JP7351414B2 - 生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラム - Google Patents

生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラム Download PDF

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Description

本発明は、生体認証技術に関する。
認証方式の1つとして、1種類の生体情報を用いて多数の人の中から特定の個人を特定する1対N認証が知られている。1対N認証は、ID(IDentification)のキー入力やカードの提示が不要である一方で、単一の生体情報モダリティだけではその精度に限界がある。このような背景から、複数種類の生体情報を併用するマルチ生体認証技術が提案されている。
特開2013-122679号公報 特開2008-299589号公報
しかしながら、上記のマルチ生体認証技術では、登録者数Nから本人認証時に照合する照合対象者を絞り込む絞込率が固定である。それ故、上記のマルチ生体認証技術では、絞込率以上には本人認証時に照合する照合対象者を絞り込めず、照合処理を高速化するのが困難な一面がある。
1つの側面では、本発明は、本人認証時の照合処理を高速化できる生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラムを提供することを目的とする。
一態様の生体認証装置は、センサの出力から抽出された第1モダリティの生体情報と、所定の登録データに含まれる第1モダリティの生体情報との間の第1類似度に関する分布を算出する算出部と、前記登録データに含まれる第1モダリティの生体情報のうち前記第1類似度が第1位である第1モダリティの生体情報と、前記第1類似度が第2位以降である第1モダリティの生体情報との間の第2類似度に関する分布を導出する導出部と、前記第1類似度に関する分布および前記第2類似度に関する分布に基づいて、前記登録データに含まれる登録者のうち前記第1モダリティとは異なる第2モダリティを用いる本人認証で照合する照合対象者を絞り込む絞込率を切り替える切替部と、を有する。
本人認証時の照合処理を高速化できる。
図1は、実施例1に係るマルチ生体認証サービスの一例を示す図である。 図2は、第1類似度及び第2類似度に関する分布の一例を示す図である。 図3は、実施例1に係るサーバ装置及び端末の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図4は、第1類似度に関する分布の一例を示す図である。 図5は、第1類似度に関する分布の一例を示す図である。 図6は、実施例1に係る登録処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、実施例1に係るマルチ生体認証処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照して本願に係る生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラムについて説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[マルチ生体認証サービスの一例]
図1は、実施例1に係るマルチ生体認証サービスの一例を示す図である。図1に示すマルチ生体認証サービス1は、あくまで1つの側面として、生体情報の登録者数Nが数百万や数千万といった規模に拡大され得るユースケースに対応する側面から、複数種類の生体情報を用いて本人を認証するものである。
マルチ生体認証サービス1では、IDのキー入力やカードの提示を不要すると共に非接触な認証を実現する側面から、複数種類の生体情報の例として、手のひら静脈および顔情報が用いられる。例えば、登録者数Nから本人認証で照合する照合対象者を絞り込む第1モダリティとして顔情報が用いられると共に、第1モダリティにより絞り込まれた照合対象者の中から本人を認証する第2モダリティとして手のひら静脈が用いられる。ここで言う「モダリティ」は、生体情報の種類、あるいは生体識別部位などの用語に対応し得る。
このようなマルチ生体認証サービス1のユースケースの一例として、レジ無し店舗や無人レジ、セルフレジ等における手ぶら決済が挙げられる。図1に示すように、マルチ生体認証サービス1の実施には、あくまで一例として、サーバ装置10と、端末30とが用いられる。これらサーバ装置10及び端末30の間は、任意のネットワークを介して接続され得る。
サーバ装置10は、上記のマルチ生体認証サービス1を提供するコンピュータの一例である。サーバ装置10は、生体認証装置の一例に対応する。一実施形態として、サーバ装置10は、パッケージソフトウェア又はオンラインソフトウェアとして、上記のマルチ生体認証サービス1を実現する生体認証プログラムを任意のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、サーバ装置10は、上記のマルチ生体認証サービス1に関する機能をオンプレミスに提供するサーバ、例えばWebサーバとして実装することができる。これに限定されず、サーバ装置10は、SaaS(Software as a Service)型のアプリケーションとして実装することで、上記のマルチ生体認証サービス1をクラウドサービスとして提供することとしてもかまわない。
端末30は、店舗における決済に用いられる。あくまで一例として、端末30には、商品に付与されたタグやバーコード等から商品情報、例えば商品の名称や金額などを読み取る読取装置の他、店舗等の利用者が購入対象とする商品のリストや合計金額、会計ボタンなどを表示する表示装置等が接続され得る。
これらサーバ装置10及び端末30を通じて上記のマルチ生体認証サービス1が提供されることにより手ぶら決済が実現される。図1に示すように、商品のスキャンや会計ボタンなどの各種の操作が端末30で実行中である場合、端末30に内蔵または付設されるカメラ等により撮影された顔画像から顔情報、例えば顔特徴量などが取得される(1)。このように取得された顔情報と、手ぶら決済の利用者としてあらかじめ登録された登録者数Nの顔情報とを照合することにより、登録者数Nから本人認証時に照合する照合対象者を絞り込む(2)。
その後、購入対象とする商品の決済時、例えば会計ボタンの押下操作時には、端末30に接続されたセンサを介して手のひら静脈の入力を受け付ける(3)。このようにセンサを介して入力された手のひら静脈と、上記(2)で顔情報により絞り込まれた照合対象者に対応付けられた手のひら静脈とを照合することにより、手ぶら決済の利用者本人を特定する(4)。その後、上記(4)で本人が特定された利用者に対応付けられた決済情報、例えばクレジットカードやデビッドカード、電子マネー等を用いて購入対象とする商品の決済処理が行われる(5)。
上記(1)~上記(5)の一連の処理により、端末30に内蔵または付属のセンサへ手のひらをかざすだけで決済処理を実行できるので、IDレスの手ぶらでの決済を実現できる。
[課題の一側面]
図1に示すマルチ生体認証サービス1を除く、既存のマルチ生体認証技術では、登録者数Nから本人認証時に照合する照合対象者を絞り込む絞込率が固定である。それ故、既存のマルチ生体認証技術では、絞込率以上には本人認証時に照合する照合対象者を絞り込めず、照合処理を高速化するのが困難な一面がある。
[課題解決のアプローチの一側面]
そこで、本実施例に係るマルチ生体認証サービス1では、入力顔情報と登録顔情報の類似度の分布と、類似度が第1位である登録顔情報と第2位以降の登録顔情報の類似度の分布とに基づいて手のひら静脈を用いる本人認証で照合する照合対象者の絞込率を切り替える。
ここで言う「登録顔情報」とは、所定の登録処理、例えば利用者登録が行われた登録者数Nの顔情報を指す一方で、「入力顔情報」とは、照合対象者の絞込時に入力される顔情報を指す。
例えば、登録者本人から入力顔情報が取得されたとしたとき、理想的な環境下では、登録者本人の登録顔情報の類似度が第1位として観測されると共に第2位以降の類似度が第1位の類似度に比べて極端に低く観測される。
しかしながら、第1位の類似度と第2位以降の類似度との差は、下記2点の影響で大きく開かないことがある。あくまで一例として、登録時および絞込時における生体情報の入力状態の違いが挙げられる。例えば、第1モダリティが顔情報である場合、絞込時に撮影される顔の向きや表情が登録時のものと異なったり、あるいは利用者が登録時には装着していなかったサングラスやマスクを顔に装着したりといった入力状態の違いが現れ得る。他の一例として、生体情報の固有性の度合いが挙げられる。例えば、第1モダリティが顔情報である場合、ある登録者本人の顔情報が他の登録者の顔情報と比べてどの程度の固有性を有するかは登録者個人によって差が現れ得る。
あくまで1つの側面として、登録時および絞込時における生体情報の入力状態の違い、並びに、生体情報の固有性の度合いが第1モダリティを用いる絞り込みに与える影響が小さい状況では、上記の理想的な環境に近いと識別できる。この場合、登録者数Nから少数の照合対象者に絞り込んだとしても、第2モダリティにおける他人受入のリスクも低いと推定できる。よって、登録者数Nから照合対象者を絞り込む絞込率を下げることで、登録者数Nから絞り込まれる照合対象者の数を変更前よりも少数に変更し、もって照合処理の高速化を実現する。
更なる側面として、本実施例に係るマルチ生体認証サービス1では、上記2つの分布に基づいて入力顔情報を再取得させるか否かを切り替えることもできる。例えば、登録時および絞込時における生体情報の入力状態の違いによる影響が大きい状況では、第2モダリティにおける他人受入のリスクも高いと推定できる。よって、顔情報の再取得を実行することにより、マルチ生体認証の精度低下を抑制できる。
このように、登録時および絞込時における生体情報の入力状態、および、生体情報の個人特性が第1モダリティを用いる絞り込みに与える影響の多寡を識別する側面から、本実施例に係るマルチ生体認証サービス1では、上記2つの分布を利用する。
例えば、入力顔情報および登録顔情報の間の第1類似度に関する分布D1には、第1モダリティの入力状態および入力顔情報の個人特性が含まれ得る。さらに、第1位の登録顔情報および第2位以降である登録顔情報の間の第2類似度に関する分布D2には、第1位の登録顔情報の個人特性が含まれ得る。これら分布D1および分布D2に基づいて絞込率や顔情報の再取得の切り替えが行われる。
図2は、第1類似度及び第2類似度に関する分布の一例を示す図である。図2には、入力顔情報および登録顔情報の間の第1類似度に関する分布D1と、第1類似度が第1位である登録顔情報および第2位以降である登録顔情報の間の第2類似度に関する分布D2とがケースC1~C4の4つのケース別に例示されている。さらに、図2には、ケースC1~C4における分布D1及び分布D2の一例として、第1類似度または第2類似度を降順にソートすることにより得られる確率分布が示されている。さらに、図2には、ケースC1~C4における分布D1及び分布D2の各々の確率分布は、縦軸が第1類似度または第2類似度で表されると共に横軸が順位で表される。
例えば、図2に示すケースC1の例で言えば、第1類似度に関する分布D11の尖度が高く、かつ第2類似度に関する分布D21の尖度も高い。このようなケースC1の場合、分布D21の尖度が高いので、入力顔情報に対応する登録者の顔情報が他の登録者の顔情報と比べて固有性が高いと推定できる。さらに、分布D11および分布D21の間で尖度に差がないので、登録時および絞込時における生体情報の入力状態に差がないと推定できる。このように、登録者数Nから少数の照合対象者に絞り込む余地があるケースC1では、照合対象者の絞込率が「Rnd-α」に設定される。したがって、本人認証時の照合処理を高速化することが可能になる。
図2に示すケースC3の例で言えば、第1類似度に関する分布D13の尖度が低い一方で、第2類似度に関する分布D23の尖度が高い。このようなケースC3の場合、分布D23の尖度が高いので、入力顔情報に対応する登録者の顔情報が他の登録者の顔情報と比べて固有性が高いと推定できる。それにもかかわらず、分布D23に比べて分布D13の尖度が低いので、登録時および絞込時における生体情報の入力状態に差があると推定できる。この場合、顔情報の再取得が行われる。したがって、マルチ生体認証の精度低下を抑制することが可能になる。
なお、図2に示すケースC1及びケースC3以外のケースC2及びケースC4では、第2類似度に関する分布D22または分布24における尖度が高い。これらケースC2及びケースC4の場合、入力顔情報に対応する登録者の顔情報が他の登録者の顔情報と比べて固有性が低いと推定できる。この場合、照合対象者の絞込率が「Rnd」に設定される。
[端末30の構成]
続いて、本実施例に係る端末30の機能的構成の一例について説明する。図3は、実施例1に係るサーバ装置及び端末の機能的構成の一例を示すブロック図である。図3には、上記のマルチ生体認証サービス1の機能に対応するブロックがサーバ装置10および端末30に示されている。図3に示すように、端末30は、第1センサ31Aと、第1抽出部31Bと、第2センサ32Aと、第2抽出部32Bとを有する。なお、図3には、上記のマルチ生体認証サービス1に関連する機能部が抜粋して示されているに過ぎず、図示以外の機能部、例えば既存のコンピュータがデフォルトまたはオプションで装備する機能部、例えば表示部等が端末30に備わることを妨げない。
第1センサ31Aは、第1モダリティの生体画像をセンシングする機能部である。一実施形態として、第1センサ31Aは、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を搭載するカメラにより実現できる。ここで、第1センサ31Aが撮像する「画像」は、顔情報に基づく絞り込みに用いられる側面がある。このような側面から、端末30を利用する人物の顔の撮影を可能とするカメラの一例として、第1センサ31Aには、図示しない表示部のスクリーンの向きと同一の方向に配置されたカメラ、いわゆるインカメラを用いることができる。
第1抽出部31Bは、第1モダリティの生体情報を抽出する機能部である。例えば、第1モダリティが顔情報である場合、当該顔情報は、顔が撮影された画像そのものであってもよいし、顔の画像から抽出された顔の特徴量であってもよい。以下、顔情報のあくまで一例として、埋め込みベクトルを用いる場合を例示する。この場合、第1抽出部31Bは、ディープラーニング等により埋め込み空間の学習が行われたモデル、例えばCNN(Convolutional Neural Network)を用いることができる。例えば、第1抽出部31Bは、第1センサの出力、例えばフレーム単位で撮像された画像に顔検出を行い、顔検出で得られた顔領域に対応する部分画像を埋め込み空間が学習済みであるCNNへ入力する。これによって、CNNから埋め込みベクトルを得ることができる。その上で、第1抽出部31Bは、上記の顔情報を入力顔情報として所定の暗号方式、例えば公開鍵暗号などのアルゴリズムにしたがって暗号化した上で暗号化された入力顔情報をサーバ装置10へ伝送する。なお、埋め込みベクトルは、顔情報のあくまで一例に過ぎず、他の特徴量、例えばSIFT(Scale-Invariant Feature Transform)などが抽出されることとしてもよい。
第2センサ32Aは、第2モダリティの生体画像をセンシングする機能部である。一実施形態として、第2センサ32Aは、手のひらの内部に存在する静脈の血管パターンを映すのに適切な波長を持つ赤外光、例えば近赤外光を照射する照明と、赤外光を捉えることができるカメラとを含むセンサユニットとして実現できる。例えば、手のひらが所定の撮影位置に載置されると、照明によって赤外光が手のひらに照射される。この赤外光の照射に連動して起動されたカメラによって手のひらの内部から反射して戻ってきた赤外光が撮影される。このような撮影によって、静脈中の赤血球によって赤外光が吸収される結果、手のひらの静脈の血管パターンが現れた手のひら静脈画像が生体画像として得られる。
第2抽出部32Bは、第2モダリティの生体情報を抽出する機能部である。一実施形態として、第2抽出部32Bは、第2センサ32Aにより取得された手のひら静脈画像から血管部分を取り出した上で細線化し、血管における分岐点の座標、分岐点間の長さ、分岐点の分岐角度などの特徴量が手のひら静脈情報として抽出される。その上で、第2抽出部32Bは、手のひら静脈情報を入力手のひら静脈情報として所定の暗号方式、例えば公開鍵暗号などのアルゴリズムにしたがって暗号化した上で暗号化された入力手のひら静脈情報をサーバ装置10へ伝送する。
なお、第1抽出部31Bや第2抽出部32B等の機能部は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のハードウェアプロセッサにより仮想的に実現され得る。例えば、プロセッサは、図示しない記憶装置、例えばROM(Read Only Memory)等からOS(Operating System)の他、上記の特徴抽出等の機能を実現する特徴抽出プログラムなどのプログラムを読み出す。その上で、プロセッサは、上記の特徴抽出プログラムを実行することにより、RAM(Random Access Memory)等のメモリ上に上記の機能部に対応するプロセスを展開する。この結果、上記の機能部がプロセスとして仮想的に実現される。ここでは、プロセッサの一例として、CPUやMPUを例示したが、汎用型および特化型を問わず、任意のプロセッサにより上記の機能部が実現されることとしてもかまわない。この他、上記の機能部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによって実現されることとしてもかまわない。
[サーバ装置10の構成]
次に、本実施例に係るサーバ装置10の機能的構成の一例について説明する。図3に示すように、サーバ装置10は、登録データ記憶部11と、絞込部12と、算出部13と、導出部14と、切替部15と、本人認証部16とを有する。なお、図3には、上記のマルチ生体認証サービス1に関連する機能部が抜粋して示されているに過ぎず、図示以外の機能部、例えば既存のコンピュータがデフォルトまたはオプションで装備する機能部、例えば入力部や表示部等がサーバ装置10に備わることを妨げない。
登録データ記憶部11は、登録データを記憶する機能部である。例えば、登録データには、N人の登録者ごとに登録顔情報および登録手のひら静脈情報が対応付けられたデータを採用できる。これら登録顔情報および登録手のひら静脈情報の他、登録データには、N人の登録者ごとに当該登録者の登録顔情報と他の登録者の登録顔情報との間の第2類似度に関する分布から算出された尖度が対応付けられることとしてもよい。なお、「尖度」の算出方法については、図4および図5を用いて後述する。
絞込部12は、第1モダリティの入力生体情報および登録生体情報の間の第1類似度に基づいて上記の登録データに含まれる登録者のうち第2モダリティを用いる本人認証で照合する照合対象者を第1の絞込率で絞り込む機能部である。一実施形態として、絞込部12は、登録データ記憶部11に記憶された登録データの登録者ごとに登録顔情報および入力顔情報の間の第1類似度を算出する。例えば、顔情報として埋め込みベクトルが抽出される場合、第1類似度には、登録顔情報および入力顔情報の間のハミング距離を用いることができる。その後、絞込部12は、登録者数Nのうち類似度の順位が第1の絞込率Rnd、例えば1%に対応する上位所定数の登録者を上記の照合対象者の候補として絞り込む。
算出部13は、上記の第1類似度に関する分布を算出する機能部である。一実施形態として、算出部13は、絞込部12による絞込時に登録顔情報および入力顔情報の間の第1類似度が算出された場合、第1類似度を降順にソートする。このように第1類似度を降順にソートすることにより第1類似度の確率分布が得られる。その後、算出部13は、第1類似度の確率分布から下記の式(1)にしたがって尖度K1を算出する。ここで、下記の式(1)における「n」は、第1類似度のデータの数を指す。また、下記の式(1)における「m」は、第1類似度x(k=1,2,・・・,n)の平均値を指す。また、下記の式(1)における「s」は、標準偏差を指す。なお、第1類似度のデータの数nは、登録者数Nであってもよいし、照合対象者の数であってもよい。
Figure 0007351414000001
図4および図5は、第1類似度に関する分布の一例を示す図である。図4および図5には、あくまで一例として、第1類似度のデータの数が「50」である例が示されている。例えば、第1類似度の確率分布が図4に示す分布D15である場合、上記の式(1)にしたがって尖度K1が「6.63」と算出される。また、第1類似度の確率分布が図5に示す分布D16である場合、上記の式(1)にしたがって尖度K1が「-1.20」と算出される。このように、第1類似度の確率分布の尖度K1の値が高くなるに連れて第1位から第2位以降の下位の順位へ向けての立ち下がりが急峻であることを示す一方で、尖度K1の値が低くなるに連れて立ち下がりが滑らかであることを意味する。
導出部14は、登録データに含まれる第1モダリティの生体情報のうち第1類似度が第1位である第1モダリティの生体情報と、第1類似度が第2位以降である第1モダリティの生体情報との間の第2類似度に関する分布を導出する機能部である。1つの側面として、導出部14は、登録顔情報および入力顔情報の間の第1の類似度が算出される度に、登録顔情報のうち第1類似度が第1位である登録顔情報と、第1類似度が第2位以降である登録顔情報との間の第2類似度を算出できる。そして、導出部14は、第2類似度を降順にソートする。このように第2類似度を降順にソートすることにより第2類似度の確率分布が得られる。その上で、導出部14は、上記の第1類似度の確率分布の尖度K1と同様にして、第2類似度の確率分布の尖度K2を算出することができる。他の側面として、導出部14は、録顔情報および入力顔情報の間の第1類似度が算出された場合、当該第1類似度が第1位である登録者に対応付けられた第2類似度の確率分布の尖度を尖度K2として登録データから取得することもできる。
切替部15は、第1類似度に関する分布および第2類似度に関する分布に基づいて、登録データに含まれる登録者のうち第2モダリティを用いる本人認証で照合する照合対象者を絞り込む絞込率を切り替える機能部である。
1つの側面として、上記の尖度K2が所定の閾値th1を超え、かつ尖度K1および尖度K2の差分絶対値Aが所定の閾値th2以下である場合、図2に示すケースC1に対応する状況と推定できる。この場合、切替部15は、第1の絞込率Rndから第2の絞込率Rnd-αへ切り替える。例えば、α=0.5%としたとき、登録者数Nのうち類似度の順位が第2の絞込率「0.5%(=1-0.5)」に対応する上位所定数の登録者が照合対象者として絞り込まれる。
他の側面として、切替部15は、第1類似度に関する分布および第2類似度に関する分布に基づいて、入力顔情報を再取得させるか否かを切り替える。例えば、上記の尖度K2が所定の閾値th1を超え、かつ尖度K1および尖度K2の差分絶対値Aが所定の閾値th2以下でない場合、図2に示すケースC3に対応する状況と推定できる。この場合、切替部15は、入力顔情報の再取得を端末30の第1抽出部31B等へ指示する。
更なる側面として、上記の尖度K2が所定の閾値th1を超えない場合、図2に示すケースC2およびケースC4に対応する状況と推定できる。この場合、切替部15は、第1の絞込率のまま維持すると共に入力顔情報の再取得を行わない。
本人認証部16は、第2モダリティの入力生体情報および登録生体情報に基づいて本人認証を実行する機能部である。一実施形態として、本人認証部16は、照合対象者の登録手のひら静脈と、第2抽出部32Bから取得された入力手のひら静脈との第3類似度を算出する。例えば、第3類似度には、登録手のひら静脈および入力手のひら静脈のパターンマッチングで得られる相互相関を用いることができる。そして、本人認証部16は、入力手のひら静脈との第3類似度が所定の閾値th3以上である登録手のひら静脈が存在する場合、入力手のひら静脈が登録者本人であると認証する。一方、本人認証部16は、入力手のひら静脈との第3類似度が所定の閾値th3以上である登録手のひら静脈が存在しない場合、入力手のひら静脈が登録者本人でないと認証する。
なお、絞込部12、算出部13、導出部14、切替部15及び本人認証部16等の機能部は、CPUやMPU等のハードウェアプロセッサにより仮想的に実現され得る。例えば、プロセッサは、図示しない記憶装置、例えばHDD(Hard Disk Drive)や光ディスク、SSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置からOSの他、上記のマルチ生体認証サービス1の機能を実現する生体認証プログラムなどのプログラムを読み出す。その上で、プロセッサは、上記の生体認証プログラムを実行することにより、RAM等のメモリ上に上記の機能部に対応するプロセスを展開する。この結果、上記の機能部がプロセスとして仮想的に実現される。ここでは、プロセッサの一例として、CPUやMPUを例示したが、汎用型および特化型を問わず、任意のプロセッサにより上記の機能部が実現されることとしてもかまわない。この他、上記の機能部は、ASICやFPGAなどのハードワイヤードロジックによって実現されることとしてもかまわない。
上記の登録データ記憶部11などの記憶部は、HDDや光ディスク、SSDなどの補助記憶装置として実現したり、補助記憶装置が有する記憶領域の一部を割り当てることにより実現したりすることができる。
[処理の流れ]
次に、本実施例に係るサーバ装置10の処理の流れについて説明する。以下、サーバ装置10により実行される(1)登録処理を説明した後に、(2)マルチ生体認証処理を説明することとする。
(1)登録処理
図6は、実施例1に係る登録処理の手順を示すフローチャートである。この登録処理は、あくまで一例として、端末30を含む任意の装置から利用者登録のリクエストを受け付けた場合に開始され得る。
図6に示すように、サーバ装置10は、登録者の識別情報、例えばIDなどを受け付ける(ステップS11)。続いて、サーバ装置10は、第1モダリティの生体情報および第2モダリティの生体情報を取得する(ステップS12)。
そして、サーバ装置10は、ステップS12で取得された第1モダリティの生体情報と、登録データ記憶部11に登録データとして記憶された第1モダリティの登録生体情報との第2類似度を算出する(ステップS13)。
その後、サーバ装置10は、ステップS13で算出された第2類似度を降順にソートする(ステップS14)。このように第2類似度が降順にソートされることにより第2類似度の確率分布が得られる。続いて、サーバ装置10は、第2類似度の確率分布から尖度を算出する(ステップS15)。
その上で、サーバ装置10は、ステップS11で受け付けた識別情報、ステップS13で取得された第1モダリティの生体情報および第2モダリティの生体情報、および、ステップS15で算出された第2類似度の確率分布の尖度が対応付けられたエントリを登録データに追加し(ステップS16)、処理を終了する。
(2)マルチ生体認証処理
図7は、実施例1に係るマルチ生体認証処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、あくまで一例として、端末30の第1抽出部31Bから第1モダリティの入力生体情報が取得された場合に開始され得る。
図7に示すように、第1モダリティの入力生体情報が取得されると(ステップS101)、絞込部12は、第1モダリティの入力生体情報および登録生体情報の間の第1類似度に基づいて第2モダリティを用いる本人認証で照合する照合対象者を第1の絞込率で絞り込む(ステップS102)。
続いて、算出部13は、上記の第1類似度を降順にソートする(ステップS103)。このように第1類似度を降順にソートすることにより第1類似度の確率分布が得られる。その後、算出部13は、第1類似度の確率分布から上記の式(1)にしたがって尖度K1を算出する(ステップS104)。
そして、導出部14は、上記の第1類似度が第1位である登録者に対応付けられた第2類似度の確率分布の尖度を登録データから取得することにより尖度K2を導出する(ステップS105)。
続いて、切替部15は、ステップS104で算出された尖度K1およびステップS105で導出された尖度K2の差分絶対値Aを算出する(ステップS106)。
ここで、上記の尖度K2が所定の閾値th1を超え、かつ尖度K1および尖度K2の差分絶対値Aが所定の閾値th2以下である場合(ステップS107YesかつステップS108Yes)、図2に示すケースC1に対応する状況と推定できる。この場合、切替部15は、第1の絞込率Rndから第2の絞込率Rnd-αへ切り替える(ステップS109)。
そして、本人認証部16は、第2の絞込率Rnd-αで絞り込まれた照合対象者の登録手のひら静脈と、第2抽出部32Bから取得される入力手のひら静脈との第3類似度に基づいて入力手のひら静脈が登録者本人であるか否かを認証し(ステップS110)、処理を終了する。
一方、上記の尖度K2が所定の閾値th1を超えない場合(ステップS107No)、図2に示すケースC2およびケースC4に対応する状況と推定できる。この場合、切替部15は、第1の絞込率のまま維持すると共に入力顔情報の再取得を行わない。
すなわち、本人認証部16は、第1の絞込率Rndで絞り込まれた照合対象者の登録手のひら静脈と、第2抽出部32Bから取得される入力手のひら静脈との第3類似度に基づいて入力手のひら静脈が登録者本人であるか否かを認証し(ステップS110)、処理を終了する。
なお、上記の尖度K2が所定の閾値th1を超え、かつ尖度K1および尖度K2の差分絶対値Aが所定の閾値th2以下でない場合(ステップS107YesかつステップS108No)、図2に示すケースC3に対応する状況と推定できる。この場合、切替部15は、入力顔情報の再取得を端末30の第1抽出部31B等へ指示し(ステップS112)、処理を終了する。
[効果の一側面]
上述してきたように、本実施例に係るマルチ生体認証サービス1は、入力顔情報と登録顔情報の類似度の分布と、類似度が第1位である登録顔情報と第2位以降の登録顔情報の類似度の分布とに基づいて手のひら静脈を用いる本人認証で照合する照合対象者の絞込率を切り替える。例えば、登録者数Nから少数の照合対象者に絞り込む余地がある場合、登録者数Nから照合対象者を絞り込む絞込率を下げることで、登録者数Nから絞り込まれる照合対象者の数を変更前よりも少数に変更できる。したがって、本実施例に係るマルチ生体認証サービス1によれば、照合処理の高速化を実現する。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[切り替え基準の応用例]
上記の実施例1では、第1類似度に関する分布D1の尖度K1および第2類似度に関する分布D2の尖度K2を用いて、絞込率や入力顔情報の再取得の切り替えを判定する例を挙げたが、切り替えの基準は必ずしも尖度でなくともかまわない。
例えば、図7に示すステップS107の代わりに、第2類似度に関する分布D2において第1位および第2位の第2類似度の差が所定の閾値th4を超えるか否かを条件分岐とすることもできる。この場合、第1位および第2位の第2類似度の差が閾値th4を超える場合、ステップS107Yesの分岐に進む一方で、第1位および第2位の第2類似度の差が閾値th4を超えない場合、ステップS107Noの分岐に進むこととすればよい。
また、図7に示すステップS107の代わりに、第2類似度に関する分布D2の面積が所定の閾値th5以下であるか否かを条件分岐とすることもできる。この場合、分布D2の面積が閾値th5以下である場合、ステップS107Yesの分岐に進む一方で、分布D2の面積が閾値th5以下でない場合、ステップS107Noの分岐に進むこととすればよい。なお、分布D2の面積は、必ずしも分布D2の全体の面積でなくともよく、第1位から所定の区間、例えば第10位までの面積に絞り込むこととしてもかまわない。
また、図7に示すステップS108の代わりに、第1類似度に関する分布D1および第2類似度に関する分布D2の形状の類似度が所定の閾値th6を超えるか否かを条件分岐とすることもできる。この場合、形状の類似度が閾値th6を超える場合、ステップS108Yesの分岐に進む一方で、形状の類似度が閾値th6を超えない場合、ステップS108Noの分岐に進むこととすればよい。
また、図7に示すステップS108の代わりに、第1類似度に関する分布D1において第1位および第2位の第1類似度の差が所定の閾値th7を超えるか否かを条件分岐とすることもできる。この場合、第1位および第2位の第1類似度の差が閾値th7を超える場合、ステップS108Yesの分岐に進む一方で、第1位および第2位の第1類似度の差が閾値th7を超えない場合、ステップS108Noの分岐に進むこととすればよい。
また、図7に示すステップS108の代わりに、第1類似度に関する分布D1の面積が所定の閾値th8以下であるか否かを条件分岐とすることもできる。この場合、分布D1の面積が閾値th8以下である場合、ステップS108Yesの分岐に進む一方で、分布D1の面積が閾値th8以下でない場合、ステップS108Noの分岐に進むこととすればよい。なお、分布D1の面積は、必ずしも分布D1の全体の面積でなくともよく、第1位から所定の区間、例えば第10位までの面積に絞り込むこととしてもかまわない。
なお、図7に示すステップS108の代わりに、第1類似度に関する分布D1の尖度K1が所定の閾値th9を超えるか否かを条件分岐とすることもできる。この場合、尖度K1が閾値th9を超える場合、ステップS108Yesの分岐に進む一方で、尖度K1が閾値th9を超えない場合、ステップS108Noの分岐に進むこととすればよい。
[スタンドアローンへの適用]
例えば、上記の実施例1では、サーバ装置10および端末30を含むマルチ生体認証サービス1の機能がクライアントサーバシステムで動作される例を挙げたが、上記のマルチ生体認証サービス1はスタンドアローンで動作されることとしてもかまわない。
また、上記の実施例1では、第1モダリティが顔情報であると共に第2モダリティが手のひら静脈である例を挙げたが、各モダリティは特定の認証部位に限定されない。例えば、第1モダリティの顔情報と、第2モダリティの手のひら静脈を入れ替えることもできれば、第1モダリティに指紋や虹彩などの他の認証部位を適用したり、あるいは第2モダリティに指紋や虹彩などの他の認証部位を適用したりすることもできる。
[生体認証プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図8を用いて、上記の実施例1及び実施例2と同様の機能を有する生体認証プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図8は、コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。図8に示すように、コンピュータ100は、操作部110aと、スピーカ110bと、カメラ110cと、ディスプレイ120と、通信部130とを有する。さらに、このコンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら110~180の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図8に示すように、上記の実施例1で示した絞込部12、算出部13、導出部14、切替部15および本人認証部16と同様の機能を発揮する生体認証プログラム170aが記憶される。この生体認証プログラム170aは、図3に示した絞込部12、算出部13、導出部14、切替部15および本人認証部16の各構成要素と同様、統合又は分離してもかまわない。すなわち、HDD170には、必ずしも上記の実施例1で示した全てのデータが格納されずともよく、処理に用いるデータがHDD170に格納されればよい。
このような環境の下、CPU150は、HDD170から生体認証プログラム170aを読み出した上でRAM180へ展開する。この結果、生体認証プログラム170aは、図8に示すように、生体認証プロセス180aとして機能する。この生体認証プロセス180aは、RAM180が有する記憶領域のうち生体認証プロセス180aに割り当てられた領域にHDD170から読み出した各種データを展開し、この展開した各種データを用いて各種の処理を実行する。例えば、生体認証プロセス180aが実行する処理の一例として、図6~図7に示す処理などが含まれる。なお、CPU150では、必ずしも上記の実施例1で示した全ての処理部が動作せずともよく、実行対象とする処理に対応する処理部が仮想的に実現されればよい。
なお、上記の生体認証プログラム170aは、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶されておらずともかまわない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD-ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ100がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
10 サーバ装置
11 登録データ記憶部
12 絞込部
13 算出部
14 導出部
15 切替部
16 本人認証部
30 端末
31A 第1センサ
31B 第1抽出部
32A 第2センサ
32B 第2抽出部

Claims (9)

  1. センサの出力から抽出された第1モダリティの生体情報と、所定の登録データに含まれる第1モダリティの生体情報との間の第1類似度に関する分布を算出する算出部と、
    前記登録データに含まれる第1モダリティの生体情報のうち前記第1類似度が第1位である第1モダリティの生体情報と、前記第1類似度が第2位以降である第1モダリティの生体情報との間の第2類似度に関する分布を導出する導出部と、
    前記第1類似度に関する分布および前記第2類似度に関する分布に基づいて、前記登録データに含まれる登録者のうち前記第1モダリティとは異なる第2モダリティを用いる本人認証で照合する照合対象者を絞り込む絞込率を切り替える切替部と、
    を有する生体認証装置。
  2. 前記切替部は、前記第1類似度に関する分布の尖度および前記第2類似度に関する分布の尖度に基づいて、前記絞込率を切り替える請求項1に記載の生体認証装置。
  3. 前記切替部は、前記第2類似度に関する分布の尖度が所定の閾値を超え、かつ前記第1類似度に関する分布の尖度および前記第2類似度に関する分布の尖度の差分絶対値が所定の閾値以内である場合、前記絞込率を低下させる請求項2に記載の生体認証装置。
  4. 前記切替部は、前記第2類似度に関する分布の尖度が所定の閾値を超え、かつ前記第1類似度に関する分布の尖度および前記第2類似度に関する分布の尖度の差分絶対値が所定の閾値以内でない場合、前記センサの出力から抽出される第1モダリティの生体情報の再取得を実行する請求項2に記載の生体認証装置。
  5. 前記第1類似度に関する分布または前記第2類似度に関する分布は、前記第1類似度または前記第2類似度を降順にソートすることに得られる確率分布である請求項2に記載の生体認証装置。
  6. 前記第1モダリティが顔情報である請求項1に記載の生体認証装置。
  7. 前記第2モダリティが手のひら静脈である請求項1に記載の生体認証装置。
  8. センサの出力から抽出された第1モダリティの生体情報と、所定の登録データに含まれる第1モダリティの生体情報との間の第1類似度に関する分布を算出し、
    前記登録データに含まれる第1モダリティの生体情報のうち前記第1類似度が第1位である第1モダリティの生体情報と、前記第1類似度が第2位以降である第1モダリティの生体情報との間の第2類似度に関する分布を導出し、
    前記第1類似度に関する分布および前記第2類似度に関する分布に基づいて、前記登録データに含まれる登録者のうち前記第1モダリティとは異なる第2モダリティを用いる本人認証で照合する照合対象者を絞り込む絞込率を切り替える、
    処理をコンピュータが実行する生体認証方法。
  9. センサの出力から抽出された第1モダリティの生体情報と、所定の登録データに含まれる第1モダリティの生体情報との間の第1類似度に関する分布を算出し、
    前記登録データに含まれる第1モダリティの生体情報のうち前記第1類似度が第1位である第1モダリティの生体情報と、前記第1類似度が第2位以降である第1モダリティの生体情報との間の第2類似度に関する分布を導出し、
    前記第1類似度に関する分布および前記第2類似度に関する分布に基づいて、前記登録データに含まれる登録者のうち前記第1モダリティとは異なる第2モダリティを用いる本人認証で照合する照合対象者を絞り込む絞込率を切り替える、
    処理をコンピュータに実行させる生体認証プログラム。
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