JP7357855B1 - 枕及び寝具 - Google Patents

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Abstract

【課題】後頭下筋群を弛緩させることに寄与する枕を提供する。【解決手段】枕10は、幅方向6に長尺であって、伸長方向7に並んだ14本の棒状の枕材100と、14本の枕材100を連結する、弾性を有する連結部材200とを備えている。枕材100は、幅方向6に長尺な中空の筒状の外筒110と、外筒110の中空部分に挿入された、幅方向6に長尺な棒状の芯材120と、芯材120が挿入された外筒110を包むカバー130とを備えている。外筒110の、幅方向6の少なくとも中央部分には、幅方向6に延びる複数のスリット111が形成されている。カバー130は、外筒110の、スリット111が形成された部分を包んでいる。【選択図】 図2

Description

本発明は、枕及び寝具に関する。
人間の頭部は非常に重く、例えば成人の頭部は、一般に体重の約10%の重量(約4~6kg)を有することが知られている。頸椎を含む背骨と、首や肩や背中の筋肉が頭部の重さを支えている。生活習慣の変化により、スマートフォンやパソコンを日常的に使用する人が増えており、それに伴って、座位又は立位において、うつむいた姿勢をとる機会が多くなっている。うつむくことにより首が前に傾くほど、頸椎にかかる負荷が大きくなる。例えば、頭を前に約8cm傾けると、首の付け根への負担は約4倍になることが知られている。このような姿勢を続けると、胸椎、T1~T7神経に負荷がかかる。また、菱形筋、僧帽筋、脊柱起立筋、ローテータカフ(回旋筋腱板=棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)、大円筋に負荷がかかると言われている。さらに、頭板状筋、肩甲挙筋、上後鋸筋、頭半棘筋、後頭下筋群などへの負荷もあり、慢性化すると肩こりなどの症状の発現につながると言われている。
本願の発明者は、後頭部と第1、第2頚椎との間にある、いわゆる後頭下筋群(小後頭直筋、大後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)を弛緩させることが、頸椎のみならず、肩、背中、全体の弛緩に強い影響を与え、肩こりに解消に寄与することを見出した。また、脊柱の生理的わん曲は、姿勢や肋骨、肩甲骨、腸骨、仙骨、四肢、頭蓋骨など身体全体のバランスに強い影響を持つが、その脊柱を支えているのが脊柱起立筋である。本願の発明者は、脊柱起立筋を弛緩させることも背中、全体の弛緩に強い影響を与え、腰痛などの解消に寄与することを見出した。
本発明の目的は、後頭下筋群を弛緩させることに寄与する枕、及び、脊柱起立筋を弛緩させることに寄与する寝具を提供することである。
本発明の態様に従えば、それぞれが幅方向に長尺であって、前記幅方向に直交する伸長方向に並んだ3本以上の棒状の枕材と、
前記枕材を連結する、弾性を有する連結部材と、を備え、
前記各枕材は、
前記幅方向に長尺な中空の筒状の外筒と、
前記外筒の中空部分に挿入された、前記幅方向に長尺な棒状の芯材と、
前記芯材が挿入された前記外筒の少なくとも一部を包むカバーとを備え、
前記外筒の、前記幅方向の少なくとも中央部分には、前記幅方向に延びる複数のスリットが形成されており、
前記複数のスリットは、前記外筒の、前記幅方向の両端部分には形成されておらず、
前記カバーは、前記外筒の、前記スリットが形成された部分を包んでいることを特徴とする枕が提供される。
外筒の中央部分には、複数のスリットが形成されているので、枕に頭部をのせた場合に、外筒が潰れるように変形しやすくなっており、これによって荷重を分散させることができる。そのため、頭部の外筒と当接する部分に過度の負担がかかることを低減することができる。なお、外筒の中空部分には芯材が挿入されている。外筒に荷重がかかって外筒が潰れるように変形する場合に、外筒の一部が芯材の上を転がるように移動する。これにより、外筒をスムーズに変形させることができる。また、外筒に芯材が挿入されていることにより、外筒が過度に潰れることを防ぐことができる。また、寝返りをうつなどして、外筒にかかる荷重が減った場合においても、外筒の一部が芯材の上を転がるように移動することができるので、外筒が元の形状に戻りやすい。枕に頭部をのせたとき、枕の、肩や首に当接する部分は、足先に向かって延びるように変形する。また、枕の、後頭部に当接する部分は、頭頂部に向かって延びるように変形する。これに伴って、肩や首は足先に向かって引っ張られ、後頭部は頭頂部に向かって引っ張られる。これにより、頸椎が伸長するように両側に引っ張られるため、それに伴って後頭下筋群を適度に弛緩させることができる。さらに、スリットにより分割された外筒の各部が、それぞれ、後頸部を押圧することができるため、これによっても効果的に後頭下筋群の緊張をほぐすことができる。
図1は枕10の概略図である。 図2は枕10の平面図である。 図3は図2のIII-III線断面図である。 図4は連結部材200の別の態様を説明するための図3相当図である。 (a)は外筒110の概略図であり、(b)は変形した外筒110の概略図であり、(c)は芯材120の概略図であり、(d)は芯材120の上を転がるように移動する外筒110の一部を説明するための概略説明図である。 (a)は枕10に頭部をのせた状態を上から見た概略説明図であり、(b)は頭部を枕10に載せている場合の枕10の変形を説明するための概略説明図である。 図7は枕10に頭部をのせた状態を横から見た概略説明図である。
本発明に係る枕10について、図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書においては、図1、2に示されるように上下方向5、幅方向6、伸長方向7をそれぞれ定義する。
図1、2に示されるように、枕10は複数の枕材100と、枕材100を連結する2つの連結部材200とを主に備えている。なお、図1、2においては、図面を簡略化するために、9本の枕材110が図示されているが、本実施形態において、枕10は10~14本の枕材110を備えている。
枕材100は、幅方向6に延びる円筒形状のクッション材である。つまり、枕材100の長手方向が幅方向6に対応する。図2に示されるように、複数の枕材100は、伸長方向7に隣り合うように並べられた状態で、隣合う2本の枕材100の幅方向6の両端付近が、連結部材200で連結されている。このように、伸長方向7に隣り合う枕材100が連結部材200により連結されているので、本発明の枕10は、連結部材200の部分において伸長方向7に折り返すことができる(図1参照)。これにより、枕10の高さ(上下方向5の長さ)を調整することができる。なお、連結部材200は、例えば、天然ゴム、人工ゴム、シリコン樹脂などの弾性材料で形成された部材であることが好ましい。本実施形態においては、連結部材200は紐状の部材を用いることができる。
<枕材100>
図3、4に示されるように、各枕材100は、中空の円筒形状の外筒110と、外筒110の中空部分に挿入される芯材120と、芯材120が挿入された外筒110を包む袋状のカバー130とを備えている。
<外筒110>
図5(a)に示されるように、外筒110は幅方向6に長尺な中空の円筒形状の部材である。外筒110の寸法は、外径35mm~45mm、内径15mm~25mm、肉厚5mm~15mm、長さ450mm~550mm程度であることが好ましい。なお、本実施形態においては、外筒110は、外径35mm、内径15mm、長さ550mmの低密度ポリスチレンフォーム製の円筒部材により形成されている。外筒110の、少なくとも幅方向6の中央部分には、幅方向6に延びる複数のスリット111が設けられている。スリット111の長さは250mm~300mm程度であることが好ましい。スリット111の数は、好適には3~6本であり、さらに好適には4~5本である。本実施形態においては、外筒110の円周方向に等間隔に5つのスリット111が設けられている。これにより、図5(b)に示されるように、外筒110は、幅方向6の略中央において径方向に広がるように変形することができる。逆に、外筒110は、幅方向6の略中央において径方向に潰れるように変形することもできる。なお、本実施形態において、スリット111は、外筒110の幅方向6の端までは延びていない。そのため、上記のように幅方向6の略中央において、外筒110が径方向に広がったり潰れたりするように変形したとしても、外筒110全体がバラバラになるおそれがない。なお、スリット111は外筒110の幅方向6の端まで延びていてもよい。その場合には、例えば、外筒110の両端部分が径方向にバラバラになることを抑制するために、キャップなどの拘束部材を設けることができる。これにより、上記のように外筒110が幅方向6の略中央において径方向に広がったり潰れたりしたとしても、外筒110がバラバラになるおそれがない。
<芯材120>
図5(c)に示されるように、芯材120は外筒110の中空部分に挿入される円柱形状の棒状部材である。芯材120の長さは、外筒110の長さと同程度であることが好ましい。芯材120の外壁が外筒110の内壁に密着するように、芯材120の外径と外筒110の内径とをほぼ同じにすることもできる。しかしながら、芯材120の外壁と外筒110の内壁との間には、若干の隙間があることが好ましい。芯材120の素材は、外筒110の素材と同じであってもよい。あるいは、外筒110よりも硬度の高い素材であってもよい。芯材120が外筒110よりも硬度の高い素材で形成されている場合には、外筒110が潰れるように変形した場合においても、芯材120まで潰れてしまうことが抑制され、外筒110が復元しやすくなる。本実施形態においては、芯材120は外筒110と同じ素材(低密度ポリエチレンフォーム)により形成された円柱部材(直径10mm、長さ550mm)である。なお、外筒110及び/又は芯材は120は、ポリウレタン、高密度ポリエチレンフォーム、エラストマー、高発泡ポリエチレンなどによって形成することもできる。
<カバー130>
カバー130は、芯材120が挿入された外筒110全体を外側から覆う袋状の部材である。カバー130は、例えば柔軟性のある布により形成することができる。図1、2に示されるように、カバー130の幅方向6の両端部分には、連結部材200が設けられている。図3に示されるように、連結部材200がカバー130の上半分においてはカバー130の外側を通り、カバー130の下半分においてはカバー130の内側を通るように、カバー130の外周に巻き付けられている。カバー130の上側は、身体と接触する面である。カバー130の上側において連結部材200と外筒110とが直接に接していないので、カバー130の内部における外筒110の回転などの動きを連結部材200が妨げることがない。これにより、枕10を使用した際の脊柱へのフィット感を向上させることができる。
なお、全てのカバー130について、図3に示すように連結部材200を取り付ける必要はない。例えば、図4に示すように、カバー130の全周にわたって、連結部材200がカバー130の外側を通るように、連結部材200をカバー130に巻き付けることもできる。この場合には、カバー130の全周にわたって、連結部材200と外筒110とが直接に接していないので、カバー130の内部における外筒110の回転などの動きを連結部材200が妨げることが、図3に示される場合と比べてさらに抑制される。これにより、枕10を使用した際の脊柱へのフィット感をさらに向上させることができる。なお、複数の枕材100のうち、一部の枕材100について、図3に示されるように連結部材200を取付け、残りの枕材100について、図4に示されるように連結部材200を取付けることができる。例えば、図3に示されるように連結部材200を取付けることと、図4に示されるように連結部材200を取付けることとを、交互に行うこともできる。これにより、カバー130の内部における外筒110の回転などの動きの自由度を適宜調整することができる。
<本実施形態の技術的効果>
本発明の枕10の技術的効果について説明する。まず、肩こりに影響を及ぼす肩甲骨まわりの筋肉について説明する。
肩甲骨は、上方回旋/下方回旋/挙上/下制/外転/内転の6方向への運動が可能である。肩甲骨の可動運動の際には、主に、僧帽筋、肩甲挙筋、小菱形筋、大菱形筋、ローテーターカフ(回旋筋腱板=棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)が使われる。僧帽筋は外後頭***、首の靭帯、全胸椎の棘突起が起始であり、肩甲棘、肩峰、鎖骨外側3分の1の各々が停止である。肩甲挙筋は、頚椎1番から4番の横突起が起始、肩甲骨上角が停止である。小菱形筋は、頚椎6番、7番の棘突起が起始、肩甲骨の内側縁が停止である。大菱形筋は、胸椎1番から4番の棘突起が起始、肩甲下角が停止である。このように、肩甲骨を動かす筋肉は、頚椎や胸椎と密接に関連している。同様に、頸椎と密接に関連する筋肉として、後頭下筋群が挙げられる。後頭下筋群は、僧帽筋の奥にあって、頭板状筋や頭半棘筋の下層に位置している。後頭下筋群は頚椎1番あるいは2番と後頭部とを繋ぐもの(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋)と、頚椎1番と2番との間にあるもの(下頭斜筋)とがあって、共同で作用して頭部の後屈(伸展)、側屈、回旋の動きに関わっている。
本願発明者は、後頭下筋群の拘縮、硬結が、頸椎全体、ひいては胸椎にも影響を与え、頸椎及び胸椎と密接に関連する上記の筋肉(肩甲骨を動かす筋肉)にも影響を与えることを見出した。そして、肩こりを解消するためには、後頭下筋群を弛緩させることが重要であることを見出した。
次に、本発明の枕10の技術的特徴について説明し、本発明の枕10と後頭下筋群の弛緩との関連性について説明する。
本発明の枕10は、幅方向6に長尺であって、伸長方向7に並んだ複数の棒状の枕材100と、複数の枕材100を連結する連結部材200とを備えている。後述のように、連結部材200は弾性を有する素材で形成されることが好ましい。枕材100の数は10~14本が好適である。枕材100は、幅方向6に長尺な中空の筒状の外筒110と、外筒110の中空部分に挿入された、幅方向6に長尺な棒状の芯材120と、芯材120が挿入された外筒110を包むカバー130とを備えている。外筒110の、幅方向6の少なくとも中央部分には、幅方向6に延びる複数のスリット111が形成されている。カバー130は、外筒110の、スリット111が形成された部分を包んでいる。
本発明の枕10において各枕材100は、外筒110と、外筒110の中空部分に挿入された芯材120と、カバー130とを備えている。外筒110の中央部分には、複数のスリット111が形成されているので、枕10に頭部をのせた場合に、外筒110が潰れるように変形しやすくなっており、これによって荷重を分散させることができる(図7参照)。そのため、頭部の外筒110と当接する部分に過度の負担がかかることを低減することができる。なお、外筒110の中空部分には芯材120が挿入されている。外筒110に荷重がかかって外筒110が潰れるように変形する場合に、外筒110の一部が芯材120の上を転がるように移動する(図5(d)参照)。これにより、外筒110をスムーズに変形させることができる。また、外筒110に芯材120が挿入されていることにより、外筒110が過度に潰れることを防ぐことができる。また、寝返りをうつなどして、外筒110にかかる荷重が減った場合においても、外筒110の一部が芯材120の上を転がるように移動することができるので、外筒110が元の形状に戻りやすい。
本発明の枕10においては、伸長方向7に並んだ複数の枕材100が、連結部材200によって連結されている。連結部材200は弾性を有する材料により形成されているので、枕10を連結部材200の部分において伸長方向7に折り返したときに、連結部材200が延びることにより追随することができる。これにより、枕10の高さ(上下方向5の長さ)を容易に調整することができる(図1参照)。また、複数の枕材100が独立に変形しうるので、図6(a)に示されるように、頭部をのせたときに、複数の枕材100がハンモックのように頭部を包み込むように変形する。例えば、図6(a)に示されているように、頭頂を通る頭部の中心線が線ADの位置になるように、頭部を枕10に載せている場合、図6(b)に示されるように枕10が変形する。頭部の中心線ADに沿った断面においては、頭頂部及び頸部が当たる部分に比べて、後頭部が当たる部分が最も沈み込むように変形する。また、頭部の中心線ADに直交する左右方向に沿った断面においては、枕10は、左右方向の両側に比べて頭部の中心線ADの部分が沈み込むように変形する。一般に、頭部の中心線が線ADに沿うように、頭部を枕10に載せて寝ている者は、睡眠中に、頭部の中心線が線BD又は線CDに沿うように、頭部を扇形の弧を描くように動かすことが多い。上記のように、左右方向に沿った断面においては、枕10は、左右方向の両側に比べて頭部の中心線ADの部分が沈み込むように変形しているので、頭部の中心線が線BD又は線CDに沿うように頭部を動かした場合であっても、頭部を元の位置に戻しやすいという利点がある。これにより、寝返りがしやすく、首や肩にストレスを与えないという効果を得ることができる。
図7に示されるように、頭部をのせたときにかかる荷重の大きさに応じて、各枕材100の変形の度合いは異なる。首の付け根の部分(後頸部)はアーチ状にカーブしているが、枕10は複数の枕材100を備えているので、枕材100がアーチに沿うように配置される。上述のように、各枕材100の外筒110は、荷重により扁平に潰れるように変形するが、外筒110には複数のスリット111が設けられているので、スリット111により外筒110が複数の部分に分かれるように変形する。これにより、スリット111が設けられていない場合と比べて、枕材100を後頸部のアーチ形状に、よりフィットさせることができる。また、枕材100の外筒110が後頸部に当たって押圧することにより、後頸部にある筋肉(例えば僧帽筋や頭板状筋など)をマッサージすることができる。なお、外筒110にスリット111が形成されていない場合には、後頸部の外筒110と当接する部分が分散されず、一部に集中することになる。これにより、後頸部の、外筒110と当接する部分に痛みが生じるおそれがあった。これに対して、本発明の枕10においては、外筒110にスリット111が形成されているため、スリット111により分割された外筒110の各部が、それぞれ、後頸部を押圧する。これにより、後頸部の、外筒110と当接する部分を適度に分散させることができる。これにより、マッサージ効果を得ることができるとともに、後頸部の、外筒110と当接する部分に痛みが生じることを抑制することができる。
図7に示されるように、枕10に頭部をのせたとき、枕10の、肩や首に当接する部分は、足先に向かって延びるように変形する。また、枕10の、後頭部に当接する部分は、頭頂部に向かって延びるように変形する。これに伴って、肩や首は足先に向かって引っ張られ、後頭部は頭頂部に向かって引っ張られる。これにより、頸椎が伸長するように両側に引っ張られるため、それに伴って後頭下筋群を適度に弛緩させることができる。さらに、上述のように、スリット111により分割された外筒110の各部が、それぞれ、後頸部を押圧することができるため、これによっても効果的に後頭下筋群の緊張をほぐすことができる。
本実施形態においては、枕材100の数は10~14本であり、外筒110の外径は35mm~45mmであり、内径は15mm~25mmであり、肉厚は5mm~15mmである。成人の外後頭***から頸椎の7番までの距離は約23cm~26cmである。各枕材100が上記の寸法を有しているので、例えば、14本の枕材100を有する枕10を二つ折りにして使用した場合において、枕10が外後頭***から頸椎の7番までを十分カバーすることができる。なお、子供や小柄な成人が使用する場合においては、枕材100の数を例えば10本程度に減らすなどして、枕10の長さを調整することができる。また、本実施形態において、外筒110には、円周方向に等間隔に配置された5つのスリット111が形成されている。各外筒110に、スリット111を3~6本設けることにより、頸椎と頸椎の間の長さと、スリット111により分割された外筒110の各部の長さとを同程度にすることができる。そのため、スリット111により分割された外筒110の各部が、それぞれ、後頸部を押圧する際に、頸椎と頸椎の間を効率よく押圧することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば、枕材100の本数はあくまでも例示であり、10~14本には限られない。枕材100の本数は3本以上であればよく、枕10を使用する人の年齢、性別、体型などに応じて適宜変更しうる。枕材100を構成する外筒110、芯材120、カバー130の形状、大きさ、素材(材質)等も適宜変更しうる。例えば、外筒110の形状は円筒形状であったが、本発明はそのような態様には限られず、外筒110は中空の多角柱形状の筒であってもよい。また、カバー130は、外筒110の全体を包む袋状の形状を有していたが、本発明はそのような態様には限られない。カバー130は、外筒110が径方向に広がるように変形した際に、外筒110が変形しすぎることを抑制する機能を有している。カバー130がそのような機能を有している限りにおいて、カバー130が外筒110のどの部分を包むかについては適宜設定できる。例えば、カバー130が、外筒110の、スリット111が形成されている部分のみを覆っていてもよい。
上記実施形態において、連結部材200は弾性のある紐状の部材であったが、本発明はそのような態様には限られない。連結部材200は、複数の外筒110を連結する機能を有している限りにおいて任意の形状にすることができる。例えば、連結部材200として、外筒110を挿入するための複数の孔又は複数のスリットが形成された帯状の弾性部材を用いることができる。
上記実施形態において、外筒110には5つのスリット111が設けられていたが、本発明はそのような態様には限られない。スリット111の数、長さ、配置等は適宜変更しうる。
上記実施形態は、3本以上の枕材110を連結部材200で連結した枕10を例に挙げて説明してきた。しかしながら、本発明の態様は枕には限られず、同様の構成を有した寝具(敷マット)としても利用することができる。この場合には、頸椎だけでなく、脊椎を伸ばすことにより、脊柱起立筋を弛緩させる効果を得ることができる。
10 枕
100 枕材
110 外筒
120 芯材
111 スリット
130 カバー
200 連結部材

Claims (4)

  1. それぞれが幅方向に長尺であって、前記幅方向に直交する伸長方向に並んだ3本以上の棒状の枕材と、
    前記枕材を連結する、弾性を有する連結部材と、を備え、
    前記各枕材は、
    前記幅方向に長尺な中空の筒状の外筒と、
    前記外筒の中空部分に挿入された、前記幅方向に長尺な棒状の芯材と、
    前記芯材が挿入された前記外筒の少なくとも一部を包むカバーとを備え、
    前記外筒の、前記幅方向の少なくとも中央部分には、前記幅方向に延びる複数のスリットが形成されており、
    前記複数のスリットは、前記外筒の、前記幅方向の両端部分には形成されておらず、
    前記カバーは、前記外筒の、前記スリットが形成された部分を包んでいることを特徴とする枕。
  2. 前記枕材の数は10~14本であり、
    前記外筒は、中空の円柱形状を有しており、前記外筒の外径は35mm~45mmであり、内径は15mm~25mmであり、肉厚は5mm~15mmであることを特徴とする請求項1に記載の枕。
  3. 前記複数のスリットとして、前記外筒には、円周方向に等間隔に配置された3~6本のスリットが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の枕。
  4. それぞれが幅方向に長尺であって、前記幅方向に直交する伸長方向に並んだ3以上の棒状のクッション材と、
    前記クッション材を連結する、弾性を有する連結部材と、を備え、
    前記各クッション材は、
    前記幅方向に長尺な中空の筒状の外筒と、
    前記外筒の中空部分に挿入された、前記幅方向に長尺な棒状の芯材と、
    前記芯材が挿入された前記外筒の少なくとも一部を包むカバーとを備え、
    前記外筒の、前記幅方向の少なくとも中央部分には、前記幅方向に延びる複数のスリットが形成されており、
    前記複数のスリットは、前記外筒の、前記幅方向の両端部分には形成されておらず、
    前記カバーは、前記外筒の、前記スリットが形成された部分を包んでいることを特徴とする寝具。
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