特定の実施形態では、本発明は、α4β7インテグリンに拮抗する化合物に関する。本化合物は、炎症性腸疾患、回腸肛門吻合、好酸球性食道炎、膵炎、インスリン依存性糖尿病、乳腺炎、胆嚢炎、胆管炎、胆管周囲炎、慢性気管支炎、慢性副鼻腔炎、喘息、移植片対宿主病、肺の慢性炎症性疾患、HIV、または血液腫瘍を治療するために有用であるだろう。
冠詞「a」及び「an」は、本明細書において、冠詞の文法的対象の1つまたは2つ以上(すなわち、少なくとも1つ)を指すために使用される。例として、「要素」とは、1つの要素または2つ以上の要素を意味する。
本明細書及び特許請求の範囲において本明細書で使用される語句「及び/または」は、結合される要素すなわち、接合的に存在する場合もあれば、離接的に存在する場合もある要素の「いずれかまたは両方」を意味すると理解されるべきである。「及び/または」で列挙された複数の要素は、同じように、つまり、結合される要素の「1つ以上」と解釈されるべきである。「及び/または」節によって詳細に特定される要素以外に、詳細に特定される要素に関連するかどうかに関係なく、他の要素が任意に存在し得る。したがって、非限定的な例として、「含む(comprising)」などの非限定的な(open-ended)言語と組み合わせて使用する場合の「A及び/またはB」への言及は、一実施形態では、Aのみ(任意にB以外の要素を含む)を指し、別の実施形態では、Bのみ(任意にA以外の要素を含む)を指し、さらに別の実施形態では、A及びBの両方(任意に他の要素を含む)を指すことができる。
本明細書及び特許請求の範囲で使用される場合、「または」は、上記で定義された「及び/または」と同じ意味を有すると理解されるべきである。例えば、リスト内のアイテムを分離する場合、「または」または「及び/または」は包括的、すなわち、いくつかの要素またはリストの要素のうちの少なくとも1つを含むだけでなく、2つ以上も含み、任意にリストにない追加のアイテムも含むと解釈されるものとする。それとは反対に、「~のうちのただ1つ」もしくは「~のうちの厳密に1つ」、または特許請求の範囲で使用される場合、「からなる(consisting of)」など、明確に示された用語だけが、いくつかの要素または要素リストのうちの厳密に一要素を含むことを指す。一般に、本明細書で使用される「または」という用語は、「いずれか」、「~のうちの1つ」、「~のうちのただ1つ」、または「~のうちの厳密に1つ」などの排他的な用語が続く場合のみ、排他的な代替物(すなわち、「一方または他方であるが両方ではない」)を示すものとして解釈されるものとする。特許請求の範囲で使用される場合、「から本質的になる」とは、特許法の分野で使用される一般的な意味を有するものとする。
本明細書及び特許請求の範囲で使用される場合、1つ以上の要素のリストに関して、「少なくとも1つ」という語句は、要素のリストにおける要素のうちのいずれか1つ以上から選択される少なくとも1つの要素を意味すると理解されるべきであり、ただし、要素のリスト内に詳細にリストされる各要素の少なくとも1つを必ずしも含む必要はなく、要素のリスト内の要素の組み合わせを除外しない。また、この定義により、「少なくとも1つ」という語句が指す要素のリスト内で詳細に特定された要素以外で、詳細に特定されたそれらの要素に関連するかどうかに関係なく、要素は任意に存在することができる。したがって、非限定的な例として、「A及びBの少なくとも1つ」(または同等に「AまたはBの少なくとも1つ」、または同等に「A及び/またはBの少なくとも1つ」)は、一実施形態では、任意に2つ以上のAを含みBが存在しない少なくとも1つのA(及び任意にB以外の要素を含む)を指し、別の実施形態では、任意に2つ以上のBを含みAが存在しない少なくとも1つのB(及び任意にA以外の要素を含む)を指し、さらに別の実施形態では、任意に2つ以上のAを含む少なくとも1つのA、任意に2つ以上のBを含む少なくとも1つのB(及び任意に他の要素を含む)を指すことができる。
また、反対に明確に示されない限り、2つ以上のステップまたは行為を含む本明細書で主張される任意の方法において、方法のステップまたは行為の順序は、列挙された方法のステップまたは行為の順序に必ずしも限定されないことも理解されるべきである。
特許請求の範囲及び上記の明細書では、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「運搬する(carrying)」、「有する(having)」、「含む(containing)」、「関与する(involving)」、「保持する(holding)」、「からなる(composed of)」などのすべての移行句は、非限定的、すなわち、それらを含むがそれらに限定されないことを意味すると理解されるべきである。米国特許庁特許審査手続便覧のセクション2111.03に記載されているように、移行句「からなる(consisting of)」及び「から本質的になる(consisting essentially of)」のみが、それぞれ限定的(closed)または半限定的(semi-closed)な移行句であるものとする。
本発明の組成物に含まれる特定の化合物は、特定の幾何異性体または立体異性体で存在し得る。さらに、本発明のポリマーはまた光学的に活性であり得る。本発明は、シス-及びトランス-異性体、R-及びS-エナンチオマー、ジアステレオマー、(d)-異性体、(l)-異性体、それらのラセミ混合物、ならびにそれらの他の混合物を含む、すべてのそのような化合物を、本発明の範囲内に含まれるものとして企図する。アルキル基などの置換基には追加の不斉炭素原子が存在し得る。すべてのそのような異性体、ならびにそれらの混合物は、本発明に含まれることが意図される。
例えば、本発明の化合物の特定のエナンチオマーが望まれる場合、それは不斉合成によって、またはキラル補助剤による誘導体化によって調製することができ、得られるジアステレオマー混合物を分離し、補助基を切断して純粋な目的のエナンチオマーを提供する。あるいは、分子が、アミノなどの塩基性官能基、またはカルボキシルなどの酸性官能基を含む場合、適切な光学活性な酸または塩基でジアステレオマー塩が形成され、その後、分別結晶または当技術分野で周知のクロマトグラフィー手段によって形成されたジアステレオマーが分割され、その後の純粋なエナンチオマーが回収される。
本明細書に示される構造はまた、1つ以上の同位体濃縮原子の存在下のみで異なる化合物を含むことを意味する。例えば、水素を重水素またはトリチウムで置換することにより、あるいは炭素を13C-または14C-濃縮炭素で置換することにより生成される化合物は、本発明の範囲内である。
本明細書で使用される「薬学的に許容される賦形剤」または「薬学的に許容される担体」という句は、対象化学物質を体の1つの臓器または部分から体の別の臓器または部分へ運搬または輸送するのに関与する、液体もしくは固体充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒、または封入材料などの、薬学的に許容される材料、組成物、またはビヒクルを意味する。各担体は、製剤の他の成分と適合性があり、患者に有害ではなく、実質的に非発熱性であるという意味で「許容され」なければならない。薬学的に許容される担体として役立つことができる材料のいくつかの例には、(1)乳糖、グルコース、及びショ糖などの糖、(2)トウモロコシデンプン及びジャガイモデンプンなどのデンプン、(3)カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、及び酢酸セルロースなどのセルロース及びその誘導体、(4)粉末トラガカント、(5)麦芽、(6)ゼラチン、(7)タルク、(8)カカオバター及び坐剤ワックスなどの賦形剤、(9)落花生油、綿実油、紅花油、胡麻油、オリーブ油、トウモロコシ油、及び大豆油などの油、(10)プロピレングリコールなどのグリコール、(11)グリセリン、ソルビトール、マンニトール、及びポリエチレングリコールなどのポリオール、(12)オレイン酸エチル及びラウリン酸エチルなどのエステル、(13)アガー、(14)水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムなどの緩衝剤、(15)アルギン酸、(16)パイロジェンフリー水、(17)等張食塩水、(18)リンガー溶液、(19)エチルアルコール、(20)リン酸緩衝溶液、ならびに(21)薬学的製剤で使用される他の非毒性適合性物質が含まれる。特定の実施形態では、本発明の薬学的組成物は、非発熱性であり、すなわち、患者に投与されたとき有意な温度上昇を引き起こさない。
「薬学的に許容される塩」という用語は、化合物(複数可)の比較的非毒性の無機酸付加塩及び有機酸付加塩を指す。これらの塩は、化合物(複数可)の最終単離及び精製中に、または遊離塩基形態の精製化合物(複数可)を好適な有機酸または無機酸と別々に反応させ、それによって形成された塩を単離することによりインサイチュで調製することができる。代表的な塩には、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩、及びラウリルスルホン酸塩などが含まれる。(例えば、Berge et al.(1977)“Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.66:1-19を参照されたい)。
他の場合では、本発明の方法において有用な化合物は、1つ以上の酸性官能基を含有し得、したがって、薬学的に許容される塩基で薬学的に許容される塩を形成することができる。これらの場合における「薬学的に許容される塩」という用語は、化合物(複数可)の比較的非毒性の無機塩基付加塩及び有機塩基付加塩を指す。これらの塩は、同様に、化合物(複数可)の最終単離及び精製中に、またはその遊離酸形態の精製化合物(複数可)を、薬学的に許容される金属カチオンの水酸化物、炭酸塩、もしくは重炭酸塩などの好適な塩基と、アンモニアと、または薬学的に許容される有機第一級アミン、有機第二級アミン、もしくは有機第三級アミンと別々に反応させることによって、インサイチュで調製することができる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類塩には、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、及びアルミニウム塩などが含まれる。塩基付加塩の形成に有用な代表的な有機アミンには、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジンなどが含まれる(例えば、上記Berge et al.,を参照されたい)。
治療における使用に関する化合物の「治療的有効量」(または「有効量」)は、(哺乳動物、好ましくはヒトへの)所望の投与計画の一部として投与される場合、治療する障害もしくは病態または美容目的の臨床的に許容される基準に従って、例えば、医学的治療に適用可能な合理的な利益/リスク比で、症状を緩和、病態を改善、または疾患状態の発症を遅らせる製剤中の化合物の量を指す。
「予防的または治療的」処置という用語は、当技術分野で認識されており、当該組成物のうちの1つ以上の宿主への投与を含む。それが望ましくない状態(例えば、宿主動物の疾患または他の望ましくない状態)の臨床症状の前に投与される場合、処置は予防的であり(すなわち、それは望ましくない状態の発症に対して宿主を保護し)、それが望ましくない状態の発現後に投与される場合、処置は治療的である(すなわち、それは既存の望ましくない状態またはその副作用を軽減、改善、または安定化することを意図する)。
「患者」という用語は、特定の治療を必要とする哺乳動物を指す。特定の実施形態では、患者は霊長類、イヌ、ネコ、またはウマである。特定の実施形態では、患者はヒトである。
脂肪族鎖は、下記に定義されるアルキル、アルケニル、及びアルキニルのクラスを含む。直鎖脂肪族鎖は、非分岐炭素鎖部分に限定される。本明細書で使用される場合、「脂肪族基」という用語は、直鎖、分岐鎖、または環状脂肪族炭化水素基を指し、アルキル基、アルケニル基、またはアルキニル基などの飽和脂肪族基及び不飽和脂肪族基を含む。
「アルキル」は、特定された数の炭素原子、または特定されていない場合は最大30個の炭素原子を有する、完全飽和環式または完全飽和非環式の、分岐または非分岐の炭素鎖部分を指す。例えば、1~8個の炭素原子のアルキルは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、及びオクチルなどの部分、ならびにこれらの部分の位置異性体である部分を指す。10~30個の炭素原子のアルキルは、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、ヘネイコシル、ドコシル、トリコシル、及びテトラコシルを含む。特定の実施形態では、直鎖または分岐鎖アルキルは、その骨格中に30個以下(例えば、直鎖についてC1-C30、分岐鎖についてC3-C30)、より好ましくは20個以下の炭素原子を有する。アルキル基は置換されていても置換されていなくてもよい。
本明細書で使用する場合、「アルキレン」という用語は、その最長炭素鎖上の化合物の残りの部分への2つの結合点を含む、特定の数の炭素、例えば2~12個の炭素原子を有するアルキル基を指す。アルキレン基の非限定的な例としては、メチレン-(CH2)-、エチレン-(CH2CH2)-、n-プロピレン-(CH2CH2CH2)-、イソプロピレン-(CH2CH(CH3))-などが含まれる。アルキレン基は、環式または非環式の、分岐または非分岐の炭素鎖部分であることができ、1つ以上の置換基で任意選択的に置換されていてもよい。
「シクロアルキル」は、それぞれ3~12個の炭素原子を有する単環式または二環式の、または架橋またはスピロ環式または多環式の飽和炭素環を意味する。同様に、好ましいシクロアルキルは、環構造に3~10個の炭素原子を有し、より好ましくは環構造に3~6個の炭素を有する。シクロアルキル基は置換または非置換であり得る。
炭素数が他に特定されない限り、本明細書で使用される「低級アルキル」は、上記で定義されるようなアルキル基を意味するが、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、及びtert-ブチルのようなその骨格構造中に1~10個の炭素、より好ましくは1~6個の炭素原子を有する。同様に、「低級アルケニル」及び「低級アルキニル」は、同様の鎖長を有する。本出願を通して、好ましいアルキル基は、低級アルキルである。特定の実施形態では、本明細書においてアルキルとして指定される置換基は、低級アルキルである。
「アルケニル」は、特定された数の炭素原子、または炭素原子の数の限定が特定されていない場合は最大26個の炭素原子を有し、部分に1つ以上の二重結合を有する、任意の環式または非環式の、分岐または非分岐の不飽和炭素鎖部分を指す。6~26個の炭素原子のアルケニルは、さまざまな異性体において、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、エイコセニル、ヘネイコソエニル、ドコセニル、トリコセニル、及びテトラコセニルによって例示され、不飽和結合(複数可)は部分のどこにでも配置されることができ、二重結合(複数可)について(Z)または(E)の配置のいずれかをとることができる。
「アルキルチオ」という用語は、それに結合した硫黄部分を有する、上記に定義されるようなアルキル基を指す。特定の実施形態では、「アルキルチオ」部分は、-(S)-アルキル、-(S)-アルケニル、-(S)-アルキニル、及び-(S)-(CH2)m-R1のうちの1つで表され、R1は以下に定義される。代表的なアルキルチオ基には、メチルチオ、エチルチオなどが含まれる。本明細書で使用される「アルコキシル」または「アルコキシ」という用語は、酸素部分がそれに結合した以下に定義されるアルキル基を指す。代表的なアルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、tert-ブトキシなどを含む。「エーテル」とは、酸素によって共有結合した2つの炭化水素である。したがって、アルキルをエーテルにさせるアルキルの置換基は、-O-アルキル、-O-アルケニル、-O-アルキニル、-O-(CH2)m-R10のうちの1つで表すことができるようなアルコキシルであるか、またはアルコキシルと類似しており、m及びR10は以下に記載する。
本明細書で使用される「アリール」という用語は、環の各原子が炭素(すなわち、炭素環式アリール)であるか、または1つ以上の原子がヘテロ原子(すなわち、ヘテロアリール)である、3~12員置換または非置換単環芳香族基を含む。好ましくは、アリール基は、5~12員環、より好ましくは6~10員環を含む。「アリール」という用語はまた、2つ以上の炭素が2つの隣接する環に共通である2つ以上の環状環を有する多環系も含み、環の少なくとも一方は芳香族であり、例えば、他方の環状環は、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、及び/またはヘテロシクリルであり得る。炭素環式アリール基としては、ベンゼン、ナフタレン、フェナントレン、フェノール、アニリンなどが含まれる。ヘテロアリール基としては、置換または非置換の芳香族の3~12員環構造、より好ましくは5~12員環、より好ましくは5~10員環が含まれ、その環構造は1~4個のヘテロ原子を含む。ヘテロアリール基としては、例えば、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、トリアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、及びピリミジンなどが含まれる。アリール及びヘテロアリールは、単環式、二環式、または多環式であり得る。
本明細書で使用される「ハロ」、「ハロゲン化物」、または「ハロゲン」という用語は、ハロゲンを意味し、例えば、これらに限定されないが、放射性及び非放射性の両方の形態のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードなどが含まれる。好ましい実施形態では、ハロは、フルオロ、クロロ、及びブロモからなる群から選択される。
「ヘテロシクリル」または「複素環式基」という用語は、3~12員の環構造、より好ましくは5~12員環、より好ましくは5~10員環を指し、その環構造は1~4個のヘテロ原子を含む。複素環は、単環式、二環式、スピロ環式、または多環式であり得る。ヘテロシクリル基としては、例えば、チオフェン、チアントレン、フラン、ピラン、イソベンゾフラン、クロメン、キサンテン、フェノキサチイン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、イソチアゾール、イソキサゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、ピリミジン、フェナントロリン、フェナジン、フェルサジン、フェノチアジン、フラザン、フェノキサジン、ピロリジン、オキソラン、チオラン、オキサゾール、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ラクトン、例えば、アゼチジノン及びピロリジノン、スルタム、スルトンなどのラクタムが含まれる。複素環式環は、例えば、ハロゲン、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミド、ホスフェート、ホスホネート、ホスフィネート、カルボニル、カルボキシル、シリル、スルファモイル、スルフィニル、エーテル、アルキルチオ、スルホニル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロシクリル、芳香族、またはヘテロ芳香族部分、-CF3、-CNなどのような上記に記載のそのような置換基で1つ以上の位置で置換することができる。
本明細書で使用される場合、「置換された」という用語は、有機化合物の全ての許容される置換基を含むことが企図される。広範な態様では、許容される置換基には、有機化合物の非環式及び環式の、分岐及び非分岐の、炭素環式及び複素環式の、芳香族及び非芳香族の置換基が含まれる。例示的な置換基としては、例えば、本明細書に記載の上記のものが含まれる。許容される置換基は、1つ以上であり、適切な有機化合物について同じであるか、または異なり得る。本発明の目的のために、窒素のようなヘテロ原子は、ヘテロ原子の原子価を満たす本明細書に記載の有機化合物の水素置換基及び/または任意の許容される置換基を有し得る。本発明は、有機化合物の許容される置換基によっていかなる様式でも限定されることを意図しない。「置換」または「~で置換された」は、そのような置換が置換原子及び置換基の許された原子価に従うこと、ならびにその置換が、例えば、再配置、環化、排除などによる変換を自然に受けない安定した化合物をもたらすという暗示的条件を含むことが理解されるであろう。
本明細書で使用される場合、各表現、例えば、アルキル、m、nなどの定義は、それが任意の構造中に2回以上出現する場合、同じ構造中の他の場所でのその定義とは無関係であることが意図される。
本明細書で使用される「プロドラッグ」という用語は、生理学的条件下、治療活性剤に変換される化合物を包含する。プロドラッグを作製するための一般的な方法は、所望の分子を曝露するために生理学的条件下で加水分解される選択された部分を含めることである。他の実施形態において、プロドラッグは、宿主動物の酵素活性により変換される。
本発明の目的のために、化学元素は、Handbook of Chemistry and Physics、第67版、1986-87の内表紙のCASバージョンの元素周期表に従って特定される。
ヒトを含むがこれに限定されない患者は、薬学的に許容される担体または希釈剤の存在下で、有効量の活性化合物または薬学的に許容されるその塩を患者に投与することにより治療することができる。活性物質は、液体または固体の形態で、任意の適切な経路、例えば、経口、非経口、静脈内、皮内、皮下、直腸、または局所投与することができる。
薬物組成物中の活性化合物の濃度は、薬物の吸収、不活性化、及び排出速度、ならびに当業者に既知の他の要因に依存する。投与量の値はまた、緩和される病態の重症度によって変わることに留意されたい。さらに、任意の特定の対象について、個々の必要性及び組成物の投与を管理しているまたは監督している人の専門的判断に従って、特定の投与計画を経時的に調整する必要があること、及び本明細書に記載の濃度範囲は単なる例示であり、特許請求される組成物の範囲または実施を制限することを意図するものではないことが理解されるべきである。活性成分は一度に投与されることができるか、またはさまざまな時間間隔で投与されるようにいくつかのより少ない用量に分割することができる。
特定の実施形態では、活性化合物の投与様式は経口である。経口組成物は一般に、不活性な希釈剤または食用担体を含む。それらはゼラチンカプセルに封入、または錠剤に圧縮することができる。経口治療投与の目的のために、活性化合物を賦形剤と混合し、錠剤、トローチ、またはカプセルの形態で使用することができる。薬学的に適合する結合剤、及び/またはアジュバント物質を組成物の一部として含めることができる。
錠剤、丸剤、カプセル、トローチなどは、以下の成分、または類似の性質の化合物のいずれか、すなわち、デンプンまたは乳糖などの賦形剤、アルギン酸、プリモゲルまたはトウモロコシデンプンなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウムまたはSterotesなどの潤滑剤、コロイド状二酸化ケイ素などの流動促進剤、ショ糖またはサッカリンなどの甘味料、または、ペパーミント、サリチル酸メチル、オレンジ風味などの香味料を含むことができる。投与単位形態がカプセルである場合、上記の種類の物質に加えて、脂肪油などの液体担体を含むことができる。さらに、単位剤形は、例えば、糖、シェラック、または他の腸溶剤のコーティングなど、投与単位の物理的形態を変更するさまざまな他の材料を含むことができる。
化合物は、エリキシル剤、懸濁液、シロップ、オブラート、チューインガムなどの成分として投与することができる。シロップは、活性化合物(複数可)に加えて、甘味料としてのショ糖または甘味料、特定の防腐剤、染料及び着色料及び香料を含むことができる。
化合物またはその薬学的に許容されるその塩は、所望の作用を損なわない他の活性物質、または抗生物質、抗真菌薬、抗炎症薬、もしくはヌクレオシド化合物を含むがこれらに限定されない他の抗ウイルス薬など、所望の作用を補う物質と混合することもできる。非経口、皮内、皮下、または局所投与に使用される溶液または懸濁液には、以下の成分:注射用水、生理食塩水、固定油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、または他の合成溶媒などの滅菌希釈剤、ベンジルアルコールまたはメチルパラベンなどの抗菌剤、アスコルビン酸または亜硫酸水素ナトリウムなどの酸化防止剤、エチレンジアミン四酢酸などのキレート剤、酢酸塩、クエン酸塩、またはリン酸塩などの緩衝剤、及び塩化ナトリウムまたはデキストロースなどの張度調整剤が含まれる。親製剤は、アンプル、使い捨て注射器、またはガラスもしくはプラスチック製の複数回投与バイアルに封入することができる。
特定の実施形態では、活性化合物は、留置剤及びマイクロカプセル化送達システムを含むがこれらに限定されない制御放出製剤など、体内からの急速な排出から化合物を保護する担体とともに調製される。エチレン酢酸ビニル、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、ポリ乳酸などの生分解性の生体適合性ポリマーを使用することができる。例えば、腸溶コーティング化合物は、胃酸による切断を保護するために使用することができる。そのような製剤の調製方法は、当業者には明らかであろう。好適な材料は商業的に入手することもできる。
リポソーム懸濁液(ウイルス抗原に対するモノクローナル抗体を有する感染細胞を標的とするリポソームを含むがこれに限定されない)も薬学的に許容される担体として好ましい。これらは、例えば、米国特許第4,522,811号(参照により組み込まれる)に記載されているように、当業者に既知の方法に従って調製することができる。例えば、リポソーム製剤は、適切な脂質(複数可)(ステアロイルホスファチジルエタノールアミン、ステアロイルホスファチジルコリン、アラチャドイルホスファチジルコリン、及びコレステロールなど)を無機溶媒に溶解してその後無機溶媒を蒸発させ、容器の表面上に、乾燥脂質の薄膜を残すことにより調製することができる。次いで、活性化合物の水溶液を容器に導入する。次に、容器を手で回して、脂質材料を容器の側面から解放し、脂質凝集体を分散させ、それによってリポソーム懸濁液を形成する。
特定の実施形態では、疾患または状態は、炎症性腸疾患である。特定の実施形態では、炎症性腸疾患は、大腸炎、クローン病、回腸炎、セリアック病、非熱帯性スプルー、血清陰性関節症に関連する腸症、胃腸炎、または嚢炎である。
特定の実施形態では、疾患または状態は、肺の慢性炎症性疾患である。特定の実施形態では、肺の慢性炎症性疾患は、間質性線維症である。特定の実施形態では、間質性線維症は、過敏性肺炎、膠原病、またはサルコイドーシスである。
特定の実施形態では、疾患または状態は、血液腫瘍である。特定の実施形態では、血液腫瘍は、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、及び多発性骨髄腫からなる群から選択される。
特定の実施形態では、本発明は、対象が哺乳動物である、前述の方法のうちのいずれか1つに関する。特定の実施形態では、本発明は、対象がヒトである、前述の方法のうちのいずれか1つに関する。
ここで一般的に記載する本発明は、単に本発明のある特定の態様及び実施形態の説明の目的で含まれ、本発明を限定するものではない次の実施例を参照することによって、より容易に理解されるであろう。
実施例1.α4β7阻害剤の合成のための一般的なスキーム
一般的な手順
鈴木カップリング
DME及びH
2O(10:1比)中の臭化アリール(1当量)、ボロン酸(2当量)、PdCl
2(dppf)(0.05当量)、及びK
3PO
4(2当量)の混合物を、N
2大気下で、90℃で30分間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、真空内で濃縮し、シリカゲルカラムで精製して、所望の生成物を得た。
アミド結合形成
DMF中のアミン(1当量)、酸(1当量)、EDCI(1.5当量)、HOBt(1.5当量)、及びDIEA(3.0当量)の混合物を、室温で一晩撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラムで精製して、所望の生成物を得た。
エステル加水分解
エステルを、MeOH:H
2O(3:1比)中のLiOH-H
2O(7当量)で、室温で2時間処理した。溶液を1 N HClでpH=5~6に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC条件で精製した。
分析方法
LCMS分析法
最終化合物を、214nm及び254nmでモニタリングするUV検出器、及びESI+イオン化モードで110~800amuをスキャンする質量分析を用いてLC/MS条件を使用して分析した。
LC/MS A:カラム:XBridge C18、4.6×50mm、3.5μm、移動相:A 水(10mM炭酸水素アンモニウム)、B CH3CN、勾配:5%~95%Bで1.4分、その後1.6分保持、流速:1.8mL/分、オーブン温度50°C。
LC/MS B:カラム:SunFire C18、4.6×50mm、3.5μm、移動相:A 水(0.01%TFA)、B CH3CN、勾配:5%~95%Bで1.5分、その後1.5分保持、流速:2.0mL/分、オーブン温度50°C。
LC/MS C:カラム:XBridge C18、4.6×50mm、3.5μm、移動相:A 水(10mM炭酸水素アンモニウム)、B CH3CN、勾配:5%~95%Bで1.5分、その後1.5分保持、流速:1.8mL/分、オーブン温度50℃。
LC/MS D:カラム:Poroshell 120 EC-C138、4.6×30mm、2.7μm、移動相:A 水(0.01%TFA)、B CH3CN(0.01%TFA)、勾配:5%~95%Bで1.2分、その後1.8分保持、流量:2.2mL/分、オーブン温度50°C。
分取HPLC法
粗試料をMeOHに溶解し、検出波長214nmで、Gilson 215機器を使用して分取HPLCで精製した。
分取HPLC A:カラム:XBridge C18、21.2*250mm、10μm、移動相:A 水(10mM炭酸水素アンモニウム)、B CH3CN、テキストの勾配溶出、流量:20mL/分。
分取HPLC B:カラム:XBridge C18、21.2*250mm、10μm、移動相:A 水(10mMギ酸)、B CH3CN、テキストの勾配溶出、流量:20mL/分。
分取キラルSFC法
ラセミ及び/またはジアステレオマー生成物を、検出波長214nmで、SFC-80(Thar、Waters)機器を使用して分取キラルSFCにより、個々のエナンチオマーに分離した。
分取キラルSFC A:カラム:(R、R)-Whelk-O1、20*250mm、5μm(Decial)、カラム温度:35°C、移動相:CO2/メタノール(0.2%メタノールアンモニア)=60/40、流量:80g/分、背圧:100バール。
分取キラルSFC B:カラム:AD20*250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:35°C、
移動相:CO2/メタノール(0.2%メタノールアンモニア)=60/40、流量:80g/分、背圧:100バール。
分取キラルSFC C:カラム:AS20*250mm、10μm(Daicel)、カラム温度:35°C、
移動相:CO2/メタノール(0.2%メタノールアンモニア)=60/40、流量:80g/分、背圧:100バール。
分取キラルSFC D:カラム:OD20*250mm、5μm(Daicel)、カラム温度:35°C、
移動相:CO2/メタノール(0.2%メタノールアンモニア)=60/40、流量:80g/分、背圧:100バール。
分取キラルSFC E:カラム:(S、S)-Whelk-O1、20*250mm、5μm(Decial)、カラム温度:35°C、移動相:CO2/メタノール(0.2%メタノールアンモニア)=60/40、流量:80g/分、背圧:100バール。
分取キラルSFC F:カラム:OZ20*250mm、5μm(Daicel)、カラム温度:35°C、
移動相:CO2/メタノール(0.2%メタノールアンモニア)=60/40、流量:80g/分、背圧:100バール。
分析的分取SFC法
キラル生成物を、検出波長214nmで、SFC-80(Thar、Waters)機器を使用してキラルSFCで分析した。
キラルSFC A:カラム:(R、R)-Whelk-O1、4.6*100mm、5μm(Decial)、カラム温度:40°C、移動相:CO2/メタノール(0.2%メタノールアンモニア)、テキストの定組成溶離、流量:4g/分、背圧:120バール。
キラルSFC B:カラム:AD4.6*100mm、5μm(Daicel)、カラム温度:40°C、
移動相:CO2/メタノール(0.2%メタノールアンモニア)、テキストの定組成溶離、流量:4g/分、背圧:120バール。
キラルSFC C:カラム:AS4.6*100mm、5μm(Daicel)、カラム温度:40°C、
移動相:CO2/メタノール(0.2%メタノールアンモニア)、テキストの定組成溶離、流量:4g/分、背圧:120バール。
実施例2.中間体の調整
(R)-2-ブロモ-4-メチルペンタン酸
H
2O(200mL)中のNaNO
2(62.7g、909mmol)の溶液を、0℃でHBr(6.0M、850mL)中の化合物D-ロイシン(75.0g、572mmol)に加えた。反応物を、20℃で14時間撹拌した。2つのバッチ反応物を組み合わせ、次に反応混合物を酢酸エチル(1.5Lx2)で抽出し、飽和NaCl水溶液(1.0Lx2)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、化合物(R)-2-ブロモ-4-メチルペンタン酸(230g、粗製)を赤色の油として得た。NMR(400MHz CDCl
3)11.18(br、1H)、4.30(t、J=7.6Hz、1H)、1.94(t、J=7.2Hz、2H)、1.80-1.87(m、1H)、0.93-0.99(m、6H)。
(S)-4-メチル-2-(2-オキソピラジン-1(2H)-イル)ペンタン酸
THF(220mL)中の化合物ピラジン-2(1H)-オン(11.0g、114mmol)、Mg(Ot-Bu)
2(39.0g、229mmol)、及びt-BuOK(13.5g、120mmol)の溶液を、N
2下で、25℃で20分間撹拌した。次に、化合物(R)-2-ブロモ-4-メチルペンタン酸(33.5g、172mmol)を混合物に滴下した。反応混合物を25℃で20時間撹拌した。HCl(3.0M、153mL)を混合物に滴下した。有機相を塩水(100mL)で洗浄し、濃縮した。混合物をSFC(機器:Thar SFC80分取SFC;カラム:Chiralpak AD-H 250*30mm i.d.5u;移動相:CO
2についてはA及びIPA(0.1%NH
3H
2O)についてはB;勾配:B%=35%;流量:75g/分;波長:220nm;カラム温度:40°C;システム背圧:100バール;サイクル時間:13分;注入量:注入あたり105mg)で精製し、(S)-4-メチル-2-(2-オキソピラジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(15.0g、61.7%収率、99.0%純度)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO-d
6)δ7.96(d、J=5.6Hz、1H)、7.58(d、J=4.8Hz、1H)、7.30(d、J=4.4Hz、1H)、5.14-5.21(m、1H)、1.84-1.92(m、2H)、1.17-1.26(m、1H)、0.82-0.84(m、6H)。
4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸
THF(300mL)中のKOtBu(24.8g、221mmol)及びMg(Ot-Bu)
2(71.7g、421mmol)の混合物に、ピリジン-2(1H)-オン(20.0g、210mmol)を加えた。混合物を10分間撹拌した。化合物(R)-2-ブロモ-4-メチルペンタン酸(61.5g、315mmol)を、反応混合物にN
2下で滴下し、続いて25℃で40時間撹拌した。反応物を0℃に冷却し、HCl(3.0M)を滴下して、混合物をpH=3に調整した、次に、混合物を分離し、有機層を真空内で濃縮した。白色の固体生成物を濾過により収集し、EA(100mLx2)及び水(100mLx2)で洗浄して、化合物4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(27.0g、60.7%収率、99.0%純度)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO-d
6)δ13.06(br、1H)、7.65(d、J=6.8Hz、1H)、7.39-7.43(m、1H)、6.38(d、J=8.8Hz、1H)、6.26-6.23(m、1H)、5.32-5.36(m、1H)、2.06-2.01(m、1H)、1.85-1.88(m、1H)、1.30-1.20(m、1H)、0.86-0.83(m、6H)。
(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸
THF(300mL)中のKOtBu(21.6g、192mmol)及びMg(Ot-Bu)
2(62.5g、367mmol)の溶液に、化合物4-メチルピリジン-2(1H)-オン(20.0g、183mmol)を、N
2下で加えた。反応混合物を10分間攪拌した。(R)-2-ブロモ-4-メチルペンタン酸(53.6g、275mmol)を反応混合物に滴下した。次に、得られた反応混合物を25℃で40時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、HCl(3.0M)を加えて混合物をpH=3に調整した。有機層をロータバップを使用して濃縮し、オフホワイトの固体生成物を濾過により収集した。水(50mL)を固体に加え、それを2時間攪拌した。反応混合物を濾過した。濾過ケーキを収集し、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(21.0g、51.1%収率、99.5%純度、99.0%ee)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO-d
6)δ13.00(br、1H)、7.52(d、J=6.8Hz、1H)、6.19(s、1H)、6.10(d、J=6.8Hz、1H)、5.30-5.33(m、1H)、2.12(s、3H)、1.99-2.03(m、1H)、1.82-1.86(m、1H)、1.24-1.26(m、1H)、0.84(d、J=6.8Hz、6H)。
(S)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸
乾燥THF(10mL)中の(R)-2-ブロモ-4-メチルペンタン酸(238mg、1.2mmol)の溶液に、(t-BuO)
2Mg(425mg、2.5mmol)を加え、溶液を、N
2大気下で、30℃で1時間撹拌した。次に、4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-オール(200mg、1.2mmol)及びt-BuOK(134mg、1.2mmol)を加え、反応混合物を、N
2大気下で、70℃で16時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、希釈したHCl(4M)溶液でpH=5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC B(30~60%MeCN)で精製し、所望の生成物(S)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸を白色固体(150mg)として得た。収率44%(98%純度、UV=214 nm、ESI278(M+H)
+)。
ステップ1:メチル3-メトキシ-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパノエート
DMF(10mL)中の4-メチルピリジン-2(1H)-オン(350mg、3.2mmol)、メチル2-ブロモ-3-メトキシプロパノエート(690mg、3.5mmol)、及びK
2CO
3(880mg、6.4mmol)の混合物を、室温で18時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 1:1)で精製し、生成物メチル3-メトキシ-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパノエートを無色の油(200mg)として得た。収率28%(97%純度、UV=214nm、ESI226(M+H)
+)。
ステップ2:3-メトキシ-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパン酸
メチル3-メトキシ-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパノエート(200mg、0.89mmol)を、THF(8mL)中のLiOH-H
2O(180mg、4.4mmol)及びH
2O(2mL)で、室温で18時間処理した。反応物を1 N HClでpH=3に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC Bで精製し、所望の生成物3-メトキシ-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパン酸を白色固体(95mg)として得た。収率50%(93%純度、UV=214nm、ESI212(M+H)
+)。
2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニル酢酸の合成
ステップ1:メチル2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニル酢酸
N,N-ジメチルホルムアミド(40mL)中の5-メチル-2-ピリドン(1.463g、13.40mmol)、メチルアルファ-ブロモフェニル酢酸(2.291g、10.00mmol)、及び炭酸カリウム(1.852g、13.40mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。混合物を真空内で濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 1:1)で精製し、所望の生成物メチル2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニル酢酸を淡褐色の油(2.5g)として得た。収率68%(97%純度、UV=214nm、ESI258(M+H)
+)。
ステップ2:2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニル酢酸
メチル2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニル酢酸(2.5g、9.6mmol)を、メタノール(134mL)中のLiOH-H
2O(2.3g、54mmol)及び水(27mL)で、室温で16時間処理した。反応物を1N塩酸でpH=3に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC B(30~65%MeCN)で精製し、所望の生成物2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニル酢酸を白色固体(2.32g)として得た。収率84%(100%純度、UV=254nm、ESI244(M+H)
+)。
エチル(S)-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエートの合成
(S,E)-N-((2-ブロモピリジン-4-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
THF(400mL)中の2-ブロモイソニコチンアルデヒド(68.0g、365mmol)及び化合物(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(48.7g、402mmol)の混合物に、Ti(OEt)
4(125g、548mmol、113mL)をN
2下で、20°Cで一度に加えた。混合物を35℃で1時間撹拌した。水(200mL)及びEtOAc(200mL)を混合物に加え、5分間撹拌した。混合物を濾過し、濾過したケーキをEtOAc(200mL)で洗浄した。合わせた有機層を、水(200mL)及び塩水(200mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、化合物(S,E)-N-((2-ブロモピリジン-4-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(90.0g、粗製)を黄色の固体として得た。
(R,E)-N-((2-ブロモピリジン-4-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド。
同様の方法で、100gの2-ブロモイソニコチンアルデヒドを、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドと反応させ、100グラムの(R,E)-N-((2-ブロモピリジン-4-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを得た。
エチル(R)-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-(((S)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)プロパノエート
THF(900mL)中のZn(142g、2.18mol)の混合物に、CuCl(46.2g、466mmol)をN
2下で、20℃で一度に加えた。混合物を60℃で1時間撹拌した。反応混合物を20~30
oCに冷却し、エチル2-ブロモ酢酸(129g、778mmol)をN
2下で、20~30
oCで混合物に投入した。混合物を50~60℃で1時間撹拌した。乾燥THF(50mL)中の(S,E)-N-((2-ブロモピリジン-4-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(90g、311mmol)の溶液を、反応混合物にN
2下で、0-10
oCで加えた。水(200mL)中のMTBE(500mL)及びクエン酸(10g)の溶液を混合物に加えた。水層をMTBE(500mL及び300mL)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(500mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、エチル(R)-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-(((S)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)プロパノエート(80.0g、粗製)を黄色の油として得た。
エチル(S)-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-(((R)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)プロパノエート
同様の方法で、45gx 3の(R,E)-N-((2-ブロモピリジン-4-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを反応させ、200グラムのエチル(S)-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-(((R)-イソプロピルスルフィニル)アミノ)プロパノエートを得た。
エチル(R)-3-アミノ-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)プロパノエート
EtOAc(150mL)中のエチル(R)-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-(((S)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)プロパノエート(80.0g、212mmol)の混合物に、HCl/EtOAc(4.00M、212mL)を20°Cで一度に加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。水(400mL)を加え、水層を分離した。水層を、Na
2CO
3でpH=8~9に調整し、EtOAc(400mL、250mL)で2回抽出した。合わせた有機相を塩水(200mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、化合物エチル(R)-3-アミノ-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)プロパノエート(55.0g、粗製)を黄色の油として得た。
エチル(S)-3-アミノ-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)プロパノエート
同様の方法で、150gのエチル(S)-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-(((R)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)プロパン酸を反応させて、90グラムのエチル(S)-3-アミノ-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)プロパノエートを得た。
エチル(R)-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート
THF(550mL)中のエチル(R)-3-アミノ-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)プロパノエート(55.0g、201mmol)の混合物に、H
2O(550mL)中のNa
2CO
3(42.6g、402mmol)の混合物を25°Cで一度に加えた。混合物を25℃で撹拌し、次に(Boc)
2O(48.3g、221mmol、50.8mL)を混合物に加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=3/1、R
f=0.5)は、反応が完了したことを示した。水(400mL)及びCH
2Cl
2(400mL)を混合物に加えた。混合物を分離し、水溶液をCH
2Cl
2(400mLx2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(400mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=20/1~3/1)で精製し、粗製エチル(R)-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエートを30gの黄色の固体として得、これをさらにSFCで分離し、オフホワイトの固体(21g、97%純度)として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ8.32-8.33(m、1H)、7.44(s、1H)、7.20(d、J=5.2Hz、1H)、5.75(s、1H)、5.05(s、1H)、4.03-4.18(m、2H)、2.83(d、J=3.6Hz、2H)、1.45(m、9H)、3.19-3.21(m、3H)。
エチル(S)-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート
同様の方法で、90gのエチル(S)-3-アミノ-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)プロパン酸を反応させて、40グラムのエチル(S)-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエートを得た。
メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート
ステップ1:3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパン酸
25℃でEtOH(414mL、2.30 X体積)中の5-ブロモニコチンアルデヒド(180g)に、マロン酸(100g)及びNH
4OAc(157g)を加えた。混合物を75~80℃に加熱し、4時間撹拌した。混合物を濾過し、得られた固体を冷EtOH(180mL)で2回洗浄した。濾液の濃縮により、3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパン酸(246g、粗製)を白色の固体として得た。
1H NMR 400 MHz CDCl
3 δ 8.62-8.58(m、2H)、8.10(s、1H)、4.28(s、1H)、2.69(s、1H)、2.50(s、1H)。
メチル3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパノエートの合成
0°CでMeOH(800mL、16.0X体積)中の3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパン酸(50.0g、1.00X重量)に、SOCl
2(36.4g、0.73X重量)を加えた。混合物を10~20℃に加熱し、10~20℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮し、粗生成物を得た。粗物質に水(500mL)及びCH
2Cl
2(500mL、10.0X体積)を加えた。得られた相を分離し、水性物をCH
2Cl
2(250mL)で2回抽出した。NaHCO
3を水層に加えて、pH=8~9に調整し、CH
2Cl
2(500mL)及びCH
2Cl
2(250mL)で5回抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、メチル3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパノエート(23.6g、40.2%収率、89.9%純度)を黄色の固体として得た。
1H NMR:400MHz CDCl
3δ8.56(d、J=4.0Hz、1H)、8.51(d、J=4.0Hz、1H)、7.91(t、J=2.0Hz、1H)、4.46(t、J=8.0Hz、1H)、3.69(s、3H)、2.66(d、J=8.0Hz、1H)、1.81(s、2H)。
メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエートの合成
10~20°CでTHF(234mL)中のメチル3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパノエート(23.4g)に、水(234mL)中のNa
2CO
3(19.1g、0.82X重量)の溶液を加えた。Boc
2O(21.7g)を混合物に加え、続いて10~20℃で16時間撹拌した。水(234mL)及びCH
2Cl
2(234mL)を混合物に加えた。相を分離し、水性物をCH
2Cl
2(234mL)で2回抽出した。有機物を合わせ、濃縮し、メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエートを得た。SFCを介した精製では、2つの立体異性体A1(97.6%純度)及びA2(97.0%純度)の両方をオフホワイトの固体とし得、これらは
1H NMR、LCMSによって確認した。
化合物A11H NMR δ 8.58(d、J=4.0Hz、1H)、8.49(d、J=4.0Hz、1H)、7.79(d、J=4.0Hz、1H)、5.69(s、1H)、5.11(s、1H)、3.66(s、3H)、2.87(d、J=8.0Hz、2H)、1.43(s、9H)。
化合物A21H NMR δ 5.58(d、J=4.0Hz、1H)、8.49(d、J=4.0Hz、1H)、7.79(d、J=4.0Hz、1H)、5.70(s、1H)、5.11(s、1H)、3.66(s、3H)、2.87(d、J=8.0Hz、2H)、1.43(s、9H)。
(S)-メチル3-アミノ-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエートの合成
ステップ1:(S)-メチル3-アミノ-3-(3-ブロモフェニル)プロパノエート
メタノール(10mL)中の(S)-3-アミノ-3-(3-ブロモフェニル)プロパン酸(150mg、0.62mmol)の溶液に、SOCl
2(2mL)を0℃で滴下した。溶液を65℃に加熱し、16時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をNaHCO
3の溶液に溶解した。溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、粗生成物(S)-メチル3-アミノ-3-(3-ブロモフェニル)プロパノエートを無色の油(150mg)として得た。収率95%(86%純度、UV=214nm、ESI258(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ2:(S)-メチル3-アミノ-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート
N
2大気下での1,4-ジオキサン(3mL)及びH
2O(0.5mL)中の(S)-メチル4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタノエート(150mg、0.58mmol)、o-トリルボロン酸(118mg、0.87mmol)、及びK
2CO
3(240mg、1.74mmol)の混合物を、電子レンジで100℃で1時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=3:1)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-アミノ-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(110mg)を白色の固体として得た。収率72%(92%純度、UV=254nm、ESI270(M+H)
+)。
実施例3.本発明の代表的な化合物の調製
((3S)-3-(3’,5’-ジメチル-[3,4’-ビピリジン]-5-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸(化合物1-D1及び化合物1-D2)の調整
ステップ1:(S)-(5-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メトキシ-3-オキソプロピル)ピリジン-3-イル)ボロン酸
ジオキサン(5mL)中のメチルメチル(S)-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(300mg、0.83mmol)、B
2(Pin)
2(254mg、1.00mmol)、PdCl
2(dppf)(59mg、0.08mmol)、及びKOAc(325mg、3.32mmol)の混合物を、95℃で3時間撹拌した。溶媒を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 1:2)で精製し、所望の生成物(S)-(5-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メトキシ-3-オキソプロピル)ピリジン-3-イル)ボロン酸を黄色の油(200mg)として得た。収率74%(75%純度、UV=254nm、ESI325(M+H)
+)。
ステップ2:メチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3’,5’-ジメチル-[3,4’-ビピリジン]-5-イル)プロパノエート
ジオキサン(5mL)及びH
2O(1mL)中の(S)-(5-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メトキシ-3-オキソプロピル)ピリジン-3-イル)ボロン酸(200mg、0.62mmol)、4-ブロモ-3,5-ジメチルピリジン(230mg、1.23mmol)、PdCl
2(dppf)(88mg、0.12mmol)、及びK
2CO
3(510mg、3.69mmol)の混合物を、100℃で3時間撹拌した。水(20mL)を加え、溶液をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 5:4)で精製し、所望の生成物メチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3’,5’-ジメチル-[3,4’-ビピリジン]-5-イル)プロパノエートを黄色の油(300mg)として得た。収率63%(92%純度、UV=254nm、ESI386(M+H)
+)。
ステップ3:メチル(S)-3-アミノ-3-(3’,5’-ジメチル-[3,4’-ビピリジン]-5-イル)プロパノエート
(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3’,5’-ジメチル-[3,4’-ビピリジン]-5-イル)プロパノエート(300mg、0.77mmol)を、4N HCl/ジオキサン(3mL)で、室温で2時間処理した。溶媒を真空内で除去し、所望の生成物メチル(S)-3-アミノ-3-(3’,5’-ジメチル-[3,4’-ビピリジン]-5-イル)プロパノエートを黄色の油(350mg、粗製)として得た。(64%純度、UV=254nm、ESI286(M+H)
+)。
ステップ4:メチル(3S)-3-(3’,5’-ジメチル-[3,4’-ビピリジン]-5-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート
DMF(3mL)中のメチル(S)-3-アミノ-3-(3’,5’-ジメチル-[3,4’-ビピリジン]-5-イル)プロパノエート(250mg、0.87mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(196mg、0.87mmol)、EDCI(249mg、1.3mmol)、HOBt(176mg、1.3mmol)、及びDIEA(335mg、2.6mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 1:1)で精製し、所望の生成物メチル(3S)-3-(3’,5’-ジメチル-[3,4’-ビピリジン]-5-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを褐色の油(300mg)として得た。収率70%(94%純度、UV=254nm、ESI491(M+H)
+)。
ステップ5:((3S)-3-(3’,5’-ジメチル-[3,4’-ビピリジン]-5-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸
メチル(3S)-3-(3’,5’-ジメチル-[3,4’-ビピリジン]-5-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(300mg、0.61mmol)を、MeOH(3mL)中のLiOH-H
2O(72mg、1.83mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~80%MeCN)で精製し、化合物B1(50mg)及びB2(55mg)を黄色の固体として得た。
化合物B1LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.40分、ESI477(M+H)+。
1H-NMR(500MHz、MeOD)δ 8.61(d、J=2.1Hz、1H)、8.34(d、J=8.3Hz、2H)、8.24(d、J=1.9Hz、1H)、7.58(d、J=7.3Hz、2H)、6.25-6.23(m、2H)、5.69(dd、J=9.6、6.6Hz、1H)、5.40(t、J=7.0Hz、1H)、2.83(d、J=7.1Hz、2H)、2.19(s、3H)、2.05(s、3H)、1.94-1.92(m、5H)、1.51-1.40(m、1H)、0.98-0.95(m、6H)。
化合物B2LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.43分、ESI477(M+H)+。1H-NMR(500MHz、MeOD)δ 8.67(d、J=1.7Hz、1H)、8.36(s、2H)、8.32(d、J=1.6Hz、1H)、7.73(d、J=1.9Hz、1H)、7.63(d、J=7.1Hz、1H)、6.37(s、1H)、6.30(dd、J=7.2、1.8Hz、1H)、5.69(dd、J=9.3、6.8Hz、1H)、5.36(t、J=7.1Hz、1H)、2.88-2.84(m、2H)、2.23(s、3H)、2.08(s、6H)、1.85-1.81(m、2H)、1.32-1.31(m、1H)、0.91-0.88(m、6H)。
(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸の調整
ステップ1:(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DMF(5mL)中の(S)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(150mg、0.54mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(169mg、0.59mmol)、HATU(246mg、0.65mmol)、及びDIEA(0.2mL)の混合物を、室温で一晩攪拌した。混合物を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 1:1)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを黄色の固体(200mg)として得た。収率68%(100%純度、UV=214nm、ESI544(M+H)
+)。
ステップ2:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(200mg、0.37 mmol)を、MeOH(3mL)中のLiOH-H
2O(74mg、1.84mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~60%MeCN)で精製し、(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸を白色の固体(130mg、67%収率)として得た。ジアステレオマー混合物を分取キラルSFCAで分離し、化合物C1(40mg)及びC2(20mg)を白色固体として得た。
化合物C1 LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=2.01分、ESI530(M+H)+。
1H-NMR(500MHz、MeOD)δ 8.59(d、J=2.0Hz、1H)、8.26(d、J=1.7Hz、1H)、7.99(d、J=7.3Hz、1H)、7.68(t、J=1.9Hz、1H)、7.25-7.19(m、1H)、7.16(d、J=7.6Hz、2H)、6.83(s、1H)、6.57(dd、J=7.7、2.0Hz、1H)、5.78-5.68(m、1H)、5.39(t、J=7.4Hz、1H)、2.91-2.80(m、2H)、2.02(s、6H)、1.90-1.80(m、2H)、1.38-1.33(m、1H)、0.98-0.88(m、6H)。キラルSFC A(15%MeOH):ee 100%、Rt=2.49分
化合物C2LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=1.98分、ESI530(M+H)+。1H-NMR(500MHz、MeOD)δ 8.55(d、J=2.0Hz、1H)、8.17(d、J=1.8Hz、1H)、7.95(d、J=7.3Hz、1H)、7.59(s、1H)、7.19(t、J=7.5Hz、1H)、7.16-7.12(m、2H)、6.71(s、1H)、6.53(dd、J=7.3、2.0Hz、1H)、5.72(dd、J=9.2、6.9Hz、1H)、5.41(t、J=7.0Hz、1H)、2.85(t、J=15.6Hz、2H)、2.04-1.92(m、5H)、1.85(s、3H)、1.55-1.42(m、1H)、0.98-0.86(m、6H)。キラルSFC A(15%MeOH):ee 98%、Rt=3.59分
化合物D1及び化合物D2の調製
ステップ1:(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DMF(5mL)中の(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(100mg、0.27mmol)、(S)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(97mg、0.35mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(77mg、0.40mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(40mg、0.30mmol)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、1.35mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を真空内で濃縮し、残留物を分取TLC(石油エーテル:EtOAc 1:2)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((R)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(54mg、収率23%)(R
f=0.75、76%純度、UV=254nm、ESI544(M+H)
+)として、及び(S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(31mg、収率17%)(R
f=0.71、86%純度、UV=254nm、ESI544(M+H)
+)として得た。
ステップ2:(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((2R)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)ペンタアミド)プロパノエート
無水エタノール(15mL)中の(S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((R)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(54mg、0.099mmol)、及び活性炭上のパラジウム(11mg、10%、0.0099mmol)の混合物を、水素大気下で、40℃で一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空内で濃縮し、所望の生成物(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((2R)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(63mg)として得た。収率95%(92%純度、UV=254nm、ESI548(M+H)
+)。
ステップ3:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((2R)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)ペンタアミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((2R)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)ペンタアミド)プロパノエート(67mg、0.12mmol)を、メタノール(9.6mL)中のLiOH-H
2O(51mg、1.22mmol)及び水(0.61mL)で、室温で2時間処理した。反応物を1N塩酸でpH=3に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLCB(30~65%MeCN)で精製し、所望の化合物D1(9mg)及びD2(4mg)を白色の固体として得た。
化合物D1LC/MS E:98%純度、UV=214nm、Rt=1.74分、ESI534(M+H)+、1H-NMR(500MHz、MeOD)δ:8.55(d、J=1.5Hz、1H)、8.23(d、J=1.5Hz、1H)、7.64(t、J=1.8Hz、1H)、7.20(t、J=7.5Hz、1H)、7.14(d、J=7.5Hz、2H)、5.40(t、J=7.0Hz、1H)、5.23(dd、J=9.0、6.5Hz、1H)、3.59-3.55(m、1H)、3.33-3.28(m、1H)、2.96-2.87(m、2H)、2.84-2.79(m、1H)、2.66(ddd、J=17.5、6.0、1.5Hz、1H)、2.50(dd、J=17.3、10.8Hz、1H)、2.14-2.11(m、1H)、2.00(d、J=6.0Hz、6H)、1.86(ddd、J=26.0、12.0、5.0Hz、1H)、1.74-1.68(m、1H)、1.63-1.58(m、1H)、1.47-1.41(m、1H)、0.92(d、J=6.5Hz、3H)、0.89(d、J=7.0Hz、3H)。
化合物D2LC/MS E:100%純度、UV=214nm、Rt=1.76分、ESI534(M+H)+、1H-NMR(500MHz、MeOD)δ:8.55(d、J=2.0Hz、1H)、8.23(d、J=1.5Hz、1H)、7.64(t、J=1.8Hz、1H)、7.20(t、J=7.5Hz、1H)、7.14(d、J=7.5 Hz、2H)、5.40(t、J=7.0Hz、1H)、5.23(dd、J=9.0、6.5Hz、1H)、3.46-3.42(m、1H)、3.39-3.34(m、1H)、2.90-2.85(m、3H)、2.71-2.66(m、1H)、2.46(dd、J=17.0、10.3Hz、1H)、2.19-2.15(m、1H)、2.00(d、J=7.5Hz、6H)、1.83-1.76(m、1H)、1.72-1.66(m、1H)、1.61-1.55(m、1H)、1.43-1.37(m、1H)、0.91(d、J=6.5Hz、3H)、0.87(d、J=6.5Hz、3H)。
化合物Eの調製
ステップ1:(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((2S)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)ペンタアミド)プロパノエート
無水エタノール(15mL)中の(S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(31mg、0.057mmol)、及び活性炭上のパラジウム(10%、11mg、0.0099mmol)の混合物を、水素大気下で、40
oCで一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空内で濃縮し、所望の生成物(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((2S)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(23mg)として得た。収率74%(92%純度、UV=254nm、ESI548(M+H)
+)。
ステップ2:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((2S)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)ペンタアミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((2R)-4-メチル-2-(2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)ペンタアミド)プロパノエート(23mg、0.042mmol)を、メタノール(4mL)中のLiOH-H
2O(10mg、0.25mmol)及び水(1mL)で、室温で2時間処理した。反応物を1N塩酸でpH=3に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLCB(30~65%MeCN)で精製し、所望の化合物E(2mg)を白色の固体として得た。
化合物ELC/MS E:98%純度、UV=214nm、Rt=1.72分、ESI534(M+H)+;1H1H-NMR(500MHz、MeOD)δ:8.55(d、J=1.5Hz、1H)、8.23(d、J=1.5Hz、1H)、7.64(t、J=1.8Hz、1H)、7.20(t、J=7.5Hz、1H)、7.14(d、J=7.5Hz、2H)、5.40(t、J=7.0Hz、1H)、5.23(dd、J=9.0、6.5Hz、1H)、3.59-3.55(m、1H)、3.33-3.28(m、1H)、2.96-2.87(m、2H)、2.84-2.79(m、1H)、2.66(ddd、J=17.5、6.0、1.5Hz、1H)、2.50(dd、J=17.3、10.8Hz、1H)、2.14-2.11(m、1H)、2.00(d、J=6.0Hz、6H)、1.86(ddd、J1=26.0、12.0、5.0Hz、1H)、1.74-1.68(m、1H)、1.63-1.58(m、1H)、1.47-1.41(m、1H)、0.92(d、J=6.5Hz、3H)、0.89(d、J=7.0Hz、3H)。
化合物Fの調製
ステップ1:(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニルアセトアミド)プロパノエート
N,N-ジメチルホルムアミド(15mL)中の2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニル酢酸(478mg、1.96mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(300mg、0.94mmol)、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸(764mg、2.01mmol)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.93mL、5.61mmol)の混合物を、室温で66時間撹拌した。混合物を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 2:1)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニルアセトアミド)プロパノエートを黄色の固体(200mg)として得た。収率42%(100%純度、UV=214nm、ESI510(M+H)
+)。
ステップ2:(S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((R)-2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニルアセトアミド)プロパン酸、及び(S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((S)-2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニルアセトアミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニルアセトアミド)プロパノエート(200mg、0.39mmol)を、メタノール(10mL)中のLiOH-H
2O(394mg、9.4mmol)及び水(1mL)で、室温で16時間処理した。反応物を1 N HClでpH=3に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLCA(30~65%MeCN)で精製し、所望の生成物(S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((S)-2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニルアセトアミド)プロパン酸(86mg、43%収率)(100%純度、UV=254nm、ESI496(M+H)
+)、及び(S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((R)-2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニルアセトアミド)プロパン酸(81mg、41%収率)(100%純度、UV=254 nm、ESI496(M+H)
+)を白色の固体として得た。
ステップ3:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((2R)-2-(5-メチル-2-オキソピペリジン-1-イル)-2-フェニルアセトアミド)プロパン酸
無水エタノール(50mL)中の(S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((R)-2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニルアセトアミド)プロパン酸(76mg、0.15mmol)、及び活性炭上のパラジウム(10%、16mg、0.015mmol)の混合物を、水素大気下で、40℃で一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空内で濃縮し、次に残留物を分取HPLC A(30~65%MeCN)で精製し、所望の生成物の化合物F(56mg)を白色の固体として得た。
化合物F LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=1.60分、ESI500(M+H)+。
1H-NMR(500MHz、MeOD)δ 8.53(dd、J=5.0、2.0Hz、1H)、8.22(t、J=2.3Hz、1H)、7.56(dt、J=11.0、2.0Hz、1H)、7.29-7.23(m、3H)、7.19(t、J=7.5Hz、1H)、7.14-7.11(m、4H)、6.28(d、J=30.0Hz、1H)、5.50-5.46(m、1H)、3.05(dd、J=12.0、11.0Hz、1H)、2.94-2.78(m、3H)、2.54-2.41(m、2H)、1.97(t、J=2.8Hz、6H)、1.82-1.70(m、2H)、1.57-1.31(m、1H)、0.85(dd、J=21.3、6.8Hz、3H)。
化合物Gの調製
ステップ1:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((2S)-2-(5-メチル-2-オキソピペリジン-1-イル)-2-フェニルアセトアミド)プロパン酸
無水エタノール(50mL)中の(S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((S)-2-(5-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-2-フェニルアセトアミド)プロパン酸(81mg、0.16mmol)、及び活性炭上のパラジウム(17mg、10%、0.016mmol)の混合物を、水素大気下で、40
oCで16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空内で濃縮し、次に残留物を分取HPLC A(30~65%MeCN)で精製し、所望の化合物G(41mg)を白色の固体として得た。
化合物G LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=1.57分、ESI500(M+H)+。
1H-NMR(500MHz、MeOD)δ8.60(d、J=1.5Hz、1H)、8.22(d、J=1.5Hz、1H)、7.67(t、J=2.3Hz、1H)、7.42-7.36(m、3H)、7.32(t、J=7.5Hz、2H)、7.19(dd、J=8.8、1.5Hz、1H)、7.13(d、J=7.5Hz、2H)、6.32(d、J=14.5Hz、1H)、5.52(t、J=7.3Hz、1H)、3.02(t、J=11.3Hz、1H)、2.86-2.83(m、3H)、2.41(q、J=4.5Hz、2H)、2.00(d、J=4.5Hz、6H)、1.78-1.69(m、2H)、1.48-1.31(m、1H)、0.83(dd、J=16.8、6.8Hz、3H)。
化合物H1及びH2の調製
ステップ1:メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(3-メトキシ-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパンアミド)プロパノエート
DMF(5mL)中のメチル3-メトキシ-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパン酸(95mg、0.45mmol)、メチル3-アミノ-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(130mg、0.45mmol)、HOBT(91mg、0.675mmol)、EDCI(130mg、0.675mmol)、及びDIEA(145mg、1.13mmol)の混合物を、室温で18時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 3:1)で精製し、生成物メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(3-メトキシ-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパナミド)プロパノエートを黄色の固体(150mg)として得た。収率70%(78%純度、UV=254nm、ESI477(M+H)
+)。
ステップ2:3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(3-メトキシ-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパンアミド)プロパン酸
メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(3-メトキシ-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパナミド)プロパノエート(150mg、0.32mmol)を、THF(8mL)中のLiOH-H
2O(66mg、1.6mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC B(30~70%MeCN)で精製し、化合物H1(10mg)及び化合物H2(30mg)を白色の固体として得た。
化合物H1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.64分、ESI463(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.60(d、J=7.1Hz、1H)、7.39(t、J=7.6Hz、1H)、7.31(d、J=7.8Hz、1H)、7.13-7.09(m、1H)、7.05(d、J=7.8Hz、3H)、6.99(d、J=7.5Hz、1H)、6.30(s、1H)、6.20(dd、J=7.2、1.8Hz、1H)、5.71(dd、J=7.6、5.1Hz、1H)、5.38(t、J=6.9Hz、1H)、3.92(ddd、J=16.0、10.8、6.4Hz、2H)、3.34(s、3H)、2.86(d、J=7.1Hz、2H)、2.18(s、3H)、1.97(s、3H)、1.93(s、3H)。
化合物H2 LC/MS A:98%純度、UV=214nm、Rt=1.66分、ESI463(M+H)+。1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.63(d、J=7.1Hz、1H)、7.41(t、J=7.6Hz、1H)、7.36(d、J=7.9Hz、1H)、7.15(s、1H)、7.10(dt、J=16.6、6.2Hz、3H)、7.01(d、J=7.4Hz、1H)、6.35(s、1H)、6.24(dd、J=7.2、1.9Hz、1H)、5.73(dd、J=6.7、4.9Hz、1H)、5.37(t、J=6.8Hz、1H)、3.92(dd、J=10.6、6.8Hz、1H)、3.82-3.79(m、1H)、3.20(s、3H)、2.83-2.78(m、2H)、2.23-2.19(m、3H)、1.99(d、J=3.5Hz、6H)。
化合物Iの調製
ステップ1:(S)-メチル3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート
DCM(5mL)中の(S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタン酸(100mg、0.38mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(104mg、0.38mmol)、EDCI(145mg、0.76mmol)、HOBt(103mg、0.76mmol)、及びDIEA(129mg、1.0mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエートを褐色の油(75mg)として得た。収率39%(85%純度、UV=254nm、ESI512.1(M+H)
+)。
ステップ2:(S)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパン酸
(S)-メチル3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(75mg、0.15mmol)を、MeOH(3mL)中のLiOH-H
2O(25.2mg、0.6mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。溶液を1 N HClでpH=5~6に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の生成物(S)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパン酸を白色の固体(30mg)として得た。
化合物I LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.69分、ESI498.1(M+H)+。
1H-NMR(500MHz、MeOD)δ 8.45(s、1H)、8.28-8.26(m、1H)、7.88-7.86(m、1H)、7.72(d、J=8.0Hz、1H)、7.61-7.57(m、1H)、7.43(t、J=15.5Hz、1H)、7.37(d,J=7.5Hz、1H)、7.34(s、1H)、5.29-7.19(m、5H)、5.74(m、1H)、5.77-5.74(m、1H)、5.41(t、J=15Hz、1H)、2.93-2.83(m、2H)、2.26(s、3H)、2.02-1.92(m、2H)、1.47-1.41(m、1H)、0.95-0.91(m、6H)
化合物J1の調製
ステップ1:(S)-メチル3-((R)-2-ヒドロキシ-4-メチルペンタアミド)-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート
DCM(5mL)中の(S)-メチル3-アミノ-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(250mg、0.93mmol)、(R)-2-ヒドロキシ-4-メチルペンタン酸(123mg、0.93mmol)、EDCI(382mg、2.0mmol)、HOBt(270mg、2.0mmol)、及びDIPEA(258mg、2.0mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=2:1)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-((R)-2-ヒドロキシ-4-メチルペンタナミド)-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエートを無色の油(160mg)として得た。収率45%(97%純度、UV=254nm、ESI384.1(M+H)
+)。
ステップ2:(S)-メチル3-((R)-4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタアミド)-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート
DCM(10mL)中の(S)-メチル3-((R)-2-ヒドロキシ-4-メチルペンタナミド)-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(130mg、0.34mmol)に、TEA(101mg、1.0mmol))及びメタンスルホニルクロリド(46mg、0.4mmol)を滴下し、室温で3時間撹拌した。水(10mL)を加え、溶液をDCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物(S)-メチル3-((R)-4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタナミド)-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエートを無色の油(323mg)として得た。収率62%(100%純度、UV=254nm、ESI462.1(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ3:メチル(3S)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)-3-(2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート
MeCN(10mL)中の(S)-メチル3-((R)-4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタナミド)-3-(2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(130mg粗製)の溶液に、K
2CO
3(69mg、0.5mmol)及びピリジン-2(1H)-オン(38mg、0.4mmolを加えた。混合物を80℃で16時間撹拌し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLC A(40~70%MeCN)で精製し、化合物J1a(30mg)及びJ1b(40mg)を白色の固体として得た。
化合物J1a:(100%純度、UV=254nm、ESI461.1(M+H)
+)。
化合物J1b:(100%純度、UV=254nm、ESI461.1(M+H)
+)。
ステップ4:化合物J1
化合物J1a(30mg、0.065mmol)を、MeOH(3mL)中のLiOH-H
2O(25.2mg、0.6mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。溶液を1 N HClでpH=5~6に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の生成物化合物J1を白色の固体(20mg)として得た。
化合物J1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.62分、ESI447.1(M+H)+。
1H NMR(500MHz,MeOD)δ 7.76(m、J=7.0、1.7Hz、1H)、7.51(m、1H)、7.42(t、J=7.6Hz、1H)、7.37(d、J=7.8Hz、1H)、7.32(s、1H)、7.24-7.18(m、5H)、6.56(d、J=9.2Hz、1H)、6.42(t、J=6.2Hz、1H)、5.78-5.75(m、1H)、5.37(t、J=7.3Hz、1H)、2.90-2.79(m、2H)、2.26(s、3H)、1.92-1.76(m、2H)、1.44-1.23(m、1H)、0.91-089(m、6H)。
ステップ5:化合物J2
化合物J2a(40mg、0.087mmol)を、MeOH(3mL)中のLiOH-H
2O(25.2mg、0.6mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。溶液を1 N HClでpH=5~6に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の生成物化合物J2を白色の固体(7mg)として得た。
化合物J2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.66分、ESI447.1(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.83-7.68(m、1H)、7.63-7.55(m、1H)、7.38(s、1H)、7.31-7.09(m、6H)、7.08-6.66(m、3H)、5.41(t、J=6.7Hz、1H)、5.33-5.25(m、1H)、2.92-2.72(m、2H)、2.20(s、1H)、2.13(s、2H)、1.99-1.82(m、2H)、1.73-1.66(m、1H)、1.06-0.87(m、6H)。
化合物Kの調製
ステップ1:(S)-メチル3-(2’,6’-ジフルオロビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
N
2大気下での1,4-ジオキサン(3mL)及びH
2O(0.5mL)中の(S)-メチル3-(3-ブロモフェニル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(100mg、0.2mmol)、2,6-ジフルオロフェニルボロン酸(47mg、0.3mmol)、Pd(dppf)Cl
2(15mg、0.02mmol)、及びK
2CO
3(83mg、0.6mmol)の混合物を、電子レンジで110℃で1時間撹拌した。反応物をセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 1:3)で精製し、所望の生成物(S)-メチル(S)-メチル3-(2’,6’-ジフルオロビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(60g)として得た。収率58%(93%純度、UV=214nm、ESI534(M+H)
+)。
ステップ2:(S)-3-(2’,6’-ジフルオロビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
THF(5mL)中の(S)-メチル3-(2’,6’-ジフルオロビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(60mg、0.11mmol)を、LiOH-H
2O(14mg、0.33mmol)及びH
2O(0.5mL)で、室温で16時間処理した。混合物をpH=5までHCl(1M)で酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC B(30~70%MeCN)で精製し、所望の生成物(S)-3-(2’,6’-ジフルオロビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸(15mg)を白色の固体として得た。
化合物K LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=1.87分、ESI520(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.45(s、1H)、8.27(dd、J=8.1、1.2Hz、1H)、7.92-7.82(m、1H)、7.72(d、J=8.1Hz、1H)、7.59(t、J=7.3 Hz、1H)、7.51-7.33(m、5H)、7.17-7.01(m、2H)、5.77(dd、J=10.0、6.5Hz、1H)、5.47-5.39(m、1H)、2.92-2.78(m、2H)、2.12-1.89(m、2H)、1.46-1.41(m、1H)、0.95-0.93(m、6H)。
化合物Lの調製
ステップ1:(S)-メチル3-(3-ブロモフェニル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(20mL)中の(S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタン酸(860mg、3.3mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(3-ブロモフェニル)プロパノエート塩酸塩(980mg、3.3mmol)、EDCI(1.15g、6 mmol)、HOBt(810mg、6mmo)、及びDIEA(1.29g,10mmol)の溶液を、室温で12時間撹拌した。溶液をH
2O(10mL×2)及び塩水(10mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=2:1)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-(3-ブロモフェニル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(1.5g)として得た。収率62%(97%純度、UV=214nm、ESI500.1(M+H)
+)。
ステップ2:(S)-メチル3-(2’-シアノビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)イル)ペンタアミド)プロパノエート
5mLのDME及び0.5mLのH
2O中の(S)-メチル3-(3-ブロモフェニル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(100mg、0.2mmol)、2-シアノフェニルボロン酸(59mg、0.4mmol)、PdCl
2(dppf)(7mg、0.01mmol)、及びK
3PO
4(85mg、0.4mmol)の混合物を、N
2大気下で、90℃で30分間撹拌した。混合物をセライトで濾過した。濾液を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-(2’-シアノビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(30g)として、収率29%(60%純度、UV=214nm、ESI523(M+H)
+)で得た。
ステップ3:(S)-3-(2’-シアノビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
(S)-メチル3-(2’-シアノビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(30mg、0.057mmol)を、3mLのTHF中のLiOH-H
2O(7mg、0.17mmol)及び1mLのH
2Oで、室温で1時間処理した。溶液をTFAでpH=3~4に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(33~70%MeCN)で精製し、所望の生成物(S)-3-(2’-シアノビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸(11mg)を白色の固体として得た。
化合物L LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=1.81分、ESI509.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.44(s、1H)、8.26(d、J=8.0Hz、1H)、7.87-7.85(m、2H)、7.78-7.75(m、1H)、7.72(d、J=8.1Hz、1H)、7.64-7.47(m、7H)、5.77(dd、J=10.4、6.0Hz、1H)、5.47(t、J=7.1 Hz、1H)、3.07-2.72(m、2H)、2.09-1.88(m、2H)、1.53-1.28(m、1H)、0.96-0.92(m、6H)。
化合物Mの調製
ステップ1:(S)-メチル3-(2’-フルオロ-6’-メトキシビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル))ペンタナミド)プロパノエート
N
2大気下での1,4-ジオキサン(3mL)及びH
2O(0.5mL)中の(S)-メチル3-(3-ブロモフェニル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(120mg、0.24mmol)、2-フルオロ-6-メトキシフェニルボロン酸(62mg、0.36mmol)、Pd(dppf)Cl
2(18mg、0.024mmol)、及びK
2CO
3(100mg、0.72mmol)の混合物を、電子レンジで100℃で1時間撹拌した。水(15mL)を加え、溶液をEtOAc(20mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層を真空中で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 1:2)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-(2’-フルオロ-6’-メトキシビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(100mg)として得た。収率76%(100%純度、UV=214nm、ESI546(M+H)
+)。
ステップ2:(S)-3-(2’-フルオロ-6’-メトキシビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸酸
(S)-メチル3-(2’-フルオロ-6’-メトキシビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(100mg、0.18mmol)を、THF(10mL)中のLiOH-H
2O(23mg、0.54mmol)及びH
2O(0.5mL)で、室温で16時間処理した。混合物をpH=5までHCl(1M)で酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC B(30~70%MeCN)で精製し、生成物(S)-3-(2’-フルオロ-6’-メトキシビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸(40mg)を白色の固体として得た。
化合物M LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=1.86分、ESI532(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.45(s、1H)、8.26(dd、J=8.1、1.1Hz、1H)、7.93-7.79(m、1H)、7.72(d、J=8.0Hz、1H)、7.63-7.55(m、1H)、7.44-7.25(m、5H)、6.92(d、J=8.4Hz、1H)、6.81(t、J=8.6Hz、1H)、5.77(dd、J=10.1、6.4Hz、1H)、5.47-5.32(m、1H)、3.79(s、3H)、2.95-2.71(m、2H)、2.13-1.85(m、2H)、1.58-1.33(m、1H)、0.94-0.92(m、6H)。
化合物M1の調製
ステップ1:(S)-メチル3-(3-ブロモフェニル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート
DCM(10mL)中の(S)-メチル3-アミノ-3-(3-ブロモフェニル)プロパノエート(6g、23mmol)及びトリエチルアミン(9.65mL、69mmol)の溶液に、0℃でジ-tert-ブチルジカーボネート(5g、23mmol)を加え、反応物を20℃で16時間撹拌した。水を加え、溶液をDCM(70mL×2)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。混合物を濾過し、濾液を真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=10:1)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-(3-ブロモフェニル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエートを白色の固体(7g)として得た。収率84%(92%純度、UV=214nm、ESI258(MH-Boc)
+)。
ステップ2:(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)プロパノエート
トルエン(4mL)中の(S)-メチル3-(3-ブロモフェニル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(300mg、0.84mmol)、ピペリジン(143mg、1.68mmol)、Cs
2CO
3(822mg、2.52mmol)、Pd(OAC)
2(19mg、0.084mmol)、及びXPhos(81mg、0.17mmol)の混合物を、N
2下で、120℃で16時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濾液を真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=2:1)で精製し、(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)プロパノエート(200g)を得た。収率66%(92%純度、UV=214nm、ESI263(MH-Boc)
+)。
ステップ3:(S)-メチル3-アミノ-3-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)プロパノエート
(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)プロパノエート(200mg、0.55mmol)を、ジオキサン(5mL)中のHCl(1mL)で、室温で1時間処理した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物(S)-メチル3-アミノ-3-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)プロパノエートを黄色の油(145mg)として得た。収率100%(98%純度、UV=254nm、ESI263(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ4:(S)-メチル3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)-3-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)プロパノエート
DMF(10mL)中の(S)-メチル3-アミノ-3-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)プロパノエート(145mg、0.55mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタン酸(144mg、0.55mmol)、EDCI(159mg、0.83mmol)、HOBt(112mg、0.83mmol)、及びDIPEA(214mg、1.66mmol)の混合物を、室温で4時間撹拌した。混合物を10mLの水に注ぎ、溶液をDCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)-3-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)プロパノエートを淡いオレンジ色の油(224mg)として得た。収率80%(95%純度、UV=254nm、ESI505(M+H)
+)。
ステップ5:(S)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)-3-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)プロパン酸
(S)-メチル3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)-3-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)プロパノエート(224 mg、0.44mmol)を、THF(2mL)中のLiOH(H
2O中の1M、0.6mL)で、室温で2時間で処理した。混合物を1MHClでpH=5~6に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の生成物(S)-3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)-3-(3-(ピペリジン-1-イル)フェニル)プロパン酸(44mg)を白色の固体として得た。
化合物M1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.62分、ESI491(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.43(s、1H)、8.26(d、J=6.8Hz、1H)、7.85(dd、J=11.2、4.2Hz、1H)、7.71(d、J=8.1Hz、1H)、7.58(t、J=7.5Hz、1H)、7.21(t、J=7.9Hz、1H)、6.99(s、1H)、6.92-6.81(m、2H)、5.75(dd、J=10.1、6.3 Hz、1H)、5.29(t、J=7.4Hz、1H)、3.20-3.11(m、4H)、2.75-2.79(m、2H)、1.98-2.03(m、2H)、1.78-1.67(m、4H)、1.60-1.62(m、2H)、1.50-1.37(m、1H)、0.99-0.91(m、6H)。
化合物M2及び化合物M2aの調製
ステップ41:メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-o-トリルピリジン-4-イル)プロパノエート
N
2大気下での1,4-ジオキサン(4mL)及びH
2O(0.5mL)中のメチル3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(600mg、1.71mmol)、o-トリルボロン酸(267mg、1.97mmol)、Pd(dppf)Cl
2(63mg、0.086mmol)、及びK
2CO
3(692mg、5.13mmol)の混合物を、電子レンジで100℃で1.5時間撹拌した。セライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc1:3)で精製し、所望の生成物メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-o-トリルピリジン-4-イル)プロパノエートを無色の油(500mg)として得た。収率72%(74%純度、UV=214nm、ESI371(M+H)
+)。
ステップ2:メチル3-アミノ-3-(2-o-トリルピリジン-4-イル)プロパノエート
DCM(6mL)中のメチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-o-トリルピリジン-4-イル)プロパノエート(500mg、1.35mmol)の溶液に、1,4-ジオキサン(4M、2mL)中のHClを加え、溶液を室温で4時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物メチル3-アミノ-3-(2-o-トリルピリジン-4-イル)プロパノエート塩酸塩を黄色の固体(400mg)として得た。収率99%(83%純度、UV=214nm、ESI271(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ3:メチル3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(2-o-トリルピリジン-4-イル)プロパノエート
DCM(20mL)中の(S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(110mg、0.53mmol)、メチル3-アミノ-3-(2-o-トリルピリジン-4-イル)プロパノエート塩酸塩(173mg、0.64mmol)、HOBt(87mg、0.64mmol)、EDCI(123mg、0.64mmol)、及びDIEA(273mg、2.12mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0%~80%EtOAc)で精製し、所望の生成物メチル3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)-3-(2-o-トリルピリジン-4-イル)プロパノエートを無色の油(200mg)として得た。収率82%(91%純度、UV=214nm、ESI462(M+H)
+)。
ステップ4:3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(2-o-トリルピリジン-4-イル)プロパン酸
メチル3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(2-o-トリルピリジン-4-イル)プロパノエート(200mg、0.43mmol)を、THF(10mL)中のLiOH-H
2O(54mg、1.29mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で16時間処理した。混合物をpH=5までHCl(1M)で酸性化した。溶液を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取HPLC Aで精製し、化合物M2(90mg)及びM2a(50mg)を白色の固体として得た。
化合物M2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.53分、ESI448(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.57(d、J=5.2Hz、1H)、7.75(dd、J=6.9、1.6Hz、1H)、7.55-7.27(m、7H)、6.57(d、J=8.8 Hz、1H)、6.42(t、J=6.3Hz、1H)、5.78(t、J=8.1Hz、1H)、5.35(t、J=7.0Hz、1H)、2.97-2.79(m、2H)、2.30(s、3H)、1.89(t、J=7.6Hz、2H)、1.37-1.35(m、1H)、0.93-0.90(m、6H)。
ステップ5:化合物M2a
化合物M2(50mg)を、白色の固体として分取キラルSFC EでM2a(6mg)及びM2b(12mg)に分離した。
M2a LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.49分、ESI448(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.57(d、J=5.1Hz、1H)、7.75(dd、J=7.0、1.8Hz、1H)、7.60-7.25(m、7H)、6.57(d、J=9.0Hz、1H)、6.42(m、1H)、5.78(t、J=8.1Hz、1H)、5.35(t、J=7.1Hz、1H)、3.00-2.75(m、2H)、1.89(t、J=7.6Hz、2H)、1.37-1.35(m、1H)、0.93-0.90(m、6H)。
化合物N1及び化合物N2の調製
ステップ1:3-シクロブトキシベンズアルデヒド
N
2大気下でのDMF(20mL)中の3-ヒドロキシベンズアルデヒド(488mg、4.0mmol)、ブロモシクロブタン(1.08mg、8.0mmol)、及びK
2CO
3(1.11mg、8.0mmol)、NaI(120mg、0.8mmol)の溶液を、電子レンジで120℃で3時間撹拌した。混合物をEtOAc(12mL)及び水(6mL)で希釈した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥させた。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物とし、これをシリカゲルカラム(石油エーテル中5~10%EtOAc)で精製し、所望の生成物3-シクロブトキシベンズアルデヒドを淡いオレンジ色の油(550mg)として得た。収率61%(90%純度、UV=214nm、ESI177(M+H)
+)。
ステップ2:3-アミノ-3-(3-シクロブトキシフェニル)プロパン酸
密封チューブ内のEtOH(12mL)中の3-シクロブトキシベンズアルデヒド(550mg、3.12mmol)、マロン酸(487mg、4.68mmol)、NH
4OAc(481mg、6.24mmol)の混合物を、95℃で3時間撹拌した。混合物を真空内で濃縮し、シリカゲルカラム(DCM中10~50%MeOH)で精製し、所望の生成物3-アミノ-3-(3-シクロブトキシフェニル)プロパン酸を無色の油(257mg)として得た。収率35%(100%純度、UV=254nm、ESI236(M+H)
+)。
ステップ3:3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-シクロブトキシフェニル)プロパン酸
室温でのDCM(12mL)中の3-アミノ-3-(3-シクロブトキシフェニル)プロパン酸(257mg、1.09mmol)及びTEA(165mg、1.63mmol)の溶液に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(250mg、1.15mmol)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル中5%~10%EtOAc)で精製し、所望の生成物3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-シクロブトキシフェニル)プロパン酸を無色の油(361mg)として得た。収率98%(91%純度、UV=214nm、ESI280(MH-Bu)
+)。
ステップ4:ベンジル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-シクロブトキシフェニル)プロパノエート
DMF(10mL)中の3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-シクロブトキシフェニル)プロパン酸
(360mg、1.07mmol)、BnBr(183mg、1.07mmol)、及びK2CO3(298mg、2.14mmol)の溶液を、室温で一晩撹拌した。混合物をDCM(18mL)及び水(5mL)で希釈した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させた。混合物を濾過し、濾液を濃縮して褐色の油を得、これをシリカゲルフラッシュ(石油エーテル中5%~10%EtOAc)で精製し、所望の生成物ベンジル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-シクロブトキシフェニル)プロパノエートを無色の油(386mg)として得た。収率85%(91%純度、UV=214nm、ESI326(MH-Boc)+)。
ステップ5:ベンジル3-アミノ-3-(3-シクロブトキシフェニル)プロパノエート
ベンジル3-アミノ-3-(3-シクロブトキシフェニル)プロパノエート(340mg、0.8mmol)を、DCM(3mL)中のTFA(1mL)で、室温で0.5時間処理した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物ベンジル3-アミノ-3-(3-シクロブトキシフェニル)プロパノエートを黄色の油(218mg)として得た。収率84%(97%純度、UV=254nm、ESI326(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ6:ベンジル3-(3-シクロブトキシフェニル)-3-((S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(6mL)中のベンジル3-アミノ-3-(3-シクロブトキシフェニル)プロパノエート(109mg、0.33mmol)、(S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(77mg、0.36mmol)、EDCI(96mg、0.50mmol)、HOBt(68mg、0.50mmol)、及びDIEA(86mg、0.67mmol)の混合物を、室温で4時間撹拌した。混合物をDCM(10mL)及び5mLの水で希釈した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥させた。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮してオレンジ色の油を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル中5~30%EtOAc)で精製し、所望の生成物ベンジル3-(3-シクロブトキシフェニル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(151mg)として得た。収率87%(81%純度、UV=254nm、ESI517(M+H)
+)。
ステップ7:化合物N1及び化合物N2
EtOAc(18mL)中のベンジル3-(3-シクロブトキシフェニル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(150mg、0.29mmol)及びPd/C(10%、30mg)を、H
2大気下で、室温で一晩撹拌した。混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC B(30~70%MeCN)で精製し、所望の化合物N1(15mg)及びN2(10mg)を白色の固体として得た。
化合物N1 LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=9.01分、ESI45127(M+H)+。
1H-NMR(500MHz、MeOD)δ 7.74(dd、J=7.0、1.5Hz、1H)、7.52-7.48(m、1H)、7.16(t,J=7.5Hz、1H)、6.84(d、J=6.0Hz、1H)、6.74(m、1H)、6.68(dd、J=7.0、1.5Hz、1H)、6.55(dd、J=9.5、0.5Hz、1H)、6.41-6.39(m、1H)、5.78(t,J=8.0Hz、1H)、5.30(t,J=7.0Hz、1H)、4.62(t、J=7.5Hz、1H)、2.79(d、J=7.5Hz、2H)、2.44-2.40(m、2H)、2.09-2.04(m、2H)、2.09-2.04(m、2H)、1.95-1.92(m、2H)、1.82(m、1H)、1.70(m、1H)、1.48-1.44(m、1H)、1.03-0.96(m、6H)。
化合物N1 LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=9.26分、ESI45127(M+H)+。
1H-NMR(500MHz、MeOD)δ 7.74(dd、J=7.0、1.5Hz、1H)、7.54-7.51(m、1H)、7.23(t、J=7.5 Hz、1H)、6.91(s、1H)、6.83(s、1H)、6.74(dd、J=8.0、1.5Hz、1H)、6.68(d、J=9.0Hz、1H)、6.41-6.39(m、1H)、5.76(m、1H)、5.28(t,J=8.0Hz,1H)、4.69(t、J=7.0Hz、1H)、2.78(m、2H)、2.50-2.45(m、2H)、2.15-2.11(m、2H)、1.88-1.84(m、3H)、1.76-1.74(m、H)、1.36-1.34(m、1H)、1.03-0.96(m、6H)。
化合物O2及びO4の調製
ステップ1:(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)プロパノエート
ジオキサン(20mL)中の(S)-メチル3-(3-ブロモフェニル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(537mg、1.5mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(765mg、3.0mmol)、及びKOAc(442mg、4.5mmol)の溶液を、バブリング窒素で脱気し、PdCl
2(dppf)(54mg、0.037mmol)を加え、反応物を80℃で3時間撹拌した。混合物をEtOAc(12mL)で希釈し、セライトのパッドを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して褐色の油を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル中5~10%EtOAc)で精製し、(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)プロパノエートを白色の固体(565mg)として得た。収率93%(92%純度、UV=214nm、ESI306(MH-Boc)
+)。
ステップ2:(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)フェニル)プロパノエート
ジオキサン(20mL)及びH
2O(4mL)中の(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)プロパノエート(405mg、1.0mmol)、4-ブロモ-3,5-ジメチル-1H-ピラゾール(350mg、2.0mmol)、PEPPSI-IPr(34mg、0.05mmol)、及びK
2CO
3(276mg、2.0mmol)の混合物を、N
2N大気下で、電子レンジで85℃で4時間撹拌した。水(8mL)を加え、溶液をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 2:3)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)フェニル)プロパノエートを淡いオレンジ色の油(240mg)として得た。収率64%(100%純度、UV=254nm、ESI374(M+H)
+)。
ステップ3:(S)-メチル3-アミノ-3-(3-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)フェニル)プロパノエート
(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(3-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)フェニル)プロパノエート(112mg、0.3mmol)を、DCM(2mL)中のTFA(0.5mL)で、室温で1時間処理した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物(S)-メチル3-アミノ-3-(3-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)フェニル)プロパノエートを黄色の油(79mg)として得た。収率96%(98%純度、UV=254nm、ESI274(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ4:(S)-メチル3-(3-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)フェニル)-3-((S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
(S)-メチル3-アミノ-3-(3-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)フェニル)プロパノエート(78mg、0.28mmol)、4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(63mg、0.30mmol)、EDCI(82mg、0.43mmol)、HOBt(58mg、0.43mmol)、及びDIEA(110mg、0.85mmol)の混合物を、室温で4時間撹拌した。混合物をDCM(10mL)及び5mLの水で希釈した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮してオレンジ色の油を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=10:1~4:1)で精製し、所望の化合物O1(51mg)及びO2(70mg)を淡いオレンジ色の油として得た。収率91%(95%純度、UV=254nm、ESI465(M+H)
+)。
ステップ5:化合物O2
O1(50mg、0.11mmol)を、THF(2mL)中のLiOH(H
2O中の1M、0.6mL)で、室温で一晩処理した。混合物を1MHClでpH=5~6に調整し、溶媒を真空内で除去した。残留物を分取HPLC A(30~64%MeCN)で精製し、化合物O1(37mg)及びO2(15mg)を白色の固体として得た。
化合物O2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=7.27分、ESI451(M+H)+。
1H-NMR(500MHz、MeOD)δ 7.75(dd、J=7.0、1.5Hz、1H)、7.50-7.53(m、1H)、7.39-7.42(m、1H)、7.31-7.30(m、2H)、7.20(d,J=7.0 Hz、1H)、6.56(d、J=9.0Hz、1H)、6.44-6.41(m、1H)、5.75(dd、J=7.0、9.5Hz、1H)、5.35(t、J=7.0 Hz、1H)、2.87-2.77(m、2H)、2.27(s、6H)、1.88-1.84(m、2H)、1.37-1.32(m、1H)、0.92-0.89(m、6H)。
ステップ6:化合物O4
化合物O2(70mg、0.15mmol)を、THF(2mL)中のLiOH(H
2O中の1M、0.6mL)で、室温で一晩処理した。混合物を1MHClでpH=5~6に調整し、溶媒を真空内で除去した。残留物を分取HPLC A(30-64%MeCN)により精製して、化合物O3(35mg)及びO4(26mg)を白色の固体として得た。
化合物O4 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=7.26分、ESI451(M+H)+。
1H-NMR(500MHz、MeOD)δ 7.75(dd、J=7.0、1.5Hz、1H)、7.50-7.53(m、1H)、7.38-7.42(m、1H)、7.31-7.30(m、2H)、7.21(d,J=6.5Hz、1H)、6.56(d、J=9.0Hz、1H)、6.44-6.41(m、1H)、5.75(dd、J=7.0、9.5Hz、1H)、5.35(t、J=7.0 Hz、1H)、2.88-2.78(m、2H)、2.27(s、6H)、1.88-1.84(m、2H)、1.37-1.32(m、1H)、0.92-0.89(m、6H)。
化合物P2の調製
ステップ1:6-ヒドロキシ-2’-メチルビフェニル-3-カルバルデヒド
N
2大気下での9mLの1,4-ジオキサン及び0.9mLのH
2O中の3-ブロモ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(2g、9.9mmol)、o-トリルボロン酸(2g、15mmol)、PdCl
2(dppf)(364mmg、0.5mmol)、及びK
2CO
3(4.1g、29.8mmol)の混合物を、電子レンジで110℃で1時間撹拌した。混合物をセライトで濾過した。濾液を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=3:1)で精製し、所望の生成物6-ヒドロキシ-2’-メチルビフェニル-3-カルバルデヒドを褐色の固体(1.5g)として得た。収率71%(62%純度、UV=214nm、ESI213(M+H)
+)。
ステップ2:5-ホルミル-2’-メチルビフェニル-2-イルトリフルオロメタンスルホネート
20mLのピリジン中の6-ヒドロキシ-2’-メチルビフェニル-3-カルバルデヒド(600mg、2.83mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(957mg、3.39mmol)を0℃で加えた。溶液を室温まで温め、室温で16時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=5:1)で精製し、所望の生成物5-ホルミル-2’-メチルビフェニル-2-イルトリフルオロメタンスルホネートを無色の油(650mg)として、収率67%(89%純度、UV=214nm、ESI345(M+H)
+)で得た。
ステップ3:6-シクロプロピル-2’-メチルビフェニル-3-カルバルデヒド
5mLのトルエン及び0.5mLのH
2O中の5-ホルミル-2’-メチルビフェニル-2-イルトリフルオロメタンスルホネート(650mg、1.89mmol)、シクロプロピルボロン酸(811mg、9.44)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(133mg、0.19mmol)、及びKF(329mg、5.66mmol)の混合物を、100℃で16時間撹拌した。混合物をセライトで濾過した。濾液を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=5:1)で精製し、所望の生成物6-シクロプロピル-2’-メチルビフェニル-3-カルバルデヒドを黄色の油(380mg)として得た。収率85%(87%純度、UV=214nm、ESI237(M+H)
+)。
ステップ4:3-アミノ-3-(6-シクロプロピル-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパン酸
EtOH(5mL)中の6-シクロプロピル-2’-メチルビフェニル-3-カルバルデヒド(350mg、1.48mmol)、マロン酸(185mg、1.78mmol)、及び酢酸アンモニウム(571mg、7.41mmol)の混合物を、85℃で16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過したものを減圧下で濃縮し、粗生成物3-アミノ-3-(6-シクロプロピル-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパン酸(400mg)を得た。収率91%(46%純度、UV=214nm、ESI296(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ5:メチル3-アミノ-3-(6-シクロプロピル-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート
20mLの無水メタノール中の3-アミノ-3-(6-シクロプロピル-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパン酸(400mg、1.74mmol)の溶液に、二塩化硫黄(25mL)を0℃で滴下した。溶液を75℃に加熱し、75℃で2時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物メチル3-アミノ-3-(6-シクロプロピル-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(400mg)を得た。収率85%(42%純度、UV=214nm、ESI310(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ6:メチル3-(6-シクロプロピル-2’-メチルビフェニル-3-イル)-3-((S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
25mLのDCM中のメチル3-アミノ-3-(6-シクロプロピル-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(400mg、1.15mmol)、(S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(290mg、1.38mmol)、EDCI(483mg、2.31mmol)、HOBt(234mg、1.73mmol)、及びDIEA(598mg、4.62mmol)の溶液を、室温で16時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=2:1)で精製し、所望の化合物P1(180mg)及びP2(140mg)を褐色の油として得た。(ESI501(M+H)
+)。
ステップ7:3-(6-シクロプロピル-2’-メチルビフェニル-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
P2(140mg、0.28mmol)を、6mLのTHF中のLiOH-H
2O(35mg、0.84mmol)及び2mLのH
2Oで、室温で3時間処理した。溶液をTFAでpH=3~4に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(33~70%MeCN)で精製し、生成物3-(6-シクロプロピル-2’-メチルビフェニル-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸(47mg)を白色の固体として得た。
化合物P2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.69分、ESI487.2(M+H)
+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.76(dd、J=9.0、3.7Hz、1H)、7.52-7.49(m、1H)、7.32-7.19(m、4H)、7.15(dd、J=10.2、7.0 Hz、1H)、7.09-7.03(m、1H)、6.88(d、J=8.1Hz、1H)、6.55(d、J=9.1 Hz、1H)、6.41(t、J=6.8Hz、1H)、5.76-5.72(m、1H)、5.30(t、J=7.2Hz、1H)、2.86-2.68(m、2H)、2.11(d、J=6.3Hz、3H)、1.94-1.77(m、2H)、1.60-1.46(m、1H)、1.41-1.24(m、1H)、0.92-0.86(m、6H)、0.83-0.71(m、2H)、0.69-0.59(m、2H)。
化合物Q2の調製
ステップ1:3-アミノ-3-(3-ブロモ-4-メチルフェニル)プロパン酸
EtOH(50mL)中の3-ブロモ-4-メチルベンズアルデヒド(6.0g、30.1mmol)の溶液に、マロン酸(3.1g、30.1mmol)及びNH
4OAc(4.6g、60.2mmol)を加えた。混合物を80℃に加熱し、16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物3-アミノ-3-(3-ブロモ-4-メチルフェニル)プロパン酸を白色固体(7.4g)として得、これをさらに精製せずに次のステップで使用した。(11%純度、UV=214nm、ESI258(M+H)
+)。
ステップ2:メチル3-アミノ-3-(3-ブロモ-4-メチルフェニル)プロパノエート
0°CでのMeOH(50mL)中の3-アミノ-3-(3-ブロモ-4-メチルフェニル)プロパン酸(7.4g、28.8mmol)の溶液に、SOCl
2(5mL、20.6mmol)を滴下し、反応混合物を80℃で2時間撹拌した。水(50mL)を加え、溶液をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaHCO
3水溶液(20mL×2)及び塩水(20mL)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラム(EtOAc)で精製した残留物を得、所望の生成物メチル3-アミノ-3-(3-ブロモ-4-メチルフェニル)プロパノエートを無色の油(2.5g)として得た。収率33%2ステップ(90%純度、UV=214nm、ESI272(M+H)
+)。
ステップ3:メチル3-アミノ-3-(2’,6--ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート
N
2大気下でのジオキサン(3mL)及びH
2O(0.6mL)中のメチル3-アミノ-3-(3-ブロモ-4-メチルフェニル)プロパノエート(350mg、1.29mmol)、o-トリルボロン酸(263mg、1.94mmol)、PdCl
2(dppf)(94mg、0.13mmol)、及びK
2CO
3(535mg、3.87mmol)の混合物を、電子レンジで110℃で1時間加熱した。水(10mL)を加え、溶液をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮して残留物を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc1:1)で精製し、所望の生成物メチル3-アミノ-3-(2’,6--ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエートを無色の油(280mg)として得た。収率77%(70%純度、UV=254nm、ESI284(M+H)
+)。
ステップ4:メチル3-(2’,6-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート
DCM(10mL)中のメチル3-アミノ-3-(2’,6-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート(130mg、0.46mmol)、(S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(96mg、0.46mmol)、HOBt(74mg、0.55mmol)、EDCI(105mg、0.55mmol)、及びDIEA(178mg、1.38mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-TLC(石油エーテル:EtOAc1:1)で精製し、所望の生成物メチル3-(2’,6-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(150mg)として得た。収率63%(86.83%純度、UV=214nm、ESI475(M+H)
+)。
ステップ5:3-(2’,6-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸
メチル 3-(2’,6-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(150mg、0.32mmol)を、THF(10mL)中のLiOH-H
2O(67mg、1.60mmol)及びH
2O(2mL)で、室温で0.5時間処理した。混合物をHCl(1M)でpH=5~6に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、化合物Q1(24mg)及びQ2(20mg)を白色の固体として得た。
化合物Q2 LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=1.91分、ESI461(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD-d4)δ 7.80-7.72(m、1H)、7.52-7.49(m、1H)、7.30-7.19(m、5H)、7.08-7.04(m、2H)、6.55(d、J=9.1Hz、1H)、6.41(t、J=10.0Hz、1H)、5.77-5.72(m、1H)、5.31(t、J=7.2 Hz、1H)、2.84-2.70(m、2H)、2.07-1.98(m、6H)、1.88-1.75(m、2H)、1.37-1.32(m、1H)、0.90-0.88(m、6H)。
化合物R1及び化合物R2の調製
ステップ1:3-アミノ-3-(3-tert-ブチルフェニル)プロパン酸
EtOH(15mL)中の3-tert-ブチルベンズアルデヒド(500mg、3.08mmol)、マロン酸(285mg、3.7mmol)、及び酢酸アンモニウム(962mg、9.25mmol)の混合物を、80℃で16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC B(20~50%MeCN)で精製し、所望の生成物3-アミノ-3-(3-tert-ブチルフェニル)プロパン酸を白色の固体(65mg)として得た。収率9%(90%純度、UV=214nm、ESI222(M+H)
+)。
ステップ2:3-(3-tert-ブチルフェニル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
DCM(15mL)中の3-アミノ-3-(3-tert-ブチルフェニル)プロパン酸(59mg、0.27mmol)、(S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(70mg、0.33mmol)、EDCI(128mg、0.67mmol)、HOBt(46mg、0.34mmol)、及びDIEA(103mg、0.8mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。混合物を30mLの水に注ぎ、溶液を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLC A(30~65%MeCN)で精製し、所望の化合物R1(19mg)及びR2(13mg)を白色の固体として得た。
化合物R1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.58分、ESI413(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.73(dd、J=6.9、1.7Hz、1H)、7.50-7.46(m、1H)、7.33(s、1H)、7.27(d、J=8.0Hz、1H)、7.21(t、J=7.7Hz、1H)、7.10(d、J=7.5 Hz、1H)、6.54(d、J=9.1Hz、1H)、6.39-6.36(m、1H)、5.79(dd、J=9.1、7.0Hz、1H)、5.34(t、J=7.3Hz、1H)、2.79(dd、J=11.8、5.1Hz、2H)、1.99-1.87(m、2H)、1.54-1.37(m、1H)、1.27(s、9H)、1.03-0.89(m、6H)。
化合物R2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.63分、ESI413(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.76(dd、J=7.0、1.8Hz、1H)、7.52-7.50(m、1H)、7.42(s、1H)、7.33(d、J=7.9Hz、1H)、7.28(t、J=7.7Hz、1H)、7.17(d、J=7.5Hz、1H)、6.57(d、J=8.4Hz、1H)、6.43-6.41(m、1H)、5.77(dd、J=9.2、6.9Hz、1H)、5.33(t、J=7.3Hz、1H)、2.88-2.69(m、2H)、1.91-1.79(m、2H)、1.41-1.35(m、1H)、1.35(s、9H)、0.98-0.91(m、6H)。
化合物S1及び化合物S2の調製
ステップ1:3-アミノ-3-(3-フェノキシフェニル)プロパン酸
EtOH(10mL)中の3-フェノキシベンズアルデヒド(1g、5mmol)、マロン酸(467mg、6.1mmol)、及び酢酸アンモニウム(1.6g、15.1mmol)の混合物を、80℃で16時間撹拌した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC B(20~50%MeCN)で精製し、所望の生成物3-アミノ-3-(3-フェノキシフェニル)プロパン酸を白色の固体(300mg)として得た。収率23%(90%純度、UV=214nm、ESI258(M+H)
+)。
ステップ2:3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(3-フェノキシフェニル)プロパン酸
DCM(10mL)中の3-アミノ-3-(3-フェノキシフェニル)プロパン酸(49mg、0.19mmol)、(S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(50mg、0.24mmol)、EDCI(92mg、0.48mmol)、HOBt(48mg、0.36mmol)、及びDIEA(93mg、0.72mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。混合物を30mLの水に注ぎ、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の化合物S1(6.6mg)及びS2(1mg)を白色の固体として得た。
化合物S1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.58分、ESI449(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.69(dd、J=7.0、1.6Hz、1H)、7.47-7.45(m、1H)、7.34(t、J=8.0Hz、2H)、7.27(t、J=7.9Hz、1H)、7.13-7.04(m、2H)、6.99-6.91(m、3H)、6.82(dd、J=8.1、1.7Hz、1H)、6.53(d、J=8.7Hz、1H)、6.37(t、J=6.8Hz、1H)、5.76(t、J=8.1Hz、1H)、5.31(t、J=7.2Hz、1H)、2.90-2.65(m、2H)、1.93(t、J=7.6Hz、2H)、1.46-1.41(m、1H)、0.97-0.93(m、6H)。
化合物S2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.84分、ESI449(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.61(dd、J=7.0、1.8Hz、1H)、7.41-7.37(m、1H)、7.27-7.21(m、3H)、7.04-6.98(m、2H)、6.94-6.84(m、3H)、6.79(dd、J=8.2、1.7Hz、1H)、6.44(d、J=9.1Hz、1H)、6.30(t、J=6.9、1H)、5.62(dd、J=9.6、6.6Hz、1H)、5.17(t、J=7.3Hz、1H)、2.74-2.32(m、2H)、1.77-1.55(m、2H)、1.33-1.03(m、1H)、0.80-0.77(m、6H).
化合物T2の調製
ステップ1:3 3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパン酸
EtOH(10mL)中の5-ブロモニコチンアルデヒド(3g、16.1mmol)、マロン酸(1.7g、16.1mmol)、及び酢酸アンモニウム(2.6g、33.9mmol)の混合物を、80℃で3時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過したものを減圧下で濃縮し、粗生成物3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパン酸を白色の固体(1.7g)として得た。収率43%(UV=214nm、ESI245(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ2:メチル3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパノエート
20mLのメタノール中の3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパン酸(1.7g、6.9mmol)の溶液に、0℃でSOCl
2(3mL)を加えた。溶液を室温で15時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:2)で精製し、所望の生成物メチル3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(1.2g)として、収率67%(94%純度、UV=214nm、ESI259(M+H)
+)で得た。
ステップ3:メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
N
2大気下での2mLの1,4-ジオキサン及び0.1mLのH
2O中のメチル3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパノエート(200mg、0.77mmol)、2,6-ジメチルフェニルボロン酸(174mg、1.16mmol)、PdCl
2(dppf)(28mg、0.039mmol)、及びK
2CO
3(320mg、2.32mmol)の混合物を、電子レンジで110℃で1時間撹拌した。混合物をセライトで濾過した。濾液を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:2)で精製し、所望の生成物メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(200mg)として得た。収率91%(90%純度、UV=214nm、ESI285(M+H)
+)。
ステップ4:メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(15mL)中のメチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(100mg、0.35mmol)、(S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(88mg、0.42mmol)、EDCI(135mg、0.7mmol)、HOBt(71mg、0.53mmol)、及びDIEA(136mg、1.06mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、所望の生成物メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(100mg)を、収率60%(97%純度、UV=214nm、ESI476(M+H)
+)で得た。
ステップ5:3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(100mg、0.21mmol)を、6mLのTHF中のLiOH-H
2O(26mg、0.63mmol)及び2mLのH
2Oで、室温で1時間処理した。溶液をTFAでpH=3~4に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(33~70%MeCN)で精製し、化合物T1(43mg)及びT2(38mg)を白色の固体として得た。
化合物T1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.57分、ESI462(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.53(d、J=2.1Hz、1H)、8.18(d、J=1.9Hz、1H)、7.70(dd、J=7.0、1.6Hz、1H)、7.53(t、J=1.9Hz、1H)、7.43-7.40(m、1H)、7.20(t、J=7.6Hz、1H)、7.15-7.10(m、2H)、6.44(d、J=9.1Hz、1H)、5.79-5.65(m、1H)、5.42(t、J=7.2Hz、1H)、2.88(d、J=7.2Hz、2H)、1.98(s、3H)、1.94(t、J=7.4Hz、2H)、1.87(s、3H)、1.48-1.42(m、1H)、0.98-0.95(m、6H)
化合物T2 LC/MS A:99%純度、UV=214nm、Rt=1.59分、ESI462(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.59(d、J=2.1Hz、1H)、8.26(d、J=1.9Hz、1H)、7.76(dd、J=7.0、1.7Hz、1H)、7.68(t、J=2.0Hz、1H)、7.53-7.50(m、1H)、7.26-7.19(m、1H)、7.23-7.15(m、2H)、6.56(d、J=8.4Hz、1H)、6.43-6.40(m、1H)、5.80-5.70(m、1H)、5.38(t、J=7.3Hz、1H)、2.96-2.85(m、2H)、2.02(s、6H)、1.91-1.75(m、2H)、1.35-1.30(m、1H)、0.91-0.88(m、6H)。
化合物T2a及び化合物T2bの調製
T2混合物を、分取キラルSFC Dでさらに分離し、ジアステレオマー化合物T2a(8mg)及びT2b(7.5mg)を白色固体として得た。
化合物T2a LC/MS A:99%純度、UV=214nm、Rt=1.56分、ESI462(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.59(d、J=2.0Hz、1H)、8.26(d、J=1.8Hz、1H)、7.76(dd、J=6.9、1.7Hz、1H)、7.68(t、J=2.0Hz、1H)、7.53-7.50(m1H)、7.26-7.19(m、1H)、7.23-7.15(m、2H)、6.56(d、J=9.1Hz、1H)、6.43-6.40(m、1H)、5.75(t、J=8.1Hz、1H)、5.38(t、J=7.3Hz、1H)、2.97-2.86(m、2H)、2.02(s、6H)、1.83(t、J=7.4Hz、2H)、1.36-1.30(m、1H)、0.91-0.88(m、6H)。
化合物T2b LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.49分、ESI462(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.52(s、1H)、8.18(s、1H)、7.69(dd、J=7.0、1.8Hz、1H)、7.50(s、1H)、7.43-7.39(m、1H)、7.20(t、J=7.6Hz、1H)、7.15-7.09(m、2H)、6.45(d、J=9.1Hz、1H)、6.36-6.33(m、1H)、5.73(t、J=8.0Hz、1H)、5.42(t、J=7.0Hz、1H)、2.91(d、J=7.1Hz、2H)、1.97(s、3H)、1.96-1.92(m、2H)、1.87(s、3H)、1.49-1.43(m、1H)、0.98-0.95(m、6H)。
化合物U2の調製
ステップ1:2-ブロモ-4,4,4-トリフルオロブタン酸
0°CでのHBr(水中40%、6mL)中の2-ブロモ-4,4,4-トリフルオロブタン酸(1.0g、6.4mmol)の溶液に、H
2O(4mL)中のNaNO
2(0.66g、9.6mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物2-ブロモ-4,4,4-トリフルオロブタン酸をオレンジ色の固体(1g)として得た。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ2:4,4,4-トリフルオロ-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタン酸
乾燥THF(20mL)中の2-ブロモ-4,4,4-トリフルオロブタン酸(1g、4.5mmol)及び(t-BuO)
2Mg(1.02g、6mmol)の混合物を、N
2大気下で、30℃で3時間撹拌し、次いでピリジン-2-オール(336mg、3mmol)及びt-BuOK(340mg、3.06mmol)を加えた。反応混合物を、N
2下で、70℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、pH=5までHCl(4M)で酸性化した。溶液を減圧下で濃縮して、残留物を得た。逆相フラッシュクロマトグラフィー(H
2O(5%TFA)中の0%~60%MeOH)を介して精製し、所望の生成物(4,4,4-トリフルオロ-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタン酸(130mg)を得た。収率23%(96%純度、UV=214nm、ESI236(M+H)
+)。
ステップ3:メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4,4,4-トリフルオロ-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタナミド)プロパノエート
DCM(10mL)中の(4,4,4-トリフルオロ-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタン酸(130mg、0.55mmol)、メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(140mg、0.5mmol)、HOBt(81mg、0.6mmol)、EDCI(115mg、0.6mmol)、及びDIEA(258mg、2mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をDCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0%~80%EtOAc)で精製し、所望の生成物メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4,4,4-トリフルオロ-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタナミド)プロパノエート(160mg)を得た。収率64%(92%純度、UV=214nm、ESI502(M+H)
+)。
ステップ4:3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4,4,4-トリフルオロ-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタナミド)プロパン酸
メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4,4,4-トリフルオロ-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタナミド)プロパノエート(160mg、0.32mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(40mg、0.96mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で16時間処理した。混合物をpH=5までHCl(1M)で酸性化した。混合物を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取HPLC B(30~70%MeCN)で精製し、化合物U1(34mg)及びU2(12mg)を白色の固体として得た。
化合物U2 LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=1.50分、ESI488(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.58(d、J=1.7Hz、1H)、8.25(d、J=1.6Hz、1H)、7.73(d、J=5.5Hz、1H)、7.68(s、1H)、7.59-7.51(m、1H)、7.23-7.14(m、3H)、6.58(d、J=9.1Hz、1H)、6.45(t、J=6.4Hz、1H)、5.71(d、J=5.3Hz、1H)、5.44(t、J=7.1Hz、1H)、3.15(m、1H)、3.06-2.93(m、1H)、2.88(d、J=6.8Hz、2H)、2.01(s、6H)。
化合物V2の調製
ステップ1:2-ブロモ-3-シクロプロピルプロパン酸
0°CでのHBr(水中40%、4mL)中の(2-アミノ-3-シクロプロピルプロパン酸(300mg、2.32mmol)の溶液に、H
2O(4mL)中のNaNO
2(321mg、4.65mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空内で濃縮し、粗生成物2-ブロモ-3-シクロプロピルプロパン酸(447mg)を黄色の油として得た。収率100%。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ2:3-シクロプロピル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパン酸
乾燥THF(20mL)中の(2-ブロモ-3-シクロプロピルプロパン酸(740mg、3.85mmol)の溶液に、(t-BuO)
2Mg(1.32g、7.71mmol)を加え、溶液を、N
2大気下で、30℃で1時間撹拌した。次に、ピリジン-2-オール(366mg、3.85mmol)及びt-BuOK(431mg、3.85mmol)を加え、反応混合物をN
2下で、70℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、HCl(4M)溶液でpH=5に酸性化した。溶媒を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを逆相フラッシュクロマトグラフィー(H
2O(5%NH
4HCO
3中の0%~80%MeOH)で精製し、所望の生成物3-シクロプロピル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパン酸を白色の固体(83mg)として得た。収率10%(98%純度、UV=214nm、ESI208(M+H)
+)。
ステップ3:メチル3-(3-シクロプロピル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパナミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DCM(10mL)中の3-シクロプロピル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパン酸(83mg、0.40mmol)、メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(114mg、0.40mmol)、HATU(228mg、0.60mmol)、及びDIEA(155mg、1.20mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を10mLの水に注ぎ、溶液をDCM(30mL×3)で抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を真空内で濃縮し、黄色の油を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、所望の生成物メチル3-(3-シクロプロピル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパナミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の油(200mg)として得た。収率88%(95%純度、UV=254nm、ESI474(M+H)
+)。
ステップ4:3-((S)-3-シクロプロピル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパンアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパン酸
メチル3-(3-シクロプロピル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)プロパンアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(200mg、0.42mmol)を、THF(2mL)中のLiOH(H
2O中の1 M、0.6mL)で室温で2時間処理した。混合物を1MHClでpH=5~6に調整し、溶媒を真空内で除去した。残留物を分取HPLC B(30~70%MeCN)で精製し、所望の化合物V1(23.6mg)及びV2(30.4mg)を白色の固体として得た。
化合物V2 LC/MS A:98%純度、UV=214nm、Rt=1.52分、ESI460(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.59(s、1H)、8.24(s、1H)、7.77(dd、J=7.0、1.7Hz、1H)、7.67(s、1H)、7.51(t、J=8.8、6.7、1.9Hz、1H)、7.24-7.12(m、3H)、6.55(d、J=8.9Hz、1H)、6.41(t、J=6.8Hz、1H)、5.62(t、J=7.8Hz、1H)、5.41(t、J=7.3Hz、1H)、3.00-2.83(m、2H)、2.00(s、3H)、1.99(s、3H)、1.88-1.94(m、1H)、1.84-1.76(m、1H)、0.53(s、1H)、0.33-0.35(m、1H)、0.23-0.27(m、1H)、0.02-0.04(m、2H)。
化合物W1及びW2の調製
ステップ1:メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(15mL)中のメチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(100mg、0.35mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(94mg、0.42mmol)、EDCI(135mg、0.7mmol)、HOBt(71mg、0.53mmol)、及びDIEA(136mg、1.06mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、所望の生成物メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(100mg)を、収率58%(96%純度、UV=214nm、ESI490(M+H)
+)で得た。
ステップ2:3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(100mg、0.20mmol)を、6mLのTHF中のLiOH-H
2O(26mg、0.6mmol)及び2mLのH
2Oで、室温で1時間処理した。溶液をTFAでpH=3~4に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(33~70%MeCN)で精製し、化合物W1(28mg)及びW2(27mg)を白色の固体として得た。
化合物W1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.58分、ESI475.8(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.53(d、J=1.9Hz、1H)、8.17(d、J=1.6Hz、1H)、7.57(d、J=7.1Hz、1H)、7.53(t、J=1.9Hz、1H)、7.21-7.11(m、3H)、6.27(s、1H)、6.23(dd、J=7.1、1.8Hz、1H)、5.70(t、J=8.0Hz、1H)、5.41(t、J=7.2Hz、1H)、2.87(d、J=7.2Hz、2H)、2.19(s、3H)、1.98(s、3H)、1.91(dd、J=18.5、11.1Hz、2H)、1.86(s、3H)、1.46-1.43(m、1H)、0.98-0.94(m、6H)。
化合物W2 LC/MS A:99%純度、UV=214nm、Rt=1.61分、ESI475.8(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.59(d、J=1.8Hz、1H)、8.24(d、J=1.6Hz、1H)、7.67(t、J=1.9Hz、1H)、7.63(d、J=7.2Hz、1H)、7.25-7.12(m、3H)、6.38(s、1H)、6.31(dd、J=7.1、1.8Hz、1H)、5.70(t、J=8.1Hz、1H)、5.37(t、J=7.2Hz、1H)、2.88-2.85(m、2H)、2.24(s、3H)、2.02(s、6H)、1.81(t、J=7.6Hz、2H)、1.33-1.31(m、1H)、0.90-0.88(m、6H)。
化合物W1a及び化合物W1bの調製
ステップ1:メチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
N
2大気下でのTHF(20mL)及びH
2O(2mL)中のメチル(S)-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(3.0g、8.38mmol)、(2,6-ジメチルフェニル)ボロン酸(2.5g、16.78mmol)、Pd(PPh
3)
4(969mg、0.84mmol)、及びK
2CO
3(2.3mg、16.76mmol)の混合物を、80°Cで16時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=4:1)で精製し、所望の生成物メチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の油(2.7g)として得た。収率63%(73%純度、UV=214nm、ESI385.1(M+H)
+)。
ステップ2:メチル(S)-3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DCM(10mL)中のメチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(2.7g、7.03mmol)の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、5mL)を加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。飽和NaHCO
3(20mL)水溶液を加え、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物メチル(S)-3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の油(1.9g)として得た。収率95%(68%純度、UV=214nm、ESI285.1(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ3:メチル(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(30mL)中のメチル(S)-3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(1.5g、5.28mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(1.4g、6.34mmol)、HOBt(1.06g、7.92mmol)、EDCI(1.5g、7.92mmol)、及びDIEA(2.04g、15.85mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物メチル(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエートを黄色の油(3.95g)として得た。収率52%(52%純度、UV=214nm、ESI490.1(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ4:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
メチル(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(3.95mg、8.08mmol)を、THF(10mL)中のLiOH-H
2O(1.02g、24.23mmol)及びH
2O(2mL)で、室温で2時間処理した。混合物をpH=5までHCl(1M)で酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、化合物W1a(380mg)及びW1b(453mg)を白色の固体として得た。
化合物W1a LC/MS B:99%純度、UV=214nm、Rt=1.59分、ESI476.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.53(s、1H)、8.20(s、1H)、7.58(d、J=7.1Hz、1H)、7.54(s、1H)、7.21(t、J=7.5Hz、1H)、7.14(t、J=6.6Hz、2H)、6.32-6.15(m、2H)、5.70(t、J=8.0Hz、1H)、5.43(t、J=7.3Hz、1H)、2.94(d、J=7.3Hz、2H)、2.19(s、3H)、1.98(s、3H)、1.92(t、J=7.4Hz、2H)、1.87(s、3H)、1.47(t、J=6.9Hz、1H)、1.40-1.40(m、1H)、0.95-0.92(m、6H)。
化合物W1b LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=1.62分、ESI476.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、CDCl3)δ 8.54(s、1H)、8.22(s、1H)、7.62(s、1H)、7.59(d、J=7.1Hz、1H)、7.20-7.12(m、3H)、6.34(s、1H)、6.26(dd、J=7.1、1.5Hz、1H)、5.65(t、J=8.1Hz、1H)、5.34(t、J=7.3Hz、1H)、2.89(dd、J=17.3、7.4Hz、2H)、2.19(s、3H)、1.97(s、6H)、1.78-1.75(m、2H)、1.32-1.25(m、1H)、0.87-0.80(m、6H)。
化合物W2a及び化合物W2bの調製
ステップ1:(R)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
THF(20mL)及びH
2O(2mL)中の(R)-メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(3.0g、8.38mmol)、2,6-ジメチルフェニルボロン酸(2.5g、16.78mmol)、Pd(PPh
3)
4(969mg、0.84mmol)、及びK
2CO
3(2.3mg、16.76mmol)の混合物を、N
2大気下で、80°Cで16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水に注いだ。溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラム(石油中0%~20%EtOAc)で精製し、所望の生成物メチル(R)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の油(2.7g)として得た。収率63%(73.57%純度、UV=214nm、ESI385(M+H)
+)。
ステップ2:メチル(R)-3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DCM(10mL)中の(R)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(2.7g、7mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を加え、溶液を室温で2時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO
3水溶液(20mL)に注ぎ、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物(R)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の油(1.9g)として得た。収率95%(68.19%純度、UV=214nm、ESI285(M+H)
+)。粗生成物を、さらに精製することなく、次のステップに直接使用した。
ステップ3:(3R)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(15mL)中のメチル(R)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(100mg、0.31mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(84mg、0.37mmol)、EDCI(120mg、0.62mmol)、HOBt(63mg、0.47mmol)、及びDIEA(121mg、0.94mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:2)で精製し、所望の生成物(3R)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエートを無色の油(100mg)として得た。収率66%(76%純度、UV=214nm、ESI490(M+H)
+)。
ステップ4:(3R)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
(3R)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(100mg、0.20mmol)を、6mLのTHF中のLiOH-H
2O(26mg、0.6mmol)及び2mLのH
2Oで、室温で3時間処理した。溶液をTFAでpH=3~4に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(33~70%MeCN)で精製し、化合物W2a(31mg)及び化合物W2b(22mg)を白色の固体として得た。
化合物W2a LC/MS A:99%純度、UV=214nm、Rt=1.57分、ESI476(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.52(d、J=1.9Hz、1H)、8.19(d、J=1.6Hz、1H)、7.57(d、J=7.1Hz、1H)、7.53(t、J=1.9Hz、1H)、7.23-7.10(m、3H)、6.26(d、J=10.2Hz、1H)、6.23(dd、J=7.1、1.9Hz、1H)、5.72-5.66(m、1H)、5.42(t、J=7.2Hz、1H)、2.93(d、J=7.2Hz、2H)、2.19(s、3H)、1.97(s、3H)、1.94-1.89(m、2H)、1.86(s、3H)、1.52-1.37(m、1H)、0.98-0.87(m、6H)。
化合物W2b LC/MS A:99%純度、UV=214nm、Rt=1.60分、ESI476(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.58(s、1H)、8.26(s、1H)、7.67(t、J=1.9Hz、1H)、7.63(d、J=7.1Hz、1H)、7.27-7.10(m、3H)、6.38(s、1H)、6.31(dd、J=7.2、1.9Hz、1H)、5.70(t、J=8.1Hz、1H)、5.38(t、J=7.4Hz、1H)、2.99-2.83(m、2H)、2.24(s、3H)、2.02(s、5H)、1.89-1.74(m、2H)、1.35-1.30(m、1H)、0.90-0.87(m、6H)。
化合物X1及びX2の調製
ステップ1:メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート
室温でのDCM(4mL)中のメチル3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパノエート(300mg、1.16mmol)及びEt
3N(351mg、3.48mmol)の溶液に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(278mg、1.27mmol)を加え、溶液を室温で16時間撹拌した。混合物を真空内で濃縮して粗生成物を得、これを分取-TLC(EtOAc:石油エーテル1:1)で精製し、所望の生成物メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエートを無色の油(301mg)として得た。収率72%(100%純度、UV=214nm、ESI359(M+H)
+)。
ステップ2:メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート
トルエン(3mL)中のメチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(260mg、0.73mmol)、(S)-3-メチルモルホリン(147mg、1.46mmol)、Pd(OAc)
2(17mg、0.073mmol)、X-Phos(65mg、0.146mmol)、及びCs
2CO
3(714mg、2.19mmol)の溶液を、N
2下で、120℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、セライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油中0%~60%EtOAc)で精製し、所望の生成物メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の油(162mg)として得た。収率52%(90%純度、UV=214nm、ESI280(M+H)
+)。
ステップ3:メチル3-アミノ-3-(5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩
DCM(4mL)中のメチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート(162mg、0.43mmol)の溶液に、ジオキサン(4M、2mL)中のHClを加え、溶液を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物メチル3-アミノ-3-(5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩 を黄色の固体(119mg)として得、これをさらに精製することなく、次のステップに直接使用した。収率99%(92.24%純度、UV=214nm、ESI280(M+H)
+)。
ステップ4:(S)-メチル4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタノエート
THF(20mL)中のキナゾリン-4(3H)-オン(1.0g、6.85mmol)、(S)-メチル2-アミノ-4-メチルペンタノエート塩酸塩(1.49g、8.22mmol)、DBU(1.57g、10.3mmol)、及びHATU(3.38g、8.9mmol)の混合物を、35℃で16時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラム(石油中0%~25%EtOAc)で精製し、所望の生成物(S)-メチル4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタノエートを無色の油(612mg)として得た。収率33%(88.42%純度、UV=214nm、ESI275(M+H)
+)。
ステップ5:(S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタン酸
(S)-メチル4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタノエート(612mg、2.23mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(281mg、6.69mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で3時間処理した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。水相をHCl(1M)でpH=3に酸性化し、次に溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物(S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタン酸を無色の油(494mg)として得た。収率85%(100%純度、UV=214nm、ESI261(M+H)
+)。粗生成物を、さらに精製することなく、次のステップに直接使用した。
ステップ6:メチル3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)-3-(5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DMF(6mL)中のメチル3-アミノ-3-(5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(119mg、0.43mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタン酸(168mg、0.645mmol)、HOBt(87mg、0.645mmol)、EDCI(123mg、0.645mmol)、及びDIEA(166mg、1.29mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-TLC(EtOAc)で精製し、所望の生成物(メチル3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)-3-(5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(40mg)として得た。収率18%2ステップ(96%純度、UV=214nm、ESI214(M+H)
+)。
ステップ7:3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)-3-(5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパン酸
3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)-3-(5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパン酸メチル(40mg、0.077mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(10mg、0.231mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。混合物をHCl(1M)でpH=5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLCA(30~70% MeCN)で精製し、化合物X1(2.3mg)及び化合物X2(8.7mg)を白色の固体として得た。
化合物X1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.40分、ESI508(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.41(d、J=3.7Hz、1H)、8.25(d、J=6.8Hz、1H)、8.03(s、1H)、7.97(s、1H)、7.86(dd、J=11.1、4.2Hz、1H)、7.71(d、J=8.1Hz、1H)、7.59(t、J=7.2Hz、1H)、7.27(s、1H)、5.69(dd、J=10.0、6.4Hz、1H)、5.37(t、J=7.2Hz、1H)、3.94-3.60(m、5H)、3.09-3.03(m、2H)、2.97-2.79(m、2H)、2.22-1.96(m、2H)、1.68-1.46(m、1H)、1.07-0.78(m、9H)。
化合物X2 LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=1.36分、ESI508(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.44(s、1H)、8.27(d、J=6.9Hz、1H)、8.11(s、1H)、8.02(s、1H)、7.87(t、J=7.0Hz、1H)、7.73(d、J=8.0Hz、1H)、7.60(t、J=7.2Hz、1H)、7.36(s、1H)、5.72(dd、J=10.4、5.9Hz、1H)、5.36(t、J=6.8Hz、1H)、4.08-3.63(m、5H)、3.30-3.09(m、2H)、2.81(s、2H)、2.17-1.88(m、2H)、1.44(s、1H)、1.14(d、J=6.6Hz、3H)、1.07-0.78(m、9H)。
化合物Y1、化合物Y2、及び化合物Y4の調製
ステップ1:4,5-ジメチルピリジン-2-オール
0℃でのHCl(4N、12mL)中の4,5-ジメチルピリジン-2-アミン(1.0g、8.2mmol)の溶液に、H
2O(4mL)中のNaNO
2(1.13g、16.4mmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、真空内で濃縮して粗生成物を得、これを逆相クロマトグラフィー(H
2O(5%TFA)中の0%~40%MeOH)で精製し、所望の生成物4,5-ジメチルピリジン-2-オールを白色の固体(466mg)として得た。収率46%(96.34%純度、UV=214nm、ESI124(M+H)
+)。
ステップ2:(S)-2-(4,5-ジメチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
乾燥THF(20mL)中の(R)-2-ブロモ-4-メチルペンタン酸(500mg、2.56mmol)の溶液に、(t-BuO)
2Mg(581mg、3.42mmol)を加え、溶液を、N
2大気下で、30℃で3時間撹拌した。次に、4,5-ジメチルピリジン-2-オール(210mg、1.71mmol)及びt-BuOK(195mg、1.74mmol)を加え、反応混合物をN
2下で、70℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、HCl(1M)でpH=5に酸性化した。溶液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを逆相フラッシュクロマトグラフィー(H
2O(5%TFA)中の0%~60%MeOH)で精製し、所望の生成物(S)-2-(4,5-ジメチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(169mg)として得た。収率42%(96%純度、UV=214nm、ESI238(M+H)
+)。
ステップ3:(3R)-メチル3-(2-(4,5-ジメチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DMF(4mL)中の(S)-2-(4,5-ジメチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(89mg、0.375mmol)、(R)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(70mg、0.25mmol)、HOBt(51mg、0.37mmol)、EDCI(72mg、0.37mmol)、及びDIEA(97mg、0.75mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油中0%~80%EtOAc)で精製し、所望の生成物(3R)-メチル3-(2-(4,5-ジメチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(92mg)として得た。収率74%(86.01%純度、UV=214nm、ESI504(M+H)
+)。
ステップ4:(3R)-3-(2-(4,5-ジメチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパン酸
(3R)-メチル3-(2-(4,5-ジメチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(92mg、0.18mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(23mg、0.54mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で5時間処理した。混合物をHCl(1M)でpH=5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLCA(30~70% MeCN)で精製し、化合物Y1(24.7mg)及びY2(22.1mg)を白色の固体として得た。
化合物Y1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.58分、ESI490(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.51(s、1H)、8.18(s、1H)、7.50(s、1H)、7.40(s、1H)、7.20(t、J=7.6Hz、1H)、7.13(t、J=7.7Hz、2H)、6.30(s、1H)、5.68(dd、J=9.0、7.0Hz、1H)、5.42(t、J=7.1Hz、1H)、2.91(d、J=7.1Hz、2H)、2.15(s、3H)、2.02(s、3H)、1.96(d、J=7.9Hz、3H)、1.95-1.87(m、2H)、1.85(s、3H)、1.47-1.40(m、1H)、0.97-0.94(m、6H)。
化合物Y2 LC/MS A:97%純度、UV=214nm、Rt=1.60分、ESI490(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.58(s、1H)、8.26(s、1H)、7.66(t、J=1.9Hz、1H)、7.46(s、1H)、7.27-7.18(m、1H)、7.16(d、J=7.6Hz、2H)、6.41(s、1H)、5.67(t、J=8.0Hz、1H)、5.38(t、J=7.3Hz、1H)、2.97-2.86(m、2H)、2.20(s、3H)、2.09(s、3H)、2.02(s、6H)、1.82(t、J=7.5Hz、2H)、1.36-1.28(m、1H)、0.90-0.87(m、6H)。
ステップ5:(3S)-メチル3-(2-(4,5-ジメチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DMF(4mL)中の(S)-2-(4,5-ジメチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(89mg、0.375mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(70mg、0.25mmol)、HOBt(51mg、0.375mmol)、EDCI(72mg、0.375mmol)、及びDIEA(97mg、0.75mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油中0%~80%EtOAc)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(2-(4,5-ジメチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(85mg)として得た。収率68%(93.96%純度、UV=214nm、ESI504(M+H)
+)。
ステップ6:(3S)-3-(2-(4,5-ジメチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパン酸
(3S)-メチル3-(2-(4,5-ジメチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(92mg、0.18mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(23mg、0.54mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で5時間処理した。混合物をHCl(1M)でpH=5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLCA(30~70%MeCN)で精製し、化合物Y3(14.9mg)及びY4(20.8mg)を白色の固体として得た。
化合物Y4 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.60分、ESI490(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.59(s、1H)、8.26(s、1H)、7.66(t、J=1.8Hz、1H)、7.46(s、1H)、7.28-7.11(m、3H)、6.41(s、1H)、5.67(t、J=8.0Hz、1H)、5.38(t、J=7.3Hz、1H)、2.95-2.71(m、2H)、2.20(s、3H)、2.09(s、3H)、2.02(s、6H)、1.84(t、J=7.5Hz、2H)、1.37-1.28(m、1H)、0.90-0.87(m、6H)。
化合物Zの調製
ステップ1:メチル(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
N
2大気下での1,4-ジオキサン(10mL)及びH
2O(2mL)中の(S)-メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(1.0g、2.79mmol)、2,6-ジメチルフェニルボロン酸(628mg、4.19mmol)、Pd(dppf)Cl
2(164mg、0.22mmol)、及びK
2CO
3(963mg、7.0mmol)の混合物を、電子レンジで110℃で4時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油中0%~45%EtOAc)で精製し、所望の生成物メチル(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを淡黄色の油(987mg)として得た。収率82%(88%純度、UV=214nm、ESI385(M+H)
+)。
ステップ2:(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩
DCM(4mL)中のメチル(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(410mg、1.07mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を加え、溶液を室温で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩を白色の固体(303mg)として得、さらに精製することなく、次のステップに直接使用した。収率99%(90.38%純度、UV=214nm、ESI285(M+H)
+)。
ステップ3:(S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((R)-2-ヒドロキシ-4-メチルペンタアミド)プロパノエート
DMF(6mL)中の(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(303mg、1.07mmol)、(R)-2-ヒドロキシ-4-メチルペンタン酸(169mg、1.28mmol)、HOBt(217mg、1.61mmol)、EDCI(308mg、1.61mmol)、及びDIEA(690mg、5.35mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油中0%~85%EtOAc)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((R)-2-ヒドロキシ-4-メチルペンタアミド)プロパノエートを無色の油(340mg)として得た。収率80%(90%純度、UV=214nm、ESI399(M+H)
+)。
ステップ4:(S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((R)-4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタアミド)プロパノエート
0°CでのDCM(4mL)中の(S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((R)-2-ヒドロキシ-4-メチルペンタナミド)プロパノエート(340mg、0.85mmol)、及びEt
3N(258mg、2.55mmol)の溶液に、MsCl(116mg、1.02mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油中0%~60%EtOAc)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((R)-4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタアミド)プロパノエートを淡黄色の油(337mg)として得た。収率83%(95%純度、UV=214nm、ESI477(M+H)
+)。
ステップ5:(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-ヨード-4-メチルペンタアミド)プロパノエート
MeCN(20mL)中の(S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((R)-4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタナミド)プロパノエート(337mg、0.71mmol)、NaI(319mg、2.13mmol)、及びK
2CO
3(490mg、3.55mmol)の混合物を、85°Cで20時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油中0%~40%EtOAc)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-ヨード-4-メチルペンタアミド)プロパノエートを淡黄色の油(233mg)として得た。収率64%(96%純度、UV=214nm、ESI509(M+H)
+)。
ステップ6:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(1-オキソ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸
DMF(10mL)中の3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オン(135mg、0.92mmol)の溶液に、NaH(油中60%、37mg、0.92mmol)を加え、溶液をN
2大気下で、室温で0.5時間撹拌した。次に、DMF(2mL)中の(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-ヨード-4-メチルペンタアミド)プロパノエート(233mg、0.46mmol)の溶液を、室温で滴下し、反応混合物を室温でさらに1時間撹拌した。反応混合物をHCl(1M)溶液でクエンチした。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、生成物(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(1-オキソ-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸(52.7mg)を白色の固体として得た。
化合物Z LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.67分、ESI514(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.59-8.56(m、1H)、8.25-8.18(m、1H)、7.97-7.84(m、1H)、7.73-7.58(m、1H)、7.49(q、J=7.7Hz、1H)、7.40-7.00(m、5H)、5.49-5.32(m、2H)、3.76-3.42(m、2H)、3.17-2.78(m、4H)、2.01-1.95(m、5H)、1.87-1.66(m、3H)、1.65-1.43(m、1H)、1.07-0.89(m、6H)。
化合物AA1及び化合物AA2の調製
ステップ1:エチル4-メチル-2-(1-オキソイソインドリン-2-イル)ペンタノエート
MeCN(10mL)中のイソインドリン-1-オン(120mg 0.90mmol)の溶液に、Cs
2CO
3(652mg、2.0mmol)及びエチル2-ヨード-4-メチルペンタノエート(540mg、2.0mmol)を加えた。混合物を85℃で12時間撹拌し、濾過した。濾液を加圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=3:1)で精製し、所望の生成物エチル4-メチル-2-(1-オキソイソインドリン-2-イル)ペンタノエートを無色の油(120mg)として得た。収率50%(95%純度、UV=254nm、ESI276.1(M+H)
+)。
ステップ2:4-メチル-2-(1-オキソイソインドリン-2-イル)ペンタン酸
エチル4-メチル-2-(1-オキソイソインドリン-2-イル)ペンタノエート(120mg、0.44mmol)を、MeOH(4mL)中のLiOH-H
2O(82mg、2.0mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。溶媒を真空内で除去し、残留物をH
2O(10mL)で希釈した。溶液を1NHClでpH=6に調整した。固体を濾過により収集し、表題化合物4-メチル-2-(1-オキソイソインドリン-2-イル)ペンタン酸を白色の固体(95mg)として得た。収率81%(100%純度、UV=254nm、ESI248.1(M+H)
+)。
ステップ3:(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(1-オキソイソインドリン-2-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(5mL)中の4-メチル-2-(1-オキソイソインドリン-2-イル)ペンタン酸(95mg、0.38mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(114mg、0.4mmol)、EDCI(153mg、0.8mmol)、HOBt(108mg、0.8mmol)、及びDIEA(129mg、1.0mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油:EtOAc=2:1)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(1-オキソイソインドリン-2-イル)ペンタアミド)プロパノエートを無色の油(65mg)として得た。収率35%(97%純度、UV=254nm、ESI514.1(M+H)
+)。
ステップ4:化合物AA1及びAA2
(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(1-オキソイソインドリン-2-イル)ペンタナミド)プロパノエート(65mg、0.13mmol)を、MeOH(3mL)中のLiOH-H
2O(25.2mg、0.6mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。溶液を1 N HClでpH=5~6に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、化合物AA1(13mg)及びAA2(12mg)を白色の固体として得た。
化合物AA1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.61分、ESI500.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.55(s、1H)、8.14(s、1H)、7.69(d、J=7.6Hz、1H)、7.62(t、J=7.4Hz、1H)、7.59-7.45(m、3H)、7.16(t、J=7.6Hz、1H)、7.09(d、J=7.6Hz、1H)、7.00(d、J=7.5Hz、1H)、5.42(t、J=7.3Hz、1H)、5.05(t、J=7.9Hz、1H)、4.64(d、J=17.7Hz、1H)、4.51(d、J=17.7Hz、1H)、2.92(t、J=8.0Hz、2H)、1.93(s、3H)、1.89-1.85(m、2H)、1.67(s、3H)、1.54-1.49(m、1H)、1.03-0.97(m、6H)。
化合物AA2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.63分、ESI500.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.59(s、1H)、8.26(s、1H)、7.80(d、J=7.6Hz、1H)、7.71-7.56(m、3H)、7.52(t、J=7.3Hz、1H)、7.26-7.19(m、1H)、7.16(d、J=7.5Hz、2H)、5.42(t、J=7.4Hz、1H)、5.06(t、J=7.9Hz、1H)、4.77(d、J=17.8Hz、1H)、4.52(d、J=17.7Hz、1H)、2.97-2.87(m、2H)、2.02(s、6H)、1.78(t、J=7.5Hz、2H)、1.39-1.34(m、1H)、0.95-0.93(m、6H)。
化合物AB2の調製
ステップ1:2-ブロモ-4-ホルミルベンゾニトリル
25mLのメチル3-ブロモ-4-シアノ安息香酸(50mg、1.97mmol)の溶液に、DIBAL-H(トルエン中1M、2.56mL、2.56mmol)を-78℃で滴下した。混合物を-78℃で4時間撹拌した。溶液をMeOH(10mL)でクエンチした。混合物を室温で10分間撹拌し、飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液で処理した。混合物をDCM(30mL×2)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=5:1)で精製し、所望の生成物2-ブロモ-4-ホルミルベンゾニトリルを褐色の油(240mg)として得た。収率58%(97%純度、UV=214nm、ESI210(M+H)
+)。
ステップ2:5-ホルミル-2’-メチルビフェニル-2-カルボニトリル
トルエン(5mL)、エタノール(1mL)、及びH
2O(1mL)中の2-ブロモ-4-ホルミルベンゾニトリル(210mg、1mmol)、o-トリルボロン酸(272mg、2mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(70mg、0.1mmol)、及びK
2CO
3(415mg、3mmol)の混合物を、N
2大気下で、85℃で一晩撹拌した。水を加え、溶液をDCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=5:1)で精製し、所望の生成物5-ホルミル-2’-メチルビフェニル-2-カルボニトリルを褐色の固体(250mg)として、収率99%(100%純度、UV=214nm、ESI222(M+H)
+)で得た。
ステップ3:3-アミノ-3-(6-シアノ-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパン酸
EtOH(5mL)中の5-ホルミル-2’-メチルビフェニル-2-カルボニトリル(250mg、1.1mmol)、マロン酸(141mg、1.4mmol)、及び酢酸アンモニウム(435mg、5.6mmol)の混合物を、85℃で16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過したものを減圧下で濃縮し、粗生成物3-アミノ-3-(6-シアノ-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパン酸を褐色の固体(120mg)として得た。収率38%(19%純度、UV=214nm、ESI281(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ4:メチル3-アミノ-3-(6-シアノ-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート
15mLのメタノール中の3-アミノ-3-(6-シアノ-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパン酸(120mg、0.43mmol)の溶液に、SOCl
2(2mL)を0°で滴下した。溶液を室温まで温め、2時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物メチル3-アミノ-3-(6-シアノ-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエートを褐色の油(100mg)として得た。収率70%(28%純度、UV=214nm、ESI295(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ5:メチル3-(6-シアノ-2’-メチルビフェニル-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
15mLのDCM中のメチル3-アミノ-3-(6-シアノ-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(100mg、0.3mmol)、(S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(76mg、0.36mmol)、EDCI(116mg、0.6mmol)、HOBt(61mg、0.45mmol)、及びDIEA(156mg、1.21mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル)で精製し、所望の生成物メチル3-(6-シアノ-2’-メチルビフェニル-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエートを褐色の油(70mg)として、収率48%(50%純度、UV=214nm、ESI486(M+H)
+)で得た。
ステップ6:3-(6-シアノ-2’-メチルビフェニル-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
メチル3-(6-シアノ-2’-メチルビフェニル-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(70mg、0.14mmol)を、3mLのTHF中のLiOH-H
2O(18mg、0.43mmol)及び1mLのH
2Oで、室温で1時間処理した。溶液をTFAでpH=3~4に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(33~70%MeCN)で精製し、化合物AB1(8.8mg)及びAB2(8.4mg)を白色の固体として得た。
化合物AB2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.59分、ESI472(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.82(d、J=8.1Hz、1H)、7.74(d、J=5.6Hz、1H)、7.57-7.55(m、1H)、7.53-7.50(m、1H)、7.42(d、J=1.6Hz、1H)、7.41-7.34(m、2H)、7.31(dd、J=10.7、5.3Hz、1H)、7.21(d、J=6.8Hz、1H)、6.56(d、J=8.4Hz、1H)、6.43-6.40(m、1H)、5.75(t、J=8.1Hz、1H)、5.36(t、J=7.2Hz、1H)、2.93-2.73(m、2H)、2.18(s、3H)、1.85(t、J=7.5Hz、2H)、1.36-1.31(m、1H)、0.91-0.89(m、6H)。
化合物AC2の調製
ステップ1:6-メトキシ-2’-メチルビフェニル-3-カルバルデヒド
1,4-ジオキサン(2mL)及びH
2O(0.5mL)中の3-ブロモ-4-メトキシベンズアルデヒド(200mg、0.93mmol)、o-トリルボロン酸(190mg、1.4mmol)、PdCl
2(dppf)(34mg、0.05mmol)、及びK
2CO
3(386mg、2.79mmol)の混合物を、電子レンジで110℃で1時間撹拌した。水を加え、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=5:1)で精製し、所望の生成物6-メトキシ-2’-メチルビフェニル-3-カルバルデヒドを無色の固体(245mg)として、収率99%(96%純度、UV=214nm、ESI227(M+H)
+)で得た。
ステップ2:3-アミノ-3-(6-メトキシ-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパン酸
EtOH(10mL)中の6-メトキシ-2’-メチルビフェニル-3-カルバルデヒド(245mg、1.08mmol)、マロン酸(100mg、1.3mmol)、及び酢酸アンモニウム(563mg、5.41mmol)の混合物を、85℃で20時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過したものを減圧下で濃縮し、粗生成物3-アミノ-3-(6-メトキシ-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパン酸を褐色の固体(70mg)として得た。収率23%(22%純度、UV=214nm、ESI269(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ3:メチル3-アミノ-3-(6-メトキシ-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート
10mLのメタノール中の3-アミノ-3-(6-メトキシ-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパン酸(70mg、0.25mmol)の溶液に、SOCl
2(2mL)を0°で滴下した。溶液を65℃で3時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物メチル3-アミノ-3-(6-メトキシ-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエートを褐色の油(80mg)として得た。収率97%(27%純度、UV=214nm、ESI283(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ4:メチル3-(6-メトキシ-2’-メチルビフェニル-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
10mLのDCM中のメチル3-アミノ-3-(6-メトキシ-2’-メチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(80mg、0.27mmol)、(S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(67mg、0.32mmol)、EDCI(102mg、0.53mmol)、HOBt(54mg、0.4mmol)、及びDIEA(104mg、0.8mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、所望の生成物AC1(40mg)及びAC2(30mg)を無色の油(70mg)として、収率60%(90%純度、UV=214nm、ESI491(M+H)
+)で得た。
ステップ5:化合物AC2
AC1(30mg、0.06mmol)を、3mLのTHF中のLiOH-H
2O(8mg、0.18mmol)及び1mLのH
2Oで、室温で1時間処理した。溶液をTFAでpH=3~4に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(33~70%MeCN)で精製し、所望の生成物AC2(10mg)を白色の固体として得た。
化合物AC2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.60分、ESI477(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.64(dd、J=6.9、1.6Hz、1H)、7.39-7.35(m、1H)、7.26(dd、J=8.5、2.3Hz、1H)、7.12-7.03(m、3H)、7.00-6.99(m、2H)、6.87(d、J=8.5Hz、1H)、6.42(d、J=8.6Hz、1H)、6.27(dd、J=6.8、5.7Hz、1H)、5.62(dd、J=9.4、6.8Hz、1H)、5.15(t、J=6.8Hz、1H)、3.61(s、3H)、2.54(d、J=6.8Hz、2H)、1.97(s、3H)、1.72(d、J=32.4Hz、2H)、1.22(br、1H)、0.78-0.76(m、6H)。
化合物AD1及び化合物AD2の調製
ステップ1:メチル3-(3-ブロモ-4-メチルフェニル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート
DCM(20mL)中のメチル3-アミノ-3-(3-ブロモ-4-メチルフェニル)プロパノエート(1.8g、6.6mmol)、及びEt
3N(2.0g、19.8mmol)の溶液に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(1.2g、5.28mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル中20%EtOAc)で精製し、所望の生成物メチル3-(3-ブロモ-4-メチルフェニル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエートを白色固体(2.0g)として得た。収率81%(96%純度、UV=214nm、ESI272(MH-Boc)
+)。
ステップ2:メチル3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(4-メチル-3-モルホリノフェニル)プロパノエート
N
2下でのトルエン(10mL)中のメチル3-(3-ブロモ-4-メチルフェニル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(550mg、1.5mmol)、モルホリン(261mg、3.0mmol)、Pd(OAc)
2(34mg、0.15mmol)、X-Phos(143mg、0.30mmol)、及びCs
2CO
3(1.5g、4.5mmol)の混合物を、120℃に加熱し、16時間撹拌した。混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル中15%EtOAc)で精製し、所望の生成物メチル3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(4-メチル-3-モルホリノフェニル)プロパノエートを白色の固体(200mg)として得た。収率34%(89%純度、UV=254nm、ESI379(M+H)
+)。
ステップ3:メチル3-アミノ-3-(4-メチル-3-モルホリノフェニル)プロパノエート塩酸塩
DCM(5mL)中のメチル3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(4-メチル-3-モルホリノフェニル)プロパノエート(130mg、0.34mmol)の溶液に、ジキサン(4M)(1mL)中のHClを加え、溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物メチル3-アミノ-3-(4-メチル-3-モルホリノフェニル)プロパノエート塩酸塩を白色の固体(95mg)として得、これをさらに精製することなく、次のステップに使用した。収率99%(80%純度、UV=254nm、ESI279(M+H)
+)。
ステップ4:4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)-3-(4-メチル-3-モルホリノフェニル)プロパノエート
DCM(10mL)中のメチル3-アミノ-3-(4-メチル-3-モルホリノフェニル)プロパノエート塩酸塩(95mg、0.30mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタン酸(79mg、0.30mmol)、HOBt(53mg、0.39mmol)、EDCI(69mg、0.39mmol)、及びDIEA(116mg、0.90mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-TLC(石油エーテル:EtOAc1:1)で精製し、所望の生成物メチル3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタナミド)-3-(4-メチル-3-モルホリノフェニル)プロパノエートを無色の油(100mg)として得た。収率73%(98%純度、UV=254nm、ESI521(M+H)
+)。
ステップ5:3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)-3-(4-メチル-3-モルホリノフェニル)プロパン酸
メチル3-((S)-4-メチル-2-(4-オキソキナゾリン-3(4H)-イル)ペンタアミド)-3-(4-メチル-3-モルホリノフェニル)プロパノエート(100mg、0.19mmol)を、THF(5mL)中のLiOH-H
2O(24mg、0.57mmol)及びH
2O(2mL)で、室温で1時間処理した。混合物をHCl(1M)でpH=5~6に酸性化し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の化合物AD1(29mg)及びAD2(13mg)を白色の固体として得た。
化合物AD1 LC/MS C 100%純度、UV=214nm、Rt=1.54分、ESI507(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.41(s、1H)、8.28(dd、J=8.0、1.2Hz、1H)、7.88-7.82(m、1H)、7.70(d、J=5.0Hz、1H)、7.58(t、J=7.6Hz、1H)、7.07(d、J=7.8Hz、1H)、6.97(s、1H)、6.94(d、J=7.7Hz、1H)、5.75(dd、J=9.4、6.9Hz、1H)、5.32(t、J=7.3Hz、1H)、3.76-3.69(m、4H)、2.77(dd、J=10.5、6.0Hz、6H)、2.22(s、3H)、2.11-2.02(m、2H)、1.60-1.52(m、1H)、1.05-0.98(m、6H)。
化合物AD2 LC/MS B:100%純度、UV=214nm、Rt=1.76分、ESI507(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.45(s、1H)、8.28(d、J=7.1Hz、1H)、7.89-7.83(m、1H)、7.72(d、J=8.1Hz、1H)、7.59(t、J=7.6Hz、1H)、7.16(d、J=7.8Hz、1H)、7.08(s、1H)、7.01(d、J=7.7Hz、1H)、5.75(dd、J=10.0、6.4Hz、1H)、5.31(t、J=7.1Hz、1H)、3.88-3.81(m、4H)、2.95-2.89(m、4H)、2.79-2.74(m、2H)、2.30(s、3H)、2.07-1.92(m、2H)、1.48-1.43(m、1H)、0.98-0.95(m、6H)。
化合物AE1及び化合物AE2の調製
ステップ1:メチル6-メチル-5-o-トリルニコチネート
ジオキサン(12mL)及び水(3mL)中のメチル5-ブロモ-6-メチルニコチネート(460mg、2.0mmol)、o-トリルボロン酸(544mg、4.0mmol)、及びK
2CO
3(553mg、4.0mmol)の溶液を、バブリング窒素で脱気し、PdCl
2(PPh
3)
2(70mg、0.1mmol)を加え、反応物を100
°Cで1時間撹拌した。混合物をEtOAc(18mL)及び水(5mL)で希釈した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して褐色の油を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル/EtOAc=10:1~5:1)で精製し、所望の化合物メチル6-メチル-5-o-トリルニコチネートを黄色の固体(410mg)として得た。収率85%(98%純度、UV=214nm、ESI242(M+H)
+)。
ステップ2:(6-メチル-5-o-トリルピリジン-3-イル)メタノール
トルエン(16mL)中のメチル6-メチル-5-o-トリルニコチネート(591mg、2.45mmol)の溶液に、DIBL-H(トルエン中1M、7.35ml、7.35mmol)を-78℃で滴下した。混合物を-78℃で1時間撹拌した。混合物をNa
2SO
4-10H
2Oで、-10℃でクエンチし、溶液を室温で0.5時間撹拌し、混合物を濾過して塩を除去し、MeCNで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物(6-メチル-5-o-トリルピリジン-3-イル)メタノールを黄色の固体(490mg)として得た。収率90%(85%純度、UV=214nm、ESI214(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ3:6-メチル-5-o-トリルニコチンアルデヒド
DCM(20mL)中の(6-メチル-5-o-トリルピリジン-3-イル)メタノール(490mg、2.32mmol)の溶液に、PCC(750mg、3.48mmol)を加え、溶液を室温で1時間撹拌した。混合物をEtOAc(12mL)及び水(6mL)で希釈した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して褐色の油を得、これをシリカゲルカラム(DCM/MeOH=20:1~2:1)で精製し、所望の化合物6-メチル-5-o-トリルニコチンアルデヒドをオレンジ色の固体(448mg)として得た。収率91%(99%純度、UV=214nm、ESI212(M+H)
+)。
ステップ4:3-アミノ-3-(6-メチル-5-o-トリルピリジン-3-イル)プロパン酸
EtOH(16mL)中の6-メチル-5-o-トリリニコチンアルデヒド(254mg、1.2mmol)、マロン酸(187mg、1.8mmol)、NH
4OAc(185mg、2.4mmol)の混合物を、加熱して一晩還流した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH=8:1~1:1)で精製し、粗生成物3-アミノ-3-(6-メチル-5-o-トリルピリジン-3-イル)プロパン酸を褐色の固体(155mg)として得た。収率31%(91%純度、UV=254nm、ESI271(M+H)
+)。
ステップ5:メチル3-アミノ-3-(6-メチル-5-o-トリルピリジン-3-イル)プロパノエート
MeOH(5mL)中の3-アミノ-3-(6-メチル-5-o-トリルピリジン-3-イル)プロパン酸(128mg、0.31mmol)の混合物を、SOCl
2(184mg、1.55mmol)を室温で加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。溶液を飽和NaHCO
3溶液でpH=7~8に調整し、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。有機層を減圧下で濃縮して油を得、これをシリカゲルカラム(DCM:MeOH=20:1~2:1)で精製し、所望の生成物メチル3-アミノ-3-(6-メチル-5-o-トリルピリジン-3-イル)プロパノエートを緑色の油(41mg)として得た。収率47%(99%純度、UV=254nm、ESI284(M+H)
+)。
ステップ6:メチル3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(6-メチル-5-o-トリルピリジン-3-イル)プロパノエート
DCM(5mL)中のメチル3-アミノ-3-(6-メチル-5-o-トリルピリジン-3-イル)プロパノエート(41mg、0.14mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(34mg、0.15mmol)、EDCI(41mg、0.21mmol)、HOBt(29mg、0.21mmol)、及びDIEA(56mg、0.43mmol)の混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物をDCM(10mL)及び5mLの水で希釈した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して褐色の油を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 1:10)で精製し、所望のメチル3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(6-メチル-5-o-トリルピリジン-3-イル)プロパノエート(53mg)を無色の油として得た。収率75%(99%純度、UV=254nm、ESI490(M+H)
+)。
ステップ5:化合物AE1及び化合物AE2
3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(6-メチル-5-o-トリルピリジン-3-イル)プロパノエート(53mg、0.108mmol)を、THF(2mL)中のLiOH(H
2O中の1M、0.54mL)で、室温で1時間処理した。混合物を1MHClでpH=5~6に調整し、溶媒を真空内で除去した。残留物を分取HPLC A(30~64%MeCN)で精製し、化合物AE1(14mg)及び化合物AE2(11mg)を白色の固体として得た。
化合物AE1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=8.25分、ESI476(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.40(s、1H)、7.57(t、J=6.9Hz、1H)、7.45(dd、J=8.6、2.2Hz、1H)、7.38-7.24(m、3H)、7.05(dd、J=26.6、7.4Hz、1H)、6.29(d、J=8.8Hz、1H)、6.25(dd、J=7.1、1.9Hz、1H)、5.70-5.65(m、1H)、5.38(dd、J=15.1、7.7Hz、1H)、2.99-2.78(m、2H)、2.21(dd、J=13.4、2.6Hz、6H)、2.10-1.89(m、5H)、1.45-1.42(m、1H)、0.97-0.94(m、6H)。
化合物AE2-P2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=8.44分、ESI476(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.46(d、J=1.7Hz、1H)、7.63(dd、J=7.0、5.5Hz、1H)、7.58-7.53(m、1H)、7.42-7.23(m、3H)、7.12(dd、J=10.8、7.3Hz、1H)、6.38(s、1H)、6.31(d、J=7.1Hz、1H)、5.69(q、J=7.7Hz、1H)、5.34-5.32(m、1H)、3.02-2.76(m、2H)、2.27(s、3H)、2.23(s、3H)、2.05(s、3H)、1.91-1.71(m、2H)、1.43-1.22(m、1H)、0.98-0.75(m、6H)。
化合物AF1及び化合物AF2の調製
ステップ1:メチル5-ブロモ-6-ヨードニコチネート
MeCN(50mL)中のメチル5-ブロモ-6-クロロニコチネート(3.2g、0.013mol)、ヨードトリメチルシラン(2.57g、0.013mol)、及びNaI(5.8g、0.039mol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を2N NaOH溶液でpH=8に調整し、溶液をEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、粗生成物メチル5-ブロモ-6-ヨードニコチネートを白色の固体(290mg)として得た。収率100%(43%純度、UV=254nm、ESI341.9(M+H)
+)。
ステップ2:メチル5-ブロモ-6-メチルニコチネート
1,4-ジオキサン(80mL)中のメチル5-ブロモ-6-ヨードニコチネート(5.2g、0.015mol)、2,4,6-トリメチル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリボリナン(THF中50%、6.4mL、0.045mol)、PdCl
2(dppf)(1.11g、1.52mmol)、及びK
2CO
3(6.3g、0.046mol)の混合物を、75
oCで16時間撹拌した。水(50mL)を加え、溶液をEtOAc(60mL×2)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(エーテルあたり20%EtOAc)で精製し、所望の生成物メチル5-ブロモ-6-メチルニコチネートを白色の固体(1.67g)として得た。収率48%(92%純度、UV=254nm、ESI230(M+H)
+)。
ステップ3:メチル(S)-6-メチル-5-(3-メチルモルホリノ)ニコチネート
N
2大気下でのトルエン(10mL)中のメチル5-ブロモ-6-メチルニコチネート(1.6g、6.95mmol)、(S)-3-メチルモルホリン(2.1g、20.85mmol)、RuPhos-Pd-G2(270mg、0.35mmol)、及びCs
2CO
3(6.8g、20.85mmol)の混合物を、110℃に加熱し、24時間撹拌した。混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル中20%EtOAc)で精製し、所望の生成物メチル(S)-6-メチル-5-(3-メチルモルホリノ)ニコチネートを白色の固体(290mg)として得た。収率17%(43%純度、UV=254nm、ESI251(M+H)
+)。
ステップ4:(S)-(6-メチル-5-(3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)メタノール
DCM(10mL)中のメチル(S)-6-メチル-5-(3-メチルモルホリノ)ニコチネート(290mg、1.16mmol)の溶液に、DIBAL-H(ヘキサン中1M、3.5mL、3.5mmol)を-78
oCで滴下し、反応溶液を室温で16時間撹拌した。水(5mL)をゆっくりと加え、混合物を10分間撹拌した。混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物(S)-(6-メチル-5-(3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)メタノールを無色の油(220mg)として得、これをさらに精製することなく、次のステップに使用した。収率86%(60%純度、UV=254nm、ESI223(M+H)
+)。
ステップ5:(S)-6-メチル-5-(3-メチルモルホリノ)ニコチンアルデヒド
DCM(10mL)中の(S)-(6-メチル-5-(3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)メタノール(220mg、0.99mmol)の溶液に、PCC(320mg、1.49mmol)を加え、溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、分取TLC(石油エーテルエーテル:EtOAc 1:1)で精製した粗生成物を得、所望の生成物(S)-6-メチル-5-(3-メチルモルホリノ)ニコチンアルデヒドを無色の油(150mg)として得た。収率69%(44%純度、UV=254nm、ESI221(M+H)
+)。
ステップ6:3-アミノ-3-(6-メチル-5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパン酸
EtOH(10mL)中の(S)-6-メチル-5-(3-メチルモルホリノ)ニコチンアルデヒド(130mg、0.59mmol)の溶液に、マロン酸(92mg、0.89mmol)及びNH
4OAc(136mg、1.77mmol)を加えた。混合物を60℃に加熱し、16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物3-アミノ-3-(6-メチル-5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパン酸を白色の固体(164mg)として得、これをさらに精製することなく、次のステップに使用した。収率100%(21%純度、UV=214nm、ESI280(M+H)
+)。
ステップ7:メチル3-アミノ-3-(6-メチル-5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート
0°CでのMeOH(10mL)中の3-アミノ-3-(6-メチル-5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパン酸(164mg、0.59mmol)の溶液に、SOCl
2(1mL)を滴下し、溶液を室温で2時間撹拌した。水(20mL)を加え、溶液をEtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層を飽和NaHCO
3水溶液(10mL×2)及び塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し残留物を得、これを分取TLC(石油エーテル:EtOAc 1:1)で精製し、所望の生成物メチル3-(2’,6-ジメチル3-アミノ-3-(3-ブロモ-4-メチルフェニル)プロパノエートを白色の固体(50mg)として得た。収率29%2ステップ(76%純度、UV=254nm、ESI294(M+H)
+)。
ステップ8:メチル3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(6-メチル-5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DCM(10mL)中のメチル3-アミノ-3-(6-メチル-5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート(50mg、0.17mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(49mg、0.22mmol)、HOBt(34mg、0.26mmol)、EDCI(49mg、0.26mmol)、及びDIEA(66mg、0.51mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-TLC(石油エーテル:EtOAc1:1)で精製し、所望の生成物メチル3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(6-メチル-5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(60mg)として得た。収率71%(58%純度、UV=254nm、ESI499(M+H)
+)。
ステップ9:化合物AF1、化合物AF2、及び化合物AF3
メチル3-((S)-メチル3-((S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(6-メチル-5-((S)-3-メチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート(60mg、0.12mmol)を、THF(5mL)中のLiOH-H
2O(15mg、0.36mmol)及びH
2O(2mL)で、室温で1時間処理した。混合物をHCl(1M)でpH=5~6に酸性化した。溶媒を減圧化で除去し、残留物を分取HPLC B(30~70%MeCN)で精製し、化合物AF1(4mg)、化合物AF2(2mg)、及び化合物AF3(2mg)を白色の固体として得た。
化合物AF1 LC/MS A:97%純度、UV=214nm、Rt=1.26分、ESI485(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.14(s、1H)、7.60(t、J=7.8Hz、1H)、7.48(d、J=4.6Hz、1H)、6.43(d、J=12.6Hz、1H)、6.31(d、J=7.0Hz、1H)、5.68-5.66(m、1H)、5.32(s、1H)、3.92-3.71(m、3H)、3.42-3.35(m、1H)、3.20-3.15(m、1H)、2.89-2.73(m、3H)、2.69-2.66(m、0.5H)、2.58-2.55(m、0.5H)、2.47(s、3H)、2.24(d、J=4.1Hz、3H)、2.01-1.86(m、2H)、1.48-1.43(m、1H)、0.99-0.96(m、6H)、0.72(d、J=6.1Hz、1.5H)、0.63(d、J=6.1Hz、1.5H)。
化合物AF2 LC/MS A 100%純度、UV=214nm、Rt=1.27分、ESI485(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.21(d、J=1.7Hz、1H)、7.63(d、J=7.3Hz、2H)、6.41(s、1H)、6.32(d、J=5.6Hz、1H)、5.70-5.65(m、1H)、5.30(t、J=7.1Hz、1H)、3.94-3.77(m、3H)、3.43(m、1H)、3.30(m、1H)、2.97-2.71(m、4H)、2.53(s、3H)、2.25(s、3H)、1.87-1.82(m、2H)、1.39-1.33(m、1H)、0.95-0.91(m、6H)、0.80(d、J=6.2Hz、3H)。
化合物AF3 LC/MS A:96%純度、UV=214nm、Rt=1.28分、ESI485(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.21(s、1H)、7.66-7.59(m、2H)、6.40(s、1H)、6.32(d、J=7.2Hz、1H)、5.72-5.69(m、1H)、5.29(t、J=7.1Hz、1H)、3.94-3.76(m、3H)、3.40(m、1H)、3.30(m、1H)、2.97-2.73(m、4H)、2.53(s、3H)、2.25(s、3H)、1.87-1.80(m、2H)、1.38-1.32(m、1H)、0.94-0.91(m、6H)、0.79(d、J=6.1Hz、3H)。
化合物AG1bの調製
ステップ1:(S)-メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート
トルエン(2mL)中の(S)-メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(300mg、0.84mmol)、(S)-2-メチルピペリジン(166mg、1.68mmol)、Pd(OAc)
2(19mg、0.084mmol)、Xphos(80mg、0.168mmol)、及びCs
2CO
3(822mg、2.52mmol)の混合物を、N
2下で、120
oCで16時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濾液を真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(30mg)を黄色の油として得た。収率10%(98%純度、UV=214nm、ESI378(M+H)
+)。
ステップ2:(S)-メチル3-アミノ-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(50mg、0.13mmol)を、ジオキサン(5mL)中のHCl(1mL)で、室温で1時間処理した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物(S)-メチル3-アミノ-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の油(37mg)として得た。収率100%(98%純度、UV=214nm、ESI278(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ3:(3S)-メチル3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル))ピリジン-3-イル)プロパノエート
DCM(5mL)中の(S)-メチル3-アミノ-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(37mg、0.13mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(29mg、0.13mmol)、HOBt(27mg、0.20mmol)、EDCI(38mg、0.20mmol)、及びDIEA(52mg、0.40mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を10mLの水に注ぎ、溶液をDCM(30mL×3)で抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の油(40mg)として得た。収率63%(95%純度、UV=254nm、ESI483(M+H)
+)。
ステップ4:(S)-3-((S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパン酸
(3S)-メチル3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(40mg、0.08mmol)を、THF(2mL)中のLiOH(H
2O中の1M、0.6mL)で、室温で2時間処理した。混合物を1MHClでpH=5~6に調整し、溶媒を真空内で除去した。残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の化合物AG1a(7.4mg)を白色の固体として、及びAG1b(10.0mg)を白色の固体として得た。
化合物AG1b LC/MS A:98%純度、UV=214nm、Rt=1.57分、ESI469(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.09(d、J=2.7Hz、1H)、7.93(d、J=1.4Hz、1H)、7.61(d、J=7.1Hz、1H)、7.35(s、1H)、6.38(s、1H)、6.30(dd、J=7.2、1.8Hz、1H)、5.70(dd、J=9.3、6.8Hz、1H)、5.26(t、J=7.3Hz、1H)、4.10(s、1H)、3.39(d、J=12.3Hz、1H)、3.00-3.04(m、1H)、2.76-2.89(m、2H)、2.23(s、3H)、1.95-1.57(m、9H)、1.42-1.28(m、1H)、1.07(d、J=6.7Hz、3H)、0.90-0.93(m、6H)。
化合物AG2bの調製
ステップ1:(R)-メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート
トルエン(2mL)中の(R)-メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(300mg、0.84mmol)、(S)-2-メチルピペリジン(166mg、1.68mmol)、Pd(OAc)
2(19mg、0.084mmol)、Xphos(80mg、0.168mmol)、及びCs
2CO
3(822mg、2.52mmol)の混合物を、N
2下で、120
oCで16時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濾液を真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、(R)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(30mg)を得た。収率10%(98%純度、UV=214nm、ESI378(M+H)
+)。
ステップ2:(R)-メチル3-アミノ-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
(R)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(50mg、0.13mmol)を、ジオキサン(5mL)中のHCl(1mL)で、室温で1時間処理した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物(R)-メチル3-アミノ-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の油(37mg)として得た。収率100%(98%純度、UV=214nm、ESI278(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ3:メチル(3R)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DCM(5mL)中の(R)-メチル3-アミノ-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(37mg、0.13mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(29mg、0.13mmol)、HOBt(27mg、0.20mmol)、EDCI(38mg、0.20mmol)、及びDIEA(52mg、0.40mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を10mLの水に注ぎ、溶液をDCM(30×3)で抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、所望の生成物メチル(3R)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の油(40mg)として得た。収率63%(95%純度、UV=254nm、ESI483(M+H)
+)。
ステップ4:(3R)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル)プロパン酸
メチル(3R)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)-3-(5-((S)-2-メチルピペリジン-1-イル))ピリジン-3-イル)プロパノエート(40mg、0.08mmol)を、THF(2mL)中のLiOH(H
2O中の1M、0.6mL)で、室温で2時間処理した。混合物を1MHClでpH=5~6に調整し、溶媒を真空内で除去した。得られた残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の化合物AG2a(1.3mg)及び化合物AG2b(5.6mg)を白色の固体として得た。
化合物AG2b LC/MS A:98%純度、UV=214nm、Rt=1.58分、ESI469(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.11(d、J=2.7Hz、1H)、7.95(s、1H)、7.64(d、J=7.1Hz、1H)、7.38(s、1H)、6.43-6.25(m、2H)、5.70(t、J=8.0Hz、1H)、5.29(t、J=7.3Hz、1H)、4.11(s、1H)、3.42(d、J=12.4Hz、1H)、3.04(t、J=11.7Hz、1H)、2.82-2.86(m、2H)、2.25(s、3H)、1.98-1.58(m、8H)、1.41-1.31(m、1H)、1.09(d、J=6.7Hz、3H)、0.95-0.91(m、6H).
化合物AH1の調製
ステップ1:(R)-ベンジル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩
DCM(4mL)中の(R)-ベンジル-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(150mg、0.33mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を加え、溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物(R)-ベンジル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩を淡黄色の油(117mg)として得、これをさらに精製することなく、次のステップに直接使用した。収率99%(97%純度、UV=214nm、ESI361(M+H)
+)。
ステップ2:(3R)-ベンジル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DMF(4mL)中の(R)-ベンジル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(117mg、0.325mmol)、(S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(71mg、0.34mmol)、HOBt(66mg、0.49mmol)、EDCI(94mg、0.49mmol)、及びDIEA(126mg、0.98mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-TLC(EtOAc:石油エーテル=1:1)で精製し、所望の生成物(3R)-ベンジル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(80mg)として得た。収率44%(70%純度、UV=214nm、ESI 552(M+H)
+)。
ステップ3:(3R)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピペリジン-1-イル)ペンタアミド)プロパン酸
THF(6mL)中の(3R)-ベンジル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(80mg、0.145mmol)に、Pd/C(10%、40mg)を加え、溶液をH
2大気下で、室温で16時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の生成物(3R)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピペリジン-1-イル)ペンタナミド)プロパン酸を白色の固体(26.2mg)として得た。
化合物AH1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.58分、ESI466(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.57(d、J=5.6Hz、1H)、8.25(s、1H)、7.67-7.59(m、1H)、7.27-7.07(m、3H)、5.42(t、J=7.0Hz、1H)、5.31-5.19(m、1H)、3.32-3.09(m、2H)、2.98-2.86(m、2H)、2.56-2.21(m、2H)、2.06-1.95(m、6H)、1.91-1.36(m、7H)、1.09-0.83(m、6H)。
化合物AH2の調製
ステップ1:3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパン酸
EtOH(100mL)中の5-ブロモニコチンアルデヒド(20.0g、107.5mmol)の溶液に、マロン酸(11.2g、107.5mmol)及びNH
4OAc(16.6g、215.0mmol)を加えた。混合物を80℃に加熱し、16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパン酸を白色の固体(26.3mg)として得、これをさらに精製することなく、次のステップに使用した。(ESI245(M+H)
+)。
ステップ2:メチル3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパノエート
0°CでのMeOH(50mL)中の3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパン酸(26.3g、107.3mmol)の溶液に、SOCl
2(8mL)を滴下し、反応混合物を80℃で2時間撹拌した。水(50mL)を加え、溶液をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaHCO
3水溶液(20mL×2)及び塩水(20mL)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをシリカゲルカラム(EtOAc中5%MeOH)で精製し、所望の生成物メチル3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(10g)として得た。収率36%2ステップ(73%純度、UV=214nm、ESI260(M+H)
+)。
ステップ3:メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート
DCM(20mL)中のメチル3-アミノ-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロパノエート(5.0g、19.3mmol)及びEt
3N(5.8g、57.9mmol)の溶液に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(4.3g、19.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して残留物を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル中35%EtOAc)で精製し、所望の生成物メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエートを無色の油(5.1g)として得た。収率74%(86%純度、UV=214nm、ESI361(M+H)
+)。
ステップ4:3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸
THF(20mL)中のメチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(5.1g、14.2mmol)の溶液に、水(5mL)中のLiOH-H
2O(1.2g、28.4mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をHCl(1M)でpH=6~7に酸性化した。混合物をEtOAc(20mL×5)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗生成物3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸を無色の油(4.2g)として得、これをさらに精製することなく、次のステップに使用した。収率86%(98%純度、UV=214nm、ESI347(M+H)
+)。
ステップ5:ベンジル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート
DMF(20mL)中の3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(4.2g、12.2mmol)の溶液に、K
2CO
3(3.4g、24.4mmol)及び(ブロモメチル)ベンゼン(2.5g、14.6mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。水(100mL)を加え、溶液をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相を塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル中35%EtOAc)で精製し、生成物ベンジル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエートを無色の油(4.2g)として得た。収率79%(83%純度、UV=214nm、ESI436(M+H)
+)。
ステップ6:ベンジル3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
N
2大気下でのジオキサン(10mL)及びH
2O(2mL)中のベンジル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(4.3mg、9.9mmol)、(2,6-ジメチルフェニル)ボロン酸(1.78g、11.9mmol)、PdCl
2(dppf)(724mg、0.99mmol)、及びK
2CO
3(2.7g、19.8mmol)の混合物を、電子レンジで110℃で1時間加熱した。水(20mL)を加え、溶液をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、残留物を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル中35%EtOAc)で精製し、所望の生成物ベンジル3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを褐色の油(3.1g)として得た。収率70%(94%純度、UV=214nm、ESI461(M+H)
+)。ラセミ生成物を、分取キラルHPLCで、ベンジル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(1.3g)及びベンジル(R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(1.3g)に、白色の固体として分離した。
ステップ7:(S)-ベンジル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩
DCM(4mL)中の(S)-ベンジル-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(150mg、0.33mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を加え、溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物(S)-ベンジル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩を淡黄色の油(117mg)として得、これをさらに精製することなく、次のステップに直接使用した。期待する収率99%(97.70%純度、UV=214nm、ESI361(M+H)
+)。
ステップ8:(3S)-ベンジル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DMF(4mL)中の(S)-ベンジル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(117mg、0.325mmol)、(S)-4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(71mg、0.34mmol)、HOBt(66mg、0.49mmol)、EDCI(94mg、0.49mmol)、及びDIEA(126mg、0.98mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-TLC(EtOAc:石油=1:1)で精製し、所望の生成物(3S)-ベンジル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(103mg)として得た。収率57%(83%純度、UV=214nm、ESI552(M+H)
+)。
ステップ9:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピペリジン-1-イル)ペンタアミド)プロパン酸
THF(6mL)中の(3S)-ベンジル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(103mg、0.19mmol)に、Pd/C(10%、50mg)を加え、混合物をH
2大気下で、室温で24時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の生成物(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソピペリジン-1-イル)ペンタアミド)プロパン酸を白色の固体(38.8mg)として得た。
化合物AH2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.58分、ESI466(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.57(dd、J=6.2、2.1Hz、1H)、8.24(d、J=1.9Hz、1H)、7.67-7.59(m、1H)、7.24-7.18(m、1H)、7.15(d、J=7.4Hz、2H)、5.41(t、J=6.9Hz、1H)、5.32-5.20(m、1H)、3.30-3.20(m、2H)、2.91(dd、J=7.0、4.9Hz、2H)、2.52-2.23(m、2H)、2.02(s、3H)、2.01(d、J=3.0Hz、3H)、1.92-1.56(m、6H)、1.55-1.41(m、1H)、0.99-0.90(m、6H)。
化合物AIの調製
ステップ1:(R)-2-ブロモペンタン酸
N
2大気下、0°CでのH
2O(10mL)中の40%HBr中の(R)-2-アミノペンタン酸(2.0g、17.1mmol)の溶液に、H
2O(8mL)中のNaNO
2(1.89g、27.4mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物(R)-2-ブロモペンタン酸を褐色の油(2.5g)として得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。収率81%
ステップ2:(S)-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸
無水THF(15mL)中の(R)-2-ブロモペンタン酸(1.45g、8.02mmol)の溶液に、(t-BuO)
2Mg(1.56g、9.16mmol)を加えた。混合物をN
2大気下で、30℃で3時間撹拌した。次に、4-メチルピリジン-2-オール(500mg、4.58mmol)及びt-BuOK(524mg、34.67mmol)を、反応混合物に加えた。次に、混合物をN
2大気下で、70℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、HCl(1M)でpH=3~4に酸性化した。混合物をEtOAc(20mL×5)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させた。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、逆相フラッシュクロマトグラフィー(H
2O(5%TFA)中の0%~60%MeOH)で精製し、所望の生成物(S)-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(110mg)を得た。収率11%(94%純度、UV=214nm、ESI210(M+H)
+)。
ステップ3:メチル(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(10mL)中の(S)-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(65mg、0.31mmol)、メチル(S)-3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(83mg、0.26mmol)、HOBt(42mg、0.31mmol)、EDCI(59mg、0.31mmol)、及びDIEA(101mg、0.78mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-TLC(石油エーテル:EtOAc1:1)で精製し、所望の生成物メチル(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエートを無色の油(70mg)として得た。収率57%(100%純度、UV=214nm、ESI476(M+H)
+)。
ステップ4:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
メチル(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(70mg、0.15mmol)を、THF(4mL)中のLiOH-H
2O(19mg、0.45mmol)及びH
2O(2mL)で、室温で1時間処理した。混合物をHCl(1M)でpH=5~6に酸性化した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、化合物AI1(16.7mg)及び化合物AI2(16.8mg)を白色の固体として得た。
化合物AI1 LC/MS A 100%純度、UV=214nm、Rt=1.54分、ESI462(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.53(d、J=1.7Hz、1H)、8.19(d、J=1.4Hz、1H)、7.57(d、J=7.1Hz、1H)、7.54(s、1H)、7.21(t、J=7.5Hz、1H)、7.13(t、J=6.6Hz、2H)、6.26(s、1H)、6.23(dd、J=7.1、1.8Hz、1H)、5.57(dd、J=8.8、7.1Hz、1H)、5.42(t、J=7.2Hz、1H)、2.93(d、J=7.2Hz、2H)、2.19(s、3H)、2.14-2.04(m、1H)、1.97(s、3H)、1.96-1.88(m、1H)、1.87(s、3H)、1.37-1.27(m、2H)、0.98(t、J=7.4Hz、3H)。
化合物AI2 LC/MS A 100%純度、UV=214nm、Rt=1.57分、ESI462(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.59(d、J=1.9Hz、1H)、8.26(d、J=1.7Hz、1H)、7.68(t、J=1.9Hz、1H)、7.63(d、J=7.1Hz、1H)、7.26-7.19(m、1H)、7.16(d、J=7.5Hz、2H)、6.38(s、1H)、6.31(dd、J=7.2、1.8Hz、1H)、5.56(dd、J=8.9、6.9Hz、1H)、5.39(t、J=7.3Hz、1H)、2.96-2.87(m、2H)、2.24(s、3H)、2.05-1.93(m、7H)、1.90-1.79(m、1H)、1.31-1.12(m、2H)、0.90(t、J=7.4Hz、3H)。
化合物AJ1a及び化合物AJ1bの調製
ステップ1:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((2R)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピペリジン-1-イル)ペンタアミド)プロパン酸
THF(10mL)中のW1a(60mg、0.13mmol)の溶液に、Pd/C(10%、50mg)を加え、混合物をH
2大気下で、40℃で48時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の生成物AJ1a(23.6mg)を白色の固体として得た。
化合物AJ1a LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.64分、ESI480(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.57(s、1H)、8.25(s、1H)、7.57(dd、J=3.9、2.1Hz、1H)、7.22(t、J=7.5Hz、1H)、7.19-7.13(m、2H)、5.42(t、J=7.0Hz、1H)、5.26(t、J=7.9Hz、1H)、3.42-3.34(m、1H)、3.16(m、1H)、2.94(dd、J=6.8、1.9Hz、2H)、2.49-2.29(m、1H)、2.02(s、3H)、2.00(d、J=2.8Hz、3H)、1.98-1.61(m、5H)、1.56-1.13(m、2H)、0.96-0.91(m、9H)。
ステップ2:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((2S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピペリジン-1-イル)ペンタアミド)プロパン酸
THF(10mL)中のW1b(30mg、0.06mmol)の溶液に、Pd/C(10%、50mg)を加え、H
2大気下で、40℃で20時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の生成物AJ1b(9.1mg)を白色の固体として得た。
化合物AJ1b LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.62分、ESI480(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.58(s、1H)、8.25(s、1H)、7.66(s、1H)、7.25-7.19(m、1H)、7.16(d、J=7.5Hz、2H)、5.42(t、J=6.9Hz、1H)、5.27-5.23(m、1H)、3.50-3.36(m、1H)、3.31-3.20(m、1H)、2.98-2.88(m、2H)、2.14-2.04(m、1H)、2.01(d、J=6.9Hz、6H)、1.94-1.88(m、2H)、1.74-1.34(m、4H)、1.08-1.00(m、3H)、0.96-0.83(m、6H)。
化合物AK1及び化合物AK2の調製
ステップ1:(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2,2-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート
トルエン(2mL)中の(S)-メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(150mg、0.42mmol)、2,2-ジメチルモルホリン(96mg、0.84mmol)、Pd(OAc)
2(9mg、0.04mmol)、X-Phos(40mg、0.08mmol)、及びCs
2CO
3(408mg、1.25mmol)の混合物を、N
2大気下で、120°Cで16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-TLC(EtOAc:石油エーテル=1:2)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2,2-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(88mg)として得た。収率54%(21%純度、UV=214nm、ESI394(M+H)
+)。
ステップ2:(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,2-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩
DCM(3mL)中のメチル(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2,2-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート(88mg、0.22mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、10mL)を加え、溶液を室温で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,2-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩を淡黄色の固体(80mg)として得、これをさらに精製することなく、次のステップに直接使用した。収率100%(79%純度、UV=214nm、ESI294(M+H)
+)。
ステップ3:(3S)-メチル3-(5-(2,2-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(15mL)中の(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,2-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(80mg、0.24mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(65mg、0.29mmol)、HOBt(49mg、0.36mmol)、EDCI(93mg、0.49mmol)、及びDIEA(125mg、0.97mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して粗生成物を得、これを分取-TLC(EtOAc)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(5-(2,2-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(68mg)として得た。収率56%(69%純度、UV=214nm、ESI499(M+H)
+)。
ステップ4:(3S)-3-(5-(2,2-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2,2-ジメチルモルホリノ)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(68mg、0.14mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(18mg、0.42mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。混合物をHCl(1M)でpH=5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLCA(30~70% MeCN)で精製し、化合物AK1(20.9mg)及び化合物AK2(13.6mg)を白色の固体として得た。
化合物AK1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.49分、ESI485(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.08(d、J=2.3Hz、1H)、7.94(s、1H)、7.60(d、J=7.2Hz、1H)、7.28(s、1H)、6.36(s、1H)、6.28(dd、J=7.1、1.8Hz、1H)、5.69(dd、J=9.3、6.8Hz、1H)、5.33(t、J=7.2Hz、1H)、3.95-3.82(m、2H)、3.18-3.11(m、2H)、3.06-2.99(m、2H)、2.83(d、J=7.3Hz、2H)、2.22(s、3H)、1.98-1.83(m、2H)、1.49-1.43(dtm、1H)、1.32(s、6H)、0.99-0.96(m、6H)。
化合物AK2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.52分、ESI485(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.14(d、J=2.5Hz、1H)、8.01(s、1H)、7.63(d、J=7.1Hz、1H)、7.37(s、1H)、6.40(s、1H)、6.31(dd、J=7.1、1.8Hz、1H)、5.69(dd、J=9.1、7.0Hz、1H)、5.28(t、J=7.3Hz、1H)、3.98-3.79(m、2H)、3.24-3.17(m、2H)、3.08(s、2H)、2.91-2.79(m、2H)、2.25(s、3H)、1.93-1.75(m、2H)、1.40-1.35(m、1H)、1.34(s、6H)、0.94-0.90(m、6H)。
化合物AL1及び化合物AL2の調製
ステップ1:2-(5,5-ジメチル-2-オキソピペリジン-1-イル)-4-メチルペンタン酸
DMF(3mL)中の5,5-ジメチルピペリジン-2-オン(100mg、0.79mmol)の溶液に、NaH(油中60%、158mg、3.95mmol)を加え、120°Cで2時間攪拌した。次に、エチル2-ヨード-4-メチルペンタノエート(320mg、1.19mmol)を加え、溶液を室温で2時間攪拌した。反応物をMeOHでクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC B(20~50%MeCN)で精製し、所望の生成物2-(5,5-ジメチル-2-オキソピペリジン-1-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(38mg)として得た。収率20%(100%純度、UV=254nm、ESI242(M+H)
+)。
ステップ2:メチル(3S)-3-(2-(5,5-ジメチル-2-オキソピペリジン-1-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DCM(5mL)中の2-(5,5-ジメチル-2-オキソピペリジン-1-イル)-4-メチルペンタン酸(38mg、0.16mmol)、メチル(S)-3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(56mg、0.18mmol)、HOBt(26mg、0.19mmol)、EDCI(36mg、0.19mmol)、及びDIEA(62mg、0.48mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取-TLC(石油エーテル:EtOAc1:1)で精製し、所望の生成物メチル(3S)-3-(2-(5,5-ジメチル-2-オキソピペリジン-1-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(50mg)として得た。収率63%(94%純度、UV=254nm、ESI508(M+H)
+)。
ステップ3:(3S)-3-(2-(5,5-ジメチル-2-オキソピペリジン-1-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパン酸
メチル(3S)-3-(2-(5,5-ジメチル-2-オキソピペリジン-1-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(50mg、0.1mmol)を、THF(5mL)中のLiOH-H
2O(21mg、0.5mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で1時間処理した。混合物をHCl(1M)でpH=5~6に酸性化し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、生成物(3S)-3-(2-(5,5-ジメチル-2-オキソピペリジン-1-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパン酸を白色の固体(35mg)として得た。収率72%(100%純度、UV=254nm、ESI494(M+H)
+)。ジアステレオマー(3S)-3-(2-(5,5-ジメチル-2-オキソピペリジン-1-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパン酸を、分取キラルSFC Fで2つの化合物AL1(10mg)及び化合物AL2(11mg)に白色固体として分離した。
化合物AL1 LC/MS B99%純度、UV=214nm、Rt=1.66分、ESI494(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.46(s、1H)、8.12(s、1H)、7.55(s、1H)、7.13-6.98(m、3H)、5.27(t、J=6.9Hz、1H)、5.18-5.08(m、1H)、3.02(d、J=12.2Hz、1H)、2.91(dd、J=25.8、9.8Hz、1H)、2.84-2.70(m、2H)、2.46-2.25(m、2H)、1.90(s、3H)、1.89(s、3H)、1.62-1.45(m、3H)、1.45-1.34(m、1H)、1.35-1.27(m、1H)、0.91(d、J=1.2Hz、6H)、0.83-0.71(m、6H)。
化合物AL2 LC/MS B99%純度、UV=214nm、Rt=1.66分、ESI494(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.57(s、1H)、8.24(s、1H)、7.62(s、1H)、7.23-7.14(m、3H)、5.43(t、J=6.9Hz、1H)、5.25(dd、J=8.4、7.1Hz、1H)、3.06(dd、J=19.3、9.8Hz、1H)、2.97(d、J=12.2Hz、1H)、2.92(d、J=6.8Hz、2H)、2.42-2.25(m、2H)、2.02(s、3H)、2.01(s、3H)、1.76-1.66(m、1H)、1.64-1.58(m、1H)、1.58-1.47(m、2H)、1.46-1.41(m、1H)、1.05-0.86(m、9H)、0.77(s、3H)。
化合物AMの調製
ステップ1:4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート
DCM(20mL)中のエチル2-ヒドロキシ-4-メチルペンタノエート(5.0g、31.2mmol)及びEt
3N(6.3g、62.4mmol)の溶液に、MsCl(4.3g、37.4mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物エチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエートを褐色の油(7.2g)として得た。収率95%(68%純度、UV=214nm、ESI239(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ2:エチル2-ヨード-4-メチルペンタノエート
MeCN(80mL)中のエチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(2.0g、8.4mmol)の溶液に、K
2CO
3(3.5g、25.2mmol)及びNaI(2.5g、16.8mmol)を加えた。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物エチル2-ヨード-4-メチルペンタノエートを黄色の油(1.8g)として得た。収率79%。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ3:エチル4-メチル-2-(2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)ペンタノエート
DMF(10mL)中の3,4-ジヒドロ-2(1H)-キノリノン(500mg、3.4mmol)の溶液に、60%NaH(163mg、6.8mmol)を加え、120°Cで1時間攪拌し、次に、室温に冷却し、エチル2-ヨード-4-メチルペンタノエート(1.0g、3.4mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0%~10%EtOAc)で精製し、所望の生成物メチル4-メチル-2-(2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)ペンタノエートを白色の固体(370mg)として得た。収率38%(89%純度、UV=214nm、ESI290(M+H)
+)。
ステップ4:4-メチル-2-(2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)ペンタン酸
4-メチル-2-(2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)ペンタノエート(170mg、0.59mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2 O(74mg、1.77mmol)及びH
2O(mL)で、室温で16時間処理した。混合物をpH=3までHCl(1M)で酸性化した。水溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物4-メチル-2-(2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)ペンタン酸を無色の固体(150g)として得た。収率95%(97%純度、UV=214nm、ESI262(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ5:(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DCM(4mL)中のメチル(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(70mg、0.18mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を加え、溶液を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを白色の固体(50mg)として得た。収率99%(88%純度、UV=214nm、ESI285(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ6:3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(10mL)中の(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(50mg、0.18mmol)、4-メチル-2-(2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)ペンタン酸(56mg、0.22mmol)、HOBt(30mg、0.22mmol)、EDCI(60mg、0.22mmol)、及びDIEA(93mg、0.72mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0%~70%EtOAc)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエートを無色の油(70mg)として得た。収率75%(93%純度、UV=214nm、ESI528(M+H)
+)。
ステップ7:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(70mg、0.13mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(16mg、0.39mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で4時間処理した。混合物をpH=5までHCl(1M)で酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、所望の生成物(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(2-オキソ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸(16mg)を白色の固体として得た。
化合物AM LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.67分、ESI514(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.58(s、0.5H)、8.48(s、0.5H)、8.25(s、0.5H)、8.19(s、0.5H)、7.67(s、0.5H)、7.45(s、0.5H)、7.31-6.77(m、7H)、5.67-5.52(m、2H)、3.00-2.77(m、4H)、2.77-2.58(m、2H)、2.05-1.87(m、8H)、1.35(s、1H)、0.96-0.75(m、6H)。
化合物AN1及び化合物AN2の調製
ステップ1:(S)-5-(1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-メトキシ-3-オキソプロピル)ピリジン-3-イルボロン酸
1,4-ジオキサン(10mL)中の(S)-メチル3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(600mg、1.68mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(850mg、3.36mmol)、Pd(dppf)Cl
2(61mg、0.084mmol)、及びKOAc(3300mg、3.36mmol)の混合物を、N
2大気下で、105℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、セライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これを逆相カラム(H
2O(TFA5%)中の0%~50%MeOH)で精製し、所望の生成物(S)-5-(1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-メトキシ-3-オキソプロピル)ピリジン-3-イルボロン酸を無色の油(350mg)として得た。収率64%(82.10%純度、UV=214nm、ESI325(M+H)
+)。
ステップ2:(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2-クロロ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
ジオキサン(3mL)及びH
2O(0.4mL)中のメチル2-ブロモ-1-クロロ-3-メチルベンゼン(100mg、0.49mmol)、(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(199mg、0.49mmol)、PdCl
2(dppf)(30mg、0.04mmol)、及びK
2CO
3(138mg、1.0mmol)の混合物を、N
2N大気下で、電子レンジで85℃で50分間撹拌した。水(20mL)を加え、溶液をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機相を真空内で濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 2:1)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2-クロロ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(120mg)として得た。収率51%(85%純度、UV=214nm、ESI405.1(M+H)
+)。
ステップ3:(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2-クロロ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DCM(4mL)中の(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2-クロロ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(120mg、0.30mmol)の溶液に、ジオキサン(4M、2mL)中のHClを加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2-クロロ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを白色の固体(110mg)として得た。(82%純度、UV=214nm、ESI305.1(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ4:(3S)-メチル3-(5-(2-クロロ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート
DCM(10mL)中の(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2-クロロ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(110mg、0.36mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(81mg、0.36mmol)、HOBt(81mg、0.6mmol)、EDCI(115mg、0.6mmol)、及びDIEA(93mg、0.72mmol)の混合物を、室温で5時間撹拌した。水を加え、溶液をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラム(石油中10%~90%EtOAc)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(5-(2-クロロ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(105mg)として得た。収率49%(83%純度、UV=214nm、ESI510.2(M+H)
+)。
ステップ5:(3S)-3-(5-(2-クロロ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2-クロロ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(105mg、0.21mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(42mg、1.0mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で4時間処理した。溶液をpH=5までHCl(1M)で酸性化し、溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70%MeCN)で精製し、化合物AN1(22mg)及び化合物AN2(23mg)を白色の固体として得た。
化合物AN1 LC/MS 100%純度、UV=214nm、Rt=1.77分、ESI496.3(M+H)
+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.56(s、1H)、8.24(s、1H)、7.65-7.47(m、2H)、7.42-7.21(m、3H)、6.28(s、1H)、6.25-6.19(m、1H)、5.74-5.64(m、1H)、5.45-5.41(m、1H)、2.91(d、J=7.0Hz、2H)、2.19(d、J=7.1Hz、3H)、1.94-1.86(m、4H)、1.48-1.42(m、1H)、0.978-0.88(m、6H)。
化合物AN2 LC/MS 100%純度、UV=214nm、Rt=1.82分、ESI496.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.65-8.56(m、1H)、8.34-8.25(m、1H)、7.80-7.70(m、1H)、7.64-7.62(m、1H)、7.41-7.38(m、1H)、7.30(t、J=19.1Hz、2H)、6.39(s、1H)、6.32-6.30(m、1H)、5.72-5.68(m、1H)、5.42-5.37(m、1H)、3.01-2.74(m、2H)、2.21(d、J=30.5Hz、3H)、2.10(s、3H)、1.88-1.72(m、2H)、1.35-1.30(m、1H)、0.91-0.88(m、6H)。
化合物AO1及びAO2の調製
ステップ1:(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ボロン酸
N
2大気下でのTHF(20mL)中の2-ブロモ-5-フルオロ-1,3-ジメチルベンゼン(2g、9.9mmol)の溶液に、n-BuLi(ヘキサン中2.5M、6 mL、14.8mmol)を-78℃で滴下した。反応混合物を-78℃で30分間撹拌した。ホウ酸トリイソプロピル(5.58g、29.7mmol)を加えた。混合物を室温に温め、1時間撹拌した。HCl(5M、20mL)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。混合物をEtOAc(30mL×2)で抽出した。水相をpH=1までHCl(5M)で酸性化し、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ボロン酸(500mg)を得た。収率30%(86%純度、UV=214nm、ESI167.2(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ2:メチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(5-(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
N
2大気下での1,4-ジオキサン(3mL)及びH
2O(0.5mL)中の(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ボロン酸(171mg、1.02mmol)、メチル(S)-3-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(120mg、0.34mmol)、Pd(dppf)Cl
2(20mg、0.027mmol)、及びK
2CO
3(117mg、0.85mmol)の混合物を、電子レンジで110°Cで3時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 2:1)で精製し、所望の生成物メチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(5-(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(150mg)として得た。収率76%(68%純度、UV=214nm、ESI403.2(M+H)
+)。
ステップ3:メチル(S)-3-アミノ-3-(5-(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DCM(2mL)中のメチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(5-(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(150mg、0.37mmol)の溶液に、ジオキサン(4M、1mL)中のHClを加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。飽和NaHCO
3(20mL)水溶液を加え、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をNaSO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物メチル(S)-3-アミノ-3-(5-(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(110mg)として得た。収率99%(81%純度、UV=214nm、ESI303.2(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ4:メチル(3S)-3-(5-(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(6mL)中のメチル(S)-3-アミノ-3-(5-(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(110mg、0.36mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(81mg、0.36mmol)、HOBt(59mg、0.43mmol)、EDCI(83mg、0.43mmol)、及びDIEA(94mg、0.72mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物メチル(3S)-3-(5-(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエートを黄色の油(117mg)として得た。収率63%(26%純度、UV=214nm、ESI508.3(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ5:(S)-3-(5-(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((R)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
メチル(3S)-3-(5-(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(117mg、0.23mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(29mg、0.69mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で1.5時間処理した。混合物をpH=5までHCl(1M)で酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70% MeCN)で精製し、化合物AO1(4mg)及び化合物AO2(5mg)を白色の固体として得た。
化合物AO1LC/MS C:99%純度、UV=214nm、Rt=1.58分、ESI494.0(M+H)
+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.53(s、1H)、8.17(s、1H)、7.57(d、J=7.1Hz、1H)、7.49(s、1H)、6.96-6.84(m、2H)、6.29(s、1H)、6.25(d、J=7.1Hz、1H)、5.68(t、J=8.1Hz、1H)、5.40(t、J=7.0Hz、1H)、2.89(s、2H)、2.19(s、3H)、1.98(s、3H)、1.93(t、J=7.5Hz、2H)、1.86(s、3H)、1.47-1.42(m、1H)、1.03-0.85(m、6H)。
化合物AO2LC/MS C:100%純度、UV=214nm、Rt=1.61分、ESI494.0(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.60(s、1H)、8.25(s、1H)、7.72-7.57(m、2H)、6.93(d、J=9.6Hz、2H)、6.41(s、1H)、6.34(d、J=7.0Hz、1H)、5.71-5.61(m、1H)、5.37(t、J=6.9Hz、1H)、2.85(s、2H)、2.25(s、3H)、2.02(s、5H)、1.92-1.75(m、2H)、1.46-1.26(m、1H)、0.97-0.87(m、6H)。
化合物AP1及び化合物AP2の調製
ステップ1:2-ブロモ-1-メトキシ-3-メチルベンゼン
DMF(10mL)中の2-ブロモ-3-メチルフェノール(500mg、2.7mmol)の溶液に、NaH(油中60%、82mg、3.4mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。次にヨードメタン(761mg、5.4mmol)を加えた。反応混合物を室温まで温め、12時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラム(石油中0%~10%EtOAc)で精製し、所望の生成物2-ブロモ-1-メトキシ-3-メチルベンゼンを無色の油(420mg)として得た。
ステップ2:(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2-メトキシ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
N
2大気下でのジオキサン(3mL)及びH
2O(0.4mL)中の2-ブロモ-1-メトキシ-3-メチルベンゼン(85mg)、(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(199mg、0.49mmol)、PdCl
2(dppf)(30mg、0.04mmol)、及びK
2CO
3(138mg、1.0mmol)の混合物を、電子レンジで80℃で50分間撹拌した。水(20mL)を加え、溶液をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc2:1)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2-メトキシ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを無色の油(110mg)として得た。収率44%(61%純度、UV=214nm、ESI401.1(M+H)
+)。
ステップ3:(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2-メトキシ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DCM(3mL)中の(S)-メチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(5-(2-メトキシ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(110mg、0.27mmol)の溶液に、ジキサン(4M、2mL)中のHClを加え、溶液を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2-メトキシ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを白色の固体(90mg)として得た。(74%純度、UV=214nm、ESI301.1(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ4:(3S)-メチル3-(5-(2-メトキシ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート
DCM(10mL)中の(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2-メトキシ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(90mg、0.36mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(81mg、0.36mmol)、HOBt(81mg、0.6mmol)、EDCI(115mg、0.6mmol)、及びDIEA(93mg、0.72mmol)の混合物を、室温で5時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラム(石油中10%~50%EtOAc)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(5-(2-メトキシ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを無色の油(72mg)として得た。収率52%(67%純度、UV=214nm、ESI506.2(M+H)
+)。
ステップ5:(3S)-3-(5-(2-メトキシ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2-メトキシ-6-メチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート(72mg、0.14mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(42mg、1.0mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で4時間処理した。混合物をpH=5までHCl(1M)で酸性化し、減圧下で濃縮した。残留物を分取-HPLC A(30~70%MecN)で精製し、化合物AP1(17mg)及びAP2(36mg)を白色の固体として得た。
化合物AP1:LC/MS 100%純度、UV=214nm、Rt=1.73分、ESI492.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.46(d、J=2.0Hz、1H)、8.21(d、J=1.7Hz、1H)、7.64-7.48(m、2H)、7.29(t、J=8.0Hz、1H)、6.92(d、J=8.1Hz、2H)、6.29(s、1H)、6.25-6.21(m、1H)、5.71(t、J=8.1Hz、1H)、5.42(t、J=7.3Hz、1H)、3.68(s、3H)、2.92(d、J=7.3Hz、2H)、2.18(s、3H)、2.03-1.73(m、5H)、1.47-1.42(m、1H)、1.01-0.83(m、6H)。
化合物AP2:LC/MS 100%純度、UV=214nm、Rt=1.59分、ESI492.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.52(d、J=1.9Hz、1H)、8.27(d、J=1.7Hz、1H)、7.70(t、J=1.9Hz、1H)、7.63(d、J=7.2Hz、1H)、7.30(t、J=8.0Hz、1H)、6.95(d、J=8.5Hz、2H)、6.38(s、1H)、6.32-6.30(m、1H)、5.72-5.69(m、1H)、5.39(t、J=7.3Hz、1H)、3.72(s、3H)、2.98-2.73(m、2H)、2.24(s、3H)、2.08(s、3H)、1.88-1.67(m、2H)、1.40-1.21(m、1H)、1.01-0.83(m、6H)。
化合物AQ1bの調製
ステップ1:(R)-エチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)プロパノエート
N
2大気下での1,4-ジオキサン(3mL)及びH
2O(0.5mL)中の(R)-エチル3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(250mg、0.67mmol)、2,6-ジメチルフェニルボロン酸(201mg、1.34mmol)、Pd(dppf)Cl
2(40mg、0.054mmol)、及びK
2CO
3(232mg、1.68mmol)の混合物を、電子レンジで110°Cで2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油中0%~40%EtOAc)で精製し、所望の生成物(R)-エチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)プロパノエートを黄色の油(270mg)として得た。収率52%(51%純度、UV=214nm、ESI399(M+H)
+)。
ステップ2:(R)-エチル3-アミノ-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)プロパノエート塩酸塩
DCM(2mL)中の(R)-エチル3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)プロパノエート(270mg、0.346mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を加え、溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を真空内で濃縮し、粗生成物(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩を黄色の油(200mg)として得た。さらに精製することなく、次のステップに直接使用した。期待する収率99%(31%純度、UV=214nm、ESI299(M+H)
+)。
ステップ3:(3R)-エチル3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DMF(5mL)中の(R)-エチル3-アミノ-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)プロパノエート塩酸塩(200mg、0.67mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(181mg、0.81mmol)、HOBt(135mg、1.0mmol)、EDCI(191mg、1.0mmol)、及びDIEA(258mg、2.0mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油中0%~50%EtOAc)で精製し、所望の生成物(3R)-エチル3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエートを淡黄色の油(183mg)として得た。収率54%3ステップ(93%純度、UV=214nm、ESI504(M+H)
+)。
ステップ4:(3R)-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
(3R)-エチル3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(183mg、0.36mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(46mg、1.09mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で1.5時間処理した。混合物をHCl(1M)でpH=5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70% MeCN)で精製し、化合物AQ1a(40.2mg)及び化合物AQ1b(48.4mg)を白色の固体として得た。
化合物AQ1b LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.56分、ESI476(M+H)
+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.60(d、J=5.2Hz、1H)、7.62(d、J=7.1Hz、1H)、7.44(dd、J=5.3、1.6Hz、1H)、7.33(s、1H)、7.29-7.20(m、1H)、7.15(d、J=7.6Hz、2H)、6.38(s、1H)、6.31(dd、J=7.1、1.7Hz、1H)、5.71(t、J=8.1Hz、1H)、5.34(t、J=7.1Hz、1H)、2.99-2.80(m、2H)、2.24(s、3H)、2.01(s、6H)、1.84(t、J=7.6Hz、2H)、1.38-1.32(m、1H)、0.98-0.84(m、6H)。
化合物AQ2bの調製
ステップ1:エチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)プロパノエート
N
2大気下での1,4-ジオキサン(3mL)及びH
2O(0.5mL)中のエチル(S)-3-(2-ブロモピリジン-4-イル)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(300mg、0.81mmol)、(2,6-ジメチルフェニル)ボロン酸(181mg、1.22mmol)、Pd(dppf)Cl
2(47mg、0.07mmol)、及びK
2CO
3(278mg、2.03mmol)の混合物を、電子レンジで110°Cで2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 3:1)で精製し、所望の生成物エチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)プロパノエートを黄色の油(265mg)として得た。収率82%(83%純度、UV=214nm、ESI399.1(M+H)
+)。
ステップ2:エチル(S)-3-アミノ-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)プロパノエート
DCM(2mL)中のエチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)プロパノエート(265mg、0.67mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、1mL)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。飽和NaHCO
3(20mL)水溶液を加え、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物エチル(S)-3-アミノ-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)プロパノエートを黄色の油(240mg)として得た。収率99%(72%純度、UV=214nm、ESI299.0(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ3:エチル(3S)-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DMF(8mL)中のエチル(S)-3-アミノ-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)プロパノエート(240mg、0.81mmol)、(S)-4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(180mg、0.81mmol)、HOBt(130mg、0.96mmol)、EDCI(185mg、0.96mmol)、及びDIEA(208mg、1.61mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。水(20mL)を加え、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 2:1)で精製し、所望の生成物エチル(3S)-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエートを黄色の油(233mg)として得た。収率57%(11%純度、UV=214nm、ESI504.1(M+H)
+)。
ステップ4:(3S)-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
エチル(3S)-3-(2-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-4-イル)-3-(4-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(233mg、0.46mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(58mg、1.39mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で1.5時間処理した。混合物をpH=5までHCl(1M)で酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70% MeCN)で精製し、化合物AQ2a(26mg)及びAQ2b(15mg)を白色の固体として得た。
化合物AQ2b LC/MS A:98%純度、UV=214nm、Rt=1.55分、ESI476.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.59(d、J=5.2Hz、1H)、7.62(d、J=7.2Hz、1H)、7.44(dd、J=5.3、1.5Hz、1H)、7.33(s、1H)、7.27-7.07(m、3H)、6.38(s、1H)、6.31(dd、J=7.1、1.7Hz、1H)、5.70(t、J=8.0Hz、1H)、5.34(t、J=7.1Hz、1H)、3.00-2.74(m、2H)、2.24(s、3H)、2.01(s、6H)、1.84(t、J=7.5Hz、2H)、1.38-1.32(m、1H)、0.98-0.83(m、6H)。
化合物AR1及び化合物AR2の調製
ステップ1:エチル2-(4-ブロモ-5-フルオロ-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
MeCN(10mL)中の4-ブロモ-5-フルオロピリジン-2-オール(442mg、2.31mmol)、エチル2-ヨード-4-メチルペンタノエート(937mg、3.47mmol)、及びK
2CO
3(958mg、6.94mmol)の混合物を、85℃で一晩撹拌し、濾過した。濾液を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=4:1)で精製し、所望の生成物エチル2-(4-ブロモ-5-フルオロ-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを無色の油(402mg)として得た。収率52%(97%純度、UV=214nm、ESI334.0(M+H)
+)。
ステップ2:エチル2-(5-フルオロ-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
6 mLの1,4-ジオキサン(3mL)中のエチル2-(4-ブロモ-5-フルオロ-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(402mg、1.21mmol)、2,4,6-トリメチル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリボリナン(913mg、3.62mmol)、PdCl
2(dppf)(88mg、0.12mmol)、及びK
2CO
3(500mg、3.62mmol)の混合物を、N
2N大気下で、75℃で一晩撹拌した。濾過した。濾液を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテルエーテル:EtOAc=3:1)で精製し、所望の生成物エチル2-(5-フルオロ-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを無色の油(229mg)として、収率92%(90%純度、UV=214nm、ESI270.1(M+H)
+)で得た。
ステップ3:2-(5-フルオロ-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(5-フルオロ-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(299mg、1.11mmol)を、3mLのTHF中のLiOH-H
2O(61mg、1.44mmol)及び0.5mLのH
2Oで、室温で2時間処理した。溶液をTFAでpH=5~6に調整した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物2-(5-フルオロ-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を黄色の油(300mg)として得た。収率100%(75%純度、UV=214nm、ESI242.2(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ4:(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-フルオロ-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエート
DMF(3mL)中の2-(5-フルオロ-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(100mg、0.41mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(118mg、0.41mmol)、HATU(189mg、0.5mmol)、及びDIEA(107mg、0.83mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を30mLの水に注ぎ、溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-フルオロ-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエート(220mg)を得た。収率100%(85%純度、UV=214nm、ESI508.3(M+H)
+)。
ステップ5:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-フルオロ-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-フルオロ-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエート(220mg、0.43mmol)を、3mLのTHF中のLiOH-H
2O(27mg、0.65mmol)及び0.5mLのH
2Oで、室温で1時間処理した。溶液をTFAでpH=3~4に調整した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(33~70%MeCN)で精製し、化合物AR1(41mg)及び化合物AR2(47mg)を白色の固体として得た。
化合物AR1 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.65分、ESI494.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.54(s、1H)、8.18(s、1H)、7.68(d、J=5.7Hz、1H)、7.55(s、1H)、7.20-7.18(m、1H)、7.14-7.11(m、2H)、6.32(d、J=7.2Hz、1H)、5.67(t、J=7.9Hz、1H)、5.41(t、J=7.2Hz、1H)、2.89(d、J=7.2Hz、2H)、2.19(s、3H)、1.98(s、3H)、1.94-1.89(m、2H)、1.88(s、3H)、1.47-1.44(m、1H)、0.99-095(m、6H)。
化合物AR2 LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.68分、ESI494.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.59(s、1H)、8.25(s、1H)、7.74(d、J=5.8Hz、1H)、7.67(s、1H)、7.28-7.19(m、1H)、7.16-7.15(m、2H)、6.43(d、J=7.1Hz、1H)、5.74-5.58(m、1H)、5.38(t、J=7.3Hz、1H)、2.90-2.86(m、2H)、2.24(s、3H)、2.02(s、6H)、1.86-1.72(m、2H)、1.41-1.20(m、1H)、0.91-0.88(m、6H)。
化合物AS2の調製
ステップ1:エチル3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタノエート
トルエン(2mL)中のエチル2-ブロモ-3-メチルブタノエート(200mg、0.96mmol)及び4-メチルピリジン-2-オール(105mg、0.96mmol)の溶液に、Cs
2CO
3(626mg、1.92mmol)を加え、反応物を110℃で16時間撹拌した。混合物に飽和炭酸ナトリウム水溶液(30mL)を加え、溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=2:1)で精製し、所望の生成物エチル3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタノエート(200mg)を黄色の油として得た。収率46%(98%純度、UV=214nm、ESI238(M+H)
+)。
ステップ2:3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタン酸
エチル3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタノエート(200mg、0.93mmol)を、THF(5mL)中のLiOH(H
2O中の1M、0.6mL)で、室温で2時間処理した。混合物を1M HClでpH=5~6に調整した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタン酸(194mg)を白色の固体として得た。収率100%(98%純度、UV=214nm、ESI210(M+H)
+)。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ3:(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタナミド)プロパノエート
DCM(5mL)中の3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタン酸(100mg、0.48mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(136mg、0.48mmol)、HOBT(97mg、0.72mmol)、EDCI(138mg、0.72mmol)、及びDIEA(186mg、1.44mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を10mLの水に注ぎ、溶液をDCM(30mL×3)で抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタナミド)プロパノエートを黄色の油(100mg)として得た。収率44%(95%純度、UV=254nm、ESI476(M+H)
+)。
ステップ4:(S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((S)-3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタナミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ブタナミド)プロパノエート(100mg、0.21mmol)を、THF(5mL)中のLiOH(H
2O中の1M、0.6mL)で、室温で2時間処理した。混合物を1MHClでpH=5~6に調整し、溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC B(30~70%MeCN)で精製し、所望の化合物AS1(17mg)及びAS2(20mg)を白色の固体として得た。
化合物AS2 LC/MS A:98%純度、UV=214nm、Rt=1.55分、ESI462(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.63(d、J=2.0Hz、1H)、8.27(d、J=1.9Hz、1H)、7.80(d、J=7.2Hz、1H)、7.71(t、J=2.0Hz、1H)、7.28-7.12(m、3H)、6.44-6.30(m、2H)、5.38(t、J=7.4Hz、1H)、5.23(d、J=11.1Hz、1H)、2.88-2.95(m、2H)、2.42-2.22(m、4H)、1.99(s、3H)、1.97(s、3H)、0.86(d、J=6.5Hz、3H)、0.74(d、J=6.6Hz、3H)。
化合物AT1bの調製
ステップ1:(2R,3S)-2-ブロモ-3-メチルペンタン酸
0°CでのHBr(水中40%、8mL)中の(2R,3S)-2-アミノ-3-メチルペンタン酸(1.0g、7.6mmol)の溶液に、H
2O(4mL)中のNaNO
2(0.78g、11.4mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。溶液をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物(2R,3S)-2-ブロモ-3-メチルペンタン酸をオレンジ色の油(1.1g)として得た。粗生成物を次のステップに直接使用した。
ステップ2:(2S,3S)-3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸
乾燥THF(20mL)中の(2R,3S)-2-ブロモ-3-メチルペンタン酸(1.1g、5.7mmol)及び(t-BuO)
2Mg(1.29g、7.6mmol)の混合物を、N
2大気下で、30℃で3時間撹拌し、次いで4-メチルピリジン-2-オール(420mg、3.8mmol)及びt-BuOK(430mg、3.88mmol)を加えた。反応混合物を、N
2下で、70℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、pH=5までHCl(4M)で酸性化した。溶液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを逆相フラッシュカラムクロマトグラフィー(H
2O(5%TFA)中の0%~60%MeOH)で精製し、所望の生成物(2S,3S)-3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸をオレンジ色の油(100mg)として得た。収率20%(97%純度、UV=214nm、ESI224(M+H)
+)。
ステップ3:(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(10mL)中の(2S,3S)-3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(100mg、0.45mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(140mg、0.5mmol)、HOBt(73mg、0.54mmol)、EDCI(100mg、0.54mmol)、及びDIEA(230mg、1.8mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をDCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0%~80%EtOAc)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエートを無色の油(150mg)として得た。収率68%(93%純度、UV=214nm、ESI490(M+H)
+)。
ステップ4:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(150mg、0.31mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(39mg、0.93mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。混合物をpH=5までHCl(1M)で酸性化した。溶液を減圧下で濃縮して残留物を得、これを分取HPLC A(30~70% MeCN)で精製し、化合物AT1a(17mg)及びAT1b(17mg)を白色の固体として得た。
化合物AT1b LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.69分、ESI476(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.62(s、0.5H)、8.59(s、0.6H)、8.26(s、4H)、7.78(d、J=7.2Hz、0.6H)、7.70(s、0.6H)、7.67(s、0.4H)、7.63(d、J=7.2Hz、0.4H)、7.27-7.10(m、3H)、6.39(s、1H)、6.32(d、J=7.1Hz、1H)、5.72-5.29(m、2H)、3.02-2.74(m、2H)、2.24(s、3H)、2.18-1.85(m、1H)、2.01(s、H)、1.99(s、3H)、1.43-1.07(m、1H)、1.02-0.95(m、1H)、0.91-0.57(m、6H)。
化合物AT2bの調製
ステップ1:(2R,3R)-2-ブロモ-3-メチルペンタン酸
0°CでのHBr(水中40%、8mL)中の(2R,3R)-2-アミノ-3-メチルペンタン酸(1.0g、7.6mmol)の溶液に、H
2O(4mL)中のNaNO
2(0.78g、11.4mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物(2R,3R)-2-ブロモ-3-メチルペンタン酸を黄色の油(1.41g)として得、さらに精製することなく、次のステップに使用した。収率95%。
ステップ2:(2S,3R)-3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸
乾燥THF(20mL)中の(2R,3R)-2-ブロモ-3-メチルペンタン酸(1.37g、5.81mmol)の溶液に、(t-BuO)
2Mg(1.97g、11.62mmol)を加え、溶液を、N
2大気下で、30℃で3時間撹拌した。次に、4-メチルピリジン-2-オール(546mg、5.0mmol)及びt-BuOK(664mg、5.93mmol)を加え、反応混合物をN
2下で、70℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、希釈したHCl(4M)溶液でpH=5に酸性化した。溶媒を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを逆相カラムクロマトグラフィー(H
2O(5%NH
4HCO
3中の0%~80%MeOH)で精製し、所望の生成物(2S,3R)-3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸を黄色の固体(68mg)として得た。収率4%(94%純度、UV=214nm、ESI224(M+H)
+)。
ステップ3:(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((3R)-3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート
DCM(8mL)中の(2S,3R)-3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(68mg、0.30mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(102mg、0.36mmol)、HOBt(61mg、0.45mmol)、EDCI(86mg、0.45mmol)、及びDIEA(116mg、0.9mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、溶液をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((3R)-3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエートを黄色の油(90mg)として得、これをさらに精製することなく、次のステップに使用した。収率68%(68%純度、UV=214nm、ESI490(M+H)
+)。
ステップ4:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((3R)-3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-((3R)-3-メチル-2-(4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(90mg、0.18mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(23mg、0.54mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で1.5時間処理した。混合物をHCl(1M)でpH=5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~70% MeCN)で精製し、化合物AT2a(30.9mg)及びAT2b(25.6mg)を白色の固体として得た。
AT2b LC/MS A:100%純度、UV=214nm、Rt=1.72分、ESI476(M+H)
+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.62(d、J=1.8Hz、1H)、8.25(d、J=1.7Hz、1H)、7.78(d、J=7.2Hz、1H)、7.70(t、J=1.9Hz、1H)、7.25-7.19(m、1H)、7.16(d、J=7.6Hz、2H)、6.38(s、1H)、6.31(dd、J=7.2、1.8Hz、1H)、5.41-5.28(m、2H)、2.96-2.85(m、2H)、2.23(s、3H)、2.20-2.13(m、1H)、1.99(s、3H)、1.97(s、3H)、1.20-1.15(m、1H)、1.02-0.96(m、1H)、0.88-0.76(m、6H)。
化合物AU1及び化合物AU2の調製
ステップ1:5-((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン-2(1H)-オン
DCM(10mL)中の6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルバルデヒド(2g、16.2mmol)、ジメチルアミン(THF中2M、10mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。次にNaBH(OAc)
3(5.2g、24.39mmol)を少しずつ加え、室温で一晩撹拌した。溶媒を真空内で濃縮し、残留物をコンビフラッシュ(溶離液A:水10 mM NH
4HCO
3、溶離液B:MeOH、勾配A->B 0~100%)で精製し、所望の生成物5-((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン-2(1H)-オンを黄色の油(1g)として得た。収率41%(ESI153(M+H)
+)。
ステップ2:エチル2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
CH
3CN(20ml)中の5-((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン-2(1H)-オン(500mg、3.28mmol)、K
2CO
3(1.36g、9.86mmol)、及びエチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(1.17g、4.93mmol)の混合物を、70℃で一晩撹拌した。溶媒を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 1:2)で精製し、所望の生成物エチル2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを黄色の油(300mg)として得た。収率31%(ESI295(M+H)
+)。
ステップ3:2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(300mg、1.02mmol)を、メタノール(2mL)中のLiOH-H
2O(120mg、3.02mmol)及び水(1mL)で、室温で2時間処理した。反応物を1N塩酸でpH=3に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~80%MeCN)で精製し、所望の生成物2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(100mg)として得た。収率37%(ESI267(M+H)
+)。
ステップ4:(3S)-メチル3-(2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DMF(3mL)中の(2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(100mg、0.375mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(117mg、0.413mmol)、HATU(142.5mg、0.375mmol)、及びDIEA(0.5mL)の混合物を、室温で一晩撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をコンビフラッシュ(溶離液A:水10 mM NH
4HCO
3、溶離液B:MeOH、勾配A->B 0~100%)で精製し、所望の生成物(3S)-メチル3-(2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の固体(80mg)として得た。収率41%(ESI533(M+H)+)。
ステップ5:(S)-3-((S)-2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパン酸
3-(2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(80mg、0.15mmol)を、メタノール(2mL)中のLiOH-H
2O(18mg、0.45mmol)及び水(1mL)で、室温で3時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~60%MeCN)で精製し、ジアステレオマー生成物AU1(18.3mg)及びAU2(22.3mg)を白色の固体として得た。
化合物AU1 ESI519(M+H)+
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.57(t、J=13.2Hz、1H)、8.21(t、J=8.7Hz、1H)、7.91(d、J=2.3Hz、1H)、7.88-7.86(m、1H)、7.65(t、J=1.9Hz、1H)、7.53(dd、J=9.4、2.5Hz、1H)、7.26-7.18(m、1H)、7.14(d、J=8.4Hz、2H)、6.55(d、J=9.3Hz、1H)、5.76(t、J=8.0Hz、1H)、5.34(dd、J=8.4、5.9Hz、1H)、4.01(d、J=13.2Hz、1H)、3.86(d、J=13.3Hz、1H)、2.87(dd、J=14.9、8.6Hz、1H)、2.77(dd、J=14.9、5.8Hz、1H)、2.70(s、6H)、2.05-1.88(m、8H)、1.48-1.38(m、1H)、0.99-0.91(m、6H)。
化合物AU2 ESI519(M+H)+
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.58(d、J=2.1Hz、1H)、8.24(dd、J=14.9、1.9Hz、1H)、7.80(d、J=2.4Hz、1H)、7.64(t,J=1.9Hz、1H)、7.57(dd、J=9.3、2.5Hz、1H)、7.22(dd、J=8.4、6.6Hz、1H)、7.16(d、J=7.6Hz、2H)、6.60(d、J=9.3Hz、1H)、5.57(ddd、J=18.8、9.4、5.5Hz、2H)、4.23(d、J=13.3Hz、1H)、3.84(d、J=13.3Hz、1H)、2.81(s、6H)、2.73(dd、J=15.3、4.4Hz、1H)、2.60(dd、J=15.3、11.0Hz、1H)、2.07-2.00(m、7H)、1.58(dt、J=13.5、6.8Hz、1H)、1.48(td、J=13.3、6.6Hz、1H)、0.93-0.84(m、6H)。
化合物AV1及び化合物AV2の調製
ステップ1:2-オキソ-2,3-ジヒドロピリジン-4-カルバルデヒド
ジオキサン(40ml)中の4-メチルピリジン-2-オール(3g、27.5mmol)及びSeO
2(4g、35.8mmol)の混合物を、N
2大気下で一晩還流し、濾過した。濾液を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH=1:10)で精製し、所望の生成物を黄色の油(300mg)として得た。収率9%(ESI124(M+H)
+)
ステップ2:4-((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン-2(1H)-オン
DCM(5ml)中の2-オキソ-2,3-ジヒドロピリジン-4-カルバルデヒド(300mg、2.4mmol)、ジメチルアミン(THF中2M、6mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。次に、NaBH(OAc)
3(775.6mg、3.65mmol)を少しずつ加え、室温で一晩攪拌した。溶媒を真空内で濃縮し、残留物をコンビフラッシュ(溶離液A:水10 mM NH
4HCO
3、溶離液B:MeOH、勾配A->B 0~100%)で精製し、所望の生成物4-((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン-2(1H)-オンを黄色の油(150mg)として得た。収率41%(ESI153(M+H)
+)。
ステップ3:エチル2-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
CH3CN(5mL)中の4-((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン-2(1H)-オン(150mg、0.98mmol)、K
2CO
3(408.5mg、2.96mmol)、及びエチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(350mg、1.47mmol)の混合物を、70℃で一晩撹拌した。溶媒を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 1:2)で精製し、所望の生成物エチル2-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを黄色の油(100mg)として得た。収率35%(ESI295(M+H)
+)。
ステップ4:2-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(100mg、0.33mmol)を、メタノール(2mL)中のLiOH-H
2O(40mg、1.01mmol)及び水(1mL)で、室温で2時間処理した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~80%MeCN)で精製し、所望の生成物2-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(80mg)として得た。収率90%(ESI267(M+H)
+)。
ステップ5:(S)-メチル3-((S)-2-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DMF(3mL)中の(2-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(80mg、0.30mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(85mg、0.3mmol)、HATU(125.4mg、0.33mmol)、及びDIEA(0.3mL)の混合物を、室温で一晩撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をコンビフラッシュ(溶離液A:水10 mM NH
4HCO
3、溶離液B:MeOH、勾配A->B 0~100%)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-((S)-2-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の固体(80mg)として得た。収率50%(ESI533(M+H)+)。
ステップ6:(S)-3-((S)-2-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパン酸
(S)-メチル3-((S)-2-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(80mg、0.15mmol)を、メタノール(2mL)中のLiOH-H
2O(18mg、0.45mmol)及び水(1mL)で、室温で3時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~60%MeCN)で精製し、ジアステレオマー生成物AV1(14mg)及びジアステレオマー生成物AV2(17mg)を白色の固体として得た。
化合物AV1 ESI519(M+H)+
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.68(s、1H)、8.41(s、1H)、7.96(s、1H)、7.88(d、J=7.2Hz、1H)、7.26(t、J=7.6Hz、1H)、7.18(dd、J=7.2、3.8Hz、2H)、6.60(s、1H)、6.53-6.38(m、1H)、5.70(dd、J=10.1、6.0Hz、1H)、5.46(t、J=7.2Hz、1H)、4.24-4.12(m、2H)、3.02(t、J=15.9Hz、2H)、2.92(s、6H)、2.10-1.81(m、8H)、1.56-1.43(m、1H)、0.99(dd、J=14.8、6.6Hz、6H)。
化合物AV2 ESI519(M+H)+
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.72(s、1H)、8.46(s、1H)、7.97(s、1H)、7.88(d、J=7.2Hz、1H)、7.31-7.24(m、1H)、7.20(d、J=7.6Hz、2H)、6.68(d、J=1.6Hz、1H)、6.49(dd、J=7.2、2.0Hz、1H)、5.73(dd、J=10.1、6.1Hz、1H)、5.39(t、J=7.3Hz、1H)、4.26-4.10(m、2H)、3.10-2.88(m、8H)、2.04(s、6H)、1.97-1.80(m、2H)、1.39-1.30(m、1H)、0.97-0.80(m、6H)。
化合物AW1及び化合物AW2の調製
ステップ1:5-(2-メトキシビニル)ピリジン-2(1H)-オン
ジオキサン(60mL)中の(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(12.5g、36.6mmol)、t-BuOK(6.83g、61mmol)の混合物を、室温で15分間撹拌した。次に、20mLのTHF中の6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルバルデヒド(3g、24.4mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物に、80mLの水を加えた。混合物をEtOAc(80mL×2)で抽出し、水相を真空内で濃縮した。残留物をコンビフラッシュ(溶離液A:水10mM NH
4HCO
3、溶離液B:MeOH、勾配A->B 0~100%)で精製し、所望の生成物5-(2-メトキシビニル)ピリジン-2(1H)-オンを赤色の油(1.3g)として得た。収率35%(ESI152.2(M+H)
+)。
ステップ2:2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)アセトアルデヒド
5-(2-メトキシビニル)ピリジン-2(1H)-オン(1.2g、7.95mmol)を、HCOOH(20mL)で、70℃で2時間処理した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)アセトアルデヒドを赤色の油(0.8g、粗製)として得た。(ESI138.3(M+H)
+)。
ステップ3:5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)ピリジン-2(1H)-オン
DCM(10mL)及びMeOH(2.5mL)中のメチル2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)アセトアルデヒド(750mg、5.47mmol)、AcOH(394mg、6.56mmol)、及びジメチルアミン(水中40%)(1.23g、10.94mmol)の混合物を、室温で30分間撹拌し、NaBH(OAc)
3(2.32g、10.94mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH 2:1)で精製し、所望の生成物5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)ピリジン-2(1H)-オンを黄色の油(500mg)として得た。収率55%(ESI167.2(M+H)
+)。
ステップ4:エチル2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
MeCN(15mL)中の5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)ピリジン-2(1H)-オン(500mg、3mmol)、エチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(1.07g、4.5mmol)、及びK
2CO
3(828mg、6mmol)の混合物を、70°Cで一晩攪拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH 1:2)で精製し、所望の生成物エチル2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを白色の固体(100mg)として得た。収率11%(ESI309.2(M+H)
+)。
ステップ5:2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(100mg、0.32mmol)を、EtOH(3mL)中のLiOH-H
2O(54mg、1.28mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物をコンビフラッシュ(溶離液A:水10 mM NH
4HCO
3、溶離液B:MeOH、勾配A->B 0~100%)で精製し、生成物2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(70mg)として得た。収率78%(ESI281.2(M+H)
+)。
ステップ6:(S)-メチル3-((S)-2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DMF(3mL)中の2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(70mg、0.25mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(107mg、0.375mmol)、HATU(143mg、0.375mmol)、及びDIEA(129mg、1mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をコンビフラッシュ(溶離液A:水10mM NH
4HCO
3、溶離液B:MeOH、勾配A->B 0~100%)で精製し、所望の生成物(S)-メチル3-((S)-2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを油性固体(50mg)として得た。収率37%(ESI548.3(M+H)
+)。
ステップ7:(S)-3-((S)-2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパン酸
(S)-メチル3-((S)-2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(50mg、0.09mmol)を、EtOH(2mL)中のLiOH-H
2O(15mg、0.36mmol)及びH
2O(0.5mL)で、室温で2時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~60%MeCN)で精製し、生成物AW1(7.4mg)及びAW2(20mg)を白色の固体として得た。
化合物AW1 ESI533.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.50(d、J=1.7Hz、1H)、8.21(d、J=1.6Hz、1H)、7.76(d、J=2.1Hz、1H)、7.62-7.52(m、2H)、7.21(dd、J=8.2、6.8Hz、1H)、7.15(d、J=7.6Hz、2H)、6.59(d、J=9.3Hz、1H)、5.64(dd、J=10.7、5.2Hz、1H)、5.25(t、J=5.8Hz、1H)、3.43-3.36(m、1H)、3.31-3.25(m、1H)、2.99-2.85(m、2H)、2.86-2.77(m、6H)、2.70(ddd、J=35.4、15.0、5.8Hz、2H)、2.14-2.05(m、1H)、2.05-1.86(m、7H)、1.51-1.40(m、1H)、0.96(dd、J=19.2、6.6Hz、6H)。
化合物AW2 ESI533.3(M+H)+。1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.54(d、J=2.1Hz、1H)、8.23(d、J=1.9Hz、1H)、7.67(d、J=2.1Hz、1H)、7.61(t、J=2.0Hz、1H)、7.55(dd、J=9.3、2.5Hz、1H)、7.26-7.18(m、1H)、7.16(d、J=7.6Hz、2H)、6.60(d、J=9.3Hz、1H)、5.64(dd、J=9.4、6.3Hz、1H)、5.37(dd、J=8.8、4.7Hz、1H)、3.44-3.36(m、1H)、3.31-3.26(m、1H)、2.94(ddd、J=14.5、9.5、5.1Hz、1H)、2.89-2.77(m、7H)、2.70-2.62(m、1H)、2.54(dd、J=15.0、8.9Hz、1H)、2.09-1.94(m、7H)、1.94-1.85(m、1H)、1.49-1.32(m、1H)、0.93(dd、J=11.1、6.6Hz、6H)。
化合物BA1及び化合物BA2の調製((3S)-3-(2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル))ピリジン-3-イル)プロパン酸))
ステップ1:エチル2-(4-ブロモ-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
CH
3CN(20ml)中の4-ブロモピリジン-2(1H)-オン(1.2g、6.94mmol)、K
2CO
3(1.92g、13.88mmol)、及びエチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(1.98g、8.33mmol)の混合物を、80℃で一晩撹拌した。溶媒を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 1:1)で精製し、所望の生成物エチル2-(4-ブロモ-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを黄色の油(1.6g)として得た。収率73%(ESI316.1(M+H)
+)。
ステップ2:エチル2-(4-(2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
1,4-ジオキサン(20mL)及びH
2O(10mL)中のエチル2-(4-ブロモ-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(1.6g、5.0mmol)、カリウムベンジルN-[2-(トリフルオロボラリー)エチル]カルバメート(1.71g、6mmol)、Pd(dppf)Cl
2(366mg、0.5mmol)、及びNa
2CO
3(1.06g、10mmol)の混合物を、N
2大気下で、90
oCで4時間撹拌した。完了後、反応物を濃縮し、C18/40gカラム(A:水/0.01%TFA、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、エチル2-(4-(2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを黄色の油(700mg)として得た。収率35%(ESI415.1(M+H)
+)。
ステップ3:エチル2-(4-(2-アミノエチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
エチル2-(4-(2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(0.7g、1.7mmol)を、TFA(10mL)で、50
oCで4時間処理した。溶媒を真空内で除去し、残留物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、エチル2-(4-(2-アミノエチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを赤色の油(0.4g)として得た。収率84%。(ESI281.2(M+H)
+)。
ステップ4:エチル2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
MeOH(10mL)中のエチル2-(4-(2-アミノエチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(400 mg、1.43mmol)の混合物に、HCHO(H
2O中の37%、1mL)を加え、室温で5分間撹拌した。NaBH(OAc)
3(1.21g、5.72mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をC18/40gカラム(A:水10mM NH4HCO3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、エチル2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを黄色の油(400mg)として得た。収率91%(ESI309.2(M+H)
+)。
ステップ5:2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(400mg、1.3mmol)を、MeOH(4mL)中のLiOH-H
2O(218mg、5.2mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で1時間処理した。混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。混合物を真空内で濃縮し、残留物をC18/40gカラム(A:水/0.01%TFA、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(310mg)として得た。収率85%(ESI281.2(M+H)
+)。
ステップ6:(3S)-メチル3-(2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DMF(5mL)中の2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(230mg、0.82mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(284mg、1mmol)、HATU(467mg、1.23mmol)、及びDIEA(423mg、3.28mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、生成物(3S)メチル3-(2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の油(200mg)として得た。収率45%(ESI547.2(M+H)
+)。
ステップ7:(3S)-3-(2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパン酸
(3S)-メチル3-(2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(200mg、0.37mmol)を、MeOH(4mL)中のLiOH一水和物(62mg、1.48mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。混合物を真空内で除去し、残留物を分取HPLC Aで精製し、ジアステレオマー生成物BA1(48.9mg)及びBA2(53.6mg)を白色の固体として得た。
化合物BA1 ESI533.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.48(d、J=2.1Hz、1H)、8.20(d、J=1.9Hz、1H)、7.70(d、J=7.2Hz、1H)、7.58(t、J=2.0Hz、1H)、7.25-7.19(m、1H)、7.17-7.11(m、2H)、6.59(s、1H)、6.50-6.45(m、1H)、5.71-5.60(m、1H)、5.19(t、J=5.2Hz、1H)、3.38-3.27(m、1H)、3.32-3.28(m、1H)、3.03-2.87(m、2H)、2.78(s、6H)、2.64-2.58(m、2H)、2.07-2.00(m、2H)、2.00(d、J=7.0Hz、6H)、1.48-1.42(m、1H)、0.97-0.87(m、6H)。
化合物BA2 ESI533.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.51(d、J=1.9Hz、1H)、8.20(d、J=1.8Hz、1H)、7.71(d、J=7.2Hz、1H)、7.59(s、1H)、7.24-7.18(m、1H)、7.15(d、J=8.6Hz、2H)、6.59(s、1H)、6.52(d、J=7.1Hz、1H)、5.65-5.59(m、1H)、5.19(s、1H)、3.44(d、J=7.4Hz、1H)、3.34(s、1H)、2.96(s、2H)、2.80(s、6H)、2.67-2.62(m、2H)、2.03-1.97(m、8H)、1.53-1.39(m、1H)、0.95-0.91(m、6H)。
化合物BB1及び化合物BB2の調製((3S)-3-(2-(5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパン酸)
ステップ1:5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)ピリジン-2(1H)-オン
MeOH(3mL)中の6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルバルデヒド(153mg、1.24mmol)及び3,3-ジフルオロアゼチジン塩酸塩(193mg、1.49mmol)の混合物を、室温で30分間攪拌した。NaBH
3CN(231mg、3.73mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を真空内で除去 し、粗製の5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)ピリジン-2(1H)-オンを白色固体(248mg)として得、さらに精製せずに使用した。(ESI201.1(M+H)
+)。
ステップ2:エチル2-(5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
MeCN(5mL)中の5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)ピリジン-2(1H)-オン(248mg、1.24mmol)、エチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(443mg、1.86mmol)、及びK
2CO
3(514mg、3.72mmol)の混合物を、80
oCで一晩攪拌した。混合物を濾過し、MeCN(5mL)で洗浄した。濾液を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=2:1)で精製し、エチル2-(5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを無色の油(150mg)として得た。収率36%(ESI343.1(M+H)
+)。
ステップ3:2-(5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(151mg、0.44mmol)を、THF(3mL)中のLiOH-H
2O(28mg、0.66mmol)及びH
2O(0.5mL)で、室温で30分間処理した。混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。混合物を真空内で濃縮し、2-(5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(138mg)として得、さらに精製せずに使用した。収率100%(ESI315.1(M+H)
+)。
ステップ4:メチル(3S)-3-(2-(5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート
DMF(3mL)中の2-(5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(138mg、0.44mmol)、メチル(S)-3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(125mg、0.44mmol)、HATU(200mg、0.53mmol)、及びDIEA(171mg、1.32mmol)の混合物を、室温で30分間撹拌した。混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH 10:1)で精製し、メチル(3S)-3-(2-(5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエートを黄色の油(86mg)として得た。収率34%(ESI581.3(M+H)
+)。
ステップ5:(3S)-3-(2-(5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパン酸
メチル(3S)-3-(2-(5-((3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(86mg、0.15mmol))を、THF(3mL)中のLiOH一水和物(9mg、0.22mmol)及びH
2O(0.5mL)で、室温で1時間処理した。反応混合物を1N HCl水溶液でpH4~5に酸性化し、真空内で濃縮し、分取HPLC Aで精製し、ジアステレオマー生成物BB1(10mg)及びBB2(20mg)を白色の固体として得た。
化合物BB1 ESI567.3(M+H)+。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.51(s、1H)、8.18(s、1H)、7.66(s、1H)、7.55(s、1H)、7.44(dd、J=9.3、2.3Hz、1H)、7.23-7.15(m、1H)、7.14-7.11(m、2H)、6.44(d、J=9.3Hz、1H)、5.72(dd、J=9.5、6.6Hz、1H)、5.41(t、J=7.3Hz、1H)、3.66-3.44(m、6H)、2.92(d、J=7.3Hz、2H)、2.08-1.76(m、8H)、1.53-1.32(m、1H)、1.02-0.89(t、J=12.0Hz、6H)。
化合物BB22 ESI567.3(M+H)+。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.58(d、J=1.8Hz、1H)、8.26(s、1H)、7.67(d、J=7.2Hz、2H)、7.51(dd、J=9.3、2.3Hz、1H)、7.25-7.18(m、1H)、7.15(d、J=7.4Hz、2H)、6.54(d、J=9.3Hz、1H)、5.72(t、J=8.1Hz、1H)、5.40(t、J=7.4Hz、1H)、3.71-3.54(m、6H)、2.94-2.88(m、2H)、2.01(s、6H)、1.83(t、J=7.5Hz、2H)、1.36-1.29(m、1H)、0.89(dd、J=6.5、4.3Hz、6H)。
化合物BC1及び化合物BC2の調製((3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸)
ステップ1:メチル(3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエート
DMF(4mL)中の2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(100mg、0.38mmol)、メチル(S)-3-アミノ-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート(99mg、0.35mmol)、EDCI(81mg、0.42mmol)、HOBt(57mg、0.42mmol)、及びDIEA(136mg、1.05mmol)の混合物を、室温で4時間撹拌した。混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層を塩水(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残留物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCで精製し、ジアステレオマー生成物P1(20mg)及びP2(35mg)を無色の油として得た。総収率28%(ESI532.2(M+H)
+)
ステップ2a:(3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸(BC1)
メチル(3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエート(20mg、0.038mmol)を、メタノール(2mL)中のLiOH-H
2O(8mg、0.19mmol)及び水(0.5mL)で、室温で1時間処理した。反応混合物を1N HClでPH 4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC Aで精製し、BC1(10mg)を白色の固体として得た。
化合物BC1 ESI518.2(M+H)+
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.89(d、J=2.3Hz、1H)、7.51(dd、J=9.3、2.5Hz、1H)、7.42-7.30(m、2H)、7.14-7.07(m、4H)、6.99(d、J=7.4Hz、1H)、6.55(d、J=9.3Hz、1H)、5.77(dd、J=9.5、6.6Hz、1H)、5.33(dd、J=9.1、5.3Hz、1H)、3.97(d、J=13.2Hz、1H)、3.79(d、J=13.2Hz、1H)、2.84-2.72(m、2H)、2.66(s、6H)、2.02-1.88(m、8H)、1.49-1.36(m、1H)、0.96(d、J=6.5Hz、6H)。
ステップ2b:(3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸(BC22)
メチル(3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエート(35mg、0.067mmol)を、メタノール(4mL)中のLiOH-H
2O(14mg、0.34mmol)及び水(1mL)で、室温で1時間処理した。反応混合物を1N HClでPH 4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC Aで精製し、生成物BC2(10mg)を白色の固体として得た。
化合物BC2 ESI518.2(M+H)+
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.80(d、J=2.4Hz、1H)、7.56(dd、J=9.3、1.8Hz、1H)、7.43(t、J=7.6Hz、1H)、7.34(d、J=7.8Hz、1H)、7.15-7.09(m、4H)、7.03(d、J=7.5Hz、1H)、6.58(d、J=9.3Hz、1H)、5.55(dd、J=11.2、3.9Hz、1H)、5.49(dd、J=8.5、5.6Hz、1H)、4.22(d、J=13.3Hz、1H)、3.79(d、J=13.3Hz、1H)、2.79(s、6H)、2.68(dd、J=15.1、4.0Hz、1H)、2.54(dd、J=15.1、11.3Hz、1H)、2.07-2.03(m、1H)、2.00(d、J=7.7Hz、6H)、1.58-1.49(m、2H)、0.92(t、J=5.9Hz、6H)。
BD1及びBD2の調製((3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパン酸)
ステップ1:エチル2-(5-ホルミル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
MeCN(10mL)中の6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルバルデヒド(400mg、3.2mmol)、エチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(1g、4.2mmol)、及びK
2CO
3(1.1g、8mmol)の混合物を、80
oCで一晩攪拌した。混合物を濾過し、ACN(5mL)で洗浄した。濾液を真空内で濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=4:1)で精製し、エチル2-(5-ホルミル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを無色の油(650mg)として得た。収率70%(ESI266.3(M+H)
+)。
ステップ2:エチル2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
DCE(4mL)中のエチル2-(5-ホルミル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(300mg、1.13mmol)及び3-フルオロアゼチジン塩酸塩(251mg、2.26mmol)の混合物を、室温で30分間攪拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(959mg、4.52mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。混合物を真空内で濃縮し、シリカゲルカラム(DCM:MeOH 10:1)で精製し、エチル2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを無色の油(264mg)として得た。収率72%(ESI325.2(M+H)
+)。
ステップ3:2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(264mg、0.81mmol)を、EtOH(4mL)中のLiOH-H
2O(171mg、4mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。混合物を真空内で濃縮し、シリカゲルカラム(DCM:MeOH 10:1)で精製し、2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(217mg)として得た。収率90%(ESI297.1(M+H)
+)。
ステップ4:(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエート
DMF(3mL)中の2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H))-イル)-4-メチルペンタン酸(217mg、0.73mmol)及び(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(208mg、0.73mmol)の溶液に、EDCI(154mg、0.81mmol)、HOBT(109mg、0.81mmol)、及びDIEA(282mg、2.19mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、C18/80gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエートを褐色の固体(288mg)として得た。収率70%(ESI563.2(M+H)
+)。
ステップ5:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエート(100mg、0.18mmol)を、メタノール(3mL)中のLiOH-H
2O(38mg、0.9mmol)及び水(1mL)で、室温で2時間処理した。反応混合物を1N HClでPH 4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物をC18/80gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:ACN、0~60%)での逆相HPLCにより精製し、ジアステレオマー生成物BD1(33mg)及びジアステレオマー生成物BD2(35mg)を白色の固体として得た。
化合物BD1 ESI549.3(M+H)+
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.53(d、J=2.0Hz、1H)、8.19(d、J=1.8Hz、1H)、7.73(s、1H)、7.59(t、J=1.9Hz、1H)、7.45-7.35(m、1H)、7.21-7.19(m、1H)、7.17-7.09(m、2H)、6.47(d、J=9.3Hz、1H)、5.74-5.65(m、1H)、5.47-5.35(m、1H)、5.19-5.02(m、1H)、3.79-3.66(m、2H)、3.65-3.58(m、2H)、3.54-3.41(m、2H)、2.95-2.81(m、2H)、2.05-1.81(m、8H)、1.55-1.33(m、1H)、0.97-0.88(m、6H)。
化合物BD2 ESI549.3(M+H)+
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.59(d、J=1.9Hz、1H)、8.26(d、J=1.7Hz、1H)、7.67(d、J=2.1Hz、2H)、7.56(d、J=9.3Hz、1H)、7.30-7.09(m、3H)、6.57(d、J=9.3Hz、1H)、5.62(t、J=7.5Hz、1H)、5.52-5.35(m、1H)、5.29-5.15(m、1H)、4.22-4.06(m、2H)、4.01-3.79(m、4H)、2.90-2.67(m、2H)、2.09-1.87(m、7H)、1.68-1.62(m、1H)、1.55-1.33(m、1H)、0.91(d、J=6.5Hz、6H)。
化合物BE1及び化合物BE2の調製((3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸酸)
ステップ1:エチル2-(3-ブロモ-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
CH
3CN(20ml)中の3-ブロモピリジン-2(1H)-オン(1g、5.78mmol)、K
2CO
3(1.6g、11.56mmol)、及びエチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(1.65g、6.94mmol)の混合物を、80℃で一晩撹拌した。溶媒を真空内で濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、エチル2-(3-ブロモ-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを白色の固体(1.6g)として得た。収率88%(ESI316.1(M+H)
+)。
ステップ2:エチル2-(3-(2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
1,4-ジオキサン(20mL)及びH
2O(10mL)中のエチル2-(3-ブロモ-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(1g、3.17mmol)、カリウムベンジルN-[2-(トリフルオロボラリー)エチル]カルバメート(1.08g、3.8mmol)、Pd(dppf)Cl
2(36mg、0.16mmol)、Cs
2CO
3(2g、6.34mmol)、及びRuPhos(144mg、0.32mmol)の混合物を、110
oCで2時間撹拌した。完了後、反応物を濃縮し、C18/40gカラム(A:水/0.01%TFA、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、エチル2-(3-(2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを黄色の油(1.1g)として得た。収率84%(ESI415.2(M+H)
+)。
ステップ3:エチル2-(3-(2-アミノエチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
エチル2-(3-(2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(1.07g、2.58mmol)を、TFA(20mL)で、50
oCで4時間処理した。溶媒を真空内で除去し、残留物をC18/40gカラム(A:水10mM NH4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、エチル2-(3-(2-アミノエチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを黄色の油(0.6g)として得た。収率83%。(ESI281.2(M+H)
+)。
ステップ4:エチル2-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
MeOH(10mL)中のエチル2-(3-(2-アミノエチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(600mg、2.14mmol)の混合物に、HCHO(H
2O中37%、1mL)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌した。NaBH(OAc)
3(1.81g、8.56mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をC18/40gカラム(A:水10mM NH4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、エチル2-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを黄色の油(600mg)として得た。収率91%(ESI309.2(M+H)
+)。
ステップ5:2-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(600mg、1.95mmol)を、EtOH(4mL)中のLiOH一水和物(328mg、7.8mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で1時間処理した。混合物を1N HCl水溶液でpH4~5に酸性化した。混合物を真空内で濃縮し、残留物をC18/40gカラム(A:水/0.01%TFA、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、2-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(500mg)として得た。収率92%(ESI281.2(M+H)
+)。
ステップ6:(3S)-メチル3-(2-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート
DMF(4mL)中の2-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(150mg、0.54mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(229mg、0.81mmol)、EDCI(206mg、1.08mmol)、HOBt(146mg、1.08mmol)、及びDIEA(279mg、2.16mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、(3S)-メチル3-(2-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエートを黄色の油(130mg)として得た。収率44%(ESI546.3(M+H)
+)。
ステップ7:(3S)-3-(2-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル)-3-イル)プロパン酸
(3S)-メチル3-(2-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(130mg、0.24mmol)を、MeOH(4mL)中のLiOH一水和物(40mg、0.96mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で1時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。混合物を真空内で除去し、残留物を分取HPLC Aで精製し、ジアステレオマー生成物BE1(40mg)及びジアステレオマー生成物BE2(36.4mg)を白色の固体として得た。
化合物BE1 ESI532.3(M+H)
+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.52-7.50(m、1H)、7.49-7.43(m、1H)、7.36(t、J=7.6Hz、1H)、7.27(d、J=7.8Hz、1H)、7.18-7.13(m、1H)、7.09(d、J=7.5Hz、2H)、6.97(d、J=7.5Hz、1H)、6.89(s、1H)、6.23(t、J=6.9Hz、1H)、5.66(s、1H)、5.07(t、J=5.2Hz、1H)、3.42-3.35(m、1H)、3.17-3.08(m、1H)、3.06-2.97(m、1H)、2.83-2.75(m、7H)、2.67-2.63(m、1H)、2.53-2.50(m、1H)、2.09-2.02(m、2H)、1.97(s、3H)、1.92(s、3H)、1.42-1.39(m、1H)、0.95(t、J=7.0Hz、6H)。
化合物BE2 ESI532.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.65-7.62(m、1H)、7.58-7.52(m、1H)、7.40(t、J=7.6Hz、1H)、7.32(d、J=7.8Hz、1H)、7.17-7.05(m、4H)、7.02(d、J=7.5Hz、1H)、6.45(t、J=6.9Hz、1H)、5.77-5.73(m、1H)、5.02(t、J=4.8Hz、1H)、3.52(t、J=8.9Hz、1H)、3.11-3.07(m、2H)、2.88-2.78(m、1H)、2.66(s、6H)、2.52-2.46(m、2H)、2.11-2.07(m、1H)、2.06-2.01(m、4H)、1.99(s、3H)、1.49-1.36(m、1H)、0.93-0.87(m、6H)。
化合物BF1及び化合物BF2の調製((3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(5-(モルホリノメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパン酸)
ステップ1:エチル4-メチル-2-(5-(モルホリノメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタノエート
DCE(5mL)中のエチル2-(5-ホルミル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(300mg、1.13mmol)及びモルホリン(147mg、1.70mmol)の混合物を、室温で30分間攪拌した。NaBH(OAc)
3(715mg、3.39mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH 2:1)で精製し、所望の生成物エチル4-メチル-2-(5-(モルホリノメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタノエートを黄色の油(150mg)として得た。収率39%(ESI337.2(M+H)
+)。
ステップ2:4-メチル-2-(5-(モルホリノメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸
エチル4-メチル-2-(5-(モルホリノメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタノエート(150mg、0.45mmol)を、THF(3mL)中のLiOH-H
2O(56mg、1.34mmol)及びH
2O(0.5mL)で、室温で2時間処理した。混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。混合物を真空内で濃縮し、残留物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、4-メチル-2-(5-(モルホリノメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸を白色の固体(110mg)として得た。収率80%(ESI309.3(M+H)
+)。
ステップ3:メチル(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(5-(モルホリノメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエート
DMF(3mL)中の4-メチル-2-(5-(モルホリノメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタン酸(90mg、0.29mmol)、メチル(S)-3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(100mg、0.35mmol)、EDCI(83mg、0.44mmol)、HOBt(59mg、0.44mmol)、及びDIEA(113mg、0.88mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層を塩水(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH 10:1)で精製し、メチル(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(5-(モルホリノメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタナミド)プロパノエートを黄色の油(70mg)として得た。収率25%(ESI575.1(M+H)
+)。
ステップ4:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(5-(モルホリノメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル))ペンタナミド)プロパン酸
メチル(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(4-メチル-2-(5-(モルホリノメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)ペンタアミド)プロパノエート(70mg、0.12mmol)を、THF(3mL)中のLiOH-H
2O(15mg、0.36mmol)及びH
2O(0.5mL)で、室温で2時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC Aで精製し、ジアステレオマー生成物BF1(30.1mg)及びBF2(33.4mg)を白色の固体として得た。
化合物BF1 ESI561.0(M+H)
+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.53(d、J=2.1Hz、1H)、8.20(d、J=1.8Hz、1H)、7.70(d、J=2.1Hz、1H)、7.58(d、J=1.9Hz、1H)、7.49(dd、J=9.3、2.3Hz、1H)、7.21(t、J=7.5Hz、1H)、7.16-7.06(m、2H)、6.48(d、J=9.3Hz、1H)、5.74(t、J=8.1Hz、1H)、5.45-5.26(m、1H)、3.72(t、J=4.3Hz、4H)、3.46(s、2H)、2.92(t、J=7.8Hz、2H)、2.59(s、4H)、1.99-1.92(m、5H)、1.89(s、3H)、1.47-1.42(m、1H)、0.97(t、J=6.3Hz、6H)。
化合物BF2 ESI561.1(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 8.59(d、J=2.1Hz、1H)、8.26(d、J=1.9Hz、1H)、7.71(d、J=2.3Hz、1H)、7.67(t、J=2.0Hz、1H)、7.57(dd、J=9.3、2.4Hz、1H)、7.25-7.19(m、1H)、7.16(d、J=7.5Hz、2H)、6.57(d、J=9.3Hz、1H)、5.64(t、J=7.7Hz、1H)、5.53-5.50(m、1H)、3.86-3.71(m、5H)、3.62(d、J=13.3Hz、1H)、2.91-2.79(m、5H)、2.74(dd、J=15.1、9.4Hz、1H)、2.02(d、J=2.9Hz、6H)、1.97-1.91(m、1H)、1.75-1.65(m、1H)、1.45-1.40(m、1H)、0.92(dd、J=6.6、2.9Hz、6H)。
化合物BG1及び化合物BG2の調製((3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸)
ステップ1:エチル2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
DCE(10mL)中のエチル2-(5-ホルミル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(300mg、1.13mmol)、(R)-3-フルオロピロリジン塩酸塩(284mg、2.26mmol)、及びトリエチルアミン(0.31mL、2.26mmol)の混合物を、室温で30分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(959mg、4.52mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。混合物を真空内で濃縮し、シリカゲルカラム(DCM:MeOH 10:1)で精製し、エチル2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを無色の油(237mg)として得た。収率62%(ESI339.2(M+H)
+)。
ステップ2:2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(426mg、1.13mmol)を、EtOH(6mL)中のLiOH-H
2O(237mg、5.65mmol)及びH
2O(0.6mL)で、室温で2時間処理した。混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。混合物を真空内で濃縮し、シリカゲルカラム(DCM:MeOH 10:1)で精製し、2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(348mg)として得た。収率99%(ESI311.1(M+H)
+)。
ステップ3:メチル(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエート
1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(247mg、1.29mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(174mg、1.29mmol)、及びトリエチルアミン(0.36mL、2.58mmol)に、周囲温度でN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)中の2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(200mg、0.64mmol)の攪拌した溶液を加えた。混合物を周囲温度で30分間撹拌した。(S)-メチル3-アミノ-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(183mg、0.64mmol)を加え、周囲温度で15分間撹拌し、次に50℃に3時間加熱した。完了後、混合物を濃縮し、C18/80gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相により精製し、(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエートを褐色の固体(285mg)として得た。収率77%(ESI577.0(M+H)
+)。
ステップ4:(3S)-3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(5-(2,6-ジメチルフェニル)ピリジン-3-イル)-3-(2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノアート(285mg、0.64mmol)を、MeOH(6mL)中のLiOH-H
2O(134mg、3.20mmol)及びH
2O(0.3mL)で、室温で2時間処理した。混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。混合物を真空内で濃縮し、残留物を分取HPLC A(30~60%MeCN)で精製し、生成物BG1(66mg)を白色固体として、BG2(78mg)を淡黄色の固体として得た。
化合物BG1 ESI563.0(M+H)+。
1H NMR(500MHz、CD3OD)δ 8.51(d、J=2.0Hz、1H)、8.17(d、J=2.0Hz、1H)、7.77(d、J=2.0Hz、1H)、7.59(t、J=2.0Hz、1H)、7.52-7.43(m、1H)、7.19(t、J=7.5Hz、1H)、7.12-7.04(m、2H)、6.48-6.38(m、1H)、5.73-5.63(m、1H)、5.36-5.29(m、1H)、5.26-5.21(m、1H)、3.80(d、J=13.0Hz、1H)、3.72(d、J=13.0Hz、1H)、3.21-3.13(m、1H)、3.12-3.01(m、2H)、2.92-2.79(m、3H)、2.32-2.07(m、2H)、1.97-1.93(m、5H)、1.89(s、3H)、1.46-1.40(m、1H)、0.95-0.91(m、6H)。
化合物BG2 ESI563.1(M+H)+。
1H NMR(500MHz、CD3OD)δ 8.56(d、J=1.5Hz、1H)、8.23(d、J=2.0Hz、1H)、7.71(d、J=2.0Hz、1H)、7.64(t、J=1.5Hz、1H)、7.61-7.52(m、1H)、7.20-7.16(m、1H)、7.14(t、J=7.5Hz、2H)、6.57(d、J=9.0Hz、1H)、5.57-5.54(m、2H)、5.34(d、J=53.0Hz、1H)、4.16(d、J=13.0Hz、1H)、3.84(d、J=13.0Hz、1H)、3.46(s、1H)、3.40-3.33(m、2H)、3.92-3.25(m、1H)、2.75-2.72(m、1H)、2.61-2.58(m、1H)、2.38-2.23(m、2H)、2.00(d、J=3.0Hz、6H)、1.97(t、J=7.5Hz、1H)、1.62-1.57(m、1H)、1.48-1.43(m、1H)、0.90(d、J=6.5Hz、6H)。
化合物BH1及び化合物BH2の調製((3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸)
ステップ1:(3S)-メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエート
N,N-ジメチルホルムアミド(15mL)中の2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(950mg、3.06mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート塩酸塩(979mg、3.06mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(1.17g、6.12mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(827mg、6.12mmol)、及びトリエチルアミン(3.40mL、24.49mmol)の混合物を、56
oCで一晩攪拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=1:1)で精製し、(3S)-メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエートを褐色の固体(1.6g)として得た。収率83%(ESI576.2(M+H)
+)。
ステップ2:(3S)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(((R)-3-フルオロピロリジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエート(1.6g、2.80mmol)を、MeOH(30mL)中のLiOH-H
2O(1.18g、28.00mmol)及びH
2O(3mL)で、室温で16時間処理した。完了後、反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~60%MeCN)で精製し、ジアステレオマー生成物BH1(568mg)及びBH2(586mg)を白色の固体として得た。
化合物BH1 ESI562.3(M+H)+。1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.75(d、J=2.0Hz、1H)、7.50-7.47(m、1H)、7.36(t、J=7.5Hz、1H)、7.29(d、J=8.0Hz、1H)、7.11(t、J=7.5Hz、1H)、7.05(d、J=10.5Hz、3H)、6.97(d、J=7.0Hz、1H)、6.48(d、J=9.5Hz、1H)、5.75(t、J=7.5Hz、1H)、5.35-5.31(m、1H)、5.23-5.20(m、1H)、3.69-3.65(m、2H)、3.14-2.94(m、3H)、2.86-2.76(m、2H)、2.74-2.69(m、1H)、2.30-2.17(m、1H)、2.14-2.03(m、1H)、1.96-1.92(m、5H)、1.88(s、3H)、1.47-1.39(m、1H)、0.95-0.93(m、6H)。
化合物BH2 ESI562.2(M+H)+。1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.72(d、J=2.0Hz、1H)、7.59-7.54(m、1H)、7.41(t、J=7.5Hz、1H)、7.34(d、J=7.5Hz、1H)、7.12(t、J=7.5Hz、2H)、7.07(d、J=6.0Hz、2H)、7.02(d、J=7.5Hz、1H)、6.56(d、J=9.0Hz、1H)、5.54-5.50(m、2H)、5.32-5.48(m、1H)、4.13(d、J=13.5Hz、1H)、3.81(d、J=13.0Hz、1H)、3.42(d、J=3.0Hz、1H)、3.37-3.33(m、2H)、3.26-3.22(m、1H)、2.72-2.68(m、1H)、2.56-2.52(m、1H)、2.36-2.22(m、2H)、2.00-1.94(m、7H)、1.60-1.54(m、1H)、1.49-1.44(m、1H)、0.89-0.85(m、6H)。
化合物BI1及び化合物BI2の調製((3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸)
ステップ1:(3S)-エチル3-(2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート
DMF(4mL)中の2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(182mg、0.65mmol)、(S)-エチル3-アミノ-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(150mg、0.5mmol)、EDCI(191mg、1mmol)、HOBt(135mg、1mmol)、及びDIEA(258mg、7mmol)の混合物を、40
oCで4時間撹拌した。混合物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、(3S)-エチル3-(2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエートを黄色の油(140mg)として得た。収率50%(ESI560.3(M+H)
+)。
ステップ2:(3S)-3-(2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパン酸
(3S)-エチル3-(2-(4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(140mg、0.25mmol)を、EtOH(3mL)中のLiOH-H
2O(32mg、0.75mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~60%MeCN)で精製し、ジアステレオマー生成物BI1(44mg)及びBI2(44mg)を白色の固体として得た。
化合物BI1 ESI532.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.65(d,J=7.2Hz、1H)、7.37(t、J=7.6Hz、1H)、7.27(d、J=7.8Hz、1H)、7.17-7.07(m、3H)、7.04(s、1H)、6.99(d、J=7.5Hz、1H)、6.59(s、1H)、6.44(d、J=7.1Hz、1H)、5.69-5.64(m、1H)、5.13(s、1H)、3.31-3.21(m、2H)、3.01-2.85(m、2H)、2.73(s、6H)、2.60-2.57(m、2H)、2.05-2.01(m、2H)、1.98(s、6H)、1.48-1.42(m、1H)、0.97-0.94(m、6H)。
化合物BI2 ESI532.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.69(d、J=7.2Hz、1H)、7.38(t、J=7.6Hz、1H)、7.29(d、J=7.8Hz、1H)、7.18-7.03(m、4H)、6.99(d、J=7.5Hz、1H)、6.58(s、1H)、6.50(d、J=6.7Hz、1H)、5.65(s、1H)、5.15(s、1H)、3.39(s、1H)、3.29(s、1H)、2.94(s、2H)、2.77(s、6H)、2.58-2.53(m、2H)、2.01(d、J=11.7Hz、8H)、1.46(s、1H)、0.94-0.90(m、6H)。
化合物BJ1及び化合物BJ2の調製((3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸)
ステップ1:エチル(3S)-エチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエート
DMF(2mL)中の2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(100mg、0.33mmol)、及び(S)-エチル3-アミノ-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(99mg、0.33mmol)の溶液に、EDCI(95mg、0.5mmol)、HOBT(68mg、0.5mmol)、及びDIEA(129mg、1mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を真空内で濃縮し、残留物をC18/80gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、(3S)-エチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエートを褐色の固体(70mg)として得た。収率37%(ESI576.3(M+H)
+)。
ステップ2:(3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸
(3S)-エチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-((3-フルオロアゼチジン-1-イル)メチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエート(70mg、0.12mmol)を、メタノール(2mL)中のLiOH-H
2O(38mg、0.9mmol)及び水(1mL)で、周囲温度で2時間処理した。反応混合物を1N HClでPH 4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:ACN、0~60%)での逆相HPLCにより精製し、ジアステレオマー生成物BJ1(24mg)及びジアステレオマー生成物BJ2(30mg)を白色の固体として得た。
化合物BJ1 ESI548.3(M+H)+
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 7.70(s、1H)、7.45-7.26(m、3H)、7.15-6.94(m、5H)、6.47(d、J=9.3Hz、1H)、5.76(t、J=8.0Hz、1H)、5.38(t、J=7.3Hz、1H)、5.16(d、J=57.3Hz、1H)、3.82-3.66(m、2H)、3.57-3.53(m、2H)、3.47-3.37(m、2H)、2.84-2.81(m、2H)、1.94(m、8H)、1.50-1.37(m、1H)、0.97(t、J=6.7Hz、6H)。
化合物BJ2 ESI548.3(M+H)+
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 7.67(d、J=2.3Hz、1H)、7.55-7.51(m、1H)、7.44(t、J=7.6Hz、1H)、7.36(d、J=7.8Hz、1H)、7.18-7.00(m、5H)、6.56(d、J=9.3Hz、1H)、5.59(t、J=7.6Hz、1H)、5.49-5.41(m、1H)、5.27-5.24(m、1H)、4.09-4.05(m、2H)、3.96-3.75(m、4H)、2.71-2.67(m、2H)、2.04-1.88(m、7H)、1.66-1.58(m、1H)、1.44-1.38(m、1H)、0.91-0.88(m、6H)。
化合物BK1及び化合物BK2の調製((3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸)
ステップ1:メチル(3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエート
DMF(4mL)中の2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(80mg、0.29mmol)、メチル(S)-3-アミノ-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート(96mg、0.34mmol)、EDCI(109mg、0.57mmol)、HOBt(77mg、0.57mmol)、及びDIEA(185mg、1.43mmol)の混合物を、室温で4時間撹拌した。混合物を濃縮し、C18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、メチル(3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエートを黄色の油(140mg)として得た。収率50%(ESI546.3(M+H)
+)。
ステップ2:(3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸
メチル(3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエート(140mg、0.26mmol)を、THF(6mL)中のLiOH-H
2O(54mg、1.28mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC Aで精製し、ジアステレオマー生成物BK1(25.2mg)及びジアステレオマー生成物BK2(37.3mg)を白色の固体として得た。
化合物BK1 ESI532.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.72(d、J=2.1Hz、1H)、7.56(dd、J=9.4、2.3Hz、1H)、7.40(t、J=7.6Hz、1H)、7.30(d、J=7.8Hz、1H)、7.16-6.98(m、5H)、6.61(d、J=9.3Hz、1H)、5.66(dd、J=10.6、5.4Hz、1H)、5.16(t、J=5.3Hz、1H)、3.37-3.35(m、1H)、3.22-3.14(m、1H)、2.95-2.80(m、2H)、2.71(s、6H)、2.62(m、2H)、2.08-1.94(m、8H)、1.50-1.40(m、1H)、0.95(dd、J=19.9、6.6Hz、6H)。
化合物BK2 ESI532.3(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.67(s、1H)、7.54(d、J=9.3Hz、1H)、7.41(t、J=7.6Hz、1H)、7.32(d、J=7.8Hz、1H)、7.14-7.08(m、4H)、7.02(d、J=7.5Hz、1H)、6.61(d、J=9.3Hz、1H)、5.68-5.59(m、1H)、5.38-5.31(m、1H)、3.36-3.33(m、1H)、3.28-3.25(m、1H)、2.95-2.90(m、1H)、2.85-2.81(m、7H)、2.61(dd、J=14.8、4.2Hz、1H)、2.52-2.47(m、1H)、2.05-1.94(m、7H)、1.91-1.81(m、1H)、1.43-1.41(m、1H)、0.92(t、J=7.2Hz、6H)。
化合物BL1及び化合物BL2の調製((3S)-3-(2-(5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパン酸)
ステップ1:5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)ピリジン-2(1H)-オン
MeOH(10mL)中のメチル2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)アセトアルデヒド(1.0g、7.29mmol)及びアゼチジン(416mg、7.30mmol)の混合物を、室温で30分間撹拌した。NaBH(OAc)
3(4.6g、21.9mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH 2:1)で精製し、5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)ピリジン-2(1H)-オンを黄色の油(800mg)として得た。収率62%(ESI179.1(M+H)
+)。
ステップ2:エチル2-(5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
MeCN(40mL)中の5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)ピリジン-2(1H)-オン(800mg、4.49mmol)、エチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(2.2g、6.74mmol)、及びK
2CO
3(1.8g、13.47mmol)の混合物を、80
oCで一晩攪拌した。混合物を濾過し、ACN(5mL)で洗浄した。濾液を真空内で濃縮し、残留物をC18/80gカラム(A:水/0.01%TFA、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、エチル2-(5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを無色の油(600mg)として得た。収率42%(ESI321.2(M+H)
+)。
ステップ3:2-(5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(600mg、1.88mmol)を、THF(10mL)中のLiOH-H
2O(394mg、9.40mmol)及びH
2O(2mL)で、室温で1時間処理した。混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。混合物を真空内で濃縮し、残留物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、2-(5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を赤色の固体(150mg)として得た。収率27%(ESI293.2(M+H)
+)。
ステップ4:エチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート
H
2O(1.5mL)中のジオキサン(6mL)中の(S)-3-アミノ-3-(3-ブロモフェニル)プロパノエート(200mg、0.54mmol)、(4-フルオロ-2,6-ジメチルフェニル)ボロン酸(110mg、0.65mmol)、及びK
2CO
3(224mg、1.62mmol)の混合物に、PdCl
2(dppf)(40mg、0.054mmol)を加えた。混合物を窒素大気下で、110℃に2時間加熱した。水(20mL)を加え、溶液をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル中15%EtOAc)で精製し、エチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエートを無色の油(190mg)として得た。収率80%(ESI316.1[M-100+H]
+)。
ステップ5:エチル(S)-3-アミノ-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート
DCM(3mL)中のエチル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート(90mg、0.29mmol)に、HCl-ジオキサン(4M、1mL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、真空内で濃縮し、エチル(S)-3-アミノ-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエートを白色の固体(68mg)として得、さらに精製せずに使用した。収率99%(ESI316.1[M+H]
+)。
ステップ6:エチル(3S)-3-(2-(5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート
DMF(4mL)中の2-(5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(53mg、0.18mmol)、エチル(S)-3-アミノ-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート(68mg、0.22mmol)、EDCI(52mg、0.27mmol)、HOBt(36mg、0.27mmol)、及びDIEA(70mg、0.54mmol)の混合物を、室温で6時間撹拌した。混合物を真空内で濃縮し、残留物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、(3S)-3-(2-(5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエートを黄色の油(50mg)として得た。収率47%(ESI590.2(M+H)
+)。
ステップ8:(3S)-3-(2-(5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパン酸
メチル(3S)-3-(2-(5-(2-(アゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート(50mg、0.085mmol)を、THF(4mL)中のLiOH-H
2O(11mg、0.255mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で3時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC Aで精製し、ジアステレオマー生成物BL1(7.5mg)及びBL2(10.5mg)を白色の固体として得た。
化合物BL1 ESI562.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.64(d、J=2.1Hz、1H)、7.52(dd、J=9.4、2.4Hz、1H)、7.42(t、J=7.6Hz、1H)、7.35(d、J=7.8Hz、1H)、7.09(s、1H)、7.01(d、J=7.5Hz、1H)、6.85(dd、J=9.6、2.6Hz、2H)、6.61(d、J=9.3Hz、1H)、5.63(dd、J=10.4、5.2Hz、1H)、5.22(t、J=5.5Hz、1H)、4.02-4.01(m、2H)、3.89(q、J=8.5Hz、2H)、3.40-3.35(m、2H)、2.78-2.75(m、2H)、2.67(d、J=5.6Hz、2H)、2.33-2.27(m、2H)、2.11-1.94(m、8H)、1.49-1.37(m、1H)、0.95(dd、J=17.8、6.6Hz、6H)。
化合物BL2 ESI562.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.55(d、J=2.1Hz、1H)、7.48(dd、J=9.3、2.4Hz、1H)、7.43(t、J=7.6Hz、1H)、7.35(d、J=7.8Hz、1H)、7.11(s、1H)、7.02(d、J=7.5Hz、1H)、6.85(d、J=9.7Hz、2H)、6.60(d、J=9.3Hz、1H)、5.63(dd、J=8.5、7.0Hz、1H)、5.41(dd、J=10.0、3.9Hz、1H)、4.17-3.99(m、4H)、3.48-3.35(m、2H)、2.82-2.60(m、3H)、2.55-2.38(m、3H)、2.04-1.94(m、7H)、1.85-1.76(m、1H)、1.52-1.36(m、1H)、0.94-0.89(m、6H)。
化合物BM1及び化合物BM2の調製((3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸)
ステップ1:(E)-2-メトキシ-5-(2-メトキシビニル)-4-メチルピリジン
THF(40mL)中の(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(8.5g、24.8mmol)及びt-BuOK(4.6g、41.3mmol)の混合物を、室温で20分間撹拌した。10mLのTHF中の6-メトキシ-4-メチルニコチンアルデヒド(2.5g、16.5mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を40mLの水に注ぎ、EtOAc(50mL×2)で抽出した。有機層を真空内で濃縮し、残留物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、(E)-2-メトキシ-5-(2-メトキシビニル)-4-メチルピリジンを無色の油(1.8g)として得た。収率61%(ESI180.1(M+H)
+)。
ステップ2:2-(6-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)アセトアルデヒド
(E)-2-メトキシ-5-(2-メトキシビニル)-4-メチルピリジン(1.8g、10mmol)を、TFA(20mL)で、室温で4時間で処理した。溶媒を真空内で除去し、2-(6-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)アセトアルデヒドを赤色の油(1.5g、粗製)として得、さらに精製せずに使用した。(ESI166.1(M+H)
+)。
ステップ3:2-(6-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)-N,N-ジメチルエタンアミン
DCE(30mL)中の2-(6-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)アセトアルデヒド(1.45g、8.78mmol)、ジメチルアミン(THF中、17.5mL、35.72mmol)、及びAchoo(0.8g、13.2mmol)の混合物を、室温で15分間撹拌した。NaBH(OAc)
3(3.71g、17.5mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH 10:1)で精製し、2-(6-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)-N,N-ジメチルエタンアミンを黄色の油(850mg)として得た。収率50%(ESI195.1(M+H)
+)。
ステップ4:5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチルピリジン-2-オール
HBr/AcOH(20mL)中の2-(6-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)-N,N-ジメチルエチルアミン(850mg、4.38mmol)の混合物を、75
oCで16時間加熱した。溶媒を真空内で除去し、残留物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチルピリジン-2-オールを赤色の固体(650mg)として得た。収率82%(ESI181.1(M+H)
+)。
ステップ5:エチル2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
MeCN(20mL)中の5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチルピリジン-2-オール(650mg、3.6mmol)、エチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(1.71g、7.2mmol)、及びK
2CO
3(1.49g、10.8mmol)の混合物を、80
oCで一晩攪拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、エチル2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(500mg)を得た。収率43%(ESI323.2(M+H)
+)。
ステップ6:2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(500mg、1.55mmol)を、MeOH(10mL)中のLiOH-H
2O(260mg、6.2mmol)及びH
2O(2mL)で、室温で2時間処理した。混合物を1NHClでpH4~5に酸性化し、C18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(420mg)として得た。収率92%(ESI295.2(M+H)
+)。
ステップ7:(3S)-メチル3-(2-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチル-6-オキソシクロヘキサ-2,4-ジエニル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート
DMF(4mL)中の2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(100mg、0.34mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(101mg、0.34mmol)、EDCI(130mg、0.68mmol)、HOBt(92mg、0.68mmol)、及びDIEA(175mg、1.36mmol)の混合物を、40
oCで2時間撹拌した。混合物を濃縮し、C18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、(3S)-メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエートを赤色の油(130mg)として得た。収率67%(ESI574.2(M+H)
+)。
ステップ8:(3S)-3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパン酸
(3S)-メチル3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(130mg、0.23mmol)を、MeOH(3mL)中のLiOH-H
2O(39mg、0.92mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~60%MeCN)で精製し、ジアステレオマー生成物BM1(36.9mg)及びBM2(42.3mg)を白色の固体として得た。
化合物BM1ESI546.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.52(s、1H)、7.40(t、J=7.6Hz、1H)、7.32(d、J=7.7Hz、1H)、7.17-7.11(m、1H)、7.08(d,J=7.5Hz、2H)、7.05(s、1H)、7.00(d、J=7.5Hz、1H)、6.38(s、1H)、5.65(t、J=8.1Hz、1H)、5.37(t、J=6.7Hz、1H)、5.18(d、J=57.3Hz、1H)、4.01(d、J=9.4Hz、2H)、3.80-3.55(m、2H)、3.05(s、2H)、2.78(d、J=6.7Hz、2H)、2.66-2.61(m、2H)、2.25(s、3H)、2.00-1.87(m、8H)、1.42-1.38(m、1H)、0.95-0.91(m、6H)。
化合物BM2ESI546.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.56(s、1H)、7.42(t、J=7.6Hz、1H)、7.34(d、J=7.8Hz、1H)、7.12(m、J=18.3、11.4、6.5Hz、4H)、7.02(d、J=7.5Hz、1H)、6.46(s、1H)、5.62(t、J=7.7Hz、1H)、5.41-5.37(m、1H)、3.32-3.26(m、1H)、3.24-3.12(m、1H)、3.00-2.87(m、2H)、2.84(s、6H)、2.63-2.58(m、1H)、2.58-2.45(m、1H)、2.28(s、3H)、2.05-1.90(m、7H)、1.83-1.70(m、1H)、1.49-1.29(m、1H)、0.91-0.86(m、6H)。
化合物BN1及び化合物BN2の調製((3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸)
ステップ1:5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)ピリジン-2(1H)-オン
MeOH(30mL)中の2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)アセトアルデヒド(1.5g、11mmol)、AcOH(0.8g、13.2mmol)、及び3-フルオロアゼチジン塩酸塩(1.47g、13.2mmol)の混合物を、室温で30分間攪拌した。NaBH(OAc)
3(4.66g、22mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をC18/120gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)ピリジン-2(1H)-オンを黄色の油(2g、粗製)として得た。(ESI197.2(M+H)
+)。
ステップ4:エチル2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
トルエン(40mL)中の5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)ピリジン-2(1H)-オン(1.9g、9.7mmol)、エチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(3.45g、14.5mmol)、及びCs
2CO
3(9.5g、29.1mmol)の混合物を、110
oCで一晩攪拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をC18/120gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、エチル2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを黄色の油(650mg)として得た。収率20%(ESI339.1(M+H)
+)。
ステップ5:2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(650mg、1.92mmol)を、MeOH(10mL)中のLiOH-H
2O(322mg、7.68mmol)及びH
2O(2.5mL)で、室温で2時間処理した。混合物を1NHClでpH4~5に酸性化し、C18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(350mg)として得た。収率59%(ESI311.2(M+H)
+)。
ステップ6:(3S)-メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエート
DMF(4mL)中の2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(120mg、0.39mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(133mg、0.47mmol)、EDCI(150mg、0.78mmol)、HOBt(105mg、0.78mmol)、及びDIEA(201mg、1.56mmol)の混合物を、45
oCで2時間撹拌した。混合物をC18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、(3S)-メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエートを油(120mg)として得た。収率52%(ESI576.
2(M+H)
+)。
ステップ7:(3S)-3-(2’,6’--ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエート(120mg、0.2mmol)を、MeOH(4mL)中のLiOH-H
2O(34mg、0.8mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~60%MeCN)で精製し、ジアステレオマー生成物BN1(30mg)及びジアステレオマー生成物BN2(34.9mg)を白色の固体として得た。
化合物BN1 ESI562.0(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.59(d、J=2.0Hz、1H)、7.46-7.42(m、1H)、7.40(t、J=7.6Hz、1H)、7.31(d、J=7.8Hz、1H)、7.17-7.12(m、1H)、7.11-7.06(m、2H)、7.04(s、1H)、7.01(d、J=7.5Hz、1H)、6.54(d、J=9.3Hz、1H)、5.68(t、J=8.1Hz、1H)、5.28(t、J=6.2Hz、1H)、5.16-5.11(m、1H)、4.04-4.00(m、2H)、3.78-3.61(m、2H)、3.22-3.06(m、2H)、2.78-2.69(m、2H)、2.65-2.59(m、2H)、1.97-1.93(m、8H)、1.45-1.39(m、1H)、0.95-0.92(m、6H)。
化合物BN2ESI562.0(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.55(s、1H)、7.48-7.45(m、1H)、7.43(t、J=7.6Hz、1H)、7.34(d、J=7.8Hz、1H)、7.12-7.08(m、4H)、7.04(d、J=7.5Hz、1H)、6.59(d,J=9.3Hz、1H)、5.66-5.61(m、1H)、5.40-5.36(m、1H)、5.37-5.19(m、1H)、4.31(d、J=42.0Hz、2H)、3.95(d、J=10.3Hz、2H)、3.32(s、2H)、2.79-2.63(m、3H)、2.56-2.51(m、1H)、2.04-1.91(m、7H)、1.86-1.72(m、1H)、1.41-1.38(m、1H)、0.92-0.88(m、6H)。
化合物BO1及び化合物BO2の調製((3S)-3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパン酸)
ステップ1:(E)-2-メトキシ-5-(2-メトキシビニル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン
0℃でのTHF(13.406mL)中の(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(1.0g、2.95mmol)の溶液に、カリウムtert-ブトキシド(376mg、3.35mmol)を加えた。反応物を0
oCで1時間撹拌した後、THF(6.5mL)中の6-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒド(550mg、2.68mmol)の溶液を加えた。反応物を室温で一晩撹拌し、NH4Cl溶液でクエンチした。混合物を抽出し(EtOAcx 3)、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0~100酢酸エチル:ヘキサン)で精製し、(E)-2-メトキシ-5-(2-メトキシビニル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン(450mg)を得た。収率72%(ESI234.2(M+H)
+)。
ステップ2:2-(6-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アセトアルデヒド
DCM(29.689mL)中の(E)-2-メトキシ-5-(2-メトキシビニル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン(450mg、1.930mmol)の溶液に、TFA(0.595mL、7.72mmol)及び水(0.591mL、32.8mmol)を加えた。反応物を45
oCで18時間撹拌した。反応物をDCMで希釈し、NaHCO3でクエンチした。混合物を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2-(6-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アセトアルデヒド(343mg)を得、さらに精製せずに使用した。収率81%(ESI220.18(M+H)
+)。
ステップ3:2-(6-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-N,N-ジメチルエタン-1-アミン
DCE(7.8mL)中の2-(6-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アセトアルデヒド(0.34g、1.6mmol)の溶液に、ジメチルアミン(3.9mL、7.8mmol)及び酢酸(0.05mL、0.78mmol)を加え、1時間撹拌した。溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.6g、3.1mmol)を加えた。反応物を12時間撹拌し、次いで濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0~35%DCM(1%TEA):MeOH0~30%)で精製し、2-(6-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-N,N-ジメチルエタン-1-アミン(305mg)を得た。収率79%(ESI249.27(M+H)
+)。
ステップ4:5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
HBr(酢酸中33%)(4.04mL、24.57mmol)を、2-(6-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-N,N-ジメチルエタン-1-アミン(0.305g、1.229mmol)に加え、圧力容器内で75
oCに加熱した。4時間後、溶媒を除去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(修飾因子として1%TEAを含む0~25%DCM:MeOH)で精製し、5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(219mg)を得た。収率76%(ESI 235.15(M+H)
+)。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 7.56(s、1H)、6.85(s、1H)、2.76(m、2H)、2.61(m、1H)、2.37(m、6H)
ステップ5:エチル2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
CH
3CN(60mL)中の5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(685mg、2.92mmol)、K
2CO
3(1.60g、11.55mmol)、及びエチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(1.60g、6.70mmol)の混合物を、85
oCで一晩攪拌した。溶媒を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH 2:1)で精製し、エチル2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを褐色の油(390mg)として得た。収率35%(ESI377.2(M+H)
+)。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.84(s、1H)、6.68(s、1H)、5.51(dd、J=11.0、5.0Hz、1H)、4.23(q、J=7.0Hz、2H)、2.77(t、J=8.0Hz、2H)、2.53(t、J=8.0Hz、2H)、2.33(s、6H)、2.18-2.12(m、1H)、2.08-2.02(m、1H)、1.46-1.38(m、1H)、1.27(t、J=7.0Hz、3H)、0.97(t、J=7.0Hz、6H)。
ステップ6:2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(390mg、1.0mmol)を、EtOH(10mL)中のLiOH一水和物(435mg、10.36mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で1時間処理した。混合物を1N HCl水溶液でpH4~5に酸性化した。混合物を真空内で濃縮し、シリカゲルカラム(MeOH:EtOAc 1:2)で精製し、2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を油(358mg)として得た。収率99%(ESI349.1(M+H)
+)。
ステップ7:(3S)-メチル3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート
DMF(3mL)中の2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(167mg、0.25mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート塩酸塩(167mg、0.52mmol)、EDCI(196mg、1.01mmol)、HOBt(135mg、1.00mmol)、及びDIEA(0.83mL、5.00mmol)の混合物を、室温で9時間撹拌した。混合物を濃縮し、C18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~92%)での逆相HPLCにより精製し、(3S)-メチル3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエートを褐色の油(99mg)として得た。収率64%(ESI614.2(M+H)
+)。
ステップ8:(3S)-3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパン酸
(3S)-メチル3-(2-(5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(99mg、0.16mmol)を、MeOH(10mL)中のLiOH一水和物(68mg、1.62mmol)及びH
2O(0.1mL)で、室温で20時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。混合物を真空内で濃縮し、分取HPLC Aで精製し、ジアステレオマー生成物BO1(26mg)及び化合物BO2(28mg)を白色の固体として得た。
化合物BO1 ESI600.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.89(s、1H)、7.36(t、J=8.0Hz、1H)、7.31(d、J=8.0Hz、1H)、7.10(t、J=7.5Hz、1H)、7.05(m、3H)、6.96(d、J=8.0Hz、1H)、6.80(s、1H)、5.70(t、J=8.0Hz、1H)、5.35(t、J=7.5Hz、1H)、3.07-3.00(m、2H)、2.95-2.90(m、2H)、2.74-2.69(m、8H)、1.98(t、J=7.5Hz、2H)、1.95(s、3H)、1.87(s、3H)、1.47-1.39(m、1H)、0.96(d、J=6.5Hz、3H)、0.94(d、J=6.5Hz、3H)。
化合物BO2 ESI600.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.84(s、1H)、7.41(t、J=7.5Hz、1H)、7.34(d、J=8.0Hz、1H)、7.12(t、J=7.5Hz、2H)、7.07(d、J=7.5Hz、2H)、7.02(d、J=7.0Hz、1H)、6.89(s、1H)、5.62(t、J=8.0Hz、1H)、5.48-5.45(m、1H)、3.27-3.22(m、1H)、3.20-3.15(m、1H)、2.97(t、J=7.0Hz、2H)、2.79(s、6H)、2.67-2.63(m、1H)、2.58-2.53(m、1H)、2.00-1.94(m、7H)、1.74-1.68(m、1H)、1.43-1.35(m、1H)、0.90-0.88(m、6H)。
化合物BP1及び化合物BP2の調製((3S)-3-(2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-(2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパン酸)
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-メチルニコチンアルデヒド
HBr/AcOH(50mL)中の6-メトキシ-4-メチルニコチンアルデヒド(5g、33mmol)の混合物を、100
oCで4時間加熱した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(EtOAc:MeOH 4:1)で精製し、6-ヒドロキシ-4-メチルニコチンアルデヒドを赤色の固体(6g、粗製)として得た。(ESI138.1(M+H)
+)。
ステップ2:(E)-5-(2-メトキシビニル)-4-メチルピリジン-2-オール
0
oCでのN
2大気下で、THF(40mL)中の(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(10.3g、30mmol)の混合物に、LiHMDS(38mL、50mmol)を滴下し、0
oCで20分間撹拌した。6-ヒドロキシ-4-メチルニコチンアルデヒド(2.74g、20mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を0
oCに冷却し、40mLの水を加え、0
oCで10分間撹拌した。混合物を濃縮し、C18/120gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、(E)-5-(2-メトキシビニル)-4-メチルピリジン-2-オールを赤色の油(1.5g)として得た。収率45%(ESI166.1(M+H)
+)。
ステップ3:2-(6-ヒドロキシ-4-メチルピリジン-3-イル)アセトアルデヒド
(E)-5-(2-メトキシビニル)-4-メチルピリジン-2-オール(1.5g、9.1mmol)を、TFA(15mL)で、室温で3時間処理した。溶媒を真空内で除去し、2-(6-ヒドロキシ-4-メチルピリジン-3-イル)アセトアルデヒドを赤色の油(2.2g、粗製)として得、さらに精製せずに使用した。(ESI152.2(M+H)
+)。
ステップ4:5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチルピリジン-2-オール
MeOH(20mL)中の2-(6-ヒドロキシ-4-メチルピリジン-3-イル)アセトアルデヒド(2g、13.2mmol)、3-フルオロアゼチジン塩酸塩(2.2g、19.8mmol)の混合物を、室温で30分間撹拌した。NaBH(OAc)
3(5.6g、26.4mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH 2:1)で精製し、5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチルピリジン-2-オールを黄色の油(1g)として得た。収率36%(ESI211.1(M+H)
+)。
ステップ5:エチル2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
MeCN(20mL)中のメチル5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)ピリジン-2(1H)-オン(1g、4.76mmol)、エチル4-メチル-2-(メチルスルホニルオキシ)ペンタノエート(1.36g、5.71mmol)、及びK
2CO
3(1.97g、14.28mmol)の混合物を、85
oCで一晩攪拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH 1:2)で精製し、エチル2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを白色の固体(500mg)として得た。収率30%(ESI353.2(M+H)
+)。
ステップ6:2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
エチル2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(500mg、1.42mmol)を、MeOH(10mL)中のLiOH-H
2O(298mg、7.1mmol)及びH
2O(2.5mL)で、室温で2時間処理した。混合物を1NHClでpH4~5に酸性化し、C18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(360mg)として得た。収率78%(ESI325.1(M+H)
+)。
ステップ7:(3S)-メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパノエート
DMF(4mL)中の2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(150mg、0.46mmol)、(S)-メチル3-アミノ-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)プロパノエート(130mg、0.46mmol)、EDCI(177mg、0.92mmol)、HOBt(124mg、0.92mmol)、及びDIEA(237mg、1.84mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、C18/40gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、(3S)-メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエートを黄色の油(200mg)として得た。収率74%(ESI590.2(M+H)
+)。
ステップ8:(3S)-3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタアミド)プロパン酸
(3S)-メチル3-(2’,6’-ジメチルビフェニル-3-イル)-3-(2-(5-(2-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)エチル)-4-メチル-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)プロパノエート(200mg、0.34mmol)を、MeOH(4mL)中のLiOH-H
2O(57mg、1.36mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~60%MeCN)で精製し、生成物BP1(77mg)及び生成物BP2(80mg)を白色の固体として得た。
化合物BP1 ESI576.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.52(s、1H)、7.40(t、J=7.6Hz、1H)、7.32(d、J=7.7Hz、1H)、7.17-7.11(m、1H)、7.08(d,J=7.5Hz、2H)、7.05(s、1H)、7.00(d、J=7.5Hz、1H)、6.38(s、1H)、5.65(t、J=8.1Hz、1H)、5.37(t、J=6.7Hz、1H)、5.18(d、J=57.3Hz、1H)、4.01(d、J=9.4Hz、2H)、3.80-3.55(m、2H)、3.05(s、2H)、2.78(d、J=6.7Hz、2H)、2.66-2.61(m、2H)、2.25(s、3H)、2.00-1.87(m、8H)、1.42-1.39(m、1H)、0.95-0.92(m、6H)。
化合物BP2 ESI576.2(M+H)+。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ 7.46(d、J=4.0Hz、1H)、7.43(d、J=7.6Hz、1H)、7.35(d、J=7.9Hz、1H)、7.14-7.10(m、2H)、7.10(d、J=6.9Hz、2H)、7.04(d、J=7.5Hz、1H)、6.46(s、1H)、5.62(t、J=7.8Hz、1H)、5.45-5.41(m、1H)、5.31(d、J=57.6Hz、1H)、4.31(s、2H)、3.93(s、2H)、3.30-3.17(m、2H)、2.84(d、J=15.8Hz、1H)、2.73-2.61(m、2H)、2.62-2.53(m、1H)、2.26(s、3H)、2.01(d、J=2.0Hz、6H)、1.93-1.89(m、1H)、1.82-1.73(m、1H)、1.39-1.35(m、1H)、0.91-0.88(m、6H)。
化合物BQ1及び化合物BQ2の調製((3S)-3-(2-(3-(ジフルオロメチル)-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパン酸)
ステップ1:5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-2-メトキシピリジン
0
oCでのN
2下で、乾燥DCM(100mL)中の5-ブロモ-2-メトキシニコチンアルデヒド(10.0g、46.3mmol)の混合物に、DAST(29.8g、185.2mmol)を加え、0
oCで2日間撹拌した。反応物を100mLの飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、NaHCO
3(飽和、100mL)及び塩水(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-2-メトキシピリジンを黄色の油(11.0g)として得た。収率100%(ESI238.1(M+H)
+)。
ステップ2:5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-オール
HBr(酢酸中33%、100mL)中の5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-2-メトキシピリジン(11.0g、46.2mmol)の混合物を、室温で5時間、次に40
oCで75分間攪拌した。混合物を濃縮し、100mLの飽和NaHCO
3溶液に注ぎ、DCMで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮し、5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-オールを白色固体(8.5g)として得、さらに精製することなく使用した。収率73.2%(ESI226.0(M+H)
+)。
ステップ3:エチル2-(5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
ACN(100mL)中の5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-オール(7.0g、31.2mmol)、エチル4-メチル-2-((メチルスルホニル)オキシ)ペンタノエート(14.0g、37.4mmol)、及びK
2CO
3(14.0g、62.5mmol)の混合物を、80
oCで一晩攪拌した。混合物を濾過し、ACN(20mL)で洗浄した。濾液を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc=4:1)で精製し、エチル2-(5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを白色の固体(10g)として得た。収率80.3%(ESI366.0(M+H)
+)。
ステップ4:エチル2-(5-アリル-3-(ジフルオロメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
ジオキサン(100mL)中のエチル2-(5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(6.0g、16.2mmol)、アリルトリブチルスタンナン(7.0g、19.2mmol)、CsF(5.0g、32.4mmol)、Pd(dba)
3(720mg、1.62mmol)、及びPCy
3(450mg、0.135mmol)の混合物を、100
oCで一晩攪拌した。混合物を水(200mL)に注ぎ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:EtOAc 4:1)で精製し、エチル2-(5-アリル-3-(ジフルオロメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを白色の固体(3.0g)として得た。収率71.6%(ESI328.1(M+H)+)。
ステップ5:エチル2-(3-(ジフルオロメチル)-2-オキソ-5-(2-オキソエチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
THF/H
2O(2/1、100mL)中のエチル2-(5-アリル-3-(ジフルオロメチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4(3.0g、9.1mmol)の混合物に、K
2OsO
4(33.7mg、0.09mmol)を加え、室温で1分間撹拌した。NaIO
4(3.9、18.3mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水(200mL)に注ぎ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、エチル2-(3-(ジフルオロメチル)-2-オキソ-5-(2-オキソエチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを黄色の油(3.0g、粗製)として得、さらに精製することなく使用した。(ESI330.1(M+H)+)。
ステップ6:エチル2-(3-(ジフルオロメチル)-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート
DCE(50ml)中のエチル2-(3-(ジフルオロメチル)-2-オキソ-5-(2-オキソエチル)ピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(3.0g、9.1mmol)、ジメチルアミン(THF中2M、14mL、28mmol)の混合物を、室温で30分間撹拌した。NaBH(OAc)
3(3.8g、18.2mmol)を少しずつ加え、反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空内で濃縮し、残留物をC18/120gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、エチル2-(3-(ジフルオロメチル)-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエートを黄色の油(2.0g)として得た。収率33.6%(ESI359.2(M+H)
+)。
ステップ7:2-(3-(ジフルオロメチル)-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸
THF(20mL)中のエチル2-(3-(ジフルオロメチル)-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタノエート(2.0g、5.5mmol)の混合物を、THF(20mL)中のLiOH-H
2O(40mg、1.01mmol)及び水(10mL)で、室温で2時間処理した。溶媒を真空内で除去し、残留物をC18/120gカラム(A:水10mM NH
4HCO
3、B:MeOH、0~100%)での逆相HPLCにより精製し、2-(3-(ジフルオロメチル)-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸を白色の固体(1.2g)として得た。収率85.6%(ESI331.1(M+H)
+)。
ステップ8:エチル(3S)-3-(2-(3-(ジフルオロメチル)-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート
MeCN(5mL)中の2-(3-(ジフルオロメチル)-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタン酸(120mg、0.36mmol)、エチル(S)-3-アミノ-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート(137mg、0.43mmol)、TCFH(151.2mg、0.54mmol)、及びNMI(149mg、1.8mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH 10:1)で精製し、エチル(3S)-3-(2-(3-(ジフルオロメチル)-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエートを黄色の固体(140mg)として得た。収率61%(ESI628(M+H)
+)。
ステップ12:(3S)-3-(2-(3-(ジフルオロメチル)-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパン酸
エチル(3S)-3-(2-(3-(ジフルオロメチル)-5-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-オキソピリジン-1(2H)-イル)-4-メチルペンタナミド)-3-(4’-フルオロ-2’,6’-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)プロパノエート(140mg、0.22mmol)を、EtOH(3mL)中のLiOH-H
2O(46.8mg、1.1mmol)及びH
2O(1mL)で、室温で2時間処理した。反応混合物を1N HClでpH4~5に酸性化した。溶媒を真空内で除去し、残留物を分取HPLC A(30~60%MeCN)で精製し、ジアステレオマー生成物BQ1(11mg)及びBQ2(14mg)を白色の固体として得た。
化合物BQ1 ESI600.2(M+H)+。1H NMR(400MHz、MeOD)δ 7.89(d、J=15.3Hz、2H)、7.39(t、J=7.6Hz、1H)、7.31(d、J=7.8Hz、1H)、7.05(s、1H)、7.00-6.96(m、1H)、6.74-6.64(m、3H)、5.67-5.58(m、1H)、5.21(t、J=5.9Hz、1H)、3.23-3.15(m、6.4Hz、1H)、3.04-2.86(m、3H)、2.76(s、6H)、2.68-2.59(m、2H)、2.03-1.93(m、8H)、1.45(s、1H)、0.96-0.92(m、6H)。
化合物BQ2 ESI600.3(M+H)+。1H NMR(400MHz、MeOD)δ 7.84(d、J=10.8Hz、2H)、7.42(t、J=7.6Hz、1H)、7.33(d、J=7.8Hz、1H)、7.08(s、1H)、7.01(d、J=7.5Hz、1H)、6.89-6.60(m、3H)、5.65-5.58(m、1H)、5.38-5.32(m、1H)、3.45-3.36(m、1H)、3.27-3.19(m、1H)、3.00-2.81(m、8H)、2.64-2.58(m、1H)、2.50-2.42(m、1H)、2.05-1.98(m、7H)、1.85-1.78(m、1H)、1.48-1.39(m、1H)、0.96-0.89(m、6H)。
実施例4:α4β7結合のための化合物の蛍光偏光アッセイ
蛍光偏光(FP)アッセイを使用して、フルオレセイン標識ペプチドCRSDTLCGE{Lys(FITC)}との結合競合を通じて化合物の活性を測定した。アッセイでは、6.5nMのインテグリンa4b7を、2mMの塩化マンガン、0.1mMの塩化カルシウム、20mMのHEPES緩衝剤(pH7.3)、150mMの塩化ナトリウム、0.01%のTritonX-100、2%のDMSO、及び3nMのフルオレセイン標識ペプチド中で試験化合物とインキュベートした。384ウェルプレートでアッセイを実行し、フルオレセイン標識ペプチドを添加する前に、インテグリンタンパク質を試験化合物と22℃で15分間プレインキュベートした。フルオレセイン標識ペプチドを添加した後、アッセイを22℃で1時間インキュベートし、蛍光偏光を測定した。IC50値を、非線形回帰、4パラメーター曲線フィッティングによって決定した。
参照による組み込み
本明細書で引用されるすべての米国特許ならびに米国及びPCT特許出願公開は、参照により本明細書に組み込まれる。
等価物
当業者は、日常的な実験のみを使用して、本明細書に記載の本発明の特定の実施形態に対する多くの等価物を認識するか、または確認することができるであろう。そのような等価物は、以下の特許請求の範囲によって網羅されることが意図される。
本発明の実施形態として例えば以下を挙げることができる。
[実施形態1]
式(I)によって表される化合物であって、
式中、
R
1
が、H、アルキル、アルキレン-シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルキレン-O-アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはアルキレン-CF
3
であり、
R
2
が、ヘテロシクリルであり、
R
3
が、
であり、
R
4
が、H、または(C
1
-C
6
)-アルキルであり、
R
a
が、H、アルキル、シクロアルキル、CN、または-O-アルキルであり、
R
b
が、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、-O-シクロアルキル、-O-アリール、または-O-ヘテロシクリルであり、
R
c
が、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはアルキレン-CF
3
であり、
R
d
が、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、-O-シクロアルキル、-O-アリール、または-O-ヘテロシクリルであり、及び
R
e
が、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルである、
前記化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[実施形態2]
R
1
が、アルキルである、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態3]
アルキルが、メチル、エチル、イソプロピル、n-プロピル、i-ブチル、n-ブチル、またはt-ブチルである、実施形態2に記載の化合物。
[実施形態4]
R
1
が、アルキレン-シクロアルキルである、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態5]
アルキレン-シクロアルキルが、メチレン-シクロプロピルである、実施形態4に記載の化合物。
[実施形態6]
R
1
が、ヘテロシクリルである、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態7]
ヘテロシクリルが、Nを含むヘテロシクリルである、実施形態6に記載の化合物。
[実施形態8]
ヘテロシクリルが、置換ヘテロシクリルである、実施形態6または7に記載の化合物。
[実施形態9]
R
1
が、アルキレン-O-アルキルである、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態10]
-アルキレン-O-アルキルが、-メチレン-O-メチルである、実施形態9に記載の化合物。
[実施形態11]
R
1
が、アリールである、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態12]
アリールが、フェニルである、実施形態11に記載の化合物。
[実施形態13]
フェニルが、非置換フェニルである、実施形態12に記載の化合物。
[実施形態14]
フェニルが、置換フェニルである、実施形態12に記載の化合物。
[実施形態15]
置換フェニルが、アルキル及びハロゲンから選択される1つ以上の置換基で置換される、実施形態14に記載の化合物。
[実施形態16]
R
1
が、アルキレン-CF
3
である、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態17]
アルキレン-CF
3
が、メチレン-CF
3
である、実施形態16に記載の化合物。
[実施形態18]
R
2
が、ヘテロシクリルである、実施形態1~17のいずれかに記載の化合物。
[実施形態19]
ヘテロシクリルが、置換ヘテロシクリルである、実施形態18に記載の化合物。
[実施形態20]
ヘテロシクリルが、N含有ヘテロシクリルである、実施形態18または19に記載の化合物。
[実施形態21]
前記N含有ヘテロシクリルが、6員~12員のヘテロシクリルである、実施形態20に記載の化合物。
[実施形態22]
R
2
が、アミノ、アルキル、及びアルコキシから選択される1つ以上の置換基で置換され、アルキルまたはアルコキシが、モルフィリノ、環状アミノ、または非環状アミノで置換され、ならびに前記アルキル、アルコキシ、モルホリノ、環状アミノ、または非環状アミノ部分が、1つ以上のアルコキシルまたはフッ素で任意に置換される、実施形態19~21のいずれかに記載の化合物。
[実施形態23]
R
2
が、非置換ピリジノニルである、実施形態21に記載の化合物。
[実施形態24]
R
2
が、置換ピリジノニルである、実施形態21に記載の化合物。
[実施形態25]
置換ピリジノニルが、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、アリール、ヘテロアリール、及びCF
3
から選択される1つ以上の置換基で置換される、実施形態24に記載の化合物。
[実施形態26]
R
2
が、
から選択される、実施形態18に記載の化合物。
[実施形態27]
R
2
が、
から選択される、実施形態18に記載の化合物。
[実施形態28]
R
3
が、
である、実施形態1~27のいずれかに記載の化合物。
[実施形態29]
R
a
が、メチル、シクロプロピル、CN、または-OMeである、実施形態28に記載の化合物。
[実施形態30]
R
b
が、アルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、-O-シクロアルキル、-O-アリール、または-O-ヘテロアリールである、実施形態1~29のいずれかに記載の化合物。
[実施形態31]
R
b
が、アルキルである、実施形態30に記載の化合物。
[実施形態32]
アルキルが、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、i-ブチル、またはt-ブチルである、実施形態31に記載の化合物。
[実施形態33]
アルキルが、t-ブチルである、実施形態32記載の化合物。
[実施形態34]
R
b
が、アリールまたはヘテロアリールである、実施形態30に記載の化合物。
[実施形態35]
R
b
が、置換アリールである、実施形態34に記載の化合物。
[実施形態36]
R
b
が、置換ヘテロアリールである、実施形態34に記載の化合物。
[実施形態37]
置換アリールまたは置換ヘテロアリールが、アルキル、ハロゲン、OH、-O-アルキル、CN、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルから選択される1つ以上の置換基で置換される、実施形態35または36に記載の化合物。
[実施形態38]
R
b
が、
から選択される、実施形態34に記載の化合物。
[実施形態39]
R
b
が、ヘテロシクリルである、実施形態30に記載の化合物。
[実施形態40]
ヘテロシクリルが、置換ヘテロシクリルである、実施形態39記載の化合物。
[実施形態41]
置換ヘテロシクリルが、アルキル、シクロアルキル、OH、及び-O-アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換される、実施形態40に記載の化合物。
[実施形態42]
R
b
が、
から選択される、実施形態41に記載の化合物。
[実施形態43]
R
b
が、
から選択される、実施形態39に記載の化合物。
[実施形態44]
R
b
が、-O-シクロアルキルである、実施形態30に記載の化合物。
[実施形態45]
-O-シクロアルキルが、-O-シクロブチルである、実施形態44に記載の化合物。
[実施形態46]
R
b
が、-O-アリールである、実施形態30に記載の化合物。
[実施形態47]
-O-アリールが、-O-フェニルである、実施形態46に記載の化合物。
[実施形態48]
R
3
が、
である、実施形態1~27のいずれかに記載の化合物。
[実施形態49]
R
c
が、アルキル、シクロアルキル、(ヘテロシクリル)アルキル、ハロゲン、またはCF
3
である、実施形態48に記載の化合物。
[実施形態50]
アルキルが、メチルまたはエチルである、実施形態49に記載の化合物。
[実施形態51]
R
c
が、CF
3
である、実施形態49に記載の化合物。
[実施形態52]
R
3
が、
である、実施形態1~27のいずれかに記載の化合物。
[実施形態53]
R
d
が、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルである、実施形態48~52のいずれかに記載の化合物。
[実施形態54]
R
d
が、アリールである、実施形態53に記載の化合物。
[実施形態55]
アリールが、置換アリールである、実施形態54に記載の化合物。
[実施形態56]
置換アリールが、アルキル、シクロアルキル、(ヘテロシクリル)アルキル、ハロゲン、OH、OMe、CF
3
、及びCNから選択される1つ以上の置換基で置換される、実施形態55に記載の化合物。
[実施形態57]
R
d
が、
から選択される、実施形態54に記載の化合物。
[実施形態58]
R
d
が、ヘテロシクリルである、実施形態53に記載の化合物。
[実施形態59]
ヘテロシクリルが、置換ヘテロシクリルである、実施形態58に記載の化合物。
[実施形態60]
R
d
が、ヘテロアリールである、実施形態53に記載の化合物。
[実施形態61]
ヘテロアリールが、置換ヘテロアリールである、実施形態60に記載の化合物。
[実施形態62]
R
d
が、
である、実施形態61に記載の化合物。
[実施形態63]
置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロアリールが、アルキル及びシクロアルキルから選択される1つ以上の置換基で置換される、実施形態59または61に記載の化合物。
[実施形態64]
R
d
が、
から選択される、実施形態53に記載の化合物。
[実施形態65]
R
3
が、
である、実施形態1~27のいずれかに記載の化合物。
[実施形態66]
R
e
が、アリールである、実施形態65に記載の化合物。
[実施形態67]
アリールが、フェニルである、実施形態66に記載の化合物。
[実施形態68]
フェニルが、置換フェニルである、実施形態67に記載の化合物。
[実施形態69]
置換フェニルが、アルキル置換フェニルである、実施形態68に記載の化合物。
[実施形態70]
R
e
が、
である、実施形態69に記載の化合物。
[実施形態71]
R
e
が、ヘテロシクリルである、実施形態65に記載の化合物。
[実施形態72]
ヘテロシクリルが、置換ピロリジニルである、実施形態71に記載の化合物。
[実施形態73]
置換ピロリジニルが、アルキル置換ピロリジニルである、実施形態72に記載の化合物。
[実施形態74]
R
e
が、
である、実施形態73に記載の化合物。
[実施形態75]
R
4
が、Hである、実施形態1~74のいずれかに記載の化合物。
[実施形態76]
R
4
が、(C
1
-C
6
)-アルキルである、実施形態1~74のいずれかに記載の化合物。
[実施形態77]
R
4
が、メチル、エチル、イソ-プロピル、n-プロピル、イソ-ブチル、n-ブチル、またはtert-ブチルである、実施形態76に記載の化合物。
[実施形態78]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態79]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態80]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態81]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態82]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態83]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態84]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態85]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態86]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態87]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態88]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態89]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態90]
前記化合物が、
からなる群から選択される、実施形態1に記載の化合物。
[実施形態91]
実施形態1~90のいずれかに記載の化合物と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む、薬学的組成物。
[実施形態92]
炎症性腸疾患、回腸肛門吻合、好酸球性食道炎、膵炎、インスリン依存型糖尿病、***炎、胆嚢炎、胆管炎、胆管周囲炎、慢性気管支炎、慢性副鼻腔炎、喘息、移植片対宿主病、肺の慢性炎症性疾患、HIV、及び血液腫瘍からなる群から選択される、疾患または状態を治療する方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の実施形態1~90のいずれかに記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
[実施形態93]
前記疾患または状態が、炎症性腸疾患である、実施形態92記載の方法。
[実施形態94]
前記炎症性腸疾患が、大腸炎、クローン病、回腸炎、セリアック病、非熱帯性スプルー、血清陰性関節症に関連する腸症、胃腸炎、または嚢炎である、実施形態93に記載の方法。
[実施形態95]
前記疾患または状態が、大腸炎であり、前記大腸炎が、潰瘍性大腸炎、顕微鏡的大腸炎、または膠原性大腸炎である、実施形態94に記載の方法。
[実施形態96]
前記疾患または状態が、嚢炎であり、前記嚢炎が、直腸結腸切除術から生じる、実施形態94に記載の方法。
[実施形態97]
前記疾患または状態が、胃腸炎である、実施形態92に記載の方法。
[実施形態98]
胃腸炎が、好酸球性胃腸炎である、実施形態97に記載の方法。
[実施形態99]
前記疾患または状態が、好酸球性食道炎である、実施形態92に記載の方法。
[実施形態100]
前記疾患または状態が、肺の慢性炎症性疾患である、実施形態92記載の方法。
[実施形態101]
前記肺の慢性炎症性疾患が、間質性線維症である、実施形態100に記載の方法。
[実施形態102]
前記間質性線維症が、過敏性肺炎、膠原病、またはサルコイドーシスである、実施形態101に記載の方法。
[実施形態103]
前記疾患または状態が、血液腫瘍である、実施形態92に記載の方法。
[実施形態104]
前記血液腫瘍が、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、及び多発性骨髄腫からなる群から選択される、実施形態103に記載の方法。