JP7366263B2 - 調相設備の制御装置、および調相設備の制御方法 - Google Patents

調相設備の制御装置、および調相設備の制御方法 Download PDF

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Description

本開示は調相設備を制御する装置(本開示において「調相設備の制御装置」とも称される)、および調相設備を制御する方法(本開示において「調相設備の制御方法」とも称される)に関する。
電力系統には調相設備が含まれる。調相設備は、調相設備が含まれた電力系統における電圧を適正化する。電力系統が運用される際には、調相設備が無効電力を調整する。調相設備には、例えばコンデンサが採用される容量性素子の複数と、例えばタップ付きのリアクトルが採用される誘導性素子とが利用される。以下、容量性素子と誘導性素子との総称として「リアクタンス素子」が採用される。
電力系統において無効電力が調整されるに際しては、調相設備の投入量が調整される。調相設備の投入量は、調相設備におけるリアクタンス素子と電力系統との間の接続と遮断との間における切り替えによって調整される。投入量の変動が多いと上記の切り替えを多くする。当該切り替えが多いと、当該切り替えに採用される素子、例えば遮断器が摩耗しやすい。遮断器が摩耗することは、調相設備の寿命を減少させる。
近年、電力系統へ導入される再生可能エネルギーが増加し、これにより電力系統における電圧の変動が増大する傾向にある。当該変動の増大に伴って調相設備の投入量が変動する頻度が増加する。当該頻度の増加は調相設備の寿命を減少させる。
調相設備は、経年劣化によっても機器寿命が減少する。投入量の変動および調相設備が運用された年数のどちらか一方が、それぞれに対して設定された基準値以上となった場合に調相設備が交換される。
特許文献1において、電力系統についての過去の運用実績と将来の予測情報とから、調相設備についての運転計画を作成する技術が開示される。特許文献1において開示される技術においては、電力需要の翌日についての予測値に対して、過去における電力需要の値のうち最も近い日の調相設備の運用実績がベース計画として、運転計画が定められる。ベース計画において運用制約に対する違反する可能性がある場合には、運転計画が適宜に修正される。
本開示に関連する他の先行技術として、更に特許文献2,3,4および非特許文献1を下記に挙げる。
特開2013-179752号公報 特開2010-136600号公報 特開2019-154204号公報 特開2018-191482号公報
電力系統標準モデルの普及・拡充調査専門委員会、「3. 拡充系統モデル等を用いた解析例」、拡充系統モデル報告書(マニュアル)、電気学会、2001年10月、[令和2年5月7日検索]、インターネット<URL:http://denki.iee.jp/wp-content/uploads/pes/23-st_model/data/3.1.1_3.1.2a.pdf>
特許文献1に開示された技術においては、調相設備の投入量をある一つの時刻において決める処理が、運転の対象となる期間(以下において「運転対象期間」と称される)において繰り返される。かかる技術によっては、調相設備の投入量の、運転対象期間の全体に亘る変動の総量が最小にされるとは限らない。従って、調相設備においてリアクタンス素子が接続および遮断される切り替えの回数を低減できるとは限らない。
本開示は、調相設備の投入量の変動を小さくする制御を提供することを目的とする。
本開示にかかる調相設備の制御装置は、出力部と、格納部と、演算部とを備える。前記出力部は、電力系統に含まれる調相設備を制御する指令である制御指令を出力する。前記格納部は、現在情報と、複数の将来情報と、電力設備情報と、目的関数および複数の制約式とを格納する。前記演算部は、最適潮流計算問題に対して最適潮流計算を行う。
前記現在情報は、前記電力系統についての現在の時間断面である現在断面についての情報である。前記複数の将来情報の各々は、前記電力系統についての将来の複数の前記時間断面である複数の将来断面の各々についての情報である。前記電力設備情報は前記電力系統を構成する設備に関する情報である。
前記最適潮流計算問題は前記電力系統についての前記最適潮流計算の対象となる問題である。前記現在情報と、前記複数の将来情報と、前記電力設備情報とに基づいて、前記最適潮流計算問題が前記目的関数および前記複数の制約式によって定式化される。
前記演算部は前記最適潮流計算を行って前記目的関数についての変数を求める。前記制御指令は前記最適潮流計算を行って求められた前記変数に基づいて設定される。
前記複数の制約式および前記目的関数のうちの少なくとも一つにおいて、前記調相設備の前記現在断面および前記複数の将来断面において前記調相設備の投入量が変動する量が積算される。あるいは、前記電力系統に複数の前記調相設備が含まれるとき、前記複数の制約式および前記目的関数のうちの少なくとも一つにおいて、第1の前記調相設備の投入量の前記現在断面および前記複数の将来断面における変動が積算された結果と、第2の前記調相設備の投入量の前記現在断面および前記複数の将来断面における変動が積算された結果との分散が用いられる。
本開示によれば、調相設備の投入量の変動を小さくする制御が提供される。
本開示の目的、特徴、態様、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1に係る制御装置の機能を構成として例示するブロック図である。 実施の形態1において複数の時間断面を時系列に沿って並べた概念図である。 実施の形態1における現在情報の内容を例示するブロック図である。 将来情報の内容を例示するブロック図である。 電力設備情報の内容を例示するブロック図である。 設定情報の内容を例示するブロック図である。 制御装置のハードウェアとしての構成を例示するブロック図である。 制御装置の動作を例示するフローチャートである。 制御装置の動作の一つのステップの詳細を例示するフローチャートである。 負荷における負荷需要の変動を、時間断面毎に例示するグラフである。 最適潮流計算によって求められた調相設備の無効電力と、負荷における電圧とを示すグラフである。 最適潮流計算によって求められた調相設備の無効電力と、負荷における電圧とを示すグラフである。 無効電力の値の推移を示す図である。 実施の形態2において複数の時間断面を時系列に沿って並べた概念図である。 実施の形態2における現在情報の内容を例示するブロック図である。
[最適潮流計算の定式化]
実施の形態の詳細な説明に先立ち、電力系統についての最適潮流計算を定式化する手法が説明される。
最適潮流計算において、変数x,u,zについて式(1)によって表現される目的関数が用いられる。例えば目的関数は単数である。最適潮流計算は、この目的関数を最小とする変数x,u,zを求める。
Figure 0007366263000001
変数x,u,zには後述される制約が存在し、当該制約は複数の制約式によって定式化される。制約式および目的関数は、最適潮流計算の対象となる問題(本開示において「最適潮流計算問題」と称される)を規定する。最適潮流計算問題に対して最適潮流計算が行われることにより、目的関数を最小とする変数x,u,zが求められる。
変数x,u,zの各々は、複数の変数(これは変数の集合と考えられ得る)を意味する。
変数xは電圧解である。電圧解は、電源系統に含まれる母線における電圧(母線電圧)の大きさおよび位相角から構成される電圧ベクトルの集合である。
変数uは制御変数であり、電力系統を構成する諸要素(以下において「電力系統の構成要素」とも称される)において設定され得る制御量の集合である。たとえば、制御変数uの例として、調相設備が出力する無効電力、電力系統に含まれる発電機が出力する有効電力、発電機における端子電圧、電力系統に含まれる変圧器に採用されるタップ比、電力系統に含まれる負荷における有効電力、負荷における無効電力が挙げられる。
変数zは従属変数であり、制御変数uが設定されることによって従属的に決まる変数の集合である。従属変数zの例としては発電機が出力する無効電力、母線同士の間における位相角の差が挙げられる。当該無効電力は、発電機が出力する有効電力と発電機の端子電圧とが設定されることによって決まる。
目的関数の例としては、発電機を駆動させるために必要な燃料にかかる費用の総量(総燃料費)、送電損失が挙げられる。式(2)によって示されるような、複数の目的関数f(x,u,z),f(x,u,z)を正の重み係数K,Kによって重み付けして加算した結果(重み付け和)が一つの目的関数として扱われてもよい。
Figure 0007366263000002
但し、本開示における実施の形態においては、後述されるように、他の形式によって表される目的関数が採用される。
制約式は、変数x,u,zが満たすべき一連の等式および不等式として、たとえば式(3),(4),(5)として表される。
Figure 0007366263000003
式(3)は一連の状態方程式であり、潮流方程式と称される。式(4)は、電力系統に含まれる機器(例えば変圧器および調相設備)が、機器の特性および安定度の制約によって満たすべき一連の方程式である。当該制約は機器の特性および安定度の制約に限定されない。式(5)は、変数x,u,zが満たすべき上下限値を示す一連の不等式(以下において「上下限制約式」と称される)である。
上記の目的関数および制約式のいずれもが、可変値である上記の変数x,u,zの他に、固定値によって与えられるパラメータによって記述される。パラメータは、電力系統に含まれる機器の定数、線路インピーダンス、母線電圧の上下限、発電機が出力する有効電力および無効電力のそれぞれの上下限、調相設備の投入量の上下限などである。これらのパラメータには、電力系統の構成要素の状態に応じて適切な値が設定される。
<実施の形態1>
[調相設備についての運転計画のための定式化]
上記の最適潮流計算を利用して調相設備についての運転計画を作成する方法について説明される。当該運転計画の作成においては、電力系統の将来における複数の時間断面について最適潮流計算が行われる。
図1は実施の形態1に係る制御装置200の機能を構成として例示するブロック図である。制御装置200は調相設備の制御装置として機能する。制御装置200は、入力部301と、設定部302と、演算部303と、出力部304と、格納部305とを含む。
入力部301には、現在情報310と、第1時刻情報311、第2時刻情報312、…第n時刻情報31n(nは2以上の正の整数)と、電力設備情報320とが入力される。第2時刻情報312、…第n時刻情報31nはいずれも将来情報と称されることがある。以下においては1以上n以下の整数kが導入され、将来情報311~31nは第k時刻情報31kという表現によって代表されることもある。
入力部301に入力される現在情報310と、第k時刻情報31kと、電力設備情報320とは、最適潮流計算の目的関数および制約式において固定値として与えられるパラメータに相当する。
設定部302には設定情報330が入力される。設定情報330は調相設備についての運転計画のための最適潮流計算問題が定式化された情報である。
現在情報310と、第k時刻情報31kと、電力設備情報320と、設定情報330とは、格納部305に格納される。
演算部303は、最適潮流計算問題に対して、いずれも格納部305に格納されている現在情報310、第k時刻情報31k、および電力設備情報320をパラメータとして用いて、最適潮流計算を実行する。
最適潮流計算においては、制約付きの非線形計画問題において最適解が求められる。最適潮流計算は例えば内点法を用いて計算される。演算部303は、例えば汎用の非線形計画問題の演算プログラムを利用して、最適潮流計算を実行する。
この最適潮流計算によって得られた変数x,u,zの最適値は、格納部305に格納される。制御変数uの最適値には、時間断面毎の調相設備の無効電力の計算結果が含まれる。運転対象期間における複数の時間断面にわたって求められた調相設備の無効電力の計算結果が、時系列順に整理され、調相設備についての運転計画となる。当該運転計画に基づいて、調相設備が制御される。例えば運転計画は格納部305に格納される。
出力部304は制御指令306を出力する。制御指令306は制御装置200が制御する対象となる調相設備を制御する指令として機能する。制御指令306は演算部303によって求められてもよいし、出力部304において求められてもよい。
図2は、実施の形態1において制御装置200が制御する対象となる調相設備107を含む電力系統100について、複数の時間断面S,S,S,…Sを時系列に沿って並べた概念図である。
時間断面Sは電力系統100についての現在の時間断面であり、以下においては現在断面Sあるいは第0断面Sとも称される。時間断面S,S,…Sは電力系統100についての将来の時間断面であり、以下においては将来断面と表現されることもある。以下においては上述の整数kが導入されて、将来断面S,S,…Sを代表する第k断面Sという表現が採用されることもある。
実施の形態1においては簡単のため、現在および将来に亘って、電力系統10の構成要素は同一である場合についての説明が行われる。実施の形態1においては電力系統100が母線101,102,103,104、発電機105、負荷106、調相設備107、送電線108、変圧器109を含む場合が例示される。
母線101には発電機105が接続される。母線101と母線102とは送電線108を介して接続される。母線103には負荷106が接続される。母線104には調相設備107が接続される。母線102,103,104は変圧器109を介して接続される。
図2においては第0断面Sにおける電力系統100、母線101,102,103,104、発電機105、負荷106、調相設備107、送電線108、変圧器109について、現在時刻(以下において「第0時刻」として参照されることもある)Tにおけるそれぞれの状態を示すべく、それぞれの符号の末尾に「(T)」が付記される。
同様にして、第k断面Sにおける電力系統100、母線101,102,103,104、発電機105、負荷106、調相設備107、送電線108、変圧器109について、将来の第k時刻Tにおけるそれぞれの状態を示すべく、それぞれの符号の末尾に「(T)」が付記される。第k時刻Tは第(k-1)時刻Tk-1よりも後である。第k断面Sは第(k-1)断面Sk-1よりも後の将来断面である。
図3は実施の形態1における現在情報310の内容を例示するブロック図である。現在情報310は現在断面(第0断面)Sについての情報である。現在情報310は情報310a,310b,310c,310d,310e,310fを有する。
情報310aは現在断面Sに対応する時刻(具体的には現在時刻である第0時刻T)を示す。情報310bは電力系統100の現在の構成(具体的には電力系統100(T)における母線101(T),102(T),103(T),104(T)、発電機105(T)、負荷106(T)、調相設備107(T)、送電線108(T)、変圧器109(T)およびこれら同士の間の接続関係(当該接続関係それ自体もしくは推定される接続関係を含む))を示す。
情報310cは、発電機105の現在の運転状態(具体的には発電機105(T)の運転状態(当該運転状態それ自体もしくはその推定される状態を含む))を示す。
情報310dは、負荷106における電力の需要量(負荷需要)の現在の値(具体的には負荷106(T)における負荷需要もしくはその推定値)を示す。
情報310eは、現在の再生可能エネルギーの出力(具体的には発電機105(T)のうち再生可能エネルギーの出力もしくはその推定値)を示す。
情報310fは、調相設備107の現在の状態(具体的には調相設備107(T)の投入量それ自体もしくはその推定値、または調相設備107(T)が出力する無効電力それ自体もしくはその推定値を含む)を示す。
図4は実施の形態1における将来情報311~31nの内容を、第k時刻情報31kとして例示するブロック図である。第k時刻情報31kは第k断面S について予測される情報(予測情報)である。第k時刻情報31kは情報31ka,31kb,31kc,31kd,31keを有する(k=1~n)。
情報31kaは第k時刻Tを示す。情報31kbは、電力系統100の第k時刻Tにおける構成(具体的には電力系統100(T)における母線101(T),102(T),103(T),104(T)、発電機105(T)、負荷106(T)、調相設備107(T)、送電線108(T)、変圧器109(T)およびこれら同士の間の接続関係)を示す。
情報31kcは、発電機105の第k時刻Tにおける運転状態の予定(運転計画:具体的には発電機105(T)についての運転計画)を示す。
情報31kdは、第k時刻Tにおける負荷需要の予測値(具体的には負荷106(T)における負荷需要の予測値)を示す。
情報31keは再生可能エネルギーの出力の第k時刻Tにおける予定(具体的には発電機105(T)のうち再生可能エネルギーの出力についての運転計画もしくは予測値)を示す。
図5は電力設備情報320の内容を例示するブロック図である。電力設備情報320は、電力系統を構成する設備に関する情報を有する。電力設備情報320は情報320a,320b,320c,320d,320eを含む。
情報320aは調相設備107が出力する無効電力の上下限を示す。情報320bは発電機105が出力する電力の上下限を示す。情報320cは母線101~104における母線電圧の上下限を示す。情報320dは送電線108の容量を示す。情報320eは変圧器109におけるタップ制御の上下限を示す。
図6は設定情報330の内容を例示するブロック図である。設定情報330は目的関数についての情報330aと、第1制約式についての情報330bと、第2制約式についての情報330cとを有する。
[将来断面が2つの場合の例示]
2つの将来断面S ,S が考慮される場合が例として説明される。目的関数fは、式(1)と類似して式(6)によって表される。
Figure 0007366263000004
あるいは目的関数fは、式(2)と類似して式(7)によって表される。
Figure 0007366263000005
重み係数KA1および重み係数KA2、重み係数KB1および重み係数KB2はそれぞれ同じ値である必要はない。例えば第2断面Sよりも第1断面Sが重視される場合には、重み係数KA2よりも重み係数KA1が、重み係数KB2よりも重み係数KB1が、それぞれ大きな値に設定される。
情報330bが規定する第1制約式は、将来断面の各々における潮流方程式と制約式とを含む。第1制約式は例えば式(3)~(5)を用いて表される。例えば式(3)~(5)が表現する形式は、全ての時間断面において共通に用いられる。
第1断面Sにおける潮流方程式は、変数x,u,zとしてそれぞれ第1時刻Tにおける変数x,u,zとして表現されて、式(3)と同様に式(8A)によって表される。同様にして、式(4)に相当する方程式が式(9A)によって、上下限制約式が式(5)と同様に不等式(10A)によって、それぞれ表される。但し、第1時刻Tにおける制約式であることが、左辺において関数を示す記号g ,g ,h に対する添字1によって示される。
Figure 0007366263000006
同様に、第2断面Sにおける潮流方程式は式(3)と同様に式(8B)によって、式(4)に相当する方程式は式(9B)によって、上下限制約式は式(5)と同様に不等式(10B)によって、それぞれ表される。但し、第2時刻Tにおける制約式であることが、左辺において関数を示す記号g ,g ,h に対する添字2によって示される。
Figure 0007366263000007
第1制約式の具体例として、各時間断面における潮流方程式(式(8A),(8B))と、発電機105が出力する有効電力および無効電力出力の上下限値、調相設備107の容量についての制約、母線101~104における母線電圧の上下限値、変圧器109におけるタップ制御の制約、送電線108や変圧器109の容量の制約を示す等式(式(9A),(9B)参照)あるいは上下限制約式(式(10A),(10B)参照)が挙げられる。これらの制約や上下限値は、第1制約式において方程式、または不等式においてパラメータとして取り扱われて最適潮流計算問題が定式化される。
情報330cが規定する第2制約式は、将来断面の複数に亘る制約を規定する。第2制約式においては、第1断面S1の少なくとも一部の変数と、それに対応する第2断面S2の変数との関係が規定される。第2制約式は式(11)によって例示される関数g を用いた方程式と、式(12)によって例示される関数h を用いた不等式(上下限制約式)とを含む。
Figure 0007366263000008
目的関数、第1制約式および第2制約式は、電力系統100の運用に課せられた制約を規定する。実施の形態1において目的関数および第2制約式のうちの少なくとも一つは、調相設備107の投入量の変動の総量を低減するように設定される。当該総量を低減させる目的関数または第2制約式が少なくとも1つ以上含まれて、最適潮流計算が定式化される。
最適潮流計算問題を解くことによって得られる最適解となる変数x,u,zのうち、制御変数uには第k断面Sにおける調相設備107(T)が出力する無効電力が含まれる(k=1,2)。
調相設備107が出力する無効電力の、運転対象期間における複数の時間断面にわたって求められた計算結果が、時系列順に整理され、調相設備107についての運転計画となる。当該運転計画に基づいて、調相設備107が制御される。
[目的関数の具体例]
例えば、現在断面Sから第2断面Sにかけて調相設備107の投入量が変動する量(以下において「調相設備変動量」とも称される)の総量を最小化するために、目的関数が式(13)によって表される。
Figure 0007366263000009
式(13)においては第j断面Sにおける調相設備107(T)が出力する無効電力Q(T)が導入される(j=0,1,2)。無効電力Q(T)は固定値として例えば情報310fに含まれるパラメータである。無効電力Q(T)は制御変数uとして採用され、無効電力Q(T)は制御変数uとして採用される。最適潮流計算は、第1制約式および第2制約式を満足させつつ当該目的関数を最小にする制御変数u,uを求める。
調相設備107が出力する無効電力Qが変動する量(以下において「無効電力変動量」とも称される)は調相設備107の調相設備変動量を反映する。この観点から、当該目的関数において調相設備107の調相設備変動量が積算されるといえる。
式(7)と同様に、式(13)によって示された目的関数と、これ以外の目的関数との重み付け和を目的関数として設定することも可能である。例えば他の目的関数の具体例として、発電機105の総燃料費、送電線108における損失(送電損失)、母線101~104における母線電圧の目標値からの偏差が挙げられる。あるいは送電線108の送電余裕量を最大にするように上記目的関数が設定されてもよい。
例えば、調相設備107の無効電力変動量の総量を低減する条件が第2制約式として設定される。具体的には式(11)は例えば式(14A)によって表される。式(14A)は第1時刻Tと第2時刻Tとの相違によっては、調相設備107が出力する無効電力Qが変動しないという制約を示す。
Figure 0007366263000010
例えば、現在断面Sから第2断面Sにかけて調相設備107の無効電力変動量の総和に上限値ΔQmaxを採用して、式(14B)によって表される不等式が第2制約式として用いられる。
Figure 0007366263000011
式(13)によって例示されるように目的関数において無効電力変動量が含められ、最適潮流計算が行われて目的関数を最小化する制御変数uが求められるときには、第2制約式において調相設備107の無効電力変動量の総量を低減する条件が設定されることは必須ではない。
このようなときには、例えば第2制約式として、発電機105が出力する有効電力の変動速度の制約、母線101~104における母線電圧の変動量の上下限制約式が採用されてもよい。
式(14A)によって例示されるように、あるいは式(14B)によって例示されるように、第2制約式において無効電力変動量が含められ、その総和が制約されつつ最適潮流計算が行われるときには、目的関数において無効電力変動量が含められることは必須ではない。このようなときには、例えば発電機105の総燃料費、送電損失、母線101~104における母線電圧の目標値からの偏差のいずれか一つもしくは複数の重み付け和を目標関数として採用し、その最小値を与える制御変数uが求められてもよい。あるいは送電線108の送電余裕量を目標関数として採用し、その最大値を与える制御変数uが求められてもよい。
[将来断面の個数の拡張]
次にn個の将来断面S ~S が考慮される場合が例示される。情報330aは一つの目的関数f([x],[u],[z])を規定する。記号[x]は変数xの、異なる時間断面に対応した時刻における値(具体的には電圧解)の集合を示す。上述の例に沿ってみれば第k時刻T における変数xを変数xと表して、記号[x]は変数x ~x の集合を示す。同様に、第k時刻T における制御変数uを制御変数uと表して、記号[u]は制御変数u ~u の集合を示す。同様に、第k時刻T における変数zを変数zと表して、記号[z]は変数z ~z の集合を示す。
目的関数はn個の将来断面S~Sに共通する関数が一つ設定されて式(15)によって示される。制約条件については、第1制約式が式(16)~(18)によって、第2制約式が式(19)、(20)によって、それぞれ表される。
Figure 0007366263000012
2つの将来断面S,Sについて示された例示と同様に、目的関数および第2制約式のいずれかもしくは両方において、調相設備107の無効電力変動量の総量を低減する式が少なくとも1つ設定される。
調相設備107の無効電力変動量を、目的関数によって低減するときには、例えば目的関数として式(13)を拡張した式(21)が採用される。記号Σは整数kについての1~nの総和を示す。
Figure 0007366263000013
調相設備107の無効電力変動量を第2制約式によって低減するときには、例えば式(22A)および式(22B)のいずれか一方もしくは両方が採用される。式(22A)は式(14A)を拡張して得られる。式(22B)は式(14B)を拡張して得られる。
Figure 0007366263000014
式(22A)によって採用される関数g Ck は、将来断面S k-1 ,S に共通する変数である無効電力Qに基づいて、将来断面 毎に設定される。式(22B)において記号Σは整数kについての1~nの総和を示す。上限値ΔQmaxは、調相設備107の無効電力変動量の和の上限値を意味し、正値もしくは零に設定される。
目的関数および制約式のいずれか一方もしくは両方において、将来断面Sにおける電力系統100(T)の状態を予測する精度を考慮することも可能である。一般的に、現在時刻よりも遠い将来の時間断面ほど予測精度は悪化すると想定される。
例えば現在に近い将来断面ほど重要視されるように、最適潮流計算が定式化される。例えば調相設備107の無効電力変動量について時間断面間ごとに計算される。無効電力変動量のそれぞれに正の重み付けがされた上で加算されて目的関数が設定される。
当該目的関数は具体的には式(21)に対して、第k断面Sにおける無効電力Q(T)についての重み係数K(>0)を導入して、式(23)によって表される。予測精度の観点から、全ての整数kについてK≧Kk+1である。重み係数Kは、当該重み係数Kに対応する将来断面S が現在断面S から遠いほど、小さく設定される。このような重み係数Kが採用された目的関数を用いることにより、予測精度を反映した最適潮流計算が行われる。
Figure 0007366263000015
例えば式(22B)に対して、重み係数K(>0)を導入して、式(24)によって表される第2制約式が用いられる。式(24)においても記号Σは整数kについての1~nの総和を示す。
Figure 0007366263000016
例えば第i断面S以降の将来断面S ~S における無効電力変動量が考慮されなくてもよい。このときにはk≧iにおいて、K>0に対する例外として、K=0と設定される。
目的関数、第1制約式、第2制約式が設定されて最適潮流計算が定式化される。実施の形態1においては、目的関数および第2制約式のいずれかもしくは両方において、調相設備107の無効電力変動量の総量を低減する式が少なくとも1つ設定される。実施の形態1においては、目的関数および制約式のうち少なくとも一つには、調相設備107の調相投入変動量を抑制する定式化が行われる。実施の形態1においては、目的関数および第2制約式の少なくとも一つにおいて、調相設備107の調相設備変動量が調相設備107の現在断面S および複数の将来断面S ~S において積算される。
最適潮流計算によって得られる変数x,u,zの最適解に基づいて、調相設備107についての運転計画が設定される。当該運転計画は、電力系統100に課せられた制約を満たしつつ調相設備107の投入量の変動を抑制する。調相設備107の投入量の変動が抑制されることは、調相設備107の短命化を緩和する。当該運転計画の設定は、例えば演算部303において行われる。
制御装置200は、より具体的には出力部304は、当該運転計画に基づいた制御指令306を、調相設備107に対して出力する。制御指令306は、演算部303において作成されてもよい。あるいは出力部304が、演算部303または格納部305から調相設備107についての運転計画を得て、制御指令306を作成してもよい。制御装置200は、変数x,u,zに対応する制御機器の最適潮流計算の結果、例えば発電機105が出力する電力、発電機105の端子電圧を出力してもよい。
運転計画の設定および制御指令306は、計算周期ごとに、現在断面S および将来断面S の情報が更新されつつ行われる。運転計画は計算周期毎に更新される。制御指令306は更新された運転計画に基づいて作成され、調相設備107へ出力される。例えば計算周期は任意に設定される。計算周期は、制御装置200が動作しながら変更されても良い。
[調相設備の制御装置の構成および動作]
図7は制御装置200のハードウェアとしての構成を例示するブロック図である。制御装置200は、コンピュータをベースに構成される。制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)201と、主記憶装置202と、補助記憶装置203と、表示装置204と、入力装置205と、制御指令装置206と、ネットワークインターフェース(以下および図7において「ネットワークI/F」と称される)207とを含む。これらの各構成要素は、バス208を介して相互に接続される。
主記憶装置202の例としてRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)が挙げられる。補助記憶装置203の例としてハードディスク装置、光ディスク装置、USB(Universal Serial Bus)メモリが挙げられる。表示装置204の例として液晶ディスプレイが挙げられる。入力装置205の例としてキーボード、マウスが挙げられる。
例えば入力装置205は、図1に示された現在情報310および将来情報311~31n、ならびに電力設備情報320を受ける。入力装置205は図1に示された入力部301および設定部302を実現する。
現在情報310および将来情報311~31n、ならびに電力設備情報320が、制御装置200の外部から補助記憶装置203へ格納されてもよい。この場合には補助記憶装置203が、図1に示された入力部301および設定部302を実現する。この場合には入力装置205および設定部302は省略されてもよい。
現在情報310および将来情報311~31n、ならびに電力設備情報320が、ネットワークI/F207を介して制御装置200に入力されてもよい。この場合にはネットワークI/F207が、図1に示された入力部301および設定部302を実現する。この場合には入力装置205および設定部302は省略されてもよい。
あるいは現在情報310および将来情報311~31n、ならびに電力設備情報320が個別に、入力装置205、補助記憶装置203、およびネットワークI/F207によって制御装置200へ入力されてもよい。
例えば主記憶装置202および補助記憶装置203のいずれか一方もしくは両方が、図1に示された格納部305の機能を実現する。CPU201は図1に示された演算部303の機能を実現する。制御指令装置206は図1に示された制御指令306を出力する。
演算部303が制御指令306を生成する場合には制御指令装置206は単なる出力装置として出力部304の機能を実現する。あるいは、演算部303が制御指令306を生成し、かつ、補助記憶装置203およびネットワークI/F207のいずれかが制御指令306を出力してもよい。この場合には制御指令装置206は省略されてもよい。
出力部304が制御指令306を生成する場合には、CPU201は図1に示された出力部304の機能のうち制御指令306を生成する機能をも実現する。この場合において制御指令装置206は出力部304の機能のうち制御指令306を出力する機能を実現する。あるいは、CPU201が制御指令306を生成し、かつ、補助記憶装置203およびネットワークI/F207のいずれかが制御指令306を出力してもよい。この場合には制御指令装置206は省略されてもよい。
補助記憶装置203、表示装置204、およびネットワークI/F207のいずれか一つもしくは複数が、変数x,u,zに対応する制御機器の最適潮流計算の結果を出力してもよい。補助記憶装置203、表示装置204、およびネットワークI/F207のいずれか一つもしくは複数が、調相設備107の運転計画を出力してもよい。かかる観点から、補助記憶装置203、表示装置204、およびネットワークI/F207のいずれか一つもしくは複数が、出力部304の機能のうち、最適潮流計算の結果および運転計画のいずれか一つもしくは両方を出力する機能を実現するということができる。
図8は制御装置200の動作を例示するフローチャートである。当該フローチャートにおいては、調相設備107についての一つの運転計画および当該運転計画に対応する制御指令306を作成する手順が例示される。
ステップS110は、入力部301に時間断面毎の電力系統の情報を入力するステップである。具体的にはステップS110において、入力部301に、現在情報310と、将来情報311~31nと、電力設備情報320とが入力される。
入力部301の機能が入力装置205、補助記憶装置203、ネットワークI/F207のいずれか一つもしくは複数によって実現されるとき、ステップS110は入力装置205、補助記憶装置203、ネットワークI/F207のいずれか一つもしくは複数において実行される。
ステップS120は、最適潮流計算の対象となる問題(つまり最適潮流計算問題)を目的関数、第1制約式、第2制約式を用いて設定するステップである。
図9はステップS120の詳細を例示するフローチャートである。ステップS120はステップS120a,S120b,S120c,S120dを含む。ステップS120a,S120b,S120cにおいて設定部302に設定情報330が入力される。ステップS120aにおいて設定部302に情報330aが入力される。ステップS120bにおいて設定部302に情報330bが入力される。ステップS120cにおいて設定部302に情報330cが入力される。ステップS120dにおいては情報330aが示す目的関数と、情報330bが示す第1制約式と、情報330cが示す第2制約式とが連立されて、最適潮流計算問題が設定される。
図9においてはステップS120a,S120b,S120cがこの順に実行される態様が矢印によって例示される。ステップS120a,S120b,S120cが実行される順序は不問であるし、これらが並行して実行されてもよい。
情報330aが示す目的関数と、情報330bが示す第1制約式と、情報330cが示す第2制約式とによって最適潮流計算問題が定式化されることに鑑みて、ステップS120a,S120b,S120cの実行が全て完了することによって、ステップS120dは設定部302において自動的に実行が完了するステップであるといえる。
設定部302の機能が入力装置205、補助記憶装置203、ネットワークI/F207のいずれか一つもしくは複数によって実現されるとき、ステップS120は入力装置205、補助記憶装置203、ネットワークI/F207のいずれか一つもしくは複数において実行される。
図8においてはステップS110が実行されてからステップS120が実行される態様が矢印によって例示される。ステップS110,S120は並行して実行されてもよいし、ステップS120がステップS110に先行して実行されてもよい。
ステップS130は、電力系統の情報および最適潮流計算問題(図8においては単に「問題」と略記)を格納部305へ格納するステップである。ステップS130はステップS110,S120の実行が完了して実行される。具体的には、ステップS110において入力部301へ入力された情報および設定情報330が、ステップS130において格納部305に格納される。
ステップS130のうち、入力部301に入力された情報が格納部305に格納されるステップが、ステップS110の実行が完了してから、ステップS120と並行して実行されてもよい。
ステップS130のうち、設定情報330が格納部305に格納されるステップが、ステップS120の実行が完了してから、ステップS110と並行して実行されてもよい。
格納部305の機能が主記憶装置202および補助記憶装置203いずれか一方もしくは両方によって実現されるとき、ステップS130は主記憶装置202および補助記憶装置203いずれか一方もしくは両方によって実行される。
ステップS140は最適潮流計算問題(図8においては単に「問題」と略記)に対して最適潮流計算を実行するステップである。ステップS140はステップS130の実行が完了してから実行される。具体的には、入力部301に入力された情報および設定情報330が、ステップS140において格納部305から演算部303に与えられる。演算部303は、入力部301に入力された情報を、設定情報330によって定式化される最適潮流計算問題において固定値として与えられるパラメータとして採用して、最適潮流計算を実行する。ステップS140はCPU201によって実行される。
最適潮流計算によって、最適潮流計算問題における変数x,u,zの最適解が決定される。当該最適解のうち、制御変数uには調相設備107の無効電力Q(T)が含まれる。無効電力Q(T)が時系列順に整理され、調相設備107についての運転計画となる。例えば最適解および運転計画の一方もしくは両方が格納部305に格納される。
ステップS150は最適潮流計算の結果を出力するステップである。ステップS150はステップS140の実行が完了してから実行される。ステップS150はステップS150a,S150bを含む。
ステップS150aは調相設備107の運転計画を出力するステップである。具体的にはステップS150aにおいて、出力部304が運転計画を出力する。例えば運転計画が、補助記憶装置203、表示装置204、およびネットワークI/F207のいずれか一つもしくは複数によって出力される。
ステップS150bは調相設備107へ制御指令306を出力するステップである。具体的にはステップS150bにおいて、出力部304が制御指令306を出力する。例えば制御指令装置206、補助記憶装置203、およびネットワークI/F207のいずれか一つもしくは複数によって制御指令306が出力される。
図8のフローチャートに示すステップS110~S150の処理は、計算周期ごとに、現在断面S および将来断面S の情報が更新されつつ行われる。運転計画は計算周期毎に更新される。制御指令306は最新の運転計画に基づいて作成され、調相設備107へ出力される。例えば計算周期は任意に設定される。計算周期は、制御装置200が動作しながら変更されても良い。
[数値計算例]
図2に示された電力系統100においてn=4の場合についての数値計算が例示される。下記においては多目的最適化問題が最適潮流計算の対象となる場合が例示される。具体的には、調相設備107の無効電力変動量の総量の最小化と、負荷106における電圧(以下において「負荷電圧」と称される)Vの変動の総量の最小化とが目的とされる。
上述の制御装置200の動作による効果を得るために、目的関数は複数の、ここにおいては4つの将来断面S ~S に亘る変数を用いて式(25)によって表される。当該目的関数は以下において「提案目的関数」とも仮称される。
Figure 0007366263000017
式(25)において記号Σは整数kについての1~4の総和を示す。変数の集合[u]には制御変数uが含まれ、制御変数uには無効電力Q(T),負荷電圧V(T )が含まれる(k=1~4)。負荷電圧(T )の現在断面Sから将来断面Sにおける変動が式(25)において積算される。現在断面Sにおける無効電力Q(T)および負荷電圧V(T)はパラメータとして採用される。式(25)において正の重み係数K,Kが導入される。
上述の制御装置200の動作と比較するために、最適潮流計算が将来断面S,S,S,S毎に複数回行われる場合が例示される。比較のための目的関数(以下において「比較目的関数」とも仮称される)は、隣接する二つの時間断面における変数によって設定される。具体的には比較目的関数は、整数k毎に式(26)によって表され、合計4つの目的関数が設定される。
Figure 0007366263000018
図10は、図1における負荷106(T)における負荷需要P(T)の変動を、時間断面毎に例示するグラフである。負荷需要P(T)は予測値であって情報31kdとして第k時刻情報31kに含まれる。負荷需要P(T)は現在断面Sにおける負荷需要P(T)を基準(ゼロ)とした増減によって表される。負荷需要P(T)は現在時刻Tと比較して第1時刻T には大きく減少し、その後に増加するという変動が例示される。
図11および図12はいずれも、最適潮流計算によって求められた調相設備の無効電力Q(T)と負荷電圧V(T)とを、時間断面S ~S に亘って示すグラフである。現在断面Sにおける無効電力Q(T)は零である。負荷電圧V(T)は現在断面Sにおける負荷電圧V(T)を基準とした偏差(負荷電圧V(T)からの偏差)として表される。
図11は提案目的関数が用いられた最適潮流計算の結果から得られたグラフを示す。折れ線Q は無効電力Q(T)を示す。折れ線V は負荷電圧V(T)を示す。
図12は時間断面毎に比較目的関数が用いられた最適潮流計算の結果から得られたグラフを示す。折れ線Q は無効電力Q(T)を示す。折れ線V は負荷電圧V(T)を示す。
図13は無効電力Q(T)の値の推移を示す図である。図13における無効電力Q(T)は、比較目的関数を用いた最適潮流計算によって得られた数値を示す欄には「単断面」と標記され、提案目的関数を用いた最適潮流計算によって得られた数値を示す欄には「多断面」と標記される。
図11および図12はいずれも、調相設備107の運転計画を示すということができる。図12を参照して、比較目的関数に基づいて得られた運転計画(以下において「比較運転計画」と仮称)は、第1断面Sにおける大きな負荷需要の減少に伴う電圧増加を適正化するために、第1断面Sにおける無効電力Q(T)を大きく減少させる。比較運転計画はその後、負荷需要の増加に伴う電圧低下を適正化するために、無効電力Q(T),Q(T),Q(T)を増加させる。
図11を参照して、提案目的関数に基づいて得られた運転計画(以下において「提案運転計画」と仮称)は、第1断面S~第4断面Sのいずれにおける負荷需要の変動も考慮されて作成される。図11に示された調相設備107の無効電力Q(T)の減少量は、図12に示された無効電力Q(T)の減少量よりも小さい。図11に示された無効電力Q(T),Q(T),Q(T)の増加は、図12に示された無効電力Q(T),Q(T),Q(T)の増加よりも小さい。
これらの比較から、隣接する二つの時間断面における変数によって設定される比較目的関数(式(26)参照)に基づいて得られた比較運転計画よりも、運転対象期間において3つ以上の時間断面に亘る提案目的関数(式(25)参照)に基づいて得られた提案運転計画の方が、調相設備107の無効電力Qの変動が低減されることが理解される。提案目的関数を採用することは、比較目的関数を採用することに対して、調相設備の投入量の変動を小さくする効果が高い。
<実施の形態2>
実施の形態2においても、制御装置200の機能としての構成は図1のブロック図によって例示され、制御装置200のハードウェアとしての構成は図7のブロック図によって例示される。
図14は制御装置200が制御する対象となる調相設備117A,117Bを含む電力系統110について、複数の時間断面J,J,Jを時系列に沿って並べた概念図である。時間断面Jは電力系統110についての現在の時間断面であり、以下においては現在断面Jあるいは第0断面Jとも称される。時間断面J,Jは電力系統110についての将来の時間断面であり、将来断面J,Jとも称される。
実施の形態1において図1を用いて説明されたように、より多くの将来断面J,…Jを将来断面J,Jと同様に考慮することもできる。以下の例示においては整数kは整数1,2のいずれをも代表する。
実施の形態2においても簡単のため、現在および将来に亘って、電力系統110の構成は、同一である場合についての説明が行われる。実施の形態2においては電力系統110が母線111,112,113,114、発電機115、負荷116、調相設備117A,117B、送電線118、変圧器119を含む場合が例示される。
母線111,112,113,114、発電機115、負荷116、送電線118、変圧器119は、それぞれ実施の形態1において示された電力系統100における母線101,102,103,104、発電機105、負荷106、送電線108、変圧器109に対応した設備である。
調相設備117A,117Bは電力系統100に含まれる調相設備117に対応するものの、複数の(ここにおいては2つの)調相設備117A,117Bが電力系統110に含まれる。
母線111には発電機115が接続される。母線111と母線112とは送電線118を介して接続される。母線113には負荷116が接続される。母線114には調相設備117A,117Bが接続される。母線112,113,114は変圧器119を介して接続される。
図14においては第0断面Jにおける電力系統110、母線111,112,113,114、発電機115、負荷116、調相設備117A,117B、送電線118、変圧器119について、それぞれの現在時刻Tにおける状態を示すべく、それぞれの符号の末尾に「(T)」が付記される。
同様にして、第k断面Jにおける電力系統110、母線111,112,113,114、発電機115、負荷116、調相設備117A,117B、送電線118、変圧器119について、それぞれの将来の第k時刻Tにおける状態を示すべく、それぞれの符号の末尾に「(T)」が付記される。第k時刻Tは第(k-1)時刻Tk-1よりも後である。第k断面Jは第(k-1)断面Jk-1よりも後の将来断面である。
図15は実施の形態2における現在情報310の内容を例示するブロック図である。現在情報310は、現在断面(第0断面)Jについての情報である。現在情報310は、情報310a,310b,310c,310d,310e,310f,310gを有する。
実施の形態2における情報310aは現在時刻(具体的には第0時刻T)を示す。情報310bは、電力系統110の現在の構成(具体的には電力系統110(T)における母線111(T),112(T),113(T),114(T)、発電機115(T)、負荷116(T)、調相設備117A(T),117B(T)、送電線118(T)、変圧器119(T)およびこれら同士の間の接続関係(当該接続関係それ自体もしくは推定される接続関係を含む))を示す。
情報310cは、発電機115の現在の運転状態(具体的には発電機115(T)の運転状態(当該運転状態それ自体もしくはその推定される状態を含む))を示す。
情報310dは、負荷116における電力の需要量(負荷需要)の現在の値(具体的には負荷116(T)における負荷需要もしくはその推定値)を示す。
情報310eは、現在の再生可能エネルギーの出力(具体的には発電機115(T)のうち再生可能エネルギーの出力もしくはその推定値)を示す。
情報310fは、調相設備117A,117Bの現在の状態(具体的には調相設備117A(T),117B(T)の投入量それ自体もしくはその推定される状態を含む)を示す。
情報310gは、調相設備117A,117Bの投入量の変動の現在時刻Tまでの積算を示す。
実施の形態2における情報310a~310eは、実施の形態1における情報310a~310eのそれぞれに対して、調相設備117に関する情報に代えて、調相設備117A,117Bに関連する情報が採用されている点において異なる。実施の形態2における現在情報310は、実施の形態1における現在情報310に対して、情報310gが付加されている点において異なる。
実施の形態2における第k時刻情報31kは、電力系統110についての第k断面Jについての情報である。実施の形態2における第k時刻情報31kは、実施の形態1における第k時刻情報31kと同様に、情報31ka,31kb,31kc,31kd,31keを有する(図4参照)。
情報31kaは第k時刻Tを示す。情報31kbは、電力系統110の第k時刻Tにおける構成(具体的には電力系統110(T)における母線111(T),112(T),113(T),114(T)、発電機115(T)、負荷116(T)、調相設備117A(T),117B(T)、送電線118(T)、変圧器119(T)およびこれら同士の間の接続関係)を示す。
情報31kcは、発電機115の第k時刻Tにおける運転状態の予定(運転計画:具体的には発電機115(T)についての運転計画)を示す。
情報31kdは、第k時刻Tにおける負荷需要の予測値(具体的には負荷116(T)における負荷需要の予測値)を示す。
情報31keは再生可能エネルギーの出力の第k時刻Tにおける予定についての(具体的には発電機115(T)のうち再生可能エネルギーの出力についての運転計画もしくは予測値)を示す。
実施の形態2における電力設備情報320は、実施の形態1における第k時刻情報31kと同様に、情報320a,320b,320c,320d,320eを含む(図5参照)。
情報320aは調相設備117A,117Bがそれぞれ出力する無効電力Q ,Q の上下限を示す。情報320bは発電機115が出力する電力の上下限を示す。情報320cは母線111~114における母線電圧の上下限を示す。情報320dは送電線118の容量を示す。情報320eは変圧器119におけるタップ制御の上下限を示す。
実施の形態2における電力系統110は、実施の形態1の電力系統100の調相設備107に代えて、複数の調相設備117A,117Bを含む。実施の形態2においては調相設備117A,117Bのそれぞれの調相設備変動量が低減される。実施の形態2においては調相設備117Aの調相設備変動量の総量と、調相設備117Bの調相設備変動量の総量との差(以下において「総量差」と称される)が低減される。総量差の低減は、複数の調相設備の各々の投入量の変動が、調相設備同士で偏ることを小さくし、以て調相設備の劣化の進行が偏ることが低減される。
実施の形態2において目的関数、第1制約式および第2制約式は、電力系統110の運用に課せられた制約を設定する。実施の形態2において目的関数、および第2制約式のうちの少なくとも一つは、調相設備117Aの調相設備変動量の総量と、調相設備117Bの調相設備変動量の総量と、調相設備117A,117Bの総量差とを低減するように設定される。実施の形態2において目的関数は、調相設備117Aの無効電力変動量(これは調相設備117Aが出力する無効電力Qの変動量である)の総量と、調相設備117Bの無効電力変動量(これは調相設備117Bが出力する無効電力Qの変動量である)の総量と、総量差とを低減するような目的関数または第2制約式が少なくとも1つ以上含まれて、最適潮流計算が定式化される。
例えば実施の形態2において目的関数は式(27),(28),(29)によって示される。式(28),(29)はそれぞれ式(27)において採用される重み係数K ΔQA ΔQB を示す。式(28),(29)においては、それぞれ総量ΔAsum,ΔQBsumが導入される。
Figure 0007366263000019
総量ΔAsumは、現在時刻Tまでに電力系統110が運用されることによって発生した、調相設備117Aの投入量の変動が積算された結果を示す。総量ΔBsumは、現在時刻Tまでに電力系統110が運用されることによって発生した、調相設備117Bの投入量の変動が積算された結果を示す。総量ΔAsum,ΔQBsumは情報310gによって示される、最適潮流計算におけるパラメータである。
実施の形態2における目的関数の他の例は、式(30),(31),(32)によって示される。当該目的関数を最小化する最適潮流計算によって、無効電力Qの変動量の総量と、無効電力Qの変動量の総量と、分散VΔQとが低減される。
Figure 0007366263000020
式(30)において分散VΔQ、平均値ΔQaveが示される。式(30)において正の重み係数K,Kが導入される。式(31)によって示される分散VΔQは、第2時刻Tまでに電力系統110が運用されることによって発生した、調相設備117A,117Bの投入量の変動の積算値の、分散を示す。式(32)によって示される平均値ΔQaveは、当該積算値の平均を示す。
分散VΔQは、調相設備117Aの投入量の現在断面J および将来断面J ,J における変動が積算された結果と、調相設備117Bの投入量の現在断面J および将来断面J ,J における変動が積算された結果との分散であるともいえる。
分散VΔQの低減は、複数の調相設備117A,117Bの各々の投入量の変動が、相互に偏ることを小さくし、以て調相設備117A,117Bの劣化の進行が偏ることが低減される。
式(30),(31),(32)に加え、例えば式(33)によって表される第2制約式が採用されることにより、分散VΔQが低減される。式(33)において上限値VΔmaxが導入される。この場合には式(30)において重み係数Kが零とされてもよい。
Figure 0007366263000021
式(34A),(34B)によって表される第2制約式が採用されることにより、式(22A),(22B)によって表される第2制約式が採用される場合と同様に、調相設備117A,117Bの無効電力変動量が低減される。式(34B)においてk=1,2である。式(34B)において記号Σは整数kの1,2についての和を示す。式(34B)において、現在断面Jから第2断面Jにかけて調相設備117A,117Bの無効電力変動量の総和に上限値ΔQmaxが採用される。
Figure 0007366263000022
実施の形態2における制御装置200の動作は、図8に示されるフローチャートによって例示される。実施の形態2においては、ステップS140における最適潮流計算によって最適解が決定される制御変数uに、調相設備117Aの無効電力Q(T)および調相設備117Bの無効電力Q(T)が含まれる(k=1,2)。無効電力Q(T),Q(T)が時系列順に整理され、調相設備117A,117Bについての運転計画となる。例えば最適解および運転計画の一方もしくは両方が格納部305に格納される。制御指令306は最新の運転計画に基づいて作成され、調相設備117A,117Bへ出力される。
実施の形態2における制御装置200のその他の動作の説明は、実施の形態1における制御装置200のその他の動作の説明が妥当するので、説明が省略される。
実施の形態2においても実施の形態1と同様に、図8のフローチャートに示すステップS110~S150の処理は、計算周期ごとに、現在断面J および将来断面J の情報が更新されつつ行われる。運転計画は計算周期毎に更新される。例えば計算周期は任意に設定される。計算周期は、制御装置200が動作しながら更新されても良い。
実施の形態2においても実施の形態1と同様に、考慮される将来断面の数が3つ以上へ拡張されてもよい。実施の形態2において電力系統110に含まれる調相設備が3つ以上であっても、上記の式(27)~(33)を拡張して最適潮流計算が定式化される。
以上のような定式化と最適潮流計算とによって得られる運転計画、ひいては制御指令306は、電力系統110の運用制約を満たしつつ、調相設備117A,117Bの投入量の変動の総量を抑制し、調相設備117A,117Bの寿命の偏りを低減することに資する。調相設備117A,117Bの寿命の偏りを低減することは、調相設備117A,117Bを効率的に運用をすることに資する。
実施の形態1,2については例えば下記の様に説明される。以下の説明において記号「;」は、実施の形態1において採用された符号と実施の形態2において採用された符号とを分ける目的で採用される。記号「;」の前に記載された符号は実施の形態1において採用された符号である。記号「;」の後に記載された符号は実施の形態2において採用された符号である。
制御装置200は電力系統100;110に含まれる調相設備117;117A,117Bを制御する。制御装置200は、出力部304と、格納部305と、演算部303とを備える。
出力部304は、電力系統100;110に含まれる調相設備117;117A,117Bを制御する指令である制御指令306を出力する。格納部305は、現在情報310と、複数の将来情報311~31nと、電力設備情報320と、目的関数(実施の形態1については式(6)、(13),(15),(21),(23),(25)のいずれかであり、実施の形態2については式(27),(30)のいずれか)および複数の制約式(実施の形態1については式(11),(12),(14A),(14B),(19),(20),(22A),(22B),(24)のいずれかを含み、実施の形態2については式(33),(34A),(34B)のいずれかを含む)とを格納する。演算部303は、最適潮流計算問題に対して最適潮流計算を行う。
かかる構成を調相設備の制御方法として見れば、当該制御方法は、電力系統100;110に含まれる調相設備117;117A,117Bを制御する指令である制御指令306が出力部304によって出力されるステップと;現在情報310と、複数の将来情報311~31nと、電力設備情報320と、目的関数(実施の形態1については式(6)、(13),(15),(21),(23),(25)のいずれかであり、実施の形態2については式(27),(30)のいずれか)および複数の制約式(実施の形態1については式(11),(12),(14A),(14B),(19),(20),(22A),(22B),(24)のいずれかを含み、実施の形態2については式(33),(34A),(34B)のいずれかを含む)とが格納部305によって格納されるステップと;演算部303によって最適潮流計算問題に対して最適潮流計算が行われるステップとを備える。
現在情報310は、電力系統100;110についての現在の時間断面である現在断面S;Jについての情報である。複数の将来情報311~31nの各々(将来情報31k)は、電力系統100;110についての将来の複数の時間断面である複数の将来断面S~S;J~Jの各々(S;J)についての情報である。電力設備情報320は電力系統100;110を構成する設備に関する情報である。
最適潮流計算問題は電力系統100;110についての最適潮流計算の対象となる問題である。最適潮流計算問題は、現在情報310と、複数の将来情報311~31nと、電力設備情報320とに基づいて、目的関数および複数の制約式によって定式化される。
演算部303は最適潮流計算を行って目的関数についての変数uを求める。制御指令306は最適潮流計算を行って求められた変数uに基づいて設定される。
複数の制約式および目的関数のうちの少なくとも一つにおいて、調相設備107;117A,117Bの現在断面S;Jおよび複数の将来断面S~S;J~Jにおいて調相設備107;117A,117Bの投入量が変動する量が積算される。
このような構成を有する制御装置200は、調相設備107;117A,117Bの投入量の変動を小さくする制御を行う。
例えば目的関数において、調相設備107;117A,117Bの現在断面S;Jおよび複数の将来断面S~S;J~Jにおいて調相設備107;117A,117Bが出力する無効電力Q;Q,Qが変動する量の積算が行われる。かかる目的関数は実施の形態1に即して言えば式(13),(21),(23),(25)で例示される。かかる目的関数は実施の形態2に即して言えば式(27),(30)で例示される。そして最適潮流計算によってかかる目的関数を最小とする変数uが求められる。
このような目的関数が採用されることにより、調相設備107;117A,117Bが出力する無効電力Q;Q,Qの変動が低減される。無効電力Q;Q,Qの変動が低減することは、調相設備107;117A,117Bの投入量の変動を低減することに寄与する。
複数の制約式に用いられる関数の少なくとも一つは、調相設備107;117A,117Bの現在断面S;Jおよび複数の将来断面S~S;J~Jにおいて調相設備107;117A,117Bが出力する無効電力Q;Q,Qが変動する量の積算の上限を設定する。かかる制約式は実施の形態1に即して言えば式(14B),(22B),(24)で例示される。かかる制約式は実施の形態2に即して言えば式(34B)で例示される。
このような制約式が採用されることにより、調相設備107;117A,117Bが出力する無効電力Q;Q,Qの変動が低減される。無効電力Q;Q,Qの変動が低減することは、調相設備107;117A,117Bの投入量の変動を低減することに寄与する。
式(23)を参照して、無効電力Qが変動する量(無効電力変動量)の積算においては、無効電力変動量(Q(T)-Q(Tk-1))に対して正の重み係数Kが乗じられて積算される。重み係数Kは、重み係数Kに対応する将来断面Sが現在断面Sから遠いほど小さく設定される。
このような重み係数の採用は、予測精度を反映した最適潮流計算が行われることに寄与する。このような重み係数は実施の形態2においても採用され得る。
複数の制約式に用いられる関数の少なくとも一つは、時間断面の間において調相設備107;117A,117Bが出力する無効電力Q;Q,Qが変動する量が採る値を設定する。かかる制約式は実施の形態1に即して言えば式(14A),(22A)で例示される。かかる制約式は実施の形態2に即して言えば式(34A)で例示される。
このような制約式が採用されることにより、調相設備107;117A,117Bが出力する無効電力Q;Q,Qの変動が低減される。無効電力Q;Q,Qの変動が低減することは、調相設備107;117A,117Bの投入量の変動を低減することに寄与する。
電力系統100;110は負荷106;116を含む。目的関数(実施の形態1に即して言えば式(25)で表される)において、負荷106;116における電圧(負荷電圧)Vの変動が、現在断面S;Jおよび複数の将来断面S~S;J~Jにおいて積算される。最適潮流計算によって当該目的関数を最小とする変数uが求められる。
このような目的関数の採用は、負荷電圧の変動の低減に寄与する。このような目的関数は実施の形態2においても採用され得る。
電力系統110が複数の調相設備117A,117Bを含むとき、複数の制約式および目的関数のうちの少なくとも一つにおいて、調相設備117Aの投入量の現在断面Jおよび複数の将来断面J,Jにおける変動が積算された結果と、調相設備117Bの投入量の現在断面Jおよび複数の将来断面J,Jにおける変動が積算された結果との分散VΔQが用いられる。
分散VΔQの低減は、複数の調相設備117A,117Bの各々の投入量の変動が、相互に偏ることを小さくし、以て調相設備117A,117Bの劣化の進行が偏ることが低減される。
例えば式(30),(31),(32)で例示されるように、目的関数において分散VΔQが用いられる。最適潮流計算によってかかる目的関数を最小とする変数uが求められる。
例えば式(33)で例示されるように、制約式の少なくとも一つが、分散VΔQが採る値を設定する。
なお、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。例えば実施の形態2において、実施の形態1において紹介された数値計算例と同様に、目的関数f([u])において負荷116における負荷電圧Vの変動の積算が含まれてもよい。
例えば実施の形態2において重み係数Kが零とされてもよい。このとき、目的関数を最小とする最適潮流計算によって、分散VΔQを最小とする制御変数uが求められる。このとき式(33)は用いられなくても構わない。あるいは例えば実施の形態2において他の目的関数が採用され、式(33)が採用される。
複数の制約式(上述の例では式(33))および目的関数(上述の例では式(30))のうちの少なくとも一つにおいて分散VΔQが用いられることは、調相設備117A,117Bのそれぞれの調相設備変動量の低減を不問として、調相設備117A,117Bの劣化の進行が偏ることが低減する。
本開示は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、限定的なものではない。例示されていない無数の変形例が想定され得るものと解される。
100,110 電力系統、106,116 負荷、107,117A,117B 調相設備、200 制御装置、303 演算部、304 出力部、305 格納部、306 制御指令、310 現在情報、311~31n 将来情報、320 電力設備情報、f 目的関数、h ,g ,g Ck 関数、J ,J ,S~S 将来断面、K 重み係数、Q 無効電力、S,J 現在断面、V 負荷電圧。

Claims (15)

  1. 電力系統に含まれる調相設備を制御する指令である制御指令を出力する出力部と、
    現在情報と、複数の将来情報と、電力設備情報と、目的関数および複数の制約式とを格納する格納部と、
    最適潮流計算問題に対して最適潮流計算を行う演算部と
    を備え、
    前記現在情報は、前記電力系統についての現在の時間断面である現在断面についての情報であり、
    前記複数の将来情報の各々は、前記電力系統についての将来の複数の前記時間断面である複数の将来断面の各々についての情報であり、
    前記電力設備情報は前記電力系統を構成する設備に関する情報であり、
    前記最適潮流計算問題は前記電力系統についての前記最適潮流計算の対象となる問題であり、
    前記現在情報と、前記複数の将来情報と、前記電力設備情報とに基づいて、前記最適潮流計算問題が前記目的関数および前記複数の制約式によって定式化され、
    前記演算部は前記最適潮流計算を行って前記目的関数についての変数を求め、
    前記制御指令は前記最適潮流計算を行って求められた前記変数に基づいて設定され、
    前記複数の制約式および前記目的関数のうちの少なくとも一つにおいて、前記調相設備の前記現在断面および前記複数の将来断面において前記調相設備の投入量が変動する量が積算される、調相設備の制御装置。
  2. 前記目的関数において、前記調相設備の前記現在断面および前記複数の将来断面において前記調相設備が出力する無効電力が変動する量の積算が行われ、
    前記最適潮流計算によって前記目的関数を最小とする前記変数が求められる、請求項1に記載の調相設備の制御装置。
  3. 前記複数の制約式に用いられる関数の少なくとも一つは、前記調相設備の前記現在断面および前記複数の将来断面において前記調相設備が出力する無効電力が変動する量の積算の上限を設定する、請求項1または請求項2に記載の調相設備の制御装置。
  4. 前記無効電力が変動する量の前記積算においては、前記量に対して正の重み係数が乗じられて積算され、
    前記重み係数は、前記重み係数に対応する前記将来断面が前記現在断面から遠いほど小さく設定される、請求項2または請求項3に記載の調相設備の制御装置。
  5. 前記複数の制約式に用いられる関数の少なくとも一つは、前記時間断面の間において前記調相設備が出力する無効電力が変動する量が採る値を設定する、請求項1から4のいずれか1項に記載の調相設備の制御装置。
  6. 前記電力系統は負荷を含み、
    前記目的関数において、前記現在断面および前記複数の将来断面における前記負荷における電圧の変動が積算され、
    前記最適潮流計算によって前記目的関数を最小とする前記変数が求められる、請求項1から5のいずれか1項に記載の調相設備の制御装置。
  7. 前記電力系統は複数の前記調相設備を含み、
    前記複数の制約式および前記目的関数のうちの少なくとも一つにおいて、第1の前記調相設備の投入量の前記現在断面および前記複数の将来断面における変動が積算された結果と、第2の前記調相設備の投入量の前記現在断面および前記複数の将来断面における変動が積算された結果との分散が用いられる、請求項1から6のいずれか1項に記載の調相設備の制御装置。
  8. 電力系統に含まれる複数の調相設備を制御する指令である制御指令を出力する出力部と、
    現在情報と、複数の将来情報と、電力設備情報と、目的関数および複数の制約式とを格納する格納部と、
    最適潮流計算問題に対して最適潮流計算を行う演算部と
    を備え、
    前記現在情報は、前記電力系統についての現在の時間断面である現在断面についての情報であり、
    前記複数の将来情報の各々は、前記電力系統についての将来の複数の前記時間断面である複数の将来断面の各々についての情報であり、
    前記電力設備情報は前記電力系統を構成する設備に関する情報であり、
    前記最適潮流計算問題は前記電力系統についての前記最適潮流計算の対象となる問題であり、
    前記現在情報と、前記複数の将来情報と、前記電力設備情報とに基づいて、前記最適潮流計算問題が前記目的関数および前記複数の制約式によって定式化され、
    前記演算部は前記最適潮流計算を行って前記目的関数についての変数を求め、
    前記制御指令は前記最適潮流計算を行って求められた前記変数に基づいて設定され、
    前記複数の制約式および前記目的関数のうちの少なくとも一つにおいて、第1の前記調相設備の投入量の前記現在断面および前記複数の将来断面における変動が積算された結果と、第2の前記調相設備の投入量の前記現在断面および前記複数の将来断面における変動が積算された結果との分散が用いられる、調相設備の制御装置。
  9. 前記目的関数において前記分散が用いられ、
    前記最適潮流計算によって前記目的関数を最小とする前記変数が求められる、請求項7または請求項8に記載の調相設備の制御装置。
  10. 前記複数の制約式の少なくとも一つは、前記分散が採る値を設定する、請求項7または請求項8に記載の調相設備の制御装置。
  11. 前記電力系統は複数の前記調相設備を含み、
    前記複数の制約式および前記目的関数のうちの少なくとも一つにおいて、第1の前記調相設備の投入量の前記現在断面および前記複数の将来断面における変動が積算された結果と第1の重み係数との積と、第2の前記調相設備の投入量の前記現在断面および前記複数の将来断面における変動が積算された結果と第2の重み係数との積とが用いられ、
    前記第1の重み係数および前記第2の重み係数のいずれもが、前記第1の前記調相設備の前記投入量が前記現在断面までに変動する量を積算した第1値と、前記第2の前記調相設備の前記投入量が前記現在断面までに変動する量を積算した第2値とを用いて設定される、請求項1から6のいずれか1項に記載の調相設備の制御装置。
  12. 前記第1の重み係数および前記第2の重み係数は、前記第1の前記調相設備の前記投入量が変動する量と、前記第2の前記調相設備の前記投入量が変動する量との差が低減するように設定される、請求項11に記載の調相設備の制御装置。
  13. 前記第1値が前記第2値よりも大きいとき、前記第1の重み係数は前記第2の重み係数よりも大きい、請求項12に記載の調相設備の制御装置。
  14. 電力系統に含まれる調相設備を制御する指令である制御指令が出力部によって出力されるステップと、
    現在情報と、複数の将来情報と、電力設備情報と、目的関数および複数の制約式とが格納部によって格納されるステップと、
    最適潮流計算問題に対して最適潮流計算が演算部によって行われるステップと
    を備え、
    前記現在情報は、前記電力系統についての現在の時間断面である現在断面についての情報であり、
    前記複数の将来情報の各々は、前記電力系統についての将来の複数の前記時間断面である複数の将来断面の各々についての情報であり、
    前記電力設備情報は前記電力系統を構成する設備に関する情報であり、
    前記最適潮流計算問題は前記電力系統についての前記最適潮流計算の対象となる問題であり、
    前記現在情報と、前記複数の将来情報と、前記電力設備情報とに基づいて、前記最適潮流計算問題が前記目的関数および前記複数の制約式によって定式化され、
    前記演算部は前記最適潮流計算を行って前記目的関数についての変数を求め、
    前記制御指令は前記最適潮流計算を行って求められた前記変数に基づいて設定され、
    前記複数の制約式および前記目的関数のうちの少なくとも一つにおいて、前記調相設備の前記現在断面および前記複数の将来断面において前記調相設備の投入量が変動する量が積算される、調相設備の制御方法。
  15. 電力系統に含まれる複数の調相設備を制御する指令である制御指令が出力部によって出力されるステップと、
    現在情報と、複数の将来情報と、電力設備情報と、目的関数および複数の制約式とが格納部によって格納されるステップと、
    最適潮流計算問題に対して最適潮流計算が演算部によって行われるステップと
    を備え、
    前記現在情報は、前記電力系統についての現在の時間断面である現在断面についての情報であり、
    前記複数の将来情報の各々は、前記電力系統についての将来の複数の前記時間断面である複数の将来断面の各々についての情報であり、
    前記電力設備情報は前記電力系統を構成する設備に関する情報であり、
    前記最適潮流計算問題は前記電力系統についての前記最適潮流計算の対象となる問題であり、
    前記現在情報と、前記複数の将来情報と、前記電力設備情報とに基づいて、前記最適潮流計算問題が前記目的関数および前記複数の制約式によって定式化され、
    前記演算部は前記最適潮流計算を行って前記目的関数についての変数を求め、
    前記制御指令は前記最適潮流計算を行って求められた前記変数に基づいて設定され、
    前記複数の制約式および前記目的関数のうちの少なくとも一つにおいて、第1の前記調相設備の投入量の前記現在断面および前記複数の将来断面における変動が積算された結果と、第2の前記調相設備の投入量の前記現在断面および前記複数の将来断面における変動が積算された結果との分散が用いられる、調相設備の制御方法。
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