本明細書に開示される実施形態は、流体収集装置とその使用方法に関する。本明細書に開示される装置とシステムは、個人から流体を収集するように構成される。流体収集装置によって収集される流体は、尿、膣分泌物、陰茎分泌物、生殖液、血液、汗、又は他の体液のうちの少なくとも1つを含み得る。
流体収集装置は、ウィッキング材料を含み、それは少なくとも部分的にチャンバを画定する流体不透過性コーティングを有している。また、流体不透過性コーティングは、それを通って延在する開口部を画定し、開口部は、女性の尿道に隣接して配置されるか、又は、男性の尿道がそれを通して配置されるように構成される。また、流体収集装置は、導管を含み、導管は、その入口と出口との間に延在するチャネルを有する。入口は、チャンバに流体的に結合され、出口は、流体貯蔵(器、又は容器)、又は真空源と流体的に連結されるように構成される。本明細書に開示される流体不透過性コーティング及びそのコーティングを利用している流体収集装置は、解剖学的構造の敏感な領域及び湿った条件下でさえ、着用者に柔らかく、快適で、比較的滑らかな感触を提供する。
いくつかの従来の流体収集装置は、装置の外面を画定する流体不透過性シェルを有し得る。流体不透過性シェルは、装置の表面に不連続性を生じる可能性がある厚さを有する材料、又はその中に封入された吸収材料よりも比較的高い材料硬度、若しくはテクスチャを有する材料を含む場合が多い。場合によっては、従来の流体不透過性シェルは、流体収集装置の外面に尖先、***、又は他の幾何学的特徴を作成し得る形状、厚さ、及び/又は材料組成の違い(例えば、硬い材料から柔らかい材料への移行)を有する場合がある。これらの特徴は、使用中、特に長時間の使用(例えば、1時間以上)中に着用者の皮膚に不快感を生じる場合がある。例えば、流体不透過性シェル材料からその中の吸収材料への移行は、縁又は別の不連続性を与える場合があり、それは着用者の皮膚に時間の経過とともに不快感又は更には痛みを生じさせる。同様に、シェル内の比較的硬い材料は、着用者の皮膚によって加えられる圧力に従わない場合がある。そのようなより硬い材料はまた、長期間の使用中に不快感又は痛みを引き起こす可能性がある。
本明細書に開示される流体収集装置は、流体不透過性コーティングを有し、流体不透過性コーティングは、流体収集装置の着用者に、長時間の使用後でさえ滑らかな快適感を与えるのに十分な、厚さ、従順性、材料構成、及び表面特徴の欠如のうちの1つ以上を備える。例えば、流体不透過性コーティングは、着用者の皮膚に対して剛性又は硬い表面を提供しないように十分に薄い。流体不透過性コーティングは、十分に薄く、その上にアサートされた(asserted)圧力に適合し、尖先又は不連続性がほとんど又はまったくない表面を提供する。例えば、本明細書に開示される比較的薄い流体不透過性コーティングは、流体不透過性コーティングから開口部のウィッキング材料に移行するときに不連続性を生じない。したがって、本明細書の流体収集装置は、従来の流体収集装置と比較して、痛みと不快感を制限又は排除する。
図1Aは、一実施形態による、流体収集装置100の等角図である。図1Bは、一実施形態による、図1Aの流体収集装置の平面A-Aに沿った断面図である。図1A及び図1Bの両方は以下で参照される。流体収集装置100は、流体不透過性コーティング102及びウィッキング材料115を含み得る。ウィッキング材料115は、流体不透過性コーティング102内に配置され得る。流体収集装置100はまた、導管108を含み得る。導管108は、ウィッキング材料115内に少なくとも部分的に配置され得る。
流体不透過性コーティング102は、流体収集装置100の外面の少なくとも一部分を少なくとも部分的に画定する。流体不透過性コーティング102は、流体収集装置100のチャンバ104(例えば、流体収集装置100の内部領域)及び開口部106を少なくとも部分的に画定する。開口部106は、流体不透過性コーティング102によって画定され、又は流体不透過性コーティング102に形成されて、それを通って延在し、それによって、流体が流体収集装置100の外側からチャンバ104に入ることを可能にする。チャンバ104は、ウィッキング材料115及び導管108の少なくとも一部分を含む。ウィッキング材料115は、開口部106を通して露出される。開口部106は、流体収集装置100の一部分に位置決めされ得て、女性の尿道に隣接して、例えば、女性ユーザの大***上、又はその間に配置されるように想定される。例えば、開口部106は、尿が着用者からウィッキング材料115に通過し、少なくとも一時的に流体をチャンバ104内に保持することを可能にし得る。
流体不透過性コーティング102は、流体をチャンバ104の中に少なくとも一時的に保持し、又は貯蔵する。流体不透過性コーティング102は、着用者の皮膚に対して流体収集装置100の比較的柔らかい感触を提供するように選択された材料で形成されることができ、及び/又は厚さを有し得る。流体不透過性コーティング102は、ウィッキング材料115の外面113上、又はその中に配置された材料の薄層であり得る。
いくつかの実施形態では、流体不透過性コーティング102は、比較的柔らかい感触を備える材料、例えば平均的なシリコーンよりも低い硬度を有する材料から形成され得る。本明細書に開示される流体不透過性コーティング102は、外側不透過性バリア又はシェルとウィッキング材料との間の不連続性を、例えば従来のシリコーン外側シェルが使用される場合に防止又は制限する。流体不透過性コーティング102の比較的薄い及び/又は柔らかい材料は、着用者に対して配置されたときに流体収集装置で伝統的に使用される比較的剛性又は硬い材料による不快感を防ぎ、装置全体で実質的に均一な感触を提供し、成形された流体不透過性バリアを備えた装置と比較して、装置の外面に比較的柔らかい感触を提供する。
流体不透過性コーティング102は、任意の適切な流体不透過性材料から形成され得て、例えば流体不透過性ポリマ、ワックス、ナノセルロース、ナノ粒子、他の適切な材料、又はそれらの組み合わせである。したがって、流体不透過性コーティング102は、流体(複数可)の少なくともいくらかが、開口部106から離隔されるチャンバ104の部分から出るのを防ぎ得る。流体不透過性コーティング102は、疎水性材料であり得る。例えば、流体不透過性コーティングは、シリコーン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリクロロプレン、ビニル、ポリ塩化ビニル、ラテックス、シラン(例えば、ハロゲン化アルキルシラン)、過フッ素化ポリマなどのうちの1つ以上を含み得る。流体不透過性コーティング102は、超疎水性材料を含んでもよく、例えばフルオロカーボンポリマ、フルオロシランポリマ、金属酸化物ポリスチレンナノコンポジット(例えば、MnO2又はZnO)、テクスチャードシリカ、カーボンナノチューブなどである。流体不透過性コーティング102は、シリコーンゴムなどのエラストマ材料であり得る。別の適切な材料は、熱可塑性エラストマを含み、例えば熱可塑性スチレン含有ブロックコポリマ、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性コポリエステル、熱可塑性オレフィン、熱可塑性ポリアミドなどのうちの1つ以上である。
いくつかの例では、流体不透過性コーティング102は疎油性であり得る。いくつかの例では、流体不透過性コーティング102の材料はまた、酸性又は塩基性の体液の存在下で、流体不透過性コーティング102の溶解を低減又は防止するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、流体不透過性コーティング102は、空気透過性及び流体不透過性であり得る。そのような例では、流体不透過性コーティング102は、複数の孔を画定する疎水性材料で形成され得て、孔はガスを通過させるが液体を保持することを可能にするサイズに決められて成形される。
流体不透過性コーティング102の厚さは、最小限に保持されて、流体不透過性バリアを提供し、滑らかな不連続性のない感触を有し、かつ流体収集装置がウィッキング材料115の最も外側の部分の全体的な感触を有することを可能にする。例えば、流体不透過性コーティング102の厚さは、ウィッキング材料115の最も外側の部分(例えば、流体透過性膜118)の触覚を提供するのに十分に薄くなり得る。流体不透過性コーティング102の厚さは、約2mm未満、約10μm~約2mm、約500μm~約1.5mm、約100μm~約1mm、約1mm~約2mm、約10μm~約200μm、約10μm~約500μm、約200μm~約500μm、約500μmを超える、約1mm未満、約500μm未満、又は約100μm未満であり得る。
いくつかの例では、流体不透過性コーティング102は、前述の材料のうちのいずれかの複数の層を含み得る。例えば、流体不透過性コーティング102は、テクスチャードシリカでコーティングされたラテックスの薄層(例えば、1mm未満)を、例えばラテックス層の外側又はラテックス層の内側のチャンバに面する側面に含み得る。
一例では、流体不透過性コーティング102の外面の少なくとも1つ以上の部分は、柔らかく及び/又は滑らかな材料から形成され得て、それにより、ユーザの皮膚上の不快感、擦れ、又は痛みを軽減する。例えば、流体不透過性コーティング102について本明細書に開示される材料のいずれも、比較的滑らかなテクスチャを有する1つ以上の部分を備えてもよく、例えば、約30マイクロメートル(μm)未満のRa値で測定される表面粗さであり、例えば0.1μm~30μm、0.5μm~約20μm、1μm~10μm、0.1μm~5μm、20μm未満、15μm未満、10μm未満、5μm未満、又は2μm未満のRa値である。
いくつかの例では、流体不透過性コーティング102は、比較的柔らかくてもよく、例えば比較的低い硬度(ショアA硬度値が40未満、例えば、約30未満、約20未満、又は約10未満、場合によっては、ショアOO硬度値が約50未満又は約40未満)を有する。比較的柔らかい材料、例えば本明細書に記載されるいずれかを使用することにより、流体不透過性コーティング102は、比較的硬い材料、例えば平均硬度(例えば、ショアA硬度値が40以上)を有するゴム又はシリコーンから作られた外側シェルなどを使用する流体収集装置よりも快適であり得る。
流体不透過性コーティング102は、マーキング、例えば1つ以上のマーキングをその上に含んでもよく、ユーザが装置100を着用者に位置合わせするのに役立つ。例えば、流体不透過性コーティング102上の線(例えば、開口部106の反対側)は、医療従事者が、開口部106を着用者の尿道上に位置合わせすることを可能にし得る。マーキングは、1つ以上の位置合わせガイド又は方向指示器、例えばストライプ又はハッシュを含み得る。そのようなマーキングは、装置100を恥骨などのような1つ以上の解剖学的特徴に位置合わせするように配置され得る。
図1Bに示されるように、流体不透過性コーティング102は、ウィッキング材料115の最も外側の部分に配置され得る。例えば、流体不透過性コーティング102は、ウィッキング材料115の外面113に接着された材料の層であり得る。
ウィッキング材料115は、流体不透過性コーティング102内に配置され得る。ウィッキング材料115は、透過性材料を含み得て、透過性材料は流体を吸い上げるように、又は、流体がそれを通過するように設計される。本明細書で言及される透過性特性は、ウィッキング、毛細管作用、拡散、又は別の類似の特性若しくはプロセスであってもよく、本明細書では「透過性」及び/又は「ウィッキング」と呼ばれる。そのような「ウィッキング」は、ウィッキング材料の中への吸収を含まない場合がある。ウィッキング材料115は、開口部106を通って移動する流体を収集し得る。ウィッキング材料115は、2つ以上の材料、例えば、複数の材料を含んでもよい。複数の材料は、互いの中に同心円状に配置された複数の層を含み得る。ウィッキング材料の同心円状に配置された層は、ウィッキングの勾配を示し得て、例えば、最も内側のウィッキング材料が複数の材料の最大の、又は最小のウィッキング能力を含む。いくつかの例では、ウィッキング材料の複数の層は、非同心円状に配置され得て、例えば、ウィッキング材料の最の内側の層はウィッキング材料(複数可)の1つ以上の外側の層、及び/又は流体不透過性コーティングの中心から外れて置かれる。そのような例では、導管108は、流体収集装置100に、例えばウィッキング材料の非同心円状に配置された最も内側の層などに配置され得る。
いくつかの例では、ウィッキング材料115は、流体透過性支持体120又は流体透過性膜118のうちの1つ以上を含み得る。例えば、流体収集装置100は、チャンバ104内に配置された流体透過性膜118を含み得る。流体透過性膜118は、開口部106の少なくとも一部分(例えば、すべて)を覆ってもよい。流体透過性膜118は、任意の流体を開口部106から離して吸い上げ、それによって流体がチャンバ104から逃げるのを防ぐように構成され得る。流体透過性膜118はまた、流体を一般にチャンバ104の内部に向かって吸い上げることができ、以下により詳細に説明する。流体透過性膜118は、流体を吸い上げることができる任意の材料を含み得る。例えば、流体透過性膜118は布を含み得て、例えば、ガーゼ(例えば、絹、リネン、ポリエステル、レーヨン、綿、ガーゼのブレンド)、又は別の滑らかな布、又は別の滑らかな布である。流体透過性膜118は、紡糸プラスチック繊維を含み得る。いくつかの例では、流体透過性膜118は、ポリエステル発泡体などのオープンセルフォームを含み得る。ガーゼ、柔らかい布、及び/又は滑らかな布から流体透過性膜118を形成することにより、流体収集装置100がユーザの皮膚を擦ることによって引き起こされる摩擦を低減し得る。
流体透過性支持体120は、チャンバ104内に、例えば、流体透過性膜118の中に同心円状に配置される。流体透過性支持体120は、流体透過性膜材料118の比較的可鍛性の形態のために、流体透過性膜118を支持し得る。例えば、流体透過性膜118は、折り畳み可能、薄くて軽い、又はそうでなければ容易に変形可能な材料、例えば流体を吸い上げるが吸収しないように構成されたガーゼタイプの布から形成され得る。したがって、流体透過性膜118は、形状と位置が保持されるか、そうでなければ流体透過性支持体120によって支持され得る。いくつかの例では、流体透過性支持体120は、流体透過性膜118が流体透過性支持体と流体不透過性コーティング102との間に配置されるように、位置決めされ得る。したがって、流体透過性支持体120は、流体透過性膜118の位置を支持及び維持し得る。流体透過性支持体120は、流体透過性膜118よりも比較的剛性又は高密度の材料を含み得る。流体透過性支持体120は、流体透過性膜118よりも変形しにくい任意の流体透過性材料、例えば、流体不透過性膜118について本明細書に開示される材料のいずれかから、より高密度又は剛性の形態で形成され得る。例えば、流体透過性支持体120は、多孔性ポリマ(例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)構造又はオープンセルフォームを含み得る。流体透過性支持体120は、紡糸プラスチック繊維を含み得る。いくつかの例では、流体透過性支持体120は、天然材料、例えば、綿、羊毛、絹、又はそれらの組み合わせから形成されてもよい。いくつかの例では、流体透過性支持体120は、布、フェルト、ガーゼ、又はそれらの組み合わせから形成され得る。流体透過性支持体120は、弾性的に可撓性であり得て、流体収集装置100に弾力性及び可撓性を与えるのを補助する。いくつかの例では、流体透過性支持体120は、流体収集装置100から省略されてもよい。例えば、ウィッキング材料115は、流体透過性膜118のみを含み得る。いくつかの例では、流体透過性膜118は、任意選択であってもよい。例えば、ウィッキング材料115は、流体透過性支持体120のみを含み得る。流体透過性支持体120は、流体透過性膜118よりも密度が高くてもよく、又は流体透過性膜118よりも剛性の高い材料から作製されてもよい。
ウィッキング材料115(例えば、少なくとも流体透過性支持体)は、構造的支持体を備えて、弾性的に可撓性であり得る流体収集装置100の一般的な形状を維持し得る。例えば、ウィッキング材料115は、実質的に円筒形、実質的に平坦な形状、実質的に角柱状の形状などであり得る。同様に、その上に塗布される材料(例えば、流体不透過性コーティング102)は、同じ形状を示し得る。
流体不透過性コーティング102とウィッキング材料115は、導管108を、少なくとも部分的にチャンバ104内に配置するように構成されてもよい。例えば、流体透過性膜118と流体透過性本体120の少なくとも一方は、導管108を収容する空間を形成するように構成され得る。別の例では、流体不透過性コーティング102は、導管108(例えば、少なくとも1つのチューブ)を受容するようにサイズを決められた開口を画定し得る。少なくとも1つの導管108は、開口124を介して、例えば、流体収集装置の第1の端部領域132に形成された開口を介して、チャンバ104内に配置され得る。開口124は、導管108に対して少なくとも実質的に流体密シールを形成するようにサイズと形状を決められ、それによって、流体がチャンバ104から逃げるのを実質的に防止し得る。いくつかの例(図示せず)では、開口124は、第2の端部領域134の上に配置され得る。そのような例では、導管108は、第2の端部領域134にのみ配置され得て、入口110は、第2の端部領域134(例えば、リザーバ122、図2B)に配置される。
入口110を、流体収集装置が使用中の位置にある場合にチャンバ104の重量測定的に低いポイント又はその近傍に配置されるように意図される流体収集装置の位置に置くことで、導管108は、入口110が他の場所に配置された場合よりも多くの流体を受け取ることを可能とし、貯留の可能性を低減する(例えば、流体の貯留は微生物の増殖と悪臭を引き起こす可能性がある)。例えば、ウィッキング材料115内の流体は、毛細管力のために任意の方向に流動し得る。しかし、流体は、重力の方向に流動することに優先性を示し得て、特にウィッキング材料115の少なくとも一部分が流体で飽和される場合にそうである。
以下でより詳細に論じられるように、導管108は、流体貯蔵容器(図示せず)と真空源(図示せず)との1つ以上に結合され、その間を少なくとも部分的に延びるようにサイズと形状が決められる。例えば、導管108は、真空源に直接、接続されるように構成される。そのような例では、導管108は、流体不透過性コーティング102から少なくとも1フィート、少なくとも2フィート、少なくとも3フィート、又は少なくとも6フィートまで延在し得る。別の例では、導管108は、流体貯蔵容器及び真空源の少なくとも一方と間接的に接続されるように構成される。いくつかの例では、導管108はカテーテル固定装置を用いて着用者の皮膚に固定され得て、例えば、C.R.Bard,Inc.から入手可能なSTATLOCK(登録商標)カテーテル固定装置であり、限定するものではないが米国特許第6,117,163号、第6,123,398号、及び第8,211,063号に開示されるものを含み、これらの開示はすべて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
「コーティング」という用語は、別の材料の外面に配置された材料のみに限定されることを意図するのではなく、むしろ、コーティングは、本明細書でより詳細に開示されるウィッキング材料の上、又は中に配置された層全体、層の一部分、又は別個の層であり得る。
図1C及び図1Dに示されるように、流体不透過性コーティング102は、ウィッキング材料115の上、又は中に配置され得る。図1C及び図1Dは、図1Bの領域Bの断面図である。図1Cに示されるように、流体収集装置100cは、ウィッキング材料115(例えば、流体透過性膜118)の外面113に配置された流体不透過性コーティング102を含む。流体収集装置100cは、1つ以上の態様において、流体収集装置100と類似又は同一である。流体不透過性コーティング102は、ウィッキング材料115の表面113上に堆積される。流体不透過性コーティング102は、表面113上に選択された厚さ、例えば本明細書に開示される厚さのいずれかまで、鋳造、コーティング、包装、噴霧、又はそうでなければ堆積され得る。いくつかの例では、流体不透過性コーティングは、ウィッキング材料の最も外側の部分(例えば、流体不透過性膜)に接着剤などで接着されてもよく、又はウィッキング材料に例えばディップコーティングを介して界面的に自己結合されてもよい。
いくつかの実施形態では、流体不透過性コーティング102は、ウィッキング材料115の最も外側の部分に少なくとも部分的に埋め込まれるか、そうでなければ配置され得る。図1Dに示されるように、流体収集装置100dは、ウィッキング材料115(例えば、流体透過膜118)の外面113に埋め込まれた流体不透過性コーティング102を含む。流体収集装置100dは、1つ以上の態様において、流体収集装置100と類似又は同一である。流体不透過性コーティング102は、ウィッキング材料115の最も外側の部分に堆積され、ウィッキング材料115の表面113を少なくとも部分的に画定する。そのような例では、流体不透過性コーティング102の外面は、示されるように、ウィッキング材料115の外面113と同一の広がりを有し得る。いくつかの例(図示せず)では、流体不透過性コーティング102の外面は、ウィッキング材料115内から、ウィッキング材料115の外面113を超えて延在し得る。流体不透過性コーティング102は、表面113でウィッキング材料115の中に、選択された深さ(例えば、コーティングの厚さ)、例えば本明細書に開示される厚さのいずれかまで、鋳造、コーティング、噴霧、浸透、又はそうでなければ組み込まれ得る。適用において、ウィッキング材料115は、流体不透過性膜材料をその外面に少なくとも部分的に吸い上げてもよい。そのような例では、流体不透過性コーティング材料は、ウィッキング材料115の中に、ウィッキング材料の浸透された部分を流体不透過性にするのに十分なほどに浸透させ得る。
図1Bに示すように、ウィッキング材料115(例えば、流体透過性膜118又は流体透過性支持体120のうちの1つ以上)は、導管108によって占有されていないチャンバ104の部分を少なくとも実質的に完全に満たし得る。例えば、ウィッキング材料115は、導管108によって占有されていないチャンバ104の部分を、流体不透過性コーティング102がウィッキング材料115の外面全体(開口部106を除く)の上に配置される場合に満たし得る。
いくつかの例(図2A~図3B)では、流体透過性膜118及び流体透過性支持体は、導管108によって占有されていないチャンバ104の部分を実質的に完全に満たさなくてもよい。そのような例では、流体収集装置100は、チャンバ104に配置されるリザーバ(例えば、空隙)を含み得る。リザーバは、チャンバ104の中のウィッキング材料と流体不透過性コーティング102又は端部キャップ(図2A~図3B)の内面との間に画定される空隙であり得る。ウィッキング材料115によって吸い上げられた流体のうちの少なくとも一部は、ウィッキング材料115から引き出され、リザーバの中に収集され得る。
図1A及び図1Bに戻ると、導管108は、ウィッキング材料115内に配置され得て、流体収集装置100内に配置された入口110と、真空源に流体的に結合(例えば、配管又は他の方法で流体的に接続)するための出口とを含む。導管108は、プラスチックチューブ(例えば、医療用チューブ)などの可撓性材料を含み得る。そのようなプラスチックチューブは、熱可塑性エラストマ、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル、ポリテトラフルオロエチレンなどのチューブを含み得る。いくつかの例では、導管108は、シリコーン又はラテックスを含み得る。導管108は、第2の端部領域134に入口110と、入口110の下流に配置された第1の端部領域132に出口112とを含む。導管108の入口110は、流体貯蔵容器に、又は流体を流体収集装置100から除去するための真空源にチャンバ104を流体的に結合する。流体は、チャンバ104から導管108を介して除去され得る。吸引力又は真空力が真空源(図4)によって導管108に加えられるか、又は形成されると、チャンバ104内の流体は、入口110に引き込まれ、流体収集装置100から導管108を介して引き出され得る。
いくつかの例では、入口110は、チャンバ104の中の最も内側に、又は重量測定的に低いスポットに配置され得る。例えば、導管108は、チャンバ104の中に十分遠くまで延在して、チャンバ104の重量測定的に低いポイント、例えば、流体収集装置100のチャンバ104内の流体リザーバに入口110を配置し得る。
流体収集装置100及びその構成要素は、それに印加される圧力に応答して変形可能(例えば、屈曲可能)であり得る。例えば、流体収集装置100及びその構成要素は、例えば、衣類とユーザとの間に配置されているときに、ユーザの解剖学的輪郭に一致するように屈曲し得る。例では、流体収集装置100は、流体収集装置100が着用者(例えば、ユーザ)の上に位置付けられるときに、尿道に近接して(例えば、***間に)配置される場合に屈曲し得る。
流体収集装置100は、女性の流体収集装置100の一例であり、女性ユーザから流体を受け取るようにサイズを決められ、成形され、そうでなければ構成される。例えば、流体収集装置100又はその中の構成要素の少なくとも1つは、実質的に円筒形、楕円形、角柱状、又は女性被検者の膣領域を補完又は輪郭付けるのに適した任意の他の形状であり得る。開口部106は、女性の尿道に隣接して配置されるように構成され得る。開口部106は、流体収集装置100の上方又は内側(例えば、ユーザに向かって)に面する部分に配置され得る。
図示される例では、導管108は、チャンバ104の中に少なくとも部分的に配置される。例えば、導管108は、第1の端部領域125から流体不透過性コーティング102の中へ延在してもよく、第2の端部領域127へ、流体収集装置100の端部に近接するポイント(使用中に装置の重量測定的に低いポイントに配置されるように構成された装置の部分)まで延在してもよい。図1Bに示されるように、入口110の端部は、流体不透過性コーティング102からオフセットされ得て、流体がそこを通って引かれることを可能にする。いくつかの例では、導管108は、入口端部などで穿孔されてもよく、ウィッキング材料からの流体の放射状の収集を可能にする。いくつかの例(図示せず)では、導管108は、第2の端部領域127に入り、導管108の入口110は、第2の端部領域127に配置され得る。流体収集装置100に収集された流体は、導管108を介してチャンバ104の内部領域から除去され得る。導管108は、本明細書で開示されるようなプラスチックチューブ(例えば、医療用チューブ)などの可撓性材料を含み得る。いくつかの例では、導管108は、弾性である1つ以上の部分を、例えば、導管が可撓性になることを可能にする直径又は壁厚の1つ以上を有することによって含み得る。
流体収集装置100は、女性の尿道に近接して(例えば、***の上に、又は***間に)配置され得て、尿は、流体収集装置100のチャンバ104に開口部106を介して入ることができる。流体収集装置100は、流体をチャンバ104の中に開口部106を介して受け入れる。例えば、開口部106は、細長い形状を示してもよく、細長い形状は、尿道開口部の下方の第1の場所(例えば、肛門又は膣口、あるいはその近く)から尿道開口部の上方の第2の場所(例えば、陰核又は恥丘、あるいはその近く)へ延在するようにサイズを決められ、配置される。開口部106は、女性の脚の間の空間が、女性の脚が閉じられているときに比較的小さいため、細長い形状を示し得て、それによって、開口部106の細長い形状に対応する経路に沿った流体の流れのみを可能にする。流体不透過性コーティング102の中の開口部106は、流体収集装置100の長手方向に対して横断方向に測定される幅を示し得て、流体収集装置100の周囲の少なくとも約10%であってもよく、例えば、流体収集装置100の周囲の約25%、30%、40%、50%、60%、75%、85%、100%、又は、先述のものの任意の組み合わせの間の範囲にある。開口部106は、流体収集装置100の周囲の50%よりも大きい幅を示すことができ、それは、真空(例えば、吸引)が、導管108の中へ流体を引き入れるためである。
一例では、流体不透過性コーティング102の1つ以上の部分は、患者に又はユーザが着用した衣服に取り付けられるように構成され得て、例えば接着剤で取付けられ得る(例えば、ヒドロゲル接着剤、例えば米国特許第10,226,376号に開示されているヒドロゲル層を用い、その開示は、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。いくつかの例では、開口部106は、長手方向に配向され得る(例えば、装置100の長手方向軸に対して平行の主軸を有している)。いくつかの実施形態では(図示せず)、開口部106は、横方向に配向され得る(例えば、装置100の長手方向軸に対して垂直の主軸を有している)。
一例では、導管108は、少なくともチャンバ104に挿入可能であるように構成される。このような一例では、導管108は、1つ以上のマーカ(図示せず)をその外部に含み得て、それは導管108のチャンバ104の中への挿入を容易にするように構成される。例えば、導管108は、1つ以上のマーキングをその上に含み得て、それらは導管108の過度の挿入、又は挿入不足を防止するように構成され、例えば導管108が流体収集装置のリザーバ内、又はリザーバに隣接して配置されるように構成された入口110を画定する場合である(図2B及び図2C)。別の例では、導管108は、チャンバ104の中への導管108の正確な回転、又は挿入の深さを容易にするように構成された1つ以上のマーキングをその上に含み得る。一例では、1つ以上のマーキングは、線、ドット、ステッカ、又は任意の他の適切なマーキングを含み得る。いくつかの例では、導管はつや消し又は不透明(例えば、黒色)であり得て、その中の流体の視認性を不明瞭にする。
流体不透過性材料、流体透過性膜、流体透過性支持体、チャンバ、ならびにそれらの形状及び構成の別の例は、2019年3月29日に出願された米国特許出願第16/369,676号、及び2016年9月8日に出願された米国特許出願第15/260,103号(2016年12月29日に米国特許出願公開第2016-0374848号として公開された)に開示されており、それらのそれぞれの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
いくつかの例では、流体収集装置100は、その中にリザーバを含み得る。そのような例では、流体収集装置は、1つ以上の端部キャップを含み得て、端部キャップはその中にウィッキング材料の第1の端部領域及び第2の端部領域を保持するように構成される。
図2Aは、一実施形態による、流体収集装置200の等角図である。図2Bは、一実施形態による、図2Aの流体収集装置の平面C-Cに沿った断面図である。図2A及び図2Bについて、以下に詳細に説明する。流体収集装置200は、1つ以上の態様において、流体収集装置100と類似又は同一であり得る。例えば、流体収集装置200は、本明細書に開示されるように、流体不透過性コーティング102、ウィッキング材料115、及び導管108を含む。流体収集装置200は、少なくとも1つの端部キャップ、例えば、第1の端部キャップ232及び第2の端部キャップ234を含む。ウィッキング材料115は、流体不透過性コーティング102内に配置され得る。少なくとも1つの端部キャップは、第1の端部領域125及び第2の端部領域127において、流体不透過性コーティング102及びウィッキング材料115の上に配置され得る。集合的に、流体不透過性コーティング102と少なくとも1つの端部キャップは、チャンバ104を画定する。流体収集装置200は、チャンバ104内にリザーバ122を含み得て、例えば第2の端部キャップ234とウィッキング材料115との間に画定された空隙である。流体収集装置200はまた、導管108を含み得る。導管108は、本明細書に開示されるように、ウィッキング材料115内に少なくとも部分的に配置され得る。
示されるように、流体不透過性コーティング102は、ウィッキング材料115の上に配置されてもよく、端部キャップ232及び234は、コーティングされたウィッキング材料の端部領域の上に配置されてもよい。端部キャップは、流体不透過性コーティングに、テンションフィット(tension fit)又は流体不透過性接着剤などを介して密封され得る。第1及び第2の端部キャップ232及び234は、選択された断面形状(例えば、長手方向軸に沿って見た場合)、例えば円形、楕円形、三角形、長方形などを有し得る。端部キャップ232及び234は、選択された断面形状でウィッキング材料115を保持し得る。例えば、第1及び第2の端部キャップ232及び234は、示されるように、ウィッキング材料115を実質的に円筒形の構成で保持し得る。
第1の端部キャップ232は、ウィッキング材料115及び流体不透過性コーティング102の上に、流体収集装置200の第1の端部領域125で配置され得る。第1の端部キャップ232は、そこを通過する導管108を受け入れて密封するようにサイズを決められて成形された開口124を含み得る。
第2の端部キャップ234は、ウィッキング材料115及び流体不透過性コーティング102の上に、第2の端部領域127で配置され得る。第2の端部キャップ234は、少なくとも部分的にリザーバ122を画定し、その中に流体を集める。流体不透過性コーティング102はまた、少なくとも部分的にリザーバ122を画定し得る。
少なくとも1つの端部キャップは、流体不透過性材料で形成され得る。例えば、端部キャップ232及び234は、流体不透過性コーティング102と同じ又は類似の材料で作製されてもよい。少なくとも1つの端部キャップ(例えば、第2の端部キャップ234)は、流体不透過性コーティング102よりも剛性の高い材料を含み得て、例えば、使用時にリザーバ122が実質的に一定の体積を維持するのを可能にする。少なくとも1つの端部キャップは、弾力性のある材料で作製されて、選択された形状を、外圧によって変形された場合に保持し、戻し得る。
リザーバ122は、入口110に最も近いチャンバ104の部分(例えば、第2の端部領域)、例えば第2の端部キャップ234の下に配置され得る。しかし、リザーバ122は、チャンバ104内の異なる位置に配置されてもよい。例えば、リザーバ122は、出口112に最も近いチャンバ104の端部、例えば第1の端部キャップ232の下に配置され得る。別の例では、流体収集装置100は、複数のリザーバを含み得て、例えば第2の端部領域127に位置する第1のリザーバ、及び第1の端部領域125に位置する第2のリザーバである。別の例では、流体透過性支持体120は、導管108の少なくとも一部分から離隔され、リザーバ122は、流体透過性支持体120と導管108との間の空間であり得る。
図2Bに示されるように、導管108の入口110は、流体収集装置200の第2の端部領域で、ウィッキング材料115の端部と同一の広がりとなり得る。いくつかの例では、導管108の入口110は、流体収集装置200の第2の端部領域で、ウィッキング材料115の端部を超えて延在し得る。いくつかの例では、導管108の入口110は、ウィッキング材料115内に配置され得て、例えば、流体収集装置200の第2の端部領域にあるウィッキング材料115のチャネルの内側に入れ込まれる。
いくつかの例では、流体収集装置200の第1及び/又は第2の端部領域におけるウィッキング材料115及び流体不透過性コーティング102の1つ以上は、実質的に一定の寸法(例えば、直径)を流体収集装置の外面に設けるように選択された階段状の構成を有し得る。そのような階段状の構成は、ウィッキング材料115の第2の端部領域127で次第に小さくなる直径を含み得て、流体不透過性コーティング102及び/又は第2の端部キャップ234の厚さに対応する。したがって、流体収集装置200は、尖先、ギャップ、又は他の不連続性のない、実質的に滑らかな外面を有し得る。
いくつかの実施形態では、流体不透過性コーティング102は、ウィッキング材料115と少なくとも1つの端部キャップの上に配置され得る。
図2Cは、一実施形態による、図2Aの流体収集装置の平面C-Cに沿った側面断面図である。図2Cは、流体収集装置200cを示す。流体収集装置200cは、1つ以上の態様において、流体収集装置100又は200と類似又は同一であり得る。例えば、流体収集装置200cは、ウィッキング材料115、少なくとも1つ端部キャップ、ウィッキング材料115、及び流体不透過性コーティング102内に配置された導管108の1つ以上を含む。示されるように、流体不透過性コーティング102は、ウィッキング材料115と端部キャップ232及び234の上に、全体的に、噴霧塗布、ディップコーティング、直接塗布などを介して配置され得る。端部キャップ232及び234は、ウィッキング材料115とともに流体不透過性コーティングで密封され得る。端部キャップ及び/又はその上の流体不透過性コーティング102は、ウィッキング材料115の形状を保持するのに役立ち得る。いくつかの例では、流体不透過性コーティング102は、ウィッキング材料115の一部分(例えば、開口部106を形成するため)、第1の端部キャップ232、及び第2の端部キャップ234の上に配置され得る。例えば、開口部106は、ウィッキング材料115の一部分をマスキング剤でマスキングし、ウィッキング材料と第1及び第2の端部キャップ232及び234とを流体不透過性コーティング材料にディップコーティングすることによって形成され得る。マスキング剤は、ウィッキング材料から除去されて、開口部106を明らかにし得る。
第1の端部キャップ232は、ウィッキング材料115の上で、流体収集装置200cの第1の端部領域125の流体不透過性コーティング102内に配置され得る。少なくとも1つの端部キャップは、上記に開示されたように、流体不透過性材料で形成され得る。第1の端部キャップ232は、開口124を含み得て、開口124は導管108を受け入れ、密封するようにサイズを決められ成形される。
第2の端部キャップ234は、ウィッキング材料115の上で、第2の端部領域127の流体不透過性コーティング102内に配置され得る。第2の端部キャップ234は、リザーバ122を少なくとも部分的に画定して、その中に流体を収集する。そのような例では、リザーバ122は、第2の端部キャップ234とウィッキング材料115との間に画定された空隙であり得る。
図2Cに示されるように、いくつかの実施形態では、導管108の入口110は、流体収集装置200cの第2の端部領域でウィッキング材料115の端部を越えて延在し得る。いくつかの実施形態では、導管108の入口110は、ウィッキング材料115の端部と同一の広がりを有してもよく、又は第2の端部領域127でウィッキング材料115のチャネルの内側に入れ込まれてもよい。
いくつかの例では、ウィッキング材料115は、少なくとも1つの端部キャップ及び流体不透過性コーティング102のうちの1つ以上の厚さに対応するように選択された階段状の構成を有し得て、流体不透過性コーティングがその上に塗布されるとき、流体収集装置に実質的に滑らかな外面を提供する。そのような階段状の構成は、ウィッキング材料115の第1及び第2の端部領域125及び127の1つ以上で次第に小さくなる直径を含み得て、第1及び第2の端部キャップ232及び234を収容する。したがって、流体収集装置200は、尖先、ギャップ、ステップ、又は他の不連続性のない、実質的に滑らかな外面を有し得る。ウィッキング材料115及び少なくとも1つの端部キャップを流体不透過性コーティング102でコーティングすることにより、流体収集装置200cは、外面での材料間の移行を含む流体収集装置200よりも漏れが起こりにくい可能性がある。
女性が使用するための流体収集装置は、図1A~図2Cに関して開示されるが、いくつかの実施形態では、男性が使用するようにサイズが決められて成形された流体収集装置も開示される。
図3Aは、一実施形態による、流体収集装置300の等角図である。図3Bは、少なくともいくつかの実施形態による、図3Aの流体収集装置300の断面図である。図3A及び図3Bを参照すると、流体収集装置300は、レセプタクル350及びシース352(例えば、カップ形状の容器)を含む。レセプタクル350は、男性の尿道を取り囲む皮膚の上に配置され、男性の尿道をそこに通して配置されるようにサイズを決められ、成形され、かつ材料で作製される。例えば、レセプタクル350は、レセプタクル350の開口部356を画定する環状ベース354を含み得る。環状ベース354は、男性の尿道の周りに配置される(例えば、陰茎の周りに配置される)ようにサイズを決められて成形され、開口部356は、男性の尿道をそこに通して配置されるように構成され得る。環状ベース354はまた、男性の尿道の周り(例えば、陰茎の周り)の衣類に結合(例えば、ヒドロゲル接着剤を用いて、接着的に取付けられる、など)又は配置されるようにサイズを決められ、成形され、材料で作製され、そうでなければ構成され得る。レセプタクル350は、流体不透過性コーティング102のために本明細書に開示される任意の材料例えばシリコーンポリマで形成され得る。一例では、環状ベース354は、環状ベース354が結合されるように選択される皮膚面の一般的な形状を示してもよく、及び/又はそれによって環状ベース354が皮膚面の任意の形状に一致することを可能にする可撓性であってもよい。レセプタクル350はまた、シース352を受け入れる(例えば、密封する)ように構成された中空領域を画定する。例えば、レセプタクル350は、環状ベース354から長手方向に延びるフランジ360を含み得る。フランジ360は、シース352がレセプタクル350から誤って取り外されるのを防ぐのに十分な高さ(例えば、少なくとも0.5cmの高さ、1cmの高さ、少なくとも2cmの高さ、又は少なくとも5cmの高さ)であり得る。フランジ360は、シース352内に配置されているように示されるが、いくつかの例では、シース352の外面に配置されてもよい。
シース352は、流体不透過性コーティング302を含み(例えば、それから形成され得て)、それはレセプタクル350の開口部356(例えば、中空領域)及び/又はフランジ360の中、又は周囲に嵌合するようなサイズを決められて成形される。流体不透過性コーティング302は、ウィッキング材料315の上に配置され得る。シース352は、男性の陰茎の異なるサイズ及び状態を含有し、それを可能にするように成形され得る。例えば、シース352は、一般にカップ形状又は管状であり得て、実質的に閉じた端部を備える。いくつかの例では、シース352は、実質的に円筒形であり得て、閉じた遠位端部を備える。円筒形シース352は、「実質的に」円筒形であり得て、それは円筒形が、着用者の陰茎のサイズと状態に基づいて変形可能であり、少なくとも部分的に折り畳み可能/拡張可能であり得るという点においてである。したがって、着用者の陰茎は、弛緩状態か直立状態かにかかわらず、シース352の中に挿入され、その中に含有され得る。
流体不透過性コーティング302は、1つ以上の態様において、流体不透過性コーティング102と類似又は同一であり得る。流体不透過性コーティング302は、その中にチャンバ304を少なくとも部分的に画定する。流体不透過性コーティング302はまた、流体不透過性コーティング302を通って延在する開口部306を画定し得て、それは男性の尿道をそこに通して配置するように構成される。流体不透過性コーティング302はまた、少なくとも1つの開口362を含み得て、それはチャンバ304が実質的に大気圧に留まることを可能にする。開口362は、シース352の任意の部分、例えば、収集された流体のためのリザーバとして機能するよう意図されていない部分に配置され得る。いくつかの例(図示せず)では、開口362は、キャップ366を通って延びてもよく、又はキャップ366の下に配置されてもよい。いくつかの例では、流体収集装置300は、開口362を含まなくてもよく、例えば、より完全なシールがチャンバ304用に望まれる場合である。
流体不透過性コーティング302は、ウィッキング材料315の外面上に配置されるか、又は少なくとも部分的に浸透されて、流体収集装置300の内部(例えば、チャンバ304)を外部環境から分離する流体不透過性バリアを形成し得る。ウィッキング材料315は、1つ以上の態様において、本明細書に開示されるウィッキング材料115と類似又は同一であり得る。例えば、ウィッキング材料315は、本明細書に開示される流体透過性膜118又は流体透過性支持体120のうちの1つ以上を含む。いくつかの例では、流体透過性膜118又は流体透過性支持体120は、ウィッキング材料315から省略されてもよい。流体不透過性コーティング302は、ウィッキング材料315(例えば、流体透過性膜118又は流体透過性支持体120)の外面に接着され得る。別の言い方をすれば、流体透過性支持体120は、流体不透過性コーティング302の内面に配置され得る。流体透過性膜118は、流体透過性支持体120の内面に配置されてもよく、例えば流体透過性支持体120内に同心円状に配置される。そのような例では、流体透過性膜118は、使用中に着用者(例えば、陰茎)の皮膚に接触し得る。いくつかの例(図示せず)では、流体透過性膜118は、ウィッキング材料315の外面に配置され得て、そこでは流体不透過性コーティング302は、流体透過性膜118の外面に接着される。流体透過性膜118又は流体透過性支持体120のうちの1つ以上は、流体不透過性コーティング302の内面の少なくとも一部分の周りに延在し得る。
流体の収集を容易にし、快適さを提供するために、シース352は、可撓性であり、比較的柔らかく、そして比較的滑らかな外面を有し得て、それにより、シース352が陰茎の形状に対応することを可能にする。例えば、シース352は、陰茎が弛緩しているときに少なくとも部分的に折り畳み、陰茎が直立するにつれて少なくとも部分的に拡張して陰茎の形状に曲がることができる。
レセプタクル350は、シース352よりも剛性であり得る。例えば、レセプタクル350は、可撓性ポリマから形成され得て、それはシース352全体よりも厚いものの少なくとも1つであり、又はシース352よりも大きいヤング率を示す。したがって、レセプタクル350は、流体収集装置300の近位端部342に、又はその付近にいくらかの構造的支持を設けることができる。レセプタクル350のより高い剛性は、レセプタクル350を開口したままにし、それによって流体収集装置300の中への尿道(例えば、陰茎)の挿入を容易にし得る。レセプタクル350の比較的剛性により、レセプタクル350を着用者、ウィッキング材料315、及び/又は流体不透過性コーティング302への取り付けポイントとして機能させることができる。いくつかの例では、レセプタクル350は、窪みを画定し、ねじ山を含み、又は流体収集装置300の構成要素、例えばウィッキング材料315若しくはコーティング302を取り付けるための別の任意の取り付け基板を含み得る。
いくつかの例では、流体収集装置300は、遠位端部領域344にキャップ366を含む。キャップ366は、内部チャネルを画定し、そこを通って流体が流体収集装置300から除去され得る。内部チャネルは、チャンバ304と流体連通する。キャップ366は、流体不透過性コーティング302又はウィッキング材料315の1つ以上の遠位端部領域344の少なくとも一部分の上に配置され得る。キャップ366は、ポリマ、ゴム、又は他の流体不透過性材料で作製されてもよい。キャップ366は、流体不透過性コーティング302、ウィッキング材料315、又は導管108のうちの1つ以上に取り付けられ得る。キャップ366は、横方向に延びるフランジ370及び長手方向に延びるフランジ372を有し得る。横方向に延びるフランジ370は、流体収集装置300の遠位端部領域344の少なくとも一部分を覆ってもよい。長手方向に延びるフランジ372は、ウィッキング材料315から或る距離だけ延在し得る。長手方向に延びるフランジ372は、内部チャネル内などで導管108を受け入れて流体的に密封するようにサイズを決められ、構成される。導管108は、キャップ366内の或る距離に、例えばウィッキング材料315まで、ウィッキング材料315を通って、又はウィッキング材料315から離れたポイントまで延在し得る。後者の例では、図3Bに示されるように、キャップ366の内部チャネルは、その中にリザーバ322を画定し得る。リザーバ322は、キャップ366の占有されていない部分であり、他の材料がない。いくつかの例では、リザーバ322は、ウィッキング材料315及びキャップ366によって少なくとも部分的に画定される。使用中、チャンバ304内にある流体は、ウィッキング材料315を通ってリザーバ322に流動し得る。リザーバ322は、その中に流体の少なくともいくらかを貯蔵し、及び/又は導管108による除去のために流体を配置し得る。いくつかの例では、ウィッキング材料315の少なくとも一部分は、内部チャネルの開口部の少なくとも一部分とチャンバ304との間に連続的に延在して、開口部からリザーバ322に直接流体を吸い上げ得る。
いくつかの例(図示せず)では、流体不透過性コーティング302は、キャップ366の上に配置されてもよく、例えばチャンバ304内にキャップ366を封入する。
いくつかの例では、シース352は、導管108の少なくとも一部分をその中に含み得て、例えばチャンバ304内に少なくとも部分的に配置される。例えば、導管108は、シース352から開口部356に少なくとも近接する領域まで延在し得る。開口部356に近接する領域は、男性の尿道の周りの皮膚の近く、又は皮膚の上(例えば、陰茎上)に配置され得る。したがって、患者が仰向けに寝ているとき、流体(例えば、尿)は、着用者の皮膚に対して開口部306の近くに集まることができる。流体は、導管108を介してチャンバ304から除去され得る。導管108は、ウィッキング材料内に配置され得て、流体収集装置内に配置された入口と、真空源に流体的に結合されるように構成された出口とを含む。
レセプタクル350、シース352、キャップ366、及び導管108は、任意の適切な方法を使用して一緒に取り付けられ得る。例えば、レセプタクル350、シース352、キャップ366、又は導管108のうちの少なくとも2つは、締まり嵌め、接着剤、ステッチング、溶接(例えば、超音波溶接)、テープ、他の適切な方法、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを使用して一緒に取り付けられ得る。
いくつかの例では、真空源(図示せず)は、シース352から離れて配置され得る。そのような例では、導管108は、シース352から出て離れ、真空源又は流体貯蔵容器まで延在し得る。例えば、導管の入口を使用して、真空を介してチャンバ304から流体を除去することができ、そのとき導管108の出口(図示せず)は真空源、又は真空源に動作可能に結合される流体貯蔵容器に流体的に結合される。
いくつかの例(図示せず)では、流体収集装置300は、キャップ366を含まない。そのような例では、流体不透過性コーティング302は、少なくとも1つの開口を含み得て、開口は、導管108を、例えばチャンバ304内に受け入れて密封するようにサイズを決められ、成形される。そのような例では、導管108の出口は、流体貯蔵容器又は真空装置(図示せず)に流体的に結合され得る。したがって、チャンバ304の内部領域は、導管108を介して真空源に流体的に結合され得る。真空源が真空/吸引を加えるとき、チャンバ304内の流体は、導管108を通して除去され得る。いくつかの例では、流体は、真空源(図示せず)を介して、流体が堆積され得る流体貯蔵容器(図示せず)に流体的に結合された導管108のセクションにポンプ移送され得る。
例では、チャンバ304の部分は、男性の陰茎の変化するサイズ及び剛性に起因して、実質的に空になり得る。しかし、いくつかの例(図示せず)では、チャンバ304の最も外側の領域(例えば、シース352の内部領域の周辺)は、ウィッキング材料115を或る位置に含み得て、男性の尿道からの尿の流れを鈍らせて、それによって跳ね返りを制限する、及び/又は、チャンバ304の選択された領域へ流体を方向付ける。チャンバ304は実質的に空である(例えば、チャンバ304の実質的にすべてがリザーバを形成する)ため、流体は、チャンバ304の重量測定的に低いポイントに溜まる傾向がある。着用者の向きに応じて、チャンバ304の重量測定的に低いポイントは、装置と着用者の皮膚(開口356に近接)との交差部、シース352に形成された角部、チャンバ304の遠位端部領域344、又は他の適切な場所にあることが可能である。導管108の入口は、チャンバ304の重量測定的に低いポイントに、又は近接するように、ユーザの向き、例えばユーザが仰向き、横向き、又は立っているかに応じて配置され得る。
動作の間、流体収集装置300を使用する男性は、流体(例えば、尿)をチャンバ304の中へ排出し得る。流体は、例えばユーザ(着用者など)の皮膚に対して、チャンバ304の中に溜まるか、又はその他の方法で収集され得る。流体の少なくともいくらかは、導管の入口を介して導管108の内部に入ることが可能である。流体は、真空源によって供給される真空/吸引を介して、流体収集装置300から外へ引き出され得る。いくつかの例では、動作の間に、開口362は、流体がチャンバ304の中へ導入され、かつ、その後にチャンバ304から除去されたとしても、チャンバ304の中の圧力を大気圧に実質的に維持し得る。
真空源(図4)が導管108に真空/吸引を加えると、チャンバ104又は304(例えば、リザーバ322内などの第2の端部領域244)内の流体(複数可)は、導管108を介して、流体収集装置100、200、又は300の入口に引き込まれ、そして流体収集装置100、200、又は300から引き出され得る。
図4は、一実施形態による、流体収集のためのシステム400のブロック図である。システム400は、流体収集装置401、流体貯蔵容器419、及び真空源429を含む。流体収集装置401、流体貯蔵容器419、及び真空源429は、1つ以上の導管108を介して互いに流体的に結合され得る。例えば、流体収集装置401は、流体貯蔵容器419又は(携帯型)真空源429の1つ以上に、導管108を介して動作可能に結合され得る。流体収集装置401は、男性又は女性の流体収集装置など、本明細書に開示される流体収集装置のいずれかと類似又は同一であり得る。
流体収集装置401に収集された流体(例えば、尿又は別の体液)は、流体収集装置401から導管108を介して除去され得て、導管108は流体収集装置401の内部領域(例えば、チャンバ)に突出する。例えば、導管108の第1の開口端部は、流体収集装置401内のリザーバへ延在し得る。導管108の第2の開口端部は、流体収集装置401又は真空源429の中に延在し得る。吸引力は、流体収集装置401の内部領域に、導管108の第2の端部に加えられた吸引力(例えば、真空)に応答する導管108の第1の開口端部を介して導入され得る。吸引力は、導管108の第2の開口端部に、真空源429によって直接又は間接的に加えられ得る。
吸引力は、流体貯蔵容器419を介して間接的に加えられてもよい。例えば、導管108の第2の開口端部は、流体貯蔵容器419に流体結合され、又はその中に配置され得て、追加の導管108は、流体貯蔵容器419から真空源429へ延在し得る。したがって、真空源429は、流体貯蔵容器419を介して流体収集装置401に吸引を加えることができる。流体がチャンバから排出されるとき、流体は、導管の第1のセクションを通って流体貯蔵容器に移動してもよく、そこで保持され得る。したがって、尿などの流体は、真空源429を使用して流体収集装置401から排出され得る。いくつかの例では、吸引力は、真空源429を介して直接的に加えられてもよい。例えば、導管108の第2の開口端部は、真空源429内に配置され得る。追加の導管108は、真空源429から、流体収集装置401の外側のポイントへ、例えば、流体貯蔵容器419へ延在し得る。そのような例では、真空源429は、流体収集装置401と流体貯蔵容器419との間に配置され得る。
いくつかの例では、流体貯蔵容器419は、バッグ(例えば、排液バッグ)、ボトル若しくはカップ(例えば、収集ジャー)、又は、尿などの体液を貯蔵するための任意の他の封入された容器を含み得る。
真空源429は、手動真空ポンプ、及び、電気真空ポンプ、ダイヤフラムポンプ、遠心ポンプ、変位ポンプ、磁気駆動式ポンプ、蠕動ポンプ、又は、真空を生成するように構成された任意のポンプのうちの1つ以上を含み得る。真空源429は、真空又は吸引を供給し、流体収集装置401から流体を除去し得る。例では、真空源429は、電源コード(例えば、電源ソケットに接続されている)、1つ以上のバッテリ、又は、更には手動電源(例えば、手動式真空ポンプ)のうちの1つ以上によって給電され得る。本明細書で開示される真空源429は、スイッチ、ボタン、プラグ、リモコン、又は、真空源429を作動させるのに適切な任意の他の装置のうちの1つ以上を含み得る。
図5は、一実施形態による、流体を収集する方法500の流れ図である。方法500は、動作510を含み得て、動作510は、「流体収集装置の開口部をユーザの女性の尿道に隣接して、又は男性の尿道の周りに配置することであり、開口部は、流体収集装置の流体不透過性コーティングによって画定される」と記述する。動作510の後に、動作520が続き得て、動作520は、「女性の尿道又は男性の尿道から流体収集装置のチャンバの中へ流体を受け入れることであり、流体収集装置のチャンバは、流体不透過性コーティングによって少なくとも部分的に画定される」と記述する。
方法500の動作510、及び520は、例示を目的とするものである。例えば、方法500の動作510、及び520は、異なる順序で実行され、複数の動作に分割され、変更され、補足され、又は組み合わされてもよい。一例では、動作510、及び520のうちの1つ以上は、方法500から省略され得る。例えば、方法500は動作510を含まなくてもよい。動作510、又は520のいずれも、本明細書に開示される流体収集装置、真空源、流体貯蔵容器、システム、又はその構成要素のいずれかを使用することを含み得る。例えば、流体収集装置は、チャンバを少なくとも部分的に画定する流体不透過性コーティングを含み得て、流体不透過性コーティングはまたそれを通って延びる開口部を画定し、開口部は女性の尿道に隣接して配置され、又は男性の尿道をそこに通して配置するように構成される。流体収集装置は、チャンバとともに配置されたウィッキング材料と、ウィッキング材料内に配置された導管とを含み得て、導管は、流体収集装置内に配置された入口と出口とを含む。
動作510は、「流体収集装置の開口部をユーザの女性の尿道に隣接して、又は男性の尿道の周りに配置することであり、開口部は、流体収集装置の流体不透過性コーティングによって画定される」と記述する。流体収集装置は、女性の流体収集装置、例えば本明細書に開示されるもののいずれかであり得る。流体収集装置は、男性の流体収集装置、例えば本明細書に開示されるもののいずれかであり得る。流体収集装置の開口部をユーザの女性の尿道に隣接して配置することは、開口部を女性ユーザの大***に対して、大***間に、又は大***の内側に配置することを含み得る。流体収集装置の開口部をユーザの女性の尿道に隣接して配置することは、流体収集装置の第2の端部領域を女性ユーザの臀裂に配置することを含み得る。流体収集装置の開口部をユーザの女性の尿道に隣接して、又は男性の尿道の周りに配置することは、流体収集装置をユーザの所定の位置に、テープ、接着剤、ラップ、衣類への挿入などを介して固定することを含み得る。流体収集装置の開口部をユーザの男性の尿道の周りに配置することは、男性の流体収集装置の開口部をユーザ(例えば、着用者)の陰茎の周りに配置することを含み得る。そのような例では、方法500は、男性の流体収集装置のシースをレセプタクルの中空領域に配置することを含み得て、その結果、男性の尿道は男性の流体収集装置のシースの開口部を通して配置される。
動作520は、「女性の尿道又は男性の尿道から流体収集装置のチャンバの中へ流体を受け入れることであり、流体収集装置のチャンバは、流体不透過性コーティングによって少なくとも部分的に画定される」と記述する。例えば、動作520は、流体を尿道から離して、例えば、ウィッキング材料(例えば、流体透過性膜及び流体透過性支持体)を用いて開口部又はチャンバを介して吸い上げることを含み得る。動作520は、流体を尿道から離して、例えば流体収集装置内のリザーバに吸い上げることを含み得る。動作520は、流体をチャンバから除去するための導管(例えば、真空源と流体連通にある導管)の入口に流体的に結合されるチャンバの部分に向かって、流体を流すことを含み得る。例えば、動作520は、流体を、チャンバの実質的に占有されていない部分(例えば、リザーバ)、チャンバの重量測定的に低いポイントに流すことを含み得る。
方法500は、チャンバから流体を吸引するのに効果的な真空源による吸引を、チャンバの中に配置され、かつ真空源に流体的に結合された導管を介して加えることを含み得る。例では、チャンバから流体を吸引するのに効果的な真空源による吸引を、チャンバの中に配置され、かつ真空源に流体的に結合された導管を介して加えることは、本明細書に開示される真空源のいずれかを使用することを含み得る。一例では、吸引を加えることは、流体収集装置の中の導管の入口と流体連通する真空源(例えば、吸引装置)を作動させることを含み得る。例では、流体収集装置の中の導管の入口と流体連通する真空源を作動させることは、オン/オフスイッチを弾くこと、ボタンを押下すること、真空源を電源コンセントの中へ差し込むこと、真空源の中へバッテリを入れることなどのうちの1つ以上によって、真空源に給電することを含み得る。例では、真空源は、手動式真空ポンプを含み得て、真空源を用いて吸引を加えることは、チャンバから流体を吸引するのに効果的な手動式真空ポンプを手動で動作させることを含み得る。
例では、チャンバから流体を吸引するのに効果的な真空源による吸引を加えることは、少なくともいくらかの流体(例えば、尿)を流体収集装置のチャンバから除去するのに効果的であり得る。例では、チャンバから流体を吸引するのに効果的な真空源による吸引を、チャンバの中に配置され、かつ真空源に流体的に結合された導管を介して加えることは、流体収集装置のチャンバから、それに流体的に結合された流体貯蔵容器(例えば、ボトル又はバッグ)へ流体の少なくともいくらかを移送するのに効果的であり得る。例では、真空源は、流体収集装置から離隔されてもよい。
例では、チャンバから流体を吸引するのに効果的な真空源による吸引を、チャンバの中に配置され、かつ真空源に流体的に結合された導管を介して加えることは、チャンバの中の湿度を(例えば、1つ以上の湿度センサを介して)検出することと、それに応答して、真空源を作動してチャンバの中に吸引を提供することとを含み得る。湿度又はそのレベルがチャンバの中に存在することを示す信号に応答する真空源の制御は、例えば、コントローラなどを介して自動的であってもよく、又は、流体収集装置のチャンバからの流体の除去が必要であり得る湿度のレベルが存在するという表示を提供するのみであってもよい。後者の場合、ユーザは、表示を受け取り、真空ポンプを作動し得る。
一例では、方法500は、流体収集装置から除去された流体を、例えば、流体収集装置から離隔され、導管に流体的に結合された流体貯蔵容器に収集することを含み得る。流体貯蔵容器は、本明細書に開示される流体貯蔵容器のいずれかを含み得る。
図6は、一実施形態による、流体収集装置を作製するための方法600の流れ図である。 方法600は、動作610を含み得て、動作610は、「ウィッキング材料を提供すること」を記述する。動作610の後に、動作620が続いてもよく、動作620は、「ウィッキング材料を流体不透過性コーティングでコーティングして、その中に開口部を有するコーティングされたウィッキング材料を形成すること」を記述する。動作620の後に、動作603が続いてもよく、動作630は、「導管をコーティングされたウィッキング材料に配置して、流体収集装置を形成すること」を記述する。
方法600の動作610、620、及び630は、例示を目的とするものである。例えば、方法600の動作610、620、及び630は、異なる順序で実行され、複数の動作に分割され、変更され、補足され、又は組み合わされてもよい。一例では、方法600の動作610、620、及び630のうちの1つ以上は、方法600から省略され得る。例えば、方法600は動作630を含まなくてもよい。動作610、620、又は630のいずれも、本明細書に開示される流体収集装置、真空源、流体貯蔵容器、システム、又はその構成要素のいずれかを使用することを含み得る。例えば、流体不透過性コーティングは、チャンバ、それを通って延びる開口部を少なくとも部分的に画定し、開口部は、女性の尿道に隣接して配置され、又は男性の尿道をそこに通して配置するようにサイズが決められ、成形される。方法600によって形成される流体収集装置は、本明細書に開示される流体収集装置のいずれかを含み得る。例えば、流体収集装置は、チャンバとともに配置されたウィッキング材料と、ウィッキング材料内に配置された導管とを含み得て、導管は、流体収集装置内に配置された入口と出口とを含む。
方法610は、「ウィッキング材料を提供すること」を記述する。ウィッキング材料を提供することは、ウィッキング材料のいずれかを本明細書に開示される構成のいずれかで提供することを含み得る。例えば、ウィッキング材料を提供することは、円筒形のウィッキング材料、例えば、円筒形の流体透過性膜又は流体透過性支持体のうちの1つ以上を提供することを含み得る。ウィッキング材料を提供することは、本明細書に開示される女性の流体収集装置のいずれかのウィッキング材料を提供することを含み得る。例えば、流体透過性支持体は、流体透過性膜に同心円状に配置され得る。流体透過性支持体は、それを通して形成されたチャネルを含み得て、導管を収容する。
ウィッキング材料を提供することは、本明細書に開示される任意の男性の流体収集装置のウィッキング材料を提供することを含み得る。例えば、ウィッキング材料を提供することは、流体透過性支持体内に同心円状に配置された流体透過性膜を提供することを含み得る。流体透過性支持体及び流体透過性膜は、その中に形成されたチャネルを有し得て、導管をその中に挿入することを可能にする。
動作620は、「ウィッキング材料を流体不透過性コーティングでコーティングして、その中に開口部を有するコーティングされたウィッキング材料を形成すること」を記述する。ウィッキング材料を流体不透過性コーティングでコーティングして、その中に開口部を有するコーティングされたウィッキング材料を形成することは、ウィッキング材料の外面を流体不透過性コーティング材料でコーティング、又は含浸するのに効果的なウィッキング材料上のコーティングを塗布して、流体不透過性コーティングに開口部を形成することを含む。開口部は、女性の流体収集装置又は男性の流体収集装置について本明細書に記載される通りであり得る。
ウィッキング材料を流体不透過性コーティングでコーティングして、その中に開口部を有するコーティングされたウィッキング材料を形成することは、本明細書に開示される厚さ、表面特性、又は形状のいずれかにおいて本明細書に開示される流体不透過性コーティング材料のいずれかを利用することを含み得る。ウィッキング材料を流体不透過性コーティングでコーティングして、その中に開口部を有するコーティングされたウィッキング材料を形成することは、浸漬(例えば、ディップコーティング)、噴霧(例えば、噴霧コーティング)、包装(例えば、シュリンク包装)、ブラシ塗布、圧延、鋳造、含浸(例えば、真空浸透)などのうちの1つ以上を含み得る。例えば、開口部は、ウィッキング材料の一部分をマスキング剤でマスキングし、ウィッキング材料(及び任意選択で、第1及び第2の端部キャップ)を流体不透過性コーティング材料にディップコーティングすることによって形成され得る。流体不透過性コーティング材料が乾燥した後、マスキング剤をウィッキング材料から除去して、開口部を明らかにしてもよい。いくつかの例では、ウィッキング材料を流体不透過性コーティングでコーティングして、その中に開口部を有するコーティングされたウィッキング材料を形成することは、流体不透過性コーティングを用いて選択された開口部の選択された寸法と位置の外側で、ウィッキング材料(又は端部キャップ)の部分のみをコーティングすることを含み得る。したがって、流体不透過性コーティング材料の選択的塗布を使用して、開口部を形成することができる。
動作630は、「導管を、コーティングされたウィッキング材料に配置して、流体収集装置を形成すること」を記述する。導管をコーティングされたウィッキング材料に配置して、流体収集装置を形成することは、導管をコーティングされたウィッキング材料の中に或る距離まで挿入することを含み得る。例えば、導管は、ウィッキング材料の中に通して、流体収集装置のチャンバ内のリザーバに挿入され得る。いくつかの例では、導管をコーティングされたウィッキング材料に配置することは、ウィッキング材料内の或るポイントまで、又は導管の入口がウィッキング材料と同一の広がりを有するまで、導管をウィッキング材料の中に配置することを含み得る。導管をコーティングされたウィッキング材料に配置することは、導管をコーティングに通して挿入することを含み得る。
導管をコーティングされたウィッキング材料に配置して、流体収集装置を形成することは、導管を、本明細書に開示される流体収集装置のいずれか、例えば女性の流体収集装置又は男性の流体収集装置を形成するのに十分にコーティングされたウィッキング材料内に配置することを含み得る。
いくつかの例では、コーティングの前に、方法600は、端部キャップをウィッキング材料の1つ以上の端部に配置すること、例えば端部キャップ又はキャップのいずれかを、本明細書に開示されるコーティングされたウィッキング材料のいずれかの端部に配置することを含み得る。例えば、方法600は、端部キャップを、円筒形の流体透過性支持体上に配置された流体透過性膜の各端部に配置することを含み得る。端部キャップをコーティングされたウィッキング材料の第2の端部に配置すると、チャンバに、例えば端部キャップとウィッキング材料との間に、リザーバが形成され得る。そのような例では、コーティングは、端部キャップ又はキャップの上又は下に配置され得る。いくつかの例では、端部キャップをウィッキング材料の1つ以上の端部に配置することは、ウィッキング材料の少なくとも一部分をコーティングでコーティングした後に実施され得る。いくつかの例では、端部キャップをウィッキング材料の1つ以上の端部に配置することは、端部キャップをウィッキング材料又は流体不透過性コーティングの1つ以上に接着することを含み得る
いくつかの例では、方法600は、流体収集装置の導管を真空源に間接的又は直接的に、接続することを含み得る。例えば、流体収集装置の導管を真空源に接続することは、導管を流体貯蔵容器に接続することを含み得る。流体収集装置の導管を真空源に接続することは、本明細書に開示されるシステムのいずれかを形成することを含み得る。
本明細書で使用される場合、「約」又は「実質的に」という用語は、「約」によって±10%又は±5%まで変更された用語の許容可能な変動を指す。更に、「未満」、「以下」、「超 (greater than)」、「より大きい」、又は「以上」という用語は、エンドポイントとして、「未満」、「以下」、「超」、「より大きい」、又は「以上」という用語によって変更される値を含む。
様々な態様及び実施形態が本明細書に開示されるが、別の態様及び実施形態が考えられる。本明細書に開示される様々な態様及び実施形態は、例示を目的とするものであり、限定することを意図するものではない。