JP4355414B2 - 造粒方法および造粒装置 - Google Patents

造粒方法および造粒装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4355414B2
JP4355414B2 JP34875699A JP34875699A JP4355414B2 JP 4355414 B2 JP4355414 B2 JP 4355414B2 JP 34875699 A JP34875699 A JP 34875699A JP 34875699 A JP34875699 A JP 34875699A JP 4355414 B2 JP4355414 B2 JP 4355414B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
granulation
blade
horizontal
stirring
granulated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34875699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001162154A (ja
Inventor
健 鈴木
敏明 小山
義隆 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pacific Machinery and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Pacific Machinery and Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pacific Machinery and Engineering Co Ltd filed Critical Pacific Machinery and Engineering Co Ltd
Priority to JP34875699A priority Critical patent/JP4355414B2/ja
Publication of JP2001162154A publication Critical patent/JP2001162154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4355414B2 publication Critical patent/JP4355414B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Glanulating (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、攪拌造粒羽根が取り付けられている回転軸が水平方向に設けられている横型造粒容器に、所定量の被造粒物と液体例えば水とを投入して、前記攪拌造粒羽根を回転駆動して1次造粒し、次いで所定量の粉体を2次投入して、さらに前記攪拌造粒羽根を回転駆動して2次造粒し、この2次造粒により1次造粒物の表面に粉体がまぶされた状態の整粒物を得る造粒方法およびこの造粒方法の実施に使用される造粒装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
造粒装置は、文献名を挙げるまでもなく従来周知で、造粒容器内の被造粒物を攪拌羽根で攪拌して造粒する強制攪拌形、筒型容器を回転駆動して内部の被造粒物を造粒する転動造粒形、スクリュをシリンダ内で回転駆動してシリンダの先方から押し出し造粒する押出形、被造粒物が入れられている槽を振動させる振動形等、多種類の造粒装置が知れれている。そして、これらの造粒装置の中から、脱水ケーキ、粉体、焼却灰等の被造粒物の性質に適した造粒装置が適宜選択されて造粒されている。ところで、強制攪拌形の造粒装置は、攪拌羽根で塊状物もある程度破砕され、そして造粒されるので、例えば脱水ケーキのような塊状物の造粒にも適していると言える。この強制攪拌形の造粒装置は、概略的には造粒容器と、この造粒容器の内部で回転駆動される混合撹拌羽根とから構成されている。したがって、造粒容器に被造粒物を水と共に供給し、混合撹拌羽根を所定時間回転駆動すると、塊状物は破砕され、そして造粒される。このとき、造粒容器に被造粒物と水とを供給して造粒し、そして造粒物を排出する、いわゆる供給と、造粒と、排出とを所定のサイクル毎に繰り返すバッチ運転も、造粒容器の一方端部から被造粒物と水とを連続的に供給し、他方の端部から造粒物を連続的に排出するようにした連続運転もできるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、強制攪拌形の造粒装置は、混合攪拌羽根により脱水ケーキのような塊状物もある程度破砕され、また異種の被造粒物も均質にミキシングされてから造粒されるので、利点は多い。しかしながら、得られる造粒物にも、また造粒装置にも改良すべき点が認められる。さらに詳しく説明すると、被造粒物は、水と共に混練されて造粒されるが、造粒されると被造粒物は見かけ上密度が大きくなり、造粒物に含まれている水が造粒物の表面に滲み出る。すなわち、造粒物の表面に浮き水が生じる。そうすると、造粒容器から排出される造粒物が浮き水のため互いに付着し大きな塊となる。その結果、造粒操作が無駄になり、その後の造粒物の取り扱いに支障をきたすようにもなる。また、従来はただ造粒されているだけで、造粒容器から排出される造粒物の強度が小さいという問題もある。
【0004】
一方、造粒装置の面から見ると、混合攪拌羽根だけでは被造粒物の破砕あるいはミキシングに時間がかかり、生産効率の点から見ると、必ずしも満足のいくものではない。また、脱水ケーキは本来水分を含んでおり、焼却灰等の被造粒物には水が付加されて造粒されるので、さらには大気中にも水蒸気の形で水分が含まれているので、混練造粒中に造粒容器の内周面に被造粒物が付着物として付着する。この付着物は、回転駆動される混合撹拌羽根の強い遠心力の作用で内周面に押し付けられて成長するが、混合撹拌羽根の先端部と造粒容器の内周面との間の隙間以上に成長する前に混合撹拌羽根の先端部で削り取られる。このとき、付着物は混合撹拌羽根により圧縮されるので、硬い固化物となってしまう。混合撹拌羽根の先端部は、この硬い固化物に接触して回転駆動することになるので、混合撹拌羽根の摩耗が激しくなる。また、摩擦接触して回転駆動されるので、消費動力が大きくもなる。さらには、造粒操作終了後は、造粒容器の内部は清掃されるが、硬い付着物が清掃の障害にもなっている。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたもので、比較的強度が大きく、得られる造粒物が互いに付着しない造粒物を製造することができる造粒方法を提供することを目的としている。さらには、脱水ケーキのような塊状物も短時間に混合・剪断・分散され、そして造粒される造粒方法を提供することを目的としている。また、他の発明は、これらの造粒方法の実施に使用される造粒装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、1次造粒と、2次造粒とから造粒し、この2次造粒により1次造粒物の表面に粉体をまぶすよう造粒することにより達成される。また、横型造粒容器の内周壁面を外部から冷却するように構成することにより達成される。さらには、造粒攪拌羽根と共に高速で回転駆動されるチョッパー羽根を設け、これらを使い分けることにより達成される。すなわち、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、攪拌造粒羽根が取り付けられている回転軸が水平方向に配置されていると共に、比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根を有する横型造粒容器に、所定量の被造粒物と液体とを1次投入して前記攪拌造粒羽根とチョッパー羽根とを回転駆動して混合・剪断・分散し、そして前記チョッパー羽根の回転駆動を停止し、前記攪拌造粒羽根回転駆動を続行して1次造粒し、次いで粉体を2次投入して、さらに前記攪拌造粒羽根回転駆動を続行して2次造粒し、この2次造粒により1次造粒物の表面に粉体がまぶされた状態の整粒物を得るように構成される。請求項2に記載の発明は、軸方向に所定の間隔をおいて複数個の攪拌造粒羽根が取り付けられている回転軸が水平方向に配置されていると共に、比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根を有する、比較的軸方向に長い横型造粒容器の一方の端部に、所定量の被造粒物と液体とを連続的に投入し、前記攪拌造粒羽根と前記チョッパー羽根とを回転駆動することにより、投入された被造粒物と液体とが他方の端部に移送される間に造粒する造粒方法であって、前記横型造粒容器の一方の端部において、被造粒物と液体とを連続的に1次投入して前記攪拌造粒羽根とチョッパー羽根とにより混合・剪断・分散し、そして中間部において前記攪拌造粒羽根により1次造粒し、次いで端部において粉体を連続的に2次投入して、さらに前記攪拌造粒羽根により2次造粒し、この2次造粒により1次造粒物の表面に粉体がまぶされた状態の整粒物を連続的に得るように構成される。請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の造粒方法において前記2次投入時に、調整用の液体も投入するように構成される。
請求項4に記載の発明は、一方の端部寄りに被造粒物と液体とが投入される1次材料供給部が、他方の端部寄りに整粒物が排出される整粒物排出部が、そして前記1次材料供給部と整粒物排出部との間に主として粉体が投入される2次材料供給部が設けられている比較的軸方向に長い横型造粒容器と、軸方向に所定の間隔をおいて複数個の攪拌造粒羽根が取り付けられている回転軸と、前記横型造粒容器内で比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根とからなり、前記回転軸は、前記横型造粒容器の内部に水平方向に設けられ、前記チョッパー羽根は前記横型造粒容器の1次材料供給部近傍に対応した位置に設けられ、それによって、投入される被造粒物と液体は一方の端部において前記攪拌造粒羽根とチョッパー羽根とにより混合・剪断・分散作用を受け、そして中間部において、前記攪拌造粒羽根により1次造粒され、次いで端部において粉体が2次投入されて、さらに前記攪拌造粒羽根により2次造粒されると共に、前記横型造粒容器の内周壁は外部から冷却されるようになっている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜3により本発明の実施の形態を説明する。図1の(イ)、(ロ)にはバッチ式に造粒する本発明の第1の実施の形態に係わる造粒装置1が示されている。本実施の形態に係わる造粒装置1は、軸芯が水平方向に配置される横型の横型造粒容器2を備えている。そして、この横型造粒容器2の内部に回転軸30が水平方向に設けられている。
【0007】
横型造粒容器2は、略円筒状を呈している。そして、横型造粒容器2の上方には、エア抜3と、水の供給も兼ねた材料供給口4が、その下方には同様に開閉蓋5有する整粒物排出口6がそれぞれ設けられている。なお、材料供給口4は必要時には蓋で閉鎖されるようになっているが、図1には示されていない。横型造粒容器2の両サイドは側壁7、7で閉鎖され、この側壁7、7の下方端部が基礎に固定されている。このように構成されている横型造粒容器2の外周部には、図1の(ロ)に示されているように、水ジャケット10が設けられている。この水ジャケット10は、横型造粒容器2の外周壁と、この外周壁と所定の間隔をおいて設けられているジャケット外周壁11とから構成されている。なお、この水ジャケット10は、材料供給口4、整粒物排出口6等は避けて設けられている。また、図には示されていないが、側壁7、7の内側壁にも、適宜設けられている。このように構成されている水ジャケット10の内部は、冷却水の流水路となっているが、冷却水が水ジャケット10内で短絡しないように邪魔板、ガイド板等が適宜設けられている。また、横型造粒容器2の外周面の、水ジャケット10に面した外周面には、内周壁の冷却効果を高めるために放熱フィン等が適宜設けられるが、図1には示されていない。
【0008】
水ジャケット10の下方端部には、導水コネクタ12が取り付けられ、この導水コネクタ12に対向して、水ジャケット10の上方端部には排水コネクタ13が取り付けられている。そして、導水コネクタ12には、給水管14が、また排水コネクタ13には戻管15がそれぞれ接続されている。これらの給水管14と戻管15は、後述する冷凍サイクル20に間接的に接続されている。冷凍サイクル20は、従来周知のように、冷媒を圧縮する圧縮機21、この圧縮機21で圧縮されて高温、高圧のガスとなった冷媒を液化する凝縮器22、該凝縮器機22で高温、高圧の液体となった冷媒の温度と圧力とを降下させる膨張弁23、冷媒から熱を奪って蒸発して冷凍作用を奏する蒸発器24等から構成されている。そして、蒸発器24が断熱材で形成されている熱交換容器25内に配置されている。したがって、冷凍サイクル20を運転すると、熱交換容器25の内部が冷却されることになる。
【0009】
熱交換容器25の底部には、前述した給水管14の一方の端部が接続されている。また、戻管15の終端部は、断熱性のクッションタンク26に開放状態で接続され、このクッションタンク26と熱交換容器25は連絡管27で水密状態で接続されている。そして、給水管14に、熱交換容器25の方から水ジャケット10の方へ冷却水を圧送する水ポンプ28が介装されている。したがって、本実施の形態によると、クッションタンク26において一旦開放はされているが、冷却水は循環流れとなる。なお、本実施の形態によると、クッションタンク26には水位計が設けられ、クッションタンク26の水位が下がると、バルブが開き水が適宜外部から補給されるようになっている。
【0010】
上記のように構成されている横型造粒容器2の内部に、前述したように回転軸30が水平方向に設けられている。そして、この回転軸30に、軸方向および回転角度方向に所定の間隔をおいて複数個のアーム31、31、…が固定され、これらのアーム31、31、…に攪拌造粒羽根32、32、…が取り付けられている。攪拌造粒羽根32、32、…は、本実施の形態では鋤形すなわちショベル形を呈し、被造粒物は、これらの攪拌造粒羽根32、32、…により、浮遊拡散混合され、そして造粒される。このような攪拌造粒羽根32、32、…が取り付けられている回転軸30は、横型造粒容器2の側壁7、7に固定されている軸受33、(33)に回転自在に軸受けされ、その外側において減速機構34を介してモータ35に接続されている。したがって、モータ35を起動すると、攪拌造粒羽根32、32、…は、減速機構34を介して所定方向に比較的低速で回転駆動されることになる。
【0011】
図1に示されている実施の形態によると、横型造粒容器2の内部には、攪拌造粒羽根32、32、…の他にチョッパー羽根40、望ましくは複数個のチョッパー羽根40が設けられている。チョッパー羽根40は、横型造粒容器2の下部近傍に設けられ、攪拌造粒羽根32、32、…により持ち上げられ、そして落下してくる被造粒物を剪断、分散するもので、外部に設けられているモータ41により、攪拌造粒羽根32、32、…とは関係なく独立的に比較的高速で回転駆動されるようになっている。なお、本実施の形態に係わる造粒装置1も制御装置、被造粒物を1次的に貯えるホッパ、被造粒物を計量する計量装置等を備えているが、図1には示されていない。
【0012】
次に、上記実施の形態の作用について説明する。冷凍サイクル20とポンプ28とを起動する。そうすると、冷凍サイクル20の蒸発器24により熱交換容器25の中の冷却水が冷却される。冷却された冷却水は、給水管14、水ジャケット10、戻管15、クッションタンク26、連絡管27、熱交換容器25の順に循環する。その間に横型造粒容器2の内周壁が冷却される。モータ35を起動して撹拌造粒羽根32、32、…を駆動する。また、モータ41によりチョッパー羽根40を駆動する。そうして、材料供給口4から計量された所定量の被造粒物例えば脱水ケーキと水とを投入する。そうすると、主としてチョッパー羽根40により短時間例えば2〜5分間で脱水ケーキは混合・剪断・分散される。チョッパー羽根40を停止する。混合・剪断・分散された脱水ケーキは、今度は撹拌造粒羽根32、32、…により造粒される。この1次造粒により造粒物の表面には水が浮く。引き続き計量された粉体例えば焼却灰を投入する。このとき、浮き水が少ないときは1次造粒物の表面に水膜が形成されるように、調整用の水も供給する。引き続く撹拌造粒羽根32、32、…の回転により、2次造粒が行われる。これにより造粒物の表面に粉体がまぶされた状態の整粒物が得られる。開閉蓋5を開いて、整粒物を取り出す。これにより1バッチの造粒が終わる。以下同様なバッチ操作をして造粒する。
【0013】
上記のようにして整粒物を得ているとき、横型造粒容器2の内周壁は、冷却水で冷却されているので、横型造粒容器2の内部空間の水分が内周壁の表面に結露する。このとき、内周壁は積極的に冷却されているので、結露水は多く、厚い水膜が形成される。一方、被造粒物は横型造粒容器2に供給するときも、また撹拌造粒羽根32、32、…で攪拌するときも飛散する。そうして、内周壁にも到達する。ところで、本実施の形態によると、内周壁には水膜が形成されているので、内周壁に到達しようとする被造粒物は、水膜に捕捉される。そうして、付着した被造粒物は、振動その他に原因により剥がれて落ちる。これにより、被造粒物の付着が防止、あるいは除去される。
【0014】
本発明は、上記の実施の形態に限定されることがないことは明らかである。例えば、上記実施の形態ではチョッパー羽根40が設けられているので、脱水ケーキのような塊状物も短時間に混合・剪断・分散しされ、容易に造粒されるが、被造粒物が単なる粉体の時は、チョッパー羽根40がなくても実施できることは明らかである。また、水は水専用の散水ノズルから供給するように実施できることも明らかである。特に、2次投入時に散水ノズルから散水すると、1次造粒物の表面に均一に散水され「まぶし」効果が高められる。また、上記実施の形態では冷却媒体として水が使用されているので、熱容量が大きく冷却効果は高いが、取扱いの容易な空気でも実施できる。さらには、単なる水で冷却することもできる。また、上記に実施の形態では、被造粒物は脱水ケーキの一種類であるが、数種類の材料からも同様にして造粒できることも明らかである。さらには、添加する水に例えばキレート材を加えた液体を適用できることも明らかである。
【0015】
次に、連続的に造粒する、本発明の第2の実施の形態を図2、3により説明する。なお、第1の実施の形態の構成要素と同じような構成要素には同じ参照数字にダッシュ「’」あるいは「”」を付けて簡略的に説明する。図2は、連続的に造粒する造粒装置1’の概略を理解するための模式的斜視図であるが、同図に示されているように、第2の実施の形態によると、横型造粒容器2’は軸方向に比較的長い。そうして、一方の端部に、第1の実施の形態と同様にモータ35’、減速機構34’等からなる駆動装置が設けられている。図2において端部近傍の上方部に連続的に被造粒物を投入するための1次材料供給口4’が設けられている。また、図3に示されているように、横型造粒容器2’の中間部よりも右端部寄りに2次材料供給口4”が、また他方の右端部の下方部に連続的に整粒物を排出する整粒物排出口6’が設けられている。攪拌造粒羽根32’、32’、…は、回転軸30’に軸方向および回転角度方向に所定の間隔をおいて取り付けられているが、チョッパー羽根40’、40’、…は、材料供給口4’近傍のみに設けられている。また、造粒液添加ノズル5’、5’も材料供給口4’近傍に設けられている。このような材料供給口4’、第2の材料供給口4”、整粒物排出口6’、チョッパー羽根40’、40’、…等の配置により、横型造粒容器2’の内部は、図2において左方から順に前処理ゾーンS、第1造粒ゾーンZ1、第2造粒ゾーンZ2等に作用上分かれている。
【0016】
したがって、モータ35’を起動して撹拌造粒羽根32’、32’、…と、チョッパー羽根40’、40’、…とを駆動し、そうして材料供給口4’から所定量宛の被造粒物例えば脱水ケーキを、そして造粒液添加ノズル5’、5’から水を連続的に投入すると、横型造粒容器2’の主としてチョッパー羽根40’、40’、…により脱水ケーキは前処理ゾーンSにおいて混合・剪断・分散される。そうして撹拌造粒羽根32’、32’、…の浮遊、攪拌作用等により、次の第1造粒ゾーンZ1へと送られる。混合・剪断・分散された脱水ケーキは、この第1造粒ゾーンZ1において撹拌造粒羽根32’、32’、…により造粒される。この1次造粒により造粒物の表面には水が浮く。第2の材料供給口4”から所定量宛の粉体例えば焼却灰を同様に連続的に投入する。このとき、浮き水が少ないときは1次造粒物の表面に水膜が形成されるように、水も供給する。第2造粒ゾーンZ2において撹拌造粒羽根32’、32’、…の回転により、2次造粒が行われる。これにより造粒物の表面に粉体がまぶされた状態の整粒物が得られ、整粒物排出口6’から整粒物が連続的に排出される。なお、第2の実施の形態においても、冷凍サイクル等は、図2には示されていないが、水ジャケット10’が設けられているので、被造粒物の横型造粒容器2’の内周壁への付着は防止、あるいは除去される。
【0017】
本第2の実施の形態も色々変形可能である。例えば、撹拌造粒羽根32’、32’、…の形状を、被造粒物が混合・剪断・分散ゾーンSから第1造粒ゾーンZ1を経て第2造粒ゾーンZ2へと順次送られるような形状に変更できることは明らかである。また、第1の実施の形態の変形と同様に変形あるいは変更できるできることも明らかである。なお、整粒物排出口6’は、図3の大きな矢印Aで示されているように、横型造粒容器2’の下方に設けることもできる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、攪拌造粒羽根が取り付けられている回転軸が水平方向に配置されていると共に、比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根を有する横型造粒容器に、所定量の被造粒物と液体とを1次投入して前記攪拌造粒羽根とチョッパー羽根とを回転駆動して混合・剪断・分散し、そして前記チョッパー羽根の回転駆動を停止し、前記攪拌造粒羽根回転駆動を続行して1次造粒し、次いで粉体を2次投入して、さらに前記攪拌造粒羽根回転駆動を続行して2次造粒し、この2次造粒により1次造粒物の表面に粉体がまぶされた状態の整粒物を得るので、得られる整粒物が互いに付着することはないという、効果が得られる。また、整粒物はまぶされた状態で得られるので、強度も大きい。さらには、脱水ケーキのような塊状の被造粒物も比較的短時間に混合・剪断・分散されて造粒されるという本発明に特有の効果が得られる。
また、他の発明によると、横型造粒容器の一方の端部において、被造粒物と液体とを連続的に1次投入して前記攪拌造粒羽根とチョッパー羽根とにより混合・剪断・分散し、そして中間部において前記攪拌造粒羽根により1次造粒し、次いで端部において粉体を連続的に2次投入して、さらに前記攪拌造粒羽根により2次造粒し、この2次造粒により1次造粒物の表面に粉体がまぶされた状態の整粒物を連続的に得るので、前述した効果に加えて連続的に造粒できる効果がさらに得られる。さらに他の発明によると、被造粒物と液体とが投入される横型造粒容器の内周壁が外部から冷却されるようになっているので、内周壁面には結露水が生じ、飛散して内壁面に到達しようとす被造粒物は、結露水に捕捉され、そして結露水と共に流される。これにより、被造粒物が横型造粒容器の内周壁面に付着してトラブルを起こすことが防止される効果がさらに得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を模式的に示す図で、その(イ)は一部を破断して示す模式的斜視図、その(ロ)は造粒状態の1過程も示す模式的断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の一部を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の一部を造粒状態と共に示す模式的断面図である。
【符号の説明】
2、2’ 横型造粒容器 4、4’ 材料供給口
6、6’ 整粒物排出口 10 水ジャケット
30、30’ 回転軸 32、32’ 攪拌造粒羽根
40、40’ チョッパー羽根

Claims (4)

  1. 攪拌造粒羽根が取り付けられている回転軸が水平方向に配置されていると共に、比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根を有する横型造粒容器に、所定量の被造粒物と液体とを1次投入して前記攪拌造粒羽根とチョッパー羽根とを回転駆動して混合・剪断・分散し、そして前記チョッパー羽根の回転駆動を停止し、前記攪拌造粒羽根回転駆動を続行して1次造粒し、次いで粉体を2次投入して、さらに前記攪拌造粒羽根回転駆動を続行して2次造粒し、この2次造粒により1次造粒物の表面に粉体がまぶされた状態の整粒物を得ることを特徴とする造粒方法。
  2. 軸方向に所定の間隔をおいて複数個の攪拌造粒羽根が取り付けられている回転軸が水平方向に配置されていると共に、比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根を有する、比較的軸方向に長い横型造粒容器の一方の端部に、所定量の被造粒物と液体とを連続的に投入し、前記攪拌造粒羽根と前記チョッパー羽根とを回転駆動することにより、投入された被造粒物と液体とが他方の端部に移送される間に造粒する造粒方法であって、
    前記横型造粒容器の一方の端部において、被造粒物と液体とを連続的に1次投入して前記攪拌造粒羽根とチョッパー羽根とにより混合・剪断・分散し、そして中間部において前記攪拌造粒羽根により1次造粒し、次いで端部において粉体を連続的に2次投入して、さらに前記攪拌造粒羽根により2次造粒し、この2次造粒により1次造粒物の表面に粉体がまぶされた状態の整粒物を連続的に得ることを特徴とする造粒方法。
  3. 請求項1または2に記載の造粒方法において前記2次投入時に、調整用の液体も投入する造粒方法。
  4. 一方の端部寄りに被造粒物と液体とが投入される1次材料供給部が、他方の端部寄りに整粒物が排出される整粒物排出部が、そして前記1次材料供給部と整粒物排出部との間に主として粉体が投入される2次材料供給部が設けられている比較的軸方向に長い横型造粒容器と、軸方向に所定の間隔をおいて複数個の攪拌造粒羽根が取り付けられている回転軸と、前記横型造粒容器内で比較的高速で回転駆動されるチョッパー羽根とからなり、
    前記回転軸は、前記横型造粒容器の内部に水平方向に設けられ、前記チョッパー羽根は前記横型造粒容器の1次材料供給部近傍に対応した位置に設けられ、それによって、投入される被造粒物と液体は一方の端部において前記攪拌造粒羽根とチョッパー羽根とにより混合・剪断・分散作用を受け、そして中間部において、前記攪拌造粒羽根により1次造粒され、次いで端部において粉体が2次投入されて、さらに前記攪拌造粒羽根により2次造粒されると共に、前記横型造粒容器の内周壁は外部から冷却されるようになっていることを特徴とする造粒装置。
JP34875699A 1999-12-08 1999-12-08 造粒方法および造粒装置 Expired - Fee Related JP4355414B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34875699A JP4355414B2 (ja) 1999-12-08 1999-12-08 造粒方法および造粒装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34875699A JP4355414B2 (ja) 1999-12-08 1999-12-08 造粒方法および造粒装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001162154A JP2001162154A (ja) 2001-06-19
JP4355414B2 true JP4355414B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=18399163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34875699A Expired - Fee Related JP4355414B2 (ja) 1999-12-08 1999-12-08 造粒方法および造粒装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4355414B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4694790B2 (ja) * 2004-03-01 2011-06-08 大平洋機工株式会社 スラグ造粒物の製造方法および製造装置
JP4959121B2 (ja) * 2004-09-09 2012-06-20 大平洋機工株式会社 粉体、脱水ケーキ等の造粒方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001162154A (ja) 2001-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4355414B2 (ja) 造粒方法および造粒装置
KR20010074635A (ko) 유기 폐기물 분해 방법 및 장치
JP3106115B2 (ja) 造粒装置
JP4330259B2 (ja) 乾燥方法および乾燥装置
CN211630945U (zh) 一种粉碎机
JP4959121B2 (ja) 粉体、脱水ケーキ等の造粒方法
JPH11179186A (ja) 造粒制御方法および造粒装置
CN208003879U (zh) 涂料生产前的物料分散搅拌***
JP2021196063A (ja) 攪拌装置及び減圧乾燥装置
JPH05138144A (ja) 廃棄物処理装置
CN220759995U (zh) 一种缓释肥料生产用筛分设备
CN110027129A (zh) 一种再生pc塑料合金改性再生***及再生方法
JP5529469B2 (ja) 造粒装置
JP3700086B2 (ja) 混練物の造粒方法および造粒装置
CN219884661U (zh) 一种沥青成品料仓
CN219580482U (zh) 一种添加连续湿法制粒机
CN117942840B (zh) 谷物猫砂的制备***及制备工艺
JP2004050153A (ja) 混合造粒装置
CN217221370U (zh) 一种动物饲料加工制粒装置
CN220143123U (zh) 一种用于水田防结块剂搅拌装置
CN219984411U (zh) 一种猫砂生产用混合设备
CN220143235U (zh) 一种生物质颗粒生产专用混合装置
CN220780052U (zh) 一种粉末涂料生产线自动混料设备
CN220277072U (zh) 一种农药颗粒生产加工用搅拌制粒设备
CN218349075U (zh) 一种宠物饲料烘干装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4355414

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150807

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees