JP7353211B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7353211B2
JP7353211B2 JP2020030060A JP2020030060A JP7353211B2 JP 7353211 B2 JP7353211 B2 JP 7353211B2 JP 2020030060 A JP2020030060 A JP 2020030060A JP 2020030060 A JP2020030060 A JP 2020030060A JP 7353211 B2 JP7353211 B2 JP 7353211B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
groove
semiconductor device
conductive
films
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020030060A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021136284A (ja
Inventor
亮太 田中
哲也 林
啓一郎 沼倉
俊治 丸井
泰明 早見
威 倪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renault SAS
Original Assignee
Renault SAS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renault SAS filed Critical Renault SAS
Priority to JP2020030060A priority Critical patent/JP7353211B2/ja
Publication of JP2021136284A publication Critical patent/JP2021136284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7353211B2 publication Critical patent/JP7353211B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

本発明は、半導体コンデンサを有する半導体装置及びその製造方法に関するものである。
半導体基板の表面に形成した溝の内部にコンデンサ構造体を形成した構成が、半導体コンデンサに用いられている。例えば、誘電膜を間に挟みながら複数の導電膜を溝の側面に積層して薄膜コンデンサを形成する方法が開示されている(特許文献1参照。)。
特表2010-530128号公報
しかしながら、半導体基板の溝の内部に薄膜コンデンサを形成した場合、溝の底面と側面とが接続する溝の角部で誘電膜が屈折する。このため、薄膜コンデンサに所定の電圧を印加した場合に、溝の角部において誘電膜の屈折部に電界が集中する。この電界集中により、薄膜コンデンサの耐圧が低下する。
本発明は、半導体基板の溝の内部に薄膜コンデンサが構成され、かつ耐圧の低下が抑制された半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る半導体装置は、半導体基板の主面に形成された溝の側面に交互に配置された導電膜および側面誘電膜と、溝の底面に配置されて側面誘電膜の下端に接続し、側面誘電膜それぞれの膜厚よりも膜厚が厚い底面誘電膜を備えることを要旨とする。
本発明の他の態様に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板の溝の側面に導電膜と側面誘電膜を交互に積層する工程と、側面誘電膜の下端に接続し、側面誘電膜の膜厚よりも膜厚が厚い底面誘電膜を溝の底面に形成する工程を含むことを要旨とする。導電膜を形成するごとに、溝の底面にはマスク材が形成されず、かつ溝の外側で半導体基板の主面の上方にマスク材が形成される成膜方法により、マスク材を形成する。マスク材を保護膜にして、溝の深さ方向にエッチングが進む異方性エッチングにより、導電膜の溝の底面に堆積した部分を選択的に除去する。
本発明によれば、半導体基板の溝の内部に薄膜コンデンサが構成され、かつ耐圧の低下が抑制された半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その1)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その2)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その3)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その4)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その5)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その6)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その7)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その8)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その9)。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。
以下に、図面を参照して実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる部分を含む。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置は、図1に示すように、主面11に溝が形成された導電性の半導体基板10と、溝の側面の面法線方向に沿って相互に離間して積層された第1導電膜21~第3導電膜23を備える。図1は、半導体基板10の主面に形成された溝の短手方向に沿った断面図である。
図1に示すように、半導体基板10と第1導電膜21の間に、第1側面誘電膜31が配置されている。また、第1導電膜21と第2導電膜22の間に第2側面誘電膜32が配置され、第2導電膜22と第3導電膜23の間に第3側面誘電膜33が配置されている。
以下において、第1導電膜21~第3導電膜23などの溝の内部に配置された導電膜を総称して「導電膜20」とも称する。また、第1側面誘電膜31~第3側面誘電膜33などの、半導体基板10と導電膜20の間や導電膜20の相互間に配置された誘電膜を総称して「側面誘電膜30」とも称する。つまり、溝の側面の面法線方向に沿って、導電膜20と側面誘電膜30が交互に配置されている。
更に、半導体基板10に形成された溝の底面には、側面誘電膜30の下端に接続する底面誘電膜40が配置されている。側面誘電膜30の溝の側面の面法線方向に沿ったそれぞれの膜厚よりも、底面誘電膜40の溝の深さ方向に沿った膜厚が厚い。
第1電極51と第2電極52は、溝の外部で半導体基板10に配置されている。導電膜20のそれぞれは、第1電極51と第2電極52のいずれかと電気的に接続する。具体的には、側面誘電膜30を介して相互に対向する一対の導電膜20のうち、一方の導電膜20が第1電極51と電気的に接続し、他方の導電膜20が第2電極52と電気的に接続する。
このように、半導体基板10の溝の内部には、溝の側面の面法線方向に沿って導電膜20と側面誘電膜30が交互に配置された薄膜コンデンサが構成されている。図1に示す半導体装置では、半導体基板10および第2導電膜22は、第1電極51と電気的に接続されている。また、第1導電膜21と第3導電膜23は、第2電極52と電気的に接続されている。
なお、第1導電膜21は、第1層間絶縁膜301によって半導体基板10と電気的に絶縁された第1上面導電層201を介して、第2電極52と電気的に接続されている。第2導電膜22は、第2層間絶縁膜302によって第1上面導電層201と電気的に絶縁された第2上面導電層202を介して、第1電極51と電気的に接続されている。第3導電膜23は、第3層間絶縁膜303によって第2上面導電層202と電気的に絶縁された第3上面導電層203を介して、第2電極52と電気的に接続されている。
第1電極51および第2電極52は、第3上面導電層203の上面に配置された第4層間絶縁膜304の上面に配置されている。なお、図1に示した断面図では、第1電極51および第2電極52がそれぞれ複数の領域に分離して表示されているが、半導体基板10の外側で第1電極51同士は電気的に接続し、第2電極52同士は電気的に接続している。
図1に示すように、第1導電膜21と電気的に接続する第2電極52は、第2層間絶縁膜302~第4層間絶縁膜304を貫通するコンタクトビアによって、第1上面導電層201と電気的に接続する。第2導電膜22と電気的に接続する第1電極51は、第3層間絶縁膜303~第4層間絶縁膜304を貫通するコンタクトビアによって、第2上面導電層202と電気的に接続する。第3導電膜23と電気的に接続する第2電極52は、第4層間絶縁膜304を貫通するコンタクトビアによって、第3上面導電層203と電気的に接続する。そして、半導体基板10は、第1層間絶縁膜301~第4層間絶縁膜304を貫通するコンタクトビアを介して、第1電極51と電気的に接続する。
以下に、図1に示した半導体装置に形成された薄膜キャパシタの動作について説明する。第2電極52を基準にして第1電極51に正の電圧を引加することにより、半導体基板10および第2導電膜22に正の電荷がチャージされ、第1導電膜21および第3導電膜23に負の電荷がチャージされる。このとき、側面誘電膜30の内部で分極が起こり、静電容量が発生する。なお、第1電極51と第2電極52に印加する電圧の正負は逆でもよい。
図1に示した半導体装置では、半導体基板10に形成した溝の内部に複数の側面誘電膜30を導電膜20と交互に積層し、それぞれの側面誘電膜30で静電容量を発生できる。このため、半導体基板10の面積あたりの容量密度を向上することができる。
半導体基板10の溝の内部に薄膜コンデンサを形成した場合、溝の底面と側面とが接続する溝の角部で誘電膜が屈折する。このため、薄膜コンデンサに所定の電圧を印加した場合に、溝の角部において誘電膜の屈折部に電界が集中する。この電界集中によって、半導体装置の耐圧が低下する場合がある。
これに対し、図1に示した半導体装置では、溝の側面に配置された側面誘電膜30よりも膜厚が厚い底面誘電膜40が、溝の底面に配置されている。このため、溝の角部における電界集中を緩和することができる。なお、側面誘電膜30の膜厚を増やさずに底面誘電膜40の膜厚のみを増加させることにより、容量密度の低下を抑制し、かつ溝の角部における電界集中を緩和することができる。
以上に説明したように、図1に示す半導体装置によれば、半導体基板10の溝の内部に薄膜コンデンサを構成し、かつ耐圧の低下を抑制できる。
上記では、3層の導電膜20を積層した構成について例示的に説明した。積層する導電膜20の層数を複数にすることにより、単位面積当たりの容量密度を大きくできる。積層する導電膜20の層数が多いほど単位面積当たりの容量密度をより大きくできるため、導電膜20の層数が4層以上であってもよい。一方、導電膜20の層数を少なくすることにより、製造工程を短縮することができる。導電膜20の層数は、所望の容量密度などに応じて任意に選択できる。なお、複数の導電膜20のうち溝の側面に最近接の第1導電膜21を1番目の導電膜として、奇数番目の導電膜20が互いに電気的に接続され、偶数番目の導電膜20が互いに電気的に接続される。そして、側面誘電膜30によって、奇数番目の導電膜20と偶数番目の導電膜20とが溝の内部で電気的に絶縁される。
以下に、図面を参照して、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。なお、以下に述べる半導体装置の製造方法は一例であり、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により実現可能である。
先ず、図2に示すように、半導体基板10の主面11に溝100を形成する。ここで、半導体基板10が導電性の単結晶シリコン基板である。溝100は、例えば以下のようにして形成される。すなわち、CVD法などにより主面11の全面にシリコン酸化膜を形成した後、溝100を形成する領域が露出するように、フォトリソグラフィ技術を用いてシリコン酸化膜のパターニングを行う。そして、シリコン酸化膜をエッチングマスクに用いて、ドライエッチング又はウェットエッチングにより溝100を形成する。溝100を形成した後、エッチングマスクに用いたシリコン酸化膜を除去する。
次に、図3に示すように、溝100の内壁面及び主面11に、第1側面誘電膜31を形成する。第1側面誘電膜31などの側面誘電膜30は、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜、若しくはシリコン酸化膜とシリコン窒化膜の積層膜を、低圧CVD法で堆積することにより形成される。側面誘電膜30の膜厚は、例えば0.8μm程度である。
その後、図4に示すように、溝100の底面に底面誘電膜40を形成する。底面誘電膜40は、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜、若しくはシリコン酸化膜とシリコン窒化膜の積層膜である、このとき、溝100の深さ方向にバイアスをかけるプラズマCVD法によって、溝100の底面に選択的に底面誘電膜40を堆積する。底面誘電膜40の膜厚は、例えば3μm程度である。
上記のように溝100の深さ方向にバイアスをかけるプラズマCVD法を使用することにより、溝100の内部において、溝100の側面を除いた溝100の底面にのみ底面誘電膜40を堆積できる。なお、第1側面誘電膜31を形成する工程と底面誘電膜40を形成する工程において半導体基板10の主面11の上方に形成された誘電膜の積層体が、第1層間絶縁膜301である。
次いで、図5に示すように、第1側面誘電膜31の表面を覆って第1導電膜21を溝100の内部に形成する。第1導電膜21などの導電膜20には、例えば、リン(P)などの不純物をドープした多結晶シリコン膜を使用する。多結晶シリコン膜は、CVD法などを用いて形成される。導電膜20の膜厚は、例えば0.4μm程度である。なお、第1導電膜21を形成する工程において半導体基板10の主面11の上方に形成された導電膜が、第1上面導電層201である。
図6に示すように、第1上面導電層201を覆うマスク材60を形成する。ここで、マスク材60は、常圧CVD法により形成されるシリコン酸化膜である。マスク材60の成膜方法に常圧CVD法を用いることにより、溝100の底面にはマスク材60が形成されず、かつ溝100の外側で半導体基板10の主面11の上方にマスク材60が形成される。マスク材60の膜厚は、例えば1μm程度である。
その後、図7に示すように、マスク材60を保護膜にして、ドライエッチングなどの溝100の深さ方向にエッチングが進む異方性エッチングにより、第1導電膜21の形成時に溝100の底面に堆積された導電膜をエッチング除去する。このとき、溝100の深さ方向にバイアスをかけるプラズマエッチングにより、溝100の側面に形成された第1導電膜21をエッチングせずに、溝100の底面に堆積した導電膜を選択的に除去することができる。保護膜として使用したマスク材60の積層体が、第2層間絶縁膜302として半導体基板10の主面11の上方に残される。
溝100の底面に堆積された導電膜を除去した後、図8に示すように、溝100の側面に形成された第1導電膜21の表面を覆って、第2側面誘電膜32を形成する。第2側面誘電膜32は、例えば低圧CVD法により形成される。
次いで、図9に示すように、異方性のドライエッチングにより、第2側面誘電膜32の形成時に溝100の底面およびマスク材60の上面に堆積した誘電膜をエッチング除去する。このとき、プラズマエッチングにおいて溝100の深さ方向にバイアスをかけることにより、溝100の側面に形成された第2側面誘電膜32をエッチングせずに、溝100の底面に堆積した誘電膜を選択的に除去できる。
その後、図5から図9を参照して説明した方法と同様にして、第2導電膜22、第3側面誘電膜33、第3導電膜23を順に形成する。第3導電膜23により溝100を埋め込むことにより、図10に示した半導体基体が得られる。なお、第2導電膜22の形成時に溝100の底面に堆積した導電膜をエッチング除去するために使用するマスク材が、第3層間絶縁膜303である。また、第2導電膜22を形成する工程において半導体基板10の主面11の上方に形成された導電膜が、第2上面導電層202である。そして、第3導電膜23を形成する工程において半導体基板10の主面11の上方に形成された導電膜が、第3上面導電層203である。
図10に示した第3導電膜23の表面を覆って、第4層間絶縁膜304が形成される。更に、第4層間絶縁膜304の上面に第1電極51および第2電極52を形成して、図1に示す半導体装置が完成する。
第1電極51および第2電極52の形成には、半導体基板10の主面11上に形成された絶縁膜を選択的に除去する。例えば、第1層間絶縁膜301~第4層間絶縁膜304を貫通するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールを導電材で埋め込むように、半導体基板10と電気的に接続する第1電極51を形成する。また、第2層間絶縁膜302~第4層間絶縁膜304を貫通するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールを導電材で埋め込むように、第1上面導電層201と電気的に接続する第2電極52を形成する。第3層間絶縁膜303~第4層間絶縁膜304を貫通するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールを導電材で埋め込むように、第2上面導電層202と電気的に接続する第1電極51を形成する。更に、第4層間絶縁膜304を貫通するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールを導電材で埋め込むように、第3上面導電層203と電気的に接続する第2電極52を形成する。
上記に説明した製造方法では、導電膜20を形成するごとに、溝100の底面にはマスク材60が形成されず、かつ溝100の外側で半導体基板10の主面11の上方にマスク材60が形成される成膜方法により、マスク材60を形成する。例えば、常圧CVD法によりシリコン酸化膜をマスク材60として形成する。これにより、フォトリソグラフィ技術によりマスク材60をパターニングする必要なく、溝100の底面に堆積した導電膜を除去できる。その結果、半導体装置の製造工程を短縮することができる。
一方、溝100の深さ方向にバイアスをかけるプラズマCVD法によって、例えば図4に示すように溝100の底面に底面誘電膜40を選択的に形成する。また、例えば図3に示すように溝100の側面および底面に成膜する場合には、低圧CVD法を用いる。
半導体基板10には、例えば単結晶シリコン基板や多結晶シリコン基板を使用できる。加工性が高い材料であるシリコン基板を使用することにより、微細加工により集積化が可能である。このため、容量密度の高い半導体装置を製造できる。
また、導電膜20に多結晶シリコン膜を使用することにより、カバレッジのよい膜を形成する低圧化学蒸着法を導電膜20の形成に用いることができる。このため、アスペクト比の高い溝100の内部に導電膜20を形成することができ、容量密度の高い薄膜コンデンサを有する半導体装置を製造できる。
また、上記では、側面誘電膜30や底面誘電膜40にシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜を使用した。絶縁破壊電界及び比誘電率の高い材料を用いることにより、耐圧及び誘電率の高い側面誘電膜30を形成できる。このため、耐圧が高く、かつ容量密度の高い半導体装置を実現できる。
或いは、2種類以上の材料による多層構造の側面誘電膜30や底面誘電膜40を使用してもよい。例えば、相対的に誘電率は高いが膜応力が大きいシリコン窒化膜と、相対的に誘電率が低いが膜応力の小さいシリコン酸化膜を積層して側面誘電膜30を形成する。これにより、所望の厚みを確保し且つ誘電率と応力のバランスのとれた、誘電率の高い側面誘電膜30を形成できる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に半導体装置は、図11に示すように、溝の内部に形成された複数の導電膜20のうち溝の側面に近い導電膜20ほど、溝の深さ方向に沿って深く形成されている。すなわち、第1導電膜21の下端が最も溝の底面に近く、第3導電膜23の下端が最も溝の底面から離れている。
図11に示す半導体装置では、溝の側面に近い導電膜20をより深く形成することにより、静電容量を形成する側面誘電膜30の面積を増大することができる。その結果、容量密度の高い薄膜コンデンサを有する半導体装置を実現できる。また、側面誘電膜30を溝の側面に近い順に深く形成することにより、側面誘電膜30の溝の底部における電界分布に緩やかな傾斜がつく。これにより、溝の角部での電界集中が緩和されて、半導体装置の耐圧低下を抑制できる。
更に、図11に示した半導体装置は、底面誘電膜40が複数の層を溝の深さ方向に積層した構造を有する。すなわち、溝の底面から順に、第1底部誘電層401、第2底部誘電層402、第3底部誘電層403が積層されている。以下において、第1底部誘電層401~第3底部誘電層403を総称して「底部誘電層400」という。
図11に示すように、底部誘電層400のそれぞれが、側面誘電膜30のいずれかの下端に接続している。すなわち、第1底部誘電層401が第1側面誘電膜31の下端に接続し、第2底部誘電層402が第2側面誘電膜32の下端に接続し、第3底部誘電層403が第3側面誘電膜33の下端に接続する。
そして、底部誘電層400のうち溝の底面に近い底部誘電層400ほど、その膜厚が薄い。即ち、第1底部誘電層401の膜厚が最も薄く、第3底部誘電層403の膜厚が最も厚い。通常、溝の底面から遠い離れた誘電膜ほど、その曲率半径が小さいために電界集中が大きく、耐圧が低下する。しかし、図11に示した半導体装置によれば、溝の底面から離れるほど底部誘電層400の膜厚を厚くすることにより、耐圧の低下を抑制できる。
図11に示した半導体装置は、図2~図10を参照して説明した製造方法と同様にして製造できる。ただし、側面誘電膜30を形成した後に(図8参照)、溝の底面に形成された誘電膜を除去しない。つまり、側面誘電膜30の形成時に溝の底面に堆積した誘電膜を底面誘電膜40に使用する。このため、側面誘電膜30のそれぞれが、溝の一方の側面から溝の底面に沿って形成された底面領域を経て溝の他方の側面まで連続的に配置される。そして、溝の側面に近い側面誘電膜30ほど、側面誘電膜30の膜厚を薄くする。これにより、溝の底面に近いほど底部誘電層400の膜厚を薄くできる。
なお、半導体基板10にシリコン基板を使用し、かつ、熱酸化法による酸化膜形成速が溝100の側面よりも溝100の底面で速いように溝100の側面と底面の面方位を選択することが好ましい。例えば、溝100の底面の面方位を(111)や(110)とし、溝100の側面の面方位を(100)とする。これにより、熱酸化法により溝100の側面および底面に酸化膜を形成する場合に、1回の工程で溝100の底面に側面よりも厚い酸化膜を形成することができる。このため、半導体装置の製造工数を少なくできる。
図11に示した半導体装置では、第1底部誘電層401は、第1側面誘電膜31の底面領域と第1底面領域誘電膜411の積層構造である。第2底部誘電層402は、第2側面誘電膜32の底面領域と第2底面領域誘電膜412の積層構造である。第3底部誘電層403は、第3側面誘電膜33の底面領域と第3底面領域誘電膜413の積層構造である。そして、第1底面領域誘電膜411、第2底面領域誘電膜412、第3底面領域誘電膜413の順に膜厚を厚くすることにより、溝の底面から近いほど底部誘電層400の膜厚を薄くしている。例えば、第1底部誘電層401の膜厚は1μm程度、第2底部誘電層402の膜厚は1.5μm程度、第3底部誘電層403の膜厚は2μm程度である。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る半導体装置は、図12に示すように、複数の導電膜20のそれぞれが、溝の一方の側面から溝の底面に沿って形成された領域を経て溝の他方の側面まで連続的に形成されている。そして、導電膜20の相互間は、底部誘電層400によって絶縁分離されている。図12に示す半導体装置は、導電膜20が溝の底面に沿った領域を含んで連続的に配置されていることが、図11に示した半導体装置と異なる点である。他は、第2の実施形態と同様である。
図12に示す半導体装置では、第1底部誘電層401の膜厚が第1側面誘電膜31の膜厚より厚い。また、第2底部誘電層402の膜厚が第2側面誘電膜32の膜厚より厚い。更に、第3底部誘電層403の膜厚が第3側面誘電膜33の膜厚より厚い。したがって、図12に示す半導体装置によれば、溝の角部における誘電膜での電界集中を緩和し、耐圧の低下を抑制することができる。
更に、図12に示した半導体装置では、溝の底面にも静電容量が形成される。このため、図12に示した半導体装置によれば、静電容量を形成する誘電膜の面積を増大することができる。その結果、容量密度の高い薄膜コンデンサを有する半導体装置を実現できる。
また、図12に示すように、溝の側面に近い導電膜20ほど、溝の深さ方向に沿って深く形成されている。このため、静電容量を形成する側面誘電膜30の面積を増大させて、薄膜コンデンサの容量密度を高くできる。更に、溝の底面から遠い底部誘電層400ほど、その膜厚が厚い。このため、溝の底面から遠い誘電膜ほど曲率半径が小さくなって電界が集中しても、耐圧の低下を抑制できる。
図12に示した半導体装置は、第2の実施形態に係る半導体装置と同様にして製造できる。ただし、導電膜20を形成した後に(図6参照)、溝の底面に形成された導電膜20を除去しない。例えば、マスク材60を溝100の底面に堆積した導電膜をエッチング除去するための保護膜としては使用せず、層間絶縁膜とする。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記では、半導体基板10が導電性基板である場合について説明したが、半導体基板10は絶縁性基板であってもよい。このとき、溝の側面で半導体基板10に接触する膜は導電膜20であってもよいし、側面誘電膜30であってもよい。また、薄膜キャパシタが内部に形成される溝の数が複数であってもよい。
また、第1電極51と第2電極52を半導体基板10の両方を主面11側に配置した例を示したが、第1電極51と第2電極52を半導体基板10の相互に対向する第1主面と第2主面にそれぞれ配置してもよい。
なお、上記では導電膜20が多結晶シリコン膜である場合を説明したが、導電膜20が他の導電性の半導体膜や金属膜であってもよい。例えば、導電膜20の材料に導電性の多結晶炭化珪素やシリコンゲルマニウム(SiGe)、アルミニウムなどを使用してもよい。
10…半導体基板
11…主面
21…第1導電膜
22…第2導電膜
23…第3導電膜
31…第1側面誘電膜
32…第2側面誘電膜
33…第3側面誘電膜
40…底面誘電膜
51…第1電極
52…第2電極
100…溝

Claims (12)

  1. 主面に溝が形成された半導体基板と、
    前記溝の側面の面法線方向に沿って相互に離間して積層された複数の導電膜と、
    前記溝の側面の面法線方向に沿って前記複数の導電膜と交互に配置された複数の側面誘電膜と、
    前記溝の底面に配置されて前記複数の側面誘電膜の下端に接続する底面誘電膜であって、前記複数の側面誘電膜の前記溝の側面の面法線方向に沿ったそれぞれの膜厚よりも前記溝の深さ方向に沿った膜厚が厚い前記底面誘電膜と、
    前記複数の導電膜のうち相互に対向する一対の導電膜の一方が電気的に接続する第1電極と、
    前記一対の導電膜の他方が電気的に接続する第2電極と
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記複数の導電膜のうち前記溝の側面に近い導電膜ほど前記溝の深さ方向に沿って深く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記複数の導電膜のそれぞれが、前記溝の一方の側面から前記溝の底面に沿って形成された領域を経て前記一方の側面に対向する前記溝の他方の側面まで連続的に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記底面誘電膜が、複数の底部誘電層が前記溝の深さ方向に積層する構成を有し、
    前記複数の底部誘電層それぞれが前記複数の側面誘電膜のいずれかの下端に接続し、
    前記複数の底部誘電層のうち前記溝の底面に近い底部誘電層ほど膜厚が薄いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体基板がシリコン基板であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 熱酸化法による酸化膜形成速が前記溝の側面よりも前記溝の底面で速いように、前記溝の側面と底面の面方位が選択されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記複数の導電膜が多結晶シリコン膜であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記複数の側面誘電膜および前記底面誘電膜が、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記側面誘電膜および前記底面誘電膜が、2種類以上の材料による多層構造であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記複数の導電膜が3層以上の構成であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 半導体基板の主面に溝を形成する工程と、
    前記溝の側面の面法線方向に沿って、導電膜と側面誘電膜を交互に積層する工程と、
    前記側面誘電膜それぞれの下端に接続する底面誘電膜を前記溝の底面に形成する工程であって、前記側面誘電膜それぞれの前記溝の側面の面法線方向に沿った膜厚よりも前記溝の深さ方向に沿った膜厚が厚い前記底面誘電膜を形成する工程と
    を含み、
    前記導電膜を形成するごとに、前記溝の底面にマスク材が形成されず、かつ前記溝の外側で前記主面の上方に前記マスク材が形成される成膜方法により、前記マスク材を形成し、
    前記マスク材を保護膜にして前記溝の深さ方向にエッチングが進む異方性エッチングにより、前記導電膜の前記溝の底面に堆積した部分を選択的に除去する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 前記マスク材を形成する成膜方法が常圧CVD法であることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
JP2020030060A 2020-02-26 2020-02-26 半導体装置及びその製造方法 Active JP7353211B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020030060A JP7353211B2 (ja) 2020-02-26 2020-02-26 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020030060A JP7353211B2 (ja) 2020-02-26 2020-02-26 半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021136284A JP2021136284A (ja) 2021-09-13
JP7353211B2 true JP7353211B2 (ja) 2023-09-29

Family

ID=77661611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020030060A Active JP7353211B2 (ja) 2020-02-26 2020-02-26 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7353211B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017063182A (ja) 2015-08-06 2017-03-30 インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag 広禁止帯幅半導体装置
US20170263718A1 (en) 2016-03-09 2017-09-14 Polar Semiconductor, Llc Termination trench structures for high-voltage split-gate mos devices
US20190097045A1 (en) 2017-09-26 2019-03-28 Nxp Usa, Inc. Field-effect transistor and method therefor

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017063182A (ja) 2015-08-06 2017-03-30 インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag 広禁止帯幅半導体装置
US20170263718A1 (en) 2016-03-09 2017-09-14 Polar Semiconductor, Llc Termination trench structures for high-voltage split-gate mos devices
US20190097045A1 (en) 2017-09-26 2019-03-28 Nxp Usa, Inc. Field-effect transistor and method therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021136284A (ja) 2021-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108735719B (zh) 电容器及制造该电容器的方法
US9184177B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
US11251199B2 (en) Three-dimensional NOR array including active region pillars and method of making the same
US9543313B2 (en) Nonvolatile memory device and method for fabricating the same
TW202010045A (zh) 用於高密度溝槽電容器的薄膜方案
KR102337640B1 (ko) 3차원 반도체 소자
TWI774831B (zh) 製造半導體裝置的方法以及半導體裝置
US11557645B2 (en) Semiconductor memory device and method of forming the same
JP2012174961A (ja) 半導体記憶装置の製造方法
US11521987B2 (en) Vertical memory devices
US11770929B2 (en) Vertical memory devices with segmented charge storage layers
CN114758989A (zh) 电容阵列结构及其制备方法、半导体结构
CN110690221B (zh) 一种沟道结构的制备方法及存储结构
JP7353211B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
TWI549227B (zh) 記憶元件及其製造方法
JP7021021B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
CN113345896B (zh) 动态随机存取存储器装置及其制造方法
US11956956B2 (en) Semiconductor storage device and manufacturing method of the same
JP2010272675A (ja) 半導体記憶装置
US20220344341A1 (en) Semiconductor devices having air gaps
WO2020025995A1 (ja) 半導体装置、パワーモジュール及び半導体装置の製造方法
JP2024102651A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2024102657A (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR20000046743A (ko) 반도체장치의 캐패시터 제조방법
KR100275961B1 (ko) 반도체장치의 캐패시터 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7353211

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150