JP7364536B2 - ワークの搬送制御を行う機械システム - Google Patents

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Description

本発明は、移動するワークに対して作業を行う機械システムに関し、特にワークの搬送制御を行う機械システムに関する。
移動するワークに対して産業用ロボット等の機械を用いて作業を行う場合、機械の作業可能領域内でワークに対して作業を行うため、機械の処理能力に応じてワークの搬送速度を制御することがある。斯かる機械システムに関しては、例えば後述の文献が公知である。
特許文献1には、ロボットの処理が追い付かずワークの取りこぼしが発生したとき、取りこぼしたワーク数を減らすようにコンベヤの速度を制御する一方で、単位時間に搬送するワーク数が初期設定値よりも減少してロボットに待ち時間が生じるとき、待ち時間が少なくなるようにコンベヤの速度を制御することが開示されている。
特許文献2には、ロボットの動作速度に合わせ、搬送コンベヤの搬送速度を調整し、ロボットの遊び時間を少なくし、ワークの取り落としのない又は少ない最適な搬送速度にする必要があることが開示されている。
特許文献3には、コンベヤのベルトを一定の速度で移動させ、撮像の時間間隔を一定としてもよいし、又はベルト上のワークの密度やロボットの処理速度に基づいてベルトの速度を変化させ、ベルトの速度に応じて撮像の時間間隔を変化させてもよいことが開示されている。
特許文献4には、ワークの搬送方向におけるロボットの上流側と、トレイの搬送方向におけるロボットの上流側と、にセンサを配設し、ワークの位置、形状及び数量を検知すると共にトレイの数量及び空きを検知することにより、ピックアップコンベヤ上のワークの搬送量が急激に増加した場合であっても、センサからの情報に応じてプレイスコンベヤの搬送速度を速くすると共にその搬送速度に最適なロボットの動作を決定することが開示されている。
特許文献5には、決定した作業対象の搬送機最適制御パラメータに基づき搬送機を制御し、決定した作業対象の位置と作業対象の搬送機最適制御パラメータとに基づき、ロボットの作業計画を生成し、生成した制御計画に従ってロボットを制御することが開示されている。
特開平11-090871号公報 特開2005-111607号公報 特開2007-015055号公報 特開2012-184102号公報 特開2019-150911号公報
機械の作業可能領域内の下流に設けた搬送停止ラインをワークが作業未完のまま通過したらワークの搬送を停止し、搬送停止ラインより下流のワークに対する作業を終えたら直ぐにワークの搬送を再開すると、搬送停止ラインの上流側近傍にワークが密集していた場合に搬送の停止と再開が繰り返し発生することがある。
そこで、移動するワークに対して作業を行う機械システムにおいて不必要な搬送制御を抑制する技術が求められている。
本開示の一態様は、作業可能領域を通過するワークに対して作業を行う機械と、機械の作業限界ラインよりワークの進行方向で上流に設けた搬送減速ラインと、搬送減速ラインより上流に設けた搬送加速ラインと、に基づき、ワークの搬送を制御する搬送制御部と、を備え、搬送制御部は、ワークが搬送減速ラインを作業未完のまま通過した場合にワークの搬送速度を減速させると共に、作業限界ラインと搬送加速ラインとの間に存在するワークに対する作業が完了した後にワークの搬送速度を加速させ、搬送制御部は、作業可能領域の上流側の指定領域に存在するワーク数を用いて機械の予想作業率を算出し、予想作業率に基づいてワークの搬送速度を制御する、機械システムを提供する。
本開示の一態様によれば、搬送減速ラインの上流側近傍にワークが密集していたとしても、密集したワークに対して作業を終えた後にワークの搬送を加速するため、不必要なワークの搬送制御を抑制できる。
一実施形態における機械システムの概略構成を示す斜視図である。 一実施形態における搬送制御ラインを示す平面図である。 一実施形態における機械システムのブロック図である。 ワークの搬送速度の制御の他の実施例を示す平面図である。 ワークの搬送速度の制御の別の実施例を示す平面図である。 他の実施形態における機械システムのブロック図である。 機械システムの概略動作を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。各図面において、同一又は類似の構成要素には同一又は類似の符号が付与されている。また、以下に記載する実施形態は、特許請求の範囲に記載される発明の技術的範囲及び用語の意義を限定するものではない。
図1は本実施形態における機械システム1の概略構成を示している。機械システム1は、ワーク10に対して所定の作業を行う1つ又は複数の機械11と、機械11の端部に取付けられたツール12と、機械11及びツール12を制御する制御装置13と、を備えている。ワーク10は、物品10a又は物品10aを載置可能なトレイ10bを含み、コンベヤ、AGV(automated guided vehicle)等の搬送部14によって搬送されて機械11の作業可能領域15に到来する。機械11は、パラレルリンク型ロボットであるが、多関節ロボット等の他の産業用ロボットでもよいし、又は工作機械、建設機械等の他の産業機械でもよい。ツール12は、吸着式ハンドであり、例えば4つの物品10aを1つのトレイ10bに載置するために使用される。但し、ツール12は、複数の爪部を備えたハンドでもよいし、又はワーク10に対する作業内容に応じて他のツール、例えばシーリングツール、溶接ツール、ねじ締結ツール、半田付けツール、レーザ加工ツール等でもよい。制御装置13は、CPU(central processing unit)等のプロセッサを備えた公知の制御装置でよい。
図2は本実施形態における搬送制御ラインを示している。図1及び図2に示すように、機械システム1は、機械11の処理能力に応じてワークの搬送速度を制御するため、3つの搬送制御ラインを備えている。第1搬送制御ラインは、ワークの進行方向Xで機械11の作業可能領域15内の下流側に設けた作業限界ライン16aであり、第2搬送制御ラインは、ワークの進行方向Xで作業限界ライン16aより上流に設けた搬送減速ライン16bであり、第3搬送制御ラインは、ワークの進行方向Xで搬送減速ライン16bより上流に設けた搬送加速ライン16cである。これら搬送制御ラインは、機械11毎に設けられてもよいし、又は複数の機械11のうちの最下流に配置した機械11にのみ設けられてもよい。また、作業限界ライン16aは、最下流に配置した機械11の作業可能領域15よりもさらに下流に設けることもある(図1の最も右側の符号16aを参照。)。
図2を参照すると、機械システム1は、例えばワークAが搬送減速ライン16bを作業未完のまま通過した場合にワークの搬送速度を減速させ、作業限界ライン16aと搬送加速ライン16cとの間に存在するワークA、Bに対する作業を終えたら直ぐにワークの搬送速度を加速させる。これにより、搬送減速ライン16bの上流側近傍にワークが密集していたとしても、密集したワークに対して作業を終えた後にワークの搬送を加速させるため、不必要な加減速制御を抑制することが可能になる。なお、減速時の搬送速度は、0(搬送停止)でもよい。又は後述のように、ワークが作業限界ライン16aを通過するか否かの予測に基づき決定した搬送速度でもよい。
図1を再び参照すると、機械システム1は、ワーク10の搬送速度を制御するため、搬送制御ラインを監視する第1センサ17を備えていてもよい。第1センサ17は、ワーク10を検知可能な二次元カメラ、三次元カメラ等でよい。機械システム1は、第1センサ17を用いて、ワーク10が作業未完のまま搬送減速ライン16bを通過したか否かの判定を行ってもよいし、又は作業限界ライン16aと搬送加速ライン16cとの間に存在するワーク10に対する作業が完了したか否かの判定を行ってもよい。
代替的に、機械システム1は、ワーク10の到来を検知する第2センサ18を備えていてもよい。第2センサ18は、ワーク10の位置、姿勢、移動量等を検知可能な二次元カメラ、三次元カメラ等でよいが、ワーク10の位置のみを検知可能な光電センサ、接触センサ等でもよい。後者のセンサを用いる場合、機械システム1は、第2センサ18に加えて、ワーク10の移動量を検知可能な第3センサ19を備えているとよい。第3センサ19は、搬送部14の回転軸に取付けたロータリーエンコーダ等でよい。機械システム1は、第2センサ18の情報と、必要に応じて第3センサ19の情報とに基づき、少なくともワーク10の現在位置を管理し、第1センサ17を使用せずに、少なくともワーク10の現在位置に基づき、ワーク10が作業未完のまま搬送減速ライン16bを通過したか否かの判定を行ってもよいし、又は作業限界ライン16aと搬送加速ライン16cとの間に存在するワーク10に対する作業が完了したか否かの判定を行ってもよい。
或いは、機械システム1は、ワーク10の基準位置が既知である場合には、第1センサ17も第2センサ18も使用せずに、第3センサ19で取得したワーク10の移動量に基づいてワーク10の現在位置を管理し、少なくともワーク10の現在位置に基づき、ワーク10が作業未完のまま搬送減速ライン16bを通過したか否かの判定を行ってもよいし、又は作業限界ライン16aと搬送加速ライン16cとの間に存在するワーク10に対する作業が完了したか否かの判定を行ってもよい。
図3は本実施形態における機械システム1の構成を示している。制御装置13は、少なくとも動作プログラム21を記憶する記憶部22と、動作プログラム21に基づいて機械11の動作を制御する動作制御部23と、機械駆動モータ24を駆動する機械駆動部25と、ツール駆動モータ26を駆動するツール駆動部27と、を備えている。動作プログラム21は、作業内容に応じて機械11の基本的な動作指令を記述したプログラムであり、動作制御部23は、動作プログラム21に基づいて機械駆動部25又はツール駆動部27に動作指令を送出する。機械駆動部25又はツール駆動部27は、動作指令に基づいて機械駆動モータ24又はツール駆動モータ26に電気を供給する。
制御装置13は、ワークの情報(現在位置、姿勢、移動量、作業状態等)を管理するワーク管理部28と、ワークの情報(現在位置、姿勢、移動量等)をセンサ座標系から機械座標系に変換する変換部29と、をさらに備えている。ワーク管理部28は、第2センサ18のみを用いて、又は第2センサ18と第3センサ19を用いて、又はワークの基準位置が予め既知である場合には第3センサ19のみを用いて、少なくともワークの現在位置を管理することができる。さらに、機械システム1が複数の機械11を備える場合、ワーク管理部28は、複数の機械11に対するワークの作業分配を管理してもよい。ワーク管理部28は、例えばワークが機械11の作業限界ラインを作業未完のまま通過したら見逃したワークを下流の機械11に分配してもよい。ワーク管理部28は、例えば次の表に示すようなワーク用データベースを用いてワークの情報を管理するとよい。ワーク用データベースは、複数の制御装置13の間で同期されるか又は共有される。
Figure 0007364536000001
ワーク管理部28は、ワークが作業可能領域内に到来すると、ワークの情報(現在位置、姿勢、移動量等)を変換部29に送出し続け、変換部29は、ワークの情報(現在位置、姿勢、移動量等)をセンサ座標系から機械座標系に変換し続ける。動作制御部23は、ワークの情報(現在位置、姿勢、移動量等)に応じて、機械の目標動作(目標位置、目標速度、目標姿勢等)を含む動作指令を機械駆動部25及びツール駆動部27へ送出し続ける。これにより、機械11がワークを追いかけながら作業を行うことになる。特定のワークに対する作業を完了すると、ワーク管理部28は、次のワークの情報(現在位置、姿勢、移動量等)を変換部29に送出し続け、前述の処理が繰り返される。ワーク管理部28がワークの情報(現在位置、姿勢、移動量等)を機械座標系で管理する場合には、変換部29が各種センサとワーク管理部28との間に設けられてもよい。
制御装置13は、前述の搬送制御ラインに基づき、ワークの搬送を制御する搬送制御部35をさらに備えている。搬送制御部35は、第1センサ17のみを用いて、又はワーク管理部28の情報を用いて、ワークが作業未完のまま搬送減速ラインを通過したか否かの判定を行ってもよいし、又は作業限界ラインと搬送加速ラインとの間に存在するワークに対する作業が完了したか否か等の判定を行ってもよい。第1センサ17を用いる場合、搬送制御部35は、第1センサ17の情報に対して、例えばパターンマッチング、ブロブ等を適用してワークを検出することにより、これら判定を行う。
ワーク管理部28の情報を用いる場合、搬送制御部35は、例えば前述のワーク用データベースを参照し、物品No.1の現在位置(X490)を機械No.2の搬送減速ラインの位置(X470)と比較することにより、物品No.1が搬送減速ラインを作業未完のまま通過したか否かを判定してもよい。また、搬送制御部35は、例えば前述のワーク用データベースを参照し、作業限界ラインの位置(X500)と搬送加速ラインの位置(X450)との間に存在する物品No.1(X490)と物品No.2(X460)に対する作業が完了したか否かを作業状態(未完)から判定してもよい。
また、搬送制御部35は、例えば前述のワーク用データベースを参照し、トレイNo.1の現在位置(X410)を機械No.2の搬送減速ラインの位置(X470)と比較すると共に、載置箇所1-4の物品の有無を判定することにより、トレイNo.1が搬送減速ラインを作業未完のまま通過したか否かを判定してもよい。さらに、搬送制御部35は、例えば前述のワーク用データベースを参照し、作業限界ラインの位置(X500)と搬送加速ラインの位置(X450)との間に存在するトレイNo.1(X495)に対する作業が完了しているか否かを作業状態(未完)から判定してもよい。
搬送制御部35は、シーリング、溶接といった他の作業を行う実施形態でも同様の搬送制御を行う。搬送制御部35は、例えば前述のワーク用データベースを参照し、ワークの現在位置を搬送減速ラインの位置と比較し、ワークのシーリング箇所、溶接箇所等の作業が完了したか否かを作業状態から判定してもよい。また、搬送制御部35は、例えば前述のワーク用データベースを参照し、作業限界ラインと搬送加速ラインとの間に存在するワークに対する作業が完了したか否かを作業状態から判定してもよい。
或いは、搬送制御部35は、ワークが作業未完のまま搬送減速ラインを通過した旨の通知をワーク管理部28から受入れてもよいし、又は作業限界ラインと搬送加速ラインとの間に存在するワークに対する作業が完了した旨の通知をワーク管理部28から受入れてもよい。搬送制御部35は、ワークが作業未完のまま搬送減速ラインを通過した場合には、搬送駆動モータ36の速度を減速させ、作業限界ラインと搬送加速ラインとの間に存在するワークに対する作業が完了した場合には、搬送駆動モータ36の速度を加速させる。
制御装置13は、ワーク管理部28の情報と機械11のサイクルタイムとに基づいてワークが作業未完のまま作業限界ラインを通過するか否かを予測する予測部34を備え、予測結果に基づいてワークの搬送速度を決定してもよい。予測部34は、例えば前述のワーク用データベースを参照し、ワークの移動量(v=20cm/s)と物品No.2の作業限界ラインまでの距離(d2=X500-X460)とに基づいて物品No.2が作業限界ラインに到達する到達時間(t2=d2/v)を算出し、到達時間(t2)をサイクルタイム(c)と比較することにより(t2-c>0)、物品No.2が作業未完のまま作業限界ラインを通過するか否かを予測する。さらに、予測部34は、次に到来する物品No.3についても同様の予測を行う(t3-2c>0)。物品No.3が作業未完のまま作業限界ラインを通過すると予測された場合には(t3-2c≦0)、搬送制御部35は、物品No.3が作業未完のまま作業限界ラインを通過しないような搬送速度(v’<d3/2c)を決定し、決定した搬送速度まで減速又は加速させることができる。
或いは、前述の作業限界ラインの通過予測をせずに、ワークの搬送速度を後述のように制御してもよい。図4はワーク10の搬送速度の制御の他の実施例を示している。搬送制御部35は、作業可能領域15に対する機械11の相対現在位置30に基づいてワーク10の搬送速度を制御してもよい。つまり搬送制御部35は、機械11が作業可能領域15の上流側で現在作業しているのか又は下流側で現在作業しているのかに基づき、ワーク10の搬送速度を制御するとよい。例えば機械11の作業可能領域15の最上流位置を0%とし、最下流位置を100%とした場合に、機械11の相対現在位置30が50%より小さいときはワーク10の搬送速度を加速し、50%より大きいときは減速する、といった制御を行う。なお、このようなワーク10の搬送制御を行い、一方で、前述したようにワーク10が作業未完のまま搬送減速ラインを通過したときにはワーク10の搬送速度をさらに減速し、作業限界ラインと搬送加速ラインとの間に存在するワーク10に対する作業が完了したら、ワーク10の搬送速度を加速する制御を行うとよい。
図5はワーク10の搬送速度の制御の別の実施例を示している。搬送制御部35は、機械11の予想作業率を算出し、予想作業率に基づいてワーク10の搬送速度を制御してもよい。機械11の予想作業率の算出には、指定領域31に存在するワーク数を使用するとよい。例えば機械11の作業可能領域15の上流側150mmの領域を指定領域31とした場合に、指定領域31にワーク10が2個あり、ワーク10の搬送速度が300mm/sであり、2台の機械11でワーク10を等分配して作業するとき、上流側の機械11が1個のワーク10に対して作業を行うため、機械11の予想作業率は1[個]×300[mm/s]/150[mm]=2[個/s]=120[個/min]として算出できる。機械11の作業能力が150[個/min]であるとすると、ワーク10の搬送速度を150[個/min]/120[個/min]=1.25倍して375mm/sに変更することで、機械11の予想作業率を1[個]×375[mm/s]/150[mm]=2.5[個/s]=150[個/min]まで高めることができる。つまり機械11の本来の作業能力を最大限まで引き出すことが可能になる。なお、このようなワーク10の搬送制御を行い、一方で、前述したようにワーク10が作業未完のまま搬送減速ラインを通過したときはワーク10の搬送速度をさらに減速し、作業限界ラインと搬送加速ラインとの間に存在するワーク10に対する作業が完了したら、ワーク10の搬送速度を加速する制御を行うとよい。
図6は他の実施形態における機械システム1の構成を示している。この構成では、機械システム1が上位コンピュータ装置32を備えており、上位コンピュータ装置32は各制御装置13と通信可能に接続されている。上位コンピュータ装置32は、第1センサ17、第2センサ18、第3センサ19といった各種センサから取得した情報を高速に処理し、処理結果に基づいて種々の指令を各制御装置13へ伝達するように構成されている。ワーク管理部28、変換部29、搬送制御部35、及び予測部34は、制御装置13に夫々設けられるのではなく、上位コンピュータ装置32に集約される。これにより、複数の制御装置13の間で、種々のプログラム、種々のデータの共有が可能になり、機械システム1の保守性を高めることができる。
図7は機械システム1の概略動作を示している。機械システム1は、機械制御と搬送制御を別のフローで行うとよい。機械制御では、先ずステップS10において、第2センサを用いて少なくともワークの位置を検出し、ステップS11において、第3センサを用いてワークの移動量を検出する。但し、第2センサがワークの移動量も検知可能な場合には、第2センサのみでワークの現在位置を管理できるため、ステップS11の処理が不要になる。また、ワークの基準位置が予め既知である場合には、第3センサのみでワークの現在位置を管理できるため、ステップS10の処理が不要になる。
ステップS12では、少なくともワークの現在位置を管理する。機械を複数備える場合には、複数の機械に対するワークの作業分配を管理してもよい。ステップS13では、すくなくともワークの現在位置をセンサ座標系から機械座標系へ座標変換する。但し、ワークの情報(現在位置、姿勢、移動量等)を機械座標系で管理する場合には、ステップS11とステップS12の間でステップS13の処理を行うこともある。
ステップS14では、ワークの情報(現在位置、姿勢、移動量等)に基づき、機械をワークに追従させる。ステップS15では、ツールを用いてワークに対して作業を行う。ステップS16では、作業可能領域内のワークの有無を判定する。作業すべきワークが作業可能領域内に無い場合には(ステップS16のYES)、処理を終了し、作業可能領域内に作業すべきワークが有る場合には(ステップS16のNO)、ステップS13に戻り、次のワークに対する作業を繰り返す。
他方、搬送制御では、先ずステップS20において、少なくともワークの現在位置に基づき、ワークが作業未完のまま搬送減速ラインを通過したか否かを判定する。但し、ステップS20では、第1センサを用いて判定してもよい。ワークが作業未完のまま搬送減速ラインを通過していない場合には(ステップS20のNO)、ステップS20の処理を繰り返す。ワークが作業未完のまま搬送減速ラインを通過した場合には(ステップS20のYES)、ステップS21で搬送速度を減速させる。減速中に、機械制御では、作業限界ラインと搬送加速ラインとの間に存在するワークに対する作業が行われる。
ステップS22では、少なくともワークの現在位置に基づき、作業限界ラインと搬送加速ラインとの間に存在するワークに対する作業が完了したか否かを判定する。但し、ステップS22は、機械制御側で行い、作業限界ラインと搬送加速ラインとの間に存在するワークに対する作業が完了した旨の通知を受入れるステップでもよい。作業限界ラインと搬送加速ラインとの間に存在するワークに対する作業が完了していない場合には(ステップS22のNO)、ステップS22の処理を繰り返す。作業限界ラインと搬送加速ラインとの間に存在するワークに対する作業が完了した場合には(ステップS22のYES)、ステップS23で搬送速度を加速させる。
以上の実施形態によれば、搬送減速ラインの上流側近傍にワークが密集していたとしても、密集したワークに対して作業を終えた後にワークの搬送を加速するため、不必要なワークの搬送制御を抑制できる。
前述の「~部」は、半導体集積回路で構成されてもよいし、プロセッサで実行されるプログラムで構成されてもよい。また前述のフローチャートを実行するプログラムは、コンピュータ読取り可能な非一時的記録媒体、例えばCD-ROM等に記録して提供してもよい。
本明細書において種々の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲に記載された範囲内において種々の変更を行えることを認識されたい。
1 機械システム
10 ワーク
11 機械
12 ツール
13 制御装置
14 搬送部
15 作業可能領域
16a 作業限界ライン
16b 搬送減速ライン
16c 搬送加速ライン
17 第1センサ
18 第2センサ
19 第3センサ
21 動作プログラム
22 記憶部
23 動作制御部
24 機械駆動モータ
25 機械駆動部
26 ツール駆動モータ
27 ツール駆動部
28 ワーク管理部
29 変換部
30 相対現在位置
31 指定領域
32 上位コンピュータ装置
34 予測部
35 搬送制御部
36 搬送駆動モータ

Claims (14)

  1. 作業可能領域を通過するワークに対して作業を行う機械と、
    前記機械の作業限界ラインより前記ワークの進行方向で上流に設けた搬送減速ラインと、前記搬送減速ラインより上流に設けた搬送加速ラインと、に基づき、前記ワークの搬送を制御する搬送制御部と、
    を備え、
    前記搬送制御部は、前記ワークが前記搬送減速ラインを作業未完のまま通過した場合に前記ワークの搬送速度を減速させると共に、前記作業限界ラインと前記搬送加速ラインとの間に存在する前記ワークに対する前記作業が完了した後に前記ワークの搬送速度を加速させ
    前記搬送制御部は、前記作業可能領域の上流側の指定領域に存在するワーク数を用いて前記機械の予想作業率を算出し、前記予想作業率に基づいて前記ワークの搬送速度を制御する、機械システム。
  2. 前記搬送減速ライン及び前記搬送加速ラインを監視する第1センサをさらに備え、前記搬送制御部は、前記第1センサの情報に基づいて前記ワークが前記搬送減速ラインを作業未完のまま通過したか否かを判定する、請求項1に記載の機械システム。
  3. 前記作業可能領域に到来する前記ワークを検知する第2センサと、少なくとも前記第2センサの情報に基づいて少なくとも前記ワークの現在位置を管理するワーク管理部と、をさらに備え、前記搬送制御部は、前記ワーク管理部の情報に基づいて前記ワークが前記搬送減速ラインを作業未完のまま通過したか否かを判定する、請求項1に記載の機械システム。
  4. 前記ワークの移動量を検知する第3センサをさらに備える、請求項3に記載の機械システム。
  5. 前記ワークの移動量を検知する第3センサと、前記第3センサの情報に基づいて少なくとも前記ワークの現在位置を管理するワーク管理部と、をさらに備え、前記搬送制御部は、前記ワーク管理部の情報に基づいて前記ワークが前記搬送減速ラインを作業未完のまま通過したか否かを判定する、請求項1に記載の機械システム。
  6. 前記機械を複数備え、前記ワーク管理部は前記複数の機械に対する前記ワークの作業分配をさらに管理する、請求項3から5のいずれか一項に記載の機械システム。
  7. 前記機械を複数備え、前記作業限界ラインが前記機械毎に設けられ、前記ワーク管理部は前記ワークが前記作業限界ラインを作業未完のまま通過したら見逃した前記ワークを下流の機械に分配する、請求項3から6のいずれか一項に記載の機械システム。
  8. 前記ワーク管理部の情報と前記機械のサイクルタイムとに基づいて前記ワークが作業未完のまま前記作業限界ラインを通過するか否かを予測する予測部をさらに備え、前記搬送制御部は、前記予測に基づいて前記ワークの搬送速度を決定する、請求項3から7のいずれか一項に記載の機械システム。
  9. 前記搬送制御部は前記作業可能領域に対する前記機械の相対現在位置に基づいて前記ワークの搬送速度を制御する、請求項1から7のいずれか一項に記載の機械システム。
  10. 前記機械を複数備え、前記搬送減速ライン及び前記搬送加速ラインが前記複数の機械のうちの最下流に配置した前記機械にのみ設けられる、請求項1からのいずれか一項に記載の機械システム。
  11. 前記作業限界ラインは、前記ワークの進行方向において前記作業可能領域内の下流に設けられる、請求項1から10のいずれか一項に記載の機械システム。
  12. 前記機械は、少なくとも前記ワークの現在位置に基づいて前記ワークを追いかけながら前記作業を行う、請求項1から11のいずれか一項に記載の機械システム。
  13. 前記ワークは物品又は前記物品を載置可能なトレイを備える、請求項1から12のいずれか一項に記載の機械システム。
  14. 前記機械はロボット又は産業機械を含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の機械システム。
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