JP7362210B2 - コンクリート用アンカーの施工方法 - Google Patents
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Description
これによれば、既設穴を埋め戻すためのモルタル注入作業が不要になり、コンクリート用アンカーの施工効率を高めることができる。また、既設穴とは異なるコンクリート躯体の新たな場所に新設穴を形成せずに済むことから、コンクリート躯体にかかる負荷を最小限に留め、コンクリート躯体に必要とされる強度や耐久性を確実に維持することができる。また、既設穴より径が大きい削孔径の新設穴に更新アンカーを打設することにより、元アンカーが引張応力を与えていた応力負荷済領域より外側の健全なコンクリートの領域を利用して、更新アンカーを確実に効かせることができる。また、既設穴と同心状に、既設穴より径が大きい削孔径で新設穴を形成することにより、既設穴をガイドの下穴として利用し、真っ直ぐに同心状の新設穴を形成することができ、かかる観点からもコンクリート用アンカーの施工効率に優れる。
これによれば、既設穴より深さが深い削孔深さの新設穴に更新アンカーを打設することにより、元アンカーが引張応力を与えていた応力負荷済領域より外側の健全なコンクリートの領域をより広範囲に利用して、更新アンカーをより確実に効かせることができる。
これによれば、既設穴を埋め戻すためのモルタル注入作業が不要になり、コンクリート用アンカーの施工効率を高めることができる。また、既設穴とは異なるコンクリート躯体の新たな場所に新設穴を形成せずに済むことから、コンクリート躯体にかかる負荷を最小限に留め、コンクリート躯体に必要とされる強度や耐久性を確実に維持することができる。また、既設穴より深さが深い削孔深さの新設穴に更新アンカーを打設することにより、元アンカーが引張応力を与えていた応力負荷済領域より外側の健全なコンクリートの領域を利用して、更新アンカーを確実に効かせることができる。
これによれば、例えば既存のアンカー抜取具を用いて容易に本体打込式アンカーを抜き取り、撤去することができる。また、更新アンカーとされるスリーブ打込式アンカーは、インナー部材の雌ねじに取付ボルトが螺合され、取付ボルトに荷重が負荷されればテーパ部が拡張片により引き込まれて拡張力が生じ、定着力を増すことから、更新アンカーの定着力、支持力をより高めることができる。
これによれば、既設穴を埋め戻すためのモルタル注入作業が不要になり、コンクリート用アンカーの施工効率を高めることができる。また、既設穴とは異なるコンクリート躯体の新たな場所に新設穴を形成せずに済むことから、コンクリート躯体にかかる負荷を最小限に留め、コンクリート躯体に必要とされる強度や耐久性を確実に維持することができる。また、既設穴と同心状で、穴深さ方向の一部に部分拡径部を形成した新設穴に更新アンカーを打設することにより、元アンカーが引張応力を与えていた応力負荷済領域より外側の健全なコンクリートの領域を利用して、更新アンカーを確実に効かせることができる。
これによれば、既設穴より径が大きい削孔径の新設穴、若しくは既設穴より深さが深い削孔深さの新設穴、若しくは既設穴より径が大きい削孔径で且つ既設穴より深さが深い削孔深さでの新設穴に更新アンカーを打設することにより、元アンカーが引張応力を与えていた応力負荷済領域より外側の健全なコンクリートの領域をより広範囲に利用して、更新アンカーをより確実に効かせることができる。
これによれば、例えば既存のアンカー抜取具を用いて容易に本体打込式アンカーを抜き取り、撤去することができる。また、更新アンカーとされる拡底式アンカーは、部分拡径部を有する新設穴において部分拡径部で拡張片を開き、軸体に引抜方向の力が作用した時に、開いた拡張片から外側に向けてコンクリートを押す方向に力が作用するため、非常に大きな定着力を発現し、更新アンカーの定着力、支持力をより高めることができる。
本発明による第1実施形態のコンクリート用アンカーの施工方法は、コンクリート躯体100の既設穴101から図1に示す既存の元アンカー50を抜き取った後、コンクリート躯体100に既設穴101と同心状に形成した新設穴102に図2に示す新たな更新アンカー10を打設する施工方法である。
本発明による第1実施形態のコンクリート用アンカーの施工方法は、コンクリート躯体100の既設穴101から図1に示す既存の元アンカー50を抜き取った後、コンクリート躯体100に既設穴101と同心状に形成した新設穴104に図7に示す新たな更新アンカー20を打設する施工方法である。尚、元アンカー50の構成は第1実施形態と同一である。
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、各実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記内容や変形例も含まれる。
Claims (6)
- コンクリート躯体の既設穴から既存の元アンカーを抜き取る第1工程と、
前記既設穴と同心状に、前記既設穴より径が大きい削孔径で新設穴を削孔する第2工程と、
前記新設穴に新たな更新アンカーを打設する第3工程を備え、
前記元アンカーが、内周に取付ボルトが螺合される雌ねじが形成され且つ先端側に拡開片が形成された本体と、先端側から本体側に圧入されて前記拡開片を拡開するコーンから構成される本体打込式アンカーであり、
前記更新アンカーが、基部の先端側に先端に向かって漸次拡径するテーパ部が設けられ且つ前記基部の内周に取付ボルトが螺合される雌ねじが形成されたインナー部材と、先端側に前記テーパ部の圧入で拡張する拡張片が設けられたスリーブから構成されるスリーブ打込式アンカーであることを特徴とするコンクリート用アンカーの施工方法。 - 前記第2工程において、前記既設穴より深さが深い削孔深さで前記新設穴を削孔することを特徴とする請求項1記載のコンクリート用アンカーの施工方法。
- コンクリート躯体の既設穴から既存の元アンカーを抜き取る第1工程と、
前記既設穴と同心状に、前記既設穴より深さが深い削孔深さで新設穴を削孔する第2工程と、
前記新設穴に新たな更新アンカーを打設する第3工程を備え、
前記元アンカーが、内周に取付ボルトが螺合される雌ねじが形成され且つ先端側に拡開片が形成された本体と、先端側から本体側に圧入されて前記拡開片を拡開するコーンから構成される本体打込式アンカーであり、
前記更新アンカーが、基部の先端側に先端に向かって漸次拡径するテーパ部が設けられ且つ前記基部の内周に取付ボルトが螺合される雌ねじが形成されたインナー部材と、先端側に前記テーパ部の圧入で拡張する拡張片が設けられたスリーブから構成されるスリーブ打込式アンカーであることを特徴とするコンクリート用アンカーの施工方法。 - コンクリート躯体の既設穴から既存の元アンカーを抜き取る第1工程と、
前記既設穴と同心状に、穴深さ方向の一部に部分拡径部を形成して新設穴を削孔する第2工程と、
前記部分拡径部に拡張した拡張片を入り込ませるようにして前記新設穴に新たな更新アンカーを打設する第3工程を備えることを特徴とするコンクリート用アンカーの施工方法。 - 前記第2工程において、前記既設穴より径が大きい削孔径で前記新設穴を削孔する、若しくは前記既設穴より深さが深い削孔深さで前記新設穴を削孔する、若しくは前記既設穴より径が大きい削孔径で且つ前記既設穴より深さが深い削孔深さで前記新設穴を削孔することを特徴とする請求項4記載のコンクリート用アンカーの施工方法。
- 前記元アンカーが、内周に取付ボルトが螺合される雌ねじが形成され且つ先端側に拡張片が形成された本体と、前記本体の打込みにより本体側に圧入されたコーンから構成される本体打込式アンカーであり、
前記更新アンカーが、基部の先端側に先端に向かって漸次拡径するテーパ部が設けられ且つ前記基部の後端側に雄ねじ部が設けられている軸体と、基筒の先端側に薄肉部を介して前記テーパ部の圧入で拡張する拡張片が設けられたアウター部材から構成される拡底式アンカーであることを特徴とする請求項4又は5記載のコンクリート用アンカーの施工方法。
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