JP7352759B1 - 抄造マット、巻き付け体及び抄造マットの製造方法 - Google Patents

抄造マット、巻き付け体及び抄造マットの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7352759B1
JP7352759B1 JP2023060455A JP2023060455A JP7352759B1 JP 7352759 B1 JP7352759 B1 JP 7352759B1 JP 2023060455 A JP2023060455 A JP 2023060455A JP 2023060455 A JP2023060455 A JP 2023060455A JP 7352759 B1 JP7352759 B1 JP 7352759B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
mat
inorganic
main surface
made mat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023060455A
Other languages
English (en)
Inventor
航 松田
友久 山崎
敏幸 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP2023060455A priority Critical patent/JP7352759B1/ja
Priority to CN202311163478.1A priority patent/CN117128072A/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP7352759B1 publication Critical patent/JP7352759B1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/40Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties
    • D04H1/44Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties the fleeces or layers being consolidated by mechanical means, e.g. by rolling
    • D04H1/46Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties the fleeces or layers being consolidated by mechanical means, e.g. by rolling by needling or like operations to cause entanglement of fibres
    • D04H1/48Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties the fleeces or layers being consolidated by mechanical means, e.g. by rolling by needling or like operations to cause entanglement of fibres in combination with at least one other method of consolidation
    • D04H1/488Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties the fleeces or layers being consolidated by mechanical means, e.g. by rolling by needling or like operations to cause entanglement of fibres in combination with at least one other method of consolidation in combination with bonding agents
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/40Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties
    • D04H1/42Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties characterised by the use of certain kinds of fibres insofar as this use has no preponderant influence on the consolidation of the fleece
    • D04H1/4209Inorganic fibres
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/08Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
    • F01N3/10Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust
    • F01N3/24Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust characterised by constructional aspects of converting apparatus
    • F01N3/28Construction of catalytic reactors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

【課題】 基材に巻き付けたとしても、割れが生じにくい抄造マットを提供する。【解決手段】 無機繊維から構成され、第1主面と上記第1主面に対面する第2主面を有する平面視矩形の抄造マットであって、上記第1主面には、線状の複数の***部が形成されており、上記抄造マットを平面視した際に、上記***部は一方向に配向しており、上記***部は、平均長さが5~200mmであり、平均幅が1~50mmであり、平均高さが0.05~0.50mmであり、上記第1主面の任意の縦×横=10cm×10cmの範囲において、上記***部が5本以上形成されていることを特徴とする抄造マット。【選択図】 図1A

Description

本発明は、抄造マット、巻き付け体及び抄造マットの製造方法に関する。
ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排ガス中には、パティキュレートマター(以下、PMともいう)が含まれており、近年、このPMが環境や人体に害を及ぼすことが問題となっている。また、排ガス中には、COやHC、NOx等の有害なガス成分も含まれていることから、この有害なガス成分が環境や人体に及ぼす影響についても懸念されている。
そこで、排ガス中のPMを捕集したり、有害なガス成分を浄化したりする排ガス浄化装置として、炭化ケイ素やコージェライトなどの多孔質セラミックからなる排ガス処理体と、排ガス処理体を収容するケーシングと、排ガス処理体とケーシングとの間に配設される保持シール材(マット材)とから構成される排ガス浄化装置が種々提案されている。この保持シール材(マット材)は、自動車の走行等により生じる振動や衝撃により、排ガス処理体がその外周を覆うケーシングと接触して破損するのを防止することや、排ガス処理体とケーシングとの間から排気ガスが漏れることを防止すること等を主な目的として配設されている。
マット材が排ガス処理体を保持する力(面圧)を向上させるため、特許文献1では、特定の紡糸助剤を用いてアルミナ繊維集合体を製造することにより面圧を向上させたマット材が開示されている。
国際公開第2018/012423号
特許文献1に記載されたようなマット材は、使用時に排ガス処理体に巻き付けられることになるが、巻き付け時のマット材の内外周差が原因となり、マット材に割れが生じるという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされた発明であり、本発明の目的は、基材に巻き付けたとしても、割れが生じにくい抄造マットを提供することである。
すなわち、本発明の抄造マットは、無機繊維から構成され、第1主面と上記第1主面に対面する第2主面を有する平面視矩形の抄造マットであって、上記第1主面には、線状の複数の***部が形成されており、上記抄造マットを平面視した際に、上記***部は一方向に配向しており、上記***部は、平均長さが5~200mmであり、平均幅が1~50mmであり、平均高さが0.05~0.50mmであり、上記第1主面の任意の縦×横=10cm×10cmの範囲において、上記***部が5本以上形成されていることを特徴とする。
本発明の抄造マットでは、第1主面に所定の形状を有する***部が所定の密度で一方向に配向している。
本発明の抄造マットは、基材に巻き付けられて使用されることになるが、この際、第1主面が基材側に位置し、かつ、***部が配向している方向と垂直な方向に巻き付けられる。
本発明の抄造マットは、このように基材に巻き付けられたとしても割れが生じにくい。
これは以下の理由によるものであると考えれる。
抄造マットは、無機繊維を含むスラリーを一定の方向に流し、無機繊維を抄き上げることにより製造される。
スラリーに複数の無機繊維が集中して交絡した繊維束が含まれていると、繊維束が他の無機繊維に引っ掛かり、スラリーの流れる方向に対し垂直な方向に配向しやすくなる。
そのため、繊維束を含むスラリーを用いて抄造マットを作製すると、繊維束が一方向(すなわち、スラリーが流れる方向に対し垂直に)に配向する。なお、このように製造された抄造マットにおいて、抄造マットの主面近傍に位置する繊維束は、抄造マットの主面に***部を形成するので、***部も一方向に配向する。
スラリー量を増減させながら無機繊維を抄き上げて抄造マットを作成すると、部分的に***部を形成され、スラリーが流れる方向に対し垂直な方向に***が配向される。
逆に言えば、本発明の抄造マットのように、第1主面に***部が一方向に配向している場合、抄造マット全体において、繊維束が一方向に配向していることを意味する。
繊維束及び/又は***部は、単独の無機繊維よりも強度が高く曲がりにくい。そのため、繊維束及び/又は***部が一方向に配向している抄造マットは、繊維束及び/又は***部が配向している方向には曲がりにくいが、繊維束及び/又は***部が配向している方向と垂直な方向には曲がりやすい。
従って、このような抄造マットを繊維束及び/又は***部が配向している方向(すなわち、***部が配向している方向)と垂直な方向に曲げたとしても応力が生じにくい。また、当該応力に起因する割れが生じにくい。
そのため、本発明の抄造マットを基材に巻き付けたとしても、割れが生じにくい。
本発明の抄造マットでは、***部は、平均長さが5~200mmであり、平均幅が1~50mmであり、平均高さが0.05~0.50mmであり、第1主面の任意の縦×横=10cm×10cmの範囲において、***部が5本以上形成されている。
***部の形状及び密度が上記範囲であると、抄造マットが、***部が配向している方向に対し垂直な方向に曲がりやすくなる。
従って、基材に巻き付けた際に、抄造マットに割れが生じないという効果を好適に発揮することができる。
本発明の抄造マットでは、無機繊維が100重量部に対し、有機バインダを0.1~20重量部、及び、無機バインダを0.1~10重量部含むことが好ましい。
有機バインダ及び無機バインダは、無機繊維同士を接着し、抄造マットの形状を維持する。
有機バインダ及び無機バインダの含有量が上記範囲であると、無機繊維同士の接着が適度となり、抄造マットの柔軟性と形状維持性を両立することができる。
また、抄造マットから無機繊維が脱落すること、及び、飛散することを抑止することができる。
本発明の抄造マットでは、上記有機バインダのガラス転移温度Tgは、5℃以下であることが好ましい。
上記有機バインダのガラス転移温度Tgが5℃以下であると、有機バインダにより形成される有機バインダ皮膜の強度を高くしつつ、皮膜伸度が高くて可撓性に優れた抄造マットとすることができる。
本発明の抄造マットでは、上記有機バインダは、水溶性有機重合体として機能するアクリル樹脂、アクリレート系ラテックス、ゴム系ラテックス、カルボキシメチルセルロース及びポリビニルアルコール、熱可塑性樹脂として機能するスチレン樹脂、並びに、熱硬化樹脂として機能するエポキシ樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
また、本発明の抄造マットでは、上記無機バインダは、アルミナ、シリカ、炭化ケイ素、ジルコニア、窒化ホウ素、ダイヤモンド及び軽石からなる少なくとも1種を含むことが好ましい。
これらの有機バインダ及び無機バインダは、無機繊維同士を接着し、抄造マットの形状を維持するのに適している。
本発明の抄造マットは、無機繊維成形体を水中で開繊し、開繊された無機繊維を含むスラリーを作製する開繊工程と、上記スラリーを抄造して抄造マットとする抄造工程とを経て作製された抄造マットであることが好ましい。
無機繊維成形体を開繊する際、無機繊維が完全に開繊されず、複数の繊維が交絡した繊維束が生じる場合がある。
このような繊維束を意図的に生じさせることにより、抄造マットの第1主面に***部を形成することができる。
なお、***部の形状及び密度は、開繊条件及び抄造条件を調整することにより調整することができる。
本発明の抄造マットでは、上記無機繊維成形体は、ニードルマット由来の第1無機繊維成形体及び/又は抄造マット由来の第2無機繊維成形体を含むとが好ましい。
無機繊維成形体が、ニードルマット由来であっても、抄造マット由来であっても、開繊工程において繊維束を形成することができる。
本発明の抄造マットは、上記抄造工程において、バッチ抄造又は連続抄造により抄造を行うことにより得られた抄造マットであることが好ましい。
バッチ抄造又は連続抄造を行うことにより、容易に本発明の抄造マットを得ることができる。
本発明の巻付け体は、基材と、上記基材に巻き付けられた抄造マットとを含む巻き付け体であって、上記抄造マットは、上記本発明の抄造マットであり、上記抄造マットは、第1主面が上記基材側に位置し、かつ、***部が配向している方向と垂直な方向に巻き付けられていることを特徴とする。
上述の通り、本発明の抄造マットは、***部が配向している方向と垂直な方向に曲がりやすい。また、本発明の巻付け体では、本発明の抄造マットが、***部が配向している方向と垂直な方向に巻き付けられている。
そのため、本発明の巻付け体では、抄造マットに割れが生じにくい。
本発明の抄造マットの製造方法は、上記本発明の抄造マットの製造方法であって、無機繊維成形体を水中で開繊し、開繊された無機繊維を含むスラリーを作製する開繊工程と、上記スラリーを抄造して抄造マットとする抄造工程とを含むことを特徴とする。
無機繊維成形体を開繊する際、無機繊維が完全に開繊されず、複数の繊維が交絡した繊維束が生じる場合がある。
本発明の抄造マットの製造方法では、繊維束を意図的に生じさせることにより、抄造マットの第1主面に所定の形状及び所定の密度を有する***部を形成することができる。
なお、***部の形状及び密度は、開繊条件及び抄造条件を調整することにより調整することができる。
本発明の抄造マットの製造方法では、上記無機繊維成形体は、ニードルマット由来の第1無機繊維成形体及び/又は抄造マット由来の第2無機繊維成形体を含むことが好ましい。
無機繊維成形体が、ニードルマット由来であっても、抄造マット由来であっても、開繊工程において繊維束を形成することができる。
本発明によれば、基材に巻き付けたとしても、割れが生じにくい抄造マットを提供することができる。
図1Aは、本発明の抄造マットの一例を模式的に示す斜視図である。 図1Bは、図1Aの破線部の拡大図である。 図1Cは、図1BのA-A線断面図である。 図2は、本発明の抄造マットの製造方法の開繊工程の一例を模式的に示す図である。 図3は、本発明の抄造マットの製造方法の抄造工程の一例を模式的に示す図である。 図4は、本発明の抄造マットが用いられた排ガス浄化装置の一例を模式的に示す断面図である。 図5は、本発明の巻付け体の一例を模式的に示す斜視図である。 図6Aは、実施例1に係る抄造マットを用いた巻付け性評価の試験結果の写真である。 図6Bは、比較例1に係る抄造マットを用いた巻付け性評価の試験結果の写真である。
以下、本発明の抄造マットについて具体的に説明する。しかしながら、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
本発明に係る抄造マットを、図面を用いて説明する。
図1Aは、本発明の抄造マットの一例を模式的に示す斜視図である。
図1Bは、図1Aの破線部の拡大図である。
図1Cは、図1BのA-A線断面図である。
図1Aに示すように、抄造マット10は、無機繊維から構成され第1主面10aと第1主面10aに対面する第2主面10bを有する平面視矩形の抄造マットである。
抄造マット10は、一方の端部11に凸部11aが設けられており、他方の端部12に凹部12aが設けられた、平面視矩形の形状である。
詳しくは後述するが、抄造マット10は、排ガス処理体に巻き付けられて、排ガス浄化装置に配置される。
凸部11a及び凹部12aは、抄造マット10を排ガス処理体に巻き付けた際に、丁度嵌合する形状である。
このような凸部11a及び凹部12aが設けられていると、抄造マット10を後述する排ガス浄化装置に配置した際にシール性が向上する。
なお、本発明の抄造マットは、端部に凸部及び凹部を有していなくてもよい。
図1A及び図1Bに示すように、抄造マット10の第1主面10aには、線状の複数の***部20が形成されている。なお、図示していないが、抄造マット10の第2主面10bにも第1主面10aと同様に線状の複数の***部20が形成されている。
抄造マット10を平面視した際に、***部20は一方向(符号dで示方向)に配向している。***部20が配向している方向は、抄造マット10の長手方向に垂直な方向である。
なお、本明細書において、「***部が一方向に配向している」かどうかは以下の方法により判断する。
まず、図1Bに示すように、抄造マット10の第1主面10aにおいて、***部20の一方端21から他方端22を結ぶ線分23を引く。次に、線分23と任意の方向dとが形成する鋭角aの角度を測定する。そして、当該角度が、0~45°である場合、その線分23の由来元である***部20を、方向dに配向する***部20aとする。
抄造マット10の第1主面10aの任意の縦×横=10cm×10cmの範囲において、***部20全体の内、50%以上が、方向dに配向する***部20aである場合、***部20全体が方向dに配向していると判断する。
そして、***部がこのような状態である場合、抄造マットにおいて、「***部が一方向に配向している」と判断する
抄造マット10は、排ガス処理体に巻き付けられて使用されることになるが、この際、第1主面10aが排ガス処理体側に位置し、かつ、***部20が配向している方向dと垂直な方向に巻き付けられる。
抄造マット10は、このように排ガス処理体に巻き付けられたとしても割れが生じにくい。
これは以下の理由によるものであると考えられる。
抄造マット10は、無機繊維を含むスラリーを一定の方向に流し、無機繊維を抄き上げることにより製造される。
スラリーに複数の繊維が集中して交絡した繊維束が含まれていると、他の無機繊維に引っ掛かり、スラリーの流れる方向に対し垂直な方向に配向しやすくなる。
そのため、繊維束を含むスラリーを用いて抄造マット10をした際は、繊維束が一方向(すなわち、スラリーが流れる方向に対し垂直に)に配向する。なお、このように製造された抄造マットにおいて、抄造マット10の主面近傍に位置する繊維束は、抄造マット10の主面に***部20を形成するので、***部20も一方向に配向する。
繊維束は、単独の無機繊維よりも強度が高く曲がりにくい。そのため、繊維束が一方向に配向している抄造マット10は、繊維束が配向している方向には曲がりにくいが、繊維束が配向している方向と垂直な方向には曲がりやすい。
従って、抄造マット10を繊維束が配向している方向(すなわち、***部20が配向している方向)と垂直な方向に曲げたとしても応力が生じにくい。また、当該応力に起因する割れが生じにくい。
そのため、抄造マット10を排ガス処理体に巻き付けたとしても、割れが生じにくい。
抄造マット10では、***部20は、平均長さ(図1B中、符号「L」で示す距離)が5~200mmであり、平均幅(図1中、符号「W」で示す距離)が1~50mmであり、平均高さ(図1C中、符号「H」で示す高さ)が0.05~0.50mmである。
さらに、抄造マット10では、第1主面10aの任意の縦×横=10cm×10cmの範囲において、***部20が5本以上形成されている。
***部20の形状及び密度が上記範囲であると、抄造マット10が、***部20が配向している方向に対し垂直な方向に曲がりやすくなる。
これは以下の理由によるものであると考えられる。
***部20の形状及び密度と、抄造マットに含まれる繊維束の形状及び密度とは関連している。
***部20の形状及び密度が上記範囲である場合、繊維束が、抄造マット10を***部20が配向している方向に対し垂直な方向に曲げるのに、適した形状及び密度となる。
従って、排ガス処理体に巻き付けた際に、抄造マット10に割れが生じないという効果を好適に発揮することができる。
***部20の平均長さLは、5~200mmであることが好ましく、50~150mmであることがより好ましい。
***部20の平均幅Wは、1~50mmであることが好ましく、5~50mmであることがより好ましい。
***部20の平均高さHは、0.05~0.50mmであることが好ましく、0.1~0.3mmであることがより好ましい。
なお、***部20の長さLは、***部20の配向している方向dにおける***部20の一方端21から他方端22までの距離を意味する。
また、***部20の幅Wは、***部20の配向している方向dと垂直な方向において、***部20が存在する部分の最大幅のことを意味する。
また、***部20の高さHは、***部20が形成されていない第1主面10aから、***部20の最頂部までの距離を意味する。
抄造マット10では、第1主面10aの任意の縦×横=10cm×10cmの範囲において、***部20が、5~20本形成されていることが好ましく、7~15本形成されていることがより好ましい。
抄造マット10を構成する無機繊維としては、アルミナ繊維、シリカ繊維、アルミナ-シリカ繊維、ムライト繊維、ガラス繊維及び生体溶解性繊維から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
抄造マット10がこれらの無機繊維からなると耐熱性が充分になる。
抄造マット10を構成する無機繊維は、平均繊維径が3~50μmであり、平均繊維長が100~100000μmであることが好ましい。
抄造マット10のかさ密度は、0.05~0.30g/cmであることが好ましい。
抄造マット10のかさ密度が0.05g/cm未満であると、無機繊維のからみ合いが弱く、無機繊維が剥離しやすいため、抄造マットの形状を所定の形状に保ちにくくなる。
抄造マット10のかさ密度が0.30g/cmを超えると、抄造マットが硬くなり、巻き付け性が低下し、マット裂けが発生しやすくなる。
抄造マット10では、無機繊維が100重量部に対し、有機バインダを0.1~20重量部含むことが好ましく、0.5~10重量部含むことがより好ましい。
また、無機繊維が100重量部に対し、無機バインダを0.1~10重量部含むことが好ましく、0.5~3.0重量部含むことがより好ましい。
有機バインダ及び無機バインダは、無機繊維同士を接着し、抄造マットの形状を維持する。
有機バインダ及び無機バインダの含有量が上記範囲であると、無機繊維同士の接着が適度となり、抄造マットの柔軟性と形状維持性を両立することができる。
また、抄造マットから無機繊維が脱落すること、及び、飛散することを抑止することができる。
抄造マット10では、有機バインダのガラス転移温度Tgは、5℃以下であることが好ましく、-35~5℃であることがより好ましい。
有機バインダのガラス転移温度Tgが5℃以下であると、有機バインダにより形成される有機バインダ皮膜の強度を高くしつつ、皮膜伸度が高くて可撓性に優れた抄造マットとすることができる。
また、抄造マット10を排ガス処理体に巻きつける際等にマット裂けが発生しにくくなる。さらに、有機バインダ皮膜が硬くなり過ぎないため、無機繊維が破断した際に、無機繊維同士を繋ぎ止める効果を発揮し、無機繊維の飛散を抑制することができる。
有機バインダのガラス転移温度Tgが-50℃未満のものは高価であり、製造コストが高くなる。
有機バインダのガラス転移温度Tgが5℃を超える場合、抄造マットの可撓性が低下し、破断伸度が低下してしまうことがある。
本発明の抄造マットでは、上記有機バインダは、水溶性有機重合体であってもよく、熱可塑性樹脂であってもよく、熱硬化樹脂であってもよい。
水溶性有機重合体としては、アクリル樹脂、アクリレート系ラテックス、ゴム系ラテックス、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールが挙げられる。熱可塑性樹脂としてはスチレン樹脂が挙げられる。熱硬化樹脂として機能するエポキシ樹脂が挙げられる。
抄造マット10では、無機バインダは、アルミナ、シリカ、炭化ケイ素、ジルコニア、窒化ホウ素、ダイヤモンド及び軽石からなる少なくとも1種を含むことが好ましい。
これらの有機バインダ及び無機バインダは、無機繊維同士を接着し、抄造マットの形状を維持するのに適している。
次に、本発明の抄造マットの製造方法について説明する。
本発明の抄造マットの製造方法は、(1)開繊工程及び(2)抄造工程とを含む。
なお、以下の説明では、無機繊維成形体として、ニードルマット由来の第1無機繊維成形体及び抄造マット由来の第2無機繊維成形体の両方を用いる場合について説明するが、本発明の抄造マットの製造方法では、どちらか一方の無機繊維成形体を用いてもよい。
各工程について以下に詳述する。
(1)開繊工程
図2は、本発明の抄造マットの製造方法の開繊工程の一例を模式的に示す図である。
本工程では、ニードルマット由来の第1無機繊維成形体及び抄造マット由来の第2無機繊維成形体を水中で開繊し、開繊された無機繊維を含むスラリーを作製する。
図2に示すように、ニードルマット及び抄造マットを開繊する際、無機繊維25が完全に開繊されず、複数の無機繊維25が交絡した繊維束26が生じる場合がある。
このような繊維束26を意図的に形成することにより、製造される抄造マットの主面に***部を形成することができる。
開繊の例としては、例えば以下の方法が挙げられる。
まず、第1無機繊維成形体及び第2無機繊維成形体を700~1000℃で1.0~8.0時間焼成する。好ましい焼成温度は、800~950℃である。
これにより、第1無機繊維成形体及び第2無機繊維成形体に含まれる有機バインダを熱分解することができ、第1無機繊維成形体及び第2無機繊維成形体を開繊しやすくなる。
次に、焼成後の第1無機繊維成形体及び第2無機繊維成形体を常温になるまで静置し、その後、第1無機繊維成形体及び第2無機繊維成形体を手でほぐす。
次に、第1無機繊維成形体及び第2無機繊維成形体を、重量比50~400倍量の水に入れ、攪拌して開繊を行うことにより無機繊維を含むスラリーを作製する。当該重量比は、100~200倍量であることが好ましい。
また、攪拌の条件は適宜設定することが好ましいが、例えば、10Lのスラリーを作製する際は、撹拌機として、(製品名:SMT-101、製造元:ASONE)を用い、回転数が500~1000rpm、攪拌時間が200~900秒の条件で攪拌することが好ましい。好ましくは、回転速度650~850rpm、攪拌時間500~700秒であり、より好ましくは、回転速度700~800rpm、攪拌時間500~650秒である。
次に、スラリーに有機バインダ及び無機バインダを加える。
有機バインダは、製造される抄造マットにおいて、無機繊維が100重量部に対し、0.1~20重量部となるように加えることが好ましく、0.5~15.0重量部となるように加えることがより好ましい。
無機バインダは、製造される抄造マットにおいて、無機繊維が100重量部に対し、0.1~10重量部となるように加えることが好ましく、0.5~15.0重量部重量部となるように加えることがより好ましい。
好ましい有機バインダ及び無機バインダの種類は既に説明しているので、ここでの説明は省略する。
(2)抄造工程
図3は、本発明の抄造マットの製造方法の抄造工程の一例を模式的に示す図である。
次に、底面にろ過用のメッシュが形成された成形器にスラリーを流し込み、スラリー中の溶媒を脱溶媒処理することで無機繊維集合体を得る。
図3に示すように、成形器にスラリーを流し込む際、無機繊維25を含むスラリーは一定の方向(図3中、矢印fで示す方向)に流される。
スラリーの流速は、10~500cm/分であることが好ましく、20~200cm/分であることがより好ましい。
スラリーに複数の無機繊維が集中して交絡した繊維束26が含まれていると、繊維束26が他の無機繊維25に引っ掛かり、スラリーの流れる方向に対し垂直な方向(図3中、矢印dで示す方向)に配向しやすくなる。
そのため、繊維束26を含むスラリーを用いて抄造を行うと、繊維束26が方向dに配向する。また、後の工程を経て得られた抄造マット10において、抄造マット10の第1主面近傍に位置する繊維束26は、抄造マット10の第1主面に***部20を形成する。そのため、***部20も方向dに配向する。
なお、繊維束26の配向は、スラリーに含まれる無機繊維の含有割合、スラリーの流速等を制御することにより調整することができる。
その後、無機繊維集合体を脱水及び乾燥し、裁断を行うことにより、抄造マット10を製造することができる。
この際、抄造マット10の長手方向と、***部20が配向している方向dとが垂直になるように裁断を行う。
このように製造された抄造マット10では、抄造マット10全体において、繊維束26が方向dに配向している。
繊維束26は、単独の無機繊維25よりも強度が高く曲がりにくい。そのため、繊維束26が一方向に配向している抄造マット10は、繊維束26が配向している方向dには曲がりにくいが、繊維束26が配向している方向dと垂直な方向には曲がりやすい。
従って、このような抄造マット10を、繊維束26が配向している方向dと垂直な方向に曲げたとしても応力が生じにくい。また、当該応力に起因する割れが生じにくい。
そのため、抄造マット10を排ガス処理体に巻き付けたとしても、割れが生じにくい。
なお、抄造工程では、無機繊維集合体を加熱加圧して乾燥してもよい。加熱加圧の際、熱風を無機繊維集合体に通気させて乾燥する熱処理をしてもよく、熱処理をせずに湿潤状態としてもよい。
熱処理をする場合には、有機バインダの熱による劣化を防ぐため、加熱温度や熱風温度は100~250℃であることが好ましい。100~250℃の範囲においては、有機バインダの劣化を抑制しつつ、水分を無機繊維集合体からとばすことができる。加熱温度や熱風温度が100℃未満の場合、無機繊維集合体の中央部まで温度が伝わらず、乾燥時間が長くなる。また、250℃を超えると、有機バインダを劣化させてしまい、繊維間の拘束力を低減させるため、無機繊維集合体の厚みが制御しにくくなる。
本発明の抄造マットの製造方法では、抄造工程において、バッチ抄造又は連続抄造を行うことが好ましい。
バッチ抄造又は連続抄造を行うことにより、容易に本発明の抄造マットを得ることができる。
次に、本発明の抄造マットの使用方法について説明する。
図4は、本発明の抄造マットが用いられた排ガス浄化装置の一例を模式的に示す断面図である。
図4に示すように、排ガス浄化装置100は、金属ケーシング30と、金属ケーシング30に収容された排ガス処理体40と、排ガス処理体40及び金属ケーシング30の間に配設された抄造マット10とを備えている。抄造マット10は本発明の抄造マットである。
排ガス処理体40は、多数のセル41がセル壁42を隔てて長手方向に並設された柱状のものである。なお、金属ケーシング30の端部には、必要に応じて、内燃機関から排出された排ガスを導入する導入管と、排ガス浄化装置を通過した排ガスが外部に排出される排出管とが接続されることになる。
図4に示す排ガス浄化装置100では、排ガス処理体40として、各々のセルにおけるいずれか一方が封止材43によって目封じされた排ガスフィルタ(ハニカムフィルタ)を用いているが、いずれの端面にも封止材による目封じがなされていない触媒担体を用いてもよい。
図4に示すように、内燃機関から排出され、排ガス浄化装置100に流入した排ガス(図4中、排ガスをGで示し、排ガスの流れを矢印で示す)は、排ガス処理体(ハニカムフィルタ)40の排ガス流入側端面40aに開口した一のセル41に流入し、セル41を隔てるセル壁42を通過する。この際、排ガス中のPMがセル壁42で捕集され、排ガスが浄化されることとなる。浄化された排ガスは、排ガス排出側端面40bに開口した他のセル41から流出し、外部に排出される。
排ガス処理体40は、炭化ケイ素や窒化ケイ素などの非酸化多孔質セラミックからなっていてもよく、サイアロン、アルミナ、コーデェライト、ムライト等の酸化多孔質セラミックからなっていてもよい。これらの中では、炭化ケイ素であることが好ましい。
排ガス処理体40が炭化ケイ素質の多孔質セラミックである場合、多孔質セラミックの気孔率は特に限定されないが、35~60%であることが好ましい。
気孔率が35%未満であると、排ガス処理体がすぐに目詰まりを起こすことがあり、一方、気孔率が60%を超えると、排ガス処理体の強度が低下して容易に破壊されることがある。
また、多孔質セラミックの平均気孔径は5~30μmであることが好ましい。
平均気孔径が5μm未満であると、PMが容易に目詰まりを起こすことがある。
平均気孔径が30μmを超えると、PMが気孔を通り抜けてしまい、PMを捕集することができず、フィルタとして機能することができないことがある。
なお、上記気孔率及び気孔径は、走査型電子顕微鏡(SEM)による測定の従来公知の方法により測定することができる。
排ガス処理体40の断面におけるセル密度は、特に限定されないが、好ましい下限は、31.0個/cm(200個/inch)、好ましい上限は、93.0個/cm(600個/inch)である。また、より好ましい下限は、38.8個/cm(250個/inch)、より好ましい上限は、77.5個/cm(500個/inch)である。
排ガス処理体40には、排ガスを浄化するための触媒を担持させてもよく、担持させる触媒としては、例えば、白金、パラジウム、ロジウム等の貴金属が好ましく、この中では、白金がより好ましい。また、その他の触媒として、例えば、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属、バリウム等のアルカリ土類金属を用いることもできる。これらの触媒は、単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
これら触媒が担持されていると、PMを燃焼除去しやすくなり、有毒な排ガスの浄化も可能になる。
(金属ケーシング)
金属ケーシング30は、略円筒形である。
金属ケーシング30の内径(排ガス処理体を収容する部分の内径)は、抄造マット10が巻き付けられた排ガス処理体40の直径より若干短くなっていることが好ましい。
金属ケーシング30は、特に限定されないが、ステンレス鋼からなることが好ましい。
このような排ガス浄化装置100を製造する際は、抄造マット10を排ガス処理体40に巻き付けて巻付け体とした後に、金属ケーシング30に収容する。
抄造マット10が排ガス処理体40に巻き付けられた巻付け体は、本発明の巻付け体でもある。
図5は、本発明の巻付け体の一例を模式的に示す斜視図である。
図5に示すように巻付け体50は、基材である排ガス処理体40と、排ガス処理体40に巻き付けられた抄造マット10とを含む。
巻付け体50では、抄造マット10が、第1主面10aが排ガス処理体40側に位置し、かつ、***部(図示せず)が配向している方向dと垂直な方向(図5中、符号lで示す方向)に巻き付けられている。
上記の通り、抄造マット10は、***部が配向している方向dと垂直な方向lに曲がりやすく応力が生じにくい。
巻付け体50では、抄造マット10は、***部が配向している方向dと垂直な方向lに巻き付けられているので、応力が生じにくい。そのため、巻付け体50においても、抄造マット10は割れが生じにくい。
上記説明では、抄造マットが排ガス処理体に巻き付けられた巻付け体について説明しているが、本発明の巻付け体では、抄造マットを巻付ける対象となる基材は、排ガス処理体に限らず、保温が必要な配管等であってもよい。
本明細書には、以下の事項が開示されている。
本開示(1)は、無機繊維から構成され、第1主面と上記第1主面に対面する第2主面を有する平面視矩形の抄造マットであって、上記第1主面には、線状の複数の***部が形成されており、上記抄造マットを平面視した際に、上記***部は一方向に配向しており、上記***部は、平均長さが5~200mmであり、平均幅が1~50mmであり、平均高さが0.05~0.50mmであり、上記第1主面の任意の縦×横=10cm×10cmの範囲において、上記***部が5本以上形成されていることを特徴とする抄造マットである。
本開示(2)は、上記無機繊維が100重量部に対し、有機バインダを0.1~20重量部、及び、無機バインダを0.1~10重量部含む本開示(1)に記載の抄造マットである。
本開示(3)は、上記有機バインダのTgは、5℃以下である本開示(2)に記載の抄造マットである。
本開示(4)は、上記有機バインダは、水溶性有機重合体として機能するアクリル樹脂、アクリレート系ラテックス、ゴム系ラテックス、カルボキシメチルセルロース及びポリビニルアルコール、熱可塑性樹脂として機能するスチレン樹脂、並びに、熱硬化樹脂として機能するエポキシ樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である本開示(2)又は(3)に記載の抄造マットである。
本開示(5)は、上記無機バインダは、アルミナ、シリカ、炭化ケイ素、ジルコニア、窒化ホウ素、ダイヤモンド及び軽石からなる少なくとも1種を含む本開示(2)~(4)のいずれかに記載の抄造マットである。
本開示(6)は、無機繊維成形体を水中で開繊し、開繊された無機繊維を含むスラリーを作製する開繊工程と、上記スラリーを抄造して抄造マットとする抄造工程とを経て作製された本開示(1)~(5)のいずれかに記載の抄造マットである。
本開示(7)は、上記無機繊維成形体は、ニードルマット由来の第1無機繊維成形体及び/又は抄造マット由来の第2無機繊維成形体を含む本開示(6)の抄造マットである。
本開示(8)は、上記抄造工程では、バッチ抄造又は連続抄造により抄造を行う本開示(6)又は(7)に記載の抄造マットである。
本開示(9)は、基材と、上記基材に巻き付けられた抄造マットとを含む巻き付け体であって、上記抄造マットは、本開示(1)~(8)のいずれか記載の抄造マットであり、上記抄造マットは、第1主面が上記基材側に位置し、かつ、***部が配向している方向と垂直な方向に巻き付けられていることを特徴とする巻付け体である。
本開示(10)は、本開示(1)~(8)のいずれか記載の抄造マットの製造方法であって、無機繊維成形体を水中で開繊し、開繊された無機繊維を含むスラリーを作製する開繊工程と、上記スラリーを抄造して抄造マットとする抄造工程とを含むことを特徴とする抄造マットの製造方法である。
本開示(11)は、上記無機繊維成形体は、ニードルマット由来の第1無機繊維成形体及び/又は抄造マット由来の第2無機繊維成形体を含む本開示(10)に記載の抄造マットの製造方法である。
以下、本発明をより具体的に開示した実施例を示す。なお、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
Al:SiO=72:28(重量比)であるアルミナ-シリカ繊維からなり、かさ密度が0.17g/cmであり、ニードル痕の密度が21個/cmの密度であるニードルマット由来の第1無機繊維成形体を準備した。
また、Al:SiO=72:28(重量比)であるアルミナ-シリカ繊維からなり、かさ密度が0.12g/cmである抄造マットである抄造マット由来の第2無機繊維成形体を準備した。
次に、第1無機繊維成形体及び第2無機繊維成形体を600℃で1時間焼成し、第1無機繊維成形体及び第2無機繊維成形体に含まれる有機バインダを熱分解させた。
次に、焼成後の第1無機繊維成形体及び第2無機繊維成形体を常温になるまで静置し、その後、第1無機繊維成形体及び第2無機繊維成形体を手でほぐした。
第1無機繊維成形体を5.0g、第2無機繊維成形体を5.0g取り出し、0.4Lの水に入れた。その後、撹拌機(製品名:SMT-101、製造元:ASONE)を用い、回転数が1000rpm、攪拌時間が10分間の条件で攪拌して、開繊を行うことにより、無機繊維のスラリーを作製した。
次に、スラリーに有機バインダを、無機繊維が100重量部に対し、0.5~10重量部となるように加えた。
また、スラリーに無機バインダを、無機繊維が100重量部に対し、0.5~3.0重量部となるように加えた。
次に、底面にろ過用のメッシュが形成された成形器にスラリーを流し込み、スラリー中の溶媒を脱溶媒処理することで無機繊維集合体を得た。この際、スラリーの流速を、10~100cm/分とした。
その後、無機繊維集合体を脱水し、150~210℃、5分~1.0時間の条件で乾燥することにより実施例1に係る抄造マットを製造した。実施例1に係る抄造マットの厚さは、13mmであった。
実施例1に係る抄造マットの一方の主面(すなわち第1主面)を観察したところ、第1主面に線状の複数の***部が形成され、***部が一方向に配向していた。
実施例1に係る抄造マットに形成された***部の平均長さLは100mmであり、平均幅Wは30mmであり、平均高さは0.4mmであった。
また、第1主面の6箇所の縦×横=10cm×10cmの範囲において、形成された***部の数を数えたところ、その数は、各領域において15本、14本、10本、8本、9本、5本、10本であった。
(比較例1)
塩基性塩化アルミニウム水溶液に対して、焼成後の無機繊維における組成比が、Al:SiO=72:28(重量比)となるようにシリカゾルを配合し、さらに、有機重合体(ポリビニルアルコール)を適量添加して混合液を調製した。
得られた混合液を濃縮して紡糸用混合物とし、この紡糸用混合物をブローイング法(紡糸雰囲気温度:120℃)により紡糸してアルミナ繊維前駆体を作製した。
次に、得られた無機繊維前駆体を圧縮し、連続したシート状物を作製した。その後シート状物を加熱炉内に配置し、焼成処理を行うことにより、無機繊維集合体を製造した。
次に、無機繊維集合体から、撹拌機(製品名:SMT-101、製造元:AS ONE)を用いて回転数が1000rpm、攪拌時間が10分間の条件で攪拌して開繊した。
なお、スラリーに繊維束が形成されているかを確認するため、スラリーを一部取り出し、乾燥させたところ、繊維束が形成されていないことが確認された。
次に、スラリーに有機バインダを、無機繊維が100重量部に対し、0.5~10重量部となるように加えた。
また、スラリーに無機バインダを、無機繊維が100重量部に対し、0.5~3.0重量部となるように加えた。
次に、底面にろ過用のメッシュが形成された成形器にスラリーを流し込み、スラリー中の溶媒を脱溶媒処理することで無機繊維集合体を得た。この際、スラリーの流速を、10~100cm/分とした。
その後、無機繊維集合体を脱水し、150~210℃、5分~1.0時間の条件で乾燥することにより比較例1に係る抄造マットを製造した。比較例1に係る抄造マットの厚さは、12.9mmであった。
比較例1に係る抄造マットの主面を観察したところ、***部が形成されていないことが観察された。
(巻付け性評価)
実施例1及び比較例1に係る抄造マットを、長手方向の長さが350mmとなり、短手方向の長さが30mmの矩形となるように裁断して試験片を作製した。
なおこの際、抄造マットの製造時の抄造工程において、成形器にスラリーを流し込む方向と、試験片の長手方向とが一致するように裁断を行った。
実施例1に係る試験片では、長手方向は、***部が配向している方向dに垂直な方向に一致する。
次に、直径が100mmの円柱体を準備し、各試験片の長手方向と巻付け方向とが一致するように、各試験片を当該円柱体に巻き付けた。そして、各試験片に割れが生じるかを目視で観察した。
結果を図6A及び図6Bに示す。
図6Aは、実施例1に係る抄造マットを用いた巻付け性評価の試験結果の写真である。
図6Bは、比較例1に係る抄造マットを用いた巻付け性評価の試験結果の写真である。
図6Aに示すように、実施例1に係る抄造マットを用いた巻付け性評価では、試験片に割れが生じていなかった。
一方、図6Bに示すように、比較例1に係る抄造マットを用いた巻付け性評価では、試験片に割れが生じていた(図6B中、割れを矢印で示す)。
この結果より、実施例1に係る抄造マットは、基材に巻き付けたとしても、割れが生じにくいことが判明した。
10 抄造マット
10a 第1主面
10b 第2主面
11 一方の端部
11a 凸部
12 他方の端部
12a 凹部
20 ***部
20a 方向dに配向する***部
21 ***部の一方端
22 ***部の他方端
23 線分
25 無機繊維
26 繊維束
30 金属ケーシング
40 排ガス処理体
40a 排ガス流入側端面
40b 排ガス排出側端面
41 セル
42 セル壁
43 封止材
50 巻付け体
100 排ガス浄化装置

Claims (8)

  1. 無機繊維から構成され、第1主面と前記第1主面に対面する第2主面を有する平面視矩形の抄造マットであって、
    前記第1主面には、線状の複数の***部が形成されており、
    前記抄造マットを平面視した際に、
    前記***部は、第1主面の面方向において一方向に配向しており、
    前記***部は、平均長さが5~200mmであり、平均幅が1~50mmであり、平均高さが0.05~0.50mmであり、
    前記第1主面の任意の縦×横=10cm×10cmの範囲において、前記***部が5本以上形成されており、
    前記***部は、複数の繊維が撚れるように交絡して形成された繊維束を含むことを特徴とする抄造マット。
  2. 前記無機繊維が100重量部に対し、有機バインダを0.1~20重量部、及び、無機バインダを0.1~10重量部含む請求項1に記載の抄造マット。
  3. 前記有機バインダのTgは、5℃以下である請求項2に記載の抄造マット。
  4. 前記有機バインダは、水溶性有機重合体として機能するアクリル樹脂、アクリレート系ラテックス、ゴム系ラテックス、カルボキシメチルセルロース及びポリビニルアルコール、熱可塑性樹脂として機能するスチレン樹脂、並びに、熱硬化樹脂として機能するエポキシ樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である請求項2に記載の抄造マット。
  5. 前記無機バインダは、アルミナ、シリカ、炭化ケイ素、ジルコニア、窒化ホウ素、ダイヤモンド及び軽石からなる少なくとも1種を含む請求項2に記載の抄造マット。
  6. 基材と、
    前記基材に巻き付けられた抄造マットとを含む巻き付け体であって、
    前記抄造マットは、請求項1~5のいずれか記載の抄造マットであり、
    前記抄造マットは、第1主面が前記基材側に位置し、かつ、***部が配向している方向と垂直な方向に巻き付けられていることを特徴とする巻付け体。
  7. 請求項1~5のいずれか記載の抄造マットの製造方法であって、
    無機繊維成形体を水中で開繊し、開繊された無機繊維を含むスラリーを作製する開繊工程と、
    前記スラリーを抄造して抄造マットとする抄造工程とを含み、
    前記開繊工程では、前記無機繊維が撚れるように交絡して形成された繊維束が形成されるように開繊を行うことを特徴とする抄造マットの製造方法。
  8. 前記無機繊維成形体は、ニードルマット由来の第1無機繊維成形体及び/又は抄造マット由来の第2無機繊維成形体を含む請求項7に記載の抄造マットの製造方法。
JP2023060455A 2023-04-03 2023-04-03 抄造マット、巻き付け体及び抄造マットの製造方法 Active JP7352759B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023060455A JP7352759B1 (ja) 2023-04-03 2023-04-03 抄造マット、巻き付け体及び抄造マットの製造方法
CN202311163478.1A CN117128072A (zh) 2023-04-03 2023-09-08 抄制垫、卷绕体和抄制垫的制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023060455A JP7352759B1 (ja) 2023-04-03 2023-04-03 抄造マット、巻き付け体及び抄造マットの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP7352759B1 true JP7352759B1 (ja) 2023-09-28

Family

ID=88099217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023060455A Active JP7352759B1 (ja) 2023-04-03 2023-04-03 抄造マット、巻き付け体及び抄造マットの製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7352759B1 (ja)
CN (1) CN117128072A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009275638A (ja) 2008-05-15 2009-11-26 Ibiden Co Ltd 保持シール材、保持シール材の製造方法及び排ガス浄化装置
WO2015045638A1 (ja) 2013-09-24 2015-04-02 イビデン株式会社 保持シール材、保持シール材の製造方法、及び、排ガス浄化装置
JP2016089776A (ja) 2014-11-07 2016-05-23 イビデン株式会社 保持シール材及び保持シール材の製造方法。
JP2016108987A (ja) 2014-12-03 2016-06-20 イビデン株式会社 保持シール材、排ガス浄化装置及び保持シール材の製造方法
US20190242286A1 (en) 2018-08-17 2019-08-08 Thermal Ceramics Uk Limited Inorganic Fibre Mats

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5046829B2 (ja) * 2007-09-26 2012-10-10 イビデン株式会社 保持シール材及び保持シール材の製造方法
JP2010096171A (ja) * 2008-04-30 2010-04-30 Ibiden Co Ltd マット材、マット材の製造方法、消音器、及び、消音器の製造方法
KR20080094819A (ko) * 2008-04-30 2008-10-24 이비덴 가부시키가이샤 매트재, 매트재의 제조 방법, 소음기, 및 소음기의 제조 방법
JP2010101308A (ja) * 2008-09-25 2010-05-06 Ibiden Co Ltd マット製品、マット製品を製造する方法、排気ガス処理装置および消音装置
JP2012077399A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Ibiden Co Ltd マット、保持シール材、マットの製造方法、及び、排ガス浄化装置
JP6219737B2 (ja) * 2014-02-04 2017-10-25 日本碍子株式会社 ハニカム構造体
EP3892765B1 (en) * 2019-08-06 2022-11-23 MAFTEC Co., Ltd. Inorganic fiber formed body, mat for exhaust gas purification device, and exhaust gas purification device

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009275638A (ja) 2008-05-15 2009-11-26 Ibiden Co Ltd 保持シール材、保持シール材の製造方法及び排ガス浄化装置
WO2015045638A1 (ja) 2013-09-24 2015-04-02 イビデン株式会社 保持シール材、保持シール材の製造方法、及び、排ガス浄化装置
JP2015064035A (ja) 2013-09-24 2015-04-09 イビデン株式会社 保持シール材、保持シール材の製造方法、及び、排ガス浄化装置
JP2016089776A (ja) 2014-11-07 2016-05-23 イビデン株式会社 保持シール材及び保持シール材の製造方法。
JP2016108987A (ja) 2014-12-03 2016-06-20 イビデン株式会社 保持シール材、排ガス浄化装置及び保持シール材の製造方法
US20190242286A1 (en) 2018-08-17 2019-08-08 Thermal Ceramics Uk Limited Inorganic Fibre Mats

Also Published As

Publication number Publication date
CN117128072A (zh) 2023-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA3094306C (en) Activated porous fibers and products including same
US12031471B2 (en) Matting, exhaust gas purification device, and method for manufacturing matting
JP6419556B2 (ja) 保持シール材及び排ガス浄化装置
JP2013170338A (ja) マット材、マット材の製造方法、及び、排ガス浄化装置
EP3051187B1 (en) Holding seal material, production method for holding seal material, production method for exhaust gas purification device, and exhaust gas purification device
JP2015017344A (ja) 無機繊維、無機繊維集合体の製造方法、保持シール材、及び、排ガス浄化装置
JP5927064B2 (ja) マット材の製造方法
JP7352759B1 (ja) 抄造マット、巻き付け体及び抄造マットの製造方法
JP2023164453A (ja) マット材の製造方法、マット材、排ガス浄化装置及び断熱材付き排気管
JP6478712B2 (ja) 保持シール材の製造方法
JP2002349256A (ja) 触媒コンバータ用保持シール材及びその製造方法
JP5872841B2 (ja) マット材及び排ガス浄化装置
JP6333632B2 (ja) 保持シール材の製造方法
JP7514408B1 (ja) 抄造マット及び抄造マットの製造方法
JP7488981B1 (ja) 抄造マット及び抄造マットの製造方法
JP7329977B2 (ja) マット材、排ガス浄化装置及びマット材付き排気管
JP6250414B2 (ja) 排ガス浄化装置及び保持シール材
JP2015214906A (ja) 保持シール材、保持シール材の製造方法及び排ガス浄化装置
JP2016108397A (ja) 保持シール材、排ガス浄化装置及び保持シール材の製造方法
JP7495779B2 (ja) マット材、排ガス浄化装置及び断熱材付き排気管
WO2021049274A1 (ja) マット材、排ガス浄化装置、マット材付き排気管及び排気システム
JP6310779B2 (ja) 保持シール材の製造方法
JP2024068934A (ja) 保持部材の製造方法
JP2016089723A (ja) 保持シール材及び排ガス浄化装置
JP2021165533A (ja) マット材、排ガス浄化装置、マット材付き排気管及び排気システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230412

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7352759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150