JP7360378B2 - Cds排ガス処理において排ガスを処理する方法 - Google Patents

Cds排ガス処理において排ガスを処理する方法 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、循環乾式洗浄(CDS)技術に関する。より具体的には、本発明は、
循環乾式洗浄装置中で排ガスを処理する方法であって、
しかも、汚染物質を含有する排ガスが、排ガス源から反応器へ通過し、
しかも、前記排ガスが、前記反応器に注入された吸収剤と接触し、そして、前記吸収剤と一緒に、前記排ガス中に吸収剤粒子の懸濁物を形成し、
しかも、前記汚染物質の少なくとも一部が、前記吸収剤によって捕捉され、そして前記排ガスが、徐々に、少なくとも部分的に及び/又は実質的に汚染物質が枯渇した排ガスに変換され始め、前記懸濁物が、微粒子制御装置に更に送られ、
しかも、前記吸収剤粒子が、前記排ガスから分離され、そして、汚染物質が実質的に枯渇した排ガスの流れと、吸収剤粒子の流れを、それぞれ形成し、
汚染物質が実質的に枯渇した排ガスの前記流れが、微粒子収集装置から煙突に向かって排出され、
吸収剤粒子の前記流れが、少なくとも部分的にリサイクルされて、そして、前記反応器に戻る、前記の方法に関する。
従来技術
燃焼排ガスは、汚染物質と一般に呼ばれる、環境に有害と考えられる物質を、含有する。排ガス処理は、HCl、HF及びSO、SOなどの主に酸性成分であるこれらの有害な物質を除去又は中和するために、ますます、しばしば実施される。洗浄技術を含む、排ガス処理用に様々なプロセスが使用される。
そのような技術の第一のタイプは、湿式洗浄装置を使用する湿式洗浄装置技術であり、それは、特定の化合物を目的とするための試薬のダスト又は溶液又は懸濁物用の水であることができる洗浄液と、目的の化合物又は微粒子物質との接触を介して、一般に働く。文献US2009/162269は、湿式排ガス脱硫(WFGD)法に関する。そのような方法は、WFGDシステムから、塩化物及び不要な化合物をパージするために、パージ液を使用する。パージ液は、典型的に、廃水処理施設に戻される。廃水処理施設は、高い主要経費及び運転費用を表す。そのような設置の費用を最小限にするために、パージ液は、リサイクルされて、そして、排ガス流からのフライアッシュと混合されて、湿ったフライアッシュを形成し、そして、湿ったフライアッシュ混合物は、排ガス流中に注入され、それによって、廃水処理設備に送られるパージ液の量を低減させる。
洗浄技術の第二のタイプは、半湿式洗浄システムとも呼ばれる半乾式洗浄システム及び乾式洗浄システムを含む。それらのシステムは、湿式洗浄装置と比較すると、処理された排ガスを水分で飽和しない。場合によっては、何の水分も添加されない一方で、他の事例では、凝縮なく排ガス中に蒸発できる量の水分のみが、添加される。
乾式又は半乾式洗浄装置の主な用途は、主に燃焼源からの、硫黄酸化物及び塩酸などの酸性気体の捕捉及び除去に関する。
本開示では、用語「循環乾式洗浄装置」又は「循環乾式洗浄装置設備」又は「循環乾式洗浄装置システム」は、循環乾式洗浄装置システム又は循環半乾式洗浄装置システムのどちらかのことを言う。
循環乾式洗浄装置(CDS)技術は、石炭を燃料とする火力発電所においてSO除去用に最初に発展した。今日、それは、燃料としてバイオマス、産業廃棄物又は都市廃棄物を使用する工業炉及びボイラー用の排ガス処理でも、使用される。CDS法は、未反応吸収剤、反応生成物及び燃焼ダスト、特にフライアッシュを含む、微粒子制御装置から収集された残留物の再循環に基づく。
CDSユニットは、一般にカルシウムベースの吸収剤である吸収剤及び排ガスを受けるための反応器を、一般に含む。反応器は、解放されたガスから固体(「残留物」とも呼ばれ、未反応吸収剤、反応生成物及びフライアッシュを含むもの)を濾過する微粒子制御装置が、その後に続く。これらの固体は、リサイクルループを通して後に反応器中に部分的にリサイクルされる。いくつかの新鮮な吸収剤が、前後に、反応器に周期的に又は連続的に添加されることができる。ほとんどの場合、汚染物質除去性能を改善するために及び残留物を再活性化するために、温度制御のために、水が、反応器中に及び/又は固体上に及び/又はループ中の他のどこかに、注入される。いくつかのCDS設備は、(スレーキングユニットとも呼ばれる)ハイドレーターを含むことができ、そして、CDS法に入る前に水和される生石灰CaOを使用することができる。いくつかの他のCDS設備は、いかなるハイドレーターも含まず、注入された新鮮な吸収剤が消石灰である。
US8709348によれば、CDSは「乾式」洗浄方法と呼ばれるが、それは、(再循環された/リサイクルされた材料を含む)粉末状の吸収剤上に噴霧されたか又は吸着された水であり、典型的に消石灰である粉末状の吸収剤でSO捕捉を達成してCaSO/CaSO反応生成物を形成する反応相である。
各々の粒子の湿潤領域が蒸発し始めると、SOが吸収されて、消石灰の溶解Ca(OH)と反応して、主にCaSO.1/2HOを形成する。CaSO.1/2HOは、これらの条件下では比較的不溶性なので、微細結晶が、溶液中に沈殿して未使用の水和表面積をブロック又はカバーする傾向があるであろう(US8709348を参照)。
US8709348によれば、典型的なCDSシステムでは、捕捉された固体材料の約95-99%が、吸収剤利用を増加させる目的で、反応器にリサイクルバックされる。残りの粉末状の吸収剤は、処分のためにCDSシステムからパージされる。このパージ流は、フライアッシュ、吸収剤副生物、及び未反応吸収剤を含有する。場合によっては、未反応吸収剤の濃度は、このパージ流の20重量%を超えることがある。反応中の使用済吸収剤に起因するロスと同様に、パージ流中の未反応吸収剤のこのロスは、新鮮な吸収剤の添加によって補充されなければならず、それによって、CDSシステムでの要求される吸収剤対硫黄比を増加させる。
そのような方法は、業界で周知である。例えば、リサイクル流中の石灰の再活性化及び石灰水和物(消石灰)表面積の最適化などの乾式洗浄技術のための吸収剤の使用を改善するためになされた多くの試みを記載する文献US8709348を参照。しかし、それらの試みは、循環乾式洗浄技術のための吸収剤の使用の最適化の点では、成功しなかった。
実際は、US8709348に続いて、酸性ガス捕捉に対する反応性を改善するための吸収剤の比表面積の最適化が、リサイクル流中の石灰の再活性化及び標準吸収剤が反応する追加の機会を提供する高いリサイクル率を考慮するCDSにおいては無用であるとして、記載された。水を添加することによるリサイクル流中の石灰の再活性化に関して、固体沈着及び織布ろ過装置からのフィルターケーキをきれいにする上での困難性に関連する問題が問題であることがあり、融解性の塩の添加の提案が、言及される。しかし、それらの塩は、良好な解決を実際には提供しないであろう。なぜなら、塩化カルシウムなどの添加剤は、運転費用を増すであろうからである。
文献US8709348に記載された乾式洗浄技術用の吸収剤の使用を改善するための解決は、フィルターユニットに接続した分級機を提供して、それから吸収剤粒子を受けて、反応器中での再使用のために反応器に接続したリサイクル流と、埋立てゴミ処理地に典型的に送られるパージ流とに、粒子を分離することである。分級機は、パージ流から粒子を受けるように動作可能に接続される。分級機は、パージ流からの粒子を、分級機から粗い固体を回収するために接続されて反応器中に供給される粗い固体の回収流と、分級機からの微細な粒子の処分のための廃棄物流とに、分離するように構成される。この文献によれば、粗い固体の回収流は、CDS法で依然として使用できる更に多くの未反応石灰を含有する、ということが確認された。
文献US6508994は、消石灰を含有する吸収剤の取扱いの問題を解決するための解決策に関する。この文献には、消石灰の貯蔵、取扱い及び輸送の間の問題を避けるために、生成物が、非常に少ない量の水を含有するべきであるが、同時に、非常に少ない含水量を含む消石灰生成物が低い比表面積を典型的に与えることを表わす、ということが、開示される。この問題を解決するために、この文献は、その場で消石灰として、排ガス中に直ちに新鮮に製造された消石灰を注入する(1分の範囲内)ことを、提案する。この文献は、消石灰が、少なくとも5重量%の水、好ましくは10~20重量%の間の水を含有して、より高い気孔率特性に達するべきであると、開示するが、その一方で、それによって得られる気孔率特性の測定については沈黙する。しかし、それによって得られる消石灰は、閉塞問題を避けるために、1分の範囲内でガス処理ユニット中に注入されるべきである。なぜなら、その高い表面積及び高い気孔率を持つ消石灰は、従来の消石灰に関して、より大きい量の水を吸収できるからである。
文献EP2260923は、文献US8709348と同様の技術に関するが、廃棄された吸収剤の一部は、残留物の測定特性に基づく制御された方法で、反応器中に戻されるために水で再活性化される。
文献US2014/0352530は、ガスクリーニングシステムの分野及びそのようなシステムを制御する方法に関する。この文献は、吸収剤材料がガス状汚染物質と反応した時のダスト材料の形成の問題に取り組む。塩化カルシウムなどの形成されたいくつかの物質は、ダスト材料を粘着性にする傾向があり、それは、ガスクリーニング設備中での厳しい運転障害を引き起こし得る。粘着性ダスト材料のそのような形成を妨げるために、ある方法が提供され、そこでは、吸収剤とガス状汚染物質の接触後に形成されるダスト材料の一部が、熱いプロセスガスから分離されて、少なくとも1つのダストパラメーターが測定される。ダストパラメーターは、分離されたダスト材料の密度、分離されたダスト材料の摩擦、分離されたダスト材料の吸湿性、及び、分離されたダスト材料の電気的性質から選択される。この測定に基づき、ガスクリーニングシステムの少なくとも1つの運転パラメーターが制御される。それらの運転パラメーターは、ガスクリーニングシステムへの新鮮な吸収剤の供給、ガスクリーニングシステムへの水の供給、ガスクリーニングシステムへの分離されたダスト材料の再循環の比率、及び、ガスクリーニングシステムへの入口での熱いプロセスガスの温度:を含む。この方法では、焼石灰又は消石灰が、新鮮な吸収剤として使用される。
同様の方法として、文献US2014/0352530と同じ目的を持つものが、文献EP1815903に提示される。
排ガス処理を改善する他のやり方は、文献US7857889に開示される。この文献によれば、供給された新鮮な吸収剤の質量の流れは、実質的に連続的なやり方で決定される再循環された固体物質中に吸収された少なくとも1つの汚染物質及び/又は新鮮な吸収剤の濃度の関数として、調節される。発明によれば、新鮮な(ロードされない)吸収剤の濃度、特に消石灰の濃度、及び/又は、吸収された汚染物質の濃度、特に塩化物、亜硫酸塩及び/又はフッ化物の濃度は、このやり方で決定される。新鮮な吸収剤の供給は、それぞれの成分の決定された濃度を基準として、調整される。
この文献の焦点は、例えばフーリエ変換近赤外分光計(FT-NIR分光計)を利用することによって、再循環された固体物質中の吸収された汚染物質の濃度及び/又は新鮮な吸収剤の濃度の実質的に連続的な決定によって、最も速い可能な反応をシステム変化に依然として提供するままである。これは、再循環された固体物質の連続的な定量分析を可能にする。分析は、排気ガス精製システム中に配置されたプローブを利用することによって、その場で実施することができる。
文献US8906333は、循環乾式洗浄装置中に存在する空気予熱器の腐食の問題を解決することを目的とする。高い硫黄含有量の燃焼燃料を使用するボイラーの場合には、空気予熱器を腐食する空気予熱器中のSO3の凝縮の問題が存在する。より良好な耐腐食性を提供するがより高価なエナメルなどの材料で作られている空気予熱器のエレメントを提供する代わりに、吸収剤が、空気予熱器への上流に注入され、その結果、吸収剤は、SO3凝縮物と反応することができて、空気予熱器を腐食から保護することができる。
見られるように、循環乾式洗浄技術を使用する多くの排ガス処理プロセスが、CDS技術の吸収剤消費を最適化する試みで、発展してきた。しかし、それらのほとんどは、複雑な制御システム又は扱いにくい装置を要求する。それらのプロセスは、後に埋立てゴミ処理されなければらなくてそれによって環境影響及びプロセスの費用を増加させる過剰の吸収剤消費を含むか、又は、使用される大量の吸収剤材料に起因する空気、電気などの大きなユーティリティー及び大きな装置設計を要求するか又は緩和するのが依然として困難なままの酸のピークの通常の発生さえも示す。
文献WO9616722は、下記の点を特徴とする、熱いプロセスガスからガス状汚染物質を分離する方法を与える:焼石灰が、新鮮な吸収剤として添加され、そして、ダスト分離器で分離されたダストの大部分が、実質的に連続的な流れで、ミキサーに供給されて、ミキサーから排出され、ダストは、ミキサー中で非常に長く保持されて、何回も再循環されて、湿った状態でのミキサー中の焼石灰の総滞留時間が、ミキサーに供給された水と実質的に完全に反応して消石灰を形成する時間を焼石灰が持つほど十分に長い。この文献は、消石灰というよりむしろ焼石灰の使用を助言する。消石灰は、比較的高価であると記載されており、そこで、比較的より安価な焼石灰を代わりに使用する様々な実験がなされた。石灰スレーキング設備は高価であり、そして、消石灰から焼石灰に変更した時には期待される利益は、現れなかった。
本発明の概要
本発明は、これらの欠点の少なくとも一部を解決することに直面し、下記のことを可能にする方法を提供する:要求排出標準に到達するために吸収剤の使用量を低減すること、埋立てゴミ処理されるべき残留物の量を低減すること、及び/又は、排ガスを処理するために要求される装置のサイズを低減して、同時に、複雑な制御ループを要求することなしで酸のピークの緩和を改善すること。
この問題を解決するために、本発明によれば、下記の方法が提供される:
循環乾式洗浄装置中で排ガスを処理する方法であって、
しかも、汚染物質を含有する排ガスが、排ガス源から反応器へ通過し、
しかも、前記排ガスが、前記反応器に注入された吸収剤と接触し、そして、前記吸収剤と一緒に、前記排ガス中に吸収剤粒子の懸濁物を形成し、
しかも、前記汚染物質の少なくとも一部が、前記吸収剤によって捕捉され、そして前記排ガスが、徐々に、少なくとも部分的に及び/又は実質的に汚染物質が枯渇した排ガスに変換され始め、前記懸濁物が、微粒子制御装置に更に送られ、
しかも、前記吸収剤粒子が、前記排ガスから分離され、そして、汚染物質が実質的に枯渇した排ガスの流れと、吸収剤粒子の流れを、それぞれ形成し、
汚染物質が実質的に枯渇した排ガスの前記流れが、微粒子収集装置から煙突に向かって排出され、
吸収剤粒子の前記流れが、少なくとも部分的にリサイクルされて、そして、前記反応器に戻り、
前記反応器に注入された前記吸収剤が、少なくとも25m/gのBET比表面積及び少なくとも0.15cm/gのBJH総細孔容積を有する消石灰から実質的に成ることを特徴とする、前記の方法。
本発明によれば、表現「消石灰から実質的に成る」は、消石灰とは異なる追加の成分が前記吸収剤中に少量で存在することを意味し、これらの後者のものは、前記吸収剤の特性を実質的に修正しない。
好ましくは、前記反応器に注入された吸収剤が、少なくとも25m/gのBET比表面積及び少なくとも0.15cm/gのBJH総細孔容積を有する消石灰である。
好ましくは、排ガス源、反応器、及び微粒子制御装置は、配管を通して間接的に又は直接に、接続される。
本発明によれば、用語「反応器」は、配管部分のことを言うことができ、それを通して、原排ガスが流れており、前記配管部分は、前記配管部分に吸収剤を注入するための吸収剤入口を含み。あるいは、用語「反応器」は、排ガス源に及び微粒子制御装置に接続した、例えばベンチュリチャンバーなどのチャンバーのことを言うことができる。好ましくは、排ガス源は、第一の配管によって、チャンバーに接続しており、そして、チャンバーは、第二の配管によって、微粒子制御装置に接続しており、そして、チャンバーの内側横断面は、第一の配管及び第二の配管の内側横断面よりも広く、そして、吸収剤入口は、前記チャンバー中に又は第一の配管中に、提供される。
生石灰は、化学組成が主に酸化カルシウムCaOである鉱物固体材料である。生石灰は、通常は、石灰石(主にCaCO)の焼成によって、得られる。本発明に適切な生石灰は、シュガー法で測定して、生石灰の総重量に関して、少なくとも85%のCaO、有利には少なくとも90重量%のCaO、好ましくは少なくとも92重量%、より好ましくは少なくとも94重量%のCaOを含む(標準EN459に従う入手可能な石灰)。
生石灰は、例えば、硫黄酸化物、SO、シリカ、SiO、又は更にアルミナ、Alなどを含む不純物を含有することもできる。不純物は、それらの酸化物の形態でここに表現されるが、もちろん、それらは、異なる相の形態で現れるかもしれない。本発明の意味の範囲内で、不純物は、生石灰の総重量に関して、0.5~15重量%、好ましくは多くて10重量%、好ましくは多くて5重量%、好ましくは多くて2重量%、より好ましくは多くて1重量%の不純物のレベルで、存在することができる。
生石灰は、不焼成残留物と呼ばれるいくつかの残留石灰石をも、一般に含有する。本発明に適切な生石灰は、CaCOの形態で表現して、生石灰の総重量に関して、0.5~10重量%、好ましくは5重量%以下、より好ましくは3重量%以下、最も好ましくは1重量%以下の範囲内に含まれる量のCaCOを含むことができる。
生石灰は、MgOの形態で表現して、生石灰の総重量に関して0.5~10重量%、好ましくは5重量%以下、より好ましくは3重量%以下、最も好ましくは1重量%以下の範囲内に含まれる量のMgOを更に含むことができる。
更に、本発明に適切な生石灰は、550℃での燃焼方法でのロスによって測定して、生石灰の総重量に関して、0.5~10重量%、好ましくは5重量%以下、より好ましくは2重量%以下、最も好ましくは1重量%以下の範囲内に含まれる量で、取扱い及び貯蔵期間の間にCaOと周囲の水分との反応から生じるCa(OH)を含むことができる。
生石灰のCO含有量(特に不焼成石灰石を表す)は、生石灰の重量に関して、好ましくは3重量%以下、好ましくは2%以下、より好ましくは1重量%以下である。
生石灰のSO含有量(SO当量として表現される硫黄)は、生石灰の重量に関して、1重量%以下、好ましくは0.5重量%以下、より好ましくは0.2重量%以下である。
典型的に、水化又は水和石灰(消石灰)とも時々呼ばれる消石灰を形成するために、生石灰が、水の存在下に提供される。生石灰からの酸化カルシウムは、非常に発熱の水和又はスレーキング反応と呼ばれる反応で、水と直ちに反応して、消石灰の形態で、二水酸化カルシウムCa(OH)を形成する。下記では、二水酸化カルシウムは、単に水酸化カルシウムと呼ばれるであろう。
消石灰(slaked lime)は、反応器中で水で生石灰をスレーキングすることによって得られ、その一方で、水和石灰(消石灰)(hydrated lime)は、ハイドレーター中で水で生石灰をスレーキングすることによって得られる、ということが、一般に公知である。
本発明の意味の範囲内で、用語「消石灰」(slaked lime)は、水和石灰(消石灰)(hydrated lime)のことも言うように、意図される。
したがって、消石灰は、それが製造される生石灰と同じ不純物を含有することができる。
消石灰は、炭酸カルシウムCaCO又はスレーキング工程の間に完全には水和されなかったかもしれない酸化カルシウムをも含むことができる。炭酸カルシウムは、(酸化カルシウムを介して)前記消石灰が得られる元の石灰石(不焼成)に由来することができるか、又は、COを含有する大気との接触を通して消石灰の部分炭酸化反応の結果であることができる。
本発明による消石灰中の酸化カルシウムの量は、消石灰の総重量に関して、典型的に3重量%以下、好ましくは2重量%以下、そしてより好ましくは1重量%以下である。本発明による(主にCaCOの形態での)消石灰中のCOの量は、本発明によれば、消石灰の総重量に関して、5重量%以下、好ましくは3重量%以下、より好ましくは2重量%以下である。
見られるように、本発明の方法は、標準の消石灰及び同じタイプの他の既存の吸収剤に関してより低い正規化された化学量論比で吸収剤として高い細孔容積で高い比表面積の消石灰を注入することを含み、それによって、新鮮な吸収剤の消費、貯蔵されそして埋立てゴミ処理されるべき使用される吸収剤の量を低減することによって、又は、代わりに、CDSユニット用により安価な装置を使用することによって、排ガス処理の運転費用を低減する。運転費用は、高表面で高気孔率の生成物の使用によって支持される追加の費用が運転費用の利益よりも依然として低いままであるというようなやり方で、より低い。高い比表面積の消石灰などの特殊生成物は、循環乾式洗浄装置技術での使用では無関係であるとして先行技術で記載されてきたが、本発明によれば、吸収剤として高い細孔容積で高い比表面積の消石灰を使用することは、より良好な性能を提供し、そしてガス処理プロセスにおいて経済的に実行可能であることが、驚いたことに見出された。
有利には、前記反応器に注入された前記吸収剤が、新鮮な吸収剤であり、及び/又は、リサイクルされて前記反応器に戻った吸収剤粒子の前記流れと新鮮な吸収剤との混合物である。
本発明の方法の好ましい形態では、
前記反応器に注入される前記吸収剤は、吸収剤混合ゾーンから前記反応器に注入され、そして
前記微粒子制御装置からリサイクルされて前記反応器に戻る吸収剤粒子の前記流れは、前記微粒子制御装置からリサイクルされて、そして、前記反応器に送られる前に前記吸収剤混合ゾーンに戻る。
より好ましくは、本発明の方法では、
前記反応器に注入される前記吸収剤は、リサイクルされて前記反応器に戻った吸収剤粒子の前記流れと新鮮な吸収剤との混合物であり、更に、吸収剤混合ゾーンから前記反応器に注入されており、そして
前記微粒子制御装置からリサイクルされて前記反応器に戻る吸収剤粒子の前記流れは、前記微粒子制御装置からリサイクルされて、そして、前記反応器に送られる前に前記吸収剤混合ゾーンに戻る。
本発明の方法の特定の形態では、微粒子収集装置を出た汚染物質が実質的に枯渇した排ガスの前記流れが、反応器にリサイクルバックされるために部分的に取り出される。
好ましくは、水が、水注入手段を通して前記吸収剤混合ゾーンに又は前記反応器に更に注入される。
本発明の更により好ましい形態では、
転化率xによって割り算された正規化された化学量論比NSRが、1以上であるようなやり方で、前記吸収剤が注入され、ここで、
NSR=(nCa/n)/N、
Caは、新鮮な吸収剤からのCa(OH)のモル数であり;
は、原排ガスからの汚染物質のモル数であり;
Nは、1モルの汚染物質を完全に転化するために理論的な化学反応に従って要求されるCa(OH)の化学量論モル数であり;
x=(Pin-Pout)/Pin
inは、原排ガスを介して循環乾式洗浄装置の中に入る汚染物質のモル数であり、そして;
outは、微粒子収集装置から排出されている汚染物質が実質的に枯渇した排ガス中の汚染物質のモル数である。
好ましくは、正規化された化学量論比NSRが最大4であるように、前記吸収剤が注入される。
本発明の意味の範囲内で、用語「化学量論比」は、原排ガスからのSOのモル数によって割り算される新鮮な吸収剤からのCa(OH)のモル数を意味する。
本発明の意味の範囲内で、用語「正規化された化学量論比」NSRは、原排ガスからのSO、SO、HClなどの汚染物質のモル数によって割り算される新鮮な吸収剤からのCa(OH)のモル数を意味するのであり、そして、下記の式によって前述のように定義される:
NSR=(nCa/n)/N
本発明の意味の範囲内で、用語「転化率x」は、原排ガスを介して循環乾式洗浄装置の中に入る汚染物質のモル数によって割り算される反応した汚染物質のモル数を意味する。転化率xは、下記の式によって前述のように定義される:
x=(Pin-Pout)/Pin
xの値は、割合:0<x<1として、又は、パーセンテージ:0<x<100%として、表すことができる。
見られるように、本発明の方法は、少なくとも1及び/又は4以下の正規化された化学量論比で高い気孔率の特徴を持つ吸収剤の注入を含み、それは、標準の消石灰及び同じタイプの他の既存の吸収剤に関して、大幅により低い正規化された化学量論比であり、それによって、新鮮な吸収剤の消費、貯蔵されそして埋立てゴミ処理されるべき使用される吸収剤の量を低減することによって、又は、代わりに、CDSユニット用により安価な装置を使用することによって、排ガス処理の運転費用を低減する。運転費用は、高表面で高気孔率の生成物の使用によって支持される追加の費用が運転費用の利益よりも依然として低いままであるというようなやり方で、より低い。例えば、本発明によれば、本発明による高表面で高気孔率の消石灰では1.5の正規化された化学量論比でSOの転化率は84%であった。その一方で、同じ運転条件において、1.5の同じ正規化された化学量論比で先行技術の標準消石灰を使用すると、SO転化率は、わずか70%であった。
好ましくは、本発明によれば、
前記汚染物質が、SO含有量を含み、及び/又は、
正規化された化学量論比が最大2であるように、前記吸収剤が注入される。
他には、本発明によれば、スタックで解放されたSOの最大ピークは、本発明による高表面で高気孔率の消石灰を使用して、20mg/Nm未満に到達した。その一方で、同様の条件で先行技術の標準消石灰を使用して観察されたSOの通常ピークは、100mg/Nmよりも大きい。本発明の方法は、排ガス中に注入される少なくとも高い細孔容積で高い比表面積の消石灰を含む粉末状の吸収剤で記載されている。もちろん、高い細孔容積で高い比表面積の消石灰は、製造業者によって製造することができて、そして、排ガス処理が実施されるべきサイトに、輸送することができるか、又は、EP0861209、EP1896364、EP3130562に又は本出願人の名前でまだ公開されていない国際特許出願PCT/EP2016/064740又はPCT/EP2016/064701に記載されるような前記の高い細孔容積で高い比表面積の消石灰の製造方法を使用する生石灰からその場で製造することができる。それらの文献は、参照によりここに組み込まれる.
好ましくは、本発明の方法で注入される前記の高い細孔容積で高い比表面積の消石灰は、0.10cm/g以上、好ましくは0.12cm/g以上、より好ましくは0.15cm/g以上の、100~400Åの範囲の直径を持つ細孔から成るBJH部分細孔容積を与える。
用語「BJH部分細孔容積」とは、本発明の意味の範囲内で、ISO9277/2010E標準に記載されるように、190℃で少なくとも2時間真空に脱気後に窒素の吸着でマノメトリーによって決定して、そして、100~400Åの範囲の直径を有する細孔での脱着曲線からマルチポイントBJH法に従って計算した部分細孔容積を、意味する。
本発明の方法の好ましい形態では、前記の高い細孔容積で高い比表面積の消石灰が、0.30cm/g以下の、窒素脱着から得られるBJH細孔容積を与える。
より好ましくは、前記の高い細孔容積で高い比表面積の消石灰は、0.17cm/g以上、好ましくは0.19cm/g以上、有利には0.20cm/g以上のBJH総細孔容積を与える。
用語「BJH総細孔容積」とは、本発明の意味の範囲内で、ISO9277/2010E標準に記載されるように、190℃で少なくとも2時間真空に脱気後に窒素の吸着でマノメトリーによって決定して、そして、1000Å以下の直径を有する細孔での脱着曲線からマルチポイントBJH法に従って計算した総細孔容積を、意味する。
本発明の方法の更に好ましい形態では、前記消石灰は、0.30cm/g以下のBJH総細孔容積を有する。
本発明の方法の特定の形態では、前記の高い細孔容積で高い比表面積の消石灰は、28m/g以上、好ましくは30m/g以上、より好ましくは32m/g以上、有利には35m/g以上の、BET法(ISO9277:2010E標準)に従って計算されて窒素吸着から得られるBET比表面積を与える。
用語「BET法(ISO9277:2010E標準)に従って計算されるBET比表面積」とは、190℃で少なくとも2時間真空に脱気後に窒素の吸着でマノメトリーによって測定して、そして、ISO9277:2010E標準に記載されるようにマルチポイントBET法に従って計算した石灰生成物の比表面積を、意味する。
本発明の方法のより特定の形態では、前記の高い細孔容積で高い比表面積の消石灰が、BET法に従って計算されて(ISO9277:2010E標準)窒素吸着から得られる50m/g以下のBET比表面積を与える。
有利には、本発明の方法では、
吸収剤が、0.5~300の間、有利には2~150の間、好ましくは10~60の間を含むリサイクル比でリサイクルされ、
リサイクル比が、新鮮な吸収剤の注入率によって割り算された、リサイクルされて前記反応器に戻る吸収剤粒子の注入率として定義される。より具体的には、本発明の方法では、反応器は、70℃~220℃の間の反応器出口温度を与える。
本発明の更に別の好ましい形態では、前記の高い細孔容積で高い比表面積の消石灰は、前記の高い細孔容積で高い比表面積の消石灰の総重量に基づき、0.2%以上で3.5%以下のアルカリ金属含有量を与える。
好ましくは、前記アルカリ金属が、ナトリウム又はカリウム又はリチウム、又は、それらの組合せ、より好ましくはナトリウム又はカリウム、又は、それらの組合せ、更により好ましくはナトリウムである。
本発明の形態では、前記懸濁物が、好ましくは1秒超、より好ましくは5秒超、そして好ましくは20分未満、より好ましくは5分未満、より好ましくは1分未満の所定の滞留時間、前記反応器の内部で動き続ける。
本発明の方法のより好ましい形態では、注入された前記吸収剤の総重量に基づき0.1~10重量%の間の、前記反応器に注入された吸収剤中の含水量を有するような十分な量で、又は、5~35vol%の間、好ましくは7~30vol%の間、より好ましくは10~25vol%の間のガス/水比のガス含水量を有するような十分な量で、水が注入される。
更に、特別の形態によれば、前記の高い細孔容積で高い比表面積の消石灰は、3重量%以下、より好ましくは2重量%以下、更により好ましくは1重量%以下の、残留含水量を与える。
更に、本発明の方法では、注入された前記吸収剤の総重量に基づき0.1~10重量%の間の、前記反応器に注入された吸収剤中の含水量を有するような十分な量で、又は、5~35vol%の間、好ましくは7~30vol%の間、より好ましくは10~25vol%の間のガス/水比のガス含水量を有するような十分な量で、水が注入される。
本発明の方法の他の形態は、添付の特許請求の範囲に言及される。
本発明の他の特徴及び利点は、非限定的な下記の記述から、そして、図面と例を参照することによって、導かれるであろう。
図面の簡単な記述
図1は、異なる正規化された化学量論比で3つの異なる吸収剤での正規化された化学量論比とSO転化率との間の関係を示すグラフである。 図2は、標準消石灰でのガス処理の前後での排ガス中のSOの濃度を示すグラフである。 図3は、本発明による吸収剤組成物でのガス処理の前後での排ガス中のSOの濃度を示すグラフである。
図面中で、同じ参照符号には、同じ又は類似のエレメントが割り当てられた。
発明の記述
本発明は、循環乾式洗浄装置ユニットにおける吸収剤としての高い細孔容積で高い比表面積の消石灰の使用に関する。
文献中の信念は、高いリサイクル条件に起因する強化された材料での利益に言及しない一方で、それらの生成物のより高い細孔容積及びより高い表面積は、驚いたことに、追加の性能をもたらす。
本発明による排ガス処理ユニット中で排ガスを処理する方法は、汚染成分を含有する排ガスが、排ガス源から反応器へ通過する方法である。反応器中では、前記排ガスは、場合により吸収剤混合ゾーン又は注入ゾーンから、反応器に注入された吸収剤としての高い細孔容積で高い比表面積の消石灰と接触する。高い細孔容積で高い比表面積の消石灰は、0.15cm/g以上、好ましくは0.17cm/g以上、好ましくは0.19cm/g以上、有利には0.20cm/g以上のBJH細孔容積を与え、そして、25m/g以上、好ましくは30m/g以上、より好ましくは32m/g以上、有利には35m/g以上の、BET法(ISO9277:2010E標準)に従って計算されて窒素吸着から得られるBET比表面積を与える。
排ガスは、滞留時間の間に前記反応器の内部で動き続ける前記排ガス中の吸収剤粒子の懸濁物を、前記吸収剤と一緒に形成する。当該滞留時間は、前記吸収剤粒子が、前記排ガスから分離され、そして、排ガスの流れ及び吸収剤粒子の流れをそれぞれ形成するフィルターユニットに送られる前に、ガス流速に依存し、そして、循環乾式洗浄装置のサイズに依存する。フィルターユニットは、バグハウスフィルター又は静電集塵器又はいかなる他の適切な粒子収集装置であることができる。
汚染成分が枯渇した排ガスの前記流れは、フィルターユニットを出て、煙突に入る。排ガスの一部は、反応器にリサイクルバックされることもできる。もちろん、フィルターユニットと煙突との間に、他の装置が存在することができる。
吸収剤粒子の流れの一部は、所定のリサイクル比(新鮮な吸収剤の注入率によって割り算されるリサイクルされた吸収剤の注入率)でリサイクルされて、そして、前記反応器の内部への後の再注入のために、前記吸収剤混合ゾーン又は注入ゾーンに戻る。
本発明の方法では、場合によりアルカリ金属でドープされた、高い細孔容積で高い比表面積の消石灰は、1~4の間、好ましくは1.5~3の間、より好ましくは2以下に典型的に含まれる正規化された化学量論比NSRで、注入される。
吸収剤混合ゾーン又は注入ゾーンから注入された前記吸収剤は、吸収剤貯蔵装置から供給された新鮮な吸収剤と、リサイクルされた(使用済)吸収剤粒子の前記流れとの、混合物である。
水が、前記吸収剤混合ゾーン又は注入ゾーンに、又は、前記反応器に、更に注入される。
実際は、CDS法を取り扱う2つのやり方が存在する。第1のやり方では、残留物及び吸収剤が、前記吸収剤混合ゾーン中での反応器のボトムでの再注入よりも前に、湿潤される。第2のやり方では、水が、反応器中に注入され、残留物及び吸収剤の上には直接には注入されない。
前記水は、前記吸収剤混合ゾーンから注入された吸収剤中に、注入された前記吸収剤の総重量に基づき0.1~10重量%の間、特に0.5~8重量%の間の含水量を有するように、又は、5~35vol.%、好ましくは7~30vol.%の間、より好ましくは10~25vol.%の間のガス含水量を有するように、十分な量で注入される。
好ましくは、前記所定のリサイクル比は、0.5~300の間、好ましくは2~150の間、より好ましくは10~60の間を含む。
より具体的には、反応器は、70℃~220℃の間の反応器出口温度を与える。
もしも吸収剤が、アルカリ金属でドープされた高い細孔容積で高い比表面積の消石灰ならば、アルカリ金属(ナトリウム又はカリウム又はリチウム、又は、それらの組合せ)含有量は、前記の高い細孔容積で高い比表面積の消石灰の総重量に基づき、0.2%以上で3.5%以下である。
好ましくは、前記の高い細孔容積で高い比表面積の消石灰は、3重量%以下、より好ましくは2重量%以下、特に1重量%以下の残留含水量を与える。
例.-
例1.-
工業試験の間に、標準消石灰(曲線A)、本発明による高い細孔容積で高い比表面積の消石灰(曲線B)、及び、本発明によるナトリウムドープされた高い細孔容積で高い比表面積の消石灰(曲線C)が、循環乾式洗浄装置ユニット(CDS)中に注入された。
洗浄装置ユニットは、Fives SoliosからのEnhanced All-Dryユニットである。反応器の出口温度は、140℃~160℃の間の範囲内にあった。注入水の量は、1分当り2~6dmの間にセットされた。そして、リサイクル比(新鮮な生成物の注入率によって割り算されたリサイクル材料の注入率)は、30から40に変化した。
各々の吸収剤は、150~300kg/hの範囲の(新鮮な吸収剤の)2つの異なる注入率を使用して、2週の間に、注入された。結果として、2つの正規化された化学量論比の最小が、各々の吸収剤で使用された。正規化された化学量論比の変動範囲は、1.5~4の間であった。これは、図1のグラフに見られるように、化学量論比に基づく性能の比較を可能にする。
同じ除去性能では、試薬の消費は、先行技術による標準消石灰に対してナトリウムドープされた高い細孔容積で高い比表面積の消石灰を使用すると、2まで分割される。
更に、SOの除去割合は、高表面で高気孔率の消石灰で1.5の正規化された化学量論比では84%であり、ナトリウムドープされた高い細孔容積で高い比表面積の消石灰を含む吸収剤で同じ条件では94%であり、その一方で、同じ運転条件で標準消石灰を使用する1.5の同じ正規化された化学量論比ではSO除去割合は、わずか70%であった。
例2.-
例1の試験条件が、再現されたが、この時の測定は、SOピーク緩和性能の比較の確認を可能にした。
図3に見られるように、排ガス処理ユニットの上流(曲線A-生のガス)と比較すると、排ガス処理ユニットの下流(曲線B-きれいなガス)での(本発明による)高い細孔容積で高い比表面積の消石灰の使用では、ピークの完全な不存在及び非常に少ないレベルのSOを示す。対照的に、先行技術による標準消石灰を使用すると、排ガス処理ユニットの上流の曲線Aと比較すると、きれいなガス中のSOのピーク及びより高いレベルのSO(排ガス処理ユニットの下流の曲線B)を、図2に示す。確認できるが、スタックで解放されたSOの最大ピークは、本発明による高表面で高気孔率の消石灰を使用して、20mg/Nm未満に到達した。その一方で、同様の条件で先行技術の標準消石灰を使用して、100mg/Nmを超える通常のピークのSOが観察された。
例3:
工業試験の間に、本発明によるナトリウムドープされた高い細孔容積で高い表面積の消石灰が、Dustex循環乾式洗浄装置中に注入された。排ガス処理グレードの標準消石灰を使用した時と、性能が比較された。
洗浄装置ユニットは、循環式流動床反応器を含み、そこでは、水がボトムで噴霧され、1つのバグハウスフィルターは2部に分離され、そして、2リサイクルエアスライドは残留物を反応器に戻す。
反応器の出口温度は、35barsで噴霧された8~9m/hの範囲内の水の注入によって調節された105℃に、セットされた。反応器中の固体の流れは、1100~1200g/Nmの範囲内にあった。吸収剤は、システムが安定した状態に到達するのに十分な時間おくために、2週を超える期間にわたり、注入された。
CDSセットポイントは、72~78%の間のSOの相対定数除去割合を目的とした。残留物のサンプルは、性能を分析するために、毎日収集された。同じ手順が、直接比較を可能にする現在の標準消石灰での試験前1週適用された。本発明によれば、本発明によるナトリウムドープされた高い細孔容積で高い表面積の消石灰を使用すると、正規化された化学量論ファクター(正規化された化学量論比に転化率を掛け算したものに等しい)は、75.9%の平均除去割合で1.45であることがわかった。これは、現在の消石灰での72.7%の平均除去割合で1.67の正規化された化学量論ファクターと比較される。同様の除去要求では、本発明によるナトリウムドープされた高い細孔容積で高い表面積の消石灰の消費は、18%低減される。
本発明は記載の形態に限定されず、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく変更を適用できることが、理解されるべきである。
本発明に関連して、以下の内容を更に開示する。
[1]
循環乾式洗浄装置中で排ガスを処理する方法であって、
しかも、汚染物質を含有する排ガスが、排ガス源から反応器へ通過し、
しかも、前記排ガスが、前記反応器に注入された吸収剤と接触し、そして、前記吸収剤と一緒に、前記排ガス中に吸収剤粒子の懸濁物を形成し、
しかも、前記汚染物質の少なくとも一部が、前記吸収剤によって捕捉され、前記懸濁物が、微粒子制御装置に更に送られ、
しかも、前記吸収剤粒子が、前記排ガスから分離され、そして、汚染物質が実質的に枯渇した排ガスの流れと、吸収剤粒子の流れを、それぞれ形成し、
汚染物質が実質的に枯渇した排ガスの前記流れが、微粒子収集装置から煙突に向かって排出され、
吸収剤粒子の前記流れが、少なくとも部分的にリサイクルされて、そして、前記反応器に戻り、
前記反応器に注入された前記吸収剤が、少なくとも25m /gのBET比表面積及び少なくとも0.15cm /gのBJH総細孔容積を有する消石灰から実質的に成ることを特徴とする、前記の方法。
[2]
前記反応器に注入された前記吸収剤が、新鮮な吸収剤か、又は、リサイクルされて前記反応器に戻った吸収剤粒子の前記流れと新鮮な吸収剤との混合物である、[1]に記載の方法。
[3]
前記反応器に注入される前記吸収剤は、吸収剤混合ゾーンから前記反応器に注入され、そして
前記微粒子制御装置からリサイクルされて前記反応器に戻る吸収剤粒子の前記流れは、前記微粒子制御装置からリサイクルされて、そして、前記反応器に送られる前に前記吸収剤混合ゾーンに戻る、[1]又は[2]に記載の方法。
[4]
前記反応器に注入される前記吸収剤は、リサイクルされて前記反応器に戻った吸収剤粒子の前記流れと新鮮な吸収剤との混合物であり、更に、吸収剤混合ゾーンから前記反応器に注入されており、そして
前記微粒子制御装置からリサイクルされて前記反応器に戻る吸収剤粒子の前記流れは、前記微粒子制御装置からリサイクルされて、そして、前記反応器に送られる前に前記吸収剤混合ゾーンに戻る、[2]又は[3]に記載の方法。
[5]
微粒子収集装置を出た汚染物質が実質的に枯渇した排ガスの前記流れが、反応器にリサイクルバックされるために部分的に取り出される、[1]~[4]のいずれかに記載の方法。
[6]
水が、水注入手段を通して前記吸収剤混合ゾーンに又は前記反応器に更に注入される、[1]~[5]のいずれかに記載の方法。
[7]
転化率xによって割り算された正規化された化学量論比NSRが、1以上であるように、前記吸収剤が注入され、ここで、
NSR=(n Ca /n )/N、
Ca は、新鮮な吸収剤からのCa(OH) のモル数であり;
は、原排ガスからの汚染物質のモル数であり;
Nは、1モルの汚染物質を完全に転化するために理論的な化学反応に従って要求されるCa(OH) の化学量論モル数であり;
x=(P in -P out )/P in
in は、原排ガスを介して循環乾式洗浄装置の中に入る汚染物質のモル数であり、そして;
out は、微粒子収集装置から排出されている汚染物質が実質的に枯渇した排ガス中の汚染物質のモル数である、
[1]~[6]のいずれかに記載の方法。
[8]
正規化された化学量論比NSRが最大4であるように、前記吸収剤が注入される、前記のいずれかに記載の方法。
[9]
前記汚染物質が、SO 含有量を含み、及び/又は、
正規化された化学量論比が最大2であるように、前記吸収剤が注入される、
前記のいずれかに記載の方法。
[10]
前記懸濁物が、好ましくは1秒超、より好ましくは5秒超、そして好ましくは20分未満、より好ましくは5分未満、より好ましくは1分未満の所定の滞留時間、前記反応器の内部で動き続ける、前記のいずれかに記載の方法。
[11]
前記消石灰が、100~400オングストロームの範囲の細孔径で、少なくとも0.1cm /gのBJH部分細孔容積を有する、前記のいずれかに記載の方法。
[12]
前記消石灰が、0.30cm /g以下のBJH総細孔容積を有する、前記のいずれかに記載の方法。
[13]
前記消石灰が、50m /g以下のBET比表面積を有する、前記のいずれかに記載の方法。
[14]
前記消石灰が、前記消石灰の総重量に基づき、少なくとも0.2%で最大3.5%のアルカリ金属含有量を与える、前記のいずれかに記載の方法。
[15]
前記アルカリ金属が、ナトリウム、カリウム、リチウム、又は、それらの組合せである、前記のいずれかに記載の方法。
[16]
前記吸収剤が、0.5~300の間、有利には2~150の間、好ましくは10~60の間を含むリサイクル比でリサイクルされ、
前記リサイクル比が、新鮮な吸収剤の注入率によって割り算された、リサイクルされて前記反応器に戻る吸収剤粒子の注入率として定義される、[2]~[15]のいずれかに記載の方法。
[17]
注入された前記吸収剤の総重量に基づき0.1~10重量%の間の、前記反応器に注入された吸収剤中の含水量を有するような十分な量で、又は、5~35vol%の間、好ましくは7~30vol%の間、より好ましくは10~25vol%の間のガス/水比のガス含水量を有するような十分な量で、水が注入される、[6]~[16]のいずれかに記載の方法。

Claims (15)

  1. 循環乾式洗浄装置中で排ガスを処理する方法であって、
    しかも、汚染物質を含有する排ガスが、排ガス源から反応器へ通過し、
    しかも、前記排ガスが、前記反応器に注入された吸収剤と接触し、そして、前記吸収剤と一緒に、前記排ガス中に吸収剤粒子の懸濁物を形成し、
    しかも、前記汚染物質の少なくとも一部が、前記吸収剤によって捕捉され、前記懸濁物が、微粒子制御装置に更に送られ、
    しかも、前記吸収剤粒子が、前記排ガスから分離され、そして、汚染物質が実質的に枯渇した排ガスの流れと、吸収剤粒子の流れを、それぞれ形成し、
    汚染物質が実質的に枯渇した排ガスの前記流れが、微粒子収集装置から煙突に向かって排出され、
    吸収剤粒子の前記流れが、少なくとも部分的にリサイクルされて、そして、前記反応器に戻り、
    前記反応器に注入された前記吸収剤が、少なくとも25m/gのBET比表面積及び少なくとも0.15cm/gのBJH総細孔容積を有する消石灰から実質的に成ることを特徴とし、
    前記微粒子制御装置からリサイクルされて前記反応器に戻る吸収剤粒子の前記流れは、前記微粒子制御装置からリサイクルされて、そして、前記反応器に送られる前に吸収剤混合ゾーンに戻り、
    転化率xによって割り算された正規化された化学量論比NSRが、1以上であるように、前記吸収剤が注入され、ここで、
    NSR=(nCa/n)/N、
    Caは、新鮮な吸収剤からのCa(OH)のモル数であり;
    は、原排ガスからの汚染物質のモル数であり;
    Nは、1モルの汚染物質を完全に転化するために理論的な化学反応に従って要求されるCa(OH)の化学量論モル数であり;
    x=(Pin-Pout)/Pin
    inは、原排ガスを介して循環乾式洗浄装置の中に入る汚染物質のモル数であり、そして;
    outは、微粒子収集装置から排出されている汚染物質が実質的に枯渇した排ガス中の汚染物質のモル数である、前記の方法。
  2. 前記反応器に注入された前記吸収剤が、新鮮な吸収剤か、又は、リサイクルされて前記反応器に戻った吸収剤粒子の前記流れと新鮮な吸収剤との混合物である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記反応器に注入される前記吸収剤は、リサイクルされて前記反応器に戻った吸収剤粒子の前記流れと新鮮な吸収剤との混合物であり、更に、前記吸収剤混合ゾーンから前記反応器に注入されており、そして
    前記微粒子制御装置からリサイクルされて前記反応器に戻る吸収剤粒子の前記流れは、前記微粒子制御装置からリサイクルされて、そして、前記反応器に送られる前に前記吸収剤混合ゾーンに戻る、請求項2に記載の方法。
  4. 微粒子収集装置を出た汚染物質が実質的に枯渇した排ガスの前記流れが、反応器にリサイクルバックされるために部分的に取り出される、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 水が、水注入手段を通して前記吸収剤混合ゾーンに又は前記反応器に更に注入される、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 正規化された化学量論比NSRが最大4であるように、前記吸収剤が注入される、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記汚染物質が、SO含有量を含み、及び/又は、
    正規化された化学量論比が最大2であるように、前記吸収剤が注入される、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記懸濁物が、1秒超の所定の滞留時間、前記反応器の内部で動き続ける、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記消石灰が、100~400オングストロームの範囲の細孔径で、少なくとも0.1cm/gのBJH部分細孔容積を有する、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記消石灰が、0.30cm/g以下のBJH総細孔容積を有する、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記消石灰が、50m/g以下のBET比表面積を有する、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記消石灰が、前記消石灰の総重量に基づき、少なくとも0.2%で最大3.5%のアルカリ金属含有量を与える、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記アルカリ金属が、ナトリウム、カリウム、リチウム、又は、それらの組合せである、請求項12に記載の方法。
  14. 前記吸収剤が、0.5~300の間を含むリサイクル比でリサイクルされ、
    前記リサイクル比が、新鮮な吸収剤の注入率によって割り算された、リサイクルされて前記反応器に戻る吸収剤粒子の注入率として定義される、請求項2~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 注入された前記吸収剤の総重量に基づき0.1~10重量%の間の、前記反応器に注入された吸収剤中の含水量を有するような量で、又は、5~35vol%の間のガス/水比のガス含水量を有するような量で、水が注入される、請求項5~14のいずれか1項に記載の方法。
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