Aの形成と凍結乾燥粒子の形成とをそれぞれ別室となった凍結室10と減圧乾燥室50とで実施していたが第2実施形態と同様に当該第4実施形態では、凍結室10と減圧乾燥室50とを兼用する一つの室内で凍結粒子Aの形成と凍結乾燥粒子の形成とが行われる。凍結粒子Aの形成と凍結乾燥粒子の形成とを同じ空間で実施することができる第4実施形態では、粒子製造装置103を小型化することが容易である。
第4実施形態の粒子製造装置103では、凍結室10を所定の真空度にしつつ原料液Lを超音波ノズル31で放出し、所定量の凍結粒子Aが得られた時点で該凍結粒子Aの乾燥に適した真空度に変化させて凍結乾燥粒子を作製するようにしてもよい。前記攪拌装置40は、原料液Lを放出して凍結粒子Aを形成している時と真空度を挙げて凍結粒子Aを乾燥している時との両方で駆動させてもよく、何れか一方のみで駆動させてもよく、いずれの場合も駆動させないようにしてもよい。
凍結時と凍結乾燥時との両方で攪拌装置40を使用する場合、例えば、凍結時では凍結室10を揺動させるだけにして、凍結乾燥時では凍結室10を回転させるようにしてもよい。
第4実施形態の粒子製造装置103では、第3実施形態と超音波ノズル31の取り付け位置を大きく変更した態様を例示しているが、この第4実施形態での超音波ノズル31の取り付け位置は、第3実施形態と同様に排出口11aとしてもよい。
本実施形態では、放出装置30を、前記凍結室10に装着された超音波ノズル31と、該超音波ノズル31よりも上流側の機器類との間(例えば、超音波ノズル31とポンプ32との間など)で切り離し可能にし、原料タンク33やポンプ32は取り外して超音波ノズル31だけを凍結室10に装着したままで凍結室10を回転して凍結粒子Aの乾燥を実施してもよい。この場合、凍結粒子Aの形成後に超音波ノズル31を装着したまま凍結粒子Aの乾燥を行うことで凍結室10の減圧状態が解除されてしまうことを防止することができる。
凍結粒子Aの乾燥は凍結室10から超音波ノズル31を取り外した上で実施してもよい。その場合、凍結室10の回転中に凍結粒子Aが超音波ノズル31を覆ったりしないので、超音波ノズル31の放出口31aが目詰まりすることをより確実に防止することができる。
この第4実施形態や前記の第2実施形態では、第1実施形態や第3実施形態でのように原料液Lの凍結を行うための凍結室と凍結粒子Aの乾燥を行うための減圧乾燥室とを個別に用意したりしなくてもよいので、装置をコンパクト化し易くなる。そして、第2実施形態や第4実施形態では、超音波ノズルで原料液を放出する収容空間を広く確保し得ることから、凍結した原料液が付着物となって凍結室の内壁などに付着することを防ぎ易い。
第2実施形態や第4実施形態では、凍結室の壁面などに付着物が生じても攪拌装置による凍結粒子の攪拌によって付着物の脱落が促されることになる。特に第4実施形態では、凍結粒子Aの乾燥に際して凍結室自体を回転させることができるため付着物を脱落させることが容易である。尚、この第4実施形態での粒子製造装置や凍結粒子の製造方法についても、これまでの実施形態と同様に、上記例示に限定されることなく各種の変更が加えられ得る。
本実施形態で製造される凍結粒子Aは、超音波ノズルから粒子状に放出されたままの状態のもの(一次粒子)であってもよく、超音波ノズルから放出された粒子の一部又は全部が互いに接合し合ったもの(凝集粒子)であってもよい。本実施形態の粒子製造装置は、凍結粒子や凍結乾燥粒子を作製するだけでなくこれらの二次加工に用いられてもよい。本実施形態の粒子製造装置は、例えば、凍結乾燥粒子を粉砕してさらに微細化された粒子を形成したり、凍結粒子や凍結乾燥粒子をコーティング剤で覆ってコアシェル型の粒子を形成したり、別の粒子に凍結粒子や凍結乾燥粒子を付着させて複合粒子を形成したりするのに用いられてもよい。
このように本実施形態においても凍結粒子をノズルの目詰まりを抑制しつつ素早く形成することができ、凍結粒子を簡便に作製することができる。尚、本発明については上記実施形態に限らず各種の変更が加え得る。即ち、本発明は、上記例示に何等限定されるものではない。
上記の通り、本発明は以下の開示を含む。
(1)
水分を含む被処理物が粒子状で凍結している凍結粒子が収容される凍結室と、凍結後又は凍結前の前記被処理物を粒子状にして前記凍結室に放出する超音波ノズルと、前記凍結室を減圧する減圧装置と、を備え、前記凍結粒子は、減圧されることによって前記水分が蒸発され、該水分の蒸発によって冷却されて凍結される粒子製造装置。
本発明の粒子製造装置は、上記のような構成を備えるため、ノズルの凍結による目詰まりを抑制しつつ素早く凍結粒子を製造することができる。また、本発明の1つの側面では凍結粒子の製造に際して凍結室の圧力が安定化され大きさの揃った凍結粒子が形成され得る。さらに、本発明の別の側面では、被処理物を超音波ノズルから放出させるために必要となる搬送動力の低減化を図り得る。
(2)
前記凍結粒子を減圧環境下で乾燥して凍結乾燥粒子を形成するための減圧乾燥室を備え、該減圧乾燥室が前記凍結室と兼用になっているか、又は、前記凍結室とは別室になっているかの何れかであり、前記凍結粒子を攪拌する攪拌装置を更に備え、前記凍結室又は前記減圧乾燥室で前記凍結粒子を攪拌できるように前記攪拌装置が備えられている(1)記載の粒子製造装置。このような好ましい態様によれば、凍結粒子を用いて効率良く凍結乾燥粒子を作製することができる。
(3)
前記攪拌装置が前記凍結室を回動させる回動装置を備え、前記凍結室の回動によって前記凍結室に収容されている前記凍結粒子を攪拌できるように構成されており、前記凍結室と前記減圧乾燥室とが兼用で、前記凍結粒子を形成しつつ前記凍結粒子を攪拌可能であるとともに前記凍結粒子を攪拌しつつ該凍結粒子の乾燥が可能である(2)記載の粒子製造装置。このような好ましい態様によれば、省スペース化が図られるばかりでなく、凍結粒子を用いて効率良く凍結乾燥粒子を作製することができる。また、このような好ましい態様によれば、省スペース化が可能であるために凍結室のスペースをより広く確保することもでき、放出した原料液が凍結室内で付着してしまうことを抑制することができる。
(4)
前記凍結室とは別室となっている前記減圧乾燥室を備え、前記攪拌装置が前記減圧乾燥室を回動させる回動装置を備え、前記減圧乾燥室の回動によって前記減圧乾燥室に収容されている前記凍結粒子を攪拌できるように構成されている(2)記載の粒子製造装置。このような好ましい態様によれば、凍結室と減圧乾燥室とが別構成となっていることで処理プロセスの応用範囲が広くなる。例えば、上記のような好ましい態様においては、凍結室で作製された凍結粒子を減圧乾燥室に移送して当該減圧乾燥室で乾燥させている間に次の凍結粒子を凍結室で作製するような処理プロセスをも採用可能である。
(5)
前記攪拌装置が前記凍結室を通る軸心周りに前記凍結室内で回転する回転体を備え、該回転体の回転によって前記凍結室に収容されている前記凍結粒子を攪拌できるように構成されており、前記凍結室と前記減圧乾燥室とが兼用で、前記凍結粒子を形成しつつ前記凍結粒子を攪拌可能であるとともに前記凍結粒子を攪拌しつつ該凍結粒子の乾燥が可能である(2)記載の粒子製造装置。このような好ましい態様によれば、省スペース化が図られるばかりでなく、凍結粒子を用いて効率良く凍結乾燥粒子を作製することができる。また、このような好ましい態様によれば、省スペース化が可能であるために凍結室のスペースをより広く確保することもでき、放出した原料液が凍結室内で付着してしまうことを抑制することができる。
(6)
前記凍結室とは別室となっている前記減圧乾燥室を備え、前記攪拌装置が前記減圧乾燥室を通る軸心周りに前記減圧乾燥室内で回転する回転体を備え、該回転体の回転によって前記減圧乾燥室に収容されている前記凍結粒子を攪拌できるように構成されている(2)記載の粒子製造装置。このような好ましい態様によれば、省スペース化が図られるばかりでなく、凍結粒子を用いて効率良く凍結乾燥粒子を作製することができる。また、このような好ましい態様によれば、省スペース化が可能であるために凍結室のスペースをより広く確保することもでき、噴射放出した原料液が凍結室内で付着してしまうことを抑制することができる。
(7)
前記超音波ノズルで放出される前記被処理物を、該超音波ノズルを通過する間に加熱又は冷却する温度調節装置を更に備えている(1)~(6)の何れか1項に記載の粒子製造装置。このような好ましい態様によれば、凍結による目詰まりが生じることがさらに抑制され得る。
(8)
前記被処理物が、更に有機溶媒を含み、該有機溶媒の凝固点及び沸点が水よりも低い(1)~(7)の何れか記載の粒子製造装置。このような好ましい態様によれば凍結粒子の凝集が抑制され、大きさの揃った凍結粒子が安定的に作製され得る。
(9)
前記凍結室には、該凍結室から排気して室内を減圧状態にするための排気孔が設けられ、前記超音波ノズルと前記排気孔とが前記凍結室の上部に配されている(1)~(8)の何れか1項に記載の粒子製造装置。このような態様によれば、凍結粒子が意図せぬ形で装置外に排出されてしまったりすることを抑制することができる。
(10)
前記超音波ノズルと前記排気孔とは前記凍結室の中心に対して互いに反対の位置となるように離れて配されている(9)記載の粒子製造装置。このような態様によれば、凍結粒子が意図せぬ形で装置外に排出されてしまったりすることをさらに抑制することができる。
(11)
水分を含む被処理物を減圧し、前記水分の蒸発によって前記被処理物を冷却して凍結することと、前記凍結がされた後の前記被処理物又は前記凍結がされる前の前記被処理物を超音波ノズルで粒子状にすることと、を実施して前記被処理物が粒子状で凍結している凍結粒子を製造する凍結粒子の製造方法。
(11)の発明によれば効率良く凍結粒子が作製され得る。
(12)
前記凍結粒子を減圧環境下で乾燥させる乾燥工程を含み、該乾燥工程では、前記凍結粒子を減圧された空間内で攪拌することを実施する(10)記載の凍結粒子の製造方法。このような好ましい態様によれば効率良く凍結粒子が作製されるばかりでなく凍結乾燥粒子をも効率良く製造することができる。
(13)
前記被処理物が、更に有機溶媒を含み、該有機溶媒の凝固点及び沸点が水よりも低い(11)又は(12)に記載の凍結粒子の製造方法。このような好ましい態様での製法によれば凍結粒子の凝集が抑制され、大きさの揃った凍結粒子や凍結乾燥粒子が安定的に作製され得る。
上記のように本開示によれば凍結によるノズルの目詰まりを抑制しつつ素早く凍結粒子を製造することができる粒子製造装置と凍結粒子の製造方法とが提供される。
10:凍結室
20:減圧装置
30:放出装置
31:超音波ノズル
40:攪拌装置
44:攪拌翼
50:減圧乾燥室
100,101,102,103:粒子製造装置

Claims (11)

  1. 水分を含む被処理物が粒子状で凍結している凍結粒子が収容される凍結室と、
    前記被処理物を粒子状にして前記凍結室に放出する超音波ノズルと、
    前記凍結室を減圧する減圧装置と、を備え、
    前記凍結粒子は、減圧されることによって前記水分が蒸発され、該水分の蒸発によって冷却されて凍結され、
    前記被処理物の少なくとも一部が前記超音波ノズルにおいて凍結した後に放出される粒子製造装置。
  2. 前記凍結粒子を減圧環境下で乾燥して凍結乾燥粒子を形成するための減圧乾燥室を備え、
    該減圧乾燥室が前記凍結室と兼用になっているか、又は、前記凍結室とは別室になっているかの何れかであり、
    前記凍結粒子を攪拌する攪拌装置を更に備え、
    前記凍結室又は前記減圧乾燥室で前記凍結粒子を攪拌できるように前記攪拌装置が備えられている請求項1記載の粒子製造装置。
  3. 前記凍結室とは別室となっている前記減圧乾燥室を備え、
    前記攪拌装置が前記減圧乾燥室を回動させる回動装置を備え、前記減圧乾燥室の回動によって前記減圧乾燥室に収容されている前記凍結粒子を攪拌できるように構成されている請求項2記載の粒子製造装置。
  4. 前記凍結室とは別室となっている前記減圧乾燥室を備え、
    前記攪拌装置が前記減圧乾燥室を通る軸心周りに前記減圧乾燥室内で回転する回転体を備え、該回転体の回転によって前記減圧乾燥室に収容されている前記凍結粒子を攪拌できるように構成されている請求項2記載の粒子製造装置。
  5. 水分を含む被処理物が粒子状で凍結している凍結粒子が収容される凍結室と、
    凍結後又は凍結前の前記被処理物を粒子状にして前記凍結室に放出する超音波ノズルと、
    前記凍結室を減圧する減圧装置と、を備え、
    前記凍結粒子は、減圧されることによって前記水分が蒸発され、該水分の蒸発によって冷却されて凍結され、
    前記超音波ノズルで放出される前記被処理物を、該超音波ノズルを通過する間に加熱又は冷却する温度調節装置を更に備えている粒子製造装置。
  6. 前記被処理物が、更に有機溶媒を含み、該有機溶媒の凝固点及び沸点が水よりも低い請求項1乃至の何れか1項に記載の粒子製造装置。
  7. 前記凍結室には、該凍結室から排気して室内を減圧状態にするための排気孔が設けられ、
    前記超音波ノズルと前記排気孔とが前記凍結室の上部に配されている請求項1記載の粒子製造装置。
  8. 前記超音波ノズルと前記排気孔とは前記凍結室の中心に対して互いに反対の位置となるように離れて配されている請求項記載の粒子製造装置。
  9. 水分を含む被処理物を減圧し、前記水分の蒸発によって前記被処理物を冷却して凍結することと、
    前記被処理物を超音波ノズルで粒子状にすることと、
    前記被処理物の少なくとも一部を前記超音波ノズルにおいて凍結した後に該超音波ノズルから放出することと、を実施して前記被処理物が粒子状で凍結している凍結粒子を製造する凍結粒子の製造方法。
  10. 前記凍結粒子を減圧環境下で乾燥させる乾燥工程を含み、
    該乾燥工程では、前記凍結粒子を減圧された空間内で攪拌することを実施する請求項記載の凍結粒子の製造方法。
  11. 前記被処理物が、更に有機溶媒を含み、該有機溶媒の凝固点及び沸点が水よりも低い請求項又は10に記載の凍結粒子の製造方法。
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